JP3522651B2 - 通信端末装置及び復調方法 - Google Patents
通信端末装置及び復調方法Info
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- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L27/00—Modulated-carrier systems
- H04L27/32—Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
- H04L27/34—Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
- H04L27/38—Demodulator circuits; Receiver circuits
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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- Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
- Telephone Function (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、多値直交振幅変調
を行う通信端末装置及び多値直交振幅変調された無線信
号の復調を行う復調方法に関する。
を行う通信端末装置及び多値直交振幅変調された無線信
号の復調を行う復調方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、増大する通信ニーズに対応するデ
ィジタル無線通信の変調方式として、多値直交振幅変調
（多値ＱＡＭ：Quadrature Amplitude Modulation）方
式などの振幅に情報を持たせる振幅変調が実現されてい
る。多値ＱＡＭは、１シンボルで多くのビットを送信す
ることが可能であり、帯域当たりの周波数利用効率が向
上するので、周波数利用が制限される陸上移動通信に好
適な変調方式である。例えば、１６ＱＡＭにおいては、
１シンボル当たり４ビットの情報伝達が可能となる。以
降、振幅変調の代表として１６ＱＡＭを用いて説明す
る。
ィジタル無線通信の変調方式として、多値直交振幅変調
（多値ＱＡＭ：Quadrature Amplitude Modulation）方
式などの振幅に情報を持たせる振幅変調が実現されてい
る。多値ＱＡＭは、１シンボルで多くのビットを送信す
ることが可能であり、帯域当たりの周波数利用効率が向
上するので、周波数利用が制限される陸上移動通信に好
適な変調方式である。例えば、１６ＱＡＭにおいては、
１シンボル当たり４ビットの情報伝達が可能となる。以
降、振幅変調の代表として１６ＱＡＭを用いて説明す
る。
【０００３】図６は、ＱＡＭ変調したデータを無線伝送
する従来の無線伝送装置の構成図である。この図に示す
ように、基地局装置１１においてＱＡＭ変調された送信
データ及び制御信号はアンテナ１２を介して送信され
る。基地局装置１１よりの送信データは、移動局装置１
４においてアンテナ１３を介して受信された後、所定の
ＱＡＭ復調をされる。
する従来の無線伝送装置の構成図である。この図に示す
ように、基地局装置１１においてＱＡＭ変調された送信
データ及び制御信号はアンテナ１２を介して送信され
る。基地局装置１１よりの送信データは、移動局装置１
４においてアンテナ１３を介して受信された後、所定の
ＱＡＭ復調をされる。
【０００４】図７は、基地局装置１１より送信される信
号のチャネル割り当てを説明する図である。送信データ
及び制御信号は、この図に示す共通制御チャネル（ＣＰ
ＩＣＨ：Common PIlotCHannel）、個別チャネル（ＤＰ
ＣＨ：Dedicated Physical CHannel）、ダウンリンクシ
ェアードチャネル（ＤＳＣＨ：Downlink Shared CHanne
l）等を利用して送信される。
号のチャネル割り当てを説明する図である。送信データ
及び制御信号は、この図に示す共通制御チャネル（ＣＰ
ＩＣＨ：Common PIlotCHannel）、個別チャネル（ＤＰ
ＣＨ：Dedicated Physical CHannel）、ダウンリンクシ
ェアードチャネル（ＤＳＣＨ：Downlink Shared CHanne
l）等を利用して送信される。
【０００５】ＣＰＩＣＨは、各移動局に共通既知信号
（共通ＰＬ）を送信するためのチャネルである。ＤＰＣ
Ｈは、データ及び各移動局装置ごとの個別既知信号（個
別ＰＬ）、及びＴＦＣＩ（Transmit Format Combinatio
n Indicator）を送信するためのチャネルである。ＴＦ
ＣＩは、ＤＳＣＨの伝送フォーマット（伝送レート等）
を受信側に通知するための信号である。また、ＤＳＣＨ
は、ＱＡＭ変調されたデータを各移動局装置に時分割で
送信するためのチャネルであり、１フレームごとに送信
相手の移動局装置を変更することができる。
（共通ＰＬ）を送信するためのチャネルである。ＤＰＣ
Ｈは、データ及び各移動局装置ごとの個別既知信号（個
別ＰＬ）、及びＴＦＣＩ（Transmit Format Combinatio
n Indicator）を送信するためのチャネルである。ＴＦ
ＣＩは、ＤＳＣＨの伝送フォーマット（伝送レート等）
を受信側に通知するための信号である。また、ＤＳＣＨ
は、ＱＡＭ変調されたデータを各移動局装置に時分割で
送信するためのチャネルであり、１フレームごとに送信
相手の移動局装置を変更することができる。
【０００６】次いで、移動局装置１４におけるＱＡＭ復
調について、図８を参照して詳しく説明する。図８は、
１６ＱＡＭの信号配置図である。１６ＱＡＭは１６値の
判定を行うので、この図に示すようにＩ−Ｑ平面に１６
個の判定点Ｐ１〜Ｐ１６が配置される。この判定点は、
基地局装置から送信される共通ＰＬに基づいて位相が決
定され、個別ＰＬに基づいて振幅が決定される。
調について、図８を参照して詳しく説明する。図８は、
１６ＱＡＭの信号配置図である。１６ＱＡＭは１６値の
判定を行うので、この図に示すようにＩ−Ｑ平面に１６
個の判定点Ｐ１〜Ｐ１６が配置される。この判定点は、
基地局装置から送信される共通ＰＬに基づいて位相が決
定され、個別ＰＬに基づいて振幅が決定される。
