JP3550827B2 - 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動パワ−ステアリング装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用の電動パワ−ステアリング装置には、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに発生する操舵トルク、車速などを検出し、その検出信号に基づいてモ−タの制御目標値である操舵補助指令値を演算し、電流フイ−ドバツク制御回路において、前記した制御目標値である操舵補助指令値とモ−タ電流の検出値との差を電流制御値として求め、電流制御値によりモ−タを駆動して操向ハンドルの操舵力を補助するものがある。
【0003】
操舵補助指令値は、上記したように操舵トルク、車速などに基づいて演算されるが、電動パワ−ステアリング装置の欠点である高車速時の収斂性の悪化や、低車速時に操向ハンドルを切つた後、セルフアライニングトルクにより操向ハンドルが直進走行位置に戻るとき(以下、ハンドル戻り時という)のハンドルの戻りの悪化を補償するために、舵角速度に基づいて操舵補助指令値を補正する手段が提案されている(一例として特開平3−182874号公報参照)。
【0004】
このような電動式パワ−ステアリング装置では、図10に示すように、4個の電界効果型トランジスタFET1 〜FET4 をブリツジに接続して第1及び第2の2つのア−ムを備えたHブリツジ回路を構成し、その入力端子間に電源Vを、出力端子間に前記モ−タMを接続したモ−タ制御回路が使用されている。
【0005】
そして、前記モ−タ制御回路を構成するHブリツジ回路の互いに対向する2つのア−ムを構成する2個1組のFETのうち、第1のア−ムのFET1 (或いは第2のア−ムのFET2 )を電流制御値に基づいて決定されるデユ−テイ比DのPWM信号(パルス幅変調信号)で駆動することにより、モ−タ電流の大きさが制御される。
【0006】
また、前記電流制御値の符号に基づいて第2のア−ムのFET3 をON、第1のア−ムのFET4 をOFF(或いは第2のア−ムのFET3 をOFF、第1のア−ムのFET4 をON)に制御することにより、モ−タMの回転方向が制御される。FET3 が導通状態にあるときは、電流はFET1 、モ−タM、FET3 を経て流れ、モ−タMに正方向の電流が流れる。また第2のア−ムのFET4 が導通状態にあるときは、電流はFET2 、モ−タM、FET4 を経て流れ、モ−タMに負方向の電流が流れる。
【0007】
図11は、モ−タ電流I(モ−タに実際に流れる電流で、検出電流i(dct) とは異なる)とPWM信号のデユ−テイ比Dとの関係を示すものである。即ち、操向ハンドルが操作されて操舵トルクが発生している状態では、モ−タ電流Iとデユ−テイ比Dとの関係は、図11において線(a)で示すように変化し、制御回路において操舵トルクの検出信号に基づいてモ−タの制御目標値である操舵補助指令値Iref が演算され、操舵補助指令値Iref とフイ−ドバツクされるモ−タ電流の検出値i(dct) との差の電流制御値Eがモ−タ駆動回路に出力されるから、モ−タ駆動回路の半導体素子を制御するデユ−テイ比Dは或る値をとり、格別の支障は生じない。
【0008】
しかしながら、操向ハンドルを切つた後、セルフアライニングトルクにより操向ハンドルが直進走行位置に戻るハンドル戻り時には、操舵トルクが発生していない状態にあるから、モ−タの制御目標値である操舵補助指令値Iref は零となるが、モ−タに逆起電力が発生するため、モ−タ電流Iとデユ−テイ比Dとの関係は、図11において線(b)で示すように、逆起電力に相当するだけ上方に移動変化し、デユ−テイ比Dの値が零の付近でモ−タ電流Iとデユ−テイ比Dとの関係に不連続部分が生じる。
【0009】
一方、フイ−ドバツク制御回路は電流制御値Eを演算しようとするが、操舵補助指令値Iref に対応するデユ−テイ比Dがないため、図11において線(c)で示すように、モ−タ電流Iの不連続部分にほぼ対応した振幅の振動電流が電流制御値Eとして出力される。このような振動電流の発生は、雑音の発生源となるほかフイ−ドバツク制御の安定性を阻害する原因ともなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この対策として、本出願人は、デユ−テイ比Dの小さい領域では第1のア−ムのFET1 (或いは第2のア−ムのFET2 )を電流制御値に基づいて決定される第1のデユ−テイ比DのPWM信号で駆動し、第2のア−ムのFET3 (或いは第1のア−ムのFET4 )を前記第1のデユ−テイ比Dの関数で定義される第2のデユ−テイ比DのPWM信号で駆動し、デユ−テイ比Dの大きい領域では従来の駆動方法によつて上記課題を解決する手段を提案した(特願平7−167867号)。
