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JP3564037B2 - 液晶表示パネルの駆動方法および液晶表示パネル - Google Patents

液晶表示パネルの駆動方法および液晶表示パネル Download PDF

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秀樹 市岡
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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、対向信号線構造の液晶表示パネルおよびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、テレビジョン装置等に備えられる表示素子として、行列状に配置される複数の画素を含む液晶表示パネルが多く用いられるようになってきている。
【0003】
図8は、第1の従来技術であり、従来一般的に使用されている能動三端子素子であるTFT(Thin Film Transistor)6を用いる構造のアクティブマトリクス方式の液晶表示パネル1の構造模式図である。図9は、図8の液晶表示パネル1内の4画素分の部分の等価回路図である。図8と図9とを合わせて説明する。図8および図9に示す液晶表示パネルの構造を、以後「現行構造」と称す。画素2は、画素電極3と対向電極4との間に、液晶材料から形成される液晶層5が介在されて構成される。図8の液晶表示パネル1は、画素2の他に、第1基板、第2基板、画素2の総数と同数のTFT6、画素2の行数と同数の走査線7、画素2の列数と同数の信号線8、および基準線9を含む。なお図8および図9では第1基板と第2基板との図示が省略され、さらに図8では液晶材料の図示が省略されている。
【0004】
第1基板上には、全画素2の画素電極3、全TFT6、全走査線7、および全信号線8が配置される。各画素電極3は、各TFT6のドレイン電極に個別接続される。走査線7は、画素2の行毎に、1行分の画素2の画素電極3にそれぞれ接続されるTFT6のゲート電極に接続される。信号線8は、画素2の列毎に、1列分の画素2の画素電極3にそれぞれ接続されるTFT6のソース電極に接続される。第2基板上には、一面ベタ電極11が配置されている。一面ベタ電極11は、全画素2の対向電極4と該対向電極4に接続すべき基準線9とが一体化されたものである。全画素2の液晶層5を形成する液晶材料は、第1基板と第2基板との間に封入される。図8の液晶表示パネル1において、走査線7と画素電極3との間に、補助容量が設けられていることもよくある。
【0005】
図8では、信号線8の本数はM本であり、走査線7の本数は2N本になっている。M,Nは自然数である。実際の液晶表示パネルにおける信号線8の本数および走査線7の本数は、商品によって異なる。以後の説明では、複数備えられる1種類の構成部品のうちの特定の1つを示す場合、該構成部品を示す参照符に、該特定の1つの構成部品の配列順を示す添字を付して示す。なお本明細書では、nは1以上N以下の任意整数であり、kは1以上2N以下の任意整数であり、mは1以上以下の任意整数である。
【0006】
液晶表示パネル1を形成するには、まず、ガラス等で実現されて透光性を有する第1基板および第2基板上に金属および半導体等の薄膜がそれぞれ成膜され、該各薄膜がフォトリソグラフィによって各基板上に配置されるべき部品形状にそれぞれパターニングされる。次いで、第1基板および第2基板が互いの部品形成面を向かい合わせかつ所定の間隙を保った状態で貼合わされ、2枚の基板間の間隙に液晶材料が封入される。これによって液晶表示パネル1が完成する。
【0007】
図8の液晶表示パネル1の駆動方法としては、所謂1Hライン反転駆動法が一般的によく使用される。図8の液晶表示パネル1の画素2の液晶層5内の電界制御のために、図10のチャート図に基づき該液晶表示パネル1が駆動される場合を例として、従来技術の1Hライン反転駆動法を以下に説明する。図10(A)〜図10(C)は、上記場合において、走査線7に印加される走査線駆動電圧、信号線8に印加される信号線駆動電圧、および基準線9に印加される基準線駆動電圧の時間変化をそれぞれ示すチャート図である。
【0008】
各走査線7に個別に印加される走査線駆動電圧は、各走査線7に接続されている能動三端子素子のオン状態とオフ状態との切換えを制御する。走査線駆動電圧は、走査線1本おきに切換えられても良い。仮に、液晶表示パネル1の表示面側から見て画素2が上から下に走査される場合では、まず最上部にある1行目の走査線7〔1〕の走査線駆動電圧が、所定の走査時間である1H時間だけ、TFT6をオン状態にするためのオン電圧に保たれる。1行目の走査線7〔1〕の走査線駆動電圧がTFT6をオフ状態にするためのオフ電圧に戻されると、次に2行目の走査線7〔2〕の走査線駆動電圧が、1H時間だけオン電圧に保たれる。このような走査線駆動電圧の印加を走査線7毎に順次繰返し行い、1番下にある2N行目の走査線7〔2N〕の走査線駆動電圧がオフ電圧になった段階で、液晶表示パネル1の全画素2に対する1フレーム分の走査が完了する。
【0009】
任意の1本の走査線7の走査線駆動電圧がオン電圧からオフ電圧に変わる時点において、TFT6を介して該走査線7に接続されている画素電極3を含む画素2には、該画素電極3に該TFT6を介して接続されている信号線8に印加中の信号線駆動電圧と対向電極4に印加中の基準面電圧との電圧差に応じた電荷が充電される。図8の液晶表示パネル1では、対向電極4に印加されている基準面電圧は、基準線駆動電圧と等しい。充電された電荷を走査線駆動電圧がオフ電圧である間に各画素2が保ち続けることによって、該各画素2の液晶層5内に各画素2の所望の表示状態に応じた電界が保持されるので、液晶表示パネル1に1フレーム分の画像が表示される。
【0010】
1フレーム目の走査完了後からやがてしばらくすると、1フレーム目の走査と同じ順序で、全ての画素2に対し上から下に向かって2フレーム目の走査が実行される。従来の一般的な液晶表示パネルは、1秒間に約55フレーム以上85フレーム以下のフレームを表示するように駆動される。最も一般的な液晶表示パネルは、1秒間に60フレームを表示する。なお図8の液晶表示パネル1が図10のチャート図に基づいて駆動されるにあたり、走査線駆動電圧のオフ電圧が2通り設定されていて、走査線駆動電圧がオフ電圧を保つべき期間内に基準面電圧と同期してオフ電圧が変動していることもある。
【0011】
上記のように走査される各画素2にどのような極性で電圧が印加されるかについて、液晶表示パネル1の全画素2に所定の上限電圧を印加する場合を例として、以下にさらに詳細を説明する。先ず1行目の走査線7〔1〕の走査線駆動電圧だけがオン電圧を維持する間、全ての各信号線8〔1〕〜8〔M〕の信号線駆動電圧はハイレベルを取り、一面ベタ電極11の基準面電圧はローレベルを取る。このとき1行目の走査線7〔1〕と各信号線8〔1〕〜8〔2N〕との交点にある各TFT6〔1,1〕〜6〔1,M〕のスイッチングによって、該各TFTに接続されている画素電極3〔1,1〕〜3〔1,M〕を含む画素2に電荷が充電される。1行目の各画素2〔1,m〕に充電される電荷の極性は、対向電極4〔1,m〕から各画素電極3〔1,m〕を見ると、プラスの極性になっている。
【0012】