【０００７】また、信号配置図において、各判定点とそ
の判定点に最近の判定点とからの距離が相等しい直線を
閾値として設定する。例えば、Ｐ１（３ａ、３ａ）とそ
の最近の点Ｐ２（ａ、３ａ）とからの距離が相等しい直
線は、Ｐ１とＰ２の中点（２ａ、３ａ）を通りＱ軸に平
行な直線Ｌである。この場合、直線Ｌが閾値として設定
される。他の点についても同様に閾値が設定され、図８
に示す閾値が設定される。
の判定点に最近の判定点とからの距離が相等しい直線を
閾値として設定する。例えば、Ｐ１（３ａ、３ａ）とそ
の最近の点Ｐ２（ａ、３ａ）とからの距離が相等しい直
線は、Ｐ１とＰ２の中点（２ａ、３ａ）を通りＱ軸に平
行な直線Ｌである。この場合、直線Ｌが閾値として設定
される。他の点についても同様に閾値が設定され、図８
に示す閾値が設定される。
【０００８】ＱＡＭ復調は、移動局において受信した受
信データをこの信号配置図上に配置し、上述のように設
定された閾値で閾値判定することにより受信データに最
も近い判定点を求め、このようにして求めた判定点に対
応する情報を復調データとすることにより行う。判定点
は１６値であるので、復調データは４ビットとなる。す
なわち、Ｐ１〜Ｐ１６には（０、０、０、０）、（０、
０、０、１）〜（１、１、１、１）の４ビットのデータ
が割り当てられている。
信データをこの信号配置図上に配置し、上述のように設
定された閾値で閾値判定することにより受信データに最
も近い判定点を求め、このようにして求めた判定点に対
応する情報を復調データとすることにより行う。判定点
は１６値であるので、復調データは４ビットとなる。す
なわち、Ｐ１〜Ｐ１６には（０、０、０、０）、（０、
０、０、１）〜（１、１、１、１）の４ビットのデータ
が割り当てられている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、判定点
は、共通ＰＬの位相回転量及び個別ＰＬの振幅変動に基
づいて配置されていた。しかしながら、個別ＰＬが含ま
れるＤＰＣＨは、他局への干渉を抑えるために共通ＰＬ
が含まれるＣＰＩＣＨと比較して弱い電力で送信されて
いることから、個別ＰＬは雑音の影響を受けやすく、信
号配置図における各判定点は振幅方向に多く誤差を含ん
で精度良くＱＡＭ復調を行うことができないという問題
があった。また、ＤＳＣＨには伝搬路を推定するための
既知信号が含まれていないので、ＤＰＣＨと比較して強
い電力で送信されるＤＳＣＨによっては、閾値を決定す
ることができないという問題もある。
は、共通ＰＬの位相回転量及び個別ＰＬの振幅変動に基
づいて配置されていた。しかしながら、個別ＰＬが含ま
れるＤＰＣＨは、他局への干渉を抑えるために共通ＰＬ
が含まれるＣＰＩＣＨと比較して弱い電力で送信されて
いることから、個別ＰＬは雑音の影響を受けやすく、信
号配置図における各判定点は振幅方向に多く誤差を含ん
で精度良くＱＡＭ復調を行うことができないという問題
があった。また、ＤＳＣＨには伝搬路を推定するための
既知信号が含まれていないので、ＤＰＣＨと比較して強
い電力で送信されるＤＳＣＨによっては、閾値を決定す
ることができないという問題もある。
【００１０】そこで、本発明は、正確に判定点を配置し
て精度良くＱＡＭ復調を行うことができる移動局装置及
び復調方法を提供することを目的とする。
て精度良くＱＡＭ復調を行うことができる移動局装置及
び復調方法を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明の通信端末装置
は、共通既知信号の送信電力と既知信号を持たないチャ
ネルに含まれる信号の送信電力との比である電力比情報
に基づいて判定点を配置する判定点配置手段と、前記判
定点配置手段により配置された判定点に基づいて受信デ
ータを直交振幅復調する復調手段と、を具備する構成を
採る。
は、共通既知信号の送信電力と既知信号を持たないチャ
ネルに含まれる信号の送信電力との比である電力比情報
に基づいて判定点を配置する判定点配置手段と、前記判
定点配置手段により配置された判定点に基づいて受信デ
ータを直交振幅復調する復調手段と、を具備する構成を
採る。
【００１２】この構成によれば、伝搬路推定および判定
点を決定するために必要な既知信号を持たないチャネル
に対して、共通既知信号を用いて伝搬路の推定および伝
搬路の補償を行った後に、報知された共通既知信号の電
力と既知信号を含まないチャネルに含まれる信号の電力
比を用いて判定点を配置することができる。
点を決定するために必要な既知信号を持たないチャネル
に対して、共通既知信号を用いて伝搬路の推定および伝
搬路の補償を行った後に、報知された共通既知信号の電
力と既知信号を含まないチャネルに含まれる信号の電力
比を用いて判定点を配置することができる。
【００１３】本発明の通信端末装置は、上記通信端末装
置において、基地局装置から送信される信号に含まれる
電力比情報を抽出する抽出手段を具備し、判定点配置手
段は、前記抽出手段において抽出された電力比情報に基
づいて判定点を配置する構成を採る。
置において、基地局装置から送信される信号に含まれる
電力比情報を抽出する抽出手段を具備し、判定点配置手
段は、前記抽出手段において抽出された電力比情報に基
づいて判定点を配置する構成を採る。
【００１４】この構成によれば、伝搬路推定および判定
点を決定するために必要な既知信号を持たないチャネル
に対して、共通既知信号を用いて伝搬路の推定および伝
搬路の補償を行った後に、端末装置が推定した共通既知
信号の電力と既知信号を含まないチャネルに含まれる信
号の電力比を用いて判定点を配置することができる。
点を決定するために必要な既知信号を持たないチャネル
に対して、共通既知信号を用いて伝搬路の推定および伝
搬路の補償を行った後に、端末装置が推定した共通既知
信号の電力と既知信号を含まないチャネルに含まれる信
号の電力比を用いて判定点を配置することができる。
【００１５】本発明の基地局装置は、推定した回線状態
に応じて変調方式を切り替えて送信データを変調する変
調手段と、共通既知信号の送信電力と既知信号を持たな
いチャネルに含まれる信号の送信電力との比である電力
比情報を算出する電力比情報算出手段と、算出した電力
比情報を上記通信端末装置に送信する送信手段と、を具
備する構成を採る。
に応じて変調方式を切り替えて送信データを変調する変
