JP3467202B2 - コネクタのロック機構 - Google Patents
コネクタのロック機構Info
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- JP3467202B2 JP3467202B2 JP03632299A JP3632299A JP3467202B2 JP 3467202 B2 JP3467202 B2 JP 3467202B2 JP 03632299 A JP03632299 A JP 03632299A JP 3632299 A JP3632299 A JP 3632299A JP 3467202 B2 JP3467202 B2 JP 3467202B2
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- flexible arm
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/64—Means for preventing incorrect coupling
- H01R13/641—Means for preventing incorrect coupling by indicating incorrect coupling; by indicating correct or full engagement
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/62—Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
- H01R13/627—Snap or like fastening
- H01R13/6271—Latching means integral with the housing
- H01R13/6272—Latching means integral with the housing comprising a single latching arm
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S439/00—Electrical connectors
- Y10S439/923—Separation or disconnection aid
Landscapes
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一組の雌雄コネク
タの嵌合により電気的な相互接続をするコネクタのロッ
ク機構に関し、より詳しくは各々接続端子を収容した雌
雄コネクタが中途嵌合状態のとき、両コネクタを離脱方
向に押し出す機構を備えたコネクタのロック機構に関す
る。
タの嵌合により電気的な相互接続をするコネクタのロッ
ク機構に関し、より詳しくは各々接続端子を収容した雌
雄コネクタが中途嵌合状態のとき、両コネクタを離脱方
向に押し出す機構を備えたコネクタのロック機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の電線を電気的に接続するた
めに一組の雌雄コネクタが用いられているが、この雌雄
コネクタにおいては、互いに嵌合させることにより両コ
ネクタハウジング内にそれぞれ収容された接続端子同士
が接触することで電気的に接続されるものである。
めに一組の雌雄コネクタが用いられているが、この雌雄
コネクタにおいては、互いに嵌合させることにより両コ
ネクタハウジング内にそれぞれ収容された接続端子同士
が接触することで電気的に接続されるものである。
【0003】この雌雄コネクタを不完全に中途嵌合させ
たのでは、電気的に接続されない場合があり、雌雄コネ
クタ嵌合が不完全な場合には両コネクタが離脱されるよ
うにし、雌雄コネクタの中途嵌合を防止できるようにし
た雌雄コネクタが、例えば特開平10−41014号公
報等に記載されている。
たのでは、電気的に接続されない場合があり、雌雄コネ
クタ嵌合が不完全な場合には両コネクタが離脱されるよ
うにし、雌雄コネクタの中途嵌合を防止できるようにし
た雌雄コネクタが、例えば特開平10−41014号公
報等に記載されている。
【0004】図27に示したコネクタのロック機構1
は、上述した特開平10−41014号公報に記載され
た雌雄コネクタで、雄コネクタ2には雌型接続端子3
が、また雌コネクタ4には雄型接続端子5がそれぞれ収
容されている。一方、雄コネクタ2側に設けられた可撓
係止片6は、雌コネクタ4側に設けられた係合突起7と
係合し、雌コネクタ4と雄コネクタ2とを嵌合状態にロ
ックできるようになっている。
は、上述した特開平10−41014号公報に記載され
た雌雄コネクタで、雄コネクタ2には雌型接続端子3
が、また雌コネクタ4には雄型接続端子5がそれぞれ収
容されている。一方、雄コネクタ2側に設けられた可撓
係止片6は、雌コネクタ4側に設けられた係合突起7と
係合し、雌コネクタ4と雄コネクタ2とを嵌合状態にロ
ックできるようになっている。
【0005】また、前記係合突起7は、緩斜面7aと急
斜面7bとによって、その断面形状が三角形状に形成さ
れている。これにより、両コネクタ2、4の嵌合が不完
全な状態では、可撓係止片6の先端部6aが、自らの撓
みにより緩斜面7aを滑り落ちるので、両コネクタ2、
4は互いに離脱方向に分離される。これに対して、両コ
ネクタ2、4が完全嵌合し、両雌雄型接続端子3、5が
電気的に接続されると、可撓係止片6の先端部は急斜面
7bを滑り落ち、係合突起7と完全に係合する。これに
より、両コネクタ2、4は完全嵌合した状態でロックさ
れる。
斜面7bとによって、その断面形状が三角形状に形成さ
れている。これにより、両コネクタ2、4の嵌合が不完
全な状態では、可撓係止片6の先端部6aが、自らの撓
みにより緩斜面7aを滑り落ちるので、両コネクタ2、
4は互いに離脱方向に分離される。これに対して、両コ
ネクタ2、4が完全嵌合し、両雌雄型接続端子3、5が
電気的に接続されると、可撓係止片6の先端部は急斜面
7bを滑り落ち、係合突起7と完全に係合する。これに
より、両コネクタ2、4は完全嵌合した状態でロックさ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した特
開平10−41014号公報に記載のコネクタのロック
機構1においては、両コネクタ2、4を離脱させる際
に、可撓係止片6の先端部分6aを雌コネクタ4に対し
て持ち上げなければならない。しかしながら、可撓係止
片6の上方には助勢部材8が設けられ、可撓係止片6が
浮き上がって両コネクタ2、4の離脱することを阻止す
るようになっている。これにより、このロック機構1に
おいては、可撓係止片6を持ち上げて両コネクタ2、4
を離脱する作業を容易に行うことができないという問題
があった。
開平10−41014号公報に記載のコネクタのロック
機構1においては、両コネクタ2、4を離脱させる際
に、可撓係止片6の先端部分6aを雌コネクタ4に対し
て持ち上げなければならない。しかしながら、可撓係止
片6の上方には助勢部材8が設けられ、可撓係止片6が
浮き上がって両コネクタ2、4の離脱することを阻止す
るようになっている。これにより、このロック機構1に
おいては、可撓係止片6を持ち上げて両コネクタ2、4
を離脱する作業を容易に行うことができないという問題
があった。
【0007】また、上述した特開平10−41014号
公報に記載のロック機構1においては、可撓係止片6の
先端部分6aと係合突起7の緩斜面7aとの接触によ
り、両コネクタ2、4を離脱方向に引き離す離脱力が生
じるようになっている。これにより、可撓係止片6を持
ち上げた場合には、両コネクタ2、4を離脱方向に引き
離す離脱力が生じなくなり、両コネクタ2、4を離脱さ
せる作業を容易に行うことができないという問題があっ
た。
公報に記載のロック機構1においては、可撓係止片6の
先端部分6aと係合突起7の緩斜面7aとの接触によ
り、両コネクタ2、4を離脱方向に引き離す離脱力が生
じるようになっている。これにより、可撓係止片6を持
ち上げた場合には、両コネクタ2、4を離脱方向に引き
離す離脱力が生じなくなり、両コネクタ2、4を離脱さ
せる作業を容易に行うことができないという問題があっ
た。
【0008】ところで、自動車には多岐にわたってコネ
クタが多用されており、電子制御機器の高度化、AV機
器の搭載等のため、一組のコネクタに組付けられる接続
端子数が増加する傾向にある。この接続端子数の増加に
より接続端子間の摩擦抵抗が大きくなるので、コネクタ
2、4の係止解除に続いて、大きな力で引き出さないと
コネクタ2、4を離脱することができない。このような
状況を考慮すると、コネクタ2、4の係止解除と共に両
者を離脱させる力を発生させるのが好ましい。しかし、
可撓係止片6を押し上げた状態で、雌コネクタ4を少し
引き出して可撓係止片6の先端部6aを係合突起7の緩
斜面7a上に載せないと、雌コネクタ4を押し出す離脱
力が発生しなかった。また、緩斜面7aの角度が大きい
程、大きな離脱力を発生させることができるが、その分
角度を大きくすると短い長さしか押し出すだけであり、
接続端子3、4が抜けていない場合は、更に強く引き出
さなければならない。
クタが多用されており、電子制御機器の高度化、AV機
器の搭載等のため、一組のコネクタに組付けられる接続
端子数が増加する傾向にある。この接続端子数の増加に
より接続端子間の摩擦抵抗が大きくなるので、コネクタ
2、4の係止解除に続いて、大きな力で引き出さないと
コネクタ2、4を離脱することができない。このような
状況を考慮すると、コネクタ2、4の係止解除と共に両
者を離脱させる力を発生させるのが好ましい。しかし、
可撓係止片6を押し上げた状態で、雌コネクタ4を少し
引き出して可撓係止片6の先端部6aを係合突起7の緩
斜面7a上に載せないと、雌コネクタ4を押し出す離脱
力が発生しなかった。また、緩斜面7aの角度が大きい
程、大きな離脱力を発生させることができるが、その分
角度を大きくすると短い長さしか押し出すだけであり、
接続端子3、4が抜けていない場合は、更に強く引き出
さなければならない。
【0009】また、係合突起7の緩斜面7aの表面が滑
らかでないと、先端部6aの滑りが悪くなり、離脱力も
弱くなる。しかし、従来のコネクタ2、4は、前記滑り
を良好にする手段が採られていなかった。
らかでないと、先端部6aの滑りが悪くなり、離脱力も
弱くなる。しかし、従来のコネクタ2、4は、前記滑り
を良好にする手段が採られていなかった。
【0010】本発明の目的は、上述した課題を解消する
ことにあり、一組のコネクタの中途嵌合を防止するとと
もに、両コネクタを容易に離脱可能なコネクタのロック
機構を提供することにある。
ことにあり、一組のコネクタの中途嵌合を防止するとと
もに、両コネクタを容易に離脱可能なコネクタのロック
機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題
は、互いに嵌合する一組のコネクタの内、一方のコネク
タに可撓アームを設け、他方のコネクタに設けた嵌合凹
部に前記一方のコネクタを嵌合するとともに、前記可撓
アームを撓ませることにより前記嵌合凹部から引き出し
て前記一組のコネクタを離脱させるコネクタのロック機
