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JP3546914B2 - 光学測定方法、光学測定装置および画像形成装置 - Google Patents

光学測定方法、光学測定装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、カラープリンタなどの画像形成装置(画像出力装置)において、出力されたプリント画像の画質を高精度で測定することができる光学測定方法および光学測定装置に関する。また、この光学測定装置を内蔵し、その測定結果をフィードバックして画質制御を行うことができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータを中心としたネットワーク技術の進展により、画像出力装置としてのプリンタをネットワークに接続するネットワークプリンタが急速に普及している。特に、出力する画像のカラー化に伴い、近年、カラープリンタの開発が盛んになっており、カラー画質の安定性の向上、複数のカラープリンタ間におけるカラー画質の均一化などの要求が高まってきている。
【0003】
この要求のため、出力された画像の画質、特にカラー画像の場合には色差を測定して、その測定結果を画像形成の各工程にフィードバックする必要性が高まっており、特に、プリンタに測定装置を内蔵させて、出力された画像の画質をオンラインでモニターし、その測定結果をフィードバックする技術が重要視されてきている。そのため、プリンタに内蔵する、この種の測定装置として、小型であるが高精度で、低コストの測定装置が要求されている。
【0004】
画質モニターに関して、オフラインにより、用紙などの画像形成媒体を固定した状態で測定する装置としては、高精度の画像測定が可能な、X−riteと呼ばれている測色装置が広く使用されている。
【0005】
しかし、オンラインの測色装置としては、上記のX−riteのような高精度のものは、現在のところ、実用化されていない。これは、オンラインでの測色では、測定対象物である画像形成媒体としての用紙の被測定紙面の、搬送系による上下変動、すなわち用紙の進行方向に垂直な方向の変動が問題となり、正確な測定ができないためである。
【0006】
すなわち、上記のX−riteなどで用いられている、光源、レンズおよび受光素子(光電変換素子)を組み合わせた光学系を用いて、上下変動する紙面を測定する場合には、例えば、紙面が上下に1mm程度変動すると、紙面で反射および散乱して受光素子に受光される光量が変動するため、受光素子の出力は15%程度変化し、受光素子の出力に大きな誤差を生じて、正確な色測定をすることができない。
【0007】
このような紙面の上下変動を補正して測色をする、オンライン用の測色装置も提案されている。この装置は、図20に示すように、特性測定ユニット1、距離測定ユニット2および距離補正計算ユニット3によって構成される。
【0008】
特性測定ユニット1は、測定対象物である用紙4が矢印方向に搬送される際に、測色センサによって、用紙4上に形成されているカラー画像を測色し、その測色出力を距離補正計算ユニット3に供給する。
【0009】
距離測定ユニット2は、用紙4の搬送方向において特性測定ユニット1より手前の位置に設けられ、距離検出センサによって、その位置における用紙4の上下変動を測定する。そして、その上下変動の測定出力を距離補正計算ユニット3に供給する。特性測定ユニット1と距離測定ユニット2との用紙搬送方向の距離Dは、例えば70mmとされる。
【0010】
距離補正計算ユニット3は、特性測定ユニット1からの測色出力を、距離測定ユニット2からの用紙4の上下変動の測定出力を用いて補正して、用紙4の上下変動の影響を除去する。そして、その補正後の測色出力を測定結果として出力する。
【0011】
一方、特開昭63−16247号公報には、測定結果が一定の範囲内であれば測定装置から試料(測定対象物)までの距離に実質的に影響されないとされる拡散反射率測定装置が示されている。この装置は、被測定面上における照明光の強度を均一にすることによって、その目的を達成しようとするもので、その概略構成を図21に示す。
【0012】
図21に示すように、この装置は、光源として点光源11を用いるとともに、この点光源11を集光レンズ12の焦点位置に配置する。これによって、点光源11から発した光は、集光レンズ12により平行光となり、矢印10aの方向に搬送される用紙の紙面10bに入射する。このとき、紙面10b上の光照明範囲Wを測定範囲mより大きくする。そして、紙面10b上の、この測定範囲mからの反射光をレンズ13を介して光ファイバ14の端面14aで受光する。
【0013】
この公報に記載された方法は、紙面10bに対して平行光を入射させることによって、光照明範囲Wより小さい測定範囲mでは、照明強度を、点光源11および光ファイバ端面14aとの距離に無関係に、ほぼ一定に維持できるようにするものである。そして、照明強度を一定に維持できることにより、紙面10bが上下方向に一定範囲Δd内で変動しても、測定結果を、紙面10bと光ファイバ端面14aとの距離に実質的に影響されないようにすることができる、というものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図20の測定装置では、特性測定ユニット1と距離測定ユニット2とを、用紙搬送方向に距離Dだけ離さなければならないため、各測定対象箇所についての測色と距離測定とを同時に行うことができず、高精度の補正を行うことは困難であって、測色出力の高精度化に対して大きな制約となる。
【0015】
また、構成的にも、特性測定ユニット1と距離測定ユニット2とが必要になるとともに、補正計算が必須となるため、装置が大掛かりとなり、価格も高価になる欠点がある。
【0016】
また、図21に示した特開昭63−16247号公報の方法は、光源として点光源11を用い、集光レンズ12により平行光とすることによって、紙面10b上の測定面における照明強度をほぼ一定に維持し、これにより紙面10bの上下変動に影響されない測定結果を得るようにしているが、元来、完全な点光源は存在しないため、点光源11を集光レンズ12の焦点位置に配置しても、光量が均一な照明とはならず、また平行光にもならない。そのため、実際には、紙面10bの上下変動によって紙面10b上の照明強度は変化してしまう。
【0017】
さらに、受光系は、紙面10bからの反射光がレンズ13を介して光ファイバ端面14a上で結像する構成であるため、紙面10bが上下に変動して反射点の位置がずれると、結像点も光ファイバ端面14aからずれてしい、結局、この公報の方法では、紙面10bの上下変動の影響のない測定結果を得ることは困難である。
【0018】
以上のような方法のほかに、紙面の上下変動を抑える一般的な対策として、ローラなどにより用紙を押さえ付ける方法も考えられる。しかしながら、紙面上に形成されたトナー画像などの画像の剥離やずれを防止しなければならないために、強く押さえることには限界があり、また、かりに強く押さえることができるとしても、用紙の上下変動量をゼロにすることは不可能で、少なくとも数100μm程度の変動は残る。そのため、受光素子の出力が変化し、高精度の測定出力を得ることはできない。
【0019】
この発明は、以上の点を考え、用紙などの測定対象物の被測定面が変動する場合でも、その変動に影響されない高精度の測定を行うことができるとともに、測定装置を小型かつ安価に構成できるようにしたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この発明の光学測定方法は、
互いに相対位置が一定となるように設置された光源、レンズおよび光電変換素子を用いて、前記光源からの光を測定対象物に照射し、この測定対象物からの拡散反射光を、前記レンズを介して前記光電変換素子で受光し、この光電変換素子の受光出力から、前記測定対象物に関する特性を測定するとともに、前記光源から前記測定対象物に照射される光の光軸と前記レンズの光軸とを異ならせた方法において、
