JP3524673B2 - 紙葉類払出し機及び紙葉類繰り出し収納庫 - Google Patents
紙葉類払出し機及び紙葉類繰り出し収納庫Info
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Landscapes
- Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現金払出し機,現
金出納機,両替機,自動販売機等の紙幣払出し機に適用
可能の紙葉類払出し機に関し、特に、紙葉類払出し機に
おける堆積紙葉類の繰り出し収納庫,紙葉類一時堆積装
置,堆積紙葉類の送給装置及び出庫口開閉装置に関す
る。
金出納機,両替機,自動販売機等の紙幣払出し機に適用
可能の紙葉類払出し機に関し、特に、紙葉類払出し機に
おける堆積紙葉類の繰り出し収納庫,紙葉類一時堆積装
置,堆積紙葉類の送給装置及び出庫口開閉装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば公営競技場における賞金引
き換えに使用される現金払出し機は、図38に示すよう
に、前面に利用者が操作する操作パネル202,表示器
203及び出金口204を有し、仕切壁207を隔てた
運用室205に臨む後面(背面)は開口されており、運
用者が現金の補充,保守点検等の作業をいつでも行い得
るようになっている。この現金払出し機201には特開
平7−220139号公報に見られるような紙幣払出し
装置206が着脱自在に組み込まれている。
き換えに使用される現金払出し機は、図38に示すよう
に、前面に利用者が操作する操作パネル202,表示器
203及び出金口204を有し、仕切壁207を隔てた
運用室205に臨む後面(背面)は開口されており、運
用者が現金の補充,保守点検等の作業をいつでも行い得
るようになっている。この現金払出し機201には特開
平7−220139号公報に見られるような紙幣払出し
装置206が着脱自在に組み込まれている。
【0003】図39〜図44はその紙幣払出し装置20
6を示す縦断側面図である。紙幣払出し装置206は、
払出し用の紙幣Pを縦状に堆積収納し、堆積紙幣に横か
ら荷重をかけるバネ211及び後押し板(圧迫板)21
2から成る荷重付与機構226を内蔵したカセット式紙
幣繰り出し収納庫213と、堆積紙幣の後押し板212
とは反対側の紙幣Pの面に摩擦接触して紙幣を1枚ずつ
沿面方向に繰り出すフィードローラ(分離ローラ)21
4と、フィードローラ214によって繰り出されて案内
された紙幣Pを挟持搬送用双無端ベルトで垂直上方向へ
搬送する垂直送路215と、垂直送路215の最上部で
紙幣Pを水平方向に変向させて搬送する水平送路216
と、水平送路216の途中において搬送紙幣が1枚ずつ
投出されて指定枚数に達するまで縦積みし、電磁ソレノ
イド又はモータ217の起動によりバンタグラフ式昇降
台(迫り出し底部材)218を上昇させて堆積紙幣を一
括して水平送路216と同レベル位置にまで迫り上げて
堆積紙幣を水平送路216へ排送する一時堆積排送装置
(一時堆積保留部)219と、水平送路216の前方端
に設けられ、一時堆積排送装置219から排送された堆
積紙幣を投出するための出金口220と、出金口220
を開閉するためのシャッタ板221と、水平送路216
の後方端に設けられ、利用者の出金口220での取り忘
れ紙幣を運用者が回収するための取出口222と、紙幣
のカセット式紙幣繰り出し収納庫213から一時堆積排
送装置219への搬送途中に紙幣鑑別部(図示せず)で
紙幣異常(真贋,紙折れ,重送,ミスカウント,スキュ
ー等)が検知・判別された場合、一時堆積排送装置21
9の直前に設けられた切り換えゲート223を駆動して
紙幣Pの搬送方向を切り換えて支障のある紙幣を回収す
るカセット式リジェクト紙幣回収庫224とを備えてい
る。
6を示す縦断側面図である。紙幣払出し装置206は、
払出し用の紙幣Pを縦状に堆積収納し、堆積紙幣に横か
ら荷重をかけるバネ211及び後押し板(圧迫板)21
2から成る荷重付与機構226を内蔵したカセット式紙
幣繰り出し収納庫213と、堆積紙幣の後押し板212
とは反対側の紙幣Pの面に摩擦接触して紙幣を1枚ずつ
沿面方向に繰り出すフィードローラ(分離ローラ)21
4と、フィードローラ214によって繰り出されて案内
された紙幣Pを挟持搬送用双無端ベルトで垂直上方向へ
搬送する垂直送路215と、垂直送路215の最上部で
紙幣Pを水平方向に変向させて搬送する水平送路216
と、水平送路216の途中において搬送紙幣が1枚ずつ
投出されて指定枚数に達するまで縦積みし、電磁ソレノ
イド又はモータ217の起動によりバンタグラフ式昇降
台(迫り出し底部材)218を上昇させて堆積紙幣を一
括して水平送路216と同レベル位置にまで迫り上げて
堆積紙幣を水平送路216へ排送する一時堆積排送装置
(一時堆積保留部)219と、水平送路216の前方端
に設けられ、一時堆積排送装置219から排送された堆
積紙幣を投出するための出金口220と、出金口220
を開閉するためのシャッタ板221と、水平送路216
の後方端に設けられ、利用者の出金口220での取り忘
れ紙幣を運用者が回収するための取出口222と、紙幣
のカセット式紙幣繰り出し収納庫213から一時堆積排
送装置219への搬送途中に紙幣鑑別部(図示せず)で
紙幣異常(真贋,紙折れ,重送,ミスカウント,スキュ
ー等)が検知・判別された場合、一時堆積排送装置21
9の直前に設けられた切り換えゲート223を駆動して
紙幣Pの搬送方向を切り換えて支障のある紙幣を回収す
るカセット式リジェクト紙幣回収庫224とを備えてい
る。
【0004】図39は紙幣払出し装置206における一
時堆積排送装置219の堆積動作状態を示す。カセット
式紙幣繰り出し収納庫213からフィードローラ214
により繰り出された紙幣Pは紙幣ガイド225に案内さ
れて、垂直送路215及び水平送路216の一部を介し
て一時堆積排送装置219の底面を形成する昇降台21
8の上に1枚ずつ投出されて堆積する。堆積枚数が指定
枚数に達すると、フィードローラ214,垂直送路21
5及び垂直送路216のベルト駆動が停止し、昇降駆動
用の電磁ソレノイド又はモータ217が起動する。これ
により、図40に示すように、昇降台218が堆積紙幣
を載せて上昇し、その台面が水平送路216のレベル位
置まで迫り上げる。そして、水平送路216のベルト駆
動が開始すると、図41に示すように、堆積紙幣Pが水
平送路216の挟持搬送用双無端ベルトにより送給され
て出金口220へ持ち運ばれる。もし、この出金口22
0での払出し紙幣が利用者によって所定時間内に取り出
されない場合には、図42に示す如く、水平送路216
のベルト逆駆動により取り忘れ紙幣を取出口222に向
け戻し輸送し、図43に示す如く、取出口222で取り
忘れ紙幣Pを運用者が回収する。
時堆積排送装置219の堆積動作状態を示す。カセット
式紙幣繰り出し収納庫213からフィードローラ214
により繰り出された紙幣Pは紙幣ガイド225に案内さ
れて、垂直送路215及び水平送路216の一部を介し
て一時堆積排送装置219の底面を形成する昇降台21
8の上に1枚ずつ投出されて堆積する。堆積枚数が指定
枚数に達すると、フィードローラ214,垂直送路21
5及び垂直送路216のベルト駆動が停止し、昇降駆動
用の電磁ソレノイド又はモータ217が起動する。これ
により、図40に示すように、昇降台218が堆積紙幣
を載せて上昇し、その台面が水平送路216のレベル位
置まで迫り上げる。そして、水平送路216のベルト駆
動が開始すると、図41に示すように、堆積紙幣Pが水
平送路216の挟持搬送用双無端ベルトにより送給され
て出金口220へ持ち運ばれる。もし、この出金口22
0での払出し紙幣が利用者によって所定時間内に取り出
されない場合には、図42に示す如く、水平送路216
のベルト逆駆動により取り忘れ紙幣を取出口222に向
け戻し輸送し、図43に示す如く、取出口222で取り
忘れ紙幣Pを運用者が回収する。
【0005】この紙幣払出し装置206において払出し
用紙幣を補充する場合は、図44に示すように、カセッ
ト式紙幣繰り出し収納庫213を機筐から一旦引き抜い
て、後押し板211を手で引き寄せながら補充紙幣の束
を差し込んだ後、収納庫213を機筐に押し込んで戻
す。また、リジェクト紙幣回収庫224内のリジェクト
紙幣Pを回収するには、カセット式リジェクト紙幣回収
庫224を機筐から一旦引き抜いて、リジェクト紙幣P
を庫外へ取り出した後、リジェクト紙幣回収庫224を
機筐に押し込んで戻す。
用紙幣を補充する場合は、図44に示すように、カセッ
ト式紙幣繰り出し収納庫213を機筐から一旦引き抜い
て、後押し板211を手で引き寄せながら補充紙幣の束
を差し込んだ後、収納庫213を機筐に押し込んで戻
す。また、リジェクト紙幣回収庫224内のリジェクト
紙幣Pを回収するには、カセット式リジェクト紙幣回収
庫224を機筐から一旦引き抜いて、リジェクト紙幣P
を庫外へ取り出した後、リジェクト紙幣回収庫224を
機筐に押し込んで戻す。
【0006】なお、図45は上記従来例の変形例を示
し、払出し用の紙幣収納庫230が機筐に固定されてお
り、非カセット式(非着脱式)となっている。かかる装
置においても、払出し用紙幣を補充する場合は、紙幣収
納庫230内の荷重付与機構226を一時的に除去又は
退去させてから紙幣Pを補充するものである。
し、払出し用の紙幣収納庫230が機筐に固定されてお
り、非カセット式(非着脱式)となっている。かかる装
置においても、払出し用紙幣を補充する場合は、紙幣収
納庫230内の荷重付与機構226を一時的に除去又は
退去させてから紙幣Pを補充するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】(1) そもそも、紙
幣繰り出し収納庫213に荷重付与機構226を装備さ
せる理由は、縦状に堆積した紙幣を収納する場合や縦積
み収納庫の紙幣の残り紙幣が少なくなった場合、フィー
ドローラ214の摩擦分離による紙幣繰り出しを確保す
るため、フィードローラ214の一定以上の摩擦力を確
保するよう堆積紙幣に押圧荷重を付与するものである。
しかし、紙幣の補充時にはカセット式紙幣繰り出し収納
庫206を機筐から取り外し、荷重付与機構226を一
時的に除去又は退去させる必要がある。この紙幣補充時
間はそのまま紙幣払出し装置206自体の休止期間にな
ってしまうため、利用者に不便を強いるだけでなく、装
置の実稼働時間が減少し、スムーズな運用に支障をきた
していた。
幣繰り出し収納庫213に荷重付与機構226を装備さ
せる理由は、縦状に堆積した紙幣を収納する場合や縦積
み収納庫の紙幣の残り紙幣が少なくなった場合、フィー
ドローラ214の摩擦分離による紙幣繰り出しを確保す
るため、フィードローラ214の一定以上の摩擦力を確
保するよう堆積紙幣に押圧荷重を付与するものである。
しかし、紙幣の補充時にはカセット式紙幣繰り出し収納
庫206を機筐から取り外し、荷重付与機構226を一
時的に除去又は退去させる必要がある。この紙幣補充時
間はそのまま紙幣払出し装置206自体の休止期間にな
ってしまうため、利用者に不便を強いるだけでなく、装
置の実稼働時間が減少し、スムーズな運用に支障をきた
していた。
【0008】(2) 特開平7−220139号公報に
見られるように、一時堆積排送装置219においては、
上昇した堆積紙幣を図示しない下側無端ベルトと上側無
端ベルトから成る挟持搬送用双無端ベルトで排送するよ
うになっているが、払出し紙幣の堆積保留中に底部の下
側無端ベルトが回動し続けていると、堆積紙幣の崩れや
変形(しわ,折れ,破損等)が発生し、搬送不良の原因
となるため、実際は専用の駆動モータ又は電磁クラッチ
等を用いて下側無端ベルトの駆動系を他の搬送駆動系と
別系統に分け、堆積保留中は下側無端ベルトの回動を停
止するようにしている。しかし、水平送路216の一部
を構成する下側無端ベルトだけを特別のタイミングで駆
動制御することは、駆動・制御系全体の複雑化を招き、
装置のコスト高に繋がる。また起動直後や停止直前では
ベルト走行の加減速期に相当することから、タイムラグ
を不可避的に招き、紙幣堆積後の双ベルトによる挟圧排
出の迅速さに欠ける。
見られるように、一時堆積排送装置219においては、
上昇した堆積紙幣を図示しない下側無端ベルトと上側無
端ベルトから成る挟持搬送用双無端ベルトで排送するよ
うになっているが、払出し紙幣の堆積保留中に底部の下
側無端ベルトが回動し続けていると、堆積紙幣の崩れや
変形(しわ,折れ,破損等)が発生し、搬送不良の原因
となるため、実際は専用の駆動モータ又は電磁クラッチ
等を用いて下側無端ベルトの駆動系を他の搬送駆動系と
別系統に分け、堆積保留中は下側無端ベルトの回動を停
止するようにしている。しかし、水平送路216の一部
を構成する下側無端ベルトだけを特別のタイミングで駆
動制御することは、駆動・制御系全体の複雑化を招き、
装置のコスト高に繋がる。また起動直後や停止直前では
ベルト走行の加減速期に相当することから、タイムラグ
を不可避的に招き、紙幣堆積後の双ベルトによる挟圧排
出の迅速さに欠ける。
【0009】(3) 一時堆積排送装置219で堆積し
た紙幣は挟持搬送用双無端ベルトで水平送路216を送
給されるようになっているが、堆積紙幣の厚さに応じて
双無端ベルトの挟み込み間隔が可変できるようになって
いなければならない。特開平7−220139号公報で
は、挟持搬送用双無端ベルトの一方が機筐に対して弾力
的に浮動自在の浮動枠(図示せず)に支持された構造と
なっている。また、複雑なリンク機構や双無端ベルトを
圧接させるための荷重部材を用いるものもある。しか
し、これらの挟み込み間隔調整機構は、装置構成の複雑
化を招き、装置のコスト高に繋がる。特に、送路長が長
い場合は浮動枠等の付設領域も長くなり、バネ等の部品
点数の増大を招く。
た紙幣は挟持搬送用双無端ベルトで水平送路216を送
給されるようになっているが、堆積紙幣の厚さに応じて
双無端ベルトの挟み込み間隔が可変できるようになって
いなければならない。特開平7−220139号公報で
は、挟持搬送用双無端ベルトの一方が機筐に対して弾力
的に浮動自在の浮動枠(図示せず)に支持された構造と
なっている。また、複雑なリンク機構や双無端ベルトを
圧接させるための荷重部材を用いるものもある。しか
