JP3509267B2 - イオントラップ質量分析方法および装置 - Google Patents
イオントラップ質量分析方法および装置Info
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Description
析方法及び装置に関する。
おいて超微量有機分子の検出が必要となっている。これ
らに於ける分析装置には多数の試料を分析する必要性か
ら、高感度性に加え、分析装置の簡便性、安価性が要求
されている。このような状況において、イオントラップ
型質量分析法はそれらを達成する手段として従来から多
く利用されている。それは、この分析法による装置が、
小型で簡便あること、分析可能な質量範囲が1から60
0程度と広く有機分子の質量分析に対応可能なこと、そ
してイオンを蓄積してから分析するので、高周波四重極
質量フィルタよりは、高感度であることによる。
術の全般的詳説はマーチら著:クアドロポール ストレ
ージ マス スペクトロメトリ(文献1:R.E.March an
d R.J.Hughes:Quadrupole Storage Mass Spectrometry,
John Wiley & Sons 1989)に記述されている。
からなる。第1にイオンを発生するイオン源、第2にイ
オンを蓄積する高周波四重極電極、そして第3に分析対
象イオンを質量分析し検出するイオン検出手段である。
種のイオン源が開発されている。もっとも簡単なイオン
化手段は、トラップ電極中に入射した試料に電子線を照
射してイオン化する方法である。そして最近では、環境
計測分野では分析試料の分離を行うためのガスクロマト
グラフ、液体クロマトグラフを組み合わせた大気圧イオ
ン化法、化学的イオン化法が用いられる。また半導体製
造分野ではレーザ表面脱離、レーザイオン化法等が用い
られる。
極、すなわちイオントラップ本体は、イオンを3次元高
周波四重極電場によって捕捉するポールトラップを用い
る(図1)。そのイオンを捕捉する原理の詳細は(文献
1)に記載されている。特に本発明に関与するイオント
ラップ内のイオンの安定性を記述する2つのパラメータ
は、aパラメータ及びqパラメータである。r方向とz
方向の2つのパラメータはそれぞれ、(数1)、(数
2)で与えられる。
それぞれ高周波電場の振幅、周波数、Uは直流電圧値、
そして2r0はリング電極の内径である。この2つのパ
ラメータを用いると、イオンが捕捉される条件は(図
2)の太線で囲まれた安定領域で与えられる。
検出手段は、質量に依存したイオンの振動を測定する方
法である(米国特許2、939、952)。イオントラ
ップ内部では、イオンは高周波四重極電場から受ける調
和型の平均ポテンシャル(擬ポテンシャルと呼ばれる)
によって捕捉されている。そしてイオンは擬ポテンシャ
ルの中で調和振動する。この調和振動運動は永年運動と
呼ばれる。とくに直流電圧が0の場合すなわち、ar=
az=0の場合、その周波数はパラメータqを通じて電
荷質量比に比例する。すなわちその周波数は ωr=Ωqr/2√2 (数3) ωz=Ωqz/2√2=2ωr (数4) で与えられる。ここでωrは、r方向の永年振動数、ωz
は、z方向の永年振動数である。そこで分析対象イオン
の永年運動振動数を知ることにより質量分析が可能とな
る。初期の測定手段は、イオントラップ電極内部で振動
するイオンが、イオントラップ電極に誘導する電流を測
定することによる。しかし、この方法は、極微少電流を
検出する必要があり、高感度化は困難である。この方法
による最少検出イオン数は1000個程度である。
5年に発明された「質量選択不安定モード操作方法」
(米国特許4、540、884)である。直流電圧0の
条件では各質量のイオンはq軸上に並ぶ(図2−(2)
の直線)。そして、qz<0.91を満たすイオンがイ
オントラップ内部に捕捉される。すなわち、 m>2QU/(0.91Ω2r0 2) (数5) を満たすイオンが捕捉される。
さく取り、多数種のイオンが安定である高周波振幅条件
でイオンを蓄積する。その後イオンを捕捉している高周
波振幅を、小振幅側から高振幅側に掃引する。この操作
により、イオントラップ内部でのイオン蓄積条件が、軽
いイオンより重いイオンの順に不安定となる。そこで、
軽いイオンより重いイオンの順にイオントラップ電極か
らz軸方向に向けて排出される。この排出されたイオン
の量を高周波振幅の掃引と同期して測定することによ
り、イオントラップ内部にトラップされていたイオン種
とその量を知ることができる。以上が質量選択不安定モ
ード操作方法である。この発明により、適用質量範囲、
分解能そして操作性が向上し、イオントラップ質量分析
器が実用の域に入った。
る質量選択不安定モード操作方法」が発明された(特開
平5−121042にその記述が見られる。また米国特
許では米国特許4、736、101がこの特許に対応す
る)。この発明は特に分子イオンの化学反応、イオン−
分子間反応の研究に有効である。イオントラップ電極に
イオン捕捉用高周波電場とは別に、低周波数電圧を印加
する。この低周波により分子イオンは振動し、残留ガス
イオンと衝突を起こす。この衝突で分子イオンは破壊さ
れ、娘イオンが生成される。この娘イオンを質量選択不
安定モード操作方法を用いて質量分析することにより、
親分子イオンの構造を示すスペクトルを得ることが出来
る。これが共鳴放出にかかる質量選択不安定モード操作
方法である。またはこの方法はMS−MSモードもしく
はタンデム質量分析の動作と呼ぶ場合もある。この動作
をn回繰り返したタンデム質量分析方法を、n回繰返し
タンデム質量分析方法と呼ぶ。この方法の発明で、イオ
ントラップ質量分析法はイオン−分子反応の研究の手段
としても重要となった。
イオンを残し、バックグランドとなるイオンを選択的に
排除することにより分析感度を向上する手段が発明され
た(米国特許5、134、286)。これはイオンを蓄
積している間に、バックグランドとなるイオンの永年運
動と同振動数の交流電場を与えて、バックグランドイオ
ンを共鳴振動させ、トラップ電極外部に放出させること
による。
検出の最少検出感度は、ほぼ100個である(文献
1)。この感度は、イオントラップ電極からイオンを排
出させるときの損失量および、イオン検出器の信号雑音
比によって決まっている。従来法によってはこれ以上の
感度向上は望めない。
析対象イオンを排出させる破壊計測となっているため
に、質量スペクトルを得た段階で分析装置内のイオンは
なくなってしまう。そこで、MS−MS分析法、もしく
はn回繰返しタンデム質量分析法において、中間段階の
生成物の質量スペクトルを得ることが不可能であった。
そのため、N段目までの娘イオンのスペクトルを得るた
めには、n=1からNまでのN階の試料導入が必要とな
