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JP3466591B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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Publication number
JP3466591B2
JP3466591B2 JP2001220909A JP2001220909A JP3466591B2 JP 3466591 B2 JP3466591 B2 JP 3466591B2 JP 2001220909 A JP2001220909 A JP 2001220909A JP 2001220909 A JP2001220909 A JP 2001220909A JP 3466591 B2 JP3466591 B2 JP 3466591B2
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JP
Japan
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coil
rotor
field
armature
magnetic
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JP2001220909A
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慎二 西村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Priority to DE10230404.1A priority patent/DE10230404B4/de
Priority to US10/189,466 priority patent/US6727631B2/en
Priority to FR0209273A priority patent/FR2828773B1/fr
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K19/00Synchronous motors or generators
    • H02K19/16Synchronous generators
    • H02K19/26Synchronous generators characterised by the arrangement of exciting windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K16/00Machines with more than one rotor or stator
    • H02K16/04Machines with one rotor and two stators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K19/00Synchronous motors or generators
    • H02K19/02Synchronous motors
    • H02K19/10Synchronous motors for multi-phase current
    • H02K19/12Synchronous motors for multi-phase current characterised by the arrangement of exciting windings, e.g. for self-excitation, compounding or pole-changing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転子の回転速
度に対して回転磁界の回転速度を異ならしめることによ
り、高出力を得ることが可能な回転電機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば車両用の発電機や同期電動機な
ど、従来の回転界磁型の回転電機では、界磁の回転速度
は回転子の回転速度と等速である。また、回転界磁型の
回転電機においては界磁コイルに通電するためにスリッ
プリングとブラシとを必要とし、完全なメンテナンスフ
リーにはなり得ないものである。スリップリングとブラ
シとを排除してメンテナンスフリーとしたものが誘導子
回転型の回転電機であり、誘導子回転型の回転電機は、
電機子と界磁コイルとを固定して電機子と界磁コイルと
の間に誘導子を設け、誘導子を回転させることにより電
機子に回転磁界を与えるものである。
【0003】例えば、特開平7−15929号公報に開
示された技術もこの誘導子回転型回転電機に関するもの
であり、軸方向に磁化された固定子の界磁と、同じく固
定子の電機子との間に設けられた空隙内を回転子として
の誘導子が回転して電機子に回転磁界を与えるものであ
り、このような構成ではスリップリングとブラシとは不
要になってメンテナンスフリーにはなるが、当然のこと
ながら回転磁界の回転速度は回転子の回転速度と一致す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】回転電機において小型
にして充分な出力を得る場合、例えば発電機の場合には
原動機に対して回転子の回転速度を増速したり電機子コ
イルの巻数を増加させたりする必要があるが、例えば車
両用の発電機を例にとれば、常用回転範囲の広い回転電
機において、原動機に対する回転子の増速比を大きくす
ることは遠心力に耐えるよう強度上の対策が必要であ