【0011】
先に説明したように高車速時の収斂性の悪化や、低車速時のハンドル戻り時におけるハンドルの戻りの悪化を補償するために操舵補助指令値を補正するには、舵角速度の情報が必要とされるが、舵角速度、即ちモ−タ角速度は、モ−タ軸に回転角センサを取り付けて得る方法のほか、デユ−テイ比Dで決定されるモ−タ端子間電圧、モ−タ電流、モ−タ端子間抵抗から推定演算する方法が知られており、後者は特に新たな部材を必要としない点で望ましい手段とされている。
【0012】
しかしながら、上記したハンドル戻り時における雑音の発生や、フイ−ドバツク制御の安定性を確保するために、デユ−テイ比Dの小さい領域では同時に2つの異なるデユ−テイ比(第1、第2のデユ−テイ比)でモ−タを駆動し、デユ−テイ比Dの大きい領域では1つのデユ−テイ比でモ−タを駆動すると、モ−タ端子間電圧の推定値やモ−タ電流の検出値に誤差が含まれ、結果としてモ−タ角速度を正確に推定できないことになる。この発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、少なくともステアリングシヤフトに発生する操舵トルク信号に基づいて演算された操舵補助指令値と検出されたモータ電流値から演算した電流制御値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を与えるモータの出力を制御するフイードバツク制御手段を備えた電動パワーステアリング装置の制御装置において、半導体素子をHブリツジに接続して構成したブリツジ回路の入力端子間に電源を、出力端子間に前記モータを接続したモータ駆動回路と、前記モータ駆動回路を構成するHブリツジ回路の互いに対向する2つのアームを構成する2個1組の半導体素子のうち、第1のアームの半導体素子を前記電流制御値に基づいて決定される第1のデューテイ比D 1 のPWM信号で駆動し、第2のアームの半導体素子を前記第1のデューテイ比D 1 の関数で定義される第2のデューテイ比D 2 のPWM信号で駆動する駆動制御手段と、バツテリ電圧と前記第1のデューテイ比D 1 と第2のデューテイ比D 2 に基づいて推定したモータ端子間電圧値と、第2のデューテイ比D 2 のPWM信号で駆動される半導体素子に流れる電流を検出するモータ電流検出回路で検出されたモータ電流検出値と、前記第2のデューテイ比D2 とから演算したモータ電流値とに基づいて、モータ角速度を推定演算するモータ角速度推定手段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置である。そして、請求項2の発明は、前記モータ角速度推定手段を具体的に数値で示したものであり、前記モータ角速度推定手段は、モータ端子間電圧値VM を以下の式(a)で演算し、モータ電流Iを以下の式(b)で演算し、モータ角速度ωを以下の式(c)により演算するモータ角速度推定手段であることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置の制御装置である。
VM =(D1 +D2 −1)Vb ・・・・・・・・・(a)
I=i(dct) /D2 ・・・・・・・・・・・・・・(b)
ω=1/KT {VM −(Ls +R)I}・・・・・(c)
但し、VM :モータ端子間電圧値
Vb :バツテリ電圧
D1 :PWM信号のデューテイ比
D2 :PWM信号のデューテイ比(D2 ≠D1 )
I:モータ電流
i(dct) :第2のデューテイ比D 2 のPWM信号で駆動される半導体素 子に流れる電流を検出するモータ電流検出回路で検出されたモータ電流 検出値
KT :モータの逆起電力定数
L:モータのインダクタンス
s: ラプラス演算子
R: モータの端子間抵抗
ω: モータ角速度
【0014】
【発明の実施の形態】
