JP3441537B2 - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐水性、耐汗性および
耐油性が良好で、化粧持ちに優れた、肌に圧迫感がな
く、安定性の優れた化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】化粧料は皮脂や汗あるいは他の化粧料の
油分などによって、よれたり流れたりといった化粧くず
れを生じる。特に夏季の高温多湿条件下の化粧くずれは
女性共通の悩みとして改良が望まれていた。化粧くずれ
を防止するためにシリコーン樹脂を配合する技術があ
り、例えば特開昭61−18708号があるが、これは
有機トリクロロシランと有機ジクロロシランとを加水分
解したのち、縮合し、架橋硬化させ作られるシリコーン
樹脂であるため、分子量が小さいシリコーン樹脂は粘着
性に富みべとつくうえに、十分な化粧くずれ防止効果が
得られていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一方、十分な化粧くず
れ防止効果を得るために粘着性がなくなるまでに重合度
を上げ3次元網状構造を形成させると、他の化粧料用油
分やシリコーンオイル等に溶けにくくなり、遂には不溶
となる等不安定であることや経時で架橋重合をおこすた
め、特に高温での製品安定性が悪いという問題点を有し
ていた。また特開昭61−65809号はR3 SiO
1/2 単位からなるシリコーン樹脂をもちいており、この
メーキャップ化粧料を肌上に塗布した時、肌上に形成さ
れるシリコーン被膜が硬すぎるため肌に対して圧迫感が
あり、化粧もちが劣るという問題点を有していた。 【0004】本発明者らは、このような事情にかんが
み、化粧くずれ防止効果に優れる化粧料を得ることを目
的に鋭意研究を行った結果、特定構造の有機フッ素変性
シリコーン樹脂を用いると、目的の化粧料が得られる事
を見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。 【0005】 【課題を解決するための手段】即ち本発明は、次の
(1)、(2)および(3)の単位からなる有機フッ素
変性シリコーン樹脂を含有することを特徴とする化粧料
に関する。 (1)R3SiO1/2 単位 (2)SiO2単位 (3)Rf2SiO単位及び/又はRf RSiO単位 [Rはメチル基またはフェニル基を表し、Rfは、−
(CH 2 ) 2 C n F 2n+1 (nは1〜8の整数)を表す。
(3)の単位を5〜20重量%含有する。] 【0006】本発明で用いる有機フッ素変性シリコーン
樹脂は、対応する既知のシラン類を混合して、トルエ
ン、ヘキサン等の溶剤で希釈したのち加水分解を行い、
更に加熱重合することにより容易に得ることができる。
SiO2 単位はシラン類の他に水ガラスを使用しても同
様なシリコーン樹脂が得られる。例えば、代表的な例と
して、上記の(1)R3SiO1/2単位を生成する既
知のシラン類としてMe3SiCl又はMe3SiOMe
を用い、また上記の(2)SiO2単位を生成する既知
のシラン類としてSi(OMe)4又はSi(OEt)4
を用い、さらに上記の(3)Rf2SiO単位及び/又
はRfRSiO単位を生成する既知のシラン類としてC
nF2n+1CH2CH2SiMeCl2及び/又は(CnF
2n+1CH2CH2)2SiCl2(nは1〜12の整数)を
用いることができる。これらを、まず、トルエンに溶解
させ、酸触媒と水を添加し、加熱攪拌し、加水分解によ
りシリコーン樹脂骨格を形成させる。さらに、溶媒トル
エンを添加し、熟成させ、中和を行った後、共沸脱水し
て濾過し、溶媒を除去した後、粉末として、上記の
(1)、(2)および(3)の単位からなる有機フッ素
変性シリコーン樹脂を得ることができる。 【0007】本発明で用いる有機フッ素変性シリコーン
樹脂の重合度は、使用目的によって変化させることがで
きるが、重量平均分子量が1000〜20000の範囲
のものが良い。本発明で用いる有機フッ素変性シリコー
ン樹脂の配合量は、特に限定されないが、本発明の化粧
料全量中好ましくは5〜60重量%、さらに好ましくは
8〜30重量%である。5重量%未満では樹脂の効果が
発揮されず、60重量%を超えて配合すると、べとつき
が生じ、使用性が著しく劣る。 【0008】本発明で用いる有機フッ素変性シリコーン
樹脂はそのまま化粧料に配合してもよいが、一般に下記
一般式化1または化2で表される揮発性シリコーン油を
溶媒として用いることが化粧料の製造のしやすさから好
ましい。 【0009】 【化1】 (式中nは0〜5の整数を示す。) 【0010】 【化2】 (式中nは3〜7の整数を示す。) 【0011】本発明の皮膚化粧料には上記の必須構成成
分の他に、油分、樹脂、シリコーンゴム、保湿剤、酸化
防止剤、界面活性剤、防腐剤、消炎剤、紫外線吸収剤、
ビタミン、ホルモンなどの薬剤、金属封鎖剤、粘度調整
剤、香料などの通常化粧品に配合される他の成分を配合
することは可能である。 【0012】油分としては、スクワラン、流動パラフィ
ン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケ
ライト、セレシン、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、セチルアル
コール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコー
ル、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘ
キシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステー
ト、2−オクチルドデシルガムエステル、ネオペンチル
グリコール−2−エチルヘキサネート、イソオクチル酸
トリグリセライド、2−オクチルドデシルオレエート、
イソプロピルミリステート、イソステアリン酸トリグリ
セライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド、オリーブ
油、アボガド油、ミツロウ、ミリスチルミリステート、
ミンク油、ラノリン、ジメチルポリシロキサン、環状ジ
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、シリコーンレジン、ポリエーテル変成シリコーン、
アミノ変成シリコーン等の各種炭化水素、高級脂肪酸、
油脂類、エステル類、高級アルコール、ロウ類、シリコ
ーンオイル、フッ素系油分等である。 【0013】粉末としては通常化粧料に配合できるもの
ならどんなものでもかまわないが、例えばタルク、白雲
母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、
セリサイト、パーキュライト、カオリン、二酸化チタ
ン、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆タルク、酸化
チタン被覆オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、
魚鱗箔、着色酸化チタン被覆雲母等のパール顔料、アル
ミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔
料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄の無機赤色顔料、
γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無
機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒
色顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等
の無機紫色顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸
コバルト等の無機緑色顔料、群青、紺青等の無機青色系
顔料、亜鉛華、ベントナイト、硫酸バリウム、金属石
鹸、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸スト
ロンチウム、タングステン酸金属塩、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボ
ンブラック、アルミナ、ヒドロキシアパタイト、窒化ホ
ウ素、シリカ、ナイロンパウダー、シリコンパウダー、
ゼオライト、ベンゾグアナミンパウダー、四弗化エチレ
ンパウダー、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダ
ー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、
ポリスチレンパウダー、セルロースパウダー、赤色20
1号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤
色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405
号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色
401号及び青色404号等の有機顔料、赤色3号、赤
色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230
号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色
4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3
号及び青色1号のジルコニウム、バリウム又はアルミニ
ウムレーキ等の有機顔料、クロロフィル、β−カロチン
等の天然色素などの通常化粧品に配合される粉末を配合
することは可能である。 【0014】紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ
安息香酸(以下、PABAと略す)、グリセリルPAB
A、N−ジメチルPABAブチルエーテル、オクチルジ
メチルPABA等の安息香酸系、アミサリシレート等の
