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JP3461267B2 - ポリカルボジイミド化合物、その製造方法、樹脂組成物及び物品の処理方法 - Google Patents

ポリカルボジイミド化合物、その製造方法、樹脂組成物及び物品の処理方法

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Publication number
JP3461267B2
JP3461267B2 JP22699897A JP22699897A JP3461267B2 JP 3461267 B2 JP3461267 B2 JP 3461267B2 JP 22699897 A JP22699897 A JP 22699897A JP 22699897 A JP22699897 A JP 22699897A JP 3461267 B2 JP3461267 B2 JP 3461267B2
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JP
Japan
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group
parts
polycarbodiimide compound
agent
coating
Prior art date
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道衛 中村
博之 嶋中
好孝 分部
達夫 河村
栄一 菅原
義紀 今野
透 大浦
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Original Assignee
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP3461267B2 publication Critical patent/JP3461267B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なポリカルボジ
イミド化合物、その製造方法、樹脂組成物及び物品の接
着ないし被覆処理方法に関する。更に詳しくは、本発明
は、反応性皮膜形成材料の架橋剤や樹脂処理剤、接着剤
等として有用なカルボジイミド基を有する多官能性反応
性化合物、その製造方法、反応性皮膜形成材料との樹脂
組成物、更にそれを用いた物品への接着ないし被覆処理
方法を提供するものである。
【0002】
【従来技術】従来、糸、織布、不織布、紙等の繊維性物
品を樹脂加工したり、着色加工するための種々の樹脂処
理剤が使用されている。又、金属製物品、合成樹脂製物
品、プラスチックフィルム、木製品等の物品を塗装、樹
脂加工、表面コーティングしたり、印刷したりするため
に種々の被覆組成物が使用されてきている。例えば、織
布への顔料樹脂着色剤としてそのバインダー成分として
は、反応基を有するアクリルエステル系、ビニル系、ジ
エン系等の水性乳化重合液が使用され、それと反応し得
る架橋剤としてメチロール基、アルキルメチロール基、
エポキシ基、イソシアネート基、エチレンイミン環基等
が使用されてきた。
【0003】金属製物品、合成樹脂製物品、木製品等へ
の塗料やプラスチックフィルムへのグラビヤ印刷インク
として、そのバインダー成分としては反応基を有するア
クリルエステル系、ビニル系、ジエン系等の重合体溶
液、水性重合体溶液、水性乳化重合液等が使用され、そ
れと反応し得る架橋剤として同様にメチロール基、アル
キルメチロール基、エポキシ基、イソシアネート基、エ
チレンイミン環基等が使用されてきた。
【0004】然しながら、織布の分野に於ては繊維の素
材や形状等が多岐にわたるようになり、後処理の温度も
低温度ないし常温で架橋を起こさせることが要求され、
衛生性に関しても顔料樹脂着色剤等の繊維性物品への処
理剤としても十分衛生的であり、且つ安全であることが
要求されている。塗料の分野に於ても加熱等の後処理の
出来ない塗装や、印刷の場合もフィルムが変形してしま
う等で低温度ないし常温で架橋を起こさせるインキが要
求されている。又、衛生性に関しても同様である。
【0005】このような要望に対して、イソシアネート
基から生成されるカルボジイミド基を有する化合物が、
バインダーであるカルボキシル基等を有する反応性重合
体の優れた架橋剤となり得ること及びカルボジイミド基
が他の反応基等に比し衛生性、安全性が高いことが見い
だされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらのカルボジイミ
ド化合物は、前記した如き従来の架橋剤として用いられ
た反応性化合物に比べて衛生性、安全性の観点では十分
評価されるものであった。然しながら、カルボジイミド
基の反応性が高いことから合成時や保存時に於てカルボ
ジイミド基同士の付加反応と考えられる架橋結合を起こ
し、溶液の粘度が上昇したり、場合によってはゲル化を
起こしてしまうことがあった。
【0007】又、使用に際しても同様で、例えば水性顔
料捺染剤、水性塗料等の水性樹脂組成物を調製し、加温
促進試験を行うと、架橋形成性重合体の有するカルボキ
シル基を構成するカルボン酸の種類等によっては水溶性
のカルボジイミド化合物のカルボジイミド基と反応を起
こし、増粘或はゲル化を起こしてしまうといった欠点を
示した。
【0008】そのようなことから、衛生性、安全性であ
ることを前提として、且つ使用される織布、印刷用紙、
木材製品、金属製品等の多岐にわたる基材、物品に対し
て優れた堅牢性を有すると共に製造の安定性、保存安定
性、配合するバインダー類に対する汎用性等を有する架
橋剤を使用した塗料や印刷インキ等の物品の被覆処理剤
の開発が要望されている。
【0009】本発明者らは、上記した水性顔料捺染剤や
塗料や印刷インキ等の被覆処理剤の欠陥を解決するため
に、種々研究した結果、バインダー成分として公知の架
橋形成性反応性重合体を用い、その架橋剤として炭素数
15〜40の炭化水素基を有する多官能性ポリカルボジ
イミド化合物の脂肪族炭化水素溶剤溶液を使用すること
で衛生性に優れ、保存安定性、配合するバインダー類に
対する汎用性等を有し、又、得られた樹脂加工ないし着
色加工された物品の諸物性も満足することが出来る優れ
たものであることを見出し本発明を完成した。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、沸点が120
℃以上の脂肪族炭化水素溶剤を反応媒体として製造され
た分子中に平均2〜20個の連続して結合したカルボジ
イミド基含有単位を有するポリカルボジイミド分子鎖
、少なくとも一の末端に、直接或はウレタン結合、
尿素結合もしくはカルボジイミド基を介して結合した
