JP3416628B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents
半導体集積回路装置Info
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-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D30/00—Field-effect transistors [FET]
- H10D30/60—Insulated-gate field-effect transistors [IGFET]
- H10D30/67—Thin-film transistors [TFT]
- H10D30/6704—Thin-film transistors [TFT] having supplementary regions or layers in the thin films or in the insulated bulk substrates for controlling properties of the device
- H10D30/6708—Thin-film transistors [TFT] having supplementary regions or layers in the thin films or in the insulated bulk substrates for controlling properties of the device for preventing the kink effect or the snapback effect, e.g. discharging the minority carriers of the channel region for preventing bipolar effect
- H10D30/6711—Thin-film transistors [TFT] having supplementary regions or layers in the thin films or in the insulated bulk substrates for controlling properties of the device for preventing the kink effect or the snapback effect, e.g. discharging the minority carriers of the channel region for preventing bipolar effect by using electrodes contacting the supplementary regions or layers
-
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K19/00—Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
- H03K19/0008—Arrangements for reducing power consumption
- H03K19/0016—Arrangements for reducing power consumption by using a control or a clock signal, e.g. in order to apply power supply
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D62/00—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers
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-
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D86/00—Integrated devices formed in or on insulating or conducting substrates, e.g. formed in silicon-on-insulator [SOI] substrates or on stainless steel or glass substrates
- H10D86/201—Integrated devices formed in or on insulating or conducting substrates, e.g. formed in silicon-on-insulator [SOI] substrates or on stainless steel or glass substrates the substrates comprising an insulating layer on a semiconductor body, e.g. SOI