し、これらの挟み込み間隔調整機構は、装置構成の複雑
化を招き、装置のコスト高に繋がる。特に、送路長が長
い場合は浮動枠等の付設領域も長くなり、バネ等の部品
点数の増大を招く。
【0010】(4) シャッタ板221を駆動して出金
口204を閉鎖できるようになっているが、利用者の手
などが異物としてシャッタ板221に挟み込まれるおそ
れがあるため、異物進入の有無を検出するセンサを設け
てシャッタ板221の駆動を緊急停止するようにしてい
る。しかし、センサとシャッタ板の緊急停止制御系が必
要であるため、装置のコスト高の要因となっていた。
口204を閉鎖できるようになっているが、利用者の手
などが異物としてシャッタ板221に挟み込まれるおそ
れがあるため、異物進入の有無を検出するセンサを設け
てシャッタ板221の駆動を緊急停止するようにしてい
る。しかし、センサとシャッタ板の緊急停止制御系が必
要であるため、装置のコスト高の要因となっていた。
【0011】そこで、上記問題点に鑑み、本発明の第1
の課題は、荷重付与機構を設けずに、紙葉類の残量があ
る限り最後まで確実に繰り出すことができ、且つ紙葉類
を容易に随時補充できる堆積紙葉類の繰り出し収納庫を
備えた紙葉類払出し機を提供することにある。
の課題は、荷重付与機構を設けずに、紙葉類の残量があ
る限り最後まで確実に繰り出すことができ、且つ紙葉類
を容易に随時補充できる堆積紙葉類の繰り出し収納庫を
備えた紙葉類払出し機を提供することにある。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決するた
め、本発明の講じた第1の手段は、紙葉類繰り出し収納
庫に摩擦式の紙葉類分離手段とは別に摩擦式の紙葉類重
送防止手段を設け、しかも、この紙葉類重送防止手段の
直前に紙葉類差込み補助手段を付設したものである。
め、本発明の講じた第1の手段は、紙葉類繰り出し収納
庫に摩擦式の紙葉類分離手段とは別に摩擦式の紙葉類重
送防止手段を設け、しかも、この紙葉類重送防止手段の
直前に紙葉類差込み補助手段を付設したものである。
【0016】即ち、本発明の第1の手段は、紙葉類を堆
積して収納する収納部、その収納部の底面に摩擦材を接
触させて底部排出口から紙葉類を沿面方向に排送する紙
葉類分離手段、及びそれから排送された紙葉類を1葉ず
つ送り出す紙葉類重送防止手段を備えた紙葉類繰り出し
収納庫と、上記収納庫から繰り出された紙葉類を出庫経
路に向けて搬送する紙葉類送給手段と、上記紙葉類送給
手段の送給路途中で紙葉類の異常を鑑別する鑑別手段
と、上記鑑別手段の鑑別結果により紙葉類が不適格のと
きはその紙葉類を回収経路へ振り分けると共に、適格の
ときは紙葉類の前記出庫経路への進入を許容する送り先
切り換え手段と、上記出庫経路上へ送り込まれた紙葉類
が1葉ずつ投出されて縦積み堆積した後、その堆積紙葉
類を一括して排送する紙葉類一時堆積排送手段と、その
紙葉類一時堆積排送手段から排送される堆積紙葉類を出
庫口へ順送し又は上記出庫口の堆積紙葉類を回収口へ逆
送する堆積紙葉類送給手段と、を有する紙葉類払出し機
において、上記紙葉類重送防止手段は、上記収納部の底
部排出口から排送された紙葉類の先縁を圧接摩擦回転材
の圧接巻き込み部域に当て受けて付随紙葉類の進入を阻
止し1葉ずつ紙葉類を送り出す圧接式重送防止手段と、
上記底部排出口から上記圧接巻き込み部域へ到る紙葉類
の重送許容経路の途中において、紙葉類の先縁側を入り
込み受容すべき余裕空隙を一時的に生成する動作と受容
した紙葉類を挟持して上記圧接巻き込み部域へ押し当て
る動作とを繰り返す紙葉類差込み補助手段と、を有して
成ることを特徴とする。なお、ここに「紙葉類」とは、
紙幣に限らず、商品券などの可撓性シートやフィルム,
薄板材などの概念も包含される。
積して収納する収納部、その収納部の底面に摩擦材を接
触させて底部排出口から紙葉類を沿面方向に排送する紙
葉類分離手段、及びそれから排送された紙葉類を1葉ず
つ送り出す紙葉類重送防止手段を備えた紙葉類繰り出し
収納庫と、上記収納庫から繰り出された紙葉類を出庫経
路に向けて搬送する紙葉類送給手段と、上記紙葉類送給
手段の送給路途中で紙葉類の異常を鑑別する鑑別手段
と、上記鑑別手段の鑑別結果により紙葉類が不適格のと
きはその紙葉類を回収経路へ振り分けると共に、適格の
ときは紙葉類の前記出庫経路への進入を許容する送り先
切り換え手段と、上記出庫経路上へ送り込まれた紙葉類
が1葉ずつ投出されて縦積み堆積した後、その堆積紙葉
類を一括して排送する紙葉類一時堆積排送手段と、その
紙葉類一時堆積排送手段から排送される堆積紙葉類を出
庫口へ順送し又は上記出庫口の堆積紙葉類を回収口へ逆
送する堆積紙葉類送給手段と、を有する紙葉類払出し機
において、上記紙葉類重送防止手段は、上記収納部の底
部排出口から排送された紙葉類の先縁を圧接摩擦回転材
の圧接巻き込み部域に当て受けて付随紙葉類の進入を阻
止し1葉ずつ紙葉類を送り出す圧接式重送防止手段と、
上記底部排出口から上記圧接巻き込み部域へ到る紙葉類
の重送許容経路の途中において、紙葉類の先縁側を入り
込み受容すべき余裕空隙を一時的に生成する動作と受容
した紙葉類を挟持して上記圧接巻き込み部域へ押し当て
る動作とを繰り返す紙葉類差込み補助手段と、を有して
成ることを特徴とする。なお、ここに「紙葉類」とは、
紙幣に限らず、商品券などの可撓性シートやフィルム,
薄板材などの概念も包含される。
【0017】かかる構成の紙葉類払出し機においては、
紙葉類繰り出し収納庫を紙幣払出し機の機筐の背面付近
に設置し、収納部の背面又は上面を紙幣補充口として開
口する。また、複数個の紙葉類繰り出し収納庫を設置
し、各紙葉類繰り出し収納庫から繰り出される紙葉類を
引き込んで紙葉類送給手段の送給路へ受け渡す連絡用紙
葉類送給手段を付設する。そして、複数個の紙葉類繰り
出し収納庫のそれぞれを上下段違いに配置し、又は機筐
背面に向かって上下雛壇状に配置する。
紙葉類繰り出し収納庫を紙幣払出し機の機筐の背面付近
に設置し、収納部の背面又は上面を紙幣補充口として開
口する。また、複数個の紙葉類繰り出し収納庫を設置
し、各紙葉類繰り出し収納庫から繰り出される紙葉類を
引き込んで紙葉類送給手段の送給路へ受け渡す連絡用紙
葉類送給手段を付設する。そして、複数個の紙葉類繰り
出し収納庫のそれぞれを上下段違いに配置し、又は機筐
背面に向かって上下雛壇状に配置する。
【0018】他方、上記紙葉類差込み補助手段として
は、紙葉類の挟み込みに弾性力を付与する弾力手段を有
して成ることが好ましい。かかる紙葉類差込み補助手段
は、上記重送許容経路の上側に位置し、紙葉類滑り面を
持つ紙葉類当て受け手段と、上記重送許容経路の下側に
位置し、摩擦材の押し上げ動作,横送り動作及び引き込
み戻り動作の順序を1周期として繰り返す摩擦材循環軌
跡運動手段とを有して成る。そして、この紙葉類当て受
け手段は、上記弾力手段を具備しており、上記紙葉類滑
り面が上下動可能に支持されて成る紙葉類可動当て受け
手段とすることができる。かかる紙葉類可動当て受け手
段としては、揺動可能の紙葉類滑り面を有する紙葉類揺
動当て受け手段であっても良いし、昇降可能の紙葉類滑
り面を有する紙葉類昇降当て受け手段であっても良い。
また逆に、上記の紙葉類当て受け手段が上記紙葉類滑り
面が固定されて成る紙葉類固定当て受け手段であり、上
記摩擦材循環軌跡運動手段が上記弾力手段を具備して成
る構成も採用できる。
は、紙葉類の挟み込みに弾性力を付与する弾力手段を有
して成ることが好ましい。かかる紙葉類差込み補助手段
は、上記重送許容経路の上側に位置し、紙葉類滑り面を
持つ紙葉類当て受け手段と、上記重送許容経路の下側に
位置し、摩擦材の押し上げ動作,横送り動作及び引き込
み戻り動作の順序を1周期として繰り返す摩擦材循環軌
跡運動手段とを有して成る。そして、この紙葉類当て受
け手段は、上記弾力手段を具備しており、上記紙葉類滑
り面が上下動可能に支持されて成る紙葉類可動当て受け
手段とすることができる。かかる紙葉類可動当て受け手
段としては、揺動可能の紙葉類滑り面を有する紙葉類揺
動当て受け手段であっても良いし、昇降可能の紙葉類滑
り面を有する紙葉類昇降当て受け手段であっても良い。
また逆に、上記の紙葉類当て受け手段が上記紙葉類滑り
面が固定されて成る紙葉類固定当て受け手段であり、上
記摩擦材循環軌跡運動手段が上記弾力手段を具備して成
る構成も採用できる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】〔作用〕紙葉類分離手段によって収納部の
堆積紙葉類から分離された紙葉類は紙葉類重送防止手段
へ送られて付随紙葉類の進入が阻止されつつ1葉ずつ繰
り出される。
堆積紙葉類から分離された紙葉類は紙葉類重送防止手段
へ送られて付随紙葉類の進入が阻止されつつ1葉ずつ繰
り出される。
【0031】繰り出し収納庫から繰り出された紙葉類は
紙葉類送給手段によって出庫経路に向けて搬送される
が、その送給路途中で紙葉類の異常が鑑別手段で鑑別さ
れる。鑑別手段により紙葉類が不適格のときはその紙葉
類は送り先切り換え手段で回収経路へ振り分けられる。
紙葉類が適格のときは出庫経路への進入が許容される。
紙葉類が出庫経路上へ送り込まれると、紙葉類一時堆積
排送手段にて紙葉類が1葉ずつ投出されて縦積み堆積さ
れ、指定枚数に達すると、その堆積紙葉類が一括して排
送される。排送された堆積紙葉類は堆積状態の姿勢で堆
積紙葉類送給手段によって出庫口へ順送される。その
後、或いは、出庫口での堆積紙葉類が堆積紙葉類送給手
段によって回収口へ逆送される。
紙葉類送給手段によって出庫経路に向けて搬送される
が、その送給路途中で紙葉類の異常が鑑別手段で鑑別さ
れる。鑑別手段により紙葉類が不適格のときはその紙葉
類は送り先切り換え手段で回収経路へ振り分けられる。
紙葉類が適格のときは出庫経路への進入が許容される。
紙葉類が出庫経路上へ送り込まれると、紙葉類一時堆積
排送手段にて紙葉類が1葉ずつ投出されて縦積み堆積さ
れ、指定枚数に達すると、その堆積紙葉類が一括して排
送される。排送された堆積紙葉類は堆積状態の姿勢で堆
積紙葉類送給手段によって出庫口へ順送される。その
後、或いは、出庫口での堆積紙葉類が堆積紙葉類送給手
段によって回収口へ逆送される。
【0032】ここで本発明の第1の手段において、上記
紙葉類重送防止手段は、圧接式重送防止手段と紙葉類差
込み補助手段とを有して成るものであるが、圧接式重送
防止手段の直前に紙葉類差込み補助手段が設けられてい
るので、紙葉類の圧接巻き込み部域への供給力が紙葉類
を挟持したままの押し付け力であり、充分な差し込み力
を確保でき、圧接式重送防止手段の巻き込み不良が起こ
らず、1枚ずつ送りを確実に行わせることができる。
紙葉類重送防止手段は、圧接式重送防止手段と紙葉類差
込み補助手段とを有して成るものであるが、圧接式重送
防止手段の直前に紙葉類差込み補助手段が設けられてい
るので、紙葉類の圧接巻き込み部域への供給力が紙葉類
を挟持したままの押し付け力であり、充分な差し込み力
を確保でき、圧接式重送防止手段の巻き込み不良が起こ
らず、1枚ずつ送りを確実に行わせることができる。
【0033】ところで、巻き込みローラ等で紙葉類差し
込み補助手段を構成した場合には、排出口から排送され
て来る紙葉類の先縁を強力に挟み込むことが難しい。な
ぜなら、強力に挟み込むには圧接力を強くしておかなけ
ればならないが、圧接力を強くすると、圧接式重送防止
手段の場合と同様に、紙葉類巻き込み不良が発生してし
まうからである。しかし、本発明の第1の手段では、予
め余裕空隙を一時的に生成させ、これに紙葉類の先縁側
を無抵抗状態で入り込み受容するようにしており、この
後、紙葉類を挟み込むようにしているため、紙葉類の確
保と強い差し込みが達成できる。
込み補助手段を構成した場合には、排出口から排送され
て来る紙葉類の先縁を強力に挟み込むことが難しい。な
ぜなら、強力に挟み込むには圧接力を強くしておかなけ
ればならないが、圧接力を強くすると、圧接式重送防止
手段の場合と同様に、紙葉類巻き込み不良が発生してし
まうからである。しかし、本発明の第1の手段では、予
め余裕空隙を一時的に生成させ、これに紙葉類の先縁側
を無抵抗状態で入り込み受容するようにしており、この
後、紙葉類を挟み込むようにしているため、紙葉類の確
保と強い差し込みが達成できる。
【0034】従って、本発明の第1の手段によると、紙
葉類を堆積した収納する収納部から同時に複数枚の紙葉
類が排送された場合でも、紙葉類重送防止手段において
2重送りを確実に防止できるようになっているので、収
納部の堆積紙葉類に押圧力を付与する荷重付与機構を特
段付属させる必要が無くなるため、単に、縦積み堆積や
斜め積み堆積の自重式の開放型収納部で済む。このた
め、収納部の上側や側面側を開放状態にしておくことが
できるので、いつでも紙葉類の随時補充が可能である。
また、紙葉類分離手段の摩擦力を従来に比して低減でき
ることになるので、紙葉類分離手段の摩擦材の長寿命化
を図ることができ、そして低出力トルクの駆動モータの
使用が可能となる。
葉類を堆積した収納する収納部から同時に複数枚の紙葉
類が排送された場合でも、紙葉類重送防止手段において
2重送りを確実に防止できるようになっているので、収
納部の堆積紙葉類に押圧力を付与する荷重付与機構を特
段付属させる必要が無くなるため、単に、縦積み堆積や
斜め積み堆積の自重式の開放型収納部で済む。このた
め、収納部の上側や側面側を開放状態にしておくことが
できるので、いつでも紙葉類の随時補充が可能である。
また、紙葉類分離手段の摩擦力を従来に比して低減でき
ることになるので、紙葉類分離手段の摩擦材の長寿命化
を図ることができ、そして低出力トルクの駆動モータの
使用が可能となる。
【0035】このような紙葉類重送防止手段を備えた紙
葉類払出し機において、紙葉類繰り出し収納庫が機筐の
背面付近に設置されており、収納部の背面又は上面が紙
幣補充口として開口して成る構成では、運用室側ではい
つでも収納部に紙葉類を補充でき、紙葉類払出し機の休
止期間を排除できる。
葉類払出し機において、紙葉類繰り出し収納庫が機筐の
背面付近に設置されており、収納部の背面又は上面が紙
幣補充口として開口して成る構成では、運用室側ではい
つでも収納部に紙葉類を補充でき、紙葉類払出し機の休
止期間を排除できる。
