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JP3564917B2 - 電磁誘導式自動認識装置 - Google Patents

電磁誘導式自動認識装置 Download PDF

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JP3564917B2
JP3564917B2 JP2414997A JP2414997A JP3564917B2 JP 3564917 B2 JP3564917 B2 JP 3564917B2 JP 2414997 A JP2414997 A JP 2414997A JP 2414997 A JP2414997 A JP 2414997A JP 3564917 B2 JP3564917 B2 JP 3564917B2
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高秀 北原
史生 浅倉
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用盗難防止装置等に採用するに適した電磁誘導式自動認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電磁誘導式自動認識装置に採用される質問器には、図7にて示すごとく、構成したものがある(特開平5−252081号公報にて示す類例参照)。
この質問器は、質問用アンテナコイル1と、このアンテナコイル1と共に共振回路を構成する共振用コンデンサ2とを備える。また、この質問器は、制御回路3に接続した送信回路4と、この送信回路4とアンテナコイル1との間に接続した駆動回路5と、制御回路3とアンテナコイル1及びコンデンサ2の共通端子1aとの間に接続した復調回路6とを備える。ここで、駆動回路5は、Pチャンネル型及びNチャンネル型の両電界効果トランジスタ5a、5b(以下、FET5a、5bという)をハーフブリッジ構成に接続したものである。
【0003】
そして、この質問器は、通常、応答器との通信を行うにあたり、図8で示すように、チャージ期間、質問信号送信期間及び応答信号受信期間の三つの期間に亘る時分割作動を行う。ここで、チャージ期間は、質問器から応答器へ高周波電力を供給する期間であり、質問信号送信期間は、質問器から応答器へ質問信号を送信する期間であり、応答信号受信期間は、質問器が応答器から応答信号を受信する期間である。
【0004】
この時分割作動において、チャージ期間では、応答器に通信に必要な高周波電力を供給するため、制御回路3が、ローレベルにて制御信号(図8にて符号A参照)を発生すると、送信回路4は、この制御信号Aを受けて、搬送周波数f及び振幅Vcのクロックパルス(図8にて符号B参照)を駆動回路5に出力する。
このため、両FET5a、5bが、その各ゲート端子にて、送信回路4からクロックパルスBを順次受けると、これら両FET5a、5bの各ゲート電圧が零(V)のとき、FET5aがオフすると同時にFET5bがオンする。また、上記各ゲート電圧が正の振幅Vcのとき、逆にFET5aがオンすると同時にFET5bがオフする。
【0005】
よって、両FET5a、5bが交互にオンオフされることにより、アンテナコイル1とコンデンサ2は、FET5bのオン毎に周波数fにて直列共振する。アンテナコイル1はこの直列共振に基づき磁界を発生し、当該磁界を媒体として端子電圧(図8にて符号C参照)に対応する高周波電力を応答器に供給する。
但し、アンテナコイル1のインダクタンスをLとし、コンデンサ2の静電容量をCとしたとき、次の数1の式が成立するようにインダクタンスL及び静電容量Cが調整されている。
【0006】
【数1】
f=1/2π(LC)−1/2
なお、応答器は、上記磁界を受信したときこの受信磁界(図8にて符号D参照)でもって電力を供給される。
次に、質問信号送信期間では、制御回路3が、質問内容を表す複数ビットからなる質問信号を制御信号として発生する。
【0007】
ここで、質問信号は、「1」を表すビット(以下、Hビットという)及び「0」を表すビット(以下、Lビットという)の集合からなる。また、Hビット及びLビットは、共に、ハイレベル期間とローレベル期間とにより構成されており、質問信号のPWM符号化は、これら各Hビット及びLビットのハイレベル期間とローレベル期間とを、上記質問内容を特定すべく互いに異ならしめることで行われている。
【0008】
このため、制御回路3の制御信号は、上記質問信号の内容に対応してPWM符号化された信号(図8にて符号A1参照)となる。