前記測定対象物上に反射領域として、その領域の端で反射した光が前記レンズの幅内を通過する領域を設定したとき、前記光源から前記測定対象物への照射光の前記測定対象物上の照射領域が、その反射領域内に位置するように、前記光源、レンズおよび光電変換素子を構成し、
前記レンズの前記光電変換素子側の焦点面上に、前記レンズを通過した後の前記測定対象物からの拡散反射光が入射する範囲のうちの一部の領域に入射する拡散反射光だけを前記光電変換素子で受光するように受光領域または透過領域を設け、この光電変換素子が受光した総光量を、この光電変換素子の出力とすることを特徴とする。
なお、以下では、前記一部の領域(受光領域または透過領域)を特定領域と称することがある。
【0021】
この場合、前記光源からの光を前記レンズを介することなく前記測定対象物に照射し、または前記光源からの光を前記レンズを介して前記測定対象物に照射することができる。後者の場合には、前記光源を、前記レンズの前記光電変換素子側の焦点面より前記レンズから遠い位置に配置することが望ましい。
【0022】
また、いずれの場合も、前記レンズの前記光電変換素子側の焦点面に、前記特定領域の面積を受光面積とする光電変換素子を配置し、または前記特定領域は開口であって、この開口を通る前記測定対象物からの反射光のみを前記光電変換素子で受光するようにし、または前記特定領域の位置に、この特定領域を通過する光のみを前記光電変換素子に入射させる集光レンズを設けることができる。
【0023】
なお、この発明でいう「反射」は、正反射だけでなく、散乱や拡散を含むものである。
【0024】
【作用】
上記の構成の、この発明の光学測定方法においては、レンズの光電変換素子側の焦点面(以下、後側焦点面と称する)に設定された特定領域には、測定対象物からの反射光(上記のように散乱光や拡散光を含む)のうち、レンズ光軸方向に対して、その特定領域の面積により定まる特定の角度範囲内に入る光のみが集まり、その光のみがすべて光電変換素子で受光される。
【0025】
すなわち、測定対象物で反射した光のうち、レンズ光軸方向に対して特定の角度範囲内に入る光のみが、光電変換素子に入射することになり、光電変換素子の受光量は、測定対象物、例えば紙面がレンズ光軸方向に変動しても、その変動に影響されない。
【0026】
この発明の原理を、図3を用いて示す。図3は、測定対象物の例としての紙面で反射した光が、レンズを通ってレンズの後側焦点面に設置された光電変換素子に入射する状態を示している。この図3を用いて、光電変換素子に入射する光が紙面の上下変動に依存しないことを示す。ただし、図3では便宜上、レンズは収差の無いレンズを仮定し、レンズの厚みはゼロ、レンズ幅は無限として考える。
【0027】
図3において、点Oはレンズの中心、軸43aはレンズの光軸、面43cはレンズの位置を、それぞれ示す。紙面201,202は、変動する紙面位置を示し、結像面301,302は、その変動する紙面位置201,202に対応する結像面位置を示す。点Faは、レンズの紙面側の焦点、点Fbは、レンズの光電変換素子側の焦点(後側焦点)、距離faは、紙面側にみたレンズの焦点距離、距離fbは、光電変換素子側にみたレンズの焦点距離、点Cは、光電変換素子の受光領域の端、距離rは、その受光領域の端Cとレンズの後側焦点Fbとの間の距離である。
【0028】
ここで、レンズの光軸43aの方向に異なる紙面位置201,202上の反射点A1,A2で反射して、レンズを通って結像面位置301,302上の結像点B1,B2で結像する光を考えるとき、この光が光電変換素子の受光領域の端Cを通るときの、反射点A1,A2での反射角度(光軸43aの方向に対する角度)をs1,s2とする。
【0029】
また、紙面位置201,202とレンズとの間の距離をa1,a2、後側焦点面43bと結像面位置301,302との間の距離をb1,b2、反射点A1,A2からの反射光のうちの光軸43aに平行な光がレンズ面を通過する点をL1,L2とする。そして、反射点A1,A2で反射して、光電変換素子の受光領域の端Cを通って結像点B1,B2に結像する光がレンズ面を通過する点をM1,M2とする。さらに、点L1,M1間の距離をd1、点L2,M2間の距離をd2とする。
【0030】
この結像系におけるニュートンの式から、
(a1−fa)/fa=fb/b1 …(1)
(a2−fa)/fa=fb/b2 …(2)
が成り立つ。また、3角形B1L1M1と3角形B1FbCの相似、および3角形B2L2M2と3角形B2FbCの相似から、
r/b1=d1/(b1+fb) …(3)
r/b2=d2/(b2+fb) …(4)
が成り立つ。
【0031】
さらに、3角形A1L1M1および3角形A2L2M2において、角度s1およびs2を用いて、
d1=a1・tan(s1) …(5)
d2=a2・tan(s2) …(6)
が成り立つ。
【0032】
この式(5)(6)を、それぞれ式(3)(4)に代入すると、
a1=(b1+fb)r/(b1・tan(s1)) …(7)
a2=(b2+fb)r/(b2・tan(s2)) …(8)
が得られ、さらに、この式(7)(8)を、それぞれ式(1)(2)に代入すると、
r/tan(s1)=fa …(9)
r/tan(s2)=fa …(10)
が得られる。
【0033】
そして、この式(9)(10)から、
s1=s2 …(11)
が導き出される。
【0034】
このことを一般化すると、紙面位置201,202などのように光軸43aの方向に変動する紙面のそれぞれの紙面位置20i(iは1,2,3…)上の、反射点A1,A2などのそれぞれの反射点Aiで反射して、レンズを通って結像面位置301,302などのそれぞれの結像面位置30i上の、結像点B1,B2などのそれぞれの結像点Biで結像する光を考えるとき、この光が光電変換素子の受光領域の端Cを通るときの、反射点Aiでの反射角度をsiとすると、他のパラメータに関係なく、反射角度siが常に一定となる。
【0035】
すなわち、紙面の変動に伴つて、紙面における反射領域が移動し、反射点Aiが移動しても、反射角度siは常に一定である。反射(上記のように散乱や拡散を含む)が理想的に生じているとすれば、反射点Aiでの状態が同一のとき、この反射角度si内に含まれる光線数は一定であると考えられるので、光電変換素子の受光領域中のFb−C間に入射する光量は、紙面−レンズ間の距離a、および紙面−光電変換素子間の距離に依存しないで、各反射点Aiの状態に応じた正確な光量となる。
【0036】
したがって、紙面の特定の領域から反射して光電変換素子に入射する光は、紙面−光電変換素子間の距離に依存せず、その領域の状態に応じたものとなる。
【0037】
なお、図3では各線分を平面上で表現しているが、実際の光学系は、レンズの光軸43aを中心とした回転体として考えることができる。すなわち、光電変換素子の受光領域のFb−C間の長さrは、レンズの光軸43aを中心とした円の半径のように一定である必要はなく、光電変換素子の受光領域は、円形や四角形など、任意の形状にすることができる。
【0038】
また、光電変換素子は、レンズの光軸43aの位置を、その中心位置とする必要はなく、また、測定対象物からの光がレンズを通って入射する後側焦点面43b内であれば、レンズの光軸43aを含まない位置に設置することも可能である。
【0039】
以上のように、この発明によれば、測定対象物上の点から特定の角度範囲内に反射した光のみを、レンズの後側焦点面に設置した光電変換素子の特定の領域において受光することによって、測定対象物の上下変動にかかわらず常に、測定対象物上の反射領域の反射率、濃度、色などの特性を正確に測定することが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下に、まず、この発明の光学測定方法ないし光学測定装置を用いる、この発明の画像形成装置の実施形態を示し、次いで、この発明の光学測定方法および光学測定装置の実施形態を示す。
【0041】
[画像形成装置の実施形態]
図18は、この発明の画像形成装置の一例の要部を示す。この例の画像形成装置は、電子写真方式によって用紙上に画像を形成するものである。
【0042】
