JPH08197248A - 多層盛溶接の為のトラッキング制御方法 - Google Patents
多層盛溶接の為のトラッキング制御方法Info
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- JPH08197248A JPH08197248A JP2726695A JP2726695A JPH08197248A JP H08197248 A JPH08197248 A JP H08197248A JP 2726695 A JP2726695 A JP 2726695A JP 2726695 A JP2726695 A JP 2726695A JP H08197248 A JPH08197248 A JP H08197248A
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- 238000000034 method Methods 0.000 title description 24
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
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- HSFWRNGVRCDJHI-UHFFFAOYSA-N Acetylene Chemical compound C#C HSFWRNGVRCDJHI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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- Numerical Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転移動ワークに対する溶接をロボットに支
持させたトーチを固定した状態で行なう際の溶接線追従
制御。 【構成】 円筒形のWは、付加軸として矢印AR方向に
回転駆動される。アーム先端部Aには、溶接トーチ2、
レーザセンサ3が支持される。レーザセンサ3の走査レ
ーザビームLBが溶接点4の前方領域に向けて投射さ
れ、光点軌跡5が溶接線6と直交する方向に形成され
る。カメラCがこれを撮影し、溶接線位置7を検出す
る。一層目の溶接時には、センサデータから作成された
位置補正用データに基づくトラッキング制御が行なわれ
るが、これに並行して、付加軸が一定量移動する毎に位
置補正用データが所定のバッファメモリ領域に書き込ま
れる。第二層目以降の溶接時に、書き込まれた位置補正
用データが付加軸の一定量移動毎に読み出され、トラッ
キング移動制御に用いられる。
持させたトーチを固定した状態で行なう際の溶接線追従
制御。 【構成】 円筒形のWは、付加軸として矢印AR方向に
回転駆動される。アーム先端部Aには、溶接トーチ2、
レーザセンサ3が支持される。レーザセンサ3の走査レ
ーザビームLBが溶接点4の前方領域に向けて投射さ
れ、光点軌跡5が溶接線6と直交する方向に形成され
る。カメラCがこれを撮影し、溶接線位置7を検出す
る。一層目の溶接時には、センサデータから作成された
位置補正用データに基づくトラッキング制御が行なわれ
るが、これに並行して、付加軸が一定量移動する毎に位
置補正用データが所定のバッファメモリ領域に書き込ま
れる。第二層目以降の溶接時に、書き込まれた位置補正
用データが付加軸の一定量移動毎に読み出され、トラッ
キング移動制御に用いられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、多層盛溶接実行時の
制御方法に関し、更に詳しくは、アーク溶接用の溶接ト
ーチをロボットに支持させ、ロボットの付加軸を用いて
溶接対象ワークを回転させながら、ツール先端点を固定
した状態(経路移動命令を実行しないこと。)で溶接線
トラッキングによる多層盛溶接を実行する際の制御方法
に関する。
制御方法に関し、更に詳しくは、アーク溶接用の溶接ト
ーチをロボットに支持させ、ロボットの付加軸を用いて
溶接対象ワークを回転させながら、ツール先端点を固定
した状態(経路移動命令を実行しないこと。)で溶接線
トラッキングによる多層盛溶接を実行する際の制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在採用されているレーザセンサを用い
た溶接線追従制御方式においては、レーザセンサがロボ
ットのツール先端点の前方領域をセンシングして溶接線
の存在位置を検出し、その検出結果を表わすセンサデー
タと前記検出時のロボット位置を表わすデータに基づい
て作成された位置補正用データを所定のバッファメモリ
領域に逐次書き込む一方、記憶されたデータを順次読み
出してロボットの移動目標位置を決定しながらロボット
のツール先端点を溶接線に沿って移動させる制御が行な
われている。
た溶接線追従制御方式においては、レーザセンサがロボ
ットのツール先端点の前方領域をセンシングして溶接線
の存在位置を検出し、その検出結果を表わすセンサデー
タと前記検出時のロボット位置を表わすデータに基づい
て作成された位置補正用データを所定のバッファメモリ
領域に逐次書き込む一方、記憶されたデータを順次読み
出してロボットの移動目標位置を決定しながらロボット
のツール先端点を溶接線に沿って移動させる制御が行な
われている。
【0003】この方式で多層盛溶接を実行する場合、一
層目の溶接時に作成される位置補正用データは一層目溶
接時のトラッキングに使用されるだけでなく、二層目以
降のロボット位置補正の為に、少なくともその一部がそ
のままあるいは適当な加工を施した上で蓄積される。
層目の溶接時に作成される位置補正用データは一層目溶
接時のトラッキングに使用されるだけでなく、二層目以
降のロボット位置補正の為に、少なくともその一部がそ
のままあるいは適当な加工を施した上で蓄積される。
【0004】即ち、一層目の溶接線追従時には、二層目
以降の溶接時のトラッキング制御に備えて、なんらかの
形で位置補正用のデータが一定間隔毎に所定のバッファ
メモリ領域へ書込まれて保存される。この位置補正用の
