JP3567885B2 - 積層型lcフィルタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層型LCフィルタ、特に、携帯電話等の移動体通信機器などに使用される積層型LCフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の積層型LCフィルタとして、従来より、図8に示す構造の積層型LCフィルタ1が知られている。この積層型LCフィルタ1は、絶縁体シートを積み重ねて構成した積層体2の内部に、セラミックシートに設けたインダクタ用ビアホールを連接してなるインダクタL1,L2と、ホット側コンデンサパターン3,4及びグランド側コンデンサパターン7にて形成されたコンデンサC1,C2を有している。
【0003】
インダクタL1の一端は内部グランドパターン5を介してグランド外部電極G1に電気的に接続され、他端はホット側コンデンサパターン3に電気的に接続されている。同様に、インダクタL2の一端は、内部グランドパターン6を介して、積層体2の表面に設けたグランド外部電極G2に電気的に接続され、他端はホット側コンデンサパターン4に電気的に接続されている。ホット側コンデンサパターン3,4は、それぞれ積層体2の表面に設けた入力外部電極及び出力外部電極(図示せず)に電気的に接続されている。
【0004】
以上の積層型LCフィルタ1は、インダクタL1とコンデンサC1とでLC共振器Q1を構成している。同様に、インダクタL2とコンデンサC2とでLC共振器Q2を構成している。そして、内部グランドパターン5と6が電気的に分離しているので、これら二つのLC共振器Q1とQ2の接地側はコムライン結合しておらず、それぞれが電気的に独立している。従って、LC共振器Q1とQ2の結合は容量性結合となり、その結合は弱く、等価的な磁気結合値は0.1以下である。
【0005】
また、これとは別に、図9に示す構造の積層型LCフィルタ11も知られている。この積層型LCフィルタ11は、セラミックシートを積み重ねて構成した積層体12の内部に、絶縁体シートに設けたインダクタ用ビアホールを連接してなるインダクタL1,L2と、ホット側コンデンサパターン13,14及びグランド側コンデンサパターン16にて形成されたコンデンサC1,C2を有している。
【0006】
インダクタL1,L2の一端は、それぞれ内部グランドパターン15を介してグランド外部電極G1,G2に電気的に接続され、他端はそれぞれホット側コンデンサパターン13,14に電気的に接続されている。ホット側コンデンサパターン13,14は、それぞれ積層体12の表面に設けた入力外部電極及び出力外部電極(図示せず)に電気的に接続されている。
【0007】
以上の積層型LCフィルタ11は、インダクタL1とコンデンサC1とでLC共振器Q1を構成している。同様に、インダクタL2とコンデンサC2とでLC共振器Q2を構成している。そして、これら二つのLC共振器Q1とQ2の接地側は、内部グランドパターン15を介してコムライン結合しており、電気的に短絡している。従って、LC共振器Q1とQ2の結合は誘導性結合となり、その結合は強く、等価的な磁気結合値は0.2以上である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の積層型LCフィルタ1,11においては、LC共振器Q1とQ2間の磁気結合値が0.1以下のものや0.2以上のものは得られるが、0.1より大きくて0.2より小さいものは得られないという問題があった。なお、図8に示した積層型LCフィルタ1等の場合、インダクタL1とL2間の距離を変えることにより、LC共振器Q1とQ2間の磁気結合値を調整できることが知られている。しかし、インダクタL1とL2間の距離を変えて磁気結合値を調整する方法は、製品サイズ等の制約があり、任意の磁気結合値を選ぶことができないという問題がある。たとえば、インダクタL1とL2の間の距離を近づけていけば、LC共振器Q1とQ2間の磁気結合値の調整はある程度可能であるが、インダクタL1とL2を近づけ過ぎると、焼成時にインダクタL1とL2間のセラミックに割れが生じる等の加工上の問題が生じる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、製品サイズを変えることなく、LC共振器間の磁気結合値を調整できる積層型LCフィルタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段と作用】
