JP3514533B2 - 像投映システム - Google Patents
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- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N9/00—Details of colour television systems
- H04N9/12—Picture reproducers
- H04N9/31—Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
- H04N9/3141—Constructional details thereof
- H04N9/315—Modulator illumination systems
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B5/00—Optical elements other than lenses
- G02B5/30—Polarising elements
- G02B5/3016—Polarising elements involving passive liquid crystal elements
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B21/00—Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
- G03B21/10—Projectors with built-in or built-on screen
-
- H—ELECTRICITY
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- H04N5/74—Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor
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- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Projection Apparatus (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投映すべき像で変調さ
れる投映ビームを供給する像投映機と、像投映スクリー
ンと、前記像投映機と前記像投映スクリーンとの間に配
置される光路折曲げ系とを具え、前記光路折曲げ系が前
記像投映機からの投映ビームを少なくとも部分的に反射
するビームスプリッタと、このビームスプリッタにより
反射された投映ビームの一部を受けて、これを前記ビー
ムスプリッタに再び反射する反射器とを具えている像投
映システムに関するものである。像投映機とは、こゝで
は像表示系と、この像表示系によって発生される像を像
投映スクリーン上に投映する光学手段とを具えている装
置のことを意味するものとする。像表示系が発生する像
はビデオ像、グラフィック像、データ又はこれらを組合
わせたものとすることができる。
れる投映ビームを供給する像投映機と、像投映スクリー
ンと、前記像投映機と前記像投映スクリーンとの間に配
置される光路折曲げ系とを具え、前記光路折曲げ系が前
記像投映機からの投映ビームを少なくとも部分的に反射
するビームスプリッタと、このビームスプリッタにより
反射された投映ビームの一部を受けて、これを前記ビー
ムスプリッタに再び反射する反射器とを具えている像投
映システムに関するものである。像投映機とは、こゝで
は像表示系と、この像表示系によって発生される像を像
投映スクリーン上に投映する光学手段とを具えている装
置のことを意味するものとする。像表示系が発生する像
はビデオ像、グラフィック像、データ又はこれらを組合
わせたものとすることができる。
【0002】
【従来の技術】冒頭にて述べた種類の像投映システムは
欧州特許出願第0333333号から既知である。この
特許出願に記載されている像投映システムはビームスプ
リッタを具え、このビームスプリッタは入射する投映ビ
ームのほぼ半分を通過させ、且つこの入射ビームのほぼ
半分をビームスプリッタの、投映機と同じ側に配置して
ある反射器へと反射する。この反射器での反射後に前記
反射ビームのほぼ半分が再びビームスプリッタを通過
し、且つ残りの半分が再び反射される。この像投映シス
テムの欠点は、投映機によって放射される非偏光放射の
約25%しか像投映スクリーンに入射されないため、効
率が比較的低いという点にある。
欧州特許出願第0333333号から既知である。この
特許出願に記載されている像投映システムはビームスプ
リッタを具え、このビームスプリッタは入射する投映ビ
ームのほぼ半分を通過させ、且つこの入射ビームのほぼ
半分をビームスプリッタの、投映機と同じ側に配置して
ある反射器へと反射する。この反射器での反射後に前記
反射ビームのほぼ半分が再びビームスプリッタを通過
し、且つ残りの半分が再び反射される。この像投映シス
テムの欠点は、投映機によって放射される非偏光放射の
約25%しか像投映スクリーンに入射されないため、効
率が比較的低いという点にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、投映
スクリーン上に像を表示するのに、像投映機により供給
される投映ビームが非常に高い割合いで利用されて、高
効率の像投映システムが得られるようにするコンパクト
な像投映システムを提供することにある。
スクリーン上に像を表示するのに、像投映機により供給
される投映ビームが非常に高い割合いで利用されて、高
効率の像投映システムが得られるようにするコンパクト
な像投映システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による像投映シス
テムは、前記ビームスプリッタをコレステリックフィル
タとしたことを特徴とする。像投映機は、例えば単色像
投映系の場合には1個の陰極線管と1個の投映レンズで
構成するか、又はカラー像投映系の場合には3個の極線
管と3個の投映レンズで構成することができる。このよ