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SOI基板を用い
た半導体集積回路装置に関し、特に、ボディコンタクト
部を有するMOS型トランジスタを含む半導体集積回路
装置に関する。
た半導体集積回路装置に関し、特に、ボディコンタクト
部を有するMOS型トランジスタを含む半導体集積回路
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、MOS型トランジスタからなる論
理回路を含む半導体集積回路装置の分野において、微細
化による高速化及び低消費電力化が急速に進展してい
る。しかしながら、高速化を実現するために微細化を進
めると、MOS型トランジスタにリーク電流が発生し易
くなり、低消費電力化と逆行してしまう。この高速化と
低消費電力化との、いわゆるトレードオフの関係がます
ます顕著となり、この問題の解決が困難となってきてい
る。
理回路を含む半導体集積回路装置の分野において、微細
化による高速化及び低消費電力化が急速に進展してい
る。しかしながら、高速化を実現するために微細化を進
めると、MOS型トランジスタにリーク電流が発生し易
くなり、低消費電力化と逆行してしまう。この高速化と
低消費電力化との、いわゆるトレードオフの関係がます
ます顕著となり、この問題の解決が困難となってきてい
る。
【0003】従来、高速化及び低消費電力化を実現する
方法の1つとして、図6に示すようなMTCMOS(M
ulti−Threshold CMOS)回路があ
る。
方法の1つとして、図6に示すようなMTCMOS(M
ulti−Threshold CMOS)回路があ
る。
【0004】図6に示すように、従来のMTCMOS回
路は、低しきい値トランジスタ151を含む論理回路1
60と、電源電位VDDを供給する電源線161と、高し
きい値トランジスタ152を介して論理回路部160に
内部電源電位VD1を供給する内部電源線162と、接地
電位Vssを論理回路部160に供給する接地電源線16
3とを有している。
路は、低しきい値トランジスタ151を含む論理回路1
60と、電源電位VDDを供給する電源線161と、高し
きい値トランジスタ152を介して論理回路部160に
内部電源電位VD1を供給する内部電源線162と、接地
電位Vssを論理回路部160に供給する接地電源線16
3とを有している。
【0005】前記のように構成されたMTCMOS回路
は、比較的小型の低しきい値トランジスタ151を装置
の動作時にのみ動作させることにより高速化を実現して
いる。一方、待機時には、高しきい値トランジスタ15
2をオフ状態として、待機電流を抑制することにより、
低消費電力化を実現している。このように、低しきい値
トランジスタ151における高速性の長所を生かしなが
ら、リーク電流が多いという短所を高しきい値トランジ
スタ155によって補う構成である。
は、比較的小型の低しきい値トランジスタ151を装置
の動作時にのみ動作させることにより高速化を実現して
いる。一方、待機時には、高しきい値トランジスタ15
2をオフ状態として、待機電流を抑制することにより、
低消費電力化を実現している。このように、低しきい値
トランジスタ151における高速性の長所を生かしなが
ら、リーク電流が多いという短所を高しきい値トランジ
スタ155によって補う構成である。
【0006】図7(a)は低しきい値トランジスタ15
1の断面構成を示し、図7(b)は高しきい値トランジ
スタ152の断面構成を示している。
1の断面構成を示し、図7(b)は高しきい値トランジ
スタ152の断面構成を示している。
【0007】低しきい値トランジスタ151は、図7
(a)に示すように、シリコンからなる半導体基板20
1におけるシャロートレンチ領域(以下、STI領域と
記す。)202により絶縁されたn型ウエル201a上
に形成されている。n型ウエル201a上にはゲート電
極203が形成され、該n型ウエル201aにおけるゲ
ート長方向側の領域にはソース領域204及びドレイン
領域205が形成されている。n型ウエル201aにお
けるゲート電極203の下側に形成されたチャネル領域
は低しきい値制御注入層206により形成されている。
また、n型ウエル201aとコンタクト部ウエル201
bとは互いの下部が接合され、コンタクト部ウエル20
1bは基板コンタクト電極207によりその電位を制御
されている。
(a)に示すように、シリコンからなる半導体基板20
1におけるシャロートレンチ領域(以下、STI領域と
記す。)202により絶縁されたn型ウエル201a上
に形成されている。n型ウエル201a上にはゲート電
極203が形成され、該n型ウエル201aにおけるゲ
