JP3591996B2 - 帯域確保型vpn構築方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインターネット(Internet)上にVPN(Virtual Private Network(バーチャルプライベートネットワーク:仮想的専用網)の略記表示)を構築する方法に関し、特に、所望の伝送帯域幅の予約或いは確保をホスト単位或いはサブネット単位で可能にするものである。
【0002】
【従来の技術】
VPNとは、インターネット等の公衆網上で論理的なグループを構成し、且つ、そのグループ間で閉域性を保つ仕組みを設けたネットワークのことである。
【0003】
インターネット等の公衆網には、通常、不特定多数のユーザが接続している。そのため、基本的には特定のユーザだけの通信は出来ず、第三者による不正なアクセスが避けられないといったセキュリティ上の問題がある。
【0004】
そこで、近年、End−End (エンド−エンド)でセキュリティ対策を施すことによりインターネット上に仮想的に専用線を構築し、LAN(Local Area Networkの略記表示)間接続の基幹回線として利用するVPN技術が注目されている。
【0005】
具体的には、従来のVPNでは、エンド−エンドでのデータの暗号化、ユーザ認証及びアクセス制御等のセキュリティを施した上で、特定の拠点間をインターネットを介して接続し、閉域性の有るグループを提供している。
【0006】
このようなVPNを公衆網上に実現することにより、特定のユーザだけの通信が可能になり、インターネット等を仮想的な専用網として利用することができる。しかし、従来のVPNはその仕様上、帯域等の網資源(ネットワークリソース)を保証していない。
【0007】
つまり、従来のVPNは本来の専用線とは異なり、他のトラヒックの影響を受けて帯域幅が変動するため、通信特性を予測し難いといった問題がある。
【0008】
一方、QoS (Quality of Serviceの略記表示:帯域、遅延、揺らぎ等のサービス品質のこと)を重視した網資源予約型プロトコルであるRSVP(Resource Reservation Protocol の略記)が提案されている。
【0009】
具体的には、図7に示すように、インターネット100に接続される特定のLAN200Aと200Bのホスト(端末)201全て、並びに、LAN200Aと200B間のルータ300A、300及び300B全てに、アプリケーション単位でRSVPをサポートさせている。図7中、記号RはRSVPのサポートを表す。
【0010】
そして、個々のアプリケーション毎にRSVPにより、特定のサービス品質を満たす網資源、例えば特定の帯域幅をネットワークに要求して予約し確保する。つまり従来は、エンド−エンドで、RSVPによりアプリケーション単位に網資源を予約している。
【0011】
因みに、図8に示すように、ルータ300A、300及び300Bだけにアプリケーション単位でRSVPをサポートさせたとしても、両端のルータ300Aと300Bで終端されてしまうため、RSVP上のアプリケーション202は双方のLAN200A、200Bへは接続されない。
【0012】
さて、従来のVPNにRSVPを組み合わせればVPNの帯域を確保できるようにも思えるが、実際には、下記(1)、(2)の問題がある。
(1)従来は、RSVPによりエンド−エンドで網資源(例えば帯域)を確保するので、VPNに接続した既存の全てのホストがRSVPをサポートしなければならない。
(2)現在のVPN利用方法の観点から見るとアプリケーション単位よりもホスト単位、サブネット単位の管理が望まれる場合も多く、そのような場合には、従来のアプリケーション単位での帯域確保は適さない。なお、サブネットとは、IPアドレスのホスト部を更に分割(ネットワーク部とホスト部)して作成されたネットワークであり、図7や図8中でいえばLAN200A、200Bを細分化したネットワークである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑み、ホスト単位或いはサブネット単位で伝送帯域幅を確保することができる帯域確保型VPNを構築する方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の帯域確保型VPN構築方法は、インターネットに接続されるルータ間にIPトンネルを構成し、このIPトンネル上に網資源予約型プロトコルを起動させることにより同IPトンネルの伝送帯域幅の予約を行うことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の帯域確保型VPN構築方法は、上記に加えて、IPトンネル上のルータのトラヒック制御として、同ルータ内部の入力プロセッサ及び出力プロセッサが処理するパケットの送出頻度を、各IPトンネルに予約した伝送帯域幅の比で割り当てることを特徴とする。
【0016】
更に、本発明の他の帯域確保型VPN構築方法は、上記に加えて、IPトンネル上の各ルータに予約スケジュール機能を持たせ、帯域確保型VPNの使用時間の管理を行うことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
(発明の原理)
次に、図9(a)(b)と図10を参照して、本発明に係る帯域確保型VPN構築方法の原理を説明する。
【0018】
図9(a)に示す例では、インターネット100に接続されるルータ300Aと300B間にIPトンネル101を構成する。ここで、IPとはインターネットプロトコル(Internet Protocol)の略記表示である。また、IPトンネル101とは、周知の如く、ルータ300Aと300B(IPトンネル101の始点と終点)のIPアドレス等が記述されたIPヘッダを元のパケットに付加(カプセル化)することによって構成されるパケットが存在する区間である。終点のルータ例えば300Bでは逆に、付加されたIPヘッダを外す。
【0019】