次に2行目の走査線7〔2〕の走査線駆動電圧だけがオン電圧を維持する間、各信号線8〔1〕〜8〔M〕の信号線駆動電圧および一面ベタ電極11の基準面電圧の両方が、1行目の走査線7〔1〕駆動時の信号線駆動電圧および基準面電圧の逆極性にそれぞれ変化する。ゆえに各信号線8〔1〕〜8〔M〕の信号線駆動電圧はローレベルを取り、基準面電圧はハイレベルを取る。このとき2行目の走査線7〔2〕と各信号線8〔1〕〜8〔M〕との交点にあるTFT6〔2,1〕〜6〔2,M〕のスイッチングによって、該各TFTに接続されている画素電極3〔2,1〕〜3〔2,M〕を含む画素2〔2,1〕〜2〔2,M〕に電荷が充電される。2行目の画素2〔2,m〕に充電される電荷の極性は、対向電極4〔2,m〕から画素電極3〔2,m〕を見ると、マイナスの極性になっている。
【0013】
3行目の走査線7〔3〕以後の各走査線の走査時にも、上述の1行目および2行目の走査線7〔1〕,7〔2〕の走査時と同様に、走査線1本おきに交互に逆極性になる信号線駆動電圧および基準面電圧に応じて、画素2へ電荷が充電される。図11(A)に示す1フレーム目の走査完了時での画素2の充電電荷の極性と、図11(B)に示す2フレーム目の走査完了時での画素2の充電電荷の極性とを比較すると、両者は画素毎に相互に逆極性になっている。さらに3フレーム目の走査完了時の画素の電荷充電状態は1フレーム目と同じになり、4フレーム目の走査完了時の画素の電荷充電状態は2フレーム目と同じになる。このように、図8の液晶表示パネル1の任意の1つの特定画素2に着目すると、該特定画素2〔k,m〕の充電電荷の極性がフレーム毎に逆転するように、画素電極3〔k,m〕と対向電極4〔k,m〕との間の電圧が印加されている。かつ任意の1フレームにおいて、前記特定画素2〔k,m〕の充電電荷の極性は、前記特定画素の属す行よりも1行上および1行下の画素2〔k−1,m〕,2〔k+1,m〕の充電電荷の極性の逆極性になっている。
【0014】
次に、特開平3−63623公報に示される液晶表示パネルについて説明する。図12は、特開平3−63623公報記載のアクティブマトリクス方式の液晶表示パネル13の構造模式図である。図13は図12の液晶表示パネル13内の4画素分の部分の等価回路図である。図12の液晶表示パネル13の構成部品のうち、図8の液晶表示パネル1の構成部品と機能が等しい部品には同じ参照符を付し、詳細説明は省略する。
【0015】
図12の液晶表示パネル13の構成のうち、図8の液晶表示パネル1の構成と異なる部分は以下のとおりである。図12の液晶表示パネル13では、図8の一面ベタ電極11に代わって、奇数基準電極14および偶数基準電極15が第2基板上に配置されている。奇数基準電極14および偶数基準電極15は、1面ベタ電極11を2系統の略帯状の電極片に分割形成したものである。奇数基準電極14は、奇数行の走査線7〔2n−1〕にTFTを介して接続されている画素電極に対向する対向電極4〔2n−1〕と該対向電極に接続される基準線9〔2n−1〕とを一体化したものである。偶数基準電極15は、偶数行の走査線7〔2n〕にTFTを介して接続されている画素電極に対向する対向電極4〔2n〕と該対向電極に接続される基準線9〔2n〕とを一体化したものである。図13の等価回路図に示すように、奇数基準電極14と偶数基準電極15とは相互に全く独立しているので、チャージ電位の歪みを独立して別々に補正させるために、奇数基準電極14と偶数基準電極15とそれぞれ異なる電圧を印加することが可能である。
【0016】
次に、特開昭61−215590公報に記載されている対向信号線構造の液晶表示パネルとその駆動方法について説明する。図14は、能動三端子素子としてTFTを用いる対向信号線構造のアクティブマトリクス方式の液晶表示パネル17の構造模式図を示す。図14の液晶表示パネル17の構成部品のうち、図8の液晶表示パネル1の構成部品と機能が等しい部品には同じ参照符を付し、詳細説明は省略する。図14の液晶表示パネル17は、画素2の他に、第1基板、第2基板、画素2の総数と同数のTFT6、画素2の行数と同数の走査線7、画素2の列数と同数の信号線8、および基準線9を含む。なお図14では第1基板と第2基板と液晶材料との図示は省略している。
【0017】
第1基板上には、全画素2の画素電極3と全TFT6と全基準線9と全走査線7とが配置される。第2基板上には、画素2の列数と同数の信号電極18が並行配置されている。m列目の全画素の画素電極3〔1,m〕〜〔2N,m〕に対向する信号電極18〔m〕は、m列目の画素列に並行配置されるべき信号線8〔m〕と、m列目の全画素の対向電極4〔1,m〕〜〔2N,m〕とを一体化したものである。全画素2の液晶層5を形成する液晶材料は、第1基板と第2基板との間に封入される。図14では信号線8の本数はM本であり走査線7の本数は2N本になっているが、実際の液晶表示パネル17の各線数は商品によって異なる。
【0018】
図14の対向信号線構造の液晶表示パネル17における1Hライン反転駆動法は、図8の現行構造の液晶表示パネル1における1Hライン反転駆動法と比較して、画素2への電荷充電機構が逆方向になり、かつ一部フリッカを消すための技術を必要とする点が異なり、各画素2への電圧印加方法等の残余部分は基本的には図8の液晶表示パネルの1Hライン反転駆動法とほぼ等しい。図8の液晶表示パネル1の充電機構では、任意の画素2〔k,m〕に充電されるべき電荷は、m行目の信号線8〔m〕からTFT6〔k,m〕と画素電極3〔k,m〕と液晶層5〔k,m〕とをこの順に経由して基準線9に接続されている対向電極4〔k,m〕に至るのに対して、図14の液晶表示パネル17の充電機構では、任意画素2〔k,m〕に充電されるべき電荷は、信号線と対向電極とを兼ねるm行目の信号電極18〔m〕から液晶層5〔k,m〕と画素電極3〔k,m〕とTFT6〔k,m〕とをこの順に経由して基準線9に至る。
【0019】
このように回路駆動の観点から見ると、図14の対向信号線構造の液晶表示パネル17の1Hライン反転駆動法は、図8の現行構造の液晶表示パネル1の1Hライン反転駆動法と大まかには同じであり、すなわち図10のチャート図を用いて説明した駆動方法と等しい。なお図8の液晶表示パネル1の駆動方法と図14の液晶表示パネル17の駆動方法とでは、基準面電圧の平均値電圧設定が異なるが、本発明では問題としない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
能動三端子素子を用いる液晶表示パネルについて、発明が解決しようとしている課題を説明する。1Hライン反転駆動法では、電荷を充電すべき画素が接続されている走査線である走査対象の走査線7が1本次に進むたびに、電荷充電時の基準電圧である基準面電圧の極性が必ず反転される。このために、基準面電圧の時間変化を示す波形は、所定の走査時間である1H時間毎に電圧が変化する矩形波になっている。基準面電圧を規定する基準線駆動電圧が印加される基準線9には抵抗負荷と容量負荷とが必ず存在するので、矩形波または短形波に近い波形の基準線駆動電圧を基準線9に印加しても、実際に基準線9から実際に取出される基準面電圧の波形は配線遅延を含む鈍った波形になる。このような鈍った波形の基準面電圧を基準として信号線駆動電圧の極性が反転されるならば、極性が反転するたびに電荷充電に係る電流とは逆方向の電流が流れて電力を消費する。しかも基準面電圧は全画素2に対する極性反転の基準電圧になっているので、極性反転時の消費電力が非常に大きくなる。極性反転時の消費電力に関する問題に対しての対策が従来何点か考えられているが、根本解決には至っていない。以下に、従来の対策を説明する。
【0021】