【0036】また、紙葉類繰り出し収納庫が複数個設置
されており、各紙葉類繰り出し収納庫から繰り出される
紙葉類を引き込んで紙葉類送給手段の送給路へ受け渡す
連絡用紙葉類送給手段を備えて成る構成においては、一
方の収納庫の紙葉類を繰り出して使い切った場合でも他
方の収納庫の紙葉類を引き続いて連絡用紙葉類送給手段
を介して紙葉類送給手段へ繰り出すことができるので、
その間に一方の収納庫へ紙葉類を補充することができ
る。また、一方の収納庫の紙葉類と他方の収納庫の紙葉
類との種類が異なる場合、種類の異なる堆積紙葉類の一
括払出しが可能である。
されており、各紙葉類繰り出し収納庫から繰り出される
紙葉類を引き込んで紙葉類送給手段の送給路へ受け渡す
連絡用紙葉類送給手段を備えて成る構成においては、一
方の収納庫の紙葉類を繰り出して使い切った場合でも他
方の収納庫の紙葉類を引き続いて連絡用紙葉類送給手段
を介して紙葉類送給手段へ繰り出すことができるので、
その間に一方の収納庫へ紙葉類を補充することができ
る。また、一方の収納庫の紙葉類と他方の収納庫の紙葉
類との種類が異なる場合、種類の異なる堆積紙葉類の一
括払出しが可能である。
【0037】複数個の紙葉類繰り出し収納庫のそれぞれ
が上下段違いに配置されて成る構成においては、紙葉類
払出し機の占有スペースを削減できる。また、複数個の
紙葉類繰り出し収納庫のそれぞれは機筐背面に向かって
上下雛壇状に配置されて成る構成においては、運用員が
各収納庫へ紙葉類を補充する際、収納庫の真上が開放し
ているので、補充操作がやり易いと言う利点がある。
が上下段違いに配置されて成る構成においては、紙葉類
払出し機の占有スペースを削減できる。また、複数個の
紙葉類繰り出し収納庫のそれぞれは機筐背面に向かって
上下雛壇状に配置されて成る構成においては、運用員が
各収納庫へ紙葉類を補充する際、収納庫の真上が開放し
ているので、補充操作がやり易いと言う利点がある。
【0038】他方、上記紙葉類重送防止手段における紙
葉類差し込み補助手段が弾性力を付与する弾力手段を有
して成る場合には、錘体を使用する場合に比して慣性を
抑制できるので、繰り出し速度の高速化を実現できる。
葉類差し込み補助手段が弾性力を付与する弾力手段を有
して成る場合には、錘体を使用する場合に比して慣性を
抑制できるので、繰り出し速度の高速化を実現できる。
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を添付図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0049】〔全体構成〕図1,図2は本発明の実施形
態に係る紙幣払い出し装置において出金処理の紙幣の流
れをそれぞれ示す縦断右側面図、図3は同紙幣払い出し
装置において払出し紙幣の取込み処理時の紙幣の流れを
示す縦断右側面図、図4は同紙幣払い出し装置において
収納紙幣の回収処理時の状態を示す縦断右側面図、図5
は同紙幣払い出し装置を紙幣補充口側から見た状態を示
す斜視図である。
態に係る紙幣払い出し装置において出金処理の紙幣の流
れをそれぞれ示す縦断右側面図、図3は同紙幣払い出し
装置において払出し紙幣の取込み処理時の紙幣の流れを
示す縦断右側面図、図4は同紙幣払い出し装置において
収納紙幣の回収処理時の状態を示す縦断右側面図、図5
は同紙幣払い出し装置を紙幣補充口側から見た状態を示
す斜視図である。
【0050】図1において、紙幣払い出し装置1は、機
筐1aの背面(後方)側において壇違いに設置され、払
出し用の紙幣Pを縦積みして積層収納し、紙幣Pを1枚
ずつ繰り出す第1紙幣繰り出し収納庫2及び第2紙幣繰
り出し収納庫3を備えている。第1紙幣繰り出し収納庫
2及び第2紙幣繰り出し収納庫3は機筐1aの背面に向
かって雛壇状に配置されている。第1紙幣繰り出し収納
庫2及び第2紙幣繰り出し収納庫3には通常それぞれ異
なる金種、例えば1万円札と千円札を収納する。払い出
す金種が指定されると、それに対応した第1紙幣繰り出
し収納庫2及びから後述する態様で1枚ずつ繰り出さ
れ、上段の第1紙幣繰り出し収納庫2から繰り出された
紙幣Pは第1の連絡用紙幣送給装置(挟持搬送用無端ベ
ルト対)の第1搬送路4を介して紙幣送給装置(挟持搬
送用無端ベルトとローラ)の略垂直の第3搬送路6へ導
出されると共に、下段の第2紙幣繰り出し収納庫3から
繰り出された紙幣Pは第2の連絡用紙幣送給装置(挟持
搬送用無端ベルト対)の第2搬送路5を介して第3搬送
路6へ導出される。第3搬送路6の途中には紙幣鑑別部
7が設置されており、ここで搬送紙幣Pの真偽及び分離
搬送状態(重送,連鎖,スキュー,ミスカウントなど)
を検出・判定する。第3搬送路6の最上部には、紙幣鑑
定部7の検出・判定結果により搬送紙幣Pを水平経路の
第4搬送路(出庫経路)8と水平経路(リジェクト経
路)の第5搬送路9とに振り分ける送り先切り換えゲー
ト10が設置されている。正常紙幣の場合は第4搬送路
8に振り分けられ、支障のある紙幣(以下、リジェクト
紙幣と言う)の場合は第5搬送路9に振り分けられる。
第4搬送路8は、挟持搬送用無端ベルト対を構成する第
1上側無端ベルト17と第1下側無端ベルト15,第2
下側無端ベルト16から成る。第4搬送路8の前方に
は、搬送紙幣Pが1枚ずつ投出されて指定された払出し
枚数に達するまで縦積み堆積した後、その堆積紙幣を一
括して第4搬送路8と同レベル位置まで迫り上げて排送
する一時堆積排送装置11と、その堆積紙幣を投出する
ための出金口(出庫口)12とが設けられている。ま
た、出金口12と一時堆積排送装置11との間には、外
部からのゴミ,埃等の侵入及び悪戯等の防止するための
シャッタ装置13が設けられている。そして、第5搬送
路9は挟持搬送用無端ベルト対を構成する第2上側無端
ベルト18と第3下側無端ベルト96から成り、第5搬
送路9の後方には、リジェクト紙幣を回収・収納するた
め取出口が開口したリジェクト庫14が設けられてい
る。
筐1aの背面(後方)側において壇違いに設置され、払
出し用の紙幣Pを縦積みして積層収納し、紙幣Pを1枚
ずつ繰り出す第1紙幣繰り出し収納庫2及び第2紙幣繰
り出し収納庫3を備えている。第1紙幣繰り出し収納庫
2及び第2紙幣繰り出し収納庫3は機筐1aの背面に向
かって雛壇状に配置されている。第1紙幣繰り出し収納
庫2及び第2紙幣繰り出し収納庫3には通常それぞれ異
なる金種、例えば1万円札と千円札を収納する。払い出
す金種が指定されると、それに対応した第1紙幣繰り出
し収納庫2及びから後述する態様で1枚ずつ繰り出さ
れ、上段の第1紙幣繰り出し収納庫2から繰り出された
紙幣Pは第1の連絡用紙幣送給装置(挟持搬送用無端ベ
ルト対)の第1搬送路4を介して紙幣送給装置(挟持搬
送用無端ベルトとローラ)の略垂直の第3搬送路6へ導
出されると共に、下段の第2紙幣繰り出し収納庫3から
繰り出された紙幣Pは第2の連絡用紙幣送給装置(挟持
搬送用無端ベルト対)の第2搬送路5を介して第3搬送
路6へ導出される。第3搬送路6の途中には紙幣鑑別部
7が設置されており、ここで搬送紙幣Pの真偽及び分離
搬送状態(重送,連鎖,スキュー,ミスカウントなど)
を検出・判定する。第3搬送路6の最上部には、紙幣鑑
定部7の検出・判定結果により搬送紙幣Pを水平経路の
第4搬送路(出庫経路)8と水平経路(リジェクト経
路)の第5搬送路9とに振り分ける送り先切り換えゲー
ト10が設置されている。正常紙幣の場合は第4搬送路
8に振り分けられ、支障のある紙幣(以下、リジェクト
紙幣と言う)の場合は第5搬送路9に振り分けられる。
第4搬送路8は、挟持搬送用無端ベルト対を構成する第
1上側無端ベルト17と第1下側無端ベルト15,第2
下側無端ベルト16から成る。第4搬送路8の前方に
は、搬送紙幣Pが1枚ずつ投出されて指定された払出し
枚数に達するまで縦積み堆積した後、その堆積紙幣を一
括して第4搬送路8と同レベル位置まで迫り上げて排送
する一時堆積排送装置11と、その堆積紙幣を投出する
ための出金口(出庫口)12とが設けられている。ま
た、出金口12と一時堆積排送装置11との間には、外
部からのゴミ,埃等の侵入及び悪戯等の防止するための
シャッタ装置13が設けられている。そして、第5搬送
路9は挟持搬送用無端ベルト対を構成する第2上側無端
ベルト18と第3下側無端ベルト96から成り、第5搬
送路9の後方には、リジェクト紙幣を回収・収納するた
め取出口が開口したリジェクト庫14が設けられてい
る。
【0051】〔紙幣繰り出し収納庫〕図6は同紙幣払出
し装置に用いる紙幣繰り出し収納庫を示す右側面図、図
7は同紙幣繰り出し収納庫を示す平面図、図8は同紙幣
繰り出し収納庫を示す正面図、図9は同紙幣繰り出し収
納庫を示す背面図、図10は図7中のa−a′線に沿っ
て切断した状態を示す矢視図、図11は図10に示す紙
幣繰り出し状態よりも繰り出し動作が更に進んだ状態を
示す矢視図である。
し装置に用いる紙幣繰り出し収納庫を示す右側面図、図
7は同紙幣繰り出し収納庫を示す平面図、図8は同紙幣
繰り出し収納庫を示す正面図、図9は同紙幣繰り出し収
納庫を示す背面図、図10は図7中のa−a′線に沿っ
て切断した状態を示す矢視図、図11は図10に示す紙
幣繰り出し状態よりも繰り出し動作が更に進んだ状態を
示す矢視図である。
【0052】紙幣繰り出し収納庫2(3)は、紙幣Pを
多数枚積み重ね堆積して収納する箱状の収納部31と、
収納部31の底面に開口した紙幣面露出穴45(45
a,45b,45c)内へローラ周面を突入させ、紙幣
堆積物の底面に摩擦接触させて底部排出口311から紙
幣を沿面方向にずらして排送するための堆積紙幣分離手
段としての高摩擦係数部材(ゴム)49cを持つ紙幣蹴
り出しローラ37(37a,37b,37c)と、底部
排出口311から紙幣排送経路(紙幣重送許容経路)の
前方においてローラ周面の一部にゴム等の高摩擦係数部
材49aを着けた下側の摩擦圧接駆動ローラ(フィード
ローラ)32(32a,32b)及びスポンジ等で形成
された上側の摩擦圧接無回転ローラ(摩擦ローラ)33
(33a,33b)とを備え、その間の圧接巻き込み部
域Fにて排送されて来る紙幣の先縁(前縁)を当て受け
て付随紙幣の進入を阻止し高摩擦係数部材49aの接触
により1葉ずつ紙幣を外方へ繰り出す圧接式重送防止装
置320と、底部排出口311から圧接式重送防止装置
320の圧接巻き込み部域Fへの紙幣重送許容経路の途
中において設けられ、底部排出口311から収納部31
の外側に現れ出る紙幣の先縁側を入り込み受容すべき余
裕空隙Gを一時的に生成する動作とその紙幣をしっかり
挟持して圧接巻き込み部域Fへ押し当てる動作とを繰り
返す紙幣差し込み補助装置360とを有している。
多数枚積み重ね堆積して収納する箱状の収納部31と、
収納部31の底面に開口した紙幣面露出穴45(45
a,45b,45c)内へローラ周面を突入させ、紙幣
堆積物の底面に摩擦接触させて底部排出口311から紙
幣を沿面方向にずらして排送するための堆積紙幣分離手
段としての高摩擦係数部材(ゴム)49cを持つ紙幣蹴
り出しローラ37(37a,37b,37c)と、底部
排出口311から紙幣排送経路(紙幣重送許容経路)の
前方においてローラ周面の一部にゴム等の高摩擦係数部
材49aを着けた下側の摩擦圧接駆動ローラ(フィード
ローラ)32(32a,32b)及びスポンジ等で形成
された上側の摩擦圧接無回転ローラ(摩擦ローラ)33
(33a,33b)とを備え、その間の圧接巻き込み部
域Fにて排送されて来る紙幣の先縁(前縁)を当て受け
て付随紙幣の進入を阻止し高摩擦係数部材49aの接触
により1葉ずつ紙幣を外方へ繰り出す圧接式重送防止装
置320と、底部排出口311から圧接式重送防止装置
320の圧接巻き込み部域Fへの紙幣重送許容経路の途
中において設けられ、底部排出口311から収納部31
の外側に現れ出る紙幣の先縁側を入り込み受容すべき余
裕空隙Gを一時的に生成する動作とその紙幣をしっかり
挟持して圧接巻き込み部域Fへ押し当てる動作とを繰り
返す紙幣差し込み補助装置360とを有している。
【0053】紙幣繰り出し収納庫2(3)の収納部31
は、側板31a,31b,前板31c,中央に空き間W
が開口した背板31d,31e及び紙幣面露出穴45
(45a,45b,45c)が開口した底板31とから
成り、図5に示す如く、上面及び背面中央が空いた箱形
状である。
は、側板31a,31b,前板31c,中央に空き間W
が開口した背板31d,31e及び紙幣面露出穴45
(45a,45b,45c)が開口した底板31とから
成り、図5に示す如く、上面及び背面中央が空いた箱形
状である。
【0054】紙幣分離手段の紙幣蹴り出しローラ37
(37a,37b,37c)は、伝達ベルト39により
回転駆動されるベルト車38の回転軸38aに固定され
ており,ローラ周面の上部が底板31fのレベルよりも
紙幣面露出穴45(45a,45b、45c)を介して
上方の収納空間へ突出している。
(37a,37b,37c)は、伝達ベルト39により
回転駆動されるベルト車38の回転軸38aに固定され
ており,ローラ周面の上部が底板31fのレベルよりも
紙幣面露出穴45(45a,45b、45c)を介して
上方の収納空間へ突出している。
【0055】圧接式重送防止装置320の摩擦ローラ3
3(33a,33b)の浮動軸はバネケース35(35
a,35b)内に収めた圧縮コイルバネ34(34a,
34b)により下方に弾力付勢されている。摩擦ローラ
33はフィードローラ32の回転時には固定されてお
り、回転せず、強い摩擦圧接を得るようになっている。
3(33a,33b)の浮動軸はバネケース35(35
a,35b)内に収めた圧縮コイルバネ34(34a,
34b)により下方に弾力付勢されている。摩擦ローラ
33はフィードローラ32の回転時には固定されてお
り、回転せず、強い摩擦圧接を得るようになっている。
【0056】無回転の摩擦ローラ33とフィードローラ
32との進入側圧接巻き込み域部Fでは摩擦材が押し潰
れており、これに紙幣の先縁を当てても進入する隙間が
無いため、紙幣先縁は当て止めされている。しかし、フ
ィードローラ32の高摩擦部材49aが最下位の紙幣面
に摩擦接触して横ずらしすると、その紙幣のみが巻き込
まれて送り出され、その上に重なる紙幣は依然として圧
接巻き込み域部Fに当て止められている。ただ、同じ摩
擦圧接部位では摩滅が進行してしまうため、フィードロ