調手段と、共通既知信号の送信電力と既知信号を持たな
いチャネルに含まれる信号の送信電力との比である電力
比情報を算出する電力比情報算出手段と、算出した電力
比情報を上記通信端末装置に送信する送信手段と、を具
備する構成を採る。
【００１６】この構成によれば、算出した電力比情報を
ＱＡＭ復調を行う通信端末装置に送信するので、通信端
末装置は、受信した電力比情報に基づいて正確に判定点
を配置して精度良くＱＡＭ復調を行うことができる。
ＱＡＭ復調を行う通信端末装置に送信するので、通信端
末装置は、受信した電力比情報に基づいて正確に判定点
を配置して精度良くＱＡＭ復調を行うことができる。
【００１７】本発明の復調方法は、共通既知信号の送信
電力と既知信号を持たないチャネルに含まれる信号の送
信電力との比である電力比情報に基づいて判定点を配置
し、配置した判定点に基づいて受信データを直交振幅復
調するようにした。
電力と既知信号を持たないチャネルに含まれる信号の送
信電力との比である電力比情報に基づいて判定点を配置
し、配置した判定点に基づいて受信データを直交振幅復
調するようにした。
【００１８】この方法によれば、共通既知信号及び電力
比情報に基づいて判定点を配置するので、雑音等の影響
を受けずに判定点を配置することができる。そして、こ
のように配置した正確な判定点に基づいて受信データの
判定を行うので、精度良くＱＡＭ復調を行うことができ
る。
比情報に基づいて判定点を配置するので、雑音等の影響
を受けずに判定点を配置することができる。そして、こ
のように配置した正確な判定点に基づいて受信データの
判定を行うので、精度良くＱＡＭ復調を行うことができ
る。
【００１９】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、所定の共通ＰＬ
の送信電力とＱＡＭ変調する既知信号を持たないチャネ
ルに含まれる所定の信号の送信電力との比を示す電力比
情報に基づいて判定点の配置を決定することにより、判
定点配置の誤差を少なくして、精度よくＱＡＭ復調を行
うことである。
の送信電力とＱＡＭ変調する既知信号を持たないチャネ
ルに含まれる所定の信号の送信電力との比を示す電力比
情報に基づいて判定点の配置を決定することにより、判
定点配置の誤差を少なくして、精度よくＱＡＭ復調を行
うことである。
【００２０】既知信号を持たないチャネルとしては、Ｄ
ＰＣＨと対にして送信されるＤＳＣＨを用いることが好
ましい。
ＰＣＨと対にして送信されるＤＳＣＨを用いることが好
ましい。
【００２１】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。 （実施の形態１） 本実施の形態は、基地局装置が、所定の共通ＰＬの送信
電力とＱＡＭ変調するＤＳＣＨの所定の信号の送信電力
との比を示す情報（電力比情報）を移動局装置に通知
し、移動局装置はこの電力比情報に基づいて正確に判定
点を配置して精度良くＱＡＭ復調を行う実施形態であ
る。
図面を参照して詳細に説明する。 （実施の形態１） 本実施の形態は、基地局装置が、所定の共通ＰＬの送信
電力とＱＡＭ変調するＤＳＣＨの所定の信号の送信電力
との比を示す情報（電力比情報）を移動局装置に通知
し、移動局装置はこの電力比情報に基づいて正確に判定
点を配置して精度良くＱＡＭ復調を行う実施形態であ
る。
【００２２】図１は、本発明の実施の形態１に係る無線
伝送装置の構成を示すブロック図である。この図に示す
ように、本実施の形態係る無線伝送装置は、基地局装置
１００と、移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋと、を備
えて構成される。基地局装置１００は、データ及び制御
信号を移動局１１０−１〜１１０−Ｋに対して送信す
る。移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋは、基地局装置
１００よりの信号を受信して所定の方式で復調する。
伝送装置の構成を示すブロック図である。この図に示す
ように、本実施の形態係る無線伝送装置は、基地局装置
１００と、移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋと、を備
えて構成される。基地局装置１００は、データ及び制御
信号を移動局１１０−１〜１１０−Ｋに対して送信す
る。移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋは、基地局装置
１００よりの信号を受信して所定の方式で復調する。
【００２３】図２は、基地局装置１００より送信される
信号のチャネル割り当てを説明する図である。送信デー
タ及び制御信号は、この図に示す共通制御チャネル（Ｃ
ＰＩＣＨ：Common PIlot CHannel）、個別チャネル（Ｄ
ＰＣＨ：Dedicated Physical CHannel）、ダウンリンク
シェアードチャネル（ＤＳＣＨ：Downlink Shared CHan
nel）等を利用して送信される。
信号のチャネル割り当てを説明する図である。送信デー
タ及び制御信号は、この図に示す共通制御チャネル（Ｃ
ＰＩＣＨ：Common PIlot CHannel）、個別チャネル（Ｄ
ＰＣＨ：Dedicated Physical CHannel）、ダウンリンク
シェアードチャネル（ＤＳＣＨ：Downlink Shared CHan
nel）等を利用して送信される。
【００２４】ＣＰＩＣＨは、各移動局装置１１０−１〜
１１０−Ｋに共通既知信号（共通ＰＬ）を送信するため
のチャネルである。この共通ＰＬは、各移動局装置１１
０−１〜１１０−Ｋで受信されてチャネル推定等に用い
られる。
１１０−Ｋに共通既知信号（共通ＰＬ）を送信するため
のチャネルである。この共通ＰＬは、各移動局装置１１
０−１〜１１０−Ｋで受信されてチャネル推定等に用い
られる。
【００２５】ＤＰＣＨは、データ、各移動局装置１１０
−１〜１１０−Ｋごとの個別既知信号（個別ＰＬ）、及
びＴＦＣＩ（Transmit Format Combination Indicato
r）を送信するためのチャネルである。個別ＰＬは対応
する移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋで受信されてチ
ャネル推定等に用いられる。ＴＦＣＩは、ＤＳＣＨの伝
送フォーマットを受信側に通知するための信号であり、