図では省略した画像入力部では、原槁上の画像がスキャナにより読み取られて入力画像データが得られ、または外部のコンピュータ上で生成された入力画像データが装置内に取り込まれる。そして、同様に図では省略した画像処理部では、画像入力部からの入力画像データに対して色変換や階調補正などの必要な処理がなされて、画像出力部100で出力すべき出力画像データが得られる。
【0043】
図では省略したスクリーンジェネレータにより、画像処理部からの出力画像データが、その画素値に応じてパルス幅が変調されたレーザ・オンオフ信号に変換される。画像出力部100では、そのレーザ・オンオフ信号により、レーザ出力部31のレーザダイオードが駆動されて、レーザ出力部31から、画像信号によって変調されたレーザ光が得られ、そのレーザ光が、感光体32上に照射される。
【0044】
感光体32は、スコロトロン帯電器33により一様に帯電されて、レーザ光が照射されることにより、感光体32上に静電潜像が形成され、その静電潜像が形成された感光体32に対して現像器34の現像ロールが当接することにより、その静電潜像がトナー像に現像される。
【0045】
さらに、その感光体32上のトナー像が、転写器35によって用紙37上に転写され、その用紙37上のトナー像が、定着器36によって定着される。感光体32は、トナー像が用紙37上に転写された後、クリーナ38によってクリーニングされて、1回の画像形成過程が終了する。
【0046】
画像出力部100では、画像形成装置の電源投入時や、ユーザのマニュアル操作による装置のセットアップ時に、バナーシートが出力される。ユーザのマニュアル操作によるセットアップは、画像形成装置の図では省略したユーザインタフェース上に設けられたモード切換スイッチによって選択できるようにされ、このモード切換スイッチによりマニュアルセットアップモードが選択されると、ユーザが出力しようとした文書の出力の直前にバナーシートが出力され、装置のセットアップが行われる。
【0047】
そして、画像出力部100には、定着器36より後方の位置において、このバナーシート上に形成された、画質制御用のパッチと呼ばれる基準パターンの定着画像を測定する、上述した原理により後述するような構成とされる、この発明の光学測定装置40が設けられる。この光学測定装置40では、用紙37上に光を照射し、その反射光を受光して、反射率を測定し、その反射率に基づいて濃度や色などの測定結果の情報を得る。
【0048】
この光学測定装置40での測定結果の情報は、画像制御部50に送られる。画像制御部50は、光学測定装置40での測定結果を元に、画像出力部100のレーザ出力部31、スコロトロン帯電器33または現像器34などを制御して、出力画像の画質を制御する。
【0049】
図19は、この例の画像形成装置の画像出力部100の画質制御を主体として構成を示す。画像出力部100は、レーザ出力部31からのレーザ光の光量を制御するための光量コントローラ101、スコロトロン帯電器33のグリッド電源102、現像器34へのトナー供給を制御するためのディスペンスモータ103などを有する。
【0050】
画像制御部50は、光学測定装置40での測定結果に基づいて、すなわち基準パターンの定着画像の濃度などの測定出力に基づいて、画像出力部100の操作量、この例では、スコロトロン帯電器33のグリッド電圧およびレーザ出力部31のレーザ出力パワーを制御して、出力画像の画質を制御する。さらに、画像制御部50は、光学測定装置40での測定結果に基づいて、ディスペンスモータ103を駆動して、現像器34へのトナー補給量を制御し、現像濃度を制御して、出力画像の画質を制御する。
【0051】
なお、画像制御部50は、転写器35や定着器36などにおける画質に関与するパラメータを制御するように構成することもできる。
【0052】
以上のように、この例の画像形成装置では、光学測定装置40での測定結果を画像制御部50にフィードバックし、画像制御部50において、画像出力部100のレーザ出力部31やスコロトロン帯電器33などの各部を制御して出力画像の画質を制御することができる。このとき、用紙37は、その紙面が用紙搬送方向とは直交する上下方向に変動しながら移動するが、光学測定装置40では、この紙面の上下変動に影響されずに高精度の測定が行われる。
【0053】
[光学測定方法および光学測定装置の実施形態]
図1および図2は、この発明の光学測定装置40の基本的構成を示し、図1は、光源41からの光をレンズ43を介することなく測定対象物である紙面37aに照射する場合であり、図2は、光源41からの光をレンズ43を介して測定対象物である紙面37aに照射する場合である。
【0054】
この光学測定装置40は、基本的には、紙面37a上の後述するように定められる所定の反射領域42内に光を照射する光源41と、この反射領域42からの反射光を集光するレンズ43と、このレンズ43の後側焦点面43bに設置する光電変換素子44とによって構成する。
【0055】
光電変換素子44の受光領域は、後側焦点面43bに含ませ、レンズ43を通過してくる光の一部を受光する特定の大きさとする。この受光領域の大きさは、受光出力として周波数応答を考慮したものとし、比較的小さくする。
【0056】
この構成によって、上述したように、紙面37aからの反射光のうちの、光電変換素子44の受光領域により定まる特定の角度範囲内に入る光のみが、光電変換素子44で受光される。そして、この光電変換素子44が受光した総光量が光電変換素子44の出力とされる。図では省略したが、光学測定装置40は、この受光出力を分析して、例えば反射率から種々の測定結果を得る分析部を備えるものとする。
【0057】
光源41からの照射光は、平行光に近いことが望ましいが、平行光以外であってもよい。この例では、光源41としてはLEDを用い、レンズ43としては平凸レンズを用い、光電変換素子44としてはPIN−Siフォトダイオードを用いる。
【0058】
図3での原理説明では、レンズ43の幅を無限大と仮定したが、実際にはレンズ幅は有限であり、このレンズ幅を考慮しなければならない。そのため、光源41からの光は、レンズ幅との関係で以下のような制限条件を満たす反射領域42内に照射する必要がある。
【0059】
図4に示すように、紙面37a上の反射領域42内の各点で反射して光電変換素子44に入射する光は、上記の式(5)(6)に従って、各点から光軸43aに平行な方向の両側のそれぞれ角度sの範囲に、すなわちs×2の角度範囲に反射して、レンズ43上ではd×2の幅に広がることになる。
【0060】
図4から明らかなように、反射領域42の端tl,trで反射した光が、レンズ43の幅u内を通過して光電変換素子44に入射するには、
u≧t+2・d …(12)
の条件を満足する必要がある。
【0061】
ここで、
d=a・tan(s) …(13)
であり、上記の式(9)(10)から、
tan(s)=r/fa …(14)
であるので、式(12)は、
u≧t+2・a・r/fa …(15)
となる。
【0062】
レンズ幅u、光電変換素子44の幅2r、および焦点距離faは、固定された値であるので、紙面37aへの光の照射と紙面37aでの光の反射に関わる、反射領域42の幅t、およびレンズ43と紙面37aとの間の距離aが、式(15)の制限条件を満たす範囲内であれば、光電変換素子44に入射すべき光で、レンズ43を通らないものは存在しないことになる。
【0063】
したがって、式(15)の制限条件を満たす反射領域42内に照射されて、s×2の角度範囲内に反射した光は、すべてレンズ43を通って光電変換素子44に入射することになり、紙面37aの上下変動にかかわらず、原理的に出力変化がゼロとなる、非常に高精度の測定が可能となる。
【0064】
この例では、図5に示すように、紙面37aが上下に変動しても、光源41による紙面37a上の照射領域Tが、常に上記の反射領域42内となるように、照射領域Tを設定する。したがって、紙面37aの上下変動があっても、その上下変動に影響されずに、紙面37aからの反射光をレンズ43を介して光電変換素子44で受光することができる。
【0065】