構において、前記可撓アームの両側部に設けた一対の可
撓弾性片と、前記一対の可撓弾性片の外側面に設けた係
合突起と、前記嵌合凹部の内側面に前記一方のコネクタ
との嵌合又は離脱に伴い前記係合突起が摺動するテーパ
面状の押し出し用案内面と、前記嵌合凹部に前記一方の
コネクタとの完全嵌合時に前記係合突起を係止する係合
部と、前記可撓アームと共に前記可撓弾性片が撓み変位
するとき、前記係合突起を前記係合部から前記押し出し
用案内面上に案内して係合状態を解除する案内面とを備
えていることを特徴とするコネクタのロック機構によっ
て解決することができる。
は、互いに嵌合する一組のコネクタの内、一方のコネク
タに可撓アームを設け、他方のコネクタに設けた嵌合凹
部に前記一方のコネクタを嵌合するとともに、前記可撓
アームを撓ませることにより前記嵌合凹部から引き出し
て前記一組のコネクタを離脱させるコネクタのロック機
構において、前記可撓アームの両側部に設けた一対の可
撓弾性片と、前記一対の可撓弾性片の外側面に設けた係
合突起と、前記嵌合凹部の内側面に前記一方のコネクタ
との嵌合又は離脱に伴い前記係合突起が摺動するテーパ
面状の押し出し用案内面と、前記嵌合凹部に前記一方の
コネクタとの完全嵌合時に前記係合突起を係止する係合
部と、前記可撓アームと共に前記可撓弾性片が撓み変位
するとき、前記係合突起を前記係合部から前記押し出し
用案内面上に案内して係合状態を解除する案内面とを備
えていることを特徴とするコネクタのロック機構によっ
て解決することができる。
【0012】また、前記コネクタのロック機構によれ
ば、好ましくは前記可撓アームが、前記一対の可撓弾性
片を互いに内側方向へ変位可能とする隙間を有してい
る。また、前記コネクタのロック機構によれば、好まし
くは前記一方のコネクタが、前記他方のコネクタとの完
全嵌合時を除いて嵌合及び離脱時に前記他方のコネクタ
の前記嵌合凹部から離脱方向に離脱力を常に受けてい
る。また、前記コネクタのロック機構によれば、好まし
くは前記可撓アームが、前記両コネクタの嵌合に伴って
前記他方のコネクタ側に設けた係止部の下面を摺動する
前方下がりの緩斜面を有すると共に完全嵌合時に前記係
止部の後端に係合する係止突起を備えている。
ば、好ましくは前記可撓アームが、前記一対の可撓弾性
片を互いに内側方向へ変位可能とする隙間を有してい
る。また、前記コネクタのロック機構によれば、好まし
くは前記一方のコネクタが、前記他方のコネクタとの完
全嵌合時を除いて嵌合及び離脱時に前記他方のコネクタ
の前記嵌合凹部から離脱方向に離脱力を常に受けてい
る。また、前記コネクタのロック機構によれば、好まし
くは前記可撓アームが、前記両コネクタの嵌合に伴って
前記他方のコネクタ側に設けた係止部の下面を摺動する
前方下がりの緩斜面を有すると共に完全嵌合時に前記係
止部の後端に係合する係止突起を備えている。
【0013】また、本発明に係わる上記課題は、互いに
嵌合する一組のコネクタの内、一方のコネクタに可撓ア
ームを設け、他方のコネクタに設けた嵌合凹部に前記一
方のコネクタを嵌合するとともに、前記可撓アームを撓
ませることにより前記嵌合凹部から引き出して前記一組
のコネクタを離脱させるコネクタのロック機構におい
て、前記可撓アームの両側部に設け、内側に内側方向へ
の変位を可能にする隙間を有している一対の可撓弾性片
と、前記一対の可撓弾性片の外側面に設けた係合突起
と、前記嵌合凹部の内側面に前記一方のコネクタとの嵌
合又は離脱に伴い前記係合突起が摺動するテーパ面状の
押し出し用案内面とを備え、完全嵌合時を除いて嵌合又
は離脱時に前記他方のコネクタの前記嵌合凹部から離脱
方向に常に作用する離脱力を増大させるように、前記可
撓弾性片が前記一方のコネクタの嵌合方向に対して斜め
に設けられており、前記嵌合凹部が、前記一方のコネク
タとの完全嵌合時に前記係合突起を係止する係合部と、
前記可撓アームと共に前記可撓弾性片が撓み変位すると
き、前記係合突起を前記係合部から前記押し出し用案内
面上に案内して係合状態を解除する案内面とを備えてい
ることを特徴とするコネクタのロック機構によって解決
することができる。
嵌合する一組のコネクタの内、一方のコネクタに可撓ア
ームを設け、他方のコネクタに設けた嵌合凹部に前記一
方のコネクタを嵌合するとともに、前記可撓アームを撓
ませることにより前記嵌合凹部から引き出して前記一組
のコネクタを離脱させるコネクタのロック機構におい
て、前記可撓アームの両側部に設け、内側に内側方向へ
の変位を可能にする隙間を有している一対の可撓弾性片
と、前記一対の可撓弾性片の外側面に設けた係合突起
と、前記嵌合凹部の内側面に前記一方のコネクタとの嵌
合又は離脱に伴い前記係合突起が摺動するテーパ面状の
押し出し用案内面とを備え、完全嵌合時を除いて嵌合又
は離脱時に前記他方のコネクタの前記嵌合凹部から離脱
方向に常に作用する離脱力を増大させるように、前記可
撓弾性片が前記一方のコネクタの嵌合方向に対して斜め
に設けられており、前記嵌合凹部が、前記一方のコネク
タとの完全嵌合時に前記係合突起を係止する係合部と、
前記可撓アームと共に前記可撓弾性片が撓み変位すると
き、前記係合突起を前記係合部から前記押し出し用案内
面上に案内して係合状態を解除する案内面とを備えてい
ることを特徴とするコネクタのロック機構によって解決
することができる。
【0014】 また、前記コネクタのロック機構によれ
ば、前記コネクタのロック機構によれば、好ましくは前
記一方のコネクタが前記他方のコネクタの前記嵌合凹部
内に押し込まれる際に前記押し出し用案内面上を摺動す
る前記係合突起の前端面が円弧面状に形成されると共
に、前記押し出し用案内面と直接当接する先端面がスト
レート面状に形成されている。
ば、前記コネクタのロック機構によれば、好ましくは前
記一方のコネクタが前記他方のコネクタの前記嵌合凹部
内に押し込まれる際に前記押し出し用案内面上を摺動す
る前記係合突起の前端面が円弧面状に形成されると共
に、前記押し出し用案内面と直接当接する先端面がスト
レート面状に形成されている。
【0015】また、前記コネクタのロック機構によれ
ば、好ましくは前記コネクタを成形する金型の型合わせ
位置を前記係合突起に形成したストレート面の後端部に
設定し、前記押し出し用案内面に当接する前記ストレー
ト面上に型合わせによる突起が形成されないようにし
た。また、前記コネクタのロック機構によれば、好まし
くは前記コネクタの嵌合及び離脱時に互い接触する面
が、鏡面仕上げした金型により成形される。更に、前記
コネクタのロック機構によれば、好ましくは前記金型の
鏡面仕上げした部位が、前記係合突起と、前記押し出し
用案内面と、前記係止突起の前記緩斜面と、前記他方の
コネクタの前記嵌合凹部の底面と、前記一方のコネクタ
のハウジング下面の内、少なくとも一箇所以上である。
ば、好ましくは前記コネクタを成形する金型の型合わせ
位置を前記係合突起に形成したストレート面の後端部に
設定し、前記押し出し用案内面に当接する前記ストレー
ト面上に型合わせによる突起が形成されないようにし
た。また、前記コネクタのロック機構によれば、好まし
くは前記コネクタの嵌合及び離脱時に互い接触する面
が、鏡面仕上げした金型により成形される。更に、前記
コネクタのロック機構によれば、好ましくは前記金型の
鏡面仕上げした部位が、前記係合突起と、前記押し出し
用案内面と、前記係止突起の前記緩斜面と、前記他方の
コネクタの前記嵌合凹部の底面と、前記一方のコネクタ
のハウジング下面の内、少なくとも一箇所以上である。
【0016】本発明に係わる上記構成のコネクタのロッ
ク機構においては、一方のコネクタを他方のコネクタに
嵌合させる際に、可撓弾性片が係合突起を介して押し出
し用案内面から押圧力を受けるとともに、可撓アーム上
の係止突起も係止部から押圧力を受ける。これにより、
両コネクタが完全嵌合するまでは、一方のコネクタは他
方のコネクタから離脱方向に強力な離脱力を受けるの
で、両コネクタの不完全な中途嵌合状態を確実に防止す
ることができる。また、両コネクタが完全に嵌合した状
態では、可撓弾性片に形成した係合突起と係合部とが係
合するので、両コネクタはより一層強力な嵌合状態にロ
ックされる。
ク機構においては、一方のコネクタを他方のコネクタに
嵌合させる際に、可撓弾性片が係合突起を介して押し出
し用案内面から押圧力を受けるとともに、可撓アーム上
の係止突起も係止部から押圧力を受ける。これにより、
両コネクタが完全嵌合するまでは、一方のコネクタは他
方のコネクタから離脱方向に強力な離脱力を受けるの
で、両コネクタの不完全な中途嵌合状態を確実に防止す
ることができる。また、両コネクタが完全に嵌合した状
態では、可撓弾性片に形成した係合突起と係合部とが係
合するので、両コネクタはより一層強力な嵌合状態にロ
ックされる。
【0017】また、可撓アーム上の係止突起と係止部と
の係合状態を解除して両コネクタを離脱させるために、
可撓アームを撓み変位させると、可撓弾性片は可撓アー
ムと一体的に撓み方向に変位する。このとき、可撓弾性
片に形成した係合突起は案内面によって押し出し用案内
面上に案内され、係合部との係合状態が解除される。ま
た、可撓アームを撓み変位させた状態では、係合突起が
押し出し用案内面に案内されることに伴って可撓弾性片
が撓み変形するが、可撓弾性片間に形成された隙間によ
って可撓弾性片の変形量が大きくなる。更に、可撓弾性
片が一方のコネクタの嵌合方向に対して斜めに設けられ
ていると、可撓弾性片の変形量が大きくなることによ
り、一方のコネクタを押し出す離脱力が増大する。従っ
て、一組のコネクタの不完全な中途嵌合状態を確実に検
知できると共に、両コネクタを離脱させる作業を容易に
行うことができる。
の係合状態を解除して両コネクタを離脱させるために、
可撓アームを撓み変位させると、可撓弾性片は可撓アー
ムと一体的に撓み方向に変位する。このとき、可撓弾性
片に形成した係合突起は案内面によって押し出し用案内
面上に案内され、係合部との係合状態が解除される。ま
た、可撓アームを撓み変位させた状態では、係合突起が
押し出し用案内面に案内されることに伴って可撓弾性片
が撓み変形するが、可撓弾性片間に形成された隙間によ
って可撓弾性片の変形量が大きくなる。更に、可撓弾性
片が一方のコネクタの嵌合方向に対して斜めに設けられ
ていると、可撓弾性片の変形量が大きくなることによ
り、一方のコネクタを押し出す離脱力が増大する。従っ
て、一組のコネクタの不完全な中途嵌合状態を確実に検
知できると共に、両コネクタを離脱させる作業を容易に
行うことができる。
【0018】また、一組のコネクタを嵌合及び離脱させ
る際に当接する面を鏡面仕上げされた金型により成形す
ると共に、係合突起の押し出し用案内面と当接する先端
面をストレート面状に形成した。更に、コネクタを成形
する金型の型合わせ位置をストレート面の後端部に設定
したので、両コネクタ間の摩擦抵抗が減少し、前記離脱
力の増大と相まって両コネクタの嵌合及び離脱作業を円
滑に且つ確実に行うことができる。
る際に当接する面を鏡面仕上げされた金型により成形す
ると共に、係合突起の押し出し用案内面と当接する先端
面をストレート面状に形成した。更に、コネクタを成形
する金型の型合わせ位置をストレート面の後端部に設定
したので、両コネクタ間の摩擦抵抗が減少し、前記離脱
力の増大と相まって両コネクタの嵌合及び離脱作業を円