素数15〜40の炭化水素基を有する多官能性ポリカル
ボジイミド化合物、脂肪族炭化水素溶剤を反応媒体とす
るその製造方法、上記多官能性ポリカルボジイミド化合
物と反応基を有する架橋形成性重合体を用いた樹脂組成
物及びそれを用いた物品の接着ないし被覆処理方法を提
供するものである。
【0011】架橋剤として常温で反応するような反応性
の高い多官能性ポリカルボジイミド化合物を使用して網
状化することにより、物品間に強固な接着や物品上に堅
牢な被覆高分子皮膜を形成させようとした。然し、カル
ボジイミド基の反応性が高いことから合成時や保存時に
於て溶液の粘度が上昇したり、場合によってはゲル化を
起こしたり、被覆組成物を作った際にもバインダーと反
応を起こして増粘或はゲル化を起こしてしまうおそれが
あった。
【0012】しかるに本発明に於ては沸点が凡そ120
℃以上の脂肪族炭化水素溶剤を反応媒体として使用して
非常に安定に製造することが出来、又、溶液の保存安定
性も高く、使用時に於ても脂肪族炭化水素溶剤溶液とし
て使用することで上記の架橋形成性重合体と水性樹脂組
成物を調製して加温促進試験を行った結果、架橋形成性
重合体のカルボキシル基を構成するカルボン酸の種類等
に関係なく水性樹脂組成物は増粘もゲル化も起さないと
いう優れた汎用性の効果を示した。
【0013】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施形態を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明に使用し、本発明を
特徴づける架橋剤である多官能性ポリカルボジイミド化
合物は、前記したように脂肪族炭化水素溶剤を反応媒体
として製造された分子中に平均2〜20個のカルボジイ
ミド基を有し、少なくとも分子の末端の一方に炭素数1
5〜40の炭化水素基を有するポリカルボジイミド化合
物である。多官能性ポリカルボジイミド化合物のカルボ
ジイミド基の生成反応は、脂肪族炭化水素溶剤を反応媒
体としてジ−乃至ポリイソシアネートのイソシアネート
基をカルボジイミド基にする反応によって達成される。
【0014】ジ−乃至ポリイソシアネート化合物を、例
えば3−メチル−1−フェニル−3−ホスホレン−1−
オキシド等のカルボジイミド化触媒の存在下で、凡そ1
00〜150℃の反応温度で5〜9時間反応させ2個の
イソシアネート基から脱炭酸させてカルボジイミド基と
する。イソシアネート基のカルボジイミド基への縮合反
応は、赤外線吸収スペクトル法によりイソシアネート基
の減少及びカルボジイミド基の生成の確認によって判定
した。カルボジイミド化合物の一分子中のカルボジイミ
ド基の個数は特に限定されるものではないが、架橋剤の
原料であることから平均の個数として凡そ2〜20、好
ましくは凡そ2〜10程度である。
【0015】又、多官能性ポリカルボジイミド化合物の
平均分子量は、特に限定されるものではないが、凡そ平
均分子量が950〜10,000であり、好ましくは凡
そ950〜5,000である。
【0016】使用されるジ−乃至ポリイソシアネート化
合物としては、従来公知の芳香族ジイソシアネート、脂
環式ジイソシアネート及び脂肪族ジイソシアネート等が
挙げられる。具体的には、例えば2,4−トルイレンジ
イソシアネート、2,6−トルイレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水
素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメチ
ルキシリレンジイソシアネート等及びそれらをビウレッ
ト結合やイソシアヌレート結合で二量化ないし三量化し
たポリイソシアネート化合物等が挙げられる。
【0017】芳香族系ポリカルボジイミド化合物につい
て反応性、保存安定性、熱時安定性、冷時安定性等の性
質をみると、例えばトルイレンジイソシアネート(2,
4−、2,6−混合物)について比率を変えて調べる
と、ミネラルターペン媒体中での反応時間は2,6−が
増えるに従って徐々に長くなり、安定性については2,
6−の含有率が30%以上のものを使用して生成させた
ものが加温促進試験後も白濁せず透明であり、冷凍保存
後も濁らず透明な流動性液体に戻り、最も溶液の状態の
変化が少なかった。
【0018】これは、カルボジイミド基やウレタン基の
置換位置とメチル基の位置、即ち芳香族骨格におけるイ
ソシアネート基の置換位置とアルキル基の位置関係が生
成した化合物の重積性ないし結晶性に大きく影響を与え
ると考えられる。従って、本発明に使用するジ−ないし
ポリイソシアネート化合物としては2,6−トルイレン
ジイソシアネートを凡そ30%以上含有していることが
安定性の点で好ましい。市販されているジイソシアネー
ト類としてはトルイレンジイソシアネート(2,4:
2,6=65:35)が好ましいものである。
【0019】脂肪族炭化水素溶剤を反応媒体としてミネ
ラルターペンを使用し、トルイレンジイソシアネート
(2,4:2,6=65:35)及び炭素数の異なる脂
肪族モノアルコールをモル比で4:2で反応させ、更に
3−メチル−1−フェニル−3−ホスホレン−1−オキ
シド触媒の存在下カルボジイミド化反応を進めた。炭素
数10以下のメタノール、アミルアルコール、2−エチ
ルヘキサノール、デカノールを反応させたものは不溶
で、析出し溶剤と分離した。
【0020】炭素数14以下のラウリルアルコール、ミ
リスチルアルコールを反応させたものは、熱時において
もやや白濁を示し、60〜40℃で白濁析出し、分離し
た。炭素数15〜40のヘキサデカノール、ステアリル
アルコール、オレイルアルコールを反応させたものは、
溶解状態であった。特にオレイルアルコールは不飽和基
を有し結晶性がないため反応させたものの溶解性、安定
性が高く冷却しても溶液の状態は変わらなかった。
【0021】以上の結果から脂肪族炭化水素溶剤を反応
媒体或は更に溶液の溶媒として使用する本発明におい
て、カルボジイミド化合物の該炭化水素溶剤に溶解性を
与える炭化水素基としては炭素数が凡そ15〜40必要
であることが分かった。炭素数15〜40の炭化水素基
とは、炭素数15〜40の脂肪族炭化水素基、脂環式炭
化水素基及び脂肪族炭化水素基を有する芳香族炭化水素
基から選ばれた炭化水素基が挙げられ、これらの基はジ
−乃至ポリイソシアネートと炭素数15〜40の炭化水
素基を有するモノアルコール又はモノアミンを反応さ
せ、或は炭素数15〜40の炭化水素基を有するモノイ
ソシアネートをカルボジイミド化触媒の作用によりカル
ボジイミド基にする反応を行わせることによって得られ
る。カルボジイミド化反応と炭化水素基の導入反応の順
序はどちらが先でも良く又同時でも良い。
【0022】上記の炭素数15〜40の炭化水素基を有
するモノアルコール、モノアミン或はモノイソシアネー
トとしては、具体的には、例えばミリスチルアルコー
