JP3579286B2 - アクティブフィルタ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログ信号処理に広く用いられるアクティブフィルタ回路に係り、特にMOSトランジスタIC回路に適用されるアクティブフィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
所望の周波数特性を得るIC内蔵のアクティブフィルタとして、電流出力の差動増幅器で構成される可変GMアンプが用いられてきた。例えば、バイカッド型もしくはその変形型のアクティブフィルタ回路に上記可変GMアンプを適用することによって各種のフィルタを構成することができる。
【0003】
図12は、従来のGMアンプを用いた信号除去フィルタ(TRAP)の構成を示す回路図である。可変GMアンプ21、22が設けられている。GMアンプ21の出力端子とGMアンプ22の非反転入力端子の接続点と接地点との間にコンデンサC31が挿入されている。GMアンプ21の非反転入力端子とGMアンプ22の出力端子の間にコンデンサC32が挿入されている。GMアンプ22の出力端子は、バッファ23を介してGMアンプ21の反転入力端子及びこのフィルタ回路の選択度Qを制御するバッファ回路24を介してGMアンプ22の反転入力端子に接続されている。GMアンプ21,22には所望の周波数特性を得るための制御信号が供給される。GMアンプ21の非反転入力端子にフィルタの入力信号Xが供給され、GMアンプ22の出力は、バッファ23を介してフィルタの出力信号Yとなる。
【0004】
上記構成において、入力信号Xに対する出力信号Yの伝達関数は次式で表わされる(ただし、sはjω、gm1,2は各GMアンプ21,22のコンダクタンス、C31,C32は各コンデンサC31,C32の静電容量)。
【0005】
【数1】
【0006】
(1−1)式より明らかに可変GMアンプそれぞれのトランスコンダクタンスgm1,gm2を制御することにより、所望の周波数特性を得ることができる。ここでは説明を簡素化するためフィルタのQを固定としている。
【0007】
図13は、上記図12の可変GMアンプに一般に用いられる具体的な回路構成を示す回路図である。差動対トランジスタQ1,Q2のそれぞれのベースは非反転入力、反転入力となる。ベースが電圧源VBに繋がるトランジスタQ3,Q4は電圧電流変換部であり、各コレクタは電源Vccに接続され、各エミッタがトランジスタQ1,Q2それぞれのコレクタに接続されている。トランジスタQ1,Q2の各エミッタは電流変換係数を決める抵抗Rを介して接続されると共に、定電流I1の各定電流源を介して接地されている。
【0008】
出力制御系のトランジスタQ5,Q6の各ベースはそれぞれトランジスタQ2,Q1の各エミッタに接続されている。トランジスタQ5,Q6の両エミッタは定電流I2の電流源を介して接地されている。トランジスタQ5,Q6のコレクタは差動電流出力となる。
【0009】
上記構成の回路は基本的なギルバート回路であり、入力Vi から出力電流Io(=I5−I6)までの伝達関数は次式で表わせる(I1 ,I2 は図中I1,I2の電流値)。
【数2】
【0010】
(2−1)式から明らかなように、図13の回路のgmは次式で表わせる。
【数3】
【0011】
(3−1)式から明らかに、gmは電流I1 ,I2 の比により制御される。
【0012】
上記の説明からI1を固定電流とし、I2を可変電流として図12の構成の制御信号を図13のI2に置き換えれば、フィルタの周波数特性が可変となる。
【0013】
ところで、上記従来の可変GMアンプはバイポーラトランジスタのダイオード特性を活かして、入力信号を圧縮、伸張して信号を伝送していく構成をとっている。このため、次のような問題があげられる。
【0014】
まず、ノイズ性能の問題を考える。図13の場合、トランジスタQ1,Q2ならびにQ3,Q4で構成される差動回路により入力信号が圧縮され、トランジスタQ5,Q6により伸張される。
【0015】
ここで、上記回路の支配的なノイズはトランジスタQ3,Q4ならびにQ5,Q6のショット・ノイズである。そのため、圧縮された入力信号に対して発生したショット・ノイズが付加され、結果としてノイズ性能を悪化させる。さらに、各トランジスタのベース内部抵抗(rbb’)の熱雑音も無視できない程度のノイズを発生する。
【0016】
上記ノイズ性能を改善する方法として、一般に以下の2点がある。
