JP3510560B2 - 8−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセンの製造方法およびそれに有用な中間体 - Google Patents
8−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセンの製造方法およびそれに有用な中間体Info
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- C07D471/14—Ortho-condensed systems
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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- A61P11/06—Antiasthmatics
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明により製造される一群
の化合物を、本明細書において8−シクロペンチル−6
−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H−
1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセン
と命名する。ただしこの化合物群は当技術分野では3環
式5,6−ジヒドロ−9H−ピラゾロ[3,4−c]−
1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジンと呼ば
れている。この化合物群がいかなる好みの方式で命名さ
れるとしても、本発明方法により製造される化合物は次
式(1.0.0)で表される:
の化合物を、本明細書において8−シクロペンチル−6
−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H−
1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセン
と命名する。ただしこの化合物群は当技術分野では3環
式5,6−ジヒドロ−9H−ピラゾロ[3,4−c]−
1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジンと呼ば
れている。この化合物群がいかなる好みの方式で命名さ
れるとしても、本発明方法により製造される化合物は次
式(1.0.0)で表される:
【0002】
【化39】
【0003】式中、R1は下記のものよりなる群から独
立して選択される員子であり:水素;(C1−C6)アル
キル;(C1−C4)アルコキシ;(C1−C4)アルコキ
シ(C 1−C4)アルキル;(C2−C8)アルケニル;
(C3−C7)シクロアルキルおよびその1′−メチル;
(C3−C7)シクロアルキル(C1−C2)アルキル;
O、S、S(=O)2、N、NR3、OとNまたはN
R3、SまたはS(=O)2とNまたはNR3、およびN
またはNR3とNまたはNR3よりなる群から独立して選
択される1または2個の異種原子を含む飽和または不飽
和(C4−C7)複素環−(CH2)m基(mは0、1およ
び2の整数である)、ここでR3は、水素または(C1−
C6)アルキルである;ならびに式(1.1.0)の
基:
立して選択される員子であり:水素;(C1−C6)アル
キル;(C1−C4)アルコキシ;(C1−C4)アルコキ
シ(C 1−C4)アルキル;(C2−C8)アルケニル;
(C3−C7)シクロアルキルおよびその1′−メチル;
(C3−C7)シクロアルキル(C1−C2)アルキル;
O、S、S(=O)2、N、NR3、OとNまたはN
R3、SまたはS(=O)2とNまたはNR3、およびN
またはNR3とNまたはNR3よりなる群から独立して選
択される1または2個の異種原子を含む飽和または不飽
和(C4−C7)複素環−(CH2)m基(mは0、1およ
び2の整数である)、ここでR3は、水素または(C1−
C6)アルキルである;ならびに式(1.1.0)の
基:
【0004】
【化40】
【0005】ここでaは1〜5であり;bおよびcは0
または1であり;R5は下記のものよりなる群から独立
して選択される員子であり:水素;ヒドロキシ;(C1
−C4)アルキル;(C2−C4)アルケニル;(C1−C
4)アルコキシ;(C3−C6)シクロアルコキシ;ハロ
ゲン;トリフルオロメチル;CO2R3a;CONR3aR
3b;NR3aR3b;NO2;またはSO2NR3aR3b;ここ
で:R3aおよびR3bは独立して水素または(C1−C4)
アルキルよりなる群から選択され;Zは、O、S、S
(=O)2、C(=O)、またはNR3であり;Yは、−
(C1−C4)アルキレン−または−(C2−C4)アルケ
ニレン−であり、これらはいずれもヒドロキシでモノ置
換されていてもよく;ここで前記のアルキル、アルケニ
ル、シクロアルキル、アルコキシアルキルおよび複素環
式基はそれぞれ、(C1−C2)アルキル、トリフルオロ
メチル、およびハロゲンから選択される0〜3個の置換
基で置換されている。
または1であり;R5は下記のものよりなる群から独立
して選択される員子であり:水素;ヒドロキシ;(C1
−C4)アルキル;(C2−C4)アルケニル;(C1−C
4)アルコキシ;(C3−C6)シクロアルコキシ;ハロ
ゲン;トリフルオロメチル;CO2R3a;CONR3aR
3b;NR3aR3b;NO2;またはSO2NR3aR3b;ここ
で:R3aおよびR3bは独立して水素または(C1−C4)
アルキルよりなる群から選択され;Zは、O、S、S
(=O)2、C(=O)、またはNR3であり;Yは、−
(C1−C4)アルキレン−または−(C2−C4)アルケ
ニレン−であり、これらはいずれもヒドロキシでモノ置
換されていてもよく;ここで前記のアルキル、アルケニ
ル、シクロアルキル、アルコキシアルキルおよび複素環
式基はそれぞれ、(C1−C2)アルキル、トリフルオロ
メチル、およびハロゲンから選択される0〜3個の置換
基で置換されている。
【0006】
【従来の技術】前記のペンタアザ−as−インダセン類
は、ホスホジエステラーゼIV型(PDE4)および腫
瘍壊死因子(TNF)産生の阻害薬としての生物学的活
性をもつ。その生物学的活性により、これらのペンタア
ザ−as−インダセン類は種々の炎症性、アレルギー性
および免疫性の疾患および状態の処置に有用である。こ
れには喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー
性鼻炎、乾癬、皮膚炎、およびリウマチ様関節炎が含ま
れる。たとえば前記に詳述した国際特許出願公開第WO
96/39408号に示されるように、ペンタアザ−a
s−インダセン類がもつこれらの療法上の有用性は当技
術分野で十分に確立し、受け入れられている。炎症性、
アレルギー性および免疫性の疾患および状態の処置にP
DE4およびTNFの阻害薬を使用することも当技術分
野で周知である。たとえば国際特許出願公開第WO95
/01980号、1995年1月19日公開(ケース番
号PC8444A)および国際特許出願公開第WO96
/12720号、1996年5月2日公開(ケース番号
PC8444C)参照。
は、ホスホジエステラーゼIV型(PDE4)および腫
瘍壊死因子(TNF)産生の阻害薬としての生物学的活
性をもつ。その生物学的活性により、これらのペンタア
ザ−as−インダセン類は種々の炎症性、アレルギー性
および免疫性の疾患および状態の処置に有用である。こ
れには喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー
性鼻炎、乾癬、皮膚炎、およびリウマチ様関節炎が含ま
れる。たとえば前記に詳述した国際特許出願公開第WO
96/39408号に示されるように、ペンタアザ−a
s−インダセン類がもつこれらの療法上の有用性は当技
術分野で十分に確立し、受け入れられている。炎症性、
アレルギー性および免疫性の疾患および状態の処置にP
DE4およびTNFの阻害薬を使用することも当技術分
野で周知である。たとえば国際特許出願公開第WO95
/01980号、1995年1月19日公開(ケース番
号PC8444A)および国際特許出願公開第WO96
/12720号、1996年5月2日公開(ケース番号
PC8444C)参照。
【0007】当技術分野で既知であり、前記の国際特許
出願公開第WO96/39408号に記載されている8
−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8
−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ
−as−インダセンの製造方法は、合成の最初の工程で
p−メトキシフェニルN−保護基を用いる。R1が2−
チエニルである種についての全製造プロセスを下記の反
応経路1により示す。
出願公開第WO96/39408号に記載されている8
−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8
−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ
−as−インダセンの製造方法は、合成の最初の工程で
p−メトキシフェニルN−保護基を用いる。R1が2−
チエニルである種についての全製造プロセスを下記の反
応経路1により示す。
【0008】全合成の工程aでは、2−ピロリジノンと
4−ヨードアニソールを粉末銅および炭酸カリウムの存
在下で加熱して、N−(4−メトキシフェニル)ピロリ
ジン−2−オンを得る。これを工程bにおいて臭化エチ
ルマグネシウムグリニャール試薬で処理し、ピロリジノ
ンを開環した後、脂肪族ケトンを得る。このケトンを単
離し、次いで工程cおよびdにおいては、工程cでエチ
ルオキサリルクロリドおよび水酸化ナトリウム、工程d
でナトリウムエトキシドおよびエタノールを用いて閉環
し、3−ヒドロキシ−1,2,5,6−テトラヒドロピ
リジン−2−オン中間体を形成する。工程eにおいて3
−メチル−p−トリルトリアジンで処理することにより
対応する3−メトキシ中間体を得た後、工程fで塩酸シ
クロペンチルヒドラジンを用いて閉環することにより
4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−1H−ピ
ラゾロ[3,4−c]ピリジン中間体を得る。工程gに
おいて、硝酸アンモニウムセシウム(IV)で処理する
ことにより4−メトキシフェニルN−保護基を除去し
て、ラクタム中間体を得る。次いで工程hにおいて、ラ
クタム中間体を五硫化リンで処理することにより、対応
するチオラクタム中間体に変換する。3環式最終生成物
は、工程i、jおよびkにおいて、工程iで無水ヒドラ
ジンにより処理し、次いで工程jで2−チオフェンカル
ボニルクロリドにより処理し、そして工程kで還流する
ことにより製造される。
4−ヨードアニソールを粉末銅および炭酸カリウムの存
在下で加熱して、N−(4−メトキシフェニル)ピロリ
ジン−2−オンを得る。これを工程bにおいて臭化エチ
ルマグネシウムグリニャール試薬で処理し、ピロリジノ
ンを開環した後、脂肪族ケトンを得る。このケトンを単
離し、次いで工程cおよびdにおいては、工程cでエチ
ルオキサリルクロリドおよび水酸化ナトリウム、工程d
でナトリウムエトキシドおよびエタノールを用いて閉環
し、3−ヒドロキシ−1,2,5,6−テトラヒドロピ
リジン−2−オン中間体を形成する。工程eにおいて3
−メチル−p−トリルトリアジンで処理することにより
対応する3−メトキシ中間体を得た後、工程fで塩酸シ
クロペンチルヒドラジンを用いて閉環することにより
4,5,6,7−テトラヒドロ−7−オキソ−1H−ピ
ラゾロ[3,4−c]ピリジン中間体を得る。工程gに
おいて、硝酸アンモニウムセシウム(IV)で処理する
ことにより4−メトキシフェニルN−保護基を除去し
て、ラクタム中間体を得る。次いで工程hにおいて、ラ
クタム中間体を五硫化リンで処理することにより、対応
するチオラクタム中間体に変換する。3環式最終生成物
は、工程i、jおよびkにおいて、工程iで無水ヒドラ
ジンにより処理し、次いで工程jで2−チオフェンカル
ボニルクロリドにより処理し、そして工程kで還流する
ことにより製造される。
【0009】
【化41】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の先行技術
方法は多数の欠点をもつ。たとえば工程aは粉末銅およ
び炭酸カリウムの存在下に約150℃の温度で実施され
る生反応である。工程aの反応は、試験的合成に用いる
より大きな規模で実施すると発熱性となり、反応混合物
を含む粗製溶融物に直ちに溶媒、たとえば酢酸エチルを
添加しなければ、冷却すると扱いにくい固体素材が生じ
る可能性がある。さらに工程eでは、トリアジン反応体
3−メチル−p−トリルトリアジンの価格が高いため、
反応経路1のプロセスの全体的経済性に関して問題が起
きる。反応経路1の実質的にすべての工程において収率
が最良より低いという事実を考慮すると、これは特に問
題である。
方法は多数の欠点をもつ。たとえば工程aは粉末銅およ
び炭酸カリウムの存在下に約150℃の温度で実施され
る生反応である。工程aの反応は、試験的合成に用いる
より大きな規模で実施すると発熱性となり、反応混合物
を含む粗製溶融物に直ちに溶媒、たとえば酢酸エチルを
添加しなければ、冷却すると扱いにくい固体素材が生じ
る可能性がある。さらに工程eでは、トリアジン反応体
3−メチル−p−トリルトリアジンの価格が高いため、
反応経路1のプロセスの全体的経済性に関して問題が起
きる。反応経路1の実質的にすべての工程において収率
が最良より低いという事実を考慮すると、これは特に問
題である。
【0011】さらに工程bで、グリニャール試薬である
臭化エチルマグネシウムによる脂肪族ケトンの製造をエ
チルエーテル中で実施しても実質的には問題ない。しか
し、より問題の少ないテトラヒドロフラン中では、副反
応が起きて副生物が生成する傾向があり、かつ潜在的に
安定性の問題がある。工程bで製造されるp−メトキシ
フェニル保護されたアミノケトンは、保存できないほど
不安定である。シクロペンチルヒドラジン反応体の合成
および精製、ならびに硝酸アンモニウムセシウムによる
脱保護に関して、他の問題が生じる可能性がある。
臭化エチルマグネシウムによる脂肪族ケトンの製造をエ
チルエーテル中で実施しても実質的には問題ない。しか
し、より問題の少ないテトラヒドロフラン中では、副反
応が起きて副生物が生成する傾向があり、かつ潜在的に
安定性の問題がある。工程bで製造されるp−メトキシ
フェニル保護されたアミノケトンは、保存できないほど
不安定である。シクロペンチルヒドラジン反応体の合成
および精製、ならびに硝酸アンモニウムセシウムによる
脱保護に関して、他の問題が生じる可能性がある。
【0012】最終生成物の3環式核のトリアゾール成分
を導入するためにチオラクタム化学を用いる方法に関し
て、さらに他の問題が生じる可能性がある。これらに
は、塩化チエニルによりトリアゾール環を導入する際に
無水ヒドラジンを用いることが含まれる。無水ヒドラジ
ンは有害化学物質であり、空気中で発煙し、蒸留中に微
量の空気が存在すると爆発の可能性がある。したがっ
て、より問題が少なく、より実施しやすく、経済的実用
性がより大きい、8−シクロペンチル−6−エチル−3
−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,
7,8−ペンタアザ−as−インダセンの製造方法に対
する要望が、現在満たされていない。その要望に応え
て、本発明の製造方法を本明細書に詳述する。
を導入するためにチオラクタム化学を用いる方法に関し
て、さらに他の問題が生じる可能性がある。これらに
は、塩化チエニルによりトリアゾール環を導入する際に
無水ヒドラジンを用いることが含まれる。無水ヒドラジ
ンは有害化学物質であり、空気中で発煙し、蒸留中に微
量の空気が存在すると爆発の可能性がある。したがっ
て、より問題が少なく、より実施しやすく、経済的実用
性がより大きい、8−シクロペンチル−6−エチル−3
−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,
7,8−ペンタアザ−as−インダセンの製造方法に対
する要望が、現在満たされていない。その要望に応え
て、本発明の製造方法を本明細書に詳述する。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成による8
−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8
−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ
−as−インダセンの製造方法の分野である。これらは
ホスホジエステラーゼ(PDE)IV型および腫瘍壊死
因子(TNF)産生の選択的阻害薬としての生物学的活
性をもつ。したがって本発明方法は、哺乳動物、特にヒ
トにおいて喘息、関節炎、気管支炎、慢性閉塞性気道疾
患、乾癬、アレルギー性鼻炎、皮膚炎、および他の炎症
性疾患、エイズ、敗血症その他の疾患の処置に有用であ
ることが知られている化合物を得るための改良方法を当
技術分野に提供するのに直接的有用性をもつ。
−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8
−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ
−as−インダセンの製造方法の分野である。これらは
ホスホジエステラーゼ(PDE)IV型および腫瘍壊死
因子(TNF)産生の選択的阻害薬としての生物学的活
性をもつ。したがって本発明方法は、哺乳動物、特にヒ
トにおいて喘息、関節炎、気管支炎、慢性閉塞性気道疾
患、乾癬、アレルギー性鼻炎、皮膚炎、および他の炎症
性疾患、エイズ、敗血症その他の疾患の処置に有用であ
ることが知られている化合物を得るための改良方法を当
技術分野に提供するのに直接的有用性をもつ。
【0014】サイクリックアデノシンリン酸(AMP)
が細胞内二次メッセンジャーであることが認識されて以
来(たとえばE.W.Sutherland and
T.W.Rall,Pharmacol.Rev.,1
2,265(1960))、ある領域の疾病プロセスに
おいてはホスホジエステラーゼの阻害がモジュレーショ
ンの目標であり、したがって療法介入の目標であった。
より最近、一群のPDEが認められ(たとえばJ.A.
Beavo et al.,TiPS,11,150
(1990))、それらの選択的阻害により薬物療法が
改良された。たとえばC.D.Nicholson,
M.D.Hahid,TiPS,12,19(199
1)参照。より具体的には、PDE IV型の阻害によ
り、炎症仲介物質放出の阻害(たとえばM.W.Ver
ghese et al.,J.Mol.Cell C
ardiol.,12(Suppl.II),S61
(1989))および気道平滑筋弛緩(たとえばT.
J.Torphy,“Directions for
New Anti−Asthma Drugs”,編者
S.R.O‘Donnell and C.G.A.P
ersson,1988,37,ビルクハウゼル出版
社)が得られることが認められた。
が細胞内二次メッセンジャーであることが認識されて以
来(たとえばE.W.Sutherland and
T.W.Rall,Pharmacol.Rev.,1
2,265(1960))、ある領域の疾病プロセスに
おいてはホスホジエステラーゼの阻害がモジュレーショ
ンの目標であり、したがって療法介入の目標であった。
より最近、一群のPDEが認められ(たとえばJ.A.
Beavo et al.,TiPS,11,150
(1990))、それらの選択的阻害により薬物療法が
改良された。たとえばC.D.Nicholson,
M.D.Hahid,TiPS,12,19(199
1)参照。より具体的には、PDE IV型の阻害によ
り、炎症仲介物質放出の阻害(たとえばM.W.Ver
ghese et al.,J.Mol.Cell C
ardiol.,12(Suppl.II),S61
(1989))および気道平滑筋弛緩(たとえばT.
