JP3584596B2 - D−ラッチ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ通信システムにおける受信部の識別回路や高速AD(アナログ・デジタル)コンバータのコンパレータに適用して好適なD−ラッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来のD−ラッチ回路の一例を示す回路図である。図7中、1、2は差動増幅回路であり、3、4は相補関係にある入力信号IN、/INに対して差動動作を行うエンハンスメント形のMES FET、5、6は相補関係にある出力信号OUT、/OUTに対して差動動作を行うエンハンスメント形のMES FETである。
【0003】
また、7はMES FET3、5の負荷抵抗、8はMES FET4、6の負荷抵抗、9はトランスファ信号TRにより導通(以下、ONという)、非導通(以下、OFFという)が制御されるエンハンスメント形のMES FET、10はラッチ信号LTによりON、OFFが制御されるエンハンスメント形のMES FET、11は定電流源をなすデプレッション形のMES FETである。
【0004】
また、12はソースホロア回路からなる出力回路であり、13、14は出力トランジスタをなすエンハンスメント形のMES FET、15、16は定電流源をなすデプレッション形のMES FETである。
【0005】
図8は、このD−ラッチ回路の動作を示す波形図であり、入力信号IN、/IN、出力信号OUT、/OUT、トランスファ信号TR及びラッチ信号LTを示している。
【0006】
即ち、トランスファ信号TR=Hレベル、ラッチ信号LT=Lレベルにある場合には、MES FET9=ON状態、MES FET10=OFF状態、差動増幅回路1=活性状態、差動増幅回路2=非活性状態となり、このD−ラッチ回路は、差動増幅回路1と出力回路12とで入力信号IN、/INに対してトランスファ動作を行うことになる。
【0007】
この場合において、例えば、入力信号IN=Lレベル、入力信号/IN=Hレベルの場合には、MES FET3=OFF状態、MES FET4=ON状態、ノード17のレベル=Hレベル、ノード18のレベル=Lレベル、MES FET13=OFF状態、MES FET14=ON状態、出力信号OUT=Lレベル、出力信号/OUT=Hレベルとなる。
【0008】
この状態からトランスファ信号TR=Lレベル、ラッチ信号LT=Hレベルになると、MES FET9=OFF状態、MES FET10=ON状態、差動増幅回路1=非活性状態、差動増幅回路2=活性状態となり、このD−ラッチ回路は、出力回路12と差動増幅回路2とでラッチ動作を行い、入力信号IN、/INがラッチされる。
【0009】
ここに、入力信号IN、/INは、差動増幅回路1から出力回路12を経由して差動増幅回路2に伝わるので、入力信号IN、/INが遷移する場合、出力信号OUT、/OUTは、差動増幅回路1、出力回路12による遅延時間tSU−Aだけ遅延して遷移することになる。
【0010】
したがって、このD−ラッチ回路においては、遷移した入力信号IN、/INをラッチする場合には、入力信号IN、/INの遷移から遅延時間tSU−Aだけ経過した後に、トランスファ信号TRを立ち下げると共に、ラッチ信号LTを立ち上げる必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように、このD−ラッチ回路は、入力信号IN、/INの遷移から遅延時間tSU−Aだけ経過した後でなければ、遷移した入力信号IN、/INをラッチすることができず、高速動作が要求される光ファイバ通信システムにおける受信部の識別回路や、高速動作が要求されるADコンバータのコンパレータが要求する動作速度を満足させることができないという問題点を有していた。
【0012】
また、このD−ラッチ回路においては、入力のしきい値に製造上のバラツキがある場合、動作上において、この入力のしきい値のバラツキを小さくすることができないという問題点もあった。
【0013】