以上の目的を達成するため、本発明に係る積層型LCフィルタは、絶縁体層を積み重ねて構成した積層体内に二つのインダクタと二つのコンデンサを形成し、該インダクタとコンデンサとにより二つのLC共振器を形成した積層型LCフィルタであって、二つのインダクタが絶縁体層の積み重ね方向に連接されたビアホールにより主として構成され、二つのインダクタの一端が積層体の互いに対向する側面に設けられている二つのグランド外部電極に個別に電気的に接続されるとともに、絶縁体層の表面に設けられかつグランド外部電極間を電気的に接続するブリッジパターンが、絶縁体層の積み重ね方向において、インダクタが配置されている層の範囲内に位置していることを特徴とする。
【0011】
より具体的には、分割された内部グランドパターンを設けた第1の絶縁体層と、インダクタ用ビアホールとブリッジパターンとを設けた第2の絶縁体層と、インダクタ用ビアホールを設けた第3の絶縁体層と、ホット側コンデンサパターンを設けた第4の絶縁体層と、ホット側コンデンサパターンに対向してLC共振器のコンデンサを形成するグランド側コンデンサパターンを設けた第5の絶縁体層と、第1から第5の絶縁体層を積み重ねて構成した積層体の側面に設けられている入力外部電極、出力外部電極及び前記積層体の互いに対向する側面に設けられている二つのグランド外部電極とを少なくとも備え、インダクタ用ビアホールを絶縁体層の積み重ね方向に連接してLC共振器のインダクタを主として構成し、該インダクタの一端がコンデンサのホット側コンデンサパターンに電気的に接続されるとともに、他端が第1の絶縁体層に設けた内部グランドパターンを介してグランド外部電極に電気的に接続され、第2の絶縁体層に設けられたブリッジパターンの両端部がそれぞれグランド外部電極に電気的に接続されるとともに、ブリッジパターンが絶縁体層の積み重ね方向において、インダクタが配置されている層の範囲内に位置している。
【0012】
インダクタは、主として連接されたビアホールにより構成される。例えば、内部グランドパターンもインダクタンス成分をもっており、ここでいうインダクタは主としてビアホールを連接して構成したインダクタにより構成されたものであるという意味である。つまり、等価回路的にビアホールをインダクタとして設計したものである。
【0013】
グランド外部電極間を電気的に接続するブリッジパターンの位置を移動させることにより、LC共振器間の等価的な磁気結合値の調整が行われる。ブリッジパターンを、絶縁体層の積み重ね方向において、インダクタの途中に位置させれば、二つのLC共振器間の磁気結合値が0.1より大きくかつ0.2より小さくなる。言い換えると、誘導性結合された二つのLC共振器間の磁気結合値より小さく、かつ、容量性結合された二つのLC共振器間の磁気結合値より大きい磁気結合値が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る積層型LCフィルタの実施形態について添付図面を参照して説明する。図1に積層型LCフィルタ21の構成を示し、図2および図3にそれぞれLCフィルタ21の外観斜視図および断面図を示す。
【0015】
図1に示すように、積層型LCフィルタ21は、インダクタ用ビアホール30a〜30d,31a〜31d、ホット側コンデンサパターン33,34、ブリッジパターン35、内部グランドパターン36,37およびグランド側コンデンサパターン38等をそれぞれ設けた絶縁体シート22〜28等にて構成されている。絶縁体シート22〜28は、誘電体セラミック粉末や磁性体セラミック粉末を結合剤等と一緒に混練したものをシート状にしたものである。パターン33〜38は、Ag,Pd,Cu,Ni,Au,Ag−Pd等からなり、印刷等の方法により形成される。
【0016】
インダクタ用ビアホール30a〜30d,31a〜31dは、それぞれ絶縁体シート22〜28の積み重ね方向に連接して実質的にλ/4(λ:中心周波数の波長)の長さの柱状インダクタL1,L2を構成する。ここで言うインダクタL1,L2は、主として連接されたビアホール30a〜30d,31a〜31dにより構成されるものであるという意味である。例えば、内部グランドパターン36,37もインダクタンス成分をもっており、インダクタL1,L2は、主としてビアホール30a〜30d,31a〜31dにて構成されたものであり、等価回路的にビアホール30a〜30d,31a〜31dをインダクタとして設計したものである。