サリチル酸系、オクチルシンナメート、エチル−2、4
−ジイソプロピルシンナメート、オクチルメトキシシン
ナメート等の桂皮酸系、2,4−ジヒドロキシフェンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン系などが挙げられる。 【0015】また、当然のことながら、精製水および水
溶性成分および適切な界面活性剤を配合して乳化技術を
駆使することによって、撥水性を失わない範囲で油中水
型あるいは水中油型の乳化組成物とすることも可能であ
る。 【0016】 【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。本発明は、これらによって限定されるものでは
ない。配合量は全て重量%である 実施例1 油性ファンデーション (1)カオリン 25% (2)二酸化チタン 15 (3)酸化鉄 3 (4)マイクトクリスタリンワックス 4 (5)流動パラフィン 5 (6)ソルビタンセルキオレート 1 (7)オクタメチルシクロテトラシロキサン 残余 (8)(CH3 )3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (9)香料 適量 (製法)(4)、(8)を70〜80℃で撹拌溶解した
後、(1)〜(3)を加えて分散する。脱気後(9)を
加えて所定の容器に充填して油性ファンデーションを得
た。実施例1の油性ファンデーションは耐水性、耐油
性、耐汗性に優れ化粧くずれの少ないファンデーション
であり、経時でのひびわれがなく、肌への圧迫感もな
い。使用感もさっぱりしたものであった。また、この製
品を50℃に1カ月保管した後も凝集、分離もなく安定
であった。 【0017】 比較例1 油性ファンデーション (1)カオリン 25% (2)二酸化チタン 15 (3)球状ナイロン 3 (4)酸化鉄 3 (5)マイクトクリスタリンワックス 4 (6)流動パラフィン 5 (7)ソルビタンセルキオレート 1 (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 残余 (9)(CH3 )3 SiO1/2 単位:SiO2 単位=1.5:1で 平均分子量約4000の有機シリコーン樹脂 10 (10)香料 適量 (製法)(5)〜(9)を70〜80℃で撹拌溶解した
後、(1)〜(4)を加えて分散する。脱気後(10)
を加えて所定の容器に充填して油性ファンデーションを
得た。 【0018】実施例1及び比較例1について以下に評価
を行った。水またはスクワレンをしみこませた濾紙を用
意し、この上に、実施例1または比較例1を塗布して乾
燥させたナイロン板を、10回上下運動(タッピング)
行う。上下運動終了後のナイロン板から濾紙上への試料
の転写量を色の濃さで肉眼判定する。 <評価> 1 全く転写しない 2 わずかに転写する 3 転写が著しい 結果は合計5回の実験測定の平均値で示す。 【0019】 【表1】 【0020】従来のもちのよい油性ファンデーションで
ある比較例に比べても、実施例1は水やスクワレンで落
ちにくい、すなわち耐水性および耐油性が良好な化粧持
ちに優れた化粧料であることがわかる。 【0021】 実施例2 液状口紅 (1)ジメチルポリシロキサン 0.65cs 25% (一般式化1でn=0) (2)ジメチルポリシロキサン 2.0cs 25 (一般式化1でn=3) (3)(CH3 )3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 30 (4)グリセリルトリイソステアレート 10 (5)赤色 226号 10 (6)香料 適量 (製品)(1)〜(3)を70〜80℃で撹拌溶解し、
別に(4)と(5)をローラー処理したものを加えて分
散する。脱気後(6)を加えて液状口紅を得た。実施例
2の液状口紅は耐水性、耐油性、耐汗性に優れ、またコ
ップなどへの付着による化粧くずれも少ないものであっ
た。使用感もさっぱりしていた。また、このものを50
℃に1カ月保管した後も凝集、分離、粘度上昇もなく安
定であった。 【0022】 実施例3 マスカラ (1)ジメチルポリシロキサン 1.5cs 4.5% (一般式化1でn=2) (2)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20 (一般式化2でn=4) (3)(CH3 )3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を5重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 60 (4)黒酸化鉄 15 (5)POE(20)ソルビタンモノラウレート 0.5 (6)香料 適量 (製法)(1)〜(3)を70〜80℃で撹拌溶解し、
(4)及び(5)を加えて分散する。脱気後(6)を加
えてマスカラを得た。実施例3のマスカラは涙などによ
る化粧くずれも少なく、まぶたへの付着もないマスカラ
であった。また、このものを50℃に1カ月保管した後
も凝集、分離、粘度上昇もなく安定であった。 【0023】 実施例4 化粧下地 (1)シリコーン処理カオリン 10% (2)シリコーン処理二酸化チタン 5 (3)シリコーン処理赤酸化鉄 0.3 (4)シリコーン処理黄酸化鉄 0.2 (5)メチルフェニルポリシロキサン(n=100) 20 (6)ジメチルポリシロキサン 2cs 10 (一般式化1でn=3) (7)固型パラフィン 5 (8)マイクロクリスタリンワックス 4 (9)ソルビタンセスキオレート 1 (10)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2)2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を20重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 2 (11)デカメチルシクロペンタシロキサン 24.5 (一般式化2でn=5) (12)香料 適量 (製法)(1)〜(4)を混合粉砕する。別に(5)〜
(11)を70〜80℃で混合溶解する。両者を撹拌混
合し、脱気後(12)を加えて化粧下地を得た。実施例
4の化粧下地は、このものの上に重ねるメーキャップ化
粧料ののりを良くし、化粧くずれを抑える効果を有して
いた。また、このものを50℃に1カ月保管した後も凝
集、分離、粘度上昇もなく安定であった。 【0024】 実施例5 ハンドクリーム (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 15% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 65 (3)マイクロクリスタリンワックス 5 (4)流動パラフィン 15 (製法)(1)〜(4)を70〜80℃で混合溶解し、
冷却してハンドクリームを得た。実施例5は、さっぱり
とした使用感で、長時間皮膚を保護する作用を有してい
た。また、耐水性にも優れており、石鹸で洗浄しても良
好な撥水性を有していた。 【0025】 実施例6 日焼け止め化粧料(油状タイプ) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 48.0% (2)ジメチルポリシロキサン 10CS 20.0 (3)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 20 (4)パラメトキシ−2−エチルヘキシルシンナメート 2.0 【0026】(製法)(1)〜(5)を混合し、十分に
溶解した後濾過して日焼け止め化粧料を得た。 【0027】 実施例7 日焼け止め化粧料(W/Oクリーム) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 28% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量%含有し、 重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (3)ジメチルポリシロキサン(2,500,000 CS/25 ℃) 3.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 1.5 (6)ポリエーテル変性シリコーン(400CS/25℃) 6.0 (ポリオキシエチレン基含量 20重量%) (7)精製水 38.1 (8)L−グルタミン酸ナトリウム 3.0 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)防腐剤 0.2 (11)香料 0.2 【0028】(製法)(1)〜(6)を混合し、加熱溶
解して70℃に保ち油相部とする。別に(7)〜(1
0)を加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この油
相部に水部を添加して乳化機により十分に乳化する。乳
化後、かきまぜながら冷却し、35℃以下になったら容
器に流し込み放冷して固める。 【0029】比較例2 実施例7の処方中、(2)の代わりに(CH3 )3 Si
O1/2 単位:SiO2単位=0.8:1で平均分子量約
10000の有機シリコーン樹脂を配合し、実施例7と
同様にして比較例2を得た。 <比較試験>実施例7と比較例2とを専門パネル20名
にそれぞれ片腕ずつ塗布してもらい、屋外で2時間運動
をした後官能評価したところ、表2のような結果となっ
た。 【0030】 【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 効果 実施例7 比較例2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 肌のほてり ○ △ 紅斑 ○ △ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0031】なお、表中の記号は、 ○・・・5〜9名があると判定 △・・・10〜14名があると判定 ×・・・15〜20名があると判定 表1より明らかな様に本発明は比較例に比べて耐皮脂
性、耐汗性に優れるため、日焼け防止効果が持続するこ
