JP3421245B2 - 発熱抵抗体式空気流量測定装置 - Google Patents
発熱抵抗体式空気流量測定装置Info
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Description
て空気流量を計測する装置に係り、特に自動車用内燃機
関の空燃比制御に好適な空気流量測定装置に関する。
種に発熱抵抗体式の流量測定装置があり、従来から良く
知られている。この発熱抵抗体式の流量測定装置は、電
熱加熱されている発熱抵抗体を流量を測定すべき流体中
に設置し、発熱抵抗体から流体により奪われる熱量が流
体速度の関数になることを利用して流速を検出し、流量
を測定するものである。
には、以下に説明する利点があるため、近年、自動車用
エンジン(内燃機関)の空燃比制御のための吸入空気流量
測定用として広く使われている。まず、この発熱抵抗体
式の流量測定装置によれば、質量流量が直接計測でき、
このため、大気圧や温度に対する補正が不要になるとい
う利点がある。
は、流量と検出信号の関係が、低流量領域では急激に変
化し、高流量領域になるに従って緩やかに変化するとい
う非線形特性をもち、このため、誤差率を変えることな
く広い計測範囲が得られ、且つ、低流量時で微少な流量
変化を示すときでも、AD変換の分解能に見合った大き
な出力電圧の変化量が得られるため、エンジンのアイド
ル回転数の安定した制御に極めて有利であるという利点
がある。
式の流量測定装置では、出力を直線化する補正処理が必
要になり、このため、従来技術では、例えば図11に示
すように、流量検出部3から出力される流量信号Vをエ
ンジンコントロールユニット2に供給し、ここで直線化
処理し、必要に応じてフィルタで平均化処理して空気流
量Qを表わすデータを得るようにしていた。
は、この空気流量Qを表わすデータを用い、図示されて
いるように、スロットルバルブ開度、エンジン回転数な
どの他のパラメータも考慮してエンジンの燃料噴射量を
計算し、これにより図示してないエンジンの空燃比を制
御するようになっている。ここで、流量検出部3は、発
熱抵抗体3aを検出素子とするもので、この発熱抵抗体
3aは、図示のように、エンジンの吸気管などの空気通
路A内に、吸入空気流AFに晒されるようにして、配置
されている。
装置には、図12に示すように、エンジンの吸気脈動に
より吸気菅内に発生する逆流の影響を補正するようにし
た従来技術がある。この図12の従来技術では、図示の
ように、本来の発熱抵抗体3aに加えて、逆流検出用の
発熱抵抗体3bを備えた流量検出部30を用い、これに
より、逆流補正が与えられた空気流量Qを表わすデータ
が得られるようにしていた。
ては、例えば特開平8−94406号公報の記載を挙げ
ることができる。
信号の直線化処理に加えてフィルタによる平均化処理を
付加したことによる検出精度の低下について配慮がされ
ておらず、以下に説明するような問題があった。
たように、利点と課題がいくつか有る。利点としては、
直接、質量流量が計測でき、大気圧や温度の変化に対し
て補正を加える必要が無いことであり、流量と出力電圧
の関係が低流量で急激で高流量が緩やかな非線形性な特
性をもつので、エンジンのアイドル流量時などの低流量
時の微少な流量変化でも、AD変換分解能に見合った出
力電圧の変化量が得られるため、アイドル回転数の安定
性に役立つことである。
誤差の原因になる点がある。これは、流量と出力電圧の
関係が直線的でないため、エンジンの回転脈動などによ
り、流量の平均値に対して出力電圧の平均値が低下して
しまうために生じる現象である。この現象は、特にエン
ジン制御上では空燃比を高める(燃料が少なくなる)よう
に作用するため、出力の低下をもたらしてしまう。
て説明する。図13と図14は、図11に示した従来技
術による発熱抵抗体式流量測定装置の脈動振幅と発熱抵
抗体の検出電圧の関係を示したものである。これらの図
は、横軸に空気流量Qをとり、縦軸には発熱抵抗体3a
による検出信号の電圧値Vをとった特性図であり、ここ
で、図13はエンジンコントロールユニット2でハード
フィルタによる平均化処理を行なわない場合の特性図
で、図14はハードフィルタ等を使って平均化処理を行
った場合の特性図である。
ルブの開閉に伴って脈動するため、検出されてくる空気
流量も、図示のように脈動している。そして、発熱抵抗
体3aの温度は、この空気流量の変化に対してほぼ忠実
に応答するため、検出信号も図示の如く脈動してしま
う。
する検出信号の電圧値特性は、図示のように非線形特性
を示すため、空気流量Q本来の平均値に対して、検出信
号Vでは、その平均値が低下してしまうことになり、こ
れが発熱抵抗体の非線形と脈動振幅により生じる計測誤
差となってしまうのである。
ずれが生じたとしても、発熱抵抗体が応答遅れ無しに吸
気脈動を検出し、それが逐次、空気流量に換算でき、平
均化したとすれば、上記のような平均値の低下は生じな
いようにできる筈である。しかし、発熱抵抗体により応
答遅れ無しに吸気脈動が検出できたとしても、これを逐
次空気流量に換算することは極めて困難で、実用上ほと
んどできない。
置が自動車のエンジンルームで使用されるため、点火ノ
イズや吸気流れ自体の乱れにより誤差が生じたり、エン
ジンコントロールユニットの信号処理能力の関係で、計
算タスクに負荷が掛り過ぎになってしまうためである。
気流量測定装置の出力電圧をエンジンコントロールユニ
ット2のADコンバータに入力する際に、上記したよう
に、ハードフィルタを用いて平均化している。なお、こ
のハードフィルタとしては、通例、1〜20ms程度の
時定数の抵抗とコンデンサからなるフィルタが用いられ
ている。
ィルタを用いた場合の特性で、ハードフィルタは、出力
電圧値の平均値自体は変えずに、振幅が小さくなるよう
に作用するため、検出値をそのまま空気流量に換算する
と、換算空気流量の平均値も低下してしまうという誤差
が生じて、図13の場合とは違った結果になってしま
い、この場合は、いくらADコンバータが高速にサンプ
リングしたとしても、流量検出値に誤差が生じてしま
う。
に、2個の発熱抵抗体を用い、これにより吸気管内に発
生する空気の逆流を計測し、逆流分を補正することによ
り、精度を上げるようにした流量測定装置を用いる場合
が多くなっているが、しかし、この場合には、僅かな逆
流が生じても出力電圧の変化量が大きくなってしまうた
め、出力電圧の平均値化により過剰な逆流量の補正が与
えられてしまう。
に行い、逐次、直線化処理(リニアライズ)を行えば回避
可能であるが、そのためには、少なくとも1ms程度の
サンプリング速度で処理する必要があり、このため、エ
ンジンコントロールユニットに、他のセンサ等では要求
し得ないサンプリングスピードや演算処理等の高負荷を
要求してしまう。
では、図示のように、空気流量Q=0のときの出力電圧
Vmを境にして、それ以上は順流によるものとし、それ
以下は逆流であるとして検出する方式であるが、この場
合、図11の従来技術と同じく、ハードフィルタを用い
ずに出力値を逐次空気流量換算したときの特性は図15
に示すようになり、このときには、出力電圧値の平均値
で見る限りは、図12の場合以上に過大な計測誤差が生
じてしまうが、逐次空気流量に換算した後では計測値に
誤差は生じない。
図16に示すように、計測誤差が残るだけでなく逆流の
検出が不可能となってしまい、逆流検出としての本来の
機能を損なう結果となってしまう。以上のとおり、発熱
抵抗体式空気流量測定装置が有する非線形特性には一長
一短があり、現段階では利点だけの活用は困難であり、
これの解決が課題となっている。
定装置が有する利点が充分に活用でき、エンジンの制御
に適用して、高精度の制御が得られるようにした発熱抵
抗式空気流量測定装置を提供することにある。
に設置した発熱抵抗体を用いて空気流量を計測する流量
検出部を備えた発熱抵抗体式空気流量測定装置におい
て、前記流量検出部から出力される非線形特性の流量信
号を入力とする線形化回路と、該線形化回路から出力さ
れる信号を入力とするフィルタ回路と、該フィルタ回路
から出力される信号を入力とし、当該信号を前記線形化
回路の特性とは反対の非線形特性により処理する非線形
変換回路とを設け、該非線形変換回路の出力を流量検出
信号として取り出すことにより、非線形特性の流量信号
を一旦線形特性化した後で平均化処理が与えられるよう
に構成すると共に、前記流量検出部が、2個の発熱抵抗
体を備え、逆流を検出するようにした流量検出部で構成
され、前記フィルタ回路により、逆流が含まれている流
量信号の波形の平均値を変えずに逆流分を含まない流量
信号が得られるまで脈動振幅が抑えられるようにして達
成される。
気流量測定装置について、図示の実施形態により詳細に
説明する。
置の動作原理について説明する。図8は、発熱抵抗体式
空気流量測定装置の一例における流量検出部3の回路図
で、この検出部3は、大きく分けてブリッジ回路とフィ
ードバック回路から成り立っている。
置した発熱抵抗体3aと、同じく配置された吸入空気温
度補償用の感温抵抗体3b、それにブリッジ形成用の抵
抗3c、3dとで構成されている。次に、フィードバッ
ク回路は、オペアンプOP1とトランジスタTrで構成
されている。
回路から不平衡電圧を検出し、この電圧によりトランジ
スタTrを介してブリッジ回路に供給されている電流を
制御し、これによりフィードバックが働くようにしてい
る。このフィードバックにより、発熱抵抗体3aと感温
抵抗体3bの間に一定の温度差が保たれるように、発熱
抵抗体3aに流れる加熱電流Ihが制御され、この結
果、加熱電流Ihは空気流量に応じて変化することにな
る。
は発熱抵抗体3aから奪われる熱量が多いため、加熱電
流Ihか多く流され、流速が遅いときは発熱抵抗体3a
から奪われる熱量が少ないため、加熱電流Ihは少なく
流されることになり、この結果、加熱電流Ihの値が、
吸入空気流AFの流量に比例して得られるのであり、そ
こで、この加熱電流Ihを抵抗3cにより電圧に変換
し、空気流量Qを表わす出力信号Vとして取り出すので
ある。
一例を、空気通路の上流側からみた正面図で、図10
は、その側断面図であり、従って、図9は、図10の左
側から見た図になる。これらの図に示されている空気流
量計は、空気通路Aの一部を形成している管路部材20
と、回路基板21を内蔵させたハウジング部材22、非
導電性材料で作られた支柱部材23と、この支柱部材2
3と一体に形成されている副空気通路部材24を主要な
構成部材としている。
電材料の線材からなる2本の支持体25が、回路基板2
1と電気的に接続された状態で設けてあり、これに発熱
抵抗体3aと感温抵抗体3bが取付けてあり、これによ
り、管路部材20を除いた部分で、一体のモジュールと
して空気流量計が形成されるようになっている。
体3bとしては、ガラスやセラミック、シリコンなどの
基板面上に白金、タングステンなどの薄膜、又は厚膜を
形成し、これを発熱抵抗体と感温抵抗体として用いるよ
うにしても良い。例えば、シリコンを用いてダイヤフラ
ムを形成し、その上に発熱抵抗体を配置してやれば良
い。
あり、この孔26から副空気通路部材24が内部に挿入
された状態で、ハウジング部材22がネジ27により管
路部材20に取付けられ、これにより管路部材20内を
主空気通路28とし、副空気通路部材24内を副空気通
路29とする空気流量計としての使用状態にされる。こ
のとき、管路部材20の孔26にはOリングなどのシー
ル部材31を設け、気密性が保たれるようにしている。
に、まず参考例について、図1により説明する。図1に
おいて、1は発熱抵抗式空気流量測定装置の全体を表わ
す。そして、この発熱抵抗式空気流量測定装置1におい
て、4は線形化回路で、5はフィルタ回路、そして6は
非線形変換回路であり、その他の構成は、図11で説明
した従来技術と同じである。なお、発熱抵抗式空気流量
測定装置1を構成する主要な回路は、図9と図10に示
した回路基板21に搭載してある。
に、2段の乗算回路で構成され、発熱抵抗体3aから出
力される流量信号Vを入力し、この流量信号Vが有する
特性、すなわち空気流量Qに対して非線形な特性を、空
気流量に対して直線的な特性に変換する働きをする。
と空気流量Qの関係は、流量信号Vの4乗がほぼ空気流
量Qに比例することが知られている。従って、乗算回路
を2段通すことにより、ほぼ直線化することができ、直
線化された流量信号V1を出力することができる。
程度の時定数を持つようにした、抵抗とコンデンサから
なるCRハードフィルタで構成され、流量信号V1の平
均値自体は変えずに振幅を抑える働きをし、これにより
平均化された流量信号V2を出力する。
うに、1個のオペアンプと2個の乗算回路で構成され、
フィルタ回路5から出力される流量信号V2を入力し、
それを所定の非線形特性、すなわち線形化回路4の特性
とは反対の非線形特性により処理し、線形化回路4で直
線化されている流量信号V2を、直線化される前の元の
特性と同じく、非線形特性を持った流量信号V3に変換
する働きをする。
は、2段の乗算回路を通した入力信号を、オペアンプに
より、入力信号から減算することにより、線形化回路4
の特性とは反対の非線形特性が与えられるようにしたも
ので、図示のように、オペアンプの入力非反転入力に信
号Vin=V2をX、このオペアンプの出力をX1、1段
目の乗算回路の出力をX2、2段目のオペアンプの出力
をX3とすると、これらは以下の関係になる。
乗根特性を持った非線形変換回路6が得られることにな
る。
流量信号V3を取込み、従来技術と同じく、この流量信
号V3を直線化して空気流量Qとし、その他、スロット
ルバルブ開度信号やエンジン回転数信号なども入力し、
これらの信号に基づいて、エンジンの燃焼を最適な状態
にするのに必要な燃料噴射量を演算し、それを燃料噴射
量信号としてエンジンの燃料噴射弁に供給する働きをす
る。
る。まず、この参考例では、流量検出部3から出力され
る流量信号Vを直線化回路4により直線化処理し、ハー
ドフィルタからなるフィルタ回路5で平均化処理し、流
量信号V2を得ている。
は、何れの場合も、発熱抵抗体から得られた出力電圧値
をハードフィルタにより平均処理し、その後、空気流量
に換算しているため生じる誤差であり、従って、この参
考例のように、高速な応答特性を持つ発熱抵抗体3aの
検出信号を、まず線形化回路4で線形化処理し、その後
でフィルタ回路5により平均化した場合には、上記の従
来技術で説明した誤差は生じなくなる。
誤差だけを問題にしているのであれば、流量検出部3の
出力を線形化回路4で線形化処理し、フィルタ回路5に
より平均化するだけで良い筈である。しかし、このまま
では、今度は、以下に説明する課題が生じてしまうこと
になり、このため、この参考例では、図示のように、さ
らに非線形変換回路6を設けているのである。すなわ
ち、ここで問題になるのが、アイドル回転数等の低流量
時におけるADコンバータの入力分解能である。
が、エンジンコントロールユニット2内に設けてあり、
取込んだ流量信号をディジタル信号に変換する働きをす
るものであるが、自動車用に用いられるADコンバータ
は通常10ビットの入力分解能を持つものが使用されて
おり、この場合、入力電圧のフルスケールに対して10
24分割になる。一方、通常自動車用のマイコンで処理
する入力電圧は、通常、0.0V〜5.12Vであり、こ
の場合、最小分解能は約5mVになる。
示すような非線形特性Nのままにしておいたとすると、
例えば空気流量QがΔQ変化した場合の出力電圧の変化
量はΔVN となり、充分に大きな変化として与えられる
ので、この場合、分解能の点からは特に問題はない。な
お、これが発熱抵抗式空気流量測定装置の大きな特長の
一であることは、既に説明した通りである。
した場合、つまり線形化回路4とフィルタ回路5を設け
ただけの場合には、同じΔQの流量変化に対する検出信
号の電圧変化量はΔVL になり、非線形のときの変化Δ
VN に比して、はるかに小さな値になってしまう。
あるときで、空気流量が1%変化した場合の出力電圧の
変化量についてみると、図2の非線形特性Nの場合には
約5mVの検出電圧変化が得られ、この場合、10ビッ
トのAD分解能をもつものであれば充分に空気流量の変
化として捉えられ、エンジン制御に反映させることがで
きる。
る変化量は約1mVでしかなく、微少な空気流量の変化
は、捉えられなくなってしまい、この結果、エンジン制
御に適用した場合、アイドル回転数の安定性悪化につな
がってしまうのである。
換回路6を設け、これにより、線形化回路4から出力さ
れる線形特性Lの流量信号V2を非線形処理し、線形化
回路4で線形化処理される前と同じく非線形特性Nをも
つ流量信号V3に戻してからエンジンコントロールユニ
ット2に入力するようにしたのである。
発熱抵抗体3aの脈動振幅による出力の低下現象を充分
に防止することができ、エンジンコントロールユニット
2でのAD分解能低下の虞れも確実に無くすことができ
る。また、エンジンコントロールユニット2側におい
て、高速でADサンプリングを行なう必要性が無くな
り、演算処理の負荷を軽くしても計測空気流量の誤差が
大きくなる虞れも無くなる。
求める際、発熱抵抗体式空気流量測定装置から得られた
出力信号を、エンジンコントロールユニット内で逐次、
空気流量に変換する処理が必要であったが、この参考例
では、発熱抵抗体式空気流量測定装置の出力電圧の平均
値から空気流量を算出することが可能となる。
ントロールユニットでは、ADコンバータで処理する前
に、エンジン制御上許される範囲で大きな時定数のハー
ドフィルタを掛けることができることになり、エンジン
コントロールユニット2の負荷を大幅に低減することが
できる。
によるノイズに強く、ノイズによる誤差の発生を充分に
抑えることができることになり、エンジンを高精度で制
御することができる。何故なら、自動車のエンジン制御
に適用した場合、空気流量検出部からコントロールユニ
ットに空気流量信号を送る際、他の機器によるノイズな
どを考慮すると、流量に対して非線形特性の信号のまま
でインターフェイスをとった方が、S/Nの観点から
は、かなり有利になるからである。
る。図3は、本発明の一実施形態で、基本的には図1の
参考例と同じであるが、流量検出部3が2個の発熱抵抗
体3a、3bを備え、それらの間での熱の授受を利用し
て逆流を検出し、補正する方式の流量検出部30を用い
た場合のものであり、検出形式としては、図12に示し
た従来技術と同じである。
0の出力特性は図4に示すように出力電圧のしきい値で
あるVmを境にして順流と逆流の出力範囲が別れてしま
うようになっており、このため前記したエンジンのアイ
ドル回転数付近の微少な空気流量変化ΔQに対する出力
電圧の変化量ΔVは、図5に示した逆流検知をしない検
出部3での変化量ΔVと比した場合、かなり小さくなっ
てしまい、このままでは、やはりアイドル回転数の不安
定化の原因となってしまう。
抵抗体3a、3bによる流量検出部30の出力である流
量信号V'を線形化回路40で線形化した後、フィルタ
回路50により、逆流が含まれている流量信号V1'の
波形の平均値を変えずに、逆流分を含まない信号V2'
が得られるまで脈動振幅を抑えている。このように、逆
流を含まない脈動波形にしている結果、図4に示すよう
に、ある電圧Vmを境にして順逆の出力電圧範囲に分け
る必要性が無くなり、非線形変換回路60で非線形特性
に変換する際、図5に示すように、順流だけ考慮した出
力範囲に変換できること入力なる。
上記図1に示した参考例と同じ効果が期待できるのは勿
論、エンジン制御に適用して、既に説明したADコンバ
ータ入力分解能の低下に伴うアイドル回転数の不安定現
象を回避し、更に逆流による計測誤差も充分に低減する
ことができる。
熱抵抗体式空気流量測定装置1から出力される流量信号
V3、V3'は、何れも非線形特性の信号になってい
て、図11と図12に示した従来技術における流量信号
Vと、見掛け上は同じ信号になっている。
エンジン制御に適用する際、従来技術による発熱抵抗体
式空気流量測定装置と同じに扱うことができ、適用すべ
きエンジンコントロールユニットに対して、従来技術に
よる発熱抵抗体式空気流量測定装置と充分な互換性を持
たせることができる。
線形特性と、エンジンの吸気脈動により生じる出力電圧
の低下を抑えることができ、かつ、エンジンコントロー
ルユニットに取り込む際のAD分解能が向上できること
になり、この結果、エンジン制御に適用して、そのアイ
ドル回転数領域など、低流量域でも精度の良い制御を容
易に安定して得ることができる。
ブロック図である。
ル流量における線形特性と非線形特性の分解能を説明す
るための特性図である。
一実施形態を示すブロック図である。
びフィルタによる計測誤差を説明するための特性図であ
る。
による計測誤差を説明するための特性図である。
を示すブロック図である。
一例を示すブロック図である。
を示す回路図である。
を示す正面図である。
例を示す側断面図である。
置の一例を示すブロック図である。
空気流量測定装置の一例を示すブロック図である。
タによる計測誤差を説明するための特性図である。
タによる計測誤差を説明するための特性図である。
と脈動振幅及びフィルタによる計測誤差を説明するため
の特性図である。
と脈動振幅及びフィルタによる計測誤差を説明するため
の特性図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 空気流通路に設置した発熱抵抗体を用い
て空気流量を計測する流量検出部を備えた発熱抵抗体式
空気流量測定装置において、 前記流量検出部から出力される非線形特性の流量信号を
入力とする線形化回路と、 該線形化回路から出力される信号を入力とするフィルタ
回路と、 該フィルタ回路から出力される信号を入力とし、当該信
号を前記線形化回路の特性とは反対の非線形特性により
処理する非線形変換回路とを設け、 該非線形変換回路の出力を流量検出信号として取り出す
ことにより、非線形特性の流量信号を一旦線形特性化し
た後で平均化処理が与えられるように構成すると共に、 前記流量検出部が、2個の発熱抵抗体を備え、逆流を検
出するようにした流量検出部で構成され、 前記フィルタ回路により、逆流が含まれている流量信号
の波形の平均値を変えずに逆流分を含まない流量信号が
得られるまで脈動振幅が抑えられる ように構成したこと
を特徴とする発熱抵抗体式空気流量測定装置。 - 【請求項2】 請求項1の発明において、前記非線形変換回路が、流量信号の低流量域では傾斜が
大で、高流量域では傾斜が緩やかな非線形に変換する回
路 で構成されていることを特徴とする発熱抵抗体式空気
流量測定装置。
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