なお、照射領域Tは、画質制御用の基準パターンの単位パッチより小さくする。照射領域Tが単位パッチより大きいときには、パッチ周囲の白地部分からの反射光が測定結果に影響するからである。
【0066】
なお、図4および図5では、反射領域42および光電変換素子44を、それぞれ光軸43aの両側において同じ長さにしたが、光軸43aの両側において異なる長さにしてもよい。その場合には、反射領域42内の各点から光電変換素子44に入射する光の角度範囲は、光軸43aに平行な方向の両側で異なる角度範囲となる。
【0067】
また、上述したように、光電変換素子44の設置位置は、レンズ43の後側焦点面43b内であれば、レンズ43の光軸43aを含む位置でなくてもよい。その場合には、図4および図5において、反射領域42内の各点から光電変換素子44に入射する光の角度範囲は、光軸43aに平行な方向の片側のみになる。
【0068】
さらに、上述したように、実際の光学系は、レンズ43の光軸43aを中心とした回転体として考えることができるので、光軸43aから光電変換素子44の端までの距離は一定である必要はなく、光電変換素子44の形状は、円形や四角形など、任意の形状にすることができる。このとき、一般的に、
u/2≧t/2+a・r/fa …(16)
が成り立つ。
【0069】
このように、この発明における制限条件は、レンズ43および光電変換素子44のスペックに依存した反射領域42の設定であり、これ以外の条件、例えば、光源41からの光が拡散光であるか平行光であるか、光量の分布が均一であるか否か、などの特性の影響を受けない。
【0070】
ただし、上記の制限条件に含まれない領域に光を照射し、そこを反射領域として測定する場合においても、測定対象物の変動量に起因する誤差が測定者が要求する誤差を下回っている範囲内においては、測定対象物の特性の測定は十分可能である。
【0071】
なお、光電変換素子44をレンズ43の後側焦点面43b内に設置するには、次のようにする。すなわち、例えば、紙面37aの状態が均一な白紙に光源41から光を照射し、この白紙をレンズ43の光軸43aに垂直な面内で移動させると同時に、光軸43aに垂直な面内で光電変換素子44を移動させたときに、その面内のいずれの位置でも受光出力レベルが等しくなるような面位置を探し、その面位置内の所望の位置に光電変換素子44を設置する。
【0072】
図1のように、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する例で、レンズ43として、幅(直径)uが15mm、焦点距離f(=fa=fb)が20mmの平凸レンズを用い、光電変換素子44として、直径2rが1.2mmのPIN−Siフォトダイオードを用いて、その中心位置をレンズ43の光軸43aに一致させ、光源41として、上述したようにLEDを用いることによって、全体で30mm×30mm×20mmという小型サイズの光学測定装置を実現することができた。
【0073】
この具体例の場合、反射領域42の制限条件については、レンズ43の直径uが15mm、光電変換素子44の直径2rが1.2mm、レンズ43の焦点距離faが20mmであるので、紙面−レンズ間の距離aが20mmの場合には、式(15)から、反射領域42の直径tは13.8mmまでが可能となる。
【0074】
なお、より微小な領域を測定する場合には、これらの数値をそのまま縮小することによって、直径tが1mm程度、さらにはそれ以下の領域を測定して評価することも可能である。
【0075】
図6は、この具体例の光学測定装置を用いて、紙面を変動させて測定を行った場合の受光出力の変化を示す。これから明らかなように、この具体例によれば、紙面の上下変動が1mm以上であっても、受光出力の変化を0.1%以下に抑制でき、レンズ43の収差などの各部品に起因する誤差が残る程度の、高精度の測定が可能となる。上述したように、この発明の方法ないし装置によらない場合には、紙面の上下変動量が1mmのとき、受光出力の変化が15%程度となるため、上記の具体例によって2桁以上の大幅な高精度化を実現できることになる。
【0076】
さらに、この例では、1個あたり数10円から数100円の部品を使用して装置を構成できるため、光学測定装置本体は1000円程度という非常に低いコストで製造可能である。
【0077】
図2のように、光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する例で、レンズ43として、幅(直径)uが20mm、焦点距離f(=fa=fb)が30mmの平凸レンズを用い、光電変換素子44として、直径2rが1.2mmのPIN−Siフォトダイオードを用いて、その中心位置をレンズ43の光軸43aに一致させ、光源41として、上述したようにLEDを用いることによって、全体で30mm×30mm×40mmという小型サイズの光学測定装置を実現することができた。
【0078】
この具体例の場合、反射領域42の制限条件については、レンズ43の直径uが20mm、光電変換素子44の直径2rが1.2mm、レンズ43の焦点距離faが30mmであるので、紙面−レンズ間の距離aが20mmの場合には、式(15)から、反射領域42の直径tは19.2mmまでが可能となる。
【0079】
なお、この場合も、より微小な領域を測定する場合には、これらの数値をそのまま縮小することによって、直径tが1mm程度、さらにはそれ以下の領域を測定して評価することも可能である。
【0080】
図7は、この具体例の光学測定装置を用いて、紙面を変動させて測定を行った場合の受光出力の変化を示す。これから明らかなように、この具体例によれば、紙面の上下変動が1mm以上であっても、受光出力の変化を0.1%以下に抑制でき、レンズ43の収差などの各部品に起因する誤差が残る程度の、高精度の測定が可能となる。上述したように、この発明の方法ないし装置によらない場合には、紙面の上下変動量が1mmのとき、受光出力の変化が15%程度となるため、上記の具体例によって2桁以上の大幅な高精度化を実現できることになる。
【0081】
さらに、この例でも、1個あたり数10円から数100円の部品を使用して装置を構成できるため、光学測定装置本体は1000円程度という非常に低いコストで製造可能である。
【0082】
ここで、図1のように光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合と、図2のように光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する場合とを、比較する。
【0083】
図1のように、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合には、光源41をレンズ43の側方に配置するため、光源41からの光はレンズ43の光軸43aに対して大きな角度で紙面37aに入射することになる。そのため、図8(A)に示すように、紙面37aが上下方向に変動したとき、光源41による紙面37a上の照射領域Tが水平方向(光軸43aに垂直な方向)に大きく移動することになる。
【0084】
これに対して、図2のように、光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する場合には、光源41からの光はレンズ43の光軸43aに対して小さな角度で紙面37aに入射するので、図8(B)に示すように、紙面37aが上下方向に同じ量だけ変動したときの、光源41による紙面37a上の照射領域Tの水平方向への移動量は小さくなる。
【0085】
そのため、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合には、紙面37aが上下方向に変動したとき、紙面37a上の照射領域Tからの反射光中で、レンズ43の周辺部分を通る光が多くなって、レンズ43が有する球面収差により、光電変換素子44で受光される光量が変化し、光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する場合に比べると、紙面の上下変動による受光出力の変化が大きくなる。
【0086】