り、より多くの試料イオンを必要とする原因となってい
た。また分析時間の増大につながっていた。
は、分析対象イオンが100個以下と少ない場合、さら
には1個しか含まれない場合でもそれを非破壊的に検出
できる高感度イオン検出手段を与えることにある。ま
た、MS−MS分析、もしくは、n回繰返しタンデム質
量分析法において、各段階で生成されたイオン種を同定
しながら、分析を進める方法を提供することにある。こ
れにより、高精度かつ迅速により微量の試料にて質量ス
ペクトルを得る手段を提供することにある。
を光学的手段でイオンを検出することにより解決する。
すなわち分析対象イオンに分析交流電場を印加し、その
周波数を掃引した時、分析対象イオンがその永年運動振
動数において共鳴振動していることを光学的手段で検出
する。その原理図を(図3)に示した。以下にこれにつ
いて説明する。分析対象イオンに加え、電荷質量比が既
知であり、しかも強い蛍光を発するイオンをイオントラ
ップに同時に捕捉する。この蛍光を発するイオンを以下
では検知用イオンと呼ぶ。図3では、黒丸が分析対象イ
オン、白丸が検知用イオンを表す。さらにこの検知用イ
オンの運動を観察するために検知用イオンを光励起する
ための光を照射し、散乱された蛍光を観察する。そし
て、分析用交流電場(Acosωt)を周波数掃引しな
がら印加する。分析対象イオンの永年運動振動数が分析
用交流電場の周波数と一致すると、分析対象イオンは共
鳴振動する。このとき分析対象イオンは検知用イオンと
クーロン衝突を起こすので、後者の運動を乱すこととな
る。そこで蛍光を発する検知用イオンの運動変化を光学
的に検知すれば、分析対象イオンの共鳴振動状況を観測
することができる。検知用イオンへの分析対象イオンの
共鳴振動の影響は分析対象イオンの量に依存するので、
検知用イオンの運動の変化量をとらえることにより分析
対象イオンの量も計測できる。上記の原理に基づく本発
明を以下では蛍光質量分析法と呼ぶ。
て、検知用イオンの個数を調節する。それは、検知用イ
オンが少なすぎると十分な光量を得ることが出来ずに、
十分な感度を得ることが出来ないためであり、逆に検知
用イオンが多すぎると分析対象イオンが検知用イオンを
十分振動させることが出来ないためである。一般には分
析対象イオンの量は未知である。そこで、測定を行いな
がら、徐々に分析対象イオンを加えていき、最良の信号
を得るように調節する。
分析対象イオンが共鳴振動した時に検知用イオンを観察
するのに十分な程度に大きくなければならない。しか
し、振幅が大きすぎると分析対象イオンがイオントラッ
プ電極から失われてしまうので、交流電場の振幅は分析
対象イオンがイオントラップから失われない最大電圧よ
りは小さく取る。
知用イオンの運動エネルギーが増加する。増加させ続け
るとイオントラップからイオンが抜け出してしまうの
で、それらの持つ運動エネルギーを散逸させる必要があ
る。そのために、運動エネルギーを奪う過程、すなわ
ち、冷却過程が必要である。そのために、イオントラッ
プ四重極電極部分を100Pa以下の希薄ヘリウムガス
雰囲気に置く。分析対象イオン及び検知用イオンがヘリ
ウムガス原子と衝突することにより、運動エネルギーが
散逸する。
は、具体的には、検知用イオンの平均速度の増加であ
る。これは、クーロン衝突により、分析対象イオンから
運動エネルギーを受け取ることによる。平均速度の増大
の結果、検知用イオンの空間分布が拡大する。
するために、以下に示す4つの方法のいずれかを使用す
る。
イオンの運動変化を測定する第一の方法は、鋭く絞った
光束をイオントラップ電極中心に照射する方法である
(図4)。検知用イオンの空間分布が拡大することによ
り、レーザ光束内部に存在する検知用イオンの個数が減
少する。すなわちこの方法では、分析対象イオンが共鳴
振動をしているときには、蛍光強度が共鳴振動していな
いときと比べ減少する変化として測定される。この減少
量より、分析対象イオンの数がわかる。特に微小変化の
場合は両者は線形関係にある。この場合、(図18)の
様な質量スペクトルが観察される。
イオンの運動変化を測定する第二の方法は、イオントラ
ップ電極内部に広く均一に光を照射する方法である(図
5)。検知用イオンの空間分布が拡大することにより、
蛍光を発する空間分布が増大する。すなわち、分析対象
イオンが共鳴振動をしているときには、蛍光強度が共鳴
振動していないときと比べ、蛍光を発する空間分布が拡
大する変化として測定される。この拡大量より分析対象
イオン数がわかる。検知用イオン分布の直径の変化を測
定すると、(図19)の様な質量スペクトルが観察され
る。
イオンの運動変化を測定する第三の方法は、鋭く絞った
光束をイオントラップ電極中心からずらして照射する方
法である(図6)。検知用イオンの空間分布が拡大する
ことにより、レーザ光束内部に存在する検知用イオンの
個数が増加する。すなわち分析対象イオンが共鳴振動を
しているときには、蛍光強度が共鳴振動していないとき
と比べ増加する変化として測定される。この増加量から
分析対象イオンの個数がわかる。特に微小変化の場合は
両者は線形関係にある。この場合、(図19)の様な質
量スペクトルが観察される。
イオンの運動変化を測定する第四の方法は、特に吸収ス
ペクトル幅が狭い検知用イオンを用いた場合に関する。
この場合、検知用イオンの運動速度が増大すると、その
吸収スペクトル幅はドップラ効果により拡張される(図
7)。そこで、単一モードレーザ光束の波長を検知用イ
オンの吸収スペクトルの中心波長に合わせておくと、検
知用イオンの運動速度が増大することにより、光の吸収
確率が減少する。すなわちこの方法では分析対象イオン
が共鳴振動をしているときには、蛍光強度が共鳴振動し
ていないときと比べ減少する変化として測定される。こ
の減少量よりイオンの個数がわかる。特に微小変化の場
合は両者は線形関係にある。この場合、(図18)の様
な質量スペクトルが観察される。
化量と分析対象イオン数との間には関数関係が成り立
つ。特に微少に振動させる領域において線形関係が成り
立つ。そこで、分析対象イオンを振動させる分析交流電
場の振幅は、蛍光の変化量を十分な検出感度で検出でき
る範囲で出来るだけ小さく設定する。
を向上する方法を説明する。
とにより蛍光質量分析法の感度を向上する方法を提供す
る。すなわち、イオントラップ電極を1つ乃至複数の貫
通孔を持つ薄い金属、もしくは金属網で構成し、これに
近接して光導波路を結合し、この光導波路を通じて光検
出器に導くことにより、集光効率を上げる方法である。
また別の方法は、イオントラップ電極を上記構成とし、
これに近接して集光光学レンズもしくは集光鏡を設置
し、これらで集光された蛍光を光検出器に導くことによ
り、集光効率を上げる方法である。