ート長方向側の領域にはソース領域204及びドレイン
領域205が形成されている。n型ウエル201aにお
けるゲート電極203の下側に形成されたチャネル領域
は低しきい値制御注入層206により形成されている。
また、n型ウエル201aとコンタクト部ウエル201
bとは互いの下部が接合され、コンタクト部ウエル20
1bは基板コンタクト電極207によりその電位を制御
されている。
【0008】また、図7(b)に示すように、高しきい
値トランジスタ152は、シリコンからなる半導体基板
201におけるSTI領域202により絶縁されたn型
ウエル201c上に形成されている。n型ウエル201
c上にはゲート電極213が形成され、該n型ウエル2
01cにおけるゲート長方向側の領域にはソース領域2
14及びドレイン領域215が形成されている。n型ウ
エル201cにおけるゲート電極203の下側に形成さ
れたチャネル領域は高しきい値制御注入層216により
形成されている。また、n型ウエル201cとコンタク
ト部ウエル201dとは互いの下部が接合され、コンタ
クト部ウエル201dは基板コンタクト電極217によ
りその電位を制御されている。
値トランジスタ152は、シリコンからなる半導体基板
201におけるSTI領域202により絶縁されたn型
ウエル201c上に形成されている。n型ウエル201
c上にはゲート電極213が形成され、該n型ウエル2
01cにおけるゲート長方向側の領域にはソース領域2
14及びドレイン領域215が形成されている。n型ウ
エル201cにおけるゲート電極203の下側に形成さ
れたチャネル領域は高しきい値制御注入層216により
形成されている。また、n型ウエル201cとコンタク
ト部ウエル201dとは互いの下部が接合され、コンタ
クト部ウエル201dは基板コンタクト電極217によ
りその電位を制御されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のMTCMOS回路は、互いにしきい値電圧が異なる
低しきい値トランジスタ151及び高しきい値トランジ
スタ152の2種類のトランジスタを設ける必要が有
り、例えば、低しきい値制御注入層206と高しきい値
制御注入層216とは、それぞれのトランジスタごとに
マスクを形成して不純物の注入を行なわなくてはなら
ず、コストが増加するという問題がある。
来のMTCMOS回路は、互いにしきい値電圧が異なる
低しきい値トランジスタ151及び高しきい値トランジ
スタ152の2種類のトランジスタを設ける必要が有
り、例えば、低しきい値制御注入層206と高しきい値
制御注入層216とは、それぞれのトランジスタごとに
マスクを形成して不純物の注入を行なわなくてはなら
ず、コストが増加するという問題がある。
【0010】その上、一層の高速化を達成するために、
SOI基板を用いたMTCMOS回路の研究及び開発が
進められてきており、SOI基板を用いる場合には、さ
らにコストが増大することになる。
SOI基板を用いたMTCMOS回路の研究及び開発が
進められてきており、SOI基板を用いる場合には、さ
らにコストが増大することになる。
【0011】また、高しきい値トランジスタ152は、
動作時に低しきい値トランジスタ151よりも抵抗が高
いため、電圧降下が発生しやすくなる。そのため、論理
回路部160の電源電位である内部電源電位VD1が電源
電位VDDよりも低くなってしまい、論理回路部160の
低しきい値トランジスタ151の動作速度が低下すると
いう問題もある。
動作時に低しきい値トランジスタ151よりも抵抗が高
いため、電圧降下が発生しやすくなる。そのため、論理
回路部160の電源電位である内部電源電位VD1が電源
電位VDDよりも低くなってしまい、論理回路部160の
低しきい値トランジスタ151の動作速度が低下すると
いう問題もある。
【0012】本発明は、前記従来の問題に鑑み、SOI
基板を用いた半導体集積回路装置において、注入工程を
分けることなく異なるしきい値を持つトランジスタを形
成できるようにすると共に、高速化と低消費電力化とを
両立できるようにすることを目的とする。
基板を用いた半導体集積回路装置において、注入工程を
分けることなく異なるしきい値を持つトランジスタを形
成できるようにすると共に、高速化と低消費電力化とを
両立できるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、半導体集積回路装置を、論理回路部と該
論理回路部の動作を規制するスイッチトランジスタをS
OI基板に設け、該スイッチトランジスタをボディコン
タクト部を有する部分空乏型のMOS型トランジスタと
する。この場合に、スイッチトランジスタと論理回路部
のトランジスタとは、一度のイオン注入工程で同一の不
純物濃度のしきい値制御注入層を形成する。ここで、ボ
