JP3483713B2 - 隅肉多層盛り溶接ロボットシステムにおける制御方法 - Google Patents
隅肉多層盛り溶接ロボットシステムにおける制御方法Info
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- JP3483713B2 JP3483713B2 JP25527496A JP25527496A JP3483713B2 JP 3483713 B2 JP3483713 B2 JP 3483713B2 JP 25527496 A JP25527496 A JP 25527496A JP 25527496 A JP25527496 A JP 25527496A JP 3483713 B2 JP3483713 B2 JP 3483713B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手先部にレーザセ
ンサとアーク溶接用のトーチを搭載したロボット(以
下、溶接ロボットあるいは単にロボットと言う。)とロ
ボット制御装置を備えたシステムを用いて隅肉溶接部の
多層盛り溶接を行なうための技術に関し、更に詳しく言
えば、レーザセンサを用いて多層盛時の継ぎ手の変形を
考慮に入れたトラッキング動作を溶接ロボットに行わせ
るための前記技術に関する。
ンサとアーク溶接用のトーチを搭載したロボット(以
下、溶接ロボットあるいは単にロボットと言う。)とロ
ボット制御装置を備えたシステムを用いて隅肉溶接部の
多層盛り溶接を行なうための技術に関し、更に詳しく言
えば、レーザセンサを用いて多層盛時の継ぎ手の変形を
考慮に入れたトラッキング動作を溶接ロボットに行わせ
るための前記技術に関する。
【0002】
【従来の技術】アーク溶接用のトーチとともにレーザセ
ンサをロボットに搭載し、溶接線を先行的にセンシング
して得られるデータを利用してロボットに溶接線のトラ
ッキングを行なわせる技術は、溶接ロボットのリアルタ
イムトラッキングとして広く知られている。また、リア
ルタイムトラッキング制御を多層盛り溶接を行なうロボ
ットに対して適用することも試みられている。
ンサをロボットに搭載し、溶接線を先行的にセンシング
して得られるデータを利用してロボットに溶接線のトラ
ッキングを行なわせる技術は、溶接ロボットのリアルタ
イムトラッキングとして広く知られている。また、リア
ルタイムトラッキング制御を多層盛り溶接を行なうロボ
ットに対して適用することも試みられている。
【0003】図1に模式的に例示したように、継ぎ手を
構成するワークW1,W2の隅肉部に対する多層盛り溶
接は、1回目、2回目、3回目・・・N回目(N;総ビ
ード層数)のロボット移動時に1層目、2層目、3層目
・・・N層目のビードA1,A2,A3・・・(3層目
まで描示)を順次重ねて形成するという順序で行なわれ
る。一般に、各ビード層形成時の狙い位置の軌跡は同じ
ではない。ここで、「狙い位置」とは、適正な溶接を行
なうために要求される溶接トーチ先端位置(通常は溶接
ロボットのツール先端点の位置と一致)のことである。
構成するワークW1,W2の隅肉部に対する多層盛り溶
接は、1回目、2回目、3回目・・・N回目(N;総ビ
ード層数)のロボット移動時に1層目、2層目、3層目
・・・N層目のビードA1,A2,A3・・・(3層目
まで描示)を順次重ねて形成するという順序で行なわれ
る。一般に、各ビード層形成時の狙い位置の軌跡は同じ
ではない。ここで、「狙い位置」とは、適正な溶接を行
なうために要求される溶接トーチ先端位置(通常は溶接
ロボットのツール先端点の位置と一致)のことである。
【0004】隅部に多層盛りを行なう場合、1層目の狙
い位置の軌跡B1〜B1’は隅肉線の位置にほぼ一致さ
せることが通例であるが、2層目以降については例えば
符号B2〜B2’,B3〜B3’で示したように、隅肉
線の位置から各ワークW1,W2の表面に沿ってほぼビ
ード厚さ相当分だけ離れた位置などが選ばれる。
い位置の軌跡B1〜B1’は隅肉線の位置にほぼ一致さ
せることが通例であるが、2層目以降については例えば
符号B2〜B2’,B3〜B3’で示したように、隅肉
線の位置から各ワークW1,W2の表面に沿ってほぼビ
ード厚さ相当分だけ離れた位置などが選ばれる。
【0005】1層目の狙い位置の軌跡B1〜B1’は、
レーザセンサを用いたリアルタイムトラッキングを溶接
ロボットの第1回目の移動サイクルについて適用するこ
とで比較的容易に実現出来る。これは1層目の溶接時に
は、レーザセンサは溶接ビード未形成の隅部をセンシン
グして隅部線位置(隅部の位置を代表する線。以下同
じ。)を検出すれば良いからである。これに対して、2
層目以降の溶接時には、隅部が先行形成された溶接ビー
ドで覆われているので、レーザセンサで隅部線位置を直
接検出することは不可能になる。
レーザセンサを用いたリアルタイムトラッキングを溶接
ロボットの第1回目の移動サイクルについて適用するこ
とで比較的容易に実現出来る。これは1層目の溶接時に
は、レーザセンサは溶接ビード未形成の隅部をセンシン
グして隅部線位置(隅部の位置を代表する線。以下同
じ。)を検出すれば良いからである。これに対して、2
層目以降の溶接時には、隅部が先行形成された溶接ビー
ドで覆われているので、レーザセンサで隅部線位置を直
接検出することは不可能になる。
【0006】そのため、隅部線位置をレーザセンサで直
接検出し、それに予め直交座標系上のシフト量として設
定されたシフト量Δ(一般には、Δx ,Δy の2成分を
持つベクトル量)を上乗せした位置をリアルタイムに決
定していくことで2層目以降の狙い位置の軌跡B2〜B
2’,B3〜B3’を実現するという方式は採用が困難
となっていた。
接検出し、それに予め直交座標系上のシフト量として設
定されたシフト量Δ(一般には、Δx ,Δy の2成分を
持つベクトル量)を上乗せした位置をリアルタイムに決
定していくことで2層目以降の狙い位置の軌跡B2〜B
2’,B3〜B3’を実現するという方式は採用が困難
となっていた。
【0007】1層目のトラッキング時に隅部線位置のデ
ータを蓄積しておき、これを2層目以降の溶接時に利用
する手法もあるが、隅部線位置を正確に再現するには大
量のデータを記憶する必要があり、簡便なやり方とは言
えない。
ータを蓄積しておき、これを2層目以降の溶接時に利用
する手法もあるが、隅部線位置を正確に再現するには大
量のデータを記憶する必要があり、簡便なやり方とは言
えない。
【0008】このような問題を解決し得る技術として、
レーザセンサを用いた隅部線位置を間接的に行なうこと
が提案されている(特開平8−16221号公報参
照)。この提案を上記の例に適用するとすれば、隅部線
位置を隅部を提供する両ワークW1,W2の面G1,G
2の交線位置として求め、それに予め直交座標系上のシ
フト量として設定されたシフト量Δ(Δx ,Δy )を上
乗せすることで狙い位置(ツール先端点の目標経路)が
決定されることになる。
レーザセンサを用いた隅部線位置を間接的に行なうこと
が提案されている(特開平8−16221号公報参
照)。この提案を上記の例に適用するとすれば、隅部線
位置を隅部を提供する両ワークW1,W2の面G1,G
2の交線位置として求め、それに予め直交座標系上のシ
フト量として設定されたシフト量Δ(Δx ,Δy )を上