手段を与えることにより、蛍光質量分析法の感度を向上
する方法を提供する。
せる分析交流電圧の振幅を変調して、この変調周波数で
蛍光強度変化、もしくは空間分布変化を同期測定するこ
とである。このとき、変調周波数は、分析対象イオン、
および検知用イオンの永年運動振動数よりも小さい値に
とる。同期測定にはロックイン検出法を用いる。
光質量分析の方法その4に於いては、以下の方法を用い
て感度を向上させることが出来る。それは検知用イオン
の蛍光強度もしくは蛍光像の振動を直接検出するもので
ある。検知用イオンの振動周波数成分は、2つがある。
第一の検知用イオンの振動周波数成分は、検知用イオン
の永年運動振動数と考えられる。これは検知用イオンの
持つ運動エネルギーが増大するので、その基本振動であ
る永年運動に同期した変調が現れることによる。第二の
検知用イオンの振動周波数成分は分析対象イオンの永年
運動振動数である。分析対象イオンが周期的に検知用イ
オンに衝突することにより、この振動周波数成分を持
つ。
ために照射光束を検知用イオンの振動運動と平行な運動
成分を持つように入射する。すなわちイオンを振動させ
る分析交流電場の電場方向と照射光束の為す角度を、8
5度以下に取る。この光の入射方法により、検知用イオ
ンがレーザ光束と平行の運動成分を持つときと、反平行
の運動成分を持つときでは、ドップラ効果により検知用
イオンが照射光を吸収かつ散乱する確率が異なる。すな
わち、検知用イオンが発する蛍光強度は検知用イオンの
振動周波数で変調されている。そこで、蛍光強度を検知
用イオンの振動数、すなわち検知用イオンの永年運動振
動数、もしくは分析交流電圧の周波数で同期測定すれ
ば、検知用イオンの振動状態を直接観察したことにな
る。以上により、迷光の影響を受けなくなるので、感度
を向上することが出来る。
方法を拡張して、多種の分析対象イオンの永年運動周波
数を含む分析交流電圧を印加する。これはたとえば、白
色雑音もしくは、パルス電圧を印加することにより達成
する。このときの分析対象イオンが発する蛍光強度をフ
ーリエ変換することにより、一度に多種の分析イオンの
永年運動振動数と存在量を測定することが出来る。
オンとしてレーザ冷却可能なイオン種を用い、これに対
しレーザ冷却法を適用する。レーザ冷却法にはいくつか
の原理がある。そのなかでも、もっとも冷却効率のよい
方法はドップラ冷却法である。これに関する理論はゴー
ドンらによる論文に記述されている(文献2:J.P.Gord
on and A.Ashkin : Physical Review vol.A21 p1606(19
80))。
能とする。まず、そのレーザ冷却されているイオンの運
動エネルギーを奪い去ることが出来る。そして、冷却前
にはドップラー効果により広がっていたイオンの吸収ス
ペクトル線が、レーザ冷却後には、ほぼ自然幅程度まで
狭くなる。そして冷却されたイオンは強い共鳴散乱光を
発し、たった1つのイオンでも観察可能になる(文献
3:F.Diedrich et al.:Physical Review Letters vol.
59 p2931(1987))。十分に冷却されたイオンは、互い
にクーロン力により反発し合い、等間隔に並ぶ秩序状
態、すなわちウィグナ結晶の状態になる(文献3)。そ
してレーザ冷却可能なイオンと同時にレーザ冷却できな
いイオンが捕捉されている場合、後者もクーロン力によ
り前者と結合しているので、同時に冷却される(文献
4:D.J.Wineland et al.:IEEE Transactions on Ultra
sonics, Ferroelectrics, and Frequency Control. vo
l.37 p515 (1990))。この現象は協調冷却と呼ばれてい
る。
イオン種は限られている。その代表的なイオンは、アル
カリ土類金属の1価の正イオンである。比較的簡便にレ
ーザ冷却可能な安定同位体イオンを(表1)に挙げた。
ザ冷却可能なイオンを用い、それにレーザ冷却法を適用
すれば、以下のようにさらに検出感度をあげることが出
来る。
対象イオンと検知用イオンを合わせて106個以下、約
100個程度以上捕捉している場合を考える。この場合
はレーザ冷却法を適用することにより、きわめて強い蛍
光を得ることが出来る。これにより、信号雑音比を大き
く取ることができ、高感度となる。
散逸はレーザ冷却によるので、ヘリウムガスは特に必要
としないか、もしくは0.01Pa以下の希薄なヘリウ
ムガス雰囲気にする。
レーザ冷却光の波長を(図8)の様に、自然幅の2分の
1だけ、長波長側に合わせる。このとき、もっとも高い
レーザ冷却効率を得ることが出来ると同時に、十分強い
蛍光も得ることが出来る。
めて少数だけ蓄積されている場合を考える。レーザ冷却
法と協調冷却効果により分析対象イオンを含んだヴィグ
ナ結晶が形成されることになる。このとき、ヴィグナ結
晶を画像として観測すると、強い共鳴散乱光を発するレ
ーザ冷却可能な検知用イオンに対し、分析対象イオンは
発光していない格子点として観測できる(図9)。これ
によりまず、検知イオン以外のイオンが含有されている
ことが確認できる。ここに分析交流電場を周波数掃引し
ながら印加する。その周波数が分析対象イオンの永年振
動数に一致したとき分析対象イオンが振動を始める。そ
して、ヴィグナ結晶を乱す。この結晶状態の乱れが生じ
たときの分析交流周波数を知れば、分析対象イオンの永
年振動数を知ることができる。すなわち、分析対象イオ
ンの電荷質量比を知ることが出来る。
て、映像として測定することができる。また、検知用イ
オンの速さが増大するので、ドップラ効果の影響を受け
る。そこで光散乱の確率が減少するので、蛍光強度を検
出する手段を用いて測定すれば、蛍光強度の減少として
測定される。
方法において特に有用なレーザ冷却可能なイオン種はバ
リウムイオンである。特に同位体存在比の大きい138
の質量数を持つ同位体を利用することが有効である。
重いことである。バリウムイオンを用いれば、イオント
ラップ内部に質量数の大きな分析対象イオンを同時にト
ラップできる。バリウムイオンに対し(数1)のqz値
を0.5から0.9までになるように高周波電場を印加
することにより、バリウムイオンよりも約10倍程度ま
での重い質量数の分析対象イオンを同時にトラップ出来
る。そこでこのようにqz値を選ぶことにより、バリウ
ムイオンよりも重いイオン、すなわち質量数にして10
0から1000程度までの分析対象イオンの質量分析が
可能となる。逆にバリウムイオンに対しqz値を0.1
付近になるように高周波電場を印加することにより、バ
リウムイオンよりも約10分の1程度軽い質量数の分析
対象イオンまでを同時にトラップ出来る。そこでこのよ
うにqz値を選ぶことにより、質量数にして10から1