うな像投映機は非偏光投映ビームを供給し、これについ
ては例えば米国特許US−A 4.127.322に記載されてい
る。しかしながら、像投映機はLCD投映機とするのが
好適である。カラー像投映系の場合には、投映機を各三
原色の赤、緑及び青用の3つの液晶表示パネルで構成す
るか、又は単一の表示パネルをカラーフィルタのパター
ンと組合わせて構成することができる。このような投映
機は偏光投映ビームを供給するから、この投映ビームは
結果的に本発明では最適に利用される。
テムは、前記ビームスプリッタをコレステリックフィル
タとしたことを特徴とする。像投映機は、例えば単色像
投映系の場合には1個の陰極線管と1個の投映レンズで
構成するか、又はカラー像投映系の場合には3個の極線
管と3個の投映レンズで構成することができる。このよ
うな像投映機は非偏光投映ビームを供給し、これについ
ては例えば米国特許US−A 4.127.322に記載されてい
る。しかしながら、像投映機はLCD投映機とするのが
好適である。カラー像投映系の場合には、投映機を各三
原色の赤、緑及び青用の3つの液晶表示パネルで構成す
るか、又は単一の表示パネルをカラーフィルタのパター
ンと組合わせて構成することができる。このような投映
機は偏光投映ビームを供給するから、この投映ビームは
結果的に本発明では最適に利用される。
【0005】コレステリックフィルタは、コレステリッ
クな秩序を有している液晶材料製の光学層から成る光学
フィルタである。コレステリックな秩序を有するとは、
液晶材料の分子がピッチPでヘリカル(螺旋)、即ちヘ
リックス構造に秩序化されることを意味する。このよう
な材料を2つの平行な基板間に薄い光学的に活性な層状
にして設けると、ヘリックス構造は、そのヘリックスの
軸線が層に垂直となるように整列される。このヘリック
スの整列状態は基板の対向面上に配向層を設けることに
よって改善することができる。
クな秩序を有している液晶材料製の光学層から成る光学
フィルタである。コレステリックな秩序を有するとは、
液晶材料の分子がピッチPでヘリカル(螺旋)、即ちヘ
リックス構造に秩序化されることを意味する。このよう
な材料を2つの平行な基板間に薄い光学的に活性な層状
にして設けると、ヘリックス構造は、そのヘリックスの
軸線が層に垂直となるように整列される。このヘリック
スの整列状態は基板の対向面上に配向層を設けることに
よって改善することができる。
【0006】斯様なフィルタは偏光に敏感であり、これ
は分子ヘリックスの方向に相当する回転方向(左旋性又
は右旋性)を有すると共にヘリックスのピッチPに相当
する波長を有している円偏光放射成分を反射する。反対
の回転方向及び/又はピッチに適合しない波長を有して
いる円偏光成分はフィルタを通過する。従って、フィル
タに適合しない偏光状態を有する放射は吸収されずに、
反射器へと反射される。この反射器は円偏光の回転方向
を逆にするため、この際反射器にて反射された放射はフ
ィルタに適合する偏光状態となり、従ってフィルタを通
過することになる。
は分子ヘリックスの方向に相当する回転方向(左旋性又
は右旋性)を有すると共にヘリックスのピッチPに相当
する波長を有している円偏光放射成分を反射する。反対
の回転方向及び/又はピッチに適合しない波長を有して
いる円偏光成分はフィルタを通過する。従って、フィル
タに適合しない偏光状態を有する放射は吸収されずに、
反射器へと反射される。この反射器は円偏光の回転方向
を逆にするため、この際反射器にて反射された放射はフ
ィルタに適合する偏光状態となり、従ってフィルタを通
過することになる。
【0007】コレステリックフィルタは、例えば199
0年に開催されたSID国際シンポジウムでの技術論文
ダイジェストの第110〜113頁に R.Maurer 外1名
により発表された論文「コレステリックLCシリコン製
の偏光カラーフィルタ」(“Polarizing Filter's made
from Cholesteric LC Silicones”) から本来既知であ
る。この論文に記載されているコレステリックフィルタ
は、シリコンを主成分としたコレステリックな秩序を有
する液晶材料から成る光学的に活性の層を有している。
放射源をLCD投映機とする場合、このLCD投映機に
よって供給される放射の偏光状態は、本発明による像投
映システムでは、コレステリックフィルタが反射作用を
呈する偏光状態に対応させるべきである。
0年に開催されたSID国際シンポジウムでの技術論文
ダイジェストの第110〜113頁に R.Maurer 外1名
により発表された論文「コレステリックLCシリコン製
の偏光カラーフィルタ」(“Polarizing Filter's made
from Cholesteric LC Silicones”) から本来既知であ
る。この論文に記載されているコレステリックフィルタ
は、シリコンを主成分としたコレステリックな秩序を有
する液晶材料から成る光学的に活性の層を有している。
放射源をLCD投映機とする場合、このLCD投映機に
よって供給される放射の偏光状態は、本発明による像投
映システムでは、コレステリックフィルタが反射作用を
呈する偏光状態に対応させるべきである。
【0008】像表示パネルとして、直線偏光放射を変調
する像表示パネル及び円偏光放射を変調する像表示パネ
ルがある。なお、こゝにいう像表示パネルとは、液晶層
を偏光子及び検光子と組合わせたものを意味するものと
する。「直線偏光」表示パネルを有するLCD投映機は
直線偏光放射を供給する。この放射をコレステリックフ
ィルタにより反射器へと反射し得るようにするために
は、先ず例えばλ/4板によって直線偏光放射をフィル
タに適する円偏光放射に変換すべきであり、前記λ/4
板は、例えば投映機に取付けることができる。「円偏
光」表示パネルと共に作動し、従って円偏光放射を供給
するLCD投映機を用いる場合には、変換の必要がな
く、従ってλ/4板を省くことができる。LCD投映機
を用いる場合には、投映システム内の放射損失は別にし
て、投映放射ビームの100%を像投映スクリーンに到
達させることができる。
する像表示パネル及び円偏光放射を変調する像表示パネ
