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JP3468616B2 - Mos半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

Mos半導体装置およびその製造方法

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JP3468616B2
JP3468616B2 JP16304995A JP16304995A JP3468616B2 JP 3468616 B2 JP3468616 B2 JP 3468616B2 JP 16304995 A JP16304995 A JP 16304995A JP 16304995 A JP16304995 A JP 16304995A JP 3468616 B2 JP3468616 B2 JP 3468616B2
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D64/00Electrodes of devices having potential barriers
    • H10D64/60Electrodes characterised by their materials
    • H10D64/66Electrodes having a conductor capacitively coupled to a semiconductor by an insulator, e.g. MIS electrodes

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  • Weting (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOS半導体装置およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サブハーフミクロン以下のCMO
Sデバイスでは、短チャネル効果の抑制のため素子構造
をPch−Tr、Nch−Trのいずれも、表面型にす
る必要があり、Pch−TrのポリシリコンゲートにP
型の不純物を、Nch−TrのポリシリコンゲートにN
型の不純物を導入(注入)するデュアルゲートの採用が
考えられてきた。
【0003】この場合、両ゲートをオーミック接合で連
結(閾値電圧シフト等の回避や高速化に必要)し、かつ
ゲート抵抗・コンタクト抵抗の低減(高速化に必要。P
型不純物である硼素(B)は固溶限が低く、また注入に
よる手法を用いることから従来のN+ ゲートに比べ抵抗
が高い)を図るため、ポリサイドやサリサイドといった
技術が必要不可欠になっている。
【0004】ポリサイドゲートを形成する場合、その材
料としては耐熱性(高融点)、耐腐食性(密着性)が良
好なWSix、W等が有力である。しかし、このシリサ
イドは注入不純物に対する拡散係数が高く、ポリシリコ
ンゲート中から不純物(特にB)を吸い出してゲート空
乏化(閾値電圧の変動・シフト、酸化膜経時信頼性の低
下等の原因となる)を引き起こしたり、吸い出した不純
物を反対側のポリシリコン層に拡散(シリサイドを経由
する相互拡散):(P型⇔ポリサイド⇔N型)させ、や
はりゲート空乏化を引き起こしたりすることが知られて
いる。
【0005】上記の不純物吸い出しや、シリサイドを介
しての相互拡散を抑制する方法として、下記のような手
法が提案されている。TiNなど、低抵抗の拡散防止
膜(WSiに比べて不純物の拡散係数が小さい)をポリ
シリコン層とシリサイド(ポリサイド)層の中間層とし
て設けるもの。具体例としては、特開平1−26554
2号公報、特開平2−183565号公報および特開平
2−192161号公報にそれぞれ記載されたものが挙
げられる。この技術は、極めて有効であると考えられる
が、TiはWに比べて耐熱性・耐食性に欠ける(これ
が、ポリサイドの材料としてWSiが一般に用いられる
理由である)ため、膜剥がれ等の心配がある。
【0006】上記技術において、中間層として低融点
金属を用いたもの。具体例としては、特開平2−542
2号公報に開示されたものがある。この方法は、シリサ
イドの膜ストレスによる膜剥がれの防止に有効とされて