(1)電流I1,I2を増やし、入力変換ノイズを減少させる。すなわち、入出力のダイナミックレンジを増やし、等価的にS/Nを改善する。
(2)トランジスタのベース面積を増やし、rbb’を減少させノイズ性能を改善する。
【0017】
上記2点の改善策により、ノイズ性能はある程度の改善は見込まれる。しかし、このような改善策を実施すれば、必然的に電流消費の増加を招く。また、電流を増加させることにより、使用するトランジスタはある程度の大きさが必要となる。また、rbb’を小さくするためにはより大きなトランジスタを用いなければならなくなる。よって、素子面積の増大を招く。
【0018】
上述のように一般に、フィルタ回路は、使用する用途により要求される周波数特性を満足すること以外にノイズ性能も重視される。さらに近年のICの多機能化、高性能化に伴い、フィルタ回路は、低消費電力や高集積率が非常に強く要求されている。
【0019】
従来の可変GMアンプを用いた場合には、ノイズ性能向上を含めたフィルタ性能を向上させることと、消費電力の低減ならびに集積率の向上を両立させることは困難である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
一方、差動増幅器をMOSトランジスタ回路で構成することを考える。MOSトランジスタを使用することにより、低消費電力及び高集積率が期待できる。
図14は、MOSトランジスタで構成された差動増幅器を示す回路図である。ゲートに差動入力が供給されるNチャネルMOSトランジスタM41,M42のソースは共通に定電流源Ioを介して接地されている。PチャネルMOSトランジスタM43,M44のソースは共通に電源に接続され、それぞれのドレインは上記各トランジスタM41,M42のドレインに接続されている。MOSトランジスタM43,M44は、その各ゲートが共通にトランジスタM43のドレインに接続され、カレントミラー回路を構成している。トランジスタM42,M44のドレイン接続点から電流出力Ioutを得る。
【0021】
上記構成の回路はMOSトランジスタの特性により、図14の各所の電流i11、i12、電圧V1 、V2 、Vm 、任意のコンダクタンスgを用いると、
i11=g(V1 −Vm −Vth)2 、i12=g(V2 −Vm −Vth)2 、
i11+i12=Io(定電流)で与えられるから、
ΔV=V1 −V2 ,iout =i11−i12として、出力電流は次式で表わされる。
【0022】
【数4】
【0023】
(4−1)式から分かるように、出力電流iout は、入力ΔVに対してリニアではなく2次歪みが生じる。従って、MOSトランジスタ回路による差動増幅器を含んだフィルタを構成しても、歪みが生じ易く、何らかの対策が必要である。
【0024】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、その課題は、従来の差動増幅器構成より回路規模が縮小でき、MOSトランジスタ回路に有効で、歪みの少ない、かつノイズ性能に対し有利なアクティブフィルタ回路を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明のアクティブフィルタ回路の第1の態様は、一つの入力端子と一つの出力端子を備え、かつコンダクタンスを制御するための端子を少なくとも一つ設けたMOSトランジスタ回路構成の第1の電流アンプと、一方電極が前記第1の電流アンプの入力端子に接続される第1のコンデンサと、一つの入力端子と一つの出力端子を備え、かつコンダクタンスを制御するための端子を少なくとも一つ設け、前記入力端子が前記第1の電流アンプの出力端子に接続され、前記出力端子が前記第1の電流アンプの入力端子に接続されるMOSトランジスタ回路構成の第2の電流アンプと、一方電極が前記第1の電流アンプの出力端子と前記第2の電流アンプの入力端子との接続点に接続される第2のコンデンサとを具備し、前記第1の電流アンプは、電流インバータ回路で構成され、前記電流インバータ回路は、ソース接地でゲートが共通の2つのMOSトランジスタと、この2つのMOSトランジスタそれぞれのドレイン電流を供給するカレントミラー回路構成の電流源と、前記2つのMOSトランジスタの一方のドレイン電流路に直列に接続された前記コンダクタンスを制御するためのMOSトランジスタとを設け、前記2つのMOSトランジスタの一方のドレイン及び共通のゲートに入力電流を供給し、前記2つのMOSトランジスタの他方のドレインから出力電流を得ることを特徴とする。