ーラ32の非回転時に内蔵のワンウェイクラッチにより
巻き込み方向とは逆方向に所定角宛回すことができるよ
うになっている。なお、44はフィードローラ32に面
する部分以外を覆う紙幣ガイド板である。
32との進入側圧接巻き込み域部Fでは摩擦材が押し潰
れており、これに紙幣の先縁を当てても進入する隙間が
無いため、紙幣先縁は当て止めされている。しかし、フ
ィードローラ32の高摩擦部材49aが最下位の紙幣面
に摩擦接触して横ずらしすると、その紙幣のみが巻き込
まれて送り出され、その上に重なる紙幣は依然として圧
接巻き込み域部Fに当て止められている。ただ、同じ摩
擦圧接部位では摩滅が進行してしまうため、フィードロ
ーラ32の非回転時に内蔵のワンウェイクラッチにより
巻き込み方向とは逆方向に所定角宛回すことができるよ
うになっている。なお、44はフィードローラ32に面
する部分以外を覆う紙幣ガイド板である。
【0057】紙幣差し込み補助装置360は、紙幣蹴り
出しローラ38の回転軸38aに固定したベルト車48
bに架設した伝達ベルト50を介して同期回転するベル
ト車48aと、上記紙幣重送許容経路の下側において、
ベルト車48aの回転軸に固定されており、周面の一部
に高摩擦係数部材49bを持ち間欠送り摩擦ローラ36
(36a,36b,36c)と、上記紙幣重送許容経路
を挟んで間欠送り摩擦ローラ36の真上位置に設けられ
た揺動当て受け部材40と、その揺動当て受け部材40
の両端に直角に連結した揺動アーム部40a,40bを
揺動可能に支持する軸42(42a,42b)と、揺動
アーム部40a,40bの他端を上方に引っ張り揺動当
て受け部材40側を下方へ付勢する荷重コイルバネ41
(41a,41b)と、揺動当て受け部材40の紙幣重
送許容経路の横断下がりを阻止するため揺動アーム部4
0a,40bの揺動域を規制するストッパ43(43
a,43b)とを備えている。この間欠送り摩擦ローラ
36(36a,36b,36c)は偏心輪として構成さ
れ、1回転宛1回だけ高摩擦係数部材49bの部分が摩
擦材出没穴46(46a,46b,46c)に出没する
ようになっている。なお、フィードローラ32は、紙幣
差し込み補助装置360のベルト車47bとベルト車4
7aに張設した伝達ベルト51を介して間欠送り摩擦ロ
ーラ36と同期回転する。
出しローラ38の回転軸38aに固定したベルト車48
bに架設した伝達ベルト50を介して同期回転するベル
ト車48aと、上記紙幣重送許容経路の下側において、
ベルト車48aの回転軸に固定されており、周面の一部
に高摩擦係数部材49bを持ち間欠送り摩擦ローラ36
(36a,36b,36c)と、上記紙幣重送許容経路
を挟んで間欠送り摩擦ローラ36の真上位置に設けられ
た揺動当て受け部材40と、その揺動当て受け部材40
の両端に直角に連結した揺動アーム部40a,40bを
揺動可能に支持する軸42(42a,42b)と、揺動
アーム部40a,40bの他端を上方に引っ張り揺動当
て受け部材40側を下方へ付勢する荷重コイルバネ41
(41a,41b)と、揺動当て受け部材40の紙幣重
送許容経路の横断下がりを阻止するため揺動アーム部4
0a,40bの揺動域を規制するストッパ43(43
a,43b)とを備えている。この間欠送り摩擦ローラ
36(36a,36b,36c)は偏心輪として構成さ
れ、1回転宛1回だけ高摩擦係数部材49bの部分が摩
擦材出没穴46(46a,46b,46c)に出没する
ようになっている。なお、フィードローラ32は、紙幣
差し込み補助装置360のベルト車47bとベルト車4
7aに張設した伝達ベルト51を介して間欠送り摩擦ロ
ーラ36と同期回転する。
【0058】紙幣蹴り出しローラ37が回転すると、図
10に示すように、堆積した紙幣Pのうち最下位の紙幣
が紙幣蹴り出しローラ37の摩擦接触によって沿面方向
に排出されると共に、間欠送り摩擦ローラ36の高摩擦
係数部材49bが摩擦材出没穴46の真下に退避するの
で、紙幣重送許容経路が開き余裕空隙Gが生起する。
10に示すように、堆積した紙幣Pのうち最下位の紙幣
が紙幣蹴り出しローラ37の摩擦接触によって沿面方向
に排出されると共に、間欠送り摩擦ローラ36の高摩擦
係数部材49bが摩擦材出没穴46の真下に退避するの
で、紙幣重送許容経路が開き余裕空隙Gが生起する。
【0059】従って、排出される紙幣Pの先縁側はこの
余裕空隙Gに無抵抗状態で入り込み受容される。その
後、図11に示す如く、間欠送り摩擦ローラ36の回転
に伴い高摩擦係数部材49bが摩擦材出没穴46を介し
て上昇すると、余裕空隙Gに入り込み受容した紙幣Pを
揺動押し当て部材40との間で強く挟む。揺動押し当て
部材40は荷重コイルバネ41で下方向へ弾力付勢され
ているので、高摩擦係数部材49bの突出量に応じて浮
き上がるが、この間は荷重コイルバネ41の加圧によっ
て紙幣Pが強く挟み込まれつつ、高摩擦係数部材49b
の回転により圧接巻き込み部域Fに向けてその先縁が押
し付けられる。
余裕空隙Gに無抵抗状態で入り込み受容される。その
後、図11に示す如く、間欠送り摩擦ローラ36の回転
に伴い高摩擦係数部材49bが摩擦材出没穴46を介し
て上昇すると、余裕空隙Gに入り込み受容した紙幣Pを
揺動押し当て部材40との間で強く挟む。揺動押し当て
部材40は荷重コイルバネ41で下方向へ弾力付勢され
ているので、高摩擦係数部材49bの突出量に応じて浮
き上がるが、この間は荷重コイルバネ41の加圧によっ
て紙幣Pが強く挟み込まれつつ、高摩擦係数部材49b
の回転により圧接巻き込み部域Fに向けてその先縁が押
し付けられる。
【0060】このように、圧接式重送防止装置320の
直前に設けた紙幣差し込み補助装置360によって、紙
幣Pの圧接巻き込み部域Fへの過渡的な挟持搬送により
差し込み力が強くなっているので、圧接式重送防止装置
320の巻き込み不良が起こらず、1枚ずつの給紙を確
実に行わせることができる。このため、紙幣蹴り出しロ
ーラ37によって分離される紙幣が同時に2枚以上重な
ったものでも、圧接式重送防止装置320で確実に一枚
送りができるようになっているため、紙幣蹴り出しロー
ラ37の摩擦力を従来に比して低減できる。それ故、収
納部31に荷重付与機構を付属させる必要が無くなるた
め、紙幣をいつでも上面又は背面から随時補充できる。
従って、紙幣の払出し休止期間を排除できる。特に、分
離装置としての紙幣蹴り出しローラ13の摩擦力を従来
に比して低減できることになるので、紙幣蹴り出しロー
ラ13にかかる負担も少なくなり、ローラの長寿命化を
図ることができ、また低出力トルクの駆動モータの使用
が可能となる。
直前に設けた紙幣差し込み補助装置360によって、紙
幣Pの圧接巻き込み部域Fへの過渡的な挟持搬送により
差し込み力が強くなっているので、圧接式重送防止装置
320の巻き込み不良が起こらず、1枚ずつの給紙を確
実に行わせることができる。このため、紙幣蹴り出しロ
ーラ37によって分離される紙幣が同時に2枚以上重な
ったものでも、圧接式重送防止装置320で確実に一枚
送りができるようになっているため、紙幣蹴り出しロー
ラ37の摩擦力を従来に比して低減できる。それ故、収
納部31に荷重付与機構を付属させる必要が無くなるた
め、紙幣をいつでも上面又は背面から随時補充できる。
従って、紙幣の払出し休止期間を排除できる。特に、分
離装置としての紙幣蹴り出しローラ13の摩擦力を従来
に比して低減できることになるので、紙幣蹴り出しロー
ラ13にかかる負担も少なくなり、ローラの長寿命化を
図ることができ、また低出力トルクの駆動モータの使用
が可能となる。
【0061】図6〜図11に示す紙幣差し込み補助装置
360では、揺動式弾力加圧機構が採用されている。揺
動押し当て部材40の代わりにを重錘を採用しても良い
が、払い出し速度を高速化した場合(紙幣蹴り出しロー
ラ13の回転速度を高速化した場合)、重錘の上下動周
期が短くなるので慣性によって挟み込みタイミングに追
従できない事態ともなる。従って、重錘を用いる場合は
低速度払い出しに適している。コイルバネ等の弾力手段
で押し付け部材を下方に加圧する構造の方が慣性を抑制
できるので高速払い出しに適したものとなる。なお、必
要に応じて、荷重コイルバネ41と押し当て部材40を
兼用する板バネを用いても良い。
360では、揺動式弾力加圧機構が採用されている。揺
動押し当て部材40の代わりにを重錘を採用しても良い
が、払い出し速度を高速化した場合(紙幣蹴り出しロー
ラ13の回転速度を高速化した場合)、重錘の上下動周
期が短くなるので慣性によって挟み込みタイミングに追
従できない事態ともなる。従って、重錘を用いる場合は
低速度払い出しに適している。コイルバネ等の弾力手段
で押し付け部材を下方に加圧する構造の方が慣性を抑制
できるので高速払い出しに適したものとなる。なお、必
要に応じて、荷重コイルバネ41と押し当て部材40を
兼用する板バネを用いても良い。
【0062】上記の場合と逆に、上記の揺動アーム部4
0a,40bの軸42a,42bを圧接式重送防止装置
320側に位置させた場合、高摩擦係数部材49bが揺
動押し当て部材40から離れ去る際には揺動押し当て部
材40が瞬間に支えを失い、多少の落差を以てストッパ
43a,43bに衝撃的に落下する。しかし、本例で
は、揺動押し当て部材40の揺動中心が蹴り出しローラ
38側にあるため、高摩擦係数部材49bが揺動押し当
て部材40から離れ去る際には揺動アーム部40a,4
0bがストッパ43a,43bで当て止めされた状態に
戻っている。このため、揺動アーム部40a,40bや
43a,43bの損傷や異音の発生を低減できる。
0a,40bの軸42a,42bを圧接式重送防止装置
320側に位置させた場合、高摩擦係数部材49bが揺
動押し当て部材40から離れ去る際には揺動押し当て部
材40が瞬間に支えを失い、多少の落差を以てストッパ
43a,43bに衝撃的に落下する。しかし、本例で
は、揺動押し当て部材40の揺動中心が蹴り出しローラ
38側にあるため、高摩擦係数部材49bが揺動押し当
て部材40から離れ去る際には揺動アーム部40a,4
0bがストッパ43a,43bで当て止めされた状態に
戻っている。このため、揺動アーム部40a,40bや
43a,43bの損傷や異音の発生を低減できる。
【0063】図12は紙幣払出し装置における別の紙幣
差し込み補助装置380の縦断右側面図で、余裕空隙G
に紙幣Pの先縁が入り込み受容された状態を示し、図1
3は紙幣Pの先端が圧接巻き込み部域Fへ押し付けられ
た状態を示す。なお、図12,図13において図6〜図
11に示す部分と同一部分には同一参照符号を付し、そ
の説明は省略する。
差し込み補助装置380の縦断右側面図で、余裕空隙G
に紙幣Pの先縁が入り込み受容された状態を示し、図1
3は紙幣Pの先端が圧接巻き込み部域Fへ押し付けられ
た状態を示す。なお、図12,図13において図6〜図
11に示す部分と同一部分には同一参照符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0064】この紙幣差し込み補助装置380は、間欠
送り摩擦ローラ36の真上位置に設けられた昇降式弾力
加圧機構385を有している。昇降式弾力加圧機構38
5は、昇降押し当て部材386と、昇降押し当て部材3
86を下方に弾力付勢するコイルバネ387と、昇降押
し当て部材386の昇降動域を規制する支持フレーム3
88とを有している。図6〜図11に示す揺動式弾力加
圧機構と異なる点は、揺動押し当て部材40に代えて昇
降押し当て部材386を有して成るところにある。揺動
式弾力加圧機構においては、高摩擦係数部材49bが揺
動押し当て部材40に接触し始める時点では接触点は軸
42側にあるため、モーメントの腕の長さが短く、間欠
送り摩擦ローラ36のトルクを比較的高くしておかなけ
れば、揺動押し当て部材40を押し上げ難い。しかし、
この昇降式弾力加圧機構385では、モーメントの腕の
長さの長短は問題とならず、揺動押し当て部材40のト
ルクを比較的低くできるという利点がある。
送り摩擦ローラ36の真上位置に設けられた昇降式弾力
加圧機構385を有している。昇降式弾力加圧機構38
5は、昇降押し当て部材386と、昇降押し当て部材3
86を下方に弾力付勢するコイルバネ387と、昇降押
し当て部材386の昇降動域を規制する支持フレーム3
88とを有している。図6〜図11に示す揺動式弾力加
圧機構と異なる点は、揺動押し当て部材40に代えて昇
降押し当て部材386を有して成るところにある。揺動
式弾力加圧機構においては、高摩擦係数部材49bが揺
動押し当て部材40に接触し始める時点では接触点は軸
42側にあるため、モーメントの腕の長さが短く、間欠
送り摩擦ローラ36のトルクを比較的高くしておかなけ
れば、揺動押し当て部材40を押し上げ難い。しかし、
この昇降式弾力加圧機構385では、モーメントの腕の
長さの長短は問題とならず、揺動押し当て部材40のト
ルクを比較的低くできるという利点がある。
【0065】〔一時堆積排送装置及び第4搬送路〕図1
4は同紙幣払出し装置における一時堆積排送装置及び第
4搬送路を示す縦断右側面図、図15は図14中のa−
a′線で切断した状態を示す矢視図、図16は同一時堆
積排送装置及び第4搬送路を示す縦断左側面図、図17
は図15中のa−a′線で切断した状態を示す矢視図、
図18は図15中のb−b′線で切断した状態を示す矢
視図、図19は図15中のc−c′線で切断した状態を
示す矢視図、図20は同一時堆積排送装置において迫り
出し底板の上昇過程を示す縦断右側面図、図21は同一
時堆積排送装置において迫り出し底板の上昇完了後の状
態を示す縦断右側面図、図22は図21中のa−a′線
で切断した状態を示す矢視図、図23は同一時堆積排送
装置において迫り出し底板の上昇完了時の状態を示す縦
断左側面図、及び図24は同紙幣払出し装置における第
4搬送路の堆積紙幣の搬送状態を示す縦断右側面図であ
る。
4は同紙幣払出し装置における一時堆積排送装置及び第
4搬送路を示す縦断右側面図、図15は図14中のa−
a′線で切断した状態を示す矢視図、図16は同一時堆
積排送装置及び第4搬送路を示す縦断左側面図、図17
は図15中のa−a′線で切断した状態を示す矢視図、
図18は図15中のb−b′線で切断した状態を示す矢
視図、図19は図15中のc−c′線で切断した状態を
示す矢視図、図20は同一時堆積排送装置において迫り
