JP3549643B2 - 医療用基材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液、輸液等医療分野において扱われる液体を収容・保存する容器、搬送するチューブ(連結管)等に適した軟質の医療用基材に関する。
【0002】
【従来の技術】
採血、輸血、輸液等の医療分野において用いられる容器やチューブの材料には安全性・衛生性の他、種々の性能が要求させるが、なかでも柔軟性、透明性、耐熱性(耐高圧蒸気滅菌性)およびこれらのバランスは重視される項目である。上記用途のポリマー素材としては従来から軟質ポリ塩化ビニルおよびエチレン酢酸ビニルコポリマー、低密度ポリエチレンの如きポリエチレン系ポリマーが代表例であるが、軟質ポリ塩化ビニルでは可塑剤の溶出、着色、廃棄処理などのおいて問題を生じることがある。ポリエチレン系の場合は柔軟性・透明性と耐熱性とのバランスに欠け、低密度品は柔軟性・透明性は比較的よいが、必然的に軟化点が低くなるので耐熱性が低下し、通常100〜121℃で行われる高圧蒸気滅菌に耐えられず、ブロッキング、失透(白化)、容器表面へのアバタ状のムラの発生、変形などを生じやすい。
【0003】
ポリプロピレンも医療容器用材料として広く使われているポリマーであり、一般的には耐熱性は十分であるが、高剛性であり(柔軟性に乏しく)、軟質化の工夫が必要である。軟質化の手段としては、▲1▼柔軟性のあるポリマー例えばオレフィン系エラストマーやスチレン系エラストマーのブレンド、▲2▼共重合が挙げられる。しかしながら、▲1▼は多量の柔軟剤の導入が必要であり、シート表面の粘着性増大によるブロッキングの問題の他、シート形成能低下による成形性・加工性の低下、柔軟剤の高価格などのため制限を受けやすい。▲2▼ではコモノマーとしてエチレンもしくはブテン−1を含むランダムコポリマーあるいはブロックコポリマーが代表例であり、特にランダムコポリマータイプは透明性にすぐれるという点で有利であるが、柔軟性を増すべくコモノマー成分の含量を増すと融点降下のため耐熱性が低下するばかりでなく、低分子量成分や無定形成分が多くなるので製品(容器)表面にべたつきの問題が生じる。一方、ブロックコポリマータイプでは耐衝撃性が増す利点があるが、透明性や柔軟性に劣る。また、クレージング(製品に応力を加えると、例えば曲げると、表面または内部に細かい割れが生じる現象)のため、製品の品位が低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来技術の持つ上述の如き諸問題のうちのポリプロピレン系医療用基材の欠点を解消すべくなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者の検討で明らかになったのは、ランダムとブロックのいわゆる「ハイブリッドコポリマー」タイプの適用が課題解決につながることであり、プロピレンを主成分とするランダムコポリマー(A)とプロピレン以外のα−オレフィンを主成分とするポリマー(B)とのブロックコポリマーを層成分として含む医療用基材を要旨とする本発明に至った。
【0006】
本発明の基材におけるポリマー(以下H−PPと称す)はポリプロピレン系ランダムコポリマーとポリプロピレン系ブロックコポリマーの特徴を兼備し、高圧蒸気滅菌処理しても良好な透明性と柔軟性が保持され、軟質ポリプロピレンにつきもののべたつきの問題もないので、性能バランスのとれた医療用の材料を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
H−PPは通常公知の方法で製造され得る。まず、プロピレンとα−オレフィン(エチレン、ブテン−1、ヘキセン−1など)のランダムコポリマー(A)を重合し、次いでα−オレフィン(エチレン、ブテン−1、ヘキセン−1など)を添加して重合を続ける方法が一般的である。重合触媒としてはZiegler−Natta触媒が最も汎用的であり、場合によってはメタロセン触媒が使われる。立体規則性(アイソタクチックまたはシンジオタクチック)の度合、頭−頭結(尾−尾結合)の含量などにもよるが、本発明の医療容器用基材に適用されるH−PPはランダムコポリマー(A)中のプロピレン含量が90〜95モル%、ブロックコポリマー(すなわちH−PP)中のプロピレン含量が70〜85モル%であることがよい。ランダムコポリマー(A)中のプロピレン含量が少ないと柔軟性は増すが融点が低下し(耐熱性が低下し)、プロピレン以外のα−オレフィンを主成分とするポリマー(B)の含量が多いと柔軟性は増すがクレージング等好ましからぬ現象が生じることがある。そして、成形性、成形物の力学的性質などを考慮すると温度230℃、荷重2160gのおけるメルトフローレイト(MFR)が0.5〜20より好ましくは0.8〜15であるのがよい。