本実施の形態においては特に、変調方式を示す信号及び
電力比情報がこのＴＦＣＩに設定される。なお、電力比
情報は、所定の共通ＰＬの送信電力とＱＡＭ変調するＤ
ＳＣＨの所定の信号の送信電力との比を示す情報であ
り、対応する移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋで受信
されて判定点を配置するために用いられる。
−１〜１１０−Ｋごとの個別既知信号（個別ＰＬ）、及
びＴＦＣＩ（Transmit Format Combination Indicato
r）を送信するためのチャネルである。個別ＰＬは対応
する移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋで受信されてチ
ャネル推定等に用いられる。ＴＦＣＩは、ＤＳＣＨの伝
送フォーマットを受信側に通知するための信号であり、
本実施の形態においては特に、変調方式を示す信号及び
電力比情報がこのＴＦＣＩに設定される。なお、電力比
情報は、所定の共通ＰＬの送信電力とＱＡＭ変調するＤ
ＳＣＨの所定の信号の送信電力との比を示す情報であ
り、対応する移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋで受信
されて判定点を配置するために用いられる。
【００２６】また、ＤＳＣＨは、ＱＡＭ変調されたデー
タを指示された移動局装置に送信するためのチャネルで
あり、既知信号を持たないチャネルである。このＤＳＣ
Ｈは、１フレームごとに送信相手の移動局装置を変更す
ることができる。
タを指示された移動局装置に送信するためのチャネルで
あり、既知信号を持たないチャネルである。このＤＳＣ
Ｈは、１フレームごとに送信相手の移動局装置を変更す
ることができる。
【００２７】再び図１を参照して、本発明の実施の形態
１に係る無線伝送装置の構成について説明する。基地局
装置１００は、制御部１０１と、データバッファ１０２
と、ＤＳＣＨ変調拡散部１０３と、ＤＰＣＨ変調拡散部
１０４−１〜１０４−Ｋと、ＣＰＩＣＨ変調拡散部１０
５と、、多重部１０６と、無線送信部１０７と、アンテ
ナ１０８と、を備えて構成される。また、移動局装置１
１０−Ｋは、アンテナ１１１と、無線受信部１１２と、
ＣＰＩＣＨ逆拡散部１１３と、ＤＰＣＨ逆拡散部１１４
と、ＤＳＣＨ逆拡散部１１５と、チャネル推定部１１
６、１１７と、ＤＰＣＨ復調部１１８と、電力比抽出部
１１９と、変調方式判定部１２０と、ＤＳＣＨ復調部１
２１と、を備えて構成される。
１に係る無線伝送装置の構成について説明する。基地局
装置１００は、制御部１０１と、データバッファ１０２
と、ＤＳＣＨ変調拡散部１０３と、ＤＰＣＨ変調拡散部
１０４−１〜１０４−Ｋと、ＣＰＩＣＨ変調拡散部１０
５と、、多重部１０６と、無線送信部１０７と、アンテ
ナ１０８と、を備えて構成される。また、移動局装置１
１０−Ｋは、アンテナ１１１と、無線受信部１１２と、
ＣＰＩＣＨ逆拡散部１１３と、ＤＰＣＨ逆拡散部１１４
と、ＤＳＣＨ逆拡散部１１５と、チャネル推定部１１
６、１１７と、ＤＰＣＨ復調部１１８と、電力比抽出部
１１９と、変調方式判定部１２０と、ＤＳＣＨ復調部１
２１と、を備えて構成される。
【００２８】基地局装置１００において、制御部１０１
は、ＤＳＣＨを利用して送信する移動局装置として移動
局装置１１０−Ｋを選択する。また、回線状態の推定結
果を参照してＤＳＣＨ変調拡散部１０３の変調方式を決
定する。例えば、回線状態が良い場合には伝送レートを
上げるため６４ＱＡＭ、１６ＱＡＭ等の変調を行う。逆
に、回線状態が悪い場合には伝送レートを下げるためＱ
ＰＳＫ、ＢＰＳＫ等の変調を行う。決定した変調方式を
表す信号は、データバッファ１０２、ＤＳＣＨ変調拡散
部１０３及びＤＰＣＨ変調拡散部１０４−Ｋに出力され
る。データバッファ１０２は、移動局装置１１０−Ｋへ
送信するデータｄ１を一時保持し、保持しているデータ
ｄ１を制御部１０１の制御に応じてＤＳＣＨ変調拡散部
１０３に出力する。ＤＳＣＨ変調拡散部１０３は、デー
タバッファ１０２より出力されたデータｄ１を制御部１
０１の制御に従ってＱＡＭ変調または位相変調し、変調
後の信号を送信相手の移動局装置１１０−Ｋに固有の拡
散コード＃Ｋで拡散して多重部１０６に出力する。
は、ＤＳＣＨを利用して送信する移動局装置として移動
局装置１１０−Ｋを選択する。また、回線状態の推定結
果を参照してＤＳＣＨ変調拡散部１０３の変調方式を決
定する。例えば、回線状態が良い場合には伝送レートを
上げるため６４ＱＡＭ、１６ＱＡＭ等の変調を行う。逆
に、回線状態が悪い場合には伝送レートを下げるためＱ
ＰＳＫ、ＢＰＳＫ等の変調を行う。決定した変調方式を
表す信号は、データバッファ１０２、ＤＳＣＨ変調拡散
部１０３及びＤＰＣＨ変調拡散部１０４−Ｋに出力され
る。データバッファ１０２は、移動局装置１１０−Ｋへ
送信するデータｄ１を一時保持し、保持しているデータ
ｄ１を制御部１０１の制御に応じてＤＳＣＨ変調拡散部
１０３に出力する。ＤＳＣＨ変調拡散部１０３は、デー
タバッファ１０２より出力されたデータｄ１を制御部１
０１の制御に従ってＱＡＭ変調または位相変調し、変調
後の信号を送信相手の移動局装置１１０−Ｋに固有の拡
散コード＃Ｋで拡散して多重部１０６に出力する。
【００２９】また、制御部１０１は、電力比情報を算出
してＤＰＣＨ変調拡散部１０４−Ｋに出力する。ＤＰＣ
Ｈ変調拡散部１０４−Ｋは、制御部１０１よりの変調方
式を表す信号及び電力比情報をＴＦＣＩに設定し、この
ＴＦＣＩと個別ＰＬとデータとをフレーム構成する。電
力比情報は、所定の共通ＰＬの送信電力とＱＡＭ変調す
るＤＳＣＨの所定の信号の送信電力との比を示す情報で
ある。そして、フレーム構成した信号を所定の変調方式
で変調し、その後移動局装置１１０−Ｋ固有の拡散コー
ド＃Ｋで拡散し、拡散した信号を多重部１０６に出力す
る。
してＤＰＣＨ変調拡散部１０４−Ｋに出力する。ＤＰＣ
Ｈ変調拡散部１０４−Ｋは、制御部１０１よりの変調方
式を表す信号及び電力比情報をＴＦＣＩに設定し、この
ＴＦＣＩと個別ＰＬとデータとをフレーム構成する。電
力比情報は、所定の共通ＰＬの送信電力とＱＡＭ変調す
るＤＳＣＨの所定の信号の送信電力との比を示す情報で
ある。そして、フレーム構成した信号を所定の変調方式
で変調し、その後移動局装置１１０−Ｋ固有の拡散コー