そこで、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合に、レンズ43を介して紙面37aに照射する場合と同程度に受光出力の変化を小さくするために、レンズ43の幅(直径)uを小さくして、光源41をより光軸43aに近付けることにより、光源41からの光を光軸43aに対して小さな角度で紙面37aに入射させようとすると、上記の式(15)で表される制限条件を満たすことが困難となる。
【0087】
そのため、レンズ43を紙面37aから遠ざけることにより、光源41からの光を光軸43aに対して小さな角度で紙面37aに入射させようとすると、光学測定装置全体が紙面37aに垂直な方向に大型化してしまう。また、光源41をレンズ43の側方ではなく、レンズ43と紙面37aとの間に配置することにより、光源41からの光を光軸43aに対して小さな角度で紙面37aに入射させようとすると、光源41が紙面37aからの反射光を遮ってしまい、測定が困難となる。
【0088】
以上の点から、図2のように光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する方が、図1のように光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合に比べて、より望ましい。ただし、上述したように、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合でも、紙面37aの上下変動による受光出力の変化を十分に抑制することが可能である。
【0089】
図2のように、光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する場合には、同図に示すように、光源41は、レンズ43の後側焦点面43bより後方に配置することが望ましい。このように、光源41を後側焦点面43bよりレンズ43から遠い位置に配置することによって、光源41から発した光はレンズ43を通過する際に集光されるので、紙面37a上の反射領域42を、より確実に式(15)の条件に制限することができる。
【0090】
これに対して、光源41を後側焦点面43bよりレンズ43に近い位置に配置すると、光源41からの光はレンズ43を通った後、さらに広がっていくので、反射領域42を式(15)の条件に制限することが困難となる。また、光源41を後側焦点面43b上に配置すると、光源41からの光はレンズ43を通った後、ほぼ平行光となり、反射領域42はレンズ43の幅(直径)と同じ大きさになるので、やはり反射領域42を式(15)の条件に制限することは困難となる。
【0091】
図1のように、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合、実際には、反射領域42を制限するために、光源41に絞りなどを設けて、光源41からの光を細い光路のものにする必要がある。
【0092】
また、光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する場合、光源41に絞りなどを設けて、光源41からの光を十分に細い光路のものにすれば、光源41を後側焦点面43bよりレンズ43に近い位置に配置し、または後側焦点面43b上に配置してもよい。
【0093】
[光学測定方法および光学測定装置の他の実施形態]
(開口部または集光レンズを設ける場合)
図1または図2に示した例は、光電変換素子44をレンズ43の後側焦点面43bに配置する場合であるが、この発明は、原理的に、紙面37aで特定の角度範囲内に反射して後側焦点面43bの特定領域に入射する光のみをすべて、光電変換素子44で受光できればよいので、光電変換素子44は、必ずしも後側焦点面43bに配置する必要はなく、後側焦点面43bより後方に配置してもよい。
【0094】
図9または図10は、このように光電変換素子44を後側焦点面より後方に配置する場合の一例で、後側焦点面の特定領域の位置に開口部45を設けて、この開口部45を通過した光のみをすべて、開口部45の後方に設けた光電変換素子44で受光する場合である。
【0095】
なお、図9は、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合であり、図10は、光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する場合である。
【0096】
この例では、紙面37aで特定の角度範囲内に反射して後側焦点面の特定領域に入射する光のみがすべて、開口部45を通過して光電変換素子44で受光されるので、光電変換素子44からは、図1または図2の例と同様に、紙面37aの上下変動に影響されない受光出力を得ることができる。
【0097】
また、この例では、開口部45の大きさを、図4および図5に示した長さ2rに設定すればよく、光電変換素子44の大きさは、開口部45を通過した光のみをすべて受光できれば、任意に選定することができる。
【0098】
図11または図12は、図9または図10の例の開口部45の位置、すなわちレンズ43の後側焦点面の特定領域の位置に集光レンズ46を設けて、この集光レンズ46で集光された光のみをすべて、集光レンズ46の後方に設けた光電変換素子44で受光する場合である。
【0099】
なお、図11は、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合であり、図12は、光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する場合である。
【0100】
この例でも、紙面37aで特定の角度範囲内に反射して後側焦点面の特定領域に入射する光のみがすべて、集光レンズ46で集光されて光電変換素子44で受光されるので、光電変換素子44からは、図1または図2の例と同様に、紙面37aの上下変動に影響されない受光出力を得ることができる。
【0101】
(画像の色を測定する場合)
画像の色を測定する場合には、一般的に、画像が形成された紙面に垂直な方向に対して45度の方向から光を照射して、0度の方向で受光する方法、または逆に、0度の方向から光を照射して、45度の方向で受光する方法が採られる。
【0102】
そこで、この発明でも、測色を行う場合には、図1または図2などに示したように、光源41からの光を、レンズ43を介することなく、またはレンズ43を介して、紙面37aに照射するに当たって、光源41からの光を、レンズ43の光軸43aに対して45度前後の角度で、紙面37aに照射する。ただし、紙面37aの拡散方向の偏りが大きくなければ、45度前後に限らず、光軸43aに対して60度以下の角度で照射することができる。
【0103】
図1、図2、図9、図10、図11または図12の例において、光源41として赤、緑または青の色光を発するものを用いることによって、紙面37a上に形成された、それぞれ赤、緑または青の補色であるシアン、マゼンダまたはイエローの画像の濃度を、光電変換素子44の受光出力によって測定することができる。また、ブラック(黒)の画像の濃度の測定用には、上記の赤、緑または青の色光を発する光源、または白色光を発する光源を用いることができる。
【0104】
このように、上述した例の光学測定装置において、光源41として赤、緑または青の色光を発するものを用いて、紙面37a上のシアン、マゼンダまたはイエローの画像の濃度を測定した結果、紙面37aの上下変動が1mm以上であっても、受光出力の変化を0.1%以下に抑制することができた。これは、色差に関しては、濃度に応じて0.1以下から0.4程度の判別が可能なレベルに相当し、肉眼では判別不可能なレベルの色差まで容易に判別可能となる。
【0105】
さらに、赤、緑および青の色光を発する光源などの複数の光源を設けて、これら複数の光源を順次点灯させることによって、フルカラー画像の色を評価することができる。
【0106】
図13は、この場合の例を示し、紙面37a上には、その進行方向に、それぞれ赤、緑、青の補色であるシアン、マゼンダ、イエローのパッチ画像が形成されるもので、光源41として、それぞれ赤、緑、青の色光を発する3つの光源41R,41G,41Bを、例えばレンズ43の光軸方向からみて120度の角間隔で配置する。