滑に且つ確実に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコネクタのロック
機構の第1実施形態を図1乃至図11に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明に係るコネクタのロック機構の
一実施形態を示す分解斜視図、図2は図1に示したロッ
ク機構の縦断面図、図3は図1に示したロック機構の横
断面図、図4は図1に示したコネクタ嵌合の途中状態を
示す縦断面図、図5は図1に示したコネクタ嵌合の途中
状態を示す横断面図、図6は図1に示したコネクタ嵌合
の完全嵌合状態を示す縦断面図、図7は図1に示したコ
ネクタ嵌合の完全嵌合状態を示す横断面図、図8は図7
に示したB−B断面図、図9は図6に示したコネクタ嵌
合を離脱させる状態を示す縦断面図、図10は図6に示
したコネクタ嵌合を離脱させる状態を示す横断面面、図
11は図10に示したC−C断面図である。
機構の第1実施形態を図1乃至図11に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明に係るコネクタのロック機構の
一実施形態を示す分解斜視図、図2は図1に示したロッ
ク機構の縦断面図、図3は図1に示したロック機構の横
断面図、図4は図1に示したコネクタ嵌合の途中状態を
示す縦断面図、図5は図1に示したコネクタ嵌合の途中
状態を示す横断面図、図6は図1に示したコネクタ嵌合
の完全嵌合状態を示す縦断面図、図7は図1に示したコ
ネクタ嵌合の完全嵌合状態を示す横断面図、図8は図7
に示したB−B断面図、図9は図6に示したコネクタ嵌
合を離脱させる状態を示す縦断面図、図10は図6に示
したコネクタ嵌合を離脱させる状態を示す横断面面、図
11は図10に示したC−C断面図である。
【0020】図1乃至図3に示しすように本実施形態の
コネクタのロック機構100は、互いに嵌合する一組の
雌雄コネクタ10、20に設けられている。雄コネクタ
10は、そのハウジング本体11に貫設された雌型端子
収容室12内に、電線Wの末端に固着された雌型端子1
3が収納されている。また、前記ハウジング本体11の
上面11aには、この雄コネクタ10を前記雌コネクタ
20内に挿入する方向に延びる可撓アーム15が設けら
れている。この可撓アーム15は、その挿入方向前端部
15aがハウジング本体11に固着された片持ち梁であ
るとともに、その自由端15bがハウジング本体11に
接近する側に撓み変位可能である。そして、この可撓ア
ーム15の上面には、雌コネクタ20側に設けられた後
述する係止部25と係合可能な係止突起16が突設され
ている。なお、この係止突起16の挿入方向前方側に
は、前下がりの緩斜面16aが設けられている。
コネクタのロック機構100は、互いに嵌合する一組の
雌雄コネクタ10、20に設けられている。雄コネクタ
10は、そのハウジング本体11に貫設された雌型端子
収容室12内に、電線Wの末端に固着された雌型端子1
3が収納されている。また、前記ハウジング本体11の
上面11aには、この雄コネクタ10を前記雌コネクタ
20内に挿入する方向に延びる可撓アーム15が設けら
れている。この可撓アーム15は、その挿入方向前端部
15aがハウジング本体11に固着された片持ち梁であ
るとともに、その自由端15bがハウジング本体11に
接近する側に撓み変位可能である。そして、この可撓ア
ーム15の上面には、雌コネクタ20側に設けられた後
述する係止部25と係合可能な係止突起16が突設され
ている。なお、この係止突起16の挿入方向前方側に
は、前下がりの緩斜面16aが設けられている。
【0021】また、前記可撓アーム15の両側には、可
撓アーム15に対して隙間17を開けて互いに平行に延
びる一対の可撓弾性片18がそれぞれ設けられている。
そして、これらの可撓弾性片18の挿入方向に平行に延
びる左右一対の側面18a、18aには、その長手方向
の略中央部に先端が略半球状の係合突起19が突設され
ている。
撓アーム15に対して隙間17を開けて互いに平行に延
びる一対の可撓弾性片18がそれぞれ設けられている。
そして、これらの可撓弾性片18の挿入方向に平行に延
びる左右一対の側面18a、18aには、その長手方向
の略中央部に先端が略半球状の係合突起19が突設され
ている。
【0022】一方、前記雌コネクタ20には、そのハウ
ジング本体21に貫設された雄型端子収容室22内に、
電線Wの末端に固着された雄端子23が収納されてい
る。また、ハウジング本体21の電線Wが延びる側とは
反対側の端部には、雄コネクタ10が嵌入する嵌合凹部
24が設けられている。そして、雄端子23の平板状の
先端部23aが嵌合凹部24内に突出している。また、
嵌合凹部24の上方には、前述した可撓アーム31の係
止突起33と係合可能な係止部25が挿入方向に延びる
ように設けられている。
ジング本体21に貫設された雄型端子収容室22内に、
電線Wの末端に固着された雄端子23が収納されてい
る。また、ハウジング本体21の電線Wが延びる側とは
反対側の端部には、雄コネクタ10が嵌入する嵌合凹部
24が設けられている。そして、雄端子23の平板状の
先端部23aが嵌合凹部24内に突出している。また、
嵌合凹部24の上方には、前述した可撓アーム31の係
止突起33と係合可能な係止部25が挿入方向に延びる
ように設けられている。
【0023】さらに、前記嵌合凹部24の内壁面24
a、24b上部には、一対の押し出し用案内面26が挿
入方向に対して左右対称に設けられている。これらの押
し出し用案内面26は、挿入方向前方ほど両者の間隔が
狭まるように形成されている。また、この押し出し用案
内面26の挿入方向前方には、嵌合凹部24の内壁面2
4a、24bに対して垂直に延びる係合部としての段差
面27が形成され、前述した可撓アーム15の係合突起
19を係合する。また、前記押し出し用案内面26の段
差面27より下側部分26aは、段差面27より挿入方
向前方に延長されている。そして、これらの延長面26
aには、段差面27より挿入方向前方において上下方向
に延びるように配置された案内面28が形成されてい
る。なお、これらの案内面28は、下側ほど両案内面2
8の間隔が狭まるように傾斜している。
a、24b上部には、一対の押し出し用案内面26が挿
入方向に対して左右対称に設けられている。これらの押
し出し用案内面26は、挿入方向前方ほど両者の間隔が
狭まるように形成されている。また、この押し出し用案
内面26の挿入方向前方には、嵌合凹部24の内壁面2
4a、24bに対して垂直に延びる係合部としての段差
面27が形成され、前述した可撓アーム15の係合突起
19を係合する。また、前記押し出し用案内面26の段
差面27より下側部分26aは、段差面27より挿入方
向前方に延長されている。そして、これらの延長面26
aには、段差面27より挿入方向前方において上下方向
に延びるように配置された案内面28が形成されてい
る。なお、これらの案内面28は、下側ほど両案内面2
8の間隔が狭まるように傾斜している。
【0024】次に、上述した構成のコネクタのロック機
構100の作用について説明する。先ず、図4及び図5
に示すように雄コネクタ10を雌コネクタ20に嵌合さ
せる嵌合作用について説明する。
構100の作用について説明する。先ず、図4及び図5
に示すように雄コネクタ10を雌コネクタ20に嵌合さ
せる嵌合作用について説明する。
【0025】雄コネクタ10を雌コネクタ20に嵌合さ
せる際には、図4中に矢印Aで示したように、可撓アー
ム15の自由端15bを下方に押し込んで、ハウジング
本体11側に変位させる。これにより、可撓アーム15
上に設けた係止突起16と雌コネクタ20側の係止部2
5とを干渉させることなく、雄コネクタ10を雌コネク
タ20内に挿入して両コネクタ10、20を嵌合させる
ことができる。
せる際には、図4中に矢印Aで示したように、可撓アー
ム15の自由端15bを下方に押し込んで、ハウジング
本体11側に変位させる。これにより、可撓アーム15
上に設けた係止突起16と雌コネクタ20側の係止部2
5とを干渉させることなく、雄コネクタ10を雌コネク
タ20内に挿入して両コネクタ10、20を嵌合させる
ことができる。
【0026】なお、両コネクタ10、20が完全嵌合し
ていない状態で可撓アーム15の自由端15aの押圧を
中止すると、可撓アーム15の弾発力によって係合突起
16の緩斜面16aが係合部25に押圧される。する
と、緩斜面16aが係合部25を押圧する押圧力の反力
の一部が、雄コネクタ10を雌コネクタ20から離脱す
る方向に作用する。これにより、本実施形態のコネクタ
のロック機構100においては、両コネクタ10、20
の嵌合状態が不十分な中途嵌合の場合、すなわち可撓ア
ーム15の係合突起16と係合部25とが完全に係合し
ていない場合には、両コネクタ10、20は離脱され、
不完全な中途嵌合を確実に防止することができる。
ていない状態で可撓アーム15の自由端15aの押圧を
中止すると、可撓アーム15の弾発力によって係合突起
16の緩斜面16aが係合部25に押圧される。する
と、緩斜面16aが係合部25を押圧する押圧力の反力
の一部が、雄コネクタ10を雌コネクタ20から離脱す
る方向に作用する。これにより、本実施形態のコネクタ
のロック機構100においては、両コネクタ10、20
の嵌合状態が不十分な中途嵌合の場合、すなわち可撓ア
ーム15の係合突起16と係合部25とが完全に係合し
ていない場合には、両コネクタ10、20は離脱され、
不完全な中途嵌合を確実に防止することができる。
【0027】また、図5に示すように、雄コネクタ10
を雌コネクタ20内に挿入する途中の段階では、左右一
対の可撓弾性片18に突設した係合突起19が、一対の
押し出し用案内面26上を摺動する。そして、雌雄コネ
クタ10、20の嵌合が進むほど一対の押し出し用案内
面26の間隔が狭まるので、可撓弾性片18は次第に湾
曲させられ、スリット17の幅方向に変位する。これに
より、一対の可撓弾性片18は、係合突起19を介して
押し出し用案内面26を押圧する。
を雌コネクタ20内に挿入する途中の段階では、左右一
対の可撓弾性片18に突設した係合突起19が、一対の
押し出し用案内面26上を摺動する。そして、雌雄コネ
クタ10、20の嵌合が進むほど一対の押し出し用案内
面26の間隔が狭まるので、可撓弾性片18は次第に湾
曲させられ、スリット17の幅方向に変位する。これに
より、一対の可撓弾性片18は、係合突起19を介して
押し出し用案内面26を押圧する。
【0028】そして、一対の押し出し用案内面26が挿
入方向に対して傾斜していることにより、一対の係合突
起19が押し出し用案内面26をそれぞれ押圧する押圧
力の反力の一部が、雄コネクタ10を雌コネクタ20か
ら離脱する方向へ押し出そうとする。従って、本実施形
態のコネクタのロック機構100においては、両コネク
タ10、20の嵌合が不十分な中途嵌合では、両コネク
タ10、20は離脱させられるので、両コネクタ10、
20の不完全な中途嵌合を確実に防止することができ
る。
入方向に対して傾斜していることにより、一対の係合突
起19が押し出し用案内面26をそれぞれ押圧する押圧
力の反力の一部が、雄コネクタ10を雌コネクタ20か
ら離脱する方向へ押し出そうとする。従って、本実施形
態のコネクタのロック機構100においては、両コネク
