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JP3421952B2 - 不飽和ポリエステル樹脂組成物及びそれを用いる成形品 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂組成物及びそれを用いる成形品

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JP3421952B2
JP3421952B2 JP15038991A JP15038991A JP3421952B2 JP 3421952 B2 JP3421952 B2 JP 3421952B2 JP 15038991 A JP15038991 A JP 15038991A JP 15038991 A JP15038991 A JP 15038991A JP 3421952 B2 JP3421952 B2 JP 3421952B2
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JP
Japan
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unsaturated polyester
mol
acid
weight
polyester resin
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JP15038991A
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弘征 糸山
敏夫 山岸
幸雄 藤原
洋子 川崎
晃 小森
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=15495927&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3421952(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐クラック性、透明
感、耐煮沸性及び耐熱性に優れた成形品をもたらす事が
出来る成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物及びそれを
用いる成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の不飽和ポリエステル樹脂による耐
煮沸性、透明感を得る方法として、ゲルコート法により
常温で硬化させ、バック層として注型叉はハンドレに
て、不飽和ポリエステル樹脂成形品を成形している。こ
の成形法は常温硬化及び、ゲルコートするため生産性が
悪いという欠点あり、生産性を上げるために、成形温度
を上げ、ゲルコートなしでの成形品が考えられるが、耐
クラック性、耐煮沸性及び外観不良という問題が発生す
る。
【0003】また不飽和ポリエステル樹脂の成形材料、
特にSMC、BMCは高温で成形しても耐クラック性が
良く、生産性が優れる特長がある。一方これらの成形材
料では多量な顔料と、低収縮剤を使用しているため、透
明感の良い成形品は製造できにくく、顔料の低減した場
合には白化が目立ち耐煮沸性が悪く、低収縮剤を減量す
るとクラックが発生する欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、加熱加圧成
形法によって、ゲルコート法の様な高級透明感を有し、
耐煮沸性、耐熱性に優れる成形品を得ることができ、高
温成形時の耐クラック性の改善された成形用不飽和ポリ
エステル樹脂組成物及びそれを用いる成形品を目的とす
る。
【0005】本発明は、これらの課題を特定の不飽和ポ
リエステル樹脂及び充填剤を組み合わせて用いるによ
り、耐クラック性に優れ、しかも透明感、耐煮沸性、耐
熱性に優れる成形品を加熱加圧成形方法で得られる樹脂
組成物を見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(A)
水素化ビスフェノールAを20〜70モル%、ネオペンチ
ルグライコール30〜80モル%とからなる多価アルコ
ール成分と、不飽和二塩基酸またはその無水物35〜6
5モル%、芳香族二塩基酸又はその無水物35〜65モル
%を含有する酸成分を必須分とする不飽和ポリエステ
ル、(B)重合性不飽和単量体、(C)充填剤とからな
ること、好ましくは、(A)/(B)が50〜90/5
0〜10(重量比)である人工大理石用途、住設機器用
途の成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物、及びそれを
用いることを特徴とする人工大理石用途、住設機器用途
成形品を提供するものである。 (構成) 本発明における、不飽和ポリエステル(A)は、α,β
ー不飽和二塩基酸又はその酸無水物、芳香族飽和二塩基
酸又はその酸無水物と多価アルコール類とを不活性ガス
気流中で150〜250℃の温度範囲で縮合反応し、好
ましくは酸価5〜40の範囲のもので、多価アルコール
中に水素化ビスフェノールA20〜70モル%、ネオペン
チルグライコール30〜80モル%と酸成分としてα,
β−不飽和二塩基酸又はその酸無水物が35〜65モル
%、芳香族二塩基酸又はその無水物35〜65モル%の
範囲の量で用いて得られるものである。
【0007】α,βエチレン性不飽和ポリエステル
(A)を得るための必須成分の1つである多価アルコー
ル中の水素化ビスフェノールAの量が20モル%より少な
いと、高温成形時クラックが発生し耐煮沸性試験におい
ても悪くなる。反対に水素化ビスフェノールAが70モル
%より多いと、高温での溶融粘度が高く、スチレンモノ
マーとの相容性が悪くなる。また酸成分としてα,β−
不飽和二塩基酸及びその酸無水物の量が35モル%より少
なければ耐クラック性は良好であるが、耐煮沸性及び成
形品の光沢性が悪いし、又、65モル%より多いと成形時
にクラックが発生し、成形品が得られない。
【0008】α、β−エチレン性不飽和ポリエステル
(A)を得るための多価アルコールとしては、水素化ビ
スフェノールA以外に、併用できるものとして例えば、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、1−3ブタン
ジオール、1-4ブタンジオール、2メチルプロパン−
1−3ジオール、ネオペンチルグリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、1,5−ペ
ンタンジオール、1−6ヘキサンジオール、ビスフェノ
ールA、エチレングリコールカーボネート、2,2−ジ
−(4−ビロキシプロポキシジフェニル )プロパン等
が挙げられ、水素化ビスフェノール以外についてもこれ
らの単独或は併用して使用される。その他に開始剤にエ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のオキサイ
ド類の付加した化合物も同様に使用できる。
【0009】上記のα、β−不飽和二塩基酸叉は酸無水
物としては、例えばマレイン酸、無水マレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロルマレイン酸及
び、これらのエステル等が挙げられる。
【0010】α、β−不飽和二塩基酸又はその酸無水物
以外の芳香族飽和二塩基酸叉はその酸無水物としては、
フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラ
ヒドロ無水フタル酸、ハロゲン化無水フタル酸及びこれ
らのエステル等があり、脂肪族或は脂環族飽和二塩基酸
としてはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、
ヒバチン酸、アゼライン酸、グルタル酸、ヘキサヒドロ
無水フタル酸及び、これらのエステル等があり、それぞ
れ単独或は併用して使用される。
【0011】重合性不飽和単量体(B)としては、例え
ばスチレン、ビニルトルエン、メチルスチレン、ラメチ
ルスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ビニ
ルナフタレン、エチルビニルエーテル、メチルビニー
ル、ケトンメチルアクリレート、エチルアクリレート、
エチルアクリレート、メチルメタクリレート、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、グリシジルメタアクリ
レート等のビニル化合物及びジアリルフタレート、ジア
リルフマレート、ジアリルサクシネート、トリアリルシ
アヌレート等のアクリル化合物などの不飽和ポリエステ
ルやビニルエステル樹脂と架橋可能なビニル単量体或は
ビニルオリゴマー等が挙げられ単独或は併用して用いら
れるが、一般的には、スチレン単量体が使用される。
【0012】これらの組成比は、重合性単量体(B)を
10〜50重量部とα、β−エチレン性不飽和ポリエス
テル(A)50〜90重量部とを相互溶解して、不飽和
ポリエステル樹脂組成物を得ることができる。(A)成
分が90より多いつまり(B)成分が10より少ないと
該樹脂がアンダーキュアー又は未硬化となり耐クラック
性、耐煮沸性に劣るものとなり、又(A)成分が50よ
り少ない、又は(B)成分が50より多いと発熱収縮率
が大となりクラックが発生し、外観も低下、耐煮沸性も
低下する。
【0013】本発明に用いられる充填剤(C)として
は、炭酸カルシウム、クレー、アルミナ、粉硅石粉、タ
ルク、硫酸バリウム、シリカパウダー、ガラス粉、ガラ
スビーズ、マイカ、砕石粉、水酸化アルミニウム、石英
粉、セルロース系の充填剤が挙げられ、なかでも硬化時
の成形品の透明感を向上させ半透明とするには、ガラス
粉、水酸化アルミニウム、硫酸バリウムが好ましい。
【0014】充填剤の添加量は、不飽和ポリエステル樹
脂100重量部に対して通常50〜400重量部の割合
で用いることができ、好ましくは100〜300重量部
で、充填剤の粒径としては60μ(ミクロン)以下のものが
好ましい。
【0015】硬化触媒としては、不飽和ポリエステル樹
脂に作用するもので例えば、アゾイソブチロニトリルの
ようなアゾ化合物、ターシャリーブチルパーベンゾエー
ト、ターシャリパーオクトエート、ベンゾイルパーオキ
サイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド、ターシャリパーオキシー2ーエチルヘ
キサネート、ターシャリブチルパーオキシイソプロピ
ル、カーボネイト、等の有機過酸化物等を挙げることが
でき、不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して通
常0.3〜3重量部の範囲で用いることができる。
【0016】樹脂組成物は、上記以外に必要に応じて本
発明の効果を阻害しない範囲の、各種内部離型剤、増粘
剤、繊維状補強材、着色剤等を加えてもよい。内部離型
剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛等の如き
高級脂肪酸や、高級脂肪酸エステル、アルキルリン酸、
エステル等の従来公知のものを挙げることができ、不飽
和ポリエステル樹脂100重量部に対して通常0.5〜
5重量部の割合で用いることができる。
【0017】増粘剤としては、不飽和ポリエステルの有
するカルボキシル基、水酸基やエステル結合合等と化学
的結合して線状、又は一部交叉結合を生じせしめて分子
量を増大させ、不飽和ポリエステル樹脂を増粘させる性
質を有するもので、例えばトルエンジイソシアネ−トの
如きジイソシアネート類、アルミニウムイソプロポキシ
ド、チタンテトラブトラブトキシの如き金属アルコキシ
ド類、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ベリウ
ムの如き2価金属の酸化物、水酸化カルシウムの如き2
価金属の水酸化物を挙げることができる。増粘剤の使用
量は不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して通常
0.02〜0.5重量部である。そして必要ならば水の
如き極性の強い物質を増粘助剤として少量使用すること
ができる。
【0018】繊維強化材としては、ー般的にはガラス繊
維が挙げられるが、その他に、ビニロン、ポリエステ
ル、フエノール等の有機繊維、アスベスト、カーボンフ
アイバーなども挙げられる。好ましい繊維強化材の繊維
の長さは、25mm以下のものである。
【0019】本発明の樹脂組成物は、好ましくは成形材
料、例えばシートモールディングコンパウンド(SM
C)、バルクモールディングコンパウンド(BMC)と
して使用されるが、特に好ましくはBMCとして使用さ
れる。製造方法としては、上記各成分をニーダー、デス
ハー、プラネタリーミキサー等の混練機で、好ましくは
常温又は30〜40℃で混練し、混練物を例えばブロッ
ク状、又はシート状に増粘させた後、好ましくは常温又
は40〜50℃で熟成させ、ついで好ましくは100〜
170℃に加熱された金型に充填し、圧力50〜100
Kg/Cm2に加圧して、厚さ1mmに対して30秒〜120
秒で硬化させればよい。
【0020】本発明の成形用とは、加熱加圧成形時の耐
クラック性、耐煮沸性、透明感、半透明性に優れる成形
品を得ることができるので、好ましくは人工大理石用
途、住設機器用途を挙げられる。
【0021】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。
【0022】
【実施例】実施例1 水素化ビスフェノールA 432g(50モル%)、ネオ
ペンチルグライコール191(50モル%)イソフタル酸
300g(50モル%)をコンデンサーを有する2リットルフ
ラスコに仕込み、不活性ガス雰囲気下、攪拌しながら、
210℃にて酸価10迄反応し、150℃迄冷却後、無
水マレイン酸177g(50モル%)を仕込み、再び21
0℃にて、酸価25迄反応し、1000gの不飽和ポリ
エステルを得た。得られた不飽和ポリエステル65重量
部、スチレンモノマー35重量及び、ハイドロキノン
0.02重量部を混合して相互溶解し、不飽和ポリエス
テル樹脂(イ)を得た。
【0023】この樹脂(イ)の粘度は気泡粘度Z3でS
PIゲルタイムは15分であった。この不飽和ポリエス
テル樹脂(イ)を100重量部、ガラスパウダーM−1
0S(日本フェロー(株))250重量部、パーブチルO
(日本油脂(株))1重量部、ステアリン酸亜鉛 2.0重
量部、酸マグネシウム 2.0重量部、繊維長6mmガ
ラス繊維 20重量部をニーダーで混練、30〜40℃
で24時間熟成しブロック状成形材料を得た。
【0024】この成形材料を、二人槽用の浴槽金型(製
品厚み8mm)にてチャージ重量40kgを入れ、成形
温度120℃〜130℃、圧力65kg/cm2硬化時
間10分の成形条件で成形した。
【0025】その結果、クラックの無い、半透明の浴槽
成形品が得られた。その成形品を90℃ 300時間の
片面煮沸試験の結果、△E 3.5(色差計)で変色が少
なく、ブリスターも発生しなかった。
【0026】実施例2 実施例1と同様の方法で水素化ビスフェノールA281
g(30モル%)ネオペンチルグライコール289g(7
0モル%)、イソフタル酸 388g(60モル%)で1段
目反応酸価7迄反応し、次いで無水マレイン酸 153
g(40モル%)を仕込、210℃で酸価30迄反応し、
無色透明の10008gの不飽和ポリエステルを得た。
【0027】得られた不飽和ポリエステル65重量部、
スチレンモノマー 35重量部、及びハイドロキノン
0.02部を混練、相互溶解し不飽和ポリエステル樹脂
(ロ)を得た。この樹脂の気泡計粘度はZ6、SPIゲ
ルタイム13分であった。この樹脂(ロ)を用いて実施
例1と同様な組成にて、成形材料を作り加熱成形したと
ころクラック歪のない半透明な成形品を得た。耐煮沸試
験の結果90℃×300時間で△E2.0で変色が少な
く、ブリスターも発生しなかった。
【0028】実施例3 実施例1と同様に水素化ビスフェノールA 50モル%、
ネオペンチルグリコール50モル%イソフタル酸 60モル
%で、1段目反応を酸価5迄反応し、次に無水マレイン
酸40モル%の組成比で酸価27迄反応し、無色透明な不
飽和ポリエステル樹脂を得た。この不飽和ポリエステル
65重量部、スチレンモノマー35重量部、及びハイド
ロキル0.02重量部を混合し相互溶解し、不飽和ポリ
エステル樹脂(ハ)を得た。
【0029】この樹脂(ハ)の気泡計粘度はZ4でSP
Iゲルタイムは17分であった。この樹脂(ハ)を用い
て実施例1と同様な組成で成形材料を作り加熱成形した
ところ、クラック、歪のない半透明の成形品を得た。9
0℃×300時間の耐煮沸試験の結果△E2.5で変色
が少なくブリスターの発生も見られなかった。
【0030】実施例4 実施例1と同様に1段目に水素化ビスフエノール20モ
ル%、ネオペンチルグリコ−ル80モル%、イソフタル
酸50モル%で酸5まで反応し、2段目にフマル酸5
0モルを仕込み酸価26の不飽和ポリエステルを得た。
この不飽和ポリエステル65重量部、スチレンモノマー
35重量部及びハイドロキノン0、02重量部を混合し
相互溶解し気泡粘度X,SPIゲルタイム16分の不飽
和ポリエステル樹脂(ニ)を得た。この樹脂(ニ)を用
いて実施例1と同様な組成で成形材料を作り、加熱成形
したところクラツクのない半透明の成形品を得た。90
℃、300時間の耐煮沸試験の結果△ 3.2で変色は少
なくブリスターの発生も見られなかった。
【0031】実施例5 実施例1で得られた不飽和ポリエステル樹脂(イ)10
0重量部を用いて、繊維長6mmガラス繊維20重量
部、パーブチルO1重量部、ステアリン酸亜鉛2.0重
量部をニーダーで混練し、30〜35℃で24時間熟成
しブロツク状の成形材料を得た。以下は実施例1と同様
にして、加熱成形した結果クラツクのない半透明の成形
品を得た。耐煮沸性試験の結果△Eは3.7で変色は少
なく、ブリスターの発生もみられなかった。
【0032】実施例6 実施例1で補強材として1mmのミルドフアイバー20重
量部を使用する以外は同様にして成形材料を作り加熱成
形したところ、クラツクはなく成形品は半透明であり耐
煮沸試験は△Eは2.5であり変色は少なく、ブリスタ
ーの発生も見られなかった。
【0033】実施例7 実施例1で充填剤として炭酸カルシウムNS−200
(日東粉化(株))を使う以外は同様にして成形材料を
作り加熱成形したところ、成形品は不透明であつたが、
クラツクはなく耐煮沸試験は△E1.8であり変色が少
なくブリスターも少なかった。
【0034】比較例1 ネオペンチルグライコール 383g(73.3モル%)プ
ロピレングライコール100g(26.7モル%)、マレイ
ン酸 191g(50モル%)、イソフタル酸409g
(50モル%)を実施例1と同様に反応し、1段目の酸価
を5迄反応し、無色透明な不飽和ポリエステルを得た。
この不飽和ポリエステル65重量部、スチレンモノマー
35重量部及びハイドロキノン0.02重量部を混合
し、相互溶解し不飽和ポリエステル樹脂(ホ)を得た。
【0035】この樹脂の気泡粘度計による粘度はZでS
PIゲルタイムは17分であった。この不飽和ポリエス
テル樹脂(V)を用いる以外は実施例1と同様な方法に
て加熱成形した結果、クラックが発生し製品が割れた。
耐煮沸性試験では、90℃300時間△E9.2と変色
が大きく白化した。
【0036】比較例2 実施例1と同様の2段反応法で、水素化ビフェノールA
6.6モル%ネオペンチルグライコール73モル%、ロピ
レングライコール13.4モル%、無水マレイン酸50 モル
%、イソフタル酸50モル%の組成で酸価25の不飽和ポ
リエステルを得た。この不飽和ポリエステル65部、ス
チレンモノマー35部及びハイドロキノン0.02部を
混合し、相互溶解して不飽和ポリエステル(IV)を得
た。この樹脂の気泡計粘度はZ4、SPIゲルタイムは
12分あった。この不飽和ポリエステル樹脂(ヘ)を用
いる以外は、実施例1と同様な方法で成形材料を作り加
熱成形したが、クラックが発生し製品が割れた。耐煮沸
試験の結果、90℃ 300時間で△E12.2で変色が
大きく白化した。
【0037】比較例3 マレイン酸66.7モル%、イソフタル酸33.3モル%、ネ
オペンチルグリコール60モル%、水素化ビスフェノール
40モル%の組成以外は実施例1と同様の2段反応にて、
酸価25の不飽和ポリエステルを得た。
【0038】この不飽和ポリエステル65重量部、スチ
レンモノマー35重量部をハイドロキノン0.02部を
混合し、相互溶解し、不飽和ポリエステル樹脂(ト)を
得た。この樹脂の気泡計粘度はZー6、SPIゲルタイ
ムは17分であった。
【0039】実施例1と同様にして成形材料を得て、加
熱成形した結果、クラックが発生し製品が割れた。しか
し製品は半透明で耐煮沸試験90℃×300時間で△E
3.2で変色は少なく、ブリスターは発生しなかった。
【0040】比較例4 無水マレイン酸 50モル%、イソフタル酸50モル%、プ
ロピレングリコール20モル%、水素化ビスフェノール8
0モル%の組成以外は実施例1と同様の2段反応にて、酸
価25の不飽和ポリエステルを得た。
【0041】この不飽和ポリエステル65重量部、スチ
レンモノマー35重量部、ハイドロキノン0.02重量
部を混合したが、高温での不飽和ポリエステルの溶融粘
度が高く、スチレンモノマーとの相溶性が悪く、不飽和
ポリエステル樹脂を得られなかった。
【0042】比較例5 比較例4の不飽和ポリエステル50重量%にスチレンモ
ノマー50重量%を加えて、不飽和ポリエステル樹脂を
得た。 比較例6 水素化ビスフェノールAを80モル%とネオペンチルグ
リコール20モル%とからなる他は実施例1と同様にし
て、不飽和ポリエステルを得たが、スチレンモノマーと
の相溶性が悪く不飽和ポリエステル樹脂をえられなかっ
た。 比較例7 比較例6の不飽和ポリエステル50重量%にスチレンモ
ノマー50重量%を加えて、不飽和ポリエステル樹脂を
得た。 比較例8 水素化ビスフェノールAを10モル%とネオペンチルグ
リコール90モル%とからなる他は実施例1と同様にし
て、不飽和ポリエステル樹脂を得た。上記実施例及び比
較例の成形品について評価した結果を表1に示した。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明は、成形材料として加熱加圧成形
時の耐クラック性、耐煮沸性、透明感、半透明性に優れ
る成形品を得ることができるので、人工大理石用途、住
設機器用途の成形品、例えば浴槽、カウンター、テーブ
ルトツプ、床、壁、ビル内装、洗面台など形状のいかん
にかかわらず高級感のある成形品を提供できる。
フロントページの続き (72)発明者 川崎 洋子 大阪府岸和田市西之内町367 (72)発明者 小森 晃 大阪府枚方市大垣内町1−3−18 (56)参考文献 特開 昭52−141890(JP,A) 特開 昭56−15503(JP,A) 特開 平3−50257(JP,A) 特開 平1−161009(JP,A) 特開 昭63−144156(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 299/04 C08L 67/00 - 67/06 C08G 63/52

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)水素化ビスフェノールAを20〜7
    0モル%、ネオペンチルグリコール30〜80モル%と
    からなる多価アルコール成分と不飽和二塩基酸またはそ
    の無水物35〜65モル%、芳香族二塩基酸又はその無
    水物35〜65モル%を含有する酸成分を必須成分とす
    る不飽和ポリエステル (B)重合性不飽和単量体 (C)充填剤 とからなることを特徴とする人工大理石用途、住設機器
    用途の成形用不飽和ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(A)/(B)が、50〜90/50〜1
    0(重量比)である請求項1の不飽和ポリエステル樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】請求項1の不飽和ポリエステル樹脂組成物
    を用いることを特徴とする人工大理石用途、住設機器用
    途の成形品。
JP15038991A 1991-06-21 1991-06-21 不飽和ポリエステル樹脂組成物及びそれを用いる成形品 Ceased JP3421952B2 (ja)

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