JP3591815B2 - 薄膜コンデンサおよび基板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は薄膜コンデンサに関し、例えば、高速動作する電気回路に配設され、高周波ノイズのバイパス用、もしくは電源電圧の変動防止用に供される大容量、低インダクタンスの薄膜コンデンサおよび基板に関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年においては、電子機器の小型化、高機能化に伴い、電子機器内に設置される電子部品にも小型化、薄型化、高周波対応などの要求が強くなってきている。特に大量の情報を高速に処理する必要のあるコンピュータの高速デジタル回路では、パーソナルコンピュータレベルにおいても、CPUチップ内のクロック周波数は100MHz〜数百MHz、チップ間バスのクロック周波数も30MHz〜100MHzと高速化が顕著である。
【0003】
また、LSIの集積度が高まりチップ内の素子数の増大につれ、消費電力を抑えるために電源電圧は低下の傾向にある。これらIC回路の高速化、高密度化、低電圧化に伴い、コンデンサ等の受動部品も小型大容量化と併せて、高周波もしくは高速パルスに対して優れた特性を示すことが必須になってきている。
【0004】
コンデンサを小型高容量にするためには一対の電極に挟持された誘電体を薄くし、薄膜化することが最も有効である。薄膜化は上述した電圧の低下の傾向にも適合している。
【0005】
一方、IC回路の高速動作に伴う諸問題は各素子の小型化よりも一層深刻な問題である。このうち、コンデンサの役割である高周波ノイズの除去機能において特に重要となるのは、論理回路の切り替えが同時に発生したときに生ずる電源電圧の瞬間的な低下をコンデンサに蓄積されたエネルギーを瞬時に供給することにより低減する機能である。このような機能を有するコンデンサがいわゆるデカップリングコンデンサである。
【0006】
デカップリングコンデンサに要求される性能は、クロック周波数よりも速い負荷部の電流変動に応じて、いかにすばやく電流を供給できるかにある。従って、100MHz〜1GHzにおける周波数領域に対してコンデンサとして確実に機能しなければならない。
【0007】
しかし、実際のコンデンサ素子は静電容量成分の他に抵抗成分、インダクタンス成分を持つ。容量成分のインピーダンスは周波数増加とともに減少するが、インダクタンス成分のインピーダンスは周波数の増加とともに増大する。したがって、動作周波数が高くなるにつれ、素子の持つインダクタンスが供給すべき過渡電流を制限し、論理回路側の電源電圧の瞬時低下、または新たな電圧ノイズを発生させる。結果として、論理回路上のエラーを引き起こす。
【0008】
特に最近のLSIは総素子数の増大による消費電力増大を抑えるために電源電圧は低下しており、電源電圧の許容変動幅も小さくなっている。従って、高速動作時の電圧変動幅を最小に抑えるため、デカップリングコンデンサ素子自身の持つインダクタンスを減少させることが非常に重要である。
【0009】
インダクタンスを減少させる方法は3つある。第1は電流経路の長さを最小にする方法、第2はある電流経路が形成する磁場を近接する別の電流経路が形成する磁場により相殺低減する方法、第3は電流経路をn個に分配して実効的なインダクタンスを1/nにする方法である。
【0010】
第1の方法は、単位面積あたりの容量を増加させて小型化を図る方法であり、コンデンサ素子を薄膜化することにより達成できる。大容量で高周波特性の良好なコンデンサを得る目的で、特開昭60−94716号公報には誘電体厚さを1μm以下に薄膜化したものが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、所望の場所に実装できるデカップリングコンデンサを考えた場合、ハンドリング可能な寸法として0.5mm×0.5mm程度以上が必要であり、第1の薄膜、小型化の方法のみでインダクタンスを低減するには限界があった。
【0012】
また、上記第1〜第3の方法を組み合わせて用いる方法も考えられるが、未だ小型化、薄型化、大容量化、高周波対応等の特性の点で充分な特性を有する薄膜コンデンサを得ることができなかった。
【0013】