いる。但し、上記のものより一層、耐熱性・耐食性に欠
ける問題がある。
【0007】窒化膜を中間層として設けるもの。具体
例としては、特開昭64−25475号公報に記載され
たものがある。この技術は、シリサイド金属がポリシリ
コン層に深く侵入して耐圧不良を招くのを防ぐものであ
り、上層のシリサイド層と下層のポリシリコン層の電気
的連結は、サイドウォールにポリシリコンを用いて行
う。上記特開昭64−25475号公報には、不純物拡
散防止に関する記載はないが、窒化膜は上記,と同様な
効果があり、特にBの拡散バリアとして有効である。し
かし、サイドウォールから、あるいはサイドウォールを
介しての不純物拡散が同様な問題となる。また、サイド
ウォールが絶縁体であるか否かでトランジスタ特性も異
なってくる。さらに、窒化層は酸化層と同様にシリサイ
ドとの密着性が低く、そのため膜剥がれの危険がある。
【0008】シリサイド中に所定濃度以上のB原子を
濃度勾配なしに導入するもの。この技術は、濃度勾配が
ないため拡散が起きないという原理に基づいている。具
体例としては、特開平5−183117号公報に記載の
ものがある。
【0009】シリサイド及び/又はポリシリコン中に
窒素原子やインジウム原子をイオン注入等により導入す
るもの。この方法による不純物拡散抑制のメカニズムの
詳細は不明であるが、窒素原子あるいは窒化物がゲート
不純物、とくにBの拡散を抑制するためであると考えら
れる
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑みなされたもので、シリサイド(ポリサ
イド)層の密着性、耐食性およびゲートの低抵抗化を損
なうことなく、シリサイドによるゲート不純物の吸い出
しを抑制(同時にシリサイド層を介した相互拡散も抑
制)しようとするものである。すなわち、本発明の目的
は、ゲート電極を構成するポリシリコン層と高融点金属
シリサイド層の界面近傍におけるポリシリコン層の粒界
のみを酸化及び/又は窒化処理(以下、粒界処理と略記
することがある)することにより、低抵抗化やポリシリ
コン層−高融点金属シリサイド層間の密着性を損なわず
に、ポリシリコン層からのゲート不純物(特にB)の吸
い出しを抑制して、ゲート空乏化(ゲート不純物の吸い
出し及び/又は相互拡散)の防止を図ることにある。さ
らに本発明は、少量のシリサイド材料を加えて、粒界処
理の促進および、シリサイドの密着性向上を達成するこ
とを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】参考例の、ポリサイドゲ
ートを有するMOS半導体装置は、図1に示すように、
ゲート電極を構成するポリシリコン層3と、高融点金属
シリサイド層5(WSix,TiSix,MoSix
等)の界面近傍におけるポリシリコン層3の粒界4(ポ
リシリコン層表面の粒界部分)が酸化、窒化または酸化
窒化処理されている(例えば酸窒化物として存在する)
ことを特徴とする。なお、図1において、1はシリコン
基板、2はゲート酸化膜である。
【0012】請求項に記載のポリサイドゲートMOS
半導体装置は、図2に示すように、ゲート電極を構成す
るポリシリコン層3と高融点金属シリサイド層5の界面
近傍におけるポリシリコン層3の粒界4が、酸化シリサ
イド、窒化シリサイドまたは酸窒化シリサイドとなって
いることを特徴とする。なお、図2において粒界4は、
酸窒化シリサイドまたは、酸窒化シリサイドとシリサイ
ドの積層になっている。
【0013】図1に記載の参考例のMOS半導体装置を
製造する方法は、ゲート電極を構成するポリシリコン層
3上に、高融点金属のシリサイド層5(WSix,Ti
Six,MoSix等)を積層する前に、図3に示すよ
うに、ポリシリコン層3表面のウエットエッチング工
程、酸化及び/又は窒化処理工程、絶縁膜エッチバック
工程の順に処理することを特徴とする。すなわち、図3
において(a)に示すように、ポリシリコン層3表面を
ウエットエッチし(2点鎖線は、エッチング前の状態を
示す)、(b)のようにポリシリコン層3表面を例えば
酸化窒化して酸窒化シリコン膜31を形成し、さらに
(c)のように酸窒化シリコン膜31の一部をエッチバ
ックし、その後にシリサイド層5を積層する。
【0014】請求項に記載の半導体装置の製造方法