従って、両端のルータ300Aと300Bがそれぞれ属するネットワーク(図9ではLAN)200A、200B間のトラヒックを全てIPトンネル101に通すことにより、IPトンネル101がLAN200A及び200BにとってのVPNとなる。
【0020】
このようなIPトンネル101上の各ルータ300A、300及び300BにRSVP(網資源予約型プロトコル)をサポートさせ、IPトンネル101上にRSVPを起動させる。この結果、RSVPによる帯域確保はIPトンネル101即ちルータ間にて行われるため、双方のLAN200A、200B上のアプリケーション202はIPトンネルの始点にてカプセル化され、ルータ300A〜300B間でRSVP対応アプリケーションのデータとしてIPトンネル101上に確保された網資源(例えば帯域)を利用することが可能である。ここで、図9(b)に示すように、IPトンネル101区間はRSVPの帯域確保区間(本例ではルータ300A〜300B間)102を含む範囲にあれば良い。つまり、IPトンネル101毎に伝送帯域幅の予約を行うことができる。また、伝送帯域幅の予約は従来のアプリケーション単位ではなく、各LAN200Aと200B上の各ホスト単位或いはサブネット単位で行われる。更に、各ホスト201はRSVPをサポートする必要がなくなる。
【0021】
また、伝送帯域幅の予約を解除するには、IPトンネル101の一端のルータ300A(または300B)から他のルータ300及び300B(または300及び300A)に対して、RSVPプロトコルにより解除メッセージを送信すれば良い。
【0022】
このように、RSVPプロトコル上で伝送帯域幅の確保が行われることから、各ノードのパラメータを手作業で変更する必要がなく、人的コストを削減でき、短期的な帯域需要に対して迅速且つ柔軟に帯域幅を割り当てることが可能である。また、帯域確保の解除も容易である。
【0023】
以上のように、IPトンネル101と網資源予約型プロトコル(RSVP)を組み合わせることにより、他のトラヒックの影響を受けず、ホスト201単位またはサブネット単位の帯域確保が可能なVPNを構築することができる。
【0024】
ところで、RSVPは網資源の予約や確立を行うプロトコルであるが、ルータやホストにおけるQoS(帯域、遅延、揺らぎ等)を保証するための具体的な制御方法については、何も規定していない。従って、ネットワークにおけるQoS保証はルータやスイッチのトラヒック制御の実装に大きく依存する。パケットやスケジューリングのアルゴリズムとして報告されているWFQ(Weighted Fair Queueing)等は、アプリケーションのトラヒック特性に応じて優先度を決定し帯域や遅延特性を制御するものであり、複雑なアルゴリズムである。
【0025】
本例では、IPトンネル101毎に網資源パラメータとして伝送帯域幅のみを予約するので、帯域保証のための制御は、上記複雑なアルゴリズムではなく、図10に示すような単純なパケットスケジューリングのアルゴリズムで対応可能である。特に、各ルータ300A、300、300B内部の入力プロセッサ及び出力プロセッサによって処理されるパケット数を、各IPトンネル101に予約した伝送帯域幅の比で割り当てるというアルゴリズムを用いることにより、IPトンネル101上の各ルータ300A、300、300Bのトラヒック制御が極めて簡素化する。
【0026】
図10の場合は、パケットスケジューラ401と、#1から#nの複数のRSVP用(IPトンネル用)バッファ402と、非RSVP用バッファ403とでパケットスケジューリングを行う。即ち、隣接する任意のルータ間の帯域は複数のIPトンネルの分とそれ以外(非IPトンネル)の分に区分されるので、ルータ内のバッファスペースも同様に、複数のRSVP用バッファ402と、非RSVP用バッファ403に分ける。IPトンネル内ではアプリケーションを特定する必要がないため、各RSVP用バッファ402に到着するパケットは同じトラヒック特性分布を有すると仮定する。そして、各RSVP用バッファ402のバッファサイズ及びパケットスケジューラ401による各RSVP用バッファ402からのパケット送出頻度を、各IPトンネルに予約した伝送帯域幅の比によって振り分けることで、アルゴリズムを簡素化する。
【0027】
なお、非RSVP用バッファ403からのパケット送出は、RSVP用バッファ402にパケットが無い場合に行う等、優先度を低くする。
【0028】
更に、本来RSVPを用いた網資源の予約では、網資源を必要とする時にしか予約を行わないものである。しかし、IPトンネル101上の各ルータ300A、300、300Bに予約スケジュール機能を持たせて帯域確保型VPNの使用時間の管理を行うことにより、従来のRSVPを拡張し、日時を指定して伝送帯域幅を予約することができる。
【0029】
(実施例)
次に、図1〜図6を参照して、本発明の実施例を説明する。図1は本発明を適用したネットワークモデルを示す。図2はルータ内部のトラヒック制御の構成例を示し、図3は図2の構成におけるトラヒック制御手順を示す。図4はトラヒック制御におけるパケットキューイングの説明図である。図5と図6はルータにおけるVPN予約スケジュールの処理手順(その1、その2)を示す。
【0030】
図1のネットワークモデルでは、インターネット100に3個のLAN200A、200B、200CがRSVPをサポートしたルータ300A、300B、300Cを介して接続されている。インターネット100のルータ300もRSVPをサポートしている。そして、各2個のルータ300Aと300B間、300Bと300C間、300Cと300A間にそれぞれIPトンネル(図では101のみ示す)を設定し、LAN200Aと200B間のトラヒックは全てIPトンネル101を通し、LAN200Bと200C間のトラヒックは全て該当するIPトンネル(図示省略)を通し、LAN200Cと200A間のトラヒックも全て該当するIPトンネル(図示省略)を通すようにしてある。
【0031】