本発明のアクティブフィルタ回路の第2の態様は、一つの入力端子と一つの出力端子を備え、かつコンダクタンスを制御するための端子を少なくとも一つ設けたMOSトランジスタ回路構成の第1の電流アンプと、一方電極が前記第1の電流アンプの入力端子に接続される第1のコンデンサと、一つの入力端子と一つの出力端子を備え、かつコンダクタンスを制御するための端子を少なくとも一つ設け、前記入力端子が前記第1の電流アンプの出力端子に接続され、前記出力端子が前記第1の電流アンプの入力端子に接続されるMOSトランジスタ回路構成の第2の電流アンプと、一方電極が前記第1の電流アンプの出力端子と前記第2の電流アンプの入力端子との接続点に接続される第2のコンデンサとを具備し、前記第1のコンデンサの他方電極に入力信号が供給され、前記第1の電流アンプの出力信号と前記入力信号とが足し合わされる、1つ以上のMOSトランジスタによって構成される加算回路を具備したことを特徴とする。
【0026】
本発明によれば、MOSトランジスタ回路構成の電流アンプは、一つの入力端子と一つの出力端子を備え、圧縮・伸張を繰り返す差動増幅器構成を使わない。少ない素子数で、MOSトランジスタの性質から得られるインピーダンスを利用して信号伝送することから、ノイズに対しても有利である。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアクティブフィルタの構成を示す回路図である。電流アンプGM1は、MOSトランジスタ回路からなるシングル構成の反転アンプであり、一つの入力端子1aと一つの出力端子2aを備え、かつコンダクタンスを制御するための制御信号aが与えられる端子3aが設けられている。電流アンプGM1の入力端子1aにはコンデンサC1の一方電極が接続されている。
【0028】
また、電流アンプGM2は、MOSトランジスタ回路からなるシングル構成の同相アンプであり、一つの入力端子1bと一つの出力端子2bを備え、かつコンダクタンスを制御するための制御信号bが与えられる端子3bが設けられている。電流アンプGM2の入力端子1bは電流アンプGM1の出力端子2aに接続されている。電流アンプGM2の出力端子2bは電流アンプGM1の入力端子1aに接続されている。上記電流アンプGM2の入力端子1bと電流アンプGM1の出力端子2aの接続点にはコンデンサC2の一方電極が接続されている。
【0029】
電流アンプGM1の入力端子1aと接地間には抵抗Rが挿入されている。フィルタの入力信号Xは、コンデンサC1の他方電極に供給されると共に加算回路4に供給される。加算回路4は、1つ以上のMOSトランジスタによって構成され、電流アンプGM1の出力端子2aからの出力信号と入力信号Xとが足し合わされる機能を有する。
【0030】
上記電流アンプGM2の出力端子2bからはフィルタの出力信号Y1が得られる。上記電流アンプGM1の出力端子2aからはフィルタの出力信号Y2が得られる。上記加算回路4の加算出力としてフィルタの出力信号Y3が得られる。
【0031】
上記図1の構成において、フィルタの入力信号Xからそれぞれの出力信号Y1,Y2及びY3への伝達関数を次式に示す(ただし、sはjω、gm1,2は各電流アンプGM1,2のコンダクタンス、Rは抵抗Rの抵抗、C1 C2 は各コンデンサC1,C2の静電容量)。
【0032】
【数5】
【0033】
上記において、(5−1)式はハイパス・フィルタ(HPF)を、(5−2)式はバンドパス・フィルタ(BPF)を表わす。また、(5−3)式は条件によってトラップ・フィルタ(TRAP:信号除去フィルタ)やオールパス・フィルタ(APF)となる。
【0034】
上記図1の構成によれば、それぞれの制御信号a,bにより、アンプGM1,2それぞれのコンダクタンスgm1、gm2を変化させることにより、上記それぞれの式で表わされた伝達関数を変化させ、所望の周波数特性を得ることができる。
【0035】
上記図1のフィルタ回路は従来の差動増幅器を用いた構成も考えられるが、素子数が多くなり、回路規模の増大は避けられない。すなわち、本来が差動入力であることから非反転入力もしくは反転入力をある基準電圧に固定して実質的にシングルに動作させる必要がある。この場合には別途基準電圧源が必要で、回路規模の増大は必須である。また、この基準電圧源のノイズがフィルタのノイズ性能に影響するため、設計には注意を要する。
【0036】
上記不利益な点は、本発明によるMOSトランジスタを利用した電流アンプGM1,GM2を含む構成により解消する。以下、詳細に説明する。
【0037】