乗せすることで狙い位置(ツール先端点の目標経路)が
決定されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記改良技術は、2層
目以降の溶接時にもレーザセンサを用いたリアルタイム
トラッキングの適用を容易にし、また、大量のデータを
記憶する必要もないという点で優れている。しかし、実
際にこれを図1に示したような隅部の多層盛り溶接に適
用すると、実際の溶接時の狙い位置に微妙なずれが生
じ、期待した溶接精度が得られないことが珍しくない。
目以降の溶接時にもレーザセンサを用いたリアルタイム
トラッキングの適用を容易にし、また、大量のデータを
記憶する必要もないという点で優れている。しかし、実
際にこれを図1に示したような隅部の多層盛り溶接に適
用すると、実際の溶接時の狙い位置に微妙なずれが生
じ、期待した溶接精度が得られないことが珍しくない。
【0010】このような狙い位置のずれが生じる原因
は、アーク放電に伴って発生する熱の影響により、継ぎ
手を構成するワークW1,W2が変形を起すためである
と考えられる。図2は、図1に示した例についてこれを
説明する模式図である。同図に描かれているように、溶
接開始前に破線の位置にあったワークW1の面G1は、
多層盛り溶接の進行とともに内側に熱変形して傾斜する
性質がある(G1→H1で表示)。なお、図示は省略し
たが、ワークW2の水平面G2にも熱変形は生じ得る。
一般に、いずれのワーク面に変形が起るかはワークW
1,W2の厚さ、材質、加熱具合い等に左右され、ケー
ズ・バイ・ケースである。
は、アーク放電に伴って発生する熱の影響により、継ぎ
手を構成するワークW1,W2が変形を起すためである
と考えられる。図2は、図1に示した例についてこれを
説明する模式図である。同図に描かれているように、溶
接開始前に破線の位置にあったワークW1の面G1は、
多層盛り溶接の進行とともに内側に熱変形して傾斜する
性質がある(G1→H1で表示)。なお、図示は省略し
たが、ワークW2の水平面G2にも熱変形は生じ得る。
一般に、いずれのワーク面に変形が起るかはワークW
1,W2の厚さ、材質、加熱具合い等に左右され、ケー
ズ・バイ・ケースである。
【0011】今、例として図1に例示した2層目の溶接
時の狙い位置B2について考察して見ると、従来の技術
(上記改良技術を含む)では、この狙い位置B2は溶接
開始前の位置G1を前提に、隅部線位置B1(レーザセ
ンサで検出)を基準とした位置シフト量Δ2 で設定して
いる。例えばG1とG2の方向を各々Y軸、X軸とする
座標系が設定されている場合、狙い位置B2を指定する
位置シフト量Δ2 はベクトル量Δ2 (0,d)で指定さ
れる。ここで、dは隅部線位置B1と狙い位置B2の間
の距離である。
時の狙い位置B2について考察して見ると、従来の技術
(上記改良技術を含む)では、この狙い位置B2は溶接
開始前の位置G1を前提に、隅部線位置B1(レーザセ
ンサで検出)を基準とした位置シフト量Δ2 で設定して
いる。例えばG1とG2の方向を各々Y軸、X軸とする
座標系が設定されている場合、狙い位置B2を指定する
位置シフト量Δ2 はベクトル量Δ2 (0,d)で指定さ
れる。ここで、dは隅部線位置B1と狙い位置B2の間
の距離である。
【0012】なお、同様の指定方式で、N層の多層盛り
溶接についてi層目(i=1,2,3・・・N)の狙い
位置Biを定めた場合、下記(1)式で表わされる位置
シフト量Δi の各成分Δix,Δiyが予め設定される。図
2の例では、当然Δ2x=0,Δiy=dである。
溶接についてi層目(i=1,2,3・・・N)の狙い
位置Biを定めた場合、下記(1)式で表わされる位置
シフト量Δi の各成分Δix,Δiyが予め設定される。図
2の例では、当然Δ2x=0,Δiy=dである。
【0013】
Δi =(Δix,Δiy) ・・・(1)
さて、図示したような熱変形が生じた場合、本来実現さ
れるべき狙い位置(トーチ先端位置)は、B2ではなく
符号C2で示したような位置に移動する。ところが、上
記のような狙い位置の定め方では熱変形があっても狙い
位置はB2のままであり、位置C2をトーチ先端が通る
ようなロボット経路を実現することが出来ない。即ち、
従来技術には熱変形に応じて狙い位置を適切に変化させ
る技術手段が備わっていないため、熱変形が大きいケー
スや、狙い位置の狂いが溶接の品質に大きく影響するケ
ースにおいて、解決困難な問題となっていた。
れるべき狙い位置(トーチ先端位置)は、B2ではなく
符号C2で示したような位置に移動する。ところが、上
記のような狙い位置の定め方では熱変形があっても狙い
位置はB2のままであり、位置C2をトーチ先端が通る
ようなロボット経路を実現することが出来ない。即ち、
従来技術には熱変形に応じて狙い位置を適切に変化させ
る技術手段が備わっていないため、熱変形が大きいケー
スや、狙い位置の狂いが溶接の品質に大きく影響するケ
ースにおいて、解決困難な問題となっていた。
【0014】そこで、本発明の目的は、2層目以降の隅
肉多層盛り溶接時にもレーザセンサを用いたリアルタイ
ムトラッキングの適用を可能にする一方で、継ぎ手を構
成するワークの熱変形に応じて狙い位置を変化させなが
らロボットの移動経路を定めていくための制御方法を提
供することにある。また、そのことを通して、隅肉多層
盛り溶接の品質を向上させようとするものである。
肉多層盛り溶接時にもレーザセンサを用いたリアルタイ
ムトラッキングの適用を可能にする一方で、継ぎ手を構
成するワークの熱変形に応じて狙い位置を変化させなが
らロボットの移動経路を定めていくための制御方法を提
供することにある。また、そのことを通して、隅肉多層
盛り溶接の品質を向上させようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、アーク溶接ト
ーチとレーザセンサを搭載したロボットをロボット制御
装置で制御するようにしたシステムの制御方法におい
て、ロボットの溶接実行時の経路移動について、トラッ
キング動作とワーク乃至ワーク面の熱変形を考慮した移
動経路のシフト調整を並行的に実行することによって、
上記技術課題を解決したものである。
ーチとレーザセンサを搭載したロボットをロボット制御
装置で制御するようにしたシステムの制御方法におい
て、ロボットの溶接実行時の経路移動について、トラッ
キング動作とワーク乃至ワーク面の熱変形を考慮した移
動経路のシフト調整を並行的に実行することによって、
上記技術課題を解決したものである。
【0016】トラッキング動作は隅部線の位置を基準に
して行なわれるが、そのための隅部線の位置検出は、隅
部を提供する2つのワーク面の位置をレーザセンサを用
いて検出し、それに基づいて隅部線の位置を求めること
によって達成される。
して行なわれるが、そのための隅部線の位置検出は、隅
部を提供する2つのワーク面の位置をレーザセンサを用
いて検出し、それに基づいて隅部線の位置を求めること
によって達成される。
【0017】その一方、2つのワーク面の位置の検出結
果は移動経路のシフト量をワーク面の熱変形に応じて制
御するために利用される。好ましい実施形態において
は、熱変形の無いワーク面に対する移動経路のシフト量
が基準シフト量として予めシステムに設定される。設定
された基準シフト調整量は、2つのワーク面の位置の検
出結果に基づいて新たなシフト調整量に変換され、ワー
