JP3575694B2 - 走査型fmcwレーダ - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、送受信に周波数変調(FM)した連続波(CW)を使用する走査型FMCWレーダに関し、特に、自動車の安全走行用の車載レーダとして適用可能な走査型FMCWレーダのアンテナ切り換え方法及び走査型FMCWレーダに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとを使用し、両者の組み合わせにより探知範囲に対する電波の送受信を行い反射物体(目標物体)等を計測するホログラフィックレーダが知られている(特開2000−155171号公報、米国特許第628872号、特開平6−68542号公報、特開2001−91641号公報、特開2000−235073号公報)。
【0003】
図7は、前記特開2000−155171号公報記載のホログラフィックレーダの基本構成を示す図である。発振器A10から出力される高周波信号を分配器A12を介して送信側スイッチA14により複数の送信アンテナT1、T2、T3に順次供給して電波として放射し、目標物から反射された反射波を複数の受信アンテナR1、R2を介して順次受信し、受信側スイッチA16を介してミキサA18に供給する。ミキサA18は分配器A12からの高周波信号が供給されており、ここで復調された信号成分はA/DコンバータA20でディジタル信号に変換され信号処理回路A22で処理される。
【0004】
複数の送信アンテナT1、T2、T3と受信アンテナR1、R2を切り換えることにより、1個の送信アンテナと、送受信アンテナの組み合わせの個数(図7の場合は6つ)の受信アンテナを用いたものと等価なアンテナ配列のレーダを構成することが可能である。
【0005】
このような複数の送信アンテナ及び受信アンテナを使用することにより車載レーダに適用可能なホログラフィック方位解像法が電子情報通信学会論文誌(B−II Vol.J81−B−II No.805−813 1998年8月p805〜814)に記載されている。
図8は、前記論文誌記載のホログラフィック方位解像法における送信アンテナと受信アンテナの送受信のタイミングチャートを示す図である。
【0006】
アンテナ素子の構成は4つの送信アンテナ(送信素子)と5つの受信アンテナ(受信素子)で構成し、受信信号のサンプル法としては1つの送信素子からの送信信号(パルス)に対する受信信号(エコー)を5つの受信素子で順次サンプルして受信するようにアンテナの切り換えを制御する方法が採用される。
【0007】
図8において上段の4波形は送信素子Tx0〜Tx3がこの順に送信するパルスのタイミングを表している。中段の2波形はそれぞれ観測範囲の最小距離0mと最大距離γmaxに仮想した物点からのエコーのタイミングであり、観測範囲にあるすべての物点のエコーを観測できるのは両エコーが重なるTr1、Tr2、Tr3、TR4の各区間に限られる。そこで下段に示すように、これらの区間中に受信素子Rx0〜Rx4の各出力をサンプリングし、送、受信素子の各組み合わせに対応するサンプル値を得る。5つの受信素子は速度5.0μsで切り換えるように制御されており、サンプリングに要する時間Tfは、Tf=8.0である。また、得られたデータをフーリエ変換により信号処理を行うことによりホログラムを得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ホログラフィックレーダとして特開2000−155171号公報記載のもののように複数のアンテナの使用により、等価的に送信及び受信の各アンテナ数を掛けた数のアンテナによる受信信号を得ることが可能である。また、前記論文誌記載のサンプリング法により方位映像を高速に得ることが可能である。
【0009】
しかしながら、前記論文誌記載のサンプリング法では、5つの受信素子は速度5.0μsで切り換わるように制御されており、この場合、送受信アンテナの組み合わせ毎のサンプリング周波数は、1/(5.0・10−6)=20MHzであり極めて高い周波数で動作させることが必要である。このため同論文誌記載のアンプリング法では、受信アンテナ側に設ける受信機の周波数帯域が広帯域化し受信感度も低下するという問題がある。
【0010】
つまり、従来のホログラフィックレーダを自動車搭載用のレーダとして普及させるためには、その動作周波数を下げ、受信帯域の広帯域化を抑制し、受信感度を高める等により高性能化、高耐久性化、小型化、低価格化を図ることが不可欠である。
【0011】
(目的)
本発明の目的は、受信機の広帯域化を抑制することを可能とする走査型FMCWレーダを提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、受信帯域の広帯域化を抑制して受信感度を高め、高性能化、高耐久性化、小型化、低価格化を可能とする走査型FMCWレーダを提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、反射物体との相対速度と送受信アンテナの切り換えにより生じる方位(角度)の計測誤差を補正することを可能とする走査型FMCWレーダを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の走査型FMCWレーダのアンテナ切り換え方法は、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとの組み合わせを切り替え、三角波信号により周波数変調した周波数変調信号を送受信する走査型FMCWレーダのアンテナ切り換え方法において、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナの切り替えタイミングを前記三角波信号に同期させることを特徴とする。また、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナは、組み合わせでできる間隔のうち最小の間隔(dtr)に所定の長さ(d)の整数倍を加算した間隔になるように配置され、上記複数のアンテナと複数の受信アンテナの切り換え順序は、上記間隔の大きさの順序であって、その大きい順序又は小さい順序の何れかとなるように行われる。更に前記複数の送信アンテナは、前記三角波信号の周期で前記周波数変調信号を順次切り換えて送信し、前記複数の受信アンテナは、前記三角波信号の周期の送信アンテナの個数倍の周期で順次切り替えて受信することを特徴とする。また、複数の受信アンテナから順次切り換えて受信した信号と送信側の周波数変調信号と乗算することにより、ビート信号を生成し、該ビート信号から距離情報、方位情報を算出することを特徴とする。
