JP3532714B2 - シール装置 - Google Patents
シール装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/166—Sealings between relatively-moving surfaces with means to prevent the extrusion of the packing
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Description
アップリングとの組合による油空圧用のシール装置に関
する。
3−113179号公報に記載の「Oリング取付構造及
びバックアップリング」が存在する。
造及びバックアップリングの断面図である。
グ取付溝51が形成されている。このOリング取付溝5
1は、溝底面55が円弧状に形成されている。
2とバックアップリング53とが嵌合されている。Oリ
ングはゴム材製の断面円形に形成されてシャフト50と
軸受54との嵌合間隔58をシールするように成されて
いる。又、バックアップリング53は嵌合内周面56と
の間に間隔57を形成した外径のつる巻状に形成され
て、Oリング52に圧力流体が作用したとき、Oリング
52がシャフト50と軸受54との間隔57側へ押圧さ
れるのを支持している。
とバックアップリング53との組合構造の断面図であ
る。
と同様に構成されている。
形状を成して軸受54の嵌合内周面56と間隔57を成
す外周面に形成されている。この間隔57は、バックア
ップリング53が樹脂材製であるため伸びがないので、
組立を容易にすることと、温度により膨張が大きいた
め、これに対応させるためである。
の内径を大きくして溝底面55との間に形成したものも
存在する(又は、偏心して形成される場合もある)。
てOリング52を圧縮すると、Oリング52が弾性変形
してバックアップリング53を弾性変形させる前にバッ
クアップリング53と嵌合内周面56側の間隔57、又
は嵌合間隔58に、図11に一例として示すように、押
し込まれる。
Oリング取付溝51はシャフト50の強度を低下させな
いために底面が円弧状に形成されている。しかし、底面
が円弧状であるため作動流体がOリング52に作用して
もバックアップリング53の外周面を軸受54の嵌合内
周面56に急速に対応して接合させることが困難であ
る。このため、Oリング52の一部がバックアップリン
グ53およびシャフト50と軸受54との間隔57又は
嵌合間隔58にはみ出して損傷することになる。
を円弧面にしてOリング52とバックアップリング53
とを並列にするためには、少なくとも溝底面55の曲率
半径RをOリング52の断面半径に対し数倍大きくしな
ければならないのでOリング取付溝51の軸方向巾が特
に大きくしなってしまう。このため、Oリング52は移
動が大きくなるからバックアップリング53の外周面と
嵌合内周面56との間隔57に一部がはみ出しながら移
動して、ついには損傷に発展する。
に、半径Rの円弧を大きくするとバックアップリング5
3が移動に伴う外径側へ拡張する率を小さくするから、
Oリング52の弾性変形に追随できずにOリング52が
間隔57又は嵌合間隔58へはみ出すことになる。又、
反対に、溝底面55の半径Rの円弧を小さくすると、バ
ックアップリング53の軸方向の取付けスペースが小さ
くなるので、バックアップリング53の厚さが薄くな
り、バックアップリング53自体が嵌合間隔58へ押込
まれることになる。又、Oリング52が押圧されて移動
する間に円弧状の溝底面55により捩じれることがあ
る。
れたものであって、その技術的課題は、Oリングがシー
ルする嵌合間にはみ出して損傷するのを防止すると共
に、Oリングが作動中に捩じれたりして損傷するのも防
止することにある。そして、バックアップリングにより
Oリングのシール効果を発揮させることにある。
課題を解決するために、以下のような手段を採用してい
る。すなわち、請求項1に係る発明は、一方部材と他方
部材との互いの嵌合面の前記一方部材の嵌合面に有する
取付溝内にゴム状弾性材製のOリングと該Oリングより