ク面の熱変形に応じて移動経路のシフト量が制御され
る。
果は移動経路のシフト量をワーク面の熱変形に応じて制
御するために利用される。好ましい実施形態において
は、熱変形の無いワーク面に対する移動経路のシフト量
が基準シフト量として予めシステムに設定される。設定
された基準シフト調整量は、2つのワーク面の位置の検
出結果に基づいて新たなシフト調整量に変換され、ワー
ク面の熱変形に応じて移動経路のシフト量が制御され
る。
【0018】典型的な実施形態において、基準シフト調
整量は2次元基準シフト調整量として設定され、2つの
ワーク面の位置の検出結果に基づいて新たな2次元シフ
ト量に変換される。これにより、ワーク面の熱変形に応
じて移動経路のシフト量を制御することが出来る。
整量は2次元基準シフト調整量として設定され、2つの
ワーク面の位置の検出結果に基づいて新たな2次元シフ
ト量に変換される。これにより、ワーク面の熱変形に応
じて移動経路のシフト量を制御することが出来る。
【0019】1つの好ましい変換方式においては、2つ
のワーク面の位置を表わす2本の直線を座標軸として構
成される斜交座標系上で表現された値として読み換える
ことにより、新たな2次元シフト量への変換が行なわれ
る。また、読み換え後、更に検出された隅部線位置から
の距離調整を含む形で修正を行なっても良い。
のワーク面の位置を表わす2本の直線を座標軸として構
成される斜交座標系上で表現された値として読み換える
ことにより、新たな2次元シフト量への変換が行なわれ
る。また、読み換え後、更に検出された隅部線位置から
の距離調整を含む形で修正を行なっても良い。
【0020】本発明の上記構成により、2層目以降の隅
肉多層盛り溶接時にもレーザセンサを用いたリアルタイ
ムトラッキングを適用しつつ、継ぎ手を構成するワーク
の熱変形に応じて狙い位置を変化させながらロボットの
移動経路を定めていくことが出来る。従って、隅部多層
盛り溶接の進行に伴って熱変形が生じても、狙い位置の
狂いが回避される。
肉多層盛り溶接時にもレーザセンサを用いたリアルタイ
ムトラッキングを適用しつつ、継ぎ手を構成するワーク
の熱変形に応じて狙い位置を変化させながらロボットの
移動経路を定めていくことが出来る。従って、隅部多層
盛り溶接の進行に伴って熱変形が生じても、狙い位置の
狂いが回避される。
【0021】
【発明の実施の形態】図3は、本発明を実施する際に使
用可能なロボット制御装置を含むシステムの全体構成を
説明する要部ブロックである。同図に示されているよう
に、システム全体を制御するロボット制御装置30は、
中央演算処理装置(以下、CPU)31を有し、該CP
U31には、ROMからなるメモリ32、RAMからな
るメモリ33、不揮発性メモリ34、ロボット軸制御器
35、LCD37を備えた教示操作盤38及び外部装置
との接続のための汎用インターフェイス39がバス結合
されている。
用可能なロボット制御装置を含むシステムの全体構成を
説明する要部ブロックである。同図に示されているよう
に、システム全体を制御するロボット制御装置30は、
中央演算処理装置(以下、CPU)31を有し、該CP
U31には、ROMからなるメモリ32、RAMからな
るメモリ33、不揮発性メモリ34、ロボット軸制御器
35、LCD37を備えた教示操作盤38及び外部装置
との接続のための汎用インターフェイス39がバス結合
されている。
【0022】ROM32にはロボット制御装置30自身
を含むシステム全体を制御するプログラムが格納され
る。これには、後述する態様で本発明を実施するための
諸データを画面入力するために必要なプログラムが含ま
れている。RAM33の一部はCPU31が行なう処理
のためのデータの一時記憶に使用される。また、本発明
を実施するために、RAM33には、後述するセンシン
グデータ、経路補正データなどを記憶するためのいくつ
かのバッファレジスタが設定される。不揮発性メモリ3
4内には、位置データや多層盛り時の経路シフト量を定
めるためのパラメータを格納するためのレジスタが設定
されている。
を含むシステム全体を制御するプログラムが格納され
る。これには、後述する態様で本発明を実施するための
諸データを画面入力するために必要なプログラムが含ま
れている。RAM33の一部はCPU31が行なう処理
のためのデータの一時記憶に使用される。また、本発明
を実施するために、RAM33には、後述するセンシン
グデータ、経路補正データなどを記憶するためのいくつ
かのバッファレジスタが設定される。不揮発性メモリ3
4内には、位置データや多層盛り時の経路シフト量を定
めるためのパラメータを格納するためのレジスタが設定
されている。
【0023】また、ロボット軸制御器35には、サーボ
回路36を介してロボット40の各軸機構部に設けられ
た各サーボモータが接続されている。そして、汎用イン
ターフェイス39に接続される外部装置には、ロボット
40の手先部に装着されたアーク溶接トーチ2のための
電源装置50と、リアルタイムトラッキングを行なうた
めのレーザセンサ3が含まれている。
回路36を介してロボット40の各軸機構部に設けられ
た各サーボモータが接続されている。そして、汎用イン
ターフェイス39に接続される外部装置には、ロボット
40の手先部に装着されたアーク溶接トーチ2のための
電源装置50と、リアルタイムトラッキングを行なうた
めのレーザセンサ3が含まれている。
【0024】レーザセンサの構造、機能、測定原理など
は周知であるが、図4、図5を参照して概略を説明して
おく。図4は本実施形態で使用されるレーザセンサの要
部構成を例示したもので、レーザセンサ3の本体部は、
投射部10と光検出部13からなる。投射部10は、レ
ーザ発振器11とビーム走査用の揺動ミラー(ガルバノ
メータ)12を備え、光検出部13は、結像用の光学系
14と受光素子15を備えている。
は周知であるが、図4、図5を参照して概略を説明して
おく。図4は本実施形態で使用されるレーザセンサの要
部構成を例示したもので、レーザセンサ3の本体部は、
投射部10と光検出部13からなる。投射部10は、レ
ーザ発振器11とビーム走査用の揺動ミラー(ガルバノ
メータ)12を備え、光検出部13は、結像用の光学系
14と受光素子15を備えている。
【0025】一方、レーザセンサ制御部20は、揺動ミ
ラー12を揺動させるミラー駆動部21、レーザ発振器
11を駆動しレーザビームを発生させるレーザ駆動部2
2、受光素子15における受光位置に基づいて対象物へ
のレーザビーム5の入射位置(反射点)Sを検出する信
号検出部23が接続されている。これらは回線24を介
してロボット制御装置30の汎用インターフェイス39
(図3参照)に接続されている。
ラー12を揺動させるミラー駆動部21、レーザ発振器
11を駆動しレーザビームを発生させるレーザ駆動部2
2、受光素子15における受光位置に基づいて対象物へ
のレーザビーム5の入射位置(反射点)Sを検出する信
号検出部23が接続されている。これらは回線24を介
してロボット制御装置30の汎用インターフェイス39
(図3参照)に接続されている。
【0026】レーザセンサ3が、回線24を介してロボ
ット制御装置30から動作指令を受けると、レーザ駆動
部22はレーザ発振器11を駆動し、レーザビーム5を
発生させる。これと並行して、ミラー駆動部21により