すると、送信回路4が、制御回路3からPWM符号化制御信号A1を受けてPWM符号化パルス(図8にて符号B1参照)を駆動回路5に出力する。
このため、この駆動回路5では、両FET5a、5bがPWM符号化パルスB1によりPWM制御されてオンオフする。これに伴い、この駆動回路5のPWM作動のもと、アンテナコイル1とコンデンサ2は、FET5aのオフ及びFET5bのオンの時に直列共振し、FET5aのオン及びFET5bのオフの時に並列共振する。
【0009】
これに伴い、アンテナコイル1aが、上記PWM制御に応じた直列共振及びこの直列共振を停止させる並列共振に基づき、PWM符号化によるAM変調をかけた質問用磁界(図8にて符号C1参照)を発生するとともにこの磁界を媒体として質問信号を応答器に送信する。
すると、この応答器は、その応答用アンテナコイルにて、上記質問用磁界を受信磁界(図8にて符号D1参照)として受信し、この受信磁界を媒体として質問信号を受信する。
【0010】
ついで、応答器は、受信質問信号のレベルが閾値(図8参照)よりも低下する幅を検出して質問信号を復調信号(図8にて符号E1参照)として復調し、この復調信号に基づき所定のIDコードを応答用アンテナコイルから応答用磁界を媒体として応答信号として質問器に返信する。
ついで、応答信号受信期間では、制御回路3がハイレベルの制御信号(図8にて符号A2参照)を発生する。このため、送信回路4がその出力をハイレベルVc(図8にて符号B2参照)に維持する。
【0011】
従って、駆動回路5が、FET5aをオン状態に維持するとともにFET5bをオフ状態に維持する。このため、アンテナコイル1が、その一端子1bにて、接地されて、応答用磁界を受信しコンデンサ2と共に並列共振する。このとき、アンテナコイル1の端子電圧は零(図8にて符号C2参照)となる。
これに伴い、アンテナコイル1は、その並列共振のもと、応答器から応答信号を受信し、復調回路6は、アンテナコイル1の受信信号を共振電圧として、アンテナコイル1とコンデンサ2との共通端子1aから受けて増幅した後復調し復調信号として制御回路3に出力する。
【0012】
これに伴い、制御回路3が、復調回路6からの復調信号に基づきIDコードとの一致不一致を判定し、一致時に応答器を正しいものとして認識する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記質問信号送信期間において、アンテナコイル1とコンデンサ2との直列共振を並列共振に切り換えて停止するとき、アンテナコイル1とコンデンサ2との共通端子1aに生じている共振電圧(即ち、共振エネルギー)は、上記直列共振の並列共振への切り換え後における残留振動のため、徐々にしか減少しない。また、応答器のアンテナコイルには、質問用磁界の集磁効率を高めるために、フェライトコアが用いられている。
【0014】
従って、応答器のアンテナコイルの受信磁界強度(図8にて各符号Ma、Mb参照)は、応答器と質問器との間の距離が短い程高くなる。なお、受信磁界強度Maは受信磁界強度Mbよりも高い。
このため、上述のように直列共振停止後の残留振動の減少は、応答器と質問器との間の距離が短い程、遅い。換言すれば、応答器の受信磁界強度の減少は、図8の符号D1にて示すごとく、応答器と質問器との間の距離が短い程遅い。
【0015】
従って、応答器と質問器との間の距離が短い程、応答器の受信磁界に含まれる質問信号のレベルが閾値(図8参照)まで低下する時間が遅れる。よって、応答器における検出パルスの幅(受信信号のレベルが上記閾値以下となる幅)が、応答器と質問器との間の距離が短い程狭い(図8にて各符号Ea、Eb参照)。なお、検出パルス幅Eaは、検出パルス幅Ebよりの狭い。
【0016】
このことは、応答器と質問器との間の距離が短い程、制御信号即ち質問信号の波形が、応答器の検出波形において崩れることを意味する。
その結果、応答器が正確に質問信号を復調することができないという不具合が生ずる。
これに対しては、つぎの二つの対策が考えられる。
【0017】
第1には、直列共振から並列共振への切り換え時に、アンテナコイル1とコンデンサ2との共通端子1aをスイッチング回路で接地させることで、直列共振の共振エネルギーを逃がし、直列共振の残留振動の吸収、即ち残留振動エネルギーの放出を急峻に行うことが考えられる。
しかし、その後の応答信号受信期間では、応答器の応答信号を受信するにあたり、質問器のアンテナコイル1とコンデンサ2とを並列共振させる必要がある。このためには、アンテナコイル1とコンデンサ2との共通端子1aの接地をスイッチング回路により解除しておく必要がある。
【0018】
よって、単に、上記残留振動をスイッチング回路により吸収するのみでは足りない。