このようなIPトンネル101の設定は、IPトンネル両端のマシン(IPトンネルサーバ)上にのみIPトンネル機能を付加することにより行われる。つまり、IPトンネル一端のルータ例えば300Aが他端のルータ例えば300Bに対してIPトンネルの設定を要求することにより行われる。前述のように、IPトンネル始点(又は終点)によるIPパケットのカプセル化(又はカプセル解除)はRSVPによる帯域確保区間(図9の102参照)を含む範囲にて行われれば良いので、IPトンネル機能の付加は伝送帯域の提供者(例えば通信事業者)が行う場合も考えられ、また、図9(b)に示すように伝送帯域のユーザがLAN200A、200B上にIPトンネルサーバ203で設定する場合もある。
【0032】
なお、本実施例では、各2個のLAN200Aと200B間、200Bと200C間、200Cと200A間を、従来のVPNと同様、それぞれエンド−エンドでのデータの暗号化、ユーザ認証及びアクセス制御等のセキュリティを施した上でインターネット100を介して接続している。
【0033】
ルータ内部は、トラヒック制御のために、図2に示す構成としてある。一般に、ルータは入力側と出力側に複数のインターフェースを持つので、本実施例では、双方2つのインターフェースを持つものとして説明する。
【0034】
そこで、ルータ内部には、データ伝送に先立つ網資源予約型プロトコル(RSVP)による帯域確保の過程において、入力側にはIPトンネル数(予約数)と同数N個のRSVP用入力バッファ301と、1個の非RSVP用(非予約型パケット用)入力バッファ302が作成される。また、出力側にはIPトンネル数(予約数)以上のL+M個のRSVP用出力バッファ303と、各出力インターフェース毎に1個の非RSVP用(非予約型パケット用)出力バッファ304が作成される。但し、各バッファ容量は各IPトンネルに予約した伝送帯域幅に応じて可変であるものとしている。
【0035】
更に、ルータ内部には、入力用プロセッサ305及び各出力インターフェース毎の出力用プロセッサ306に加えて、予約識別用プロセッサ307と、これに連携する予約データベース308が設けられている。予約データベース308には、帯域予約の有無、各予約内容(送/受信側IPアドレス、Port(ポート)番号、プロトコルID、予約帯域幅等)の識別・照合・確認に必要なデータが格納される。図2中、311は元のパケット(IPデータグラム)309にIPトンネル両端のルータのIPアドレス等が記述されたIPヘッダ310を付加(カプセル化)したパケットを示す。
【0036】
IPトンネルに伝送帯域幅を予約するには、基本的には、LAN上のホスト或いはサブネットが伝送帯域を必要とする時に、同ホスト或いはサブネットがRSVP帯域確保区間の一端のルータに伝送帯域確保の要求を通知し、また、IPトンネル上の送/受信側IPアドレス、ポート番号、プロトコルID、予約帯域幅等の予約内容を通知する。同ルータはRSVPによりこれらの通知を次々に途中のルータ及びIPトンネル他端のルータに転送する。各ルータは帯域予約とその内容を予約データベース308に格納する。いずれかのルータで帯域確保が不可能であれば、RSVPは帯域予約の要求を棄却する旨を始点のルータに通知する。
【0037】
次に、図2及び図3、図4を参照して、ルータにおけるトラヒック制御を説明すると、下記(1)〜(5)のようになる。
【0038】
(1)図3のステップS1、S2のように、各入力インターフェースに到着したパケットに対し、予約識別用プロセッサ307がそれに連携する予約データベース308を参照して、帯域予約の有無、各予約内容(送/受信側IPアドレス、ポート番号、プロトコルID、予約帯域幅等)の識別・照合・確認を行う。
【0039】
(2)これら帯域予約の有無と各予約内容の識別等の後、予約識別用プロセッサ307はパケットを各々予約したIPトンネルに対応する入力バッファへ割り振る(図3のステップS3)。
【0040】
(3)入力プロセッサ305はパケット配信処理の際に、優先度の高い入力バッファからパケットを取り出す(図3のステップS4)。具体的には、図4を例に説明すると、下記▲1▼▲2▼のようになる。
▲1▼今、図4に示すように、RSVP用(帯域予約用)入力バッファ301が#1、#2,#3の3個、非RSVP用(非予約型パケット用)入力バッファ302が1個有り、各IPトンネルの予約帯域幅及び非予約型帯域幅の比がi:j:k:xであるとする。
▲2▼入力プロセッサ305は各帯域幅比に応じた頻度fm で各入力バッファにアクセスして同バッファよりパケットを取り出す。具体的には、fm =m/(i+j+k+x)で表される頻度である。但し、mはi、j,k、xの何れかである。このようにしてRSVP用入力バッファ#1、#2,#3をアクセスした時、取り出すべきパケットがなければ、非RSVP用入力バッファ302内のパケットを、若しそこにパケットがあれば取り出す。
【0041】
(4)上記入力バッファからのパケット取出処理の後、入力プロセッサ305は、パケットを対応する出力バッファへ送る(図3のステップS5)。
【0042】
(5)その後、出力バッファ内のパケットを、各インターフェース毎に用意される出力プロセッサ306によって取り出し、ネットワークへ送出する(図3のステップS6とS7)。出力プロセッサ306が出力バッファ内のパケットを取り出す機能は、入力プロセッサ305を出力プロセッサ306と読み替え、入力バッファ#1〜#3を出力バッファ#1〜#3と読み替えるだけで上記(3)と同様であり、下記▲1▼▲2▼のようになる。
▲1▼今、図4に示すように、RSVP用(帯域予約用)出力バッファ303が#1、#2,#3の3個、非RSVP用(非予約型パケット用)入力バッファ304が1個有り、各IPトンネルの予約帯域幅及び非予約型帯域幅の比がi:j:k:xであるとする。
▲2▼出力プロセッサ306は各帯域幅比に応じた頻度fm で各出力バッファにアクセスして同バッファよりパケットを取り出す。具体的には、fm =m/(i+j+k+x)で表される頻度である。但し、mはi、j,k、xの何れかである。このようにしてRSVP用出力バッファ#1、#2,#3をアクセスした時、取り出すべきパケットがなければ、非RSVP用出力バッファ304内のパケットを、若しそこにパケットがあれば取り出す。