硬質のバックアップリングとが並列に配置されたシール
装置であって、前記バックアップリングは、前記Oリン
グの受圧側の反対に配置されて断面三角形状に形成され
た第1と第2のバックアップリング部を有すると共に、
前記両バックアップリング部の互いの傾斜面を接合させ
ることにより断面矩形状に形成され、かつ前記Oリング
側の前記第1のバックアップリング部の角部の軸方向巾
を、前記角部と反対の周面の軸方向巾に対して1/3以
下の薄肉に形成した手段を採用している。また、請求項
2に係る発明は、一方部材と他方部材との互いの嵌合面
の前記一方部材の嵌合面に取付溝が設けられ、該取付溝
内にゴム状弾性材製のOリングと該Oリングより硬質の
バックアップリングとが、Oリングを受圧側にした状態
で並列に配置されるシール装置であって、前記取付溝の
底面を、流体圧の作用方向に向かって順次他方部材の嵌
合面に近づく傾斜面に形成するとともに、前記バックア
ップリングは、流体圧が作用していない状態では、外周
面が他方部材の嵌合面に接合し、内周面の少なくとも一
部が前記取付溝の底面に接合し、Oリングとは反対側の
側面が取付溝の側面との間に間隙が存在し、流体圧が作
用した状態では、Oリングの押圧により前記バックアッ
プリングは前記間隙が狭くなる方向に移動することで、
前記内周面全体が前記取付溝の底面に圧接する手段を採
用している。さらに、請求項3に係る発明は、一方部材
と他方部材との互いの嵌合面の前記一方部材の嵌合面に
取付溝が設けられ、該取付溝内にゴム状弾性材製のOリ
ングと該Oリングより硬質のバックアップリングとが、
Oリングを受圧側にした状態で並列に配置されるシール
装置であって、前記バックアップリングを、内外周面の
うちの少なくとも外周面が常時他方部材の嵌合面に接合
し、前記Oリングと反対側の側面が流体圧の作用時にそ
れに対向する取付溝の側面に接合し、前記Oリングとの
対向面のうちの少なくとも外周側に位置する部分が前記
取付溝の底面に近づくに従って順次前記Oリングから離
れる傾斜面となり、かつ、外周側の厚みが内周側の厚み
よりも厚くなるような形状、寸法に形成した手段を採用
している。
アップリング5の接合面7が他方部材の嵌合面31に接
合すると共にOリング1側の第1バックアップリング部
5aの角部9が薄肉に形成されているから、作動流体圧
力によりOリング1が押圧されてバックアップリング5
に圧着してもOリング1はバックアップリング部5a、
5bの厚肉周面側で支持される形になるからバックアッ
プリング側へのはみ出しが防止される。
バックアップリングは、流体圧が作用していない状態で
は、外周面が他方部材の嵌合面に接合し、内周面の少な
くとも一部が取付溝の底面に接合し、Oリングとは反対
側の側面が取付溝の側面との間に間隙が存在し、流体圧
が作用した状態では、Oリングに押圧されて取付溝の側
面との間の間隙が狭くなる方向に移動して、内周面全体
が取付溝の底面に圧接して、Oリングを支持することに
なる。従って、Oリングがバックアップリングの外周面
と他方部材の嵌合面との間にはみ出すようなことはな
い。
の作用によってOリングが押圧されて圧縮変形したとき
に、バックアップリングはOリングに押圧されて取付溝
の側面に押し付けられることになる。この場合、バック
アップリングのOリングとの対向面のうちの少なくとも
外周側に位置する部分は、取付溝の底面に近づくに従っ
て順次Oリングから離れる傾斜面に形成され、しかもバ
ックアップリングの外周側の厚みは内周側の厚みより厚
く形成されているので、バックアップリングには傾斜面
に沿う他方部材の嵌合面の方向への分力が作用すること
になる。従って、この分力によってバックアップリング
の外周面が他方部材の嵌合面に強く圧接されることにな
るので、Oリングがバックアップリングの外周面と他方
部材の嵌合面との間にはみ出すようなことはない。
面に基づいて説明する。
ル装置10aの断面図である。このシール装置10a
は、軸20aに設けられた矩形状の取付溝21に装着さ
れる。
ング1は、ゴム材製又は弾力性の樹脂材製であり、断面
が円形状に形成されて全体が環状を成している。
て軸方向より軸20aの取付溝21に嵌合される。取付