第2には、アンテナコイル1の線径を小さくする等でアンテナコイル1の抵抗成分を増やすことが考えられる。
ここで、この抵抗成分は、質問器と応答器との間の目標通信可能距離を考慮して決める必要がある。しかし、上述のようにアンテナコイル1自体の抵抗成分を増やすと、アンテナコイル1のコンデンサ2の直列共振時の共振電流のみならず並列共振の共振電流も減少する。
【0019】
このため、直列共振停止後の残留振動を抑制し得るものの、抵抗値によっては、直列共振時のアンテナコイル1の発生磁界強度が直列共振エネルギーの減少のために不足するだけでなく、目標通信可能距離内での並列共振時のアンテナコイル1の応答信号受信性能が並列共振エネルギーの減少のために低下するという不具合が生ずる。
【0020】
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、質問信号の送信時には直列共振の停止毎にその残留振動エネルギーを放出し、この放出を次の直列共振時以前毎に停止するようにした電磁誘導式自動認識装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、以上のようなことに対処するため、質問用アンテナコイルとは独立的に、質問器内にインピーダンス素子を別途接続することで、残留振動を抑制しつつ質問信号送信時の質問器の発生磁界強度を適正に確保し、かつ、目標通信可能距離内での質問器の応答信号受信性能を良好に維持するようにした電磁誘導式自動認識装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1及び4に記載の発明によれば、放出手段が、質問信号の内容に応じ制御手段により制御されて、質問用アンテナコイルと共振用コンデンサからなる共振回路の交互共振中における直列共振から並列共振への移行時毎に、当該共振回路の残留共振エネルギーを急峻に放出し、この放出を、次の直列共振への移行時毎に停止する。
【0022】
これにより、交互共振中における直列共振から並列共振への移行時毎の上記残留共振エネルギーの急峻な放出のため、質問信号がその内容を変化させることなく質問用アンテナコイルの発生磁界を媒体として送信される。
従って、応答器は、質問信号の正しい内容に合致した応答信号を返信できる。
また、上記残留共振エネルギーの急峻な放出が次の直列共振への移行以前毎に停止されるので、共振回路の交互共振終了後における質問器の応答信号受信時には共振回路が確実に並列共振状態におかれる。このため、質問器の受信性能を損なうことなく応答信号の良好な受信が可能となる。
【0023】
また、請求項2乃至5に記載の発明によれば、制御手段のインピーダンス素子が、共振回路の交互共振時にはこの共振回路に直列に接続され、当該共振回路の並列共振の維持時にはこの共振回路から遮断される。
これにより、インピーダンス素子の値を適正に設定することで、インピーダンスが直列接続されている共振回路の交互共振時にて質問用アンテナコイルの発生磁界強度を良好に確保しつつ、共振回路の並列共振維持時には、インピーダンス素子の影響を受けることなく、応答信号を良好に受信できる。
【0024】
ここで、請求項3に記載の発明によれば、放出手段が、質問信号の内容に応じ制御手段により制御されて、共振回路の交互共振中における直列共振から並列共振への移行時毎に当該共振回路の残留共振エネルギーを放出し、この放出を、次の直列共振への移行時毎に停止する。
これにより、請求項2に記載の発明の作用効果を達成しつつ請求項1に記載の発明の作用効果をも達成できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
図1は、車両用盗難防止装置に本発明が適用された例を示している。
この盗難防止装置は、電磁誘導式自動認識装置を備えており、この自動認識装置は、図1及び図2にて示すごとく、当該車両のイグニッションキーシリンダ錠10に設けた質問器Qと、イグニッションキー20の把持部21に内蔵した応答器Rとにより構成されている。
【0026】
なお、盗難防止装置においては、当該車両の点火装置30の点火或いはその禁止が、質問器Qの出力に基づき電子制御装置40(以下、ECU40という)により制御されるようになっている。また、点火装置30に代えて、当該車両の燃料噴射装置の燃料噴射或いはその禁止を質問器Qの出力に基づきECU40により制御するようにしてもよい。
【0027】
質問器Qは、図1及び図2にて示すごとく、質問器本体50aと、図7にて示した質問用アンテナコイル1とを備えている。なお、アンテナコイル1は、イグニッションキーシリンダ錠10のステアリングロック11(アンテナコイル1のコアとしての役割を果たす)に巻装されている。また、イグニッションキー20のキー部22をイグニッションキーシリンダ錠10のキー孔部に挿入回転したときオンするキースイッチが、イグニッションキーシリンダ錠10内に設けられている。