【0043】
次に、図5と図6を参照して、VPNの予約スケジュール機能を説明する。前述の如く、RSVPを用いた網資源予約では、本来、資源を必要とする時にしか伝送帯域の予約ができないが、本実施例では、下記(I)〜(V)の処理により、指定した日時での伝送帯域の予約を可能にしている。なお、図5のステップS28は図6のステップS29に続く。
【0044】
(I)帯域確保型VPN使用の事前予約が生じたら(図5のステップS21)、RSVP(網資源予約型プロトコル)によりIPトンネル用の経路を設定可能かどうかを確認する(図5のステップS22)。設定不可能であれば、事前予約を棄却する(図5のステップS23、S24)。
【0045】
(II)設定可能であれば、そのIPトンネル用経路上の全ルータ内の予約データベース(図2の308参照)を参照して、当該日時に要求するだけの伝送帯域幅を確保可能かどうか確認する(図5のステップS23、S25)。確保不可能であれば、事前予約を棄却する(図5のステップS26、S24)。
【0046】
(III)確保可能な場合は、IPトンネル用経路上の全ルータ内の予約データベースに必要な予約情報(日時、予約帯域幅、送/受信側IPアドレス、ポート番号、プロトコルID等)を登録する(図5のステップS26、S27)。
【0047】
(IV)指定日時になったら、下記▲1▼〜▲2▼の処理をして、予約した伝送帯域幅の提供を開始する(図5のステップS28〜図6のステップS31)。
▲1▼一定時間監視した後、予約者からのトラヒックが無いと判断される場合は、その事前予約を棄却する(図5のステップS28、S24)。
▲2▼事前予約されてないトラヒック(スケジュール外トラヒック)による帯域不足が生じる場合は、そのスケジュール外トラヒックの種別により以下(a)(b)の処理でトラヒック抑制を行う(図6のステップS29、S30)。
(a)スケジュール外トラヒックが非RSVPプロトコル(非網資源予約型プロトコル)の場合は、同トラヒックを全て棄却する。
(b)スケジュール外トラヒックがRSVPプロトコルの場合は、それの利用者に予約解除の旨のメッセージを送出し、予約を解除する。
【0048】
(V)指定日時が経過したら、予約した伝送帯域幅の提供を終了する(図6のステップS32)。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、インターネットに接続されるルータ間にIPトンネルを構成し、このIPトンネル上に網資源予約型プロトコルを起動させることにより同IPトンネルの伝送帯域幅の予約を行うので、他のトラヒックの影響を避けることができ、従来のVPNよりも安定したトラヒック特性が得られる。また、網資源予約型プロトコルによる帯域確保がルータ間(IPトンネル)にて行われるので、アプリケーション毎の網資源の予約が不要になり、LAN上の個々のホスト或いはサブネットは網資源予約型プロトコルをサポートしなくても良い。更に、帯域確保は網資源予約型プロトコルにより行われるので、帯域確保の設定及び解除が容易である。従って、各ノードのパラメータを手作業で変更する必要がなく、人的コストが削減できる。また、短期的な帯域需要に対して迅速且つ柔軟に伝送帯域幅を割り当てることができ、短期間の利用で大容量のデータ伝送が必要とされる場合に極めて有効である。
【0050】
また、本発明によれば、IPトンネル上のルータのトラヒック制御として、同ルータ内部の入力プロセッサ及び出力プロセッサが処理するパケット送出頻度を、各IPトンネルに予約した伝送帯域幅の比で割り当てることにより、トラヒック制御のアルゴリズムが極めて簡素化する。
【0051】
更に、本発明によれば、IPトンネル上の各ルータに予約スケジュール機能を持たせ、帯域確保型VPNの使用時間の管理を行うことにより、網資源予約型プロトコルを用いた予約では本来網資源を必要とする時にしか予約できないものが、将来の指定した日時での伝送帯域幅を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したネットワークモデルを示す図。
【図2】ルータ内部のトラヒック制御の構成例を示す図。
【図3】図2の構成におけるトラヒック制御手順を示す図。
【図4】トラヒック制御におけるパケットキューイングの説明図。
【図5】ルータにおけるVPN予約スケジュールの処理手順(その1)を示す図。
【図6】ルータにおけるVPN予約スケジュールの処理手順(その2)を示す図。
【図7】従来のRSVPを示す図。
【図8】LANのホストがRSVPをサポートしない場合の従来のRSVPの欠点を示す図。
【図9】本発明の原理を示す図。
【図10】パケットスケジューリングのアルゴリズム簡素化の説明図。
【符号の説明】
100 インターネット
101 IPトンネル
102 RSVPによる帯域確保区間
200A、200B、200C LAN
201 ホスト
202 アプリケーション
203 IPトンネルサーバ
300A、300B、300C、300 ルータ
301 RSVP用入力バッファ
302 非RSVP用入力バッファ
303 RSVP用出力バッファ
304 非RSVP用出力バッファ
305 入力プロセッサ
306 出力プロセッサ
307 予約識別用プロセッサ
308 予約データベース
309 IPデータグラム
310 IPヘッダ
401 パケットスケジューラ
402 RSVP用(IPトンネル用)バッファ
403 非RSVP用バッファ
【発明の属する技術分野】
本発明はインターネット(Internet)上にVPN(Virtual Private Network(バーチャルプライベートネットワーク:仮想的専用網)の略記表示)を構築する方法に関し、特に、所望の伝送帯域幅の予約或いは確保をホスト単位或いはサブネット単位で可能にするものである。
【0002】
【従来の技術】