タ10、20の嵌合が不十分な中途嵌合では、両コネク
タ10、20は離脱させられるので、両コネクタ10、
20の不完全な中途嵌合を確実に防止することができ
る。
【0029】次に、雄コネクタ10と雌コネクタ20と
の完全嵌合状態について図6乃至図8に基づいて説明す
る。図6に示すように、雄コネクタ10と雌コネクタ2
0とが完全嵌合した状態では、可撓アーム15の係止突
起16と係止部25とが係合する。同時に、図7に示す
ように、一対の係合突起19は、一対の案内面28上に
乗った状態で一対の段差部27と係合する。これによ
り、雄コネクタ10は、雌コネクタ20から抜け出るこ
とがないように確実にロックされる。そして、この状態
では、雌型端子13と雄型端子23とが確実に接触する
ので、電線Wは確実に電気的に接続される。
の完全嵌合状態について図6乃至図8に基づいて説明す
る。図6に示すように、雄コネクタ10と雌コネクタ2
0とが完全嵌合した状態では、可撓アーム15の係止突
起16と係止部25とが係合する。同時に、図7に示す
ように、一対の係合突起19は、一対の案内面28上に
乗った状態で一対の段差部27と係合する。これによ
り、雄コネクタ10は、雌コネクタ20から抜け出るこ
とがないように確実にロックされる。そして、この状態
では、雌型端子13と雄型端子23とが確実に接触する
ので、電線Wは確実に電気的に接続される。
【0030】次に、雄コネクタ10を雌コネクタ20か
ら離脱させる際の作用について図9乃至図11に基づい
て説明する。図9に示すように、雄コネクタ10を雌コ
ネクタ20から離脱させる際には、図9中矢印Aで示し
たように、可撓アーム15の自由端15bを下方に押し
てハウジング本体11側に変位させる。すると、可撓ア
ーム15の係止突起16と係止部25との係合が解除さ
れる。このとき、一対の係合突起19は、可撓アーム1
5のハウジング本体11側への撓み変位に伴って案内面
28上を図示下方に摺動し、図10及び図11に示すよ
うに、押し出し用案内面26の延長部分26a、26a
上に乗る。すなわち、本実施形態のコネクタのロック機
構100においては、可撓アーム15を撓み変位させる
と同時に、一対の係合突起19と一対の案内面28との
係合が解除される。
ら離脱させる際の作用について図9乃至図11に基づい
て説明する。図9に示すように、雄コネクタ10を雌コ
ネクタ20から離脱させる際には、図9中矢印Aで示し
たように、可撓アーム15の自由端15bを下方に押し
てハウジング本体11側に変位させる。すると、可撓ア
ーム15の係止突起16と係止部25との係合が解除さ
れる。このとき、一対の係合突起19は、可撓アーム1
5のハウジング本体11側への撓み変位に伴って案内面
28上を図示下方に摺動し、図10及び図11に示すよ
うに、押し出し用案内面26の延長部分26a、26a
上に乗る。すなわち、本実施形態のコネクタのロック機
構100においては、可撓アーム15を撓み変位させる
と同時に、一対の係合突起19と一対の案内面28との
係合が解除される。
【0031】また、一対の係合突起19が押し出し用案
内面26の延長部分26a、26a上に乗ると、一対の
可撓弾性片18が係合突起19を介して押し出し用案内
面の延長部分26a、26aを押圧する押圧力の反力の
一部が、雄コネクタ10を雌コネクタ20から離脱させ
る方向に作用する。すなわち、本実施形態のコネクタの
ロック機構100においては、可撓アーム15を撓み変
位させた状態においても、雄コネクタ10を雌コネクタ
20から離脱させようとする離脱力が作用する。従っ
て、本実施形態のコネクタのロック機構100によれ
ば、雄コネクタ10を雌コネクタ20から離脱させる作
業を容易に行うことができる。
内面26の延長部分26a、26a上に乗ると、一対の
可撓弾性片18が係合突起19を介して押し出し用案内
面の延長部分26a、26aを押圧する押圧力の反力の
一部が、雄コネクタ10を雌コネクタ20から離脱させ
る方向に作用する。すなわち、本実施形態のコネクタの
ロック機構100においては、可撓アーム15を撓み変
位させた状態においても、雄コネクタ10を雌コネクタ
20から離脱させようとする離脱力が作用する。従っ
て、本実施形態のコネクタのロック機構100によれ
ば、雄コネクタ10を雌コネクタ20から離脱させる作
業を容易に行うことができる。
【0032】以下、本発明のコネクタのロック機構の第
2実施形態を図12乃至図19に基づいて詳細に説明す
る。図12は本発明に係るコネクタのロック機構の第2
実施形態を示す分解斜視図、図13は雄コネクタの構成
を示す平面図、図14は雌雄コネクタの嵌合状態を示す
一部切り欠き平面図、図15は雌雄コネクタの嵌合状態
を示すロック機構の横断面図、図16は雌雄コネクタの
完全嵌合を示す一部切り欠き平面図、図17は図16に
示した雌雄コネクタの完全嵌合状態を示すロック機構の
横断面図、図18はコネクタの完全嵌合状態を示す縦断
面図、図19はコネクタ嵌合を離脱させる状態を示す縦
断面図である。なお、本実施形態と前記第1実施形態と
の主な相違点は、可撓アームの構成にある。そこで、前
記第1実施形態の説明に参照した図面や符号等を適宜援
用し、重複説明を省略する。
2実施形態を図12乃至図19に基づいて詳細に説明す
る。図12は本発明に係るコネクタのロック機構の第2
実施形態を示す分解斜視図、図13は雄コネクタの構成
を示す平面図、図14は雌雄コネクタの嵌合状態を示す
一部切り欠き平面図、図15は雌雄コネクタの嵌合状態
を示すロック機構の横断面図、図16は雌雄コネクタの
完全嵌合を示す一部切り欠き平面図、図17は図16に
示した雌雄コネクタの完全嵌合状態を示すロック機構の
横断面図、図18はコネクタの完全嵌合状態を示す縦断
面図、図19はコネクタ嵌合を離脱させる状態を示す縦
断面図である。なお、本実施形態と前記第1実施形態と
の主な相違点は、可撓アームの構成にある。そこで、前
記第1実施形態の説明に参照した図面や符号等を適宜援
用し、重複説明を省略する。
【0033】図12に示した本実施形態のコネクタのロ
ック機構101は、互いに嵌合する一組の雌雄コネクタ
10、20の双方に掛かる。雄コネクタ10を構成する
ハウジング本体11には、一対の雌型端子収容室12内
が貫設され、各雌型端子収容室12には、図18に示す
ように電線Wの端部に固着された雌型端子13が収納さ
れる。また、ハウジング本体11の上面11aには、こ
の雄コネクタ10を雌コネクタ20内に挿入する方向に
延びる可撓アーム31が設けられている。
ック機構101は、互いに嵌合する一組の雌雄コネクタ
10、20の双方に掛かる。雄コネクタ10を構成する
ハウジング本体11には、一対の雌型端子収容室12内
が貫設され、各雌型端子収容室12には、図18に示す
ように電線Wの端部に固着された雌型端子13が収納さ
れる。また、ハウジング本体11の上面11aには、こ
の雄コネクタ10を雌コネクタ20内に挿入する方向に
延びる可撓アーム31が設けられている。
【0034】前記可撓アーム31は、その前端部31a
がハウジング本体11に固定された片持ち梁の形状であ
り、その自由端部31bがハウジング本体11側に撓み
変形可能になっている。また、図13に示すように可撓
アーム31の形状は、前端部31a側の横幅が小さく、
自由端部31b側の横幅が大きく形成され、その中央部
に撓み空間としての隙間32が形成されている。また、
可撓アーム31の上面であって隙間32の両側に相当す
る位置に、雌コネクタ20側に設けられた係止部25と
係止する一対の係止突起33が突設されている。なお、
この係止突起33の前方側には、前下がりの緩斜面33
aが設けられている。
がハウジング本体11に固定された片持ち梁の形状であ
り、その自由端部31bがハウジング本体11側に撓み
変形可能になっている。また、図13に示すように可撓
アーム31の形状は、前端部31a側の横幅が小さく、
自由端部31b側の横幅が大きく形成され、その中央部
に撓み空間としての隙間32が形成されている。また、
可撓アーム31の上面であって隙間32の両側に相当す
る位置に、雌コネクタ20側に設けられた係止部25と
係止する一対の係止突起33が突設されている。なお、
この係止突起33の前方側には、前下がりの緩斜面33
aが設けられている。
【0035】また、可撓アーム31の両側部には、隙間
32の内側方向に撓み変形すると共に元の形状に弾性復
帰する一対の可撓弾性片34が嵌合方向に対して斜めに
形成されており、該可撓弾性片34の外側面には、外側
方向に突出した略半球状の係合突起35が突設されてい
る。また、図18に示すように可撓アーム31の下面側
は、係合突起35の形成位置の近傍から自由端部31b
方向に向けて漸次的に薄肉化されている。この自由端部
31bの上部には操作部36が形成され、可撓アーム3
1全体を撓み変形させる際に手指を掛け易い構成になっ
ている。また、自由端部31bの後端側に形成された円
弧状の角部は、ハウジング本体11の上面11aに立設
されたガイド部材37により囲まれ、自由端部31bを
押し下げる際のガイドと別部材との干渉を避ける保護部
材としての機能を有している。
32の内側方向に撓み変形すると共に元の形状に弾性復
帰する一対の可撓弾性片34が嵌合方向に対して斜めに
形成されており、該可撓弾性片34の外側面には、外側
方向に突出した略半球状の係合突起35が突設されてい
る。また、図18に示すように可撓アーム31の下面側
は、係合突起35の形成位置の近傍から自由端部31b
方向に向けて漸次的に薄肉化されている。この自由端部
31bの上部には操作部36が形成され、可撓アーム3
1全体を撓み変形させる際に手指を掛け易い構成になっ
ている。また、自由端部31bの後端側に形成された円
弧状の角部は、ハウジング本体11の上面11aに立設
されたガイド部材37により囲まれ、自由端部31bを
押し下げる際のガイドと別部材との干渉を避ける保護部
材としての機能を有している。
【0036】また、前記雌コネクタ20には、ハウジン
グ本体21内に雄型端子収容室が貫設され、その内部に
図18に示すように電線Wの末端に固着された雄型端子
23が収納されている。また、ハウジング本体21の前
方部には、雄コネクタ10が嵌入する嵌合凹部24が設
けられ、雄型端子23の先端部が嵌合凹部24内に突出
している。また、嵌合凹部24の上方には、前述した可
撓アーム31の係止突起33と係止可能な係止部25が
挿入方向に延びるように設けられ、その前方に一対の係
止突起33を係合する係合溝38が形成されている。な
お、押し出し用案内面26、段差面27、案内面28の
構成は、第1実施形態(図1(b)参照)と同じ構成で
ある。
グ本体21内に雄型端子収容室が貫設され、その内部に
図18に示すように電線Wの末端に固着された雄型端子
23が収納されている。また、ハウジング本体21の前
方部には、雄コネクタ10が嵌入する嵌合凹部24が設
けられ、雄型端子23の先端部が嵌合凹部24内に突出
している。また、嵌合凹部24の上方には、前述した可
撓アーム31の係止突起33と係止可能な係止部25が
挿入方向に延びるように設けられ、その前方に一対の係
止突起33を係合する係合溝38が形成されている。な
お、押し出し用案内面26、段差面27、案内面28の
構成は、第1実施形態(図1(b)参照)と同じ構成で