揺動ミラー12の揺動が開始される。これにより、レー
ザ発振器11から発生するレーザビームが対象物面G上
で走査される。
ット制御装置30から動作指令を受けると、レーザ駆動
部22はレーザ発振器11を駆動し、レーザビーム5を
発生させる。これと並行して、ミラー駆動部21により
揺動ミラー12の揺動が開始される。これにより、レー
ザ発振器11から発生するレーザビームが対象物面G上
で走査される。
【0027】対象物面G上の反射点Sで拡散反射された
レーザビームは、光学系14により反射点Sの位置に応
じて受光素子15上に像を作る。受光素子15には、分
割型素子と受光素子である一次元CCDアレイ、あるい
は非分割型・積分型素子である位置検出検出器(PS
D;Position Sensitive Detector )、あるいは二次元
CCDアレイを持つCCDカメラなどが使用される。
レーザビームは、光学系14により反射点Sの位置に応
じて受光素子15上に像を作る。受光素子15には、分
割型素子と受光素子である一次元CCDアレイ、あるい
は非分割型・積分型素子である位置検出検出器(PS
D;Position Sensitive Detector )、あるいは二次元
CCDアレイを持つCCDカメラなどが使用される。
【0028】ここでは、受光素子15として1次元CC
Dアレイが使用されているものとする。受光素子15の
受光面に当たった光(反射光の像)は電荷に変換され、
そのセルに蓄えられる。セルに蓄積された電荷は、信号
検出部23からのCCD走査信号に従って所定周期毎1
番端から順に出力され、信号検出部23、回線24を介
してロボット制御装置30へ送られる。
Dアレイが使用されているものとする。受光素子15の
受光面に当たった光(反射光の像)は電荷に変換され、
そのセルに蓄えられる。セルに蓄積された電荷は、信号
検出部23からのCCD走査信号に従って所定周期毎1
番端から順に出力され、信号検出部23、回線24を介
してロボット制御装置30へ送られる。
【0029】CCDの走査周期は、搖動ミラー12の走
査周期よりも十分短く設定(例えば、数100分の1)
されており、搖動ミラー12の搖動角度の推移とCCD
素子出力状態の推移は、随時把握可能となっている。C
CD素子出力状態は、出力最大のセル位置(セル番号)
で把握され、反射光の当たったセル位置が検出される。
この位置から、反射点Sのセンサ座標系上の位置が求め
られる。
査周期よりも十分短く設定(例えば、数100分の1)
されており、搖動ミラー12の搖動角度の推移とCCD
素子出力状態の推移は、随時把握可能となっている。C
CD素子出力状態は、出力最大のセル位置(セル番号)
で把握され、反射光の当たったセル位置が検出される。
この位置から、反射点Sのセンサ座標系上の位置が求め
られる。
【0030】図5は、受光素子15における検出位置s
により、反射点Sのセンサ座標系上の位置(Xs ,Ys
)を求める方法を説明する図である。光学系14の中
心と受光素子15の中央点とを結ぶ線上にセンサ座標系
の原点(0,0)があるとし、この線をY軸、このY軸
に直交する軸をX軸とする。
により、反射点Sのセンサ座標系上の位置(Xs ,Ys
)を求める方法を説明する図である。光学系14の中
心と受光素子15の中央点とを結ぶ線上にセンサ座標系
の原点(0,0)があるとし、この線をY軸、このY軸
に直交する軸をX軸とする。
【0031】そして、センサ座標系の原点から光学系の
中心までの距離をL1 、光学系の中心から受光素子15
の中央点までの距離をL2 、センサ原点からX軸方向へ
の揺動ミラー12の揺動中心までの距離をD、センサ原
点から揺動ミラー12の揺動中心までのY軸距離をL0
、揺動ミラー12によるレーザビームの反射光のY軸
方向に対する角度をθ、受光素子15の受光面上の受光
位置をsとする。
中心までの距離をL1 、光学系の中心から受光素子15
の中央点までの距離をL2 、センサ原点からX軸方向へ
の揺動ミラー12の揺動中心までの距離をD、センサ原
点から揺動ミラー12の揺動中心までのY軸距離をL0
、揺動ミラー12によるレーザビームの反射光のY軸
方向に対する角度をθ、受光素子15の受光面上の受光
位置をsとする。
【0032】すると、レーザビーム5の反射点Sの座標
位置(Xs ,Ys )は、次の各式(2),(3)の演算
で求められる。 Xs =s・[(L1 −L0 )・tan θ+D]/(xa+L2 ・tan θ) ・・・(2) Ys =[L1 ・s+L2 ・(L0 ・tan θ−D)]/(s+L2 ・tan θ) ・・・(3) センサ座標系で求められた反射点Sの位置(Xs ,Ys
)は、ロボットの姿勢データ並びにキャリブレーショ
ンデータ(センサ座標系とロボット座標系の関係を表わ
すデータ)を用いて、ロボットが認識している座標系
(ここでは、後述する図6に示したワーク座標系Σw O
−XYZ)上の3次元データに変換される。レーザビー
ム5の走査サイクル毎に得られる一連のデータ群は、ロ
ボット制御装置30内のソフトウェア処理によって解析
され、例えば面G上にレーザビーム走査軌跡の位置(複
数の反射点Sの位置から計算)が求められる。
位置(Xs ,Ys )は、次の各式(2),(3)の演算
で求められる。 Xs =s・[(L1 −L0 )・tan θ+D]/(xa+L2 ・tan θ) ・・・(2) Ys =[L1 ・s+L2 ・(L0 ・tan θ−D)]/(s+L2 ・tan θ) ・・・(3) センサ座標系で求められた反射点Sの位置(Xs ,Ys
)は、ロボットの姿勢データ並びにキャリブレーショ
ンデータ(センサ座標系とロボット座標系の関係を表わ
すデータ)を用いて、ロボットが認識している座標系
(ここでは、後述する図6に示したワーク座標系Σw O
−XYZ)上の3次元データに変換される。レーザビー
ム5の走査サイクル毎に得られる一連のデータ群は、ロ
ボット制御装置30内のソフトウェア処理によって解析
され、例えば面G上にレーザビーム走査軌跡の位置(複
数の反射点Sの位置から計算)が求められる。
【0033】次に、図6は本発明を図1に示した事例に
適用する際の全体配置の概略を表わす見取り図である。
同図に示したように、符号1で指示されたロボットの手
先部に、溶接トーチ2とレーザセンサ3が搭載されてい
る。符号5は、溶接トーチ2から繰り出される溶接ワイ
ヤ4の先端位置(トーチ先端)に設定されたロボットの
ツール先端点を表わしている。
適用する際の全体配置の概略を表わす見取り図である。
同図に示したように、符号1で指示されたロボットの手
先部に、溶接トーチ2とレーザセンサ3が搭載されてい
る。符号5は、溶接トーチ2から繰り出される溶接ワイ
ヤ4の先端位置(トーチ先端)に設定されたロボットの
ツール先端点を表わしている。
【0034】本図には2層目の溶接の進行中の状態が示
されており、2層目のビードA2が途中まで形成されて
いる。レーザセンサ3から投射されたレーザビームLB
は、トーチ先端5よりも先行した領域をセンシングする
ために、隅部を提供する一方のワークW1の面H1(G
1)、隅部線7に沿って既に形成された1層目のビード
A1、隅部を提供する他方のワークW2の面H2(G
2)の三者を繰り返し通過するような光点軌跡6a,6
b,6cを作る。なお、H1(G1)及びH2(G2)
の表記は、溶接開始前の面G1,G2が溶接開始後には