図2は、図1の電流アンプGM1の具体的構成例を示す回路図であり、電流インバータ回路を構成している。ソース接地の2つのNチャネルMOSトランジスタM2,M3はゲートが共通になっている。カレントミラー回路C−MIRは理想電流源であり、電源VDDに接続されMOSトランジスタM2,M3それぞれのドレイン電流を供給する。MOSトランジスタM2のドレイン電流路にMOSトランジスタM1が直列に接続されている。MOSトランジスタM1のゲートにはコンダクタンスを制御するための制御信号VC(ゲート制御電圧VC)が供給される。MOSトランジスタM2のドレイン及び共通のゲートに入力電流Iiを供給し、MOSトランジスタM3のドレインから出力電流Ioを得るようになっている。
【0038】
上記構成において、入力電流Iiは、トランジスタM2,M3で構成されるNMOSカレントミラー回路と理想電流源C−MIRとによって反転されて出力電流Ioとなる。この回路の入力インピーダンスはMOSトランジスタM2,M3で決まる。以下、式を用いて説明する。
【0039】
【数6】
【0040】
ここでkは、MOSトランジスタのW/Lに比例した定数であり、Vgs1 ,Vgs2 は、MOSトランジスタM1,M2のゲート・ソース間電圧であり、Vt はMOSトランジスタのスレッショルド電圧であり、VCはMOSトランジスタM1のゲート制御電圧である。
【0041】
(6−1),(6−2),(6−3)式から、Iiは次式となる。
【数7】
【0042】
よって、(6−4)、(7−1)式からIiは以下のようになる。
【数8】
【0043】
さらに(8−1)式からVgs2 は次式となる。
【数9】
【0044】
よって、図2の回路の入力インピーダンスZiは以下の式で表わせる。
【数10】
【0045】
上記(10−1)式から、明らかに図2の電流インバータ回路の入力インピーダンスは、制御電圧VCにより制御されることが分かる。従って、図1の抵抗Rを図2の電流インバータ回路の入力インピーダンスに置き換えることができる。さらに、図2の電流出力Ioは、トランジスタM3のドレインとカレントミラー回路C−MIRの出力ノードを接続したものであるので、高インピーダンスとなって電流アンプ(GM1)の出力となり得る。
【0046】
すなわち、図2の電流インバータ回路を理想シンボルで置き換えると図3の概念図となる。これにより、明らかに図1の抵抗Rと電流アンプGM1を構成し、抵抗Rは制御電圧VC(制御信号aに相当する)により可変となり、その役割を果たす。
【0047】
図4は、図1の電流アンプGM2の具体的構成を示す回路図であり、電圧電流変換回路を構成している。上記図2と同様の素子を用いているので同一の符号を付す。すなわち、図2とは回路結線が異なり、MOSトランジスタM3は、そのゲートがMOSトランジスタM2のドレインに接続されている。トランジスタM2のゲートには入力電圧Viが供給される。つまり、トランジスタM3は、トランジスタM2のゲート入力信号を反転した信号をゲート入力とする形態となっている。出力電流Ioは、MOSトランジスタM2,M3のドレイン電流I1,I3の差を得る。
【0048】
上記回路のコンダクタンスを式を用いて説明する。まず、電流I2,I3は次のように表わせる。式における表記は前記図2で説明したものに準ずる。なお、Vgs3 は、MOSトランジスタM3のゲート・ソース間電圧である。
【0049】
【数11】
【0050】
さらに、Vgs3 は以下のように表わせる。
【数12】
【0051】
上記(11−1),(11−2),(12−1)式より、I3は次式で表わせる。
【0052】
【数13】
よって、出力電流Ioは次式で表わせる。
【数14】
【0053】
(14−1)式から図4の電圧電流変換回路のコンダクタンスgmは、以下の式となる。
【数15】
【0054】
(15−1)式から、図4の電圧電流変換回路のコンダクタンスは制御電圧VCにより制御可能であることが分かる。制御電圧VCは、GM2の制御信号bに相当する。
【0055】
図5は、上記図2、図4に示した2つの回路構成を図1のGM1,GM2に適用したアクティブフィルタの具体的回路図である。図2のMOSトランジスタM1〜M3はM1A〜M3Aで示し、図4のMOSトランジスタM1〜M3はM1B〜M3Bで示してある。制御電圧VCに相当する制御信号a,bがそれぞれトラジスタM1A,M1Bのゲートに供給される。GM1の入力端子1a、出力端子2a、制御信号端子3aに相当するノードが示されている。GM2の入力端子1b、出力端子2b、制御信号端子3bに相当するノードが示されている。また、図3を参照して説明したように、抵抗Rに相当する部分も示した。