J.Torphy,“Directions for
New Anti−Asthma Drugs”,編者
S.R.O‘Donnell and C.G.A.P
ersson,1988,37,ビルクハウゼル出版
社)が得られることが認められた。
【0015】したがって、PDE IV型を阻害する
が、他の型のPDEに対する活性は弱い前記8−シクロ
ペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒド
ロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−
インダセンのような化合物は、目的外の心筋作用や抗血
小板作用を生じることなく炎症仲介物質の放出を阻害
し、また気道平滑筋を弛緩させることができる。8−シ
クロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジ
ヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−a
s−インダセンは、多くの感染性疾患および自己免疫疾
患に関与することが認められているTNF産生の阻害薬
としても有用である。たとえばW.Friers,FE
BS Letters,285,199(1991)参
照。さらに、TNFは敗血症および敗血症性ショックに
みられる炎症応答の主な仲介物質であることが示され
た。たとえばC.E.Spooner et al.,
Clinical Immunology and I
mmunopathology,62,S11(199
2)参照。
が、他の型のPDEに対する活性は弱い前記8−シクロ
ペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒド
ロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−
インダセンのような化合物は、目的外の心筋作用や抗血
小板作用を生じることなく炎症仲介物質の放出を阻害
し、また気道平滑筋を弛緩させることができる。8−シ
クロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジ
ヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−a
s−インダセンは、多くの感染性疾患および自己免疫疾
患に関与することが認められているTNF産生の阻害薬
としても有用である。たとえばW.Friers,FE
BS Letters,285,199(1991)参
照。さらに、TNFは敗血症および敗血症性ショックに
みられる炎症応答の主な仲介物質であることが示され
た。たとえばC.E.Spooner et al.,
Clinical Immunology and I
mmunopathology,62,S11(199
2)参照。
【0016】本発明は、式(1.0.0)の8−シクロ
ペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒド
ロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−
インダセン化合物:
ペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒド
ロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−
インダセン化合物:
【0017】
【化42】
【0018】およびその医薬的に許容しうる塩[式中−
R1は、下記のものよりなる群から独立して選択される
員子であり:水素;(C1−C6)アルキル;(C1−
C4)アルコキシ;(C1−C4)アルコキシ(C1−
C4)アルキル;(C2−C8)アルケニル;(C3−
C7)シクロアルキルおよびその1′−メチル;(C3−
C7)シクロアルキル(C1−C2)アルキル;O、S、
S(=O)2、N、NR3、OとNまたはNR3、Sまた
はS(=O)2とNまたはNR3、およびNまたはNR3
とNまたはNR3よりなる群から独立して選択される1
または2個の異種原子を含む飽和または不飽和(C4−
C7)複素環−(CH2)n基(nは0、1および2の整
数である);ここで: −−R3は、水素または(C1−C6)アルキルである;
あるいは−R1は、式(1.1.0)の基であり:
R1は、下記のものよりなる群から独立して選択される
員子であり:水素;(C1−C6)アルキル;(C1−
C4)アルコキシ;(C1−C4)アルコキシ(C1−
C4)アルキル;(C2−C8)アルケニル;(C3−
C7)シクロアルキルおよびその1′−メチル;(C3−
C7)シクロアルキル(C1−C2)アルキル;O、S、
S(=O)2、N、NR3、OとNまたはNR3、Sまた
はS(=O)2とNまたはNR3、およびNまたはNR3
とNまたはNR3よりなる群から独立して選択される1
または2個の異種原子を含む飽和または不飽和(C4−
C7)複素環−(CH2)n基(nは0、1および2の整
数である);ここで: −−R3は、水素または(C1−C6)アルキルである;
あるいは−R1は、式(1.1.0)の基であり:
【0019】
【化43】
【0020】ここで:
−−aは、1〜5から選択される整数であり;
−−bおよびcは、それぞれ独立して0および1から選
択される整数であり; −−R5は、下記のものよりなる群から独立して選択さ
れる員子であり:水素;ヒドロキシ;(C1−C4)アル
キル;(C2−C4)アルケニル;(C1−C4)アルコキ
シ;(C3−C6)シクロアルコキシ;ハロゲン;トリフ
ルオロメチル;CO2R3a;CONR3aR3b;NR3aR
3b;NO2;およびSO2NR3aR3b;ここで: −−−R3aおよびR3bは、それぞれ独立して水素および
(C1−C4)アルキルよりなる群から選択され; −−−Zは、O、S、S(=O)2、C(=O)、また
はNR3であり;そして −−−Yは、−(C1−C4)アルキレン−または−(C
2−C4)アルケニレン−であり、これらはいずれもヒド
ロキシでモノ置換されていてもよく;ここで: −−前記のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ア
ルコキシアルキルおよび複素環式基はそれぞれ、(C1
−C2)アルキル、トリフルオロメチル、およびハロゲ
ンよりなる群から独立して選択される員子を含む0〜3
個の置換基で置換されている]を製造するための改良方
法であって、(a)ガンマ−カプロラクトンおよびp−
メトキシベンジルアミンの無溶媒反応混合物を加熱し、
これにより式(2.0.0)のp−メトキシベンジルで
N−保護されたアミド化合物が生成し:
択される整数であり; −−R5は、下記のものよりなる群から独立して選択さ
れる員子であり:水素;ヒドロキシ;(C1−C4)アル
キル;(C2−C4)アルケニル;(C1−C4)アルコキ
シ;(C3−C6)シクロアルコキシ;ハロゲン;トリフ
ルオロメチル;CO2R3a;CONR3aR3b;NR3aR
3b;NO2;およびSO2NR3aR3b;ここで: −−−R3aおよびR3bは、それぞれ独立して水素および
(C1−C4)アルキルよりなる群から選択され; −−−Zは、O、S、S(=O)2、C(=O)、また
はNR3であり;そして −−−Yは、−(C1−C4)アルキレン−または−(C
2−C4)アルケニレン−であり、これらはいずれもヒド
ロキシでモノ置換されていてもよく;ここで: −−前記のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ア
ルコキシアルキルおよび複素環式基はそれぞれ、(C1
−C2)アルキル、トリフルオロメチル、およびハロゲ
ンよりなる群から独立して選択される員子を含む0〜3
個の置換基で置換されている]を製造するための改良方
法であって、(a)ガンマ−カプロラクトンおよびp−
メトキシベンジルアミンの無溶媒反応混合物を加熱し、
これにより式(2.0.0)のp−メトキシベンジルで
N−保護されたアミド化合物が生成し:
【0021】
【化44】
【0022】(b)式(2.0.0)のアミド化合物を
還元し、これにより式(3.0.0)のp−メトキシベ
ンジルでN−保護されたアミノアルコール化合物が生成
し:
還元し、これにより式(3.0.0)のp−メトキシベ
ンジルでN−保護されたアミノアルコール化合物が生成
し:
【0023】
【化45】
【0024】(c)式(3.0.0)のアミノアルコー
ル化合物をエチルオキサリルクロリドでアシル化し、こ
れにより式(4.0.0)のp−メトキシベンジルでN
−保護されたオキサラミン酸エチルエステル化合物が生
成し:
ル化合物をエチルオキサリルクロリドでアシル化し、こ
れにより式(4.0.0)のp−メトキシベンジルでN
−保護されたオキサラミン酸エチルエステル化合物が生
成し:
【0025】
【化46】
【0026】(d)式(4.0.0)のオキサラミン酸
エチルエステル化合物を酸化し、これにより式(5.
0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護されたオキ
サラミドケトン化合物が生成し:
エチルエステル化合物を酸化し、これにより式(5.
0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護されたオキ
サラミドケトン化合物が生成し:
【0027】
【化47】
【0028】(e)式(5.0.0)のオキサラミドケ
トン化合物を閉環し、これにより式(6.0.0)のp
−メトキシベンジルでN−保護されたピリジノン化合物
が生成し:
トン化合物を閉環し、これにより式(6.0.0)のp
−メトキシベンジルでN−保護されたピリジノン化合物
が生成し:
【0029】
【化48】
【0030】(f)式(6.0.0)のピリジノン化合
物をO−メチル化し、これにより式(7.0.0)のp
−メトキシベンジルでN−保護された3−メトキシ−ピ
リジノン化合物が生成し:
物をO−メチル化し、これにより式(7.0.0)のp
−メトキシベンジルでN−保護された3−メトキシ−ピ
リジノン化合物が生成し:
【0031】
【化49】
【0032】(g)式(7.0.0)の3−メトキシ−
ピリジノン化合物をシクロペンチルヒドラジンで処理
し、これにより式(8.0.0)のp−メトキシベンジ
ルでN−保護されたピラゾロピリジノン化合物が生成
し:
ピリジノン化合物をシクロペンチルヒドラジンで処理
し、これにより式(8.0.0)のp−メトキシベンジ
ルでN−保護されたピラゾロピリジノン化合物が生成
し:
【0033】
【化50】
【0034】(h)式(8.0.0)のピラゾロピリジ
ノン化合物を、それからp−メトキシベンジル基を除去
することにより脱保護し、これにより式(9.0.0)
のラクタム化合物が生成し:
ノン化合物を、それからp−メトキシベンジル基を除去
することにより脱保護し、これにより式(9.0.0)
のラクタム化合物が生成し:
【0035】
【化51】
【0036】(i)式(9.0.0)のラクタム化合物
をエステル化し、これにより式(10.0.0)の対応
するイミノエステル(イミデート)化合物が生成し:
をエステル化し、これにより式(10.0.0)の対応
するイミノエステル(イミデート)化合物が生成し:
【0037】
【化52】
【0038】(j)式(10.0.0)のイミノエステ
ル(イミデート)化合物を式(11.0.0)のカルボ
ン酸ヒドラジド化合物:
ル(イミデート)化合物を式(11.0.0)のカルボ
ン酸ヒドラジド化合物:
【0039】
【化53】
【0040】[式中、R1は前記に示したものと同じ意
味をもつ]で処理し;これにより式(1.0.0)の8
−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8
−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ
−as−インダセン化合物が生成することを含む方法に
関する。
味をもつ]で処理し;これにより式(1.0.0)の8
−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8
−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ
−as−インダセン化合物が生成することを含む方法に
関する。
【0041】本発明はまた、式(1.0.0)の8−シ
クロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジ
ヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−a
s−インダセン化合物を製造するための前記方法に有用
な、幾つかの異なる群の新規中間体に関する。そのよう
な新規中間体の1つの群は、式(8.1.0)および式
(8.1.1)のp−メトキシベンジルでN−保護され
たピラゾロピリジノン化合物のトシラート塩およびベシ
ラート塩を含む:
クロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジ
ヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−a
s−インダセン化合物を製造するための前記方法に有用
な、幾つかの異なる群の新規中間体に関する。そのよう
な新規中間体の1つの群は、式(8.1.0)および式
(8.1.1)のp−メトキシベンジルでN−保護され
たピラゾロピリジノン化合物のトシラート塩およびベシ
ラート塩を含む:
【0042】
【化54】
【0043】本発明の他の群の新規中間体は、式(1
0.1.0)のイミノ(イミデート)化合物:
0.1.0)のイミノ(イミデート)化合物:
【0044】
【化55】
【0045】およびその医薬的に許容しうる塩、特にそ
のトシラート塩およびベシラート塩を含む。
のトシラート塩およびベシラート塩を含む。
【0046】本発明の改良方法は、療法用として有用な
式(1.0.0)の化合物:
式(1.0.0)の化合物:
【0047】
【化56】
【0048】およびその医薬的に許容しうる塩の製造に
関する。式中、R1は特に下記のものよりなる群から独
立して選択される員子であり:水素;(C1−C6)アル
キル;(C1−C4)アルコキシ;(C1−C4)アルコキ
シ(C1−C4)アルキル;(C 2−C8)アルケニル;
(C3−C7)シクロアルキルおよびその1′−メチル;
(C3−C7)シクロアルキル(C1−C2)アルキル;
O、S、S(=O)2、N、NR3、OとNまたはN
R3、SまたはS(=O)2とNまたはNR3、およびN
またはNR3とNまたはNR3よりなる群から独立して選
択される1または2個の異種原子を含む飽和または不飽
和(C4−C7)複素環−(CH2)n基(nは0、1およ
び2の整数である);ここでR3は、水素または(C1−
C6)アルキルである。
関する。式中、R1は特に下記のものよりなる群から独
立して選択される員子であり:水素;(C1−C6)アル
キル;(C1−C4)アルコキシ;(C1−C4)アルコキ
シ(C1−C4)アルキル;(C 2−C8)アルケニル;
(C3−C7)シクロアルキルおよびその1′−メチル;
(C3−C7)シクロアルキル(C1−C2)アルキル;
O、S、S(=O)2、N、NR3、OとNまたはN
R3、SまたはS(=O)2とNまたはNR3、およびN
またはNR3とNまたはNR3よりなる群から独立して選
択される1または2個の異種原子を含む飽和または不飽
和(C4−C7)複素環−(CH2)n基(nは0、1およ
び2の整数である);ここでR3は、水素または(C1−
C6)アルキルである。
【0049】前記式(1.0.0)の化合物を本明細書
では8−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−
5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペン
タアザ−as−インダセンと総称する。これらは前記の
ようにPDE4およびTNF産生の阻害薬としての生物
学的活性をもつ。改良された本発明の製造方法は、R 1
部分が(C1−C6)アルキル;(C1−C4)アルコキシ
(C1−C4)アルキル;(C2−C8)アルケニル;(C
3−C7)シクロアルキルおよびその1′−メチル;また
は(C3−C7)シクロアルキル(C1−C2)アルキルの
意味をもつ化合物の製造に適している。R1の定義(C3
−C7)シクロアルキルに関して用いる“およびその
1′−メチル”という表現は、(C3−C7)シクロアル
キル基が式(1.0.0)の化合物の3環式核に結合し
ているのと同じ炭素原子にメチル基が結合していてもよ
いことを意味する。自明のとおり、そのようなR1の定
義は“(C3−C7)シクロアルキル(C1−C2)アルキ
ル”と容易に区別できる。この場合は、アルキレン橋、
たとえばメチレンが(C3−C7)シクロアルキル基と3
環式核の間に挿入されている。したがって、(C3−
C7)シクロアルキルがシクロヘキシルの意味をもち、
かつ1′−メチル基が存在する場合、R1は式(1.
2.0)の部分:
では8−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−
5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペン
タアザ−as−インダセンと総称する。これらは前記の
ようにPDE4およびTNF産生の阻害薬としての生物
学的活性をもつ。改良された本発明の製造方法は、R 1
部分が(C1−C6)アルキル;(C1−C4)アルコキシ
(C1−C4)アルキル;(C2−C8)アルケニル;(C
3−C7)シクロアルキルおよびその1′−メチル;また
は(C3−C7)シクロアルキル(C1−C2)アルキルの
意味をもつ化合物の製造に適している。R1の定義(C3
−C7)シクロアルキルに関して用いる“およびその
1′−メチル”という表現は、(C3−C7)シクロアル
キル基が式(1.0.0)の化合物の3環式核に結合し
ているのと同じ炭素原子にメチル基が結合していてもよ
いことを意味する。自明のとおり、そのようなR1の定
義は“(C3−C7)シクロアルキル(C1−C2)アルキ
ル”と容易に区別できる。この場合は、アルキレン橋、
たとえばメチレンが(C3−C7)シクロアルキル基と3
環式核の間に挿入されている。したがって、(C3−
C7)シクロアルキルがシクロヘキシルの意味をもち、
かつ1′−メチル基が存在する場合、R1は式(1.
2.0)の部分:
【0050】
【化57】
【0051】として定義され、3−メチル−3−シクロ
ヘキシルと命名されるであろう。
ヘキシルと命名されるであろう。
【0052】好ましい態様において、本発明方法はR1
がメチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、t
−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよび3−
メチル−3−シクロヘキシルの意味をもつ式(1.0.
0)の化合物の製造に特に適している。
がメチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、t
−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよび3−
メチル−3−シクロヘキシルの意味をもつ式(1.0.
0)の化合物の製造に特に適している。
【0053】本発明の改良方法はさらに、R1部分が
O、S、S(=O)2、N、NR3、OとNまたはN
R3、SまたはS(=O)2とNまたはNR3、およびN
またはNR3とNまたはNR3よりなる群から独立して選
択される1または2個の異種原子を含む飽和または不飽
和(C4−C7)複素環−(CH2)n基(nは0、1およ
び2の整数である)の意味をもち;ここでR3は水素ま
たは(C1−C6)アルキルである式(1.0.0)の化
合物の製造に特に適している。
O、S、S(=O)2、N、NR3、OとNまたはN
R3、SまたはS(=O)2とNまたはNR3、およびN
またはNR3とNまたはNR3よりなる群から独立して選
択される1または2個の異種原子を含む飽和または不飽
和(C4−C7)複素環−(CH2)n基(nは0、1およ
び2の整数である)の意味をもち;ここでR3は水素ま
たは(C1−C6)アルキルである式(1.0.0)の化
合物の製造に特に適している。
【0054】好ましい態様において本発明方法は、R1
が下記の不飽和(C5−C6)複素環−(CH2)n基のい
ずれかを意味する式(1.0.0)の化合物の製造に特
に適している:
が下記の不飽和(C5−C6)複素環−(CH2)n基のい
ずれかを意味する式(1.0.0)の化合物の製造に特
に適している:
【0055】
【化58】
【0056】本発明の改良方法はさらに、R1部分が式
(1.1.0)の基を意味する式(1.0.0)の化合
物の製造に特に適している:
(1.1.0)の基を意味する式(1.0.0)の化合
物の製造に特に適している:
【0057】
【化59】
【0058】式中、aは1〜5から選択される整数であ
り;bおよびcはそれぞれ独立して0および1から選択
される整数であり;R5は、下記のものよりなる群から
独立して選択される員子であり:水素;ヒドロキシ;
(C1−C4)アルキル;(C2−C4)アルケニル;(C
1−C4)アルコキシ;(C3−C6)シクロアルコキシ;
ハロゲン;トリフルオロメチル;CO2R3a;CONR
3aR3b;NR3aR3b;NO2;およびSO2NR3aR3b;
ここでR3aおよびR3bはそれぞれ独立して水素および
(C1−C4)アルキルよりなる群から選択され;Zは
O、S、S(=O)2、C(=O)、またはNR3であ
り;そしてYは−(C1−C4)アルキレン−または−
(C2−C4)アルケニレン−であり、これらはいずれも
ヒドロキシでモノ置換されていてもよい。
り;bおよびcはそれぞれ独立して0および1から選択
される整数であり;R5は、下記のものよりなる群から
独立して選択される員子であり:水素;ヒドロキシ;
(C1−C4)アルキル;(C2−C4)アルケニル;(C
1−C4)アルコキシ;(C3−C6)シクロアルコキシ;
ハロゲン;トリフルオロメチル;CO2R3a;CONR
3aR3b;NR3aR3b;NO2;およびSO2NR3aR3b;
ここでR3aおよびR3bはそれぞれ独立して水素および
(C1−C4)アルキルよりなる群から選択され;Zは
O、S、S(=O)2、C(=O)、またはNR3であ
り;そしてYは−(C1−C4)アルキレン−または−
(C2−C4)アルケニレン−であり、これらはいずれも
ヒドロキシでモノ置換されていてもよい。
【0059】好ましい態様において本発明方法は、aが
1または2であり;bが1であり;cが0であり;Yが
−(C1−C4)アルキレン−であり;R5がメチル、メ
トキシ、ヒドロキシ、クロロ、ヨードまたはトリフルオ
ロメチルである式(1.0.0)の化合物の製造に特に
適している。したがって、本発明方法により製造するの
に特に適した化合物の、より好ましい態様において、R
1は下記の基のいずれかを意味する:
1または2であり;bが1であり;cが0であり;Yが
−(C1−C4)アルキレン−であり;R5がメチル、メ
トキシ、ヒドロキシ、クロロ、ヨードまたはトリフルオ
ロメチルである式(1.0.0)の化合物の製造に特に
適している。したがって、本発明方法により製造するの
に特に適した化合物の、より好ましい態様において、R
1は下記の基のいずれかを意味する:
【0060】
【化60】
【0061】式(1.0.0)の化合物を製造するため
の本発明の改良方法は、R1が2−チエニルである式
(1.0.0)の化合物種の製造を示す下記の反応経路
2により示すことができる:
の本発明の改良方法は、R1が2−チエニルである式
(1.0.0)の化合物種の製造を示す下記の反応経路
2により示すことができる:
【0062】
【化61】
【0063】上記反応経路2の第1工程、工程(a)に
おいては、ガンマ−カプロラクトンとp−メトキシベン
ジルアミンの反応混合物が生成する。これを、式(2.
0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護されたアミ
ノアルコール化合物を製造するために、加熱する。この
工程(a)の反応シーケンスは下記により示すことがで
きる:
おいては、ガンマ−カプロラクトンとp−メトキシベン
ジルアミンの反応混合物が生成する。これを、式(2.
0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護されたアミ
ノアルコール化合物を製造するために、加熱する。この
工程(a)の反応シーケンスは下記により示すことがで
きる:
【0064】
【化62】
【0065】式(2.1.0)のガンマ−カプロラクト
ンを式(2.2.0)の4−メトキシベンジルアミンと
そのまま、すなわち溶媒なしで反応させ、70〜95
℃、好ましくは80〜85℃の温度に加熱し、この温度
に12〜24時間、好ましくは16時間保持する。慣用
される分離法により式(2.0.0)のアミド生成物が
結晶質固体として得られる。この方法は、式(2.1.
0)のガンマ−カプロラクトンをたとえば塩化メチレン
中で水素化ジ−イソ−ブチルアルミニウム(DiBAl
−H)により還元し、次いで得られたラクトールをp−
メトキシベンジルアミンおよびナトリウムトリアセトキ
シボロヒドリド[NaHB(OAc)3]で還元アミノ
化する方法を、その場合に第1工程で必要であった還元
剤および溶媒を排除した点で改良したものである。
ンを式(2.2.0)の4−メトキシベンジルアミンと
そのまま、すなわち溶媒なしで反応させ、70〜95
℃、好ましくは80〜85℃の温度に加熱し、この温度
に12〜24時間、好ましくは16時間保持する。慣用
される分離法により式(2.0.0)のアミド生成物が
結晶質固体として得られる。この方法は、式(2.1.
0)のガンマ−カプロラクトンをたとえば塩化メチレン
中で水素化ジ−イソ−ブチルアルミニウム(DiBAl
−H)により還元し、次いで得られたラクトールをp−
メトキシベンジルアミンおよびナトリウムトリアセトキ
シボロヒドリド[NaHB(OAc)3]で還元アミノ
化する方法を、その場合に第1工程で必要であった還元
剤および溶媒を排除した点で改良したものである。
【0066】第2工程でも、より安定な式(3.0.
0)のアミノアルコール中間体が生成する。式(2.
2.0)の4−メトキシベンジルアミン反応体を(対応
するp−メトキシフェニルアミンではなく)使用したこ
とに注目すべきである。式(3.0.0)のアミノアル
コール中間体の窒素原子に結合したp−メトキシベンジ
ル基の代わりに、そのようなp−メトキシフェニル基を
用いた場合、得られる化合物は紫外(UV)線暴露され
た際に不安定であることが見出された。この反応に伴う
工程、すなわち反応経路2の工程(b)について、以下
の節に記載する。
0)のアミノアルコール中間体が生成する。式(2.
2.0)の4−メトキシベンジルアミン反応体を(対応
するp−メトキシフェニルアミンではなく)使用したこ
とに注目すべきである。式(3.0.0)のアミノアル
コール中間体の窒素原子に結合したp−メトキシベンジ
ル基の代わりに、そのようなp−メトキシフェニル基を
用いた場合、得られる化合物は紫外(UV)線暴露され
た際に不安定であることが見出された。この反応に伴う
工程、すなわち反応経路2の工程(b)について、以下
の節に記載する。
【0067】本発明方法の前記第1工程で製造した式
(2.0.0)のアミド中間体を次いで還元して、前記
のようにp−メトキシベンジルでN−保護された対応す
る式(3.0.0)のアミノアルコールを製造する。
(2.0.0)のアミド中間体を次いで還元して、前記
のようにp−メトキシベンジルでN−保護された対応す
る式(3.0.0)のアミノアルコールを製造する。
【0068】
【化63】
【0069】工程(b)で実施する前記の還元は、N−
置換アミドから対応するアミンへの還元であり、アミド
に対する還元剤を用いて行われる。そのような還元剤は
当業者に既知であり、通常は水素化物タイプのもの、た
とえばボラン−アンモニア複合体BH3・NH3;ボラン
−t−ブチルアミン複合体(CH3)3CNH2・BH3;
ボラン−トリメチルアミン複合体(CH3)3N・B
H3;水素化アルミニウムAlH3;水素化ビス(2−メ
トキシエトキシ)アルミニウムナトリウム[(CH3O
CH2CH2O)2AlH2]Na;または水素化ホウ素ナ
トリウムNaBH4からなる。
置換アミドから対応するアミンへの還元であり、アミド
に対する還元剤を用いて行われる。そのような還元剤は
当業者に既知であり、通常は水素化物タイプのもの、た
とえばボラン−アンモニア複合体BH3・NH3;ボラン
−t−ブチルアミン複合体(CH3)3CNH2・BH3;
ボラン−トリメチルアミン複合体(CH3)3N・B
H3;水素化アルミニウムAlH3;水素化ビス(2−メ
トキシエトキシ)アルミニウムナトリウム[(CH3O
CH2CH2O)2AlH2]Na;または水素化ホウ素ナ
トリウムNaBH4からなる。
【0070】好ましい還元剤は水素化ホウ素ナトリウム
NaBH4である。他の還元剤、たとえば水素化ホウ素
リチウムLiBH4は激しすぎる反応を生じるので、こ
れよりは好ましくない。還元剤は、続いて添加されるプ
ロトン源、好ましくは弱酸またはそのような酸(たとえ
ば酢酸)のTHF溶液と共に用いられる。還元剤および
プロトン源を適切な溶媒、たとえばメタノール、エタノ
ール、ジエチルエーテル、ギ酸、酢酸、ホルムアミドお
よびテトラヒドロフランTHFに添加する。好ましい溶
媒はTHFである。
NaBH4である。他の還元剤、たとえば水素化ホウ素
リチウムLiBH4は激しすぎる反応を生じるので、こ
れよりは好ましくない。還元剤は、続いて添加されるプ
ロトン源、好ましくは弱酸またはそのような酸(たとえ
ば酢酸)のTHF溶液と共に用いられる。還元剤および
プロトン源を適切な溶媒、たとえばメタノール、エタノ
ール、ジエチルエーテル、ギ酸、酢酸、ホルムアミドお
よびテトラヒドロフランTHFに添加する。好ましい溶
媒はTHFである。
【0071】工程(b)の好ましい実施態様において
は、還元剤水素化ホウ素ナトリウムをTHF溶媒に添加
し、次いで工程(a)で製造した式(2.2.0)の4
−ヒドロキシヘキサン酸4−メトキシベンジルアミドを
固体として添加する。次いで反応混合物を冷却し、TH
F中の酢酸を添加し、反応混合物を60〜70℃の緩和
な還流温度に14〜18時間、好ましくは16時間加熱
する。反応中に水素ガスを分離し、過剰の試薬を分解す
るために1N HClを添加した後、未反応アミドを酢
酸エチル抽出により分離する。次いで式(3.0.0)
のアミノアルコール中間体を酢酸エチル中へ抽出しうる
ように反応混合物のpHを11に高め、そして次の工程
(c)に使用するために保持する。
は、還元剤水素化ホウ素ナトリウムをTHF溶媒に添加
し、次いで工程(a)で製造した式(2.2.0)の4
−ヒドロキシヘキサン酸4−メトキシベンジルアミドを
固体として添加する。次いで反応混合物を冷却し、TH
F中の酢酸を添加し、反応混合物を60〜70℃の緩和
な還流温度に14〜18時間、好ましくは16時間加熱
する。反応中に水素ガスを分離し、過剰の試薬を分解す
るために1N HClを添加した後、未反応アミドを酢
酸エチル抽出により分離する。次いで式(3.0.0)
のアミノアルコール中間体を酢酸エチル中へ抽出しうる
ように反応混合物のpHを11に高め、そして次の工程
(c)に使用するために保持する。
【0072】本発明方法の工程(c)は下記の反応経路
で示すことができる:
で示すことができる:
【0073】
【化64】
【0074】工程(c)で行われる上記のアシル化は、
周知のショッテン−バウマン反応条件に従ってアルカリ
水溶液中の酸塩化物でアミンをアシル化するものであ
る。Schotten,Ber.17,2544(18
84);およびGeorg,Bioorg.Med.C
hem.Letters,4,335(1994)参
照。反応中に遊離するHClと結合させるために、水性
アルカリを添加する。工程(c)のアシル化反応を実施
するための好ましい態様においては、この目的に炭酸水
素ナトリウム水溶液を用いる。さらに溶媒、好ましくは
酢酸エチルを用いて、式(3.1.0)のエチルオキサ
リルクロリドの溶液を調製する。反応混合物が最初は工
程(b)で製造した式(3.0.0)のアミノアルコー
ル中間体の酢酸エチル溶液だからである。
周知のショッテン−バウマン反応条件に従ってアルカリ
水溶液中の酸塩化物でアミンをアシル化するものであ
る。Schotten,Ber.17,2544(18
84);およびGeorg,Bioorg.Med.C
hem.Letters,4,335(1994)参
照。反応中に遊離するHClと結合させるために、水性
アルカリを添加する。工程(c)のアシル化反応を実施
するための好ましい態様においては、この目的に炭酸水
素ナトリウム水溶液を用いる。さらに溶媒、好ましくは
酢酸エチルを用いて、式(3.1.0)のエチルオキサ
リルクロリドの溶液を調製する。反応混合物が最初は工
程(b)で製造した式(3.0.0)のアミノアルコー
ル中間体の酢酸エチル溶液だからである。
【0075】工程(c)で用いる酸塩化物反応体は、式
(3.1.0)のエチルオキサリルクロリドである。こ
の反応は発熱性であり、したがってエチルオキサリルク
ロリドを、好ましくは20〜30分間の時間をかけて添
加し、同時に反応温度を好ましくは0〜5℃に維持す
る。この反応は1〜2時間の短時間で終了するが、未反
応の残留エチルオキサリルクロリドが分解により分離さ
れるように、反応混合物を20〜25℃でさらに14〜
18時間、好ましくは16時間撹拌してもよい。式
(4.0.0)の生成物は油であり、慣用される分離法
で得られ、構造的にはp−メトキシベンジル基でN−保
護されたオキサラミン酸(oxalamicacid)
エチルエステルである。この中間体を本質的にさらに精
製せずに、次の2工程の出発物質として用いる。
(3.1.0)のエチルオキサリルクロリドである。こ
の反応は発熱性であり、したがってエチルオキサリルク
ロリドを、好ましくは20〜30分間の時間をかけて添
加し、同時に反応温度を好ましくは0〜5℃に維持す
る。この反応は1〜2時間の短時間で終了するが、未反
応の残留エチルオキサリルクロリドが分解により分離さ
れるように、反応混合物を20〜25℃でさらに14〜
18時間、好ましくは16時間撹拌してもよい。式
(4.0.0)の生成物は油であり、慣用される分離法
で得られ、構造的にはp−メトキシベンジル基でN−保
護されたオキサラミン酸(oxalamicacid)
エチルエステルである。この中間体を本質的にさらに精
製せずに、次の2工程の出発物質として用いる。
【0076】本発明方法の工程(d)は下記の反応経路
で示すことができる:
で示すことができる:
【0077】
【化65】
【0078】工程(d)で実施する上記の酸化は、第二
級アルコール部分をケト部分に酸化するものであり、当
業者に周知の方法に従って適切な酸化条件下で強い酸化
剤を用いて実施できる。たとえばクロム酸、水性硫酸お
よびアセトンの存在下で実施する“ジョーンズ酸化反
応”が適している。たとえばBowden et a
l.,J.Chem.Soc.,39(1946);ま
たはLey and Madin,Comp.Org.
Syn.,7,253−256(1991)参照。この
方法は高収率で速やかに進行し、存在する他の二重結合
を妨害しないので、特に好ましい。またこの方法は式
(4.0.0)の第二級アルコールをアセトンに溶解
し、次いで水中におけるクロム酸および硫酸の溶液を含
む“ジョーンズ試薬”を滴加するだけでよいので、きわ
めて直接的である。
級アルコール部分をケト部分に酸化するものであり、当
業者に周知の方法に従って適切な酸化条件下で強い酸化
剤を用いて実施できる。たとえばクロム酸、水性硫酸お
よびアセトンの存在下で実施する“ジョーンズ酸化反
応”が適している。たとえばBowden et a
l.,J.Chem.Soc.,39(1946);ま
たはLey and Madin,Comp.Org.
Syn.,7,253−256(1991)参照。この
方法は高収率で速やかに進行し、存在する他の二重結合
を妨害しないので、特に好ましい。またこの方法は式
(4.0.0)の第二級アルコールをアセトンに溶解
し、次いで水中におけるクロム酸および硫酸の溶液を含
む“ジョーンズ試薬”を滴加するだけでよいので、きわ
めて直接的である。
【0079】本発明の工程(d)に用いるのに適した他
のタイプの酸化法は、ジクロム酸H 2CrO4;およびク
ロムを含む他の種々の酸化触媒組成物、たとえば酸化ク
ロムCr2O3;水酸化クロムCr(OH)3・nH2O;
酢酸クロムCr(CH3COO)3を用いるものである。
クロム系酸化触媒およびそれらの使用に関する詳細につ
いては、Cainelli;Cardillo Chr
omium Oxidations in Organ
ic Chemistry,スプリンガー、ニューヨー
ク,1984を参照。工程(d)を実施するのに適し
た、第二級アルコールをケトンに酸化するための他の周
知の方法は、“サレット(Sarett)酸化反応”で
ある。この方法は、酸化触媒としてCr(OH)3−ピ
リジン複合体を用いる。たとえばPoos et a
l.,J.Am.Chem.Soc.,75,422
(1953);またはHaas and Rocek,
J.Am.Chem.Soc.,97,1444,37
62(1975)参照。
のタイプの酸化法は、ジクロム酸H 2CrO4;およびク
ロムを含む他の種々の酸化触媒組成物、たとえば酸化ク
ロムCr2O3;水酸化クロムCr(OH)3・nH2O;
酢酸クロムCr(CH3COO)3を用いるものである。
クロム系酸化触媒およびそれらの使用に関する詳細につ
いては、Cainelli;Cardillo Chr
omium Oxidations in Organ
ic Chemistry,スプリンガー、ニューヨー
ク,1984を参照。工程(d)を実施するのに適し
た、第二級アルコールをケトンに酸化するための他の周
知の方法は、“サレット(Sarett)酸化反応”で
ある。この方法は、酸化触媒としてCr(OH)3−ピ
リジン複合体を用いる。たとえばPoos et a
l.,J.Am.Chem.Soc.,75,422
(1953);またはHaas and Rocek,
J.Am.Chem.Soc.,97,1444,37
62(1975)参照。
【0080】他のタイプの強い酸化触媒、およびそれら
を用いてたとえば式(4.0.0)の第二級アルコール
をたとえば式(5.0.0)のケトンに酸化するための
方法には、過マンガン酸カリウムKMnO4;臭素B
r2;および四酸化ルテニウムRuO4が含まれるが、こ
れらに限定されない。
を用いてたとえば式(4.0.0)の第二級アルコール
をたとえば式(5.0.0)のケトンに酸化するための
方法には、過マンガン酸カリウムKMnO4;臭素B
r2;および四酸化ルテニウムRuO4が含まれるが、こ
れらに限定されない。
【0081】さらに他の適切な酸化触媒、およびそれら
を用いて式(4.0.0)の第二級アルコールを式
(5.0.0)のケトンに変換するためのさらに他の好
ましい方、および本発明の工程(d)に用いるのに好ま
しい方法には、触媒2,2,6,6−テトラメチル−1
−ピペリジニルオキシフリーラジカル(TEMPO)の
存在下での酸化剤次亜塩素酸ナトリウムの使用が含まれ
るが、これに限定されない。TEMPO触媒の構造は次
式(4.0.0)で表すことができる:
を用いて式(4.0.0)の第二級アルコールを式
(5.0.0)のケトンに変換するためのさらに他の好
ましい方、および本発明の工程(d)に用いるのに好ま
しい方法には、触媒2,2,6,6−テトラメチル−1
−ピペリジニルオキシフリーラジカル(TEMPO)の
存在下での酸化剤次亜塩素酸ナトリウムの使用が含まれ
るが、これに限定されない。TEMPO触媒の構造は次
式(4.0.0)で表すことができる:
【0082】
【化66】
【0083】式(5.0.0)のケトンに変換するため
に式(4.0.0)の第二級アルコールの酸化を実施す
るためのこの好ましい態様においては、工程(d)を実
施するとき次亜塩素酸ナトリウム溶液を新たに調製する
ことも好ましい。これは、次亜塩素酸カルシウムおよび
炭酸ナトリウムを水に溶解し、得られた溶液のpHを炭
酸水素ナトリウムで9.0〜10.0、好ましくは9.
5に調整し、次いでこの溶液を濾過して溶液中に残留す
る炭酸カルシウム副生物を分離することによる。
に式(4.0.0)の第二級アルコールの酸化を実施す
るためのこの好ましい態様においては、工程(d)を実
施するとき次亜塩素酸ナトリウム溶液を新たに調製する
ことも好ましい。これは、次亜塩素酸カルシウムおよび
炭酸ナトリウムを水に溶解し、得られた溶液のpHを炭
酸水素ナトリウムで9.0〜10.0、好ましくは9.
5に調整し、次いでこの溶液を濾過して溶液中に残留す
る炭酸カルシウム副生物を分離することによる。
【0084】さらに、工程(d)を実施するのに好まし
いこの方法において、反応混合物は塩化メチレンCH2
Cl2に溶解した式(4.0.0)の第二級アルコー
ル;および水に溶解した臭化カリウムKBrを含む。T
EMPO触媒を反応混合物に添加し、反応混合物を0〜
10℃、好ましくは0〜5℃の温度に冷却し;次いで反
応混合物を10〜20℃、好ましくは10〜15℃の温
度に保持しながら、酸化剤次亜塩素酸ナトリウムを反応
混合物に徐々に添加する。生成物は油であり、慣用され
る分離法で得られ、これをさらに精製せずに次の工程に
用いる。
いこの方法において、反応混合物は塩化メチレンCH2
Cl2に溶解した式(4.0.0)の第二級アルコー
ル;および水に溶解した臭化カリウムKBrを含む。T
EMPO触媒を反応混合物に添加し、反応混合物を0〜
10℃、好ましくは0〜5℃の温度に冷却し;次いで反
応混合物を10〜20℃、好ましくは10〜15℃の温
度に保持しながら、酸化剤次亜塩素酸ナトリウムを反応
混合物に徐々に添加する。生成物は油であり、慣用され
る分離法で得られ、これをさらに精製せずに次の工程に
用いる。
【0085】前記工程(d)を実施するのにさらに好ま
しい方法は、酸化剤、活性イオンOCl-としての次亜
塩素酸ナトリウム、および/またはTEMPO触媒を支
持するためのポリマーを用いるものである。McKil
lop,Young,Synthesis,401−4
22(1979)参照。工程(d)を実施するさらに好
ましいこの方法には、相間移動触媒も用いる。起きる反
応が求核置換であって、基質は水および他の極性溶媒に
比較的不溶であり、一方、求核体は水に可溶であるが基
質または他の有機溶媒には不溶なアニオンだからであ
る。Dehmlow;Dehmlow Phase T
ranfer Catalysis,第2版;フェルラ
ーク・ヘミー;フロリダ州ディーアフィールド・ビーチ
(1983)。
しい方法は、酸化剤、活性イオンOCl-としての次亜
塩素酸ナトリウム、および/またはTEMPO触媒を支
持するためのポリマーを用いるものである。McKil
lop,Young,Synthesis,401−4
22(1979)参照。工程(d)を実施するさらに好
ましいこの方法には、相間移動触媒も用いる。起きる反
応が求核置換であって、基質は水および他の極性溶媒に
比較的不溶であり、一方、求核体は水に可溶であるが基
質または他の有機溶媒には不溶なアニオンだからであ
る。Dehmlow;Dehmlow Phase T
ranfer Catalysis,第2版;フェルラ
ーク・ヘミー;フロリダ州ディーアフィールド・ビーチ
(1983)。
【0086】本発明方法の工程(e)は下記の反応経路
で示すことができる:
で示すことができる:
【0087】
【化67】
【0088】工程(e)で行われる上記の閉環は、ジカ
ルボン酸エステルを塩基触媒により環化してβ−ケトエ
ステルを形成することを含む。式(5.0.0)ジカル
ボン酸において星印(“*”)は、エステルのうち一方
が分離して、上記反応経路には示していないエタノール
副生物が形成される位置を示す。この閉環は、“ディッ
クマン(Dieckman)縮合反応”と呼ばれる固有
名の反応である。Dieckman,Ber.27,1
02,965(1894);またはDavisand
Garett,Comp.Org.Syn.,2,80
6−829(1991)参照。
ルボン酸エステルを塩基触媒により環化してβ−ケトエ
ステルを形成することを含む。式(5.0.0)ジカル
ボン酸において星印(“*”)は、エステルのうち一方
が分離して、上記反応経路には示していないエタノール
副生物が形成される位置を示す。この閉環は、“ディッ
クマン(Dieckman)縮合反応”と呼ばれる固有
名の反応である。Dieckman,Ber.27,1
02,965(1894);またはDavisand
Garett,Comp.Org.Syn.,2,80
6−829(1991)参照。
【0089】この反応は、ナトリウムエトキシドまたは
カリウムt−ブトキシドなどの比較的強い塩基の存在下
で、適切な溶媒、たとえば乾燥テトラヒドロフラン、ジ
−イソ−プロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル
およびトルエン中において実施される。反応混合物の温
度を30〜40℃より低く、好ましくは35℃より低く
維持しながら、塩基を15〜45分間、好ましくは30
分間かけて徐々に添加する。次いで反応が進行して0.
5〜1.5時間、通常は1.0時間で終了し、反応混合
物は室温、すなわち20〜25℃である。生成物は固体
であり、濾過により単離される。
カリウムt−ブトキシドなどの比較的強い塩基の存在下
で、適切な溶媒、たとえば乾燥テトラヒドロフラン、ジ
−イソ−プロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル
およびトルエン中において実施される。反応混合物の温
度を30〜40℃より低く、好ましくは35℃より低く
維持しながら、塩基を15〜45分間、好ましくは30
分間かけて徐々に添加する。次いで反応が進行して0.
5〜1.5時間、通常は1.0時間で終了し、反応混合
物は室温、すなわち20〜25℃である。生成物は固体
であり、濾過により単離される。
【0090】本発明方法の工程(f)は下記の反応経路
で示すことができる:
で示すことができる:
【0091】
【化68】
【0092】上記の反応は、式(6.0.0)のピリジ
ノン化合物をO−メチル化し、これにより式(7.0.
0)のp−メトキシベンジルでN−保護された3−メト
キシ−ピリジノン化合物を製造することを伴う。対応す
るC−メチル化を行わずに選択的にアルコール基をO−
メチル化するのが望ましい。したがって、ある種の反
応、たとえば炭酸カリウムを含むアセトン中でのヨウ化
メチルによる処理は不適切であることが分かった。
ノン化合物をO−メチル化し、これにより式(7.0.
0)のp−メトキシベンジルでN−保護された3−メト
キシ−ピリジノン化合物を製造することを伴う。対応す
るC−メチル化を行わずに選択的にアルコール基をO−
メチル化するのが望ましい。したがって、ある種の反
応、たとえば炭酸カリウムを含むアセトン中でのヨウ化
メチルによる処理は不適切であることが分かった。
【0093】本発明の好ましい態様である有効な1方法
は、無機エステルによるアルコール基のアルキル化、具
体的にはジメチル硫酸によるメチル化である。好ましい
態様においては、溶媒としてのジメチルホルムアミド
(DMF)中で、炭酸セシウムCs2CO3の存在下に、
反応混合物の温度を15〜30℃、好ましくは20〜2
5℃に維持しながら、15〜45分間、好ましくは30
分間かけて徐々にジメチル硫酸を添加することにより、
この反応を実施する。次いで反応混合物をこの温度に保
持し、12〜20時間、通常は16時間撹拌する。生成
物は油であり、慣用される分離法で得られる。
は、無機エステルによるアルコール基のアルキル化、具
体的にはジメチル硫酸によるメチル化である。好ましい
態様においては、溶媒としてのジメチルホルムアミド
(DMF)中で、炭酸セシウムCs2CO3の存在下に、
反応混合物の温度を15〜30℃、好ましくは20〜2
5℃に維持しながら、15〜45分間、好ましくは30
分間かけて徐々にジメチル硫酸を添加することにより、
この反応を実施する。次いで反応混合物をこの温度に保
持し、12〜20時間、通常は16時間撹拌する。生成
物は油であり、慣用される分離法で得られる。
【0094】本発明方法の工程(g)は下記の反応経路
で示すことができる:
で示すことができる:
【0095】
【化69】
【0096】上記の反応は、式(7.0.0)の3−メ
トキシ−ピリジノン化合物を式(7.1.0)の二塩酸
シクロペンチルヒドラジンで処理することにより、式
(8.0.0)のピラゾール含有化合物を製造すること
を伴う。好ましい態様においては、テトラヒドロフラン
(THF)溶媒中で、反応混合物を75〜95℃、好ま
しくは88℃に、8〜16時間、好ましくは12時間加
熱することにより反応を実施する。その際、メタノー
ル、THFおよびHClを除去するために反応混合物を
窒素で掃引する。生成物は粘稠な濃色の油であり、これ
をさらに処理せずに本発明の次のプロセス工程に使用し
てもよく、または慣用される分離法でp−トルエンスル
ホン酸塩もしくはベンゼンスルホン酸塩として精製して
もよい。
トキシ−ピリジノン化合物を式(7.1.0)の二塩酸
シクロペンチルヒドラジンで処理することにより、式
(8.0.0)のピラゾール含有化合物を製造すること
を伴う。好ましい態様においては、テトラヒドロフラン
(THF)溶媒中で、反応混合物を75〜95℃、好ま
しくは88℃に、8〜16時間、好ましくは12時間加
熱することにより反応を実施する。その際、メタノー
ル、THFおよびHClを除去するために反応混合物を
窒素で掃引する。生成物は粘稠な濃色の油であり、これ
をさらに処理せずに本発明の次のプロセス工程に使用し
てもよく、または慣用される分離法でp−トルエンスル
ホン酸塩もしくはベンゼンスルホン酸塩として精製して
もよい。
【0097】式(8.0.0)の化合物をp−トルエン
スルホン酸塩またはベンゼンスルホン酸塩として精製す
る場合、好ましい態様においてはこれを酢酸エチルに溶
解した後、酢酸エチルに溶解した無水p−トルエンスル
ホン酸またはベンゼンスルホン酸で処理する。各塩は反
応混合物から結晶化し、これを次いで冷却および濾過し
て純粋なトシラートまたはベンゼンスルホン酸塩を得
る。
スルホン酸塩またはベンゼンスルホン酸塩として精製す
る場合、好ましい態様においてはこれを酢酸エチルに溶
解した後、酢酸エチルに溶解した無水p−トルエンスル
ホン酸またはベンゼンスルホン酸で処理する。各塩は反
応混合物から結晶化し、これを次いで冷却および濾過し
て純粋なトシラートまたはベンゼンスルホン酸塩を得
る。
【0098】上記工程(g)の重要な反応体は、式
(7.1.0)の二塩酸シクロペンチルヒドラジンであ
る。これは文献から既知の幾つかの方法で製造できる。
好ましい態様においては、Syn.Comm.,11,
43(1981)に記載の方法を用いる。この方法で
は、シクロペンタノールを下記に示す反応経路に従って
アゾジカルボン酸ジ−t−ブチルおよびトリフェニルホ
スフィンで処理する:
(7.1.0)の二塩酸シクロペンチルヒドラジンであ
る。これは文献から既知の幾つかの方法で製造できる。
好ましい態様においては、Syn.Comm.,11,
43(1981)に記載の方法を用いる。この方法で
は、シクロペンタノールを下記に示す反応経路に従って
アゾジカルボン酸ジ−t−ブチルおよびトリフェニルホ
スフィンで処理する:
【0099】
【化70】
【0100】上記の反応は“ミツノブ(Mitsuno
bu)反応”と呼ばれる固有名反応に基づく。これはア
ルコール類と酸性成分がアゾジカルボン酸ジアルキルお
よびトリアルキル−またはトリアリールホスフィンで処
理すると縮合することを伴い、主に中間体オキシホスホ
ニウム塩を経る立体配置の反転を伴って起きる。Mit
sunobu et al.,Bull.Chem.S
oc.Japan,40,935(1967);Bro
wn et al.,Tetrahedron,50,
5469(1994);Edwards et a
l.,前掲,5579;およびHughes,Org.
React.,42,335−656(1992)参
照。
bu)反応”と呼ばれる固有名反応に基づく。これはア
ルコール類と酸性成分がアゾジカルボン酸ジアルキルお
よびトリアルキル−またはトリアリールホスフィンで処
理すると縮合することを伴い、主に中間体オキシホスホ
ニウム塩を経る立体配置の反転を伴って起きる。Mit
sunobu et al.,Bull.Chem.S
oc.Japan,40,935(1967);Bro
wn et al.,Tetrahedron,50,
5469(1994);Edwards et a
l.,前掲,5579;およびHughes,Org.
React.,42,335−656(1992)参
照。
【0101】式(7.1.0)の二塩酸シクロペンチル
ヒドラジンを製造するための好ましい態様においては、
式(7.1.1)のシクロペンタノールおよびトリフェ
ニルホスフィンを一緒に適切な溶媒、たとえばテトラヒ
ドロフラン(THF)に溶解し、次いで反応混合物を2
〜8℃、好ましくは5℃の温度に冷却する。次いで反応
混合物の温度を6℃より低く維持しながら、THFに溶
解したアゾジカルボン酸ジ−t−ブチルを1〜3時間、
好ましくは2時間かけて、反応混合物に添加する。反応
混合物を室温、すなわち20〜25℃にまで高め、4〜
6時間、好ましくは5時間撹拌した後、生成物からBO
C基を除去するために6N HClを反応混合物に添加
する。次いで反応混合物を18〜30時間、好ましくは
24時間撹拌する。次いで慣用される分離法により固体
生成物を二塩酸塩として単離する。添加する6N HC
lの化学量論的量に応じて、主生成物が二塩酸塩または
一塩酸塩のいずれかであることを留意すべきである。い
ずれの塩でも上記工程(g)の反応は十分に行われる。
ヒドラジンを製造するための好ましい態様においては、
式(7.1.1)のシクロペンタノールおよびトリフェ
ニルホスフィンを一緒に適切な溶媒、たとえばテトラヒ
ドロフラン(THF)に溶解し、次いで反応混合物を2
〜8℃、好ましくは5℃の温度に冷却する。次いで反応
混合物の温度を6℃より低く維持しながら、THFに溶
解したアゾジカルボン酸ジ−t−ブチルを1〜3時間、
好ましくは2時間かけて、反応混合物に添加する。反応
混合物を室温、すなわち20〜25℃にまで高め、4〜
6時間、好ましくは5時間撹拌した後、生成物からBO
C基を除去するために6N HClを反応混合物に添加
する。次いで反応混合物を18〜30時間、好ましくは
24時間撹拌する。次いで慣用される分離法により固体
生成物を二塩酸塩として単離する。添加する6N HC
lの化学量論的量に応じて、主生成物が二塩酸塩または
一塩酸塩のいずれかであることを留意すべきである。い
ずれの塩でも上記工程(g)の反応は十分に行われる。
【0102】本発明方法の工程(h)は下記の反応経路
で示すことができる:
で示すことができる:
【0103】
【化71】
【0104】上記の反応は、式(8.0.0)のピラゾ
ロピリジノン化合物を、それからp−メトキシベンジル
基を除去することにより脱保護することを伴い、これに
より式(9.0.0)のラクタム化合物が生成する。p
−メトキシベンジル基の除去は、保護基がp−メトキシ
ベンジル基であるアミンの脱保護のための周知の方法で
行われる。前記に詳述した工程(g)の反応および工程
(h)の脱保護は工程(g)の生成物を単離せずに実施
できること、すなわち両反応を同一反応器内で相前後し
て実施できることを、さらに留意すべきである。
ロピリジノン化合物を、それからp−メトキシベンジル
基を除去することにより脱保護することを伴い、これに
より式(9.0.0)のラクタム化合物が生成する。p
−メトキシベンジル基の除去は、保護基がp−メトキシ
ベンジル基であるアミンの脱保護のための周知の方法で
行われる。前記に詳述した工程(g)の反応および工程
(h)の脱保護は工程(g)の生成物を単離せずに実施
できること、すなわち両反応を同一反応器内で相前後し
て実施できることを、さらに留意すべきである。
【0105】本発明の好ましい態様においては、工程
(h)を50〜60℃、好ましくは55℃の温度で実施
する。これには通常は工程(g)の終了後に反応混合物
を冷却する必要がある。次いで温度を50〜60℃に維
持しながら、反応混合物にトリフルオロ酢酸(TFA)
を徐々に添加する。TFAの最初の添加により発熱反応
条件が生じ、このため外部冷却が必要となる。次いでメ
タンスルホン酸CH3SO3Hを反応混合物に添加し、次
いでその温度を65〜75℃、好ましくは70℃に高
め、この温度に反応混合物を1.5〜2.5時間、好ま
しくは2時間保持する。次いで反応混合物を15〜30
℃、好ましくは20〜25℃の温度に冷却した後、慣用
される分離法により式(9.0.0)の固体生成物ラク
タムを得る。
(h)を50〜60℃、好ましくは55℃の温度で実施
する。これには通常は工程(g)の終了後に反応混合物
を冷却する必要がある。次いで温度を50〜60℃に維
持しながら、反応混合物にトリフルオロ酢酸(TFA)
を徐々に添加する。TFAの最初の添加により発熱反応
条件が生じ、このため外部冷却が必要となる。次いでメ
タンスルホン酸CH3SO3Hを反応混合物に添加し、次
いでその温度を65〜75℃、好ましくは70℃に高
め、この温度に反応混合物を1.5〜2.5時間、好ま
しくは2時間保持する。次いで反応混合物を15〜30
℃、好ましくは20〜25℃の温度に冷却した後、慣用
される分離法により式(9.0.0)の固体生成物ラク
タムを得る。
【0106】本発明方法の工程(i)は下記の反応経路
で示すことができる:
で示すことができる:
【0107】
【化72】
【0108】上記の反応は、式(9.0.0)のラクタ
ム化合物を対応するイミノエステル、すなわち式(1
0.0.0)のイミデート化合物にエステル化すること
を伴う。このエステル化は、トリエチルオキソニウムテ
トラフルオロボレート(CH3CH2)3OBF4、すなわ
ラクタムからω−アミノエステルを製造するのに用いる
試薬により行われる。Synth.Commun.,1
8,1625(1988)参照。
ム化合物を対応するイミノエステル、すなわち式(1
0.0.0)のイミデート化合物にエステル化すること
を伴う。このエステル化は、トリエチルオキソニウムテ
トラフルオロボレート(CH3CH2)3OBF4、すなわ
ラクタムからω−アミノエステルを製造するのに用いる
試薬により行われる。Synth.Commun.,1
8,1625(1988)参照。
【0109】工程(i)を実施するための本発明方法の
好ましい態様においては、塩化メチレン中におけるトリ
エチルオキソニウムテトラフルオロボレート(CH3C
H2) 3OBF4の溶液を塩化メチレン中における式
(9.0.0)のラクタム化合物の懸濁液に、30〜5
0分間、好ましくは40分間かけて徐々に添加する。次
いで反応混合物を15〜25℃、好ましくは18〜22
℃の温度に18〜24時間、好ましくは21時間保持す
る。生成物は油であり、慣用される分離法で得られる。
好ましい態様においては、塩化メチレン中におけるトリ
エチルオキソニウムテトラフルオロボレート(CH3C
H2) 3OBF4の溶液を塩化メチレン中における式
(9.0.0)のラクタム化合物の懸濁液に、30〜5
0分間、好ましくは40分間かけて徐々に添加する。次
いで反応混合物を15〜25℃、好ましくは18〜22
℃の温度に18〜24時間、好ましくは21時間保持す
る。生成物は油であり、慣用される分離法で得られる。
【0110】本発明方法の工程(j)は下記の反応経路
で示すことができる:
で示すことができる:
【0111】
【化73】
【0112】工程(j)を実施するための本発明方法の
好ましい態様においては、1−ブタノール中における式
(10.0.0)の化合物、および2−チオフェンカル
ボン酸ヒドラジドまたは2,2−ジメチルプロピオンカ
ルボン酸ヒドラジドの溶液を、85〜95℃、好ましく
は90℃の温度に36〜60時間、好ましくは48時間
加熱する。生成物はそれぞれ灰白色固体であり、慣用さ
れる分離法により得られる。
好ましい態様においては、1−ブタノール中における式
(10.0.0)の化合物、および2−チオフェンカル
ボン酸ヒドラジドまたは2,2−ジメチルプロピオンカ
ルボン酸ヒドラジドの溶液を、85〜95℃、好ましく
は90℃の温度に36〜60時間、好ましくは48時間
加熱する。生成物はそれぞれ灰白色固体であり、慣用さ
れる分離法により得られる。
【0113】式(1.0.0)の目的化合物を製造する
ために用いる、式(10.0.0)の化合物および個々
のカルボン酸ヒドラジドを溶解するのに使用する溶媒の
選択は、候補溶媒が上記反応体を溶解する能力をもつこ
と、および反応体または最終生成物が分解する恐れなし
に反応混合物を長期間還流できるように望ましい程度に
低い沸点をもつことに、大幅に依存する。溶媒は高純度
かつ妥当な価格で入手できなければならない。63%ア
ルコールおよび37%水の溶液としての1−ブタノール
が特に適切である。これは92℃で沸騰する定沸点混合
物を形成する。他の適切な溶媒には、n−アミルエーテ
ル、酢酸イソアミル、イソ−ペンチルアルコールおよび
イソ−プロピルアルコールよりなる群から選択されるも
のが含まれる。
ために用いる、式(10.0.0)の化合物および個々
のカルボン酸ヒドラジドを溶解するのに使用する溶媒の
選択は、候補溶媒が上記反応体を溶解する能力をもつこ
と、および反応体または最終生成物が分解する恐れなし
に反応混合物を長期間還流できるように望ましい程度に
低い沸点をもつことに、大幅に依存する。溶媒は高純度
かつ妥当な価格で入手できなければならない。63%ア
ルコールおよび37%水の溶液としての1−ブタノール
が特に適切である。これは92℃で沸騰する定沸点混合
物を形成する。他の適切な溶媒には、n−アミルエーテ
ル、酢酸イソアミル、イソ−ペンチルアルコールおよび
イソ−プロピルアルコールよりなる群から選択されるも
のが含まれる。
【0114】以上に詳述した本発明方法の工程(i)〜
工程(i)のすべておよびそれぞれは前記工程に示した
各反応により変換される特定の化合物に関するものであ
ることが分かるであろう。したがってこれらの工程は全
般的なものではない。これに対し、次に示した前記の最
終工程(j)は、式(1.0.0)で定義される最終生
成物の構造にR1基を定める種々の置換基を本発明方法
において導入した時点である。したがって本発明方法の
最終工程の中間体、よって重要な中間体は、式(10.
1.0)のイミノエステル(イミデート)化合物:
工程(i)のすべておよびそれぞれは前記工程に示した
各反応により変換される特定の化合物に関するものであ
ることが分かるであろう。したがってこれらの工程は全
般的なものではない。これに対し、次に示した前記の最
終工程(j)は、式(1.0.0)で定義される最終生
成物の構造にR1基を定める種々の置換基を本発明方法
において導入した時点である。したがって本発明方法の
最終工程の中間体、よって重要な中間体は、式(10.
1.0)のイミノエステル(イミデート)化合物:
【0115】
【化74】
【0116】およびその医薬的に許容しうる塩、特にそ
のトシラートおよびベシラート塩を含む。
のトシラートおよびベシラート塩を含む。
【0117】式(10.0.0)の重要な最終中間体を
適切な構造のヒドラジンと反応させて、式(1.0.
0)の最終生成物に目的とするR1の意味を付与する。
この反応は式(10.0.0)の化合物に目的置換基R
1を挿入するためだけでなく、さらに閉環して式(1.
0.0)の3環式最終生成物の“トリアゾリル”成分を
形成するためのものでもある。前記に既に述べたよう
に、式(1.0.0)の最終生成物は従来は5,6−ジ
ヒドロ−9H−ピラゾロ[3,4−c]−1,2,4−
トリアゾロ[4,3−a]ピリジンと呼ばれていたが、
本明細書においては式(1.0.0)の化合物を8−シ
クロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジ
ヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−a
s−インダセンと呼ぶ。
適切な構造のヒドラジンと反応させて、式(1.0.
0)の最終生成物に目的とするR1の意味を付与する。
この反応は式(10.0.0)の化合物に目的置換基R
1を挿入するためだけでなく、さらに閉環して式(1.
0.0)の3環式最終生成物の“トリアゾリル”成分を
形成するためのものでもある。前記に既に述べたよう
に、式(1.0.0)の最終生成物は従来は5,6−ジ
ヒドロ−9H−ピラゾロ[3,4−c]−1,2,4−
トリアゾロ[4,3−a]ピリジンと呼ばれていたが、
本明細書においては式(1.0.0)の化合物を8−シ
クロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジ
ヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−a
s−インダセンと呼ぶ。
【0118】目的とする意味のR1を付与するのに適す
る前記のヒドラジンは、式(11.0.0)のカルボン
酸ヒドラジド化合物である:
る前記のヒドラジンは、式(11.0.0)のカルボン
酸ヒドラジド化合物である:
【0119】
【化75】
【0120】式中のR1は前記に詳述したものと同じ意
味をもつ。本発明の好ましい態様においては、式(1
1.0.0)のカルボン酸ヒドラジド化合物は下記に示
したものよりなる群から選択される員子である:
味をもつ。本発明の好ましい態様においては、式(1
1.0.0)のカルボン酸ヒドラジド化合物は下記に示
したものよりなる群から選択される員子である:
【0121】
【表1】
【0122】
【表2】
【0123】
【表3】
【0124】式(11.0.0)の上記カルボン酸ヒド
ラジド反応体の多くは市販されている。たとえば2−チ
オフェンカルボン酸ヒドラジドは、アルドリッチ・ケミ
カル・カンパニー(セントルイス、MO 63178−
9916)からカタログNo.T3,261−1で入手
できる。カルボン酸ヒドラジドが市販されていない場合
(たとえばt−ブチルカルボン酸ヒドラジド)、それは
技術文献に発表された、そのような有機化合物合成の分
野の専門家に既知の方法で製造できる。t−ブチルカル
ボン酸ヒドラジド(より適切には2,2−ジメチルプロ
ピオンカルボン酸ヒドラジドと命名される)を製造する
ためにそのような方法が開発された。この方法を以下に
記載する。
ラジド反応体の多くは市販されている。たとえば2−チ
オフェンカルボン酸ヒドラジドは、アルドリッチ・ケミ
カル・カンパニー(セントルイス、MO 63178−
9916)からカタログNo.T3,261−1で入手
できる。カルボン酸ヒドラジドが市販されていない場合
(たとえばt−ブチルカルボン酸ヒドラジド)、それは
技術文献に発表された、そのような有機化合物合成の分
野の専門家に既知の方法で製造できる。t−ブチルカル
ボン酸ヒドラジド(より適切には2,2−ジメチルプロ
ピオンカルボン酸ヒドラジドと命名される)を製造する
ためにそのような方法が開発された。この方法を以下に
記載する。
【0125】2,2−ジメチルプロピオンカルボン酸ヒ
ドラジドを製造するために開発された方法は、公開され
た欧州国際特許出願第653 419号(1995)
(シェル社に譲渡)に記載されている方法の変法である
[Chem.Abs.123:32678b(199
5)]。この方法はピバリン酸、水和ヒドラジンおよび
触媒用TiO2を用いる。この反応は、溶媒としてのn
−プロパノールを用い、1モル%Ti(i−PrO)4
により行われた。これは反応混合物に添加すると直ちに
加水分解して、無定形TiO2活性触媒を生じる。反応
混合物を24時間還流した後、n−プロパノール溶媒を
反応器から蒸留し、反応混合物から水を共沸除去する。
反応混合物を新たなn−プロパノールで希釈した後、固
体TiO2活性触媒を反応混合物から濾過することがで
きる。残留物をストリッピングし、石油エーテル中で再
粉砕して、目的の2,2−ジメチルプロピオンカルボン
酸ヒドラジドを高純度および収率88%で得ることがで
きる。
ドラジドを製造するために開発された方法は、公開され
た欧州国際特許出願第653 419号(1995)
(シェル社に譲渡)に記載されている方法の変法である
[Chem.Abs.123:32678b(199
5)]。この方法はピバリン酸、水和ヒドラジンおよび
触媒用TiO2を用いる。この反応は、溶媒としてのn
−プロパノールを用い、1モル%Ti(i−PrO)4
により行われた。これは反応混合物に添加すると直ちに
加水分解して、無定形TiO2活性触媒を生じる。反応
混合物を24時間還流した後、n−プロパノール溶媒を
反応器から蒸留し、反応混合物から水を共沸除去する。
反応混合物を新たなn−プロパノールで希釈した後、固
体TiO2活性触媒を反応混合物から濾過することがで
きる。残留物をストリッピングし、石油エーテル中で再
粉砕して、目的の2,2−ジメチルプロピオンカルボン
酸ヒドラジドを高純度および収率88%で得ることがで
きる。
【0126】本発明はまた、式(1.0.0)の8−シ
クロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジ
ヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−a
s−インダセン化合物を製造するための前記プロセス工
程に用いる新規な中間体に関する。そのような新規中間
体の1群は、それぞれ式(8.1.0)および式(8.
1.1)のp−メトキシベンジルでN−保護されたピラ
ゾロピリジノン化合物のトシラート塩およびベシラート
塩よりなる群から選択される員子を含む:
クロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジ
ヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−a
s−インダセン化合物を製造するための前記プロセス工
程に用いる新規な中間体に関する。そのような新規中間
体の1群は、それぞれ式(8.1.0)および式(8.
1.1)のp−メトキシベンジルでN−保護されたピラ
ゾロピリジノン化合物のトシラート塩およびベシラート
塩よりなる群から選択される員子を含む:
【0127】
【化76】
【0128】上記式(8.1.0)および式(8.1.
1)の中間体は、前記に詳述した工程(h)で用いられ
る。
1)の中間体は、前記に詳述した工程(h)で用いられ
る。
【0129】本発明の他の群の新規中間体は、式(1
0.0.0)のイミノエステル(イミデート)化合物:
0.0.0)のイミノエステル(イミデート)化合物:
【0130】
【化77】
【0131】およびその医薬的に許容しうる塩、特にそ
のトシラート塩およびベシラート塩を含む。トシラート
塩およびベシラート塩は下記の式(10.1.0)およ
び式(10.2.0)で表すことができる:
のトシラート塩およびベシラート塩を含む。トシラート
塩およびベシラート塩は下記の式(10.1.0)およ
び式(10.2.0)で表すことができる:
【0132】
【化78】
【0133】本発明の他の好ましい態様は、2工程のみ
からなる式(1.0.0)の化合物の製造方法に関す
る。これは前記に詳述した反応経路1に記載したように
既知の式(9.0.0)の出発化合物から開始する。こ
の2工程プロセスは下記の反応経路3により表すことが
できる:
からなる式(1.0.0)の化合物の製造方法に関す
る。これは前記に詳述した反応経路1に記載したように
既知の式(9.0.0)の出発化合物から開始する。こ
の2工程プロセスは下記の反応経路3により表すことが
できる:
【0134】
【化79】
【0135】したがって本発明はさらに、式(1.0.
0)の8−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]
−5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペ
ンタアザ−as−インダセン化合物:
0)の8−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]
−5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペ
ンタアザ−as−インダセン化合物:
【0136】
【化80】
【0137】およびその医薬的に許容しうる塩[式中、
R1は前記に定めたものである]を製造するための改良
方法であって、(a)式(9.0.0)のラクタム化合
物:
R1は前記に定めたものである]を製造するための改良
方法であって、(a)式(9.0.0)のラクタム化合
物:
【0138】
【化81】
【0139】をエステル化し、これにより式(10.
0.0)の対応するイミノエステル(イミデート)化合
物が生成し:
0.0)の対応するイミノエステル(イミデート)化合
物が生成し:
【0140】
【化82】
【0141】(b)式(10.0.0)のイミノエステ
ル(イミデート)化合物を式(11.0.0)のカルボ
ン酸ヒドラジド化合物:
ル(イミデート)化合物を式(11.0.0)のカルボ
ン酸ヒドラジド化合物:
【0142】
【化83】
【0143】[式中、R1は前記示したものと同じ意味
をもつ]で処理し;これにより式(1.0.0)の8−
シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−
ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−
as−インダセン化合物が生成することを含む方法に関
する。
をもつ]で処理し;これにより式(1.0.0)の8−
シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,8−
ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−
as−インダセン化合物が生成することを含む方法に関
する。
【0144】本発明のさらに他の好ましい態様は、1工
程からなる式(1.0.0)の化合物の製造方法に関す
る。これは前記に詳述した工程および方法で製造できる
式(10.0.0)の新規中間体から開始する。この1
工程プロセスは下記の反応経路4により表すことができ
る:
程からなる式(1.0.0)の化合物の製造方法に関す
る。これは前記に詳述した工程および方法で製造できる
式(10.0.0)の新規中間体から開始する。この1
工程プロセスは下記の反応経路4により表すことができ
る:
【0145】
【化84】
【0146】したがって本発明はさらに、式(1.0.
0)の8−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]
−5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペ
ンタアザ−as−インダセン化合物:
0)の8−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]
−5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペ
ンタアザ−as−インダセン化合物:
【0147】
【化85】
【0148】およびその医薬的に許容しうる塩[式中、
R1は前記に定めたものである]を製造するための改良
方法であって、式(10.0.0)のイミノエステル
(イミデート)化合物:
R1は前記に定めたものである]を製造するための改良
方法であって、式(10.0.0)のイミノエステル
(イミデート)化合物:
【0149】
【化86】
【0150】を式(11.0.0)のカルボン酸ヒドラ
ジド化合物:
ジド化合物:
【0151】
【化87】
【0152】[式中、R1は前記に詳述したものと同じ
意味をもつ]で処理し;これにより式(1.0.0)の
8−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,
8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタア
ザ−as−インダセン化合物が生成することを含む方法
に関する。
意味をもつ]で処理し;これにより式(1.0.0)の
8−シクロペンチル−6−エチル−3−[置換]−5,
8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタア
ザ−as−インダセン化合物が生成することを含む方法
に関する。
【0153】本発明方法の各工程を実施するための好ま
しい態様を本明細書に記載した。したがって本発明の全
プロセスを実施するための好ましい態様がある。そのよ
うなより好ましい態様の1つを以下に記載する。
しい態様を本明細書に記載した。したがって本発明の全
プロセスを実施するための好ましい態様がある。そのよ
うなより好ましい態様の1つを以下に記載する。
【0154】式(1.0.0)の8−シクロペンチル−
6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H−
1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセン
化合物:
6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H−
1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセン
化合物:
【0155】
【化88】
【0156】およびその医薬的に許容しうる塩[式中、
R1は前記に定めたものである]を製造するための、下
記を含む改良方法: (a)ガンマ−カプロラクトンおよびp−メトキシベン
ジルアミンの無溶媒反応混合物を70〜95℃、好まし
くは80〜85℃の温度に加熱し、この温度に12〜2
4時間、好ましくは16時間保持し、これにより式
(2.0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護され
たアミド化合物が生成し:
R1は前記に定めたものである]を製造するための、下
記を含む改良方法: (a)ガンマ−カプロラクトンおよびp−メトキシベン
ジルアミンの無溶媒反応混合物を70〜95℃、好まし
くは80〜85℃の温度に加熱し、この温度に12〜2
4時間、好ましくは16時間保持し、これにより式
(2.0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護され
たアミド化合物が生成し:
【0157】
【化89】
【0158】(b)式(2.0.0)のアミド化合物
を、ボラン−アンモニア複合体BH3・NH3;ボラン−
t−ブチルアミン複合体(CH3)3CNH2・BH3;ボ
ラン−トリメチルアミン複合体(CH3)3N・BH3;
水素化アルミニウムAlH3;水素化ビス(2−メトキ
シエトキシ)アルミニウムナトリウム[(CH3OCH2
CH2O)2AlH2]Na;および水素化ホウ素ナトリ
ウムNaBH4よりなる群から選択される還元剤、好ま
しくは水素化ホウ素ナトリウムで還元し;還元剤をプロ
トン源、好ましくは弱酸またはそのような酸(たとえば
酢酸)のTHF溶液と共に用い;還元剤およびプロトン
源を、メタノール、エタノール、ジエチルエーテル、ギ
酸、酢酸、ホルムアミドおよびテトラヒドロフランTH
Fよりなる群から選択される溶媒、好ましくはTHFに
添加し;還元剤を溶媒に添加した後、式(2.2.0)
のアミドを固体として反応混合物に添加し、次いでこれ
を冷却し;溶媒中のプロトン源を反応混合物に添加し、
次いでこれを60〜70℃の緩和な還流温度に14〜1
8時間、好ましくは16時間加熱し;副生物としての水
素ガスを分離し、過剰の試薬を分解するために1N H
Clを添加した後、未反応アミドを酢酸エチル抽出によ
り分離し;次いで式(3.0.0)の生成物を酢酸エチ
ル中へ抽出しうるように反応混合物のpHを10〜1
2、好ましくは11に高め、そして次の工程に使用する
ために保持し;これにより式(3.0.0)のp−メト
キシベンジルでN−保護されたアミノアルコール化合物
が生成し:
を、ボラン−アンモニア複合体BH3・NH3;ボラン−
t−ブチルアミン複合体(CH3)3CNH2・BH3;ボ
ラン−トリメチルアミン複合体(CH3)3N・BH3;
水素化アルミニウムAlH3;水素化ビス(2−メトキ
シエトキシ)アルミニウムナトリウム[(CH3OCH2
CH2O)2AlH2]Na;および水素化ホウ素ナトリ
ウムNaBH4よりなる群から選択される還元剤、好ま
しくは水素化ホウ素ナトリウムで還元し;還元剤をプロ
トン源、好ましくは弱酸またはそのような酸(たとえば
酢酸)のTHF溶液と共に用い;還元剤およびプロトン
源を、メタノール、エタノール、ジエチルエーテル、ギ
酸、酢酸、ホルムアミドおよびテトラヒドロフランTH
Fよりなる群から選択される溶媒、好ましくはTHFに
添加し;還元剤を溶媒に添加した後、式(2.2.0)
のアミドを固体として反応混合物に添加し、次いでこれ
を冷却し;溶媒中のプロトン源を反応混合物に添加し、
次いでこれを60〜70℃の緩和な還流温度に14〜1
8時間、好ましくは16時間加熱し;副生物としての水
素ガスを分離し、過剰の試薬を分解するために1N H
Clを添加した後、未反応アミドを酢酸エチル抽出によ
り分離し;次いで式(3.0.0)の生成物を酢酸エチ
ル中へ抽出しうるように反応混合物のpHを10〜1
2、好ましくは11に高め、そして次の工程に使用する
ために保持し;これにより式(3.0.0)のp−メト
キシベンジルでN−保護されたアミノアルコール化合物
が生成し:
【0159】
【化90】
【0160】(c)式(3.0.0)のアミノアルコー
ル化合物を、アルカリ水溶液、好ましくは炭酸水素ナト
リウム水溶液中において酸塩化物でアミンを処理するシ
ョッテン−バウマン反応条件に従ってアシル化し;その
際、好ましくは酸塩化物は溶媒(好ましくは酢酸エチ
ル)中の溶液として添加されるエチルオキサリルクロリ
ドであり;この反応は発熱的に行われ、したがって酸塩
化物、好ましくはエチルオキサリルクロリドを、好まし
くは20〜30分間の時間をかけて添加し、反応が1〜
2時間で終了するまで反応温度を好ましくは0〜5℃に
維持し;次いで未反応の酸塩化物、好ましくはエチルオ
キサリルクロリドが分解により分離されるように、反応
混合物を20〜25℃でさらに14〜18時間、好まし
くは16時間撹拌してもよく;これにより式(4.0.
0)のp−メトキシベンジルでN−保護されたオキサラ
ミン酸エチルエステル化合物が生成し:
ル化合物を、アルカリ水溶液、好ましくは炭酸水素ナト
リウム水溶液中において酸塩化物でアミンを処理するシ
ョッテン−バウマン反応条件に従ってアシル化し;その
際、好ましくは酸塩化物は溶媒(好ましくは酢酸エチ
ル)中の溶液として添加されるエチルオキサリルクロリ
ドであり;この反応は発熱的に行われ、したがって酸塩
化物、好ましくはエチルオキサリルクロリドを、好まし
くは20〜30分間の時間をかけて添加し、反応が1〜
2時間で終了するまで反応温度を好ましくは0〜5℃に
維持し;次いで未反応の酸塩化物、好ましくはエチルオ
キサリルクロリドが分解により分離されるように、反応
混合物を20〜25℃でさらに14〜18時間、好まし
くは16時間撹拌してもよく;これにより式(4.0.
0)のp−メトキシベンジルでN−保護されたオキサラ
ミン酸エチルエステル化合物が生成し:
【0161】
【化91】
【0162】(d)式(4.0.0)のオキサラミン酸
エチルエステル化合物を適切な酸化条件下で強い酸化剤
を用いて酸化し;その際、酸化を(i)クロム酸、水性
硫酸およびアセトンの存在下で実施するジョーンズ酸化
反応条件下で実施するか;または(ii)酸化剤次亜塩
素酸ナトリウムを触媒2,2,6,6−テトラメチル−
1−ピペリジニルオキシフリーラジカル(TEMPO)
の存在下で使用し、その際、次亜塩素酸ナトリウム溶液
は、酸化を行うとき、次亜塩素酸カルシウムおよび炭酸
ナトリウムを水に溶解し、得られた溶液のpHを炭酸水
素ナトリウムで9.0〜10.0、好ましくは9.5に
調整し、次いでこの溶液を濾過して溶液中に残留する炭
酸カルシウム副生物を分離することにより新たに調製さ
れ;さらに反応混合物を塩化メチレンCH2Cl2中にお
ける式(4.0.0)の化合物の溶液として調製し;水
に溶解した臭化カリウムKBrを添加し;これにTEM
PO触媒を添加し、反応混合物を0〜10℃、好ましく
は0〜5℃の温度に冷却し;次いで反応混合物を10〜
20℃、好ましくは10〜15℃の温度に保持しなが
ら、酸化剤次亜塩素酸ナトリウムを徐々に添加し;これ
により式(5.0.0)のp−メトキシベンジルでN−
保護されたオキサラミドケトン化合物が生成し:
エチルエステル化合物を適切な酸化条件下で強い酸化剤
を用いて酸化し;その際、酸化を(i)クロム酸、水性
硫酸およびアセトンの存在下で実施するジョーンズ酸化
反応条件下で実施するか;または(ii)酸化剤次亜塩
素酸ナトリウムを触媒2,2,6,6−テトラメチル−
1−ピペリジニルオキシフリーラジカル(TEMPO)
の存在下で使用し、その際、次亜塩素酸ナトリウム溶液
は、酸化を行うとき、次亜塩素酸カルシウムおよび炭酸
ナトリウムを水に溶解し、得られた溶液のpHを炭酸水
素ナトリウムで9.0〜10.0、好ましくは9.5に
調整し、次いでこの溶液を濾過して溶液中に残留する炭
酸カルシウム副生物を分離することにより新たに調製さ
れ;さらに反応混合物を塩化メチレンCH2Cl2中にお
ける式(4.0.0)の化合物の溶液として調製し;水
に溶解した臭化カリウムKBrを添加し;これにTEM
PO触媒を添加し、反応混合物を0〜10℃、好ましく
は0〜5℃の温度に冷却し;次いで反応混合物を10〜
20℃、好ましくは10〜15℃の温度に保持しなが
ら、酸化剤次亜塩素酸ナトリウムを徐々に添加し;これ
により式(5.0.0)のp−メトキシベンジルでN−
保護されたオキサラミドケトン化合物が生成し:
【0163】
【化92】
【0164】(e)式(5.0.0)のオキサラミドケ
トン化合物をディックマン縮合反応条件下で閉環し、そ
の際、反応は、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt
−ブトキシドよりなる群から選択される比較的強い塩基
の存在下で、乾燥テトラヒドロフラン、ジ−イソ−プロ
ピルエーテル、メチルt−ブチルエーテルまたはトルエ
ンを含む適切な溶媒中において実施され;反応混合物の
温度を30〜40℃より低く、好ましくは35℃より低
く維持しながら、塩基を15〜45分間、好ましくは3
0分間かけて徐々に添加し、反応は0.5〜1.5時
間、通常は1.0時間で終了し、反応混合物は20〜2
5℃であり;これにより式(6.0.0)のp−メトキ
シベンジルでN−保護されたピリジノン化合物が生成
し:
トン化合物をディックマン縮合反応条件下で閉環し、そ
の際、反応は、ナトリウムエトキシドおよびカリウムt
−ブトキシドよりなる群から選択される比較的強い塩基
の存在下で、乾燥テトラヒドロフラン、ジ−イソ−プロ
ピルエーテル、メチルt−ブチルエーテルまたはトルエ
ンを含む適切な溶媒中において実施され;反応混合物の
温度を30〜40℃より低く、好ましくは35℃より低
く維持しながら、塩基を15〜45分間、好ましくは3
0分間かけて徐々に添加し、反応は0.5〜1.5時
間、通常は1.0時間で終了し、反応混合物は20〜2
5℃であり;これにより式(6.0.0)のp−メトキ
シベンジルでN−保護されたピリジノン化合物が生成
し:
【0165】
【化93】
【0166】(f)式(6.0.0)のピリジノン化合
物をジメチル硫酸によるメチル化によりO−メチル化
し;その際、反応混合物を炭酸セシウムCs2CO3の存
在下にジメチルホルムアミド(DMF)溶媒で調製し、
反応混合物の温度を15〜30℃、好ましくは20〜2
5℃に維持しながら、15〜45分間、好ましくは30
分間かけて徐々にジメチル硫酸を添加し;次いで反応混
合物をこの温度に保持し、12〜20時間、通常は16
時間撹拌し;これにより式(7.0.0)のp−メトキ
シベンジルでN−保護された3−メトキシ−ピリジノン
化合物が生成し:
物をジメチル硫酸によるメチル化によりO−メチル化
し;その際、反応混合物を炭酸セシウムCs2CO3の存
在下にジメチルホルムアミド(DMF)溶媒で調製し、
反応混合物の温度を15〜30℃、好ましくは20〜2
5℃に維持しながら、15〜45分間、好ましくは30
分間かけて徐々にジメチル硫酸を添加し;次いで反応混
合物をこの温度に保持し、12〜20時間、通常は16
時間撹拌し;これにより式(7.0.0)のp−メトキ
シベンジルでN−保護された3−メトキシ−ピリジノン
化合物が生成し:
【0167】
【化94】
【0168】(g)式(7.0.0)の3−メトキシ−
ピリジノン化合物を二塩酸シクロペンチルヒドラジンで
処理し;その際、反応混合物をテトラヒドロフラン(T
HF)溶媒で調製し、反応混合物を75〜95℃、好ま
しくは88℃に、8〜16時間、好ましくは12時間加
熱し、その間メタノール、THFおよびHClを除去す
るために反応混合物を窒素で掃引し;これにより式
(8.0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護され
たピラゾロピリジノン化合物が生成し:
ピリジノン化合物を二塩酸シクロペンチルヒドラジンで
処理し;その際、反応混合物をテトラヒドロフラン(T
HF)溶媒で調製し、反応混合物を75〜95℃、好ま
しくは88℃に、8〜16時間、好ましくは12時間加
熱し、その間メタノール、THFおよびHClを除去す
るために反応混合物を窒素で掃引し;これにより式
(8.0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護され
たピラゾロピリジノン化合物が生成し:
【0169】
【化95】
【0170】その際、式(8.0.0)の化合物をさら
に処理せずに次のプロセス工程に使用してもよく、また
は式(8.0.0)の化合物を酢酸エチルに溶解した
後、酢酸エチルに溶解した無水p−トルエンスルホン酸
もしくは酢酸エチルに溶解したベンゼンスルホン酸で処
理することによりp−トルエンスルホン酸塩もしくはベ
ンゼンスルホン酸塩として精製してもよく;その際、各
塩はこうして生じた反応混合物から結晶化し;これを次
いで冷却および濾過して純粋なトシラートまたはベンゼ
ンスルホン酸塩が得られ; (h)式(8.0.0)のピラゾロピリジノン化合物
を、それからp−メトキシベンジル基を除去することに
より脱保護し;その際、反応混合物を50〜60℃、好
ましくは55℃の温度で調製し;次いでトリフルオロ酢
酸(TFA)を徐々に添加すると、TFAの最初の添加
により発熱反応条件が生じ、このため外部冷却が必要と
なり;次いでメタンスルホン酸CH3SO3Hを反応混合
物に添加し、その温度を65〜75℃、好ましくは70
℃に高め、この温度に反応混合物を1.5〜2.5時
間、好ましくは2時間保持し;次いで反応混合物を15
〜30℃、好ましくは20〜25℃の温度に冷却し;こ
れにより式(9.0.0)のラクタム化合物が生成し:
に処理せずに次のプロセス工程に使用してもよく、また
は式(8.0.0)の化合物を酢酸エチルに溶解した
後、酢酸エチルに溶解した無水p−トルエンスルホン酸
もしくは酢酸エチルに溶解したベンゼンスルホン酸で処
理することによりp−トルエンスルホン酸塩もしくはベ
ンゼンスルホン酸塩として精製してもよく;その際、各
塩はこうして生じた反応混合物から結晶化し;これを次
いで冷却および濾過して純粋なトシラートまたはベンゼ
ンスルホン酸塩が得られ; (h)式(8.0.0)のピラゾロピリジノン化合物
を、それからp−メトキシベンジル基を除去することに
より脱保護し;その際、反応混合物を50〜60℃、好
ましくは55℃の温度で調製し;次いでトリフルオロ酢
酸(TFA)を徐々に添加すると、TFAの最初の添加
により発熱反応条件が生じ、このため外部冷却が必要と
なり;次いでメタンスルホン酸CH3SO3Hを反応混合
物に添加し、その温度を65〜75℃、好ましくは70
℃に高め、この温度に反応混合物を1.5〜2.5時
間、好ましくは2時間保持し;次いで反応混合物を15
〜30℃、好ましくは20〜25℃の温度に冷却し;こ
れにより式(9.0.0)のラクタム化合物が生成し:
【0171】
【化96】
【0172】(i)式(9.0.0)のラクタム化合物
をトリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(C
H3CH2)3OBF4でエステル化し;その際、塩化メチ
レン中におけるトリエチルオキソニウムテトラフルオロ
ボレート(CH3CH2)3OBF4の溶液を塩化メチレン
中における式(9.0.0)のラクタム化合物の懸濁液
に、30〜50分間、好ましくは40分間かけて徐々に
添加することにより反応混合物を調製し;次いで反応混
合物を15〜25℃、好ましくは18〜22℃の温度に
18〜24時間、好ましくは21時間保持し;これによ
り式(10.0.0)の対応するイミノエステル(イミ
デート)化合物が生成し:
をトリエチルオキソニウムテトラフルオロボレート(C
H3CH2)3OBF4でエステル化し;その際、塩化メチ
レン中におけるトリエチルオキソニウムテトラフルオロ
ボレート(CH3CH2)3OBF4の溶液を塩化メチレン
中における式(9.0.0)のラクタム化合物の懸濁液
に、30〜50分間、好ましくは40分間かけて徐々に
添加することにより反応混合物を調製し;次いで反応混
合物を15〜25℃、好ましくは18〜22℃の温度に
18〜24時間、好ましくは21時間保持し;これによ
り式(10.0.0)の対応するイミノエステル(イミ
デート)化合物が生成し:
【0173】
【化97】
【0174】(j)式(10.0.0)のイミノエステ
ル(イミデート)化合物を式(11.0.0)のカルボ
ン酸ヒドラジド化合物:
ル(イミデート)化合物を式(11.0.0)のカルボ
ン酸ヒドラジド化合物:
【0175】
【化98】
【0176】[式中、R1は2−チオフェンまたはt−
ブチルである]で処理し;その際、1−ブタノール中に
おける式(10.0.0)の化合物、および2−チオフ
ェンカルボン酸ヒドラジドまたは2,2−ジメチルプロ
ピオンカルボン酸ヒドラジドの溶液を調製し;反応混合
物を85〜95℃、好ましくは90℃の温度に36〜6
0時間、好ましくは48時間加熱し;これにより式
(1.0.1)の8−シクロペンチル−6−エチル−3
−チオフェン−2−イル−5,8−ジヒドロ−4H−
1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセン
および式(1.0.2)の8−シクロペンチル−6−エ
チル−3−t−ブチル−5,8−ジヒドロ−4H−1,
2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセン
ブチルである]で処理し;その際、1−ブタノール中に
おける式(10.0.0)の化合物、および2−チオフ
ェンカルボン酸ヒドラジドまたは2,2−ジメチルプロ
ピオンカルボン酸ヒドラジドの溶液を調製し;反応混合
物を85〜95℃、好ましくは90℃の温度に36〜6
0時間、好ましくは48時間加熱し;これにより式
(1.0.1)の8−シクロペンチル−6−エチル−3
−チオフェン−2−イル−5,8−ジヒドロ−4H−
1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセン
および式(1.0.2)の8−シクロペンチル−6−エ
チル−3−t−ブチル−5,8−ジヒドロ−4H−1,
2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセン
【0177】
【化99】
【0178】が生成することを含む方法。
【0179】
【実施例】本発明の製造方法を説明し、その実施態様を
当業者にさらに明瞭にするために、以下に本発明の好ま
しい製造例および実施例を示す。ただしこれらの例は本
発明を当業者に示すためのものにすぎず、請求の範囲が
指示する本発明の範囲および内容を限定するためのもの
ではない。 実施例1 4−ヒドロキシヘキサン酸4−メトキシベンジルアミド
(2.0.0)
当業者にさらに明瞭にするために、以下に本発明の好ま
しい製造例および実施例を示す。ただしこれらの例は本
発明を当業者に示すためのものにすぎず、請求の範囲が
指示する本発明の範囲および内容を限定するためのもの
ではない。 実施例1 4−ヒドロキシヘキサン酸4−メトキシベンジルアミド
(2.0.0)
【0180】
【化100】
【0181】ガンマ−カプロラクトン(28.745K
g,251.8mol)および4−メトキシベンジルア
ミン(38.0Kg,277mol)を、100ガロン
のガラス内張りタンクに装入した。この溶液を80〜8
5℃に加熱し、この温度に16時間保持した。シリカゲ
ルプレート上でのTLCは反応完了を示した。TLC系
は酢酸エチルからなり、254nmで検出した。60℃
に冷却した後、反応ポットに酢酸エチル(18gal,
68L)を徐々に装入した。ヘキサン(合計18ga
l,68L)を濁りが生じるまで添加した。1/2時間
後、結晶化を開始させるために、残りのヘキサンを添加
した。スラリーを25℃に冷却し、3時間顆粒化した。
固体を濾過により採集し、酢酸エチルとヘキサンの1:
1混合物で洗浄した。湿潤ケークをそれ以上加熱せずに
真空乾燥して、目的アミド46.05Kg(72.8
%)を得た;融点81〜82℃。
g,251.8mol)および4−メトキシベンジルア
ミン(38.0Kg,277mol)を、100ガロン
のガラス内張りタンクに装入した。この溶液を80〜8
5℃に加熱し、この温度に16時間保持した。シリカゲ
ルプレート上でのTLCは反応完了を示した。TLC系
は酢酸エチルからなり、254nmで検出した。60℃
に冷却した後、反応ポットに酢酸エチル(18gal,
68L)を徐々に装入した。ヘキサン(合計18ga
l,68L)を濁りが生じるまで添加した。1/2時間
後、結晶化を開始させるために、残りのヘキサンを添加
した。スラリーを25℃に冷却し、3時間顆粒化した。
固体を濾過により採集し、酢酸エチルとヘキサンの1:
1混合物で洗浄した。湿潤ケークをそれ以上加熱せずに
真空乾燥して、目的アミド46.05Kg(72.8
%)を得た;融点81〜82℃。
【0182】
【化101】
【0183】分析:計算値C14H21NO3:C,66.
91;H,8.42;N,5.57.実測値:C,6
7.26;H,8.71;N,5.55. 実施例2 6−(4−メトキシベンジルアミノ)ヘキサン−3−オ
ール(3.0.0)
91;H,8.42;N,5.57.実測値:C,6
7.26;H,8.71;N,5.55. 実施例2 6−(4−メトキシベンジルアミノ)ヘキサン−3−オ
ール(3.0.0)
【0184】
【化102】
【0185】テトラヒドロフラン(121gal,45
8L)および水素化ホウ素ナトリウム(22.154K
g,585.6mol)を、清浄な乾燥および窒素パー
ジした500ガロンのガラス内張りタンクに装入した。
この懸濁液を20〜25℃で30分間撹拌し、次いで4
−ヒドロキシヘキサン酸4−メトキシベンジルアミド
(45.75Kg,182mol)を固体として添加し
た。30分後、反応物を5〜10℃に冷却し、温度を0
〜10℃に維持しながら4〜8時間かけて、テトラヒド
ロフラン(12gal,45.4L)中における酢酸
(9.1gal,34.4L)の溶液を添加した。水素
の除去を助けるために、タンクにわずかな窒素吹込みを
続けた。添加が終了した時点で反応物を20〜25℃に
高め、1時間撹拌した。反応温度を徐々に緩和な還流
(約66℃)にまで高め、この温度に16時間保持し
た。温度を<25℃に維持しながら、1N HClの添
加により反応停止した。過剰のテトラヒドロフランを大
気蒸留により除去した。得られた水溶液に酢酸エチルを
添加して、未反応アミドを抽出した。次いでこの酸性水
溶液をpH11にして生成物アミンを酢酸エチル中へ抽
出し、次の工程に用いるために保存した。生成物の酢酸
エチル溶液の一部を仕上げ処理して、最終収率および濃
度を算出した。この大規模試験での収率は55.0%で
あり、これは小規模での製造で得たもの(78.8%)
より低かった。大規模製造では反応停止後に未還元アミ
ド出発物質が12.8%あり、これが一部は収率低下の
原因であった。
8L)および水素化ホウ素ナトリウム(22.154K
g,585.6mol)を、清浄な乾燥および窒素パー
ジした500ガロンのガラス内張りタンクに装入した。
この懸濁液を20〜25℃で30分間撹拌し、次いで4
−ヒドロキシヘキサン酸4−メトキシベンジルアミド
(45.75Kg,182mol)を固体として添加し
た。30分後、反応物を5〜10℃に冷却し、温度を0
〜10℃に維持しながら4〜8時間かけて、テトラヒド
ロフラン(12gal,45.4L)中における酢酸
(9.1gal,34.4L)の溶液を添加した。水素
の除去を助けるために、タンクにわずかな窒素吹込みを
続けた。添加が終了した時点で反応物を20〜25℃に
高め、1時間撹拌した。反応温度を徐々に緩和な還流
(約66℃)にまで高め、この温度に16時間保持し
た。温度を<25℃に維持しながら、1N HClの添
加により反応停止した。過剰のテトラヒドロフランを大
気蒸留により除去した。得られた水溶液に酢酸エチルを
添加して、未反応アミドを抽出した。次いでこの酸性水
溶液をpH11にして生成物アミンを酢酸エチル中へ抽
出し、次の工程に用いるために保存した。生成物の酢酸
エチル溶液の一部を仕上げ処理して、最終収率および濃
度を算出した。この大規模試験での収率は55.0%で
あり、これは小規模での製造で得たもの(78.8%)
より低かった。大規模製造では反応停止後に未還元アミ
ド出発物質が12.8%あり、これが一部は収率低下の
原因であった。
【0186】
【化103】
【0187】GC質量分析:m/e,237(M+).
実施例3
N−(4−ヒドロキシヘキシル)−N−(4−メトキシ
ベンジル)オキサラミン酸エチルエステル(4.0.
0)
ベンジル)オキサラミン酸エチルエステル(4.0.
0)
【0188】
【化104】
【0189】酢酸エチル(158gal,598L)中
の6−(4−メトキシベンジルアミノ)ヘキサン−3−
オール(24Kg,101.1mol)を、清浄な乾燥
および窒素パージした500ガロンのガラス内張りタン
クに装入した。この溶液を0〜5℃に冷却し、次いで温
度を0〜5℃に維持しながら炭酸水素ナトリウム溶液
(16.988Kg,202.2mol、水51gal
(193L)中)を添加した。温度を0〜5℃に維持し
ながら約25分間かけて、酢酸エチル(20gal,7
5.7L)中におけるエチルオキサリルクロリド(1
6.566Kg,121.4mol)の溶液を添加し
た。反応物を20〜25℃に高め、この時点でHPLC
によれば反応は完了した。反応物をさらに16時間撹拌
して、残留エチルオキサリルクロリドを分解させた。下
側の水層を廃棄し、酢酸エチルを49gal(185.
5L)の水で洗浄した。層を分離した。残留酢酸エチル
を2NHCl溶液(5.6gal(21.2L)の濃H
Clプラス28.4gal(107.5L)の水)で洗
浄した。残留酢酸エチルを真空ストリッピングして、粗
生成物アミドを油として得た。29.296Kg(理論
値の85.9%)。
の6−(4−メトキシベンジルアミノ)ヘキサン−3−
オール(24Kg,101.1mol)を、清浄な乾燥
および窒素パージした500ガロンのガラス内張りタン
クに装入した。この溶液を0〜5℃に冷却し、次いで温
度を0〜5℃に維持しながら炭酸水素ナトリウム溶液
(16.988Kg,202.2mol、水51gal
(193L)中)を添加した。温度を0〜5℃に維持し
ながら約25分間かけて、酢酸エチル(20gal,7
5.7L)中におけるエチルオキサリルクロリド(1
6.566Kg,121.4mol)の溶液を添加し
た。反応物を20〜25℃に高め、この時点でHPLC
によれば反応は完了した。反応物をさらに16時間撹拌
して、残留エチルオキサリルクロリドを分解させた。下
側の水層を廃棄し、酢酸エチルを49gal(185.
5L)の水で洗浄した。層を分離した。残留酢酸エチル
を2NHCl溶液(5.6gal(21.2L)の濃H
Clプラス28.4gal(107.5L)の水)で洗
浄した。残留酢酸エチルを真空ストリッピングして、粗
生成物アミドを油として得た。29.296Kg(理論
値の85.9%)。
【0190】
【化105】
【0191】GC質量分析:m/e,337(M+).
実施例4
N−(4−メトキシベンジル)−N−(4−オキソ−ヘ
キシル)オキサラミン酸エチルエステル(5.0.0)
キシル)オキサラミン酸エチルエステル(5.0.0)
【0192】
【化106】
【0193】100ガロンのタンク内で、臭化カリウム
(593g,5mol)を水(5gal,18.9L)
に溶解した。塩化メチレン(34gal,128.7
L)中におけるオキサラミドアルコール(33.62K
g,99.6mol)の溶液を添加した。2,2,6,
6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(TEMP
O)フリーラジカル触媒(150g)を添加し、反応物
を0〜5℃に冷却した。温度を10〜15℃に維持しな
がら、新鮮な次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸カルシ
ウム(12.11Kg)および炭酸ナトリウム(17.
96Kg)から水(100gal,378.5L)中で
調製し、炭酸水素ナトリウム(1.7Kg)でpH9.
5に調整し、濾過して炭酸カルシウムを除去)を徐々に
添加した。反応終了後、層を分離し、水層を8ガロンの
塩化メチレンでさらに抽出した。有機層を合わせて、水
(3.84gal,14.5L)中の濃HCl(5.4
L)およびヨウ化カリウム(331g)からなる溶液で
洗浄した。次いで有機層を水(5.3gal,20L)
中におけるチオ硫酸ナトリウム(1197g)の溶液で
洗浄した。塩化メチレンを10gal(37.85L)
の水で洗浄し、次いで真空を付与せずにストリッピング
して油を得た。この油を50Lの反応器に移した後、さ
らにストリッピングした。収量33.407Kgの生成
物が得られたが、この物質は15重量%の塩化メチレン
を含有していた(NMRによる)。補正した収量は2
8.396Kg(理論値の85.0%)であった。
(593g,5mol)を水(5gal,18.9L)
に溶解した。塩化メチレン(34gal,128.7
L)中におけるオキサラミドアルコール(33.62K
g,99.6mol)の溶液を添加した。2,2,6,
6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(TEMP
O)フリーラジカル触媒(150g)を添加し、反応物
を0〜5℃に冷却した。温度を10〜15℃に維持しな
がら、新鮮な次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸カルシ
ウム(12.11Kg)および炭酸ナトリウム(17.
96Kg)から水(100gal,378.5L)中で
調製し、炭酸水素ナトリウム(1.7Kg)でpH9.
5に調整し、濾過して炭酸カルシウムを除去)を徐々に
添加した。反応終了後、層を分離し、水層を8ガロンの
塩化メチレンでさらに抽出した。有機層を合わせて、水
(3.84gal,14.5L)中の濃HCl(5.4
L)およびヨウ化カリウム(331g)からなる溶液で
洗浄した。次いで有機層を水(5.3gal,20L)
中におけるチオ硫酸ナトリウム(1197g)の溶液で
洗浄した。塩化メチレンを10gal(37.85L)
の水で洗浄し、次いで真空を付与せずにストリッピング
して油を得た。この油を50Lの反応器に移した後、さ
らにストリッピングした。収量33.407Kgの生成
物が得られたが、この物質は15重量%の塩化メチレン
を含有していた(NMRによる)。補正した収量は2
8.396Kg(理論値の85.0%)であった。
【0194】
【化107】
【0195】GC質量分析:m/e,335(M+).
実施例5
3−ヒドロキシ−1−(4−メトキシベンジル)−4−
プロピオニル−5,6−ジヒドロ−1H−ピリジン−2
−オン(6.0.0)
プロピオニル−5,6−ジヒドロ−1H−ピリジン−2
−オン(6.0.0)
【0196】
【化108】
【0197】清浄な乾燥した100ガロンのタンク内
で、オキサラミドケトン(28.296Kg,84.4
mol)を乾燥テトラヒドロフラン(28gal,10
6L)に溶解した。この溶液を300ガロンのタンク内
で、温度を<35℃に維持しながら30分間かけて、テ
トラヒドロフラン(42gal,159L)中における
カリウムt−ブトキシド(10.392Kg)の溶液に
添加した。HPLCによれば、20〜25℃で1時間
後、反応は完了した。反応物に水(98gal,371
L)、次いでイソ−プロピルエーテル(24gal,9
0.8L)を添加した。層を分離し、生成物をそのカリ
ウム塩として含有する水層を再度イソ−プロピルエーテ
ルで洗浄した。水層を真空中で一部蒸発させて残留TH
Fを除去し、6N HCl(4gal,15.1L)の
添加によりpH2.1に酸性化した。得られたスラリー
を濾過し、固体を水で洗浄した。生成物を50℃で風乾
して、生成物17.9Kg(73%)を得た。融点10
2〜103℃。
で、オキサラミドケトン(28.296Kg,84.4
mol)を乾燥テトラヒドロフラン(28gal,10
6L)に溶解した。この溶液を300ガロンのタンク内
で、温度を<35℃に維持しながら30分間かけて、テ
トラヒドロフラン(42gal,159L)中における
カリウムt−ブトキシド(10.392Kg)の溶液に
添加した。HPLCによれば、20〜25℃で1時間
後、反応は完了した。反応物に水(98gal,371
L)、次いでイソ−プロピルエーテル(24gal,9
0.8L)を添加した。層を分離し、生成物をそのカリ
ウム塩として含有する水層を再度イソ−プロピルエーテ
ルで洗浄した。水層を真空中で一部蒸発させて残留TH
Fを除去し、6N HCl(4gal,15.1L)の
添加によりpH2.1に酸性化した。得られたスラリー
を濾過し、固体を水で洗浄した。生成物を50℃で風乾
して、生成物17.9Kg(73%)を得た。融点10
2〜103℃。
【0198】
【化109】
【0199】実施例6
3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−4−プ
ロピオニル−5,6−ジヒドロ−1H−ピリジン−2−
オン(7.0.0)
ロピオニル−5,6−ジヒドロ−1H−ピリジン−2−
オン(7.0.0)
【0200】
【化110】
【0201】3−ヒドロキシ−1−(4−メトキシベン
ジル)−4−プロピオニル−5,6−ジヒドロ−1H−
ピリジン−2−オン(17.35Kg,60mol)お
よび炭酸セシウム(22.126Kg,67.9mo
l)を、清浄な乾燥した100ガロンのタンク内で乾燥
ジメチルホルムアミド(24gal,90.8L)に添
加した。確実に分散させるために、この懸濁液を半時間
撹拌した。温度を20〜25℃に維持しながら30分間
かけて、ジメチル硫酸(8.552Kg,67.8mo
l)をそのまま添加した。添加終了後、さらにDMF
(500ml)で滴下漏斗をタンクへすすぎ込んだ。反
応物を20〜25℃で16時間撹拌した。反応物を酢酸
エチル(108gal,408.8L)で希釈し、水
(22gal(83.3L)で4回)で洗浄した。酢酸
エチル溶液を水22gal(83.3L)中50%水酸
化ナトリウム6.94Lからなる溶液で洗浄し、次いで
水22gal(83.3L)中6.94Lの濃HClか
らなる溶液で洗浄した。有機溶液をブライン(14ga
l,53L)で洗浄することにより乾燥させた。酢酸エ
チルを真空ストリッピングすると油が得られ、これは次
の工程に用いるのに適していた。残留溶媒のNMR分析
に基づく推定収率は89%であった。少量の試料を分析
用に取り分けた。
ジル)−4−プロピオニル−5,6−ジヒドロ−1H−
ピリジン−2−オン(17.35Kg,60mol)お
よび炭酸セシウム(22.126Kg,67.9mo
l)を、清浄な乾燥した100ガロンのタンク内で乾燥
ジメチルホルムアミド(24gal,90.8L)に添
加した。確実に分散させるために、この懸濁液を半時間
撹拌した。温度を20〜25℃に維持しながら30分間
かけて、ジメチル硫酸(8.552Kg,67.8mo
l)をそのまま添加した。添加終了後、さらにDMF
(500ml)で滴下漏斗をタンクへすすぎ込んだ。反
応物を20〜25℃で16時間撹拌した。反応物を酢酸
エチル(108gal,408.8L)で希釈し、水
(22gal(83.3L)で4回)で洗浄した。酢酸
エチル溶液を水22gal(83.3L)中50%水酸
化ナトリウム6.94Lからなる溶液で洗浄し、次いで
水22gal(83.3L)中6.94Lの濃HClか
らなる溶液で洗浄した。有機溶液をブライン(14ga
l,53L)で洗浄することにより乾燥させた。酢酸エ
チルを真空ストリッピングすると油が得られ、これは次
の工程に用いるのに適していた。残留溶媒のNMR分析
に基づく推定収率は89%であった。少量の試料を分析
用に取り分けた。
【0202】
【化111】
【0203】GC質量分析:m/e,303(M+).
実施例7
二塩酸シクロペンチルヒドラジン
【0204】
【化112】
【0205】清浄な乾燥および窒素パージした100ガ
ロンのタンク内で、シクロペンタノール(6.127K
g,71.1mol)およびトリフェニルホスフィン
(18.667Kg,71.25mol)をテトラヒド
ロフラン(40gal)に溶解し、反応混合物を5℃に
冷却した。温度を<6℃に維持しながら約2時間かけ
て、テトラヒドロフラン(36L)中におけるアゾジカ
ルボン酸ジ−t−ブチル(14.9Kg,64.7mo
l)の溶液を添加した。反応物を5時間撹拌すると、温
度は徐々に20〜25℃に高まった。20℃の反応物に
6N HCl(26.5L)を添加した。反応物を20
〜25℃で24時間撹拌し、この時点で出発物質は反応
し終えた。水(10gal,37.85L)を添加し、
テトラヒドロフランを真空蒸留により除去した。濃縮中
にトリフェニルホスフィンオキシドが沈殿し、さらに2
0gal(75.7L)の水を添加した。反応物を冷却
し、塩化メチレン(30gal,113.6L)を添加
した。層を分離し、水層を塩化メチレン(10gal,
37.85L)でさらに2回抽出した。水層を蒸留して
水を除去した。容量の減少に伴い、イソプロパノール
(20gal(75.7L)、3回)を添加して残留水
を共沸除去した。得られたスラリーを濾過し、固体を真
空オーブン乾燥して、多数回の採集により7.682K
g(理論値の68.6%)を得た。この物質は二塩酸塩
であることが解明された。融点189〜194℃。
ロンのタンク内で、シクロペンタノール(6.127K
g,71.1mol)およびトリフェニルホスフィン
(18.667Kg,71.25mol)をテトラヒド
ロフラン(40gal)に溶解し、反応混合物を5℃に
冷却した。温度を<6℃に維持しながら約2時間かけ
て、テトラヒドロフラン(36L)中におけるアゾジカ
ルボン酸ジ−t−ブチル(14.9Kg,64.7mo
l)の溶液を添加した。反応物を5時間撹拌すると、温
度は徐々に20〜25℃に高まった。20℃の反応物に
6N HCl(26.5L)を添加した。反応物を20
〜25℃で24時間撹拌し、この時点で出発物質は反応
し終えた。水(10gal,37.85L)を添加し、
テトラヒドロフランを真空蒸留により除去した。濃縮中
にトリフェニルホスフィンオキシドが沈殿し、さらに2
0gal(75.7L)の水を添加した。反応物を冷却
し、塩化メチレン(30gal,113.6L)を添加
した。層を分離し、水層を塩化メチレン(10gal,
37.85L)でさらに2回抽出した。水層を蒸留して
水を除去した。容量の減少に伴い、イソプロパノール
(20gal(75.7L)、3回)を添加して残留水
を共沸除去した。得られたスラリーを濾過し、固体を真
空オーブン乾燥して、多数回の採集により7.682K
g(理論値の68.6%)を得た。この物質は二塩酸塩
であることが解明された。融点189〜194℃。
【0206】
【化113】
【0207】実施例8
1−シクロペンチル−3−エチル−6−(4−メトキシ
ベンジル)−1,4,5,6−テトラヒドロピラゾロ
[3,4−c]ピリジン−7−オン(8.0.0)
ベンジル)−1,4,5,6−テトラヒドロピラゾロ
[3,4−c]ピリジン−7−オン(8.0.0)
【0208】
【化114】
【0209】清浄な乾燥した100ガロンのタンク内
で、3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−4
−プロピオニル−5,6−ジヒドロ−1H−ピリジン−
2−オン(14.71Kg,47.76mol)をテト
ラヒドロフラン(10.5gal,39.7L)に溶解
した。二塩酸シクロペンチルヒドラジン(7.664K
g,44.3mol)を添加し、メタノール、THFお
よびHClを除去するために反応物を窒素で掃引しなが
ら、反応混合物を徐々に約88℃に加温した。変換が完
了するまでHPLCにより反応を監視した。大部分の場
合、一夜加熱する必要があった。ポットの反応生成物は
粘稠な暗色の油であった。分析のために1−シクロペン
チル−3−エチル−6−(4−メトキシベンジル)−
1,4,5,6−テトラヒドロピラゾロ[3,4−c]
ピリジン−7−オンの試料を取り分けた。
で、3−メトキシ−1−(4−メトキシベンジル)−4
−プロピオニル−5,6−ジヒドロ−1H−ピリジン−
2−オン(14.71Kg,47.76mol)をテト
ラヒドロフラン(10.5gal,39.7L)に溶解
した。二塩酸シクロペンチルヒドラジン(7.664K
g,44.3mol)を添加し、メタノール、THFお
よびHClを除去するために反応物を窒素で掃引しなが
ら、反応混合物を徐々に約88℃に加温した。変換が完
了するまでHPLCにより反応を監視した。大部分の場
合、一夜加熱する必要があった。ポットの反応生成物は
粘稠な暗色の油であった。分析のために1−シクロペン
チル−3−エチル−6−(4−メトキシベンジル)−
1,4,5,6−テトラヒドロピラゾロ[3,4−c]
ピリジン−7−オンの試料を取り分けた。
【0210】
【化115】
【0211】GC質量分析:m/e,353(M+).
この工程の生成物は直接に次の工程に使用でき、または
前記のようにp−トルエンスルホン酸塩もしくはベンゼ
ンスルホン酸塩として精製できる。 実施例9 1−シクロペンチル−3−エチル−6−(4−メトキシ
ベンジル)−1,4,5,6−テトラヒドロピラゾロ
[3,4−c]ピリジン−7−オンのp−トルエンスル
ホン酸塩もしくはベンゼンスルホン酸塩の分離 粗製ラクタム(1g,2.83mmol)を酢酸エチル
(5ml)に溶解し、酢酸エチル(2ml)中における
無水p−トルエンスルホン酸(0.487g,2.83
mmol)の溶液で処理した。塩が混合物から結晶化
し、次いでこれを冷却および濾過して、1.21gの純
トシラート塩を白色固体として81%の収率で得た。融
点110〜113.8℃。
前記のようにp−トルエンスルホン酸塩もしくはベンゼ
ンスルホン酸塩として精製できる。 実施例9 1−シクロペンチル−3−エチル−6−(4−メトキシ
ベンジル)−1,4,5,6−テトラヒドロピラゾロ
[3,4−c]ピリジン−7−オンのp−トルエンスル
ホン酸塩もしくはベンゼンスルホン酸塩の分離 粗製ラクタム(1g,2.83mmol)を酢酸エチル
(5ml)に溶解し、酢酸エチル(2ml)中における
無水p−トルエンスルホン酸(0.487g,2.83
mmol)の溶液で処理した。塩が混合物から結晶化
し、次いでこれを冷却および濾過して、1.21gの純
トシラート塩を白色固体として81%の収率で得た。融
点110〜113.8℃。
【0212】分析:計算値C28H35N3O5S:C,6
3.98;H,6.71;N,7.99;S,6.1
0.実測値:C,63.83;H,6.69;N,8.
02;S,6.14. ベンゼンスルホン酸塩を同じ方法で形成した。 融点126.6〜131.4℃。
3.98;H,6.71;N,7.99;S,6.1
0.実測値:C,63.83;H,6.69;N,8.
02;S,6.14. ベンゼンスルホン酸塩を同じ方法で形成した。 融点126.6〜131.4℃。
【0213】分析:計算値C27H33N3O5S:C,6
3.38;H,6.50;N,8.21.実測値:C,
63.09;H,6.48;N,8.21. これらの結晶質塩をいずれも次の例においてトリフルオ
ロ酢酸およびメタンスルホン酸による脱保護反応に使用
できる。 実施例10 1−シクロペンチル−3−エチル−1,4,5,6−テ
トラヒドロピラゾロ[3,4−c]ピリジン−7−オン
(9.0.0)
3.38;H,6.50;N,8.21.実測値:C,
63.09;H,6.48;N,8.21. これらの結晶質塩をいずれも次の例においてトリフルオ
ロ酢酸およびメタンスルホン酸による脱保護反応に使用
できる。 実施例10 1−シクロペンチル−3−エチル−1,4,5,6−テ
トラヒドロピラゾロ[3,4−c]ピリジン−7−オン
(9.0.0)
【0214】
【化116】
【0215】上記の製造例で得た反応混合物を55℃に
冷却し、50〜60℃の温度を維持しながらこれにトリ
フルオロ酢酸(87.3Kg,764mol)を徐々に
添加した。最初の1/3の装入は発熱性であり、外部冷
却が必要であった。メタンスルホン酸(6342ml,
97.7mol)を添加し、反応物を約70℃に2時間
加温した。反応物を20〜25℃に冷却し、塩化メチレ
ン(17gal,64L)を添加し、次いで水(17g
al,64L)を徐々に添加した。層を分離し、水層を
さらに水(6gal,22.7L)で希釈し、次いで塩
化メチレン(6gal,22.7L)で再抽出した。塩
化メチレン層を合わせて水(29gal,110L)と
混合し、次いで飽和炭酸水素ナトリウム(約45ga
l,170L)の添加によりpHを約7.0にした。層
を分離し、塩化メチレンを大気蒸留して、約9gal
(35L)にした。酢酸エチル(13gal,49L)
を添加し、反応混合物を蒸留して、約9gal(35
L)にした。得られたスラリーを冷却し、顆粒化した。
固体を濾過により採集し、酢酸エチルで洗浄し、40℃
で完全真空下で真空乾燥した。収量は7.91Kg、7
1.2%であった。融点152〜153℃。
冷却し、50〜60℃の温度を維持しながらこれにトリ
フルオロ酢酸(87.3Kg,764mol)を徐々に
添加した。最初の1/3の装入は発熱性であり、外部冷
却が必要であった。メタンスルホン酸(6342ml,
97.7mol)を添加し、反応物を約70℃に2時間
加温した。反応物を20〜25℃に冷却し、塩化メチレ
ン(17gal,64L)を添加し、次いで水(17g
al,64L)を徐々に添加した。層を分離し、水層を
さらに水(6gal,22.7L)で希釈し、次いで塩
化メチレン(6gal,22.7L)で再抽出した。塩
化メチレン層を合わせて水(29gal,110L)と
混合し、次いで飽和炭酸水素ナトリウム(約45ga
l,170L)の添加によりpHを約7.0にした。層
を分離し、塩化メチレンを大気蒸留して、約9gal
(35L)にした。酢酸エチル(13gal,49L)
を添加し、反応混合物を蒸留して、約9gal(35
L)にした。得られたスラリーを冷却し、顆粒化した。
固体を濾過により採集し、酢酸エチルで洗浄し、40℃
で完全真空下で真空乾燥した。収量は7.91Kg、7
1.2%であった。融点152〜153℃。
【0216】
【化117】
【0217】実施例11
1−シクロペンチル−7−エトキシ−3−エチル−4,
5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン
(10.0.0)
5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン
(10.0.0)
【0218】
【化118】
【0219】塩化メチレン(10.8L)中におけるテ
トラフルオロホウ酸トリエチルオキソニウム(3.37
1Kg,17.74mol)の溶液を、塩化メチレン
(7.2L)中における1−シクロペンチル−3−エチ
ル−1,4,5,6−テトラヒドロピラゾロ[3,4−
c]ピリジン−7−オン(3.6Kg,15.43mo
l)の懸濁液に、約40分間かけて徐々に添加した。次
いでこの溶液を18〜22℃で約21時間反応させた。
反応終了後、有機溶液を10%炭酸ナトリウム水溶液
(36L)で洗浄し、蒸発させて油を得た。これを直接
に次の工程に用いた。この工程についての収率は92.
9%であった。
トラフルオロホウ酸トリエチルオキソニウム(3.37
1Kg,17.74mol)の溶液を、塩化メチレン
(7.2L)中における1−シクロペンチル−3−エチ
ル−1,4,5,6−テトラヒドロピラゾロ[3,4−
c]ピリジン−7−オン(3.6Kg,15.43mo
l)の懸濁液に、約40分間かけて徐々に添加した。次
いでこの溶液を18〜22℃で約21時間反応させた。
反応終了後、有機溶液を10%炭酸ナトリウム水溶液
(36L)で洗浄し、蒸発させて油を得た。これを直接
に次の工程に用いた。この工程についての収率は92.
9%であった。
【0220】
【化119】
【0221】GC質量分析:m/e,261(M+).
実施例12
8−シクロペンチル−6−エチル−3−チオフェン−2
−イル−5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,
8−ペンタアザ−as−インダセン
−イル−5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,
8−ペンタアザ−as−インダセン
【0222】
【化120】
【0223】50ガロンのタンク内で、1−シクロペン
チル−7−エトキシ−3−エチル−4,5−ジヒドロ−
1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン(3.739K
g,14.3mol)および2−チオフェンカルボン酸
ヒドラジド(2.237Kg,15.8mol)を、1
−ブタノール(37L)中の溶液として約90℃に48
時間加熱した。この時点で若干の1−ブタノールが留出
し、水が共沸除去された。反応物を低容量に濃縮し、4
ガロンの塩化メチレン(4gal,15L)を添加し
た。有機溶液を1N HCl(8gal,30.3L)
で2回洗浄し、蒸留により濃縮して低容量にした。濃縮
物にイソプロパノール(16L)を添加し、得られたス
ラリーを冷却および顆粒化した。生成物を濾過により採
集し、40℃で真空オーブン乾燥した。収量は白色固体
3.25Kg(67%)であった。融点126℃。
チル−7−エトキシ−3−エチル−4,5−ジヒドロ−
1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン(3.739K
g,14.3mol)および2−チオフェンカルボン酸
ヒドラジド(2.237Kg,15.8mol)を、1
−ブタノール(37L)中の溶液として約90℃に48
時間加熱した。この時点で若干の1−ブタノールが留出
し、水が共沸除去された。反応物を低容量に濃縮し、4
ガロンの塩化メチレン(4gal,15L)を添加し
た。有機溶液を1N HCl(8gal,30.3L)
で2回洗浄し、蒸留により濃縮して低容量にした。濃縮
物にイソプロパノール(16L)を添加し、得られたス
ラリーを冷却および顆粒化した。生成物を濾過により採
集し、40℃で真空オーブン乾燥した。収量は白色固体
3.25Kg(67%)であった。融点126℃。
【0224】
【化121】
【0225】分析:計算値C18H21N5S:C,63.
69;H,6.24;N,20.63.実測値:C,6
3.82;H,6.30;N,20.77. 実施例13 3−t−ブチル−8−シクロペンチル−6−エチル−
5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペン
タアザ−as−インダセン
69;H,6.24;N,20.63.実測値:C,6
3.82;H,6.30;N,20.77. 実施例13 3−t−ブチル−8−シクロペンチル−6−エチル−
5,8−ジヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペン
タアザ−as−インダセン
【0226】
【化122】
【0227】1−シクロペンチル−7−エトキシ−3−
エチル−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−
c]ピリジン(5g,19.4mmol)および2,2
−ジメチルプロピオンカルボン酸ヒドラジド(2.48
Kg,21.4mol)を、1−ブタノール(30m
l)中の溶液として48時間加熱還流した。溶媒を減圧
下で蒸発させ、残留油を塩化メチレンに溶解した。有機
溶液を1N HCl(50ml)で洗浄し、塩化カルシ
ウムで乾燥させた。この溶液を濾過し、真空中で蒸発さ
せ、粗生成物をイソプロパノールから結晶化した。収量
は灰白色固体2.76g(45%)であった。融点15
0〜151℃。
エチル−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−
c]ピリジン(5g,19.4mmol)および2,2
−ジメチルプロピオンカルボン酸ヒドラジド(2.48
Kg,21.4mol)を、1−ブタノール(30m
l)中の溶液として48時間加熱還流した。溶媒を減圧
下で蒸発させ、残留油を塩化メチレンに溶解した。有機
溶液を1N HCl(50ml)で洗浄し、塩化カルシ
ウムで乾燥させた。この溶液を濾過し、真空中で蒸発さ
せ、粗生成物をイソプロパノールから結晶化した。収量
は灰白色固体2.76g(45%)であった。融点15
0〜151℃。
【0228】
【化123】
【0229】分析:計算値C18H27N5:C,68.9
7;H,8.68;N,22.34.実測値:C,6
9.05;H,8.89;N,22.46.
7;H,8.68;N,22.34.実測値:C,6
9.05;H,8.89;N,22.46.
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C07D 471/14 102
C07D 471/04 106
C07B 61/00 300
C07D 211/86
CA(STN)
REGISTRY(STN)
Claims (10)
- 【請求項1】 式(1.0.0)の8−シクロペンチル
−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H
−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセ
ン化合物: 【化1】 およびその医薬的に許容しうる塩[式中−R1は、下記
のものよりなる群から独立して選択される員子であり:
水素;(C1−C6)アルキル;(C1−C4)アルコキ
シ;(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキル;
(C2−C8)アルケニル;(C3−C7)シクロアルキル
およびその1′−メチル;(C3−C7)シクロアルキル
(C1−C2)アルキル;O、S、S(=O)2、N、N
R3、OとNまたはNR3、SまたはS(=O)2とNま
たはNR3、およびNまたはNR3とNまたはNR3より
なる群から独立して選択される1または2個の異種原子
を含む飽和または不飽和(C4−C7)複素環−(C
H2)n基(nは0、1および2の整数である);ここ
で: −−R3は、水素または(C1−C6)アルキルである;
あるいは−R1は、式(1.1.0)の基であり: 【化2】 ここで: −−aは、1〜5から選択される整数であり; −−bおよびcは、それぞれ独立して0および1から選
択される整数であり; −−R5は、下記のものよりなる群から独立して選択さ
れる員子であり:水素;ヒドロキシ;(C1−C4)アル
キル;(C2−C4)アルケニル;(C1−C4)アルコキ
シ;(C3−C6)シクロアルコキシ;ハロゲン;トリフ
ルオロメチル;CO2R3a;CONR3aR3b;NR3aR
3b;NO2;およびSO2NR3aR3b;ここで: −−−R3aおよびR3bは、それぞれ独立して水素および
(C1−C4)アルキルよりなる群から選択され; −−−Zは、O、S、S(=O)2、C(=O)、また
はNR3であり;そして −−−Yは、−(C1−C4)アルキレン−または−(C
2−C4)アルケニレン−であり、これらはいずれもヒド
ロキシでモノ置換されていてもよく;ここで: −−前記のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ア
ルコキシアルキルおよび複素環式基はそれぞれ、(C1
−C2)アルキル、トリフルオロメチル、およびハロゲ
ンよりなる群から独立して選択される員子を含む0〜3
個の置換基で置換されている]の製造方法であって、
(a)ガンマ−カプロラクトンおよびp−メトキシベン
ジルアミンの無溶媒反応混合物を加熱し、これにより式
(2.0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護され
たアミド化合物が生成し: 【化3】 (b)式(2.0.0)のアミド化合物を還元し、これ
により式(3.0.0)のp−メトキシベンジルでN−
保護されたアミノアルコール化合物が生成し: 【化4】 (c)式(3.0.0)のアミノアルコール化合物をエ
チルオキサリルクロリドでアシル化し、これにより式
(4.0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護され
たオキサラミン酸エチルエステル化合物が生成し: 【化5】 (d)式(4.0.0)のオキサラミン酸エチルエステ
ル化合物を酸化し、これにより式(5.0.0)のp−
メトキシベンジルでN−保護されたオキサラミドケトン
化合物が生成し: 【化6】 (e)式(5.0.0)のオキサラミドケトン化合物を
閉環し、これにより式(6.0.0)のp−メトキシベ
ンジルでN−保護されたピリジノン化合物が生成し: 【化7】 (f)式(6.0.0)のピリジノン化合物をO−メチ
ル化し、これにより式(7.0.0)のp−メトキシベ
ンジルでN−保護された3−メトキシ−ピリジノン化合
物が生成し: 【化8】 (g)式(7.0.0)の3−メトキシ−ピリジノン化
合物をシクロペンチルヒドラジンで処理し、これにより
式(8.0.0)のp−メトキシベンジルでN−保護さ
れたピラゾロピリジノン化合物が生成し: 【化9】 (h)式(8.0.0)のピラゾロピリジノン化合物
を、それからp−メトキシベンジル基を除去することに
より脱保護し、これにより式(9.0.0)のラクタム
化合物が生成し: 【化10】 (i)式(9.0.0)のラクタム化合物をエステル化
し、これにより式(10.0.0)の対応するイミノエ
ステル(イミデート)化合物が生成し: 【化11】 (j)式(10.0.0)のイミノエステル(イミデー
ト)化合物を式(11.0.0)のカルボン酸ヒドラジ
ド化合物: 【化12】 [式中、R1は前記に示したものと同じ意味をもつ]で
処理し;これにより式(1.0.0)の8−シクロペン
チル−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−
4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−イン
ダセン化合物が生成することを含む方法。 - 【請求項2】 工程(j)において、式(11.0.
0)のカルボン酸ヒドラジド化合物: 【化1】 [式中、R1は2−チオフェンまたはt−ブチルであ
る]について、1−ブタノール中における式(10.
0.0)の化合物、および2−チオフェンカルボン酸ヒ
ドラジドまたは2,2−ジメチルプロピオンカルボン酸
ヒドラジドの溶液を反応混合物として調製し;この反応
混合物を85〜95℃の温度で、36〜60時間加熱す
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 反応混合物を90℃の温度で48時間加
熱する、請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 式(1.0.1)の8−シクロペンチル
−6−エチル−3−チオフェン−2−イル−5,8−ジ
ヒドロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−a
s−インダセンおよび式(1.0.2)の8−シクロペ
ンチル−6−エチル−3−t−ブチル−5,8−ジヒド
ロ−4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−
インダセン: 【化14】 が生成する、請求項2記載の方法。 - 【請求項5】 式(1.0.0)の8−シクロペンチル
−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H
−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセ
ン化合物: 【化2】 およびその医薬的に許容しうる塩[式中−R1は、下記
のものよりなる群から独立して選択される員子であり:
水素;(C1−C6)アルキル;(C1−C4)アルコ
キシ;(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルキ
ル;(C2−C8)アルケニル;(C3−C7)シクロ
アルキルおよびその1′−メチル;(C3−C7)シク
ロアルキル(C1−C2)アルキル;O、S、S(=
O)2、N、NR3、OとNまたはNR3、SまたはS
(=O)2とNまたはNR3、およびNまたはNR3と
NまたはNR3よりなる群から独立して選択される1ま
たは2個の異種原子を含む飽和または不飽和(C4−C
7)複素環−(CH2)n基(nは0、1および2の整
数である);ここで:−−R3は、水素または(C1−
C6)アルキルである;あるいは−R1は、式(1.
1.0)の基であり: 【化3】 ここで: −−aは、1〜5から選択される整数であり; −−bおよびcは、それぞれ独立して0および1から選
択される整数であり; −−R5は、下記のものよりなる群から独立して選択さ
れる員子であり:水素;ヒドロキシ;(C1−C4)ア
ルキル;(C2−C4)アルケニル;(C1−C4)ア
ルコキシ;(C3−C6)シクロアルコキシ;ハロゲ
ン;トリフルオロメチル;CO2R3a;CONR3a
R3b;NR3aR3b;NO2;およびSO2NR
3aR3b;ここで:−−−R3aおよびR3bは、そ
れぞれ独立して水素および(C1−C4)アルキルより
なる群から選択され; −−−Zは、O、S、S(=O)2、C(=O)、また
はNR3であり;そして −−−Yは、−(C1−C4)アルキレン−または−
(C2−C4)アルケニレン−であり、これらはいずれ
もヒドロキシでモノ置換されていてもよく;ここで: −−前記のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ア
ルコキシアルキルおよび複素環式基はそれぞれ、(C1
−C2)アルキル、トリフルオロメチル、およびハロゲ
ンよりなる群から独立して選択される員子を含む0〜3
個の置換基で置換されている]の製造方法であって、 (a)ガンマ−カプロラクトンおよびp−メトキシベン
ジルアミンの無溶媒反応混合物を85〜85℃の温度に
16時間加熱し、これにより式(2.0.0)のp−メ
トキシベンジルでN−保護されたアミド化合物が生成
し: 【化4】 (b)還元剤として水素化ホウ素ナトリウムNaBH4
を、酢酸または酢酸のテトラヒドロフラン(THF)溶
液を含むプロトン源と共に用い、両方をテトラヒドロフ
ランTHFよりなる溶媒中で一緒にして、式(2.0.
0)のアミド化合物を還元し;その際、水素化ホウ素ナ
トリウムをTHFに添加した後、式(2.0.0)のア
ミド化合物を固体として反応混合物に添加し、次いでこ
れを冷却し;この反応混合物にTHF中の酢酸を添加
し、次いでこれを60〜70℃の緩和な還流温度に16
時間加熱し;副生物として水素ガスを分離し、過剰の試
薬を分解するために1N HClを添加した後、未反応
アミドを酢酸エチル抽出により分離し;次いで式(3.
0.0)の生成物を酢酸エチル中へ抽出しうるように反
応混合物のpHを11に高め、そして次の工程に使用す
るために保持し;これにより式(3.0.0)のp−メ
トキシベンジルでN−保護されたアミノアルコール化合
物が生成し: 【化5】 (c)炭酸水素ナトリウム水溶液を処理するためのショ
ッテン−バウマン反応条件に従って、式(3.0.0)
のアミノアルコール化合物を酢酸エチル中の溶液として
のエチルオキサリルクロリドでアシル化し;その際、起
きる反応は発熱発熱であるので、エチルオキサリルクロ
リドを20〜30分間かけて添加し、反応が1〜2時間
で終了するまで反応温度を0〜5℃に維持し;次いで、
未反応エチルオキサリルクロリドが分解により分離され
るように、反応混合物を20〜25℃で16時間撹拌
し;これにより式(4.0.0)のp−メトキシベンジ
ルでN−保護されたオキサラミン酸エチルエステル化合
物が生成し: 【化6】 (d)式(4.0.0)のオキサラミン酸エチルエステ
ル化合物を、触媒2,2,6,6−テトラメチル−1−
ピペリジニルオキシフリーラジカル(TEMPO)の存
在下で次亜塩素酸ナトリウムにより酸化し、その際、次
亜塩素酸ナトリウム溶液は、酸化を実施するとき、次亜
塩素酸カルシウムおよび炭酸ナトリウムを水に溶解し、
得られた溶液のpHを炭酸水素ナトリウムで9.5に調
整し、次いでこの溶液を濾過して溶液中に残留する炭酸
カルシウム副生物を分離することを含む方法で新たに調
製され;さらに反応混合物を塩化メチレンCH2Cl2
中における式(4.0.0)の化合物の溶液として調製
し;水に溶解した臭化カリウムKBrを添加し;これに
TEMPO触媒を添加し、反応混合物を0〜5℃の温度
に冷却し;次いで反応混合物を10〜15℃の温度に保
持しながら、酸化剤次亜塩素酸ナトリウムを徐々に添加
し;これにより式(5.0.0)のp−メトキシベンジ
ルでN−保護されたオキサラミドケトン化合物が生成
し: 【化7】 (e)式(5.0.0)のオキサラミドケトン化合物を
ディックマン縮合反応条件下で閉環し、その際、テトラ
ヒドロフラン、ジ−イソ−プロピルエーテル、メチルt
−ブチルエーテルまたはトルエン中のカリウムt−ブト
キシドからなる比較的強い塩基の存在下で反応を実施
し;その際、反応混合物の温度を35℃より低く維持し
ながら塩基を30分間かけて徐々に添加し、反応は1.
0時間で終了し、反応混合物は20〜25℃であり;こ
れにより式(6.0.0)のp−メトキシベンジルでN
−保護されたピリジノン化合物が生成し: 【化8】 (f)式(6.0.0)のピリジノン化合物をジメチル
硫酸でO−メチル化し;その際、反応混合物をジメチル
ホルムアミド(DMF)溶媒により炭酸セシウムCs2
CO3の存在下で調製し、反応混合物の温度を20〜2
5℃に維持しながらジメチル硫酸を30分間かけて徐々
に添加し;次いで反応混合物をその温度に16時間保持
し;これにより式(7.0.0)のp−メトキシベンジ
ルでN−保護された3−メトキシ−ピリジノン化合物が
生成し: 【化9】 (g)式(7.0.0)の3−メトキシ−ピリジノン化
合物を二塩酸シクロペンチルヒドラジンで処理し;その
際、反応混合物をテトラヒドロフラン(THF)溶媒で
調製し、反応混合物を88℃に12時間加熱し、メタノ
ール、THFおよびHClを除去するために反応混合物
を窒素で掃引し;これにより式(8.0.0)のp−メ
トキシベンジルでN−保護されたピラゾロピリジノン化
合物が生成し: 【化10】 その際、式(8.0.0)の化合物をさらに精製せずに
次のプロセス工程に使用してもよく、または式(8.
0.0)の化合物を酢酸エチルに溶解した後、酢酸エチ
ルに溶解した無水p−トルエンスルホン酸もしくは酢酸
エチルに溶解したベンゼンスルホン酸で処理することに
よりp−トルエンスルホン酸塩もしくはベンゼンスルホ
ン酸塩として精製してもよく;その際、各塩はこうして
形成された反応混合物から結晶化し、これを次いで冷却
および濾過して純粋なトシラートまたはベンゼンスルホ
ン酸塩が得られ; (h)式(8.0.0)のピラゾロピリジノン化合物
を、それからp−メトキシベンジル基を除去することに
より脱保護し;その際、反応混合物を55℃の温度で調
製し;次いでトリフルオロ酢酸(TFA)を徐々に添加
し、TFAの最初の添加により発熱反応条件が生じ、こ
れを外部冷却する必要があり;次いでメタンスルホン酸
CH3SO3Hを反応混合物に添加し、その温度を70
℃に高め、この温度に反応混合物を2時間保持し;次い
で反応混合物を20〜25℃の温度に冷却し;これによ
り式(9.0.0)のラクタム化合物が生成し: 【化11】 (i)式(9.0.0)のラクタム化合物をトリエチル
オキソニウムテトラフルオロボレート(CH3CH2)
3OBF4によりエステル化し;その際、塩化メチレン
中におけるトリエチルオキソニウムテトラフルオロボレ
ート(CH3CH2)3OBF4の溶液を塩化メチレン
中における式(9.0.0)のラクタム化合物の懸濁液
に40分間かけて徐々に添加することにより、反応混合
物を調製し;次いで反応混合物を18〜22℃の温度に
21時間維持し;これにより式(10.0.0)の対応
するイミノエステル(イミデート)化合物が生成し: 【化12】 (j)式(10.0.0)のイミノエステル(イミデー
ト)化合物を式(11.0.0)のカルボン酸ヒドラジ
ド化合物: 【化13】 [式中、R1は2−チオフェンまたはt−ブチルであ
る]で処理し;その際、1−ブタノール中における式
(10.0.0)の化合物、および2−チオフェンカル
ボン酸ヒドラジドまたは2,2−ジメチルプロピオンカ
ルボン酸ヒドラジドの溶液を反応混合物として調製し;
この反応混合物を90℃の温度に48時間加熱し;これ
により式(1.0.1)の8−シクロペンチル−6−エ
チル−3−チオフェン−2−イル−5,8−ジヒドロ−
4H−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−イン
ダセンおよび式(1.0.2)の8−シクロペンチル−
6−エチル−3−t−ブチル−5,8−ジヒドロ−4H
−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセ
ン: 【化14】 が生成することを含む方法。 - 【請求項6】 式(1.0.0)の8−シクロペンチル
−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H
−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセ
ン化合物: 【化28】 およびその医薬的に許容しうる塩[式中、R1は請求項
1に定めたものである]を製造するための改良方法であ
って、(a)式(9.0.0)のラクタム化合物: 【化29】 をエステル化し、これにより式(10.0.0)の対応
するイミノエステル(イミデート)化合物が生成し: 【化30】 (b)式(10.0.0)のイミノエステル(イミデー
ト)化合物を式(11.0.0)のカルボン酸ヒドラジ
ド化合物: 【化31】 [式中、R1は請求項1に定めたものである]で処理
し;これにより式(1.0.0)の8−シクロペンチル
−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H
−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセ
ン化合物が生成することを含む方法。 - 【請求項7】 式(1.0.0)の8−シクロペンチル
−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H
−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセ
ン化合物: 【化32】 およびその医薬的に許容しうる塩[式中、R1は請求項
1に定めたものである]を製造するための改良方法であ
って、式(10.0.0)のイミノエステル(イミデー
ト)化合物: 【化33】 を式(11.0.0)のカルボン酸ヒドラジド化合物: 【化34】 [式中、R1は請求項1に定めたものである]で処理
し;これにより式(1.0.0)の8−シクロペンチル
−6−エチル−3−[置換]−5,8−ジヒドロ−4H
−1,2,3a,7,8−ペンタアザ−as−インダセ
ン化合物が生成することを含む方法。 - 【請求項8】 それぞれ下記の式(8.1.0)および
式(8.1.1)のp−メトキシベンジルでN−保護さ
れたピラゾロピリジノン化合物のトシラート塩およびベ
シラート塩よりなる群から選択される員子を含む化合
物: 【化35】 【化36】 - 【請求項9】 式(10.0.0)のイミノエステル
(イミデート)化合物: 【化37】 およびその医薬的に許容しうる塩。 - 【請求項10】 下記の式(10.1.0)および式
(10.2.0)のトシラート塩およびベシラート塩か
ら選択される、請求項9記載の化合物: 【化38】
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