【0008】
以下、本発明におけるH−PPについて若干の補足説明を加える。
(1)ランダムコポリマー(A)とポリマー(B)におけるα−オレフィンは必ずしも同一であることを意味しない。すなわち(A)中のコモノマー(α−オレフィン)がエチレンであり、(B)を形成するモノマーがブテン−1であることもあり得る。
(2)ランダムコポリマー(A)におけるコモノマー(α−オレフィン)は必ずしも一種でなく、二種以上のこともあり得る。例えば、(A)がプロピレン−エチレン−ブテン−1の三元共重合体(ターポリマー)であることもある。
H−PPは通常(A)−(B)型(ジブロック型)であるがマルチブロックタイプ例えば(A)−(B)−(A)型(トリブロック型)であってもよい。
【0009】
冒頭に記載した如く、本発明の医療容器用基材は(A)と(B)とのブロックコポリマーを層成分として含むが、ここで「層成分として含む」とは、▲1▼基材が該ブロックコポリマー(H−PP)のみからなる場合と、▲2▼基材が該ブロックコポリマー(H−PP)を少なくとも一層とし他のポリマー(または重合体組成物)を少なくとも一層とする多層体からなる場合があるという意味である。▲2▼は容器の力学的性質(強度、耐ピンホール性など)、ガス透過性(酸素、炭酸ガス、水蒸気などの)、成形性、熱シール性などを調節・改良するために採用される。「他のポリマー」としてはポリエチレン、ポリブテン−1、ポリエステル、ポリアミド、エチレンビニルアルコールコポリマー、などの他、本発明におけるブロックコポリマー(H−PP)以外のポリプロピレン系ポリマー(ポリプロピレンホモポリマー、ポリプロピレンコポリマー)が挙げられるが、本発明の趣旨を生かすためには、これらのポリマーの層をできるだけ薄くするのが良いのは勿論である。
【0010】
なお、本発明におけるブロックコポリマー(H−PP)の透明性や柔軟性をさらに良くするための改質剤の添加を妨げるものではないことは言うまでもない。このような改質剤としては以下のようなエラストマーが適当であり、少量の添加(20重量%程度以下)で大きな効果がある(通常のポリプロピレンコポリマーの場合に比して少ない添加で済む)。
【0011】
(イ)オレフィン系熱可塑性エラストマー:エチレンとプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1などのα−オレフィン類のうち非晶性もしくは低結晶性のポリマーが好適であり、添加効果、成形性などを考慮すると、エチレン含有量が20〜80重量%より好ましくは25〜75重量%、MFR(温度230℃、荷重2160gで測定)が0.5〜15より好ましくは1〜10程度のものがよい。
【0012】
(ロ)スチレン系熱可塑性エラストマー:ブロック(ポリスチレン−エチレンブチレンコポリマー−ポリスチレン)(いわゆるSEBS)とブロック(ポリスチレン−エチレンプロピレンコポリマー−ポリスチレン)(いわゆるSEPS)が好適であり、ポリスチレン含有量が10〜60重量%より好ましくは15〜55重量%、MFR(温度230℃、荷重2160gで測定)が0.5〜20さらに好ましくは1〜15のものがよい。
【0013】
また、医療容器用基材の用途に要求される柔軟性、透明性、強度、ガスバリアー性あるいは単層体か多層体かによって異なるが、一般にはシートでは全体の厚さが好ましくは0.08〜1mmさらに好ましくは0.1〜0.8mm程度がよく、多層体の場合はブロックコポリマー(H−PP)層が全体の厚さの70%以上を占めるのがよい。チューブの場合では全体の厚さが0.3〜2.0mmさらに好ましくは0.5〜1.5mm程度がよく、複層チューブでは該ブロックコポリマー(H−PP)が全体の70%以上を占めるのがよい。
【0014】
本発明において医療容器とは赤血球、血小板、血漿などの血液成分、生理食塩水、電解質液、デキストラン製剤、マンニトール製剤、糖類製剤、アミノ酸製剤、脂肪乳剤などの輸液を収容・保存・搬送する容器やチューブを意味するが、このような製品は通常公知の方法で得られる。容器の場合は、単層もしくは多層用のTダイあるいはサーキュラーダイを介して押出し(溶融温度はポリマーの組合わせによって異なるが、好ましくは160〜250℃さらに好ましくは180〜230℃の範囲がよい)、得られたフラット状のシート、パリソンなどについて、ブロー、延伸、サーモフォーミング、裁断、融着(シール)などの手法を適宜活用して所定の形状・形態に加工すればよい。シートは無延伸物、延伸物いずれでもよいが、シール性を考えると無延伸物の方が好ましい。本発明の趣旨を損なわない範囲で、安定剤、着色剤、フィラー、スリップ剤などを添加したり、シート間のブロッキングを防ぐために容器の内面や外面を粗面化(エンボス加工)したりすることもできる。チューブの製造は通常の単層押出しあるいは多層押出しで行われ得る。