は、請求項に記載のMOS半導体装置を製造するため
のものであって、ゲート電極を構成するポリシリコン層
上に高融点金属シリサイド層5(WSix,TiSi
x,MoSix等)を積層する前に、ポリシリコン表面
のウエットエッチ工程(図示せず)、図4(a)に示す
ように極少量のシリサイド材料41(シリサイドまたは
シリサイド用金属)を蒸着する工程、図4(b)に示す
ような酸化及び/又は窒化処理工程、図4(c)に示す
ような絶縁膜エッチバック工程の順に処理することを特
徴とするものである。なお、図4において42は酸窒化
シリサイド、43は酸化窒化膜である。
【0015】請求項に記載の半導体装置の製造方法
は、請求項に記載のMOS半導体装置を製造するに際
し、酸化及び/又は窒化処理工程前に蒸着する微量のシ
リサイド材料として、耐熱性の高い高融点金属または高
融点金属シリサイドを用いることを特徴とする。
【0016】
【作用】図1に示されるポリサイドゲートMOS半導体
装置において、ポリシリコン層3内にイオン注入等の方
法で導入されたゲート不純物は、その後の熱処理工程に
よってポリシリコン層3内で拡散・活性化するが、ゲー
ト不純物の大部分は、ポリシリコン層3の粒界を拡散す
ると考えられる。従って、上層のシリサイド層5への不
純物の拡散(シリサイド層5による不純物の吸い出し)
を抑制するには、この粒界制御が重要となる。シリコン
酸化膜、シリコン窒化膜またはシリコン酸化窒化膜は、
シリコンに比べゲート導入不純物に対する拡散係数が低
いため、拡散バリアになり得る。しかし、ポリシリコン
表面全体にこのような絶縁膜を形成すると、シリサイド
層5との電気的連結ができないだけでなく、密着性が低
下するため膜剥がれが発生する心配がある。そこで、シ
リサイドの密着性を損なわないでポリシリコン層3から
の不純物の拡散(シリサイド層5による不純物吸い出
し)を抑制するため、本発明ではシリサイド層5とポリ
シリコン層3の界面近傍のポリシリコン粒界4を制御す
る(上記酸化処理及び/又は窒化処理)により解決した
ものである。
【0017】なお、一般にポリシリコン層の表面上に堆
積された高融点金属シリサイド層と下層のポリシリコン
層との密着性は、その後の熱処理工程におけるポリシリ
コンとの反応によってシリサイドのシリサイド化を高め
ることで向上させることができる。但し、高融点金属シ
リサイドの代わりに高融点金属を用いた場合、熱処理工
程においてシリサイド化反応が激しくなりすぎて応力等
のストレスやスパイク等が発生し、ポリシリコン層やゲ
ート酸化膜に損傷を与える恐れがある。MOS構造の信
頼性を考慮すれば、高融点金属シリサイドを使用する方
が有利といえる。
【0018】図2のポリサイドゲートMOS半導体装置
では、図1の半導体装置に比べて粒界4の酸化及び/又
は窒化されている部分が大きいため、不純物拡散の防止
作用が増大するので、閾値電圧のシフトを小さくする
(空乏化抑制作用の向上)ことができる。
【0019】図1の半導体装置の製造方法においては、
酸化及び/又は窒化処理工程でポリシリコン層3表面は
酸化及び/又は窒化されるが、結晶粒よりも粒界4の方
が前記反応の速度が速い。従って、その後にエッチバッ
ク(通常はドライエッチング)で絶縁膜を除去するので
あるが、エッチング速度を制御してオーバーエッチング
を防止することにより、ポリシリコン層3表面の粒界4
部分に選択的に酸化及び/又は窒化された部分を残留さ
せることができる。
【0020】ポリシリコン層への不純物の導入は、イオ
ン注入その他、公知の技術を用いて行うが、この不純物
導入およびその拡散はシリサイド層形成前(すなわち、
ポリシリコン層形成後、ウエットエッチング前)に行う
方がよい。その理由は、不純物がポリシリコン層表面近
傍に集中するのを防ぐためであり、吸い出しによるゲー
ト空乏化を回避しやすくなる利点がある。
【0021】前記ウエットエッチング工程では、ポリシ
リコン層3表面のエッチングを行うが、結晶粒に比べて
粒界4の方がエッチング速度が速いため粒界部分の溝
を、より顕著化することができ、エッチバック後におい
て粒界部分に選択的に酸化及び/又は窒化された部分を
残留させることが、より容易となる〔図3、特に(c)
を参照〕。上記粒界4のウエットエッチングはSecc