熱変形で各々移動している可能性があることを表わして
いる(以下、同様とする)。
されており、2層目のビードA2が途中まで形成されて
いる。レーザセンサ3から投射されたレーザビームLB
は、トーチ先端5よりも先行した領域をセンシングする
ために、隅部を提供する一方のワークW1の面H1(G
1)、隅部線7に沿って既に形成された1層目のビード
A1、隅部を提供する他方のワークW2の面H2(G
2)の三者を繰り返し通過するような光点軌跡6a,6
b,6cを作る。なお、H1(G1)及びH2(G2)
の表記は、溶接開始前の面G1,G2が溶接開始後には
熱変形で各々移動している可能性があることを表わして
いる(以下、同様とする)。
【0035】溶接ロボットには、矢印で示したように、
溶接トーチ2を点火した状態で隅部線7に沿って隅部始
端Pから隅部終端P’まで移動する移動経路が教示され
ているものとする。再生運転によって、ロボットはP
P’を教示経路とする移動動作を総層数に等しいN回繰
り返すが、実際に実現される毎回の移動経路は、前述し
たように狙い位置の相違によって異なったものとされ
る。ここで重要な事は、狙い位置の相違によって経路を
変える(隅部線7からシフトさせる方向と距離を変え
る)際に、熱変形の影響が考慮されることである。
溶接トーチ2を点火した状態で隅部線7に沿って隅部始
端Pから隅部終端P’まで移動する移動経路が教示され
ているものとする。再生運転によって、ロボットはP
P’を教示経路とする移動動作を総層数に等しいN回繰
り返すが、実際に実現される毎回の移動経路は、前述し
たように狙い位置の相違によって異なったものとされ
る。ここで重要な事は、狙い位置の相違によって経路を
変える(隅部線7からシフトさせる方向と距離を変え
る)際に、熱変形の影響が考慮されることである。
【0036】本実施形態では、次のような方式で本発明
を実施する。 (1)不揮発性メモリ34内に、予測される最大総数N
max に見合った数のレジスタRG1,RG2・・・RG
Nmax と、レジスタ番号を指定するアドレス指定カウン
タを設定しておく。 (2)i番目のレジスタRGiには、i層目の溶接を行
なう際の基準シフト量Δi を予め格納しておく。ここ
で、基準シフト量Δi という呼称は、「熱変形が生じな
い場合に最適と考えられる狙い位置B1〜B4」(以
下、「基準狙い位置」と言う。)を隅部線7(レーザセ
ンサ3で検出)の位置を基準とする2次元のシフト量で
表現したものである。 (3)基準シフト量Δi は、ロボットに設定済みの直交
座標系Σw (ワーク座標系O−XYZ)上で、隅部線7
(教示経路)の位置を基準としたX軸方向のシフト量Δ
x と、Y軸方向のシフト量Δy を表わす値を例えばmm
単位で教示操作盤38の操作によって予め設定する。こ
こで、溶接前のワーク面G1,G2の法線方向は各々座
標系Σw のY軸、X軸と平行であるものとする。
を実施する。 (1)不揮発性メモリ34内に、予測される最大総数N
max に見合った数のレジスタRG1,RG2・・・RG
Nmax と、レジスタ番号を指定するアドレス指定カウン
タを設定しておく。 (2)i番目のレジスタRGiには、i層目の溶接を行
なう際の基準シフト量Δi を予め格納しておく。ここ
で、基準シフト量Δi という呼称は、「熱変形が生じな
い場合に最適と考えられる狙い位置B1〜B4」(以
下、「基準狙い位置」と言う。)を隅部線7(レーザセ
ンサ3で検出)の位置を基準とする2次元のシフト量で
表現したものである。 (3)基準シフト量Δi は、ロボットに設定済みの直交
座標系Σw (ワーク座標系O−XYZ)上で、隅部線7
(教示経路)の位置を基準としたX軸方向のシフト量Δ
x と、Y軸方向のシフト量Δy を表わす値を例えばmm
単位で教示操作盤38の操作によって予め設定する。こ
こで、溶接前のワーク面G1,G2の法線方向は各々座
標系Σw のY軸、X軸と平行であるものとする。
【0037】(4)一例として層総数N=4とし、ま
た、基準狙い位置B1〜B4を表わす基準シフト量Δ1
〜Δ4 を図7のように設定するものとする。各アドレス
指定カウンタ値1,2,3,4で指定されるレジスタR
G1〜RG4に記憶されるデータは次のようになる。 RG1;(0,0) RG2;(0,d) RG3;(d,0) RG4;(d,d) (5)1層目〜4層目のいずれにおいても、レーザセン
サ3を用いて隅部線7の位置を検出し、それに基づく位
置補正を伴ったリアルタイムトラッキングを実行する。
このトラッキング補正は、教示経路(隅部線予定位置)
と実際にレーザセンサ3で検出される隅部線7の位置の
ずれを補償するためのものであり、狙い位置を各層溶接
毎に変えるための位置シフトとは別趣旨のものである。
両者はトーチ先端位置の決定に際して加算される関係に
ある。
た、基準狙い位置B1〜B4を表わす基準シフト量Δ1
〜Δ4 を図7のように設定するものとする。各アドレス
指定カウンタ値1,2,3,4で指定されるレジスタR
G1〜RG4に記憶されるデータは次のようになる。 RG1;(0,0) RG2;(0,d) RG3;(d,0) RG4;(d,d) (5)1層目〜4層目のいずれにおいても、レーザセン
サ3を用いて隅部線7の位置を検出し、それに基づく位
置補正を伴ったリアルタイムトラッキングを実行する。
このトラッキング補正は、教示経路(隅部線予定位置)
と実際にレーザセンサ3で検出される隅部線7の位置の
ずれを補償するためのものであり、狙い位置を各層溶接
毎に変えるための位置シフトとは別趣旨のものである。
両者はトーチ先端位置の決定に際して加算される関係に
ある。
【0038】即ち、本実施形態では、「トーチ先端位
置」=「教示経路上の位置」+「トラッキング補正量」
+「狙い位置を定めるためのシフト量」、の関係を以て
ロボット移動時のトーチ先端位置を決定する。そして、
右辺第3項目の「狙い位置を定めるためのシフト量」に
ついては、本発明の技術思想を適用し、ワークの熱変形
を考慮する。
置」=「教示経路上の位置」+「トラッキング補正量」
+「狙い位置を定めるためのシフト量」、の関係を以て
ロボット移動時のトーチ先端位置を決定する。そして、
右辺第3項目の「狙い位置を定めるためのシフト量」に
ついては、本発明の技術思想を適用し、ワークの熱変形
を考慮する。
【0039】(6)上記(5)に記した隅部線7の位置
は、面H1(G1),H2(G2)の交線の位置を、レ
ーザビーム走査によって面H1(G1),H2(G2)
に形成される光点軌跡6a及び6b(図6参照)が表わ
す2本の直線の交点位置として求める。このような手法
を採用する理由は2つある。一つは2層目以降の溶接時
に隅部線7がビードで隠されいても隅部線位置を推定出
来るようにするためであり、もう一つは面H1(G
1),H2(G2)の熱変形を知るためである。後者の
検出結果は、リアルタイムで上記(5)の「狙い位置を
定めるためのシフト量」に反映される。
は、面H1(G1),H2(G2)の交線の位置を、レ
ーザビーム走査によって面H1(G1),H2(G2)
に形成される光点軌跡6a及び6b(図6参照)が表わ
す2本の直線の交点位置として求める。このような手法
を採用する理由は2つある。一つは2層目以降の溶接時
に隅部線7がビードで隠されいても隅部線位置を推定出
来るようにするためであり、もう一つは面H1(G