駆動制御手段は、モータ駆動回路を構成するHブリッジ回路の互いに対向する2つのアームを構成する2個1組の半導体素子のうち、第1のアームの半導体素子を前記電流制御値に基づいて決定される第1のデューテイ比D 1 のPWM信号で駆動し、第2のアームの半導体素子を前記第1のデューテイ比D 1 の関数で決定される第2のデューテイ比D 2 のPWM信号で駆動する。これにより、ハンドル戻り時などで操舵トルクが発生していない状態のときも、デューテイ比Dの値が零の付近でモータ電流Iとデューテイ比Dとの関係に不連続部分が生じることがなく、電流制御値Eとして振動電流が出力されるおそれがない。
【0015】
そして、バツテリ電圧と前記第1のデューテイ比D 1 と第2のデューテイ比D 2 に基づいて推定したモータ端子間電圧値と、第2のデューテイ比D 2 のPWM信号で駆動される半導体素子に流れる電流を検出するモータ電流検出回路で検出されたモータ電流検出値とに基づいてモータ角速度を推定演算するから、モータ角速度を正確に推定することができる。
【0016】
【実施例】
以下、この発明の実施例について説明する。まず、図1乃至図3により、この発明を実施するに適した電動パワ−ステアリング装置の概略を説明する。図1は電動パワ−ステアリング装置の構成の概略を説明する図で、操向ハンドル1の軸2は減速ギア4、ユニバ−サルジョイント5a、5b、ピニオンラツク機構7を経て操向車輪のタイロツド8に結合されている。軸2には操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ3が設けられており、また、操舵力を補助するモ−タ10がクラツチ9、減速ギア4を介して軸2に結合している。
【0017】
パワ−ステアリング装置を制御する電子制御回路13は、バツテリ14からイグニツシヨンキ−11により操作されるリレ−を経て電力が供給される。電子制御回路13は、トルクセンサ3で検出された操舵トルクと車速センサ12で検出された車速に基づいて操舵補助指令値の演算を行い、演算された操舵補助指令値に基づいてモ−タ10に供給する電流を制御する。
【0018】
クラツチ9は電子制御回路13により制御される。クラツチ9は通常の動作状態では結合しており、電子制御回路13によりパワ−ステアリング装置の故障と判断された時、及び電源がOFFとなつている時に切離される。
【0019】
図2は、電子制御回路13のブロツク図である。この実施例では電子制御回路13は主としてCPUから構成されるが、ここではそのCPU内部においてプログラムで実行される機能を示してある。例えば、安定化補償器21は独立したハ−ドウエアとしての安定化補償器21を示すものではなく、CPUで実行される安定化補償機能を示す。
【0020】
以下、電子制御回路13の機能と動作を説明する。トルクセンサ3から入力された操舵トルク信号は、安定化補償器21で操舵系の安定を高めるために安定化補償され、操舵補助指令値演算器22に入力される。また、車速センサ12で検出された車速も操舵補助指令値演算器22に入力される。
【0021】
操舵補助指令値演算器22は、入力され安定化補償された操舵トルク信号及び車速信号に基づいて所定の演算式によりモ−タ10に供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値Iref を演算する。なお、操舵補助指令値Iref は、後述する補正値演算器29から出力される補正値により補正される。
【0022】
比較器23、微分補償器24、比例演算器25、積分演算器26、加算器27から構成される回路は、モ−タ電流が操舵補助指令値Iref に一致するようにフイ−ドバツク制御を行う回路である。
【0023】
比較器23では、操舵補助指令値演算器22で演算された制御目標値である操舵補助指令値Iref と後述するモ−タ電流検出回路42で検出されたモ−タ電流値i(dct) とが比較され、その差の信号が出力される。
【0024】
比例演算器25では、操舵補助指令値Iref とモ−タ電流値i(dct) との差に比例した比例値が出力される。さらに比例演算器25の出力信号はフイ−ドバツク系の特性を改善するため積分演算器26において積分され、差の積分値の比例値が出力される。
【0025】
微分補償器24では、操舵補助指令値Iref に対するモ−タ電流値i(dct) の応答速度を高めるため、操舵補助指令値Iref の微分値が出力される。
【0026】
微分補償器24から出力された操舵補助指令値Iref の微分値、比例演算器25から出力された操舵補助指令値Iref とモ−タ電流値i(dct) との差に比例した比例値、積分演算器26から出力された積分値は加算器27において加算演算され、演算結果である電流制御値Eがモ−タ制御回路41に出力される。モ−タに流れる電流はモ−タ電流検出回路42により検出され、比較器23にフイ−ドバツクされる。