本発明は、実装が容易でかつ積層化が容易な低インダクタンス構造の薄膜コンデンサおよび基板を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の単板型の薄膜コンデンサは、誘電体層の下面に第1電極層を上面に第2電極層を形成してなる容量素子を所定間隔を置いて3個以上並置し、該容量素子のそれぞれの間に、前記第1電極層同士を接続する複数の第1端子電極層と、前記第2電極層同士を接続する複数の第2端子電極層とを交互に所定間隔を置いて設けるとともに、前記容量素子の一側に設けられた前記第1端子電極層と、他側に設けられた前記第2端子電極層とを対向して設け、さらに前記第1端子電極層および前記第2端子電極層に外部端子を設けてなるものである。
【0015】
ここで、両端の容量素子における第1電極層の外側端に、外方に突出する第1端子電極層をそれぞれ設け、前記両端の容量素子における第2電極層の外側端に、外方に突出する第2端子電極層をそれぞれ設け、前記両端の容量素子の外側に設けられた前記第1端子電極層、前記第2端子電極層を、それぞれ前記両端の容量素子の内側に設けられた第2端子電極層、第1端子電極層と対向して設け、前記両端の容量素子の外側に設けられた前記第1端子電極層および前記第2端子電極層に、外部端子を設けてなることが望ましい。
【0016】
本発明の積層型の薄膜コンデンサは、複数の誘電体層と複数の電極層を交互に積層してなり、電極層が下側から交互に第1電極層または第2電極層とされた容量素子を所定間隔を置いて3個以上並置し、該容量素子のそれぞれの間に、同一平面上の前記第1電極層同士を接続する複数の第1端子電極層と、同一平面上の前記第2電極層同士を接続する複数の第2端子電極層とを交互に所定間隔を置いて設けるとともに、前記容量素子の一側に設けられた前記第1端子電極層と、他側に設けられた前記第2端子電極層とを対向して設け、さらに最上層の前記第1端子電極層および前記第2端子電極層に外部端子を設けてなるものである。
【0017】
ここで、両端の容量素子における第1電極層の外側端に、外方に突出する第1端子電極層をそれぞれ設け、前記両端の容量素子における第2電極層の外側端に、外方に突出する第2端子電極層をそれぞれ設け、前記両端の容量素子の外側に設けられた前記第1端子電極層、前記第2端子電極層を、それぞれ前記両端の容量素子の内側に設けられた第2端子電極層、第1端子電極層と対向して設け、前記両端の容量素子の外側に設けられた最上層の前記第1端子電極層および前記第2端子電極層に、外部端子を設けてなることが望ましい。
【0018】
さらに、両端の容量素子の少なくとも一方には、誘電体と電極層とからなり、外方に突出する容量付加部が設けられていることが望ましい。
【0019】
さらにまた、第1端子電極層上に設けた外部端子と、第2端子電極層上に設けた外部端子との間隔が1.0mm以下であることが望ましい。
【0020】
また、本発明の基板は、上記薄膜コンデンサを基体の表面および/または内部に設けてなるものである。
【0021】
【作用】
本発明の薄膜コンデンサの基本構造は、複数の容量素子を所定の間隔で並置し、容量素子間に設けられた複数の第1端子電極層および第2端子電極層で、各容量素子の第1電極層同士および第2電極層同士をそれぞれ接続し、第1端子電極層および第2端子電極層上に外部端子をそれぞれ形成したので、電流経路を分割することができ、インダクタンスを小さくできる。
【0022】
さらに、容量素子間に、第1端子電極層と第2端子電極層とを交互に所定間隔を置いて設けるとともに、容量素子の両側の第1端子電極層と第2端子電極層とが対向するように設けられているので、第1端子電極層と第2端子電極層は隣設しており、実効的な電流経路が短くなり、かつ電極層に流れる電流の向きが多岐に広がるため、電流経路が形成する磁場が互いに相殺しあい、インダクタンスを極めて小さくすることができる。
【0023】
さらに、各第1、第2電極層を容量素子間に形成されている第1、第2端子電極層を介して接続することにより製造できるため、図9に示すような従来のコンデンサの電極形状を変更するだけで同じような製法によって作製でき、積層化が容易となる。
【0024】
また、外部との接点に用いる外部端子を誘電体層が直下に存在しない、容量素子間の第1、第2端子電極層上に形成することができるので、外部端子形成時または実装時の熱応力による容量素子へのダメージ等を防止でき、また、その弊害を考慮する必要がないので、作製および実装が容易となる。
【0025】
また、両端の容量素子における第1電極層の外側端およびに第2電極層の外側端に、外方に突出する第1端子電極層、第2端子電極層をそれぞれ設け、該第1端子電極層、第2端子電極層を、それぞれ両端の容量素子の内側に設けられた第2端子電極層、第1端子電極層と対向して設け、両端の容量素子の外側に設けられた第1端子電極層および第2端子電極層に、外部端子を設けることにより、電流経路をさらに分割することができ、インダクタンスをさらに小さくできる。