データの書込間隔は、一応、移動距離あるいは時間のい
ずれでも指定することが出来るが、前者(距離)の場合
は言うまでもなく、後者(時間)で指定した場合も、実
際の処理はロボット(ツール先端点、以下同様。)が移
動した距離に換算して書込タイミングの制御が行なわれ
ている。
以降の溶接時のトラッキング制御に備えて、なんらかの
形で位置補正用のデータが一定間隔毎に所定のバッファ
メモリ領域へ書込まれて保存される。この位置補正用の
データの書込間隔は、一応、移動距離あるいは時間のい
ずれでも指定することが出来るが、前者(距離)の場合
は言うまでもなく、後者(時間)で指定した場合も、実
際の処理はロボット(ツール先端点、以下同様。)が移
動した距離に換算して書込タイミングの制御が行なわれ
ている。
【0005】また、二層目の溶接においては、一層目の
溶接時に作成・記憶された位置補正用データを順次読出
しながらロボットをトラッキング移動させるが、その際
の読み出し間隔(周期)についても、書込時と同様、ロ
ボットの移動距離を指標に用いて読み出しイミングの制
御が行なわれている。
溶接時に作成・記憶された位置補正用データを順次読出
しながらロボットをトラッキング移動させるが、その際
の読み出し間隔(周期)についても、書込時と同様、ロ
ボットの移動距離を指標に用いて読み出しイミングの制
御が行なわれている。
【0006】ツール先端点に経路移動を行なわせる教示
の下でロボットを制御する場合であればこの方式の適用
に特に問題は無い。しかし、ツール先端点を移動させな
い形式で教示を行なうとともにロボットの付加軸で回転
駆動されるワークの周囲を溶接するようなケースでは、
位置補正用のデータの書込(通常は、第一層目実行時)
と読出(通常は、第二層目以降実行時)のタイミングを
ロボットの移動距離に基づいて定めることが出来なかっ
た。その為、このようなケースで上記方式によるトラッ
キング方式を適用することが困難であった。
の下でロボットを制御する場合であればこの方式の適用
に特に問題は無い。しかし、ツール先端点を移動させな
い形式で教示を行なうとともにロボットの付加軸で回転
駆動されるワークの周囲を溶接するようなケースでは、
位置補正用のデータの書込(通常は、第一層目実行時)
と読出(通常は、第二層目以降実行時)のタイミングを
ロボットの移動距離に基づいて定めることが出来なかっ
た。その為、このようなケースで上記方式によるトラッ
キング方式を適用することが困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本願発明の目的
は、上記問題を克服し、ロボットの付加軸で回転駆動さ
れるワークについて、ツール先端点を移動させない形式
で該ワークの周囲に多層盛溶接を施す型のアプリケーシ
ョンにおいて、レーザセンサを用いたロボットの追従制
御を実現させることにあり、また、そのことを通して上
記型の溶接作業における溶接精度を高く保つことにあ
る。
は、上記問題を克服し、ロボットの付加軸で回転駆動さ
れるワークについて、ツール先端点を移動させない形式
で該ワークの周囲に多層盛溶接を施す型のアプリケーシ
ョンにおいて、レーザセンサを用いたロボットの追従制
御を実現させることにあり、また、そのことを通して上
記型の溶接作業における溶接精度を高く保つことにあ
る。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本願発明は、上記技術
課題を解決する為の基本的な構成として、「ロボット制
御装置と、該ロボット制御装置によって制御されるロボ
ットと、該ロボットに支持された溶接トーチと、前記ロ
ボット制御装置によって制御される付加軸によって駆動
される溶接対象ワーク回転手段と、前記溶接対象ワーク
上の溶接線の位置を検出するレーザセンサを含む溶接ロ
ボットシステムを用いた多層盛溶接の為のトラッキング
制御方法であって、第一層目の溶接実行時に、前記レー
ザセンサによって得られるセンサデータに基づいて作成
された位置補正用データを用いてロボット位置を補正す
る一方、これと並行して、予め設定された前記付加軸の
移動量θadに基づいて定められたタイミングで前記位置
補正用データに相当するデータを第二層目以降の溶接実
行時のトラッキングの為に前記ロボット制御装置を含む
溶接ロボットシステム内に設定された所定のバッファメ
モリ領域に逐次書き込むとともに、第二層目以降の溶接
実行時には、前記所定のバッファメモリ領域に逐次書き
込まれたデータを前記予め設定された前記付加軸の移動
量θadに基づいて定められたタイミングで逐次読み出
し、該読み出されたデータに基づいてロボット位置を補
正するようにした、前記多層盛溶接の為のトラッキング
制御方法」を提案したものである。
課題を解決する為の基本的な構成として、「ロボット制
御装置と、該ロボット制御装置によって制御されるロボ
ットと、該ロボットに支持された溶接トーチと、前記ロ
ボット制御装置によって制御される付加軸によって駆動
される溶接対象ワーク回転手段と、前記溶接対象ワーク
上の溶接線の位置を検出するレーザセンサを含む溶接ロ
ボットシステムを用いた多層盛溶接の為のトラッキング
制御方法であって、第一層目の溶接実行時に、前記レー
ザセンサによって得られるセンサデータに基づいて作成
された位置補正用データを用いてロボット位置を補正す
る一方、これと並行して、予め設定された前記付加軸の
移動量θadに基づいて定められたタイミングで前記位置
補正用データに相当するデータを第二層目以降の溶接実
行時のトラッキングの為に前記ロボット制御装置を含む
溶接ロボットシステム内に設定された所定のバッファメ
モリ領域に逐次書き込むとともに、第二層目以降の溶接
実行時には、前記所定のバッファメモリ領域に逐次書き
込まれたデータを前記予め設定された前記付加軸の移動
量θadに基づいて定められたタイミングで逐次読み出
し、該読み出されたデータに基づいてロボット位置を補
正するようにした、前記多層盛溶接の為のトラッキング
制御方法」を提案したものである。
【0009】また、多層盛溶接時のトラッキング制御を
より合理的に実行する為に、上記基本構成に、「第一層