1),H2(G2)の熱変形を知るためである。後者の
検出結果は、リアルタイムで上記(5)の「狙い位置を
定めるためのシフト量」に反映される。
【0040】(7)光点軌跡6a及び6bが表わす2本
の直線の交点位置として面H1(G1),H2(G2)
の交線位置を求めるために、図8に示したように、面H
1(G1)及びH2(G2)上で隅部線7の位置から適
当な距離離れた(ビードA1等で覆われる可能性が無
い)範囲L1,L2を指定し得るパラメータを予め設定
しておく。
の直線の交点位置として面H1(G1),H2(G2)
の交線位置を求めるために、図8に示したように、面H
1(G1)及びH2(G2)上で隅部線7の位置から適
当な距離離れた(ビードA1等で覆われる可能性が無
い)範囲L1,L2を指定し得るパラメータを予め設定
しておく。
【0041】パラメータとしては、例えば図示したよう
に、レーザビームの全走査角度範囲φfullの両端に一定
の角度範囲を措定するφs が採用出来る。走査角度範囲
両端到達時点から測った時間を指定することも可能せ
る。なお、図8では面G1のみがH1に熱変形した状態
を示したが、面G2が熱変形していてもこのようなやり
方で範囲L1,L2を指定する上で特に問題は生じな
い。
に、レーザビームの全走査角度範囲φfullの両端に一定
の角度範囲を措定するφs が採用出来る。走査角度範囲
両端到達時点から測った時間を指定することも可能せ
る。なお、図8では面G1のみがH1に熱変形した状態
を示したが、面G2が熱変形していてもこのようなやり
方で範囲L1,L2を指定する上で特に問題は生じな
い。
【0042】(8)面H1(G1),H2(G2)の熱
変形に応じて狙い位置をどのように変更するかについて
は種々考えられるが、要は熱変形の前後で狙い位置の等
価性がほぼ保たれるような位置を適当な方式で変更して
やれば良い。変更の方式には、種々のものが採用可能で
あるが、ここでは図9を参照して斜交座標系を利用する
方式について説明する。
変形に応じて狙い位置をどのように変更するかについて
は種々考えられるが、要は熱変形の前後で狙い位置の等
価性がほぼ保たれるような位置を適当な方式で変更して
やれば良い。変更の方式には、種々のものが採用可能で
あるが、ここでは図9を参照して斜交座標系を利用する
方式について説明する。
【0043】この方式は、面H1(G1),H2(G
2)について検出された直線(6a,6bに対応)を熱
変形を表わす2次元斜交座標系の座標軸とみなして基準
ソフト量の設定値Δi を解釈し直すことで、狙い位置を
定める方式で、次のような幾何学的な計算によって狙い
位置を求める。 1.図9に示したように、基準ソフト量の任意の設定値
Δi (Δx ,Δy )を表わす基準狙い位置をQとした
時、QVを点Qから面G1に降ろした垂線、QUを点Q
から面G2に降ろした垂線とする。面G1,G2をY
軸、X軸に対応させた座標系o−xyを考えれば、Vの
y座標値はΔy 、Uのx座標値はΔx となる。
2)について検出された直線(6a,6bに対応)を熱
変形を表わす2次元斜交座標系の座標軸とみなして基準
ソフト量の設定値Δi を解釈し直すことで、狙い位置を
定める方式で、次のような幾何学的な計算によって狙い
位置を求める。 1.図9に示したように、基準ソフト量の任意の設定値
Δi (Δx ,Δy )を表わす基準狙い位置をQとした
時、QVを点Qから面G1に降ろした垂線、QUを点Q
から面G2に降ろした垂線とする。面G1,G2をY
軸、X軸に対応させた座標系o−xyを考えれば、Vの
y座標値はΔy 、Uのx座標値はΔx となる。
【0044】2.図示(誇張描示)したように、面G
1,G2が熱変形を起して面H1,H2となった時、y
軸、x軸を面H1,H2に対応させ斜交座標系Oob−x
obyobを求める。xob軸、yob軸の位置・方向はレーザ
センサ3で検出され、更にこれからOobの位置が求めら
れる。なお、熱変形による隅部位置Oobの変位は無視出
来るほど小さい(但し、多少の変位があっても本発明の
適用は可能である)。
1,G2が熱変形を起して面H1,H2となった時、y
軸、x軸を面H1,H2に対応させ斜交座標系Oob−x
obyobを求める。xob軸、yob軸の位置・方向はレーザ
センサ3で検出され、更にこれからOobの位置が求めら
れる。なお、熱変形による隅部位置Oobの変位は無視出
来るほど小さい(但し、多少の変位があっても本発明の
適用は可能である)。
【0045】3.oobUob=oU(=Δx )となるxob
軸上の点Uobを求める。 4.oobVob=oV(=Δy )となるyob軸上の点Vob
を求める。 5.3点oob,Vob,Uobを頂点に持つ平行四辺形の残
りの頂点Qobを求め、この点を狙い位置とする。前述の
ワーク座標系O−XYZ上で表わした斜交座標系の原点
(レーザセンサで検出された隅部線位置)oob及び上記
求めた点QobのX,Y座標値を各々(pxob ,pyob
),(qxob ,qyob )とすれば、熱変形を考慮した
シフト量δi (δix,δiy)は次式(4),(5)で与
えられる。 δix=qxob −pxob ・・・(4) δiy=qyob −pyob ・・・(5) 6.なお、平行四辺形oobUobQobVobの対角線oobQ
ob上にoobQob(γ)=γoobQobとなる点Qob(γ)
を定め、これを狙い位置としても良い。ここでγは隅部
線位置oobから測った狙い位置までの距離を調整するた
めの係数で、一般に1に近いが設定される。また、対角
線oobQob上にoobQob’=|Δi |となる点Qob’を
定め、これを狙い位置としても良い。
軸上の点Uobを求める。 4.oobVob=oV(=Δy )となるyob軸上の点Vob
を求める。 5.3点oob,Vob,Uobを頂点に持つ平行四辺形の残
りの頂点Qobを求め、この点を狙い位置とする。前述の
ワーク座標系O−XYZ上で表わした斜交座標系の原点
(レーザセンサで検出された隅部線位置)oob及び上記
求めた点QobのX,Y座標値を各々(pxob ,pyob
),(qxob ,qyob )とすれば、熱変形を考慮した
シフト量δi (δix,δiy)は次式(4),(5)で与
えられる。 δix=qxob −pxob ・・・(4) δiy=qyob −pyob ・・・(5) 6.なお、平行四辺形oobUobQobVobの対角線oobQ
ob上にoobQob(γ)=γoobQobとなる点Qob(γ)
を定め、これを狙い位置としても良い。ここでγは隅部
線位置oobから測った狙い位置までの距離を調整するた
めの係数で、一般に1に近いが設定される。また、対角
線oobQob上にoobQob’=|Δi |となる点Qob’を
定め、これを狙い位置としても良い。
【0046】以下、これまでに述べた前提の下で、図1
0のフローチャートを参照して多層盛り溶接実行時の処
理内容の概略を説明する。なお、処理はレーザセンサに
よる検出動作とロボットの経路移動に関連したもののみ
を説明し、溶接トーチ等の制御に関連した処理について
は省略する。
0のフローチャートを参照して多層盛り溶接実行時の処
理内容の概略を説明する。なお、処理はレーザセンサに
よる検出動作とロボットの経路移動に関連したもののみ
を説明し、溶接トーチ等の制御に関連した処理について
は省略する。
【0047】処理はレジスタRGiを指定するアドレス