ある。
【0037】ここで、図14及び図15を参照して可撓
アーム31の横方向の変形について説明する。図14に
示すように雄コネクタ10全体を嵌合凹部24内に押し
込むと、一対の可撓性片34の外側に形成した係合突起
35が押し出し用案内面26の前端部に当接する。この
押し出し用案内面26の間隔は、前端部から奥側に向け
て次第に狭まるので、雄コネクタ10を更に押し込む
と、一対の可撓性片34が互いに内側方向に、言い換え
れば隙間32を両側から狭めるように変形する。
アーム31の横方向の変形について説明する。図14に
示すように雄コネクタ10全体を嵌合凹部24内に押し
込むと、一対の可撓性片34の外側に形成した係合突起
35が押し出し用案内面26の前端部に当接する。この
押し出し用案内面26の間隔は、前端部から奥側に向け
て次第に狭まるので、雄コネクタ10を更に押し込む
と、一対の可撓性片34が互いに内側方向に、言い換え
れば隙間32を両側から狭めるように変形する。
【0038】ところで、雄コネクタ10を押し込む際、
可撓アーム31は ハウジング本体11側方向への付勢
は継続されているので、可撓アーム31はハウジング本
体11側に変位したままである。従って、雄コネクタ1
0を図14に実線で示した状態から想像線で示す位置ま
で押し込む段階では、係合突起35は変位した状態を維
持していることになる。このため、図14に想像線で示
した位置まで可撓アーム31を押し込んだ段階では、係
合突起35は案内面28の下側に位置している。
可撓アーム31は ハウジング本体11側方向への付勢
は継続されているので、可撓アーム31はハウジング本
体11側に変位したままである。従って、雄コネクタ1
0を図14に実線で示した状態から想像線で示す位置ま
で押し込む段階では、係合突起35は変位した状態を維
持していることになる。このため、図14に想像線で示
した位置まで可撓アーム31を押し込んだ段階では、係
合突起35は案内面28の下側に位置している。
【0039】そして、両コネクタ10、20が完全嵌合
していない状態で、可撓アーム31の自由端部31aの
押圧操作を中止すると、可撓アーム31の弾性力によっ
て係止突起33の緩斜面33aが係止部25に押圧され
る。すると、緩斜面33aが係止部25を押圧する押圧
力の反力の一部が、雄コネクタ10を雌コネクタ20か
ら離脱させる方向に作用する。これにより、両コネクタ
10、20の嵌合状態が不十分な中途嵌合の場合、すな
わち可撓アーム31の係止突起33と係止部25とが完
全に係合していない場合には、両コネクタ10、20は
離脱され、不完全な中途嵌合を確実に防止することがで
きる。
していない状態で、可撓アーム31の自由端部31aの
押圧操作を中止すると、可撓アーム31の弾性力によっ
て係止突起33の緩斜面33aが係止部25に押圧され
る。すると、緩斜面33aが係止部25を押圧する押圧
力の反力の一部が、雄コネクタ10を雌コネクタ20か
ら離脱させる方向に作用する。これにより、両コネクタ
10、20の嵌合状態が不十分な中途嵌合の場合、すな
わち可撓アーム31の係止突起33と係止部25とが完
全に係合していない場合には、両コネクタ10、20は
離脱され、不完全な中途嵌合を確実に防止することがで
きる。
【0040】次に、上述した構成のコネクタのロック機
構101の作用について説明する。先ず、雄コネクタ1
0と雌コネクタ20との嵌合作用について説明すると、
雄コネクタ10を雌コネクタ20に嵌合させる際は、第
1実施形態と同様に可撓アーム31の自由端部31bを
下方に押し込んで、ハウジング本体11側に変位させ
る。これにより、可撓アーム31上に設けた係止突起3
3と雌コネクタ20側の係止部25とを干渉させること
なく、雄コネクタ10を雌コネクタ20内に挿入して両
コネクタ10、20を嵌合させることができる。
構101の作用について説明する。先ず、雄コネクタ1
0と雌コネクタ20との嵌合作用について説明すると、
雄コネクタ10を雌コネクタ20に嵌合させる際は、第
1実施形態と同様に可撓アーム31の自由端部31bを
下方に押し込んで、ハウジング本体11側に変位させ
る。これにより、可撓アーム31上に設けた係止突起3
3と雌コネクタ20側の係止部25とを干渉させること
なく、雄コネクタ10を雌コネクタ20内に挿入して両
コネクタ10、20を嵌合させることができる。
【0041】なお、両コネクタ10、20が完全嵌合し
ていない状態で可撓アーム31の自由端部31aの押圧
操作を中止すると、可撓アーム31の弾性力によって係
止突起33の緩斜面33aが係止部25に押圧される。
すると、緩斜面33aが係止部25を押圧する押圧力の
反力の一部が、雄コネクタ10を雌コネクタ20から離
脱する方向に作用する。これにより、両コネクタ10、
20が可撓アーム31の係止突起33と係止部25とが
完全に係合していない中途嵌合状態の場合、両コネクタ
10、20は離脱され、不完全な中途嵌合を確実に防止
することができる。
ていない状態で可撓アーム31の自由端部31aの押圧
操作を中止すると、可撓アーム31の弾性力によって係
止突起33の緩斜面33aが係止部25に押圧される。
すると、緩斜面33aが係止部25を押圧する押圧力の
反力の一部が、雄コネクタ10を雌コネクタ20から離
脱する方向に作用する。これにより、両コネクタ10、
20が可撓アーム31の係止突起33と係止部25とが
完全に係合していない中途嵌合状態の場合、両コネクタ
10、20は離脱され、不完全な中途嵌合を確実に防止
することができる。
【0042】また、雄コネクタ10が雌コネクタ20内
に挿入される嵌合途中の段階では、図14及び図15に
示したように、一対の可撓弾性片34の外側面に突設し
た係合突起35が、一対の押し出し用案内面26上を摺
動する。そして、両コネクタ10、20の嵌合が進む
程、押し出し用案内面26の間隔が狭まるので、可撓弾
性片34が隙間32を狭める方向に次第に湾曲させられ
る。これにより、可撓弾性片34に元の形状に復帰しよ
うとする反発力が発生して係合突起35が押し出し用案
内面26に押圧されるようになる。
に挿入される嵌合途中の段階では、図14及び図15に
示したように、一対の可撓弾性片34の外側面に突設し
た係合突起35が、一対の押し出し用案内面26上を摺
動する。そして、両コネクタ10、20の嵌合が進む
程、押し出し用案内面26の間隔が狭まるので、可撓弾
性片34が隙間32を狭める方向に次第に湾曲させられ
る。これにより、可撓弾性片34に元の形状に復帰しよ
うとする反発力が発生して係合突起35が押し出し用案
内面26に押圧されるようになる。
【0043】ところで、一対の押し出し用案内面26
は、図14及び図16に示すように挿入方向に対して傾
斜している。このため、一対の係合突起35が押し出し
用案内面26を押圧する反力の一部が、雄コネクタ10
を雌コネクタ20から離脱する方向へ押し出そうとす
る。従って、両コネクタ10、20の嵌合が不十分な中
途嵌合では、両コネクタ10、20は離脱させられるの
で、両コネクタ10、20の不完全な中途嵌合を確実に
防止することができる。
は、図14及び図16に示すように挿入方向に対して傾
斜している。このため、一対の係合突起35が押し出し
用案内面26を押圧する反力の一部が、雄コネクタ10
を雌コネクタ20から離脱する方向へ押し出そうとす
る。従って、両コネクタ10、20の嵌合が不十分な中
途嵌合では、両コネクタ10、20は離脱させられるの
で、両コネクタ10、20の不完全な中途嵌合を確実に
防止することができる。
【0044】次に、雄コネクタ10と雌コネクタ20と
の完全嵌合状態について図16乃至図18に基づいて説
明する。図16に示すように、雄コネクタ10と雌コネ
クタ20が完全嵌合した状態では、可撓アーム31の係
止突起33が図18に示すように係止部25に係止され
て、係合溝38内に嵌合する。この時、図17に示すよ
うに、一対の係合突起35は、一対の案内面28上に乗
った状態で一対の段差部27に係合する。これにより、
雄コネクタ10は、雌コネクタ20に抜け出ることなく
確実に嵌合され、雌型端子13と雄型端子23が電気的
に接続される。
の完全嵌合状態について図16乃至図18に基づいて説
明する。図16に示すように、雄コネクタ10と雌コネ
クタ20が完全嵌合した状態では、可撓アーム31の係
止突起33が図18に示すように係止部25に係止され
て、係合溝38内に嵌合する。この時、図17に示すよ
うに、一対の係合突起35は、一対の案内面28上に乗
った状態で一対の段差部27に係合する。これにより、
雄コネクタ10は、雌コネクタ20に抜け出ることなく
確実に嵌合され、雌型端子13と雄型端子23が電気的
に接続される。
【0045】次に、雄コネクタ10を雌コネクタ20か
ら離脱させる際の作用について図19に基づいて説明す
る。図19中矢印Aで示したように、雄コネクタ10を
雌コネクタ20から離脱させる際には、可撓アーム31
の操作部36を手指等により下方に押してハウジング本
体11側に変位させる。すると、可撓アーム31の係止
突起33と係止部25との係止状態が解除される。この
時、一対の係合突起35は、可撓アーム31のハウジン
グ本体11側への撓み変位に伴って案内面28上を図示
下方に摺動し、押し出し用案内面26の延長部分26
a、26a(図1参照)上に乗る。即ち、可撓アーム3
1を撓み変位させると同時に、一対の係合突起35と一
対の段差面28との係合状態が解除される。
ら離脱させる際の作用について図19に基づいて説明す
る。図19中矢印Aで示したように、雄コネクタ10を
雌コネクタ20から離脱させる際には、可撓アーム31
の操作部36を手指等により下方に押してハウジング本
体11側に変位させる。すると、可撓アーム31の係止
突起33と係止部25との係止状態が解除される。この
時、一対の係合突起35は、可撓アーム31のハウジン
グ本体11側への撓み変位に伴って案内面28上を図示
下方に摺動し、押し出し用案内面26の延長部分26
a、26a(図1参照)上に乗る。即ち、可撓アーム3
1を撓み変位させると同時に、一対の係合突起35と一
対の段差面28との係合状態が解除される。
【0046】また、一対の係合突起35が押し出し用案
内面26の延長部分26a上に乗ると、一対の可撓弾性
片34が係合突起35を介して押し出し用案内面の延長
部分26aを押圧する反力の一部が、雄コネクタ10を
雌コネクタ20から離脱させる方向に作用する。即ち、
可撓アーム31を撓み変位させた状態において、雄コネ
クタ10を雌コネクタ20から離脱させようとする離脱
力が作用する。従って、本実施形態のコネクタのロック
機構101によれば、雄コネクタ10を雌コネクタ20
から離脱させる作業を容易に行うことができる。
内面26の延長部分26a上に乗ると、一対の可撓弾性
片34が係合突起35を介して押し出し用案内面の延長
部分26aを押圧する反力の一部が、雄コネクタ10を
雌コネクタ20から離脱させる方向に作用する。即ち、
可撓アーム31を撓み変位させた状態において、雄コネ
クタ10を雌コネクタ20から離脱させようとする離脱
力が作用する。従って、本実施形態のコネクタのロック
機構101によれば、雄コネクタ10を雌コネクタ20
から離脱させる作業を容易に行うことができる。
【0047】ところで、本実施形態のロック機構101
