JP3516150B2 - 画像形成機の転写装置 - Google Patents
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Description
録装置等の画像形成機に装備される転写装置、更に詳し
くは、像担持体上に形成されたトナー像を転写紙に転写
し、トナー像が転写された転写紙を搬送する画像形成機
の転写装置に関する。
動ローラと、該駆動ローラと間隔をおいて配設された從
動ローラと、該駆動ローラと該從動ローラとに張設せし
められ像担持体と対向して配設された転写ベルトとを備
えた転写ベルトユニットを具備し、上記転写ベルトを所
定の極性に帯電させつつ転写ベルトと像担持体との間に
転写紙を通過させることにより像担持体上に形成された
トナー像を順次吸引して転写紙に転写し、このトナー像
が転写された転写紙を上記転写ベルトに吸引して搬送す
るようにした転写装置が、例えば、特開平2ー1038
93号公報、特開平2ー110586号公報、特開平4
ー345183号公報等に開示されている。
転写装置においては、転写ベルトや該転写ベルトを所定
の極性に帯電させるためのコロナ放電器または転写ベル
トに所定の電圧を印加するための電極となる転写ローラ
或いは給電ブラシは、転写性能を維持するために所定の
転写回数に達したならば交換する必要がある。従って、
上記転写ベルトユニットは、着脱可能に構成することが
望ましい。
ハウジングが転写紙搬送路を境界として開放できる所謂
クラムシェルタイプのものが実用化されている。このよ
うなクラムシェルタイプの画像形成機は、開放される上
側ハウジングに感光体ドラムが配設され、下側ハウジン
グに転写ベルトユニットが配設される。従って、クラム
シェルタイプの画像形成機は、上側ハウジングを開放す
れば転写紙搬送路中に紙づまりが発生した場合に、その
処理を容易に行うことができるという特徴がある。
タイプの画像形成機における上側ハウジングは、下側ハ
ウジングに一端部を支点として旋回することによって開
放するように構成されており、転写ベルトユニットを配
設する中央部の開放量を大きくすることは、その構造上
難しく、従って、転写ベルトユニットを上方から着脱可
能に構成することは困難である。このような不具合を解
決するためには、転写ベルトユニットを下側ハウジング
の前面より水平に移動させて装着するように構成すれば
よい。しかしながら、下側ハウジングの前面には下側ハ
ウジングを構成する前側板が配設されており、転写ベル
トユニットを水平に移動させて装着するように構成する
ためには、下側ハウジングを構成する前側板に転写ベル
トユニットを挿通するための大きな開口を形成する必要
がある。一方、下側ハウジングを構成する前側板には、
複写紙カセットを装着するための開口を設ける場合が多
く、前側板に転写ベルトユニット装着用の開口と複写紙
カセット装着用の開口を設けることは強度の面からも不
可能である。
で、その主たる技術的課題は、クラムシェルタイプの画
像形成機であっても、下側ハウジングを構成する前側板
に転写ベルトユニットを挿通するための大きな開口を形
成することなく、転写ベルトユニットを画像形成機の手
前側から容易に装着することができる画像形成機の転写
装置を提供することにある。本発明の他の技術的課題お
よび特徴については、以下に述べる説明により明らかに
される。
達成するために、本発明によれば、駆動ローラと、該駆
動ローラと間隔をおいて配設された從動ローラと、該駆
動ローラと該從動ローラとに張設せしめられ像担持体と
対向して配設された転写ベルトとを備えたベルトユニッ
トと、該ベルトユニットを支持するユニットハウジング
とを有する転写ベルトユニットを具備し、該転写ベルト
ユニットを前後方向に間隔を置いて配設された機体ハウ
ジングの前側板と後側板との間に設けられた基板上に配
置した画像形成機の転写装置において、該転写ベルトユ
ニットの該ユニットハウジングに前後方向に設けられた
摺動レールと、該機体ハウジングの該基板上に前後方向
に配設され該摺動レールを載置するスライダと、該スラ
イダを後端部を支点として上下方向に揺動可能に支持す
る支持手段と、を具備し、該スライダは、該転写ベルト
ユニットを載置する載置面と、後端部を支点として上方
に揺動することにより傾斜した状態で該前側板に係止す
る係止部を備え、該ユニットハウジングおよび該スライ
ダの前端には、該ユニットハウジングを該スライダの所
定位置に載置した状態で両者を係合する係合手段が設け
られている、ことを特徴とする画像形成機の転写装置が
提供される。
は、転写ベルトユニットを機体ハウジングに装着するに
は、まず、スライダの前端部を上方に持ち上げ、係止部
を前側板に係合して傾斜した状態に保持する。この状態
で、スライダの載置面上に転写ベルトユニットのユニッ
トハウジングに形成された摺動レールを載置し、転写ベ
ルトユニットをスライダの載置面に沿って移動させ所定
の位置に達すると、ユニットハウジングおよびスライダ
の前端に設けられた係合手段が互いに係合して転写ベル
トユニットとスライダとが一体化する。この状態から、
上記係止部と前側板との係合を外すと、転写ベルトユニ
ットとスライダはスライダの前端部を支点として下方に
旋回して基板と略水平状態に保持され、ユニットハウジ
ングを機体ハウジングに適宜の固着手段によって固定す
ることにより、装着作業が完了する。
の転写装置の好適実施例を示している添付図面を参照し
て、更に詳細に説明する。
像形成機の一実施例を示す概略構成図、図2は本発明に
よる転写装置を装備した画像形成機の正面図である。
着された感光体ドラムからなる像担持体3を具備してい
る。該像担持体3の周囲には、その矢印Aに示す回転方
向に見て順次に、帯電用コロナ放電器4、現像装置5、
本発明に従って構成された転写装置6、クリーニングユ
ニット7および除電ランプ8が配設されている。図示の
画像形成機2は、上記像担持体3の上方に配設された照
射ランプ9、第1のミラー10、第2のミラー11、第
3のミラー12、レンズ13、第4のミラー14からな
る光学系を具備している。この光学系は、照射ランプ9
によって図示しない原稿載置透明板上に置かれた原稿に
照射し、その反射光像を第1のミラー10、第2のミラ