oエッチングとも呼ばれ、エッチング用の薬液として、
フッ酸とK2Cr27水溶液の混合液等が使用される。
酸化及び/又は窒化工程では、ポリシリコン層表面を酸
化及び/又は窒化するが、粒界部分は、結晶粒に比べて
緻密でないため、これら酸化及び/又は窒化の速度は結
晶粒よりも速い。酸化膜も不純物拡散バリアとして作用
するが、窒化膜または窒化された酸化膜の方が、より不
純物(特にB)の吸い出し抑制には効果が高い。ストイ
キオメトリ(化学量論的組成)のとれた窒化膜は酸化膜
に比べて形成しにくいが、酸化膜の軽い窒化は比較的容
易であり、B吸い出しの抑制には、窒化の度合いが数a
tom%程度あれば十分である。また、酸化膜の窒化で
は、窒素は酸化膜中を拡散して酸化膜とポリシリコン層
の界面に最も偏析しやすいため、エッチバック後に粒界
の窒化部分を残留させることは極めて容易である。上記
のように、酸化膜及び/又は窒化膜(特に窒化膜)は、
粒界の深い部分にまで形成されるため、絶縁膜のエッチ
バック後において粒界にこれを残留させることが可能と
なる。
【0022】請求項に記載の半導体装置の製造方法に
おいては、酸化及び/又は窒化処理工程の前に蒸着する
シリサイド材料は、平均膜厚10〜20Å程度以下でよ
い。このような場合、蒸着された材料は層状形態ではな
く島状になっており、その性質は固相というより、むし
ろ液相に近い。蒸着時あるいは蒸着後に適度な熱処理
(シリサイド化が起こらない温度、例えば高融点金属材
料であれば300℃程度)を施すことにより、ポリシリ
コン層3表面をマイグレートすれば、蒸着された材料
は、先に述べた粒界部分の溝により多く停留することに
なる。この熱処理は蒸着時の基板加熱処理を利用して、
あるいは、酸化及び/又は窒化工程での熱処理(昇温時
の熱処理)を利用して行うこともできる。また、上記蒸
着は抵抗加熱法やスパッタリング法など、公知の方法で
行うことができる。上記の状態で酸化及び/又は窒化処
理を行うと、シリサイド材料の停留部分においてシリサ
イド化が起こり、それと同時に酸化及び/又は窒化が促
進される。従って、粒界部分は他の部分のそれよりも酸
化及び/又は窒化が促進され、その領域は図1の半導体
装置の製造方法によるものと比べて広くなる。次の絶縁
膜エッチバック工程で、表面の酸化膜、窒化膜、シリサ
イドが除去され、所望のポリシリコン表面が得られる。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。 実施例1 ウエル形成、素子分離、基板チャネルドープ、ゲート酸
化膜形成等、MOS半導体素子およびCMOS半導体素
子、ならびにその集積回路の作製に必要な前工程がなさ
れたMOS半導体素子形成領域上に、まずポリシリコン
膜を2000Å成膜した。次に、公知の写真製版技術に
よる工程をはさんで、イオン注入法によりPMOS形成
部分にB注入(4E15/cm2 :4E15という表記
は4×10 15 を意味する。以下も同様。)、NMOS形
成部分にAs注入(4E15/cm2)を行い、その後
850℃・20分程度の熱処理を行った。この時点でポ
リシリコン内の不純物分布をSIMS分析したところ、
投影飛程の部分で若干濃度が高いものの、ほぼ均一に不
純物が拡散していることが確認された。また、注入時の
ポリシリコン膜のダメージもほぼ回復し、再結晶化(ポ
リシリコン化)していることがRHEEDパターンによ
り観察された。
【0024】次に、フッ酸とK2Cr27水溶液の混合
液を十分希釈して粒界エッチングを行った。次に、抵抗
加熱法によりTiを平均膜厚で15Å程度デポした(レ
ート×時間により算出)。また、比較のため、これをデ
ポしない試料も用意した。次に、酸素雰囲気中で110
0℃・10sec程度のRTA(RTO)処理を施し
た。この時点での表面酸化膜の膜厚は両者とも50Å程
度であり、顕著な差は見られなかった。但し、この膜厚
は平均的なものであり、粒界部分での酸化膜厚(酸化深
さ)を反映した値ではない。次に、アンモニア雰囲気中
で950℃・60sec以下程度のRTA(RTN)処
理を施した。この時点での表面酸化窒化膜のSIMS分
析を行ったところ、酸化膜とポリシリコンの界面での窒
素濃度はほぼ5atom%であり、酸化膜中の窒素濃度
は、その値の数分の1程度であった。