【0027】
角速度推定器28は、モ−タ制御回路41から出力される後述するPWM信号のデユ−テイ比D1 及びD2 の値、モ−タ電流の検出値i(dct) 、バツテリ電圧値Vb を入力として、後述する演算手法によりモ−タ角速度ωを推定演算し、補正値演算器29に出力するものである。
【0028】
また、補正値演算器29は、車速センサ12で検出された車速と角速度推定器28で推定演算されたモ−タ角速度ωに対応して操舵補助指令値の補正値を演算し、操舵補助指令値演算器22に出力する。補正値は車速と角速度に基づいて適宜経験的に決定してよく、ここでは詳しく説明はしない。
【0029】
図3にモ−タ制御回路41の構成の一例を示す。モ−タ制御回路41は制御指令器45、ゲ−ト駆動回路46、FET1 〜FET4 からなるHブリツジ回路等から構成され、制御指令器45は加算器27から入力された電流制御値Eに基づいてFET1 〜FET4 を駆動するデユ−テイ比D1 、及びデユ−テイ比D2 のPWM信号及びモ−タ回転方向を指示する回転方向信号を出力する。また、制御指令器45は、上記FET1 〜FET4 を駆動するデユ−テイ比D1 及びD2 の値を角速度推定器28に出力する。
【0030】
FET(FET2 )は前記した電流制御値Eに基づいて決定されるデユ−テイ比D1のPWM信号に基づいてゲ−トがON/OFFされ、実際にモ−タに流れる電流Iの大きさが制御される。
【0031】
FET3 (FET4 )は、デユ−テイ比D1 の小さい領域では、前記したデユ−テイ比D1 のPWM信号の1次の関数式で定義されるデユ−テイ比D2 のPWM信号で駆動され、また、デユ−テイ比D1 の大きい領域では、従来の制御回路と同じくPWM信号の符号により決定されるモ−タの回転方向に応じてON/OFF駆動される。
【0032】
FET3 が導通状態にあるときは、電流はFET1 、モ−タ10、FET3 、抵抗R1 を経て流れ、モ−タ10に正方向の電流が流れる。また、FET4 が導通状態にあるときは、電流はFET2 、モ−タ10、FET4 、抵抗R2 を経て流れ、モ−タ10に負方向の電流が流れる。
【0033】
モ−タ電流検出回路42は、抵抗R1 の両端における電圧降下に基づいて正方向電流の大きさを検出し、また、抵抗R2 の両端における電圧降下に基づいて負方向電流の大きさを検出する。検出されたモ−タ電流値i(dct) は比較器23にフイ−ドバツクされるとともに、角速度推定器28へ出力される。
【0034】
次に、FET3 とFET4 を前記したデユ−テイ比D1 の1次の関数式で定義されるデユ−テイ比D2 のPWM信号で駆動する点について説明する。
【0035】
先に説明したように、操向ハンドルを切つた後、セルフアライニングトルクにより操向ハンドルが自動的に直進走行位置に戻るハンドル戻り時には、モ−タ電流Iとデユ−テイ比Dとの関係は、図11において(b)で示すように逆起電力に相当するだけ上方に移動変化する。即ち、デユ−テイ比Dの値が零の付近でモ−タ電流Iとデユ−テイ比Dとの間に不連続部分が生じ、不連続部分にほぼ対応した振幅の振動電流が電流制御値Eとして出力され、雑音の発生源となるほか、フイ−ドバツク制御の安定性を阻害する原因ともなる。
【0036】
この対策として、前記したモ−タ電流Iとデユ−テイ比Dとの間の不連続部分を連続させるように制御している。即ち、図4に示すように、ハンドル戻り時におけるモ−タ電流Iとデユ−テイ比Dとの関係を示す線(b)の上で、デユ−テイ比D=γのときのモ−タ電流Iを示すp点と原点oとの間を連続するように、モ−タ電流Iとデユ−テイ比Dとの関係を制御する。
【0037】
ここで、まず、FET3 (又はFET4 )を、PWM信号の符号により決定されるモ−タの回転方向に応じてON(又はOFF)に維持する制御をせず、FET1 (又はFET2 )と同時に、且つ異なるデユ−テイ比で駆動した場合を検討する。
【0038】
図5はFET1 とFET3 を、同時に、且つ異なるデユ−テイ比で駆動した場合の動作を説明する図であり、また図6はFETの動作状態とモ−タ端子間電圧VM 、モ−タ端子間電圧VM からモ−タ逆起電力KT ωの影響を差し引いた値Ri、及びモ−タ電流Iの関係を説明する図である。
【0039】