【0015】
本発明の走査型FMCWレーダは、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとの組み合わせを切り替え、三角波信号により周波数変調した周波数変調信号を送受信する走査型FMCWレーダにおいて、複数の送信アンテナを切り換える送信側スイッチと、複数の受信アンテナを切り換える受信側スイッチと、前記送信側スイッチ及び受信側スイッチを前記三角波信号に同期して切り換える制御部と、複数の受信アンテナから順次切り換えて受信した信号を送信側の周波数変調信号と乗算してビート信号を生成する受信部と、前記ビート信号から距離情報又は方位情報を算出する信号処理部と、を備えることを特徴とする。
【0016】
前記制御部は、前記複数の送信アンテナが前記三角波信号の周期で前記周波数変調信号を順次送信し、前記複数の受信アンテナが前記三角波信号の周期の送信アンテナの個数倍の周期で順次受信するように前記送信側スイッチ及び受信側スイッチの切り換えを制御すること特徴とする。
【0017】
また、前記信号処理部は、ビート信号をディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎、三角波信号の登りと下り毎に記憶するメモリと、メモリに記憶された前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎、三角波信号の登りと下り毎に時間軸に対してフーリエ変換を行って複素スペクトラム信号を求めるフーリエ変換器と、前記複素スペクトラム信号をもとに同一周波数成分について目標の方位情報を求め、登りと下りのビート周波数の差を検出し、前記差の周波数から前記目標の方位情報の補正を行う方位算出部と、を有することを特徴とし、又は、前記信号処理部は、前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎、三角波信号の登りと下り毎に記憶するメモリと、メモリに記憶した前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、時間軸に対してフーリエ変換を行い複素スペクトラム信号を求める高速フーリエ変換器と、登りと下りのビート周波数の差を検出し、前記差の周波数から前記複素スペクトラム信号の補正を行い、送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、同一周波数成分について、前記複素スペクトラム信号をもとに目標の方位情報を求める方位算出部と、を有することを特徴とする。
【0018】
本発明の走査型FMCWレーダは、より具体的には、
複数の送信アンテナと、前記複数の送信アンテナに三角波信号により変調された周波数変調信号を前記三角波信号の周期に同期して順次切り換えて供給する送信側スイッチと、前記複数の送信アンテナから送信された電波の反射波を受信する複数の受信アンテナと、前記複数の受信アンテナで受信した受信信号を前記三角波信号の周期に同期して順次切り換えて出力する受信側スイッチと、前記受信スイッチの出力を入力とする受信機と、受信機の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎、三角波信号の登りと下り毎に記憶するメモリと、メモリに記憶された前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、ディジタル信号を時間軸に対してフーリエ変換を行い複素スペクトラム信号を求める高速フーリエ変換器と、前記送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、同一周波数成分について、複素スペクトラム信号をもとに目標の方位情報を求め、登りと下りのビート周波数の差を検出し、前記差の周波数から前記目標の方位情報の補正を行う方位算出部と、を有することを特徴とする。
【0019】
また、複数の送信アンテナと、前記複数の送信アンテナに三角波信号により変調された周波数変調信号を前記三角波信号の周期に同期して順次切り換えて供給する送信側スイッチと、前記複数の送信アンテナから送信された電波の反射波を受信する複数の受信アンテナと、前記複数の受信アンテナで受信した受信信号を前記三角波信号の周期に同期して順次切り換えて出力する受信側スイッチと、前記受信スイッチの出力及び前記周波数変調信号を入力しビート信号成分を出力する受信機と、前記受信機の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎、三角波信号の登りと下り毎に記憶するメモリと、メモリに記憶した前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、時間軸に対してフーリエ変換を行い複素スペクトラム信号を求める高速フーリエ変換器と、登りと下りのビート周波数の差を検出し、前記差の周波数から前記複素スペクトラム信号の補正を行い、送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、同一周波数成分について、前記複素スペクトラム信号をもとに目標の方位情報を求める方位算出部と、を有することを特徴とする。
前記方位情報は、算出は重み付け重心処理を行うことにより求め、また、前記複数の送信アンテナは、1つの受信アンテナが選択されているとき所定の順序に従って切り換えられることを特徴とする。
【0020】
(作用)