溝21に嵌合されたOリング1は、外周面の第1シール
面2がハウジング30の嵌合面31に接合すると共に、
内周面の第2シール面3が取付溝21の溝底面22′と
接合する。尚、Oリング1は、XリングおよびDリング
等に置換することができる。又、受圧面4に流体圧力が
図の左側より作用する。
5は、樹脂材製又はアルミ材或は銅材製等のOリング1
より硬質材により形成される。通常の圧力では樹脂材が
適している。
三角形状に形成された外周面に薄肉の角部9を有する第
1バックアップリング部5aと外周面である接合面7の
巾が大きい第2バックアップリング部5bとの長辺であ
る傾斜面8、8を接合して断面矩形状に形成する。
巾Bに対し外周面である角部9の巾Aの寸法割合は3:
1に形成されている。この1/3以下の割合にすると、
角部9の肉厚と傾斜角との関係が良好になることが認め
られるからである。そして、角部9の巾A寸法は0.1
〜3mmの範囲にすることが好ましい。又、外径Dは嵌
合面31に接合する寸法に形成されている。更に、内径
dは溝底面22′よりC寸法だけ大径に形成されてい
る。内径dが溝底面22′より大径にしたのは、組立を
容易にすることと熱膨張が大きいため、これを考慮する
ためである。
第1バックアップリング部5aと反対の形状を成し、外
周面の巾B′寸法に対し、内周面の巾A′寸法の割合は
第1バックアップリング部5aの寸法のように特に限定
しなくとも良い。尚、第2バックアップリング部5bの
外径D寸法は嵌合面31に接合する形状にすると良い。
又、内周面と溝底面22′との間隔Cは設けても良い
が、内周面の巾A′が薄い場合は設けなくとも良い。
合するため1か所分割されている。この分割は径方向に
分割しても良いが、軸方向に対し傾斜するように切断す
ると良い。又、切断面を互いに段面にして接合しても良
い。尚、バックアップリング5は、分割しなくとも取付
溝21に装着できる場合には、分割面は不要である。
クアップリング5とは、取付溝21に対し、作用圧力側
にOリング1を配置すると共にこのOリング1を支持す
る側にバックアップリング5を配置する。
とOリング1は取付溝21を形成する一方側面側に押圧
されて作動圧力を圧力の大きさに対応してシールする。
このとき、Oリング1は作動圧力により弾性変形される
がバックアップリング5により支持されて、Oリング1
の一部が軸20aとハウジング30との間隔35に押出
されて損傷しようとするのを防止する。
ックアップリング5は、第1および第2バックアップリ
ング部5a、5bの接合する傾斜面8、8が互いに径方
向にずれようとするので、第1バックアップリング部5
aは、内径方向に縮径しようとする。同時に、第2バッ
クアップリング部5bは外径方向に拡径しようとする。
さらに、第1バックアップリング部5aの角部9の巾B
は薄肉に形成されているから変形が容易であると共に、
第2バックアップリング部5bの外周面巾B′寸法の厚
肉と協働してOリング1が間隔35へ押出されるのを効
果的に防止する。
プリング5の構造は、取付溝21の軸方向巾を大きくす
る必要もないから、Oリング1が作動流体の圧力を受け
てバックアップリング5側へ移動するとき捩じれて破損
することも防止できる。
シール装置10bの断面図である。このシール装置10
bも矩形状の取付溝21に装着される。
を設けたものである。そして、取付溝21に取付けるO
リング1とバックアップリング5との形状は図1と同様
の構成にしても良いが、図2のようにしても良い。すな
わち、第1バックアップリング部5aの管20bと接合
する内周面の巾Bを厚肉にしている。
aの内周面は管20bの外周面と接合する寸法Dに形成
されている。又、角部9の外径巾Aは図1とは反対に薄
肉に形成されている。角部9の巾Aを内周面の巾Bの1
/4以下にして薄肉に形成(0.1〜3mmの範囲にす
ることが好ましい)すると、外周面も取付溝21の溝底
面22′と接合させて間隔を0にすることが可能にな
る。
動流体をシールすると共に、作動流体圧力によりバック
アップリング5を圧着するようにして反対に支持され
る。
の内周面は管20bの外周面と接合する方向に移動して
Oリング1の間隔35側へのはみ出しを防止する。同時