今、FET1 をデユ−テイ比D1 で駆動すると共に、FET3 をFET1 のデユ−テイ比D1 よりも大きい(即ち、時間的に長い)デユ−テイ比D2 で駆動し、FET2 とFET4 はOFFに維持するものとする。図6の(a)及び(b)はFET1 及びFET3 の時間に対するON/OFFの状態を示している。
【0040】
このとき、モ−タ端子間電圧VM は図6の(c)のように変化する。即ち、まず、FET1 及びFET3 が共にON(この状態をモ−ドAと呼ぶ)のときは、モ−タMの端子間にはバツテリ電圧Vb が印加される。次に、FET1 がOFFでFET3 がON(この状態をモ−ドBと呼ぶ)のときはモ−タMの端子間電圧は零になる。さらにFET1 及びFET3 が共にOFF(この状態をモ−ドCと呼ぶ)のときは、モ−タMの端子間には負方向のバツテリ電圧−Vb が印加される。即ち、モ−ドCでは、FET1 及びFET3 が共にOFFであるため、モ−タMには図5(b)で示すように、抵抗RL →FET4 の回生ダイオ−ドDT4→モ−タM→FET2 の回生ダイオ−ドDT2→電源に至る電流回路が形成され、モ−タMの端子間電圧VM は負方向のバツテリ電圧−Vb となる。
【0041】
FET1 とFET3 を同時に、且つ異なるデユ−テイ比で駆動してモ−タ電流が平衡状態になつたとき、PWM信号の周期がモ−タの電気的時定数に比較して十分に短い場合には、モ−タ電流Iは近似的に以下の式(1)により表すことができる。
【0042】
I={(D1 +D2 −1)・Vb /R}−KT ω/R・・・・(1)
但し、D1 はデユ−テイ比D1 、D2 はデユ−テイ比D2 、
Vb はバツテリ電圧、Rはモ−タ端子間抵抗、
KT はモ−タの逆起電力定数、ωはモ−タ角速度を表す。
【0043】
デユ−テイ比D2 をデユ−テイ比D1 の1次の関数として表すため、以下の式(2)を定義する。
【0044】
D2 =a・D1 +b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
但し、a、bは定数。
【0045】
定数a、bを求めるため、まず、以下の条件を設定する。
【0046】
(1) デユ−テイ比D1 =γのとき、デユ−テイ比D2 =1(100 %)、
但し、γは任意の設定値
(2) デユ−テイ比D1 =0、且つω=ωret のとき、I=0
但し、ωはモ−タ角速度、ωret はハンドル戻り時のモ−タ角速度
とする。
【0047】
上記条件(1) は図4においてデユ−テイ比D1 =γのときの線(b)上の点pの位置を決定する条件であり、条件(2) は図4において線(b)が原点oを通ることを決定する条件である。したがつて、上記条件を満たす定数a、bを求めることにより、点pと原点oを結ぶ1次の関数を決定することができる。
【0048】
なお、デユ−テイ比D1 がγよりも大きい領域では、従来の駆動方法、即ちFET3 (又はFET4 )が電流方向によりON又はOFFに制御される制御方法と変わらない。
【0049】
前記条件を満たす定数a、bは、以下の式(3)(4)で表される。
【0050】
a=−KT ωret /γVb ・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
b=1+KT ωret /Vb ・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
このときのモ−タ電流Iは、式(1)のD2 に式(2)を代入し、これに式(3)(4)で決定される定数a、bを代入して整理した以下の式(5)で表すことができる。
【0051】
式(5)によれば、モ−タ電流Iとデユ−テイ比Dとの間の関係は、モ−タ角速度ωがハンドル戻り時のモ−タ角速度ωret よりも小さい領域においても不連続部分が無くなる。
【0052】
即ち、FET1 をデユ−テイ比D1 で駆動し、これと同時にFET3 をデユ−テイ比D1 とは異なるデユ−テイ比D2 で駆動することにより、モ−タ角速度ωがハンドル戻り時のモ−タ角速度ωret よりも小さい領域においても、モ−タ電流Iに対してデユ−テイ比D1 を連続して変化させることができる。
【0053】
なお、上記の説明ではデユ−テイ比D2 をデユ−テイ比D1 の1次の関数として処理したが、これに限定されるものではなく、前記した境界条件を満たす関数であれば任意の関数を定義することができる。
【0054】
次に、この発明によるモ−タ端子間電圧とモ−タ電流からモ−タ角速度を推定する手法について説明する。