ー11、第3のミラー12、レンズ13および第4のミ
ラー14を介して上記像担持体3上に結像するように構
成されている。画像形成機2は、上記転写装置6に転写
紙を供給するための転写紙供給装置15を備えている。
該転写紙供給装置15は、転写紙を収納する転写紙カセ
ット16、転写紙送出ローラ17、給紙ローラ対18、
案内路19、搬送ローラ対20、案内路21、レジスト
ローラ対22を具備している。また、上記転写装置6の
転写紙送出側には定着ローラ対23および排出ローラ対
24が配設されている。このように構成された画像形成
機は、図1において1点鎖線より下側に配置されている
各部材が図2で示すクラムシェルタイプの機体ハウジン
グを構成する下側ハウジング25に配設され、図1にお
いて1点鎖線より上側に配置されている各部材が上側ハ
ウジング26に配設される。なお、上側ハウジング26
は、図2において右側下端が下側ハウジング25に軸2
7によって旋回可能に装着されている。上記転写装置6
は図2において2点鎖線で示すように下側ハウジング2
5に中央部に配設される。また、下側ハウジング25の
前側板には、上記転写紙カセット16を装着するための
開口28が形成されている。
像担持体3が矢印A方向に回転駆動せしめられる間に、
帯電用コロナ放電器4が像担持体3上の感光体を特定極
性に実質上均一に帯電し、次いで、照射ランプ9によっ
て図示しない原稿載置透明板上に置かれた原稿に照射
し、その反射光像が第1のミラー10、第2のミラー1
1、第3のミラー12、レンズ13および第4のミラー
14を介して前記像担持体3上に走査露光され、像担持
体3上に静電潜像が形成される。しかる後、像担持体3
上の静電潜像が現像装置5によってトナー像に現像され
る。一方、転写紙供給装置15の転写紙カセット16に
収納された転写紙が転写紙送出ローラ17から送り出さ
れ、給紙ローラ対18、案内路19、搬送ローラ対2
0、案内路21およびレジストローラ対22を通って転
写装置6に搬送される。転写装置6に搬送された転写紙
は、トナー像が形成された像担持体3と転写装置6の後
述する転写ベルトの間を通過することによってトナー像
が転写され、次いで定着ローラ対23により定着され
て、排出ローラ対24から排出される。また、上述のよ
うにして転写工程が終了した像担持体3は、クリーニン
グユニット7によってその感光体表面に付着しているト
ナーが除去され、更に、除電ランプ8によって感光体表
面に除電光が照射され、除電される。
20を参照して説明する。図3は転写装置を構成する転
写ベルトユニットの斜視図、図4は転写ベルトユニット
の平面図、図5は転写ベルトユニットの一部を破断して
示す正面図、図6は転写ベルトユニットの断面図であ
る。図示の転写ベルトユニット29は、ベルトユニット
30と該ベルトユニット30を収納支持するユニットハ
ウジング60とを具備している。
7、図8および図9を参照して説明する。図示のベルト
ユニット30は、図7に明確に示されているように支持
フレーム31を具備している。この支持フレーム31
は、基部32と該基部32の前端および後端に各々形成
された端壁33および34とを有しており、これらは合
成樹脂によって一体成形されている。端壁33および3
4には、上方に開放する切欠部331、332、333
および341、342、343が各々形成されている。
この端壁33および34には、後述する各ローラを支持
する合成樹脂によって形成された支持板35および36
がビス37、38(図7には支持板36側のみを示して
いる)によって取り付けられている。この支持板35お
よび36の中央部には、各々前側(図7において左上
側)および後側(図7において右下側)に突出する円筒
状のストッパ351および361が一体成形されてい
る。このストッパ351および361は、上記像担持体
3を回転自在に支持するホルダの下面に当接してベルト
ユニット30と像担持体3との位置関係を規定する機能
を有している。また、支持フレーム31の端壁33およ
び34には、後述する駆動ローラを支持する合成樹脂に
よって形成された支持板39および40が装着されてい
る。該支持板39および40は、上記支持板35および
36側端部においてピン41(図7には支持板40側の
みを示している)によって回動可能に連結されており、
ビス42(図7には支持板36側のみを示している)に
よって固定されるようになっている。支持板39および
40の外側面には、円盤上の装着部391および401
が各々設けられており、この装着部391および401
には各々その外周に平行な二面392、392および4
02、402が形成されている(図4参照)。
ーラ43が配設されている。該駆動ローラ43は、図8
に示すようにアルミ合金からなる中空材によって形成さ
れており、その前端(図8において左端)および後端
(図8において右端)に回転軸431および432が取
り付けられている。前側の回転軸431は、上記支持板
39に配設された軸受44によって回転自在に軸支され
ている。前側の回転軸431には歯車45が装着されて
おり、この歯車45はその側面に形成された係合溝45
1が回転軸431を径方向に貫通して配設されたピン4
52と係合することにより回転軸431と一体的に回転
するように構成されている。また、回転軸431の前端
部には、取付ボルト挿通用の穴461および462を備
えた着脱部材46が回転自在に装着されている。この着
脱部材46には、円錐面を有する案内部463と該案内
部463の外周に連続して形成された嵌合部464とか
らなる位置規制手段465が設けられている。このよう
に構成された着脱部材46の機能については後述する。
後側の回転軸432は、上記支持板40に配設された軸
受441によって回転自在に軸支されている。後側の回
転軸432には位置規制部材47が回転自在に装着され
ており、該位置規制部材47は上記装着部401との間
に配設されたコイルばね475によって図8において右
方に押圧されている。この位置規制部材47は、円錐面
を有する案内部471と該案内部471の外周に連続し
て形成された嵌合部472とフランジ部473とからな
っている。このように構成された位置規制部材47の機
能については後述する。また、後側の回転軸432には