【0028】
質問器本体50aは、図2にて示すごとく、図7にて示した質問器におけるアンテナコイル1を除いた構成において、スイッチング回路51を付加した構成を有している。
ここで、制御回路3は、上記キースイッチのオン作動に応答して作動を開始し、制御信号を発生するとともに、質問器本体50aの出力に基づき点火回路30aの点火の可否を判定し、この判定結果をECU40に出力する。
【0029】
スイッチング回路51は、Nチャンネル型FET51aと、ダイオード51bとを備えている。
FET51aは、そのゲート端子にて、制御回路3に送信回路4と共に接続されており、このFET51aのドレイン端子は、ダイオード51bのカソードに接続されている。また、FET51aのソース端子は接地されている。ダイオード51bは、そのアノードにてアンテナコイル1とコンデンサ2の共通端子1aに接続されている。
【0030】
このように構成したスイッチング回路51では、制御回路3からの制御信号がローレベルのとき、FET51aはオフする。一方、制御回路3からの制御信号がハイレベルのとき、FET51aはオンし、ダイオード51bのカソードを接地する。ダイオード51bは、FET51aのオフにより逆方向にバイアスされて非導通となり、FET51aのオンにより順方向にバイアスされて導通する。
【0031】
また、アンテナコイル1とコンデンサ2との共通端子1aの共振電圧がダイオード51bの順方向電圧よりも低下したときダイオード51bはオフする。
応答器Rは、上記従来技術にて述べた応答器に代わるもので、応答器Rは、図3にて示すごとく、応答用アンテナコイル61と、このアンテナコイル61内に同心的に嵌装したフェライト等の強磁性体からなる棒状コア62と、両コンデンサ63、64と、電源回路65、制御回路66と、復調回路67とを備えている。
【0032】
アンテナコイル61は、質問用アンテナコイル1との間で磁界による電磁結合作用を発揮する。コンデンサ63はアンテナコイル61と共に共振回路を構成する。電源回路65は、アンテナコイル61とコンデンサ63との共振時にアンテナコイル61に生ずる共振電圧を整流するとともにこの整流電圧をチャージアップコンデンサに印加してこれを充電する。
【0033】
復調回路67は、電源回路65から充電電圧を受けて、IDコードを応答信号として生成する。ここで、応答信号の生成は、上記充電電圧(アンテナコイル61の受信磁界強度に対応)が閾値よりも低下したことでなされる。
制御回路66は、復調回路67からの応答信号にFM変調をかけてアンテナコイル61に出力する。
【0034】
アンテナコイル61は、制御回路66の出力に基づきコンデンサ63と共に共振し磁界を媒体として応答信号を返信する。
以上のように構成した本第1実施形態において、イグニッションキーシリンダ錠10にイグニッションキー20を挿入すると、制御回路3が作動を開始し制御信号を発生する。
【0035】
これに伴い、質問器Qが応答器Rに電力供給するために上記従来技術にて述べたと同様にチャージ期間における時分割作動を行う。このとき、制御回路3の制御信号Aはローレベルに維持されているから、スイッチング回路51のFET51aはオフしたままである。このため、スイッチング回路51がアンテナコイル1とコンデンサ2との直列共振に悪影響を与えることはない。
【0036】
その後、質問器Qの時分割作動が、上記従来技術にて述べたと同様に質問信号送信期間における動作に移行する。
この質問信号送信期間では、制御回路3が制御信号A1を発生すると、この制御信号A1が送信回路4に加えスイッチング回路51にも出力される。
このため、駆動回路5が従来技術にて述べたようにアンテナコイル1とコンデンサ2との共振状態を直列共振から並列共振に移行する毎に、スイッチング回路51のFET51aがオンしてダイオード51bのカソードを接地する。
【0037】
これに伴い、ダイオード51bが繰り返し順方向に導通しアンテナコイル1とコンデンサ2との共通端子1aを接地する。
このため、各直列共振の停止直前にアンテナコイル1とコンデンサ2の共振回路に蓄えられていた直列共振に基づく共振振動エネルギーが共振電流としてダイオード51bを通り急峻に接地側に放出される。このことは、上記共通端子1aの共振電圧がダイオード51bの順方向電圧まで急峻に低下することを意味する。
【0038】