本発明は、かかる点に鑑み、入力信号の遷移から出力信号の遷移までの遅延時間を短縮し、ラッチ動作の高速化を図ると共に、入力のしきい値に製造上のバラツキがある場合においても、動作上、入力のしきい値のバラツキを小さくすることができるようにしたD−ラッチ回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明中、第1の発明は、制御端に第1の入力信号が印加される第1のトランジスタと、制御端に前記第1の入力信号と相補関係にある第2の入力信号が印加される第2のトランジスタを有し、トランスファ時に活性状態、ラッチ時に非活性状態とされる第1の差動増幅回路と、制御端を前記第2のトランジスタの電流入力端に接続し、電流出力端に第1の出力信号を出力する第3のトランジスタと、制御端を前記第1のトランジスタの電流出力端に接続し、電流出力端に第2の出力信号を出力する第4のトランジスタを有する出力回路と、電流入力端を前記第4のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第1の出力信号が印加される第5のトランジスタと、電流入力端を前記第3のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第2の出力信号が印加される第6のトランジスタを有し、トランスファ時に非活性状態、ラッチ時に活性状態とされる第2の差動増幅回路を備えてなるD−ラッチ回路において、電流入力端を前記第3のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第1の出力信号が印加される第7のトランジスタと、電流入力端を前記第4のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第2の出力信号が印加される第8のトランジスタを有し、トランスファ時に活性状態、ラッチ時に非活性状態とされる負帰還回路を備えているものである。
【0015】
本発明中、第2の発明は、制御端に第1の入力信号が印加される第1のトランジスタと、制御端に前記第1の入力信号と相補関係にある第2の入力信号が印加される第2のトランジスタを有し、トランスファ時に活性状態、ラッチ時に非活性状態とされる第1の差動増幅回路と、制御端を前記第2のトランジスタの電流入力端に接続し、電流出力端に第1の出力信号を出力する第3のトランジスタと、制御端を前記第1のトランジスタの電流出力端に接続し、電流出力端に第2の出力信号を出力する第4のトランジスタを有する出力回路と、電流入力端を前記第4のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第1の出力信号が印加される第5のトランジスタと、電流入力端を前記第3のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第2の出力信号が印加される第6のトランジスタを有し、トランスファ時に非活性状態、ラッチ時に活性状態とされる第2の差動増幅回路を備えてなるD−ラッチ回路において、一端を前記第1のトランジスタの制御端に接続し、他端に前記第1の入力信号が印加される第1の抵抗素子と、一端を前記第1のトランジスタの制御端に接続し、他端に前記第2の出力信号が印加される第2の抵抗素子と、一端を前記第2のトランジスタの制御端に接続し、他端に前記第2の入力信号が印加される第3の抵抗素子と、一端を前記第2のトランジスタの制御端に接続し、他端に前記第1の出力信号が印加される第4の抵抗素子を含む負帰還回路を備え、前記第1のトランジスタの制御端には前記第1の抵抗素子を介して前記第1の入力信号が印加され、前記第2の制御端には前記第3の抵抗素子を介して前記第2の入力信号が印加されるものである。
【0016】
本発明においては、第1、第2の出力信号を負帰還させるようにしているので、第1、第2の入力信号が遷移した場合、第1、第2の出力信号は、従来の場合よりも早く遷移することになる。
【0017】
即ち、本発明によれば、第1、第2の入力信号の遷移から第1、第2の出力信号の遷移までの遅延時間を短縮することができ、遷移した第1、第2の入力信号をラッチする場合、第1、第2の入力信号の遷移時から従来の場合よりも短い遅延時間が経過した後に、ラッチ動作を開始することができるので、ラッチ動作の高速化を図ることができる。
【0018】
また、第1、第2の出力信号を負帰還させるようにしているので、入力のしきい値に製造上のバラツキがある場合においても、動作上、入力のしきい値のバラツキを小さくすることができる。
【0019】
また、第1、第2の出力信号の負帰還をトランスファ時にのみ行うように構成する場合には、ラッチ時に、充分な振幅の第1、第2の出力信号を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図6を参照して、本発明の実施の第1形態〜第3形態及び本発明の実施の第3形態の第1使用例、第2使用例について説明する。なお、図1、図3及び図4において、図7と同一部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0021】