被駆動歯車48が装着されており、この歯車48はその
側面に形成された係合溝481が回転軸432を径方向
に貫通して配設されたピン482と係合することにより
回転軸432と一体的に回転するように構成されてい
る。
ーラ49、転写ローラ50、テンションローラ51およ
びアースローラ52が配設されている。なお、上記各ロ
ーラの支持板35側支持構造と支持板36側支持構造と
は図示の実施例においては同一構造であるため、支持板
36側支持構造のみを図9に示してある。
る円柱材によって形成され、その両端部は縮径された回
転軸491となっており、該回転軸491が上記支持板
36(35)に装着された軸受53によって回転自在に
軸支されている。
材によって形成された回転軸501と該回転軸501の
外周面に導電性の接着剤によって装着されたスポンジ上
のローラ部502とからなっている(図6参照)。ロー
ラ部502は、発泡ウレタン、発泡シリコン等の発泡体
樹脂によって形成されたロール部材にカーボン等の導電
性物質を含浸せしめて構成されており、その体積電気抵
抗値が102 〜109Ωcmに設定されている。なお、
上記ローラ部502を構成するロール部材に導電性物質
を含浸せしめる方法としては、例えば、カーボン等の導
電性物質の粉末を溶かした溶液に発泡ウレタン、発泡シ
リコン等の発泡体によって形成されたロール部材を漬
け、該ロール部材に導電性物質の粉末を溶かした溶液を
浸透せしめた後に乾燥する方法を用いることができる。
転写ローラ50を構成する回転軸501の両端部は、上
記支持板36(35)に装着された軸受54によって回
転自在に軸支されている。軸受54は、上記円筒状のス
トッパ361(351)に対向した位置で上記支持板3
6(35)の内面からストッパ361(351)側に埋
め込まれた位置に配設されている。従って、上記支持板
36(35)の内側からトナー粉や埃が軸受54に侵入
し難くなっている。なお、上記転写ローラ50の回転軸
501には、図1に示す電圧印加手段200によって所
定の電圧が印加されるように構成されている。
ーラ49と転写ローラ50との間に配設されてており、
アルミ合金からなる円柱材によって形成され、その両端
部は縮径された回転軸511となっており、該回転軸5
11が上記支持板36(35)に装着された軸受55に
よって回転自在に軸支されている。
50と駆動ローラ43との間に配設されており、アルミ
合金からなる円柱材によって形成され、その両端部は縮
径された回転軸521となっており、該回転軸521が
上記支持板36(35)に装着された軸受56によって
回転自在に軸支されている。該アースローラ52はは、
適宜のアース手段によってアースされている。なお、ア
ースローラ52とテンションローラ51および転写ロー
ラ50の位置関係は次のように構成されている。即ち、
転写ローラ50はその外周面の上端が、アースローラ5
2とテンションローラ51の外周面上端を結ぶ直線より
図において下側に位置するように配設されている。従っ
て、上記各ローラに後述する転写ベルト57が張設され
た状態では、転写ローラ50は転写ベルト57から離隔
している(図6参照)。
支持板35および36に装着された駆動ローラ43、従
動ローラ49、転写ローラ50、テンションローラ51
およびアースローラ52には、無端状の転写ベルト57
が巻き掛けられている。この転写ベルト57は、ポリク
ロロプレン等の半導電性材料によって形成されており、
その体積電気抵抗値が109 〜1012Ωcmに設定され
ている。転写ベルト57を上記各ローラに装着するに際
しては、上記支持板39および40を支持フレーム31
の端壁33および34に固定しているビス42を弛めて
支持板39および40と支持フレーム31の端壁33お
よび34との固定を解除し、支持板39および40をピ
ン41を中心として回動せしめる。このように支持板3
9および40をピン41を支点として旋回することによ
り転写ベルト57を上記各ローラに容易に被嵌すること
ができる。次に、支持板39および40をピン41を支
点として元の位置まで回動してビス42をを締めつける
ことにより、転写ベルト57に所定の張力を与えて装着
することができる。なお、転写ベルト57の幅寸法は、
上記支持板35および39と支持板36および40との
間隔より大きく構成されており、その両端は支持板35
および39と支持板36および40の中央部に位置して
いる。従って、転写ベルト57に付着したトナー粉が支
持板35、39および支持板36、40と転写ベルト5
7によって形成される空間内に侵入し難くなっている。
なお、転写ベルト57の作動時に転写ベルト57が蛇行
するのを防止するために、上記支持板39および40の
上面には蛇行防止部材58、58が取り付けられてい
る。
するユニットハウジング60について、図10をも参照
して説明する。図示の実施例におけるユニットハウジン
グ60は、図10に示すように前側壁63と後側壁64
と底壁65と左側壁66および右側壁67とを有し、上
方が開放しており、これらは合成樹脂によって一体形成
されている。前側壁63および後側壁64の図10のお
いて左側壁66側上部には、上記ベルトユニット30の
駆動ローラ43を軸支する支持板39および40に設け
られた装着部391および401を回動可能に支持する
円形支持穴631および641が形成されている。この
円形支持穴631および641は、上記装着部391お
よび401の直径と対応し、各々上方が開放されてお
り、その開放幅は装着部391および401に形成され
た平行な二面392、392および402、402の二
面幅に対応している。従って、上記装着部391および
401の平行な二面392、392および402、40
2を上記円形支持穴631および641の開放部に対応
させて上方から円形支持穴631および641に挿入嵌
合し、該装着部391および401を支点としてベルト
ユニット30を略90°旋回することにより、ベルトユ
ニット30をユニットハウジング60に装着することが
できる。また、前側壁63および後側壁64の右側壁6
7側端部は各々前側および後側に突出して形成されてお
り、その上部には上記ベルトユニット30のストッパ3
51および361の移動を許容するための切欠部632