00程度までの軽い分析対象イオンの質量分析が可能と
なる。バリウムイオンと同程度の質量を持つ分析対象イ
オンを質量分析する場合は、バリウムイオンに対するq
z値を0.2から0.5近辺の値に取ればよい。以上バ
リウムイオンのqz値を適当に調節することにより、本
発明のイオン検出方法で分析可能な質量範囲は10から
1000程度までとなる。
用いる理由はレーザ光源に関する。バリウムイオンをレ
ーザ冷却するために必要なレーザ光は、(62S1/2)準
位から(62P1/2)準位への光学遷移に対応するほぼ4
93.2nmの波長のレーザ光と、(52D3/2)準位か
ら(62P1/2)準位への光学遷移に対応するほぼ64
9.9nmの波長のレーザ光の二種である。過去におけ
るバリウムイオンのレーザ冷却用のレーザ光は高価で大
型のイオンレーザ装置と色素レーザ装置を組み合わせて
発生させていたので、汎用的な質量分析装置に組み合わ
せることは困難である。本発明では半導体レーザ用い
て、この問題を解決し、低価格、小型でかつ高感度の質
量分析法を提供する。
を蛍光として発するので、蛍光測定には493.2nm
の蛍光を検出する。
る光源として、984.4nmの光を発光する、InG
aAsP、InGaAs、もしくはGaAsの材料で作
った、複数量子井戸構造を持つ発光体からなる単一モー
ド半導体レーザを用いる。このレーザ発振周波数を、外
部共振器によりMHz程度に安定化する。そしてこの半
導体レーザが発生した光を非線形光学結晶のうち、KD
P、ADP、LiIO3、LiNbO3、BBO、もしく
はKTPの内の1つからなる波長変換器に入射する。以
上により、493.2nmの波長を持つ光を発生する。
発光する光源として、AlGaInPを材料とする歪み
複数量子井戸半導体レーザを用いる。
法では、イオントラップ内部に蓄積されているイオン数
が104個程度以上の場合、イオン群はレーザ冷却によ
りエネルギーを失い、イオントラップの中心にあるポテ
ンシャルの底の狭い空間に高密度に存在するようにな
る。そのため、イオントラップ内部の各イオンは隣接す
るイオンの電荷の影響を強く受ける。これはイオントラ
ップ質量分析器の質量分解能を低下させる。この効果は
空間電荷効果による分解能の低下と呼ばれる。そこで、
本発明を実施する際には、イオントラップとしてポール
トラップに代え、線形イオントラップ(M.G.Raizen et
al.:Journal of Modern Optics vol.39 p233(1992))を
用いることが有効となる。(図10)にはその断面を示
した。線形イオントラップ電極は断面が四重極構造をし
た4本の電極を組み合わせる。そして両端からのイオン
の漏出を避けるために、両端に直流電圧を印加できる構
造とする。そのイオンを捕捉できる安定領域は、(数
6)の2つのパラメータa,qを用いて、(図11)の
太線内部の領域で与えられる。
の場合の(数1)と一致する。そこで、本発明の蛍光質
量分析法を線形イオントラップを用いて実施する場合、
ポールトラップで説明してきたイオンの蓄積範囲に関す
る議論はすべて、a=az、q=qzとおきかえることが
できる。
より、以下の5つの利点が生まれる。まず、第一にイオ
ンは線形イオントラップ内部で直線上に並ぶので、3次
元トラップに比べ空間電荷効果を大きく軽減することが
できる。第二に多数のイオンを中心軸上に高周波を感じ
ることなく捕捉することが出来る。そこで、高周波によ
る加熱の効果がないため、到達温度が3次元トラップに
比べ低くできる。第三に中心軸上にレーザ冷却光を入射
することにより、イオン群とレーザ光の相互作用領域を
大きく取り、レーザ冷却効率を上げることが出来る。第
四にレーザ冷却されたイオンは中心軸上に配列するた
め、非発光点の観測が容易である。そして、第五に線形
イオントラップは両端が解放されているため、他の線形
イオントラップや質量フィルタを直結することが容易で
ある。
部分でレーザ冷却可能なイオンの純度を高めておき、光
学的に不純物が混在しないことを確認し、混合前に冷却
した上で、分析対象イオンと混合することが達成され
る。
に線形イオントラップを適用する提案が存在する(米国
特許4、755、670)。しかし、この手法では以下
の理由により十分な質量分解能を得ることが出来なかっ
た。それはこの特許に於いても指摘しているように、線
形四重極電極構造の両端に、電極構造の両端からのイオ
ンの漏れを抑えるための直流電圧を印加できる手段を設
ける必要があるためである。すなわちこの直流電圧によ
りイオントラップ内部の長軸方向に不均一な直流電場が
印加されるので、永年運動振動数が位置依存性を持つこ
とになり、その影響を受けて、十分な質量分解能を得る
ことが出来なかったのである。本発明では、この問題を
レーザ冷却の実施により解決する。すなわち、レーザ冷
却の実施により、イオントラップ内部のイオンの運動エ
ネルギーはほぼ0となるので、微弱な直流電圧におい
て、イオンの漏出を抑えることが出来る。これにより、
線形イオントラップを用いた高分解能質量分析を可能と
する。以下にその操作方法を示す。
と同形状に製作する。このことにより、3つの部分の静
電容量をそろえることが出来る。よって、3つの部分に
印加される高周波振幅を容易にそろえることが出来る。
分析対象イオンおよびレーザ冷却可能な検知用イオンを
線形イオントラップ内部に蓄積する段階では、両イオン
は高い運動エネルギーを有しているので線形イオントラ
ップの両端からのイオンの漏出を防ぐための直流電圧を
印加しておく。つづいて、イオン群のレーザ冷却を行
う。これにより、イオン群の持つ運動エネルギーは減少
するので、もはやイオントラップの両端からのイオンの
漏出を防ぐための直流電圧は高い値を必要としない。そ
こでレーザ冷却後に直流電圧値を微少値にする。その値
は、線形イオントラップ電極の中心にある分析対象イオ
ンの永年運動振動数と端電極の近くなる分析対象イオン
の永年運動振動数の差が質量数にして1以下になるよう
にする。これにより、線形イオントラップを用いた高分
解能質量分析が可能となる。
イオンの自由な運動を妨げ、かつイオンをイオントラッ
プ部分の長手方向中心部分に引きつける空間ポテンシャ
ルを作る電極もしくは電極対を、線形イオントラップ電
極部分に追加する。そしてこの電極もしくは電極対に
は、分析対象イオンおよび検知用イオンの極性と逆極性
の微弱局所電場を印加する。その電極形状は、印加され
る電位が長軸方向で緩やかに変わるように、この電極構
造は、電極中心を頂点とし、イオントラップ電極端部に
おいてイオントラップ電極中心軸から離れるように三角
形状とすると効果的である。そして印加する電圧値は、
イオンが引きつけられている部分に存在する分析対象イ
オンの永年運動振動数と、それ以外の部分に存在する分
