JP3547035B2 - 空気噴射式織機の緯入れ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気噴射式織機の緯入れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平8−311743号公報に開示された空気噴射式織機の緯入れ装置によれば、複数の空気噴射口を有する共通の電磁弁を介して空気を供給される複数のサブノズルと複数の空気噴射口を有する他の共通の電磁弁を介して空気を供給される他の複数のサブノズルとが、緯入れ方向に交互に配置されていて、各緯入れサイクル毎に、前記サブノズルが、所定の順序で順次選択されて空気噴射動作を行なうことで、同じ経糸のみが繰り返し空気の吹き付けにさらされて織布に経筋状の色斑が発生することを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、サブノズルへの圧縮空気の供給開始及び終了タイミングを制御する電磁弁は、従来では、図4に示すように緯入れ方向に並設され、隣設する電磁弁は、サブノズルへ連結されるチュ−ブ等の配管と電磁弁とが干渉しないように十分に距離をおいて配設される。この場合、共通の電磁弁内で、サブノズルへの配管長さのばらつきが大きくなるので、次のような問題が生じる。
【0004】
すなわち、サブノズルへの配管が長い場合には、短い場合に比べて電磁弁が開いてから実際にサブノズルの噴射が開始するタイミングが遅れ、かつ噴射終了後の残圧が長く残る(応答性が悪い)。一方、サブノズルへの配管が短い場合には、長い場合に比べて電磁弁が開いてから実際にサブノズルの噴射が開始するタイミングが早くなり、かつ噴射終了後の残圧期間は短い(応答性がよい)。従って、共通の電磁弁内で、サブノズルへの配管長さのばらつきが大きくなると、各々のサブノズルの噴射開始タイミング及び噴射終了後の残圧期間のばらつきが大きくなり、緯糸飛走が不安定になる。
【0005】
そこで本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、複数の空気噴射口を有する共通の電磁弁を介して空気を供給される複数のサブノズルと複数の空気噴射口を有する他の共通の電磁弁を介して空気を供給される他の複数のサブノズルとを緯入れ方向に交互に配置させて、各緯入れサイクル毎に、前記サブノズルが、所定の順序で順次選択されて空気噴射動作を行なう際に、安定な緯入れを行なうことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明では、複数の空気噴射口を有する共通の電磁弁を介して空気を供給される複数のサブノズルと、複数の空気噴射口を有する他の共通の電磁弁を介して空気を供給される他の複数のサブノズルとが、緯入れ方向に交互に配置されている緯入れ装置において、上記両電磁弁が、経糸方向でみて少なくとも一部が重複して配置されるように構成されている。
【0007】
【作用】
本発明の構成によれば、緯入れ方向に交互に配置されたサブノズルに係る2つの電磁弁は、経糸方向に位置を異ならせると共に緯入れ方向及び織機の上下方向に十分に近接して配置されるので、サブノズルへ連結されるチューブ等の配管と電磁弁とが干渉することなく、また、サブノズルへ連結されるチューブ等の配管同士が干渉することもない。そして、さらに、共通の電磁弁内におけるサブノズルへの配管長さのばらつきを小さくすることができるため、共通の電磁弁内における各々のサブノズルの噴射開始タイミング及び噴射終了後の残圧期間のばらつきが小さくなり、緯糸の飛走が安定する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図3を以て発明の実施の形態を説明する。
【0009】
緯糸Yは、図1に示すように、メインノズルMの噴射と、給糸側から反給糸側へ亘り所定間隔で配置され、複数本のグループ単位で給糸側から反給糸側へ順次噴射するサブノズルの噴射との協働により、経糸開口内Kに緯入れされる。
【0010】
図1には、斜線を施してないサブノズル(以下、A系列のサブノズルとする)と斜線を施したサブノズル(以下、B系列のサブノズルとする)とが図示してある。一般には、前者のみで構成されるが、本図では、後者を追加して、前者と後者とを交互に配列して、各緯入れサイクル毎に、前者と後者とを所定の順序で順次選択して空気噴射を行なうことで、同じ経糸のみが繰り返し空気の吹き付けにさらされて織布に経筋状の色斑が発生することを防止している。なお、図1には、サブノズルは給糸側から16本目まで図示してあるが、それ以降のサブノズルの図示は省略してある。また、上記サブノズルの系列は2系列に限定せず、3系列以上用いてもよい。