(第1形態・・図1、図2)
図1は本発明の実施の第1形態を示す回路図であり、本発明の実施の第1形態は、トランスファ時に出力回路12から出力される出力信号OUT、/OUTを出力回路12に負帰還する負帰還回路20を設け、その他については、図7に示す従来のD−ラッチ回路と同様に構成したものである。
【0022】
この負帰還回路20において、21はゲートに出力信号OUTが印加されるエンハンスメント形のMES FETであり、このMES FET21は、ドレインをMES FET13のゲートに接続されている。
【0023】
また、22はゲートに出力信号/OUTが印加されるエンハンスメント形のMES FETであり、このMES FET22は、ドレインをMES FET14のゲートに接続され、ソースをMES FET21のソースに接続されている。
【0024】
また、23はトランスファ信号TRによりON、OFFが制御されるエンハンスメント形のMES FETであり、このMES FET23は、ドレインをMES FET21のソースとMES FET22のソースとの接続点に接続され、ソースをMES FET11のドレインに接続されている。
【0025】
図2は、本発明の実施の第1形態の動作を示す波形図であり、入力信号IN、/IN、出力信号OUT、/OUT、トランスファ信号TR及びラッチ信号LTを示している。
【0026】
ここに、トランスファ信号TR=Hレベル、ラッチ信号LT=Lレベルにある場合には、MES FET9=ON状態、MES FET10=OFF状態、差動増幅回路1=活性状態、差動増幅回路2=非活性状態となり、この第1形態のD−ラッチ回路は、差動増幅回路1と出力回路12とで入力信号IN、/INに対してトランスファ動作を行うことになる。
【0027】
この場合において、入力信号IN=Lレベル、入力信号/IN=Hレベルの場合、MES FET3=OFF状態、MES FET4=ON状態、ノード17のレベル=Hレベル、ノード18のレベル=Lレベル、MES FET13=OFF状態、MES FET14=ON状態、出力信号OUT=Lレベル、出力信号/OUT=Hレベルとなる。
【0028】
また、この場合には、MES FET23=ON状態、負帰還回路20=活性状態となり、負帰還回路20は、出力回路12から出力される出力信号OUT、/OUTを出力回路12に負帰還することになる。
【0029】
この状態から、トランスファ信号TR=Lレベル、ラッチ信号LT=Hレベルになると、MES FET9=OFF状態、MES FET10=ON状態、差動増幅回路1=非活性状態、差動増幅回路2=活性状態となり、この第1形態のD−ラッチ回路は、出力回路12と差動増幅回路2とでラッチ動作を行い、入力信号IN、/INをラッチする。
【0030】
また、この場合には、MES FET23=OFF状態、負帰還回路20=非活性状態となり、負帰還回路20は、出力回路12から出力される出力信号OUT、/OUTの出力回路12に対する負帰還を中止する。
【0031】
ここに、入力信号IN、/INは、差動増幅回路1から出力回路12を経由して差動増幅回路2に伝わるので、入力信号IN、/INが遷移すると、出力信号OUT、/OUTは、一定時間遅延して遷移することになるが、この第1形態のD−ラッチ回路においては、トランスファ時、出力信号OUT、/OUTは、負帰還回路20により出力回路12に負帰還されているので、従来例の場合の遅延時間tSU−Aよりも短い遅延時間tSU−Bで遷移することになる。
【0032】
なお、図2において、破線24、25、26、27は、それぞれ、図7に示す従来例の場合における出力信号OUT、出力信号/OUT、トランスファ信号TR、ラッチ信号LTを示している。
【0033】
したがって、本発明の実施の第1形態によれば、遷移した入力信号IN、/INをラッチする場合、入力信号IN、/INの遷移から遅延時間tSU−Bだけ経過した後に、トランスファ信号TRを立ち下げると共に、ラッチ信号LTを立ち上げれば足りるので、ラッチ動作の高速化を図ることができる。
【0034】
また、出力信号OUT、/OUTの負帰還をトランスファ時においてのみ行うようにしているので、ラッチ時には充分な振幅の出力信号OUT、/OUTを得ることができる。