【0107】
これら光源41R,41G,41Bを、紙面37a上のシアン、マゼンダ、イエローの画像に同期させて、光源切換器71によって切り換え、光電変換素子44の受光出力を、増幅器63を介してゲート回路72R,72G,72Bに供給して、これらゲート回路72R,72G,72Bを、光源切換器71からの切換信号に同期させて、それぞれ光源41R,41G,41Bが点灯する期間においてゲートが開く状態にして、ゲート回路72R,72G,72Bから、それぞれ光源41R,41G,41Bが点灯する期間における光電変換素子44の受光出力SR,SG,SBを取り出し、その受光出力SR,SG,SBを、図では省略した測定演算部に供給する。
【0108】
したがって、紙面37a上のシアン、マゼンダ、イエローの画像の濃度を、ゲート回路72R,72G,72Bの出力SR,SG,SBによって測定することができ、さらに、その出力SR,SG,SBを測定演算部で総合的に計算することによって、フルカラー画像の色を評価することができる。
【0109】
紙面37a上にブラックのパッチ画像も形成される場合には、光源41R,41G,41Bのいずれかをブラックの画像の測定用に兼ねさせ、またはブラックの画像の測定用に白色光を発する光源を追加するとともに、光電変換素子44の受光出力からブラックの画像の測定出力を取り出すゲート回路を追加して設ければよい。
【0110】
図13は、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合であるが、光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する場合にも、同様に構成することができる。
【0111】
図14は、画像の色を測定する場合の他の例を示す。この例では、用紙37上には、矢印で示す搬送方向に対して直交する左右方向に並べられて、シアン、マゼンダ、イエローおよびブラックのパッチ画像が形成される。
【0112】
そして、光学測定システムとして、それぞれ上述した光源41として赤、緑、青および赤の色光を発する光源を用いた、上述したレンズ43および光電変換素子44を別個に有する4つの光学測定装置40R,40G,40Bおよび40Rを、用紙37の搬送方向に対して直交する左右方向に並べて設け、それぞれの光学測定装置40R,40G,40Bおよび40Rによって、用紙37上のシアン、マゼンダ、イエローおよびブラックの画像の濃度を測定する。
【0113】
したがって、光学測定装置40R,40G,40Bおよび40Rの測定出力を総合的に計算することによって、フルカラー画像の色を評価することができるとともに、その測定結果を画像形成装置の各工程にフィードバックすることによって、画像形成装置において高画質の画像を得ることが可能となる。
【0114】
図15は、画像の色を測定する場合のさらに他の例を示す。この例では、図13の例のように複数の光源を設けて、これを切り換える代わりに、レンズ43と光電変換素子44との間に色フィルタ47を設けて、これを色フィルタ交換手段48によって、測定する画像の色に応じて切り換える。
【0115】
そして、図13の例と同様に、色フィルタ47の切り換えに同期させて、光電変換素子44の受光出力を取り出すことによって、紙面37a上に形成された各色の画像の濃度を測定することができ、さらに、その測定出力を測定演算部で総合的に計算することによって、フルカラー画像の色を評価することができる。
【0116】
なお、色フィルタ47は、光源41と紙面37aとの間、または紙面37aとレンズ43との間に設けるようにしてもよい。また、図15は、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合であるが、光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する場合にも、同様に構成することができる。
【0117】
また、図9または図10の例のように開口部45を設ける場合には、開口部45と光電変換素子44との間に、また図11または図12の例のように集光レンズ46を設ける場合には、集光レンズ46と光電変換素子44との間に、色フィルタを設けてもよい。
【0118】
図16は、画像の色を測定する場合のさらに他の例を示す。この例では、図10の例のように開口部45を設ける場合に、その開口部45の位置に分光器49を設けて、紙面37aからの反射光を赤、緑、青の色光などに分離し、それぞれの色光を別個の光電変換素子44R,44G,44Bにより受光することによって、紙面37a上に形成された各色の画像の濃度を測定する。
【0119】
なお、図16は、光源41からの光をレンズ43を介して紙面37aに照射する場合であるが、光源41からの光をレンズ43を介することなく紙面37aに照射する場合にも、同様に構成することができる。
【0120】
また、分光器49は、開口部45の位置ではなく、開口部45の後方位置に設けてもよい。さらに、図11または図12の例のように集光レンズ46を設ける場合にも、その集光レンズ46の後方位置に分光器を設けて、同様に構成することができる。
【0121】
(外乱光による影響の除去)
上述した光学測定装置においては、光源41からの光以外の室内の照明光などが、外乱光として光電変換素子44に入射する可能性がある。そこで、外乱光が光電変換素子44に入射しないように装置周辺を筐体で覆うことも考えられるが、以下のように構成することによって、外乱光による影響をより確実に除去することができる。
【0122】
すなわち、図17は、外乱光による影響を除去する場合の例で、光源41を一定周期で点滅させ、その点滅周期に合わせて光電変換素子44の受光出力を取り出すことによって、外乱光による影響を除去するものである。
【0123】
この例では、タイミング制御部61から光源41の発光ドライブ回路62に、一定周期でハイレベルとローレベルを繰り返す発光タイミング信号TGを供給して、光源41を、発光タイミング信号TGのハイレベル期間で発光させ、ローレベル期間では消灯状態とする。
【0124】
そして、光電変換素子44の受光出力を、増幅器63を通じて2つのサンプルホールド回路64および65に供給し、サンプルホールド回路64には、発光タイミング信号TGをサンプルホールド信号として供給し、サンプルホールド回路65には、発光タイミング信号TGを極性反転回路67により極性反転させた信号をサンプルホールド信号として供給する。
【0125】
したがって、サンプルホールド回路64では、発光タイミング信号TGのハイレベル期間において、光電変換素子44の受光出力がサンプルホールドされて、サンプルホールド回路64からは、光源41が発光しているときの受光出力が得られるとともに、サンプルホールド回路65では、発光タイミング信号TGのローレベル期間において、光電変換素子44の受光出力がサンプルホールドされて、サンプルホールド回路65からは、光源41が消灯しているときの受光出力が得られる。
【0126】
光源41が消灯しているときの受光出力は、外乱光のみによる受光出力で、この外乱光による受光成分は、サンプルホールド回路64の出力にも含まれる。
【0127】
そこで、サンプルホールド回路64および65の出力を減算回路68に供給して、両者の差を演算する。その結果、減算回路68からは、外乱光による受光成分が除去された、光源41からの光のみによる受光出力が得られる。したがって、この減算回路68の出力から、外乱光の影響のない正確な測定結果を得ることができる。
【0128】
なお、光源41を点滅させる代わりに、光源41の発光強度を一定周期で変え、その強弱の周期に合わせて光電変換素子44の受光出力を取り出すようにしてもよい。また、図17は、図1の例に適用した場合であるが、図2の例や図9以下の例に適用することもできる。
【0129】
〔その他の実施形態または実施例〕
図示した例は、レンズ43を一つのレンズにより構成する場合であるが、レンズ43を複数のレンズからなるレンズ系として構成してもよい。
