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JP3578476B2 - 印刷回路用積層板 - Google Patents

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JP3578476B2
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epoxy resin
inorganic filler
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陽造 塩田
景寿 山本
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ドリル加工性、打抜加工性に優れた印刷回路用積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
印刷回路用の銅張積層板は、その印刷回路板への加工工程中におけるコストの削減の目的のため、従来の銅メッキによるスルーホールの形成に代わって、銀ペーストによるスルーホールの形成が導入され、フェノール樹脂積層板においては十数年前より実施されているが、回路の精密化のため、そして積層板の臭気の問題からエポキシ樹脂コンポジット基材銅張積層板(以下、CEM−3という)においても使用され始めている。しかしながら、フェノール樹脂銅張積層板(以下、PLCという)ではドリル穴開けにおけるドリルライフが10000ショット程度であるのに対して、従来のCEM−3では、2000ショット程度しかなく、また、打抜加工性が劣り端面の欠けや穴周りの白化現象などが発生するという不具合があった。
【0003】
一方、CEM−3はPLCで発生する臭気がないこと、大型部品を搭載可能なこと、電気絶縁信頼性がPLCに比べて大幅に優れていること、更に印刷回路板の小型化に対応できることから注目をあびているが、上記のような問題のため大幅に実用化されるに至っていない。
【0004】
ところで、一般にCEM−3は、中間層にはガラス不織布が基材として用いられ、含有する無機フィラーは水酸化アルミニウム(モース硬度3)であり、ドリル穴開け時のドリル磨耗が大きいためドリルライフが短い欠点がある。また、従来のCEM−3は銅スルホール用に厚み方向の線膨張率を抑えるために、フィラーの含有率を大きくしていることより、積層板が剛直となり打抜性が悪くなる傾向にあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点を解決するために種々検討の結果なされたもので、ドリル加工性及び打抜加工性が良好であり、加工コストが低減できる印刷回路用積層板を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エポキシ樹脂ワニスを含浸したガラス織布を表面層とし、エポキシ樹脂と無機フィラーを含有したワニスを含浸したガラス不織布を中間層とし、これらを加熱加圧成形してなる印刷回路用積層板であって、中間層におけるエポキシ樹脂の固形分と無機フィラーとの体積比率が、エポキシ樹脂/無機フィラー=0.7〜1.25であり、かつ、無機フィラーがモース硬度2〜3のものとモース硬度1〜1.5のものとの混合物であり、その重量比率が(前者)/(後者)=1.5〜3.8であることを特徴とする印刷回路用積層板に関するものである。
【0007】
本発明において、表面ガラス織布層において、用いるエポキシ樹脂は臭素化エポキシ樹脂、非臭素化エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂いずれであってもよく、それらの混合であってもよいが、好ましくは、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及びノボラック型エポキシ樹脂を主成分とするエポキシ樹脂である。
【0008】
中間層は表面層と同様のエポキシ樹脂に無機質フィラーが含有されているエポキシ樹脂ワニスを含浸したガラス不織布からなり、その無機質フィラーを含有したエポキシ樹脂は、エポキシ樹脂/無機フィラーの体積比率が0.7〜1.25、好ましくは、0.95〜1.2である。無機フィラーの体積は重量をタップ密度により換算した値である。また、モース硬度が2〜3の比較的硬いフィラーとモース硬度が1〜1.5である軟質のフィラーを併用し、その重量比は1.5〜3.8であり、より好ましくは1.8〜3.0である。
【0009】
エポキシ樹脂/無機フィラーの体積比率が0.7未満では打抜加工性が低下し、1.25を超えると積層板におけるエポキシ樹脂の比率が増大し材料のコストが大きくなり、トータルの印刷回路板の加工コストが増大することとなる。次に、モース硬度が2〜3の無機フィラーとモース硬度が1〜1.5の無機フィラーとの重量比を1.5未満とすると打抜加工時端面の白化の幅が大きくなり、3.8を超えるとドリル磨耗に対する効果が小さくなる。
【0010】
モース硬度1〜1.5の無機フィラーとしては、カオリンクレー、タルク、パイロフイライト、バーベギュライト、グラファイトなどがあり、モース硬度2〜3の無機フィラーとしては、石膏、水酸化アルミニウム、マイカ、クロライト、ブルーサイトなどがある。
【0011】
【作用】