【0026】
この場合に、両端の容量素子の少なくとも一方には、誘電体と電極層とからなり、外方に突出する容量付加部を設けることにより、例えば、外方に突出している第1端子電極層、第2端子電極層から突出しない程度に容量付加部を形成することにより、余分なスペースを有効利用して容量を増加できる。
【0027】
さらにまた、第1端子電極層上に設けた外部端子と、第2端子電極層上に設けた外部端子との間隔を1.0mm以下とすることにより、実効的な電流経路が短くなり、インダクタンスをさらに小さくできる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の単板型の薄膜コンデンサは、図1および図2に示すように、誘電体層1の下面に正極である第1電極層2、上面に負極である第2電極層3を形成してなる3個の容量素子A、B、Cが所定の間隔で並置されている。尚、図2では、誘電体層1は破線で示した。
【0029】
容量素子A、B、C間には複数の第1端子電極層4、第2端子電極層5がそれぞれ形成され、各容量素子A、B、Cの第1電極層2同士および第2電極層3同士はそれぞれ複数の第1端子電極層4、第2端子電極層5を介して接続されている。これらの第1端子電極層4と第2端子電極層5は、平面的に見て異なる位置に形成されている。即ち、容量素子A、B間及び容量素子B、C間には、第1端子電極層4と第2端子電極層5とが交互に所定間隔を置いて形成されている。
【0030】
また、第1端子電極層4の最近接の端子電極層には第2端子電極層5が、第2端子電極層5の最近接の端子電極層には第1端子電極層4が配置されている。即ち、容量素子Bの左側に設けられた第1端子電極層4と、右側に設けられた第2端子電極層5とは、また右側に設けられた第1端子電極層4と、左側に設けられた第2端子電極層5とは、対向して設けられている。つまり、容量素子Bの両側には、極性の異なる端子電極層4、5が対向して形成されている。容量素子A、B、Cおよび端子電極層4、5は、基板6の上面に形成されている。
【0031】
そして、図2に示したように、第1電極層2同士を接続する4個の第1端子電極層4の上面、および第2電極層3同士を接続する4個の第2端子電極層5の上面には、外部に露出する外部端子7がそれぞれ形成されている。尚、図2には、便宜上、第2電極層3および第2端子電極層5に斜線を引き、第1端子電極層4上に形成される外部端子7を●で、第2端子電極層5上に形成される外部端子7を○で記載した。また、図2(a)のB−B線に沿う断面図およびC−C線に沿う断面図を図2(b)および(c)に記載した。
【0032】
第1、第2端子電極層4、5の配置におけるインダクタンスの低減効果について図3により説明する。図3は電極層および端子電極層を平面的にみた模式図である。便宜上、電流経路を矢印で示した。この薄膜コンデンサでは、容量素子Bの両側に設けられた第1端子電極層4と第2端子電極層5とは対向している。
【0033】
図3(b)は、容量素子の左側および右側に設けられた第1端子電極層4同士、第2端子電極層5同士が対向している薄膜コンデンサの場合である。この薄膜コンデンサでは、電流経路は分割され、インダクタンスは低減する構造であるが、中央部の容量素子の電流経路に着目すると、電流経路は同じ向きとなるため、電流経路が形成する磁場は相乗される。
【0034】
一方、図3(a)は本発明の構造を示しているが、容量素子Bの両側に設けられた第1端子電極層4と第2端子電極層5とが対向するように配置することにより、電流経路はさらに多岐に分割される。また、中央部の容量素子の電流経路に着目すると、電流経路が逆向きとなるため、電流経路が形成する磁場が互いに相殺しあい、インダクタンスをさらに小さくすることができる。
【0035】
また、本発明の薄膜コンデンサでは、図2に示したように、第1端子電極層4上に設けた外部端子7と、第2端子電極層5上に設けた外部端子7との間隔X、Yが1.0mm以下であることが望ましい。即ち、異なる極性を有する隣設する外部端子7間の間隔X、Yが1.0mm以下とされることが望ましい。異なる極性を有する外部端子7の間隔X、Yは短いほどインダクタンスは小さくなるが、外部端子7の間隔X、Yが1.0mmを越えると性能が劣化するばかりかコンデンサ自体の形状が大きくなるので、実装上、不利となるからである。
【0036】