および642が各々形成されている。前側壁63の上記
切欠部632が形成されている突出部には、底壁65よ
りも下方に突出する取付部634が設けられており、こ
の取付部634には図5に示すように楕円形の位置決め
穴635および楕円形の取付ボルト挿通用の穴636が
形成されている。また、前側壁63の図5において中央
よりやや左側の部分は下方に突出して形成されており、
該突出部には後述する摺動レールと対応する位置に係合
穴633が設けられている。上記底壁65には、上記前
側壁63に形成された係合穴633と対応する位置に下
方に突出して形成され前側端部から後側端部に延びる摺
動レール654が設けられている。この摺動レール65
4は、両側部に下方に突出するガイド655、656
と、該ガイド655、656間に形成された摺動面65
7を備えており、該摺動面657が上記前側壁63に形
成された係合穴633の上端と略同一位置に形成されて
いる。また、上記底壁65には、中央部に開口651が
形成され、上記右側壁67側の前後端部に開口652お
よび653が形成されている。この開口651、652
および653の機能については後述する。
側には、図6に示すように廃トナー収容部68が左側壁
66に沿って前後方向に形成されている。この廃トナー
収容部68の下部には、トナー搬送部材69が配設され
ている。トナー搬送部材69は、回転軸691と該回転
軸691に装着された螺旋羽根692とを備えている。
このトナー搬送部材69は、回転軸691の一端部が上
記前側壁63に回転自在に軸支されており、その他端部
は廃トナー収容部69に開口し上記後側壁64から後方
に突出して設けられた案内筒693によって螺旋羽根6
92の一部が回転可能に支持されている(図10参
照)。回転軸691の一端には被駆動歯車70が装着さ
れており、該被駆動歯車70は図5に示すように前側壁
63に軸713によって回転自在に軸支され中間歯車7
1の小歯車711と噛み合っている。なお、中間歯車7
1は上記小歯車711と一体に大歯車712を備えてお
り、該大歯車712が上記駆動ローラ43の回転軸43
1に装着された歯車45と噛み合うように構成されてい
る。また、回転軸691の他端部は上記案内筒693の
先端より突出しており、その先端に上記案内筒693の
外径と略同一の外径を有する閉塞盤694が装着されて
いる。なお、案内筒693には図3に示すように閉塞筒
72が嵌合される。この閉塞筒72はその内端から軸方
向に形成された係合溝721を備えており、該係合溝7
21が上記案内筒693に設けられた突条695と係合
することにより、軸方向には移動できるが回動が規制さ
れている。また、閉塞筒72はその内端にはフランジ7
22を備えており、該フランジ722と上記後側壁64
との間に配設されたコイルばね723によって後方に押
圧されている。
トナー収容部68に沿って上記ベルトユニット30の転
写ベルト57を清掃するためのクリーニング手段73が
配設されている。図示の実施例におけるクリーニング手
段73は、共通のホルダ74と、クリーニングブレード
75と、紙粉除去部材76を具備している。共通のホル
ダ74は、上記転写ベルト57の幅と略同じ寸法の長さ
を有するチャンネル状部材からなっており、装着部74
1と支持部742を備えている。該ホルダ74の支持部
742には、その中央部に取付部材77が固着されてい
る。取付部材77には、その基部に長手方向に貫通し一
部に開口部772を備えた断面円形の穴771が設けら
れており、また、取付部材77の中央部には被作動レバ
ー773が一体的に形成されている。この取付部材77
を回動可能に支持するための支持軸78(図6参照)が
上記ユニットハウジング60の底壁65に設けられてい
る。該支持軸78は、底壁65から立設して形成された
支持壁79、79と一体成形されており、上記穴771
の直径と対応し且つ外周に上記開口部772の開口幅に
対応する平行な二面が形成されている。取付部材77を
支持軸78に取り付けるには、上記開口部772を上記
支持軸78に形成された平行な二面に対応させて上方か
ら穴771を支持軸78に嵌合し、取付部材77を略9
0°旋回することにより、図6および図10に示すよう
に被作動レバー773が上記底壁65に形成された開口
651から突出するように位置付けられる。クリーニン
グブレード75はウレタンゴム等によって形成され上記
転写ベルト57の幅と略同じ寸法の長さを有しており、
上記ホルダ74の装着部741に接着剤等によって固着
されている。このクリーニングブレード75は、転写時
にはエッジが転写ベルト57に圧接されて(図20参
照)転写ベルト57に付着しているトナーを掻き落と
す。紙粉除去部材76はスポンジ等の発泡材によって構
成され上記クリーニングブレード75と同様に転写ベル
ト57の幅と略同じ寸法の長さを有しており、上記ホル
ダ74の装着部741に接着剤等によって固着されてい
る。この紙粉除去部材76は、上記クリーニングブレー
ド75より転写ベルト57の作動方向下流側に配設され
て、上記クリーニングブレード75の厚さより厚く形成
されおり、転写時および非転写時のいずれにおいても一
部が転写ベルト57に接触しているように構成されてい
る。紙粉除去部材76は、クリーニングブレード75で
は除去し難い転写ベルト57に付着している紙粉を除去
し、また、上記クリーニングブレード75が転写ベルト
57から離隔した際に接触位置に溜まっていたトナーを
ならす機能を有している。ユニットハウジング60左側
壁66の上端には、上記廃トナー収容部68の上方を覆
うシール板80が装着されている。このシール板80
は、前側壁63から後側壁64にわたって延びており、
上記転写ベルト57と対向する面および上記クリーニン
グブレード75と対向する部分にパイルウール、スポン
ジおよびフェルト等のシール材81が装着されている。
そして、図6に示すように非転写時にクリーニングブレ
ード75のエッジ部がシール材81に接触するように構
成されている。従って、クリーニングブレード75のエ
ッジ部に付着したトナーや紙粉等を非転写時毎に除去す
ることができる。
ユニット29をクラムシェルタイプの下側ハウジング2
5に装着するためのスライダ機構について図11乃至図