にあっては、雄コネクタ10と雌コネクタ20との離脱
を円滑かつ確実に行うため、以下のような構成が採られ
ている。即ち、図16に示すように、雌コネクタ20に
形成した押し出し用案内面26の傾斜角θ、一対の可撓
性弾性片34の傾斜角φ、一対の可撓性弾性片34の弾
性によって係合突起35が外側方向を押圧する力Wとす
ると、雄コネクタ10と雌コネクタ20とを離脱する
際、雄コネクタ10を外側方向に押し出そうとする離脱
力Fは、Wtan(φ−θ)から求められる。
にあっては、雄コネクタ10と雌コネクタ20との離脱
を円滑かつ確実に行うため、以下のような構成が採られ
ている。即ち、図16に示すように、雌コネクタ20に
形成した押し出し用案内面26の傾斜角θ、一対の可撓
性弾性片34の傾斜角φ、一対の可撓性弾性片34の弾
性によって係合突起35が外側方向を押圧する力Wとす
ると、雄コネクタ10と雌コネクタ20とを離脱する
際、雄コネクタ10を外側方向に押し出そうとする離脱
力Fは、Wtan(φ−θ)から求められる。
【0048】ここで、雄コネクタ10と雌コネクタ20
とを離脱する際の作用を想起すると、図16の状態にあ
った一対の可撓性弾性片34と係合突起35とが、図1
4に想像線で示したように変形する。従って、押し出し
用案内面26の傾斜角θは一定であるが、一対の可撓性
弾性片34の変形により可撓性弾性片34の傾斜角φφ
が大きくなるので、雄コネクタ10を開口側に押し出そ
うとする離脱力Fが増大する。このため、本実施形態に
おけるコネクタのロック機構101では、雄コネクタ1
0の嵌合を解除して雌コネクタ20から離脱させる場
合、小さな力で離脱作業を円滑に行うことができる。こ
の種のコネクタにあっては、雌型端子13及び雄型端子
23の数が増加すると、雄コネクタ10の離脱に大きな
力を必要とするが、本実施形態では離脱力Fが一対の可
撓性弾性片34の変形によって急激に増加するので、嵌
合解除を円滑に行うことができる。
とを離脱する際の作用を想起すると、図16の状態にあ
った一対の可撓性弾性片34と係合突起35とが、図1
4に想像線で示したように変形する。従って、押し出し
用案内面26の傾斜角θは一定であるが、一対の可撓性
弾性片34の変形により可撓性弾性片34の傾斜角φφ
が大きくなるので、雄コネクタ10を開口側に押し出そ
うとする離脱力Fが増大する。このため、本実施形態に
おけるコネクタのロック機構101では、雄コネクタ1
0の嵌合を解除して雌コネクタ20から離脱させる場
合、小さな力で離脱作業を円滑に行うことができる。こ
の種のコネクタにあっては、雌型端子13及び雄型端子
23の数が増加すると、雄コネクタ10の離脱に大きな
力を必要とするが、本実施形態では離脱力Fが一対の可
撓性弾性片34の変形によって急激に増加するので、嵌
合解除を円滑に行うことができる。
【0049】次に、本発明のコネクタのロック機構の第
3実施形態を図20に基づいて詳細に説明する。図20
は本実施形態を示す雄コネクタの構成を示す平面図であ
る。なお、本実施形態と前記第2実施形態との主な相違
点は、可撓アームに形成した隙間の形状を変更したこと
にある。従って、第1実施形態と同一部分は同一符号を
付して詳細な説明を省略する。
3実施形態を図20に基づいて詳細に説明する。図20
は本実施形態を示す雄コネクタの構成を示す平面図であ
る。なお、本実施形態と前記第2実施形態との主な相違
点は、可撓アームに形成した隙間の形状を変更したこと
にある。従って、第1実施形態と同一部分は同一符号を
付して詳細な説明を省略する。
【0050】図20に示すように、本実施形態のコネク
タのロック機構102において、可撓アーム31に形成
した隙間42の幅は、前記第2実施形態とは逆に、可撓
アーム31の後端側、言い換えれば引き出し方向に狭
く、前端側に向かって漸次的に幅広に形成されている。
従って、雄コネクタ10を雌コネクタ20に押し込む場
合、一対の可撓弾性片34は、実線で示す状態から想像
線で示すように隙間方向に変形しながら嵌合操作が行わ
れる。
タのロック機構102において、可撓アーム31に形成
した隙間42の幅は、前記第2実施形態とは逆に、可撓
アーム31の後端側、言い換えれば引き出し方向に狭
く、前端側に向かって漸次的に幅広に形成されている。
従って、雄コネクタ10を雌コネクタ20に押し込む場
合、一対の可撓弾性片34は、実線で示す状態から想像
線で示すように隙間方向に変形しながら嵌合操作が行わ
れる。
【0051】また、雄コネクタ10を雌コネクタ20か
ら離脱させる場合、第1実施形態と同様に操作部36を
下方に押すので、一対の可撓弾性片34は、実線で示す
状態から想像線で示すように隙間方向に変形して、離脱
操作が行われる。この際、係合突起35は、一対の可撓
弾性片34の変形に伴って図示していない押し出し用案
内面26に当接するが、本実施形態においても離脱力F
が増大するので、雄コネクタ10が容易に押し出される
ようになる。従って、雄コネクタ10の雌コネクタ20
との嵌合解除が容易に行われる。
ら離脱させる場合、第1実施形態と同様に操作部36を
下方に押すので、一対の可撓弾性片34は、実線で示す
状態から想像線で示すように隙間方向に変形して、離脱
操作が行われる。この際、係合突起35は、一対の可撓
弾性片34の変形に伴って図示していない押し出し用案
内面26に当接するが、本実施形態においても離脱力F
が増大するので、雄コネクタ10が容易に押し出される
ようになる。従って、雄コネクタ10の雌コネクタ20
との嵌合解除が容易に行われる。
【0052】次に、本発明のコネクタのロック機構の第
4実施形態を図21乃至図26に基づいて詳細に説明す
る。図21は本実施形態のコネクタのロック機構の構成
を示す斜視図、図22及び図23は雌雄コネクタを接続
する際の作用を示す平面図、図24乃至図26は係合突
起の作用を示す一部拡大平面図である。なお、本実施形
態と前記各実施形態との主な相違点は、可撓アームに形
成した係合突起の形状を変更したことにある。従って、
前記各実施形態と同一部分については同一符号を付し、
詳細な説明を省略する。
4実施形態を図21乃至図26に基づいて詳細に説明す
る。図21は本実施形態のコネクタのロック機構の構成
を示す斜視図、図22及び図23は雌雄コネクタを接続
する際の作用を示す平面図、図24乃至図26は係合突
起の作用を示す一部拡大平面図である。なお、本実施形
態と前記各実施形態との主な相違点は、可撓アームに形
成した係合突起の形状を変更したことにある。従って、
前記各実施形態と同一部分については同一符号を付し、
詳細な説明を省略する。
【0053】本実施形態のコネクタのロック機構103
は、可撓アーム31に第2実施形態と略同じ形状の隙間
32が形成され、隙間32を挟んで形成された一対の可
撓弾性片34の両側に一対の係合突起43が設けられて
いる。しかし、一対の係合突起43の先端、即ち一対の
押し出し用案内面26に当接する面は、図24乃至図2
6に一部拡大して図示したように、前記各実施形態に示
した形状と異なっている。即ち、図22に示した部分a
を一部拡大して示すと、図24に示すように、雄コネク
タ10を雌コネクタ20に押し込む際、一対の押し出し
用案内面26の前端部に最初に当接する係合突起43の
前端面が円弧面R状に形成されている。また、雄コネク
タ10の嵌合に伴って一対の押し出し用案内面26に当
接する係合突起43の先端面がストレート面S状に形成
されている。
は、可撓アーム31に第2実施形態と略同じ形状の隙間
32が形成され、隙間32を挟んで形成された一対の可
撓弾性片34の両側に一対の係合突起43が設けられて
いる。しかし、一対の係合突起43の先端、即ち一対の
押し出し用案内面26に当接する面は、図24乃至図2
6に一部拡大して図示したように、前記各実施形態に示
した形状と異なっている。即ち、図22に示した部分a
を一部拡大して示すと、図24に示すように、雄コネク
タ10を雌コネクタ20に押し込む際、一対の押し出し
用案内面26の前端部に最初に当接する係合突起43の
前端面が円弧面R状に形成されている。また、雄コネク
タ10の嵌合に伴って一対の押し出し用案内面26に当
接する係合突起43の先端面がストレート面S状に形成
されている。
【0054】図21及び図22に示すように雄コネクタ
10を雌コネクタ20に押し込む際は、雄コネクタ10
の先端を嵌合凹部24内に差し込む。この際、一対の係
合突起43の円弧面Rが、図24に示すように一対の押
し出し用案内面26内に入り込み、次いでストレート面
Sに近い面が一対の押し出し用案内面26に当接するの
で、押し込み操作を大きな抵抗感を伴わず行うことがで
きる。雄コネクタ10が雌コネクタ20の途中まで押し
込まれると、可撓弾性片34は、隙間32を狭めるよう
に変形する。この時、図25に示すように一対の係合突
起43のストレート面Sが、押し出し用案内面26に接
触する。
10を雌コネクタ20に押し込む際は、雄コネクタ10
の先端を嵌合凹部24内に差し込む。この際、一対の係
合突起43の円弧面Rが、図24に示すように一対の押
し出し用案内面26内に入り込み、次いでストレート面
Sに近い面が一対の押し出し用案内面26に当接するの
で、押し込み操作を大きな抵抗感を伴わず行うことがで
きる。雄コネクタ10が雌コネクタ20の途中まで押し
込まれると、可撓弾性片34は、隙間32を狭めるよう
に変形する。この時、図25に示すように一対の係合突
起43のストレート面Sが、押し出し用案内面26に接
触する。
【0055】そして、図23に示すように雄コネクタ1
0が雌コネクタ20の嵌合凹部24内に完全に押し込ま
れた完全嵌合状態では、一対の係合突起43が係合部2
7(図1参照)に係合される。なお、図26は係合突起
43と案内面28との係合状態を示すものであり、図2
3に示した部分bを一部拡大したものである。
0が雌コネクタ20の嵌合凹部24内に完全に押し込ま
れた完全嵌合状態では、一対の係合突起43が係合部2
7(図1参照)に係合される。なお、図26は係合突起
43と案内面28との係合状態を示すものであり、図2
3に示した部分bを一部拡大したものである。
【0056】本実施形態のコネクタのロック機構103
は、前記一対の可撓弾性片34及び係合突起43の形状
によれば、雄コネクタ10と雌コネクタ20との嵌合解
除を前記各実施形態と同様に容易に行い得るだけでな
く、以下のような特徴がある。即ち、雄コネクタ10は
金型により成形されるのであるが、図24に示したよう
に雄コネクタ10を成形する金型の型合わせ部(型合わ
せ線)PLが、一対の係合突起43のストレート面S後
端側に形成されている。この構成によれば、雄コネクタ
10を雌コネクタ20に押し込む際、図24乃至図26
に示したように型合わせ部PLが押し出し用案内面26
に接触することがない。
は、前記一対の可撓弾性片34及び係合突起43の形状
によれば、雄コネクタ10と雌コネクタ20との嵌合解
除を前記各実施形態と同様に容易に行い得るだけでな
く、以下のような特徴がある。即ち、雄コネクタ10は
金型により成形されるのであるが、図24に示したよう
に雄コネクタ10を成形する金型の型合わせ部(型合わ
せ線)PLが、一対の係合突起43のストレート面S後
端側に形成されている。この構成によれば、雄コネクタ
10を雌コネクタ20に押し込む際、図24乃至図26