ル、セチルアルコール、2−ヘキシルデカノール、1−
ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、オレイルア
ルコール、ベヘニルアルコール、メリシルアルコール、
ポリオキシエチレンフィトステロール、ラノステロー
ル、ヘキサデシルアミン、ステアリルアミン、アビエチ
ルアミン、デヒドロアビエチルアミン、ステアリルイソ
シアネート等が挙げられる。
【0023】沸点が凡そ120℃以上の脂肪族炭化水素
溶剤としては、例えば、オクタン、ノナン、デカン、ウ
ンデカン、ドデカン、トリデカン等、脂肪族石油溜分溶
剤、パラフィン系石油溶剤、イソパラフィン系石油溶
剤、ミネラルターペン、ミネラルスピリッツ等が挙げら
れる。
【0024】従来、カルボジイミド化反応の反応溶媒と
しては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶剤、
ジオキサン、ジグライム、テトラヒドロフラン等のエー
テル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート等のエーテルエステル類等が提案されているが、
芳香族炭化水素溶剤は樹脂組成物の配合成分として含有
すること及び捺染や塗布等の使用に際しても局所排気の
出来る作業環境以外で使用することは衛生性に問題があ
り、又、エーテル類やエーテルエステル類は水に対して
溶解性を有しており、前記した水性顔料捺染剤等の調製
に際して疎水性の化合物では析出してしまい、又水溶性
の化合物では架橋形成性重合体を構成するカルボン酸の
種類等によってはそのカルボキシル基と反応を起こし、
増粘或はゲル化を起こすおそれがある。又、沸点の低い
溶剤は、カルボジイミド化反応が好ましくは凡そ100
℃以上で進められること及び溶液の保存中の溶剤の蒸発
や揮発した溶剤の引火の危険性等から好ましくない。
【0025】カルボジイミド化合物を生成するジ−乃至
ポリイソシアネートに炭素数15〜40の炭化水素基を
有するモノアルコール、モノアミン又はモノイソシアネ
ートを反応させて炭化水素基を導入する目的は、反応溶
媒である上記した脂肪族炭化水素溶剤中で反応が順調に
進行するように反応中間体及び反応生成物の溶解性を上
げるためであり、又、脂肪族炭化水素溶剤溶液として溶
解することの出来るようにするためである。
【0026】又、本発明において分子中に水酸基、アミ
ノ基又はイミノ基を併せて2個以上有するポリアルコー
ル、ポリアミン及び/又はアミノアルコールを併せて使
用することは反応中間体及び反応生成物が脂肪族炭化水
素溶剤に溶解する範囲において本発明の達成を妨げな
い。
【0027】例えば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール等のポリエチレングリコール類、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール等のポリプロピレ
ングリコール類、ブタンジオール、ヘキサンジオール、
トリメチロールプロパン、グリセリン、ジグリセリン等
のポリグリセリン類、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール、ソルビタン、ソルビット等及びこれら
のエチレンオキサイド付加物及びプロピレンオキサイド
付加物、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン等のアミン類及びそれらのエチレン
オキサイド付加物及びプロピレンオキサイド付加物、エ
タノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノール
アミン、フェノール系ノボラック樹脂のエチレンオキサ
イド付加物及びプロピレンオキサイド付加物等である。
【0028】上記の沸点が凡そ120℃以上の脂肪族炭
化水素溶剤を反応媒体としてポリカルボジイミド化合物
を生成して後、必要に応じ該脂肪族炭化水素溶剤を溜出
し或はせずに、全部又はその一部を新たに他の溶剤、例
えばヘプタン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、ジグライム、トリグ
ライム、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ト
ルエン、キシレン等に再溶解或は添加して使用すること
は本発明の達成を妨げない。
【0029】反応性高分子物として使用される反応し得
る移動し易き水素を有する反応基を有する架橋形成性重
合体について説明する。上記のカルボジイミド基と反応
し得る移動し易き水素を有する反応基としては、カルボ
キシル基、水酸基、アミノ基、チオール基等が挙げら
れ、特にカルボキシル基が好ましい。
【0030】上記の架橋形成性重合体中に含有される移
動し易き水素を有する反応基の含有量としては、反応基
の種類によっても変わり一概に決められるものではない
が、凡そ0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重
量%である。
【0031】架橋形成性重合体としては、上記の反応基
を有する従来公知の、例えば各種の接着剤、塗料、コー
ティング剤、印刷インク、顔料樹脂捺染剤、繊維樹脂加
工剤等に使用されている架橋形成性重合体が使用され
る。具体的には、それぞれ上記の反応基を有するポリア
クリルエステル系、ポリビニル系、ポリジエン系等の付
加重合系重合体、ポリウレタン系、ポリウレタン尿素
系、エポキシ樹脂系等の付加縮合系重合体、アルキッド
樹脂系、ポリエステル系、ポリアミド系等の縮合重合系
重合体、ロジン変性樹脂、セルロース誘導体等の天然物
の誘導体等が挙げられる。
【0032】上記の架橋形成性付加重合系重合体を合成
するために使用される、上記の移動し易き水素を有する
反応基を有する共単量体としては、アクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸よりなる
不飽和カルボン酸類、及びそれらのヒドロキシアルキル
(但しC2 〜C4)エステル、ポリオキシアルキレン
(但しC2 〜C4)エステル、グリセリルエステル等、
アリルアルコール、アリルアミン、上記の不飽和ジカル
ボン酸のモノエステル及びモノアミド等からなる単量体
群から選ばれた反応性単量体が挙げられる。
【0033】それらの反応基を有する共単量体と共重合
される単量体としては、塩化ビニル、酢酸ビニル、スチ
レン等のビニル系、エチレン、ブタジエン、イソプレン
等のアルキレン系、アクリル酸のメチル(C1)ないし
ステアリル(C18)エステル、シクロヘキシルエステ
ル、ベンジルエステル等のアクリル酸エステル系及びメ
タクリル酸のメチル(C1)ないしステアリル(C18
エステル、シクロヘキシルエステル、ベンジルエステル