20をも参照して説明する。下側ハウジング25は、前
側板85と、該前側板85と間隔を置いて配設された後
側板86と、前側板85と後側板86間に配設された基
板90を具備している。前側板85には、図12に示す
ように転写ベルトユニット29における上記着脱部材4
6の嵌合部464に対応し上方が開放して形成された円
形支持穴851と、上記ユニットハウジング60の前側
壁63に形成された取付部634に対応する矩形状の切
欠部852および後述するスライダの係止部と係合する
穴853が設けられている。後側板86には、図13に
示すように転写ベルトユニット29における上記位置規
制部材47の嵌合部472対応する穴861と、上記閉
塞筒72を挿通可能にするための穴862が設けられて
いる。
は、前側板85と後側板86間に延びるスライダ87が
配設されている。スライダ87は、断面チャンネル状の
鋼材によって構成されており、その幅は上記摺動レール
654のガイド655、656間に形成された摺動面6
57の幅と対応した寸法に形成されており、その上板8
71の上面は上記摺動レール654の摺動面657を載
置するための載置面871aとなっている。スライダ8
7の両側板872、872には、後端部(図11におい
て上側、図15乃至図18において右側)に各々前後方
向に延びる第1の長穴873、873および第2の長穴
874、874が設けられている。後端側に設けられた
第1の長穴873、873は上記載置面871aと平行
な直線状に形成されている。該第1の長穴873、87
3よりも前端側に設けられた第2の長穴874、874
は、上記載置面871aと平行な第1の平行部874a
と、該第1の平行部874aの前端から上方に傾斜する
傾斜部874bと、該傾斜部874bの上端から前端側
に向けて上記載置面871aと平行な第2の平行部87
4cとによって形成されている。両側板872、872
の後端には、上記載置面871aより上方に突出するス
トッパ875、875が各々設けられている。また、両
側板872、872の前端には、上記前側板85に形成
された穴853(図12および図15参照)に嵌合し、
スライダ87を傾斜させた状態で保持する係止凹部87
6aを備えた係止部876が設けられている。上記上板
871の前端には、上記ユニットハウジング60の前側
壁63に形成された係合穴633と係合する係合部87
7が設けられている。この係合部877と上記前側壁6
3に形成された係合穴633とは互いに係合する係合手
段を構成する。このように構成されたスライダ87は、
上記両側板872、872に形成された第1の長穴87
3、873に第1の支持ピン88が挿通され、また、第
2の長穴874、874に第2の支持ピン89が挿通さ
れる。この第1の支持ピン88および第2の支持ピン8
9の両端は、基板90の一部を切り起こして形成された
支持ブラケット901、901および902、902に
各々支持されている。上記スライダ87の両側板87
2、872に形成された第1の長穴873、873およ
び第2の長穴874、874と支持ブラケット901、
901および902、902に各々支持された第1の支
持ピン88および第2の支持ピン89は、スライダ87
を前後方向に移動可能でかつ後端部を支点として上下方
向に揺動可能に支持する支持手段を構成している。上記
第2の支持ピン89と該第2の支持ピン89より後端側
において上記スライダ87の上板871に設けられた係
止部878との間に引っ張りコイルばね92が張設され
ており、該引っ張りコイルばね92の張力によりスライ
ダ87は常に前端側に移動すべく付勢されている。従っ
て、スライダ87は、組み付けられた状態ではその前端
が前側板85に当接している(図11参照)。このと
き、上記第1の支持ピン88がスライダ87の両側板8
72、872に設けられた第1の長穴873、873の
略中間部に位置し、上記第2の支持ピン89が第2の長
穴874、874の傾斜部874bと第2の平行部87
4cと接続部に位置するように構成されている。この状
態から、スライダ87の前端部を上方に持ち上げると、
スライダ87は第1の支持ピン88を中心として回動し
つつ上記第2の支持ピン89が挿通された第2の長穴8
74、874に案内され前端側に移動して、係止部87
6が前側板85に形成された穴853に達すると、図1
5に示すように係止部876が穴853に嵌合し、穴8
53の下縁と係止部876の係止凹部876aが係合し
て、スライダ87はその前端が前側板85の上端より上
側に位置付けられた傾斜下状態で保持される。このと
き、上記第1の長穴873、873の後端が第1の支持
ピン88に位置し、第2の長穴874、874の第1の
平行部874aの後端が上記第2の支持ピン89に位置
付けられる。
イプの下側ハウジング25に装着するためのスライダ機
構は以上のように構成されており、以下、転写ベルトユ
ニット29の装着手順について説明する。まず、スライ
ダ87の前端部を上方に持ち上げ、図15に示すように
係止部876の係止凹部876aを前側板85に形成さ
れた穴853の下縁に係合して傾斜した状態に保持す
る。この状態で、スライダ87の載置面871a上に転
写ベルトユニット29のユニットハウジング60に形成
された摺動レール654の摺動面657を載置し、転写
ベルトユニット29をスライダ87の載置面871aに
沿って移動させて図16に示す位置に達すると、摺動レ
ール654の後端がスライダ87の後端に設けられたス
トッパ875、875に当接する。一方、ユニットハウ
ジング60の前側壁63に形成された係合穴633がス
ライダ87に設けられた係合部877係合して、転写ベ
ルトユニット29とスライダ87とが一体化する。この
とき、転写ベルトユニット29の駆動ローラ43に装着
された被駆動歯車48が後側板86に形成された穴86
1を挿通し、位置規制部材47の案内部471が上記穴
861の上縁部に当接した状態となっている。また、ト
ナー搬送部材69の案内筒693に嵌合された閉塞筒7
2が後側板86に形成された穴862に挿入された状態
となっている。図16の状態から、転写ベルトユニット
29とスライダ87を後方に押すと、上記係止部876
と上記穴853との係合が解除されるため、転写ベルト