【0130】
また、光電変換素子44としても、例えば、複数の光電変換素子を設けて、それぞれの受光出力を合計したものを取り出すようにしてもよい。受光面積の大きい光電変換素子を用いると、周波数応答特性として十分なものを得にくいが、受光面積の小さい光電変換素子を複数用いて、それらの受光出力を合計したものを取り出すことによって、十分な周波数応答特性を確保することができ、かつ十分なレベルの受光出力を得ることができるようになる。
【0131】
なお、光電変換素子を複数設ける代わりに、1個の光電変換素子を後側焦点面内の複数の位置に移動させ、各位置での受光出力を合計するようにしても、同様の作用効果が得られる。
【0132】
このように複数の光電変換素子を後側焦点面内に設け、または1個の光電変換素子を後側焦点面内の複数の位置に移動させる場合、異なる位置の光電変換素子に入射する光は、紙面37aからの反射光のうちの異なる角度範囲の光である。そこで、異なる位置での光電変換素子の出力を別個に読み取って、その分布を求めることによって、複数の反射角度範囲への反射光の出力分布を得ることも可能である。
【0133】
なお、光源41からの光がレンズ43を保持する部材で反射し、その反射光が外乱光として光電変換素子44に入射する可能性がある場合には、それを阻止するために、レンズ43の前または後に絞りを設けることが望ましい。
【0134】
図18に示した例は、画像形成装置の画像出力部100において、定着器36による定着後の位置で、光学測定装置40により画像を測定する場合であるが、転写器35による転写と定着器36による定着との間の位置などで、光学測定装置40により画像を測定するようにしてもよい。
【0135】
また、図18および図19の例は、電子写真方式の画像形成装置の場合であるが、この発明の光学測定装置40による画像の測定、およびその測定出力に基づく画質の制御は、インクジェット方式、感熱フィルム方式などの他の方式の画像形成装置にも適用することができる。
【0136】
さらに、画像を形成する工程を含まず、画像が形成された用紙などを搬送する装置において、その搬送中に、用紙などに形成された画像を測定する場合にも適用することができ、画像形成装置に適用した場合と同様に高精度の測定が可能となる。
【0137】
また、測定対象物は、以上の例のような用紙でなくてもよい。さらに、平坦なものでなく、凹凸を有する形状のものでも、上述した式(15)の条件を満たしていれば、反射領域の特性を正確に測定することができる。したがって、この発明は、画像の測定だけではなく、測定対象物の種々の特性を測定する場合に広く適用することができる。
【0138】
また、上述したように、後側焦点面に複数の光電変換素子を設ける場合には、測定対象物からの反射光の反射角度分布を求めることができるので、測定対象物の表面性を評価することも可能になる。
【0139】
【発明の効果】
上述したように、この発明の光学測定方法または光学測定装置によれば、用紙などの測定対象物がレンズ光軸方向に変動する場合でも、その変動に影響されない高精度の測定を行うことができる。特に、光源からの光をレンズを介して測定対象物に照射する場合には、より高精度の測定が可能となる。
【0140】
また特に、特定の制限条件を満たす反射領域を設定することによって、紙面の上下変動などの、測定対象物のレンズ光軸方向における変動による測定出力の変化をゼロにすることができ、非常に高精度の測定が可能となる。
【0141】
さらに、光学測定装置を小型かつ低コストにすることができ、カラープリンタなどの画像形成装置において、装置の大きさおよびコストを増加させずに、オンライン測定によるフィードバック制御によって、出力する画像の画質を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光学測定装置の一例を示す図である。
【図2】この発明の光学測定装置の他の例を示す図である。
【図3】この発明の光学測定方法の原理を説明するための図である。
【図4】この発明の光学測定方法での必要な条件を説明するための図である。
【図5】この発明の光学測定方法での必要な条件を説明するための図である。
【図6】図1の例の光学測定装置の具体例の特性を示す図である。
【図7】図2の例の光学測定装置の具体例の特性を示す図である。
【図8】図1の例の光学測定装置と図2の例の光学測定装置との比較の説明に供する図である。
【図9】この発明の光学測定装置のさらに他の例を示す図である。
【図10】この発明の光学測定装置のさらに他の例を示す図である。
【図11】この発明の光学測定装置のさらに他の例を示す図である。
【図12】この発明の光学測定装置のさらに他の例を示す図である。
【図13】この発明の光学測定装置のさらに他の例を示す図である。
【図14】この発明の光学測定システムの一例を示す図である。
【図15】この発明の光学測定装置のさらに他の例を示す図である。
【図16】この発明の光学測定装置のさらに他の例を示す図である。
【図17】この発明の光学測定装置のさらに他の例を示す図である。
【図18】この発明の光学測定装置を用いた画像形成装置の一例を示す図である。
【図19】図18の画像形成装置の画質を制御する部分を示す図である。
【図20】従来の光学測定装置の一例を示す図である。
【図21】従来の光学測定装置の他の例を示す図である。
【符号の説明】
31 レーザ出力部
32 感光体
33 スコロトロン帯電器
34 現像器
35 転写器
36 定着器
37 用紙
37a 紙面
40 光学測定装置
41 光源
42 反射領域
43 レンズ
43a 光軸
43b 後側焦点面
44 光電変換素子
45 開口部
46 集光レンズ
47 色フィルタ
48 色フィルタ交換手段
49 分光器
50 画像制御部

Claims (25)

  1. 互いに相対位置が一定となるように設置された光源、レンズおよび光電変換素子を用いて、前記光源からの光を測定対象物に照射し、この測定対象物からの拡散反射光を、前記レンズを介して前記光電変換素子で受光し、この光電変換素子の受光出力から、前記測定対象物に関する特性を測定するとともに、前記光源から前記測定対象物に照射される光の光軸と前記レンズの光軸とを異ならせた方法において、
    前記測定対象物上に反射領域として、その領域の端で反射した光が前記レンズの幅内を通過する領域を設定したとき、前記光源から前記測定対象物への照射光の前記測定対象物上の照射領域が、その反射領域内に位置するように、前記光源、レンズおよび光電変換素子を構成し、
    前記レンズの前記光電変換素子側の焦点面上に、前記レンズを通過した後の前記測定対象物からの拡散反射光が入射する範囲のうちの一部の領域に入射する拡散反射光だけを前記光電変換素子で受光するように受光領域または透過領域を設け、この光電変換素子が受光した総光量を、この光電変換素子の出力とすることを特徴とする光学測定方法。
  2. 請求項1に記載の光学測定方法において、
    前記光源からの光を前記レンズを介することなく前記測定対象物に照射することを特徴とする光学測定方法。
  3. 請求項1に記載の光学測定方法において、
    前記光源からの光を前記レンズを介して前記測定対象物に照射することを特徴とする光学測定方法。
  4. 請求項3に記載の光学測定方法において、
    前記光源を、前記レンズの前記光電変換素子側の焦点面より前記レンズから遠い位置に配置することを特徴とする光学測定方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の光学測定方法において、
    前記レンズの前記光電変換素子側の焦点面に、前記一部の領域の面積を受光面積とする光電変換素子を配置することを特徴とする光学測定方法。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の光学測定方法において、
    前記一部の領域は開口であって、この開口を通る前記測定対象物からの反射光のみを前記光電変換素子で受光することを特徴とする光学測定方法。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の光学測定方法において、