とがわかる。 【0032】 実施例8 日焼け止め化粧料(O/Wクリーム) (1)パラメトキシ−2−エチルヘキシルシンナメート 5.0% (2)4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 2.0 (3)ジ−p−メトキシケイヒ酸 モノエチルヘキサン酸グリセリル 2.0 (4)ワセリン 2.0 (5)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 15.0 (6)デカチルシクロペンタシロキサン 21.0 (7)ジメチルポリシロキサン 8.0 (分子量約300,00000) (8)ポリオキシアルキレン変性 オルガノポシロキサン 3.5 (9)2−ヒドロキシ−4−メトキシ ベンゾフェノン 1.0 (10)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 1.2 (11)香料 適量 (12)イオン交換水 20.0 (13)微粒子酸化チタン(平均粒径10〜40mμ) 7.0 (14)着色顔料 0.5 (15)グリセリン 5.0 (16)1、3−ブチレングリコール 5.0 (17)ビーガム(バンダービルト社製) 1.8 (製法)(1)〜(11)を70℃に加熱混合溶解し、
予め油相を調製しておく。次に(12)〜(17)を7
0℃で分散混合してから油相へディスパーで撹拌しなが
ら徐々に加え、十分均一に混合撹拌、冷却して日焼け止
め化粧料を得た。 【0033】 実施例9 日焼け止めローション (1)ジメチルポリシロキサン(5CS/25℃) 10.0% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 15.0 (3)ステアリン酸 1.0 (4)シリコーン系桂皮酸誘導体* 10.0 (5)防腐剤 0.2 (6)香料 0.2 (7)グリセリン 5.0 (8)モンモリロナイト 0.5 (9)水酸化カリウム 0.2 (10)精製水 65.9 *〔4−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3
−メチルブチル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメ
ート 【0034】(製法)(1)〜(6)を70℃で加熱撹
拌して油相部とする。(7)〜(10)を70℃に加熱
溶解し水相部とする。油相部を水相部中に添加し、乳化
機にて乳化する。乳化物を熱交換機にて30℃まで冷却
した後充填し日焼け止めローションを得た。本発明の実
施例はいずれも耐水性、耐汗性および耐油性に優れ、肌
に対する圧迫感のない化粧料であった。 【0035】 実施例10 油性ファンデーション (1)カオリン 25% (2)二酸化チタン 15 (3)酸化鉄 3 (4)マイクロクリスタリンワックス 4 (5)流動パラフィン 5 (6)ソルビタンセルキオレート 1 (7)オクタメチルシクロテトラシロキサン 残余 (8)(CH3 )3 SiO1/2 /(C4F9 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(C4F9CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量3270 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (9)香料 適量 (製法)(4)、(8)を70〜80℃で撹拌溶解した
後、(1)〜(3)を加えて分散する。脱気後(9)を
加えて所定の容器に充填して油性ファンデーションを得
た。実施例10の油性ファンデーションは耐水性、耐油
性、耐汗性に優れ化粧くずれの少ないファンデーション
であり、経時でのひびわれがなく、肌への圧迫感もな
い。使用感もさっぱりしたものであった。また、この製
品を50℃に1カ月保管した後も凝集、分離もなく安定
であった。 【0036】 実施例11 油性ファンデーション (1)カオリン 25% (2)二酸化チタン 15 (3)酸化鉄 3 (4)マイクトクリスタリンワックス 4 (5)流動パラフィン 5 (6)ソルビタンセルキオレート 1 (7)オクタメチルシクロテトラシロキサン 残余 (8)(CH3 )3 SiO1/2 /(C8F19 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(C8F19CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量5500 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (9)香料 適量 (製法)(4)、(8)を70〜80℃で撹拌溶解した
後、(1)〜(3)を加えて分散する。脱気後(9)を
加えて所定の容器に充填して油性ファンデーションを得
た。実施例11の油性ファンデーションは耐水性、耐油
性、耐汗性に優れ化粧くずれの少ないファンデーション
であり、経時でのひびわれがなく、肌への圧迫感もな
い。使用感もさっぱりしたものであった。また、この製
品を50℃に1カ月保管した後も凝集、分離もなく安定
であった。 【0037】 実施例12 日焼け止め化粧料(W/Oクリーム) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 28% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(C4F9CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(C4F9CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量14310 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (3)ジメチルポリシロキサン(2,500,000 CS/25 ℃) 3.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 1.5 (6)ポリエーテル変性シリコーン(400CS/25℃) 6.0 (ポリオキシエチレン基含量 20重量%) (7)精製水 38.1 (8)L−グルタミン酸ナトリウム 3.0 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)防腐剤 0.2 (11)香料 0.2 【0038】(製法)(1)〜(6)を混合し、加熱溶
解して70℃に保ち油相部とする。別に(7)〜(1
0)を加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この油
相部に水相部を添加して乳化機により十分に乳化する。
乳化後、かきまぜながら冷却し、35℃以下になったら
容器に流し込み放冷して固める。 【0039】 実施例13 日焼け止め化粧料(W/Oクリーム) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 28% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(C8F19CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(C8F19CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量15000 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (3)ジメチルポリシロキサン(2,500,000 CS/25 ℃) 3.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 1.5 (6)ポリエーテル変性シリコーン(400CS/25℃) 6.0 (ポリオキシエチレン基含量 20重量%) (7)精製水 38.1 (8)L−グルタミン酸ナトリウム 3.0 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)防腐剤 0.2 (11)香料 0.2 【0040】(製法)(1)〜(6)を混合し、加熱溶
解して70℃に保ち油相部とする。別に(7)〜(1
0)を加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この油
相部に水相部を添加して乳化機により十分に乳化する。
乳化後、かきまぜながら冷却し、35℃以下になったら
容器に流し込み放冷して固める。 【0041】 実施例14 液状口紅 (1)ジメチルポリシロキサン 0.65cs 25% (一般式化1でn=0) (2)ジメチルポリシロキサン 2.0cs 25 (一般式化1でn=3) (3)(CH3 )3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位を6.7重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 30 (4)グリセリルトリイソステアレート 10 (5)赤色 226号 10 (6)香料 適量 (製品)(1)〜(3)を70〜80℃で撹拌溶解し、
別に(4)と(5)をローラー処理したものを加えて分
散する。脱気後(6)を加えて液状口紅を得た。実施例
14の液状口紅は耐水性、耐油性、耐汗性に優れ、また
コップなどへの付着による化粧くずれも少ないものであ
った。使用感もさっぱりしていた。また、このものを5
0℃に1カ月保管した後も凝集、分離、粘度上昇もなく
安定であった。 【0042】 実施例15 化粧下地 (1)シリコーン処理カオリン 10% (2)シリコーン処理二酸化チタン 5 (3)シリコーン処理赤酸化鉄 0.3 (4)シリコーン処理黄酸化鉄 0.2 (5)メチルフェニルポリシロキサン(n=100) 20 (6)ジメチルポリシロキサン 2cs 10 (一般式化1でn=3) (7)固型パラフィン 5 (8)マイクロクリスタリンワックス 4 (9)ソルビタンセスキオレート 1 (10)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2)CH3SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位を6.7重量% 含有し、重量平均分子量11100の有機フッ素変性シリコーン樹脂 2 (11)デカメチルシクロペンタシロキサン 24.5 (一般式化2でn=5) (12)香料 適量 (製法)(1)〜(4)を混合粉砕する。別に(5)〜