ユニット29とスライダ87は第1の支持ピン88を支
点として下方に旋回しつつ上記第2の支持ピン89が挿
通された第2の長穴874、874に案内され、図17
に示すように略水平状態になると前側壁63の取付部6
34の位置に対応する底壁65が前側板85に形成され
た切欠部852の底縁854に当接する。このとき、位
置規制部材47は後側板86に形成された穴861に円
錐面を有する案内部471が案内されて嵌合部472が
嵌合して位置決めされるとともに、フランジ部473が
後側板86に当接する。また、トナー搬送部材69の案
内筒693に嵌合された閉塞筒72は、後側板86の後
方に配設された廃トナーボックス95に設けられた穴9
51に挿入され、フランジ722が後側板86に当接す
る。なお、駆動ローラ43の前端部に装着された着脱部
材46と歯車45の間の小径部が前側板85に形成され
た円形支持穴851にその上方開口部から嵌合される。
図17に示す状態から、転写ベルトユニット29とスラ
イダ87を更に後方に押すと、図18に示すように上記
取付部634が前側板85に当接する。このとき、図1
2に示すように前側板85に設けられた位置決めピン9
6に上記取付部634に形成された位置決め穴635が
嵌合する。また、着脱部材46は位置規制手段465を
構成する案内部463の円錐面に案内されて上記円形支
持穴851内を移動し、嵌合部464が円形支持穴85
1と嵌合して位置規制される。この状態で、図12に示
すように上記取付部634に形成された取付ボルト挿通
用の穴636に取付ボルト971を挿入し前側板85に
形成されたねじ穴に螺合するとともに、着脱部材46に
形成された取付ボルト挿通用の穴461および462に
取付ボルト972および973を挿入し前側板85に形
成されたねじ穴に螺合することにより、転写ベルトユニ
ット29をクラムシェルタイプの下側ハウジング25に
装着固定することができる。一方、転写ベルトユニット
29の後端側においては、図18に示すように駆動ロー
ラ43に装着された被駆動歯車48が後側板86に取り
付けられた短軸98に回転自在に装着され図示しない駆
動装置に伝動連結された伝動歯車99と噛合する。ま
た、トナー搬送部材69の案内筒693に嵌合された閉
塞筒72は、フランジ722が後側板86に当接して移
動しないが、案内筒693は移動するため、その先端部
が閉塞筒72から廃トナーボックス95内に突出してト
ナー搬送部材69によって搬送される廃トナーの排出を
可能にする。以上のようにして下側ハウジング25に装
着された転写ベルトユニット29を部品交換等のために
取り外す場合は、上記装着手順の逆の操作を行うことに
よって容易に取り外すことができる。
ラムシェルタイプの機体ハウジングを構成する下側ハウ
ジング25に装着した状態における像担持体3との位置
関係が図19に示されている。即ち、転写ベルトユニッ
ト29の転写ローラ50が像担持体3の略真下に対向し
て位置付けられ、転写ベルト57と像担持体3との間に
は間隙が設けられている。このように、機体ハウジング
を構成する下側ハウジング25に装着された転写ベルト
ユニット29のベルトユニット30は、転写時には、後
述する接離機構によって上記駆動ローラ43を中心とし
て上方に回動し、図20に示すように転写ベルト57を
像担持体3の外周面に押圧する。以下、接離機構につい
て主に図11、図19および図20を参照して説明す
る。
基板87の上方に前後方向に配設され前側板85と後側
板86に回転自在に支持された作動軸100を具備して
いる。該作動軸100の後端部には、後述するカムによ
って作動せしめられるレバー101が取り付けられてい
る。該レバー101を作動せしめるカム102は、前側
板85に回転自在に軸支された回転軸103に装着され
ている。上記レバー101と前側板85との間には引っ
張りコイルばね105が装着されており、従って、レバ
ー101は常にカム102の外周面に接触せしめられて
いる。上記回転軸103には被駆動歯車104が装着さ
れており、該被駆動歯車104が図示しない駆動装置に
伝動連結されている。従って、被駆動歯車104が回転
駆動せしめられると、カム102の作用によりカム10
2の外周面に接触しているレバー101は所定の角度範
囲で回動し、作動軸100を所定の角度範囲で往復回動
する。作動軸100には、前側板85および後側板86
から各々やや中央に寄った位置にばね鋼によって形成さ
れた接離用作動レバー106および107が装着されて
いる。この接離用作動レバー106と107は下側ハウ
ジング25に装着された転写ベルトユニット29のユニ
ットハウジング60の底壁65に形成された開口652
および653に対応する位置に位置付けられている。ま
た、作動軸100の中央部には上記クリーニングブレー
ド75および紙粉除去部材76を装着したホルダ74を
取り付ける取付部材77に形成された被作動レバー77
3の上面に接触するばね鋼によって形成されたクリーニ
ング用作動レバー108が装着されている。これら被作
動レバー773、クリーニング用作動レバー108、作
動軸100および上記レバー101、カム102など
は、クリーニングブレード75および紙粉除去部材76
を装着したホルダ74を上記接離手段によるベルトユニ
ット60の作動方向に対応して作動せしめる作動機構を
構成しており、接離手段と共通の駆動源によって作動せ
しめられる。
は以上のように構成されており、以下その作用について
説明する。転写ベルトユニット29を下側ハウジング2
5に上記のようにして装着した状態(図19)から画像
形成機が作動すると、図示しない駆動装置によって被駆
動歯車104が回転駆動される。被駆動歯車104が回
転駆動されることにより、カム102も回転せしめられ
図20で示す転写位置に達したとき停止される。カム1
02が図20で示す転写位置まで回動するに伴い、カム
102の外周面に接触しているレバー101が上方に揺
動して、作動軸100を図20において半時計方向に回
動せしめる。従って、作動軸100に装着された接離用
作動レバー106および107が上方に揺動され、ベル
トユニット30を構成する支持板35および36の下面
に当接してベルトユニット30を駆動ローラを中心とし
