JP3562487B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のワイヤハーネスの接続に用いられるコネクタとして、雄雌のハウジングの嵌合状態を検知するための検知部材を備えたものが知られており、その一例が特開2000−138084号公報に記載されている。このものは、雄ハウジングのうち前方から雌ハウジングが嵌合可能とされるフード部には、側方から検知部材が組付可能とされており、この検知部材は、両ハウジングの嵌合・離脱を許容する初期位置と検知位置との間を移動可能とされている。両ハウジングが嵌合される途中では、雌ハウジングに設けた干渉部の下面に検知部材が干渉することで、検知部材を初期位置から検知位置へ押し込むのが規制される。両ハウジングが正規に嵌合されると、干渉部が検知部材の後方に退避することで、検知部材を検知位置へ押し込むのが許容され、検知位置では干渉部の後面に検知部材が係合することで、両ハウジングが離脱不能に保持される。このように検知部材を検知位置へ押し込めるか否かによって両ハウジングの嵌合状態を検知することができる。
一方、両ハウジングを取り外す場合は、外側に突出した検知部材とフード部との間にドライバなどの工具を差し込んで、検知部材を強制的に初期位置に戻してから、両ハウジングを引き離すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年自動車の電源システムとして、従来の12V系電源システムに代えて42V系電源システムなどの高電圧の電源系を導入することが検討されている。そのような高電圧の電力供給回路に上記コネクタを介設した場合、通電した状態にも拘わらずコネクタを取り外すと、アークが発生するという問題がある。このコネクタは、検知部材をドライバのような一般的な工具により移動させることができるため、一般ユーザーが誤って取り外してしまうおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、不用意にコネクタの取り外しが行われるのを防ぐことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、他方のコネクタハウジングに係合することで両コネクタハウジングが正規嵌合した状態から離脱方向に相対変位するのを規制可能な規制部材が組付可能とされるものにおいて、前記規制部材が前記一方のコネクタハウジングの側面に設けられた凹所内に嵌め込まれることで、前記他方のコネクタハウジングに係合されるようになっているとともに、この規制部材には、軸体の先端側に側方へ張り出す解除部を有する解除治具を挿入可能とされる解除孔が前記軸体に沿って設けられるとともに、前記解除孔の底部に連通して形成されることで前記解除部の変位を許容する許容空間が設けられ、さらにこの許容空間に臨んで形成されることで前記解除部が引っ掛けられると共に前記規制部材を移動操作することが可能な引っ掛け部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記許容空間が前記解除孔に挿入した前記解除治具を回動させるのに伴う前記解除部の変位を許容するよう形成されるとともに、前記引っ掛け部が前記解除孔の孔縁部とされているところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
両コネクタハウジングを正規嵌合した後に、規制部材を一方のコネクタハウジングに設けた凹所内に嵌め込んで他方のコネクタハウジングに係合させることで、両コネクタハウジングが離脱方向に相対変位するのが規制される。両コネクタハウジングを取り外すには、解除孔内に解除治具を挿入し、解除部を引っ掛け部に引っ掛かる位置まで許容空間内を変位させてから、解除治具を引っ張ることで規制部材を他方のコネクタハウジングから非係合となるよう移動させる。これにより規制部材による規制状態が解除されるから、両コネクタハウジングを離脱させることができる。
本発明では、解除孔の底側に許容空間と引っ掛け部を設けるようにしたから、例えばドライバのようにストレートな軸体からなる一般的な工具を用いて引っ掛け部に引っ掛けるのは困難となる。従って、軸体の先端に解除部を有する専用の解除治具を有さない者が不用意にコネクタを取り外してしまう事態を極力回避することができる。
【0007】
<請求項2の発明>
解除孔内に挿入した解除治具を回動させることで、解除部を引っ掛け部である解除孔の孔縁部に引っ掛かる位置まで許容空間内を変位させた後、解除治具を引っ張って規制部材を移動させる。