    前記一部の領域の位置に、この一部の領域を通過する光のみを前記光電変換素子に入射させる集光レンズを設けることを特徴とする光学測定方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の光学測定方法において、
    前記反射領域の大きさを、
    A≧B+(C×D)/f
    の条件の範囲に設定することを特徴とする光学測定方法。ただし、Aは前記レンズの端と前記レンズの光軸との間の距離、Bは前記反射領域の端と前記光軸との間の距離、Cは前記レンズと前記反射領域との間の距離、Dは前記一部の領域の端と前記光軸との間の距離、fは前記レンズの焦点距離である。
  9. 測定対象物に対して光を照射する光源と、
    この光源からの照射光の入射方向とは異なる方向を光軸とし、前記測定対象物からの拡散反射光の一部が入射するレンズと、
    このレンズの前記測定対象物側とは反対側の焦点面の位置において、このレンズを通過した後の前記測定対象物からの拡散反射光が前記焦点面上に入射する範囲のうちの一部の領域に入射する拡散反射光だけを受光するように、その一部の領域に対応する受光面積を有して前記焦点面上に配置され、その受光した総光量を、その出力とする光電変換素子とを備え、
    前記光源、レンズおよび光電変換素子は、互いに相対位置が一定となるとともに、前記測定対象物上に反射領域として、その領域の端で反射した光が前記レンズの幅内を通過する領域を設定したとき、前記照射光の前記測定対象物上の照射領域が、その反射領域内に位置するように設置され、
    前記測定対象物は、前記光源、レンズおよび光電変換素子に対する相対位置が、少なくとも前記レンズの光軸方向に変化するものであり、
    前記光電変換素子の出力から、前記測定対象物に関する特性を測定することを特徴とする光学測定装置。
  10. 請求項9に記載の光学測定装置において、
    前記光源からの光が前記レンズを介することなく前記測定対象物に照射されることを特徴とする光学測定装置。
  11. 請求項9に記載の光学測定装置において、
    前記光源からの光が前記レンズを介して前記測定対象物に照射されることを特徴とする光学測定装置。
  12. 請求項11に記載の光学測定装置において、
    前記光源が、前記レンズの前記光電変換素子側の焦点面より前記レンズから遠い位置に配置されたことを特徴とする光学測定装置。
  13. 請求項9〜12のいずれかに記載の光学測定装置において、
    前記反射領域の大きさが、
    A≧B+(C×D)/f
    の条件の範囲に設定されたことを特徴とする光学測定装置。ただし、Aは前記レンズの端と前記レンズの光軸との間の距離、Bは前記反射領域の端と前記光軸との間の距離、Cは前記レンズと前記反射領域との間の距離、Dは前記一部の領域の端と前記光軸との間の距離、fは前記レンズの焦点距離である。
  14. 測定対象物に対して光を照射する光源と、
    この光源からの照射光の入射方向とは異なる方向を光軸とし、前記測定対象物からの拡散反射光の一部が入射する第1レンズと、
    この第1レンズの前記測定対象物側とは反対側の焦点面の位置において、この第1レンズを通過した後の前記測定対象物からの拡散反射光が前記焦点面上に入射する範囲のうちの一部の領域に入射する拡散反射光だけを透過させるように前記焦点面上に設けられた第2レンズまたは開口と、
    この第2レンズまたは開口を透過した拡散反射光を受光し、その受光した総光量を、その出力とする光電変換素子とを備え、
    前記光源、前記第1レンズ、前記第2レンズまたは開口、および前記光電変換素子は、互いに相対位置が一定となるとともに、前記測定対象物上に反射領域として、その領域の端で反射した光が前記第1レンズの幅内を通過する領域を設定したとき、前記照射光の前記測定対象物上の照射領域が、その反射領域内に位置するように設置され、
    前記測定対象物は、前記光源、前記第1レンズ、前記第2レンズまたは開口、および前記光電変換素子に対する相対位置が、少なくとも前記第1レンズの光軸方向に変化するものであり、
    前記光電変換素子の出力から、前記測定対象物に関する特性を測定することを特徴とする光学測定装置。
  15. 請求項14に記載の光学測定装置において、
    前記光源からの光が前記第1レンズを介することなく前記測定対象物に照射されることを特徴とする光学測定装置。
  16. 請求項14に記載の光学測定装置において、
    前記光源からの光が前記第1レンズを介して前記測定対象物に照射されることを特徴とする光学測定装置。
  17. 請求項16に記載の光学測定装置において、
    前記光源が、前記第1レンズの前記光電変換素子側の焦点面より前記第1レンズから遠い位置に配置されたことを特徴とする光学測定装置。
  18. 請求項14〜17のいずれかに記載の光学測定装置において、
    前記反射領域の大きさが、
    A≧B+(C×D)/f
    の条件の範囲に設定されたことを特徴とする光学測定装置。ただし、Aは前記第1レンズの端と前記第1レンズの光軸との間の距離、Bは前記反射領域の端と前記光軸との間の距離、Cは前記第1レンズと前記反射領域との間の距離、Dは前記第2レンズまたは開口の端と前記光軸との間の距離、fは前記第1レンズの焦点距離である。
  19. 請求項9〜18のいずれかに記載の光学測定装置において、
    点滅させて発光させるように、または発光強度に強弱をつけて発光させるように前記光源を制御する手段と、前記光電変換素子の受光出力を、前記光源の点滅または発光強度の強弱に同期させて取り出す手段とを設けたことを特徴とする光学測定装置。
  20. 請求項9〜19のいずれかに記載の光学測定装置において、
    前記光電変換素子または前記第2レンズもしくは開口を、互いに異なる複数の位置に設置し、または、前記光電変換素子または前記第2レンズもしくは開口を、前記レンズまたは前記第1レンズの前記光電変換素子側の焦点面内において複数の位置に移動させ、前記複数の位置での受光出力の合計から、前記測定対象物に関する特性を測定することを特徴とする光学測定装置。
  21. 請求項9〜20のいずれかに記載の光学測定装置において、
    前記光源から前記光電変換素子までの光路中に光学的フィルタを設けて、前記光電変換素子の受光出力から、前記測定対象物の色を測定することを特徴とする光学測定装置。
  22. 請求項9〜20のいずれかに記載の光学測定装置において、
    前記光源として、発光する光の波長が異なる複数の光源を設けるとともに、この複数の光源からの光の前記測定対象物からの反射光の前記光電変換素子による受光出力を、それぞれの光源ごとに分離して得る手段を設けて、前記測定対象物の色を測定することを特徴とする光学測定装置。
  23. 請求項14〜18のいずれかに記載の光学測定装置において、
    前記第2レンズまたは開口に到達する光を分光器により検出して、前記測定対象物の色を測定することを特徴とする光学測定装置。
  24. 請求項9〜20のいずれかに記載の光学測定装置を一つの測定対象物に対して複数設けるとともに、その複数の光学測定装置の前記光源の発光波長は互いに異なるものとし、その複数の光学測定装置の前記光電変換素子の受光出力から、前記測定対象物の色を測定することを特徴とする光学測定システム。
  25. 画像形成手段により画像が形成された画像形成媒体を前記測定対象物として、この画像形成媒体の搬送路中に、請求項9〜23のいずれかに記載の光学測定装置または請求項24に記載の光学測定システムが設置されるとともに、
    その光学測定装置または光学測定システムの測定結果に基づいて、画像形成媒体に形成される画像の画質を制御する制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
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