に、外周面の角部9は、薄肉にして容易に変形するから
溝底面22′と接合すると共に、第2バックアップリン
グ部5bの厚肉の外周部により支持されてOリング1の
バックアップリング5側へのはみ出しが防止される。
シール装置10cの断面図である。
と同様に構成されている。又、バックアップリング5
は、図4に断面で示すように形成されている。このバッ
クアップリング5は1か所軸方向に対し傾斜角α=15
〜30゜にした分割面6に形成されている。又、バック
アップリング5は樹脂材製でOリング1より硬質に構成
されている。尚、バックアップリング5は、図5に示す
ように傾斜角γ=20〜30゜にしても良い。
ことによりバックアップリング5を取付溝21に容易に
嵌合できるようにすることができる。そして、傾斜した
分割面6にすることにより、分割面6、6間にOリング
1が押し込まれるのが防止できる。この分割面6、6
は、段面を組合せるようにしても良いし、径方向に切断
しても良い。それは、作用圧力の大きさにより設定され
る。
とは取付溝21に装着される。この取付溝21の溝底面
22′は、作動圧力が作用する方向へ取付溝21の深さ
が浅くなるように傾斜している。この傾斜角度δは1°
〜10°にすると良い。そして、バックアップリング5
の取付溝21に取付けた状態の形状は、外周面である接
合面7が嵌合面31に接合する寸法に形成されている。
さらに、内周面のOリング1と反対側端内周面bは溝底
面22′に接合すると共に、Oリング1側の端内周面a
は溝底面22′との間に間隔δを形成する。
21の側面との間には大きな間隔が存在し、この間隔が
消滅した状態で、バックアップリング5のOリング1側
の内周面における端内周面aは溝底面22′に圧接する
ようになる。
置10dの断面図である。このシール装置10dは、ハ
ウジング30に取付溝21が設けられているものであ
る。
同様に溝底面22′が傾斜している。又、Oリング1と
バックアップリング5は、図2に示すものと同様に構成
されている。
すシール装置10cに比べ取付溝21の軸方向巾が小さ
い場合に利用されるものである。
関係から溝底面22′の長さを長くする必要があるとき
は、Oリング1の受圧側にバックアップリング5より巾
寸法の小さなバックアップリングを設けると良い。この
バックアップリングを設けることによりOリング1の移
動中に惹起する捩じりを防止することができる。
gf/cm2 以上のプレス等の油圧装置などに用いられ
るものである。又、図2に示すシール装置10bは、燃
料噴射装置のインジェクタ等の燃料管に用いられるもの
である。その作動圧力は、100〜150kgf/cm
2 の高圧になる。
油圧装置に用いられるものである。更に、図6に示すシ
ール装置10dは、車等の油圧回路又は図2と同様な個
所に用いられる。
シール装置10eの断面図である。
に示すものと同様である。
に形成されている。そして、外周面である接合面7は嵌
合面31に接合する寸法に形成されている。又、内周面
は溝底面22′の寸法より大径に形成されている。更
に、傾斜面8は、Oリング1と対面するように配置され
て接合面7が他方部材の嵌合面31に接合すると共に、
側面7aが取付溝21の形成側面に接合して支持されて
いる。
取付溝21内に圧着されると、バックアップリング5の
傾斜面8を圧接するようにして、接合面7を他方部材の
嵌合面31に圧接させ、Oリング1が間隔35側へ押込
まれるのを防止することができる。
例であるが、ハウジング30に設けることもできる。そ
れは、ハウジング30を軸20aと想定して置換すれば
良い。尚、本発明の図1〜図7に於て説明を省略した符
号があるが、同一符号は同一構成又は類似構成である。
シール装置10fの断面図である。
グ1とバックアップリング5とが取付溝21に並列に装
着されて作動圧力を受けた状態の断面図である。すなわ
ち、図示左側から作動流体がOリング1に作用してOリ
ング1がバックアップリング5側に弾性変形しているも
のである。
成されて環状をなしている。そして、ゴム材としては、
アクリルゴム、ニトリルゴム、シリコンゴム、ポリウレ
タンラバ−、スチロ−ルゴム、ブチルゴム、クロロプレ