本発明によれば、仮に解除孔に連続するスライド溝を設けて解除治具をスライドさせることで解除部を引っ掛け部に引っ掛けるようにした場合と比べて、解除孔の開口面積を小さくすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図13によって説明する。この実施形態に示すコネクタは、例えば自動車に搭載される42V系電源システムの電力供給回路に介設されている。このコネクタは、互いに嵌合可能な雌コネクタハウジング10(以下、単に雌ハウジング10という)と、雄コネクタハウジング20(以下、単に雄ハウジング20という)とを備え、このうち雄ハウジング20側に両ハウジング10,20の嵌合状態を検知するための検知部材40が組み付けられている。なお、以下では両ハウジング10,20における嵌合面側を前方として説明するものとし、また上下方向の記載については図2及び図4を除いた各図を基準とする。
【0009】
雌ハウジング10は、合成樹脂製とされ、図1及び図2に示すように、全体が長方形状をなし、内部には図示しない雌端子金具を後方から挿入可能なキャビティ11が上下2段に複数室形成されている。キャビティ11は、大小2種類のものが下段側に7室、上段側に3室の計10室それぞれ幅方向に並んで配され、このうち上段側のキャビティ11は、雌ハウジング10における図1の左右両端位置に配されている。雌ハウジング10の上面には、上段側のキャビティ11間に位置して凹部12が前後方向に沿って設けられており、この凹部12の幅方向中央位置には、片持ち梁状とされて上下に弾性変形可能なロックアーム13が突設されている。ロックアーム13は、幅方向の中央に前後方向に沿ってスリット14が形成され、その前後方向の中間位置には係止部15がスリット14を横切って形成されている。ロックアーム13の前端部(基端部)には、スリット14を横切ってブロック状の干渉部16が突設されている。凹部12の両側面には、一対の解除リブ17が対向するロックアーム13に向かって突出して設けられている。両解除リブ17は、前後方向に延出して形成されるとともに、その前部側面が前端側にかけて次第にロックアーム13から離れるようなテーパ面17aとして形成されている。
【0010】
雄ハウジング20は、合成樹脂製とされ、図3ないし図5に示すように、雄端子金具(図示せず)を収容可能な長方形状の端子収容部21と、その前方に突出する角筒状のフード部22とを備えている。端子収容部21には、後方から雄端子金具を挿入可能なキャビティ23が、雌ハウジング10側の各キャビティ11に対応する位置に計10室設けられている。フード部22内には、前方から雌ハウジング10が嵌合可能とされている。
【0011】
フード部22の内周面のうち上部前端には、ロックアーム13の係止部15に係止可能なロック突部24が下方へ突出して設けられている。ロック突部24に対して図3の左右側方には、一対の支持壁25がロック突部24よりも下方位置まで突出して設けられ、この支持壁25の突出端における外側面(ロック突部24とは反対側の側面)には、後方へ延出する角柱状のレール部26がそれぞれ連結されている。レール部26は、後端部がフード部22の奥端面に連結されている。レール部26の内側面下部には、逃がし溝27が後方へ開放して形成されている。そして、両ハウジング10,20の嵌合時には、両支持壁25間にロックアーム13が進入されるとともにレール部26の上側に解除リブ17が進入されるようになっている。
【0012】
フード部22の上部外面には、検知部材40を取り付けるための取付凹部28が設けられている。取付凹部28は、フード部22の外面を部分的に所定深さまで凹ませて形成され、前後左右の周壁に取り囲まれている。なお、取付凹部28の前壁には、型抜き孔が形成されているものの両ハウジング10,20が正規嵌合されると雌ハウジング10によって塞がれるようになっている(図8参照)。取付凹部28の底面には、フード部22の内部に貫通する挿通スリット29が幅方向に3本並んで設けられている。各挿通スリット29は、前後方向に沿って形成され、このうち中央の挿通スリット29が幅方向についてロック突部24と同じ位置に配され、両端の挿通スリット29が幅方向について支持壁25及びレール部26と同じ位置に配されている。
【0013】
検知部材40は、合成樹脂製とされ、上記取付凹部28内に嵌合可能な板状の基部41を備え、取付凹部28内を上下に移動可能とされている。基部41の上面後部は、後下がりとなるテーパ状に形成されている。基部41の下面には、幅方向の中央位置に係合壁42が突設されるとともに、係合壁42の両側方位置には、係止アーム43,44が前後一対ずつ設けられ、さらに前後の係止アーム43,44の間には一対の保持アーム45が突設されている。これら係合壁42、係止アーム43,44及び保持アーム45は、取付凹部28の各挿通スリット29内に挿通されることで、フード部22の内部に進入可能とされている。
【0014】