目で使用される補正用データの作成タイミングを定める
基準となる付加軸の移動量を、第二層目で使用される補
正用データの作成タイミングを定める基準θadと一致さ
せる」という要件を課すことを併せて提案した。
より合理的に実行する為に、上記基本構成に、「第一層
目で使用される補正用データの作成タイミングを定める
基準となる付加軸の移動量を、第二層目で使用される補
正用データの作成タイミングを定める基準θadと一致さ
せる」という要件を課すことを併せて提案した。
【0010】更に、本願発明の別の態様として、「第一
層目の溶接実行時に前記センサデータに基づいて作成さ
れる前記位置補正用データの作成タイミングが、該デー
タ作成に関して予め設定された前記付加軸の移動量θa
d' (≠θad)に基づいて定められる」という要件を課
すことを提案した。
層目の溶接実行時に前記センサデータに基づいて作成さ
れる前記位置補正用データの作成タイミングが、該デー
タ作成に関して予め設定された前記付加軸の移動量θa
d' (≠θad)に基づいて定められる」という要件を課
すことを提案した。
【0011】
【作用】本願発明の方法に従えば、付加軸で回転駆動さ
れるワークの第一層目の溶接時には、センサデータから
作成された位置補正用データに基づくトラッキング制御
が行なわれるが、これに並行して、付加軸が一定量θad
移動する毎に位置補正用データが所定のバッファメモリ
領域に書き込まれる。第二層目以降の溶接時に、書き込
まれた位置補正用データが付加軸の一定量θad移動毎に
読み出され、トラッキング移動制御に用いられる。
れるワークの第一層目の溶接時には、センサデータから
作成された位置補正用データに基づくトラッキング制御
が行なわれるが、これに並行して、付加軸が一定量θad
移動する毎に位置補正用データが所定のバッファメモリ
領域に書き込まれる。第二層目以降の溶接時に、書き込
まれた位置補正用データが付加軸の一定量θad移動毎に
読み出され、トラッキング移動制御に用いられる。
【0012】第一層目の溶接時に、センセンサデータか
ら作成される位置補正用データについても、その作成タ
イミングを付加軸の一定量θad' の移動毎に定めること
が出来る。この移動量θad' は、第二層目以降の溶接の
為に保存される位置補正用データのバッファメモリ領域
への書き込みタイミングとその読み出しタイミングを定
める基準とされる付加軸の一定移動量θadと等しく設定
されることが好ましい。
ら作成される位置補正用データについても、その作成タ
イミングを付加軸の一定量θad' の移動毎に定めること
が出来る。この移動量θad' は、第二層目以降の溶接の
為に保存される位置補正用データのバッファメモリ領域
への書き込みタイミングとその読み出しタイミングを定
める基準とされる付加軸の一定移動量θadと等しく設定
されることが好ましい。
【0013】本願発明によれば、ロボットの付加軸で回
転駆動されるワークについて、ツール先端点を移動させ
ない形式で該ワークの周囲に多層盛溶接を施す型のアプ
リケーションにおいて、レーザセンサを用いたロボット
追従制御が実現可能になる。また、そのことを通して上
記型の溶接作業における溶接精度を向上させることが出
来る。
転駆動されるワークについて、ツール先端点を移動させ
ない形式で該ワークの周囲に多層盛溶接を施す型のアプ
リケーションにおいて、レーザセンサを用いたロボット
追従制御が実現可能になる。また、そのことを通して上
記型の溶接作業における溶接精度を向上させることが出
来る。
【0014】
【実施例】図1は、本願発明を全体が円筒形をなすワー
クの周方向に沿った溶接に適用する際の配置の概要を表
わした見取図である。同図において、Wは円筒形の外形
を有する溶接対象ワークで、モータMによって駆動され
るローラRL上に載置されている。モータMはロボット
制御装置10に接続され、ロボット制御装置10の付加
軸として制御されている。
クの周方向に沿った溶接に適用する際の配置の概要を表
わした見取図である。同図において、Wは円筒形の外形
を有する溶接対象ワークで、モータMによって駆動され
るローラRL上に載置されている。モータMはロボット
制御装置10に接続され、ロボット制御装置10の付加
軸として制御されている。
【0015】符号6は溶接線を表わしており、ここでは
ワークWにはめ込まれたリング状の部材W’がワークW
の外周面に対して溶接・固定されるラインとして例示さ
れている。溶接線6にアクセス容易な位置にはロボット
(本体機構部)1が設置されている。ロボット1はその
動作を制御するロボット制御装置10に接続されてい
る。ロボット1のアーム先端部Aには、後述するよう
に、溶接トーチ及びレーザセンサが装着されている(図
1では個別の図示省略)。
ワークWにはめ込まれたリング状の部材W’がワークW
の外周面に対して溶接・固定されるラインとして例示さ
れている。溶接線6にアクセス容易な位置にはロボット
(本体機構部)1が設置されている。ロボット1はその
動作を制御するロボット制御装置10に接続されてい
る。ロボット1のアーム先端部Aには、後述するよう
に、溶接トーチ及びレーザセンサが装着されている(図
1では個別の図示省略)。
【0016】溶接トーチには、電源部30から溶接用の
電圧及び電流が供給される。また、ボンベ40からは溶
接ガスが供給され、溶接ワイヤ容器50からは溶接ワイ
ヤが供給される。ロボット制御装置10は、電源部30
にも接続されており、電源部30から溶接トーチへの電
圧と電流の供給を制御する。
電圧及び電流が供給される。また、ボンベ40からは溶
接ガスが供給され、溶接ワイヤ容器50からは溶接ワイ
ヤが供給される。ロボット制御装置10は、電源部30
にも接続されており、電源部30から溶接トーチへの電
圧と電流の供給を制御する。
【0017】次に図2は、ロボット1による溶接作業が
実行されている様子を表わす為に、図1におけるロボッ
ト1のアーム先端部AをワークWの溶接線周辺部ととも
に拡大描示した見取図である。同図において、符号AX
と矢印ARは、ワークWの回転軸と回転方向を表わして
いる。ロボット本体の大半を省いて符号Aで指示された