等のメタクリル酸エステル系の単量体が挙げられ、1種
類或は2種以上混合して使用される。
【0034】又、上記の架橋形成性付加縮合系重合体或
は縮合重合系重合体を合成するために使用される移動し
易き水素を有する反応基を有する共単量体としては、無
水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、それらの酸無
水物とジオールとの半エステル類、ジメチロールプロピ
オン酸、ジメチロール酪酸、ジメチロール吉草酸、リジ
ン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸等が挙
げられる。又、上記した成分に、顔料の分散性や物品と
の親和性等から非反応性の重合体を塗膜の物性を阻害し
ない程度に添加併用してもよい。
【0035】本発明の物品の処理剤において、顔料樹脂
捺染剤や塗料の如く着色を目的として用いられる場合に
使用される着色剤としては、従来公知の顔料、染料、着
色ポリマービーズ、マイクロカプセル化色素等が挙げら
れる。顔料の例としては、有機顔料としては、フタロシ
アニン系、アゾ系、アゾメチンアゾ系、アゾメチン系、
アンスラキノン系、ペリノン・ペリレン系、インジゴ・
チオインジゴ系、ジオキサジン系、キナクリドン系、イ
ソインドリノン・イソインドリン系顔料等や、カーボン
ブラック顔料であり、無機顔料としては酸化チタン顔
料、酸化鉄系顔料、スピンネル系焼成顔料、体質顔料等
である。これらの顔料を水性或は溶剤系の塗料や顔料樹
脂捺染剤に使用する場合には、分散助剤として従来公知
の界面活性剤、水溶性或は溶剤可溶性高分子分散剤を用
いて顔料を予め微分散化した高濃度分散カラーを用いる
のが好ましい。
【0036】本発明の被覆処理される物品を説明する
と、金属製物品、合成樹脂製物品、プラスチックフィル
ム、木製品、織布、不織布、紙等であり、物品を更に説
明すると、鉄製品やアルミニウム製品等の小型の物品、
自動車の車体等の大型物品、建造物等の金属製物品、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、AB
S、ポリエステル、ナイロン等の合成樹脂製物品、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエス
テル等のプラスチックフィルム、木製製品、合板製品、
木製建造物等の木製品、糸、織布、不織布、紙等の繊維
性物品等である。
【0037】これらの物品に塗布、捺染、含浸、印刷或
は付着、圧着、接着する等物品への接着或は被覆処理を
する方法について説明する。反応性高分子物及びその架
橋剤を含む被覆組成物において、該架橋剤が、沸点が凡
そ120℃以上の脂肪族炭化水素溶剤を反応媒体として
製造された分子中に平均2〜20個のカルボジイミド基
を有し、少なくとも分子の末端の一方に炭素数15〜4
0の炭化水素基を有する多官能性ポリカルボジイミド化
合物であり、反応性高分子物がそれと反応し得る移動し
易き水素を有する反応基を有する架橋形成性重合体であ
り、更に必要に応じて顔料、染料、消泡剤、増粘剤、平
滑剤等を加えて調製された被覆組成物を物品に塗布、捺
染、含浸或は印刷し、常温乃至低温乾燥及び/又は加熱
処理をすることを特徴とする物品の接着ないし被覆処理
方法である。
【0038】特に本発明は低温度でも反応し得る多官能
性ポリカルボジイミド化合物を使用しているものであ
り、常温乃至100℃以下の後処理が望ましい繊維性製
品、プラスチックフィルム製品、木製品、大型部品、大
型構造物、建造物等の物品への捺染、樹脂加工、印刷、
塗装、接着等の被覆処理或は接着の際に効果的である。
【0039】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中部又は%とあるのは重量基準である。
【0040】合成例1 攪拌機、温度計、蛇管コンデンサーを付けた水分定量受
器、窒素ガス導入管、滴下濾斗の付いた縮合反応装置
に、トルイレンジイソシアネート−65(2,4=65
%、2,6=35%)174.2部及びミネラルターペ
ン(脂肪族炭化水素系溶剤、沸点:150〜200℃)
276部を仕込み、攪拌しながら常温でオレイルアルコ
ール134.2部を滴下し、1時間攪拌を続けて反応さ
せた。次いでカルボジイミド化触媒として3−メチル−
1−フェニル−3−ホスホレン−1−オキシド0.08
7部を加え、120℃に昇温し、そのまま120〜13
5℃で7時間反応を行った。
【0041】イソシアネート基のカルボジイミド基への
縮合反応は赤外線吸収スペクトル法によりイソシアネー
ト基の減少及びカルボジイミド基の生成の確認によって
判定した。イソシアネート基が非常に小さくなったとこ
ろでアミルアルコール0.9部を添加してイソシアネー
ト基を完全に消滅させ、ポリカルボジイミド化合物のミ
ネラルターペン溶液(固形分50%)を得た。この化合
物は一分子中のカルボジイミド基の個数が平均3個とな
る様に反応させたものである。以下、ポリカルボジイミ
ド系架橋剤−1と称する。
【0042】合成例2 合成例1で述べたと同様にしてミネラルターペン中でト
ルイレンジイソシアネート−65とオレイルアルコール
を反応させ、次いで3−メチル−1−フェニル−3−ホ
スホレン−1−オキシド触媒によりカルボジイミド化反
応を行い、残余のイソシアネート基をアミルアルコール
で消滅させ、ポリカルボジイミド化合物のミネラルター
ペン溶液を得た。それをロータリーエバポレーターに仕
込み、減圧下でミネラルターペンを溜去した。そこにn
−ヘプタンを加えて残留樹脂成分を溶解させ、ポリカル
ボジイミド化合物のn−ヘプタン溶液(固形分50%)
を得た。この溶液は溶媒の沸点が比較的低いので揮発し
易く、そのような後処理条件の際に有用である。以下、
ポリカルボジイミド系架橋剤−2と称する。
【0043】合成例3 合成例1で述べたと同様にしてミネラルターペン中でト
ルイレンジイソシアネート−65とオレイルアルコール
を反応させ、次いで3−メチル−1−フェニル−3−ホ
スホレン−1−オキシド触媒によりカルボジイミド化反
応を行い、残余のイソシアネート基をアミルアルコール
で消滅させ、ポリカルボジイミド化合物のミネラルター
ペン溶液(固形分50%)を得た。このミネラルターペ
ン溶液40部にポリエチレングリコールアルキルフェニ
ルエーテル1部を溶解させた。
【0044】水57部にポリエチレングリコールアルキ
ルフェニルエーテル2部を溶解し、ホモミキサーで攪拌
しながら上記のポリカルボジイミド化合物のミネラルタ
ーペン溶液を徐々に添加して水中油滴型(O/W)エマ
ルジョン(ポリカルボジイミド化合物の含有量:20
%)とした。以下、ポリカルボジイミド系架橋剤−3と
称する。
【0045】合成例4 合成例1で述べたと同様にして、縮合反応装置にイソホ