り、増速比の増大には限界がある。また、大型化しない
限り、電機子コイルの巻数の増大は電機子コイルの銅損
の増大につながるものであり、温度上昇が著しく増大す
ることになり、小型にして出力を増大することは困難で
あった。
【0005】この発明はこのような課題を解決するため
になされたもので、回転子の回転速度に対して回転磁界
の回転速度を異ならしめることにより、例えば、発電機
として使用する場合において、回転子自体を増速するこ
となく、また、電機子コイルの巻数を増大することな
く、充分な出力を得ることが可能な回転電機を得ること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる回転電
機は、固定子を形成する電機子と、電機子と共に固定子
を形成する界磁と、電機子と界磁とに対向して回転する
回転子と、回転子の界磁に対向する部位に設けられ、界
磁の生成する磁界により発電する第一のコイルと、回転
子の電機子に対向する部位に設けられ、第一のコイルか
ら電流が供給されて電機子に磁界を与える第二のコイル
とを備え、第一のコイルと第二のコイルとが複数の相を
有すると共に、界磁と第一のコイルとが形成する磁極数
と、電機子と第二のコイルとが形成する磁極数とが等し
い値に設定され、第一のコイルの相順と第二のコイルの
相順とが逆になるように接続したものである。
【0007】さらに、第一のコイルと第二のコイルとが
複数の相を有すると共に、界磁と第一のコイルとが形成
する磁極数と、電機子と第二のコイルとが形成する磁極
数とが異なる値に設定され、第一のコイルの相順と第二
のコイルの相順とが逆になるように接続したものであ
る。
【0008】さらにまた、第一のコイルと第二のコイル
とが複数の相を有すると共に、界磁と第一のコイルとが
形成する磁極数と、電機子と第二のコイルとが形成する
磁極数とが異なる値に設定され、第一のコイルの相順と
第二のコイルの相順とが同一となるように接続したもの
である。また、界磁と、回転子と、電機子とが、それぞ
れの間に空隙を介して半径方向に順に配設されるように
したものである。
【0009】さらに、界磁の磁路を形成する界磁鉄心
と、回転子の磁路を形成する回転子鉄心と、電機子の磁
路を形成する電機子鉄心とを有し、半径方向に順に配設
された界磁鉄心と、回転子鉄心と、電機子鉄心との軸方
向の積み厚が、内径側ほど大きくなるようにしたもので
ある。さらにまた、回転子を構成する回転子鉄心は、第
一のコイルを有する部位と、第二のコイルを有する部位
との間に非磁性体を介在させたものである。また、この
非磁性体を回転子鉄心に設けたスリットで構成したもの
である。
【0010】さらに、この非磁性体を回転子鉄心に埋設
された非磁性金属で構成したものである。さらにまた、
この回転子鉄心に埋設された非磁性金属を回転子から突
設して設け、回転子が結合される回転軸との結合部材と
したものである。また、界磁と電機子とが、回転軸の軸
方向に配設され、回転子が界磁と対向する第一の回転子
鉄心と電機子と対向する第二の回転子鉄心とに分離され
ており、第一の回転子鉄心には第一のコイルが、第二の
回転子鉄心には第二のコイルが設けられるようにしたも
のである。
【0011】さらに、回転子の第一のコイルと第二のコ
イルとの相数を等しくしたものである。さらにまた、回
転子の第一のコイルおよび第二のコイルの相数と、電機
子の相数とを異ならしめたものである。また、回転子の
第一のコイル、および/または、第二のコイルがアルミ
鋳物によりカゴ型に形成され、回転子鉄心の一方の端面
において短絡リングにより短絡されると共に、他方の端
面において第一のコイルと第二のコイルとが接続部材に
より接続されるようにしたものである。
【0012】さらに、回転子の第一のコイルと、第二の
コイルとが棒状の導体により形成され、回転子鉄心の一
方の端面において短絡リングにより短絡されると共に、
他方の端面において回転子鉄心の端面から所定の寸法突
出した状態で第一のコイルと第二のコイルとの接続部が
形成されるようにしたものである。さらにまた、短絡リ
ングにファンを一体に形成したものである。また、棒状
の導体に平角導線を使用したものである。
【0013】さらに、回転子の、第一のコイルと第二の
コイルとの相互干渉により磁束が相殺される部位に回転
軸に対する取り付け機構、または、通風孔を配設するよ
うにしたものである。さらにまた、界磁と電機子とが、
回転軸の軸方向に対向して配設され、回転子が界磁と電
機子との間に配設されるようにしたものである。また、
界磁に永久磁石を使用するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1ないし図9は、この発明の実施の形態1による回転
電機の構成を示すもので、図1は、軸方向の断面図、図
2は、固定子と回転子との関係を示す軸方向とは直角方
向の断面図、図3は、図2の回転子の巻線の接続状態を
示す説明図、図4ないし図8は、この実施の形態におけ
る各種の変形例を示す説明図、図9は、図1に対して回
転子コイルの形状を変更した変形例を示す断面図でであ
る。
【0015】図1の構成図において、回転電機は固定子
と回転子とからなり、固定子は電機子1と界磁2とから
なる。電機子1の電機子鉄心3は、例えば、十二極で六
相の電機子コイル4を有しており、電機子鉄心1はフロ
ントブラケット5とリヤブラケット6とに挟持されてい
る。リヤブラケット6には界磁2を構成する界磁鉄心7
の円筒部7aが取り付けられ、界磁鉄心7の突極部7b
には界磁コイル8が巻回されている。また、回転子9は
フロントブラケット5側の軸受け10とリヤブラケット
6側の軸受け11とに回転自在に支承された回転軸12