【0017】
インダクタL1,L2の軸方向はシート22〜28の表面に対して垂直である。インダクタL1,L2に電流が流れると、インダクタL1,L2のそれぞれの周囲に、インダクタL1,L2の軸方向に対して垂直な面を周回する磁界が発生する。インダクタL1,L2のそれぞれの一端(ビアホール30a,31a)は、内部グランドパターン36,37に接続されている。インダクタL1,L2のそれぞれの他端(ビアホール30d,31d)は、ホット側コンデンサパターン33,34に接続されている。
【0018】
インダクタ用ビアホール30a〜30d,31a〜31dは、絶縁体シート23〜26に金型、レーザ等で所望の形状の穴(本実施形態では、直径が0.2mmの円形の穴)を明け、Ag,Pd,Cu,Ni,Au,Ag−Pd等の導電体材料をこの穴に充填することにより形成される。
【0019】
内部グランドパターン36,37は、それぞれシート23の左側および右側に配置されている。内部グランドパターン36の一端はシート23の左辺に露出し、内部グランドパターン37の一端はシート23の右辺に露出している。
【0020】
一定のパターン幅を有するブリッジパターン35は、インダクタ用ビアホール30c,31cの近傍を通り、絶縁体シート25の左辺から右辺に向かって配設されている。ブリッジパターン35の一端はシート25の左辺に露出し、他端は右辺に露出している。ブリッジパターン35の幅は50μm〜300μmが好ましい。細過ぎると磁気結合値にバラツキが出てしまい、太過ぎると磁束をさえぎってしまうからである。
【0021】
絶縁体シート24,26は、ブリッジパターン35の位置を絶縁体シート22〜28の積み重ね方向に移動させるための調整用シートである。絶縁体シート24,26の厚み寸法を任意に増減することによって、ブリッジパターン35を柱状インダクタL1,L2の軸方向の所望の位置(途中)に位置させることができる。また、絶縁体シート24,26は、その厚み寸法を調整することによって、インダクタ用ビアホールで形成されるインダクタL1,L2のインダクタンス値も調整することができる。なお、絶縁体シート24、26は、所望の厚みを得るために、1枚の分厚いシートを用いてもよいし、薄いシートを複数枚積み重ねてもよい。
【0022】
ホット側コンデンサパターン33,34は、それぞれシート27の左側および右側に配置されている。ホット側コンデンサパターン33の一端はシート27の奥側の辺に露出し、ホット側コンデンサパターン34の一端はシート27の手前側の辺に露出している。一方、広面積のグランド側コンデンサパターン38は、シート28に形成されている。グランド側コンデンサパターン38の引き出し部は、シート28の左右の辺に露出している。そして、ホット側コンデンサパターン33,34は、それぞれ絶縁体シート27を挟んでグランド側コンデンサパターン38に対向し、コンデンサC1,C2を形成する。
【0023】
ホット側コンデンサパターン33はインダクタL1の端部(ビアホール30d)に接続し、インダクタL1とコンデンサC1とでLC共振器Q1を形成する。ホット側コンデンサパターン34はインダクタL2の端部(ビアホール31d)に接続し、インダクタL2とコンデンサC2とでLC共振器Q2を形成する。
【0024】
以上の各シート22〜28は図1に示すように順に積み重ねられ、一体的に焼成されることにより、図2及び図3に示す積層体40(長さが3.2mm、幅が1.6mm、厚さが1.2mm)とされる。積層体40の奥側および手前側の側面にはそれぞれ入力端子41,出力端子42が形成され、左右の端面にはそれぞれグランド端子G1,G2が形成されている。入力端子41にはホット側コンデンサパターン33が接続され、出力端子42にはホット側コンデンサパターン34が接続されている。グランド端子G1には、内部グランドパターン36の一端とブリッジパターン35の一端とグランド側コンデンサパターン38の一端とが接続されている。グランド端子G2には、内部グランドパターン37の一端とブリッジパターン35の他端とグランド側コンデンサパターン38の他端とが接続されている。
【0025】
図4はこうして得られた積層型LCフィルタ21の電気等価回路図である。共振器Q1,Q2は相互に磁気的に接続され、2段フィルタを構成している。共振器Q1,Q2のインダクタL1,L2の一方の端部(ビアホール30d,31d)は、それぞれコンデンサC1,C2の一端に接続されている。一方、インダクタL1,L2の他端(ビアホール30a,31a)はそれぞれ内部グランドパターン36,37に電気的に接続している。