【0055】
モ−タは回転することにより逆起電力が発生する。モ−タ逆起電力とモ−タ端子間電圧及びモ−タ電流との間には、以下の関係がある。
【0056】
VM =(Ls +R)I+KT ω・・・・・・・・・・・・・(6)
但し、VM :モ−タ端子間電圧、I:モ−タ電流
L:モ−タのインダクタンス、 s : ラプラス演算子
R:モ−タの端子間抵抗、
KT :モ−タの逆起電力定数 ω: モ−タ角速度
したがつて、モ−タ角速度ωは、以下の式(7)で表すことができる。
【0057】
ω=1/KT {VM −(Ls +R)I}・・・・・・・・・(7)
そこで、まず、上記したFETの駆動方法を採用した場合のモ−タ電流Iの推定及びモ−タ端子間電圧VM の推定について、図5に示す回路図及びFETの動作状態、モ−タ端子間電圧VM 、モ−タ電流Iなどの関係を示す図6を参照して説明する。
【0058】
モ−ドAでは、FET1 及びFET3 が共にONであるためモ−タMの端子間電圧VM はバツテリ電圧Vb となる。モ−タ電流は図5(a)で実線で示すように、FET1 →モ−タM→FET3 →抵抗RR の順に流れ、抵抗RR の両端の電圧降下を電流検出回路42のオペアンプOPR で検出することによりモ−タ電流i(A) が検出される。
【0059】
モ−ドBでは、FET1 がOFF、FET3 がONであるため、モ−タMの端子間電圧VM は零となる。このため、モ−タMに蓄えられていた磁気エネルギが電気エネルギに変換され、電流は図5(a)で鎖線で示すように、モ−タM→FET3 →抵抗RR →抵抗RL →FET4 の回生ダイオ−ドDT4→モ−タMの順に電流が流れる。抵抗RR の両端の電圧降下を電流検出回路42のオペアンプOPR で検出することによりモ−タ電流i(B) が検出される。このとき、抵抗RL の両端の電圧降下を検出するオペアンプOPL はユニポ−ラ電源(片電源)で、逆方向に流れる電流は検出することができないため、オペアンプOPL の検出電流値は零となる。
【0060】
モ−ドCでは、FET1 及びFET3 が共にOFFであるため、図5(b)で示すように、抵抗RL →FET4 の回生ダイオ−ドDT4→モ−タM→FET2 の回生ダイオ−ドDT2→電源に至る電流回路が形成され、モ−タMの端子間電圧VM は負方向のバツテリ電圧−Vb となる。このとき、モ−タMに蓄えられていた磁気エネルギは電気エネルギに変換されるから、その電流はモ−タMの端子間電圧−Vb に逆らう方向に電流i(C) が流れるが、抵抗RL の両端の電圧降下を検出する電流検出回路42のオペアンプOPL はユニポ−ラ電源(片電源)で、逆方向に流れる電流は検出することができず、オペアンプOPL の検出電流値は零となる。
【0061】
このため、PWM信号の1サイクル中において、モ−ドA、モ−ドB、モ−ドCの各段階を通してモ−タMに実際に流れるモ−タ電流Iは、以下の式(8)で表すことができる。
【0062】
I=i(A) +i(B) +i(C) ・・・・・・・・・・・・・・・(8)
一方、電流検出回路42で検出される検出電流i(dct) の総和は、電流i(C) が検出されないため、以下の式(7)のようになる。
【0063】
i(dct) =i(A) +i(B) ・・・・・・・・・・・・・・・・(9)
PWM信号の1サイクル中に検出電流i(dct) が検出される期間は、PWM信号の1サイクル中のモ−ドAとモ−ドBの期間で、これはデユ−テイ比D2 に相当する(図6参照)。よつて、検出電流i(dct) は以下の式(10)で表すことができる。
【0064】
i(dct) =D2 ・I・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(10)
したがつて、モ−タMに実際に流れるモ−タ電流Iは、式(10)を変形して、以下の式(11)で表すことができる。
【0065】
I=i(dct) /D2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(11)
図6の(e)はモ−ドA、モ−ドB、モ−ドCの各段階におけるモ−タ電流Iの変化の状態を示す例であり、時間の経過とともに次第に平衡状態に近付き、検出したモ−タ電流i(dct) はIに収斂する。
【0066】