【0035】
また、トランスファ時に出力信号OUT、/OUTを負帰還させるようにしたことにより、入力のしきい値に製造上のバラツキがある場合においても、動作上、入力のしきい値のバラツキを小さくすることができる。
【0036】
(第2形態・・図3)
図3は本発明の実施の第2形態を示す回路図であり、本発明の実施の第2形態は、トランスファ時に出力回路12から出力される出力信号OUT、/OUTを差動増幅回路1に負帰還する抵抗29〜32からなる負帰還回路を設け、その他については、図7に示す従来のD−ラッチ回路と同様に構成したものである。
【0037】
この第2形態のD−ラッチ回路においても、トランスファ信号=Hレベル、ラッチ信号LT=Lレベルにある場合には、MES FET9=ON状態、MES FET10=OFF状態、差動増幅回路1=活性状態、差動増幅回路2=非活性状態となり、この第2形態のD−ラッチ回路は、差動増幅回路1と出力回路12とで入力信号IN、/INに対してトランスファ動作を行うことになる。
【0038】
また、この場合には、出力信号OUT、/OUTは、抵抗29〜32からなる負帰還回路により差動増幅回路1に負帰還されている。
【0039】
この状態から、トランスファ信号TR=Lレベル、ラッチ信号LT=Hレベルになると、MES FET9=OFF状態、MES FET10=ON状態、差動増幅回路1=非活性状態、差動増幅回路2=活性状態となり、この第2形態のD−ラッチ回路は、出力回路12と差動増幅回路2とでラッチ動作を行い、入力信号IN、/INがラッチされる。
【0040】
なお、この場合には、差動増幅回路1は非活性状態とされているので、出力信号OUT、/OUTの負帰還は行われないことになる。
【0041】
ここに、入力信号IN、/INは、差動増幅回路1から出力回路12を経由して差動増幅回路2に伝わるので、入力信号IN、/INが遷移すると、出力信号OUT、/OUTは、一定時間遅延して遷移することになるが、この第2形態のD−ラッチ回路においては、トランスファ時、出力信号OUT、/OUTは、抵抗29〜32からなる負帰還回路により差動増幅回路1に負帰還されているので、従来例の場合の遅延時間tSU−Aよりも短い遅延時間で遷移することになる。
【0042】
したがって、本発明の実施の第2形態のD−ラッチ回路によっても、遷移した入力信号IN、/INをラッチする場合、入力信号IN、/INの遷移から従来例の場合よりも短い遅延時間だけ経過した後に、トランスファ信号TRを立ち下げると共に、ラッチ信号LTを立ち上げれば足りるので、ラッチ動作の高速化を図ることができる。
【0043】
また、出力信号OUT、/OUTの負帰還をトランスファ時においてのみ行うようにしているので、ラッチ時には充分な振幅の出力信号OUT、/OUTを得ることができる。
【0044】
また、トランスファ時に出力信号OUT、/OUTを負帰還させるようにしたことにより、入力のしきい値に製造上のバラツキがある場合においても、動作上、入力のしきい値のバラツキを小さくすることができる。
【0045】
(第3形態・・図4)
図4は本発明の実施の第3形態を示す回路図であり、本発明の実施の第3形態においては、図1に示す負荷抵抗7、8の代わりに、デプレッション形のMES FET34、35が設けられている。
【0046】
また、差動増幅回路1に、差動増幅回路1の出力の振幅を制限するためのエンハンスメント形のMES FET36、37からなるクリップ回路が設けられている。
【0047】
また、動作点を最適点に制御するためのコモンモード・フィードバック回路38が設けられており、39、40は抵抗、41〜45はエンハンスメント形のMES FETである。
【0048】
また、図1に示すデプレッション形のMES FET11の代わりに、MES FET45とともにカレントミラー回路を構成するエンハンスメント形のMES FET46が設けられている。その他については、図1に示す本発明の実施の第1形態と同様に構成されている。
【0049】
この第3形態のD−ラッチ回路においても、トランスファ信号=Hレベル、ラッチ信号LT=Lレベルにある場合には、MES FET9=ON状態、MES FET10=OFF状態、差動増幅回路1=活性状態、差動増幅回路2=非活性状態となり、この第3形態のD−ラッチ回路は、差動増幅回路1と出力回路12とで入力信号IN、/INに対してトランスファ動作を行うことになる。
【0050】