【0011】
A系列のサブノズルA1〜A8は、給糸側の最端に位置するサブノズルA1からA4までの4本がグループ化され、共通のマニホールド11Aに設けられた空気噴射口から柔軟性のある配管C1〜C4により連結され空気が供給される。続いて、サブノズルA5からA8までの4本がグループ化され、共通のマニホールド12Aに設けられた空気噴射口から柔軟性のある配管C5〜C8により連結され空気が供給される。前記マニホールド11Aには電磁弁21Aが連結され、マニホールド12Aには電磁弁22Aが連結されている。サブノズルA1〜A4は、電磁弁21Aにより噴射開始及び終了タイミングが制御され、サブノズルA5〜A8は、電磁弁22Aにより噴射開始及び終了タイミングが制御される。なお、電磁弁とマニホールドとは、図1のような分離型に限らず、両者一体成形されたものであってもよい。
【0012】
また、B系列のサブノズルB1〜B8は、A系列のサブノズルA1〜A8の間に順次配設され、最も給糸側に位置するB1からB4までの4本がグループ化され、共通のマニホールド11Bに設けられた空気噴射口から柔軟性のある配管D1〜D4により連結され空気が供給される。続いて、サブノズルB5からB8までの4本がグループ化され、共通のマニホールド12Bに設けられた空気噴射口から柔軟性のある配管D5〜D8により連結され空気が供給される。前記マニホールド11Bには電磁弁21Bが連結され、マニホールド12Bには電磁弁22Bが連結されている。サブノズルB1〜B4は、電磁弁21Bにより噴射開始及び終了タイミングが制御され、サブノズルB5〜B8は、電磁弁22Bにより噴射開始及び終了タイミングが制御される。なお、上記の場合、グループ化されたサブノズルは、いずれも4本であるが、4本に限定されるものではなく、3〜5本が一般的であり、各グループともに同一数にする必要はない。また、複数系列を有するグループは、織幅全域に亘る全てのグループに適用されてもよいし、部分的に1グループ(例えば最終グループのみ)又は複数グループに適用されてもよい。
【0013】
各電磁弁21A、21B、22A、22Bは、共通の圧力容器1及びレギュレータ2を介して圧力空気源3に接続されている。各電磁弁21A、21B、22A、22Bはまた制御装置4に電気的に接続されて、その開閉動作を制御装置4により制御される。この制御装置4は、織機の主軸7に付設されたエンコーダ6に接続されて、エンコーダ6から織機の回転角度信号θが入力されて、所定のタイミングで開閉動作を行なう。また、制御装置4には、噴射選択装置5が接続されており、噴射選択装置5からの選択信号Sにより、電磁弁21Aと21Bとのどちらかが選択され、また、電磁弁22Aと22Bとのどちらかが選択されて、選択された電磁弁から所望のサブノズルに空気が供給される。
【0014】
電磁弁21Aと電磁弁21Bとは、図1及び図2に示すように、経糸方向に位置を異ならせて、かつ経糸方向でみて重複配置され、図示しないブレストビーム等に直接又は図示しないブラケット等を介して配置される。また、電磁弁22Aと電磁弁22Bとについても同様である。但し、図2のように、経糸方向でみて完全に重ならなくてもよく、経糸方向でみて少なくとも一部が重複されていればよい。すなわち、緯入れ方向又は織機の上下方向にずれていてもよい。(図1の状態)。また、図3に示すように、両電磁弁は、経糸方向に離間して配置されてもよい。この場合は、配管同士の干渉の危険性がほぼ無くなる。
【0015】
上記のような電磁弁の配置にすれば、例えば、図1に示すサブノズルB1〜B4の配管D1〜D2の各々の長さのばらつきと、図3(従来例)に示すサブノズルB1〜B4の配管D1〜D2の各々の長さのばらつきとを比較すれば明らかなように、本発明の実施形態である図1に示す方が、配管の長さのばらつきが少ない。すなわち、目的とする緯入れの安定化が十分達成されることになる。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の空気噴射口を有する共通の電磁弁を介して空気を供給される複数のサブノズルと複数の空気噴射口を有する他の共通の電磁弁を介して空気を供給される他の複数のサブノズルとを緯入れ方向に交互に配置させて、各緯入れサイクル毎に、前記サブノズルが所定の順序で順次選択されて空気噴射動作を行う際に、上記両電磁弁を経糸方向でみて少なくとも一部が重複して配置されることにより、上記両電磁弁の複数の空気噴射口からサブノズルへの配管長さのばらつきを少なくすることができ、安定な緯入れを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気噴射式織機の緯入れ装置の概略図である。