上述した端子電極層4、5により接続された各電極層2、3、誘電体層1の平面形状を図4に示した。図4(a)および(c)に示したように3つの第1電極層2は第1端子電極層4で接続され、同じく3つの第2電極層3は第2端子電極層5でそれぞれ接続されている。端子電極層4、5は、電極層2、3または誘電体層1を積層した時に、その表面がそれぞれ外部に露出する位置に形成されている。
【0037】
さらに、誘電体層1は、図4(b)に示したように、第1電極層2または第2電極層3を被覆するような大きさの長方形状とされている。誘電体層1同士は、図4(b)に示したように、所定の間隔で離間されていても良いし、また、図4(d)に示したように、誘電体層1は各端子電極層4、5の全面を被覆しない範囲で、誘電体層1と同一材料からなる接続部8で連結して形成してもよい。このような接続部8を形成することにより、異なる極性の第1、第2端子電極層4、5間の絶縁性を向上できる。
【0038】
尚、上記例では、3個の容量素子A、B、Cを有する場合を説明したが、容量素子の数は3個以上であればよい。容量素子数が増えるほど端子電極層の数が増加し、その上に形成する外部端子を多くすることができるので、電流経路の分割数が増加し、インダクタンスを小さくすることができる。
【0039】
また、容量素子A、B、C間の複数の第1、第2端子電極層4、5を4個ずつ形成した場合を説明したが、容量素子A、B、C間の複数の端子電極層4、5は2個以上あれば良い。端子電極層4、5の数が増えるほど、その上に形成できる外部端子7を多くすることができるので電流経路の分割数が増し、インダクタンスを小さくすることができる。
【0040】
図5は、本発明の他の例を示すもので、両端の容量素子A、Cには、それらの第1電極層2の外側端に、外方に突出する第1端子電極層9がそれぞれ設けられ、両端の容量素子A、Cにおける第2電極層3の外側端に、外方に突出する第2端子電極層10がそれぞれ設けられ、これらの容量素子A、Cの外側に設けられた第1端子電極層9、第2端子電極層10が、それぞれ両端の容量素子A、Cの内側に設けられた第2端子電極層5、第1端子電極層4と対向して設けられ、両端の容量素子A、Cの外側に設けられた第1端子電極層9および第2端子電極層10にも外部端子7が設けられている。
【0041】
また、容量素子A、Cの外側には、第1端子電極層9、第2端子電極層10の外側への突出長さとほぼ同じ突出長さの容量付加部11が設けられ、これらの容量付加部11は誘電体と電極層とから構成されている。
【0042】
このような薄膜コンデンサでは、第1端子電極層9、第2端子電極層10を形成したので、端子電極層上に形成される外部端子を増加でき、電流経路の分割数が増加し、インダクタンスを小さくすることができるるとともに、電流経路が逆向きとなることによる磁場相殺効果により、インダクタンスをさらに小さくすることができる。また、第1端子電極層9、第2端子電極層10を形成することにより、回路等への実装時の安定性を向上することができる。さらに、外方に突出する第1端子電極層9、第2端子電極層10の突出長さよりも、突出量が小さい容量付加部11を設けたので、余分なスペースを有効利用して容量を増加することができる。
【0043】
尚、図6に示すように、第1端子電極層9、第2端子電極層10の間に容量付加部11を設けても良い。また、図7に示すように、第1端子電極層9、第2端子電極層10のみを形成しても良い。
【0044】
また、本発明の薄膜コンデンサの外部端子7は、図2に示した通り、第1、第2端子電極層4、5上にそれぞれ形成することができ、これにより容量が取り出されるが、外部端子7に個数の制限はなく、第1、第2端子電極層4、5の全てに外部端子7を形成する必要はなく、図7に示したように、第1、第2端子電極層4、5、9、10に必要に応じて必要な数だけ形成すれば良い。即ち、第1、第2端子電極層4、5、9、10の一部に形成しても良い。しかしながら、充分なインダクタンス低減効果を得るためには、第1、第2端子電極層4、5、9、10の全てに外部端子7を形成することが望ましい。
【0045】
誘電体層1および電極層2、3の厚みは0.1〜1μm、大きさは一辺が0.2〜3mmとされている。各層の厚み、大きさは材質や用途により適宜変更することができる。
【0046】
本発明で用いられる基板6としては、アルミナ、サファイア、MgO単結晶、SrTiO3 単結晶及びSiO2 被覆シリコン、ガラスなどが望ましい。特に、薄膜との反応性が小さく、安価で強度が大きく、かつ誘電体膜または電極膜の結晶性という点を考慮すると、アルミナ、SiO2 被覆シリコンなどが望ましい。
【0047】