(11)を70〜80℃で混合溶解する。両者を撹拌混
合し、脱気後(12)を加えて化粧下地を得た。実施例
15の化粧下地は、このものの上に重ねるメーキャップ
化粧料ののりを良くし、化粧くずれを抑える効果を有し
ていた。また、このものを50℃に1カ月保管した後も
凝集、分離、粘度上昇もなく安定であった。 【0043】 実施例16 日焼け止め化粧料(W/Oクリーム) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 28% (2)(C6H5)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )C6H5SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )C6H5SiO単位を6.7重量%含有し、 重量平均分子量15000の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (3)ジメチルポリシロキサン(2,500,000 CS/25 ℃) 3.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 1.5 (6)ポリエーテル変性シリコーン(400CS/25℃) 6.0 (ポリオキシエチレン基含量 20重量%) (7)精製水 38.1 (8)L−グルタミン酸ナトリウム 3.0 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)防腐剤 0.2 (11)香料 0.2 【0044】(製法)(1)〜(6)を混合し、加熱溶
解して70℃に保ち油相部とする。別に(7)〜(1
0)を加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この油
相部に水部を添加して乳化機により十分に乳化する。乳
化後、かきまぜながら冷却し、35℃以下になったら容
器に流し込み放冷して固める。 【0045】 実施例17 日焼け止めローション (1)ジメチルポリシロキサン(5CS/25℃) 10.0% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/ (CF3 CH2 CH2 )CH3SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量%、 (CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位を6.7重量% 含有し、重量平均分子量20350の有機フッ素変性シリコーン樹脂 15.0 (3)ステアリン酸 1.0 (4)シリコーン系桂皮酸誘導体* 10.0 (5)防腐剤 0.2 (6)香料 0.2 (7)グリセリン 5.0 (8)モンモリロナイト 0.5 (9)水酸化カリウム 0.2 (10)精製水 65.9 *〔4−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3
−メチルブチル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメ
ート 【0046】(製法)(1)〜(6)を70℃で加熱撹
拌して油相部とする。(7)〜(10)を70℃に加熱
溶解し水相部とする。油相部を水相部中に添加し、乳化
機にて乳化する。乳化物を熱交換機にて30℃まで冷却
した後充填し日焼け止めローションを得た。本発明の実
施例はいずれも耐水性、耐汗性および耐油性に優れ、肌
に対する圧迫感のない化粧料であった。 【0047】[実施例18、実施例19、比較例3、比
較例4]表3に示す処方(重量%)で粉末ファンデーシ
ョンを作り、二次付着防止効果について評価した。その
結果を表3に示す。二次付着防止効果は、粉末ファンデ
ーション0.5gを半径5cmの濾紙に均一に塗布し、
15分間室温下に放置したのち、タッピング装置にこの
濾紙を貼付し、向い側に設置した濾紙上に、タッピング
を10回行った。向い側に設置した濾紙への粉末ファン
デーションの転写量を、視感判定及び測色機(ミノルタ
CM−1000)で測定した明度差ΔYで判定した。な
お、視感判定の評価基準は以下の基準による。 ◎:全く転写が認められない。 ○:わずかに転写したが認められる。 △:半分以上転写がしたのが認められる。 ×:ほとんど転写したのが認められる。 また、明度差ΔYはの値が小さい程転写量が少なく、二
次付着防止効果が優れていることを示している。 【0048】 【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 粉末ファンテ゛ーション(成分) 実施例18 実施例19 比較例3 比較例4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 有機フッ素変性シリコーン樹脂(1) 7.5 有機フッ素変性シリコーン樹脂(2) 7.5 有機フッ素変性シリコーン樹脂(3) 7.5トリメチルシロキシケイ 酸 7.5テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 12.5 12.5 12.5 12.5 粉末部(4) 76.5 76.5 76.5 76.5オクチルメトキシシンナメート 2.0 2.0 2.0 2.0セスキイソステアリン 酸ソルヒ゛タン 1.5 1.5 1.5 1.5 合 計 100.0 100.0 100.0 100.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 二次付着防止効果:視感 ○ ○ × × 二次付着防止効果:ΔY 8 7 14 15 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *有機フッ素変性シリコーン樹脂(1)は、(CH3)3 SiO1/2
単位/(CF3 CH2 CH2)CH3SiO単位/SiO2
単位からなり(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位
を6.7重量%含有し、分子量4690である。 *有機フッ素変性シリコーン樹脂(2)は、(CH3)3 SiO1/2
単位/(CF3 CH2 CH2)CH3SiO単位/SiO2
単位からなり(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位
を6.7重量%含有し、分子量20350である。 *有機フッ素変性シリコーン樹脂(3)は、(CH3)3 SiO1/2
単位/(CF3 CH2 CH2)SiO3/2単位/SiO2単
位からなり、(CH3)3 SiO1/2 単位/{(CF3 C
H2 CH2)SiO3/2単位+SiO2単位}の比が0.7
で、分子量12000である。 *粉末部(4)は、以下の組成(合計76.5)である。 タルク: 12.3 マイカ: 30.0 二酸化チタン: 10.0 黄酸鉄: 3.0 黒酸鉄: 0.2 ベンガラ: 1.0 ナイロンパウダー:10.0 【0049】[実施例20、比較例5]表4に示す処方
(重量%)で液状ファンデーションを作り、上述と同様
な方法にて二次付着防止効果について評価した。その結
果を表4に示す。 【表4】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 液状ファンテ゛ーション(成分) 実施例20 比較例5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 有機フッ素変性シリコーン樹脂(1) 12.5トリメチルシロキケイ 酸 12.5テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 38.5 38.5シ゛メチルホ゜リシロキサン (6cs) 2.0 2.0ホ゜リエーテル 変性シリコーン 2.0 2.0オクチルメトキシシンナメート 5.0 5.0 疎水化処理タルク 16.7 16.7 疎水化処理マイカ 10.0 10.0 疎水化処理二酸化チタン 10.0 10.0 疎水化処理黄酸化鉄 2.5 2.5 疎水化処理黒酸化鉄 0.1 0.1 疎水化処理ヘ゛ンカ゛ラ 0.7 0.7 合 計 100.0 100.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 二次付着防止効果:視感 ◎ △ 二次付着防止効果:ΔY 3 9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *有機フッ素変性シリコーン樹脂(1)は、(CH3)3 SiO1/2
単位/(CF3 CH2 CH2)CH3SiO単位/SiO2
単位からなり(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位
を6.7重量%含有し、分子量4690である。 【0035】 【発明の効果】本発明の化粧料は、耐水性、耐汗性およ
び耐油性が良好で、化粧料の皮膜が肌に圧迫感がなく、
化粧持ちに優れる。そのため日焼け止め化粧料などにし
た場合、皮脂や汗で流れ落ちないので日焼け防止効果が
持続する。
耐油性が良好で、化粧持ちに優れた、肌に圧迫感がな
く、安定性の優れた化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】化粧料は皮脂や汗あるいは他の化粧料の
油分などによって、よれたり流れたりといった化粧くず
れを生じる。特に夏季の高温多湿条件下の化粧くずれは
女性共通の悩みとして改良が望まれていた。化粧くずれ
を防止するためにシリコーン樹脂を配合する技術があ
り、例えば特開昭61−18708号があるが、これは
有機トリクロロシランと有機ジクロロシランとを加水分
解したのち、縮合し、架橋硬化させ作られるシリコーン
樹脂であるため、分子量が小さいシリコーン樹脂は粘着
性に富みべとつくうえに、十分な化粧くずれ防止効果が
得られていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一方、十分な化粧くず