ロンジイソシアネート111.1部及びミネラルターペ
ン300部を仕込み、常温でオレイルアルコール13
4.2部を滴下し、反応させた。次いでトルイレンジイ
ソシアネート−65を87.1部及び3−メチル−1−
フェニル−3−ホスホレン−1−オキシド0.10部を
加え、昇温し、120〜135℃でカルボジイミド化反
応を行った。残存したイソシアネート基をアミルアルコ
ール0.9部で消滅させ、ポリカルボジイミド化合物の
ミネラルターペン溶液(固形分50%)を得た。この化
合物は一分子中のカルボジイミド基の個数が平均3個と
なる様に反応させたものである。以下、ポリカルボジイ
ミド系架橋剤−4と称する。
【0046】又、合成例3で述べた方法に従い、水57
部にポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル
2部を溶解し、ホモミキサーで攪拌しながら上記のポリ
カルボジイミド化合物のミネラルターペン溶液を徐々に
添加して水中油滴型(O/W)エマルジョン(ポリカル
ボジイミド化合物の含有量:20%)とした。以下、ポ
リカルボジイミド系架橋剤−5と称する。
【0047】合成例5 合成例1で述べたと同様にして、縮合反応装置にトルイ
レンジイソシアネート−65を87.1部及びミネラル
ターペン336部を仕込み、常温でオレイルアルコール
134.2部を滴下し、反応させた。次いでヘキサメチ
レンジイソシアネート168.2部及び3−メチル−1
−フェニル−3−ホスホレン−1−オキシド0.13部
を加え、昇温し、120〜135℃でカルボジイミド化
反応を行った。残存したイソシアネート基をアミルアル
コール0.9部で消滅させ、ポリカルボジイミド化合物
のミネラルターペン溶液(固形分50%)を得た。この
化合物は一分子中のカルボジイミド基の個数が平均5個
となる様に反応させたものである。以下、ポリカルボジ
イミド系架橋剤−6と称する。
【0048】又、合成例3で述べた方法に従い、水57
部にポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル
2部を溶解し、ホモミキサーで攪拌しながら上記のポリ
カルボジイミド化合物のミネラルターペン溶液を徐々に
添加して水中油滴型(O/W)エマルジョン(ポリカル
ボジイミド化合物の含有量:20%)とした。以下、ポ
リカルボジイミド系架橋剤−7と称する。
【0049】実施例1(織布への捺染) カルボキシル基含有エチルアクリレート−スチレン−ア
クリル酸(60:36:4)共重合体ラテックス(固形
分40%)20部、水12部及びポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル水溶液(固形分20%)5部を
混合、溶解し、ホモミキサーで攪拌しながらミネラルタ
ーペン55部と3部のポリカルボジイミド系架橋剤−1
の混合液を徐々に添加してO/Wエマルジョンとし、そ
こに銅フタロシアニンブルー顔料の水性分散液(顔料分
20%)5部を配合し十分混合して青色顔料樹脂捺染剤
を調製した。
【0050】スクリーン捺染機で綿布及びポリエステル
布に青色顔料樹脂捺染剤をプリントし、それぞれ常温に
て乾燥して、乾、湿摩擦堅牢性、洗濯堅牢性及び耐ドラ
イクリーニング性等諸堅牢性に優れ、柔軟で且つ発色の
鮮明な青色のプリント布を得た。
【0051】上記の捺染剤の調製に際して、ポリカルボ
ジイミド系架橋剤−1の代わりにポリカルボジイミド系
架橋剤−4、−6を加えて得た青色顔料樹脂捺染剤を用
いて、或はO/Wエマルジョンであるポリカルボジイミ
ド系架橋剤−3、−5、−7を7.5部配合して得た青
色顔料樹脂捺染剤を用いて綿布及びポリエステル布にプ
リントし、同様に諸堅牢性に優れ、柔軟で且つ発色の鮮
明な青色のプリント布を得た。
【0052】実施例2(織布の防水撥水加工処理) ブチルアクリレート−アクリル酸(95:5)共重合ア
クリルゴムの酢酸エチル溶液(固形分20%)90部、
ポリカルボジイミド系架橋剤−4を2部に、銅フタロシ
アニングリーン顔料をブチルアクリレート−アクリル酸
共重合体の酢酸エチル溶液中の分散した緑色溶液(顔料
分10%、樹脂分10%)10部を配合し充分混合し
て、緑色コーティング液を調製した。
【0053】コーティング機でポリエステルタフタ布に
上記で得られた緑色コーティング液を樹脂付着量(湿重
量)30g/m2 でコーティングし、50℃にて5分間
予備乾燥し、130℃3分間ベーキングを行った。次い
で、フッ素−シリコーン系樹脂のトルエン溶液(固形分
5%)をパディングし、撥水加工処理を行った。耐透湿
性、耐水圧性、乾、湿摩擦堅牢性及び耐洗濯堅牢性に優
れた緑色の鮮明なコーティング布を得た。
【0054】実施例3(織布への透湿性コーティング処
理) 使用するポリウレタン系重合体分散液及びポリウレタン
系重合体溶液を合成した。ポリウレタン系重合体分散液
としては、グリコール成分としてポリテトラメチレング
リコール(平均分子量:1000)、エチレングリコー
ル及びジメチロールプロピオン酸を用い、ジイソシアネ
ート成分としてジフェニールメタンジイソシアネートを
用い(モル比;0.4:0.3:0.3:1.0)メチ
ルエチルケトン中で反応させ、乳白色のポリウレタン分
散液(固形分30%)を得た。
【0055】ポリウレタン系重合体溶液としては、グリ
コール成分として、ポリオキシプロピレン−ポリオキシ
エチレンブロックコポリマー(70/30)を用い、ジ
イソシアネート成分としてジフェニールメタンジイソシ
アネートを用い(モル比;1:1)、メチルエチルケト
ン中で反応させ、ポリウレタン溶液(固形分50%)を
得た。
【0056】上記で得たポリウレタン分散液100部、
ポリウレタン溶液5部、ポリカルボジイミド系架橋剤−
2を2部を充分に混合し、ホモミキサーで攪拌しながら
メチルエチルケトン−トルエン−水の混合溶媒(重量
比;1:1:4)120部を添加して均一に混合しW/
O型ポリウレタンエマルジョン(固形分14%)を調製
した。得られたW/O型ポリウレタンエマルジョンをポ
リエステル織布表面に約200g/m2 で塗布し、80
℃で3分間乾燥し、多孔性シート層を形成させた。この
繊維加工製品は優れた水蒸気透過性の性質を有し、又、
多孔性層に拘らず優れた耐乾、湿摩耗性を示した。
【0057】実施例4(水性接着剤) ポリテトラメチレングリコール(平均分子量約100
0)−ジメチロールプロピオン酸−イソホロンジイソシ
アネート−ジエチレントリアミン(247:24:12
4:5)のアニオン性ウレタン尿素樹脂をトリエチルア
ミンで中和した水性分散液(固形分40%)100部に
ポリカルボジイミド系架橋剤−3を10部加えて水性接
着剤組成物を調製した。
【0058】厚さ20μmのコロナ放電処理した濡れ指
数40ダインのポリプロピレン(OPP)フィルムに上
記の水性接着剤組成物コーターを使用し、固形分で2.