ド＃Ｋで拡散し、拡散した信号を多重部１０６に出力す
る。
【００３０】ＤＰＣＨ変調拡散部１０４−１〜１０４−
Ｋは、移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋと対応するよ
うに設けられている。ＤＰＣＨ変調拡散部１０４−１〜
１０４−（Ｋ−１）は、個別ＰＬと、ＴＦＣＩと、対応
する移動局装置１１０−１〜１１０−（Ｋ−１）に送信
するデータとをフレーム構成し、フレーム構成した信号
を所定の変調方式で変調する。そして、変調後の信号
に、対応する移動局装置固有の拡散コードを乗算して多
重部１０６に出力する。
Ｋは、移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋと対応するよ
うに設けられている。ＤＰＣＨ変調拡散部１０４−１〜
１０４−（Ｋ−１）は、個別ＰＬと、ＴＦＣＩと、対応
する移動局装置１１０−１〜１１０−（Ｋ−１）に送信
するデータとをフレーム構成し、フレーム構成した信号
を所定の変調方式で変調する。そして、変調後の信号
に、対応する移動局装置固有の拡散コードを乗算して多
重部１０６に出力する。
【００３１】ＣＰＩＣＨ変調拡散部１０５は、ＣＰＩＣ
Ｈで送信される共通ＰＬを所定の変調方式で変調し、変
調後の共通ＰＬに全ての移動局装置１１０−１〜１１０
−Ｋに共通の拡散コードを乗算して多重部１０６に出力
する。
Ｈで送信される共通ＰＬを所定の変調方式で変調し、変
調後の共通ＰＬに全ての移動局装置１１０−１〜１１０
−Ｋに共通の拡散コードを乗算して多重部１０６に出力
する。
【００３２】多重部１０６は、ＤＳＣＨ変調拡散部１０
３、ＤＰＣＨ変調拡散部１０４−１〜１０４−Ｋ及びＣ
ＰＩＣＨ変調拡散部１０５よりの拡散された信号を多重
して無線送信部１０７に出力する。無線送信部１０７
は、多重部１０６よりの多重された送信信号に所定の無
線送信処理（アップコンバート等）を行い、アンテナ１
０８を介して各移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋに無
線送信する。
３、ＤＰＣＨ変調拡散部１０４−１〜１０４−Ｋ及びＣ
ＰＩＣＨ変調拡散部１０５よりの拡散された信号を多重
して無線送信部１０７に出力する。無線送信部１０７
は、多重部１０６よりの多重された送信信号に所定の無
線送信処理（アップコンバート等）を行い、アンテナ１
０８を介して各移動局装置１１０−１〜１１０−Ｋに無
線送信する。
【００３３】次に、移動局装置１１０−Ｋの構成につい
て説明する。移動局装置１１０−Ｋにおいて、無線受信
部１１２は、アンテナ１１１を介して受信した受信信号
に所定の無線受信処理（ダウンコンバート等）を行う。
また、無線受信処理を行った信号をチャネル毎に分離し
て、ＣＰＩＣＨ逆拡散部１１３、ＤＰＣＨ逆拡散部１１
４及びＤＳＣＨ逆拡散部１１５に出力する。すなわち、
ＣＰＩＣＨを利用して送信された信号はＣＰＩＣＨ逆拡
散部１１３に出力され、ＤＰＣＨを利用して送信された
信号はＤＰＣＨ逆拡散部１１４に出力され、ＤＳＣＨを
利用して送信された信号はＤＳＣＨ逆拡散部１１５に出
力される。
て説明する。移動局装置１１０−Ｋにおいて、無線受信
部１１２は、アンテナ１１１を介して受信した受信信号
に所定の無線受信処理（ダウンコンバート等）を行う。
また、無線受信処理を行った信号をチャネル毎に分離し
て、ＣＰＩＣＨ逆拡散部１１３、ＤＰＣＨ逆拡散部１１
４及びＤＳＣＨ逆拡散部１１５に出力する。すなわち、
ＣＰＩＣＨを利用して送信された信号はＣＰＩＣＨ逆拡
散部１１３に出力され、ＤＰＣＨを利用して送信された
信号はＤＰＣＨ逆拡散部１１４に出力され、ＤＳＣＨを
利用して送信された信号はＤＳＣＨ逆拡散部１１５に出
力される。
【００３４】ＣＰＩＣＨ逆拡散部１１３は、無線受信部
１１２よりの出力（共通ＰＬ）を所定の拡散コードで逆
拡散し、逆拡散した信号をチャネル推定部１１６に出力
する。ＤＰＣＨ逆拡散部１１４は、無線受信部１１２よ
りの出力（個別ＰＬ、ＴＦＣＩ及びデータ）を拡散コー
ド＃Ｋで逆拡散し、逆拡散した信号をチャネル推定部１
１７及びＤＰＣＨ復調部１１８に出力する。ＤＳＣＨ逆
拡散部１１５は、無線受信部１１２よりの出力（データ
ｄ１）を拡散コード＃Ｋで逆拡散し、逆拡散した信号を
ＤＳＣＨ復調部１２１に出力する。
１１２よりの出力（共通ＰＬ）を所定の拡散コードで逆
拡散し、逆拡散した信号をチャネル推定部１１６に出力
する。ＤＰＣＨ逆拡散部１１４は、無線受信部１１２よ
りの出力（個別ＰＬ、ＴＦＣＩ及びデータ）を拡散コー
ド＃Ｋで逆拡散し、逆拡散した信号をチャネル推定部１
１７及びＤＰＣＨ復調部１１８に出力する。ＤＳＣＨ逆
拡散部１１５は、無線受信部１１２よりの出力（データ
ｄ１）を拡散コード＃Ｋで逆拡散し、逆拡散した信号を
ＤＳＣＨ復調部１２１に出力する。
【００３５】チャネル推定部１１６は、ＣＰＩＣＨ逆拡
散部１１３よりの逆拡散された共通ＰＬを用いてチャネ
ル推定を行い、チャネル推定値（振幅変動及び位相回転
量）を算出する。そして、算出したチャネル推定値をＤ
ＰＣＨ復調部１１８及びＤＳＣＨ復調部１２１に出力す
る。チャネル推定部１１７は、ＤＰＣＨ逆拡散部１１４
よりの逆拡散された個別ＰＬを用いてチャネル推定を行
い、チャネル推定値（振幅変動及び位相回転量）を算出
する。そして、算出したチャネル推定値のうち振幅変動
をＤＰＣＨ復調部１１８に出力する。ＤＰＣＨ復調部１
１８は、チャネル推定部１１６よりのチャネル推定値及
びチャネル推定部１１７よりの振幅変動に基づいてＱＰ
ＳＫ等の所定の復調処理を行い、復調データを得る。こ
の復調データは、電力比抽出部１１９及び変調方式判定
部１２０に送られる。電力比抽出部１１９は、ＤＰＣＨ
復調部１１８よりの復調データのＴＦＣＩから電力比情
報を抽出し、抽出した電力比情報をＤＳＣＨ復調部１２
１に出力する。変調方式判定部１２０は、ＤＰＣＨ復調
部１１８よりの復調データのＴＦＣＩを参照してＤＳＣ
Ｈ変調拡散部１０３における変調方式を判定し、判定結
果を示す信号をＤＳＣＨ復調部１２１に出力する。
散部１１３よりの逆拡散された共通ＰＬを用いてチャネ
ル推定を行い、チャネル推定値（振幅変動及び位相回転
量）を算出する。そして、算出したチャネル推定値をＤ
ＰＣＨ復調部１１８及びＤＳＣＨ復調部１２１に出力す
る。チャネル推定部１１７は、ＤＰＣＨ逆拡散部１１４
よりの逆拡散された個別ＰＬを用いてチャネル推定を行