1つ目の対策としては、1Hライン反転駆動法に代わって、液晶表示パネルの他の駆動方法の1つであるドット反転駆動法が採用される。ドット反転駆動法は、図8の液晶表示パネル1のような、TFTを用いる現行構造の液晶表示パネルにおいて、よく利用されている。ドット反転駆動法では、基準面電圧を一定の直流電圧に保ちつつ、該基準面電圧よりも極性がプラスの電圧と該基準面電圧よりも極性がマイナスの電圧との両方に大きく変動するような信号線駆動電圧を信号線8に印加することによって、画素2内の液晶を交流駆動する。ドット反転駆動法では、基準面電圧が所定値を常に保つために、基準面電圧の変動に起因する電流は殆ど流れず、該基準面電圧が印加される回路部分での消費電力は非常に小さい。ところがドット反転駆動法における信号線駆動電圧の変動幅は1Hライン反転駆動法における信号線駆動電圧の変動幅の2倍になるので、ドット反転駆動法の信号線駆動電圧が印加される回路部分での消費電力が、1Hライン反転駆動法の信号線駆動電圧が印加される回路部分での消費電力の約2倍に跳上がる。このためにドット反転駆動法が用いられる場合、液晶表示パネル全体の消費電力が総合的に低下されるとは言難い。
【0022】
2つ目の対策としては、液晶表示パネルの構造は図8の構成のまま保たれ、駆動方法の詳細が変えられる。たとえば1Hライン反転駆動法では、走査対象の走査線7が1本進むたびに画素充電の極性が反転するように信号線駆動電圧および基準面電圧の極性が反転されているが、2つ目の対策時には、画素充電の極性の反転回数が減らされる。具体的には、所謂2Hライン反転駆動法のように、走査対象の走査線7が2本進むたびに画素充電の極性が反転するように、信号線駆動電圧および基準面電圧が制御される。これによって2Hライン反転駆動法使用中の極性反転時に逆極性の電荷を画素に充電しようとして流れる電流は、単位時間あたりには1Hライン反転駆動法使用中に極性反転時に流れる電流の半分となる。つまりパルスの発生回数が半分になるので、パルスの変わり目に流れる電流の回数も半分になる。これによって、2Hライン反転駆動法使用時に基準面電圧が印加される回路部分での消費電力は、1Hライン反転駆動法使用時に基準面電圧が印加される回路部分での消費電力の約半分となる。
【0023】
ところが2Hライン反転駆動法が用いられる状況下では、根本的な表示品位低下が発生する。表示品位の低下は、信号線駆動電圧および基準面電圧の極性反転直後に充電される画素2への充電量が該極性反転時から走査線1本分の走査が進んだ後に充電される画素2への充電量と異なることに起因する。一般的には、たとえば液晶表示パネルの画面に一面の黒ベタ画像が表示される場合、すなわち全画素2に上限電圧が印加されている場合、極性反転直後に走査される走査線7に接続されている画素2から成る行は色の薄い黒となり、極性反転後にさらに1走査線分走査が進んだ後に充電される画素2からなる行は色の濃い黒となる。また充電量の不均一をキャンセルしようとして、次フレームでの走査方向を前フレームと逆にしても、本質的に濃淡を持った画像がフレーム毎に逆方向に描かれるために、フリッカが発生してしまう。2つめの対策に関する問題は、信号線駆動電圧および基準面電圧の極性反転のタイミングを走査線2本おきから走査線4本おきにしても解決されない。さらに1フレーム分の走査時に全画素2に相互に同極性の電荷を描込み、次のフレーム分の走査時には前フレームの電荷書込み時の極性とは逆極性の電荷を書込む場合、面全体のフリッカを発生させるので、問題は解決されない。
【0024】
3つ目の対策としては、特開平3−63623公報および図12に示すように、液晶表示パネルの構造自体を変化させる。具体的には、画素電極3に対向する対向電極4が2系統に区分されて各系統に独立して信号を入力可能なように形成され、各系統の対向電極4に系統毎に異なる電圧が印加される。これによって、見かけ上1Hライン反転駆動法を維持したまま、基準面電圧波形の周波数が元の1Hライン反転駆動方式の基準面電圧波形の周波数の約走査線数分の1まで低くなる。この結果基準面電圧の波形が、図8〜図10で説明した元の1Hライン反転駆動法では1走査時間毎に変化しているが、図12で説明した駆動方式では1フレーム時間毎に1回変化するようになるので、消費電力が大幅に低減される。
【0025】
ところが、2系統に区分された対向電極4を有する構造を液晶表示パネルを作成するためには、現行構造の液晶表示パネル1の現行の製造プロセスに、新たなパターニング工程を1回追加する必要がある。図15は、図8の液晶表示パネル1の概略的な製造プロセスを示す工程図である。図8の液晶表示パネル1の製造工程では、第2基板上の部品形成プロセスは1回のデポ工程だけで済んでいるが、対向電極4を2系統にパターニングするためには、上記のデポ工程に加えて、1回のフォト工程と1回のエッチング工程を必要とするので、結果として液晶表示パネルの製造コストを大きく跳上げてしまう。
【0026】
本発明の目的は、製造コストを増加させることなくかつ表示品位を確保したまま消費電力を低減させ、しかも能動三端子素子のソース電極が接続される基準線の配線遅延を解消する液晶表示パネルの駆動方法および液晶表示パネルを提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1基板上の表示領域42に、液晶層が画素電極と対向電極との間に介在されてそれぞれ構成されていてかつ行列状に配置される複数の画素、
ート電極とソース電極と画素電極に接続されるドレイン電極とをそれぞれ有する複数の能動三端子素子36
毎に1行分の画素の画素電極に接続される能動三端子素子のゲート電極が接続される走査線37および
毎に1行分の画素の画素電極に接続される能動三端子素子のソース電極が接続される基準線39が配置され
第2基板上に、列毎に1列分の画素の対向電極が接続される信号線38が配置され、
第1基板と第2基板との間に液晶が介在される液晶表示パネルの駆動方法であって、
全基準線が第1および第2の2系統の配線群に区分され、
第1基板上の表示領域42外の周辺領域43には、
第1の配線群の基準線の長手方向一端部が伸延されて第1の接続用幹線44 odd に接続され、
第2配線群の基準線の長手方向他端部が伸延されて、第2の接続用幹線44 even に接続され、
第1および第2の各接続用幹線44 odd, 44 even は、基準線39よりも太い線幅を有し、周辺領域43内の基準線幅方向両端部にも延びる端部分を有し、
前記周辺領域43には、
前記第1の配線群の基準線の長手方向他端部が伸延された第1伸延部と、第2の接続用幹線44 even の前記端部分との上に、第1絶縁層を介して、第1の補助幹線45 odd が設けられ、第1の補助幹線45 odd は、第1絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して、第1伸延部と第1接続用幹線44 odd の前記端部分とに直接接続され、
前記周辺領域43にはまた、
前記第2の配線群の基準線の長手方向一端部が伸延された第2伸延部と、第1の接続用幹線44 odd の前記端部分との上に、第2絶縁層を介して、第2の補助幹線45 even が設けられ、第2の補助幹線45 even は、第2絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して、第2伸延部と第2接続用幹線44 even の前記端部分とに直接接続され、
予め定めるフレーム時間毎に予め定める走査時間だけ能動三端子素子をオン状態にさせる走査線駆動電圧が各走査線にそれぞれ印加され、かつ、極性が走査時間と同周期で変化する信号線駆動電圧が各信号線にそれぞれ印加され、
線群毎に個別に予め定められている基準線駆動電圧が各配線群に属する全基準線にそれぞれ印加され、