走査型FMCWレーダのアンテナ切り換えにおいて、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナの切り替えタイミングを、使用する周波数変調信号の変調用の三角波信号に同期させることにより、受信機に要求される通過帯域幅を小さくすることを可能とし、受信感度の向上を可能とする。
【0021】
反射物体の方位情報の算出においては、反射物体との相対速度と送受信アンテナの切り換えとにより生じる方位情報の算出誤差を、ドップラ周波数を求め、該ドップラ周波数により反射物体の方位(角度)を補正することにより排除する。サンプリングの周波数を小さくでき、高速のA/Dコンバータを必要としないため、装置の小型化、低価格化等が可能となる。
【0022】
方位の算出は、複数の送信アンテナから時分割で電波を送信し、前記複数の送信アンテナで反射波を時分割で受信し、周波数変調信号の三角波は登りと下りのを持ち、前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナの切り替えによってできる送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ(チャンネル)は、前記三角波の周期に同期して切り替えられ、受信信号をAD変換を行い、チャンネル毎に所定のメモリに記憶し、時間軸に対して高速フーリエ変換を行い複素スペクトラム信号を求め、
チャンネル毎の同一周波数成分について、複素スペクトラム信号をもとに目標の方位を求め、登りと下りのビート周波数の差を検出し、前記ビート周波数の差の周波数から前記目標の方位の補正を行う方法、又は、登りと下りのビート周波数の差を検出し、前記差の周波数から上記複素スペクトラム信号の補正を行い、チャンネル毎の同一周波数成分について、複素スペクトラム信号をもとに目標の方位を求める方法が用いられる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の走査型FMCWレーダのアンテナ切り換え方法及び走査型FMCWレーダの一実施の形態について、以下図面を参照して説明する。
図1、図2は、本実施の形態の構成及び機能を示す図である。
【0024】
(構成の説明)
本実施の形態の走査型FMCWレーダの構成は、走査型FMCWレーダの装置全体を制御する制御部1と、目標探知用の電波を送受し、受信信号を増幅し周波数変換を行いビート信号を出力する送受信部2と、受信した信号の信号処理を行いレーダ探知空間の目標を検出し、当該目標の距離、相対速度及び方位の情報を演算して出力する信号処理部3と、から構成される。
【0025】
送受信部2は、三角波信号を出力する三角波発生器10と、三角波発生器10の出力により発振周波数が制御され周波数変調信号を出力する電圧制御発振器11と、電圧制御発振器11からのFM変調波信号を送信アンテナ側及び受信側に分配出力する方向性結合器等により構成された分配器12と、分配器12の送信側の出力を送信用の信号として複数の出力端子に供給する送信側切替スイッチ(送信側スイッチ)13と、前記送信側スイッチ13の複数の出力端子からの信号を電波としてレーダ探知空間に放射する複数の送信アンテナ14と、レーダ探知空間から受信される電波を受信する複数の受信用アンテナ15と、前記受信アンテナ15の複数の出力を順次切り替えて1系列の時分割信号として出力する受信側切替スイッチ(受信側スイッチ)16と、前記受信側スイッチ16の出力を受信する増幅器171及び前記時分割信号と前記分配器12からの分配された信号とをミキシングしてビート信号を出力する混合器(ミキサ)172とからなる受信機17と、から構成される。
【0026】
また、信号処理部3は、前記受信機17からのビート信号をサンプリングしAD変換するA/D変換器18と、AD変換されたディジタル信号を計測データとして記憶するメモリ19と、メモリの記憶データをフーリエ変換するフーリエ変換器20と、フーリエ変換器20の出力により距離を検出して出力する距離検出部21、速度を検出して出力する速度検出部22及び方位を検出して出力する方位検出部23と、から構成される。
以下各部の機能の概略を説明する。
【0027】
制御部1は、三角波発生器10が出力する三角波信号の発生タイミング及び送信側スイッチ13と受信側スイッチ16の切り替えタイミングを制御するとともに、信号処理部3の動作タイミングを制御する。本実施の形態では、制御部1は、送信側スイッチ13が三角波信号の1周期に同期して順次切り替える動作を繰り返し、受信側スイッチ16が送信側スイッチ13の切り替えの1周期(1巡の周期)の期間毎に、順次切り替える動作を繰り返すように、三角波発生器10、送信側スイッチ13及び受信側スイッチ16を制御する。
【0028】
図2は、送信アンテナが3個(TX1、TX2、TX3)、受信アンテナが3個(RX1、RX2、RX3)の場合の切り換え例を示す図である。
図2から分かるように本実施の形態では、3個の送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)には、三角波信号の立ち上がりの開始点に同期して、周波数変調信号を三角波信号の1周期T毎に順次切り換え供給される。また、3個の受信アンテナ(RX1、RX2、RX3)は、送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)の切り換えの一巡の周期である周期3T期間毎に順次切り換えられる。
【0029】
A/D変換器18は、受信側スイッチ16からの時系列な受信信号と分配器12からの送信信号(周波数変調信号)とを混合器17でミキシングした結果のビート信号を入力し、このビート信号を該ビート信号に含まれる必要とする最高周波数の2倍程度でサンプリングしてディジタル信号に変換する。
【0030】