い、チャネル推定値（振幅変動及び位相回転量）を算出
する。そして、算出したチャネル推定値のうち振幅変動
をＤＰＣＨ復調部１１８に出力する。ＤＰＣＨ復調部１
１８は、チャネル推定部１１６よりのチャネル推定値及
びチャネル推定部１１７よりの振幅変動に基づいてＱＰ
ＳＫ等の所定の復調処理を行い、復調データを得る。こ
の復調データは、電力比抽出部１１９及び変調方式判定
部１２０に送られる。電力比抽出部１１９は、ＤＰＣＨ
復調部１１８よりの復調データのＴＦＣＩから電力比情
報を抽出し、抽出した電力比情報をＤＳＣＨ復調部１２
１に出力する。変調方式判定部１２０は、ＤＰＣＨ復調
部１１８よりの復調データのＴＦＣＩを参照してＤＳＣ
Ｈ変調拡散部１０３における変調方式を判定し、判定結
果を示す信号をＤＳＣＨ復調部１２１に出力する。
【００３６】ＤＳＣＨ復調部１２１は、チャネル推定部
１１６よりのチャネル推定値、電力比抽出部１１９より
の電力比情報及び変調方式判定部１２０よりの変調方式
を示す信号に基づいて、変調方式を切り替えてＤＳＣＨ
より出力されるデータｄ１に所定の復調処理を行い、復
調データを得る。
１１６よりのチャネル推定値、電力比抽出部１１９より
の電力比情報及び変調方式判定部１２０よりの変調方式
を示す信号に基づいて、変調方式を切り替えてＤＳＣＨ
より出力されるデータｄ１に所定の復調処理を行い、復
調データを得る。
【００３７】次に、上記構成の移動局装置１１０−Ｋの
動作について説明する。基地局装置１００よりの図２に
示すようにフレーム構成された多重信号は、移動局装置
１１０−Ｋのアンテナ１１１を介して無線受信された
後、各チャネル毎に逆拡散される。ＣＰＩＣＨを利用し
て送信された共通ＰＬは、ＣＰＩＣＨ逆拡散部１１３に
おいて逆拡散されたのちチャネル推定部１１６において
チャネル推定され、チャネル推定値がＤＰＣＨ復調部１
１８及びＤＳＣＨ復調部１２１に出力される。ＤＰＣＨ
を介して送信された個別ＰＬは、ＤＰＣＨ逆拡散部１１
４において逆拡散されたのちチャネル推定部１１７にお
いてチャネル推定され、振幅変動がＤＰＣＨ復調部１１
８に出力される。ＤＰＣＨ復調部１１８においては、Ｄ
ＰＣＨを利用して送信されたデータ及びＴＦＣＩが所定
の復調方式で復調されて復調データが得られる。ＴＦＣ
Ｉの復調データは、電力比抽出部１１９及び変調方式判
定部１２０に送られる。電力比抽出部１１９において
は、ＴＦＣＩの復調データから電力比情報が抽出され、
抽出された電力比情報がＤＳＣＨ復調部１２１に出力さ
れる。また、変調方式判定部１２０においては、ＴＦＣ
Ｉの復調データを参照してＤＳＣＨ変調拡散部１０３に
おける変調方式が判定され、その判定結果を示す信号が
ＤＳＣＨ復調部１２１に出力される。
動作について説明する。基地局装置１００よりの図２に
示すようにフレーム構成された多重信号は、移動局装置
１１０−Ｋのアンテナ１１１を介して無線受信された
後、各チャネル毎に逆拡散される。ＣＰＩＣＨを利用し
て送信された共通ＰＬは、ＣＰＩＣＨ逆拡散部１１３に
おいて逆拡散されたのちチャネル推定部１１６において
チャネル推定され、チャネル推定値がＤＰＣＨ復調部１
１８及びＤＳＣＨ復調部１２１に出力される。ＤＰＣＨ
を介して送信された個別ＰＬは、ＤＰＣＨ逆拡散部１１
４において逆拡散されたのちチャネル推定部１１７にお
いてチャネル推定され、振幅変動がＤＰＣＨ復調部１１
８に出力される。ＤＰＣＨ復調部１１８においては、Ｄ
ＰＣＨを利用して送信されたデータ及びＴＦＣＩが所定
の復調方式で復調されて復調データが得られる。ＴＦＣ
Ｉの復調データは、電力比抽出部１１９及び変調方式判
定部１２０に送られる。電力比抽出部１１９において
は、ＴＦＣＩの復調データから電力比情報が抽出され、
抽出された電力比情報がＤＳＣＨ復調部１２１に出力さ
れる。また、変調方式判定部１２０においては、ＴＦＣ
Ｉの復調データを参照してＤＳＣＨ変調拡散部１０３に
おける変調方式が判定され、その判定結果を示す信号が
ＤＳＣＨ復調部１２１に出力される。
【００３８】また、ＤＳＣＨを利用して送信されたデー
タｄ１は、ＤＳＣＨ逆拡散部１１５において逆拡散され
たのちＤＳＣＨ復調部１２１に出力される。ＤＳＣＨ復
調部１２１においては、チャネル推定部１１６よりのチ
ャネル推定値、電力比抽出部１１９よりの電力比情報及
び変調方式判定部１２０よりの変調方式を示す信号に基
づいて、ＤＳＣＨ逆拡散部よりの逆拡散されたデータｄ
１が復調される。
タｄ１は、ＤＳＣＨ逆拡散部１１５において逆拡散され
たのちＤＳＣＨ復調部１２１に出力される。ＤＳＣＨ復
調部１２１においては、チャネル推定部１１６よりのチ
ャネル推定値、電力比抽出部１１９よりの電力比情報及
び変調方式判定部１２０よりの変調方式を示す信号に基
づいて、ＤＳＣＨ逆拡散部よりの逆拡散されたデータｄ
１が復調される。
【００３９】次に、図３を参照して、ＤＳＣＨ復調部１
２１の復調処理について詳しく説明する。図３は、ＤＳ
ＣＨ復調部１２１の構成を示すブロック図である。この
図に示すように、ＤＳＣＨ復調部１２１は、変調方式切
替部３０１と、位相復調部３０２と、ＱＡＭ復調部３０
３と、を備えて構成される。
２１の復調処理について詳しく説明する。図３は、ＤＳ
ＣＨ復調部１２１の構成を示すブロック図である。この
図に示すように、ＤＳＣＨ復調部１２１は、変調方式切
替部３０１と、位相復調部３０２と、ＱＡＭ復調部３０
３と、を備えて構成される。
【００４０】変調方式切替部３０１においては、変調方
式判定部１２０よりの判定結果を示す信号に基づいて、
位相変調方式とＱＡＭ変調方式との切り替え制御が行わ
れる。位相変調方式に切り替えられた場合には、その旨
を示す信号が位相復調部３０２に出力され、位相復調部
３０２において、ＤＳＣＨ逆拡散部１１５よりのデータ
ｄ１がＱＰＳＫ，ＢＰＳＫ等の位相復調される。一方、
ＱＡＭ復調方式に切り替えられた場合には、その旨を示
す信号がＱＡＭ復調部３０３に出力される。この場合、
ＱＡＭ復調部３０３では、チャネル推定部１１６よりの
チャネル推定値及び電力比抽出部１１９よりの電力比情
報に応じてＤＳＣＨ逆拡散部１１５よりのデータｄ１が
ＱＡＭ復調され、復調データが得られる。
式判定部１２０よりの判定結果を示す信号に基づいて、
位相変調方式とＱＡＭ変調方式との切り替え制御が行わ
れる。位相変調方式に切り替えられた場合には、その旨