出し底板の上昇過程を示す縦断右側面図、図21は同一
時堆積排送装置において迫り出し底板の上昇完了後の状
態を示す縦断右側面図、図22は図21中のa−a′線
で切断した状態を示す矢視図、図23は同一時堆積排送
装置において迫り出し底板の上昇完了時の状態を示す縦
断左側面図、及び図24は同紙幣払出し装置における第
4搬送路の堆積紙幣の搬送状態を示す縦断右側面図であ
る。
【0066】一時堆積排送装置11は、第4搬送路8の
前方において、ベルト出没穴91(91a,91b)が
開口した迫り出し底板64と、その迫り出し底板64を
落ち止めする底止め突起66(66a,66b)を持つ
前板62,底止め突起81(81a,81b)を持つ後
板63及び側板61a,61bで囲まれる紙幣集積空間
Sを画成する紙幣集積筐体60と、迫り出し底板64の
下方でベルト出没穴91a,91bに臨む第2下側無端
ベルト16(16a,16b)を支持しており、昇降駆
動機構により昇降動作を行う昇降ベース部材65と、昇
降ベース部材65の最下位で第2下側無端ベルト16の
ベルトレベルを底止め突起66,81にて落ち止めされ
た迫り出し底板64のベルト出没穴91のレベルより下
方に離間保持し、昇降ベース部材65の上昇につれ迫り
出し底板65を底止め突起66,81より浮かして上昇
させながら第2下側無端ベルト16のベルトレベルとベ
ルト出没穴91のレベルとの間隔を接近させて保持する
間隔保持用の板バネ82(82a,82b,82c,8
2d)と、第2下側無端ベルト16(16a,16b)
と対を成し、紙幣集積空間Sの上方で支持された第1上
側無端ベルト17(17a,17b)とを有している。
この板バネ82は、昇降ベース部材65と迫り出し底板
64とを連結し、昇降ベース部材65の最下位で迫り出
し底板64を緩く下方に引っ張り付勢するように架設さ
れている。
前方において、ベルト出没穴91(91a,91b)が
開口した迫り出し底板64と、その迫り出し底板64を
落ち止めする底止め突起66(66a,66b)を持つ
前板62,底止め突起81(81a,81b)を持つ後
板63及び側板61a,61bで囲まれる紙幣集積空間
Sを画成する紙幣集積筐体60と、迫り出し底板64の
下方でベルト出没穴91a,91bに臨む第2下側無端
ベルト16(16a,16b)を支持しており、昇降駆
動機構により昇降動作を行う昇降ベース部材65と、昇
降ベース部材65の最下位で第2下側無端ベルト16の
ベルトレベルを底止め突起66,81にて落ち止めされ
た迫り出し底板64のベルト出没穴91のレベルより下
方に離間保持し、昇降ベース部材65の上昇につれ迫り
出し底板65を底止め突起66,81より浮かして上昇
させながら第2下側無端ベルト16のベルトレベルとベ
ルト出没穴91のレベルとの間隔を接近させて保持する
間隔保持用の板バネ82(82a,82b,82c,8
2d)と、第2下側無端ベルト16(16a,16b)
と対を成し、紙幣集積空間Sの上方で支持された第1上
側無端ベルト17(17a,17b)とを有している。
この板バネ82は、昇降ベース部材65と迫り出し底板
64とを連結し、昇降ベース部材65の最下位で迫り出
し底板64を緩く下方に引っ張り付勢するように架設さ
れている。
【0067】昇降ベース部材65に付設された第2下側
無端ベルト16(16a,16b)は、搬送駆動モータ
(図示せず)により回転するベルト車83とベルト車9
7とに張架した伝達ベルト84を介して回転する。昇降
ベース部材65の昇降により第2下側無端ベルト16の
軸が上下に遊動できるように側板61bには長穴98が
形成されている。また、昇降ベース部材65の昇降によ
り従車たるベルト車97も上下に昇降するため、伝達ベ
ルト84の弛み側を緊張するテンション機構89が付設
されている。このテンション機構89は、軸85を中心
に揺動可能のアーム板86と、アーム板86を一方向回
りに付勢するバネ88と、アーム板86の先端に回転自
在に支持されており、伝達ベルト84の弛み側を内側か
ら外側に押し付けた張りローラ87とを有して成る。
無端ベルト16(16a,16b)は、搬送駆動モータ
(図示せず)により回転するベルト車83とベルト車9
7とに張架した伝達ベルト84を介して回転する。昇降
ベース部材65の昇降により第2下側無端ベルト16の
軸が上下に遊動できるように側板61bには長穴98が
形成されている。また、昇降ベース部材65の昇降によ
り従車たるベルト車97も上下に昇降するため、伝達ベ
ルト84の弛み側を緊張するテンション機構89が付設
されている。このテンション機構89は、軸85を中心
に揺動可能のアーム板86と、アーム板86を一方向回
りに付勢するバネ88と、アーム板86の先端に回転自
在に支持されており、伝達ベルト84の弛み側を内側か
ら外側に押し付けた張りローラ87とを有して成る。
【0068】他方、昇降ベース部材65は昇降スライダ
72上に載置固定されている。この昇降スライダ72は
スライド案内レール73に沿って往復摺動する。昇降ス
ライダ72を往復摺動させる機構はスライダ・クランク
機構で、昇降駆動用モータ67の出力軸67aに固着し
たクランク70と、一端部がクランク70の先端部にピ
ン68を以て回り対偶しており、他端部が昇降スライダ
72の側面にピン69を以て回り対偶している連接リン
ク71とから成る。
72上に載置固定されている。この昇降スライダ72は
スライド案内レール73に沿って往復摺動する。昇降ス
ライダ72を往復摺動させる機構はスライダ・クランク
機構で、昇降駆動用モータ67の出力軸67aに固着し
たクランク70と、一端部がクランク70の先端部にピ
ン68を以て回り対偶しており、他端部が昇降スライダ
72の側面にピン69を以て回り対偶している連接リン
ク71とから成る。
【0069】第4搬送路8は、上下に遊動可能の第1上
側無端ベルト17(17a,17b)と、これに対して
接触走行する第1下側無端ベルト15(15a,15
b)及び上昇位置での第2下側無端ベルト16(16
a,16b)とから成る。第1下側無端ベルト15(1
5a,15b)は搬送駆動モータ(図示せず)により回
転される伝達ベルト80a及びベルト車79aによって
回転する。第1下側無端ベルト15の駆動軸99には叩
き羽根車90aが固定されており、紙幣の順方向への送
り動作において、紙幣が紙幣集積空間Sへ1枚ずつ投出
される際、先に投出された紙幣が次の紙幣の積み重ねの
障害にならないように、叩き羽根車90aが紙幣を叩き
落とすようになっている。
側無端ベルト17(17a,17b)と、これに対して
接触走行する第1下側無端ベルト15(15a,15
b)及び上昇位置での第2下側無端ベルト16(16
a,16b)とから成る。第1下側無端ベルト15(1
5a,15b)は搬送駆動モータ(図示せず)により回
転される伝達ベルト80a及びベルト車79aによって
回転する。第1下側無端ベルト15の駆動軸99には叩
き羽根車90aが固定されており、紙幣の順方向への送
り動作において、紙幣が紙幣集積空間Sへ1枚ずつ投出
される際、先に投出された紙幣が次の紙幣の積み重ねの
障害にならないように、叩き羽根車90aが紙幣を叩き
落とすようになっている。
【0070】第1上側無端ベルト17(17a,17
b)の駆動ベルト車98aの回転軸94aと従動ベルト
車98bの回転軸94bは軸変移案内穴(軸受長穴)7
4a,74bと75a,75bに嵌まっている。図17
に示す如く、軸変移案内穴74,75の両案内方向線
A,Bは逆ハの字状に上に開いて、軸変移案内穴74,
75よりも下側で交差している。この軸変移案内穴7
4,75に嵌まる回転軸94a,94bは上下に遊動可
能であるが、両案内方向線A,Bが上側で開いているた
め、ベルト面にこれを上動する力が作用すると、回転軸
94a,94bが上方向に変移しようとするが、その変
移により同時に軸間距離LABが長くなるので、ベルト張
力が従前よりも増し、これによりベルト面を下げるよう
に自己復帰する。
b)の駆動ベルト車98aの回転軸94aと従動ベルト
車98bの回転軸94bは軸変移案内穴(軸受長穴)7
4a,74bと75a,75bに嵌まっている。図17
に示す如く、軸変移案内穴74,75の両案内方向線
A,Bは逆ハの字状に上に開いて、軸変移案内穴74,
75よりも下側で交差している。この軸変移案内穴7
4,75に嵌まる回転軸94a,94bは上下に遊動可
能であるが、両案内方向線A,Bが上側で開いているた
め、ベルト面にこれを上動する力が作用すると、回転軸
94a,94bが上方向に変移しようとするが、その変
移により同時に軸間距離LABが長くなるので、ベルト張
力が従前よりも増し、これによりベルト面を下げるよう
に自己復帰する。
【0071】この駆動ベルト車98aの回転軸94aを
駆動回転する駆動伝達系は、軸99に固定した原動平歯
車78aに噛み合う従動平歯車78bと、従動平歯車7
8bのギア軸95aに固定した原動ベルト車76bと、
回転軸94aに固定した従動ベルト車76aと、原動ベ
ルト車76bと従動ベルト車76aとに張架された弾力
伸縮性に富む丸ベルト77aとを有している。
駆動回転する駆動伝達系は、軸99に固定した原動平歯
車78aに噛み合う従動平歯車78bと、従動平歯車7
8bのギア軸95aに固定した原動ベルト車76bと、
回転軸94aに固定した従動ベルト車76aと、原動ベ
ルト車76bと従動ベルト車76aとに張架された弾力
伸縮性に富む丸ベルト77aとを有している。
【0072】送り先切り換えゲート10により第3搬送
路6から第4搬送路8に振り分けられた紙幣Pは、第4
搬送路8を構成する第1上側無端ベルト17(17a,
17b)と第1下側無端ベルト15(15a,15b)
と挟まれて水平搬送され、図1及び図17に示す如く、
一時堆積排送装置11の紙幣集積空間S内に投出されて
積み重ねられる。この堆積期間中は昇降ベース部材65
が最下位にあり、迫り出し底板64は板バネ82により
下方に緩く引っ張られているので、底止め突起66,8
1でガタ付きなく支持されている。また堆積期間中は叩
き羽根車90aが投出された紙幣を下方に叩き落として
いるので、紙幣集積空間Sに略整列状態で紙幣が積み重
ねられる。
路6から第4搬送路8に振り分けられた紙幣Pは、第4
搬送路8を構成する第1上側無端ベルト17(17a,
17b)と第1下側無端ベルト15(15a,15b)
と挟まれて水平搬送され、図1及び図17に示す如く、
一時堆積排送装置11の紙幣集積空間S内に投出されて
積み重ねられる。この堆積期間中は昇降ベース部材65
が最下位にあり、迫り出し底板64は板バネ82により
下方に緩く引っ張られているので、底止め突起66,8
1でガタ付きなく支持されている。また堆積期間中は叩
き羽根車90aが投出された紙幣を下方に叩き落として
いるので、紙幣集積空間Sに略整列状態で紙幣が積み重
ねられる。
【0073】この堆積期間中においても第2下側無端ベ
ルト16は第1上側無端ベルト17及び第1下側無端ベ
ルト15と同様に駆動軸99により駆動回転している
が、図15に示すように、第2下側無端ベルト16のベ
ルトレベルが迫り出し底板64のベルト出没穴91のレ
ベルより下方に離間(退避)しているので、第2下側無
端ベルト16が堆積紙幣Pの底面に接触することがな
く、堆積紙幣Pの崩れや破損等は発生しない。
ルト16は第1上側無端ベルト17及び第1下側無端ベ
ルト15と同様に駆動軸99により駆動回転している
が、図15に示すように、第2下側無端ベルト16のベ
ルトレベルが迫り出し底板64のベルト出没穴91のレ
ベルより下方に離間(退避)しているので、第2下側無
端ベルト16が堆積紙幣Pの底面に接触することがな
く、堆積紙幣Pの崩れや破損等は発生しない。
【0074】そして、堆積紙幣が指定枚数に達すると、
紙幣集積空間Sへの紙幣の投出が止み、昇降駆動用モー
タ67が起動し、クランク70が図14の矢印方向(時
計方向)に回動し、昇降ベース部材65を上昇させる。
昇降ベース部材65が最下位では板バネ82が迫り出し
底板64を下方に引っ張り付勢しているので、昇降ベー
ス部材65が少し上昇しただけでは板バネ82は未だ自
由長の近傍にあるため、迫り出し底板64は依然として
底止め突起66,81に支持された状態にあるが、昇降
ベース部材65がある程度上昇すると、堆積紙幣Pの荷
重等により板バネ82が圧縮状態となり、昇降ベース部
材65が更に上昇すると、迫り出し底板64が底止め突
起66,81から浮き上がり、昇降ベース部材65の上
昇割合で上昇する。ここで、迫り出し底板64が底止め
突起66,81から浮き上がるまではベルト出没穴91
のレベルに第2下側無端ベルト16のベルト面が接近し
ている。そして、図22に示す如く、迫り出し底板64
が更に上昇して、堆積紙幣Pの頂面が第1上側無端ベル
ト17に押し付けられると同時に、その反作用で回転し
続ける第2下側無端ベルト16が迫り出し底板64のベ
ルト出没穴91から上方に突出して堆積紙幣Pの底面に
接触するので、堆積紙幣Pの束は回転し続ける第1上側
無端ベルト17と第2下側無端ベルト16の間に挟まれ
て、図2に示す如く出金口12へ排送される。なお、第
2下側無端ベルト16がベルト出没穴91から突出する
際、迫り出し底板64が第2下側無端ベルト16のベル
ト車の軸が当たるため、突出量が限定されている。
紙幣集積空間Sへの紙幣の投出が止み、昇降駆動用モー
タ67が起動し、クランク70が図14の矢印方向(時
計方向)に回動し、昇降ベース部材65を上昇させる。
昇降ベース部材65が最下位では板バネ82が迫り出し
底板64を下方に引っ張り付勢しているので、昇降ベー
ス部材65が少し上昇しただけでは板バネ82は未だ自
由長の近傍にあるため、迫り出し底板64は依然として
底止め突起66,81に支持された状態にあるが、昇降
ベース部材65がある程度上昇すると、堆積紙幣Pの荷
重等により板バネ82が圧縮状態となり、昇降ベース部
材65が更に上昇すると、迫り出し底板64が底止め突
起66,81から浮き上がり、昇降ベース部材65の上
昇割合で上昇する。ここで、迫り出し底板64が底止め
突起66,81から浮き上がるまではベルト出没穴91
のレベルに第2下側無端ベルト16のベルト面が接近し
ている。そして、図22に示す如く、迫り出し底板64
が更に上昇して、堆積紙幣Pの頂面が第1上側無端ベル
ト17に押し付けられると同時に、その反作用で回転し