5μmの厚さになるように塗布し、乾燥後直ちに濡れ指
数38ダインの厚さ60μmのポリプロピレン(CP
P)フィルムをラミネートロールを使用して約60℃に
てドライラミネートした。ラミネートフィルムは40℃
にて48時間熟成後、幅15mmの試験片を作成し、シ
ッパー試験機を使用して引っ張り強度100mm/分、
25〜26℃で接着強度を測定したところ、170g/
15mmを示し、優れた接着性を有するラミネートフィ
ルムが得られた。
【0059】実施例5(水性接着剤) ポリカプロラクトンジオール(平均分子量約2000)
−1,6−ヘキサンジオール−ジメチロールプロピオン
酸−トルイレンジイソシアネート−80(225:1
3:12:87)のアニオン性ウレタン樹脂をトリエチ
ルアミンで中和した水性分散液(固形分40%)100
部にポリカルボジイミド系架橋剤−5を10部加えて水
性接着剤組成物を調製した。上記の水性接着剤組成物を
実施例4と同様にしてOPPフィルムに塗布、乾燥し、
CPPフィルムをドライラミネートした。ラミネートフ
ィルムの接着強度を測定したところ150g/15mm
を示した。
【0060】実施例6(水性グラビヤインキ) 酸化チタン白色顔料40部、スチレン−マレイン酸モノ
ブチルエステル(40:60)共重合体(平均分子量約
3500)10部、イソプロピルアルコール10部、水
38.5部、顔料分散剤1部及びシリコーン消泡剤0.
5部の配合物をサンドミルで2回練肉分散し、白色顔料
ベースカラーを作成した。
【0061】上記白色顔料ベースカラー50部に実施例
4で使用したアニオン性ウレタン尿素樹脂水性分散液
(固形分30%)40部、微粉末無水珪酸0.5部、ポ
リエチレンワックス0.5部、シリコーン消泡剤0.1
部及び水8.9部を配合し、サンドミルで混合、均一と
した後、ポリカルボジイミド系架橋剤−3を3部添加、
混合し、アンモニア水でpHを8に調整した。
【0062】厚さ20μmのナイロンフィルムをコロナ
放電処理し、上記で得られた白色印刷インキを No.4バ
ーコーターで塗布、乾燥後、40℃にて48時間熟成し
た。セロハンテープを用いて印刷インキ層の接着強度試
験を実施した結果、接着性良好な結果を示した。
【0063】次いで製袋用ラミネートフィルムにするた
め、カルボキシル基を有するポリエステル系接着剤(酢
酸エチル溶液、固形分63%)10部とポリカルボジイ
ミド系架橋剤−2を3.8部配合したドライラミネート
用接着剤組成物を準備し、上記ナイロンフィルムの白色
印刷面に固形分で3μmの厚みで塗布し、直ちにコロナ
放電処理した厚さ60μmのポリプロピレンフィルムを
ラミネートした。ラミネートフィルムは40℃にて48
時間熟成して後、製袋した。ラミネートフィルムの袋に
水道水を充填し、約90℃にて30分間煮沸試験した結
果、ピンホール状の剥離ほとんどなく表面外観良好であ
り、優れた接着性を有することが示された。
【0064】実施例7(水性グラビヤインキ) 酸化チタン白色顔料35部、カーボネート系ポリオール
と脂肪族イソシアネートから得られたカルボキシル基を
含有するポリウレタン系水性樹脂(固形分30%)50
部、水分散ワックス(固形分30%)5部、消泡剤1
部、水9部及びポリカルボジイミド系架橋剤−7を1
2.5部配合し、白色水性グラビヤインキを調製した。
【0065】別に、フタロシアニンブルー顔料15部、
カルボキシル基を含有するポリウレタン系水性樹脂60
部、水分散ワックス5部、消泡剤1部、水19部及びポ
リカルボジイミド系架橋剤−7を12.5部配合し、青
色水性グラビヤインキを調製した。
【0066】上記で得た青色及び白色水性グラビヤイン
キを用いてポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ナイロン等のプラスチックフィルムにグラビヤ印刷
を行った。それにより得られた印刷物は、ラミネート用
印刷物の場合ボイル・レトルト処理にも耐えられるもの
を得、又、表刷りの場合には耐熱性や耐薬品性に優れる
ものが得られた。
【0067】実施例8(木目柄グラビヤインキ) カルボキシル基を有する塩化ビニル−酢酸ビニル−アク
リル酸(89:6.7:4.3)共重合体(平均分子量
は凡そ30,000)12部を酢酸ブチル−メチルイソ
ブチルケトン−キシレン(43:20:20)混合溶媒
71部に溶解し、カーボンブラック顔料2部を加えてボ
ールミルに仕込み16時間分散させた。シリカを3部添
加、混合し、更にポリカルボジイミド系架橋剤−6を5
部を加え、混合し、黒色グラビアインキとした。別に、
木質に近似させて薄い茶色に着色した半硬質塩化ビニル
フィルムの表面に印刷方式で木目柄を印刷し、その表面
に半透明の半硬質塩化ビニルフィルムを加熱ラミネート
を行うと同時にエンボッシング加工により導管模様の凹
部を形成させた。凹部の平均的深さは凡そ60〜70μ
m位である。
【0068】次いでその表面全体に上記で得た黒色グラ
ビアインキを流下させながらナイフコーターで塗工し上
記で形成させた凹部に黒色インキを充填させると共に、
フィルム全体に凡そ1μm以下位のカブリ現象的な薄い
インキ層を形成させた。更にその表面にカルボキシル基
と水酸基を有するアクリル樹脂及び上記で使用したポリ
カルボジイミド系架橋剤−6からなるトップコート剤を
グラビアベタ版で塗工し凡そ60〜70μm位のトップ
コート層を形成させ、導管模様のついた木目印刷の塩化
ビニルシートが得られた。着色インキ及びトップコート
剤の乾燥は常温で行い、次いで30〜40℃の恒温室に
て3日間熟成した。上記で得られたシートはシートの収
縮や凹部の変化もなく、模様のはっきりした見栄えの良
い木目模様のシートであり、また導管模様はシンナーに
よる耐溶剤性試験でも優れた耐溶剤性を示した。
【0069】実施例9(木製品への塗装) カルボキシル基含有メチルメタクリレート−エチルアク
リレート−アクリル酸(64:32:4)共重合体ラテ
ックス(固形分40%)33部、酸化チタン白色顔料2
2部、マイカ3部、タルク7部、3%ヒドロキシエチル
セルロース水溶液10部、顔料分散剤1部、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル1部、エチレングリコー
ル2部、シリコーン消泡剤0.5部、防腐剤0.5部、
ポリカルボジイミド系架橋剤−5を10部及び水10部
を配合して屋外用白色エマルジョン塗料を調製した。各
種屋外建造物に白色の塗装を行った。常温で架橋反応す