て上方に回動して押し上げる。これにより、転写ベルト
57が像担持体3に圧接せしめられ、更に転写ローラ5
0が転写ベルト57に圧接せしめられる。この圧接で転
写ローラ50のローラ部が0.5mm〜1.0mm程度
圧縮されることにより、転写ベルト57を所定の圧接力
で像担持体3に均一に接触させることができる。一方、
上記作動軸100に装着されたクリーニング用作動レバ
ー108が下方に揺動せしめられ、従って、該作動レバ
ー108と接触している被作動レバー773を備えた取
付部材77が支持軸78を中心として図20において時
計方向に回動せしめられる。これにより、取付部材77
を取り付けたホルダ74が図20で示す位置に作動し
て、該ホルダ74に装着されたクリーニングブレード7
5のエッジ部に転写ベルト57に圧接せしめられる。ま
た、この状態でホルダ74に装着されている紙粉除去部
材76のクリーニングブレード75側のエッジ部が転写
ベルト57に接触せしめられる。
された伝動歯車99を介して被駆動歯車48が回転駆動
されると、該被駆動歯車48を装着した駆動ローラ43
が回転せしめられる。駆動ローラ43が回転すると、転
写ベルト57が矢印B方向に作動せしめられる。また、
駆動ローラ43が回転すると、該駆動ローラ43に装着
された歯車45および中間歯車71を介して被駆動歯車
70が回転せしめられる。被駆動歯車70が回転する
と、該被駆動歯車70を装着したトナー搬送部材69が
回転する。一方、転写ローラ50に電圧印加手段200
(図1参照)によって所定の電圧が印加される。該転写
ローラ50を介して転写ベルト57に所定の極性の電荷
が帯電せしめられる。従って、像担持体3と転写ベルト
57の間に転写紙が供給されると、像担持体3と転写ベ
ルト57とが対向する転写部において転写ベルト57に
帯電した電荷の作用により、像担持体3の表面に形成さ
れているトナー像は転写紙に順次吸引され転写せしめら
れる。トナー像が転写された転写紙は、転写ベルト57
によって搬送され、定着ローラ対23により定着され
て、排出ローラ対24から排出される。なお、転写ベル
ト57の表面に付着されたトナーは、矢印B方向に移動
している際にクリーニングブレード75によって掻き落
とされ、廃トナー収容部68に落下する。廃トナー収容
部68に落下したトナーは、トナー搬送部材69によっ
て後方側に搬送され、案内筒693の先端から廃トナー
ボックス95内に排出される。
止されるとともに、転写ローラ50への電圧印加が遮断
される。そして、図示しない駆動装置によって被駆動歯
車104を回転駆動し、カム102を図19で示す位置
に位置付ける。カム102が図19で示す位置まで回動
するに伴い、カム102の外周面に接触しているレバー
101が下方に揺動して、作動軸100を図19におい
て時計方向に回動せしめる。従って、作動軸100に装
着された接離用作動レバー106および107が下方に
揺動され、従って、ベルトユニット30は駆動ローラを
中心として下方の旋回して支持板35および36がユニ
ットハウジング60の底壁65に当接して停止し図19
に示す非転写位置の状態となる。即ち、像担持体3と転
写ベルト57および転写ベルト57と転写ローラ50と
は、夫々離隔せしめられる。従って、転写ローラ50が
転写ベルト57に常時接触していることによって生ずる
転写ローラ50の変形を未然に防止することができる。
一方、上記作動軸100に装着されたクリーニング用作
動レバー108が上方に揺動せしめられ、従って、該作
動レバー108と接触している被作動レバー773を備
えた取付部材77が支持軸78を中心として図19にお
いて時計方向に回動せしめられる。これにより、取付部
材77を取り付けたホルダ74が図19で示す位置に作
動して、該ホルダ74に装着されたクリーニングブレー
ド75が転写ベルト57から離隔する。従って、クリー
ニングブレード75が転写ベルト57に常時圧接してい
ることによって生ずる転写ベルト57の変形を未然に防
止することができる。また、この状態においてもブレー
ドホルダ74に装着されている紙粉除去部材76は、ク
リーニングブレード75側と反対側のエッジ部が転写ベ
ルト57に接触せしめられる。このように、紙粉除去部
材76は常時転写ベルト57に接触せしめられているの
で、ベルトユニット30の離隔時に転写ベルト57のク
リーニングブレード75が接触していた位置に溜まって
付着していたトナーが転写ベルトの慣性によって停止す
るまでの間に移動しても紙粉除去部材76によってなら
されるため、つぎの転写時にトナーが溜まった状態で転
写ベルトに付着して移動することによる機内への落下を
未然に防止することができる。
前端に設けられた係合部877と、上記ユニットハウジ
ング60の前側壁63に形成された係合穴633とから
なる係合手段の他の実施例を示すもので、係合手段とし
て永久磁石を利用したものである。即ち、上記ユニット
ハウジング60に設けられた上記摺動レール654の前
端部(図21において左端部)に凹部658を形成し、
この凹部658に該凹部に対応する形状の永久磁石67
8を配設し、接着剤等の固着手段によって固定したもの
である。一方、スライダ87は鋼材等の磁性材によって
構成されている。なお、スライダ87を非磁性材料によ
って構成する場合は、少なくとも上記永久磁石678と
対応する前端部に磁性材が装着される。このように構成
することにより、上記ユニットハウジング60とスライ
ダ87とを所定の位置で、永久磁石678の磁力によっ
て互いに着脱可能に係合することができる。
上のように構成されているので、スライダの前端部を上
方に持ち上げ、係止部を前側板に係合して傾斜した状態
に保持し、この状態で、スライダの載置面上に転写ベル
トユニットのユニットハウジングに形成された摺動レー
ルを載置し、転写ベルトユニットをスライダの載置面に
沿って移動させ所定の位置でユニットハウジングおよび
スライダの前端に設けられた係合手段によって互いに係
合して転写ベルトユニットとスライダとが一体化し、こ
の一体化された転写ベルトユニットとスライダを下方に
揺動すことにより、ユニットハウジングを機体ハウジン
グに装着することができる。従って、クラムシェルタイ
プの画像形成機であっても、下側ハウジングを構成する