続ける第2下側無端ベルト16が迫り出し底板64のベ
ルト出没穴91から上方に突出して堆積紙幣Pの底面に
接触するので、堆積紙幣Pの束は回転し続ける第1上側
無端ベルト17と第2下側無端ベルト16の間に挟まれ
て、図2に示す如く出金口12へ排送される。なお、第
2下側無端ベルト16がベルト出没穴91から突出する
際、迫り出し底板64が第2下側無端ベルト16のベル
ト車の軸が当たるため、突出量が限定されている。
【0075】ここで、堆積紙幣Pの頂面が第1上側無端
ベルト17に当たる瞬間は図20に示す如くの状態であ
るが、その直後は図21に示す状態になる。即ち、堆積
紙幣Pの頂面は第1上側無端ベルト17の回転軸(駆動
軸)94a側に当たるため、回転軸94aがその軸変移
案内穴74に沿って上方に弾力復元的に変移する。この
ため、迫り出し底板64上の堆積紙幣Pの厚さが異なっ
ていても、その堆積紙幣Pの底面レベルを常に同じレベ
ルに揃えることができ、紙幣集積空間Sから堆積紙幣を
排送できる。また、堆積紙幣Pの頂面が第1上側無端ベ
ルト17に当接した後も、昇降ベース部材65が昇降ス
トロークの残量分だけ往動するが、その分も第1上側無
端ベルト17の変移で逃がすことができ、衝撃力の緩和
作用も発揮されるので、昇降ベース部材65の高速化も
実現できる。
ベルト17に当たる瞬間は図20に示す如くの状態であ
るが、その直後は図21に示す状態になる。即ち、堆積
紙幣Pの頂面は第1上側無端ベルト17の回転軸(駆動
軸)94a側に当たるため、回転軸94aがその軸変移
案内穴74に沿って上方に弾力復元的に変移する。この
ため、迫り出し底板64上の堆積紙幣Pの厚さが異なっ
ていても、その堆積紙幣Pの底面レベルを常に同じレベ
ルに揃えることができ、紙幣集積空間Sから堆積紙幣を
排送できる。また、堆積紙幣Pの頂面が第1上側無端ベ
ルト17に当接した後も、昇降ベース部材65が昇降ス
トロークの残量分だけ往動するが、その分も第1上側無
端ベルト17の変移で逃がすことができ、衝撃力の緩和
作用も発揮されるので、昇降ベース部材65の高速化も
実現できる。
【0076】堆積紙幣Pが図2に示す如く、出金口12
に差し出されると、通常は利用者がその堆積紙幣Pを取
り出すが、所定時間が過ぎても取り出されない場合、防
犯のため、その堆積紙幣Pの取込み処理が第4搬送路8
及び第5搬送路9を介して行われる。第4搬送路8にお
ける取込み処理においては、第1上側無端ベルト17,
第1下側無端ベルト15及び第2下側無端ベルト15が
上記の出庫処理時の回転方向とは逆方向に回転し、図2
に示す堆積紙幣Pを図3及び図24に示す状態に引き込
んで、後述する第5搬送路9へ受け渡す。
に差し出されると、通常は利用者がその堆積紙幣Pを取
り出すが、所定時間が過ぎても取り出されない場合、防
犯のため、その堆積紙幣Pの取込み処理が第4搬送路8
及び第5搬送路9を介して行われる。第4搬送路8にお
ける取込み処理においては、第1上側無端ベルト17,
第1下側無端ベルト15及び第2下側無端ベルト15が
上記の出庫処理時の回転方向とは逆方向に回転し、図2
に示す堆積紙幣Pを図3及び図24に示す状態に引き込
んで、後述する第5搬送路9へ受け渡す。
【0077】ここで、前述したように、第1上側無端ベ
ルト17の回転軸94a,94bが軸変移案内穴74,
75に変移自在に嵌まっているため、厚みの異なる堆積
紙幣Pの挟み込みが可能となっている。堆積紙幣Pによ
りベルト面が上動されると、回転軸94a,94bが上
方向に変移しようとするが、その変移により同時に図1
7に示す軸間距離LABが長くなるので、ベルト張力が従
前よりも増し、これによりベルト面を下げるように自己
復帰する。この復元力が堆積紙幣Pの挟み込み力となっ
ている。案内方向線A,Bの交差角を広げると、復元力
が強くなる。堆積紙幣Pが回転軸94a側に進入する際
はそのベルト車が上方へ変移して退避しつつ挟み込み力
を強くするため、堆積紙幣Pの進入が円滑且つ確実に行
われる。
ルト17の回転軸94a,94bが軸変移案内穴74,
75に変移自在に嵌まっているため、厚みの異なる堆積
紙幣Pの挟み込みが可能となっている。堆積紙幣Pによ
りベルト面が上動されると、回転軸94a,94bが上
方向に変移しようとするが、その変移により同時に図1
7に示す軸間距離LABが長くなるので、ベルト張力が従
前よりも増し、これによりベルト面を下げるように自己
復帰する。この復元力が堆積紙幣Pの挟み込み力となっ
ている。案内方向線A,Bの交差角を広げると、復元力
が強くなる。堆積紙幣Pが回転軸94a側に進入する際
はそのベルト車が上方へ変移して退避しつつ挟み込み力
を強くするため、堆積紙幣Pの進入が円滑且つ確実に行
われる。
【0078】また堆積紙幣Pが回転軸95a側から退出
する際もそのベルト車が上方へ変移して退避しつつ挟み
込み力を強くするため、堆積紙幣Pの退出が円滑且つ確
実に行われる。
する際もそのベルト車が上方へ変移して退避しつつ挟み
込み力を強くするため、堆積紙幣Pの退出が円滑且つ確
実に行われる。
【0079】回転軸94aが変移自在であるため、伝達
ベルト77aの従動ベルト車76aも変移する。本例で
は、この従動ベルト車76aと原動ベルト車76bとに
弾力伸縮性に富む駆動力伝達用の丸ベルト77aが張架
されている。例えば、張り車を用いたテンション機構
(緊張機構)を付設すると、構成が複雑化する。また、
ベルト車の遊動方向を原車軸を中心とする円の接線方向
に合わせると、配置関係の自由度が薄れる。それ故、弾
力伸縮性に富む丸ベルト77aを張架して、図14に示
す軸間距離La を可変できるようにすれば、構成の簡略
さと配置関係の自由度の確保を実現でき、どんな姿勢で
も堆積紙幣の搬送が可能となる。
ベルト77aの従動ベルト車76aも変移する。本例で
は、この従動ベルト車76aと原動ベルト車76bとに
弾力伸縮性に富む駆動力伝達用の丸ベルト77aが張架
されている。例えば、張り車を用いたテンション機構
(緊張機構)を付設すると、構成が複雑化する。また、
ベルト車の遊動方向を原車軸を中心とする円の接線方向
に合わせると、配置関係の自由度が薄れる。それ故、弾
力伸縮性に富む丸ベルト77aを張架して、図14に示
す軸間距離La を可変できるようにすれば、構成の簡略
さと配置関係の自由度の確保を実現でき、どんな姿勢で
も堆積紙幣の搬送が可能となる。
【0080】なお、図25及び図26は第4搬送路の変
形例を示す。この変形例は、紙幣のジャミング時や装置
の保守点検時に第4搬送路を開閉できるようになってい
る。
形例を示す。この変形例は、紙幣のジャミング時や装置
の保守点検時に第4搬送路を開閉できるようになってい
る。
【0081】第1上側無端ベルト17等を搭載した上側
ベルトユニット93が支点92の回りに旋回可能であ
り、第1上側無端ベルト17と第1下側無端ベルト15
との接触が解除できる。
ベルトユニット93が支点92の回りに旋回可能であ
り、第1上側無端ベルト17と第1下側無端ベルト15
との接触が解除できる。
【0082】〔第5搬送路及びリジェクト庫〕図27は
同紙幣払出し装置における第5搬送路及びリジェクト庫
を右側面図、図28は図27中のa−a′線に沿って切
断した状態を示す矢視図、図29は図28中のa−a′
線に沿って切断した状態を示す矢視図、図30は図28
中のb−b′線に沿って切断した状態を示す矢視図、図
31は図28中のc−c′線に沿って切断した状態を示
す矢視図、図32は第5搬送路及びリジェクト庫におい
て堆積紙幣の搬送状態を示す右側面図図、図33は第5
搬送路及びリジェクト庫において堆積紙幣の搬送状態を
示す縦断右側面図である。
同紙幣払出し装置における第5搬送路及びリジェクト庫
を右側面図、図28は図27中のa−a′線に沿って切
断した状態を示す矢視図、図29は図28中のa−a′
線に沿って切断した状態を示す矢視図、図30は図28
中のb−b′線に沿って切断した状態を示す矢視図、図
31は図28中のc−c′線に沿って切断した状態を示
す矢視図、図32は第5搬送路及びリジェクト庫におい
て堆積紙幣の搬送状態を示す右側面図図、図33は第5
搬送路及びリジェクト庫において堆積紙幣の搬送状態を
示す縦断右側面図である。
【0083】第5搬送路9は、図29に示すように、上
下に遊動可能の第2上側無端ベルト18(18a,18
b)と、これに対して接触走行する第3下側無端ベルト
96(96a,96b)とから成る。第3下側無端ベル
ト96(96a,96b)は搬送駆動モータ(図示せ
ず)により回転される伝達ベルト80b及びベルト車7
9bによって回転する。第3下側無端ベルト96の駆動
軸100には叩き羽根車90bが固定されており、リジ
ェクト紙幣の逆方向への送り動作において、紙幣がリジ
ェクト庫14へ投出される際、叩き羽根車90bがリジ
ェクト紙幣を叩き落とすようになっている。
下に遊動可能の第2上側無端ベルト18(18a,18
b)と、これに対して接触走行する第3下側無端ベルト
96(96a,96b)とから成る。第3下側無端ベル
ト96(96a,96b)は搬送駆動モータ(図示せ
ず)により回転される伝達ベルト80b及びベルト車7
9bによって回転する。第3下側無端ベルト96の駆動
軸100には叩き羽根車90bが固定されており、リジ
ェクト紙幣の逆方向への送り動作において、紙幣がリジ
ェクト庫14へ投出される際、叩き羽根車90bがリジ
ェクト紙幣を叩き落とすようになっている。
【0084】第2上側無端ベルト18(18a,18
b)の駆動ベルト車の回転軸94cと従動ベルト車の回
転軸94dは軸変移案内穴(軸受長穴)74c,74d
と75c,75dに嵌まっている。図17に示す如く、
軸変移案内穴の両案内方向線C,Dは逆ハの字状に上に
開いて、軸変移案内穴よりも下側で交差している。この
軸変移案内穴74,75に嵌まる回転軸94c,94d
は上下に遊動可能であるが、両案内方向線A,Bが上側
で開いているため、ベルト面にこれを上動する力が作用
すると、回転軸94c,94dが上方向に変移しようと
するが、その変移により同時に軸間距離LCDが長くなる
ので、ベルト張力が従前よりも増し、これによりベルト
面を下げるように自己復帰する。
b)の駆動ベルト車の回転軸94cと従動ベルト車の回
転軸94dは軸変移案内穴(軸受長穴)74c,74d
と75c,75dに嵌まっている。図17に示す如く、
軸変移案内穴の両案内方向線C,Dは逆ハの字状に上に
開いて、軸変移案内穴よりも下側で交差している。この
軸変移案内穴74,75に嵌まる回転軸94c,94d
は上下に遊動可能であるが、両案内方向線A,Bが上側
で開いているため、ベルト面にこれを上動する力が作用
すると、回転軸94c,94dが上方向に変移しようと
するが、その変移により同時に軸間距離LCDが長くなる
ので、ベルト張力が従前よりも増し、これによりベルト
面を下げるように自己復帰する。
【0085】第2上側無端ベルト18の回転軸94cを
駆動回転する駆動伝動系は、軸100に固定した原動平
歯車78cに噛み合う従動平歯車78dと、従動平歯車
78dのギア軸95bに固定した原動ベルト車76d
と、回転軸94cに固定した従動ベルト車76cと、原
動ベルト車76dと従動ベルト車76acに張架された
弾力伸縮性に富む丸ベルト77bとを有している。
駆動回転する駆動伝動系は、軸100に固定した原動平
歯車78cに噛み合う従動平歯車78dと、従動平歯車
78dのギア軸95bに固定した原動ベルト車76d
と、回転軸94cに固定した従動ベルト車76cと、原
動ベルト車76dと従動ベルト車76acに張架された
弾力伸縮性に富む丸ベルト77bとを有している。
【0086】送り先切り換えゲート10により第3搬送
路6から第5搬送路9に振り分けられたリジェクト紙幣
Pは、第5搬送路9を構成する第2上側無端ベルト18
(18a,18b)と第3下側無端ベルト96(96
a,96b)と挟まれて水平搬送され、図2及び図29
に示す如く、リジェクト庫14内に投出されて積み重ね
られる。
路6から第5搬送路9に振り分けられたリジェクト紙幣
Pは、第5搬送路9を構成する第2上側無端ベルト18
(18a,18b)と第3下側無端ベルト96(96
a,96b)と挟まれて水平搬送され、図2及び図29
に示す如く、リジェクト庫14内に投出されて積み重ね
られる。
【0087】紙幣の取込み処理において、堆積紙幣Pが
第4搬送路から第5搬送路へ受け渡されると、進入側の
回転軸94dがその軸変移案内穴75に沿って上方に弾
力復元的に変移する。このため、堆積紙幣Pの厚さが異
なっていても、その堆積紙幣Pの進入が容易である。ま
た回転軸94c側での退出でも、図32に示す如く、回
転軸94cが軸変移案内穴74に沿って上動するので、
堆積紙幣Pの退出が容易である。堆積紙幣Pによりベル
ト面が上動されると、回転軸94c,94dが上方向に
変移しようとするが、その変移により同時に図29に示
す軸間距離LCDが長くなるので、ベルト張力が従前より
も増し、これによりベルト面を下げるように自己復帰す
る。この復元力が堆積紙幣Pの挟み込み力となってい
る。案内方向線C,Dの交差角を広げると、復元力が強
くなる。
第4搬送路から第5搬送路へ受け渡されると、進入側の
回転軸94dがその軸変移案内穴75に沿って上方に弾
力復元的に変移する。このため、堆積紙幣Pの厚さが異
なっていても、その堆積紙幣Pの進入が容易である。ま
た回転軸94c側での退出でも、図32に示す如く、回
転軸94cが軸変移案内穴74に沿って上動するので、
堆積紙幣Pの退出が容易である。堆積紙幣Pによりベル
ト面が上動されると、回転軸94c,94dが上方向に
変移しようとするが、その変移により同時に図29に示
す軸間距離LCDが長くなるので、ベルト張力が従前より
も増し、これによりベルト面を下げるように自己復帰す
る。この復元力が堆積紙幣Pの挟み込み力となってい
る。案内方向線C,Dの交差角を広げると、復元力が強
くなる。
【0088】この第5搬送路9においても回転軸94c
が変移自在であるため、伝達ベルト77bの従動ベルト
車76cも変移する。本例では、この従動ベルト車77
bと原動ベルト車76dとに弾力伸縮性に富む駆動力伝
達用の丸ベルト77bが張架されている。このため、図
32に示す軸間距離Lb を可変できる。構成の簡略さと
配置関係の自由度の確保を実現でき、自由な姿勢でも堆