ることから塗膜は耐候性、耐久性、耐水性等の物性に優
れた性質を示した。
【0070】実施例10(金属製品の塗装) 酸化チタン白色顔料17.9部、カーボンブラック顔料
0.2部、酸化鉄赤色顔料0.6部、メチルメタクリレ
ート−エチルメタクリレート−オクチルメタクリレート
−ヒドロキシエチルメタクリレート−メタクリル酸(4
5:20:20:10:5)共重合体の酢酸エチル溶液
(固形分60%)46.8部、ポリカルボジイミド系架
橋剤−4を6部、色わかれ防止剤0.1部及びキシロー
ル28.4部の配合処方のグレイ色の金属製品用アクリ
ル塗料を調製した。各種の機械や事務用金属製品等にグ
レイ色の塗装を行った。常温乾燥ないし低温度の焼き付
けで架橋する塗料として耐候性、耐久性、耐水性等の物
性に優れた塗装を行うことができた。
【0071】実施例11(塩化ビニール床材用コート
材) カーボネート系ポリオールと脂肪族イソシアネートから
得られたカルボキシル基を含有するポリウレタン系水性
樹脂(固形分30%)80部、シリカ5部、レベリング
剤0.5部、消泡剤0.1部、水4.4部及びポリカル
ボジイミド系架橋剤−5を10部配合し、水性床材用コ
ート剤を調製した。塩化ビニール長尺床材にバーコータ
ー No.10を用いて約5μmの厚みに塗布し、100℃
で1分間乾燥させた。
【0072】架橋剤の効果を見るため、試験片を採り、
耐ブロッキング性試験(乾燥後30分後、2kg/cm
2荷重、60℃、48時間)、耐アルコール性試験(乾
燥後24時間経過後、室温24時間スポット放置テス
ト)及び耐メチルエチルケトン性試験(乾燥後24時間
経過後、1kg/cm2荷重、20回ラビングテスト)
を行った。架橋剤を使用しないものに比べいずれも優れ
た結果を示した。特に耐ブロッキング性試験において架
橋剤を使用しないものは著しく劣り、大きな差を示し
た。
【0073】実施例12(バンパー用ポリプロピレン成
型物の塗装) カーボネート系ポリオ−ルと脂肪族イソシアネートから
得られたカルボキシル基を含有するポリウレタン系水性
樹脂(固形分40%)50部、タルク10部、炭酸カル
シウム20部、N−メチルピロリドン5部、ヒドロキシ
エチルセルロース5%水溶液1部、レベリング剤0.5
部、水性酸化チタン顔料ベースカラー(顔料分65%)
30部、水性キナクリドンレッド顔料ベースカラー(顔
料分25%)1部、水100部及びポリカルボジイミド
系架橋剤−3を11部配合し、水性バンパー用塗料を調
製した。スプレーガンでバンパー用ポリプロピレン成型
物(表面をコロナ処理)に乾燥膜厚約30〜40μmに
塗布し、50℃の熱風で15分間乾燥させ、密着性、耐
久性に優れた塗膜を得た。
【0074】実施例13 使用するポリウレタン系重合体水分散液を合成した。グ
リコール成分としてポリカーボネートグリコール(平均
分子量:2000)及びジメチロールプロピオン酸を用
い、ジイソシアネート成分としてイソホロンジイソシア
ネートを用い、これらをモル比1.0:0.8:2.8
8で反応させ、末端イソシアネート基を有するプレポリ
マーを得、更に末端イソシアネート基の95%をイソホ
ロンジアミンと5%をジブチルアミンと反応させ、次い
でイオン性官能基の95%をトリエチルアミンで中和
し、ポリウレタン水分散液(固形分30%)を得た。
【0075】上記で得たポリウレタン水分散液100
部、ポリカルボジイミド系架橋剤−3を12.5部、水
50部及び顔料の水分散液(顔料分20%)5部を配合
し、十分混合して合成皮革用着色表面処理剤を調製し
た。得られた着色表面処理剤を下記に記す透湿性ウレタ
ン合成皮革原反A及びBをを使用し、夫々に約10g/
2塗布し、夫々のウレタン樹脂合成皮革を得た。上記
合成皮革着色表面処理剤は著しく分散液の安定性が良
く、常温で可使時間8時間以上安定であった。イソシア
ネート系架橋剤を使用した着色表面処理剤の場合の可使
時間は凡そ4時間であった。
【0076】上記で使用した透湿性ウレタン合成皮革原
反A及びBは以下のようにして準備した。 (1)乾式透湿合成皮革用ウレタン樹脂溶液100部、
メチルエチルケトン(MEK)30部及び水/MEK
(10:1)混合液55部を十分混合して不織布上に2
50μmの厚さに塗布し、80℃にて2分間、次いで1
30℃にて2分間乾燥して水及びMEKを段階的に乾燥
させ、透湿性ウレタン合成皮革原反Aを得た。透湿度は
約8700g/m2・24時間(樹脂層単体)を示し
た。 (2)アジペート系熱可塑性ウレタン樹脂(100%モ
ジュラス値:約40〜50kg/cm2)25部、ジメ
チルホルムアミド75部、脱溶剤促進剤(界面活性剤)
3部及び顔料の水分散液5部を十分に混合し、不織布上
に250μmの厚さに塗布し、水中で脱溶剤してウレタ
ン樹脂を凝固させ、水分を乾燥して、連続気泡を有する
透湿性ウレタン合成皮革原反Bを得た。
【0077】
【発明の効果】架橋形成性重合体の架橋剤としてカルボ
ジイミド化合物は、低温度ないし常温で後処理した際の
堅牢性が高く、又、従来の架橋剤に比べて衛生性、安全
性の観点で十分評価されるものであったが、場合によ
り、合成時や保存時に於て溶液の粘度の上昇やゲル化を
起こしたり、又、水溶性のカルボジイミド化合物を用い
て調製した水性樹脂組成物は架橋形成性重合体の有する
カルボキシル基を構成するカルボン酸の種類等によって
は加温促進試験を行うと増粘或はゲル化を起こすといっ
た欠点を示した。
【0078】本発明の多官能性カルボジイミド化合物
は、沸点が凡そ120℃以上の脂肪族炭化水素溶剤を反
応媒体として使用して非常に安定に製造することが出
来、又溶液の保存安定性も高く、使用時に於ても脂肪族
炭化水素溶剤溶液を使用して上記の架橋形成性重合体と
水性樹脂組成物を調製し、促進試験を行った結果、架橋
形成性重合体のカルボキシル基の量や種類に関係なく水
性樹脂組成物は増粘もゲル化も起さないという優れた汎