また、本発明の第1、第2電極層2、3、第1、第2端子電極層4、5、9、10としては、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銅(Cu)、銀(Ag)、チタン(Ti)、クロム(Cr)及びニッケル(Ni)薄膜等があり、これらのうちでも誘電体との反応性が小さく、酸化されにくい金(Au)や白金(Pt)、抵抗の低い銅(Cu)薄膜が最適である。またこれらは単独で用いても良いし、複数を組み合わせて用いても良い。
【0048】
さらに、誘電体層1は、高周波領域において高誘電率を有するものであれば良いが、その膜厚は1μm以下が望ましい。例えば、金属元素としてPb、Mg、Nbを含むペロブスカイト型複合酸化物結晶からなる誘電体薄膜であって、測定周波数300MHz(室温)での比誘電率が1000以上の誘電体薄膜が望ましい。また、例えば、Ba、Tiを含むペロブスカイト型複合酸化物結晶、PZT、PLZT、SrTiO3 及びTa2 O5 等でも良く、特に限定されるものではない。このような誘電体層1は、PVD法、CVD法、ゾルゲル法等の公知の方法により作製される。
【0049】
外部端子7としては、形状的には、バンプ状、箔状、板状、線状、ペースト状等があり、特に限定されるものではなく、複数を組み合わせても良い。また材質は、半田、Pb、Sn、Ag、Au、Cu、Pt、Al、Ni及び導電性樹脂等があり、特に限定されるものではなく、複数を組み合わせても良い。
【0050】
以上のように構成された薄膜コンデンサは、容量素子A、B、Cの電極層2、3を複数の第1、第2端子電極層4、5によりそれぞれ接続し、容量素子A、B間、容量素子B、C間の第1端子電極層4と第2端子電極層5とを交互に所定間隔を置いて設けるとともに、容量素子Bの左右に設けられた第1端子電極層4と第2端子電極層5とが対向して設けられているため、電流経路を短縮し、多岐に分割することができ、かつ相反する向きの電流経路により形成される磁場同士が相殺されるので、インダクタンスを極めて小さくすることができる。
【0051】
即ち、従来の図9に示したような薄膜コンデンサは、基板20の上面に第1電極層21、誘電体層22、第2電極層23を順次積層し、第1電極層21、第2電極層23の端部に容量取出部24を形成して構成されており、複数の薄膜コンデンサの容量取出部24を接続することにより並列接続することが考えられるが、この場合には電流経路を複数に分割することができるものの、容量取出部24間の距離が長くなるため、インダクタンス低減効果が小さく、限界がある。
【0052】
また、本発明の薄膜コンデンサでは、外部との接点に用いる外部端子7が端子電極層4、5上にそれぞれ形成されているため、正負の外部端子7が上方に露出していることになり、例えば、電極が形成された基板の前記電極に外部端子7を接合することにより実装でき、基板等への実装が容易となる。
【0053】
本発明の積層型の薄膜コンデンサを図8により説明する。この図8によれば、積層型の薄膜コンデンサは、図1に示した単板型の薄膜コンデンサに対して、さらに誘電体層と電極層を積層したものである。
【0054】
即ち、第1、第2電極層2、3と誘電体層1を交互に積層してなる容量素子を所定の間隔で並置し、容量素子間には複数の第1、第2端子電極層4、5がそれぞれ形成され、各容量素子の2層の第1電極層2a、2b同士は第1端子電極層4a、4bで、2層の第2電極層3a、3b同士は第2端子電極層5a、5bにより接続されている。
【0055】
下側の第1電極層2a同士を接続する第1端子電極層4aと、上側の第1電極層2b同士を接続する第1端子電極層4bが積層され、また下側の第2電極層3a同士を接続する第2端子電極層5aと、上側の第2電極層3b同士を接続する第2端子電極層5bとが積層されている。最上層の第1端子電極層4bの上面、最上層の第2端子電極層5bの上面は外部に露出しており、この部分に外部端子が形成されることになる。容量素子および端子電極層4、5は、基板6の上面に形成されている。
【0056】
そして、この積層型の薄膜コンデンサにおいても、単板型の薄膜コンデンサと同様に、第1端子電極層4a、4bと第2端子電極層5a、5bとが交互に所定間隔を置いて設けられ、中央の容量素子の左右に設けられた第1端子電極層4a、4bと第2端子電極層5a、5bとが対向して設けられている。
【0057】
このような積層型の薄膜コンデンサも図1乃至図4に示された単板型の薄膜コンデンサと全く同様、複数の外部端子による電流経路の分割効果および第1、第2端子電極層4、5の近接形成による電流経路の短縮効果および相反する向きの電流経路が形成する磁場同士の相殺効果によって、インダクタンスを極めて小さくすることができ、最上層の第1、第2端子電極層4b、5b上に外部端子を形成することができるので実装が容易となる。