メモリ19は、A/D変換器18でAD変換されたビート信号について、送信アンテナ14と受信アンテナ15の組み合わせ別(以下、送信アンテナと受信アンテナの組み合わせでなる受信アンテナ毎の受信の経路又はその組み合わせを「チャネル」という。)、且つ各チャネルのディジタル信号を三角波信号の登り(立ち上がり)と下り(立ち下がり)の各区間毎に論理的に異なるメモリ領域に分けて記録する。つまり、送信のスイッチ13と受信側スイッチ16を切り替えながら送受信を行い、各送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)と各受信アンテナ(RX1、RX2、RX3)の組み合わせを一巡する動作を繰り返し、各組み合わせ別の受信信号をFM変調波信号の三角波信号の立ち上がりと立ち下がり区間別にメモリ19に記憶する。
【0031】
フーリエ変換器20は、メモリ19に全てのデータが格納された後、三角波信号の立ち上がり及び立ち下がり区間別、チャネル別にメモリ19に記録されたディジタル信号を読み出し、チャネル毎(送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)と受信アンテナ(RX1、RX2、RX3)組み合わせ毎)のデータ(時間軸データ)を時間軸方向にフーリエ変換を行い周波数成分のデータを出力を出力するとともに、次にフーリエ変換後のデータについてチャネル間(送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)と受信アンテナ(RX1、RX2、RX3)組み合わせ間)方向、つまり、空間軸方向(距離方向dtr)についてフーリエ変換(フーリエ逆変換)を行い、方位情報のデータを出力する。
【0032】
距離検出部21は、フーリエ変換器20による時間(t)についてのフーリエ変換の結果により時間領域のビート信号を周波数領域の信号とし、その振幅の絶対値がピークとなる周波数(ビート周波数fb)を求めることにより、反射物体(目標物体)までの距離情報を求める。
【0033】
速度検出部22は、フーリエ変換器20による時間(t)についてのフーリエ変換の結果により、ドップラシフト周波数fdを求めることにより相対速度を算出して出力する。
【0034】
方位検出部23は、フーリエ変換器20による受信信号の時間軸方向のフーリエ変換の結果について、送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)と受信アンテナ(RX1、RX2、RX3)の空間軸方向(距離方向dtr)にフーリエ変換を行い、その結果の振幅の絶対値がピークとなる値(方位の正弦)を求め、そのSin−1の演算を行うことにより方位を算出して出力する。また、方位検出部23では、算出した方位の情報に対し、速度検出部22によって検出した相対速度によって方位検出部22の出力の補正を行うことにより、反射物体の方位を補償し、正しい方位の情報を出力する。
(動作の説明)
次に、本実施の形態の動作について図2〜図5を参照して説明する。
三角波発生器10は図2に示す三角波信号を出力し、電圧制御発振器11は発振周波数が該三角波信号により周波数変調(FM変調)され、周波数変調波信号が送信信号として分配器12に出力される。この送信信号は方向性結合器等でなる分配器12によって、送信側スイッチ13と混合器17とに分配され、送信側スイッチ13に分配された送信信号は、送信アンテナ14の個々の送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)に順次切り替え供給され、送信アンテナ14から電波が探知方向に放射される。
【0035】
探知方向に反射物体があると放射された電波は当該反射物体で反射され、受信アンテナ15で受信される。受信アンテナ15の個々の受信アンテナ(RX1、RX2、RX3)は受信側スイッチ16の複数の入力端子に接続されており、各受信信号は受信側スイッチ16の切り替えにより単一の出力端子から1系統の時系列信号として出力され受信機17の混合器172に入力する。
【0036】
混合器172は、受信側スイッチ16から入力する1系列の受信信号を一方の入力とし、分配器12から分岐出力されている送信信号である周波数変調信号を他方の入力とし、両信号を混合(乗算)してビート信号を出力する。
【0037】
混合器172から出力されるビート信号の周波数成分及び位相等は3つの要因により決定される。つまり、第1は送信アンテナと受信アンテナの間の電波伝搬の遅延時間、第2は送信及び受信アンテナと反射物体との相対速度、第3は送信アンテナ及び受信アンテナの切り換えによる位相差である。
【0038】
図3は、走査型FMCWレーダの受信信号の遅延とビート周波数との関係を示す図である。走査型FMCWレーダと反射物体の間の相対速度がゼロの時における特定のチャネルの送信信号と受信信号の周波数の関係を示すもので、図3(a)は送信信号と受信信号の周波数の変化を、図3(b)はビート周波数の変化をそれぞれ示している。
【0039】
送信信号の周波数は図3(a)に示すように三角波状に変化する。ここで、foは送信信号の中心周波数、Δfは変調周波数幅、Tは周波数変調の周期を示す。一方、受信信号は、送信アンテナから反射物体までの距離を往復する時間だけ遅れるので、図3(a)に示すように受信周波数は往復時間の遅れにより、周波数fbだけ低い状態から送信周波数と同一の周波数変化で立ち上がる。
【0040】
従って送信信号と受信信号とのビート信号の周波数は、図3(b)に示すように所定期間一定値fbを示す。この周波数fbは第1の要因である受信信号の送信信号に対する遅れに比例し、送受信アンテナから反射物体までの距離の2倍に比例する。
【0041】
つまり、ビート信号の周波数fbは、アンテナと反射物体との間の距離R及びFM変調の変調周波数幅Δfにより次式(1)で表される。
【0042】
fb=4・Δf・R/(T・c) (1)
また、送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)と受信アンテナ(RX1、RX2、RX3)の切り替えによる送受信アンテナの各組み合わせの切り替え(サンプリング)の時間差によって位相差が生じる。
【0043】
この位相差は、次式(2)で表される。
{4Δf・R/(T・c)}・(n−1)T (2)
従って、周波数fbを複素表示で表すと、(1)、(2)式より、