に示したように型合わせ部PLが押し出し用案内面26
に接触することがない。
【0057】一般的に型合わせ部PLには、成形時にば
り等の突起が形成され易いが、本実施形態によれば仮に
突起が形成されても、型合わせ部PLが押し出し用案内
面26に接触しないので、突起等による摩擦抵抗の増加
を確実に防止することができる。従って、雄コネクタ1
0が雌コネクタ20に嵌合する場合はもとより、一対の
可撓弾性片34の弾性作用を利用しながら雄コネクタ1
0を離脱させる場合においても、一対の係合突起43と
押し出し用案内面26との滑りがよくなり、嵌合及び離
脱作業を円滑に行うことができる。
り等の突起が形成され易いが、本実施形態によれば仮に
突起が形成されても、型合わせ部PLが押し出し用案内
面26に接触しないので、突起等による摩擦抵抗の増加
を確実に防止することができる。従って、雄コネクタ1
0が雌コネクタ20に嵌合する場合はもとより、一対の
可撓弾性片34の弾性作用を利用しながら雄コネクタ1
0を離脱させる場合においても、一対の係合突起43と
押し出し用案内面26との滑りがよくなり、嵌合及び離
脱作業を円滑に行うことができる。
【0058】次に、本発明のコネクタのロック機構の第
5実施形態を説明する。なお、本実施形態は、前記雄コ
ネクタ10及び雌コネクタ20を成形する金型に関する
ものであり、前記第1実施形態から第4実施形態に示し
た雄コネクタ10及び雌コネクタ20のいずれにも適用
できるものである。即ち、本実施形態は雄コネクタ10
と雌コネクタ20とを成形する金型に関し、雄コネクタ
10と雌コネクタ20とを嵌合又は離脱させる場合、相
互に当接する当接面を成形する金型面を鏡面仕上げする
ものである。
5実施形態を説明する。なお、本実施形態は、前記雄コ
ネクタ10及び雌コネクタ20を成形する金型に関する
ものであり、前記第1実施形態から第4実施形態に示し
た雄コネクタ10及び雌コネクタ20のいずれにも適用
できるものである。即ち、本実施形態は雄コネクタ10
と雌コネクタ20とを成形する金型に関し、雄コネクタ
10と雌コネクタ20とを嵌合又は離脱させる場合、相
互に当接する当接面を成形する金型面を鏡面仕上げする
ものである。
【0059】前記当接面としては、雄コネクタ10の側
面及び底面、雌コネクタ20の嵌合凹部24内の側面及
び底面、係止突起16、33の緩斜面、係合突起19、
35、43の表面、更に押し出し用案内面26の表面等
がある。このように、雄コネクタ10と雌コネクタ20
との接触面を鏡面仕上げした金型によって成形すること
により、雄コネクタ10と雌コネクタ20との嵌合及び
離脱作業を円滑に行うことができる。
面及び底面、雌コネクタ20の嵌合凹部24内の側面及
び底面、係止突起16、33の緩斜面、係合突起19、
35、43の表面、更に押し出し用案内面26の表面等
がある。このように、雄コネクタ10と雌コネクタ20
との接触面を鏡面仕上げした金型によって成形すること
により、雄コネクタ10と雌コネクタ20との嵌合及び
離脱作業を円滑に行うことができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコネクタの
ロック機構によれば、可撓アームの両側部に設けた一対
の可撓弾性片と、一対の可撓弾性片の外側面に設けた係
合突起と、嵌合凹部の内側面に一方のコネクタとの嵌合
又は離脱に伴い係合突起が摺動するテーパ面状の押し出
し用案内面と、嵌合凹部に一方のコネクタとの完全嵌合
時に係合突起を係止する係合部と、可撓アームと共に可
撓弾性片が撓み変位するとき、係合突起を係合部から押
し出し用案内面上に案内して係合状態を解除する案内面
とを備えている。
ロック機構によれば、可撓アームの両側部に設けた一対
の可撓弾性片と、一対の可撓弾性片の外側面に設けた係
合突起と、嵌合凹部の内側面に一方のコネクタとの嵌合
又は離脱に伴い係合突起が摺動するテーパ面状の押し出
し用案内面と、嵌合凹部に一方のコネクタとの完全嵌合
時に係合突起を係止する係合部と、可撓アームと共に可
撓弾性片が撓み変位するとき、係合突起を係合部から押
し出し用案内面上に案内して係合状態を解除する案内面
とを備えている。
【0061】また、前記コネクタのロック機構におい
て、可撓アームが一対の可撓弾性片を互いに内側方向へ
変位可能とする隙間を有し、一方のコネクタが他方のコ
ネクタとの完全嵌合時を除いて嵌合及び離脱時に他方の
コネクタの嵌合凹部から離脱方向に離脱力を常に受けて
いる。また、前記コネクタのロック機構によれば、好ま
しくは可撓アームが両コネクタの嵌合に伴って他方のコ
ネクタ側に設けた係止部の下面を摺動する前方下がりの
緩斜面を有すると共に完全嵌合時に係止部の後端に係合
する係止突起を備えている。
て、可撓アームが一対の可撓弾性片を互いに内側方向へ
変位可能とする隙間を有し、一方のコネクタが他方のコ
ネクタとの完全嵌合時を除いて嵌合及び離脱時に他方の
コネクタの嵌合凹部から離脱方向に離脱力を常に受けて
いる。また、前記コネクタのロック機構によれば、好ま
しくは可撓アームが両コネクタの嵌合に伴って他方のコ
ネクタ側に設けた係止部の下面を摺動する前方下がりの
緩斜面を有すると共に完全嵌合時に係止部の後端に係合
する係止突起を備えている。
【0062】従って、一方のコネクタを他方のコネクタ
に嵌合させる際に、一対の可撓弾性片が押し出し用案内
面を押圧するが、その押圧力に対応した反力の一部が一
方のコネクタに作用する。これにより、可撓アームと係
止部とが完全に係合して両コネクタを完全嵌合状態にな
るまでは、一方のコネクタは他方のコネクタから離脱方
向に強力な離脱力を受けるので、両コネクタの不完全な
嵌合状態を確実に防止することができる。また、両コネ
クタが完全に嵌合した状態では、一対の可撓弾性片に設
けた係合突起と係合部とが係合するので、両コネクタを
より一層強力に嵌合状態にロックすることができる。
に嵌合させる際に、一対の可撓弾性片が押し出し用案内
面を押圧するが、その押圧力に対応した反力の一部が一
方のコネクタに作用する。これにより、可撓アームと係
止部とが完全に係合して両コネクタを完全嵌合状態にな
るまでは、一方のコネクタは他方のコネクタから離脱方
向に強力な離脱力を受けるので、両コネクタの不完全な
嵌合状態を確実に防止することができる。また、両コネ
クタが完全に嵌合した状態では、一対の可撓弾性片に設
けた係合突起と係合部とが係合するので、両コネクタを
より一層強力に嵌合状態にロックすることができる。
【0063】また、可撓アームと係止部との係合を解除
して両コネクタを離脱させるために、可撓アームを撓み
変位させると、可撓弾性片は可撓アームと一体に撓み変
位方向に変位する。この時、可撓弾性片は案内面によっ
て押し出し用案内面上に案内されるので、係合部との係
合状態を同時に解除することができる。更に、可撓アー
ムを撓み変位させた状態でも、可撓弾性片が押し出し用
案内面を押圧するので、一方のコネクタは他方のコネク
タから離脱力を常に受ける。従って、両コネクタの不完
全な中途嵌合状態を確実に防止できるばかりでなく、両
コネクタを離脱させる作業を容易に行うことができ、作
業性の向上を図ることができる。
して両コネクタを離脱させるために、可撓アームを撓み
変位させると、可撓弾性片は可撓アームと一体に撓み変
位方向に変位する。この時、可撓弾性片は案内面によっ
て押し出し用案内面上に案内されるので、係合部との係
合状態を同時に解除することができる。更に、可撓アー
ムを撓み変位させた状態でも、可撓弾性片が押し出し用
案内面を押圧するので、一方のコネクタは他方のコネク
タから離脱力を常に受ける。従って、両コネクタの不完
全な中途嵌合状態を確実に防止できるばかりでなく、両
コネクタを離脱させる作業を容易に行うことができ、作
業性の向上を図ることができる。
【0064】また、本発明のコネクタのロック機構によ
れば、可撓アームの両側部に設け、内側に内側方向への
変位を可能にする隙間を有している一対の可撓弾性片
と、一対の可撓弾性片の外側面に設けた係合突起と、嵌
合凹部の内側面に一方のコネクタとの嵌合又は離脱に伴
い係合突起が摺動するテーパ面状の押し出し用案内面と
を備え、完全嵌合時を除いて嵌合又は離脱時に他方のコ
ネクタの嵌合凹部から離脱方向に常に作用する離脱力を
増大させるように、可撓弾性片が一方のコネクタの嵌合
方向に対して斜めに設けられている。
れば、可撓アームの両側部に設け、内側に内側方向への
変位を可能にする隙間を有している一対の可撓弾性片
と、一対の可撓弾性片の外側面に設けた係合突起と、嵌
合凹部の内側面に一方のコネクタとの嵌合又は離脱に伴
い係合突起が摺動するテーパ面状の押し出し用案内面と
を備え、完全嵌合時を除いて嵌合又は離脱時に他方のコ
ネクタの嵌合凹部から離脱方向に常に作用する離脱力を
増大させるように、可撓弾性片が一方のコネクタの嵌合
方向に対して斜めに設けられている。
【0065】また、前記コネクタのロック機構によれ
ば、好ましくは嵌合凹部が一方のコネクタとの完全嵌合
時に係合突起を係止する係合部と、可撓アームと共に可
撓弾性片が撓み変位するとき、係合突起を係合部から押
し出し用案内面上に案内して係合状態を解除する案内面
とを備えている。また、前記コネクタのロック機構によ
れば、好ましくは一方のコネクタが他方のコネクタの嵌
合凹部内に押し込まれる際に押し出し用案内面上を摺動
する係合突起の前端面が円弧面状に形成されると共に、
押し出し用案内面と直接当接する先端面がストレート面
状に形成されている。
ば、好ましくは嵌合凹部が一方のコネクタとの完全嵌合
時に係合突起を係止する係合部と、可撓アームと共に可
撓弾性片が撓み変位するとき、係合突起を係合部から押
し出し用案内面上に案内して係合状態を解除する案内面
とを備えている。また、前記コネクタのロック機構によ
れば、好ましくは一方のコネクタが他方のコネクタの嵌
合凹部内に押し込まれる際に押し出し用案内面上を摺動
する係合突起の前端面が円弧面状に形成されると共に、
押し出し用案内面と直接当接する先端面がストレート面
状に形成されている。
【0066】また、前記コネクタのロック機構によれ
ば、好ましくはコネクタを成形する金型の型合わせ位置
を係合突起に形成したストレート面の後端部に設定し、
押し出し用案内面に当接するストレート面上に型合わせ
による突起が形成されないようにし、コネクタの嵌合及
び離脱時に互い接触する面が、鏡面仕上げした金型によ
り成形される。従って、可撓弾性片が一方のコネクタの
嵌合方向に対して斜めに設けられていると、可撓弾性片
の変形量が大きくなり、一方のコネクタを押し出す離脱
力が増大する。よって、一組のコネクタの不完全な中途
嵌合状態を確実に検知できると共に、両コネクタを離脱
させる作業を容易に行うことができる。
ば、好ましくはコネクタを成形する金型の型合わせ位置
を係合突起に形成したストレート面の後端部に設定し、
押し出し用案内面に当接するストレート面上に型合わせ
による突起が形成されないようにし、コネクタの嵌合及
び離脱時に互い接触する面が、鏡面仕上げした金型によ
り成形される。従って、可撓弾性片が一方のコネクタの
嵌合方向に対して斜めに設けられていると、可撓弾性片
の変形量が大きくなり、一方のコネクタを押し出す離脱
力が増大する。よって、一組のコネクタの不完全な中途
嵌合状態を確実に検知できると共に、両コネクタを離脱