そして、上記共通端子1aの共振電圧がダイオード51bの順方向電圧よりも低下すると、ダイオード51bがオフする。これにより、スイッチング回路51が、当該ダイオード51bのオフ毎に上記共通端子1aから電気的に遮断される。
次の応答信号受信期間では、制御回路3が制御信号A2を発生すると、この制御信号A2が送信回路4に加えスイッチング回路51にも出力される。このため、駆動回路5が従来技術にて述べたようにアンテナコイル1とコンデンサ2との共振状態を並列共振に維持する。
【0039】
このとき、質問信号送信期間の終了時には、上述のごとく、共振電圧がダイオード51bの順方向電圧よりも低下することでダイオード51bがオフし、スイッチング回路51が共通端子1aから遮断されている。このため、アンテナコイル1とコンデンサ2の上記並列共振状態が、応答信号受信期間の初期には、スイッチング回路51により影響されることなく、正常に維持され得る。
【0040】
これにより、応答信号受信期間におけるアンテナコイル1による応答信号の受信及び復調処理が適正になされ得る。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図5及び図6に基づいて説明する。
この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた質問器Qの質問器本体50aにおいて、スイッチング回路51を廃止するとともに、質問器Qの質問信号を応答器Rに確実に伝達するために、直流電源の正側端子とFET5bのソース端子との間に抵抗52を接続したことにその構成上の特徴がある。
【0041】
ここで、抵抗52の抵抗値は、応答器Rが目標通信距離以内でアンテナコイル1の発生磁界の変化を良好に検出できる程度に選定されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に質問器Qが応答器Rに電力供給するために上記従来技術にて述べたと同様にチャージ期間における時分割作動を行うと、駆動回路5には抵抗52が上述のごとく接続されているから、FET5a又は5bのオン作動に伴いアンテナコイル1及びコンデンサ2に流れる電流量は、上記直流電圧Vcから抵抗52の電圧降下分を除いた電圧により特定される。
【0042】
このため、アンテナコイル1の端子電圧に生ずる電圧は、図6にて符号C’にて示すごとく、図8の場合よりも低くなる。しかし、抵抗52の抵抗値は、上述のごとく、応答器Rがアンテナコイル1の発生磁界の変化を良好に検出できる程度に選定されているため、応答器Rのアンテナコイル61の受信磁界強度が目標通信距離以内で不足することがない。
【0043】
また、質問信号送信期間でも、アンテナコイル1の端子電圧に生ずる電圧は、図8にて符号C1”にて示すごとく、チャージ期間と同様に小さくなるが、このときも、同様にアンテナコイル61の受信磁界強度が良好に維持される(図8にて符号D1”参照)。
続く応答信号受信期間では、FET5aのオンにより、アンテナコイル1とコンデンサ2が、その共通端子1aにて、接地されて並列共振する。
【0044】
このとき、上述のごとく、抵抗52が直流電源の正側端子とFET5bのソース端子との間に接続されているから、FET5bのオフのもと、共通端子1aの接地は、抵抗52を介することなくなされる。このため、アンテナコイル1とコンデンサ2の並列共振が抵抗52に影響されることなく正常に維持される。
その結果、質問器Qのアンテナコイル1における受信性能を良好に維持できる。また、当該車両のイグニッションキー20に他車のイグニッションキーをキーホルダーにより付帯してある場合でも、イグニッションキー20をイグニッションキーシリンダ10に差し込んだ状態においては、付帯したイグニッションキーの応答器とアンテナコイル1との距離が上記目標通信距離内にない。このため、付帯したイグニッションキーの応答器との間で質問器Qとの混信が生ずることもない。
【0045】
なお、本発明の実施にあたり、駆動回路やスイッチング回路では、FETに代えて、例えば、バイポーラトランジスタやアナログスイッチを採用して実施してもよい。
本発明の実施にあたり、上記第1実施形態にて述べた質問器Qにおいて、上記第2実施形態にて述べた抵抗52を、直流電源の正側端子とFET5bのソース端子との間に接続して実施にてもよい。
【0046】
これにより、上記第1及び第2の実施形態の両作用効果を合わせて達成することが可能となる。
また、本発明の実施にあたり、車両用盗難防止装置に限ることなく、固定局と移動局を有する無線による移動局識別装置等にも本発明を適用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略全体構成図である。
【図2】図1の質問器Qの回路構成図である。