ロボットアーム先端部には、適当な装着機構を介して溶
接トーチ2及びレーザセンサ3が取り付けられている。
符号4は溶接ロボットのツール先端点として設定された
溶接トーチ先端位置(以下、溶接点とも言う。)を表わ
している。
実行されている様子を表わす為に、図1におけるロボッ
ト1のアーム先端部AをワークWの溶接線周辺部ととも
に拡大描示した見取図である。同図において、符号AX
と矢印ARは、ワークWの回転軸と回転方向を表わして
いる。ロボット本体の大半を省いて符号Aで指示された
ロボットアーム先端部には、適当な装着機構を介して溶
接トーチ2及びレーザセンサ3が取り付けられている。
符号4は溶接ロボットのツール先端点として設定された
溶接トーチ先端位置(以下、溶接点とも言う。)を表わ
している。
【0018】レーザセンサ3からは走査ビームLBが溶
接点の僅かに前方の領域(直後に溶接される部分)に向
けて投射され、光点軌跡5が溶接線6と直交する方向に
沿って形成される。既に述べたように、溶接線6はワー
Wに対してリング状部材W’の縁部を溶接・固定するラ
インとして与えられている。符号8は、形成済みの溶接
ビードを表わしている。
接点の僅かに前方の領域(直後に溶接される部分)に向
けて投射され、光点軌跡5が溶接線6と直交する方向に
沿って形成される。既に述べたように、溶接線6はワー
Wに対してリング状部材W’の縁部を溶接・固定するラ
インとして与えられている。符号8は、形成済みの溶接
ビードを表わしている。
【0019】レーザセンサ3には、光点軌跡5をレーザ
ビームLBの走査平面(扇形平面)に対して斜め方向か
ら撮影するCCDカメラCが装備されている。カメラC
で撮影された光点軌跡5は、後述する画像処理装置で周
知の方法によって解析され、光点軌跡5の屈曲点7の位
置が溶接線6の位置として検出される。
ビームLBの走査平面(扇形平面)に対して斜め方向か
ら撮影するCCDカメラCが装備されている。カメラC
で撮影された光点軌跡5は、後述する画像処理装置で周
知の方法によって解析され、光点軌跡5の屈曲点7の位
置が溶接線6の位置として検出される。
【0020】また、ロボット1には、ワールド座標系Σ
0 が設定されており、ここでは教示された溶接点4にお
ける溶接線6の接線方向をX軸、同じく教示された溶接
点4におけるワークWの径方向をY軸、回転軸AXの方
向にZ軸が設定されているものとする。レーザビームL
Bの走査方向は、Z軸と平行である。溶接作業中の溶接
トーチ2の角度は、動作プログラムで指定されるロボッ
ト姿勢に応じて適宜XYZ各軸に対して傾斜される。
0 が設定されており、ここでは教示された溶接点4にお
ける溶接線6の接線方向をX軸、同じく教示された溶接
点4におけるワークWの径方向をY軸、回転軸AXの方
向にZ軸が設定されているものとする。レーザビームL
Bの走査方向は、Z軸と平行である。溶接作業中の溶接
トーチ2の角度は、動作プログラムで指定されるロボッ
ト姿勢に応じて適宜XYZ各軸に対して傾斜される。
【0021】次に図3は、図1及び図2に示した配置に
対応したシステム構成の概要を要部ブロック図で例示し
たものである。これを説明すると、10は溶接ロボット
制御機能と画像処理装置の機能を兼備したロボット制御
装置で、中央演算処理装置(以下、CPUという。)1
1を有し、該CPU11には、ROMからなるメモリ1
2、RAMからなるメモリ13、不揮発性メモリ14、
CCDカメラCを備えたレーザセンサ3及び溶接トーチ
用の電源部30に接続された汎用インターフェイス1
5、フレームメモリ16、画像処理プロセッサ17、液
晶表示装置(LCD)18を備えた教示操作盤19、及
びサーボ回路22を経てロボット本体1及び付加軸とし
て制御されるモータM(図1参照)に接続されたロボッ
ト軸制御部21が各々バス23を介して接続されてい
る。レーザセンサ3はレーザビーム投射部及びCCDカ
メラCを備え、CPU11からの指令に従ってレーザビ
ームLBの走査及び光点軌跡の撮影が行なわれる。CC
Dカメラによって捕捉された画像の信号は、汎用インタ
ーフェイス15を介して、フレームメモリ16に格納さ
れる。フレームメモリ16から読み出されたに画像情報
は画像処理プロセッサ17によって処理され、レーザビ
ームLBが溶接線6を横切る点7(図2参照)の位置が
求められる。
対応したシステム構成の概要を要部ブロック図で例示し
たものである。これを説明すると、10は溶接ロボット
制御機能と画像処理装置の機能を兼備したロボット制御
装置で、中央演算処理装置(以下、CPUという。)1
1を有し、該CPU11には、ROMからなるメモリ1
2、RAMからなるメモリ13、不揮発性メモリ14、
CCDカメラCを備えたレーザセンサ3及び溶接トーチ
用の電源部30に接続された汎用インターフェイス1
5、フレームメモリ16、画像処理プロセッサ17、液
晶表示装置(LCD)18を備えた教示操作盤19、及
びサーボ回路22を経てロボット本体1及び付加軸とし
て制御されるモータM(図1参照)に接続されたロボッ
ト軸制御部21が各々バス23を介して接続されてい
る。レーザセンサ3はレーザビーム投射部及びCCDカ
メラCを備え、CPU11からの指令に従ってレーザビ
ームLBの走査及び光点軌跡の撮影が行なわれる。CC
Dカメラによって捕捉された画像の信号は、汎用インタ
ーフェイス15を介して、フレームメモリ16に格納さ
れる。フレームメモリ16から読み出されたに画像情報
は画像処理プロセッサ17によって処理され、レーザビ
ームLBが溶接線6を横切る点7(図2参照)の位置が
求められる。
【0022】電源部30は、CPU11からの指令に従
って溶接トーチに供給される溶接電圧及び溶接電流を制
御する機能を有している。ROM12には、CPU11
がロボット本体1、レーザセンサ3、電源部30及びロ
ボット制御装置10自身の制御を行なう為の各種のプロ
グラムが格納される。これには、本願発明を実施する為
の各種処理(内容は後述する。)をCPU11に実行さ
せる為のプログラムが含まれている。
って溶接トーチに供給される溶接電圧及び溶接電流を制
御する機能を有している。ROM12には、CPU11