と、回転軸12に固定された円板部13と、円板部13
にネジ14により固定された回転子鉄心15と、後述す
る回転子の巻線とから構成されている。
【0016】回転子鉄心15は電機子鉄心3の内径側と
界磁鉄心7の外径側とに空隙を介して回転軸12の回転
により回転自在に設けられ、図2に詳細を示すように内
径側の界磁鉄心7と対向する部位には第一のコイル(以
降、内側コイルと称す)16が、外径側の電機子鉄心3
と対向する部位には第二のコイル(以降、外側コイルと
称す)17が設けられている。内側コイル16と外側コ
イル17とは、例えばカゴ型誘導電動機のような、アル
ミニュームまたは銅など、棒状で非磁性体の導電体から
形成され、それぞれの一端側は共通の短絡リング18に
より短絡されている。また、内側コイル16と外側コイ
ル17との他端側は、接続部19において後述するよう
に接続されている。なお、20は回転軸12に取り付け
られたプーリ、21は電機子コイル4の交流出力を整流
する整流器、22は界磁コイル8の電流を制御するレギ
ュレータである。
【0017】図2と図3とでは電機子コイル4と界磁コ
イル8とが省略されている。界磁鉄心7の円筒部7aと
突極部7bとはダブテールにて結合されているが、当然
のことながら一体構成でも良く、突極部7bの回転子鉄
心15との対向面は円周方向両端に至るほど空隙が大き
く設定され、回転子9の内側コイル16に正弦波電圧が
発生するように構成されている。回転子9の内側コイル
16と外側コイル17とは界磁鉄心7が構成する十二極
に対して、例えば、六相の出力が得られるように配列さ
れ、上記したように一端側は短絡リング18により短絡
され、他端側は接続部19において相の順序が反対にな
るように接続されている。
【0018】図3は、この接続部19の状態を示すもの
で、接続部19の端面側から見た側面図である。図2と
図3において、内側コイル16の各相をu相、v相、w
相、−u相、−v相、−w相、とし、外側コイル17の
各相をU相、V相、W相、−U相、−V相、−W相とす
ると、図3に示すように、u相がU相に、v相がW相
に、w相がV相に、−u相が−U相に、−v相が−W相
に、−w相が−V相に接続されている。この接続によ
り、界磁コイル8がDC電源により励磁され、回転子9
が回転することにより、回転子9の内側コイル16に発
生する交流六相の発電電流は相の順序が反対になって外
側コイル17に供給され、電機子コイル4を励磁するこ
とになる。
【0019】内側コイル16の発電電流は、内側コイル
16と鎖交する磁束とは逆方向の磁束が発生するように
流れ、内側コイル16と鎖交する磁束は界磁コイル8に
よる磁束であり、界磁コイル8が固定されているために
内側コイル16による磁束は固定子である界磁コイル8
に対しては静止状態にて発生する。言い換えれば、この
内側コイル16による磁束は回転する回転子9に対して
は、回転子9の回転方向とは逆方向に同一回転速度で回
転していることになり、内側コイル16とは相の順序が
反対になるように接続された外側コイル17の電流によ
る起磁力は、回転子9に対して回転子9の回転方向とは
同一方向に同一回転速度で回転することになる。
【0020】すなわち、外側コイル17の電流による起
磁力は、界磁コイル8の起磁力とほぼ等しく、回転子9
の回転速度に対して二倍の回転速度を有することにな
る。従って、電機子コイル4には界磁2が回転子9の二
倍の回転速度で回転したのと等価の回転磁界が加わるこ
とになり、回転子9自体の回転速度を高めることなく回
転磁界の回転速度が高められるので、電機子コイル4の
巻数を1/2に減じて出力電流を二倍に高め、巻線抵抗
を1/4(巻数1/2、断面積二倍)に低減できて高出
力の発電機が得られることになる。また、従来装置と同
一の出力を得るものであれば回転子9の回転速度を1/
2に低減することができ、駆動する原動機との間の減速
比を小さくしたり全体の小型化が図れ、さらに、磁束量
を低減して磁気騒音の低い回転電機を得ることができる
など、様々な特徴を持つ発電機が得られることになる。
【0021】図4ないし図8は、以上のように動作する
回転電機の変形例を示したもので、図4は、上記の図3
に対して電機子1が五相の巻線になったもので、回転子
9は上記の図3と同様に六相の内側コイル16と外側コ
イル17とを有し、内側コイル16と外側コイル17と
は逆相に接続されている。図5の変形例では回転子9が
四相の巻線を有し、内側コイル16と外側コイル17と
を逆相に接続したものである。また、図6は、回転子9
が十相の巻線を有し、内側コイル16と外側コイル17
とが逆相に接続されたものを示し、図7は電機子1が五
相の巻線を有しており、回転子9が四相の巻線を有し、
内側コイル16と外側コイル17とが逆相に接続された
ものである。さらに、図8は、回転子9が五相の巻線を
有する場合を示し、いずれの変形例も界磁2と内側コイ
ル16とが構成する極数は十二極であり、電機子1と外
側コイル17とが構成する極数も十二極の場合を示して
いる。このように界磁2側と電機子1側との極数が等し
い場合、回転磁界を回転子9に対して二倍速に増速で
き、内側コイル16と外側コイル17との相数を等しく
すれば接続が容易となり、電機子1の相数と回転子9の
相数とを異なるものとすることにより電磁音の低減が可
能になるものである。
【0022】なお、以上の各例において、回転子9の内
径と外径とに空隙が存在するため、内径側の界磁鉄心7
の軸方向長さを、外径側の電機子鉄心3より大きくして
空隙の有効面積差を縮小し、空隙の磁束密度の差を縮小
するのが効果的である。また界磁2は界磁鉄心7の突極
部7bに界磁コイル8を巻装した場合について説明した
が、クローポール型の界磁を使用することにより、一個