次に、モ−タ端子間電圧VM の推定について説明する。モ−タをデユ−テイ比Dで駆動するときは、モ−タ端子間にはバツテリ電圧がデユ−テイ比Dで決定される時間比率で印加されるから、モ−タ端子間電圧VM は、VM =D1 ・Vb (但し、Vb =バツテリ電圧)で表すことができる。
【0067】
この発明では、図6の(c)に示すように、モ−タ端子間電圧はデユ−テイ比D1 で駆動されるモ−ドAの駆動時間t(A) 間に印加されるバツテリ電圧Vb と、デユ−テイ比D2 で駆動されるモ−ドCの駆動時間t(C) に印加される負方向のバツテリ電圧(−Vb )との和になる。
【0068】
図6から明らかなように、PWM信号の1サイクル中におけるモードAの比率はD1 であり、モードCの比率は(1−D2 )で表すことができるから、モータ端子間電圧VM は以下の式(12)で表すことができる。
【0069】
式(12)を用いることにより、バツテリ電圧Vb とデユ−テイ比D1 、D2 から容易にモ−タ端子間電圧VM を求めることができ、モ−タ端子間電圧を検出する手段を必要としない。
【0070】
以上説明した通り、モ−タ電流Iは式(11)で表すことができ、モ−タ端子間電圧VM は式(12)で表すことができるから、式(7)にモ−タ電流Iとモ−タ端子間電圧VM を代入することでモ−タ角速度ωを求めることができる。
【0071】
図7は、モ−タ角速度推定器28におけるモ−タ角速度ωの推定演算の処理手順を示すフロ−チヤ−トである。まず、バツテリ電圧Vb を検出し(ステツプP1)、モ−タ電流i(dct) を検出する(ステツプP2)。操舵補助指令値に基づいてモ−タ駆動回路のFETを駆動するデユ−テイ比D1 及びD2 を演算し(ステツプP3)、モ−タ端子間電圧VM を式(12)に基づいて演算する(ステツプP4)。式(11)に基づいてモ−タ電流i(dct) をデユ−テイ比D2 で補正し、モ−タ電流Iを演算する(ステツプP5)。モ−タ角速度ωの推定値を式(7)に基づいて演算する(ステツプP6)。
【0072】
なお、式(7)に含まれる(Ls +R)の項は、公知の離散化手段を用いることにより容易にプログラムに書くことができるから、制御装置のCPUで処理することができる。
【0073】
以上の処理では、FETを駆動するときの時間遅れの影響は無視した。しかし、図8に示すように、FETのゲ−ト駆動指令信号と実際のゲ−トのON/OFF動作との間には、理論回路の動作遅れ(1)と、FET素子の動作遅れ(2)の和に相当する時間遅れDt があり、デユ−テイ比Dの実効値の損失が生じ、僅かながらモ−タ端子間電圧VM の推定値に誤差が生ずる。時間遅れDt を補正したモ−タ端子間電圧VM の推定値は以下のようになる。
【0074】
即ち、デユ−テイ比D2 が常時1の場合、
モ−タ端子間電圧VM は以下の式(13)で表される
VM =(D1 −Dt )Vb ・・・・・・・・・・・・・・(13)
デユ−テイ比D2 が1に近いの場合、
モ−タ端子間電圧VM は以下の式(14)で表される
VM ={(D1 −Dt )−Dt }Vb ・・・・・・・・・(14)
デユ−テイ比D2 <1の場合、
モ−タ端子間電圧VM は以下の式(15)で表される
図9の(a)はFET3 のデユ−テイ比D2 が常時1の場合のモ−タ端子間電圧VM の推定値を示し、図9の(b)はFET3 のデユ−テイ比D2 が1に近い場合のモ−タ端子間電圧VM の推定値を示す。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明の電動パワーステアリング装置の制御装置は、モータ駆動回路を構成するHブリッジ回路の互いに対向する2つのアームを構成する2個1組の半導体素子のうち、第1のアームの半導体素子を前記電流制御値に基づいて決定される第1のデューテイ比D 1 のPWM信号で駆動し、第2のアームの半導体素子を前記第1のデューテイ比D 1 の関数で決定される第2のデューテイ比D 2 のPWM信号で駆動するものである。
【0076】
これにより、ハンドル戻り時などで操舵トルクが発生していない状態のときも、デユ−テイ比の値が零の付近でモ−タ電流とデユ−テイ比との間に不連続部分がなくなるので振動電流が発生せず、雑音の発生やフイ−ドバツク制御の安定性を阻害することがない。
【0077】
