JP3446480B2 - 車体前部構造 - Google Patents
車体前部構造Info
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Description
構造に関するものである。
図7に示す如く、車室内側とエンジンルーム側とを仕切
るダッシュパネル51が設けられている。このダッシュ
パネル51の下部には、車巾方向へ沿って延びる断面略
L字状のダッシュロアクロスメンバ52が設けられてお
り、該ダッシュロアクロスメンバ52の両端部をダッシ
ュパネル51に接合させることによって、ダッシュパネ
ル51の下部に閉断面が形成されている。
は、上方へ延びる凹部形状のトンネル部53が設けられ
ており、このトンネル部53によって形成される空間に
は、プロペラシャフト54やマフラ55等が挿通配置さ
れている。そして、トンネル部53の上方には、ステア
リングラック(図示せず)を固定するラックブラケット
56が左右両側にわたって取付けられている。このた
め、トンネル部53の上方に位置するラックブラケット
56は、図6に示す如く、その両端部が外方へ直角に折
曲げられた横向き配置の断面コ字状のパネルを用いて形
成されており、上端部56aはダッシュパネル51に二
枚合わせで接合され、下端部56bはダッシュパネル5
1およびダッシュロアクロスメンバ52に三枚合わせで
接合されている。
た従来の車体前部構造では、図6に示す如く、ダッシュ
パネル51とダッシュロアクロスメンバ52とによって
形成される閉断面がトンネル部53の付近で小さくなっ
てしまうので、剛性上不利な部分となるおそれがある
上、車体振動を十分に吸収することができないという不
具合を有していた。一方、図7の鎖線で示す如く、ダッ
シュパネル51の傾斜面下部を大きく起立させるととも
に、ダッシュロアクロスメンバ52の前面壁側を上方へ
延長させて閉断面を大きく形成すると、歩留まりが悪く
なり、寸法Lの分だけコスト高を招くことから、経済的
に不利であった。
ものであって、その目的は、トンネル部に位置するダッ
シュロアクロスメンバ部分の断面を大きく形成し、剛性
および振動吸収性能を向上させ、コストダウンを図るこ
とが可能な車体前部構造を提供することにある。
題を解決するために、本発明においては、ダッシュパネ
ル2の下部にダッシュロアクロスメンバ4を設け、これ
らダッシュパネル2とダッシュロアクロスメンバ4とに
よって閉断面を形成する一方、上記ダッシュパネル2の
中央下部にトンネル部5を設け、該トンネル部5の上方
にラックブラケット6を取付けた車体前部構造におい
て、上記トンネル部5に位置するダッシュロアクロスメ
ンバ4は、先端部となる前面壁4aが後面壁4bよりも
側方から見て高い断面略凹部形状に形成され、前面壁4
aと底面壁4cとが突き合う前方側の角部には車体後方
から前方へ向かって立ち上がる傾斜面部4dが設けら
れ、後面壁4bの上端は後方へ水平に折曲げられて上記
ダッシュパネル2の底面壁2bに接合されているととも
に、上記トンネル部5に位置するダッシュロアクロスメ
ンバ4の前面壁4aは、車体前方へ延出され、車体前方
側に浮いた状態で配置されており、上記ダッシュロアク
ロスメンバ4の前面壁4aの上端部は、上記ラックブラ
ケット6と接合されて閉断面が形成されている。
に基づいて詳細に説明する。
実施の形態を示している。図において、1は本実施の形
態の車体前部構造が適用された四輪自動車であり、この
自動車1の車体前部には車室内R側とエンジンルームE
側とを仕切るダッシュパネル2が立設されている。この
ダッシュパネル2の上部には、カウル部の一部を構成す
るカウルアッパ部3が設けられている。
す如く、前面壁2aと底面壁2bとによって断面略L字
状に形成され、これら両面壁2a,2bが突き合う角部
には車体後方から前方へ向かって立ち上がる傾斜面部2
cが設けられている。また、ダッシュパネル2の下部に
は、車巾方向へ沿って延びるダッシュロアクロスメンバ
4が設けられている。ダッシュロアクロスメンバ4は、
車巾方向の中央部付近を除いて断面略L字状に形成さ
れ、その上端部および後端部はスポット溶接などによっ
てダッシュパネル2の前面壁2aおよび底面壁2bにそ
れぞれ接合されており、これらダッシュパネル2とダッ
シュロアクロスメンバ4とにより従来例と同様の閉断面
が形成されている。
上方へ延びる凹部形状であって開口部が下向きに形成さ
れたトンネル部5が設けられており、このトンネル部5
によって形成される空間には図示しないプロペラシャフ