の界磁コイルで複数の磁極を構成することもでき、さら
に、界磁2に永久磁石を使用して構成を簡単にすること
もできる。特に、界磁2が固定子であるために永久磁石
を使用することは極めて容易である。
【0023】また、図9に示すように、内側コイル16
と外側コイル17とを回転子鉄心15の端面からさらに
軸方向に延長させ、接続部19と回転子鉄心15との間
に空隙23を設けるようにすれば、内側コイル16と外
側コイル17とを効果的に冷却することができ、また、
内側コイル16や外側コイル17、および、接続部19
に平角線を使用すれば、接続部19がファンを形成し、
ファン効果による電機子コイル4の冷却を行うこともで
きる。さらに、短絡リング18にファンを一体に形成す
ることもできる。
【0024】また、回転子9に設けられる内側コイル1
6と外側コイル17とを挿入するスロットは、回転軸1
2に対してスキューさせることが効果的であり、内側コ
イル16のスキューは界磁2の磁束の変化を修正して内
側コイル16に流れる電流をより正弦波に近付けること
になり、さらに、外側コイル17のスキューにより電機
子1との間の空隙磁束分布をほぼ正弦波とすることがで
きる。さらにまた、回転子9の内側コイル16と外側コ
イル17、および、短絡リング18をアルミ鋳物により
形成すれば、回転子9の製造がより容易なものとなる。
【0025】図3に示したような回転子9の内側コイル
16と外側コイル17との接続においては、内側コイル
16の磁束と外側コイル17の磁束とが干渉し、内側コ
イル16のu相と外側コイル17のU相の中間部分には
磁束は流れない。従って、この部分の鉄心は肉抜きが可
能であり、例えば回転子9を取り付けるネジ14をこの
部分に設けることにより、特性上には全く影響のない取
り付け構造が得られ、また、このu相とU相の中間部分
に通気口を設けて冷却効果を向上させることができる。
【0026】実施の形態2. 図10と図11とは、この発明の実施の形態2による回
転電機を説明するもので、図10は、固定子と回転子と
の関係を示す説明図、図11は、回転子コイルの接続図
である。この実施の形態は、固定子を形成する電機子1
と界磁2との極数が異なる場合を示し、これに伴って回
転子9の内側コイル16と外側コイル17との導体数と
接続とを変えたものである。
【0027】図10は界磁2の突極部7bが六極であ
り、電機子1のコイル数が三十六で、十二極の三相コイ
ルである場合を示している。回転子9は、内側コイル1
6が三相で界磁2と同じ六極コイルを形成し、外側コイ
ル17が電機子1と同じ十二極で三相コイルを形成して
おり、これらは図11に示すように接続される。図11
において、内側コイル16の一方の巻線端は中性点24
に接続され、他方の巻線端は各相毎の共通線26のそれ
ぞれの相に接続されて星形結線になっている。外側コイ
ル17は一方の巻線端は中性点25に接続され、他方の
巻線端は各相毎の共通線26のそれぞれの相に接続され
て星形結線を構成している。
【0028】このように構成された場合、界磁の極数を
Pa、回転子9の回転速度をNとすると、内側コイル1
6にはf=NPa/2で表される周波数の電流が発生
し、この電流が外側コイル17に供給される。外側コイ
ル17にこの電流が流れた場合には、電機子側の極数を
Pbとすると、外側コイル17による磁界の回転子9に
対する回転速度は、n=f/(Pb/2)となる。従っ
て、実施の形態1のように内側コイル16に対して外側
コイル17が逆相に接続されておれば、外側コイル17
による磁界の回転速度はN(1+Pa/Pb)となって
増速され、内側コイル16に対して外側コイル17が順
相に接続されておれば、磁界の回転速度はN(1−Pa
/Pb)となって減速されることになる。
【0029】このように、この発明の実施の形態2の回
転電機によれば、内側コイル16と外側コイル17とを
逆相に接続するか、順相に接続するかにより、回転磁界
を回転子9の回転速度に対して増速させたり減速させる
ことができ、逆相に接続した場合には実施の形態1の場
合と同様に磁界の回転速度を高めて高出力の発電機や磁
気騒音の低い発電機を得ることができると共に、順相に
接続して同期電動機として使用する場合には、電機子コ
イル4に与える電力の周波数より高い回転速度を持つ電
動機が得られることになる。
【0030】なお、以上の効果は界磁2の極数と電機子
1の極数との差により生じるものであり、両者の極数お
よび回転子9の相数は限定されるものでなく、例えば、
回転子のそれぞれのコイルの極数が界磁2および電機子
1と同じであれば、相数は四相でも五相でもあるいはそ
れ以上の多相でも同様の効果が得られることになり、ま
た、電機子1と回転子9との相数を整数倍から外すこと
により、磁気騒音を低減することも可能になるものであ
る。
【0031】実施の形態3. 図12は、この発明の実施の形態3による回転電機の回
路図であり、この実施の形態は上記の実施の形態2にて
一部述べたように回転電機を同期電動機として使用する
ものである。図において、電機子1の三相の電機子コイ
ル4にはスイッチング素子28ないし33からなるイン
バータ27から三相の電力が供給され、インバータ27
には電源34から電力が供給される。界磁コイル8には
直流電源34aから界磁電流が供給され、界磁電流はス
イッチング素子35により電流値が制御される。回転子
9には内側コイル16と外側コイル17とが設けられ、
内側コイル16と外側コイル17とは上記した実施の形
態1または実施の形態2にて説明したように接続され
る。
【0032】このように回転電機を同期電動機として使
用する場合、回転子9の内側コイル16と外側コイル1