VPNとは、インターネット等の公衆網上で論理的なグループを構成し、且つ、そのグループ間で閉域性を保つ仕組みを設けたネットワークのことである。
【0003】
インターネット等の公衆網には、通常、不特定多数のユーザが接続している。そのため、基本的には特定のユーザだけの通信は出来ず、第三者による不正なアクセスが避けられないといったセキュリティ上の問題がある。
【0004】
そこで、近年、End−End (エンド−エンド)でセキュリティ対策を施すことによりインターネット上に仮想的に専用線を構築し、LAN(Local Area Networkの略記表示)間接続の基幹回線として利用するVPN技術が注目されている。
【0005】
具体的には、従来のVPNでは、エンド−エンドでのデータの暗号化、ユーザ認証及びアクセス制御等のセキュリティを施した上で、特定の拠点間をインターネットを介して接続し、閉域性の有るグループを提供している。
【0006】
このようなVPNを公衆網上に実現することにより、特定のユーザだけの通信が可能になり、インターネット等を仮想的な専用網として利用することができる。しかし、従来のVPNはその仕様上、帯域等の網資源(ネットワークリソース)を保証していない。
【0007】
つまり、従来のVPNは本来の専用線とは異なり、他のトラヒックの影響を受けて帯域幅が変動するため、通信特性を予測し難いといった問題がある。
【0008】
一方、QoS (Quality of Serviceの略記表示:帯域、遅延、揺らぎ等のサービス品質のこと)を重視した網資源予約型プロトコルであるRSVP(Resource Reservation Protocol の略記)が提案されている。
【0009】
具体的には、図7に示すように、インターネット100に接続される特定のLAN200Aと200Bのホスト(端末)201全て、並びに、LAN200Aと200B間のルータ300A、300及び300B全てに、アプリケーション単位でRSVPをサポートさせている。図7中、記号RはRSVPのサポートを表す。
【0010】
そして、個々のアプリケーション毎にRSVPにより、特定のサービス品質を満たす網資源、例えば特定の帯域幅をネットワークに要求して予約し確保する。つまり従来は、エンド−エンドで、RSVPによりアプリケーション単位に網資源を予約している。
【0011】
因みに、図8に示すように、ルータ300A、300及び300Bだけにアプリケーション単位でRSVPをサポートさせたとしても、両端のルータ300Aと300Bで終端されてしまうため、RSVP上のアプリケーション202は双方のLAN200A、200Bへは接続されない。
【0012】
さて、従来のVPNにRSVPを組み合わせればVPNの帯域を確保できるようにも思えるが、実際には、下記(1)、(2)の問題がある。
(1)従来は、RSVPによりエンド−エンドで網資源(例えば帯域)を確保するので、VPNに接続した既存の全てのホストがRSVPをサポートしなければならない。
(2)現在のVPN利用方法の観点から見るとアプリケーション単位よりもホスト単位、サブネット単位の管理が望まれる場合も多く、そのような場合には、従来のアプリケーション単位での帯域確保は適さない。なお、サブネットとは、IPアドレスのホスト部を更に分割(ネットワーク部とホスト部)して作成されたネットワークであり、図7や図8中でいえばLAN200A、200Bを細分化したネットワークである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑み、ホスト単位或いはサブネット単位で伝送帯域幅を確保することができる帯域確保型VPNを構築する方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の帯域確保型VPN構築方法は、インターネットに接続されるルータ間にIPトンネルを構成し、このIPトンネル上に網資源予約型プロトコルを起動させることにより同IPトンネルの伝送帯域幅の予約を行うことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の帯域確保型VPN構築方法は、上記に加えて、IPトンネル上のルータのトラヒック制御として、同ルータ内部の入力プロセッサ及び出力プロセッサが処理するパケットの送出頻度を、各IPトンネルに予約した伝送帯域幅の比で割り当てることを特徴とする。
【0016】
更に、本発明の他の帯域確保型VPN構築方法は、上記に加えて、IPトンネル上の各ルータに予約スケジュール機能を持たせ、帯域確保型VPNの使用時間の管理を行うことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
(発明の原理)
次に、図9(a)(b)と図10を参照して、本発明に係る帯域確保型VPN構築方法の原理を説明する。
【0018】
図9(a)に示す例では、インターネット100に接続されるルータ300Aと300B間にIPトンネル101を構成する。ここで、IPとはインターネットプロトコル(Internet Protocol)の略記表示である。また、IPトンネル101とは、周知の如く、ルータ300Aと300B(IPトンネル101の始点と終点)のIPアドレス等が記述されたIPヘッダを元のパケットに付加(カプセル化)することによって構成されるパケットが存在する区間である。終点のルータ例えば300Bでは逆に、付加されたIPヘッダを外す。
【0019】
従って、両端のルータ300Aと300Bがそれぞれ属するネットワーク(図9ではLAN)200A、200B間のトラヒックを全てIPトンネル101に通すことにより、IPトンネル101がLAN200A及び200BにとってのVPNとなる。
【0020】