【図2】電磁弁の配置例を示す概略図である。
【図3】電磁弁の他の配置例を示す概略図である。
【図4】従来における空気噴射式織機の緯入れ装置の概略図である。
【符号の説明】
1 圧力容器
2 レギュレータ
3 圧力空気源
4 制御装置
5 噴射選択装置
6 エンコーダ
7 織機の主軸
11A,11B マニホールド
12A,12B マニホールド
21A,21B 電磁弁
22A,22B 電磁弁
A1〜A8 A系列のサブノズル
B1〜B8 B系列のサブノズル
C1〜C8 A系列の配管
D1〜D8 B系列の配管
K 経糸開口内
M メインノズル
Y 緯糸
−1−
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気噴射式織機の緯入れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平8−311743号公報に開示された空気噴射式織機の緯入れ装置によれば、複数の空気噴射口を有する共通の電磁弁を介して空気を供給される複数のサブノズルと複数の空気噴射口を有する他の共通の電磁弁を介して空気を供給される他の複数のサブノズルとが、緯入れ方向に交互に配置されていて、各緯入れサイクル毎に、前記サブノズルが、所定の順序で順次選択されて空気噴射動作を行なうことで、同じ経糸のみが繰り返し空気の吹き付けにさらされて織布に経筋状の色斑が発生することを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、サブノズルへの圧縮空気の供給開始及び終了タイミングを制御する電磁弁は、従来では、図4に示すように緯入れ方向に並設され、隣設する電磁弁は、サブノズルへ連結されるチュ−ブ等の配管と電磁弁とが干渉しないように十分に距離をおいて配設される。この場合、共通の電磁弁内で、サブノズルへの配管長さのばらつきが大きくなるので、次のような問題が生じる。
【0004】
すなわち、サブノズルへの配管が長い場合には、短い場合に比べて電磁弁が開いてから実際にサブノズルの噴射が開始するタイミングが遅れ、かつ噴射終了後の残圧が長く残る(応答性が悪い)。一方、サブノズルへの配管が短い場合には、長い場合に比べて電磁弁が開いてから実際にサブノズルの噴射が開始するタイミングが早くなり、かつ噴射終了後の残圧期間は短い(応答性がよい)。従って、共通の電磁弁内で、サブノズルへの配管長さのばらつきが大きくなると、各々のサブノズルの噴射開始タイミング及び噴射終了後の残圧期間のばらつきが大きくなり、緯糸飛走が不安定になる。
【0005】
そこで本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、複数の空気噴射口を有する共通の電磁弁を介して空気を供給される複数のサブノズルと複数の空気噴射口を有する他の共通の電磁弁を介して空気を供給される他の複数のサブノズルとを緯入れ方向に交互に配置させて、各緯入れサイクル毎に、前記サブノズルが、所定の順序で順次選択されて空気噴射動作を行なう際に、安定な緯入れを行なうことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明では、複数の空気噴射口を有する共通の電磁弁を介して空気を供給される複数のサブノズルと、複数の空気噴射口を有する他の共通の電磁弁を介して空気を供給される他の複数のサブノズルとが、緯入れ方向に交互に配置されている緯入れ装置において、上記両電磁弁が、経糸方向でみて少なくとも一部が重複して配置されるように構成されている。
【0007】
【作用】
本発明の構成によれば、緯入れ方向に交互に配置されたサブノズルに係る2つの電磁弁は、経糸方向に位置を異ならせると共に緯入れ方向及び織機の上下方向に十分に近接して配置されるので、サブノズルへ連結されるチューブ等の配管と電磁弁とが干渉することなく、また、サブノズルへ連結されるチューブ等の配管同士が干渉することもない。そして、さらに、共通の電磁弁内におけるサブノズルへの配管長さのばらつきを小さくすることができるため、共通の電磁弁内における各々のサブノズルの噴射開始タイミング及び噴射終了後の残圧期間のばらつきが小さくなり、緯糸の飛走が安定する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図3を以て発明の実施の形態を説明する。