7とを逆相に接続し、電機子1と界磁2とが同一極数の
場合には、上記の実施の形態1にて説明したのと同一理
由により、極数が二倍の同期電動機として使用すること
ができ、電機子1と界磁2とが同一極数でない場合には
実施の形態2にて説明した理由により、電機子1と界磁
2との極数比分増速、または、減速して高トルクの電動
機として使用することができる。なお、この電動機は回
転子9が重負荷でロックされると起動しないので、起動
時にはインバータ27の周波数を制御して起動させ、起
動後に同期運転させるのが望ましい。
【0033】実施の形態4. 図13と図14とは、この発明の実施の形態4による回
転電機を説明するもので、図13は、回転子9の回転子
鉄心15に円周方向のスリット37を設けるようにした
ものである。このように構成することにより、外側コイ
ル17により形成される磁束波形が、界磁2からの磁束
や内側コイル16の電流による磁束に影響されず、電機
子コイル4の電圧波形の乱れが抑制されると共に、内側
コイル16による磁束と外側コイル17による磁束との
相互干渉が低減し、磁気騒音を緩和することができるも
のである。また、このスリットに非磁性の導電体を埋設
することにより、非磁性の導電体に渦電流が流れ、効果
をより大きいものとすることができる。
【0034】図14は、この非磁性の導電体38を延長
して回転軸12に固定された円板部13と結合し、回転
子9を回転軸12から非磁性の導電体38を介して保持
すると共に駆動するようにしたものである。非磁性の導
電体38をこのように使用することにより、鉄板の積層
体である回転子鉄心15にネジ穴を設けることなく、回
転子9と回転軸12との結合を容易とすることができ
る。
【0035】実施の形態5. 図15は、この発明の実施の形態5による回転電機の構
成を説明する説明図である。上記に示した各実施の形態
では、固定子である電機子1が外周側に配設され、同じ
固定子を形成する界磁2が内径側に配設されて、両者の
間を回転子9が回転するものであったが、図15に示す
ように、この実施の形態では、界磁2が外周側に配設さ
れ、電機子1が内周側に配設されて、両者の間を回転子
9が回転するように構成されている。回転電機の構成に
よってはこのように界磁2を外周側に配設する方が有利
な場合があるが、このように構成しても上記の各実施の
形態と同様の効果が得られるものである。
【0036】実施の形態6. 図16は、この発明の実施の形態6による回転電機の概
略構成図であり、この実施の形態は電機子1と界磁2と
を軸方向に配列したものである。電機子コイル4を有す
る電機子鉄心3と、界磁コイル8を有する界磁鉄心7と
がヨーク39の内径に軸方向に配列されており、回転軸
12に設けられ、界磁鉄心7の内径と対向する第一の回
転子鉄心40には多相の第一の回転子コイル41が設け
られ、電機子鉄心3の内径と対向する第二の回転子鉄心
42には多相の第二の回転子コイル43が設けられ、第
一の回転子コイル41と第二の回転子コイル43とは接
続部44において接続されている。
【0037】第一の回転子コイル41は実施の形態1に
おける内側コイル16に、第二の回転子コイル43は外
側コイル17に相当するものであり、接続部44は実施
の形態1および2の接続部19と同様な接続、すなわ
ち、第一の回転子コイル41に対して第二の回転子コイ
ル43が逆相に、または、順相に接続されている。回転
電機をこのように構成しても、電機子1と界磁2との極
数が同じであり、第一の回転子コイル41と第二の回転
子コイル43とが逆相に接続されておれば第二の回転子
コイル43による電機子1に対する回転磁界は、回転軸
12の回転速度の二倍速となり、実施の形態1と同様の
効果が得られ、また、電機子1と界磁2との極数を実施
の形態2と同様に構成することにより実施の形態2の場
合と同様の効果を得ることができるものである。
【0038】実施の形態7. 図17は、この発明の実施の形態7による回転電機の概
略構成図であり、この実施の形態は、電機子1と界磁2
とを回転軸12の軸方向に対面して平行に配列したもの
で、回転子9は電機子1と界磁2との間に配置され、そ
れぞれとは所定の空隙を介して回転するようにしたもの
である。実施の形態1の半径方向に電機子1と回転子9
と界磁2とが配列された場合と動作は同様であるが、回
転子9の電機子1に対する空隙と界磁2に対する空隙と
の面積が同一となり、両空隙の磁束密度を同一とできる
ので高効率の回転電機とすることができる。なお、この
構成においては、各鉄心は鉄板の積層品でなく、磁性焼
結材を使用するのが有利である(積層品ではスロットの
形成が困難である)。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の回転
電機において、請求項1に記載の発明によれば、固定子
を形成する電機子と、電機子と共に固定子を形成する界
磁と、電機子と界磁とに対向して回転する回転子と、回
転子の界磁に対向する部位に設けられ、界磁の生成する
磁界により発電する第一のコイルと、回転子の電機子に
対向する部位に設けられ、第一のコイルから電流が供給
されて電機子に磁界を与える第二のコイルとを備え、第
一のコイルと第二のコイルとが複数の相を有すると共
に、界磁と第一のコイルとが形成する磁極数と、電機子
と第二のコイルとが形成する磁極数とを等しい値に設定
し、第一のコイルの相順と第二のコイルの相順とが逆に
なるように接続したので、回転子の回転速度に対して二
倍速の回転界磁が得られ、高出力の発電機が得られると
共に、回転子の回転速度を1/2に低減したり、小型化
を図ったり、磁束量を低減して磁気騒音の低い回転電機
を得ることができるものである。