積紙幣の搬送が可能となる。
が変移自在であるため、伝達ベルト77bの従動ベルト
車76cも変移する。本例では、この従動ベルト車77
bと原動ベルト車76dとに弾力伸縮性に富む駆動力伝
達用の丸ベルト77bが張架されている。このため、図
32に示す軸間距離Lb を可変できる。構成の簡略さと
配置関係の自由度の確保を実現でき、自由な姿勢でも堆
積紙幣の搬送が可能となる。
【0089】〔シャッタ装置〕図34は本紙幣払出し装
置におけるシャッタ装置の開放状態を示す縦断左側面
図、図35は図34中のa−a′線に沿って切断した状
態を示す矢視図、図36は本紙幣払出し装置におけるシ
ャッタ装置の閉鎖状態を示す縦断左側面図、図37は図
36中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図
である。
置におけるシャッタ装置の開放状態を示す縦断左側面
図、図35は図34中のa−a′線に沿って切断した状
態を示す矢視図、図36は本紙幣払出し装置におけるシ
ャッタ装置の閉鎖状態を示す縦断左側面図、図37は図
36中のa−a′線に沿って切断した状態を示す矢視図
である。
【0090】シャッタ装置13は、出金口12の内側面
に沿って昇降するシャッタ部材101と、このシャッタ
部材101の両側に固定されており、スライド案内レー
ル103a,103bに沿って摺動可能のスライダ10
2a,102bと、シャッタ開閉駆動モータ108の出
力軸に固定されたベルト車106とアイドル用ベルト車
107との張設された丸ベルト104と、丸ベルト10
4の一部にスライダ102bを連結するクランプ部材1
05とを有して成る。
に沿って昇降するシャッタ部材101と、このシャッタ
部材101の両側に固定されており、スライド案内レー
ル103a,103bに沿って摺動可能のスライダ10
2a,102bと、シャッタ開閉駆動モータ108の出
力軸に固定されたベルト車106とアイドル用ベルト車
107との張設された丸ベルト104と、丸ベルト10
4の一部にスライダ102bを連結するクランプ部材1
05とを有して成る。
【0091】例えば、シャッタ部材101を上昇させて
出金口12の閉鎖途中において、出金口12から手など
の異物が進入し、シャッタ部材101に挟まれようにな
ると、その瞬間、駆動負荷が過負荷状態になるため、ベ
ルト車106が丸ベルト104上をスリップして空回り
するため、シャッタ部材101はそれ以上上昇せず、シ
ャッタ部材101が過度に異物を挟み込むことがなく、
異物損傷等が発生せずに済む。従来のように、異物進入
を検出するセンサや緊急停止装置を用いていないため、
装置構成を簡略化できる。特に、トルクリミッタ手段と
して、ベルトとベルト車の伝動機構を用いているため、
装置コストの低廉化を実現できる。
出金口12の閉鎖途中において、出金口12から手など
の異物が進入し、シャッタ部材101に挟まれようにな
ると、その瞬間、駆動負荷が過負荷状態になるため、ベ
ルト車106が丸ベルト104上をスリップして空回り
するため、シャッタ部材101はそれ以上上昇せず、シ
ャッタ部材101が過度に異物を挟み込むことがなく、
異物損傷等が発生せずに済む。従来のように、異物進入
を検出するセンサや緊急停止装置を用いていないため、
装置構成を簡略化できる。特に、トルクリミッタ手段と
して、ベルトとベルト車の伝動機構を用いているため、
装置コストの低廉化を実現できる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、次のよ
うな特有の効果を奏するものである。
うな特有の効果を奏するものである。
【0093】(1) 第1の手段において、紙葉類重送
防止手段は、圧接式重送防止手段の直前に紙葉類差込み
補助手段が設けられているので、紙葉類の圧接巻き込み
部域への供給力が紙葉類を挟持したままの押し付け力で
あり、充分な差し込み力を確保でき、圧接式重送防止手
段の巻き込み不良が起こらず、1枚ずつ送りを確実に行
わせることができる。従って、収納部の堆積紙葉類に押
圧力を付与する荷重付与機構を特段付属させる必要が無
くなるため、単に、縦積み堆積や斜め積み堆積の自重式
の開放型収納部で済む。このため、収納部の上側や側面
側を開放状態にしておくことができるので、紙葉類の随
時補充が可能である。また、紙葉類分離手段の摩擦力を
従来に比して低減できることになるので、紙葉類分離手
段の摩擦材の長寿命化を図ることができ、そして低出力
トルクの駆動モータの使用が可能となる。
防止手段は、圧接式重送防止手段の直前に紙葉類差込み
補助手段が設けられているので、紙葉類の圧接巻き込み
部域への供給力が紙葉類を挟持したままの押し付け力で
あり、充分な差し込み力を確保でき、圧接式重送防止手
段の巻き込み不良が起こらず、1枚ずつ送りを確実に行
わせることができる。従って、収納部の堆積紙葉類に押
圧力を付与する荷重付与機構を特段付属させる必要が無
くなるため、単に、縦積み堆積や斜め積み堆積の自重式
の開放型収納部で済む。このため、収納部の上側や側面
側を開放状態にしておくことができるので、紙葉類の随
時補充が可能である。また、紙葉類分離手段の摩擦力を
従来に比して低減できることになるので、紙葉類分離手
段の摩擦材の長寿命化を図ることができ、そして低出力
トルクの駆動モータの使用が可能となる。
【0094】(2) 紙葉類繰り出し収納庫を機筐の背
面付近に設置し、収納部の背面又は上面を紙幣補充口と
して開口して成る構成では、運用室側ではいつでも収納
部に紙葉類を補充でき、紙葉類払出し機の休止期間を排
除できる。
面付近に設置し、収納部の背面又は上面を紙幣補充口と
して開口して成る構成では、運用室側ではいつでも収納
部に紙葉類を補充でき、紙葉類払出し機の休止期間を排
除できる。
【0095】(3) 紙葉類繰り出し収納庫を複数個設
置し、各紙葉類繰り出し収納庫から繰り出される紙葉類
を引き込んで紙葉類送給手段の送給路へ受け渡す連絡用
紙葉類送給手段を備えて成る構成においては、一方の収
納庫の紙葉類を繰り出して使い切った場合でも他方の収
納庫の紙葉類を引き続いて連絡用紙葉類送給手段を介し
て紙葉類送給手段へ繰り出すことができるので、その間
に一方の収納庫へ紙葉類を補充することができる。ま
た、一方の収納庫の紙葉類と他方の収納庫の紙葉類との
種類が異なる場合、種類の異なる堆積紙葉類の一括払出
しが可能である。
置し、各紙葉類繰り出し収納庫から繰り出される紙葉類
を引き込んで紙葉類送給手段の送給路へ受け渡す連絡用
紙葉類送給手段を備えて成る構成においては、一方の収
納庫の紙葉類を繰り出して使い切った場合でも他方の収
納庫の紙葉類を引き続いて連絡用紙葉類送給手段を介し
て紙葉類送給手段へ繰り出すことができるので、その間
に一方の収納庫へ紙葉類を補充することができる。ま
た、一方の収納庫の紙葉類と他方の収納庫の紙葉類との
種類が異なる場合、種類の異なる堆積紙葉類の一括払出
しが可能である。
【0096】(4) 複数個の紙葉類繰り出し収納庫の
それぞれが上下段違いに配置されて成る構成において
は、紙葉類払出し機の占有スペースを削減できる。
それぞれが上下段違いに配置されて成る構成において
は、紙葉類払出し機の占有スペースを削減できる。
【0097】(5) 複数個の紙葉類繰り出し収納庫の
それぞれは機筐背面に向かって上下雛壇状に配置されて
成る構成においては、運用員が各収納庫へ紙葉類を補充
する際、収納庫の真上が開放しているので、補充操作が
やり易いと言う利点がある。
それぞれは機筐背面に向かって上下雛壇状に配置されて
成る構成においては、運用員が各収納庫へ紙葉類を補充
する際、収納庫の真上が開放しているので、補充操作が
やり易いと言う利点がある。
【0098】(6) 紙葉類重送防止手段における紙葉
類差し込み補助手段が弾性力を付与する弾力手段を有し
て成る場合には、重錘を使用する場合に比して慣性を抑
制できるので、繰り出し速度の高速化を実現できる。
類差し込み補助手段が弾性力を付与する弾力手段を有し
て成る場合には、重錘を使用する場合に比して慣性を抑
制できるので、繰り出し速度の高速化を実現できる。
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
【図1】本発明の実施形態に係る紙幣払い出し装置にお
いて出金処理の紙幣の一時堆積状態を示す縦断右側面図
である。
いて出金処理の紙幣の一時堆積状態を示す縦断右側面図
である。
【図2】同紙幣払い出し装置において出金処理の紙幣の
一時堆積後の一括排送状態を示す縦断右側面図である。
一時堆積後の一括排送状態を示す縦断右側面図である。
【図3】同紙幣払い出し装置において払出し紙幣の取込
み処理時の紙幣の流れを示す縦断右側面図である。
み処理時の紙幣の流れを示す縦断右側面図である。
【図4】同紙幣払い出し装置において収納紙幣の回収処
理時の状態を示す縦断右側面図である。
理時の状態を示す縦断右側面図である。
【図5】同紙幣払い出し装置を紙幣補充口側から見た状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図6】同紙幣払出し装置に用いる紙幣繰り出し収納庫
を示す右側面図である。
を示す右側面図である。
【図7】同紙幣繰り出し収納庫を示す平面図である。
【図8】同紙幣繰り出し収納庫を示す正面図である。
【図9】同紙幣繰り出し収納庫を示す背面図である。
【図10】図7中のa−a′線に沿って切断した状態を
示す矢視図である。
示す矢視図である。
【図11】図10に示す紙幣繰り出し状態よりも繰り出
し動作が更に進んだ状態を示す矢視図である。
し動作が更に進んだ状態を示す矢視図である。
【図12】同紙幣払出し装置に用いる別の紙幣差し込み
補助装置において、余裕空隙に紙幣の先縁が入り込み受
容された状態を示す縦断右側面図である。
補助装置において、余裕空隙に紙幣の先縁が入り込み受
容された状態を示す縦断右側面図である。
【図13】同紙幣払出し装置に用いる別の紙幣差し込み
補助装置において、紙幣の先縁が圧接巻き込み部域へ押
し付けられた状態を示す縦断右側面図である。
補助装置において、紙幣の先縁が圧接巻き込み部域へ押
し付けられた状態を示す縦断右側面図である。
【図14】同紙幣払出し装置における一時堆積排送装置
及び第4搬送路を示す縦断右側面図である。
及び第4搬送路を示す縦断右側面図である。
【図15】図14中のa−a′線で切断した状態を示す
矢視図である。
矢視図である。
【図16】同一時堆積排送装置及び第4搬送路を示す縦
断左側面図である。
断左側面図である。
【図17】図15中のa−a′線で切断した状態を示す
矢視図である。
矢視図である。
【図18】図15中のb−b′線で切断した状態を示す
矢視図である。
矢視図である。
【図19】図15中のc−c′線で切断した状態を示す
矢視図である。
矢視図である。
【図20】同一時堆積排送装置において迫り出し底板の
上昇過程を示す縦断右側面図である。
上昇過程を示す縦断右側面図である。
【図21】同一時堆積排送装置において迫り出し底板の
上昇完了後の状態を示す縦断右側面図である。
上昇完了後の状態を示す縦断右側面図である。
【図22】図21中のa−a′線で切断した状態を示す
矢視図である。
矢視図である。
【図23】同一時堆積排送装置において迫り出し底板の
上昇完了時の状態を示す縦断左側面図である。
上昇完了時の状態を示す縦断左側面図である。
【図24】同紙幣払出し装置における第4搬送路の堆積
紙幣の搬送状態を示す縦断右側面図である。
紙幣の搬送状態を示す縦断右側面図である。
【図25】同紙幣払出し装置における第4搬送路の分割
構造を示す縦断右側面図である。
構造を示す縦断右側面図である。
【図26】同第4搬送路の分割構造において開放状態を
示す縦断右側面図である。
示す縦断右側面図である。
【図27】同紙幣払出し装置における第5搬送路及びリ
ジェクト庫を右側面図である。
ジェクト庫を右側面図である。
【図28】図27中のa−a′線に沿って切断した状態
を示す矢視図である。
を示す矢視図である。
【図29】図28中のa−a′線に沿って切断した状態
を示す矢視図である。
を示す矢視図である。
【図30】図28中のb−b′線に沿って切断した状態
を示す矢視図である。
を示す矢視図である。
【図31】図28中のc−c′線に沿って切断した状態
を示す矢視図である。
を示す矢視図である。
【図32】同紙幣払出し装置の第5搬送路及びリジェク
ト庫において堆積紙幣の搬送状態を示す右側面図であ
る。
ト庫において堆積紙幣の搬送状態を示す右側面図であ
る。
【図33】同紙幣払出し装置の第5搬送路及びリジェク
ト庫において堆積紙幣の搬送状態を示す縦断右側面図で
ある。
ト庫において堆積紙幣の搬送状態を示す縦断右側面図で
ある。
【図34】同紙幣払出し装置におけるシャッタ装置の開
放状態を示す縦断左側面図である。
放状態を示す縦断左側面図である。
【図35】図34中のa−a′線に沿って切断した状態
を示す矢視図である。
を示す矢視図である。
【図36】同紙幣払出し装置におけるシャッタ装置の閉
鎖状態を示す縦断左側面図である。
鎖状態を示す縦断左側面図である。
【図37】図36中のa−a′線に沿って切断した状態
を示す矢視図である。
を示す矢視図である。
【図38】現金払出し機の設置状況を示す斜視図であ
る。
る。
【図39】従来の紙幣払出し装置において、紙幣の一時
堆積状態を示す縦断側面図である。
堆積状態を示す縦断側面図である。
【図40】従来の紙幣払出し装置において、紙幣の一時
堆積完了後の昇降台の上昇した状態を示す縦断側面図で
ある。
堆積完了後の昇降台の上昇した状態を示す縦断側面図で
ある。
【図41】従来の紙幣払出し装置において、堆積紙幣の
排送過程を示す縦断側面図である。
排送過程を示す縦断側面図である。
【図42】従来の紙幣払出し装置において、出金口での
堆積紙幣の取込み過程を示す縦断側面図である。
堆積紙幣の取込み過程を示す縦断側面図である。
【図43】従来の紙幣払出し装置において、取込み紙幣
の回収状態を示す縦断側面図である。
の回収状態を示す縦断側面図である。
【図44】従来の紙幣払出し装置において、紙幣補充時
の状態を示す縦断側面図である。
の状態を示す縦断側面図である。
【図45】従来の別の紙幣払出し装置において、紙幣補
充時の状態を示す縦断側面図である。
充時の状態を示す縦断側面図である。
P…紙幣