【0058】
さらに、第1、第2電極層2、3と誘電体層1を交互に積層しているため、高容量となる。また、第1、第2端子電極層4、5の直下には誘電体層1が存在しないため、外部端子形成時や実装時の熱応力による誘電体層1へのダメージ等を防止できる。
【0059】
また、本発明の薄膜コンデンサは、一般には、上記のように基板表面に形成されて用いられるが、基板内に内蔵して用いることもできる。積層型の薄膜コンデンサを基板内に内蔵する場合には、端子電極層同士は、例えば、基板内に形成されたスルーホール導体で接続され、さらに外部端子もスルーホール導体で形成することができ、これにより各電極層の導通を確保でき、容量が取り出される。
【0060】
また、電極層2、3の形状を長方形状とした例について説明したが、正方形状、円形状等どのような形状であっても良い。
【0061】
【実施例】
(実施例1)
電極層、端子電極層および誘電体層の形成は全て高周波マグネトロンスパッタ法を用いた。スパッタ用ガスとしてプロセスチャンバー内にArガスを導入し、真空排気により圧力は6.7Paに維持した。
【0062】
プロセスチャンバー内には基板ホルダーと3個のターゲットホルダーが設置され、3種類のターゲット材料からのスパッタが可能である。スパッタ時には成膜する材料種のターゲット位置に基板ホルダーを移動させ、基板−ターゲット間距離は60mmに固定した。
【0063】
基板ホルダーとターゲット間には外部の高周波電源により13.56MHzの高周波電圧を印可し、ターゲット背面に設置された永久磁石により形成されたマグネトロン磁界により、ターゲット近傍に高密度のプラズマを生成させてターゲット表面のスパッタを行った。
【0064】
高周波電圧の印可は3個のターゲットに独立に可能である。基板ホルダーはヒータによる加熱機構を有しており、スパッタ成膜中の基板温度は一定となるよう制御した。
【0065】
また、基板ホルダーに設置された基板のターゲット側には厚さ0.10mmの金属マスクが3種類設置でき、成膜パターンに応じて必要なマスクが基板成膜面にセットできる構造とした。
【0066】
先ず、厚さ0.25mmのアルミナ焼結体基板上に、第1電極層のマスクパターンをセットし、Auターゲットのスパッタにより第1電極層を形成し、続いて第1電極層同士を接続する第1端子電極層のマスクパターンをセットして第1端子電極層を形成した。これにより図4(a)に示すような第1電極層同士を第1端子電極層で接続した電極層が得られた。次にターゲットにPb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 焼結体を用い、誘電体層のマスクパターンをセットし、基板温度500℃、高周波電力200Wの条件で、図4(b)に示すような誘電体層を形成した。
【0067】
次に第2電極層のマスクパターンをセットし、Auターゲットのスパッタにより第2電極層を形成し、さらに第2電極層同士を接続する第2端子電極層のマスクパターンをセットして第2端子電極層を形成した。これにより図4(c)に示すような第2電極層同士を第2端子電極層で接続した電極層が得られた。コンデンサとしての有効電極の総面積は1.0mm2 とした。
【0068】
作製した単板型の薄膜コンデンサの端子電極層上に半田バンプを形成して評価用ボードに実装した。使用した半田バンプは直径0.1mmで、各端子電極層上に合計8個形成し、図1および図2に示すような薄膜コンデンサを作製した。各半田バンプの間隔XおよびYはともに0.5mmとした。
【0069】
評価は、1MHz〜1.8GHzでのインピーダンス特性をインピーダンスアナライザー(ヒュウレットパッカード社製HP4291A)を用いて行った結果、容量成分17.7nF、インダクタンス成分17pHの値を得た。また上記測定後、薄膜コンデンサの断面をSEM観察したところ、各誘電体層の厚さは0.5μmであった。
【0070】
端子電極層の配置を図3(b)と同じ配置にする以外は、実施例1と全く同様にして薄膜コンデンサを作製し、実施例1と同様の方法で評価したところ、容量成分17.6nF、インダクタンス成分27pHの値を得た。また上記測定後、薄膜コンデンサの断面をSEM観察したところ、各誘電体層の厚さは0.5μmであった。この薄膜コンデンサと、本発明品とを比較すると、端子電極層の配置を変えるだけで、インダクタンス成分を数値的には10pH、比率としては37%下げることができることがわかる。
【0071】
(実施例2)