れ防止効果を得るために粘着性がなくなるまでに重合度
を上げ3次元網状構造を形成させると、他の化粧料用油
分やシリコーンオイル等に溶けにくくなり、遂には不溶
となる等不安定であることや経時で架橋重合をおこすた
め、特に高温での製品安定性が悪いという問題点を有し
ていた。また特開昭61−65809号はR3 SiO
1/2 単位からなるシリコーン樹脂をもちいており、この
メーキャップ化粧料を肌上に塗布した時、肌上に形成さ
れるシリコーン被膜が硬すぎるため肌に対して圧迫感が
あり、化粧もちが劣るという問題点を有していた。 【0004】本発明者らは、このような事情にかんが
み、化粧くずれ防止効果に優れる化粧料を得ることを目
的に鋭意研究を行った結果、特定構造の有機フッ素変性
シリコーン樹脂を用いると、目的の化粧料が得られる事
を見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。 【0005】 【課題を解決するための手段】即ち本発明は、次の
(1)、(2)および(3)の単位からなる有機フッ素
変性シリコーン樹脂を含有することを特徴とする化粧料
に関する。 (1)R3SiO1/2 単位 (2)SiO2単位 (3)Rf2SiO単位及び/又はRf RSiO単位 [Rはメチル基またはフェニル基を表し、Rfは、−
(CH 2 ) 2 C n F 2n+1 (nは1〜8の整数)を表す。
(3)の単位を5〜20重量%含有する。] 【0006】本発明で用いる有機フッ素変性シリコーン
樹脂は、対応する既知のシラン類を混合して、トルエ
ン、ヘキサン等の溶剤で希釈したのち加水分解を行い、
更に加熱重合することにより容易に得ることができる。
SiO2 単位はシラン類の他に水ガラスを使用しても同
様なシリコーン樹脂が得られる。例えば、代表的な例と
して、上記の(1)R3SiO1/2単位を生成する既
知のシラン類としてMe3SiCl又はMe3SiOMe
を用い、また上記の(2)SiO2単位を生成する既知
のシラン類としてSi(OMe)4又はSi(OEt)4
を用い、さらに上記の(3)Rf2SiO単位及び/又
はRfRSiO単位を生成する既知のシラン類としてC
nF2n+1CH2CH2SiMeCl2及び/又は(CnF
2n+1CH2CH2)2SiCl2(nは1〜12の整数)を
用いることができる。これらを、まず、トルエンに溶解
させ、酸触媒と水を添加し、加熱攪拌し、加水分解によ
りシリコーン樹脂骨格を形成させる。さらに、溶媒トル
エンを添加し、熟成させ、中和を行った後、共沸脱水し
て濾過し、溶媒を除去した後、粉末として、上記の
(1)、(2)および(3)の単位からなる有機フッ素
変性シリコーン樹脂を得ることができる。 【0007】本発明で用いる有機フッ素変性シリコーン
樹脂の重合度は、使用目的によって変化させることがで
きるが、重量平均分子量が1000〜20000の範囲
のものが良い。本発明で用いる有機フッ素変性シリコー
ン樹脂の配合量は、特に限定されないが、本発明の化粧
料全量中好ましくは5〜60重量%、さらに好ましくは
8〜30重量%である。5重量%未満では樹脂の効果が
発揮されず、60重量%を超えて配合すると、べとつき
が生じ、使用性が著しく劣る。 【0008】本発明で用いる有機フッ素変性シリコーン
樹脂はそのまま化粧料に配合してもよいが、一般に下記
一般式化1または化2で表される揮発性シリコーン油を
溶媒として用いることが化粧料の製造のしやすさから好
ましい。 【0009】 【化1】 (式中nは0〜5の整数を示す。) 【0010】 【化2】 (式中nは3〜7の整数を示す。) 【0011】本発明の皮膚化粧料には上記の必須構成成
分の他に、油分、樹脂、シリコーンゴム、保湿剤、酸化
防止剤、界面活性剤、防腐剤、消炎剤、紫外線吸収剤、
ビタミン、ホルモンなどの薬剤、金属封鎖剤、粘度調整
剤、香料などの通常化粧品に配合される他の成分を配合
することは可能である。 【0012】油分としては、スクワラン、流動パラフィ
ン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケ
ライト、セレシン、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、セチルアル
コール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコー
ル、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘ
キシルパルミテート、2−オクチルドデシルミリステー
ト、2−オクチルドデシルガムエステル、ネオペンチル
グリコール−2−エチルヘキサネート、イソオクチル酸
トリグリセライド、2−オクチルドデシルオレエート、
イソプロピルミリステート、イソステアリン酸トリグリ
セライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド、オリーブ
油、アボガド油、ミツロウ、ミリスチルミリステート、
ミンク油、ラノリン、ジメチルポリシロキサン、環状ジ
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、シリコーンレジン、ポリエーテル変成シリコーン、
アミノ変成シリコーン等の各種炭化水素、高級脂肪酸、
油脂類、エステル類、高級アルコール、ロウ類、シリコ
ーンオイル、フッ素系油分等である。 【0013】粉末としては通常化粧料に配合できるもの
ならどんなものでもかまわないが、例えばタルク、白雲
母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、
セリサイト、パーキュライト、カオリン、二酸化チタ
ン、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆タルク、酸化
チタン被覆オキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、
魚鱗箔、着色酸化チタン被覆雲母等のパール顔料、アル
ミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔
料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄の無機赤色顔料、
γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無
機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒
色顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等
の無機紫色顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸
コバルト等の無機緑色顔料、群青、紺青等の無機青色系
顔料、亜鉛華、ベントナイト、硫酸バリウム、金属石
鹸、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸スト
ロンチウム、タングステン酸金属塩、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボ
ンブラック、アルミナ、ヒドロキシアパタイト、窒化ホ
ウ素、シリカ、ナイロンパウダー、シリコンパウダー、
ゼオライト、ベンゾグアナミンパウダー、四弗化エチレ
ンパウダー、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダ
ー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、
ポリスチレンパウダー、セルロースパウダー、赤色20
1号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤
色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405
号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色
401号及び青色404号等の有機顔料、赤色3号、赤
色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230
号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色
4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3
号及び青色1号のジルコニウム、バリウム又はアルミニ
ウムレーキ等の有機顔料、クロロフィル、β−カロチン
等の天然色素などの通常化粧品に配合される粉末を配合
することは可能である。 【0014】紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ
安息香酸(以下、PABAと略す)、グリセリルPAB
A、N−ジメチルPABAブチルエーテル、オクチルジ
メチルPABA等の安息香酸系、アミサリシレート等の
サリチル酸系、オクチルシンナメート、エチル−2、4
−ジイソプロピルシンナメート、オクチルメトキシシン
ナメート等の桂皮酸系、2,4−ジヒドロキシフェンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン系などが挙げられる。 【0015】また、当然のことながら、精製水および水
溶性成分および適切な界面活性剤を配合して乳化技術を
駆使することによって、撥水性を失わない範囲で油中水
型あるいは水中油型の乳化組成物とすることも可能であ
る。 【0016】 【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。本発明は、これらによって限定されるものでは
ない。配合量は全て重量%である 実施例1 油性ファンデーション (1)カオリン 25% (2)二酸化チタン 15 (3)酸化鉄 3 (4)マイクトクリスタリンワックス 4 (5)流動パラフィン 5 (6)ソルビタンセルキオレート 1 (7)オクタメチルシクロテトラシロキサン 残余 (8)(CH3 )3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (9)香料 適量 (製法)(4)、(8)を70〜80℃で撹拌溶解した