がロボット本体1、レーザセンサ3、電源部30及びロ
ボット制御装置10自身の制御を行なう為の各種のプロ
グラムが格納される。これには、本願発明を実施する為
の各種処理(内容は後述する。)をCPU11に実行さ
せる為のプログラムが含まれている。
【0023】RAM13はデ−タの一時記憶や演算の為
に利用出来るメモリである。また、不揮発性メモリ14
には、ロボットシステムの動作内容を定める各種プログ
ラム及びパラメータ設定値が格納される。このパラメー
タ設定値には、後述する処理におけるデータの書込間隔
を指定する付加軸移動量Δθad及びΔθad' が含まれて
いる。
に利用出来るメモリである。また、不揮発性メモリ14
には、ロボットシステムの動作内容を定める各種プログ
ラム及びパラメータ設定値が格納される。このパラメー
タ設定値には、後述する処理におけるデータの書込間隔
を指定する付加軸移動量Δθad及びΔθad' が含まれて
いる。
【0024】また、逐次求められる検出点7の位置のデ
ータに基づいて作成される位置補正用データが書き込ま
れる二つのバッファメモリ領域A及びBがこの不揮発性
メモリ14内に設定されている。
ータに基づいて作成される位置補正用データが書き込ま
れる二つのバッファメモリ領域A及びBがこの不揮発性
メモリ14内に設定されている。
【0025】以下、上記説明したシステム構成及び機能
を前提に、図1、図2に示した事例について本願発明の
方法を実施する際の処理の概要について図4及び図5を
参照して説明する。
を前提に、図1、図2に示した事例について本願発明の
方法を実施する際の処理の概要について図4及び図5を
参照して説明する。
【0026】図4はバッファメモリ領域Aへの書込に関
連した処理内容の概要を記したフローチャートである。
先ず、レーザセンサ3が起動され、カメラCから画像の
取り込みが開始される(ステップS1)。画像データ
は、画像の取り込み周期に対応した適当な周期で解析さ
れ、溶接線位置7を計算する元となるセンサデータが作
成・記憶される(ステップS2)。
連した処理内容の概要を記したフローチャートである。
先ず、レーザセンサ3が起動され、カメラCから画像の
取り込みが開始される(ステップS1)。画像データ
は、画像の取り込み周期に対応した適当な周期で解析さ
れ、溶接線位置7を計算する元となるセンサデータが作
成・記憶される(ステップS2)。
【0027】そして、一層目の溶接の完了していないこ
とを確認し(ステップS3)、更に付加軸の移動量をチ
ェックする(ステップS4)。付加軸の移動量が設定値
θadを越えていない限り、ステップS2へ戻りセンサデ
ータの作成・記憶を繰り返して実行する。
とを確認し(ステップS3)、更に付加軸の移動量をチ
ェックする(ステップS4)。付加軸の移動量が設定値
θadを越えていない限り、ステップS2へ戻りセンサデ
ータの作成・記憶を繰り返して実行する。
【0028】ステップS4で、付加軸の移動量が設定値
θadを越えたと判断されたならば、その間に作成された
センサデーダと対応するロボット位置のデータに基づい
て溶接線の位置ずれ量(プログラムで指定されているポ
イントからのずれ量)を表わす位置補正用データを作成
し、不揮発性メモリ14内のバッファメモリ領域Aに書
き込む(ステップS5)。
θadを越えたと判断されたならば、その間に作成された
センサデーダと対応するロボット位置のデータに基づい
て溶接線の位置ずれ量(プログラムで指定されているポ
イントからのずれ量)を表わす位置補正用データを作成
し、不揮発性メモリ14内のバッファメモリ領域Aに書
き込む(ステップS5)。
【0029】なお、ここでバッファメモリ領域Aに書き
込まれたデータは、該データの取り込み時のロボット位
置よりも先行したセンシング位置における溶接線の位置
ずれを表わしているから、このデータが実際に使用され
る時点における付加軸の移動量はθadとは異なる。ロボ
ットのツール先端点位置とセンシング位置との間をロボ
ットが移動する間の付加軸の移動量をΔθadとすれば、
データ使用時点における付加軸移動量はθad+Δθadと
なる。
込まれたデータは、該データの取り込み時のロボット位
置よりも先行したセンシング位置における溶接線の位置
ずれを表わしているから、このデータが実際に使用され
る時点における付加軸の移動量はθadとは異なる。ロボ
ットのツール先端点位置とセンシング位置との間をロボ
ットが移動する間の付加軸の移動量をΔθadとすれば、
データ使用時点における付加軸移動量はθad+Δθadと
なる。
【0030】以下、上記ステップS2〜S5の処理は、
一層目の溶接が終了するまで繰り返される。二層目以降
の溶接時にはレーザセンサ3によるセンシングが行なわ
ないので、一層目の溶接が終了したならば、ステップS
3からステップS6へ進み、レーザセンサ3を消勢して
処理を終了する。
一層目の溶接が終了するまで繰り返される。二層目以降
の溶接時にはレーザセンサ3によるセンシングが行なわ
ないので、一層目の溶接が終了したならば、ステップS
3からステップS6へ進み、レーザセンサ3を消勢して
処理を終了する。
【0031】次に、図5のフローチャートは、上記図4
のフローチャートに記した処理と並行して実行される処
理の概要を示したものである。先ず、ステップT1で一
ポイント分のプログラムデータが読み込まれ、それが多
層盛溶接実行区間の移動に関するものであるか否かが判
断される(ステップT2)。更に、多層盛溶接実行区間
の移動に関するものであった場合には、一層目の溶接に
係るものであるか否かあるか否かが判断される(ステッ
プT3)。
のフローチャートに記した処理と並行して実行される処
理の概要を示したものである。先ず、ステップT1で一
ポイント分のプログラムデータが読み込まれ、それが多
層盛溶接実行区間の移動に関するものであるか否かが判
断される(ステップT2)。更に、多層盛溶接実行区間
の移動に関するものであった場合には、一層目の溶接に
係るものであるか否かあるか否かが判断される(ステッ
プT3)。
【0032】ステップT3,T4でいずれもイエスの判