実施例1と全く同様にして誘電体層6層の積層型の薄膜コンデンサを作製し、実施例1と同様の方法で評価したところ、容量成分は106nF、インダクタンス成分18pHの値を得た。また上記測定後、積層型の薄膜コンデンサの断面をSEM観察したところ、各誘電体層の厚さは0.5μmであった。
【0072】
(実施例3)
誘電体層形成のターゲットにPb(Zr0.53Ti0.47)O3 焼結体を用い、誘電体膜を形成する以外は、実施例1と全く同様にして薄膜コンデンサを作製し、実施例1と同様の方法で評価したところ、容量成分は10.0nF、インダクタンス成分18pHの値を得た。また上記測定後、薄膜コンデンサの断面をSEM観察したところ、各誘電体層の厚さは0.4μmであった。
【0073】
(実施例4)
基板材、電極材、電極形成方法、形状、および寸法は実施例1と全く同様にして、誘電体層のみをゾルゲル法により形成した。ゾルゲル法による膜の作製手順は以下のとおりとした。
【0074】
酢酸MgとNbエトキシドを1:2のモル比で秤量し、2−メトキシエタノール中で還流操作(124℃で24時間)を行い、MgNb複合アルコキシド溶液(Mg=4.95mmol、Nb=10.05mmol、2−メトキシエタノール150mmol)を合成した。次に酢酸鉛(無水物)15mmolと150mmolの2−メトキシエタノールを混合し、120℃での蒸留操作により、Pb前駆体溶液を合成した。
【0075】
MgNb前駆体溶液とPb前駆体溶液をモル比Pb:(Mg+Nb)=1:1になるよう混合し、室温で十分撹拌し、Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 (PMN)前駆体溶液を合成した。
【0076】
この溶液の濃度を2−メトキシエタノールで約3倍に希釈し、塗布溶液とした。次に電極層上に、前記塗布溶液をスピンコーターで塗布し、乾燥させた後、300℃で熱処理を1分間行い、ゲル膜を作製した。塗布溶液の塗布−熱処理の操作を繰り返した後、830℃で1分間(大気中)の焼成を行い、Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 薄膜を得た。
【0077】
得られた上記誘電体薄膜の上にレジストを塗布しフォトリソグラフィー工程によって露光、現像し、これをマスクとするウェットエッチングにより、実施例1と同様のパターン形状に誘電体膜のパターニングを行い、実施例1と同様の薄層コンデンサを作製した。
【0078】
作製した薄膜コンデンサを実施例1同様、評価ボードに実装し、1MHz〜1.8GHzでのインピーダンス特性をインピーダンスアナライザー(ヒュウレットパッカード社製HP4291A)を用いて測定した。その結果、容量成分は28nF、インダクタンス成分17pHの値を得た。また測定後、薄膜コンデンサの断面をSEM観察したところ、各誘電体層の厚さは0.8μmであった。
【0079】
(実施例5)
半田バンプ間の距離XおよびY以外は、実施例4と全く同様にして薄膜コンデンサを作製し、半田バンプ間の距離の違いによるインダクタンスの変化を評価した。結果を表1に示す。尚、各誘電体層の厚さは全て0.8μmであった。
【0080】
【表1】
【0081】
この表1から半田バンプ間の距離が大きくなるにつれ、インダクタンスが大きくなることがわかる。しかしいずれの場合も、本発明の端子配置(図3(a))のように、隣設した端子電極が異なる極性となるように配置することで、インダクタンスを小さくできることがわかる。
【0082】
(実施例6)
容量素子の外側に端子電極層を形成する以外は、実施例4と全く同様にして図5に示すような薄膜コンデンサを作製した。コンデンサとしての有効電極の総面積は1.2mm2 とした。端子電極層上には、図5に示すように半田バンプを合計12個形成し、実施例1と同様の方法で評価したところ、容量成分は34nF、インダクタンス成分15pHの値を得た。また上記測定後、薄膜コンデンサの断面をSEM観察したところ、各誘電体層の厚さは0.8μmであった。
【0083】
【発明の効果】
本発明の薄膜コンデンサでは、電流経路を複数に分岐することができ、相反する向きの電流経路が形成する磁場同士の相殺効果によって、インダクタンスを極めて小さくすることができる。
【0084】
さらに本発明の薄膜コンデンサでは、誘電体層と電極層との積層化が容易であり、外部との接点に用いる外部端子を端子電極層上に形成したので、誘電体層が存在しない容量素子間に外部端子が形成されることになり、外部端子形成時に発生する熱応力による容量素子へのダメージを考慮する必要がなく、また実装も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単板型の薄膜コンデンサを示す分解斜視図である。