【0015】
本発明の医療容器用基材の応用例として、いわゆる「複室容器」がある。例えば輸液の場合、アミノ酸とブドウ糖とを含む液はメイラード反応による変質が起こりやすいので、各成分を別々の閉鎖系に保存しておき、患者への投与の直前に混合することが多いが、この際混合操作を無菌的に(クローズドシステム)行うために、また容易に操作するために、複数の収容室に区画された容器を用い、該収容室の各々に異なる輸液成分を保存しておき、使用直前に区画された収容室を何らかの手段でクローズドシステム内で連通させ混合する方法が実用化されるようになった。ここで使われる容器が複室容器であり、その一つの方式がイージリィピーラブルタイプである。すなわち収容空間の隔壁部のシールを比較的安定でかつ混合時(使用時)には容易に破断できる接着強度としたものである。技術的ポイントは製造時あるいは輸送時においては収容空間の隔壁シールが比較的安定で破断しにくく、使用時(混合時)には手、治具などで容易に破断され得る程度のシール強度を持つ一方、外界(大気)とつながる境界部(容器周縁部)はこれらの操作によって破断しない位の大きな強度を示すことである。したがって、容器を形成する材質の選定が重要となるのであるが、本発明の医療容器用基材はシール強度を調節しやすく、透明性、柔軟性も実用的な範囲にあるので、イージリィピーラブルタイプの複室容器用材料として向いている(以下の実施例にも示した)。
【0016】
【実施例】
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
(1)実施例1〜5、比較例1,2
(1−1)実験方法
▲1▼原料ポリマーの準備:使用したポリマーおよび重合体組成物(いずれもペレット状)を以下に示す。
X1:ランダムコポリマー(A)成分中のプロピレン含量が93モル%で、ブロックコポリマー中のプロピレン含量が85モル%のH−PP。コモノマーはブテン−1で、MFRは1.8。
X2:ランダムコポリマー(A)成分中のプロピレン含量が90モル%で、ブロックコポリマー中のプロピレン含量が77モル%のH−PP。コモノマーはエチレンで、MFRは2.2。
X3:ランダムコポリマー(A)成分中のプロピレン含量が95モル%で、ブロックコポリマー中のプロピレン含量が70モル%のH−PP。コモノマーはブテン−1で、MFRは2.0。
Y1:プロピレン含量が85モル%のポリプロピレンランダムコポリマー。コモノマーはブテン−1で、MFRは1.9。
Y2:プロピレン含量が77モル%のポリプロピレンブロックコポリマー。コモノマーはブテン−1で、MFRは2.3。
Z:プロピレン含量が95モル%のポリプロピレンランダムコポリマー。コモノマーはエチレンで、MFRは1.7。
S:X1とSEBS(スチレン含有20重量%、MFR1.0)との重合体組成物(重量比90:10)。重合体組成物Sは、2軸溶融混合押出機を用いて溶融温度200℃で混練することによって得た。
【0017】
▲2▼シートの作製:上記▲1▼のポリマーまたは重合体組成物を適宜選択して、190〜210℃で溶融し、単層型または2種2層型のインフレダイから吐出させ(ブローアップ比1.2)、水冷リングで冷却後、5m/分の速度で巻取って、厚さ0.03mm,折径150mmのインフレシートを得た。シート構成を表1に示す。
▲3▼容器の作製:▲2▼で得られたシートを240mm長に裁断し、熱シールしてバッグを作製し、生理食塩水500mlを入れて密封した。
▲4▼高圧蒸気滅菌テスト:▲3▼で得られた生理食塩水入り容器をレトルト型高圧蒸気滅菌機に入れ、温度110℃、ゲージ圧1.8kg/cm2、時間60分の条件で処理した。室温まで冷却後さらに3日間放置し、▲5▼および▲6▼の測定用サンプルとした。
▲5▼シート物性の測定:▲4▼の3日間放置後の容器シートを切り取り、波長450mmにおける水中透過率を島津ダブルビーム型自記分光光度計UV−300にて測定し、透明性の尺度とした。また、JISK7113に準じて引張弾性率を測定し、柔軟性の尺度とした。
▲6▼容器(シート)表面の調査:▲4▼の3日間放置後の容器表面のべたつき状態を肉眼観察するとともに、手でさわって調べた。
▲7▼表面のしわ試験:▲4▼の3日間放置後の容器のシート部分を指でつまみ(約3秒間)、放した後のしわの状態を観察し、クレージングの発生の程度を調べる試験の代用とした。
▲8▼溶出物試験:日本薬局方一般試験法「輸液用プラスチック容器試験法」に準じて、▲2▼で得られたシートについて試験した。