【0026】
以上の構成からなる積層型LCフィルタ21は、インダクタL1,L2の一端がそれぞれ、内部グランドパターン36,37を介して積層体40の表面に設けたグランド外部電極G1,G2に個別に電気的に接続されるとともに、グランド外部電極G1,G2間を電気的に接続するブリッジパターン35が、インダクタL1,L2の近傍に配設されている。従って、ブリッジパターン35の位置を移動させることにより、製品サイズを変えることなく、LC共振器Q1,Q2間の等価的な磁気結合値の調整を行うことができる。
【0027】
ここで、ブリッジパターン35を、絶縁体シート22〜28の積み重ね方向において、インダクタL1,L2の下端(ビアホール30d,31d)に位置させれば、図8に示した従来の積層型LCフィルタ1と等価的に等しくなり、LC共振器Q1とQ2の結合は容量性結合となり、LC共振器Q1,Q2間の磁気結合値は略0.1となる。また、ブリッジパターン35を、インダクタL1,L2の上端(ビアホール30a,31a)に位置させれば、図9に示した従来の積層型LCフィルタ11と等価的に等しくなり、LC共振器Q1とQ2の結合は誘導性結合となり、LC共振器Q1,Q2間の磁気結合値は略0.2となる。さらに、ブリッジパターン35を、インダクタL1,L2の途中に位置させれば、LC共振器Q1とQ2間の磁気結合値が0.1より大きくかつ0.2より小さくなる。言い換えると、誘導性結合されたLC共振器Q1とQ2間の磁気結合値より小さく、かつ、容量性結合されたLC共振器Q1とQ2間の磁気結合値より大きい磁気結合値が得られる。
【0028】
また、グランド外部電極G1,G2間を、ブリッジパターン35を介して電気的に接続することにより、柱状インダクタL1とL2を近づけなくても、LC共振器Q1とQ2間の磁気結合値を任意に設定することができる。たとえば、本実施形態では、柱状インダクタL1とL2間の距離を300μm以上離すことができ、インダクタL1とL2を近づけ過ぎて焼成時にインダクタL1とL2間のセラミックに割れを生じさせる等の加工上の不具合を抑えることができる。
【0029】
こうして、フィルタ特性の優れた積層型LCフィルタ21が得られる。図5は積層型LCフィルタ21の減衰特性を示すグラフである。ブリッジパターン35の位置をホット側コンデンサパターン33,34側に移動させると、減衰特性は実線45から点線46に変わる。
【0030】
なお、本発明に係る積層型LCフィルタは、前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0031】
前記実施形態では、ブリッジパターンの位置を、絶縁体層の積み重ね方向(あるいは、絶縁体層の積み重ね方向に対して垂直な方向でもよい)に移動させることにより、LC共振器間の等価的な磁気結合値を調整しているが、ブリッジパターンのパターン幅や導体厚みの寸法を変えることによっても、磁気結合値を変えることができる。このとき、ブリッジパターンのパターン幅や導体厚みの寸法を小さくすると、磁気結合値は大きくなる。逆に、パターン幅や導体厚みの寸法を大きくすると、磁気結合値は小さくなる。
【0032】
また、ブリッジパターンを設けた絶縁体シートの枚数を変えることによっても、磁気結合値を変えることができる。このとき、絶縁体シートの枚数を多くすると、磁気結合値は小さくなり、逆に、枚数を少なくすると、磁気結合値は大きくなる。
【0033】
また、図6に示すように、インダクタ用ビアホール30cと31cの間を通るブリッジパターン47であってもよいし、図7に示すように、同一絶縁体シート25に2本のブリッジパターン48,49を設けてもよい。
【0034】