ディコンタクト部とは、トランジスタの活性領域の電位
を固定するための領域をいう。
め、本発明は、半導体集積回路装置を、論理回路部と該
論理回路部の動作を規制するスイッチトランジスタをS
OI基板に設け、該スイッチトランジスタをボディコン
タクト部を有する部分空乏型のMOS型トランジスタと
する。この場合に、スイッチトランジスタと論理回路部
のトランジスタとは、一度のイオン注入工程で同一の不
純物濃度のしきい値制御注入層を形成する。ここで、ボ
ディコンタクト部とは、トランジスタの活性領域の電位
を固定するための領域をいう。
【0014】本発明に係るスイッチトランジスタは、ボ
ディコンタクト部をフローティング状態とすると、しき
い値電圧は論理回路部のトランジスタと同等となり、ま
た、ボディコンタクト部に所定の電圧を印加すると、し
きい値電圧の絶対値が大きくなる。このとき、論理回路
部のトランジスタはボディコンタクト部を持たないか、
持っていてもフローティング状態とする。これにより、
チャネル領域の濃度が同一のトランジスタであっても、
スイッチングトランジスタは高しきい値となり、論理回
路部のトランジスタはスイッチングトランジスタよりも
低いしきい値のトランジスタとなる。
ディコンタクト部をフローティング状態とすると、しき
い値電圧は論理回路部のトランジスタと同等となり、ま
た、ボディコンタクト部に所定の電圧を印加すると、し
きい値電圧の絶対値が大きくなる。このとき、論理回路
部のトランジスタはボディコンタクト部を持たないか、
持っていてもフローティング状態とする。これにより、
チャネル領域の濃度が同一のトランジスタであっても、
スイッチングトランジスタは高しきい値となり、論理回
路部のトランジスタはスイッチングトランジスタよりも
低いしきい値のトランジスタとなる。
【0015】このように、しきい値制御用のイオン注入
工程を一度の工程で形成されていても、スイッチトラン
ジスタをボディコンタクト部を持つ部分空乏型トランジ
スタとし、該ボディコンタクト部に所定の電圧を印加す
ることにより、スイッチトランジスタのみ高しきい値ト
ランジスタとしたり低しきい値トランジスタとしたりす
ることができる。
工程を一度の工程で形成されていても、スイッチトラン
ジスタをボディコンタクト部を持つ部分空乏型トランジ
スタとし、該ボディコンタクト部に所定の電圧を印加す
ることにより、スイッチトランジスタのみ高しきい値ト
ランジスタとしたり低しきい値トランジスタとしたりす
ることができる。
【0016】 具体的に、本発明に係る第1の半導体集
積回路装置は、SOI基板上に形成されたトランジスタ
を含む論理回路部と、SOI基板上に形成され論理回路
部のオンオフ状態を規制するスイッチトランジスタであ
って、ボディコンタクト部を有する部分空乏型トランジ
スタとを備え、部分空乏型トランジスタのしきい値電圧
は、論理回路部の動作時であってボディコンタクト部に
電位が印加されていない場合には、論理回路部のトラン
ジスタのしきい値電圧とほぼ同等であり、論理回路部の
待機時であってボディコンタクト部に電位が印加されて
いる場合には、論理回路部のトランジスタのしきい値電
圧よりも高い。
積回路装置は、SOI基板上に形成されたトランジスタ
を含む論理回路部と、SOI基板上に形成され論理回路
部のオンオフ状態を規制するスイッチトランジスタであ
って、ボディコンタクト部を有する部分空乏型トランジ
スタとを備え、部分空乏型トランジスタのしきい値電圧
は、論理回路部の動作時であってボディコンタクト部に
電位が印加されていない場合には、論理回路部のトラン
ジスタのしきい値電圧とほぼ同等であり、論理回路部の
待機時であってボディコンタクト部に電位が印加されて
いる場合には、論理回路部のトランジスタのしきい値電
圧よりも高い。
【0017】第1の半導体集積回路装置によると、部分
空乏型トランジスタのしきい値電圧は、ボディコンタク
ト部に電位が印加されていない場合には、論理回路部の
トランジスタのしきい値電圧とほぼ同等であり、ボディ
コンタクト部に電位が印加されている場合には、論理回
路部のトランジスタのしきい値電圧よりも高いため、半
導体集積回路装置を形成する際には、スイッチトランジ
スタと論理回路部を構成するトランジスタとのしきい値
制御用のイオン注入工程を一度の工程で行なえるので、
製造コストを抑えることができる。その上、半導体集積
回路装置を使用する際には、スイッチトランジスタのボ
ディコンタクト部に電位を印加すると、該スイッチトラ
ンジスタは論理回路部のトランジスタよりも高いしきい
値電圧を得られるため、例えばMTCMOS回路を作製
すれば、高速化及び低消費電力化とを両立できる。
空乏型トランジスタのしきい値電圧は、ボディコンタク
ト部に電位が印加されていない場合には、論理回路部の