を示す信号が位相復調部３０２に出力され、位相復調部
３０２において、ＤＳＣＨ逆拡散部１１５よりのデータ
ｄ１がＱＰＳＫ，ＢＰＳＫ等の位相復調される。一方、
ＱＡＭ復調方式に切り替えられた場合には、その旨を示
す信号がＱＡＭ復調部３０３に出力される。この場合、
ＱＡＭ復調部３０３では、チャネル推定部１１６よりの
チャネル推定値及び電力比抽出部１１９よりの電力比情
報に応じてＤＳＣＨ逆拡散部１１５よりのデータｄ１が
ＱＡＭ復調され、復調データが得られる。
【００４１】次に、本実施の形態に係る移動局装置にお
けるＱＡＭ復調について図４を参照して説明する。図４
は、本発明における１６ＱＡＭの各判定点の配置につい
て説明する図である。この図に示すようにＩ−Ｑ平面に
１６個の判定点Ｐ１〜Ｐ１６が配置される。以下、図４
を参照して１６ＱＡＭの各判定点Ｐ１〜Ｐ１６の配置に
ついて説明する。ここでは一例として、電力比情報とし
て、図４に示す点Ｐを表す共通ＰＬの送信電力と同じく
図４に示す判定点Ｐ１を表すＤＳＣＨの信号の送信電力
との比を示す情報が基地局装置１００より送信された場
合について説明する。
けるＱＡＭ復調について図４を参照して説明する。図４
は、本発明における１６ＱＡＭの各判定点の配置につい
て説明する図である。この図に示すようにＩ−Ｑ平面に
１６個の判定点Ｐ１〜Ｐ１６が配置される。以下、図４
を参照して１６ＱＡＭの各判定点Ｐ１〜Ｐ１６の配置に
ついて説明する。ここでは一例として、電力比情報とし
て、図４に示す点Ｐを表す共通ＰＬの送信電力と同じく
図４に示す判定点Ｐ１を表すＤＳＣＨの信号の送信電力
との比を示す情報が基地局装置１００より送信された場
合について説明する。
【００４２】各判定点は、共通ＰＬ及び電力比情報に基
づいて配置されるＰ１を基準として配置されるので、ま
ずＰ１の配置について説明する。
づいて配置されるＰ１を基準として配置されるので、ま
ずＰ１の配置について説明する。
【００４３】図４に示すＰ１を配置するために、Ｐ１の
位相及び振幅を決定する。Ｐ１の位相は共通ＰＬと同じ
位相である。共通ＰＬは、チャネル推定された位相回転
量を補償してＩ−Ｑ平面の点Ｐに配置され、この点Ｐの
位相を参照してＰ１の位相を決定する。Ｐ１の振幅は、
点Ｐの振幅（原点からの距離）に電力比情報を乗算し、
その乗算結果をＰ１の振幅とする。このように決定され
た位相及び振幅に基づいてＰ１（３ａ、３ａ）が配置さ
れる。
位相及び振幅を決定する。Ｐ１の位相は共通ＰＬと同じ
位相である。共通ＰＬは、チャネル推定された位相回転
量を補償してＩ−Ｑ平面の点Ｐに配置され、この点Ｐの
位相を参照してＰ１の位相を決定する。Ｐ１の振幅は、
点Ｐの振幅（原点からの距離）に電力比情報を乗算し、
その乗算結果をＰ１の振幅とする。このように決定され
た位相及び振幅に基づいてＰ１（３ａ、３ａ）が配置さ
れる。
【００４４】次にこのＰ１に基づいてＰ２〜Ｐ１６を決
定する。Ｐ２は、そのＱ座標がＰ１と同じであり、Ｉ座
標がＰ１：Ｐ２＝３：１となるように、点（ａ、３ａ）
に配置される。また、Ｐ３は、そのＩ座標がＰ１と同じ
であり、Ｑ座標がＰ１：Ｐ３＝３：１となるように、点
（３ａ、ａ）に配置される。以下、同様にして図４に示
す１６個の判定点が配置される。
定する。Ｐ２は、そのＱ座標がＰ１と同じであり、Ｉ座
標がＰ１：Ｐ２＝３：１となるように、点（ａ、３ａ）
に配置される。また、Ｐ３は、そのＩ座標がＰ１と同じ
であり、Ｑ座標がＰ１：Ｐ３＝３：１となるように、点
（３ａ、ａ）に配置される。以下、同様にして図４に示
す１６個の判定点が配置される。
【００４５】また、各判定点とその判定点に最近の判定
点とからの距離が相等しい直線を閾値として設定する。
例えば、Ｐ１（３ａ、３ａ）とその最近の点Ｐ２（ａ、
３ａ）とからの距離が相等しい直線は、Ｐ１とＰ２の中
点（２ａ、３ａ）を通りＱ軸に平行な直線Ｌである。こ
の場合、直線Ｌが閾値として設定される。他の点につい
ても同様に閾値が設定される。
点とからの距離が相等しい直線を閾値として設定する。
例えば、Ｐ１（３ａ、３ａ）とその最近の点Ｐ２（ａ、
３ａ）とからの距離が相等しい直線は、Ｐ１とＰ２の中
点（２ａ、３ａ）を通りＱ軸に平行な直線Ｌである。こ
の場合、直線Ｌが閾値として設定される。他の点につい
ても同様に閾値が設定される。
【００４６】このように、本実施の形態においては、判
定点の振幅は電力の大きな共通ＰＬの振幅に基地局装置
から送信された電力比情報を乗算して求められる。した
がって、判定点は、従来と比較して雑音による影響を低
く抑えて配置することができる。
定点の振幅は電力の大きな共通ＰＬの振幅に基地局装置
から送信された電力比情報を乗算して求められる。した
がって、判定点は、従来と比較して雑音による影響を低
く抑えて配置することができる。
【００４７】ＱＡＭ復調では、移動局において受信した
受信データを上述のように設定された信号配置図上に配
置し、設定された閾値で閾値判定することにより受信デ
ータに最も近い判定点を求める。そして、このようにし
て求めた判定点に対応する情報を復調データとする。
受信データを上述のように設定された信号配置図上に配
置し、設定された閾値で閾値判定することにより受信デ
ータに最も近い判定点を求める。そして、このようにし
て求めた判定点に対応する情報を復調データとする。
【００４８】このように、本実施の形態においては、基
地局装置より送信された信号に含まれる電力比情報及び
共通ＰＬに基づいて判定点を配置するので、雑音等の影
響を低く抑えて判定点を正確に配置することができる。
そして、このように配置した正確な判定点に基づいて受
信データの判定を行うので、精度良くＱＡＭ復調を行う
ことができる。
地局装置より送信された信号に含まれる電力比情報及び
共通ＰＬに基づいて判定点を配置するので、雑音等の影
響を低く抑えて判定点を正確に配置することができる。
そして、このように配置した正確な判定点に基づいて受
信データの判定を行うので、精度良くＱＡＭ復調を行う
ことができる。
【００４９】図５は、共通ＰＬの振幅が小さく受信され
た場合の信号配置図である。この図に示すように、共通
ＰＬは、振幅が変化してＰ´に配置されている。この点
Ｐ´の振幅に電力比情報を乗算してＰ１´の振幅を決定
し、このように決定された振幅に基づいてＰ１´を配置
する。他の判定点は、Ｐ１´を基準にして、この図５に
示すように配置される。このように、回線状態の変化に