ルがある。なお、こゝにいう像表示パネルとは、液晶層
を偏光子及び検光子と組合わせたものを意味するものと
する。「直線偏光」表示パネルを有するLCD投映機は
直線偏光放射を供給する。この放射をコレステリックフ
ィルタにより反射器へと反射し得るようにするために
は、先ず例えばλ/4板によって直線偏光放射をフィル
タに適する円偏光放射に変換すべきであり、前記λ/4
板は、例えば投映機に取付けることができる。「円偏
光」表示パネルと共に作動し、従って円偏光放射を供給
するLCD投映機を用いる場合には、変換の必要がな
く、従ってλ/4板を省くことができる。LCD投映機
を用いる場合には、投映システム内の放射損失は別にし
て、投映放射ビームの100%を像投映スクリーンに到
達させることができる。
【0009】投映機が1つ以上の陰極線管を有している
場合、この投映機によって供給される放射の約50%が
像投映スクリーン上に入射する。本発明による像投映シ
ステムの好適例では、前記コレステリックフィルタが全
可視波長範囲の少なくとも要部の波長範囲内で活性とな
るようにする。なお、偏光−検知ビームスプリッタによ
り非偏光放射ビームを偏光させ、且つビームスプリッタ
により反射されたサブビームを、反射器と組合わせたλ
/4板によって前記ビームスプリッタを通過する偏光方
向に変換することは、例えば、日本国公開特許公報平3
−243932号の英文抄録から既知である。このこと
は偏光変換には、ビームスプリッタ、λ/4板及び反射
器が必要であることを意味している。しかしながら、斯
様なビームスプリッタを作ることができるフォーマット
は限られている。さらに、この場合には偏光変換用に予
じめλ/4板を使用する必要があり、この偏光変換は波
長に極めて依存する。
場合、この投映機によって供給される放射の約50%が
像投映スクリーン上に入射する。本発明による像投映シ
ステムの好適例では、前記コレステリックフィルタが全
可視波長範囲の少なくとも要部の波長範囲内で活性とな
るようにする。なお、偏光−検知ビームスプリッタによ
り非偏光放射ビームを偏光させ、且つビームスプリッタ
により反射されたサブビームを、反射器と組合わせたλ
/4板によって前記ビームスプリッタを通過する偏光方
向に変換することは、例えば、日本国公開特許公報平3
−243932号の英文抄録から既知である。このこと
は偏光変換には、ビームスプリッタ、λ/4板及び反射
器が必要であることを意味している。しかしながら、斯
様なビームスプリッタを作ることができるフォーマット
は限られている。さらに、この場合には偏光変換用に予
じめλ/4板を使用する必要があり、この偏光変換は波
長に極めて依存する。
【0010】コレステリックフィルタは、これまでに知
られており、しかも像投映システムに用いられている偏
光−検知ビームスプリッタとは著しく相違して、全可視
波長範囲内で実質上活性であり、且つ全可視波長範囲内
の全波長に対して同じ作用をするから、信頼できる色で
像投映をすることができる。反射器で円偏光方向はフィ
ルタを通過する回転方向に変換される。このようにし
て、単色像投映用だけでなく、カラー像投映用としても
有効な像投映システムが得られる。さらに、斯様なビー
ムスプリッタは比較的大きなフォーマットにて製造する
ことができる。
られており、しかも像投映システムに用いられている偏
光−検知ビームスプリッタとは著しく相違して、全可視
波長範囲内で実質上活性であり、且つ全可視波長範囲内
の全波長に対して同じ作用をするから、信頼できる色で
像投映をすることができる。反射器で円偏光方向はフィ
ルタを通過する回転方向に変換される。このようにし
て、単色像投映用だけでなく、カラー像投映用としても
有効な像投映システムが得られる。さらに、斯様なビー
ムスプリッタは比較的大きなフォーマットにて製造する
ことができる。
【0011】本発明による像投映システムの好適例で
は、前記コレステリックフィルタが複数の液晶材料層か
ら成り、これらの各層が異なる波長帯域に対して活性で
あり、これらの波長帯域が一緒になってほぼ可視波長範
囲をカバーするようにする。
は、前記コレステリックフィルタが複数の液晶材料層か
ら成り、これらの各層が異なる波長帯域に対して活性で
あり、これらの波長帯域が一緒になってほぼ可視波長範
囲をカバーするようにする。
【0012】本発明による像投映システムの他の好適例
では、前記コレステリックフィルタが液晶ポリマ材料製
の単一層から成り、この層内における分子ヘリックスの
ピッチがこの層厚間にて、少なくとも全可視波長範囲を
カバーするのに必要な波長帯域の下限値及び上限値にそ
れぞれ相当する2つの値間にて変化するようにする。
では、前記コレステリックフィルタが液晶ポリマ材料製
の単一層から成り、この層内における分子ヘリックスの
ピッチがこの層厚間にて、少なくとも全可視波長範囲を
カバーするのに必要な波長帯域の下限値及び上限値にそ
れぞれ相当する2つの値間にて変化するようにする。
【0013】この例は、コレステリックな秩序をもった
液晶ポリマ材料中では分子ヘリックスのピッチを連続的
に変えることができるという認識に基づいて成したもの
である。本願人の出願に係る未公開の欧州特許出願第93
2057.0号に記載されているように、単一層内にてピッチ
を十分な程度にまで変えることができるため、各々が異
なる反射帯域を有する液晶材料により形成される層を最
早複数積み重ねる必要がない。単一層内でピッチを連続
的に変えることにより、種々の層を積み重ねる場合に必
要とされる全層厚よりも薄い層を用いて同じ反射帯域を
十分にカバーし得るため、光学的品質が優れたフィルタ
を得ることができる。実際上、このようなフィルタの品
質は、コレステリック液晶に特有な誤差のため、及び分
子の秩序化が失われるために、層数が増えるにつれて比
較的急速に低下する。
液晶ポリマ材料中では分子ヘリックスのピッチを連続的
に変えることができるという認識に基づいて成したもの
である。本願人の出願に係る未公開の欧州特許出願第93
2057.0号に記載されているように、単一層内にてピッチ
を十分な程度にまで変えることができるため、各々が異
なる反射帯域を有する液晶材料により形成される層を最
早複数積み重ねる必要がない。単一層内でピッチを連続