【0009】
緯糸Yは、図1に示すように、メインノズルMの噴射と、給糸側から反給糸側へ亘り所定間隔で配置され、複数本のグループ単位で給糸側から反給糸側へ順次噴射するサブノズルの噴射との協働により、経糸開口内Kに緯入れされる。
【0010】
図1には、斜線を施してないサブノズル(以下、A系列のサブノズルとする)と斜線を施したサブノズル(以下、B系列のサブノズルとする)とが図示してある。一般には、前者のみで構成されるが、本図では、後者を追加して、前者と後者とを交互に配列して、各緯入れサイクル毎に、前者と後者とを所定の順序で順次選択して空気噴射を行なうことで、同じ経糸のみが繰り返し空気の吹き付けにさらされて織布に経筋状の色斑が発生することを防止している。なお、図1には、サブノズルは給糸側から16本目まで図示してあるが、それ以降のサブノズルの図示は省略してある。また、上記サブノズルの系列は2系列に限定せず、3系列以上用いてもよい。
【0011】
A系列のサブノズルA1〜A8は、給糸側の最端に位置するサブノズルA1からA4までの4本がグループ化され、共通のマニホールド11Aに設けられた空気噴射口から柔軟性のある配管C1〜C4により連結され空気が供給される。続いて、サブノズルA5からA8までの4本がグループ化され、共通のマニホールド12Aに設けられた空気噴射口から柔軟性のある配管C5〜C8により連結され空気が供給される。前記マニホールド11Aには電磁弁21Aが連結され、マニホールド12Aには電磁弁22Aが連結されている。サブノズルA1〜A4は、電磁弁21Aにより噴射開始及び終了タイミングが制御され、サブノズルA5〜A8は、電磁弁22Aにより噴射開始及び終了タイミングが制御される。なお、電磁弁とマニホールドとは、図1のような分離型に限らず、両者一体成形されたものであってもよい。
【0012】
また、B系列のサブノズルB1〜B8は、A系列のサブノズルA1〜A8の間に順次配設され、最も給糸側に位置するB1からB4までの4本がグループ化され、共通のマニホールド11Bに設けられた空気噴射口から柔軟性のある配管D1〜D4により連結され空気が供給される。続いて、サブノズルB5からB8までの4本がグループ化され、共通のマニホールド12Bに設けられた空気噴射口から柔軟性のある配管D5〜D8により連結され空気が供給される。前記マニホールド11Bには電磁弁21Bが連結され、マニホールド12Bには電磁弁22Bが連結されている。サブノズルB1〜B4は、電磁弁21Bにより噴射開始及び終了タイミングが制御され、サブノズルB5〜B8は、電磁弁22Bにより噴射開始及び終了タイミングが制御される。なお、上記の場合、グループ化されたサブノズルは、いずれも4本であるが、4本に限定されるものではなく、3〜5本が一般的であり、各グループともに同一数にする必要はない。また、複数系列を有するグループは、織幅全域に亘る全てのグループに適用されてもよいし、部分的に1グループ(例えば最終グループのみ)又は複数グループに適用されてもよい。
【0013】
各電磁弁21A、21B、22A、22Bは、共通の圧力容器1及びレギュレータ2を介して圧力空気源3に接続されている。各電磁弁21A、21B、22A、22Bはまた制御装置4に電気的に接続されて、その開閉動作を制御装置4により制御される。この制御装置4は、織機の主軸7に付設されたエンコーダ6に接続されて、エンコーダ6から織機の回転角度信号θが入力されて、所定のタイミングで開閉動作を行なう。また、制御装置4には、噴射選択装置5が接続されており、噴射選択装置5からの選択信号Sにより、電磁弁21Aと21Bとのどちらかが選択され、また、電磁弁22Aと22Bとのどちらかが選択されて、選択された電磁弁から所望のサブノズルに空気が供給される。
【0014】
電磁弁21Aと電磁弁21Bとは、図1及び図2に示すように、経糸方向に位置を異ならせて、かつ経糸方向でみて重複配置され、図示しないブレストビーム等に直接又は図示しないブラケット等を介して配置される。また、電磁弁22Aと電磁弁22Bとについても同様である。但し、図2のように、経糸方向でみて完全に重ならなくてもよく、経糸方向でみて少なくとも一部が重複されていればよい。すなわち、緯入れ方向又は織機の上下方向にずれていてもよい。(図1の状態)。また、図3に示すように、両電磁弁は、経糸方向に離間して配置されてもよい。この場合は、配管同士の干渉の危険性がほぼ無くなる。
【0015】