指定カウンタ値iの初期値を1として開始される。先
ず、レーザセンサ3を起動し(ステップM1)、動作プ
ログラムの動作命令文を読み込み、教示点位置Pへ向け
てロボットを移動をさせるための処理を開始する(ステ
ップM2)。レーザセンサ3により、ワークW1,W2
が検出されたならば(ステップM3でイエス出力)、直
ちに前述した走査角度範囲φs で得たレーザセンサ3の
検出データを使って、範囲L1,L2(図8参照)に含
まれる適宜点数(少なくとも2個づつ)の位置を求め、
L1,L2が表わす直線の位置(方向情報を含む)を求
めてバッファメモリに記憶する(ステップM4)。
指定カウンタ値iの初期値を1として開始される。先
ず、レーザセンサ3を起動し(ステップM1)、動作プ
ログラムの動作命令文を読み込み、教示点位置Pへ向け
てロボットを移動をさせるための処理を開始する(ステ
ップM2)。レーザセンサ3により、ワークW1,W2
が検出されたならば(ステップM3でイエス出力)、直
ちに前述した走査角度範囲φs で得たレーザセンサ3の
検出データを使って、範囲L1,L2(図8参照)に含
まれる適宜点数(少なくとも2個づつ)の位置を求め、
L1,L2が表わす直線の位置(方向情報を含む)を求
めてバッファメモリに記憶する(ステップM4)。
【0048】ステップM4で求めた直線は、図9に示し
たyob軸及びxob軸に対応するものである。なお、レー
ザセンサ3で得られたセンサデータをロボットに設定さ
れた座標系に変換する処理手順(ロボットの現在位置デ
ータと座標系変換データが利用される。)や複数点の位
置のデータからそれらの点で代表される直線を求める処
理手順等は周知なので、詳しい説明は省略する。
たyob軸及びxob軸に対応するものである。なお、レー
ザセンサ3で得られたセンサデータをロボットに設定さ
れた座標系に変換する処理手順(ロボットの現在位置デ
ータと座標系変換データが利用される。)や複数点の位
置のデータからそれらの点で代表される直線を求める処
理手順等は周知なので、詳しい説明は省略する。
【0049】次に、隅部線7の位置oobをステップM4
で求めた2本の直線(yob軸及びxob軸)の交点の位置
として求める(ステップM5)。そして、求められた隅
部線7の位置oobのデータから、教示経路からのずれ量
を補償するためのトラッキング補正量を求めバッファメ
モリに記憶する(ステップM6)。
で求めた2本の直線(yob軸及びxob軸)の交点の位置
として求める(ステップM5)。そして、求められた隅
部線7の位置oobのデータから、教示経路からのずれ量
を補償するためのトラッキング補正量を求めバッファメ
モリに記憶する(ステップM6)。
【0050】次いで、アドレス指定カウンタ値iで指定
されるレジスタRGiに格納されている基準位置シフト
量Δi のデータを読み出す(ステップM7)。そして、
この読み出された基準位置シフト量Δi のデータ、ステ
ップM4,M5で求められたxob軸、yobの位置/方向
を表わすデータと隅部位置oobのデータを用いて、狙い
位置を定めるための位置シフト量δi を計算する(ステ
ップM8)。位置シフト量δi の計算内容は前述した通
りである。
されるレジスタRGiに格納されている基準位置シフト
量Δi のデータを読み出す(ステップM7)。そして、
この読み出された基準位置シフト量Δi のデータ、ステ
ップM4,M5で求められたxob軸、yobの位置/方向
を表わすデータと隅部位置oobのデータを用いて、狙い
位置を定めるための位置シフト量δi を計算する(ステ
ップM8)。位置シフト量δi の計算内容は前述した通
りである。
【0051】位置シフト量δi が求められたならば、教
示経路位置+トラッキング補正量+位置シフト量δi に
よってロボットの移動目標位置を計算する。計算結果に
基づいて作成された移動指令はサーボ系へ出力される
(ステップM9)。
示経路位置+トラッキング補正量+位置シフト量δi に
よってロボットの移動目標位置を計算する。計算結果に
基づいて作成された移動指令はサーボ系へ出力される
(ステップM9)。
【0052】ロボットが教示点P’に到達させるための
処理が完了していない場合には(ステップM10でノー
出力)、ステップM4へ戻り、ステップM4〜M10を
繰り返す。また、ロボットが教示点P’に到達させるた
めの処理が完了している場合には(ステップM10でイ
エス出力)、ステップM11へ進んでアドレス指定カウ
ンタ値iを1アップする。
処理が完了していない場合には(ステップM10でノー
出力)、ステップM4へ戻り、ステップM4〜M10を
繰り返す。また、ロボットが教示点P’に到達させるた
めの処理が完了している場合には(ステップM10でイ
エス出力)、ステップM11へ進んでアドレス指定カウ
ンタ値iを1アップする。
【0053】次いで、多層盛り溶接の層総数(ここでは
4層)分の多層盛り溶接が完了したか否かをチェックし
(テップM12)、ノー出力(多層盛り溶接未完了)で
あれば、ステップM2に戻って、上記説明した処理サイ
クルを繰り返す。4層分の多層盛り溶接が完了すると、
ステップM12でイエス出力が出されるので、レーザセ
ンサ3やロボットを停止させる処理を経て処理を終了す
る。
4層)分の多層盛り溶接が完了したか否かをチェックし
(テップM12)、ノー出力(多層盛り溶接未完了)で
あれば、ステップM2に戻って、上記説明した処理サイ
クルを繰り返す。4層分の多層盛り溶接が完了すると、
ステップM12でイエス出力が出されるので、レーザセ
ンサ3やロボットを停止させる処理を経て処理を終了す
る。
【0054】以上の処理を通して、1層目〜4層目の溶
接時のロボット移動に関し、ロボットのリアルタイムト
ラッキングと並行した形でワークの熱変形を考慮した狙
い位置をリアルタイムに決定しながらロボット経路を定
めていくことが出来る。
接時のロボット移動に関し、ロボットのリアルタイムト
ラッキングと並行した形でワークの熱変形を考慮した狙
い位置をリアルタイムに決定しながらロボット経路を定
めていくことが出来る。
【0055】
【発明の効果】本発明により、2層目以降の隅肉多層盛
り溶接時にもレーザセンサを用いたリアルタイムトラッ
キングを適用しつつ、継ぎ手を構成するワークの熱変形
に応じて狙い位置を変化させながらロボットの移動経路
を定めていくことが出来るようになった。また、そのこ
とを通して熱変形を起し易い条件で行なわれる隅肉多層
盛り溶接の志度を向上さることが可能になった。
り溶接時にもレーザセンサを用いたリアルタイムトラッ
キングを適用しつつ、継ぎ手を構成するワークの熱変形
に応じて狙い位置を変化させながらロボットの移動経路
を定めていくことが出来るようになった。また、そのこ
とを通して熱変形を起し易い条件で行なわれる隅肉多層
盛り溶接の志度を向上さることが可能になった。
【図1】隅肉部に対する多層盛り溶接について説明する
図である。
図である。
【図2】図1に示した例について、熱変形による狙い位
置の狂いを説明する模式図である。
置の狂いを説明する模式図である。
【図3】本発明を実施する際に使用可能なロボット制御
装置を含むシステムの全体構成を説明する要部ブロック
である。
装置を含むシステムの全体構成を説明する要部ブロック
である。
【図4】本実施形態で使用されるレーザセンサの要部構
成を説明する図である。