後、(1)〜(3)を加えて分散する。脱気後(9)を
加えて所定の容器に充填して油性ファンデーションを得
た。実施例1の油性ファンデーションは耐水性、耐油
性、耐汗性に優れ化粧くずれの少ないファンデーション
であり、経時でのひびわれがなく、肌への圧迫感もな
い。使用感もさっぱりしたものであった。また、この製
品を50℃に1カ月保管した後も凝集、分離もなく安定
であった。 【0017】 比較例1 油性ファンデーション (1)カオリン 25% (2)二酸化チタン 15 (3)球状ナイロン 3 (4)酸化鉄 3 (5)マイクトクリスタリンワックス 4 (6)流動パラフィン 5 (7)ソルビタンセルキオレート 1 (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 残余 (9)(CH3 )3 SiO1/2 単位:SiO2 単位=1.5:1で 平均分子量約4000の有機シリコーン樹脂 10 (10)香料 適量 (製法)(5)〜(9)を70〜80℃で撹拌溶解した
後、(1)〜(4)を加えて分散する。脱気後(10)
を加えて所定の容器に充填して油性ファンデーションを
得た。 【0018】実施例1及び比較例1について以下に評価
を行った。水またはスクワレンをしみこませた濾紙を用
意し、この上に、実施例1または比較例1を塗布して乾
燥させたナイロン板を、10回上下運動(タッピング)
行う。上下運動終了後のナイロン板から濾紙上への試料
の転写量を色の濃さで肉眼判定する。 <評価> 1 全く転写しない 2 わずかに転写する 3 転写が著しい 結果は合計5回の実験測定の平均値で示す。 【0019】 【表1】 【0020】従来のもちのよい油性ファンデーションで
ある比較例に比べても、実施例1は水やスクワレンで落
ちにくい、すなわち耐水性および耐油性が良好な化粧持
ちに優れた化粧料であることがわかる。 【0021】 実施例2 液状口紅 (1)ジメチルポリシロキサン 0.65cs 25% (一般式化1でn=0) (2)ジメチルポリシロキサン 2.0cs 25 (一般式化1でn=3) (3)(CH3 )3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 30 (4)グリセリルトリイソステアレート 10 (5)赤色 226号 10 (6)香料 適量 (製品)(1)〜(3)を70〜80℃で撹拌溶解し、
別に(4)と(5)をローラー処理したものを加えて分
散する。脱気後(6)を加えて液状口紅を得た。実施例
2の液状口紅は耐水性、耐油性、耐汗性に優れ、またコ
ップなどへの付着による化粧くずれも少ないものであっ
た。使用感もさっぱりしていた。また、このものを50
℃に1カ月保管した後も凝集、分離、粘度上昇もなく安
定であった。 【0022】 実施例3 マスカラ (1)ジメチルポリシロキサン 1.5cs 4.5% (一般式化1でn=2) (2)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20 (一般式化2でn=4) (3)(CH3 )3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を5重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 60 (4)黒酸化鉄 15 (5)POE(20)ソルビタンモノラウレート 0.5 (6)香料 適量 (製法)(1)〜(3)を70〜80℃で撹拌溶解し、
(4)及び(5)を加えて分散する。脱気後(6)を加
えてマスカラを得た。実施例3のマスカラは涙などによ
る化粧くずれも少なく、まぶたへの付着もないマスカラ
であった。また、このものを50℃に1カ月保管した後
も凝集、分離、粘度上昇もなく安定であった。 【0023】 実施例4 化粧下地 (1)シリコーン処理カオリン 10% (2)シリコーン処理二酸化チタン 5 (3)シリコーン処理赤酸化鉄 0.3 (4)シリコーン処理黄酸化鉄 0.2 (5)メチルフェニルポリシロキサン(n=100) 20 (6)ジメチルポリシロキサン 2cs 10 (一般式化1でn=3) (7)固型パラフィン 5 (8)マイクロクリスタリンワックス 4 (9)ソルビタンセスキオレート 1 (10)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2)2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を20重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 2 (11)デカメチルシクロペンタシロキサン 24.5 (一般式化2でn=5) (12)香料 適量 (製法)(1)〜(4)を混合粉砕する。別に(5)〜
(11)を70〜80℃で混合溶解する。両者を撹拌混
合し、脱気後(12)を加えて化粧下地を得た。実施例
4の化粧下地は、このものの上に重ねるメーキャップ化
粧料ののりを良くし、化粧くずれを抑える効果を有して
いた。また、このものを50℃に1カ月保管した後も凝
集、分離、粘度上昇もなく安定であった。 【0024】 実施例5 ハンドクリーム (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 15% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 65 (3)マイクロクリスタリンワックス 5 (4)流動パラフィン 15 (製法)(1)〜(4)を70〜80℃で混合溶解し、
冷却してハンドクリームを得た。実施例5は、さっぱり
とした使用感で、長時間皮膚を保護する作用を有してい
た。また、耐水性にも優れており、石鹸で洗浄しても良
好な撥水性を有していた。 【0025】 実施例6 日焼け止め化粧料(油状タイプ) (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 48.0% (2)ジメチルポリシロキサン 10CS 20.0 (3)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 20 (4)パラメトキシ−2−エチルヘキシルシンナメート 2.0 【0026】(製法)(1)〜(5)を混合し、十分に
溶解した後濾過して日焼け止め化粧料を得た。 【0027】 実施例7 日焼け止め化粧料(W/Oクリーム) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 28% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量%含有し、 重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (3)ジメチルポリシロキサン(2,500,000 CS/25 ℃) 3.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 1.5 (6)ポリエーテル変性シリコーン(400CS/25℃) 6.0 (ポリオキシエチレン基含量 20重量%) (7)精製水 38.1 (8)L−グルタミン酸ナトリウム 3.0 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)防腐剤 0.2 (11)香料 0.2 【0028】(製法)(1)〜(6)を混合し、加熱溶
解して70℃に保ち油相部とする。別に(7)〜(1
0)を加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この油
相部に水部を添加して乳化機により十分に乳化する。乳
化後、かきまぜながら冷却し、35℃以下になったら容
器に流し込み放冷して固める。 【0029】比較例2 実施例7の処方中、(2)の代わりに(CH3 )3 Si
O1/2 単位:SiO2単位=0.8:1で平均分子量約
10000の有機シリコーン樹脂を配合し、実施例7と
同様にして比較例2を得た。 <比較試験>実施例7と比較例2とを専門パネル20名
にそれぞれ片腕ずつ塗布してもらい、屋外で2時間運動
をした後官能評価したところ、表2のような結果となっ
た。 【0030】 【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 効果 実施例7 比較例2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 肌のほてり ○ △ 紅斑 ○ △ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【0031】なお、表中の記号は、 ○・・・5〜9名があると判定 △・・・10〜14名があると判定 ×・・・15〜20名があると判定 表1より明らかな様に本発明は比較例に比べて耐皮脂
性、耐汗性に優れるため、日焼け防止効果が持続するこ
とがわかる。 【0032】 実施例8 日焼け止め化粧料(O/Wクリーム) (1)パラメトキシ−2−エチルヘキシルシンナメート 5.0% (2)4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 2.0 (3)ジ−p−メトキシケイヒ酸 モノエチルヘキサン酸グリセリル 2.0 (4)ワセリン 2.0 (5)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 15.0 (6)デカチルシクロペンタシロキサン 21.0 (7)ジメチルポリシロキサン 8.0 (分子量約300,00000) (8)ポリオキシアルキレン変性 オルガノポシロキサン 3.5 (9)2−ヒドロキシ−4−メトキシ ベンゾフェノン 1.0 (10)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 1.2 (11)香料 適量 (12)イオン交換水 20.0 (13)微粒子酸化チタン(平均粒径10〜40mμ) 7.0 (14)着色顔料 0.5 (15)グリセリン 5.0 (16)1、3−ブチレングリコール 5.0 (17)ビーガム(バンダービルト社製) 1.8 (製法)(1)〜(11)を70℃に加熱混合溶解し、