析対象イオンの永年運動振動数の差が質量数にして、1
よりも十分に小さく取る。これにより、第一にイオン群
は電極中心に集まるので、線形電極構造の端部に印加さ
れる直流電圧の影響を軽減することが出来る。第二に、
光学的に検出する場合、蛍光観察系が望む電極中心部分
にイオンを集めることが出来るので、検知用イオンの蛍
光の集光効率を上げることが出来る。
段をここで与える。検知用イオンの永年運動を直接分析
交流電場で共振させると、蛍光強度は大きく減少する。
検知用イオンのイオン種は既知であるので、この検知用
イオンが共鳴振動する振動数を測定することにより、分
析交流周波数と質量数の対応を付けることが出来る。す
なわち、質量尺度の校正の手段となる。
段を与える。本発明の蛍光質量分析法によれば、イオン
トラップ内部の分析対象イオン数の検出範囲は一個か
ら、最大106個であり、従来の質量選択不安定モード
によるイオン検出手段のイオン数検出範囲は100個か
ら最大106個である。そこで、100個以上の分析対
象イオン数の検出の場合は、両者のイオン数の校正がで
きる。また本発明では、1から100個までの間では1
個精度の絶対数測定が出来るので従来法の絶対イオン数
校正が達成出来ることとなる。
S分析法に適用する。分析過程が非破壊であるために、
親となるイオンを非破壊で分析し、そのイオン種を同定
した上で、反応を起こさせ、この反応によって生じた娘
イオン、さらには孫イオン等々の同定が出来る。つまり
n回繰返しタンデム質量分析法を生成物を順次質量分析
し、その中間イオン種を追跡しながら行うことが可能と
なる。これは高分子等の構造決定に役立つ。
数の大きな分子に適応する場合は、検知用イオンとし
て、蛍光を発する分子を用いる。特に有機シンチレータ
物質が有効である。検出原理はいままで述べてきたもの
と等しい。ただし、蛍光を発する分子の質量は検知用イ
オンをトラップした時点で、検知用イオンの質量分析を
行うことにより確定しておく。
量分析法において、イオントラップ内部のイオン数が1
個程度でも質量分析可能となり、高感度で、かつ非破壊
の質量分析法を提供できる。そして中間生成物の質量分
析を行いながら、n回繰返しタンデム質量分析法が可能
となり、高感度で分子−イオン反応を調べることが出来
る。
極、検知用イオンとしてバリウムイオンを用いる実施例
である。レーザ冷却により検知用イオンと分析対象イオ
ンとを同時に冷却した状態で、分析交流電圧を周波数掃
引しながら印加する。そのときの散乱光強度の変化を測
定することにより質量分析を行う。
ラップ電極10乃至12、イオントラップ高周波電源1
3、分析交流電源14、試料導入装置15と試料線源1
6、バリウム原子線源電源17およびバリウム原子線源
18、電子銃電源19および電子銃20、レーザ冷却用
レーザ装置21、レンズ22、そして集光装置(レンズ
系)23及び光検出器(光電子増倍管)24、パルス計
数装置25、イオン検出器26、パルス計数装置27、
並びに制御用、データ収集用コンピュータ28からな
る。以上の内イオントラップ電極、試料線源、バリウム
原子線源、電子銃、イオン検出器を真空容器中に納め
る。
る。イオントラップ電極はリング電極10とエンドキャ
ップ電極11及び12からなる。電極は内部に四重極電
場が形成されるように成形する。すなわち、円筒座標系
を用い、回転軸方向をz軸、回転半径方向をr軸とする
と、電極表面を(数7)で表される形状に作る(図
1)。
る。本実施例ではr0を10mmとする。とくに、エン
ドキャップ電極11は、金属網で作り、光が透過出来る
ようにする。そして、エンドキャップ電極12は、穴を
穿ち、イオンをイオントラップ外部に排出することが出
来るようにする。
する。2つのエンドキャップ電極11、12を印加高周
波周波数に対し接地電位とし、リング電極10に高周波
電源13を用いて高周波電圧を印加する。この高周波電
圧がイオントラップ電極内部に作り出す四重極高周波電
場によりイオンを3次元的に捕捉する。本実施例では高
周波周波数は実施の容易さから、500kHzとする。
すると、本実施例の検知イオンであるバリウムイオンに
対してqz値を0から0.92を得るためには、高周波
振幅の範囲は(数1)より、V=0から450Vを必要
とする。
イオンを用いる。高周波振幅は分析対象イオンの質量数
に応じて調節する。高周波振幅をバリウムイオンに対し
qz値を0.1に取ることにより、このイオンとほぼ等
しい質量のイオンから10分の1程度の軽いイオンまで
同時に捕捉できる。すなわちこの場合、分析対象イオン
の適用質量範囲は質量数で約10から約150までとな
る。また、バリウムイオンに対しqz値を0.9に取る
ことにより、バリウムイオンよりも10倍程度重いイオ
ンまで同時に捕捉できる。すなわちこの場合、分析対象
イオンの適用質量範囲は質量数で約100から約100
0までとなる。
3は、LC共振回路を用いて実施する。イオントラップ
電極をコンデンサとし、これに高周波昇圧トランスの2
次側コイルを結合してLC共振回路とする。その共振周
波数を500kHzとする。このLC共振回路はトラン
スの1次側より入力する500kHzの周波数をもつ高
周波電力により共振させる。印加高周波振幅の調節はこ
の入力高周波電力の電力値を可変とすることで実現す
る。
波数500kHzにおいて接地電位となるようにする。
そして両エンドキャップ電極間には、分析交流電源14
を用いて分析交流電圧(400kHz以下)を印加す
る。この分析交流電圧印加回路のQ値は低く抑えておく
必要がある。それは、分析交流電圧を周波数掃引したと
きの振幅の周波数依存性を抑えるためである。
ントラップ内部に於いてバリウム原子線に電子線を照射
し、イオン化することにより生成する。電子線は、タン
グステンフィラメントを加熱した際に発生する熱電子を
100Vの直流電位差で加速する構造の電子銃20にお
いて発生する。電子線はヴェーネルト電極構造で集束す
る。そして電子線のスイッチは加速電圧のオンオフ制御
により行う。バリウム原子線源18はバリウム金属を加
熱することにより発生させたガスをイオントラップ内部
に導く構造である。バリウム原子線源にはシャッタを取
り付け、バリウム原子線の入射をその開閉により制御す
る。バリウムイオンを生成するとき以外はシャッタを閉
めて、電極のバリウム原子による汚染と、分析対象イオ
ン注入時のバリウムイオンの混入を避ける。
析対象分子成分を分離し、この精製された試料が試料線
源16に送られる。ここで試料導入装置はガスクロマト
グラフ、液体クロマトグラフ等である。試料線源にはシ
ャッタが取り付けられていて任意に試料原子線の入射を
制御できる。入射された試料は電子銃で発生した電子線
を照射してイオン化し、分析対象イオンとする。この際