成を説明する図である。
【図5】レーザセンサの測定原理を説明する図である。
【図6】実施形態における全体配置の概略を表わす見取
り図である。
り図である。
【図7】実施形態における基準狙い位置B1〜B4を表
わす基準シフト量Δ1 〜Δ4 の設定内容について説明す
る図である。
わす基準シフト量Δ1 〜Δ4 の設定内容について説明す
る図である。
【図8】レーザセンサを用いて面H1(G1),H2
(G2)の交線位置を求めるためのパラメータ設定につ
いて説明する図である。
(G2)の交線位置を求めるためのパラメータ設定につ
いて説明する図である。
【図9】熱変形を考慮したシフト量δi を定める計算手
法について説明する図である。
法について説明する図である。
【図10】実施形態における多層盛り溶接実行時の処理
内容の概略を説明するフローチャートである。
内容の概略を説明するフローチャートである。
1 ロボット手先部
2 溶接トーチ
3 レーザセンサ
4 溶接ワイヤ
5 トーチ先端位置(ツール先端点)
6a,6b,6c 光点軌跡
10 投射部
11 レーザ発振器
12 揺動ミラー(ガルバノメータ)
13 検出部
14 結像用の光学系
15 受光素子
20 レーザセンサ制御部
21 ミラー駆動部
22 レーザ駆動部
23 信号検出部
24 回線
30 ロボット制御装置
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 不揮発性メモリ
35 軸制御器
36 サーボ回路
37 LCD
38 教示操作盤
39 汎用インターフェイス
40 ロボット(本体機構部のサーボモータ)
50 電源装置
A1〜A3 溶接ビード
B1〜B4 (基準)狙い位置
C2 (熱変形が考慮された)狙い位置
G1,G2 ワーク面(溶接開始前)
H1,H2 ワーク面(溶接開始後)
S 入射位置(反射点)
W1,W2 ワーク
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B23K 9/127 508
B23K 9/095
Claims (5)
- 【請求項1】 アーク溶接トーチと、レーザセンサと、
前記アーク溶接トーチとレーザセンサを搭載したロボッ
トと、ロボット制御装置を含むシステムを用いて隅肉多
層盛り溶接を行なう隅肉多層盛り溶接ロボットシステム
における制御方法であって、 前記ロボットの隅肉多層盛り溶接実行時の経路移動が、
隅部を代表する隅部線の位置検出に基づくトラッキング
動作に並行して、前記隅肉多層盛りの各層の溶接に応じ
た前記アーク溶接トーチの狙い位置が実現されるように
前記ロボットの移動経路をシフト調整して行なわれ、 前記隅部線の位置検出が、前記隅部を提供する2つのワ
ーク面の位置を前記レーザセンサを用いて検出し、前記
検出された2つのワーク面の位置に基づいて前記隅部線
の位置を求めることによって行なわれるようにし、更
に、 前記移動経路を調整するシフト量が、前記2つのワーク
面の位置の検出結果に基づいて、前記ワーク面の熱変形
に応じて制御されるようにした、前記隅肉多層盛り溶接
ロボットシステムにおける制御方法。 - 【請求項2】 熱変形の無い前記ワーク面に対する前記
移動経路のシフト量が基準シフト量として予め前記シス
テムに設定されており、 前記設定された基準シフト調整量を前記2つのワーク面
の位置の検出結果に基づいて新たなシフト調整量に変換
することにより、前記ワーク面の熱変形に応じて前記移
動経路のシフト量が制御されるようにした、請求項1に
記載の隅肉多層盛り溶接ロボットシステムにおける制御
方法。 - 【請求項3】 前記基準シフト量が、前記隅部線位置を
基準とした2次元基準シフト量として予め前記システム
に設定されており、 前記設定された2次元基準シフト調整量を前記2つのワ
ーク面の位置の検出結果に基づいて新たな2次元シフト
量に変換することにより、前記ワーク面の熱変形に応じ
て前記移動経路のシフト量が制御されるようにした、請
求項1に記載の隅肉多層盛り溶接ロボットシステムにお
ける制御方法。 - 【請求項4】 前記2次元基準シフト調整量を、前記2
つのワーク面の位置を表わす2本の直線を座標軸として
構成される斜交座標系上で表現された値として読み換え
ることにより、前記新たな2次元シフト量への前記変換
が行なわれるようにした、請求項3に記載の隅肉多層盛
り溶接ロボットシステムにおける制御方法。 - 【請求項5】 前記2次元基準シフト調整量を、前記2
つのワーク面の位置を表わす2本の直線を座標軸として
構成される斜交座標系上で表現された値として読み換
え、更に前記検出された隅部線位置からの距離調整を含
むように修正することにより、前記新たな2次元シフト
量への前記変換が行なわれるようにした、請求項3に記
載の隅肉多層盛り溶接ロボットシステムにおける制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25527496A JP3483713B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 隅肉多層盛り溶接ロボットシステムにおける制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25527496A JP3483713B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 隅肉多層盛り溶接ロボットシステムにおける制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1080768A JPH1080768A (ja) | 1998-03-31 |
JP3483713B2 true JP3483713B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=17276481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25527496A Expired - Fee Related JP3483713B2 (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 隅肉多層盛り溶接ロボットシステムにおける制御方法 |
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CN1319700C (zh) * | 2003-03-28 | 2007-06-06 | 中国科学院力学研究所 | 一种基于机器人系统的激光同步加工的方法 |
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CN111558762A (zh) * | 2020-05-18 | 2020-08-21 | 湘潭大学 | 一种基于三线激光视觉传感的角焊缝跟踪方法 |
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- 1996-09-06 JP JP25527496A patent/JP3483713B2/ja not_active Expired - Fee Related
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