各配線群に属す基準線にそれぞれ印加される基準線駆動電圧が相互に異なりかつ1フレーム時間と同周期で極性反転して変化することを特徴とする液晶表示パネルの駆動方法である。
【0028】
本発明に従えば、所謂対向信号線構造を有する液晶表示パネルの駆動方法において、複数の基準線が2の配線群に分けられており、かつ各配線群に属す基準線に、配線群毎に異なる基準線駆動電圧が印加される。この結果、基準線駆動電圧に対する信号線駆動電圧の極性を走査時間と同周期で変化すべき場合、信号線駆動電圧の極性だけを走査時間周期で変化させるだけで良く、基準線駆動電圧の極性を走査時間周期で変化させる必要がなくなる。これによって、液晶表示パネルの表示品位を損なうことなく、かつ液晶表示パネルの製造プロセス数を増加させることなく、液晶表示パネルの消費電力を大幅に低減させることができる。
【0030】
本発明に従えば、2系統の各配線群に属す基準線が1本ずつ交互に配置されている構造の液晶表示パネルの駆動方法において、奇数行の基準線に印加される基準線駆動電圧の極性が、偶数行の基準線に印加される基準線駆動電圧の極性の逆極性になっている。この結果、液晶表示パネルは所謂1Hライン反転駆動法と等価な方法で駆動されるので、隣合う2行の画素の充電電荷の極性を相互反転すべき場合、信号線駆動電圧の極性だけを走査時間周期で反転させるだけで良く、基準線駆動電圧の極性を走査時間周期で反転させる必要がなくなる。これによって、表示品位の低下および製造プロセス数の増加を防止しつつ液晶表示パネルの消費電力が低減されるだけでなく、液晶表示パネルの駆動回路のコストの低減が可能になる。
【0032】
本発明に従えば、液晶表示パネルの駆動方法において、各配線群に属する基準線に印加されるべき基準線駆動電圧の極性がフレーム時間と同周期で逆転するので、連続する2つの各フレームにおいて任意の1画素の充電電荷の極性が相互に逆転する。これによって、表示品位の低下および製造プロセス数の増加を防止しつつ液晶表示パネルの消費電力が低減されるだけでなく、液晶表示パネルの表示の信頼性が向上する。
【0033】
また本発明は、表示領域42と、この表示領域42外の周辺領域43とを有する第1基板と、
この第1基板との間に液晶を介在する第2基板とを含み、
第1基板上の表示領域42には、
液晶層が画素電極と対向電極との間に介在されてそれぞれ構成されていてかつ行列状に配置される複数の画素、
ゲート電極とソース電極と画素電極に接続されるドレイン電極とをそれぞれ有する複数の能動三端子素子36、
行毎に1行分の画素の画素電極に接続される能動三端子素子のゲート電極が接続される走査線37、および
行毎に1行分の画素の画素電極に接続される能動三端子素子のソース電極が接続される基準線39が配置され、
第2基板上に、列毎に1列分の画素の対向電極が接続される信号線38が配置され、
全基準線が第1および第2の2系統の配線群に区分され、
第1基板上の表示領域42外の周辺領域43には、
第1の配線群の基準線の長手方向一端部が伸延されて第1の接続用幹線44 odd に接続され、
第2配線群の基準線の長手方向他端部が伸延されて、第2の接続用幹線44 even に接続され、
第1および第2の各接続用幹線44 odd, 44 even は、基準線39よりも太い線幅を有し、周辺領域43内の基準線幅方向両端部にも延びる端部分を有し、
前記周辺領域43には、
前記第1の配線群の基準線の長手方向他端部が伸延された第1伸延部と、第1の接続用幹線44 odd の前記端部分との上に、第1絶縁層を介して、第1の補助幹線45 odd が設けられ、第1の補助幹線45 odd は、第1絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して、第1伸延部と第1接続用幹線44 odd の前記端部分とに直接接続され、
前記周辺領域43にはまた、
前記第2の配線群の基準線の長手方向一端部が伸延された第2伸延部と、第2の接続用幹線44 even の前記端部分との上に、第2絶縁層を介して、第2の補助幹線45 even が設けられ、第2の補助幹線45 even は、第2絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して、第2伸延部と第2接続用幹線44 even の前記端部分とに直接接続され、
予め定めるフレーム時間毎に予め定める走査時間だけ能動三端子素子をオン状態にさせる走査線駆動電圧が各走査線にそれぞれ印加され、かつ、極性が走査時間と同周期で変化する信号線駆動電圧が各信号線にそれぞれ印加され、
配線群毎に個別に予め定められている基準線駆動電圧が各配線群に属する全基準線にそれぞれ印加され、
各配線群に属する基準線にそれぞれ印加される基準線駆動電圧が相互に異なりかつ1フレーム時間と同周期で極性反転して変化して与えることを特徴とする液晶表示パネルである。
【0034】
本発明に従えば、所謂対向信号線構造の液晶表示パネルにおいて、各基準線が2の配線群のうちのいずれか1つの配線群に属し、かつ配線群毎に、単一配線群に属す全基準線が相互接続されている。これによって、全基準線が2の系統に分割されるので、配線群毎に異なる基準線駆動電圧を配線群に属す基準線に印加することが容易に可能になる。またこれによって、基準線駆動電圧の配線遅延が防止されるので、液晶表示パネルの大型化および高精細化が容易になる。
【0036】
本発明に従えば、所謂対向信号線構造の液晶表示パネルにおいて、配線群が2系統ある場合、画素の行と平行に、2つの各配線群に属す基準線が1本ずつ交互に配置されていて、かつ配線群毎に基準線が相互接続されている。これによって、奇数行の画素の能動三端子素子に接続される基準線と、偶数行の画素の能動三端子素子に接続される基準線とに、相互に異なる基準線駆動電圧を印加することが容易に可能になる。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である液晶表示パネル31の概略構造を示す模式図である。図2は、図1の液晶表示パネル31内の4画素分の部分の等価回路図である。図3は、図1の液晶表示パネル31の詳細構成を示す分解斜視図である。図1〜図3を併せて説明する。図1の液晶表示パネル31は、いわゆる対向信号線構造のアクティブマトリクス型の液晶表示パネルである。
【0038】
液晶表示パネル31は、概略的には、複数の画素32、画素32と同数の能動三端子素子36、画素32の行数と同数の走査線37、画素32の行数と同数の基準線39、および画素32の列数と同数の信号線38を最低減含む。各画素32は、液晶材料から形成される液晶層35と、液晶層35を挟んで対向配置される画素電極33および対向電極34とをそれぞれ含む。各能動三端子素子36は、ゲート電極とソース電極とドレイン電極とをそれぞれ有する。全画素32は、行列状に平面配置されている。走査線37および基準線39は、画素32の行にそれぞれ個別対応している。信号線38は画素32の列に個別対応している。能動三端子素子36は、画素32に個別対応している。
【0039】
本実施の形態では、信号線38の本数はM本であり、走査線37の本数は2N本になっている。M,Nは自然数である。実際の液晶表示パネル31における信号線38の本数および走査線37の本数は、商品によって異なる。本実施の形態の以後の説明では、複数備えられる1種類の構成部品のうちの特定の1つを示す場合、該構成部品を総称する参照符に該特定の1つの構成部品の配列順を示す添字を付して示す。なお本明細書では、nは1以上N以下の任意整数であり、kは1以上2N以下の任意整数であり、mは1以上以下の任意整数である。
【0040】