断がなされた場合には、その時点における付加軸の移動
量(第1回目は適当な基準位置、例えばレーザセンサ起
動時点の付加軸位置、から測るものとする。)をチェッ
クする(ステップT4)。前回の読み出し時点から測っ
て付加軸の移動量が設定値θadを越えていれば、上記図
4のフローチャート中ステップS5でバッファメモリ領
域Aに書き込まれた位置補正用データを読み出す(ステ
ップT5)。
断がなされた場合には、その時点における付加軸の移動
量(第1回目は適当な基準位置、例えばレーザセンサ起
動時点の付加軸位置、から測るものとする。)をチェッ
クする(ステップT4)。前回の読み出し時点から測っ
て付加軸の移動量が設定値θadを越えていれば、上記図
4のフローチャート中ステップS5でバッファメモリ領
域Aに書き込まれた位置補正用データを読み出す(ステ
ップT5)。
【0033】なお、付加軸の移動量をバッファメモリ領
域Aへの書込時点から測れば、ステップT4における判
断基準とされる移動距離はθadではなく、これに前出の
Δθadを加えたθad+Δθadとなる。
域Aへの書込時点から測れば、ステップT4における判
断基準とされる移動距離はθadではなく、これに前出の
Δθadを加えたθad+Δθadとなる。
【0034】続くステップT6では読み出された位置補
正用データを用いて、ロボットの移動目標位置が補正さ
れる(ステップT6)。ステップT4で前回の読み出し
時点から測って付加軸の移動量が設定値θadを越えてい
ない場合には、直接ステップT6へ進み、バッファメモ
リ領域Aから前回読み出されたデータに基づいてロボッ
トの移動目標位置が補正される。
正用データを用いて、ロボットの移動目標位置が補正さ
れる(ステップT6)。ステップT4で前回の読み出し
時点から測って付加軸の移動量が設定値θadを越えてい
ない場合には、直接ステップT6へ進み、バッファメモ
リ領域Aから前回読み出されたデータに基づいてロボッ
トの移動目標位置が補正される。
【0035】これにより、第一層目の溶接時のトラッキ
ング移動の準備が整う。次いで、位置補正に使用された
位置補正用データを今度は、バッファメモリ領域Bに書
き込む(ステップT7)。
ング移動の準備が整う。次いで、位置補正に使用された
位置補正用データを今度は、バッファメモリ領域Bに書
き込む(ステップT7)。
【0036】次いで、ステップT6で補正された補正量
から、逆変換の演算により各軸の移動量が求めて分配パ
ルスを計算し、これを各軸のサーボ制御部へ送る(ステ
ップT11)。続くステップT12で一ポイント分のプ
ログラム実行終了の可否を判断し、未終了であればステ
ップT3へ戻り、上記処理サイクルを再度実行する。も
し、ステップT12の判断がイエスであれば、更に、プ
ログラム自体の終了を確認し(ステップT13)、未終
了であればステップT1まで戻って上記処理サイクルを
再度実行する。
から、逆変換の演算により各軸の移動量が求めて分配パ
ルスを計算し、これを各軸のサーボ制御部へ送る(ステ
ップT11)。続くステップT12で一ポイント分のプ
ログラム実行終了の可否を判断し、未終了であればステ
ップT3へ戻り、上記処理サイクルを再度実行する。も
し、ステップT12の判断がイエスであれば、更に、プ
ログラム自体の終了を確認し(ステップT13)、未終
了であればステップT1まで戻って上記処理サイクルを
再度実行する。
【0037】一層目の溶接が終了すると、ステップT3
でノーの判断がなされ、位置補正用データを用いたトラ
ッキング移動制御に移行する。先ずステップT8で、バ
ッファメモリ領域Bの前回の読み出し時点から測ってバ
ファ付加軸の移動量が設定値θadを越えていれば、一層
目で作成された位置補正用データをバッファメモリ領域
Bから読み出す(ステップT9)。
でノーの判断がなされ、位置補正用データを用いたトラ
ッキング移動制御に移行する。先ずステップT8で、バ
ッファメモリ領域Bの前回の読み出し時点から測ってバ
ファ付加軸の移動量が設定値θadを越えていれば、一層
目で作成された位置補正用データをバッファメモリ領域
Bから読み出す(ステップT9)。
【0038】そして、読み出された位置補正用データを
用いて、ロボットの移動目標位置を補正する(ステップ
T10)。また、ステップT8で前回のバッファメモリ
領域Bからの読み出し時点から測って付加軸の移動量が
設定値θadを越えていない場合には、直接ステップT1
0へ進み、バッファメモリ領域Bから前回読み出された
データに基づいてロボットの移動目標位置が補正され
る。
用いて、ロボットの移動目標位置を補正する(ステップ
T10)。また、ステップT8で前回のバッファメモリ
領域Bからの読み出し時点から測って付加軸の移動量が
設定値θadを越えていない場合には、直接ステップT1
0へ進み、バッファメモリ領域Bから前回読み出された
データに基づいてロボットの移動目標位置が補正され
る。
【0039】これにより、第二層目の溶接時のトラッキ
ング移動の準備が整う。次いで、ステップT10で補正
された補正量から、逆変換の演算により各軸の移動量を
求めて分配パルスを計算し、各軸のサーボ制御部へ送る
(ステップT11)。
ング移動の準備が整う。次いで、ステップT10で補正
された補正量から、逆変換の演算により各軸の移動量を
求めて分配パルスを計算し、各軸のサーボ制御部へ送る
(ステップT11)。
【0040】以下、同様の処理が繰り返されて実行され
るべきプログラムの命令をすべて終了したと判断された
時点で(ステップT13)、全処理を終了する。なお、
多層盛実行区間の移動以外のプログラム命令(例えば、
エアカット点からのワークへのアプローチの為の各軸移
動)が読み込まれた場合には、ステップT2からステッ
プT11へ直行し、分配パルスを計算して各軸のサーボ
制御部へ送る処理が実行される)。従って、この場合に
はトラッキング制御は行なわれない。そして、再び、多
層盛溶接区間のプログラムデータが読み込まれた場合に
は、ステップT2でイエスの判断が出され、トラッキン
グ制御が再開され一層目または二層目以降の溶接が上記
説明した処理に基づいて実行される。
るべきプログラムの命令をすべて終了したと判断された