予め油相を調製しておく。次に(12)〜(17)を7
0℃で分散混合してから油相へディスパーで撹拌しなが
ら徐々に加え、十分均一に混合撹拌、冷却して日焼け止
め化粧料を得た。 【0033】 実施例9 日焼け止めローション (1)ジメチルポリシロキサン(5CS/25℃) 10.0% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 15.0 (3)ステアリン酸 1.0 (4)シリコーン系桂皮酸誘導体* 10.0 (5)防腐剤 0.2 (6)香料 0.2 (7)グリセリン 5.0 (8)モンモリロナイト 0.5 (9)水酸化カリウム 0.2 (10)精製水 65.9 *〔4−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3
−メチルブチル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメ
ート 【0034】(製法)(1)〜(6)を70℃で加熱撹
拌して油相部とする。(7)〜(10)を70℃に加熱
溶解し水相部とする。油相部を水相部中に添加し、乳化
機にて乳化する。乳化物を熱交換機にて30℃まで冷却
した後充填し日焼け止めローションを得た。本発明の実
施例はいずれも耐水性、耐汗性および耐油性に優れ、肌
に対する圧迫感のない化粧料であった。 【0035】 実施例10 油性ファンデーション (1)カオリン 25% (2)二酸化チタン 15 (3)酸化鉄 3 (4)マイクロクリスタリンワックス 4 (5)流動パラフィン 5 (6)ソルビタンセルキオレート 1 (7)オクタメチルシクロテトラシロキサン 残余 (8)(CH3 )3 SiO1/2 /(C4F9 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(C4F9CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量3270 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (9)香料 適量 (製法)(4)、(8)を70〜80℃で撹拌溶解した
後、(1)〜(3)を加えて分散する。脱気後(9)を
加えて所定の容器に充填して油性ファンデーションを得
た。実施例10の油性ファンデーションは耐水性、耐油
性、耐汗性に優れ化粧くずれの少ないファンデーション
であり、経時でのひびわれがなく、肌への圧迫感もな
い。使用感もさっぱりしたものであった。また、この製
品を50℃に1カ月保管した後も凝集、分離もなく安定
であった。 【0036】 実施例11 油性ファンデーション (1)カオリン 25% (2)二酸化チタン 15 (3)酸化鉄 3 (4)マイクトクリスタリンワックス 4 (5)流動パラフィン 5 (6)ソルビタンセルキオレート 1 (7)オクタメチルシクロテトラシロキサン 残余 (8)(CH3 )3 SiO1/2 /(C8F19 CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(C8F19CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量5500 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (9)香料 適量 (製法)(4)、(8)を70〜80℃で撹拌溶解した
後、(1)〜(3)を加えて分散する。脱気後(9)を
加えて所定の容器に充填して油性ファンデーションを得
た。実施例11の油性ファンデーションは耐水性、耐油
性、耐汗性に優れ化粧くずれの少ないファンデーション
であり、経時でのひびわれがなく、肌への圧迫感もな
い。使用感もさっぱりしたものであった。また、この製
品を50℃に1カ月保管した後も凝集、分離もなく安定
であった。 【0037】 実施例12 日焼け止め化粧料(W/Oクリーム) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 28% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(C4F9CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(C4F9CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量14310 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (3)ジメチルポリシロキサン(2,500,000 CS/25 ℃) 3.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 1.5 (6)ポリエーテル変性シリコーン(400CS/25℃) 6.0 (ポリオキシエチレン基含量 20重量%) (7)精製水 38.1 (8)L−グルタミン酸ナトリウム 3.0 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)防腐剤 0.2 (11)香料 0.2 【0038】(製法)(1)〜(6)を混合し、加熱溶
解して70℃に保ち油相部とする。別に(7)〜(1
0)を加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この油
相部に水相部を添加して乳化機により十分に乳化する。
乳化後、かきまぜながら冷却し、35℃以下になったら
容器に流し込み放冷して固める。 【0039】 実施例13 日焼け止め化粧料(W/Oクリーム) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 28% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(C8F19CH2 CH2 )2 SiO/SiO2 からなり(C8F19CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量% 含有し、重量平均分子量15000 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (3)ジメチルポリシロキサン(2,500,000 CS/25 ℃) 3.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 1.5 (6)ポリエーテル変性シリコーン(400CS/25℃) 6.0 (ポリオキシエチレン基含量 20重量%) (7)精製水 38.1 (8)L−グルタミン酸ナトリウム 3.0 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)防腐剤 0.2 (11)香料 0.2 【0040】(製法)(1)〜(6)を混合し、加熱溶
解して70℃に保ち油相部とする。別に(7)〜(1
0)を加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この油
相部に水相部を添加して乳化機により十分に乳化する。
乳化後、かきまぜながら冷却し、35℃以下になったら
容器に流し込み放冷して固める。 【0041】 実施例14 液状口紅 (1)ジメチルポリシロキサン 0.65cs 25% (一般式化1でn=0) (2)ジメチルポリシロキサン 2.0cs 25 (一般式化1でn=3) (3)(CH3 )3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位を6.7重量% 含有し、重量平均分子量11100 の有機フッ素変性シリコーン樹脂 30 (4)グリセリルトリイソステアレート 10 (5)赤色 226号 10 (6)香料 適量 (製品)(1)〜(3)を70〜80℃で撹拌溶解し、
別に(4)と(5)をローラー処理したものを加えて分
散する。脱気後(6)を加えて液状口紅を得た。実施例
14の液状口紅は耐水性、耐油性、耐汗性に優れ、また
コップなどへの付着による化粧くずれも少ないものであ
った。使用感もさっぱりしていた。また、このものを5
0℃に1カ月保管した後も凝集、分離、粘度上昇もなく
安定であった。 【0042】 実施例15 化粧下地 (1)シリコーン処理カオリン 10% (2)シリコーン処理二酸化チタン 5 (3)シリコーン処理赤酸化鉄 0.3 (4)シリコーン処理黄酸化鉄 0.2 (5)メチルフェニルポリシロキサン(n=100) 20 (6)ジメチルポリシロキサン 2cs 10 (一般式化1でn=3) (7)固型パラフィン 5 (8)マイクロクリスタリンワックス 4 (9)ソルビタンセスキオレート 1 (10)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2)CH3SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位を6.7重量% 含有し、重量平均分子量11100の有機フッ素変性シリコーン樹脂 2 (11)デカメチルシクロペンタシロキサン 24.5 (一般式化2でn=5) (12)香料 適量 (製法)(1)〜(4)を混合粉砕する。別に(5)〜
(11)を70〜80℃で混合溶解する。両者を撹拌混
合し、脱気後(12)を加えて化粧下地を得た。実施例
15の化粧下地は、このものの上に重ねるメーキャップ
化粧料ののりを良くし、化粧くずれを抑える効果を有し
ていた。また、このものを50℃に1カ月保管した後も
凝集、分離、粘度上昇もなく安定であった。 【0043】 実施例16 日焼け止め化粧料(W/Oクリーム) (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 28% (2)(C6H5)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )C6H5SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )C6H5SiO単位を6.7重量%含有し、 重量平均分子量15000の有機フッ素変性シリコーン樹脂 10 (3)ジメチルポリシロキサン(2,500,000 CS/25 ℃) 3.0 (4)流動パラフィン 5.0 (5)4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン 1.5 (6)ポリエーテル変性シリコーン(400CS/25℃) 6.0 (ポリオキシエチレン基含量 20重量%) (7)精製水 38.1 (8)L−グルタミン酸ナトリウム 3.0 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)防腐剤 0.2 (11)香料 0.2 【0044】(製法)(1)〜(6)を混合し、加熱溶
解して70℃に保ち油相部とする。別に(7)〜(1
0)を加熱溶解して70℃に保ち水相部とする。この油
相部に水部を添加して乳化機により十分に乳化する。乳
化後、かきまぜながら冷却し、35℃以下になったら容
器に流し込み放冷して固める。 【0045】 実施例17 日焼け止めローション (1)ジメチルポリシロキサン(5CS/25℃) 10.0% (2)(CH3)3 SiO1/2 /(CF3 CH2 CH2 )2 SiO/ (CF3 CH2 CH2 )CH3SiO/SiO2 からなり(CF3 CH2 CH2 )2 SiO単位を11重量%、 (CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位を6.7重量% 含有し、重量平均分子量20350の有機フッ素変性シリコーン樹脂 15.0 (3)ステアリン酸 1.0 (4)シリコーン系桂皮酸誘導体* 10.0 (5)防腐剤 0.2 (6)香料 0.2 (7)グリセリン 5.0 (8)モンモリロナイト 0.5 (9)水酸化カリウム 0.2 (10)精製水 65.9 *〔4−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル−3
−メチルブチル〕−3,4,5−トリメトキシシンナメ
ート 【0046】(製法)(1)〜(6)を70℃で加熱撹
拌して油相部とする。(7)〜(10)を70℃に加熱
溶解し水相部とする。油相部を水相部中に添加し、乳化
機にて乳化する。乳化物を熱交換機にて30℃まで冷却
した後充填し日焼け止めローションを得た。本発明の実
施例はいずれも耐水性、耐汗性および耐油性に優れ、肌
に対する圧迫感のない化粧料であった。 【0047】[実施例18、実施例19、比較例3、比
較例4]表3に示す処方(重量%)で粉末ファンデーシ
ョンを作り、二次付着防止効果について評価した。その
結果を表3に示す。二次付着防止効果は、粉末ファンデ
ーション0.5gを半径5cmの濾紙に均一に塗布し、
15分間室温下に放置したのち、タッピング装置にこの
濾紙を貼付し、向い側に設置した濾紙上に、タッピング
を10回行った。向い側に設置した濾紙への粉末ファン
デーションの転写量を、視感判定及び測色機(ミノルタ
CM−1000)で測定した明度差ΔYで判定した。な
お、視感判定の評価基準は以下の基準による。 ◎:全く転写が認められない。 ○:わずかに転写したが認められる。 △:半分以上転写がしたのが認められる。 ×:ほとんど転写したのが認められる。 また、明度差ΔYはの値が小さい程転写量が少なく、二
次付着防止効果が優れていることを示している。 【0048】 【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 粉末ファンテ゛ーション(成分) 実施例18 実施例19 比較例3 比較例4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 有機フッ素変性シリコーン樹脂(1) 7.5 有機フッ素変性シリコーン樹脂(2) 7.5 有機フッ素変性シリコーン樹脂(3) 7.5トリメチルシロキシケイ 酸 7.5テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 12.5 12.5 12.5 12.5 粉末部(4) 76.5 76.5 76.5 76.5オクチルメトキシシンナメート 2.0 2.0 2.0 2.0セスキイソステアリン 酸ソルヒ゛タン 1.5 1.5 1.5 1.5 合 計 100.0 100.0 100.0 100.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 二次付着防止効果:視感 ○ ○ × × 二次付着防止効果:ΔY 8 7 14 15 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *有機フッ素変性シリコーン樹脂(1)は、(CH3)3 SiO1/2
単位/(CF3 CH2 CH2)CH3SiO単位/SiO2
単位からなり(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位
を6.7重量%含有し、分子量4690である。 *有機フッ素変性シリコーン樹脂(2)は、(CH3)3 SiO1/2
単位/(CF3 CH2 CH2)CH3SiO単位/SiO2
単位からなり(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位
を6.7重量%含有し、分子量20350である。 *有機フッ素変性シリコーン樹脂(3)は、(CH3)3 SiO1/2
単位/(CF3 CH2 CH2)SiO3/2単位/SiO2単
位からなり、(CH3)3 SiO1/2 単位/{(CF3 C
H2 CH2)SiO3/2単位+SiO2単位}の比が0.7
で、分子量12000である。 *粉末部(4)は、以下の組成(合計76.5)である。 タルク: 12.3 マイカ: 30.0 二酸化チタン: 10.0 黄酸鉄: 3.0 黒酸鉄: 0.2 ベンガラ: 1.0 ナイロンパウダー:10.0 【0049】[実施例20、比較例5]表4に示す処方
(重量%)で液状ファンデーションを作り、上述と同様
な方法にて二次付着防止効果について評価した。その結
果を表4に示す。 【表4】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 液状ファンテ゛ーション(成分) 実施例20 比較例5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 有機フッ素変性シリコーン樹脂(1) 12.5トリメチルシロキケイ 酸 12.5テ゛カメチルシクロヘ゜ンタシロキサン 38.5 38.5シ゛メチルホ゜リシロキサン (6cs) 2.0 2.0ホ゜リエーテル 変性シリコーン 2.0 2.0オクチルメトキシシンナメート 5.0 5.0 疎水化処理タルク 16.7 16.7 疎水化処理マイカ 10.0 10.0 疎水化処理二酸化チタン 10.0 10.0 疎水化処理黄酸化鉄 2.5 2.5 疎水化処理黒酸化鉄 0.1 0.1 疎水化処理ヘ゛ンカ゛ラ 0.7 0.7 合 計 100.0 100.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 二次付着防止効果:視感 ◎ △ 二次付着防止効果:ΔY 3 9 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *有機フッ素変性シリコーン樹脂(1)は、(CH3)3 SiO1/2
単位/(CF3 CH2 CH2)CH3SiO単位/SiO2
単位からなり(CF3 CH2 CH2 )CH3SiO単位
を6.7重量%含有し、分子量4690である。 【0035】 【発明の効果】本発明の化粧料は、耐水性、耐汗性およ
び耐油性が良好で、化粧料の皮膜が肌に圧迫感がなく、
化粧持ちに優れる。そのため日焼け止め化粧料などにし
た場合、皮脂や汗で流れ落ちないので日焼け防止効果が
持続する。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 植原 計一
神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地
株式会社資生堂 第一リサーチセンター
内
(72)発明者 桜井 紀
神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地
株式会社資生堂 第一リサーチセンター
内
(72)発明者 高橋 秀企
神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地
株式会社資生堂 第一リサーチセンター
内
(72)発明者 福井 寛
神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地
株式会社資生堂 第一リサーチセンター
内
(56)参考文献 特開 昭62−298519(JP,A)
特開 平2−295912(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 7/00 - 7/50
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 次の(1)、(2)および(3)の単位
からなる有機フッ素変性シリコーン樹脂を含有すること
を特徴とする化粧料。 (1)R3SiO1/2 単位 (2)SiO2単位 (3)Rf2SiO単位及び/又はRf RSiO単位 [Rはメチル基またはフェニル基を表し、Rfは、−(CH 2 ) 2 C n F 2n+1 (nは1〜8の整数)を
表す。(3)の単位を5〜 20重量%含有する。]
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JP29218694A JP3441537B2 (ja) | 1993-12-28 | 1994-11-01 | 化粧料 |
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Publication number | Publication date |
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JPH07233027A (ja) | 1995-09-05 |
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