【0056】
さらに、電源VDD−接地電位間に直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタM1C,M2Cにより加算回路4を構成している。入力信号Xは、トランジスタM2CとM1Cとで構成するソースフォロワを介して出力信号Y3を得る。また、トランジスタM1Bのソースから出力される出力信号Y2をトランジスタM1Cのゲートで受け電圧電流変換する。
【0057】
すなわち、上記電圧電流変換された出力信号Y2はトランジスタM2Cのソースを負荷として電圧変換され、出力信号Y3を得る。このときの出力信号Y2からY3への利得Y3gはトランジスタM2CとM1CのW/L比で決まる。これを次式で表わす。
【0058】
【数16】
【0059】
よって、出力信号Y3には入力信号Xと(16−1)式で表わせる信号を足したものが得られる。このように加算回路4は、非常に簡単な2個のトランジスタ(M1C,M2C)で構成することができる。これにより、素子規模の縮小に寄与する。
【0060】
上記実施形態によれば、差動増幅器構成を用いないMOSトランジスタによる回路で構成され、従来のバイポーラ技術で構成される電流アンプに比べて略半分の素子数でフィルタが構成できる。
【0061】
また、従来技術のように信号の圧縮・伸張を繰り返すのではなく、上記(8−1)式や(13−1)式で明らかなように、MOSトランジスタの性質から得られるインピーダンスを利用し、信号伝送する。この結果、ノイズ性能に関しても有利な構成といえる。さらに、素子数半減の効果によってもノイズ性能を改善している。
【0062】
次に、本発明の具体的な応用例として、図5の構成のフィルタに関し、出力信号Y3をトラップ・フィルタ(TRAP)として用いる場合について説明する。
【0063】
はじめに再度伝達関数を考察する。出力信号Y3をトラップとして用いる場合、上記(5−2)式の分子を操作すればよい。すなわち、以下の関係式を成立させればよい。
【0064】
【数17】
【0065】
ここで、素子の相対誤差を考慮し、(17−1)式におけるコンデンサC1とC2を同じ容量値とする。この時、Rとgm1の関係は次のようになる。
【数18】
【0066】
図6は、以上の関係を考慮して設計したTV映像信号の輝度信号処理に用いられる色信号除去フィルタ(C−TRAP)のシミュレーション結果を示す特性曲線図である。
【0067】
図7は、図12で示す従来技術でのフィルタ(TRAP)と本発明のフィルタ(TRAP)のノイズ周波数特性を示す特性曲線図である。ここで、トラップ周波数はPAL方式の色信号周波数、4.43MHzとしている。
【0068】
上記特性曲線で示す結果からも明らかなように、本発明におけるフィルタの方がノイズ性能に関して良いことが分かる。帯域内ノイズ性能は、従来に比べて略10dB改善される。
【0069】
一方、本発明はMOSトランジスタの性質を利用したインピーダンス(コンダクタンス)可変フィルタであることから、消費電流を小さくすることができる。よって、従来に比べて、消費電力を低減することが可能である。実際における上記4.43MHzのC−TRAPの場合、従来では略700μAの消費電流であったのに対し、本発明の構成では1/7の略100μAとなる。
【0070】
このような実施形態によれば、従来、困難であった素子規模とノイズ性能の両弊害を同時に改善する技術が提供できる。すなわち、差動増幅器構成を使わないMOSトランジスタを用いた可変電流アンプを応用することによって、回路規模の縮小化と低消費電力を実現できるばかりか、ノイズ性能を改善することも可能なフィルタ回路を実現できる。
【0071】
図8は、本発明の第2の実施形態に係るアクティブフィルタの構成を示す回路図である。電流アンプGM1Aの出力端子、電流アンプGM2Bの入力端子及び電流アンプGM4Dの出力端子がノードN1で接続されている。電流アンプGM2Bの出力端子、電流アンプGM3Cの入/出力端子及び電流アンプGM4Dの入力端子がノードN2で接続されている。上記ノードN1にコンデンサC10の一端が接続され、コンデンサC10の他端には入力信号Vb が供給される。上記ノードN2にコンデンサC20の一端が接続され、コンデンサC20の他端には入力信号Vh が供給される。また、GM1Aの入力端子には入力信号Vl が供給されGM2Bの出力端子(ノードN2)はこのフィルタの出力端子Voutに接続されている。