の電子線のエネルギーは10電子ボルトから200電子
ボルトの間とし、試料の種類により、試料イオンが破壊
されにくいように任意の値に調整する。
ーザ冷却するための冷却光を発生させる。バリウムイオ
ンをレーザ冷却する場合は493.4nmと649.9
nmの二種のレーザ光が必要である。そのレーザ冷却光
源として、2台のリング色素レーザ装置を用いる。その
実施には(表1)の文献を参照する。または、リング色
素レーザの代わりに半導体レーザを用いても良い。特に
493nmの光を発振するレーザ装置には光周波数安定
度1MHzと光周波数を連続に掃引する機能が必要であ
る。
ラップ電極の隙間から入射する。入射角度はz軸に対し
55度の角度を為す。レンズは、前後左右に任意に可動
するようにしておく。レンズの位置を移動することによ
り、「蛍光質量分析の方法」その1からその4のいずれ
かを実施する。すなわち、「蛍光質量分析の方法その
1」(図4)の方法を実施するには、レーザ光を鋭く絞
ってそのビームウエストがイオントラップ電極の中心に
なるようにレンズを設置する。「蛍光質量分析の方法そ
の2」(図5)の方法を実施するには、レーザ光を広い
範囲にわたり照射できるようにレーザ光を弱く絞って入
射する。「蛍光質量分析の方法その3」(図6)の方法
を実施するにはレーザ光を鋭く絞り、そのビームウエス
トがイオントラップ電極の中心より、1mm程度ずれる
ようにレンズを設置する。「蛍光質量分析の方法その
4」(図7)の方法を実施するには、レーザ光を広い範
囲にわたり照射できるようにレーザ光を弱く絞って入射
する。ビーム配置は(図4)と等しい。
合の(図4)のビーム配置とする。
手段として集光レンズ23と光電子増倍管24を用い
る。そして493.4nmの光を選択的に通過させるた
めの干渉フィルタを光電子増倍管の受光面の直前に設置
する。集光レンズ23と光電子増倍管24は(図12)
の様に金属網で作ったエンドキャップ電極12を通し
て、イオントラップ内部を観察するように配置する。そ
して光電子増倍管が発生したパルスをパルス計数装置2
5で計数する。
によるイオン検出を併用するために、イオン検出器26
をエンドキャップ電極12の穴から排出されたイオンを
検出できるように設置する。
4、レーザ装置21の周波数制御、原子線源電源19、
試料導入装置15および電子銃電源17の制御とパルス
計数の結果処理はコンピュータ28で行う。
13)。はじめに分析対象イオンを捕捉する(図13−
(1))。そして検出対象とならないバックグランドイ
オンをイオントラップから排出する(図13−
(2))。これは分析交流電圧回路を使って、2つのエ
ンドキャップ間にバックグランドイオンの永年運動振動
数と等しい周波数の交流電圧を印加し、バックグランド
イオンを共鳴振動させ、それをトラップ外部に飛び出さ
せることに依る。バックグランドイオン除去後、検知用
イオンであるバリウムイオンをイオントラップに追加蓄
積する(図13−(3))。この分析対象イオンを含有
するイオン群にレーザ冷却光を照射し冷却する(図13
−(4))。このとき、レーザ光周波数を長波長側から
短波長側に挿引すると効率的に冷却が進む。冷却により
イオンの運動エネルギーが減少し、冷却前はドップラ効
果で広がっていた散乱スペクトルの幅が減少していく。
そして強い共鳴散乱光を放つようになる。この共鳴散乱
光が観察されるようになったらレーザ光波長を固定す
る。イオン群が熱平衡状態に到り蛍光強度が安定するま
で待つ(図13−(5))。そして2つのエンドキャッ
プ電極に交流電圧を印加し周波数挿引する(図13−
(6))。印加交流電圧周波数が分析対象イオンの振動
周波数と一致すると、イオン群はエネルギーを吸収しイ
オン群温度が上昇するので、散乱スペクトルの幅が増大
する。これはレーザ光波長を固定した状態では蛍光強度
の低下として観察される。この様子を光電子増倍管24
で検出することにより分析対象イオンの存在を検知す
る。
を向上する蛍光強度測定方法を示す。
数の不安定性である。この影響を低減するには以下の方
法がある。まず、分析交流電源の振幅を変調し、光強度
の変調量を同期検出する方法である。もしくはバリウム
イオン、もしくは分析対象イオンの永年運動周波数に同
期した光強度検出を行う。実施はロックインアンプを用
いれば容易に実施できる。
選択不安定モードの絶対イオン数校正が出来る。非破壊
である本イオン検出法で分析対象イオンの数を同定した
のち、質量選択不安定モードのイオン数測定を行い、両
者の対応を付ける。
い、分析対象イオン数が1個乃至数個程度と、きわめて
少ない場合のイオン検出方法である。
ントラップ電極51乃至54、端電極55乃至58およ
び59乃至62(ただし電極61は(図14)では見え
ていない)、平板電極63、64、平板用直流電源7
3、イオントラップ高周波電源65、コンデンサ66乃
至69、高インピーダンス結線手段(抵抗)70、7
1、直流電圧電源72、高インピーダンス結線手段(抵
抗)74、分析用交流電源75、試料線源76および試
料導入装置77、バリウム原子線源78およびバリウム
原子線源電源79、電子銃80および電子銃電源81、
レーザ冷却用レーザ装置(図14では記載を省略)、集
光レンズ82、半透鏡83、光検出器(光電子増倍管)
84、パルス計数装置85、超高感度カメラ86、並び
に制御用データ収集用コンピュータ87からなる。以上
の内、線形イオントラップ電極51ないし54、2組の
端電極55乃至58及び59乃至62、2つの平板電極
63、64、試料線源76、バリウム原子線源78、電
子銃80は真空容器中に納める。
ントラップ部分51乃至54、及びイオンの漏出を防ぐ
ための2つの端電極部分55乃至58、および59乃至
62からなる。四重極構造の断面は(数8)にしめす四
極子構造とする。この式より電極構造の断面は双曲線と
なる。ただし(図14)においては、簡略化して円柱形
で示した。
施例ではr0を10mmとする。そして、線形イオント
ラップ部分の電極の長さは50mmから100mm程度
に取る。本実施例ではその長さを50mmとした。そし
て端電極部分の電極の長さはr0よりも十分長く取り、
線形イオントラップ部分での電場の歪みが生じないよう
する。本実施例ではイオントラップ部分と同じ長さの5
0mmとする。これにより3つの部分の静電容量が等し
くなり、同振幅の高周波を容易に印加できる。
オントラップ部分および2つの端電極部分に、対角の組
に同相の高周波電圧が印加されるようにする。すなわ
ち、電極の組(51、55、59、54、58、62)
に[Vcos(Ωt)/2]の高周波電圧が印加される
ように、また別の電極の組(52、56、60、53、
57、61)に[−Vcos(Ωt)/2]の高周波電
圧が印加されるようにする。2つの端電極には同電圧が