となる。
【0044】
次に、反射物体との間の相対速度がゼロでない時は、ビート信号の周波数は、反射物体までの距離に対応した受信信号の遅れによる変化に加えて、第2の要因であるドップラ効果による周波数の変化が生じる。
【0045】
図4は、走査型FMCWレーダと反射物体の間の相対速度がゼロでない時における特定のチャネルの送信信号と受信信号の周波数の関係を示す図であり、図4(a)は送信信号と受信信号の周波数の変化を示し、図4(b)はビート周波数の変化を示している。相対速度がゼロでない時のドップラ効果による受信信号の周波数の変化は、反射物体との相対速度が近づく方向に増加するほど受信信号の周波数は増加し、同様に相対速度が減少するほど受信信号の周波数は減少する。
【0046】
従って、三角波状に周波数変調されている送信信号の周波数が増加する区間では、受信信号の周波数は送信信号の伝搬遅延により遅れて増加するとともに、相対速度が増加すると受信信号の周波数は増加するため、図4(a)に示すように、送信信号の周波数と受信信号の周波数との差であるビート周波数は、相対速度がゼロの時に比べてドップラ効果による周波数の変化分fdだけ小さくなる。また、周波数変調されている送信信号の周波数が減少する区間では、受信信号の周波数は送信信号の伝搬遅延により遅れて減少するとともに、相対速度が増加するとドップラ効果のため受信信号の周波数は増加するため、前記ビート周波数は相対速度がゼロの時に比べて変化分fdだけ大きくなる。
【0047】
即ち、ビート信号の周波数は、図4(b)に示すように、反射物体までの距離によって定まるビート信号の周波数fbに対して、FM変調の周波数が増加する区間でドップラシフト周波数fdだけ減少し、FM変調の周波数が減少する区間で同周波数fdだけ増加する。
【0048】
ドップラシフト周波数fdは、反射物体の相対速度をvとすると反射物体との間の相対速度vにより次式(4)で表される。
fd=(2fo/c)・v (4)
従って、ドップラシフト周波数fdを複素表示で表すと、
exp(−j2π・2fo/c)・v・t (5)
となる。
【0049】
次に、ドップラ効果により生じる方位の誤差の補正について説明する。
図5は、送信アンテナ及び受信アンテナ間の送受信信号の位相関係を示す図であり、図5(a)は3個の送信アンテナ及び受信アンテナからなるアンテナ配列例とその等価的なアンテナ配列を示し、図5(b)は各受信アンテナにおける受信信号の位相を示し、図5(c)はドップラ効果により生じる方位の誤差を示す図である。
【0050】
図5(a)に示すように実際の送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)の間隔をd、受信アンテナ(RX1、RX2、RX3)の間隔を3d、隣接する送信アンテナと受信アンテナの間隔をdtroとすると、このアンテナ配列は単一の送信アンテナTXと、該送信アンテナTXから間隔dtro離れた位置から順次d間隔で配列、つまり該送信アンテナTXからdtr=dtro+(n−1)dの間隔で配列された9個(3×3)の受信アンテナRXn(n=1、2…9)と等価となる。
本実施の形態の複数の送信アンテナと複数の受信アンテナは、一般的には、その組み合わせでできる間隔(dtr)が、最小の間隔(dtro)に所定の長さ(d)の整数倍を加算した間隔になるように配置され、上記複数のアンテナと複数の受信アンテナの切り換え順序は、上記間隔の大きさの順序であって、その大きい順序又は小さい順序の何れかとなるように行われるものとする。
【0051】
複数の受信アンテナの配列面に直角の方向を方位0として、反射物体からの受信信号の方位をθとし、送信アンテナの送信信号の位相とn番目の受信アンテナ(TXn)の受信信号の位相の位相差φnは、図5(b)に示すように送信アンテナからn番目の受信アンテナまでの距離をdtr、送受信信号の波長をλ(=c/fo)とすると、
φn=dtr・Sinθ/λ=(fo・Sinθ/c)・dtr (6)
と表すことができる。
従って、受信信号の位相差φnを複素表示により表すと、
exp{(−j2π・fo・Sinθ/c)・dtr} (7)
となる。
【0052】
以上説明したことから分かるように、n番目の受信アンテナで受信され、混合器17で送信信号と混合した結果出力されるビート信号をXn(t)として、Xn(t)を複素表示により表すと、(1)、(5)、(7)式により、FM変調波の変調信号である三角波信号の立ち上がりでは次式(8)で表される。
また、同様にしてFM変調波の変調信号である三角波信号の立ち下がりでは、時間的な遅れを考慮して次式(9)で表される。
【0053】
ここで、
Δf:変調周波数幅、R:目標までの距離、
T:三角波の周期、c:電波の伝播速度、n:三角波の番号(n番目の三角波)、t:時間、
fo:中心周波数、v:反射物体(目標物体)との相対速度、
θ:目標の方位、
dtr:送信アンテナと受信アンテナの間隔、である。
【0054】
更に、反射物体との相対速度がゼロでない場合、送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)と受信アンテナ(RX1、RX2、RX3)の切り替えによる送受信アンテナの各組み合わせによる切り換えの時間差とドップラ周波数の影響により方位の算出で生じる誤差の補正について説明する。
【0055】
図5(a)に示す等価的なアンテナ配列における9個の受信アンテナのうちn番目の受信アンテナにおける時刻をtnとすると、
tn=t−(n−1)Tとすることができ、t=tn+(n−1)Tを(8)式に代入すると、(8)式は、
Xn(t)=Uexp[{−j8π・Δf・R/(T・c)}・tn]・exp{(−j4π・fo/c)・v・tn}・exp{(−j4π・fo/c)・v(n−1)T}・exp(−j2π・fo・Sinθ/c)・dtr
つまり、
となる。
【0056】
前記送信アンテナとn番目の受信アンテナとの距離dtrは、図5(a)の等価的なアンテナ配列から分かるように。
dtr=(n−1)d+dtro
であるから、