前側板に転写ベルトユニットを挿通するための大きな開
口を形成することなく、転写ベルトユニットを画像形成
機の手前側から容易に装着することができる。
画像形成機の一実施例を示す概略構成図。
クラムシェルタイプの画像形成機の正面図。
転写ベルトユニットの斜視図。
て示す正面図。
トユニットの斜視図。
ラの断面図。
の支持構造を示す断面図。
ニットハウジングの斜視図。
体ハウジングの装着部を示す平面図。
ングに装着した状態を示す正面図。
ングに装着した状態を示す背面図。
ングに装着するためのスライダの斜視図。
す側面図。
を載置した状態を示す側面図。
を載置した状態からスライダおよび転写ベルトユニット
を機体ハウジング内に押し込んだ状態を示す側面図。
ルトユニットを機体ハウジングの所定の装着位置に移動
させた状態を示す側面図。
図。
態とした断面図。
ングに設けられた係合手段の他の実施例を示すもので、
一部を破断して示す側面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 駆動ローラと、該駆動ローラと間隔をお
いて配設された從動ローラと、該駆動ローラと該從動ロ
ーラとに張設せしめられ像担持体と対向して配設された
転写ベルトとを備えたベルトユニットと、該ベルトユニ
ットを支持するユニットハウジングとを有する転写ベル
トユニットを具備し、該転写ベルトユニットを前後方向
に間隔を置いて配設された機体ハウジングの前側板と後
側板との間に設けられた基板上に配置した画像形成機の
転写装置において、 該転写ベルトユニットの該ユニットハウジングに前後方
向に設けられた摺動レールと、 該機体ハウジングの該基板上に前後方向に配設され該摺
動レールを載置するスライダと、 該スライダを後端部を支点として上下方向に揺動可能に
支持する支持手段と、を具備し、 該スライダは、該転写ベルトユニットを載置する載置面
と、後端部を支点として上方に揺動することにより傾斜
した状態で該前側板に係止する係止部を備え、 該ユニットハウジングおよび該スライダの前端には、該
ユニットハウジングを該スライダの所定位置に載置した
状態で両者を係合する係合手段が設けられている、 ことを特徴とする画像形成機の転写装置。 - 【請求項2】 該支持手段は、該スライダの側板後端部
に形成され該載置面と平行に前後方向に延びる第1の長
穴および該第1の長穴より前端側に形成され前後方向に
延びる第2の長穴と、該第1の長穴および該第2の長穴
に各々挿通され該基板に支持された第1の支持ピンおよ
び第2の支持ピンを具備し、 該第2の長穴は、該載置面と平行な第1の平行部と、該
第1の平行部の前端から上方に傾斜する傾斜部と、該傾
斜部の上端から前端側に向けて該載置面と平行な第2の
平行部と、を備えている、請求項1記載の画像形成機の
転写装置。 - 【請求項3】 該スライダと該機体ハウジングの該基板
との間に、該スライダを常に該機体ハウジングの前側板
側に付勢する付勢手段が設けられている、請求項1記載
の画像形成機の転写装置。 - 【請求項4】 該係合手段は、該スライダの前端に形成
された係合部と、該ユニットハウジングの前側板に形成
され該係合部と係合する穴とからなる、請求項1記載の
画像形成機の転写装置。 - 【請求項5】 該係合手段は、該スライダの少なくとも
前端部に形成された磁性部と、該ユニットハウジングの
摺動レールの前端部に配設された磁石とからなる、請求
項1記載の画像形成機の転写装置。 - 【請求項6】 該機体ハウジングの後側板には駆動ロー
ラと対応する位置に穴が設けられており、該転写ベルト
ユニットを該機体ハウジングに装着した状態で該駆動ロ
ーラの後端に装着された被駆動手段が該穴を挿通して該
後側板の後方に位置付けられ該機体ハウジングに装着さ
れた動力伝達手段と係合するように構成されている、請
求項1記載の画像形成機の転写装置。 - 【請求項7】 該駆動ローラには、該後側板に設けられ
た該穴に嵌合する位置規制部材が回転自在に装着されて
いる、請求項6記載の画像形成機の転写装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30013294A JP3516150B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 画像形成機の転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30013294A JP3516150B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 画像形成機の転写装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08137296A JPH08137296A (ja) | 1996-05-31 |
JP3516150B2 true JP3516150B2 (ja) | 2004-04-05 |
Family
ID=17881127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30013294A Expired - Fee Related JP3516150B2 (ja) | 1994-11-10 | 1994-11-10 | 画像形成機の転写装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3516150B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4615340B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2011-01-19 | 株式会社リコー | ベルトユニット及びこれが挿脱される画像形成装置 |
-
1994
- 1994-11-10 JP JP30013294A patent/JP3516150B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08137296A (ja) | 1996-05-31 |
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