的に変えることにより、種々の層を積み重ねる場合に必
要とされる全層厚よりも薄い層を用いて同じ反射帯域を
十分にカバーし得るため、光学的品質が優れたフィルタ
を得ることができる。実際上、このようなフィルタの品
質は、コレステリック液晶に特有な誤差のため、及び分
子の秩序化が失われるために、層数が増えるにつれて比
較的急速に低下する。
【0014】単一層内におけるヘリックスのピッチを変
えるのに適していないコレステリック材料を使用して
も、それでも満足のゆくカラー像投映を実現することが
できる。本発明による像投映システムの好適例では、前
記コレステリックフィルタの複数の層が液晶ポリマ材料
から成り、これらの層内の分子ヘリックスのピッチが、
これらの層の層厚間にて、関連する層の反射波長帯域の
下限値及び上限値にそれぞれ対応する2つの値間にて変
化するようにする。
えるのに適していないコレステリック材料を使用して
も、それでも満足のゆくカラー像投映を実現することが
できる。本発明による像投映システムの好適例では、前
記コレステリックフィルタの複数の層が液晶ポリマ材料
から成り、これらの層内の分子ヘリックスのピッチが、
これらの層の層厚間にて、関連する層の反射波長帯域の
下限値及び上限値にそれぞれ対応する2つの値間にて変
化するようにする。
【0015】本発明の他の好適例では、コントラストを
良くするために、像投映スクリーンとビームスプリッタ
との間に偏光子を配置する。この偏光子は投映スクリー
ンを通過した周囲光のほぼ半分を吸収し、斯かる周囲光
はシステムの構成部品によって聴衆のいる空間へと反射
される。このようにして周囲光を抑圧するため、コント
ラストを著しく向上させることができる。斯かる偏光子
は投映スクリーンそのものの上に配置する。
良くするために、像投映スクリーンとビームスプリッタ
との間に偏光子を配置する。この偏光子は投映スクリー
ンを通過した周囲光のほぼ半分を吸収し、斯かる周囲光
はシステムの構成部品によって聴衆のいる空間へと反射
される。このようにして周囲光を抑圧するため、コント
ラストを著しく向上させることができる。斯かる偏光子
は投映スクリーンそのものの上に配置する。
【0016】本発明のさらに他の好適例では、前記偏光
子と前記ビームスプリッタとの間にλ/4板を配置し、
前記偏光子がコレステリックフィルタにより反射すべき
円偏光方向の偏光をλ/4板により変換した後に吸光す
る作用を有するようにする。
子と前記ビームスプリッタとの間にλ/4板を配置し、
前記偏光子がコレステリックフィルタにより反射すべき
円偏光方向の偏光をλ/4板により変換した後に吸光す
る作用を有するようにする。
【0017】コレステリックフィルタが左旋性と右旋性
円偏光放射とのどちらかを完全に選択しないと、コレス
テリックフィルタを誤って通過した円偏光放射がλ/4
板により、偏光子が吸収する偏光方向に相当する偏光方
向の直線偏光放射に変換されてしまう。コレステリック
フィルタによるプレ偏光のために斯かる偏光子による吸
収は十分少ないため、偏光子が加熱により破損されるこ
とはない。λ/4板は不所望な偏光が成されて、直接フ
ィルタを経て入射する投映光ビームのために投映スクリ
ーン上にデフォーカスされる像をなくす。
円偏光放射とのどちらかを完全に選択しないと、コレス
テリックフィルタを誤って通過した円偏光放射がλ/4
板により、偏光子が吸収する偏光方向に相当する偏光方
向の直線偏光放射に変換されてしまう。コレステリック
フィルタによるプレ偏光のために斯かる偏光子による吸
収は十分少ないため、偏光子が加熱により破損されるこ
とはない。λ/4板は不所望な偏光が成されて、直接フ
ィルタを経て入射する投映光ビームのために投映スクリ
ーン上にデフォーカスされる像をなくす。
【0018】カラー像投映の場合にはλ/4板を広帯域
のものとする。広帯域のλ/4板は透明なものであり、
これは例えば複数の層で構成され、且つ円偏光放射が直
線偏光放射に、又はその逆に変換されるように、可視波
長範囲内の全波長(λ)に対するビームで相回転をす
る。斯種のλ/4板については、例えば1992年5月
17〜22日に米国マサチューセッッ州ボストンにて開
催された“Society forInformation Display”におけ
る SID′92 Exhibit Guide にニット−デンコー商会に
より発表された刊行物“Retardation Film forSTN−
LCDS ' NRF’”に記載されている。
のものとする。広帯域のλ/4板は透明なものであり、
これは例えば複数の層で構成され、且つ円偏光放射が直
線偏光放射に、又はその逆に変換されるように、可視波
長範囲内の全波長(λ)に対するビームで相回転をす
る。斯種のλ/4板については、例えば1992年5月
17〜22日に米国マサチューセッッ州ボストンにて開
催された“Society forInformation Display”におけ
る SID′92 Exhibit Guide にニット−デンコー商会に
より発表された刊行物“Retardation Film forSTN−
LCDS ' NRF’”に記載されている。
【0019】
【実施例】図1に概略的に示す本発明による像投映シス
テム1は像投映機3を具えており、この像投映機3は投
映すべき像を投映レンズ系を介して像投映スクリーン5
上に供給するための像表示系を装備している。さらに、
像投映システム1はビームスプリッタ7及び反射器9も
具えている。ビームスプリッタ7は反射器9と共に像投
映に必要とされる光路を折り曲げて、投映システムの組
立て深さを相対的に短くする。スクリーン5に投映され
る像をスクリーン5の、ビームスプリッタ及び反射器側
とは反対側にいる観察者16が見ることができる。
テム1は像投映機3を具えており、この像投映機3は投
映すべき像を投映レンズ系を介して像投映スクリーン5
上に供給するための像表示系を装備している。さらに、
像投映システム1はビームスプリッタ7及び反射器9も
具えている。ビームスプリッタ7は反射器9と共に像投
映に必要とされる光路を折り曲げて、投映システムの組
立て深さを相対的に短くする。スクリーン5に投映され
る像をスクリーン5の、ビームスプリッタ及び反射器側