上記のような電磁弁の配置にすれば、例えば、図1に示すサブノズルB1〜B4の配管D1〜D2の各々の長さのばらつきと、図3(従来例)に示すサブノズルB1〜B4の配管D1〜D2の各々の長さのばらつきとを比較すれば明らかなように、本発明の実施形態である図1に示す方が、配管の長さのばらつきが少ない。すなわち、目的とする緯入れの安定化が十分達成されることになる。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の空気噴射口を有する共通の電磁弁を介して空気を供給される複数のサブノズルと複数の空気噴射口を有する他の共通の電磁弁を介して空気を供給される他の複数のサブノズルとを緯入れ方向に交互に配置させて、各緯入れサイクル毎に、前記サブノズルが所定の順序で順次選択されて空気噴射動作を行う際に、上記両電磁弁を経糸方向でみて少なくとも一部が重複して配置されることにより、上記両電磁弁の複数の空気噴射口からサブノズルへの配管長さのばらつきを少なくすることができ、安定な緯入れを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気噴射式織機の緯入れ装置の概略図である。
【図2】電磁弁の配置例を示す概略図である。
【図3】電磁弁の他の配置例を示す概略図である。
【図4】従来における空気噴射式織機の緯入れ装置の概略図である。
【符号の説明】
1 圧力容器
2 レギュレータ
3 圧力空気源
4 制御装置
5 噴射選択装置
6 エンコーダ
7 織機の主軸
11A,11B マニホールド
12A,12B マニホールド
21A,21B 電磁弁
22A,22B 電磁弁
A1〜A8 A系列のサブノズル
B1〜B8 B系列のサブノズル
C1〜C8 A系列の配管
D1〜D8 B系列の配管
K 経糸開口内
M メインノズル
Y 緯糸
−1−
Claims (1)
- 複数の空気噴射口を有する共通の電磁弁を介して空気を供給される複数のサブノズルと、複数の空気噴射口を有する他の共通の電磁弁を介して空気を供給される他の複数のサブノズルとが、緯入れ方向に交互に配置されている緯入れ装置において、上記両電磁弁が、経糸方向でみて少なくとも一部が重複して配置されている、ことを特徴とする空気噴射式織機の緯入れ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29049097A JP3547035B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 空気噴射式織機の緯入れ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29049097A JP3547035B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 空気噴射式織機の緯入れ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11107119A JPH11107119A (ja) | 1999-04-20 |
JP3547035B2 true JP3547035B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=17756705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29049097A Expired - Fee Related JP3547035B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 空気噴射式織機の緯入れ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3547035B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002105801A (ja) * | 2000-10-02 | 2002-04-10 | Toyota Industries Corp | エアジェット織機における圧縮空気供給装置 |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP29049097A patent/JP3547035B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH11107119A (ja) | 1999-04-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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