時点で(ステップT13)、全処理を終了する。なお、
多層盛実行区間の移動以外のプログラム命令(例えば、
エアカット点からのワークへのアプローチの為の各軸移
動)が読み込まれた場合には、ステップT2からステッ
プT11へ直行し、分配パルスを計算して各軸のサーボ
制御部へ送る処理が実行される)。従って、この場合に
はトラッキング制御は行なわれない。そして、再び、多
層盛溶接区間のプログラムデータが読み込まれた場合に
は、ステップT2でイエスの判断が出され、トラッキン
グ制御が再開され一層目または二層目以降の溶接が上記
説明した処理に基づいて実行される。
【0041】なお、上記説明した処理では(図4、図5
のフローチャート)、処理を簡潔なものとする為に、バ
ッファメモリ領域Aへの書込周期、バッファメモリ領域
Aからの読み出し周期、バッファメモリ領域Bへの書込
周期並びにバッファメモリ領域Bからの読み出し周期を
すべて共通の値(θad)としたが、これらは必ずしも一
致させる必要はない。
のフローチャート)、処理を簡潔なものとする為に、バ
ッファメモリ領域Aへの書込周期、バッファメモリ領域
Aからの読み出し周期、バッファメモリ領域Bへの書込
周期並びにバッファメモリ領域Bからの読み出し周期を
すべて共通の値(θad)としたが、これらは必ずしも一
致させる必要はない。
【0042】例えば、第一層目の溶接実行時に前記セン
サデータに基づいて作成される位置補正用データの作成
周期は、該データ作成に関してθadとは別に予め設定さ
れた値θad' (≠θad)とすることが出来る。
サデータに基づいて作成される位置補正用データの作成
周期は、該データ作成に関してθadとは別に予め設定さ
れた値θad' (≠θad)とすることが出来る。
【0043】また、位置補正に使用されたバッファメモ
リ領域Aからの読み出しデータをバッファメモリ領域B
に書き込む場合、なんらかの加工(例えば、サンプリン
グ処理など)を施すことも本願発明の技術思想から逸脱
するものではない。
リ領域Aからの読み出しデータをバッファメモリ領域B
に書き込む場合、なんらかの加工(例えば、サンプリン
グ処理など)を施すことも本願発明の技術思想から逸脱
するものではない。
【0044】ここで説明した実施例においては、円筒形
のワークWの全周に亙って溶接を実行する場合について
説明したが、ワークWは必ずしも円筒形でなくとも良
く、また、全周の一部について多層盛溶接が実行される
場合にも、本願発明を適用することが可能である。使用
するレーザセンサについても、CCDカメラ使用型のも
のでなく、一次元光センサ(一次元PSD、ラインセン
サなど)を使用した型のものを使用しても、上記実施例
に若干の変更を加えるのみで本願発明を適用することが
出来る。
のワークWの全周に亙って溶接を実行する場合について
説明したが、ワークWは必ずしも円筒形でなくとも良
く、また、全周の一部について多層盛溶接が実行される
場合にも、本願発明を適用することが可能である。使用
するレーザセンサについても、CCDカメラ使用型のも
のでなく、一次元光センサ(一次元PSD、ラインセン
サなど)を使用した型のものを使用しても、上記実施例
に若干の変更を加えるのみで本願発明を適用することが
出来る。
【0045】
【発明の効果】ロボットに支持された溶接トーチの先端
点を固定した形式で、ロボットの付加軸で回転させた溶
接作業対象ワークの外周に沿った多層盛溶接を実行する
際に、ロボットに溶接線追従動作を行わせることが可能
になった。従って、本願発明を上記型の溶接作業に適用
することにより、従来に比べて質の高い溶接を行なうこ
とが出来るようになった。
点を固定した形式で、ロボットの付加軸で回転させた溶
接作業対象ワークの外周に沿った多層盛溶接を実行する
際に、ロボットに溶接線追従動作を行わせることが可能
になった。従って、本願発明を上記型の溶接作業に適用
することにより、従来に比べて質の高い溶接を行なうこ
とが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を全体が円筒形をなすワークの周方向
に沿った溶接に適用する際の配置の概要を表わした見取
図である。
に沿った溶接に適用する際の配置の概要を表わした見取
図である。
【図2】図1におけるロボット1のアーム先端部Aをワ
ークWの溶接線周辺部とともに拡大描示した見取図であ
る。
ークWの溶接線周辺部とともに拡大描示した見取図であ
る。
【図3】図1及び図2に示した配置に対応したシステム
構成の概要を要部ブロック図で例示したものである。
構成の概要を要部ブロック図で例示したものである。
【図4】本実施例におけるバッファメモリ領域Aへの書
込に関連した処理の概要を記したフローチャートであ
る。
込に関連した処理の概要を記したフローチャートであ
る。
【図5】本実施例において、図4のフローチャートに記
した処理並行的に実行される処理の概要を記したフロー
チャートである。
した処理並行的に実行される処理の概要を記したフロー
チャートである。
1 ロボット本体 2 溶接トーチ 3 レーザセンサ 4 溶接点(溶接トーチ先端点、ツール先端点) 5 光点軌跡 6 溶接線 7 検出点(光点軌跡屈曲点) 8 形成済みの溶接ビード 10 ロボット制御装置 11 中央演算処理装置(CPU) 12 メモリ(ROM) 13 メモリ(RAM) 14 不揮発性メモリ 15 汎用インターフェイス 16 フレームメモリ 17 画像処理プロセッサ 18 LCD 19 教示操作盤 21 ロボット軸制御部 22 サーボ回路 23 バス 30 電源部 40 ガスボンベ 50 溶接ワイヤ容器 A ロボットアーム先端部 AR 溶接対象ワークWの回転方向 AX 溶接対象ワークWの回転軸 LB 走査レーザビーム M 付加軸として制御されるモータ RL 溶接対象ワークを載置するローラ W 溶接対象ワーク W’ リング状部材
Claims (3)
- 【請求項1】 ロボット制御装置と、該ロボット制御装
置によって制御されるロボットと、該ロボットに支持さ
れた溶接トーチと、前記ロボット制御装置によって制御
される付加軸によって駆動される溶接対象ワーク回転手