n−1=(dtr−dtro)/d
として、(10)式に代入すると、
となる。ここで、(1)式、(4)式により、
4Δf・R/Tc=fb
2fo・v/c=fd
である。
【0057】
また、図5(c)に示すように、真の方位をθ、計算上の方位をθ’とすると、
であるから、(11)式は、
となる。
【0058】
次に、(9)式の場合は、同様にt=tn+(n−1)Tにより、nT−t=T−tnを代入して、
となる。そして(8)式の場合と同様に、
dtr=(n−1)d+dtro
であるから、(14)式は、
となる。
【0059】
以上のように本発明の走査型FMCWレーダの等価的な各受信アンテナに対応する混合器17から得られるビート信号は(13)、(15)式により表される。従って、混合器17から得られる等価的な受信アンテナ毎のビート信号のデータをフーリエ変換による信号処理を行うことにより反射物体に関する位置(反射物体までの距離)、方位、相対速度の情報を算出することが可能である。
【0060】
つまり、上記(13)式を時間tについてフーリエ変換し、振幅の絶対値がピークとなる周波数を求めることによりビート周波数fbが検出できる。この周波数fbはアンテナから反射物体までの距離に比例するから、周波数fbに基づき目標物までの距離を算出することができる。
【0061】
また、(13)式を時間tnについてフーリエ変換し、振幅の絶対値がピークとなる周波数(fb−fd)を求め、また、(15)式を時間tについてフーリエ変換し、振幅の絶対値がピークとなる周波数(fb+fd)を求め、両周波数の差の1/2を算出することにより周波数fdを検出する。この周波数fdはドップラ周波数であり、これから反射物体までの相対速度を算出することができる。
【0062】
更に、反射物体との相対速度がゼロの場合は、(15)式のdtrについてフーリエ変換を行い、振幅の絶対値がピークとなるところの方位角の正弦の値Sinθ’を求める。ここで、Sinθ’=2vT/d+Sinθであるから、θ=Sin−1(Sinθ’−2v・T/d)のように方位角の補正の演算を行うことにより、反射物体の真の方位θを算出することができる。
【0063】
以上の処理においては、混合器17からのビート信号をAD変換し、メモリに送受信アンテナの切り換えに同期して等価的な受信アンテナ毎に、周波数変調信号の立ち上がりと立ち下がり別に時系列に記憶し、記憶したデータを時系列に読み出し時間領域のデータとし、フーリエ変換器で時間軸方向にフーリエ変換して周波数領域のデータとし、距離検出部21で距離情報を、速度検出部22速度情報を求め、更に周波数領域のデータを空間軸方向にフーリエ変換して方位検出部23で反射物体の方位情報を算出するように構成しているが、このような演算は、これを行うプロセッサとしてシングルチップマイコンを使用して実現することが可能である。
【0064】
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態の構成を示す図である。本実施の形態は、制御部1及び送受信部2の構成は第1の実施の形態と同様であるが、信号処理部3の構成において、第1及び第2のフーリエ変換器を用いたフーリエ変換の構成とし、方位検出に関して第1のフーリエ変換器20の出力の位相を補正する位相補正部24と、位相補正部24の出力のフーリエ変換を行う第2のフーリエ変換器25を設けその結果により真の方位を検出する方位検出部23を設けて構成する。
【0065】
本実施の形態では、受信機17のミキサ172からのビート信号はA/D変換器18でAD変換され、AD変換された信号は三角波信号の登りと下りの区間に分けてチャネル毎にメモリ19に記憶される。この処理は送信側スイッチ13と受信側スイッチ16を切り替えながら行い、送信アンテナ(TX1、TX2、TX3)と受信アンテナ(RX1、RX2、RX3)の組み合わせが一巡するまで繰り返してメモリ19に記憶される。
【0066】
メモリ19に全てのデータが格納された後、第1のフーリエ変換器20によって時間tについてフーリエ変換を行う。この第1のフーリエ変換の結果の振幅の絶対値がピークとなるビート周波数を求めることにより、距離検出部21によって反射物体までの距離を求め、速度検出部22によって相対速度を求めることにより、距離と相対速度情報を出力する。
【0067】
位相補正部24では第1のフーリエ変換器20でフーリエ変換した結果を速度検出部22によって検出した相対速度情報によって位相補正を行い、第2のフーリエ変換器25によって空間軸方向(送信アンテナと受信アンテナの距離方向dtr)についてフーリエ変換を行う。
【0068】
方位検出部23は第2のフーリエ変換(25)の結果の振幅の絶対値がピークとなる方位の正接を求め、速度検出部22によって検出した相対速度情報によって前記方位に対する補正を行うことにより、反射物体の方位情報を出力する。
【0069】
より具体的には、本実施の形態では、上記(13)、(15)式において、tnについて第1のフーリエ変換を行い、その結果に対してexp{−j2π(fo/c)2v(n−1)・T}を乗算して補正を行い、更に距離方向dtrについて第2のフーリエ変換を行うことによりSinθを求める。なお、この場合にはdtr=(n−1)d+dtroという条件は必ずしも必要としないという特徴を有する。
【0070】
(他の実施の形態)
以上説明した実施の形態では、送信アンテナ及び受信アンテナの切り換え方法として、複数の送信アンテナの各々の送信期間を三角波信号の1周期に同期して1巡するまで順次切り換え、その1巡する切り換え期間の間に1つの受信アンテナの受信を継続する動作を受信アンテナの個数だけ繰り返す切り換え制御を行う例、つまり、FM信号の三角波信号は登りと下りのを持ち、前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナの切り替えによってできる送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせは、前記三角波信号の周期に同期して切り替えられ、前記複数の送信アンテナから時分割で電波を送信し、前記複数の送信アンテナで反射波を時分割で受信するようにした例により説明したが、1つの送信アンテナの送信期間を三角波信号の2周期以上とし、複数の受信アンテナの受信を対応して2順以上とするような切り換え方法を採用することが可能であり、また、三角波信号の1周期又は数周期単位で送信アンテナと受信アンテナの組み合わせを順次切り換えるような切り換え方法を採用することも可能である。