1…紙幣払出し装置
1a…機筐
2…第1紙幣繰り出し収納庫
3…第2紙幣繰り出し収納庫
4…第1搬送路
5…第2搬送路
6…第3搬送路
7…紙幣鑑別部
8…第4搬送路
9…第5搬送路
10…送り先切り換えゲート
11…一時堆積排送装置
12…出金口
13…シャッタ装置
14…リジェクト庫
15,15a,15b…第1下側無端ベルト
16,16a,16b…第2下側無端ベルト
17,17a,17b…第1上側無端ベルト
18,18a,18b…第2上側無端ベルト
96…第3下側無端ベルト
31…収納部
31a,31b…側板
31c…前板
31d,31e…背板
31…底板
32,32a,32b…フィードローラ
33,33a,33b…摩擦ローラ
34,34a,34b…圧接バネ
35,35a,35b…バネケース
36,36a,36b,36c…間欠送り摩擦ローラ
37,37a,37b,37c…紙幣蹴り出しローラ
38,,47a,47b,48a,48b…ベルト車
38a…回転軸
39,50,51…伝達ベルト
40…揺動押し当て部材
40a,40b…揺動アーム部
41,41a,41b…荷重コイルバネ
42,42a,42b…軸
43,43a,43b…ストッパ
44…紙幣ガイド板
45,45a,45b,45c…紙幣面露出穴
46,46a,46b,46c…摩擦材出没穴
49,49a,49b,49c…高摩擦係数部材
60…紙幣集積筐体
61a,61b…側板
62…前板
63…後板
64…迫り出し底板
65…昇降ベース部材
66,66a,66b,81,81a,81b…底止め
突起 67…昇降駆動用モータ 67a…出力軸 68,69…ピン 70…クランク 71…連接リンク 72…昇降スライダ 73…スライド案内レール 74,74a〜74d,75,75a〜75d…軸変移
案内穴(軸受長穴) 76a,76c…従動ベルト車 76b,76d…原動ベルト車 77a,77b…弾力伸縮性に富む丸ベルト 78a,78c…原動平歯車 78b,78d…従動平歯車 79a,79b,83,97…ベルト車 82,82a,82b…板バネ 84,80a,80b…伝達ベルト 85…軸 86…アーム板 87…張りローラ 88…バネ 89…テンション機構 90a,90b…叩き羽根車 91,91a,91b…ベルト出没穴 94a,94b,94c,94d…回転軸 95a,95b…ギア軸 97…ベルト車 98…長穴 98a…駆動ベルト車 98b…従動ベルト車 99,100…駆動軸 101…シャッタ部材 102a,102b…スライダ 103a,103b…スライド案内レール 104…丸ベルト 105…クランプ部材 108…シャッタ開閉駆動モータ 311…底部排出口 320…圧接式重送防止装置 360,380…紙幣差込み補助装置 385…昇降式弾力加圧機構 386…昇降押し当て部材 387…コイルバネ 388…支持フレーム A,B,C,D…案内方向線 LAB,LCD…軸間距離 La ,Lb …丸ベルトの軸間距離 S…紙幣集積空間 F…圧接巻き込み部域 G…余裕空隙 W…空き間 201…現金払出し機 202…操作パネル 203…表示器 204…出金口 205…運用室 206…紙幣払出し装置 207…仕切壁 211…バネ 212…後押し板(圧迫板) 213…カセット式紙幣繰り出し収納庫 214…フィードローラ(分離ローラ) 215…垂直送路 216…紙幣送路 217…電磁ソレノイド又はモータ 218…昇降台 219…一時堆積排送装置(一時保留部) 220…出金口 221…シャッタ板 222…紙幣取出口 223…切り換えゲート 224…カセット式リジェクト紙幣収納庫 225…紙幣ガイド 226…荷重付与機構 230…紙幣収納庫 311…底部排出口。
突起 67…昇降駆動用モータ 67a…出力軸 68,69…ピン 70…クランク 71…連接リンク 72…昇降スライダ 73…スライド案内レール 74,74a〜74d,75,75a〜75d…軸変移
案内穴(軸受長穴) 76a,76c…従動ベルト車 76b,76d…原動ベルト車 77a,77b…弾力伸縮性に富む丸ベルト 78a,78c…原動平歯車 78b,78d…従動平歯車 79a,79b,83,97…ベルト車 82,82a,82b…板バネ 84,80a,80b…伝達ベルト 85…軸 86…アーム板 87…張りローラ 88…バネ 89…テンション機構 90a,90b…叩き羽根車 91,91a,91b…ベルト出没穴 94a,94b,94c,94d…回転軸 95a,95b…ギア軸 97…ベルト車 98…長穴 98a…駆動ベルト車 98b…従動ベルト車 99,100…駆動軸 101…シャッタ部材 102a,102b…スライダ 103a,103b…スライド案内レール 104…丸ベルト 105…クランプ部材 108…シャッタ開閉駆動モータ 311…底部排出口 320…圧接式重送防止装置 360,380…紙幣差込み補助装置 385…昇降式弾力加圧機構 386…昇降押し当て部材 387…コイルバネ 388…支持フレーム A,B,C,D…案内方向線 LAB,LCD…軸間距離 La ,Lb …丸ベルトの軸間距離 S…紙幣集積空間 F…圧接巻き込み部域 G…余裕空隙 W…空き間 201…現金払出し機 202…操作パネル 203…表示器 204…出金口 205…運用室 206…紙幣払出し装置 207…仕切壁 211…バネ 212…後押し板(圧迫板) 213…カセット式紙幣繰り出し収納庫 214…フィードローラ(分離ローラ) 215…垂直送路 216…紙幣送路 217…電磁ソレノイド又はモータ 218…昇降台 219…一時堆積排送装置(一時保留部) 220…出金口 221…シャッタ板 222…紙幣取出口 223…切り換えゲート 224…カセット式リジェクト紙幣収納庫 225…紙幣ガイド 226…荷重付与機構 230…紙幣収納庫 311…底部排出口。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 福島 慶之
神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号
富士電機株式会社内
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B65H 1/00 - 3/68
Claims (18)
- 【請求項1】 紙葉類を堆積して収納する収納部、その
収納部の底面に摩擦材を接触させて底部排出口から紙葉
類を沿面方向に排送する紙葉類分離手段、及びそれから
排送された紙葉類を1葉ずつ送り出す紙葉類重送防止手
段を備えた紙葉類繰り出し収納庫と、前記収納庫から繰
り出された紙葉類を出庫経路に向けて搬送する紙葉類送
給手段と、前記紙葉類送給手段の送給路途中で紙葉類の
異常を鑑別する鑑別手段と、前記鑑別手段の鑑別結果に
より紙葉類が不適格のときはその紙葉類を回収経路へ振
り分けると共に、適格のときは紙葉類の前記出庫経路へ
の進入を許容する送り先切り換え手段と、前記出庫経路
上へ送り込まれた紙葉類が1葉ずつ投出されて縦積み堆
積した後、その堆積紙葉類を一括して排送する紙葉類一
時堆積排送手段と、その紙葉類一時堆積排送手段から排
送される堆積紙葉類を出庫口へ順送し又は前記出庫口の
堆積紙葉類を回収口へ逆送する堆積紙葉類送給手段と、
を有する紙葉類払出し機であって、 前記紙葉類重送防止手段は、前記収納部の底部排出口か
ら排送された紙葉類の先縁を圧接摩擦回転材の圧接巻き
込み部域に当て受けて付随紙葉類の進入を阻止し1葉ず
つ紙葉類を送り出す圧接式重送防止手段と、前記底部排
出口から前記圧接巻き込み部域へ到る紙葉類の重送許容
経路の途中において、紙葉類の先縁側を入り込み受容す
べき余裕空隙を一時的に生成する動作と受容した紙葉類
を挟持して前記圧接巻き込み部域へ押し当てる動作とを
繰り返す紙葉類差込み補助手段と、を有して成ることを
特徴とする紙葉類払出し機。 - 【請求項2】 請求項1において、前記紙葉類繰り出し
収納庫が機筐の背面付近に設置されており、前記収納部
の背面又は上面が紙幣補充口として開口して成ることを
特徴とする紙葉類払出し機。 - 【請求項3】 請求項2において、前記紙葉類繰り出し
収納庫が複数個設置されており、各紙葉類繰り出し収納
庫から繰り出される紙葉類を引き込んで前記紙葉類送給
手段の送給路へ受け渡す連絡用紙葉類送給手段を備えて
成ることを特徴とする紙葉類払出し機。 - 【請求項4】 請求項3において、前記紙葉類繰り出し
収納庫のそれぞれは上下段違いに配置されて成ることを
特徴とする紙葉類払出し機。 - 【請求項5】 請求項3において、前記紙葉類繰り出し
収納庫のそれぞれは機筐背面に向かって上下雛壇状に配
置されて成ることを特徴とする紙葉類払出し機。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
おいて、前記紙葉類差込み補助手段は、前記紙葉類の挟
み込みに弾性力を付与する弾力手段を有して成ることを
特徴とする紙葉類払出し機。 - 【請求項7】 請求項6において、前記紙葉類差込み補
助手段は、前記重送許容経路の上側に位置し、紙葉類滑
り面を持つ紙葉類当て受け手段と、前記重送許容経路の
下側に位置し、摩擦材の押し上げ動作,横送り動作及び
引き込み戻り動作の順序を1周期として繰り返す摩擦材
循環軌跡運動手段とを有して成ることを特徴とする紙葉
類払出し機。 - 【請求項8】 請求項7において、前記紙葉類当て受け
手段は、前記弾力手段を具備しており、前記紙葉類滑り
面が上下動可能に支持されて成る紙葉類可動当て受け手
段であることを特徴とする紙葉類払出し機。 - 【請求項9】 請求項8において、前記紙葉類可動当て
受け手段は、揺動可能の紙葉類滑り面を有する紙葉類揺
動当て受け手段であることを特徴とする紙葉類払出し
機。 - 【請求項10】 請求項8において、前記紙葉類可動当
て受け手段は、昇降可能の紙葉類滑り面を有する紙葉類
昇降当て受け手段であることを特徴とする紙葉類払出し
機。 - 【請求項11】 請求項7において、前記紙葉類当て受
け手段は、前記紙葉類滑り面が固定されて成る紙葉類固
定当て受け手段であり、前記摩擦材循環軌跡運動手段は
前記弾力手段を具備して成ることを特徴とする紙葉類払
出し機。 - 【請求項12】 紙葉類を堆積して収納する収納部、そ
の収納部の底面に摩擦材を接触させて底部排出口から紙
葉類を沿面方向に排送する紙葉類分離手段、及びそれか
ら排送された紙葉類を1葉ずつ送り出す紙葉類重送防止
手段を備えた紙葉類繰り出し収納庫であって、 前記紙葉類重送防止手段は、前記収納部の底部排出口か
ら排送された紙葉類の先縁を圧 接摩擦回転材の圧接巻き
込み部域に当て受けて付随紙葉類の進入を阻止し1葉ず
つ紙葉類を送り出す圧接式重送防止手段と、前記底部排
出口から前記圧接巻き込み部域へ到る紙葉類の重送許容
経路の途中において、紙葉類の先縁側を入り込み受容す
べき余裕空隙を一時的に生成する動作と受容した紙葉類
を挟持して前記圧接巻き込み部域へ押し当てる動作とを
繰り返す紙葉類差込み補助手段と、を有して成ることを
特徴とする紙葉類繰り出し収納庫。 - 【請求項13】 請求項12において、前記紙葉類差込
み補助手段は、前記紙葉類の挟み込みに弾性力を付与す
る弾力手段を有して成ることを特徴とする紙葉類繰り出
し収納庫。 - 【請求項14】 請求項13において、前記紙葉類差込
み補助手段は、前記重送許容経路の上側に位置し、紙葉
類滑り面を持つ紙葉類当て受け手段と、前記重送許容経
路の下側に位置し、摩擦材の押し上げ動作,横送り動作
及び引き込み戻り動作の順序を1周期として繰り返す摩
擦材循環軌跡運動手段とを有して成ることを特徴とする
紙葉類繰り出し収納庫。 - 【請求項15】 請求項14において、前記紙葉類当て
受け手段は、前記弾力手段を具備しており、前記紙葉類
滑り面が上下動可能に支持されて成る紙葉類可動当て受
け手段であることを特徴とする紙葉類繰り出し収納庫。 - 【請求項16】 請求項15において、前記紙葉類可動
当て受け手段は、揺動可能の紙葉類滑り面を有する紙葉
類揺動当て受け手段であることを特徴とする紙葉類繰り
出し収納庫。 - 【請求項17】 請求項15において、前記紙葉類可動
当て受け手段は、昇降可能の紙葉類滑り面を有する紙葉
類昇降当て受け手段であることを特徴とする紙葉類繰り
出し収納庫。 - 【請求項18】 請求項14において、前記紙葉類当て
受け手段は、前記紙葉類滑り面が固定されて成る紙葉類
固定当て受け手段であり、前記摩擦材循環軌跡運動手段
は前記弾力手段を具備して成ることを特徴とする紙葉類
繰り出し収納庫。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP09161896A JP3524673B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 紙葉類払出し機及び紙葉類繰り出し収納庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09161896A JP3524673B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 紙葉類払出し機及び紙葉類繰り出し収納庫 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003409411A Division JP3687673B2 (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 紙葉類払出し機 |
JP2003409466A Division JP3758663B2 (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 紙葉類払出し機 |
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Family Applications (1)
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-
1996
- 1996-04-15 JP JP09161896A patent/JP3524673B2/ja not_active Expired - Fee Related
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