ンゴムおよびフッ素ゴム等一般に使用されているゴム材
から構成されている。
成されており、内周面の軸方向巾が外周側の巾より小さ
く形成されている。そして、Oリング1側が内周の接合
面7bの巾寸法に向って傾斜面8に形成されている。こ
のバックアップリング5は、樹脂材製である。
は、図1又は図7に示すシール装置10a、10eの符
号と同様である。
シール装置10fに作用すると、Oリング1は、バック
アップリング5の傾斜面8に圧接されてバックアップリ
ング5の傾斜面8と取付溝21の溝底面22′とを押圧
することになる。その結果、バックアップリング5の接
合面7をハウジング30の嵌合面31に接合させ、同時
に、Oリング1は傾斜面8により取付溝21の溝底面2
2′側へ移動するように変形するから、ハウジング30
と軸20との間隙35へ押込まれるのが効果的に防止さ
れる。
シール装置10gの断面図である。この図9に於て、図
示左側より作動流体圧力がOリング1に作用して仮想線
で示す円形のOリング1が弾性変形した状態になってい
る。
アップリング5のOリング1側の面が傾斜面8とその傾
斜面8の内径側が側面7aと略平行な受圧面8′に形成
されている。
成されている。尚、Oリング1の自由形は仮想線で示
す。そして、Oリング1に図8と同様に作動流体が作用
すると、Oリング1はバックアップリング5に作用す
る。そして、Oリング1はバックアップリング5の傾斜
面8と受圧面8′を押圧することになる。そして、バッ
クアップリング5を受圧面8′により取付溝21の側面
に圧着させると共に、傾斜面8により外径方向へ拡張し
てハウジング30の嵌合面31に圧接する。この結果、
バックアップリング5の接合面7はハウジング30の嵌
合面31と平行に圧接され、Oリング1の間隙35への
はみ出しを防止すると共に接合面7の摩耗が効果的に防
止される。
の三角形状を成すバックアップリング部が傾斜面を介し
て略矩形状に形成されていると共に角部が他方の周面の
巾寸法より1/3以下の薄肉に形成されている。従っ
て、各バックアップリング部はOリングの圧力を受ける
と1/3以上の厚さの差により形成される角度の傾斜面
を介して互いに反対方向に移動し、他方部材の嵌合面と
溝底面とに圧接する。
伸ばされて第2バックアップリング部の接合面を確実に
封止する。例え、角部が伸ばされないとしても角部の軸
方向厚さが薄いから、この角部によって形成される間隔
にOリングが食い込んでも損傷することがない。
常に角部を他方部材の嵌合面に接合させておくことが可
能となるから、Oリングが急速に圧縮されても、これに
対応し、間隔に食い込んで損傷するのを防止できる。
又、バックアップリング部に薄肉の角部を設けると、バ
ックアップリング部が熱膨張してもこの角部により吸収
するから、寸法精度を正確にする必要がなくコストを下
げることが期待できる。
れば、バックアップリングは、流体圧が作用していない
状態では、外周面が他方部材の嵌合面に接合し、内周面
の少なくとも一部が取付溝の底面に接合し、Oリングと
は反対側の側面が取付溝の側面との間に間隙が存在し、
流体圧が作用した状態では、Oリングに押圧されて取付
溝の側面との間の間隙が狭くなる方向に移動して、内周
面全体が取付溝の底面に圧接して、Oリングを支持する
ことになる。従って、Oリングがバックアップリングの
外周面と他方部材の嵌合面との間にはみ出すのを確実に
防止することができ、Oリングの損傷を防止できること
になる。
れば、流体圧の作用によってOリングが押圧されて圧縮
変形したときに、バックアップリングはOリングに押圧
されて取付溝の側面に押し付けられることになる。この
場合、バックアップリングのOリングとの対向面のうち
の少なくとも外周側に位置する部分は、取付溝の底面に
近づくに従って順次Oリングから離れる傾斜面に形成さ
れているので、バックアップリングには傾斜面に沿う他
方部材の嵌合面の方向への分力が作用することになる。
従って、この分力によってバックアップリングの外周面
が他方部材の嵌合面に強く圧接されることになるので、
Oリングがバックアップリングの外周面と他方部材の嵌
合面との間にはみ出すようなことはなく、Oリングの損