このようなIPトンネル101上の各ルータ300A、300及び300BにRSVP(網資源予約型プロトコル)をサポートさせ、IPトンネル101上にRSVPを起動させる。この結果、RSVPによる帯域確保はIPトンネル101即ちルータ間にて行われるため、双方のLAN200A、200B上のアプリケーション202はIPトンネルの始点にてカプセル化され、ルータ300A〜300B間でRSVP対応アプリケーションのデータとしてIPトンネル101上に確保された網資源(例えば帯域)を利用することが可能である。ここで、図9(b)に示すように、IPトンネル101区間はRSVPの帯域確保区間(本例ではルータ300A〜300B間)102を含む範囲にあれば良い。つまり、IPトンネル101毎に伝送帯域幅の予約を行うことができる。また、伝送帯域幅の予約は従来のアプリケーション単位ではなく、各LAN200Aと200B上の各ホスト単位或いはサブネット単位で行われる。更に、各ホスト201はRSVPをサポートする必要がなくなる。
【0021】
また、伝送帯域幅の予約を解除するには、IPトンネル101の一端のルータ300A(または300B)から他のルータ300及び300B(または300及び300A)に対して、RSVPプロトコルにより解除メッセージを送信すれば良い。
【0022】
このように、RSVPプロトコル上で伝送帯域幅の確保が行われることから、各ノードのパラメータを手作業で変更する必要がなく、人的コストを削減でき、短期的な帯域需要に対して迅速且つ柔軟に帯域幅を割り当てることが可能である。また、帯域確保の解除も容易である。
【0023】
以上のように、IPトンネル101と網資源予約型プロトコル(RSVP)を組み合わせることにより、他のトラヒックの影響を受けず、ホスト201単位またはサブネット単位の帯域確保が可能なVPNを構築することができる。
【0024】
ところで、RSVPは網資源の予約や確立を行うプロトコルであるが、ルータやホストにおけるQoS(帯域、遅延、揺らぎ等)を保証するための具体的な制御方法については、何も規定していない。従って、ネットワークにおけるQoS保証はルータやスイッチのトラヒック制御の実装に大きく依存する。パケットやスケジューリングのアルゴリズムとして報告されているWFQ(Weighted Fair Queueing)等は、アプリケーションのトラヒック特性に応じて優先度を決定し帯域や遅延特性を制御するものであり、複雑なアルゴリズムである。
【0025】
本例では、IPトンネル101毎に網資源パラメータとして伝送帯域幅のみを予約するので、帯域保証のための制御は、上記複雑なアルゴリズムではなく、図10に示すような単純なパケットスケジューリングのアルゴリズムで対応可能である。特に、各ルータ300A、300、300B内部の入力プロセッサ及び出力プロセッサによって処理されるパケット数を、各IPトンネル101に予約した伝送帯域幅の比で割り当てるというアルゴリズムを用いることにより、IPトンネル101上の各ルータ300A、300、300Bのトラヒック制御が極めて簡素化する。
【0026】
図10の場合は、パケットスケジューラ401と、#1から#nの複数のRSVP用(IPトンネル用)バッファ402と、非RSVP用バッファ403とでパケットスケジューリングを行う。即ち、隣接する任意のルータ間の帯域は複数のIPトンネルの分とそれ以外(非IPトンネル)の分に区分されるので、ルータ内のバッファスペースも同様に、複数のRSVP用バッファ402と、非RSVP用バッファ403に分ける。IPトンネル内ではアプリケーションを特定する必要がないため、各RSVP用バッファ402に到着するパケットは同じトラヒック特性分布を有すると仮定する。そして、各RSVP用バッファ402のバッファサイズ及びパケットスケジューラ401による各RSVP用バッファ402からのパケット送出頻度を、各IPトンネルに予約した伝送帯域幅の比によって振り分けることで、アルゴリズムを簡素化する。
【0027】
なお、非RSVP用バッファ403からのパケット送出は、RSVP用バッファ402にパケットが無い場合に行う等、優先度を低くする。
【0028】
更に、本来RSVPを用いた網資源の予約では、網資源を必要とする時にしか予約を行わないものである。しかし、IPトンネル101上の各ルータ300A、300、300Bに予約スケジュール機能を持たせて帯域確保型VPNの使用時間の管理を行うことにより、従来のRSVPを拡張し、日時を指定して伝送帯域幅を予約することができる。
【0029】
(実施例)
次に、図1〜図6を参照して、本発明の実施例を説明する。図1は本発明を適用したネットワークモデルを示す。図2はルータ内部のトラヒック制御の構成例を示し、図3は図2の構成におけるトラヒック制御手順を示す。図4はトラヒック制御におけるパケットキューイングの説明図である。図5と図6はルータにおけるVPN予約スケジュールの処理手順(その1、その2)を示す。
【0030】
図1のネットワークモデルでは、インターネット100に3個のLAN200A、200B、200CがRSVPをサポートしたルータ300A、300B、300Cを介して接続されている。インターネット100のルータ300もRSVPをサポートしている。そして、各2個のルータ300Aと300B間、300Bと300C間、300Cと300A間にそれぞれIPトンネル(図では101のみ示す)を設定し、LAN200Aと200B間のトラヒックは全てIPトンネル101を通し、LAN200Bと200C間のトラヒックは全て該当するIPトンネル(図示省略)を通し、LAN200Cと200A間のトラヒックも全て該当するIPトンネル(図示省略)を通すようにしてある。
【0031】
このようなIPトンネル101の設定は、IPトンネル両端のマシン(IPトンネルサーバ)上にのみIPトンネル機能を付加することにより行われる。つまり、IPトンネル一端のルータ例えば300Aが他端のルータ例えば300Bに対してIPトンネルの設定を要求することにより行われる。前述のように、IPトンネル始点(又は終点)によるIPパケットのカプセル化(又はカプセル解除)はRSVPによる帯域確保区間(図9の102参照)を含む範囲にて行われれば良いので、IPトンネル機能の付加は伝送帯域の提供者(例えば通信事業者)が行う場合も考えられ、また、図9(b)に示すように伝送帯域のユーザがLAN200A、200B上にIPトンネルサーバ203で設定する場合もある。