とは反対側にいる観察者16が見ることができる。
【0020】スクリーン5に投映する像は単色及びカラ
ー像のいずれともすることができる。像投映機は、例え
ば単色像を発生する1個の陰極線管とするか、又はカラ
ー像を発生する3個の陰極線管とすることができる。こ
のような投映機は非偏光放射を供給する。
ー像のいずれともすることができる。像投映機は、例え
ば単色像を発生する1個の陰極線管とするか、又はカラ
ー像を発生する3個の陰極線管とすることができる。こ
のような投映機は非偏光放射を供給する。
【0021】前記欧州特許出願から既知の装置では、投
映放射ビームの半分がビームスプリッタにより反射器に
反射される。この反射器で反射された後に、前記放射の
さらに半分が投映スクリーンへと通過するため、この投
映スクリーンには投映機によって供給される放射の25
%が到達するに過ぎない。
映放射ビームの半分がビームスプリッタにより反射器に
反射される。この反射器で反射された後に、前記放射の
さらに半分が投映スクリーンへと通過するため、この投
映スクリーンには投映機によって供給される放射の25
%が到達するに過ぎない。
【0022】偏光−検知反射器を、適切に偏光した投映
ビームを供給する投映機と組合わせて用いると、光出力
がかなり改善される。実際上、この場合には投映機によ
って供給される放射を非常に高い比率で像形成用に比較
的簡単に利用することができる。偏光放射は、例えば液
晶表示パネルを有する投映機(以後LCD投映機と称す
る)によって供給される。単色像を表示するには、像表
示系に僅か1個の像表示パネルを設けるだけで済む。カ
ラー像を表示する場合には、像表示系に例えば3個の液
晶パネル及び1組の色分離兼色合成素子、換言するに、
各原色用の色チャネル、即ち単一表示パネルとカラーフ
ィルタのパターンとの組合わせを設けるようにする。像
表示パネルとは、こゝでは偏光子及び検光子と組合わせ
た液晶層のことを意味するものとする。カラー像用の像
投映システムは例えば米国特許US−A 4.127.322に記
載されている。液晶材料層の一部である画素は、この画
素に入射する偏光放射ビームの偏光方向を像情報に応じ
て変化する。像表示パネルには、直線偏光放射を変調す
る像表示パネル(以後直線偏光表示パネルと称する)及
び円偏光放射を変調する像表示パネル(以後円偏光表示
パネルと称する)がある。直線偏光表示パネルの場合に
は、ビームがコレステリックフィルタに入射する前に、
このビームを円偏光ビームに変換すべきである。この変
換は、例えば投映機にλ/4板13を設けることにより
行なうことができる。このλ/4板13は、投映機が円
偏光表示パネルを具えている場合には省くことができる
ので図1では破線にて示してある。
ビームを供給する投映機と組合わせて用いると、光出力
がかなり改善される。実際上、この場合には投映機によ
って供給される放射を非常に高い比率で像形成用に比較
的簡単に利用することができる。偏光放射は、例えば液
晶表示パネルを有する投映機(以後LCD投映機と称す
る)によって供給される。単色像を表示するには、像表
示系に僅か1個の像表示パネルを設けるだけで済む。カ
ラー像を表示する場合には、像表示系に例えば3個の液
晶パネル及び1組の色分離兼色合成素子、換言するに、
各原色用の色チャネル、即ち単一表示パネルとカラーフ
ィルタのパターンとの組合わせを設けるようにする。像
表示パネルとは、こゝでは偏光子及び検光子と組合わせ
た液晶層のことを意味するものとする。カラー像用の像
投映システムは例えば米国特許US−A 4.127.322に記
載されている。液晶材料層の一部である画素は、この画
素に入射する偏光放射ビームの偏光方向を像情報に応じ
て変化する。像表示パネルには、直線偏光放射を変調す
る像表示パネル(以後直線偏光表示パネルと称する)及
び円偏光放射を変調する像表示パネル(以後円偏光表示
パネルと称する)がある。直線偏光表示パネルの場合に
は、ビームがコレステリックフィルタに入射する前に、
このビームを円偏光ビームに変換すべきである。この変
換は、例えば投映機にλ/4板13を設けることにより
行なうことができる。このλ/4板13は、投映機が円
偏光表示パネルを具えている場合には省くことができる
ので図1では破線にて示してある。
【0023】本発明による像投映システムでは、ビーム
プリッタ7をコレステリックフィルタとする。非偏光放
射ビームが斯種のフィルタに入射すると、このフィルタ
は、その放射ビームのうちの、波長が分子ヘリックス
(molecular helix)のピッチに適合し、且つ回転方向が
分子ヘリックスの方向に適合している放射ビームの一部
を反射するも、放射ビームの他の部分は通過させる。偏
光放射ビーム、例えば偏光方向がコレステリックフィル
タにより反射される偏光方向に一致するLCD投映機か
らのビームを用いれば、反射器9と共にコンパクトで、
しかも効率の良い像投映システムを得ることができる。
投映機3からのビーム11は左旋円偏光され、且つコレ
ステリックフィルタ7の分子ヘリックスの方向も左旋方
向であるものとする。この場合、投映機3からの投映ビ
ーム11はコレステリックフィルタ7から反射器9へと
ほぼ完全に反射される。反射器9での反射により、円偏
光方向(この場合には左旋方向)は右旋方向に反転され
る。この右旋円偏光ビーム15はコレステリックフィル
タ7を通過して、投映スクリーン5に達する。この場合
には原則として、投映機3によって供給される投映ビー
ムの100%を像形成用に利用することができる。
プリッタ7をコレステリックフィルタとする。非偏光放
射ビームが斯種のフィルタに入射すると、このフィルタ
は、その放射ビームのうちの、波長が分子ヘリックス
(molecular helix)のピッチに適合し、且つ回転方向が
分子ヘリックスの方向に適合している放射ビームの一部
を反射するも、放射ビームの他の部分は通過させる。偏
光放射ビーム、例えば偏光方向がコレステリックフィル
タにより反射される偏光方向に一致するLCD投映機か
らのビームを用いれば、反射器9と共にコンパクトで、
しかも効率の良い像投映システムを得ることができる。
投映機3からのビーム11は左旋円偏光され、且つコレ