そして、電動パワーステアリング装置の欠点である高車速時の収斂性の悪化や、低車速時のハンドル戻り時におけるハンドル戻りの悪さを補償するために必要とされるモータ角速度を、バツテリ電圧と半導体素子を駆動する前記第1のデューテイ比D 1 と第2のデューテイ比D 2 に基づいて推定したモータ端子間電圧と、第2のデューテイ比D 2 のPWM信号で駆動される半導体素子に流れる電流を検出するモータ電流検出回路で検出されたモータ電流検出値とに基づいて演算により求めるようにしたから、モータ角速度を正確に推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動式パワ−ステアリング装置の構成の概略を説明する図。
【図2】電動式パワ−ステアリング装置の電子制御回路のブロツク図。
【図3】モ−タ制御回路の構成を示す回路ブロツク図。
【図4】モ−タ制御回路におけるモ−タ電流とPWM信号のデユ−テイ比との関係を説明する図。
【図5】FET1 とFET3 を、同時に、且つ異なるデユ−テイ比で駆動した場合の動作を説明する図。
【図6】FETの動作状態、モ−タ端子間電圧、モ−タ電流の関係を説明する図。
【図7】モ−タ角速度の推定演算の処理手順を示すフロ−チヤ−ト。
【図8】FETゲ−ト駆動指令信号と実際のゲ−トのON/OFF動作の間の時間遅れを説明する図。
【図9】時間遅れを補正したモ−タ端子間電圧推定値を説明する図。
【図10】従来のFET1 で構成したHブリツジ回路からなるモ−タ駆動回路図。
【図11】従来のモ−タ制御回路におけるモ−タ電流とPWM信号のデユ−テイ比との関係を説明する図。
【符号の説明】
3 トルクセンサ
10 モ−タ
11 イグニツシヨンキ−
12 車速センサ
13 電子制御回路
14 バツテリ
21 安定化補償器
22 操舵補助指令値演算器
23 比較器
24 微分補償器
25 比例演算器
26 積分演算器
27 加算器
28 角速度推定器
29 補正値演算器
41 モ−タ制御回路
42 モ−タ電流検出回路
45 制御指令器
46 ゲ−ト駆動回路
Claims (2)
- 少なくともステアリングシヤフトに発生する操舵トルク信号に基づいて演算された操舵補助指令値と検出されたモータ電流値から演算した電流制御値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を与えるモータの出力を制御するフイードバツク制御手段を備えた電動パワーステアリング装置の制御装置において、
半導体素子をHブリツジに接続して構成したブリツジ回路の入力端子間に電源を、出力端子間に前記モータを接続したモータ駆動回路と、
前記モータ駆動回路を構成するHブリツジ回路の互いに対向する2つのアームを構成する2個1組の半導体素子のうち、第1のアームの半導体素子を前記電流制御値に基づいて決定される第1のデューテイ比D 1 のPWM信号で駆動し、第2のアームの半導体素子を前記第1のデューテイ比D 1 の関数で定義される第2のデューテイ比D 2 のPWM信号で駆動する駆動制御手段と、
バツテリ電圧と前記第1のデューテイ比D 1 と第2のデューテイ比D 2 に基づいて推定したモータ端子間電圧値と、第2のデューテイ比D 2 のPWM信号で駆動される半導体素子に流れる電流を検出するモータ電流検出回路で検出されたモータ電流検出値と、前記第2のデューテイ比D2 とから演算したモータ電流値とに基づいて、モータ角速度を推定演算するモータ角速度推定手段と
を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。 - 前記モータ角速度推定手段は、モータ端子間電圧値VM を以下の式(a)で演算し、モータ電流Iを以下の式(b)で演算し、モータ角速度ωを以下の式(c)により演算するモータ角速度推定手段であることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
VM =(D1 +D2 −1)Vb ・・・・・・・・・(a)
I=i(dct) /D2 ・・・・・・・・・・・・・・(b)
ω=1/KT {VM −(Ls +R)I}・・・・・(c)
但し、VM :モータ端子間電圧値
Vb :バツテリ電圧
D1 :PWM信号のデューテイ比
D2 :PWM信号のデューテイ比(D2 ≠D1 )
I:モータ電流
i(dct) :第2のデューテイ比D 2 のPWM信号で駆動される半導体素 子に流れる電流を検出するモータ電流検出回路で検出されたモータ電流 検出値
KT :モータの逆起電力定数
L:モータのインダクタンス
s: ラプラス演算子
R: モータの端子間抵抗
ω: モータ角速度
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