させる作業を容易に行うことができる。
【0067】また、一組のコネクタを嵌合及び離脱させ
る際に当接する面を鏡面仕上げされた金型により成形す
ると共に、係合突起の押し出し用案内面と当接する先端
面をストレート面状に形成し、コネクタを成形する金型
の型合わせ位置をストレート面の後端部に設定したの
で、両コネクタ間の摩擦抵抗が減少し、離脱力の増大と
相まって両コネクタの嵌合及び離脱作業を円滑に且つ確
実に行うことができる。よって、離脱力を増加させる構
成と相まって、両コネクタの不完全嵌合の防止、離脱時
の作業性の向上を図ることができる。
る際に当接する面を鏡面仕上げされた金型により成形す
ると共に、係合突起の押し出し用案内面と当接する先端
面をストレート面状に形成し、コネクタを成形する金型
の型合わせ位置をストレート面の後端部に設定したの
で、両コネクタ間の摩擦抵抗が減少し、離脱力の増大と
相まって両コネクタの嵌合及び離脱作業を円滑に且つ確
実に行うことができる。よって、離脱力を増加させる構
成と相まって、両コネクタの不完全嵌合の防止、離脱時
の作業性の向上を図ることができる。
【図1】本発明のコネクタのロック機構の第1実施形態
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した縦断面図である。
【図3】図1に示した横断面図である。
【図4】図1に示した雌雄コネクタの中途嵌合状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図5】図4に示した横断面図である。
【図6】図1に示した雌雄コネクタの完全嵌合状態を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図7】図6に示した横断面図である。
【図8】図7に示したB−B断面図である。
【図9】図6に示した雌雄コネクタの離脱状態を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図10】図9に示した横断面図である。
【図11】図10に示したC−C断面図である。
【図12】本発明のコネクタのロック機構の第2実施形
態を示す分解斜視図である。
態を示す分解斜視図である。
【図13】図12に示した雄コネクタの構成を示す平面
図である。
図である。
【図14】図12に示した雌雄コネクタの嵌合作用を示
す平面図である。
す平面図である。
【図15】図14に示した雌雄コネクタの中途嵌合状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図16】図12に示した雌雄コネクタの嵌合状態と離
脱力を示す平面図である。
脱力を示す平面図である。
【図17】図16に示した雌雄コネクタの嵌合状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図18】図16に示した雌雄コネクタの完全嵌合を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図19】図18に示した雌雄コネクタの離脱を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図20】本発明のコネクタのロック機構の第3実施形
態を示す雄コネクタの平面図である。
態を示す雄コネクタの平面図である。
【図21】本発明のコネクタのロック機構の第4実施形
態を示す分解斜視図である。
態を示す分解斜視図である。
【図22】図21に示した雌雄コネクタの嵌合状態を示
す平面図である。
す平面図である。
【図23】図21に示した雌雄コネクタの完全嵌合状態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図24】図22に示した係合突起と押し出し用案内面
との当接状態を示す要部の拡大平面図である。
との当接状態を示す要部の拡大平面図である。
【図25】図24に示した嵌合途中における係合突起と
押し出し用案内面との当接状態を示す要部の拡大平面図
である。
押し出し用案内面との当接状態を示す要部の拡大平面図
である。
【図26】図23に示した雌雄コネクタの完全嵌合時に
おける係合突起と押し出し用案内面との当接状態を示す
要部の拡大平面図である。
おける係合突起と押し出し用案内面との当接状態を示す
要部の拡大平面図である。
【図27】従来の雌雄コネクタの嵌合状態を示す縦断面
図である。
図である。
10 雄コネクタ
11 ハウジング本体
12 雌型端子収容室
13 雌型端子
15、31 可撓アーム
16、33 係止突起
17、32、42 隙間
18、34 可撓弾性片
19、35、43 係合突起
20 雌コネクタ
21 ハウジング本体
22 雄型端子収容室
23 雄型端子
24 嵌合凹部
25 係止部
26 押し出し用案内面
27 段差面(係合部)
28 案内面
100〜103 コネクタのロック機構
Claims (9)
- 【請求項1】 互いに嵌合する一組のコネクタの内、一
方のコネクタに可撓アームを設け、他方のコネクタに設
けた嵌合凹部に前記一方のコネクタを嵌合するととも
に、前記可撓アームを撓ませることにより前記嵌合凹部
から引き出して前記一組のコネクタを離脱させるコネク
タのロック機構において、 前記可撓アームの両側部に設けた一対の可撓弾性片と、 前記一対の可撓弾性片の外側面に設けた係合突起と、 前記嵌合凹部の内側面に前記一方のコネクタとの嵌合又
は離脱に伴い前記係合突起が摺動するテーパ面状の押し
出し用案内面と、 前記嵌合凹部に前記一方のコネクタとの完全嵌合時に前
記係合突起を係止する係合部と、 前記可撓アームと共に前記可撓弾性片が撓み変位すると
き、前記係合突起を前記係合部から前記押し出し用案内
面上に案内して係合状態を解除する案内面とを備えてい
ることを特徴とするコネクタのロック機構。 - 【請求項2】 前記可撓アームが、前記一対の可撓弾性
片を互いに内側方向へ変位可能とする隙間を有している
ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタのロック機
構。 - 【請求項3】 前記一方のコネクタが、前記他方のコネ
クタとの完全嵌合時を除いて嵌合及び離脱時に前記他方
のコネクタの前記嵌合凹部から離脱方向に離脱力を常に
受けていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ
のロック機構。 - 【請求項4】 前記可撓アームが、前記両コネクタの嵌
合に伴って前記他方のコネクタ側に設けた係止部の下面
を摺動する前方下がりの緩斜面を有すると共に完全嵌合
時に前記係止部の後端に係合する係止突起を備えている
ことを特徴とする請求項1記載のコネクタのロック機
構。 - 【請求項5】 互いに嵌合する一組のコネクタの内、一
方のコネクタに可撓アームを設け、他方のコネクタに設
けた嵌合凹部に前記一方のコネクタを嵌合するととも
に、前記可撓アームを撓ませることにより前記嵌合凹部
から引き出して前記一組のコネクタを離脱させるコネク
タのロック機構において、 前記可撓アームの両側部に設け、内側に内側方向への変
位を可能にする隙間を有している一対の可撓弾性片と、
前記一対の可撓弾性片の外側面に設けた係合突起と、前
記嵌合凹部の内側面に前記一方のコネクタとの嵌合又は
離脱に伴い前記係合突起が摺動するテーパ面状の押し出
し用案内面とを備え、 完全嵌合時を除いて嵌合又は離脱時に前記他方のコネク
タの前記嵌合凹部から離脱方向に常に作用する離脱力を
増大させるように、前記可撓弾性片が前記一方のコネク
タの嵌合方向に対して斜めに設けられており、 前記嵌合凹部が、前記一方のコネクタとの完全嵌合時に
前記係合突起を係止する係合部と、前記可撓アームと共
に前記可撓弾性片が撓み変位するとき、前記係合突起を
前記係合部から前記押し出し用案内面上に案内して係合
状態を解除する案内面とを備えている ことを特徴とする
コネクタのロック機構。 - 【請求項6】 前記一方のコネクタが前記他方のコネク
タの前記嵌合凹部内に押し込まれる際に前記押し出し用
案内面上を摺動する前記係合突起の前端面が円弧面状に
形成されると共に、前記押し出し用案内面と直接当接す
る先端面がストレート面状に形成されていることを特徴
とする請求項1及び5記載のコネクタのロック機構。 - 【請求項7】 前記コネクタを成形する金型の型合わせ
位置を前記係合突起に形成したストレート面の後端部に
設定し、前記押し出し用案内面に当接する前記ストレー
ト面上に型合わせによる突起が形成されないようにした
ことを特徴とする請求項6記載のコネクタのロック機
構。 - 【請求項8】 前記コネクタの嵌合及び離脱時に互い接
触する面が、鏡面仕上げした金型により成形されること
を特徴とする請求項1及び5記載のコネクタのロック機
構。 - 【請求項9】前記金型の鏡面仕上げした部位が、前記係
合突起と、前記押し出し用案内面と、前記係止突起の前
記緩斜面と、前記他方のコネクタの前記嵌合凹部の底面
と、前記一方のコネクタのハウジング下面の内、少なく
とも一箇所以上であることを特徴とする請求項8記載の
コネクタのロック機構。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03632299A JP3467202B2 (ja) | 1998-04-17 | 1999-02-15 | コネクタのロック機構 |
US09/292,852 US6116939A (en) | 1998-04-17 | 1999-04-16 | Connector lock mechanism |
DE19917331A DE19917331C2 (de) | 1998-04-17 | 1999-04-16 | Steckverbinder-Sperrmechanismus |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-107884 | 1998-04-17 | ||
JP10788498 | 1998-04-17 | ||
JP03632299A JP3467202B2 (ja) | 1998-04-17 | 1999-02-15 | コネクタのロック機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000003763A JP2000003763A (ja) | 2000-01-07 |
JP3467202B2 true JP3467202B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=26375366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03632299A Expired - Fee Related JP3467202B2 (ja) | 1998-04-17 | 1999-02-15 | コネクタのロック機構 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6116939A (ja) |
JP (1) | JP3467202B2 (ja) |
DE (1) | DE19917331C2 (ja) |
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