【0032】
なお、本実施例では、各2個のLAN200Aと200B間、200Bと200C間、200Cと200A間を、従来のVPNと同様、それぞれエンド−エンドでのデータの暗号化、ユーザ認証及びアクセス制御等のセキュリティを施した上でインターネット100を介して接続している。
【0033】
ルータ内部は、トラヒック制御のために、図2に示す構成としてある。一般に、ルータは入力側と出力側に複数のインターフェースを持つので、本実施例では、双方2つのインターフェースを持つものとして説明する。
【0034】
そこで、ルータ内部には、データ伝送に先立つ網資源予約型プロトコル(RSVP)による帯域確保の過程において、入力側にはIPトンネル数(予約数)と同数N個のRSVP用入力バッファ301と、1個の非RSVP用(非予約型パケット用)入力バッファ302が作成される。また、出力側にはIPトンネル数(予約数)以上のL+M個のRSVP用出力バッファ303と、各出力インターフェース毎に1個の非RSVP用(非予約型パケット用)出力バッファ304が作成される。但し、各バッファ容量は各IPトンネルに予約した伝送帯域幅に応じて可変であるものとしている。
【0035】
更に、ルータ内部には、入力用プロセッサ305及び各出力インターフェース毎の出力用プロセッサ306に加えて、予約識別用プロセッサ307と、これに連携する予約データベース308が設けられている。予約データベース308には、帯域予約の有無、各予約内容(送/受信側IPアドレス、Port(ポート)番号、プロトコルID、予約帯域幅等)の識別・照合・確認に必要なデータが格納される。図2中、311は元のパケット(IPデータグラム)309にIPトンネル両端のルータのIPアドレス等が記述されたIPヘッダ310を付加(カプセル化)したパケットを示す。
【0036】
IPトンネルに伝送帯域幅を予約するには、基本的には、LAN上のホスト或いはサブネットが伝送帯域を必要とする時に、同ホスト或いはサブネットがRSVP帯域確保区間の一端のルータに伝送帯域確保の要求を通知し、また、IPトンネル上の送/受信側IPアドレス、ポート番号、プロトコルID、予約帯域幅等の予約内容を通知する。同ルータはRSVPによりこれらの通知を次々に途中のルータ及びIPトンネル他端のルータに転送する。各ルータは帯域予約とその内容を予約データベース308に格納する。いずれかのルータで帯域確保が不可能であれば、RSVPは帯域予約の要求を棄却する旨を始点のルータに通知する。
【0037】
次に、図2及び図3、図4を参照して、ルータにおけるトラヒック制御を説明すると、下記(1)〜(5)のようになる。
【0038】
(1)図3のステップS1、S2のように、各入力インターフェースに到着したパケットに対し、予約識別用プロセッサ307がそれに連携する予約データベース308を参照して、帯域予約の有無、各予約内容(送/受信側IPアドレス、ポート番号、プロトコルID、予約帯域幅等)の識別・照合・確認を行う。
【0039】
(2)これら帯域予約の有無と各予約内容の識別等の後、予約識別用プロセッサ307はパケットを各々予約したIPトンネルに対応する入力バッファへ割り振る(図3のステップS3)。
【0040】
(3)入力プロセッサ305はパケット配信処理の際に、優先度の高い入力バッファからパケットを取り出す(図3のステップS4)。具体的には、図4を例に説明すると、下記▲1▼▲2▼のようになる。
▲1▼今、図4に示すように、RSVP用(帯域予約用)入力バッファ301が#1、#2,#3の3個、非RSVP用(非予約型パケット用)入力バッファ302が1個有り、各IPトンネルの予約帯域幅及び非予約型帯域幅の比がi:j:k:xであるとする。
▲2▼入力プロセッサ305は各帯域幅比に応じた頻度fm で各入力バッファにアクセスして同バッファよりパケットを取り出す。具体的には、fm =m/(i+j+k+x)で表される頻度である。但し、mはi、j,k、xの何れかである。このようにしてRSVP用入力バッファ#1、#2,#3をアクセスした時、取り出すべきパケットがなければ、非RSVP用入力バッファ302内のパケットを、若しそこにパケットがあれば取り出す。
【0041】
(4)上記入力バッファからのパケット取出処理の後、入力プロセッサ305は、パケットを対応する出力バッファへ送る(図3のステップS5)。
【0042】
(5)その後、出力バッファ内のパケットを、各インターフェース毎に用意される出力プロセッサ306によって取り出し、ネットワークへ送出する(図3のステップS6とS7)。出力プロセッサ306が出力バッファ内のパケットを取り出す機能は、入力プロセッサ305を出力プロセッサ306と読み替え、入力バッファ#1〜#3を出力バッファ#1〜#3と読み替えるだけで上記(3)と同様であり、下記▲1▼▲2▼のようになる。
▲1▼今、図4に示すように、RSVP用(帯域予約用)出力バッファ303が#1、#2,#3の3個、非RSVP用(非予約型パケット用)入力バッファ304が1個有り、各IPトンネルの予約帯域幅及び非予約型帯域幅の比がi:j:k:xであるとする。
▲2▼出力プロセッサ306は各帯域幅比に応じた頻度fm で各出力バッファにアクセスして同バッファよりパケットを取り出す。具体的には、fm =m/(i+j+k+x)で表される頻度である。但し、mはi、j,k、xの何れかである。このようにしてRSVP用出力バッファ#1、#2,#3をアクセスした時、取り出すべきパケットがなければ、非RSVP用出力バッファ304内のパケットを、若しそこにパケットがあれば取り出す。
【0043】
次に、図5と図6を参照して、VPNの予約スケジュール機能を説明する。前述の如く、RSVPを用いた網資源予約では、本来、資源を必要とする時にしか伝送帯域の予約ができないが、本実施例では、下記(I)〜(V)の処理により、指定した日時での伝送帯域の予約を可能にしている。なお、図5のステップS28は図6のステップS29に続く。