【0040】さらに、請求項に記載の発明によれば、
第一のコイルと第二のコイルとが複数の相を有すると共
に、界磁と第一のコイルとが形成する磁極数と、電機子
と第二のコイルとが形成する磁極数とが異なる値に設定
され、第一のコイルの相順と第二のコイルの相順とが逆
になるように接続したので、回転磁界の回転速度を回転
子に対して(1+極数比)分の増速が可能となり、発電
機の高出力化や小型化が可能になるものである。
【0041】さらにまた、請求項に記載の発明によれ
ば、第一のコイルと第二のコイルとが複数の相を有する
と共に、界磁と第一のコイルとが形成する磁極数と、電
機子と第二のコイルとが形成する磁極数とが異なる値に
設定され、第一のコイルの相順と第二のコイルの相順と
が同一となるように接続したので、電機子コイルに与え
る電力の周波数より高い回転速度を持つ同期電動機を得
ることができるものである。
【0042】また、請求項に記載の発明によれば、界
磁と回転子と電機子とを、それぞれの間に空隙を介して
半径方向に順に配設するようにしたので、車両用の回転
電機などに適した形状の回転電機を得ることができ、さ
らに、請求項に記載の発明によれば、界磁の磁路を形
成する界磁鉄心と、回転子の磁路を形成する回転子鉄心
と、電機子の磁路を形成する電機子鉄心とを半径方向に
順に配設し、界磁鉄心と、回転子鉄心と、電機子鉄心と
の軸方向の積み厚が、内径側ほど大きくなるようにした
ので、半径の差による空隙の面積差を縮小し、空隙の磁
束密度の差を縮小することができ高性能の回転電機を得
ることができるものである。
【0043】さらにまた、請求項に記載の発明によれ
ば、回転子を構成する回転子鉄心の第一のコイルを有す
る部位と、第二のコイルを有する部位との間に非磁性体
を介在させたので第一のコイルの磁束と第二のコイルの
磁束との相互干渉が低減し、性能の向上が図れると共
に、磁気騒音を低減することができ、また、請求項
記載の発明によれば、この非磁性体を回転子鉄心に設け
られたスリットとしたので簡単な構成にて効果を上げる
ことができ、さらに、請求項に記載の発明によれば、
この非磁性体を回転子鉄心に埋設された非磁性金属とし
たので、渦電流により磁束の相互干渉低減効果を高くす
ることができるものである。
【0044】さらにまた、請求項に記載の発明によれ
ば、請求項9による非磁性金属を回転子から突設して設
けることにより、回転子と回転軸との結合部材として構
成するようにしたので、回転子と回転軸との結合が容易
となるものである。また、請求項10に記載の発明によ
れば、界磁と電機子とが、回転軸の軸方向に配設され、
回転子が界磁と対向する第一の回転子鉄心と電機子と対
向する第二の回転子鉄心とに分離されており、第一の回
転子鉄心には第一のコイルが、第二の回転子鉄心には前
記第二のコイルが設けられるようにしたので、請求項1
〜請求項に示した回転電機を外径を大きくすることな
く構成できるものである。
【0045】さらに、請求項11に記載の発明によれ
ば、回転子の第一のコイルと第二のコイルとの相数を等
しくしたので、第一のコイルと第二のコイルとの接続を
容易にして請求項1〜請求項に記載の効果を得ること
ができ、さらにまた、請求項12に記載の発明によれ
ば、回転子の第一のコイルおよび第二のコイルの相数
と、電機子の相数とを異ならしめたので、電磁音の低減
が可能になるものである。
【0046】また、請求項13に記載の発明によれば、
回転子の第一のコイル、および/または、第二のコイル
がアルミ鋳物によりカゴ型に形成され、回転子鉄心の一
方の端面において短絡リングにより短絡されると共に、
他方の端面において第一のコイルと第二のコイルとが接
続部材により接続されるようにしたので、請求項1〜請
求項に示した回転電機を容易に生産することができる
ものである。
【0047】さらに、請求項14に記載の発明によれ
ば、回転子の第一のコイルと第二のコイルとが棒状の導
体により形成され、回転子鉄心の一方の端面において短
絡リングにより短絡されると共に、他方の端面におい
て、回転子鉄心の端面から所定の寸法突出した状態で第
一のコイルと第二のコイルとの接続部が形成されるよう
にしたので、回転子の各コイルの冷却性が向上し、さら
にまた、請求項15に記載の発明によれば、短絡リング
にファンを一体に形成したので、簡単な構成で電機子コ
イルの冷却ができるものである。また、請求項16に記
載の発明によれば、請求項14において、棒状の導体を
平角導線にて構成したので、接続部がファンを形成し、
あらためてファンを設ける必要なく電機子コイルの冷却
ができるものである。
【0048】さらに、請求項17に記載の発明によれ
ば、回転子の第一のコイルと第二のコイルとの相互干渉
により磁束が相殺される部位に回転軸に対する取り付け
機構、または、通風孔を配設したので、特性を犠牲にす
ることなく取り付け構造を形成したり冷却効果を向上さ
せることができ、さらにまた、請求項18に記載した発
明によれば、界磁と電機子とが、回転軸の軸方向に対向
して配設され、回転子が界磁と電機子との間に配設され
るようにしたので、回転電機を薄型に構成でき、電動機
に適した構成とすることができるものである。また、請
求項19に記載の発明によれば、界磁に永久磁石を使用
し、界磁は固定子であるので、強度上の配慮を行うこと
なく単純な構成の回転電機を得ることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による回転電機の断
面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による回転電機の固
定子と回転子との関係を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による回転電機の回