さらに、前記実施形態は、それぞれ導体パターンやビアホールが形成された絶縁体シートを積み重ねた後、一体的に焼成するものであるが、必ずしもこれに限定されない。絶縁体シートは予め焼成されたものを用いてもよい。また、以下に説明する製法によって積層型LCフィルタを製造してもよい。印刷等の方法によりペースト状の絶縁材料にて絶縁体層を形成した後、その絶縁体層の表面にペースト状の導電性材料を塗布して導体パターンやビアホールを形成する。次にペースト状の絶縁材料を上から塗布して絶縁体層とする。同様にして、順に重ね塗りすることにより積層構造を有するLCフィルタが得られる。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、グランド外部電極間を電気的に接続するブリッジパターンを、絶縁体層の積み重ね方向において、インダクタが配置されている層の範囲内に位置させて、このブリッジパターンの位置を移動させることにより、LC共振器間の等価的な磁気結合値を調整することができる。この結果、製品サイズを変えることなく、LC共振器間の磁気結合値を調整できる積層型LCフィルタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型LCフィルタの一実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した積層型LCフィルタの外観斜視図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】図2に示した積層型LCフィルタの電気等価回路図。
【図5】図2に示した積層型LCフィルタの周波数特性を示すグラフ。
【図6】ブリッジパターンの変形例を示す平面図。
【図7】ブリッジパターンの別の変形例を示す平面図。
【図8】従来の積層型LCフィルタを示す断面図。
【図9】従来の別の積層型LCフィルタを示す断面図。
【符号の説明】
21…積層型LCフィルタ
22〜28…絶縁体シート
30a〜30d,31a〜31d…インダクタ用ビアホール
33,34…ホット側コンデンサパターン
35…ブリッジパターン
36,37…内部グランドパターン
38…グランド側コンデンサパターン
L1,L2…インダクタ
C1,C2…コンデンサ
Q1,Q2…LC共振器
Claims (4)
- 絶縁体層を積み重ねて構成した積層体内に二つのインダクタと二つのコンデンサを形成し、該インダクタとコンデンサとにより二つのLC共振器を形成した積層型LCフィルタにおいて、
前記二つのインダクタが前記絶縁体層の積み重ね方向に連接されたビアホールにより主として構成され、前記二つのインダクタの一端が前記積層体の互いに対向する側面に設けられている二つのグランド外部電極に個別に電気的に接続されるとともに、前記絶縁体層の表面に設けられかつ前記グランド外部電極間を電気的に接続するブリッジパターンが、前記絶縁体層の積み重ね方向において、前記インダクタが配置されている層の範囲内に位置していることを特徴とする積層型LCフィルタ。 - 誘導性結合された前記二つのLC共振器間の磁気結合値より小さく、かつ、容量性結合された前記二つのLC共振器間の磁気結合値より大きい磁気結合値を、前記二つのLC共振器が有していることを特徴とする請求項1記載の積層型LCフィルタ。
- 前記二つのLC共振器間の磁気結合値が0.1より大きくかつ0.2より小さいことを特徴とする請求項1または請求項2記載の積層型LCフィルタ。
- 絶縁体層を積み重ねて構成した積層体内に二つのインダクタと二つのコンデンサを形成し、該インダクタとコンデンサとにより二つのLC共振器を形成した積層型LCフィルタにおいて、
分割された内部グランドパターンを設けた第1の絶縁体層と、
インダクタ用ビアホールとブリッジパターンとを設けた第2の絶縁体層と、
インダクタ用ビアホールを設けた第3の絶縁体層と、
ホット側コンデンサパターンを設けた第4の絶縁体層と、
前記ホット側コンデンサパターンに対向して前記LC共振器のコンデンサを形成するグランド側コンデンサパターンを設けた第5の絶縁体層と、
前記第1から第5の絶縁体層を積み重ねて構成した前記積層体の側面に設けられている入力外部電極、出力外部電極及び前記積層体の互いに対向する側面に設けられている二つのグランド外部電極とを少なくとも備え、
前記インダクタ用ビアホールを前記絶縁体層の積み重ね方向に連接して前記LC共振器のインダクタを主として構成し、該インダクタの一端が前記コンデンサのホット側コンデンサパターンに電気的に接続されるとともに、他端が前記第1の絶縁体層に設けた内部グランドパターンを介して前記グランド外部電極に電気的に接続され、前記第2の絶縁体層に設けられたブリッジパターンの両端部がそれぞれ前記グランド外部電極に電気的に接続されるとともに、前記ブリッジパターンが前記絶縁体層の積み重ね方向において、前記インダクタが配置されている層の範囲内に位置していること、
を特徴とする積層型LCフィルタ。
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