【0044】
(I)帯域確保型VPN使用の事前予約が生じたら(図5のステップS21)、RSVP(網資源予約型プロトコル)によりIPトンネル用の経路を設定可能かどうかを確認する(図5のステップS22)。設定不可能であれば、事前予約を棄却する(図5のステップS23、S24)。
【0045】
(II)設定可能であれば、そのIPトンネル用経路上の全ルータ内の予約データベース(図2の308参照)を参照して、当該日時に要求するだけの伝送帯域幅を確保可能かどうか確認する(図5のステップS23、S25)。確保不可能であれば、事前予約を棄却する(図5のステップS26、S24)。
【0046】
(III)確保可能な場合は、IPトンネル用経路上の全ルータ内の予約データベースに必要な予約情報(日時、予約帯域幅、送/受信側IPアドレス、ポート番号、プロトコルID等)を登録する(図5のステップS26、S27)。
【0047】
(IV)指定日時になったら、下記▲1▼〜▲2▼の処理をして、予約した伝送帯域幅の提供を開始する(図5のステップS28〜図6のステップS31)。
▲1▼一定時間監視した後、予約者からのトラヒックが無いと判断される場合は、その事前予約を棄却する(図5のステップS28、S24)。
▲2▼事前予約されてないトラヒック(スケジュール外トラヒック)による帯域不足が生じる場合は、そのスケジュール外トラヒックの種別により以下(a)(b)の処理でトラヒック抑制を行う(図6のステップS29、S30)。
(a)スケジュール外トラヒックが非RSVPプロトコル(非網資源予約型プロトコル)の場合は、同トラヒックを全て棄却する。
(b)スケジュール外トラヒックがRSVPプロトコルの場合は、それの利用者に予約解除の旨のメッセージを送出し、予約を解除する。
【0048】
(V)指定日時が経過したら、予約した伝送帯域幅の提供を終了する(図6のステップS32)。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、インターネットに接続されるルータ間にIPトンネルを構成し、このIPトンネル上に網資源予約型プロトコルを起動させることにより同IPトンネルの伝送帯域幅の予約を行うので、他のトラヒックの影響を避けることができ、従来のVPNよりも安定したトラヒック特性が得られる。また、網資源予約型プロトコルによる帯域確保がルータ間(IPトンネル)にて行われるので、アプリケーション毎の網資源の予約が不要になり、LAN上の個々のホスト或いはサブネットは網資源予約型プロトコルをサポートしなくても良い。更に、帯域確保は網資源予約型プロトコルにより行われるので、帯域確保の設定及び解除が容易である。従って、各ノードのパラメータを手作業で変更する必要がなく、人的コストが削減できる。また、短期的な帯域需要に対して迅速且つ柔軟に伝送帯域幅を割り当てることができ、短期間の利用で大容量のデータ伝送が必要とされる場合に極めて有効である。
【0050】
また、本発明によれば、IPトンネル上のルータのトラヒック制御として、同ルータ内部の入力プロセッサ及び出力プロセッサが処理するパケット送出頻度を、各IPトンネルに予約した伝送帯域幅の比で割り当てることにより、トラヒック制御のアルゴリズムが極めて簡素化する。
【0051】
更に、本発明によれば、IPトンネル上の各ルータに予約スケジュール機能を持たせ、帯域確保型VPNの使用時間の管理を行うことにより、網資源予約型プロトコルを用いた予約では本来網資源を必要とする時にしか予約できないものが、将来の指定した日時での伝送帯域幅を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したネットワークモデルを示す図。
【図2】ルータ内部のトラヒック制御の構成例を示す図。
【図3】図2の構成におけるトラヒック制御手順を示す図。
【図4】トラヒック制御におけるパケットキューイングの説明図。
【図5】ルータにおけるVPN予約スケジュールの処理手順(その1)を示す図。
【図6】ルータにおけるVPN予約スケジュールの処理手順(その2)を示す図。
【図7】従来のRSVPを示す図。
【図8】LANのホストがRSVPをサポートしない場合の従来のRSVPの欠点を示す図。
【図9】本発明の原理を示す図。
【図10】パケットスケジューリングのアルゴリズム簡素化の説明図。
【符号の説明】
100 インターネット
101 IPトンネル
102 RSVPによる帯域確保区間
200A、200B、200C LAN
201 ホスト
202 アプリケーション
203 IPトンネルサーバ
300A、300B、300C、300 ルータ
301 RSVP用入力バッファ
302 非RSVP用入力バッファ
303 RSVP用出力バッファ
304 非RSVP用出力バッファ
305 入力プロセッサ
306 出力プロセッサ
307 予約識別用プロセッサ
308 予約データベース
309 IPデータグラム
310 IPヘッダ
401 パケットスケジューラ
402 RSVP用(IPトンネル用)バッファ
403 非RSVP用バッファ
Claims (3)
- インターネットに接続されるルータ間にIPトンネルを構成し、このIPトンネル上に網資源予約型プロトコルを起動させることにより同IPトンネルの伝送帯域幅の予約を行うことを特徴とする帯域確保型VPN構築方法。
- IPトンネル上のルータのトラヒック制御として、同ルータ内部の入力プロセッサ及び出力プロセッサが処理するパケットの送出頻度を、各IPトンネルに予約した伝送帯域幅の比で割り当てることを特徴とする請求項1に記載の帯域確保型VPN構築方法。
- IPトンネル上の各ルータに予約スケジュール機能を持たせ、帯域確保型VPNの使用時間の管理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の帯域確保型VPN構築方法。
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