【0025】次に、公知のドライエッチング技術によ
り、上記酸化窒化膜について、オーバーエッチングの少
ないエッチバック処理を行った。このエッチング処理条
件はエッチング時間以外の条件を固定して、一連の実験
(一連のMOS作製工程)を行って決定した。次に、シ
リサイドWSixを1000Å程度成膜した。次に、C
VD法を用いて酸化膜500〜1000Å程度を成膜し
た。この酸化膜は、次工程以降の熱処理でWSixが異
常酸化するのを防ぐためのものである(異常酸化は、初
期耐圧不良等を引き起こす)。WSix膜とポリシリコ
ン膜との密着性を確保するための熱処理は、後の工程で
のいくつかの熱工程(拡散層の活性化処理や、サイドウ
ォール用の高温酸化膜デポ時の熱履歴)で代用した。こ
のため、特別な処理は施さなかった。以下、ゲートパタ
ーンの形成、拡散層の形成等の処理を行った。
【0026】上記のようにして作製したNMOSとPM
OSの閾値電圧およびフラットバンド電圧を評価した結
果、それぞれの不純物拡散抑制効果を確認することがで
きた。本発明による処理条件を[表1]に、本発明およ
び従来法による処理結果を[表2]にそれぞれ示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】 〔註〕 (1)ΔVfb[V]:シリサイドなしの場合に対して
のフラットバンド電圧のシフト量 (2)ΔVth[V]:シリサイドなしの場合に対して
の閾値電圧のシフト量 (3)シリサイドなしの試料は、ゲート空乏化がないも
のに相当する (4)表中の数値は、ウエハ面内50点の平均値の差で
ある
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ポリシリコン層からシリサイド層への不純物拡
散(不純物の吸い出し)が抑制され、相互拡散も殆どな
くなり、ポリサイドゲート作製時に問題となるゲート空
乏化を回避することができる。このため、デバイスの設
計が容易になるうえ、高速動作に支障のないデバイスの
作製が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例の半導体装置の要部を示す断面図であ
る。
【図2】請求項1に係る半導体装置の要部を示す断面図
である。
【図3】参考例の半導体装置の製造工程を示す説明図で
ある。
【図4】請求項に係る半導体装置の製造工程を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ゲート酸化膜 3 ポリシリコン層 4 粒界(ポリシリコン層表面の粒界部分) 5 シリサイド層 31 酸窒化シリコン 41 シリサイド材料 42 酸窒化シリサイド 43 酸化窒化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 21/336 H01L 21/28 301 H01L 29/49

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリサイドゲートを有するMOS半導体
    装置において、ゲート電極を構成するポリシリコン層と
    高融点金属シリサイド層の界面近傍におけるポリシリコ
    ン層の粒界が、酸化シリサイド、窒化シリサイドまたは
    酸窒化シリサイドとなっていることを特徴とするポリサ
    イドゲートMOS半導体装置。
  2. 【請求項2】 ポリサイドゲートを有するMOS半導体
    装置におけるポリサイドゲートを形成するに際し、ゲー
    ト電極を構成するポリシリコン層上に高融点金属シリサ
    イド層を形成する工程の前に、ポリシリコン表面のウエ
    ットエッチ工程、極少量のシリサイド材料を蒸着する工
    程、酸化及び/又は窒化処理工程、酸化膜、窒化膜又は
    酸化窒化膜のエッチバック工程の順に処理することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記酸化及び/又は窒化処理工程前に蒸
    着する前記シリサイド材料として、高融点金属または高
    融点金属シリサイドを用いる請求項に記載の半導体装
    置の製造方法。
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