印加されるようにするために(55、59、58、6
2)および(56、50、57、61)の各組の電極は
それぞれ短絡する。そして電極51、54、55をそれ
ぞれコンデンサを介して高周波電源の1つの極に結線す
る。さらに電極52、53、56をそれぞれコンデンサ
を介して高周波電源の別の極に結線する。高周波電源は
実施例1と同様に、LC共振回路を用いて実現する。ま
た端電極にはイオンの漏出を防ぐための直流電圧を印加
する。そのために高周波の侵入を防ぐために高インピー
ダンスの結線手段を介して可変直流電圧電源と端電極を
結線する。(図14)では上記結線の一部を省略した。
分析交流電圧は、電極の組(51、52)と(53、5
4)の間に分析交流電圧が印加されるように、高インピ
ーダンス結線手段(メガオーム程度の電気抵抗)を介し
て結線する。電極には分析交流電圧として1mV以下の
振幅が印加されれば十分である。
例では、線形イオントラップ部分において、捕捉してい
るイオンを電極中心に集めるための平板電極63、64
を配置する。その形状は、線形イオントラップの長軸方
向の中心付近にイオンが集められるようなポテンシャル
が形成されるようにする。本実施例では、長軸方向の中
心付近に頂点が来る五角形電極を、四重極電極の間隙
に、四重極電極に対し、対称位置になるように設置す
る。そしてイオントラップ電極51、52の為す面と平
行かつ電極中心軸を含む平面上に電極中心軸より対称な
位置関係になるよう、電極中心軸からr0程度離して設
置する。この2つの平板電極には、直流電圧電源により
−1mV程度の微少な負極性の直流電圧を印加する。
ンを生成するための試料線源76、バリウム原子線源7
8、電子銃80は実施例1と等しい。さらにバリウムイ
オンをレーザ冷却するための光源系も等しい。ただし、
蛍光を検知する蛍光検出系においては、実施例1の光電
子増倍管に加え、蛍光を画像として検知できる手段とし
て高感度カメラ86を追加する。そして以上の装置系は
コンピュータ87により制御する。
しておく。この状態でイオンを蓄積する。レーザ光を照
射するまでの分析対象イオンおよび検知用バリウムイオ
ンを蓄積する手順は実施例1に等しい。
追加蓄積したら、イオン群を強くレーザ冷却する。イオ
ン群がレーザ冷却により十分冷却されると、その運動エ
ネルギーは十分低くなる。そこで、もはや高い端電極電
圧は必要としない。この電圧はイオントラップ部分の永
年運動周波数の非均一性の原因であるので、冷却後はこ
の値をほぼ0とする。このときイオンは、平板電極によ
り電極中央部分に弱く引きつけられている。
なる。そして各イオンは格子点上に配列する。そのとき
の共鳴散乱光をカメラで観察すると、レーザ冷却可能な
バリウムイオンは強い蛍光を発し、光った格子点として
観測される。一方、冷却されない分析対象イオンは蛍光
を発しないので、光を発しない格子点となって観察され
る(図9)。この光を発しない格子点の存在を調べるこ
とによりイオン1個のレベルでの分析対象イオンのイオ
ン計数が可能となる。分析対象イオンのイオン種は(実
施例1)と同様に分析交流電圧を周波数掃引しながら印
加することによる。分析対象イオンの永年運動周波数が
分析交流電圧に一致すると分析対象イオンは結晶格子を
乱す。その乱れは各結晶格子イオンの光強度変化、空間
分布変化、振動数変化等になって現れる。そこで、その
様子を結晶イオン1個単位で、カメラを用いて観察する
ことにより、蛍光質量分析の方法1から4のいずれかを
用い、分析対象イオンのイオン種の同定ができる。
て、検知用イオンを前もって冷却して、分析対象イオン
と混合する実施例である。
分析対象イオントラップ部分101乃至104、レーザ
冷却可能イオントラップ部分105乃至108、蓋部分
109乃至112および113乃至116、そして仕切
部分117乃至120からなる。各部分は4本の電極か
ら構成される四重極電極である。そして各部分に任意の
振幅で高周波を印加出来る高周波電源121と直流電圧
を印加できる直流電源122を備える。ただし(図1
5)では仕切部分のみ高周波電源および直流電源を記載
した。実際には分析対象イオントラップ部分、レーザ冷
却可能イオントラップ部分、2つの蓋部分にも同様の構
成からなる電源系を接続する。
可能イオントラップ部分には質量分析機能を持たせる。
そのためにそれぞれの部分に高インピーダンスの結線手
段(高抵抗)123乃至126を介し分析交流電源12
7、128を接続する。これにより、分析対象イオント
ラップ部分内部とレーザ冷却可能イオントラップ部分内
部には、双極子電場が印加される。
料導入装置132と試料線源132および電子銃133
とその電源134を備える。またレーザ冷却可能イオン
トラップ部はバリウム原子線源135とその原子線源電
源136、および電子銃137および電子銃電源134
を備える。各線源と電子銃の詳細は実施例1に記載し
た。
より発生される。その詳細は実施例1と同様である。分
析対象イオントラップ部分の蛍光を検出するレンズ14
1、光電子増倍管142及びパルス計数装置143から
なる光検出系と、レーザ冷却可能イオントラップ部分を
観察するレンズ144、光電子増倍管145及びパルス
計数装置146からなる光検出系を備える。そして以上
の2つの分析電源、電子線源、試料導入装置、2つの電
子銃はそしてレーザ装置の制御および、パルス計数装置
の計数結果収集はコンピュータ147により行う。
オンを蓄積するそのときの直流電圧の印加電圧は(図1
6)の様に2つの端部分には他の部分よりも十分高い電
圧を印加し、トラップされたイオンの端部分からの損失
を防ぐ。仕切部分には、2つのイオントラップ部分より
も高い電圧を印加し、2つのイオントラップ部分間をイ
オンが移動しないようにする。そして分析対象イオント
ラップ部分には分析対象イオンを捕捉し、レーザ冷却可
能イオントラップ部分にはレーザ冷却可能イオンを捕捉
する。
部分では、分析対象イオンのみを残し他のバックグラン
ドイオンを除去する。バックグランドの除去は分析対象
イオントラップ部分では分析対象イオンの永年運動周波
数を除いた周波数領域でバックグランドイオンを排出で
きる十分大きな振幅で、分析交流電圧127の周波数を
掃引することに依る。またレーザ冷却可能イオントラッ
プ部分では、レーザ冷却可能イオンのみを残し、他のバ
ックグランドを除去する。レーザ冷却可能イオントラッ
プ部分ではレーザ冷却可能イオンの永年運動周波数を除
いた周波数領域でバックグランドイオンを排出できる十
分大きな振幅で分析交流電圧128の周波数を掃引する
ことに依る。
可能イオントラップ部分のイオンを冷却する。この作業
は検知用イオンの事前冷却である。そして(実施例1)
に示した質量分析手段と同じく、分析交流電圧を周波数