画素32〔k,m〕の画素電極33〔k,m〕は、該画素に対応する能動三端子素子36〔k,m〕のドレイン電極に個別接続される。第k行に属す画素に個別対応する能動三端子素子36〔k,1〕〜36〔k,M〕のゲート電極は、第k行に対応する走査線37〔k〕に接続される。第k行に属す全画素に個別対応する能動三端子素子36〔k,1〕〜36〔k,M〕のソース電極は、第k行に対応する基準線39〔k〕に接続される。第m列に属す全画素の対向電極34〔1,m〕〜34〔2N,m〕は、第m列に対応する信号線38〔m〕に接続される。なお図1〜図3の例では、能動三端子素子36としてTFTが用いられており、かつ列毎に、1列分の全画素の対向電極34〔1,m〕〜34〔2N,m〕と該列に対応する信号線38〔m〕とが一体化されて、略帯状の信号電極40〔m〕になっている。
【0041】
図1の液晶表示パネル31において、全基準線39〔1〕〜39〔2N〕は2系統の配線群に区分されており、かつ配線群毎に、配線群に属する全基準線39同士が相互接続されている。これによって全基準線39〔1〕〜39〔2N〕が2の系統に分割されるので、配線群毎に異なる基準線駆動電圧を配線群に属す基準線39に印加することが容易に可能になる。またこれによって基準線駆動電圧の配線遅延が防止されるので、液晶表示パネル31の大型化および高精細化が容易になる。
【0042】
図1〜図3の例では、全基準線39〔1〕〜39〔2N〕は2系統の配線群に区分され、2つの各配線群に属す基準線39が画素32の行と平行に1本ずつ交互に配置される。すなわち全基準線39は、奇数行の画素32〔2n−1,m〕に対応する能動三端子素子36〔2n−1,m〕に接続される基準線39〔2n−1〕から成る配線群と、偶数行の画素32〔2n,m〕の能動三端子素子36〔2n,m〕に接続される基準線39〔2n〕から成る配線群とに区分されるので、基準線39が1本おきに相互接続される。これによって、奇数行目の基準線39〔2n−1〕と偶数行目の基準線39〔2n〕とに、相互に異なる基準線駆動電圧を印加することが容易になる。
【0043】
能動三端子素子36としてTFTを用いる本実施の形態の液晶表示パネル31の詳細構成を、図1〜図3に基づいて説明する。液晶表示パネル31は、画素32と能動三端子素子36と走査線37と基準線39と信号線38の他に、図示しない第1基板および第2基板をさらに含む。全画素32の画素電極33は、第1基板上に行列配置される。k行目の基準線39〔k〕は、第1基板上において、k行目の全画素の画素電極33〔k,1〕〜33〔k,M〕の近傍に、該任意行に平行に配置される。k行目の走査線37〔k〕は、第1基板上において、第k行の画素の画素電極33〔k,1〕〜33〔k,M〕とk行目の基準線39〔k〕との間に配置される。全画素32の液晶層35をそれぞれ構成する液晶材料は、第1基板と第2基板との間に封入される。各信号電極40〔m〕は、第2基板上に配置され、かつ基板間の液晶材料層を介して各列の全画素電極33〔1,m〕〜〔2N,m〕と対向する。
【0044】
各画素32〔k,m〕の画素電極33〔k,m〕は、各画素に個別対応する能動三端子素子36〔k,m〕のドレイン電極に、個別接続される。第k行の各画素に対応する能動三端子素子36〔k,1〕〜36〔k,M〕のゲート電極は、k行目の走査線37〔k〕に接続される。第k行の各画素に対応する能動三端子素子36〔k,1〕〜36〔k,M〕のソース電極は、k行目の基準線39〔k〕に接続される。全基準線39〔1〕〜39〔2N〕のうちの奇数行目の基準線39〔1〕,39〔3〕,…,39〔2N−1〕から成る奇数行配線群と、全基準線39〔1〕〜39〔2N〕のうちの偶数行目の基準線39〔2〕,39〔4〕,…,39〔2N〕から成る偶数行配線群とが、配線群毎にそれぞれ別々に束ねられる。配線群毎にそれぞれ束ねられた基準線39は、配線群毎に別々に独立して電圧が印加可能になるように、第1基板の表面上の画素電極33が配列されている表示領域42の外部に引出される。
【0045】
図4は、図1〜図3の液晶表示パネル31内の基準線39の具体的構成の1例を示す平面図である。全基準線39〔1〕〜39〔2N〕は、第1基板の表面上の表示領域42内に、相互に平行に配置されている。第1基板の表面上の表示領域42外の周辺領域43には、配線群毎に、配線群に属する全基準線39を相互接続するための接続用幹線44が設けられている。任意の配線群に属す全基準線39の長手方向(すなわち行方向、図4の左右方向)の一方端部が表示領域42の外部まで伸延されており、伸延された一方端部が該配線群用の接続用幹線44に接続されている。図4の例では、基準線39よりも接続用幹線44のほうが線幅が太い。また図4の例では、各配線群の接続用幹線44の両端部分は、周辺領域43内の基準線幅方向(すなわち列方向、図4の上下方向)両端部にも延びている。このように配線群毎に配線群に属す全基準線39をそれぞれ束ねることによって、配線群毎にそれぞれに独立して別々の基準線駆動電圧を基準線39に与えることが容易になる。これによって、表示品位を損なわずかつ製造コストの増加を抑えた液晶表示パネル31が提供可能になる。
【0046】
また配線群毎に、接続用幹線44だけでなく補助幹線45が設けられ。補助幹線45は、単一配線群に属する全基準線39の接続用幹線44に接続されている一方端部とは逆の端部に図示しない絶縁層を介して重畳され、かつ該絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して該配線群に属する基準線に接続される。また図4の例では、各配線群の接続用幹線44の両端は、周辺領域43内の基準線39幅方向両端部にも延びており、該基準線幅方向両端部にある接続用幹線44の前記端部分と該配線群に属す基準線39の他方端部である伸延部とを補助幹線45が、前述のようにコンタクトホールを介して、直接接続している。図5は、補助幹線45がさらに用いられる場合の基準線39の電気的構成の1例を示す等価回路図である。補助幹線45がさらに設けられる場合、基準線39の配線遅延がより確実に解消される。
【0047】
奇数行配線群および偶数行配線群の2系統の配線群がある場合、第1基板表面の周辺領域43内であって基準線39の長手方向一方端部側に奇数行配線群の接続用幹線44oddが配置され、該周辺領域43内であって基準線39の長手方向他方端部側に偶数行配線群の接続用幹線44evenが配置されている。この結果、単一配線群に属す全基準線39と該配線群の接続用幹線44から形成される基準電極の平面形状が櫛状になる。これによって、奇数行配線群に属す基準線を含む基準電極47と、偶数行配線群に属す基準線を含む基準電極48とを、単一平面上に配置してかつ相互に離反して絶縁することが可能なので、両基準電極47,48を単一の導電性材料の薄膜から形成することが可能になる。
【0048】
図6は、図1の液晶表示パネル31の製造工程を説明するための工程図である。第1レイヤ形成工程において、全走査線37と全基準線39と全接続用幹線44とが、第1基板上に同時に形成される。走査線37の一部分が、能動三端子素子36のゲート電極を兼ねている。次いで第2レイヤ形成工程において、全能動三端子素子36の部品である層間絶縁膜および半導体層が、第1基板上に形成される。続いて第3レイヤ形成工程において、全画素電極33と全能動三端子素子36のソース電極およびドレイン電極とが、第1基板上に形成される。第3レイヤ形成工程では、前述した補助幹線45が、画素電極33と同材料を用いて該画素電極33と同時にさらに形成されてもよい。この場合、第2レイヤ形成工程において、層間絶縁膜と同材料を用いて、補助幹線45と貴準線39との間の絶縁層が形成される。第1〜第3レイヤ形成工程と前後してまたは並行して、第4レイヤ形成工程において、対向電極34と信号線38とを兼ねる全信号電極40が、第2基板上に形成される。最後に、部品形成後の第1基板と信号電極40形成後の第2基板とが間隔を開けて貼合わされ、かつ両方基板間の空間に液晶材料が封入され、液晶表示パネル31が完成する。