また、この場合には、MES FET23=ON状態、負帰還回路20=活性状態となり、負帰還回路20は、出力回路12から出力される出力信号OUT、/OUTを出力回路12に負帰還することになる。
【0051】
この状態から、トランスファ信号TR=Lレベル、ラッチ信号LT=Hレベルになると、MES FET9=OFF状態、MES FET10=ON状態、差動増幅回路1=非活性状態、差動増幅回路2=活性状態となり、この第3形態のD−ラッチ回路は、出力回路12と差動増幅回路2とでラッチ動作を行い、入力信号IN、/INをラッチする。
【0052】
また、この場合には、MES FET23=OFF状態、負帰還回路20=非活性状態となり、負帰還回路20は、出力回路12から出力される出力信号OUT、/OUTの出力回路12に対する負帰還を中止する。
【0053】
ここに、入力信号IN、/INは、差動増幅回路1から出力回路12を経て差動増幅回路2に伝わるので、入力信号IN、/INが遷移すると、出力信号OUT、/OUTは、一定時間遅延して遷移することになるが、この第3形態のD−ラッチ回路においては、トランスファ時、出力信号OUT、/OUTは、負帰還回路20により出力回路12に負帰還されているので、従来例の場合の遅延時間tSU−Aよりも短い遅延時間で遷移することになる。
【0054】
したがって、本発明の実施の第3形態のD−ラッチ回路によっても、遷移した入力信号IN、/INをラッチする場合、入力信号IN、/INの遷移から従来例の場合よりも短い遅延時間だけ経過した後に、トランスファ信号TRを立ち下げ、ラッチ信号LTを立ち上げれば足りるので、ラッチ動作の高速化を図ることができる。
【0055】
また、出力信号OUT、/OUTの負帰還をトランスファ時においてのみ行うようにしているので、ラッチ時には充分な振幅の出力信号OUT、/OUTを得ることができる。
【0056】
また、トランスファ時に出力信号OUT、/OUTを負帰還させるようにしたことにより、入力のしきい値に製造上のバラツキがある場合においても、動作上、入力のしきい値のバラツキを小さくすることができる。
【0057】
(第3形態の第1使用例・・図5)
図5は光ファイバ通信システムの受信部を示す回路図である。図5中、47は光電変換回路(PE)、48はローノイズアンプ(LNA)、49はゲインコントロールアンプ(GCA)、50はクロック再生回路、51は識別回路であり、52〜54は本発明の実施の第3形態のD−ラッチ回路である。
【0058】
この光ファイバ通信システムの受信部によれば、識別回路51を本発明の実施の第3形態のD−ラッチ回路52〜54で構成しているので、高ゲインを得るようにしても、ヒステリシス(前サイクルにおいてラッチした論理値と反転関係にある論理値をラッチする場合のドライブ分)を小さくし、データ伝送の高速化を図ることができる。
【0059】
(第3形態の第2使用例・・図6)
図6はΣΔ(シグマ・デルタ)ADコンバータを示す回路図である。図6中、56、57は差動増幅回路、58〜65は抵抗、66〜69はキャパシタ、70はコンパレータであり、71〜73は本発明の実施の第3形態のD−ラッチ回路である。
【0060】
このΣΔ・ADコンバータによれば、コンパレータ70を本発明の実施の第3形態のD−ラッチ回路71〜73で構成しているので、高ゲインを得るようにしても、ヒステリシスを小さくし、アナログ・デジタル変換の高速化を図ることができる。
【0061】
なお、本発明の実施の第1形態〜第3形態においては、トランジスタとして、MES FETを使用して構成した場合について説明したが、MES FETの代わりに、HEMT、バイポーラトランジスタ、HBT、MOSトランジスタ等を使用して構成することもできる。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、出力信号を負帰還させる負帰還回路を備えるという構成を採用したことにより、入力信号の遷移から出力信号の遷移までの遅延時間を短縮することができ、遷移した入力信号をラッチする場合、入力信号の遷移から従来の場合よりも短い遅延時間が経過した後に、ラッチ動作を開始することができるので、ラッチ動作の高速化を図ると共に、入力のしきい値に製造上のバラツキがある場合においても、動作上、入力のしきい値のバラツキを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の第1形態の動作を示す波形図である。
【図3】本発明の実施の第2形態を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の第3形態を示す回路図である。