【0072】
上記各電流アンプは、MOSトランジスタ回路構成で差動増幅器を使わない一つの入力端子と一つの出力端子を備えている。かつここでは図示しないがコンダクタンスを制御するための端子を有する。ここではGM1AとGM2Bは同相アンプ、GM3CとGM4Dは反転アンプとなっている。
【0073】
上記構成は多目的フィルタ構成となっており、入力信号Vl はLPF(ローパスフィルタ)出力を出力端子Voutより得ることができ、入力信号Vb はBPF(バンドパスフィルタ)出力を出力端子Voutより得ることができ、入力信号Vh はHPF(ハイパスフィルタ)出力を出力端子Voutより得ることができる(例えば、BPFやHPFのみの構成ではGM1Aは省略される)。また、GM4Dは同相アンプにしてGM2Bを反転アンプにしてもよい。GM3Cは反転アンプでなければならない。GM1Aの極性はどちらでもよい。
【0074】
電流アンプGM1Aの出力端子電圧Vn1、及びフィルタ出力Voutは次式で表わせる(ただし、sはjω、gm1〜4は各電流アンプGM1A,2B,3C,4Dのコンダクタンス、C1 ,C2 は各コンデンサC10,C20の静電容量)。
【0075】
【数19】
【0076】
(19−1)及び(19−2)式より、Voutは以下のようになる。
【数20】
【0077】
ここで、gm1=gm2=gm4,gm3=m・gm1,C1 =C2 に設定し、ω0 =gm1/C1 とすると、次式になる。
【数21】
【0078】
これにより、シングルの電流アンプ(GM1A,2B,3C,4D)と容量(C1,C2)の構成で、入力信号Vl ,Vb ,Vh のそれぞれに対してLPF,BPF,HPFの2次のフィルタ特性が実現できる。
【0079】
図9は、図8の電流アンプ(GM1A,2B)に用いる同相アンプの具体的構成例を示す回路図である。ソース接地のNチャネルMOSトランジスタM11のゲートは入力端子INに入力電圧V1が加わり、そのドレイン電流i1 は、カスコード接続されたNチャネルMOSトランジスタM13を介しさらに電源VDDにドレインが接続されるPチャネルMOSトランジスタM14,M15でなるカレントミラー回路で折り返されて出力される。また、トランジスタM11,M13は反転回路を構成し、その出力V2はソース接地のNチャネルMOSトランジスタM12のゲートに入力される。このトランジスタのドレイン電流i2 は−i2 として出力される(iout =i1 −i2 )。
【0080】
トランジスタM11とM13を同じサイズにしておけば、理想的には、V2=Vb2−V1である。ここで、V1のバイアス電圧をVb、交流分をυ1 として、トランジスタM13のゲートに入力される制御電圧Vb2を2Vbに設定すると、V1=Vb+υ1 、V2=Vb−υ1 となり、出力電流iout =i1 −i2 は次のようになる。MOSトランジスタの特性により、i1 =g(V1−Vth)2 、i2 =g(V2−Vth)2 (ただし、gは任意のコンダクタンス、VthはMOSトランジスタのしきい値電圧)である。よってiout は、
これは出力電流iout が入力υ1 とリニアであり、歪みがないことを示している。
【0081】
図10は、図8の電流アンプ(GM3C,4D)に用いる反転アンプの具体的構成例を示す回路図である。図9と同様なソース接地のトランジスタM21,M22及びカレントミラー回路構成のトランジスタM14,M15にさらに、反転回路を構成するNチャネルMOSトランジスタM23,M24を設ける。トランジスタM23のゲートには制御電圧Vb2が与えられる。トランジスタM24のゲートは入力端子INであり、かつトランジスタM22のゲートに接続されている。M23,M24の接続点の出力はトランジスタM21のゲートに与えられる。すなわち、図9の構成に対して、i1 とi2 が入れ替わった形になっており、出力電流iout′=i2 −i1 =−ioutになる。
【0082】
なお、図8、図9の電流アンプのゲインは、ゲート幅にほぼ比例して上記した係数gが変わるので、これにより設定できる。また、以上の構成の他、同相、反転の電流アンプは、どちらかにインバータを付加して得てもかまわない。
【0083】