【0071】
更に、方位の算出においては、重み付け重心処理を行うことにより算出することも可能である。つまり、反射物体からの受信信号を時間(t)についてフーリエ変換したチャネル毎の複素スペクトラム信号に対して空間軸方向にフーリエ逆変換し、フーリエ逆変換の結果の振幅の絶対値の重み付け重心処理によって方位の正弦(sinθ)を求めてSin−1の演算を行うことにより方位情報を出力するように構成することができる。ここで重み付け重心処理は、空間軸方向のフーリエ逆変換の結果の個数がn個であるとし、1番目からn番目までのsinθをそれぞれsinθ1、sinθ2、sinθ3、…、sinθnとし、それぞれの対応するフーリエ変換の結果の値をそれぞれA1、A2、A3、…、Anとすると、次式のsinθを求め、そのθを算出する処理である。
sinθ=(sinθ1×A1+sinθ2×A2+sinθ3×A3+…+sinθn×An)/(A1+A2+A3+…+An)
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、三角波信号により周波数変調(FM変調)した送受信信号を前記三角波信号に同期するタイミングで送信アンテナ及び受信アンテナにより切り替えて送受信することにより、受信信号をディジタル処理するためサンプリング周波数をビート信号に含まれる必要とする最大の周波数の2倍程度にすることができるから、受信アンテナからA/D変換器までの間の受信機の通過帯域を制限することが可能であり、高周波の受信増幅器、混合器及びビート信号の増幅器等の帯域を狭くすることができ、該受信機の簡略化、小型化、コスト低減及び受信感度の向上を可能とする。更に、ビート信号のディジタル信号処理段階でのサンプリング周波数を低く設定することが可能であるから、高速のA/D変換器を使用する必要がないので、走査型FMCWレーダを構成する場合の装置構成が容易であり、格段の小型化と低価格化が可能となる。
【0073】
また、本発明によれば、ドップラ周波数を求め、検出した目標の方位角度を補正することが可能であり、送受信アンテナの切り替えを三角波信号に同期して行えるため、受信帯域幅をビート信号の所望の最大周波数(略ビート周波数)範囲程度に小さくすることができ、受信感度を向上することができる。
【0074】
本発明は限られたアンテナ配置スペースに複数の送信及び受信アンテナを近接配置し、広い範囲の多数のアレイアンテナを等価的に実現することが可能であり、アンテナの切り換え制御もFM変調用の三角波信号に同期し、切り換え制御が容易であり、先行車両や後方車両及び障害物等の探知に適し、衝突防止用等、車載用の電子走査型FMCWレーダとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走査型FMCWレーダのアンテナ切り換え方法及び走査型FMCWレーダの第1の実施の形態を示す図である。
【図2】3個の送信及び受信アンテナを使用した場合のアンテナ切り換え方法を示す図である。
【図3】走査型FMCWレーダの受信信号の遅延とビート周波数との関係を示す図であり、図3(a)は送信信号と受信信号の周波数の変化、図3(b)はビート周波数の変化を示す。
【図4】走査型FMCWレーダと反射物体の間の相対速度がゼロでない時における特定のチャネルの送信信号と受信信号の周波数の関係を示す図であり、図4(a)は送信信号と受信信号の周波数の変化、図4(b)はビート周波数の変化を示す。
【図5】送信アンテナ及び受信アンテナ間の送受信信号の位相関係を示す図であり、図5(a)は3個の送信アンテナ及び受信アンテナからなるアンテナ配列例とその等価的なアンテナ配列、図5(b)は各受信アンテナにおける受信信号の位相、図5(c)はドップラ効果により生じる方位の誤差を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図7】従来のホログラフィックレーダの基本構成を示す図である。
【図8】ホログラフィック方位解像法における送信アンテナと受信アンテナの送受信のタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 制御部
2 送受信部
3 信号処理部
11 電圧制御発振器(VCO)
12 分配器
13 送信側スイッチ
14 送信アンテナ
15 受信アンテナ
16 受信側スイッチ
17 受信機
171 増幅器
172 混合器(ミキサ)
18 A/D変換器
19 メモリ
20 フーリエ変換器
21 距離検出部
22 速度検出部
23 方位検出部
24 位相補正部
25 第2のフーリエ変換器
Claims (10)
- 複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとの組み合わせを切り替え、三角波信号により周波数変調した周波数変調信号を送受信する走査型FMCWレーダにおいて、
複数の送信アンテナを切り換える送信側スイッチと、複数の受信アンテナを切り換える受信側スイッチと、前記送信側スイッチ及び受信側スイッチを前記三角波信号に同期して切り換える制御部と、複数の受信アンテナから順次切り換えて受信した信号を送信側の周波数変調信号と乗算してビート信号を生成する受信部と、前記ビート信号から方位情報を算出する信号処理部と、を備え、前記信号処理部は、ビート信号をディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎、三角波信号の登りと下り毎に記憶するメモリと、メモリに記憶された前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎、三角波信号の登りと下り毎に時間軸に対してフーリエ変換を行って複素スペクトラム信号を求めるフーリエ変換器と、前記複素スペクトラム信号をもとに同一周波数成分について目標の方位情報を求め、登りと下りのビート周波数の差を検出し、前記差の周波数から前記目標の方位情報の補正を行う方位算出部と、を有することを特徴とする走査型FMCWレーダ。 - 複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとの組み合わせを切り替え、三角波信号により周波数変調した周波数変調信号を送受信する走査型FMCWレーダにおいて、