用性の効果を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 11/10 C09D 11/10 179/00 179/00 C09J 179/00 C09J 179/00 D06M 15/61 D06M 15/61 (72)発明者 河村 達夫 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内 (72)発明者 菅原 栄一 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内 (72)発明者 今野 義紀 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内 (72)発明者 大浦 透 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大日精化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−264127(JP,A) 特公 昭48−35242(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 267/00 C08G 18/02 C08G 73/00 C08L 101/02 C09D 7/12 C09D 11/10 C09D 179/00 C09J 179/00 D06M 15/61

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸点が120℃以上の脂肪族炭化水素溶
    剤を反応媒体として製造された、カルボジイミド基含有
    単位が連続して平均2〜20個結合してなるポリカルボ
    ジイミド分子鎖の少なくとも一の末端、直接或はウ
    レタン結合、尿素結合もしくはカルボジイミド基を介し
    炭素数15〜40の炭化水素基が結合してなることを
    特徴とする多官能性ポリカルボジイミド化合物。
  2. 【請求項2】 脂肪族炭化水素溶剤が、オクタン、ノナ
    ン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、脂肪
    族石油溜分溶剤、パラフィン系石油溶剤、イソパラフィ
    ン系石油溶剤、ミネラルターペン、ミネラルスピリッツ
    からなる群から選ばれた一種乃至二種以上の有機溶剤で
    ある請求項1に記載の多官能性ポリカルボジイミド化合
    物。
  3. 【請求項3】 炭素数15〜40の炭化水素基が、脂肪
    族炭化水素基、脂環式炭化水素基及び/又は脂肪族炭化
    水素基を有する芳香族炭化水素基である請求項1に記載
    の多官能性ポリカルボジイミド化合物。
  4. 【請求項4】 多官能性ポリカルボジイミド化合物の平
    均分子量が950〜10,000である請求項1に記載
    の多官能性ポリカルボジイミド化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の多官能性ポリカルボジ
    イミド化合物及び脂肪族炭化水素溶剤よりなることを特
    徴とする多官能性ポリカルボジイミド系組成物。
  6. 【請求項6】 沸点が120℃以上の脂肪族炭化水素溶
    剤を反応溶媒として使用して、ジ−又はポリイソシアネ
    ートと炭素数15〜40の炭化水素基を有するモノアル
    コール、モノアミン又はモノイソシアネートとを反応さ
    せ、又、カルボジイミド化触媒の作用によりイソシアネ
    ート基をカルボジイミド基として、カルボジイミド基含
    有単位が連続して平均2〜20個結合してなるポリカル
    ボジイミド分子鎖の少なくとも一の末端に、直接或は
    ウレタン結合、尿素結合もしくはカルボジイミド基を介
    して炭素数15〜40の炭化水素基が結合してなる多官
    能性ポリカルボジイミド化合物を生成させることを特徴
    とする多官能性ポリカルボジイミド化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 ジ−又はポリイソシアネートが芳香族ジ
    −又はポリイソシアネートであり、且つ、2,6−トル
    イレンジポリイソシアネートを30%以上含有する請求
    項6に記載の多官能性ポリカルボジイミド化合物の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 反応性高分子物及び架橋剤を含む樹脂組
    成物において、該架橋剤が、請求項1に記載の多官能性
    ポリカルボジイミド化合物であり、反応性高分子物がそ
    れと反応し得る移動し易き水素を有する反応基を有する
    架橋形成性重合体であることを特徴とする樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 移動し易き水素を有する反応基が、カル
    ボキシル基、水酸基、アミノ基からなる反応基群から選
    ばれた反応基である請求項8に記載の樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 樹脂組成物が、接着剤、コーティング
    剤或は繊維用樹脂加工剤である請求項8に記載の樹脂組
    成物。
  11. 【請求項11】 樹脂組成物が、反応性高分子物及び架
    橋剤に着色剤を加えた着色コーティング剤である請求項
    8に記載の樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 樹脂組成物が、塗料、印刷インク或は
    顔料樹脂捺染剤繊維用樹脂加工剤である請求項8に記載
    の樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 反応性高分子物及びその架橋剤を含む
    被覆組成物において、該架橋剤が、請求項1に記載の
    官能性ポリカルボジイミド化合物であり、反応性高分子
    物がそれと反応し得る移動し易き水素を有する反応基を
    有する架橋形成性重合体であり、更に必要に応じて顔
    料、染料、消泡剤、増粘剤、平滑剤等を加えて調製され
    た被覆組成物を物品に塗布、捺染、含浸或は印刷し、常
    温ないし低温乾燥及び/又は加熱処理をすることを特徴
    とする物品の接着ないし被覆処理方法。
  14. 【請求項14】 被覆組成物が、反応性高分子物及び架
    橋剤に顔料を加えた着色コーティング剤である請求項1
    3に記載の物品の接着ないし被覆処理方法。
  15. 【請求項15】 物品が、金属製物品、合成樹脂製物
    品、プラスチックフィルム、木製品、糸、織布、不織
    布、紙からなる群から選ばれた物品である請求項13に
    記載の物品の接着ないし被覆処理方法。
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