伴って受信信号の受けるフェージングが変化した場合に
は、そのフェージングに応じて適応的に判定点を配置す
ることができる。したがって、回線状態が変化する場合
にも正確に判定点を配置して精度良くＱＡＭ変調を行う
ことができる。
た場合の信号配置図である。この図に示すように、共通
ＰＬは、振幅が変化してＰ´に配置されている。この点
Ｐ´の振幅に電力比情報を乗算してＰ１´の振幅を決定
し、このように決定された振幅に基づいてＰ１´を配置
する。他の判定点は、Ｐ１´を基準にして、この図５に
示すように配置される。このように、回線状態の変化に
伴って受信信号の受けるフェージングが変化した場合に
は、そのフェージングに応じて適応的に判定点を配置す
ることができる。したがって、回線状態が変化する場合
にも正確に判定点を配置して精度良くＱＡＭ変調を行う
ことができる。
【００５０】なお、本実施の形態においては、電力比情
報を共通ＰＬを配置した点Ｐの振幅に乗算することによ
りＰ１の振幅を決定したが、電力比情報の算出方法に応
じて共通ＰＬを配置した点Ｐの振幅を電力比情報で除算
しても良い。
報を共通ＰＬを配置した点Ｐの振幅に乗算することによ
りＰ１の振幅を決定したが、電力比情報の算出方法に応
じて共通ＰＬを配置した点Ｐの振幅を電力比情報で除算
しても良い。
【００５１】また、本実施の形態においては、ＤＳＣＨ
が移動局装置１１０−Ｋへの送信に利用される場合のみ
説明したが、他の移動局装置への送信に利用することも
可能である。
が移動局装置１１０−Ｋへの送信に利用される場合のみ
説明したが、他の移動局装置への送信に利用することも
可能である。
【００５２】また、本実施の形態においては、電力比情
報を共通既知信号の送信電力と既知信号を持たないチャ
ネルに含まれる信号の送信電力との比とした場合につい
てのみ説明したが、これに限られず、共通既知信号の送
信電力と他の既知信号の送信電力との比としても良い。
報を共通既知信号の送信電力と既知信号を持たないチャ
ネルに含まれる信号の送信電力との比とした場合につい
てのみ説明したが、これに限られず、共通既知信号の送
信電力と他の既知信号の送信電力との比としても良い。
【００５３】また、本実施の形態においては、電力比情
報として、図４に示す点Ｐを表す共通ＰＬの送信電力と
同じく図４に示す判定点Ｐ１を表すＤＳＣＨの信号の送
信電力との比を示す情報が基地局装置１００より送信さ
れた場合についてのみ説明したが、これに限られず、電
力比情報を算出するに当たって、所定の共通ＰＬは変調
方式に応じて適宜変更可能であり、所定のＤＳＣＨは共
通ＰＬに応じて適宜変更可能である。
報として、図４に示す点Ｐを表す共通ＰＬの送信電力と
同じく図４に示す判定点Ｐ１を表すＤＳＣＨの信号の送
信電力との比を示す情報が基地局装置１００より送信さ
れた場合についてのみ説明したが、これに限られず、電
力比情報を算出するに当たって、所定の共通ＰＬは変調
方式に応じて適宜変更可能であり、所定のＤＳＣＨは共
通ＰＬに応じて適宜変更可能である。
【００５４】また、本実施の形態においては、基地局装
置が移動局装置と通信する場合についてのみ説明した
が、本発明はこれに限られず、移動局以外の通信端末装
置と通信を行っても良い。
置が移動局装置と通信する場合についてのみ説明した
が、本発明はこれに限られず、移動局以外の通信端末装
置と通信を行っても良い。
【００５５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
既知信号を持たないＤＳＣＨに振幅変調が採用された場
合においても、共通ＰＬを用いて振幅変調の復調を行う
ことができる。
既知信号を持たないＤＳＣＨに振幅変調が採用された場
合においても、共通ＰＬを用いて振幅変調の復調を行う
ことができる。
【図１】本発明の実施の形態１に係る無線伝送装置の構
成を示すブロック図
成を示すブロック図
【図２】本発明の実施の形態１に係る基地局装置より送
信される信号のチャネル割り当てを説明する図
信される信号のチャネル割り当てを説明する図
【図３】本発明の実施の形態１にかかるＤＳＣＨ復調部
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図４】１６ＱＡＭの各判定点の配置について説明する
図
図
【図５】１６ＱＡＭの各判定点の配置について説明する
図
図
【図６】従来の無線伝送装置の構成を示すブロック図
【図７】従来の基地局装置より送信される信号のチャネ
ル割り当てを説明する図
ル割り当てを説明する図
【図８】１６ＱＡＭの信号配置図
１００ 基地局装置
１０１ 制御部
１０３ ＤＳＣＨ変調拡散部
１０４−１〜１０４−Ｋ ＤＰＣＨ変調拡散部
１０５ ＣＰＩＣＨ変調拡散部
１１０−１〜１１０−Ｋ 移動局装置
１１３ ＣＰＩＣＨ逆拡散部
１１４ ＤＰＣＨ逆拡散部
１１５ ＤＳＣＨ逆拡散部
１１６、１１７ チャネル推定部
１１８ ＤＰＣＨ復調部
１１９ 電力比抽出部
１２０ 変調方式判定部
１２１ ＤＳＣＨ復調部
３０３ ＱＡＭ復調部
Claims (4)
- 【請求項１】 共通既知信号の送信電力と既知信号を持
たないチャネルに含まれる信号の送信電力との比である
電力比情報に基づいて判定点を配置する判定点配置手段
と、前記判定点配置手段により配置された判定点に基づ
いて受信データを直交振幅復調する復調手段と、を具備
することを特徴とする通信端末装置。 - 【請求項２】 基地局装置から送信される信号に含まれ
る電力比情報を抽出する抽出手段を具備し、判定点配置
手段は、前記抽出手段において抽出された電力比情報に
基づいて判定点を配置することを特徴とする請求項１記
載の通信端末装置。 - 【請求項３】 推定した回線状態に応じて変調方式を切
り替えて送信データを変調する変調手段と、共通既知信
号の送信電力と既知信号を持たないチャネルに含まれる
信号の送信電力との比である電力比情報を算出する電力
比情報算出手段と、算出した電力比情報を請求項２記載
の通信端末装置に送信する送信手段と、を具備すること
を特徴とする基地局装置。 - 【請求項４】 共通既知信号の送信電力と既知信号を持
たないチャネルに含まれる信号の送信電力との比である
電力比情報に基づいて判定点を配置し、配置した判定点
に基づいて受信データを直交振幅復調することを特徴と
する復調方法。
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