【0049】
以上説明したように、基準線39を束ねるための接続用幹線44および補助幹線45は、液晶表示パネル31に従来から含まれる部品と同時に形成される。これによって、図1の液晶表示パネル31の製造工程を従来の製造工程よりも増加させることなく、基準線39を配線群毎に束ねることができる。したがって、配線群毎に異なる基準線駆動電圧を基準線39に印加することが容易になり、かつ表示品位を損なわずに、かつ製造コストの増加を招くことなく、消費電力を低減させることができる。
【0050】
図1〜図6で説明した構成の液晶表示パネル31の駆動方法を、以下に説明する。本実施の形態の液晶表示パネル31の駆動方法は、所謂1Hライン反転駆動法に準拠している。
【0051】
概略的な液晶表示パネル31の駆動方法は以下の通りである。配線群毎に、配線群に属する全基準線39には、配線群毎に個別に予め定められている基準線駆動電圧がそれぞれ印加される。各配線群の基準線39にそれぞれ印加される基準線駆動電圧は、配線群毎に相互に異なる。各走査線37〔k〕には、予め定めるフレーム時間毎に予め定める走査時間だけ能動三端子素子36をオン状態にさせる走査線駆動電圧G〔k〕が、それぞれ印加される。具体的には、走査線駆動電圧G〔k〕の波形は、走査時間幅の矩形パルスが1フレーム時間毎に1回立上がる周期信号波形になっており、かつ各走査線〔k〕に印加される走査線駆動電圧G〔k〕の矩形パルス立上がりが相互にずれている。
信号線38〔m〕には、各画素32の液晶層35内の電界を規定するための信号線駆動電圧S〔m〕がそれぞれ印加される。準線駆動電圧に対する信号線駆動電圧S〔m〕の極性は、走査時間と同周期で変化している。この結果、基準線駆動電圧に対する信号線駆動電圧S〔m〕の極性が走査時間と同周期で変化すべき場合、信号線駆動電圧の極性だけが走査時間周期で変化していれば良く、基準線駆動電圧の極性を走査時間周期で変化させる必要がなくなる。このような本実施の形態の駆動方法が用いられる場合、液晶表示パネル31の表示品位を損なうことなく、かつ液晶表示パネル31の製造プロセス数を増加させることなく、液晶表示パネル31の消費電力を大幅に低減させることができる。
【0052】
図1〜図6の具体例では、基準線39が属すべき配線群が2系統あり、かつ画素32の行と平行に配置されている全基準線39が1本おきに相互接続されている。この場合、好ましくは、奇数行および偶数行偶数群の基準線駆動電圧Com1,Com2が相互に逆極性になっている。この結果、隣合う2行内の画素の充電電荷を相互に逆極性にすべき場合、信号線駆動電圧S〔m〕の極性だけを走査時間周期で反転させるだけで良く、各基準線駆動電圧Com1,Com2の極性を走査時間周期で反転させる必要がなくなる。これによって液晶表示パネル31は、所謂1Hライン反転駆動法で駆動されつつ、表示品位を損なうことなく、かつ液晶表示パネル31の製造プロセス数を増加させることなく、消費電力を大幅に低減させることができる。
【0053】
また好ましくは、各配線群の基準線駆動電圧Com1,Com2の極性は、前記フレーム時間だけ維持され、全走査線37の走査が完了するたびに該基準線駆動電圧Com1,Com2の極性が逆転される。この結果、任意の1画素32〔k,m〕の液晶層35内の電界制御時の基準線駆動電圧に対する信号線駆動電圧S〔m〕の極性が、連続する2つの各フレームにおいて相互に逆転するので、該連続する2フレームにおける該画素32〔k,m〕の充電電荷が相互に逆極性になる。これによって、液晶表示パネル31は、表示品位の低下および製造プロセス数の増加を防止しつつ消費電力を大幅に低減させるだけでなく、液晶表示パネル31の表示の信頼性を向上させることができる。
【0054】
図7は、本実施の形態の駆動方法が用いられる場合、図1の液晶表示パネル31に対して印加される各種駆動電圧の2フレーム分の時間変化を示す波形図である。図7(A)は、全奇数行のうちの任意の2n−1行目の走査線37〔2n−1〕に印加される走査線駆動電圧G〔2n−1〕の波形図、および全偶数行のうちの任意の2n行目の走査線37〔2n〕に印加される走査線駆動電圧G〔2n〕の波形図である。2n行目の走査線の走査線駆動電圧G〔2n〕の波形は、2n−1行目の走査線の走査線駆動電圧G〔2n−1〕の波形を時間経過方向に走査時間分だけずらした波形と等しい。図7(B)は、任意のm列目の信号線38〔m〕に印加される信号線駆動電圧S〔m〕の波形図である。図7(C)は、奇数行配線群に属す全基準線39〔1〕,39〔3〕,…,39〔2N−1〕に印加される奇数行用基準線駆動電圧Com1の波形図である。図7(D)は、偶数行配線群に属す全基準線39〔2〕,39〔4〕,…,39〔2N〕に印加される偶数行用基準線印加電圧Com2の波形図である。なお図7では、液晶表示パネル31の全ての各画素32〔k,m〕に、表示に係る上限電圧を印加する場合を例として示す。
【0055】
最初に、連続する2フレームのうちの1フレーム目における2n−1行目の画素32〔2n−1,m〕に対する電荷充電機構を、図7に基づいて説明する。1フレーム目において2n−1行目の走査線の走査線駆動電圧G〔2n−1〕がハイレベルを保つ期間内だけ、2n−1行目の走査線に接続される全能動三端子素子36〔2n−1,m〕がON状態になる。この結果、上記期間内に、図2の等価回路図に示す第1の経路51を流れる電気信号によって、2n−1行目の走査線37〔2n−1〕とm列目の信号線38〔m〕との交点にあたる2n−1行m列目の画素32〔2n−1,m〕が充電される。第1の経路は、m列目の信号線38〔m〕から、2n−1行m列の画素の対向電極34〔2n−1,m〕と液晶層35〔2n−1,m〕と画素電極33〔2n−1,m〕とを経由し、かつ該画素に接続される能動三端子素子36〔2n−1,m〕を経て、奇数行目の基準線39〔2n−1〕に至る。これによって、m列目の信号線の信号線駆動電圧S〔m〕から奇数行用基準線駆動電圧Com1を減算した電位差分に相当する電荷が、2n−1行m列の画素32〔2n−1,m〕に貯えられる。
【0056】
図7(C)に示すように、1フレーム目における奇数行用基準線駆動電圧Com1がローレベルであるならば、矢符53で示すように、2n−1行m列の画素32〔2n−1,m〕内の画素電極および対向電極間の印加電圧の極性はプラスである。2n−1行目の走査線の走査線駆動電圧G〔2n−1〕がハイレベルを保つ期間、該走査線と各信号線との交点画素32〔2n−1,1〕〜〔2n−1,M〕それぞれにおいて、上記の手順の画素充電が並行実行される。
【0057】
1フレーム目において、2n−1行目の走査線の走査線駆動電圧G〔2n−1〕に続き、2n行目の走査線の走査線駆動電圧G〔2n〕が走査時間だけハイレベルを保つので、図4の等価回路図に示す第2経路52を流れる電気信号によって、2n行目の各画素32〔2n,1〕〜〔2n,M〕が充電される。第2経路52は、m列目の信号線38〔m〕から、2n行目の走査線とm列目の信号線との交点にあたる画素の対向電極34〔2n,m〕と液晶層35〔2n,m〕と画素電極33〔2n,m〕とを経由し、かつ該画素に接続される能動三端子素子36〔2n,m〕とを経て、偶数行目の基準線39〔2n〕に至る。これによって2n行m列の画素32〔2n,m〕には、m列目の信号線の信号線駆動電圧S〔m〕から偶数行用基準線駆動電圧Com2を減算した電位差分に相当する電荷が貯えられる。