【0018】
(1−2)実験結果(表1参照)
【表1】
【0019】
▲1▼シートの押出し成形は順調であり、いずれの組成においても、異物、発泡、ブロッキングなどは観察されず、均一なシートが得られた。
▲2▼実施例1〜5のシートの溶出物は、日本薬局方に適合することが観察された。
▲3▼表1から次のことが明らかである。
【0020】
(イ)ポリプロピレンを主成分とするランダムコポリマー(A)とポリエチレンもしくはポリブテン−1(B)とのブロックコポリマー(H−PP)を層成分として含むシートは透明性にすぐれており、柔軟性も(0.30mm程度の肉厚では)ソフトバックとして十分通用する。
(ロ)H−PPを層成分として含む容器(シート)は表面にべたつき現象が発生せず、しわ(クレージング)も問題にならない。
(ハ)単なるランダムコポリマーの場合(比較例1)には、透明性や柔軟性が良い領域ではシート表面にべたつきが発生しやすい(比較例2では容器表面が濡れていると感じられるほどのべたつき状態であった)。
(ニ)単なるブロックポリマーの場合(比較例2)には、透明性と柔軟性に劣る他、クレージングのために製品(容器)の品位に問題がある。
【0021】
(2)実施例6,7(複室容器への応用)
(2−1)実験方法
▲1▼複室容器の作製:実施例3および5で使ったインフレシートを350mm長に裁断し、中央部の幅7mmを温度120℃、圧力2kg/cm2,時間5秒の条件で熱シール後、片方の室にアミノ酸3wt/V%水溶液、もう一方の室にブドウ糖15wt/V%水溶液各300mlを入れ、両端を幅10mm、温度160℃、圧力4kg/cm2、時間5秒の条件で熱シールし、区画室が2個の薬液入り複室容器を作製した。それぞれを実施例6および7とする。
▲2▼高圧蒸気滅菌:▲1▼の容器を高圧蒸気滅菌機に入れ、窒素雰囲気下で、温度110℃、ゲージ圧1.8kg/cm2、時間30分の条件において滅菌し、室温まで冷却した。
▲3▼シール強度の測定:▲2▼の容器を窒素雰囲気中で3〜5日放置した後、容器の中央部(仕切り部)および端部(周縁部)のシール部を切り取り、300mm/分の速度で180度剥離強度を測定し、15mm幅の時のシール強度に換算した。
▲4▼容器の仕切り部の破断性(連通性)の評価:5日間放置後の▲2▼の容器を机の上に寝かせて置き、一方の区画室側を手で押さえる程度で、仕切り部のシールが破断するか否かを確認した(各例につき5回テスト)。
【0022】
(2−2)実験結果
▲1▼シール強度:容器の仕切り部のシール強度は実施例6では0.4〜0.6kg/15mm、実施例7では0.5〜0.6kg/15mmであった。また周縁部のシール強度は実施例6,7ともに2.4〜2.6kg/15mmであった。
▲2▼容器の仕切り部の破断性(連結性):実施例6および実施例7ともに良好であり、容易に連通させることができた。上記▲1▼のシール強度のデータもこれを裏付けている。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の医療容器用基材はプロピレンを主成分とするランダムコポリマー(A)とプロピレン以外のα−オレフィンを主成分とするブロックコポリマー(B)の特性を巧みに利用したものであり、透明性、柔軟性、耐熱性、外観などのバランスにすぐれている。また複室容器への応用も可能であり、生産性にも富むので、医療分野に有効に利用できる。
Claims (5)
- プロピレンを主成分とするランダムコポリマー(A)とプロピレン以外のα−オレフィンを主成分とするポリマー(B)とのブロックコポリマーを層成分として含む医療用基材であって、前記ランダムコポリマー(A)がプロピレンとエチレンもしくはブテン−1とのランダムコポリマーであり、前記α−オレフィンを主成分とするポリマー(B)がポリエチレンまたはポリブテン−1であり、かつ、前記ランダムコポリマー(A)中のプロピレン含量が90〜95モル%であり、さらに、前記ブロックコポリマー中のプロピレン含量が70〜85モル%であることを特徴とする医療用基材。
- 引張弾性率が3000kg/cm2以下である請求項1記載の医療用基材。
- 前記医療用基材は、医療容器用基材である請求項1に記載の医療用基材。
- 前記医療用基材は、医療用複室容器用材料である請求項1に記載の医療用基材。
- 前記医療用基材は、医療用複室容器用材料であり、かつ区画された収容空間の隔壁部のシールを安定でかつ混合時に容易に破断できる接着強度とするイージリィピーラブルタイプ用の複室容器用材料である請求項1に記載の医療用基材。
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