ステリックフィルタ7の分子ヘリックスの方向も左旋方
向であるものとする。この場合、投映機3からの投映ビ
ーム11はコレステリックフィルタ7から反射器9へと
ほぼ完全に反射される。反射器9での反射により、円偏
光方向(この場合には左旋方向)は右旋方向に反転され
る。この右旋円偏光ビーム15はコレステリックフィル
タ7を通過して、投映スクリーン5に達する。この場合
には原則として、投映機3によって供給される投映ビー
ムの100%を像形成用に利用することができる。
【0024】コレステリックフィルタは上述した用途に
必要とされるフォーマットに妥当な価格にて作ることが
できる。カラー像を投映する場合には、コレステリック
フィルタの反射波長帯域幅を少なくとも可視光の波長帯
域幅に等しくする必要がある。
必要とされるフォーマットに妥当な価格にて作ることが
できる。カラー像を投映する場合には、コレステリック
フィルタの反射波長帯域幅を少なくとも可視光の波長帯
域幅に等しくする必要がある。
【0025】既知のコレステリックフィルタは、制限波
長帯域、例えば50nmの波長帯域内の放射に対する偏
光−検知反射器として作動する。この波長帯域外の波長
の放射は上記フィルタを通過し、従って失われるか、又
は当面の使用における像形成を乱すことになる。全可視
光の波長帯域幅は約380nmである。
長帯域、例えば50nmの波長帯域内の放射に対する偏
光−検知反射器として作動する。この波長帯域外の波長
の放射は上記フィルタを通過し、従って失われるか、又
は当面の使用における像形成を乱すことになる。全可視
光の波長帯域幅は約380nmである。
【0026】フィルタの反射波長帯域の幅Δλは
【数1】
によって規定され、ここにΔn=ne −no は複屈折で
あり、ne 及びno はコレステリック材料のそれぞれ異
常光及び常光屈折率であり、
あり、ne 及びno はコレステリック材料のそれぞれ異
常光及び常光屈折率であり、
【数2】
は平均屈折率である。λO は放射が垂直に入射した際の
選択反射波長帯域の中心波長であり、これは次のように
表される。
選択反射波長帯域の中心波長であり、これは次のように
表される。
【数3】
こゝにPはフィルタの分子ヘリックスのピッチである。
【0027】反射波長帯域は入射角の関数として例えば
2nm/度シフトするから、フィルタを製造する際に
は、380nmの全可視波長範囲をカバーするのに必要
とされるよりも広めの反射波長帯域を考慮する必要があ
る。全可視波長範囲内にて活性となるコレステリックフ
ィルタは様々な方法にて実現することができる。
2nm/度シフトするから、フィルタを製造する際に
は、380nmの全可視波長範囲をカバーするのに必要
とされるよりも広めの反射波長帯域を考慮する必要があ
る。全可視波長範囲内にて活性となるコレステリックフ
ィルタは様々な方法にて実現することができる。
【0028】第1の方法は、各々が異なる反射波長帯域
を有する狭帯域のコレステリック層を複数積み重ねて形
成する方法である。この場合の複合フィルタの総反射帯
域幅は個々の層の反射帯域幅の和に等しい。第2の方法
は、コレステリックフィルタを液晶ポリマ材料製の単一
層により形成し、この層内における分子ヘリックスのピ
ッチPが層厚間にて或る下限値と上限値との間にて変化
して、最終的に得られる反射波長の帯域幅が、フィルタ
を全可視波長範囲内にて活性とするのに必要な帯域幅に
相当するようにする方法である。層を複数積み重ねたフ
ィルタと比較するに、単一層フィルタの方が光学的品質
が優れている。層を積み重ねる場合には、コレステリッ
ク液晶に誤差があり、しかも平坦な分子の秩序化が失わ
れるために層の数が増えるにつれて光学的な品質が低下
する。さらに、観察角依存度も厚さが増すにつれて増大
する。このことは、放射が所定の入射角よりも大きい角
度で入射する場合に、層厚が大きくなるにつれてフィル
タの有効性が著しく低下することを意味する。50nm
の反射波長帯域幅を有するコレステリック層が偏光作用
を有するようにするためには、この層を5μm の最小厚
さとする必要がある。可視光範囲全体にわたり、しかも
大きな入射角範囲に対して活性となる多層フィルタは、
例えば15枚の斯様な層で構成する必要があり、この場
合には全体の層厚が75μm となる。
を有する狭帯域のコレステリック層を複数積み重ねて形
成する方法である。この場合の複合フィルタの総反射帯
域幅は個々の層の反射帯域幅の和に等しい。第2の方法
は、コレステリックフィルタを液晶ポリマ材料製の単一
層により形成し、この層内における分子ヘリックスのピ
ッチPが層厚間にて或る下限値と上限値との間にて変化
して、最終的に得られる反射波長の帯域幅が、フィルタ
を全可視波長範囲内にて活性とするのに必要な帯域幅に
相当するようにする方法である。層を複数積み重ねたフ
ィルタと比較するに、単一層フィルタの方が光学的品質
が優れている。層を積み重ねる場合には、コレステリッ
ク液晶に誤差があり、しかも平坦な分子の秩序化が失わ
れるために層の数が増えるにつれて光学的な品質が低下
する。さらに、観察角依存度も厚さが増すにつれて増大
する。このことは、放射が所定の入射角よりも大きい角
度で入射する場合に、層厚が大きくなるにつれてフィル
タの有効性が著しく低下することを意味する。50nm
の反射波長帯域幅を有するコレステリック層が偏光作用
を有するようにするためには、この層を5μm の最小厚
さとする必要がある。可視光範囲全体にわたり、しかも
大きな入射角範囲に対して活性となる多層フィルタは、
例えば15枚の斯様な層で構成する必要があり、この場
合には全体の層厚が75μm となる。
【0029】可変ピッチの単一層のコレステリックフィ
ルタの場合には、このフィルタを偏光子として働かせる
には20μm の層厚で十分である。層厚間にてピッチが
変化する単一層のコレステリックフィルタの製造方法は
前述した未公開の欧州特許出願第 93203057.0 号に記載
されている。
ルタの場合には、このフィルタを偏光子として働かせる
には20μm の層厚で十分である。層厚間にてピッチが
変化する単一層のコレステリックフィルタの製造方法は
前述した未公開の欧州特許出願第 93203057.0 号に記載
されている。