【0058】
図7(D)に示すように、1フレーム目における偶数行用基準線駆動電圧Com2がハイレベルであるならば、矢符54で示すように、2n行m列の画素32〔2n,m〕内の画素電極33および対向電極34間の印加電圧の極性はマイナスである。2n行目の走査線の走査線駆動電圧G〔2n〕がハイレベルを保つ期間、該走査線と各信号線との交点画素32〔2n,1〕〜〔2n,M〕それぞれにおいて、上記手順の画素充電が並行実行される。
【0059】
1フレーム目の走査中に、上記手順での奇数行の画素32〔2n−1,m〕への充電と、上記手順での偶数行の画素32〔2n,m〕への充電とは、走査線駆動電圧G〔k〕によって制御されるタイミングで、交互に行われる。全ての走査線37について画素充電が行われると、1フレーム目の走査が完了する。以上説明したように、1フレーム目の走査中において、奇数行に属す画素32〔2n−1,m〕は奇数行用基準線駆動電圧Com1から見てプラス側に充電され、偶数行に属す画素32〔2n,m〕は偶数行用基準線駆動電圧Com2から見てマイナス側に充電される。結果的に、奇数行および偶数行の基準線駆動電圧Com1,Com2は1フレーム目の走査中に所定レベルをそれぞれ保つが、液晶表示パネル31全体では走査時間おきにプラスとマイナスの交互の極性で画素32が充電される。これによって図7に示す液晶表示パネル31の駆動方法では、図11に示すように、行毎に、プラス極性とマイナス極性とで交互に画素32が充電される。
【0060】
以上説明したように、従来技術の1Hライン反転駆動法では基準線駆動電圧が走査期間と同周期で変化しているが、図7の駆動方法では基準線駆動電圧が1フレーム時間と同周期で変化している。これによって、原理的には、図1の液晶表示パネル31を図7の駆動方法で駆動する場合の消費電力は、従来技術の液晶表示パネルを従来技術の1Hライン反転駆動法で駆動する場合の消費電力の全走査線数分の1になる。したがって図1の液晶表示パネル31を図7の駆動方法で駆動する場合、全対向電極34および全信号線38における消費電力が、すなわち全信号電極40における消費電力が、従来よりも大きく低減される。
【0061】
画素32の信頼性を高めるために、好ましくは、2フレーム目の走査時には、1フレーム目の走査時とは逆の極性で画素32〔k,m〕が充電される。このために、2フレーム目の走査時の奇数行および偶数行用基準線駆動電圧Com1,Com2の極性が、1フレーム目の走査時の極性とそれぞれ逆転される。これによって2フレーム目の走査中において、奇数行に属す画素32〔2n−1,m〕は、奇数行用基準線駆動電圧Com1から見てマイナス側に充電され、偶数行に属す画素32〔2n,m〕は、偶数行用基準線駆動電圧Com2から見てプラス側に充電される。
【0062】
以上図7を用いて説明したように、本実施の形態の液晶表示パネル31の駆動方法においては、1本の走査線37〔k〕が走査されるたびに各信号線駆動電圧S〔m〕の極性を反転させつつ、2系統の配線群に区分されている基準線39に配線群毎に異なる極性の基準線駆動電圧Com1,Com2を印加して1フレーム時間維持させ、全走査線37の走査が終了するたびに、基準線駆動電圧Com1,Com2の極性を逆転させる。これによって、1Hライン反転駆動法と等価な方法で液晶表示パネル31が駆動されつつ、基準線駆動電圧Com1,Com2を走査時間おきに反転させる必要がなくなるために、液晶表示パネル31の消費電力の大幅な低下が可能となり、かつ表示品位を損なわずかつ製造コストの増加を抑制可能な液晶表示パネル31が提供可能となる。
【0063】
図1〜図6の液晶表示パネル31を上記の駆動方法で駆動する構成の液晶表示装置は、該液晶表示パネル31の他に、各走査線37〔k〕に走査線駆動電圧G〔k〕をそれぞれ印加するゲートドライバと、各配線群に属す基準線39に配線群毎の基準線駆動電圧Com1,Com2をそれぞれ印加するコモンドライバと、各信号電極40〔m〕に信号線駆動電圧S〔m〕をそれぞれ印加するソースドライバとを含む。本実施の形態の液晶表示パネル31の駆動方法において、走査線駆動電圧G〔k〕および信号線駆動電圧S〔m〕は、従来技術の1Hライン反転駆動法における走査線駆動電圧および信号線駆動電圧とそれぞれ等しい。この結果、本実施の形態の駆動方法のほうが従来技術のドット反転駆動法よりも信号線駆動電圧S〔m〕の変動幅が狭いので、本実施の形態の駆動方法のほうが従来技術のドット反転駆動法よりもソースドライバのコストを低減可能である。これによって、ソースドライバのコストを低減可能な1Hライン反転駆動法と等価な駆動方法によって駆動される本実施の形態の液晶表示パネル31は、表示品位を損なうことなく、かつ製造工程数を増やすことなく、大幅な低消費電力化が可能となり、さらに大型高精細時に問題になりやすい基準線39の配線遅延の問題を解決することが可能となる。
【0064】
本実施の形態の液晶表示パネル31およびその駆動方法は、本発明の液晶表示パネルおよびその駆動方法の例示であり、主要な構成および動作が等しければ、他の様々な形で実現することができる。特に液晶表示パネルの詳細構成ならびに液晶表示パネルの駆動方法の詳細手順は、同じ効果が得られるならば、上述の構成および手順に限らず、他の構成および手順によって実現されてもよい。
【0065】
則ち本発明の対向信号線構造の液晶表示パネルの駆動方法は、基準線39が2の配線群に区分されていてかつ配線群毎に異なる基準線駆動電圧が配線群に属す基準線39にそれぞれ印加されればよ。さらに本発明の対向信号線構造の液晶表示パネルは、基準線39が2以上の配線群に区分されていてかつ配線群毎に基準線39が相互接続されていればよく、その他の構成は適宜変更されても良い。また基準線39の束ね方は、全基準線39をそれぞれ1本おきに2系統の配線群に束ね
【0066】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、所謂対向信号線構造を有する液晶表示パネルの駆動方法において、複数の各基準線が2の配線群のうちのいずれかにそれぞれ属し、走査時間周期で極性が変化する信号線駆動電圧が信号線に印加され、かつ極性が配線群毎に異なる基準線駆動電圧が基準線に印加される。これによって、液晶表示パネルの表示品位を損なうことなく、かつ液晶表示パネルの製造プロセス数を増加させることなく、液晶表示パネルの消費電力を大幅に低減させることができる。
た本発明によれば、2系統の各配線群に属す基準線が1本ずつ交互に配置されている場合、奇数行の基準線に印加される基準線駆動電圧の極性が偶数行の基準線に印加される基準線駆動電圧の極性の逆極性になっている。これによって、液晶表示パネルの駆動回路のコストの低減を図ることがさらに可能になる。
らにまた本発明によれば、各配線群に属する基準線に印加される基準線駆動電圧の極性が、フレーム時間と同周期で逆転する。これによって、液晶表示パネルの表示の信頼性を向上させることがさらに可能になる。
【0067】
また以上のように本発明によれば、対向信号線構造の液晶表示パネルにおいて、複数本の各基準線が2の配線群のうちのいずれか1群に属し、かつ配線群毎に単一配線群に属す全基準線が相互接続されている。これによって、配線群毎に異なる基準線駆動電圧を基準線に印加することが容易になり、かつ液晶表示パネルの大型化および高精細化が容易になる。
らにまた本発明によれば、配線群が2系統ある場合、画素の行と平行に配置される全基準線が1本おきに相互接続されている。これによって、奇数行の基準線と偶数行の基準線とに相互に異なる基準線駆動電圧を印加することが容易になる。