転子巻線の接続状態を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による回転電機の変
形例を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による回転電機の変
形例を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による回転電機の変
形例を示す説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による回転電機の変
形例を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による回転電機の変
形例を示す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による回転電機の変
形例を示す説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態2による回転電機の
固定子と回転子との関係を示す説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態2による回転電機の
回転子コイルの接続図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による回転電機の
回路図である。
【図13】 この発明の実施の形態4による回転電機の
説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態4による回転電機の
断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態5による回転電機の
構成を説明する説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態6による回転電機を
説明する概略構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態7による回転電機を
説明する概略構成図である。
【符号の説明】
1 電機子、2 界磁、3 電機子鉄心、4 電機子コ
イル、 5 フロントブラケット、6 リヤブラケット、7 界
磁鉄心、 8 界磁コイル、9 回転子、10、11 軸受、12
回転軸、 13 円板部、15 回転子鉄心、16 第一のコイル
(内側コイル) 17 第二のコイル(外側コイル)、18 短絡リン
グ、19 接続部、 20 プーリ、23 空隙、24、25 中性点、26
共通線、 27 インバータ、28〜33、35 スイッチング素
子、34 電源、 34a 直流電源、37 スリット、38 非磁性の導
電体、 39 ヨーク、40 第一の回転子鉄心、41 第一の
回転子コイル、 42 第二の回転子鉄心、43 第二の回転子コイル、
44 接続部。

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子を形成する電機子、前記電機子と
    共に固定子を形成する界磁、前記電機子と前記界磁とに
    対向して回転する回転子、前記回転子の前記界磁と対向
    する部位に設けられ、前記界磁の生成する磁界により発
    電する第一のコイル、前記回転子の前記電機子と対向す
    る部位に設けられ、前記第一のコイルから電流が供給さ
    れて前記電機子に磁界を与える第二のコイルを備え、前
    記第一のコイルと前記第二のコイルとが複数の相を有す
    ると共に、前記界磁と前記第一のコイルとが形成する磁
    極数と前記電機子と前記第二のコイルとが形成する磁極
    数とが等しい値に設定され、前記第一のコイルの相順と
    前記第二のコイルの相順とが逆になるように接続され、
    前記第1のコイルによる磁束を前記回転子の回転方向と
    は逆方向に同一回転速度で回転させると共に、前記第二
    のコイルによる磁束を前記回転子の回転方向と同一方向
    に二倍の回転速度で回転させるようにしたことを特徴と
    する回転電機。
  2. 【請求項2】 固定子を形成する電機子、前記電機子と
    共に固定子を形成する界磁、前記電機子と前記界磁とに
    対向して回転する回転子、前記回転子の前記界磁と対向
    する部位に設けられ、前記界磁の生成する磁界により発
    電する第一のコイル、前記回転子の前記電機子と対向す
    る部位に設けられ、前記第一のコイルから電流が供給さ
    れて前記電機子に磁界を与える第二のコイルを備え、前
    記第一のコイルと前記第二のコイルとが複数の相を有す
    ると共に、前記界磁と前記第一のコイルとが形成する磁
    極数と前記電機子と前記第二のコイルとが形成する磁極
    数とが異なる値に設定され、前記第一のコイルの相順と
    前記第二のコイルの相順とが逆になるように接続され、
    前記第1のコイルによる磁束を前記回転子の回転方向と
    は逆方向に同一回転速度で回転させると共に、前記第二
    のコイルによる磁束を前記回転子の回転方向と同一方向
    に前記両磁極数の比に対応して増速回転させるようにし
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】 固定子を形成する電機子、前記電機子と
    共に固定子を形成する界磁、前記電機子と前記界磁とに
    対向して回転する回転子、前記回転子の前記界磁と対向
    する部位に設けられ、前記界磁の生成する磁界により発