図11は、上記図9、図10に示した2つの回路構成を図8の電流アンプGM1A,GM2B,GM3C,GM4Dに適用したアクティブフィルタの具体的な回路図である。図9の同相アンプを用いるGM1A,GM2Bそれぞれの回路は、図9で説明したMOSトランジスタの符号の末尾にそれぞれA,Bを付加した表記とし区別した。図10の反転アンプを用いるGM3C,GM4Dそれぞれの回路は、図10で説明したMOSトランジスタの符号の末尾にそれぞれC,Dを付加した表記とし区別した。
【0084】
図11の回路では、電流アンプGM1AとGM4Dが同じコンデンサC10の接続を有する関係上カレントミラー回路を共有しており、トランジスタM14AD,M15ADと表記した。また、電流アンプGM2BとGM3Cが同じコンデンサC20の接続を有する関係上カレントミラー回路を共有しており、トランジスタM14BC,M15BCと表記した。また、GM3CとGM4Dに関し、図10における反転回路M23,M24を共有しているためM23CD,M24CDと表記した。
【0085】
また、電源VDD−接地電位間に電流源IbとNチャネルMOSトランジスタM31,M32のダイオード接続構成が直列に設けられ、バイアス回路を構成している。すなわち、電流源Ibの出力とM31,M32のダイオード接続構成との接続点より各電流アンプのコンダクタンス制御用の電圧Vb2が出力される。
【0086】
この回路の特徴の一つとして、次のような性質を持つ。
反転回路を構成するトランジスタM11AとM13A、トランジスタM11BとM13B、トランジスタM23CDとM24CDのゲインが−1からずれたときに、出力はそれぞれトランジスタM12A、M12B、M21D及びM21Cのゲートに印加される。すると、トランジスタM21D、M21Cのドレイン電流は各カレントミラーで折り返され、それぞれトランジスタM12A,12Bのドレイン電流と減算されるために、このような電流のずれ分(DCずれ)が打ち消される。この結果、直流的なずれ(DCずれ)が小さい。ただし、フィルタの選択度Qを1と異ならせる設定にする場合、トランジスタM21Cのサイズが異なってきて打ち消す量が少なくなる。これを考慮しても、直流的にはバランスのよい回路といえる。
【0087】
このような実施形態によれば、MOSトランジスタにて、歪みが少なく、素子数の増加を抑えた2次のアクティブフィルタが実現できる。すなわち、差動増幅器構成を使わないMOSトランジスタを用いた可変電流アンプを応用することによって、従来困難であった素子規模とノイズ性能の両弊害を同時に改善することができる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、差動増幅器構成を使わないMOSトランジスタを用いた可変電流アンプを構成し、回路規模の縮小化と低消費電力及びノイズ性能に対して有利な高性能のアクティブフィルタ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るアクティブフィルタの構成を示す回路図。
【図2】図1中の電流アンプ(反転アンプ)の具体的構成例を示す回路図。
【図3】図1中の一部の回路構成の概念図。
【図4】図1中の電流アンプ(同相アンプ)の具体的構成例を示す回路図。
【図5】上記図2、図4に示した2つの回路構成を図1に適用した具体的な回路図。
【図6】この発明の回路を適用して構成された色信号除去フィルタ(C−TRAP)のシミュレーション結果を示す特性曲線図。
【図7】従来技術でのフィルタと本発明のフィルタのノイズ周波数特性を示す特性曲線図。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るアクティブフィルタの構成を示す回路図。
【図9】図8中の電流アンプ(同相アンプ)の具体的構成例を示す回路図。
【図10】図8中の電流アンプ(反転アンプ)の具体的構成例を示す回路図。
【図11】上記図9、図10に示した2つの回路構成を図8に適用した具体的な回路図。
【図12】従来の電流出力の差動増幅器で構成されるGMアンプを用いた信号除去フィルタ(TRAP)の構成を示す回路図。
【図13】図12の可変GMアンプに一般に用いられる具体的な回路構成を示す回路図。
【図14】MOSトランジスタで構成された差動増幅器を示す回路図。
【符号の説明】
GM1、GM2…シングルのGMアンプ
C1,C2…コンデンサ
4…加算回路
X…入力信号
Y1,Y2,Y3…出力信号
Claims (8)
- 一つの入力端子と一つの出力端子を備え、かつコンダクタンスを制御するための端子を少なくとも一つ設けたMOSトランジスタ回路構成の第1の電流アンプと、
一方電極が前記第1の電流アンプの入力端子に接続される第1のコンデンサと、