トやマフラ等が車体前後に挿通して配設されるようにな
っている。そして、トンネル部5の上方には、ステアリ
ングラック(図示せず)を固定するラックブラケット6
が取付けられており、このラックブラケット6は、左右
両側部が中間部よりも下方に長い正面略門形に形成され
ている。
ュロアクロスメンバ4は、図2に示す如く、先端部とな
る前面壁4aが後面壁4bよりも側方から見て高い断面
略凹部形状に形成され、前面壁4aと底面壁4cとが突
き合う前方側の角部には車体後方から前方へ向かって立
ち上がる傾斜面部4dが設けられており、後面壁4bの
上端は後方へ水平に折曲げられてダッシュパネル2の底
面壁2bに接合されている。しかも、ダッシュロアクロ
スメンバ4の前面壁4aは、図2の鎖線Fで示す従来の
位置よりも車体前方へ延出され、車体前方側に浮いた状
態で配置されており、歩留まりの上で最良な位置となっ
ている。そして、当該ダッシュロアクロスメンバ4の前
面壁4aの上端部は、スポット溶接などによりラックブ
ラケット6に接合されており、これらダッシュパネル
2、ダッシュロアクロスメンバ4およびラックブラケッ
ト6にて閉断面が形成されている。
は、断面略クランク状に折曲げられて形成され、その上
端部6aはスポット溶接などによりダッシュパネル2の
前面壁2aに二枚合わせで接合されている。また、ラッ
クブラケット6の下部は、図2および図3の鎖線Gで示
す従来の位置よりも下方へ向かって延長されており、こ
の延長部分は車体前方側に浮いた状態で配置され、延長
部分の下端部6bとダッシュロアクロスメンバ4の前面
壁4aの上端部とはスポット溶接などにより二枚合わせ
で互いに接合されている。したがって、ダッシュパネル
2は、ダッシュロアクロスメンバ4との溶接形状に形成
する必要がなくなり、図2の鎖線Hで示す従来の位置よ
りも傾斜面部2c等をラックブラケット6の上端部6a
の接合フランジまで持ち上げることが可能な構造となっ
ている。
図3の鎖線Gと鎖線Iとにより囲まれたスクラップとな
る部分の一部を利用して形成されており、トンネル部5
側に延長してもコストに影響を及ぼさず、かつダッシュ
ロアクロスメンバ4の歩留まり向上に寄与し得る構造と
なっている。
ては、ダッシュロアクロスメンバ4の前面壁4aが従来
の位置(図2の鎖線F)よりも車体前方へ延出され、車
体前方側に浮いた状態で、従来の位置(図2および図3
の鎖線G)よりも下方へ向けて延長されたラックブラケ
ット6の下端部6bに接合されており、さらにダッシュ
パネル2の傾斜面部2cが従来の位置(図2の鎖線H)
よりも持ち上げられているため、従来の車体前部構造と
比べて、トンネル部5におけるダッシュロアクロスメン
バ4部分の閉断面を大きくすることができる(図2で示
すJ1 部分とJ 2 部分が増加分)。また、ダッシュロア
クロスメンバ4は歩留まりの上でベストな位置とし、ラ
ックブラケット6の延長部分はスクラップとなる部分を
利用しているため、ダッシュロアクロスメンバ4の部品
コストを下げることができる。
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変
更が可能である。
は、ダッシュパネル2の下部にダッシュロアクロスメン
バ4を設け、これらダッシュパネル2とダッシュロアク
ロスメンバ4とによって閉断面を形成する一方、上記ダ
ッシュパネル2の中央下部にトンネル部5を設け、該ト
ンネル部5の上方にラックブラケット6を取付けたもの
であって、上記トンネル部5に位置するダッシュロアク
ロスメンバ4は、先端部となる前面壁4aが後面壁4b
よりも側方から見て高い断面略凹部形状に形成され、前
面壁4aと底面壁4cとが突き合う前方側の角部には車
体後方から前方へ向かって立ち上がる傾斜面部4dが設
けられ、後面壁4bの上端は後方へ水平に折曲げられて
上記ダッシュパネル2の底面壁2bに接合されていると
ともに、上記トンネル部5に位置するダッシュロアクロ
スメンバ4の前面壁4aは、車体前方へ延出され、車体
前方側に浮いた状態で配置されており、上記ダッシュロ
アクロスメンバ4の前面壁4aの上端部は、上記ラック
ブラケット6と接合されて閉断面が形成されているの
で、従来の車体前部構造と比べて、トンネル部5におけ
るダッシュロアクロスメンバ4部分の閉断面を大きく形
成することができ、トンネル部5付近の剛性および振動
吸収性能を向上させることができる。
ロアクロスメンバ4の先端部が接合する延長材として板
厚の厚いラックブラケット6を用い、ダッシュロアクロ