    電する第一のコイル、前記回転子の前記電機子と対向す
    る部位に設けられ、前記第一のコイルから電流が供給さ
    れて前記電機子に磁界を与える第二のコイルを備え、前
    記第一のコイルと前記第二のコイルとが複数の相を有す
    ると共に、前記界磁と前記第一のコイルとが形成する磁
    極数と前記電機子と前記第二のコイルとが形成する磁極
    数とが異なる値に設定され、前記第一のコイルの相順と
    前記第二のコイルの相順とが同一となるように接続さ
    れ、前記第1のコイルによる磁束を前記回転子の回転方
    向とは逆方向に同一回転速度で回転させると共に、前記
    第二のコイルによる磁束を前記回転子の回転方向と同一
    方向に前記両磁極数の比に対応して減速回転させるよう
    にしたことを特徴とする回転電機。
  4. 【請求項4】 前記界磁と、前記回転子と、前記電機子
    とが、それぞれの間に空隙を介して半径方向に順に配設
    されたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか
    一項に記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 前記界磁の磁路を形成する界磁鉄心と、
    前記回転子の磁路を形成する回転子鉄心と、前記電機子
    の磁路を形成する電機子鉄心とを有し、半径方向に順に
    配設された前記界磁鉄心と、前記回転子鉄心と、前記電
    機子鉄心との軸方向の積み厚が、内径側ほど大きくなる
    ように構成したことを特徴とする請求項に記載の回転
    電機。
  6. 【請求項6】 前記回転子の磁路を構成する前記回転子
    鉄心は、前記第一のコイルを有する部位と、前記第二の
    コイルを有する部位との間に非磁性体を介在させたこと
    を特徴とする請求項に記載の回転電機。
  7. 【請求項7】 前記非磁性体が前記回転子鉄心に設けら
    れたスリットであることを特徴とする請求項に記載の
    回転電機。
  8. 【請求項8】 前記非磁性体が前記回転子鉄心に埋設さ
    れた非磁性金属であることを特徴とする請求項に記載
    の回転電機。
  9. 【請求項9】 前記回転子鉄心に埋設された非磁性金属
    が前記回転子から突設して設けられ、前記回転子が結合
    される回転軸との結合部材として構成されたことを特徴
    とする請求項に記載の回転電機。
  10. 【請求項10】 前記界磁と前記電機子とが、前記回転
    軸の軸方向に配設され、前記回転子が前記界磁と対向す
    る第一の回転子鉄心と前記電機子と対向する第二の回転
    子鉄心とに分離されており、前記第一の回転子鉄心には
    前記第一のコイルが、前記第二の回転子鉄心には前記第
    二のコイルが設けられたことを特徴とする請求項1〜請
    求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  11. 【請求項11】 前記回転子の前記第一のコイルと前記
    第二のコイルとの相数を等しくしたことを特徴とする請
    求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の回転電機。
  12. 【請求項12】 前記回転子の前記第一のコイルおよび
    前記第二のコイルの相数と、前記電機子の相数とを異な
    らしめたことを特徴とする請求項11に記載の回転電
    機。
  13. 【請求項13】 前記回転子の前記第一のコイル、およ
    び/または、前記第二のコイルがアルミ鋳物によりカゴ
    型に形成され、前記回転子鉄心の一方の端面において短
    絡リングにより短絡されると共に、他方の端面において
    前記第一のコイルと前記第二のコイルとが接続部材によ
    り接続されたことを特徴とする請求項または請求項
    に記載の回転電機。
  14. 【請求項14】 前記回転子の前記第一のコイルと前記
    第二のコイルとが棒状の導体により形成され、前記回転
    子鉄心の一方の端面において短絡リングにより短絡され
    ると共に、他方の端面において前記回転子鉄心の端面か
    ら所定の寸法突出した状態で前記第一のコイルと前記第
    二のコイルとの接続部が形成されたことを特徴とする請
    求項または請求項10に記載の回転電機。
  15. 【請求項15】 前記短絡リングにファンが一体に形成
    されたことを特徴とする請求項13または請求項14
    記載の回転電機。
  16. 【請求項16】 前記棒状の導体が平角導線であること
    を特徴とする請求項14に記載の回転電機。
  17. 【請求項17】 前記回転子の、前記第一のコイルと前
    記第二のコイルとの相互干渉により磁束が相殺される部
    位に前記回転軸に対する取り付け機構、または、通風孔
    を配設したことを特徴とする請求項に記載の回転電
    機。
  18. 【請求項18】 前記界磁と前記電機子とが、前記回転
    軸の軸方向に対向して配設され、前記回転子が前記界磁
    と前記電機子との間に配設されたことを特徴とする請求
    項1〜請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  19. 【請求項19】 前記界磁に永久磁石を使用したことを
    特徴とする請求項5または請求項10または請求項18
    に記載の回転電機。
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