傷を確実に防止することができる。また、バックアップ
リングの外周側の厚みは内周側の厚みより厚く形成され
ているので、バックアップリングの外周面の全体を他方
部材の嵌合面に片当たりすることなく接合させることが
できる。従って、バックアップリングの外周面が摩耗す
るのを防止することができるので、バックアップリング
の外周面と他方部材の嵌合面との間にOリングがはみ出
すのを効果的に防止でき、Oリングの損傷を確実に防止
できることになる。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
る。
グの他の実施例を示す平面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
f、10g・・・・・・シール装置 20・・・・・・部材 20a・・・・・・軸 20b・・・・・・管 21・・・・・・取付溝 22′、55・・・・・・溝底面 30・・・・・・ハウジング(部材) 31・・・・・・嵌合面 35、57・・・・・・間隔 50・・・・・・シャフト 51・・・・・・Oリング取付溝 54・・・・・・軸受 56・・・・・・嵌合内周面 58・・・・・・嵌合間隔
Claims (3)
- 【請求項1】 一方部材と他方部材との互いの嵌合面の
前記一方部材の嵌合面に有する取付溝内にゴム状弾性材
製のOリングと該Oリングより硬質のバックアップリン
グとが並列に配置されたシール装置であって、 前記バックアップリングは、前記Oリングの受圧側の反
対に配置されて断面三角形状に形成された第1と第2の
バックアップリング部を有すると共に、前記両バックア
ップリング部の互いの傾斜面を接合させることにより断
面矩形状に形成され、かつ前記Oリング側の前記第1の
バックアップリング部の角部の軸方向巾を、前記角部と
反対の周面の軸方向巾に対して1/3以下の薄肉に形成
したことを特徴とするシール装置。 - 【請求項2】 一方部材と他方部材との互いの嵌合面の
前記一方部材の嵌合面に取付溝が設けられ、該取付溝内
にゴム状弾性材製のOリングと該Oリングより硬質のバ
ックアップリングとが、Oリングを受圧側にした状態で
並列に配置されるシール装置であって、前記取付溝の底面を、流体圧の作用方向に向かって順次
他方部材の嵌合面に近づく傾斜面に形成するとともに、
前記バックアップリングは、流体圧が作用していない状
態では、外周面が他方部材の嵌合面に接合し、内周面の
少なくとも一部が前記取付溝の底面に接合し、Oリング
とは反対側の側面が取付溝の側面との間に間隙が存在
し、流体圧が作用した状態では、Oリングの押圧により
前記バックアップリングは前記間隙が狭くなる方向に移
動することで、前記内周面全体が前記取付溝の底面に圧
接する ことを特徴とするシール装置。 - 【請求項3】 一方部材と他方部材との互いの嵌合面の
前記一方部材の嵌合面に取付溝が設けられ、該取付溝内
にゴム状弾性材製のOリングと該Oリングより硬質のバ
ックアップリングとが、Oリングを受圧側にした状態で
並列に配置されるシール装置であって、 前記バックアップリングを、内外周面のうちの少なくと
も外周面が常時他方部材の嵌合面に接合し、前記Oリン
グと反対側の側面が流体圧の作用時にそれに対向する取
付溝の側面に接合し、前記Oリングとの対向面のうちの
少なくとも外周側に位置する部分が前記取付溝の底面に
近づくに従って順次前記Oリングから離れる傾斜面とな
り、かつ、外周側の厚みが内周側の厚みよりも厚くなる
ような形状、寸法に形成したことを特徴とするシール装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30800496A JP3532714B2 (ja) | 1996-06-21 | 1996-11-19 | シール装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-162191 | 1996-06-21 | ||
JP16219196 | 1996-06-21 | ||
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