【図5】本発明の実施の第3形態の第1使用例を示す回路図である。
【図6】本発明の実施の第3形態の第2使用例を示す回路図である。
【図7】従来のD−ラッチ回路の一例を示す回路図である。
【図8】図7に示す従来のD−ラッチ回路の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
IN、/IN 入力信号
OUT、/OUT 出力信号
TR トランスファ信号
LT ラッチ信号
Claims (4)
- 制御端に第1の入力信号が印加される第1のトランジスタと、制御端に前記第1の入力信号と相補関係にある第2の入力信号が印加される第2のトランジスタを有し、トランスファ時に活性状態、ラッチ時に非活性状態とされる第1の差動増幅回路と、
制御端を前記第2のトランジスタの電流入力端に接続し、電流出力端に第1の出力信号を出力する第3のトランジスタと、制御端を前記第1のトランジスタの電流出力端に接続し、電流出力端に第2の出力信号を出力する第4のトランジスタを有する出力回路と、
電流入力端を前記第4のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第1の出力信号が印加される第5のトランジスタと、電流入力端を前記第3のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第2の出力信号が印加される第6のトランジスタを有し、トランスファ時に非活性状態、ラッチ時に活性状態とされる第2の差動増幅回路を備えてなるD−ラッチ回路において、
電流入力端を前記第3のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第1の出力信号が印加される第7のトランジスタと、電流入力端を前記第4のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第2の出力信号が印加される第8のトランジスタを有し、トランスファ時に活性状態、ラッチ時に非活性状態とされる負帰還回路を備えていることを特徴とするD−ラッチ回路。 - 制御端に第1の入力信号が印加される第1のトランジスタと、制御端に前記第1の入力信号と相補関係にある第2の入力信号が印加される第2のトランジスタを有し、トランスファ時に活性状態、ラッチ時に非活性状態とされる第1の差動増幅回路と、
制御端を前記第2のトランジスタの電流入力端に接続し、電流出力端に第1の出力信号を出力する第3のトランジスタと、制御端を前記第1のトランジスタの電流出力端に接続し、電流出力端に第2の出力信号を出力する第4のトランジスタを有する出力回路と、
電流入力端を前記第4のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第1の出力信号が印加される第5のトランジスタと、電流入力端を前記第3のトランジスタの制御端に接続し、制御端に前記第2の出力信号が印加される第6のトランジスタを有し、トランスファ時に非活性状態、ラッチ時に活性状態とされる第2の差動増幅回路を備えてなるD−ラッチ回路において、
一端を前記第1のトランジスタの制御端に接続し、他端に前記第1の入力信号が印加される第1の抵抗素子と、一端を前記第1のトランジスタの制御端に接続し、他端に前記第2の出力信号が印加される第2の抵抗素子と、一端を前記第2のトランジスタの制御端に接続し、他端に前記第2の入力信号が印加される第3の抵抗素子と、一端を前記第2のトランジスタの制御端に接続し、他端に前記第1の出力信号が印加される第4の抵抗素子を含む負帰還回路を備え、
前記第1のトランジスタの制御端には前記第1の抵抗素子を介して前記第1の入力信号が印加され、前記第2の制御端には前記第3の抵抗素子を介して前記第2の入力信号が印加されることを特徴とするD−ラッチ回路。 - 前記第1のトランジスタの電流入力端と前記第2のトランジスタの電流入力端との間に出力振幅を制限するクリップ回路を接続していることを特徴とする請求項1又は2記載のD−ラッチ回路。
- 前記第1、第2の出力信号の大きさに基づいて、動作点を最適点に制御するコモンモード・フィードバック回路を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のD−ラッチ回路。
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