【0030】光学的品質が優れており、しかも観察角依
存度が、一定のヘリックスピッチを有する比較的多数の
狭帯域層で構成されるコレステリックフィルタの観察角
依存度程には大きくないコレステリックフィルタの例
は、このコレステリックフィルタを少数の層により製造
し、これらの層のうちの少なくとも幾つかの層の分子ヘ
リックスのピッチPが層厚間にて変化するようにして実
施される。これらの関連する層の反射波長帯域幅は例え
ば150nmに増やすことができる。この場合、可視波
長範囲に必要とされる層数をかなり減らすことができ、
例えば1/3にまで減らすことができる。
存度が、一定のヘリックスピッチを有する比較的多数の
狭帯域層で構成されるコレステリックフィルタの観察角
依存度程には大きくないコレステリックフィルタの例
は、このコレステリックフィルタを少数の層により製造
し、これらの層のうちの少なくとも幾つかの層の分子ヘ
リックスのピッチPが層厚間にて変化するようにして実
施される。これらの関連する層の反射波長帯域幅は例え
ば150nmに増やすことができる。この場合、可視波
長範囲に必要とされる層数をかなり減らすことができ、
例えば1/3にまで減らすことができる。
【0031】図2は本発明による像投映システムの第2
実施例を概略的に示したものである。この場合には、コ
レステリックフィルタ7とスクリーン5との間に偏光子
17を配置する。この偏光子17は投映スクリーン5に
入る非偏光周囲光のほぼ50%を吸収するため、この周
囲光は最早聴衆がいる場所には反射されなくなる。従っ
て、コントラストをかなり改善することができる。
実施例を概略的に示したものである。この場合には、コ
レステリックフィルタ7とスクリーン5との間に偏光子
17を配置する。この偏光子17は投映スクリーン5に
入る非偏光周囲光のほぼ50%を吸収するため、この周
囲光は最早聴衆がいる場所には反射されなくなる。従っ
て、コントラストをかなり改善することができる。
【0032】さらに、コレステリックフィルタ7と偏光
子17との間にλ/4板19を配置することもできる。
カラー像投映の場合には、このλ/4板は広帯域を有す
る。このλ/4板19はコレステリックフィルタ7を通
過した円偏光放射を直線偏光放射に変換する。偏光子1
7は、コレステリックフィルタ7によって反射すべき円
偏光がλ/4板19での変換後に吸収されるように適合
させる。このようにして、左旋と右旋円偏光放射との間
にて有り得る不完全な選択性をコレステリックフィルタ
により補償する。コレステリックフィルタに入射した際
に反射すべきではあるも、非理想フィルタを通過してし
まう投映ビーム又は非理想状態の偏光投映ビームの一部
は所定の偏光方向を有する直線偏光放射に変換される。
この場合、偏光子17の偏光方向を斯かる直線偏光放射
が吸収されるように選定すべきである。従って、反射さ
れる代りにフィルタを通過する不所望な光は投映スクリ
ーン上の像を乱さなくなる。λ/4板19は必要に応じ
て設けるものであるから、この場合にも破線で示してあ
る。
子17との間にλ/4板19を配置することもできる。
カラー像投映の場合には、このλ/4板は広帯域を有す
る。このλ/4板19はコレステリックフィルタ7を通
過した円偏光放射を直線偏光放射に変換する。偏光子1
7は、コレステリックフィルタ7によって反射すべき円
偏光がλ/4板19での変換後に吸収されるように適合
させる。このようにして、左旋と右旋円偏光放射との間
にて有り得る不完全な選択性をコレステリックフィルタ
により補償する。コレステリックフィルタに入射した際
に反射すべきではあるも、非理想フィルタを通過してし
まう投映ビーム又は非理想状態の偏光投映ビームの一部
は所定の偏光方向を有する直線偏光放射に変換される。
この場合、偏光子17の偏光方向を斯かる直線偏光放射
が吸収されるように選定すべきである。従って、反射さ
れる代りにフィルタを通過する不所望な光は投映スクリ
ーン上の像を乱さなくなる。λ/4板19は必要に応じ
て設けるものであるから、この場合にも破線で示してあ
る。
【0033】λ/4板19及び偏光子17の代りに、ル
ーバースクリーン(図示せず)をコレステリックフィル
タ7とスクリーン5との間に配置して、例えば欧州特許
出願EPO488590に記載されているように、スク
リーンに所定の角度内にて入射する放射だけを通すよう
にすることもできる。
ーバースクリーン(図示せず)をコレステリックフィル
タ7とスクリーン5との間に配置して、例えば欧州特許
出願EPO488590に記載されているように、スク
リーンに所定の角度内にて入射する放射だけを通すよう
にすることもできる。
【図1】本発明による像投映システムの第1実施例を概
略的に示す線図である。
略的に示す線図である。
【図2】コントラストを改善するようにした本発明によ
る像投映システムの第2実施例を概略的に示す線図であ
る。
る像投映システムの第2実施例を概略的に示す線図であ
る。
3 像投映機
5 像投映スクリーン
7 ビームスプリッタ(コレステリックフィルタ)
9 反射器
11 投映ビーム
13 λ/4板
17 偏光子
19 λ/4板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 アドリアヌス ヨハネス ステファヌス
マリア デ ファーン
オランダ国 5621 ベーアー アインド
ーフェン フルーネヴァウツウェッハ
1
(56)参考文献 特開 平4−307530(JP,A)
特開 平5−66367(JP,A)
特開 平5−188325(JP,A)
特開 平3−45906(JP,A)
特開 平5−66504(JP,A)
実開 平1−97378(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G02F 1/13 505
G02F 1/1335
G03B 21/00
G02B 27/00
H04N 5/66 - 5/74
Claims (3)
- 【請求項1】 投映すべき像で変調される投映ビームを
供給する像投映機と、像投映スクリーンと、前記像投映
機と前記像投映スクリーンとの間に配置される光路折曲
げ系とを具え、前記光路折曲げ系が前記像投映機からの