係合壁42は、平板状に形成されるとともにその下面が前端から後下がり状のテーパ面42aとして形成されているのに対し、その後面が嵌合方向と直交する切り立った面とされている。前後の係止アーム43,44のうち、前側係止アーム43は、下方へ真っ直ぐに突出する角柱状に形成されるとともにその下部前面には係止突起43aが前方へ突設されている。この係止突起43aの上下面にはテーパ面が形成されている。後側係止アーム44は、下端部がヘアピン状に屈曲することで全体が略U字型に形成され、その突出端側の後面には係止突起44aが後方へ突設されている。この係止突起44aの下面にはテーパ面が形成されている。両係止アーム43,44は、前後方向に沿って弾性変形可能とされている。保持アーム45は、下端部が前方へ突出して形成されることで全体が略L字型とされており、上端部が後側係止アーム44に連結されている。保持アーム45は、幅方向に沿って弾性変形可能とされ、その下端部外側面(係合壁42とは反対側の側面)には、保持突起45aが側方へ突設されている。保持突起45aの上下面及び前面には、面取りが施されている。
【0015】
雄ハウジング20に組み付けられた検知部材40は、基部41が取付凹部28から上方に突出した初期位置(図6)と、基部41が取付凹部28内に完全に嵌め込まれた検知位置(図8)との間を上下に移動可能とされている。初期位置では、図6に示すように、前側係止アーム43の係止突起43aが支持壁25の後面に突設された上下一対の前側係止突部30,31間に係止されるとともに、後側係止アーム44の係止突起44aが取付凹部28の後面に設けられた後側係止突部32の下面に係止され、且つ保持アーム45の保持突起45aがレール部26の上面に係止されることで、検知部材40は、初期位置から上下に遊動不能に保持される。このとき係合壁42は、雌ハウジング10の干渉部16よりも上方の非干渉位置に保たれることで、両ハウジング10,20の嵌合・離脱が許容されている。また、レール部26の上面に係止した保持突起45aには、雌ハウジング10の解除リブ17が前方から係合可能とされている。
【0016】
一方、検知位置では、図8に示すように、基部41の下面が取付凹部28の底面に当接されるとともに前側係止アーム43の係止突起43aが下側の前側係止突部31の下面に係止されることで、検知部材40は、検知位置から上下に遊動不能に保持される。また、保持突起45aがレール部26の逃がし溝27内に逃がされることで、保持アーム45は弾性復帰されている(図3参照)。両ハウジング10,20が正規嵌合した状態では、係合壁42は、ロックアーム13における干渉部16と係止部15との間のスリット14内に進入され、干渉部16の後面に係合されることで、正規嵌合した両ハウジング10,20が離脱方向に相対変位するのを規制できるようになっている。
【0017】
さて、基部41の上面には、図9に示すように、取付凹部28内に嵌め込んだ検知部材40を操作するための解除治具50を挿入可能な解除孔46が開口して設けられている。解除孔46は、基部41の上面の略中央位置に配されるとともに、解除治具50の軸体51に沿って基部41の所定深さまで形成されている。この解除孔46は、図4に示すように、平面に視て左側の円形部分と右側の長方形部分とを繋げた形状とされ、解除治具50の先端部と整合するように形成されている。解除治具50は、図9に示すように、円柱状の軸体51の先端部に長方形状の解除部52を側方へ突設することで、全体が鉤型に形成されている。なお、この解除治具50は、通常はバッテリによる電力供給をON・OFFするためのコネクタ(図示せず)の内部に収納されている。
【0018】
基部41のうち図3及び図4の左側面(図5の紙面手前側の側面)には、解除孔46の底部に連通する回動許容空間47が開口して設けられている。この回動許容空間47は、図5に示すように、側方から視て四角形状の角穴として形成され、その下側に基部41の底部分を所定厚さ残すよう形成されている。この回動許容空間47は、図4に示すように、解除孔46の全域に連通して形成されており、回動許容空間47内の後面が解除孔46の後端に合わせられる一方、回動許容空間47内の前面が解除孔46よりも前方位置に配されている。この回動許容空間47の高さ寸法は、解除部52の高さ寸法とほぼ同じかそれよりも大きく設定されている。
【0019】
上記した構造により、解除孔46内に挿入した解除治具50が基部41の底面に達すると、解除部52が回動許容空間47内に収容され、解除治具50を図10の時計回り方向へ回動させるのに伴う解除部52の変位動作が許容される(図11参照)。そして、解除部52の上面を回動許容空間47に臨んだ解除孔46の前側の孔縁部に引っ掛けた状態で引っ張り操作することで、検知部材40を検知位置から初期位置へ引き上げることができるようになっている(図13参照)。この解除孔46の前側の孔縁部が引っ掛け部48とされている。
【0020】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用について説明する。まず、図6に示すように、雄ハウジング20の取付凹部28内に検知部材40を嵌め付けて、初期位置に配しておく。検知部材40は、前後の係止アーム43,44及び保持アーム45により初期位置に保たれる。両ハウジング10,20をそれぞれ別々のハーネスの端末に取り付けてから、嵌合作業を行うようにする。なお、仮に検知部材40が初期位置ではなく検知位置まで押し込まれた状態のまま嵌合作業を行った場合でも、フード部22内に突出した係合壁42のテーパ面42aに前方から干渉部16が摺接されることで、嵌合動作と共に検知部材40が初期位置へと自動的に押し戻されるようになっている。
【0021】
雄ハウジング20のフード部22内に雌ハウジング10が嵌合されると、ロック突部24がロックアーム13のスリット14内に進入されるとともに解除リブ17がレール部26の上方に進入される。この段階で検知部材40を検知位置側へ押し込もうとしても、保持アーム45と前側係止アーム43によってその移動が規制される。嵌合が進むと、図7に示すように、解除リブ17がレール部26の上面に係止した保持突起45aに係合されるとほぼ同時に干渉部16が係合壁42の下方に進入される。さらなる嵌合の進行に伴って、解除リブ17により押圧されることで保持アーム45は、保持突起45aとレール部26との係止状態が完全に解除されるまで撓まされる。この段階で検知部材40を検知位置側へ押し込もうとしても、係合壁42が干渉部16の上面に突き当たることでその移動が規制される。
【0022】
嵌合がさらに進行されると、ロック突部24がロックアーム13の係止部15に係合することで、ロックアーム13が一旦下方へ弾性変形される。そして、両ハウジング10,20が正規深さまで嵌合されると、係止部15がロック突部24の後方に達し、ロックアーム13が弾性復帰されるとともに係止部15の後面がロック突部24の後面に係止されることで、両ハウジング10,20が離脱不能に保持される。このとき、干渉部16が係合壁42の後方に退避する位置に達する。その後、初期位置の検知部材40を下方へ押し込むと、係合壁42が干渉部16と係止部15との間に進入されるとともに前側係止アーム43が下側の前側係止突部31に乗り上げつつ一旦弾性変形し、検知部材40が検知位置に達すると、図8に示すように、係合壁42が干渉部16の後面に係合されるとともに前側係止アーム43が復帰して係止突起43aが下側の前側係止突部31の上面に係止される。このとき基部41は、取付凹部28内に完全に嵌め込まれて、その上端面がフード部22の外周面とほぼ面一状とされる。これらロックアーム13と係合壁42により、両ハウジング10,20は離脱方向に相対変位するのが二重に規制される。
以上のように、検知部材40を検知位置へ移動できるか否かによって両ハウジング10,20の嵌合状態を検知することができる。
【0023】
一方、メンテナンスなどの事情により両ハウジング10,20を取り外す場合には、先にバッテリによる電力供給をON・OFFするためのコネクタ(図示せず)を取り外して、電力供給回路の通電を停止しておく。そして、このコネクタの内部に収納しておいた解除治具50を取り出し、この解除治具50を用いて両ハウジング10,20を離脱不能に保持している検知部材40を操作する。
【0024】
検知部材40を操作するには、図9に示すように、解除治具50を先端側から解除孔46内に挿入し、解除部52を、解除孔46を通過させつつ回動許容空間47内に進入させて、先端面が解除孔46の底面に当接する深さに至らしめる。図10に示すように、挿入した解除治具50を軸体51の軸心を中心として時計回り方向へ回動させると、図11に示すように、回動許容空間47内で解除部52が解除孔46と不整合となる位置(引っ掛け部48に対面する位置)に変位される。そして、解除治具50を上方へ引っ張ると、図12及び図13に示すように、解除部52の上面が引っ掛け部48に引っ掛けられることで、検知部材40は、初期位置へと引き上げられる。この過程では、前側係止アーム43は、係止突起43aが下側の前側係止突部31を乗り越えるのに伴って一旦弾性変形し、保持アーム45は、保持突起45aがレール部26を乗り越えるのに伴って一旦弾性変形される。検知部材40が初期位置に至ると、係合壁42が干渉部16よりも上方の非干渉位置に退避し、両者16,42の係合状態が解除されるから、ロックアーム13を強制的に弾性変形させて係止部15とロック突部24との係止状態を解除しつつ両ハウジング10,20を離脱方向に引っ張ることで、両ハウジング10,20を取り外すことができる。
【0025】
以上説明したように本実施形態に係るコネクタは、解除治具50の軸体51に沿って設けた解除孔46の底部に回動許容空間47を連通して設けるとともに回動許容空間47に臨む解除孔46の孔縁部を引っ掛け部48としたから、例えばドライバのようにストレートな軸体からなる一般的な工具を用いて引っ掛け部48に引っ掛けるのは困難となる。従って、軸体51の先端に解除部52を突設した専用の解除治具50を有さない者が不用意にコネクタを取り外してしまう事態を極力回避することができる。しかも解除治具50は、電力供給回路をOFFにしないと取り出すことができないから、通電状態でコネクタを取り外す事態を確実に回避することができ、もってアークが発生するのを未然に防ぐことができる。
【0026】
しかも、解除治具50を回動させることで解除部52を引っ掛け部48に引っ掛けるようにしたから、仮に解除孔に連続するスライド溝を設けて解除治具をスライドさせることで解除部を引っ掛け部に引っ掛けるようにした場合と比べて、解除孔46の開口面積を小さくすることができる。
【0027】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、解除孔の形状について解除治具に合わせて円形部分と四角形部分とを繋げたような形状とした場合を示したが、例えば解除治具が軸体の周面に5つの突起が突設した断面形状が星形のものである場合は、解除孔をそれに整合する星形としてもよい。また、必ずしも解除孔の形状を解除治具の形状に整合させなくともよく、要は解除治具が挿入可能であり、且つ引っ掛け部となる孔縁部を設けるようにすれば、解除孔の形状は任意に設定することができる。
【0028】
(2)上記した実施形態では、解除治具を回動操作するものについて示したが、例えば解除孔に連続してスライド溝を設けることで、解除孔に挿入した解除治具をスライド操作して、スライド溝の周縁に設けた引っ掛け部に解除部を引っ掛けるようにしてもよく、そのようなものも本発明に含まれる。
(3)上記した実施形態では、解除治具を電力供給をON・OFFするためのコネクタ内に収納する場合について示したが、例えば電力供給をON・OFFするためのJB(ジャンクションボックス)やRB(リレーボックス)の内部に解除治具を収納してもよい。
(4)上記した実施形態では、雄ハウジング側に検知部材を組み付ける場合を示したが、逆に検知部材を雌ハウジング側に組み付けるようにしたものも本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雌ハウジングの正面図
【図2】雌ハウジングの平面図
【図3】雄ハウジングと検知部材の正面図
【図4】雄ハウジングと検知部材の平面図
【図5】雄ハウジングと検知部材の側断面図
【図6】検知部材を初期位置に組み付けた雄ハウジングと雌ハウジングの側断面図
【図7】両ハウジングを嵌合する途中の状態を示す側断面図
【図8】両ハウジングが正規嵌合され、検知部材を検知位置に押し込んだ状態を示す側断面図
【図9】解除治具を解除孔に挿入する前の状態を示す斜視図
【図10】解除孔内に挿入した解除治具を回動させる動作を示す斜視図
【図11】解除部を引っ掛け部に引っ掛ける動作を示す側断面図
【図12】解除治具により検知部材を初期位置に引き上げた状態を示す斜視図
【図13】解除治具により検知部材を初期位置に引き上げた状態を示す側断面図
【符号の説明】
10…雌ハウジング(他方のコネクタハウジング)
20…雄ハウジング(一方のコネクタハウジング)
28…取付凹部(凹所)
40…検知部材(規制部材)
46…解除孔
47…回動許容空間(許容空間)
48…引っ掛け部
50…解除治具
51…軸体
52…解除部
Claims (2)
- 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、他方のコネクタハウジングに係合することで両コネクタハウジングが正規嵌合した状態から離脱方向に相対変位するのを規制可能な規制部材が組付可能とされるものにおいて、
前記規制部材が前記一方のコネクタハウジングの側面に設けられた凹所内に嵌め込まれることで、前記他方のコネクタハウジングに係合されるようになっているとともに、この規制部材には、軸体の先端側に側方へ張り出す解除部を有する解除治具を挿入可能とされる解除孔が前記軸体に沿って設けられるとともに、前記解除孔の底部に連通して形成されることで前記解除部の変位を許容する許容空間が設けられ、さらにこの許容空間に臨んで形成されることで前記解除部が引っ掛けられると共に前記規制部材を移動操作することが可能な引っ掛け部が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記許容空間が前記解除孔に挿入した前記解除治具を回動させるのに伴う前記解除部の変位を許容するよう形成されるとともに、前記引っ掛け部が前記解除孔の孔縁部とされていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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