【図2】(a)は図1の平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図、(c)は(a)のC−C線に沿う断面図である。
【図3】(a)は図2の薄膜コンデンサの電流経路を示し、(b)は対向する端子電極層が同一極性の場合の電流経路を示す模式図である。
【図4】(a)は第1電極層を第1端子電極層により接続したもの、(b)は誘電体層、(c)は第2電極層を第2端子電極層により接続したもの、(d)は誘電体層同士を接続部で接続したものを示す平面図である。
【図5】両側の容量素子の外側に、端子電極層が形成された薄膜コンデンサの平面図である。
【図6】端子電極層間に容量付加部が形成された薄膜コンデンサの平面図である。
【図7】外部端子を形成しない端子電極層を有する薄膜コンデンサの平面図である。
【図8】本発明の積層型の薄膜コンデンサを示す分解斜視図である。
【図9】従来の薄膜コンデンサを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1・・・誘電体層
2、2a、2b・・・第1電極層
3、3a、3b・・・第2電極層
4、4a、4b、9・・・第1端子電極層
5、5a、5b、10・・・第2端子電極層
6・・・基板
7・・・外部端子
11・・・容量付加部
A、B、C・・・容量素子
Claims (7)
- 誘電体層の下面に第1電極層を上面に第2電極層を形成してなる容量素子を所定間隔を置いて3個以上並置し、該容量素子のそれぞれの間に、前記第1電極層同士を接続する複数の第1端子電極層と、前記第2電極層同士を接続する複数の第2端子電極層とを交互に所定間隔を置いて設けるとともに、前記容量素子の一側に設けられた前記第1端子電極層と、他側に設けられた前記第2端子電極層とを対向して設け、さらに前記第1端子電極層および前記第2端子電極層に外部端子を設けてなることを特徴とする薄膜コンデンサ。
- 両端の容量素子における第1電極層の外側端に、外方に突出する第1端子電極層をそれぞれ設け、前記両端の容量素子における第2電極層の外側端に、外方に突出する第2端子電極層をそれぞれ設け、前記両端の容量素子の外側に設けられた前記第1端子電極層、前記第2端子電極層を、それぞれ前記両端の容量素子の内側に設けられた第2端子電極層、第1端子電極層と対向して設け、前記両端の容量素子の外側に設けられた前記第1端子電極層および前記第2端子電極層に、外部端子を設けてなることを特徴とする請求項1記載の薄膜コンデンサ。
- 複数の誘電体層と複数の電極層を交互に積層してなり、前記電極層が下側から交互に第1電極層または第2電極層とされた容量素子を所定間隔を置いて3個以上並置し、該容量素子のそれぞれの間に、同一平面上の前記第1電極層同士を接続する複数の第1端子電極層と、同一平面上の前記第2電極層同士を接続する複数の第2端子電極層とを交互に所定間隔を置いて設けるとともに、前記容量素子の一側に設けられた前記第1端子電極層と、他側に設けられた前記第2端子電極層とを対向して設け、さらに最上層の前記第1端子電極層および前記第2端子電極層に外部端子を設けてなることを特徴とする薄膜コンデンサ。
- 両端の容量素子における第1電極層の外側端に、外方に突出する第1端子電極層をそれぞれ設け、前記両端の容量素子における第2電極層の外側端に、外方に突出する第2端子電極層をそれぞれ設け、前記両端の容量素子の外側に設けられた前記第1端子電極層、前記第2端子電極層を、それぞれ前記両端の容量素子の内側に設けられた第2端子電極層、第1端子電極層と対向して設け、前記両端の容量素子の外側に設けられた最上層の前記第1端子電極層および前記第2端子電極層に、外部端子を設けてなることを特徴とする請求項3記載の薄膜コンデンサ。
- 両端の容量素子の少なくとも一方には、誘電体と電極層とからなり、外方に突出する容量付加部が設けられていることを特徴とする請求項2または4記載の薄膜コンデンサ。
- 第1端子電極層上に設けた外部端子と、第2端子電極層上に設けた外部端子との間隔が1.0mm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のうち何れかに記載の薄膜コンデンサ。
- 請求項1乃至6のうち何れかに記載の薄膜コンデンサを基体の表面および/または内部に設けてなることを特徴とする基板。
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