複数の送信アンテナを切り換える送信側スイッチと、複数の受信アンテナを切り換える受信側スイッチと、前記送信側スイッチ及び受信側スイッチを前記三角波信号に同期して切り換える制御部と、複数の受信アンテナから順次切り換えて受信した信号を送信側の周波数変調信号と乗算してビート信号を生成する受信部と、前記ビート信号から方位情報を算出する信号処理部と、を備え、前記信号処理部は、ビート信号をディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎、三角波信号の登りと下り毎に記憶するメモリと、メモリに記憶した前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、時間軸に対してフーリエ変換を行い複素スペクトラム信号を求める高速フーリエ変換器と、登りと下りのビート周波数の差を検出し、前記差の周波数から前記複素スペクトラム信号の補正を行い、送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、同一周波数成分について、前記複素スペクトラム信号をもとに目標の方位情報を求める方位算出部と、を有することを特徴とする走査型FMCWレーダ。 - 前記制御部は、前記複数の送信アンテナが前記三角波信号の周期で前記周波数変調信号を順次送信し、前記複数の受信アンテナが前記三角波信号の周期の送信アンテナの個数倍の周期で順次受信するように前記送信側スイッチ及び受信側スイッチの切り換えを制御すること特徴とする請求項1又は2記載の走査型FMCWレーダ。
- 複数の送信アンテナと複数の受信アンテナは、組み合わせでできる間隔のうち最小の間隔に所定の長さの整数倍を加算した間隔になるように配置され、前記制御部は、上記複数の送信アンテナと複数の受信アンテナの切り換え順序として、上記間隔の大きさの順序であって、その大きい順序又は小さい順序の何れかとなるように前記送信側スイッチ及び受信側スイッチの切り換えを制御することを特徴とする請求項1、2又は3記載の走査型FMCWレーダ。
- 前記信号処理部は、前記ビート信号から距離情報を算出することを特徴とする請求項1、2又は3記載の走査型FMCWレーダ。
- 複数の送信アンテナと、前記複数の送信アンテナに三角波信号により変調された周波数変調信号を前記三角波信号の周期に同期して順次切り換えて供給する送信側スイッチと、前記複数の送信アンテナから送信された電波の反射波を受信する複数の受信アンテナと、前記複数の受信アンテナで受信した受信信号を前記三角波信号の周期に同期して順次切り換えて出力する受信側スイッチと、前記受信スイッチの出力を入力とする受信機と、受信機の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記ディジタル 信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎、三角波信号の登りと下り毎に記憶するメモリと、メモリに記憶された前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、ディジタル信号を時間軸に対してフーリエ変換を行い複素スペクトラム信号を求める高速フーリエ変換器と、前記送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、同一周波数成分について、複素スペクトラム信号をもとに目標の方位情報を求め、登りと下りのビート周波数の差を検出し、前記差の周波数から前記目標の方位情報の補正を行う方位算出部とを有することを特徴とする走査型FMCWレーダ。
- 複数の送信アンテナと、前記複数の送信アンテナに三角波信号により変調された周波数変調信号を前記三角波信号の周期に同期して順次切り換えて供給する送信側スイッチと、前記複数の送信アンテナから送信された電波の反射波を受信する複数の受信アンテナと、前記複数の受信アンテナで受信した受信信号を前記三角波信号の周期に同期して順次切り換えて出力する受信側スイッチと、前記受信スイッチの出力及び前記周波数変調信号を入力しビート信号成分を出力する受信機と、前記受信機の出力をディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎、三角波信号の登りと下り毎に記憶するメモリと、メモリに記憶した前記ディジタル信号を送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、時間軸に対してフーリエ変換を行い複素スペクトラム信号を求める高速フーリエ変換器と、登りと下りのビート周波数の差を検出し、前記差の周波数から前記複素スペクトラム信号の補正を行い、送信アンテナと受信アンテナとの組み合わせ毎に、同一周波数成分について、前記複素スペクトラム信号をもとに目標の方位情報を求める方位算出部と、を有することを特徴とする走査型FMCWレーダ。
- 前記方位情報は、空間軸に対してフーリエ変換を行うことにより求めることを特徴とする請求項6又は7記載の走査型FMCWレーダ。
- 前記方位情報は、算出は重み付け重心処理を行うことにより求めることを特徴とする請求項6又は7記載の走査型FMCWレーダ。
- 前記複数の送信アンテナは、1つの受信アンテナが選択されているとき所定の順序に従って切り換えられることを特徴とする請求項6又は7記載の走査型FMCWレーダ。
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