掃引しながら印加し発光量のスペクトルを測定すること
により、検知用イオンに不純物イオンが含まれていない
ことを確認する。
イオントラップ部分に電位差を付けて、レーザ冷却可能
イオンを試料イオントラップ部分に導入する(図1
7)。そして分析対象イオントラップ部分のイオン群を
レーザ冷却し熱平衡状態を作り出す。そして分析対象イ
オン部分の分析交流電場の周波数を掃引し、分析対象イ
オンの質量スペクトルを得る。その操作手続きは実施例
1と同様である。
て、n回繰返しタンデム質量分析法による質量スペクト
ル測定を行う実施例である。装置は実施例3と等しい。
以下ではn回繰返しタンデム質量分析法の操作方法を示
す。
混合の後、レーザ冷却し、散乱高強度を見ながら、分析
対象イオンとなる親イオンの存在量を確認するところま
では、実施例3と等しい。
ンに対するq値を、0.1以下の小さな値に取る。そし
て、分析交流電圧印加回路を用いて親イオンの永年運動
周波数を印加する。これにより、親イオンは共鳴振動
し、特別に導入した衝突ガス、反応ガスの分子、そして
検知イオンなどと衝突を起こし、破壊される。破壊物で
ある娘イオンの質量スペクトルは、レーザ冷却を用いた
非破壊イオン検出法で検知できる。続いて、特定の娘イ
オンを選択してさらに破砕して測定を進める。これによ
り、n回繰返しタンデム質量分析法に於いて、各段での
質量スペクトルを実時間で、非破壊的に確認しながら最
終段の質量スペクトルを得ることが出来るので、n回繰
返しタンデム質量分析法の測定を従来の破壊測定法に比
べ、高精度で、迅速に、しかもより少量の試料で行うこ
とが出来、きわめて有効である。
析器において、非破壊にて、分析対象イオン1個を検出
可能とするので、その分析感度の向上を計ることが出来
る。これにより、従来法より、高精度で、より迅速によ
り少量の試料で、試料の質量分析、n回繰返しタンデム
質量分析法が可能となる。
作モードを説明する図。
図。
す図。
図。
る図。
る別の図。
14:分析交流電源、15:試料導入装置、16:試料
線源、17:バリウム原子線源電源、18:バリウム原
子線源、19:電子銃電源、20:電子銃、21:レー
ザ装置、22:レンズ、23:集光レンズ、24:光電
子増倍管、25:パルス計数装置、26:イオン検出装
置、27:パルス計数装置、28:コンピュータ、51
〜54:線形イオントラップ電極、55〜58:端電
極、59〜62:端電極、63〜64:平板電極、6
5:高周波電源、66〜69:コンデンサ、70〜7
1:高イオンピーダンス結線手段(抵抗)、72:端電
極電源、73:平板電極電源、74:高イオンピーダン
ス結線手段(抵抗)、75:分析交流電源、76:試料
線源、77:試料導入装置、78:バリウム原子線源、
79:バリウム原子線源電源、80:電子銃、81:電
子銃電源、82:レンズ、83:半透鏡、84:光電子
増倍管、85:パルス計数装置、86:超高感度カメ
ラ、87:コンピュータ、101〜104:分析対象イ
オントラップ電極、105〜108:検知用イオントラ
ップ電極、109〜112:蓋電極、113〜116:
蓋電極、117〜120:仕切電極、122:直流電
源、123〜126:高インピーダンス結線手段(高抵
抗)、131:試料線源、133:電子銃、135:バ
リウム原子線源、137:電子銃、141、144:集
光レンズ、142、145:光電子増倍管。
Claims (10)
- 【請求項1】イオントラップ質量分析のイオン検出法に
おいて、電荷質量比が既知である検知用イオンを電荷質
量比が未知である分析対象イオンと同時にイオントラッ
プ中に捕捉し、分析対象イオンの電荷質量比に依存した
振動を共振させる分析交流電場を印加し分析対象イオン
を振動させ、 振動する分析対象イオンと検知用イオンのクーロン衝突
により、検知用イオンのイオントラップ内での運動を変
化せしめ、 その運動の変化量を測定することにより分析対象イオン
の存在量を検知しながら、分析交流電場の周波数を時間
的に変化させて質量スペクトルを得ることを特徴とする
質量分析方法。 - 【請求項2】検知用イオンとして光を照射することによ
り蛍光を発するイオン種を用い、トラップされているイ
オン群に光を照射し、 検知用イオンが発する蛍光の強度変化もしくは空間分布
変化を検出することにより、検知用イオンの運動の変化
量を測定する請求項1記載の質量分析方法。 - 【請求項3】分析対象イオンの量に応じて、検知用イオ
ン数を分析対象イオンが検出可能であるイオン数範囲に
なるように調節する請求項1又は2に記載の質量分析方
法。 - 【請求項4】分析交流電圧振幅を、分析対象イオンが共
鳴振動した時に検知用イオンを観察するために必要な最
少振幅よりは大きくとり、しかし、検知用イオンがイオ
ントラップから失われない最大振幅よりは小さくする請
求項1記載の質量分析方法。 - 【請求項5】質量数が既知である分子イオンもしくは質
量数が既知である荷電微粒子を検知用イオンとして使う
イオントラップ質量分析法に基づく請求項1記載の質量
分析方法。 - 【請求項6】イオントラップ質量分析器として、線形電
極構造の高周波四重極イオントラップを用いるととも
に、検知用イオンとして、レーザ冷却可能なイオン種を
使い、この検知用イオンをレーザ冷却し、蛍光強度を強
めたことを特徴としたレーザ冷却を適用した請求項2記
載の質量分析方法。 - 【請求項7】分析対象イオンと、検知用イオンを別々の
イオントラップ内部で生成し、前段分析後に両者を同一
の1つのイオントラップに移動させ、質量分析をおこな
う請求項6に記載の質量分析方法。 - 【請求項8】イオントラップ電極を圧力100Pa以下
の希薄ヘリウムガス内に設置する請求項1に記載の質量
分析方法。 - 【請求項9】電荷質量比が既知でありレーザ光の照射に
より蛍光を発する検知用イオンを電荷質量比が未知であ
る分析対象イオンと同時に補捉するイオントラップと、 前記分析対象イオンの電荷質量比に依存した振動に前記
分析対象イオンを共振させるため前記イオントラップの
電極に印加する分析交流電場を発生する交流電源と、 前記イオントラップに捕捉されているイオン群に照射す
るレーザ光を発生する光源と、 前記レーザ光により前記検知用イオンから発生した蛍光
を検出する光検出器とを有し、 振動する前記分析対象イオンと前記検知用イオンのクー
ロン衝突により、前記検知用イオンのイオントラップ内
での運動の変化量を光学的に測定することにより前記分
析対象イオンの存在量を検知することを特徴とする質量
分析装置。 - 【請求項10】前記イオントップとして、四重極構造を
もつ線形イオントラップを用いることを特徴とする請求
項9に記載の質量分析装置。
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