スメンバ4は延長しないで済むので、ダッシュロアクロ
スメンバ4の歩留まりが良くなる上、より一層の剛性向
上を図ることができる。さらに、本発明の車体前部構造
は、ラックブラケット6の延長部分がスクラップとなる
部分の一部を利用して形成されているので、トンネル部
5側に延長してもコストに影響を及ぼさず、かつダッシ
ュロアクロスメンバ4の歩留まり向上に寄与し得る構造
となっている。
部を示す斜視図である。
るダッシュパネルの中央下部付近を示す断面図である。
るラックブラケットを示す正面図である。
中央下部付近を示す正面図である。
ロスメンバを延長することにより閉断面を大きくする場
合を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ダッシュパネル2の下部にダッシュロア
クロスメンバ4を設け、これらダッシュパネル2とダッ
シュロアクロスメンバ4とによって閉断面を形成する一
方、上記ダッシュパネル2の中央下部にトンネル部5を
設け、該トンネル部5の上方にラックブラケット6を取
付けた車体前部構造において、上記トンネル部5に位置
するダッシュロアクロスメンバ4は、先端部となる前面
壁4aが後面壁4bよりも側方から見て高い断面略凹部
形状に形成され、前面壁4aと底面壁4cとが突き合う
前方側の角部には車体後方から前方へ向かって立ち上が
る傾斜面部4dが設けられ、後面壁4bの上端は後方へ
水平に折曲げられて上記ダッシュパネル2の底面壁2b
に接合されているとともに、上記トンネル部5に位置す
るダッシュロアクロスメンバ4の前面壁4aは、車体前
方へ延出され、車体前方側に浮いた状態で配置されてお
り、上記ダッシュロアクロスメンバ4の前面壁4aの上
端部は、上記ラックブラケット6と接合されて閉断面が
形成されていることを特徴とする車体前部構造。 - 【請求項2】 上記ラックブラケット6は、左右両側部
が中間部よりも下方に長い正面略門形に形成され、下部
が下方へ向かって延長され、この延長部分は車体前方側
に浮いた状態で配置され、上記延長部分の下端部6bと
上記ダッシュロアクロスメンバ4の前面壁4aの上端部
とは互いに接合されていることを特徴とする請求項1に
記載の車体前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16354596A JP3446480B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 車体前部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16354596A JP3446480B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 車体前部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH107022A JPH107022A (ja) | 1998-01-13 |
JP3446480B2 true JP3446480B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=15775935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16354596A Expired - Fee Related JP3446480B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | 車体前部構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3446480B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3976198B2 (ja) * | 2003-10-16 | 2007-09-12 | 本田技研工業株式会社 | 車体前部構造 |
JP3970831B2 (ja) | 2003-10-16 | 2007-09-05 | 本田技研工業株式会社 | 自動車の車体構造 |
-
1996
- 1996-06-25 JP JP16354596A patent/JP3446480B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH107022A (ja) | 1998-01-13 |
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