トランジスタのしきい値電圧とほぼ同等であり、ボディ
コンタクト部に電位が印加されている場合には、論理回
路部のトランジスタのしきい値電圧よりも高いため、半
導体集積回路装置を形成する際には、スイッチトランジ
スタと論理回路部を構成するトランジスタとのしきい値
制御用のイオン注入工程を一度の工程で行なえるので、
製造コストを抑えることができる。その上、半導体集積
回路装置を使用する際には、スイッチトランジスタのボ
ディコンタクト部に電位を印加すると、該スイッチトラ
ンジスタは論理回路部のトランジスタよりも高いしきい
値電圧を得られるため、例えばMTCMOS回路を作製
すれば、高速化及び低消費電力化とを両立できる。
【0018】本発明に係る第2の半導体集積回路装置
は、SOI基板上に形成されたトランジスタを含む論理
回路部と、SOI基板上に形成され、論理回路部のオン
オフ状態を規制するスイッチトランジスタであって、ボ
ディコンタクト部を有する部分空乏型トランジスタと、
ボディコンタクト部に所定の電位を印加する電源供給手
段とを備え、部分空乏型トランジスタのしきい値電圧
は、電源供給手段からボディコンタクト部に電位が印加
されていない場合には、論理回路部のトランジスタのし
きい値電圧とほぼ同等であり、電源供給手段からボディ
コンタクト部に電位が印加されている場合には、論理回
路部のトランジスタのしきい値電圧よりも高く、電源供
給手段は、論理回路部の待機時にはボディコンタクト部
に所定の電位を供給し、論理回路部の動作時にはボディ
コンタクト部をフローティング状態とする。
は、SOI基板上に形成されたトランジスタを含む論理
回路部と、SOI基板上に形成され、論理回路部のオン
オフ状態を規制するスイッチトランジスタであって、ボ
ディコンタクト部を有する部分空乏型トランジスタと、
ボディコンタクト部に所定の電位を印加する電源供給手
段とを備え、部分空乏型トランジスタのしきい値電圧
は、電源供給手段からボディコンタクト部に電位が印加
されていない場合には、論理回路部のトランジスタのし
きい値電圧とほぼ同等であり、電源供給手段からボディ
コンタクト部に電位が印加されている場合には、論理回
路部のトランジスタのしきい値電圧よりも高く、電源供
給手段は、論理回路部の待機時にはボディコンタクト部
に所定の電位を供給し、論理回路部の動作時にはボディ
コンタクト部をフローティング状態とする。
【0019】第2の半導体集積回路装置によると、本発
明の第1の半導体集積回路装置と同等の効果を得られる
上に、ボディコンタクト部に所定の電位を供給する電源
供給手段は、論理回路部の待機時にはボディコンタクト
部に所定の電位を供給するため、スイッチトランジスタ
が高しきい値となり、論理回路部のトランジスタのリー
ク電流を防止できる。また、電源供給手段は、論理回路
部の動作時にはボディコンタクト部をフローティング状
態とするため、スイッチトランジスタが低しきい値とな
るので、スイッチトランジスタによる電圧降下を抑制で
き、論理回路部の動作の低下を防止することができる。
明の第1の半導体集積回路装置と同等の効果を得られる
上に、ボディコンタクト部に所定の電位を供給する電源
供給手段は、論理回路部の待機時にはボディコンタクト
部に所定の電位を供給するため、スイッチトランジスタ
が高しきい値となり、論理回路部のトランジスタのリー
ク電流を防止できる。また、電源供給手段は、論理回路
部の動作時にはボディコンタクト部をフローティング状
態とするため、スイッチトランジスタが低しきい値とな
るので、スイッチトランジスタによる電圧降下を抑制で
き、論理回路部の動作の低下を防止することができる。
【0020】第1又は第2の半導体集積回路装置におい
て、部分空乏型トランジスタが、SOI基板に形成され
た活性領域と該活性領域の上を跨ぐように形成されたゲ
ート電極とを有し、ボディコンタクト部は、活性領域に
おけるゲート電極の下側部分がゲート幅方向に引き出さ
れてなる引き出し部に形成されていることが好ましい。
このようにすると、トランジスタの特性変動、特に、し
きい値電圧の変動を引き起こさず且つ最小の面積で確実
にボディコンタクトを取ることができる。
て、部分空乏型トランジスタが、SOI基板に形成され
た活性領域と該活性領域の上を跨ぐように形成されたゲ
ート電極とを有し、ボディコンタクト部は、活性領域に
おけるゲート電極の下側部分がゲート幅方向に引き出さ
れてなる引き出し部に形成されていることが好ましい。
このようにすると、トランジスタの特性変動、特に、し
きい値電圧の変動を引き起こさず且つ最小の面積で確実
にボディコンタクトを取ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係るスイッチトラ
ンジスタの特徴である、SOI基板に設けたボディコン
タクト部付きの部分空乏型MOS型トランジスタ(MO