投映ビームを少なくとも部分的に反射するビームスプリ
ッタと、このビームスプリッタにより反射された投映ビ
ームの一部を受けて、これを前記ビームスプリッタに再
び反射する反射器とを具えている像投映システムにおい
て、前記ビームスプリッタをコレステリックフィルタと
し、このコレステリックフィルタが液晶ポリマ材料製の
単一層から成り、この層内における分子へリックスのピ
ッチがこの層厚間にて、少なくとも全可視波長範囲をカ
バーするのに必要な波長帯域の下限値及び上限値にそれ
ぞれ相当する2つの値間にて変化するようにしたことを
特徴とする像投映システム。 - 【請求項2】 前記像投映スクリーンと前記ビームスプ
リッタとの間に偏光子を配置したことを特徴とする請求
項1に記載の像投映システム。 - 【請求項3】 前記偏光子と前記ビームスプリッタとの
間にλ/4板を配置し、前記偏光子がコレステリックフ
ィルタにより反射すべき円偏光方向の偏光をλ/4板に
より変換した後に吸光する作用を有するようにしたこと
を特徴とする請求項2に記載の像投映システム。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
BE09301368 | 1993-12-10 | ||
BE9301368A BE1007864A3 (nl) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | Beeldprojectiesysteem. |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07199147A JPH07199147A (ja) | 1995-08-04 |
JP3514533B2 true JP3514533B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=3887626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30490494A Expired - Fee Related JP3514533B2 (ja) | 1993-12-10 | 1994-12-08 | 像投映システム |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5573324A (ja) |
EP (1) | EP0657769B1 (ja) |
JP (1) | JP3514533B2 (ja) |
CN (1) | CN1052081C (ja) |
BE (1) | BE1007864A3 (ja) |
DE (1) | DE69423434T2 (ja) |
SG (1) | SG55135A1 (ja) |
TW (1) | TW373806U (ja) |
Families Citing this family (38)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6483612B2 (en) | 1998-04-15 | 2002-11-19 | Duke University | Projection screen apparatus including holographic optical element |
US5879067A (en) * | 1994-05-25 | 1999-03-09 | De Vaan; Adrianus J. S. M. | Image projection system |
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FR2732783B1 (fr) * | 1995-04-07 | 1997-05-16 | Thomson Csf | Dispositif compact de retroprojection |
FR2742289B1 (fr) * | 1995-12-06 | 1998-01-16 | Thomson Multimedia Sa | Perfectionnement au systeme de projection |
JPH09182112A (ja) * | 1995-12-22 | 1997-07-11 | Sharp Corp | 小型光学系を用いたプロジェクタ装置 |
US6181386B1 (en) | 1995-12-29 | 2001-01-30 | Duke University | Projecting images |
CA2193790C (en) | 1995-12-29 | 2001-03-13 | Duke University | Projecting images |
SG81909A1 (en) * | 1995-12-29 | 2001-07-24 | Compaq Computer Corp | Projecting images |
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US6111700A (en) | 1996-09-05 | 2000-08-29 | Fujitsu Limited | Optical display device having a reflection-type polarizer |
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FR2764462A1 (fr) * | 1997-06-10 | 1998-12-11 | Thomson Multimedia Sa | Perfectionnement aux systemes de projection |
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KR20040083081A (ko) * | 2002-01-23 | 2004-09-30 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 광학보상판 및 이를 사용한 편광판 |
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