一つの入力端子と一つの出力端子を備え、かつコンダクタンスを制御するための端子を少なくとも一つ設け、前記入力端子が前記第1の電流アンプの出力端子に接続され、前記出力端子が前記第1の電流アンプの入力端子に接続されるMOSトランジスタ回路構成の第2の電流アンプと、
一方電極が前記第1の電流アンプの出力端子と前記第2の電流アンプの入力端子との接続点に接続される第2のコンデンサとを具備し、
前記第1の電流アンプは、電流インバータ回路で構成され、前記電流インバータ回路は、ソース接地でゲートが共通の2つのMOSトランジスタと、この2つのMOSトランジスタそれぞれのドレイン電流を供給するカレントミラー回路構成の電流源と、前記2つのMOSトランジスタの一方のドレイン電流路に直列に接続された前記コンダクタンスを制御するためのMOSトランジスタとを設け、前記2つのMOSトランジスタの一方のドレイン及び共通のゲートに入力電流を供給し、前記2つのMOSトランジスタの他方のドレインから出力電流を得ることを特徴とするアクティブフィルタ回路。 - 前記第1の電流アンプには前記入力端子と接地の間に1つ以上のMOSトランジスタによって構成される抵抗回路が含まれていることを特徴とする請求項1記載のアクティブフィルタ回路。
- 一つの入力端子と一つの出力端子を備え、かつコンダクタンスを制御するための端子を少なくとも一つ設けたMOSトランジスタ回路構成の第1の電流アンプと、
一方電極が前記第1の電流アンプの入力端子に接続される第1のコンデンサと、
一つの入力端子と一つの出力端子を備え、かつコンダクタンスを制御するための端子を少なくとも一つ設け、前記入力端子が前記第1の電流アンプの出力端子に接続され、前記出力端子が前記第1の電流アンプの入力端子に接続されるMOSトランジスタ回路構成の第2の電流アンプと、
一方電極が前記第1の電流アンプの出力端子と前記第2の電流アンプの入力端子との接続点に接続される第2のコンデンサとを具備し、
前記第1のコンデンサの他方電極に入力信号が供給され、前記第1の電流アンプの出力信号と前記入力信号とが足し合わされる、1つ以上のMOSトランジスタによって構成される加算回路を具備したことを特徴とするアクティブフィルタ回路。 - 一つの入力端子と一つの出力端子を備え、かつコンダクタンスを制御するための端子を少なくとも一つ設け、前記入力端子と出力端子が前記第2の電流アンプの出力端子に接続されるMOSトランジスタ回路構成の第3の電流アンプをさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のアクティブフィルタ回路。
- 一つの入力端子と一つの出力端子を備え、かつコンダクタンスを制御するための端子を少なくとも一つ設け、前記入力端子が前記第1の電流アンプの出力端子に接続され、前記出力端子が前記第2の電流アンプの入力端子に接続されるMOSトランジスタ回路構成の第4の電流アンプをさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のアクティブフィルタ回路。
- 前記MOSトランジスタ回路構成は、ソース接地の第1のMOSトランジスタと、第1のMOSトランジスタのゲート入力信号を反転した信号をゲート入力とするソース接地の第2のMOSトランジスタとを有し、これら第1、第2のMOSトランジスタにおけるドレイン電流の差を出力するようにした回路を含むことを特徴とする請求項1に記載のアクティブフィルタ回路。
- 前記MOSトランジスタ回路構成は、ソース接地の第1のMOSトランジスタと、第1のMOSトランジスタのゲート入力信号を反転した信号をゲート入力とするソース接地の第2のMOSトランジスタとを有し、これら第1、第2のMOSトランジスタのドレイン電流の差を出力するようにした回路を含むと共に、前記第1、第2のMOSトランジスタの電流源としてカレントミラー回路が設けられ、このカレントミラー回路は前記第1、第2のコンデンサのいずれかに共通に接続される前記第1から第4いずれかの電流アンプに対し共有されることを特徴とする請求項5記載のアクティブフィルタ回路。
- 前記第1から第4の電流アンプにおけるそれぞれの前記第2のMOSトランジスタのうち、その一部を前記カレントミラー回路で折り返して共通に接続される前記コンデンサに流れる電流のDCずれを打ち消すようにしたことを特徴とする請求項7記載のアクティブフィルタ回路。
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