特に本発明によれば、基準線39が有する抵抗および容量に起因した鈍った波形を形成する配線遅延を解消することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である液晶表示パネル31の概略構成を示す模式図である。
【図2】図1の液晶表示パネル31の4画素分の部分の等価回路図である。
【図3】図1の液晶表示パネル31の構成を示す分解斜視図である。
【図4】図1の液晶表示パネル31内の基準線39の配置を示す平面図である。
【図5】図1の液晶表示パネル31において、接続用幹線44だけでなく補助幹線45を用いて基準線39が相互接続されている場合の基準電極の等価回路図である。
【図6】図1の液晶表示パネル31の製造工程を示す工程図である。
【図7】図1の液晶表示パネル31の駆動方法を説明するための波形図である。
【図8】第1の従来技術の液晶表示パネル31の概略構成を示す模式図である。
【図9】図8の液晶表示パネル1の4画素分の部分の等価回路図である。
【図10】図8の液晶表示パネル1の駆動方法の1つである1Hライン反転駆動法を説明
するための波形図である。
【図11】図10の1Hライン反転駆動法によって駆動される図8の液晶表示パネル1に
おける各画素の充電状態を示す図である。
【図12】第2の従来技術の液晶表示パネルの概略構成を示す模式図である。
【図13】図12の液晶表示パネル13の4画素分の部分の等価回路図である。
【図14】第3の従来技術の液晶表示パネル17の概略構成を示す模式図である。
【図15】図8の液晶表示パネル1の製造工程を示す工程図である。
【符号の説明】
31 液晶表示パネル
32 画素
33 画素電極
34 対向電極
35 液晶層
36 能動三端子素子
37 走査線
38 信号線
39 基準線

Claims (2)

  1. 第1基板上の表示領域42に、液晶層が画素電極と対向電極との間に介在されてそれぞれ構成されていてかつ行列状に配置される複数の画素、
    ート電極とソース電極と画素電極に接続されるドレイン電極とをそれぞれ有する複数の能動三端子素子36
    毎に1行分の画素の画素電極に接続される能動三端子素子のゲート電極が接続される走査線37および
    毎に1行分の画素の画素電極に接続される能動三端子素子のソース電極が接続される基準線39が配置され
    第2基板上に、列毎に1列分の画素の対向電極が接続される信号線38が配置され、
    第1基板と第2基板との間に液晶が介在される液晶表示パネルの駆動方法であって、
    全基準線が第1および第2の2系統の配線群に区分され、
    第1基板上の表示領域42外の周辺領域43には、
    第1の配線群の基準線の長手方向一端部が伸延されて第1の接続用幹線44 odd に接続され、
    第2配線群の基準線の長手方向他端部が伸延されて、第2の接続用幹線44 even に接続され、
    第1および第2の各接続用幹線44 odd, 44 even は、基準線39よりも太い線幅を有し、周辺領域43内の基準線幅方向両端部にも延びる端部分を有し、
    前記周辺領域43には、
    前記第1の配線群の基準線の長手方向他端部が伸延された第1伸延部と、第2の接続用幹線44 even の前記端部分との上に、第1絶縁層を介して、第1の補助幹線45 odd が設けられ、第1の補助幹線45 odd は、第1絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して、第1伸延部と第1接続用幹線44 odd の前記端部分とに直接接続され、
    前記周辺領域43にはまた、
    前記第2の配線群の基準線の長手方向一端部が伸延された第2伸延部と、第1の接続用幹線44 odd の前記端部分との上に、第2絶縁層を介して、第2の補助幹線45 even が設けられ、第2の補助幹線45 even は、第2絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して、第2伸延部と第2接続用幹線44 even の前記端部分とに直接接続され、
    予め定めるフレーム時間毎に予め定める走査時間だけ能動三端子素子をオン状態にさせる走査線駆動電圧が各走査線にそれぞれ印加され、かつ、極性が走査時間と同周期で変化する信号線駆動電圧が各信号線にそれぞれ印加され、
    線群毎に個別に予め定められている基準線駆動電圧が各配線群に属する全基準線にそれぞれ印加され、
    各配線群に属す基準線にそれぞれ印加される基準線駆動電圧が相互に異なりかつ1フレーム時間と同周期で極性反転して変化することを特徴とする液晶表示パネルの駆動方法。
  2. 表示領域42と、この表示領域42外の周辺領域43とを有する第1基板と、
    この第1基板との間に液晶を介在する第2基板とを含み、
    第1基板上の表示領域42には、
    液晶層が画素電極と対向電極との間に介在されてそれぞれ構成されていてかつ行列状に配置される複数の画素、
    ゲート電極とソース電極と画素電極に接続されるドレイン電極とをそれぞれ有する複数の能動三端子素子36、
    行毎に1行分の画素の画素電極に接続される能動三端子素子のゲート電極が接続される走査線37、および
    行毎に1行分の画素の画素電極に接続される能動三端子素子のソース電極が接続される基準線39が配置され、
    第2基板上に、列毎に1列分の画素の対向電極が接続される信号線38が配置され、
    全基準線が第1および第2の2系統の配線群に区分され、
    第1基板上の表示領域42外の周辺領域43には、
    第1の配線群の基準線の長手方向一端部が伸延されて第1の接続用幹線44 odd に接続され、
    第2配線群の基準線の長手方向他端部が伸延されて、第2の接続用幹線44 even に接続され、
    第1および第2の各接続用幹線44 odd , 44 even は、基準線39よりも太い線幅を有し、周辺領域43内の基準線幅方向両端部にも延びる端部分を有し、
    前記周辺領域43には、
    前記第1の配線群の基準線の長手方向他端部が伸延された第1伸延部と、第1の接続用幹線44 odd の前記端部分との上に、第1絶縁層を介して、第1の補助幹線45 odd が設けられ、第1の補助幹線45 odd は、第1絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して、第1伸延部と第1接続用幹線44 odd の前記端部分とに直接接続され、
    前記周辺領域43にはまた、
    前記第2の配線群の基準線の長手方向一端部が伸延された第2伸延部と、第2の接続用幹線44 even の前記端部分との上に、第2絶縁層を介して、第2の補助幹線45 even が設けられ、第2の補助幹線45 even は、第2絶縁層に設けられたコンタクトホールを介して、第2伸延部と第2接続用幹線44 even の前記端部分とに直接接続され、
    予め定めるフレーム時間毎に予め定める走査時間だけ能動三端子素子をオン状態にさせる走査線駆動電圧が各走査線にそれぞれ印加され、かつ、極性が走査時間と同周期で変化する信号線駆動電圧が各信号線にそれぞれ印加され、
    配線群毎に個別に予め定められている基準線駆動電圧が各配線群に属する全基準線にそれぞれ印加され、
    各配線群に属する基準線にそれぞれ印加される基準線駆動電圧が相互に異なりかつ1フレーム時間と同周期で極性反転して変化して与えることを特徴とする液晶表示パネル。
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