本発明の印刷回路用積層板は、無機フィラーの適切な体積含有割合と軟質のフィラーを適当量併用することによって、印刷回路板への加工工程中のコストを低減することが可能となる。より具体的には、ドリル磨耗率を大幅に減少させることによって、ドリルライフを2000ショット程度から4000ショット程度に長くすることが可能となった。また、打抜加工性においても従来のCEM−3より向上する。
【0012】
【実施例】
以下に本発明の実施例および比較例(従来例)を示す。「部」は「重量部」を表す。
【0013】
《実施例1》
表面層及び中間層のエポキシ樹脂ワニスの組成は次の通りである。
(1)臭素化エポキシ樹脂(油化シェル製 Ep−1046) 80部
(2)ノボラック型エポキシ樹脂(油化シェル製 Ep−152) 20部
エポキシ樹脂の比重による体積換算:74
(3)ジシアンジアミド 4部
(4)2エチル4メチルイミダゾール 0.15部
(5)メチルセロソルブ 36部
(6)アセトン 60部
前記材料を混合して均一なエポキシ樹脂ワニスを調製した。
【0014】
このエポキシ樹脂ワニスをガラス織布(日東紡 WE−18KRB−84)に樹脂含有量が35〜50%になるように含浸乾燥してガラス織布プリプレグ(A)を得た。
続いて、上記のエポキシ樹脂ワニスに樹脂分100部対し次の配合の無機フィラーを添加し、撹拌混合して無機フィラー含有ワニスを調製した。
(1)ギブサイト型水酸化アルミニウム(モース硬度3) 50部
(昭和電工製 ハイジライト H−141)
(2)カオリンクレー(モース硬度1) 20部
タップ密度による体積換算:66.7
無機フィラー重量比率 (1)/(2)=2.5
エポキシ樹脂/無機フィラー体積比率 74/66.7=1.11
【0015】
この無機フィラー含有ワニスをガラス不織布(日本バイリーン製 EP−4075)にエポキシ樹脂及び無機フィラーの含有量が90%になるように含浸乾燥して、ガラス不織布プリプレグ(B)を得た。
次に、前記ガラス不織布プリプレグ(B)を3枚重ねて中間層とし、上下表面層に前記ガラス織布プリプレグ(A)を各1枚配置し、更にその両面に厚さ18μmの銅箔を配置し、成形温度165℃、圧力60kg/cm で90分間積層成形して厚さ1.6mmの銅張積層板を得た。
【0016】
《実施例2》
表面層プリプレグは実施例1と同様に作製した。中間層用無機フィラー含有エポキシ樹脂ワニスは前記エポキシ樹脂ワニスに樹脂分100部に対し次の配合の無機フィラーを添加し、撹拌混合して調製した。
(1)ギブサイト型水酸化アルミニウム(モース硬度3) 30部
(昭和電工製 ハイジライト H−141)
(2)含水ケイ酸マグネシウム(モース硬度1) 15部
タップ密度による体積換算:75.5
無機フィラー重量比率 (1)/(2)=2.0
エポキシ樹脂/無機フィラー体積比率 74/75.5=0.98
【0017】
この無機フィラー含有エポキシ樹脂ワニスをガラス不織布(日本バイリーン製EP−4075)にエポキシ樹脂及び無機フィラーの含有量が 75〜85%になるように含浸乾燥して、ガラス不織布プリプレグ(B’)を得た。
次に、前記ガラス不織布プリプレグ(B’)を3枚重ねて中間層とし、上下表面層に前記ガラス織布プリプレグ(A)を各1枚配置し、更にその両面に厚さ18μmの銅箔を配置し、成形温度165℃、圧力60kg/cm で90分間積層成形して厚さ1.6mmの銅張積層板を得た。
【0018】
《比較例1》
表面層プリプレグは実施例1と同様に作製した。中間層用無機フィラー含有エポキシ樹脂ワニスは前記エポキシ樹脂ワニスに樹脂分100部に対し次の配合の無機フィラーを添加し、撹拌混合して調製した。
(1)ギブサイト型水酸化アルミニウム(モース硬度3) 80部
(昭和電工製 ハイジライト H−141)
(2)含水ケイ酸マグネシウム(モース硬度1) 20部
タップ密度による体積換算:135.6
無機フィラー重量比率 (1)/(2)=4.0
エポキシ樹脂/無機フィラー体積比率 74/135.6=0.55
【0019】
この無機フィラー含有エポキシ樹脂ワニスをガラス不織布(日本バイリーン製EP−4075)にエポキシ樹脂及び無機フィラーの含有量が 75〜85%になるように含浸乾燥して、ガラス不織布プリプレグ(B”)を得た。
次に、前記ガラス不織布プリプレグ(B”)を3枚重ねて中間層とし、上下表面層に前記ガラス織布プリプレグ(A)を各1枚配置し、更にその両面に厚さ18μmの銅箔を配置し、成形温度165℃、圧力60kg/cm で90分間積層成形して厚さ1.6mmの銅張積層板を得た。
【0020】
得られたそれぞれの銅張積層板について、ドリル摩耗性、曲げ強さ及び打抜加工性を測定した。その結果を表1に示す。
【表1】
Figure 0003578476
【0021】
【発明の効果】
前記結果からも明らかなように、本発明の印刷回路用積層板は、印刷回路板への加工時において、ドリル磨耗が改善され、且つ打抜加工性が改善される。

Claims (1)

  1. エポキシ樹脂ワニスを含浸したガラス織布を表面層とし、エポキシ樹脂と無機フィラーを含有したワニスを含浸したガラス不織布を中間層とし、これらを加熱加圧成形してなる印刷回路用積層板であって、中間層におけるエポキシ樹脂の固形分と無機フィラーとの体積比率が、エポキシ樹脂/無機フィラー=0.7〜1.25であり、かつ、無機フィラーがモース硬度2〜3のものとモース硬度1〜1.5のものとの混合物であり、その重量比率が(前者)/(後者)=1.5〜3.8であることを特徴とする印刷回路用積層板。
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