SFET)が、該ボディコンタクト部に所定の電位、例
えば接地電位を印加した場合に、フローティングとした
場合と比べてしきい値電圧が高くなる現象を説明する。
ンジスタの特徴である、SOI基板に設けたボディコン
タクト部付きの部分空乏型MOS型トランジスタ(MO
SFET)が、該ボディコンタクト部に所定の電位、例
えば接地電位を印加した場合に、フローティングとした
場合と比べてしきい値電圧が高くなる現象を説明する。
【0022】図1は本発明に係る半導体集積回路装置に
おけるSOI基板に形成されたMOSFETの断面構成
を示している。
おけるSOI基板に形成されたMOSFETの断面構成
を示している。
【0023】図1に示すように、上部シリコン層11A
と下部シリコン層11Bと、その間に埋め込まれてなる
埋め込み(BOX)酸化膜12とからなるSOI基板1
0には、上部シリコン層11AのSTI領域13に区画
されてなる活性領域にNチャネルMOSFET形成領域
1とPチャネルMOSFET形成領域2とが形成されて
いる。
と下部シリコン層11Bと、その間に埋め込まれてなる
埋め込み(BOX)酸化膜12とからなるSOI基板1
0には、上部シリコン層11AのSTI領域13に区画
されてなる活性領域にNチャネルMOSFET形成領域
1とPチャネルMOSFET形成領域2とが形成されて
いる。
【0024】上部シリコン層11AにおけるNチャネル
MOSFET形成領域1には、Nチャネル用P型ウエル
14を挟んで、N型ソース領域15及びN型ドレイン領
域16が形成されている。Nチャネル用P型ウエル14
の上には、側面に側壁絶縁膜18が設けられたゲート電
極19がゲート絶縁膜17を介して形成されている。ま
た、Nチャネル用P型ウエル14におけるゲート絶縁膜
17の下側の領域には、N型ソース領域15及びN型ド
レイン領域16からそれぞれ内側に延びるLDD領域に
挟まれたP型のしきい値制御注入層20が形成されてい
る。
MOSFET形成領域1には、Nチャネル用P型ウエル
14を挟んで、N型ソース領域15及びN型ドレイン領
域16が形成されている。Nチャネル用P型ウエル14
の上には、側面に側壁絶縁膜18が設けられたゲート電
極19がゲート絶縁膜17を介して形成されている。ま
た、Nチャネル用P型ウエル14におけるゲート絶縁膜
17の下側の領域には、N型ソース領域15及びN型ド
レイン領域16からそれぞれ内側に延びるLDD領域に
挟まれたP型のしきい値制御注入層20が形成されてい
る。
【0025】また、N型ソース領域15、N型ドレイン
領域16及びゲート電極19の表面上には、例えばコバ
ルトやニッケル等からなる金属シリサイド層21が抵抗
及びコンタクト抵抗の低減のために形成されている。
領域16及びゲート電極19の表面上には、例えばコバ
ルトやニッケル等からなる金属シリサイド層21が抵抗
及びコンタクト抵抗の低減のために形成されている。
【0026】一方、上部シリコン層11AにおけるPチ
ャネルMOSFET形成領域2には、Pチャネル用N型
ウエル24を挟んで、P型ソース領域25及びP型ドレ
イン領域26が形成されている。Pチャネル用N型ウエ
ル24の上には、側面に側壁絶縁膜18が設けられたゲ
ート電極29がゲート絶縁膜17を介して成されてい
る。また、Pチャネル用N型ウエル24におけるゲート
絶縁膜17の下側の領域には、P型ソース領域25及び
P型ドレイン領域26からそれぞれ内側に延びるLDD
領域に挟まれたN型のしきい値制御注入層30が形成さ
れている。
ャネルMOSFET形成領域2には、Pチャネル用N型
ウエル24を挟んで、P型ソース領域25及びP型ドレ
イン領域26が形成されている。Pチャネル用N型ウエ
ル24の上には、側面に側壁絶縁膜18が設けられたゲ
ート電極29がゲート絶縁膜17を介して成されてい
る。また、Pチャネル用N型ウエル24におけるゲート
絶縁膜17の下側の領域には、P型ソース領域25及び
P型ドレイン領域26からそれぞれ内側に延びるLDD
領域に挟まれたN型のしきい値制御注入層30が形成さ
れている。
【0027】図1に示すように、N型ソース領域15、
N型ドレイン領域16、P型ソース領域25及びP型ド
レイン領域16は、その底部がいずれもBOX酸化膜1
2と接しているため、各トランジスタの寄生容量が低減
でき、高速動作が可能なトランジスタとなる。ここで、
NチャネルMOSFET及びPチャネルMOSFETは
共に部分空乏型トランジスタである。
N型ドレイン領域16、P型ソース領域25及びP型ド
レイン領域16は、その底部がいずれもBOX酸化膜1
2と接しているため、各トランジスタの寄生容量が低減
でき、高速動作が可能なトランジスタとなる。ここで、
NチャネルMOSFET及びPチャネルMOSFETは
共に部分空乏型トランジスタである。
【0028】ところで、NチャネルMOSFETのN型
ソース領域15、N型ドレイン領域16及びゲート電極
19、並びにPチャネルMOSFETのP型ソース領域
25、P型ドレイン領域16及びゲート電極29に対し
てそれぞれ所定の電圧を印加して、それぞれの電位を固
定したとしても、NチャネルMOSFETのNチャネル
用P型ウエル14及びPチャネルMOSFETのPチャ
ネル用N型ウエル24の電位は、STI領域13とBO
X酸化膜12によって絶縁分離されており、完全にフロ
ーティング状態となっている。このため、Nチャネル用
P型ウエル14におけるN型ドレイン領域16の近傍で
は正孔が蓄積され、Pチャネル用N型ウエル24におけ
るP型ドレイン領域26の近傍では電子が蓄積される。
これらの各キャリアがある程度蓄積されると、Nチャネ
ル用P型ウエル14には正電圧が印加されたようにな
り、また、Pチャネル用N型ウエル24には負電圧が印
加されたようになり、いずれのトランジスタにも、その
しきい値電圧が低下する、いわゆるボディフローティン
グ効果現象が発生する。
ソース領域15、N型ドレイン領域16及びゲート電極
19、並びにPチャネルMOSFETのP型ソース領域
25、P型ドレイン領域16及びゲート電極29に対し
てそれぞれ所定の電圧を印加して、それぞれの電位を固
定したとしても、NチャネルMOSFETのNチャネル
用P型ウエル14及びPチャネルMOSFETのPチャ
ネル用N型ウエル24の電位は、STI領域13とBO
X酸化膜12によって絶縁分離されており、完全にフロ
ーティング状態となっている。このため、Nチャネル用
P型ウエル14におけるN型ドレイン領域16の近傍で
は正孔が蓄積され、Pチャネル用N型ウエル24におけ
るP型ドレイン領域26の近傍では電子が蓄積される。
これらの各キャリアがある程度蓄積されると、Nチャネ
ル用P型ウエル14には正電圧が印加されたようにな
り、また、Pチャネル用N型ウエル24には負電圧が印
加されたようになり、いずれのトランジスタにも、その
しきい値電圧が低下する、いわゆるボディフローティン
グ効果現象が発生する。
【0029】次に、このしきい値電圧を低下させるボデ
ィフローティング効果の発生を防止するためのトランジ
スタの構成を図2に基づいて説明する。
ィフローティング効果の発生を防止するためのトランジ
スタの構成を図2に基づいて説明する。
【0030】図2は本発明の半導体集積回路装置におけ
るSOI基板に形成されたMOSFETの平面構成を示
している。
るSOI基板に形成されたMOSFETの平面構成を示
している。
【0031】図2に示すように、SOI基板10には、
選択的に形成されたSTI領域13に囲まれてなる活性
領域40が形成されている。活性領域40の上には該活
性領域40を跨ぐようにゲート電極19が形成され、該
ゲート電極19のゲート幅方向の一方の端部には、ゲー
ト電極コンタクト部19aが設けられ、該ゲート電極コ
ンタクト部19aには、ゲートコンタクト41が形成さ
れている。
選択的に形成されたSTI領域13に囲まれてなる活性
領域40が形成されている。活性領域40の上には該活
性領域40を跨ぐようにゲート電極19が形成され、該
ゲート電極19のゲート幅方向の一方の端部には、ゲー
ト電極コンタクト部19aが設けられ、該ゲート電極コ
ンタクト部19aには、ゲートコンタクト41が形成さ
れている。
【0032】活性領域40には、ゲート電極19を挟ん
でソースコンタクト42及びドレインコンタクト43が
設けられているだけでなく、ゲート電極19の下側部分
がゲート幅方向のゲートコンタクト41と反対側の領域
に引き出されてなる引き出し部40aが設けられてお
り、該引き出し部40aにボディコンタクト44が形成
されて、引き出し部40aとボディコンタクト44とか
らボディコンタクト部45が構成されている。このボデ
ィコンタクト部45を所定の電位に固定することによ
り、ボディフローティング効果を抑制できる。
でソースコンタクト42及びドレインコンタクト43が
設けられているだけでなく、ゲート電極19の下側部分
がゲート幅方向のゲートコンタクト41と反対側の領域
に引き出されてなる引き出し部40aが設けられてお
り、該引き出し部40aにボディコンタクト44が形成
されて、引き出し部40aとボディコンタクト44とか
らボディコンタクト部45が構成されている。このボデ
ィコンタクト部45を所定の電位に固定することによ
り、ボディフローティング効果を抑制できる。
【0033】以下、ボディフローティング効果とその抑
制される様子を図3(a)及び図3(b)に示す実測値
を用いて説明する。
制される様子を図3(a)及び図3(b)に示す実測値
を用いて説明する。
【0034】図3(a)及び(b)はSOI基板を用い
た場合と通常のシリコン基板を用いた場合とのしきい値
電圧の変化を示し、(a)はNチャネルMOSFETを