段と、前記溶接対象ワーク上の溶接線の位置を検出する
レーザセンサを含む溶接ロボットシステムを用いた多層
盛溶接の為のトラッキング制御方法であって、 第一層目の溶接実行時に、前記レーザセンサによって得
られるセンサデータに基づいて作成された位置補正用デ
ータを用いてロボット位置を補正する一方、これと並行
して、予め設定された前記付加軸の移動量θadに基づい
て定められたタイミングで前記位置補正用データに相当
するデータを第二層目以降の溶接実行時のトラッキング
の為に前記ロボット制御装置を含む溶接ロボットシステ
ム内に設定された所定のバッファメモリ領域に逐次書き
込むとともに、 第二層目以降の溶接実行時には、前記所定のバッファメ
モリ領域に逐次書き込まれたデータを前記予め設定され
た前記付加軸の移動量θadに基づいて定められたタイミ
ングで逐次読み出し、該読み出されたデータに基づいて
ロボット位置を補正するようにした、前記多層盛溶接の
為のトラッキング制御方法。 - 【請求項2】 第一層目の溶接実行時に前記センサデー
タに基づいて作成される前記位置補正用データの作成タ
イミングが、前記予め設定された前記付加軸の移動量θ
adに基づいて定められるようにした、請求項1に記載さ
れた多層盛溶接の為のトラッキング制御方法。 - 【請求項3】 第一層目の溶接実行時に前記センサデー
タに基づいて作成される前記位置補正用データの作成タ
イミングが、該データ作成に関して予め設定された前記
付加軸の移動量θad' (≠θad)に基づいて定められる
ようにした、請求項1に記載された多層盛溶接の為のト
ラッキング制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2726695A JPH08197248A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 多層盛溶接の為のトラッキング制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2726695A JPH08197248A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 多層盛溶接の為のトラッキング制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08197248A true JPH08197248A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=12216281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2726695A Withdrawn JPH08197248A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 多層盛溶接の為のトラッキング制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08197248A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997038819A1 (fr) * | 1996-04-12 | 1997-10-23 | Fanuc Ltd | Procede de commande pour soudage sequentiel a passes multiples |
CN103341685A (zh) * | 2013-07-17 | 2013-10-09 | 湘潭大学 | 一种基于磁控电弧与激光视觉传感的焊缝自动跟踪控制方法及系统 |
CN104002021A (zh) * | 2014-06-06 | 2014-08-27 | 哈尔滨工业大学 | 用于多层多道焊道自动识别与跟踪的装置 |
CN104646799A (zh) * | 2015-02-04 | 2015-05-27 | 北京石油化工学院 | 一种基于激光跟踪仪的电弧跟踪测试系统及方法 |
JP2019136731A (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-22 | 株式会社Fts | フィラーパイプの溶接方法とその装置 |
-
1995
- 1995-01-24 JP JP2726695A patent/JPH08197248A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997038819A1 (fr) * | 1996-04-12 | 1997-10-23 | Fanuc Ltd | Procede de commande pour soudage sequentiel a passes multiples |
US6023044A (en) * | 1996-04-12 | 2000-02-08 | Fanuc Ltd. | Control method in multi-layer welding |
CN103341685A (zh) * | 2013-07-17 | 2013-10-09 | 湘潭大学 | 一种基于磁控电弧与激光视觉传感的焊缝自动跟踪控制方法及系统 |
CN104002021A (zh) * | 2014-06-06 | 2014-08-27 | 哈尔滨工业大学 | 用于多层多道焊道自动识别与跟踪的装置 |
CN104646799A (zh) * | 2015-02-04 | 2015-05-27 | 北京石油化工学院 | 一种基于激光跟踪仪的电弧跟踪测试系统及方法 |
CN104646799B (zh) * | 2015-02-04 | 2016-08-17 | 北京石油化工学院 | 一种基于激光跟踪仪的电弧跟踪测试系统及方法 |
JP2019136731A (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-22 | 株式会社Fts | フィラーパイプの溶接方法とその装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |