JP3561583B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は高次高調波の発生を抑制する電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な電源装置は図1に示すようなキヤパシター平滑形整流回路(整流用のダイオードブリッジ、インダクター、平滑用のコンデンサを用いて構成)を用いるものであった。
【0003】
図1において、1は整流用のダイオードブリッジ、2はインダクター(チョークコイル)、3はキヤパシター(平滑用のコンデンサ)、4は負荷、5は交流電力を供給する電源である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成された従来の電源では、整流平滑された後の直流電圧のリップル値を小さく押さえるためにはキヤパシター3をかなり大きくしなければならないが、キヤパシター3を大きくするとダイオードブリッジ1に流れる整流電流の尖頭値が大きくなって力率が低下する問題があった。
【0005】
また、インダクター2の容量を大きくして、実用に耐えられる程度に通電電流の尖頭値を押さえ、力率を向上させると、インダクター2がきわめて大きなものとなり、実質的に実用には適さなくなってしまう。
【0006】
従って、現実的には能力面と実用面との中間的な設計となっていた。
【0007】
図2は図1に示した電源装置を用いた場合の電源電圧及び電流の位相関係を示す模式図である。この図において、Aは電源電圧波形、Bは電源電流波形を示す。このときのカ率はおよそ76%である。
【0008】
図3は図2に示した電流波形Bを高調波分解した特性図である。この図において、縦軸Isは各高調毎の電流の実効値、横軸は高調波次数を示している。この例では第3次高調波が62%、第5次高調波が24%である。
【0009】
本発明はこのような問題点を改良し高次高調波の低減を図った電源装置を提供するものである。
【0012】
本発明は、交流電力から直流電力を生成する電源装置において、交流電力を整流するダイオードと、このダイオードで整流された脈流電圧を平滑するインダクター及びキャパシターからなる平滑回路と、前記キャパシターの両端を電気的に短絡するスイッチング素子と、平滑回路の1次側の瞬時電流値を検出する電流検出器と、前記交流電力のゼロクロスを検出するゼロクロス検出装置と、平滑回路の2次側の瞬時電圧を検出する電圧検出器と、前記電流検出器の検出する瞬時電流がゼロクロス検出装置の検出するゼロクロス信号に同期する電圧と同期した正弦波状の電流値になるように前記スイッチング素子を制御する共に、前記電圧検出器の検出する瞬時電圧が目標電圧になるように、前記電圧と同期した正弦波状の電流値を前記スイッチング素子の ON デューティを変えることにより修正するマイクロコンピュータとを備えたものであり、このような構成を備えることによってゼロクロスを基準にして電源電流を正弦状に近づけて力率を改善し、また目標とする正弦波電流を変えることによって出力電圧を制御することができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図4は本発明の実施例を示す電源装置の電気回路図である。この図において図1と同一構成要素は同一符号を付し説明は省略する。6は制御部を構成するマイコンであり、電流検出器8の検出電流値、電圧検出器9の検出する電圧検出値、ゼロクロス装置10の検出するゼロクロス信号を入力して、スイッチング素子7のON/0FFを制御するものである。
【0014】
電流検出器8はインダクター2及びキャパシター3からなる平滑回路の1次側に設けられ、ダイオードブリッジ1から出力される整流出力の電流値を検出するものであり、例えばC.T.(電流トランス)などが用いられており、この検出した電流に対応する電圧出力の変化はマイクロコンピューター(以下、マイコンという)6のA/D(アナログ/デジタル)入力端子に印加される。マイコン6は所定周期毎(例えば0.1msec毎であるが、これに限るものではない)にA/D入力端子に印可された電圧の値をデジタルデータに変換して記憶部に格納する。従って、この記憶部にはこの電圧に対応する電流の瞬時値iが記憶される。
【0015】
電圧検出器9は平滑回路の2次側に設けられ、平滑回路から出力される直流電力の電圧を検出するものであり、例えば抵抗分圧による高インピーダンス回路が用いられている。この分圧された電圧は電流が検出に次いで行われ(実質的にはほぼ同時刻になる)その値は記憶部に格納される。これら格納された電圧の値の最新400個分(電流の瞬時値の検出周期を0.1msecとし、50Hz交流の2周期分であるが、これに限るものではない)の平均値が電圧値eとして制御に用いられる。
【0016】
ゼロクロス装置10は電源5から得られる交流電力の電圧が0vを交差する時にゼロクロス信号を出力するものであり、例えば交流電圧と接地電圧との大小を比べる比較器である。この比較器の出力がH→L、L→Hに変化した時点がゼロクロス信号に相当する。
【0017】
スイッチング素子7は、例えばパワートランジスタやパワーFETなどであり、そのON/OFFはマイコン6からのON/OFF信号を電力増幅して行われ、このON/OFFは2Kz程度で繰り返されている。また、この0Nデューティを制御することによって、電圧eおよび電源電流を制御することができる。
【0018】
図5はマイコン6の主な動作を示すフローチャートである。この図において、まずステップS1でゼロクロス信号の有無を判断する。ゼロクロス信号が判断されたときはステップS2でカウンター(counter)の値を「0」にする。
【0019】
次いでステップS3で電流i、電圧eの検出を行う周期か否かの判断を行い、検出周期の時はステップS4へ進み瞬時電流の絶対値IiI、及び電圧eを検出する。
【0020】
ステップS5では検出された電圧eと目標電圧Eとの差から目標とする電流値Iを求める。検出周期を0.1msecとすると50Hzの交流では半周期(180度)が100等分されるので正弦波(sin)の角度を1.8度ずつ進める(ステップS6)と目標電流の電気角位置が得られる。従って、その電気角度位置に於ける正弦波の値をB倍したものを基準の目標電流値Iとすると、目標電圧Eと検出電圧eとの差分をA倍した値でこの目標電流値を補正すれば、出力電流全体が増減し検出電圧が目標電圧に収束する。
【0021】
尚、このカウンター(counter)の値はゼロクロス信号で常にリセットされるので電源の位相と目標電流Iの位相とを常に一致させることができる。
【0022】
ステップS7では、目標電流Iと検出電流iの絶対値の値との大小を比較し、I>(iの絶対値)の時はステップS9へ進みスイッチング素子7のONデューティを大きくし、ステップS7の条件を満たさないときはステップS8へ進みスイッチング素子7をONデューティを小さくさせる。
【0023】
スイッチング素子7のONデューティが大きくなることによって、平滑回路に流れる電流が増加する。従って、図2に示す電流波形の電流が流れていないところにも電流が流れるようになり、その電流波形は図6C(Aは電圧波形)に示すような正弦波になる。尚、この正弦波の分解能は検出周期を短くすればする程良くなる。
【0024】
このようにしてスイッチング素子7のONデューティを変えることによって、電源5からは図6Cに示すように電圧波形Aに同期した正弦波状の電流波形(目標電流波形とほぼ等しい)を得ることができる。
【0025】
電圧検出器9の検出する電圧eが目標電圧Eより高いときは図6に示す電流波形Cの波高値が下がるように目標電流波形の波高値を下げ、また電圧検出器9の検出する電圧eが目標電圧Eより低いときは図6に示す電流波形Cの波高値が上がるように目標電流波形の波高値をあげるものである。
【0026】
図3のC’は図6に示す電流波形Cを高調波分解した特性図であり、第3次高調波が60%から20%に低下し、第5次高調波が30%から10%に低下している。このときの力率は75%から95%に向上している。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明の電源装置では、スイッチング素子を用いて強制的に電源電流を流して、電源からの電流波形を正弦波に近づけたので、高調波の発生を抑制することができ、他の電気機器への電波障害の発生を抑制できると共に、力率の向上が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一般的な電源装置を示す電気回路図である。
【図2】図1に示した電源装置を用いた場合の電源電圧及び電流の位相閑係を示す模式図である。
【図3】図2に示した電流波形Bを高調波分解した特性図である。
【図4】本発明の実施例を示す電源装置の電気回路図である。
【図5】図4に示したマイコンの主な動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の電源装置を用いた場合の電源電圧及び電流の位相閑係を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ダイオードブリッジ
2 インダクター
3 キヤパシター
4 負荷
5 電源
6 マイコン
7 スイッチング素子
8 電流検出器
9 電圧検出器
10 ゼロクロス検出装置
Claims (1)
- 交流電力から直流電力を生成する電源装置において、交流電力を整流するダイオードと、このダイオードで整流された脈流電圧を平滑するインダクター及びキャパシターからなる平滑回路と、前記キャパシターの両端を電気的に短絡するスイッチング素子と、平滑回路の1次側の瞬時電流値を検出する電流検出器と、前記交流電力のゼロクロスを検出するゼロクロス検出装置と、平滑回路の2次側の瞬時電圧を検出する電圧検出器と、前記電流検出器の検出する瞬時電流がゼロクロス検出装置の検出するゼロクロス信号に同期する電圧と同期した正弦波状の電流値になるように前記スイッチング素子を制御する共に、前記電圧検出器の検出する瞬時電圧が目標電圧になるように、前記電圧と同期した正弦波状の電流値を前記スイッチング素子の ON デューティを変えることにより修正するマイクロコンピュータとを備えることを特徴とする電源装置。
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- 1996-09-19 JP JP24816096A patent/JP3561583B2/ja not_active Expired - Fee Related
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