【図3】図1の応答器Rの回路構成図である。
【図4】質問器Q及び応答器Rのチャージ期間、質問信号送信期間及び応答信号受信期間における主要構成素子の出力動作波形図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す要部回路図である。
【図6】上記第2実施形態における質問器Q及び応答器Rのチャージ期間、質問信号送信期間及び応答信号受信期間における主要構成素子の出力動作波形図である。
【図7】従来の質問器の回路構成図である。
【図8】図7の質問器及びその応答器のチャージ期間、質問信号送信期間及び応答信号受信期間における主要構成素子の出力動作波形図である。
【符号の説明】
Q…質問器、R…応答器、1…質問用アンテナコイル、
2…共振用コンデンサ、3…制御回路、4…送信回路、5…駆動回路、
50a…質問器本体、51…スイッチング回路、51a…FET、
51b…ダイオード、52…抵抗。

Claims (5)

  1. 質問用アンテナコイル(1)と共振用コンデンサ(2)とからなる共振回路と、
    質問信号の内容に応じて並列共振及び直列共振を交互に繰り返す交互共振をするように前記共振回路を制御した後この共振回路を並列共振に維持するように制御する制御手段(3、4、5)とを備え、
    前記共振回路の交互共振に基づき前記質問用アンテナコイルら生ずる質問用磁界を媒体として前記質問信号を送信する質問器(Q)と、
    前記送信質問信号を受信することにより応答信号を応答用磁界を媒体として返信する応答器(R)とを設けて、
    前記質問器が、前記共振回路の並列共振の維持に基づき前記質問用アンテナコイルにより前記応答信号を受信するようにした電磁誘導式自動認識装置において、
    前記質問信号の内容に応じ前記制御手段により制御されて前記共振回路の交互共振中における直列共振から並列共振への移行時毎に当該共振回路の残留共振エネルギーを急峻に放出し、この放出を、次の直列共振への移行以前毎に停止する放出手段(51)を具備する電磁誘導式自動認識装置。
  2. 質問用アンテナコイル(1)と共振用コンデンサ(2)とからなる共振回路と、
    質問信号の内容に応じて並列共振及び直列共振を交互に繰り返す交互共振をするように前記共振回路を制御した後この共振回路を並列共振に維持するように制御する制御手段(3、4、5)とを備え、
    前記共振回路の交互共振に基づき前記質問用アンテナコイルら生ずる質問用磁界を媒体として前記質問信号を送信する質問器(Q)と、
    前記送信質問信号を受信することにより応答信号を応答用磁界を媒体として返信する応答器(R)とを設けて、
    前記質問器が、前記共振回路の並列共振の維持に基づき前記質問用アンテナコイルにより前記応答信号を受信するようにした電磁誘導式自動認識装置において、
    前記制御手段が、前記共振回路の交互共振時にはこの共振回路に直列に接続され、当該共振回路の並列共振の維持時にはこの共振回路から遮断されるインピーダンス素子(52)を備えることを特徴とする電磁誘導式自動認識装置。
  3. 前記質問信号の内容に応じ前記制御手段により制御されて前記共振回路の交互共振中における直列共振から並列共振への移行時毎に当該共振回路の残留共振エネルギーを急峻に放出し、この放出を、次の直列共振への移行以前毎に停止する放出手段(51)を備える請求項2に記載の電磁誘導式自動認識装置。
  4. 前記放出手段が、
    前記質問信号の内容に応じ前記制御手段により制御されて前記共振回路の交互共振中における直列共振から並列共振への移行時毎に導通するスイッチング素子(51a)と、
    このスイッチング素子の導通毎に順方向にバイアスされて当該共振回路の残留共振エネルギーを前記スイッチング素子を通して急峻に放出するダイオード(51b)とを備え、
    前記交互共振における並列共振から直列共振への各移行以前に前記残留エネルギーに対応する共振電圧が前記ダイオードの順方向電圧より低下することで当該ダイオードが前記残留エネルギーの放出を停止するようにしたことを特徴とする請求項1又は3に記載のに記載の電磁誘導式自動認識装置。
  5. 前記制御手段が、前記質問信号の内容に応じて前記交互共振をするように前記共振回路を駆動する駆動回路(5)を備えており、
    前記インピーダンス素子が、前記交互共振時には前記駆動回路を通し前記共振回路に直列接続されこの共振回路からその並列共振の維持時に前記駆動回路により遮断される抵抗であることを特徴とする請求項2又は3に記載の電磁誘導式自動認識装置。
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