示し、(b)はPチャネルMOSFETを示している。
た場合と通常のシリコン基板を用いた場合とのしきい値
電圧の変化を示し、(a)はNチャネルMOSFETを
示し、(b)はPチャネルMOSFETを示している。
【0035】まず、図3(a)のNチャネルMOSFE
Tを示すグラフにおいて、符号AL及びAHはSOI基
板に設けられた低しきい値トランジスタ及び高しきい値
トランジスタを示し、符号BL及びBHはシリコン基板
に設けられた低しきい値トランジスタ及び高しきい値ト
ランジスタを示している。このグラフから分かるよう
に、ボディコンタクト部45を例えば接地すると、SO
I基板の低しきい値トランジスタALのしきい値電圧は
0.33Vから0.60Vと大きくなり、高しきい値ト
ランジスタAHのしきい値電圧も0.53Vから0.7
9Vと、それぞれ0.3V程度大きくなる。
Tを示すグラフにおいて、符号AL及びAHはSOI基
板に設けられた低しきい値トランジスタ及び高しきい値
トランジスタを示し、符号BL及びBHはシリコン基板
に設けられた低しきい値トランジスタ及び高しきい値ト
ランジスタを示している。このグラフから分かるよう
に、ボディコンタクト部45を例えば接地すると、SO
I基板の低しきい値トランジスタALのしきい値電圧は
0.33Vから0.60Vと大きくなり、高しきい値ト
ランジスタAHのしきい値電圧も0.53Vから0.7
9Vと、それぞれ0.3V程度大きくなる。
【0036】次に、図3(b)のPチャネルMOSFE
Tを示すグラフにおいて、符号CL及びCHはSOI基
板に設けられた低しきい値トランジスタ及び高しきい値
トランジスタを示し、符号DL及びDHはシリコン基板
に設けられた低しきい値トランジスタ及び高しきい値ト
ランジスタを示している。例えば、ボディコンタクト部
45を接地すると、SOI基板の低しきい値トランジス
タCLのしきい値電圧は−0.34Vから−0.49V
と絶対値が大きくなり、高しきい値トランジスタCHの
しきい値電圧も−0.50Vから−0.77Vと、それ
ぞれ絶対値で0.2V程度大きくなる。
Tを示すグラフにおいて、符号CL及びCHはSOI基
板に設けられた低しきい値トランジスタ及び高しきい値
トランジスタを示し、符号DL及びDHはシリコン基板
に設けられた低しきい値トランジスタ及び高しきい値ト
ランジスタを示している。例えば、ボディコンタクト部
45を接地すると、SOI基板の低しきい値トランジス
タCLのしきい値電圧は−0.34Vから−0.49V
と絶対値が大きくなり、高しきい値トランジスタCHの
しきい値電圧も−0.50Vから−0.77Vと、それ
ぞれ絶対値で0.2V程度大きくなる。
【0037】一方、シリコン基板を用いた低しきい値ト
ランジスタBL、DL及び高しきい値トランジスタB
H、DHはいずれも、ボディコンタクトを接地してもし
なくてもしきい値電圧に変化が現われない。
ランジスタBL、DL及び高しきい値トランジスタB
H、DHはいずれも、ボディコンタクトを接地してもし
なくてもしきい値電圧に変化が現われない。
【0038】本発明はこのボディフローティング効果を
積極的に利用して半導体集積回路を構成することを特徴
としている。
積極的に利用して半導体集積回路を構成することを特徴
としている。
【0039】(第1の実施形態)以下、本発明の第1の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0040】図4(a)及び図4(b)は本発明の第1
の実施形態に係る半導体集積回路装置の一例のMTCM
OS回路であって、(a)は部分的な回路構成を示し、
(b)はMOSFETの断面構成を示している。
の実施形態に係る半導体集積回路装置の一例のMTCM
OS回路であって、(a)は部分的な回路構成を示し、
(b)はMOSFETの断面構成を示している。
【0041】図4(a)に示すように、第1の実施形態
に係るMTCMOS回路は、SOI基板上に形成され、
共に低しきい値トランジスタからなる演算用P型トラン
ジスタ51A及び演算用N型トランジスタ52を含む論
理回路60と、電源電位VDDを供給する電源線61と、
ボディコンタクト付き低しきい値P型トランジスタから
なるスイッチトランジスタ51Bを介して論理回路部6
0に内部電源電位VD1を供給する内部電源線62と、接
地電位Vssを論理回路部60に供給する接地電源線63
とを有している。ここで、演算用P型トランジスタ51
Aとスイッチトランジスタ51Bとは、構成が同一の部
分空乏型トランジスタであり、且つ、スイッチトランジ
スタ51Bのボディコンタクト部は接地(グランド)部
64と接続されている。
に係るMTCMOS回路は、SOI基板上に形成され、
共に低しきい値トランジスタからなる演算用P型トラン
ジスタ51A及び演算用N型トランジスタ52を含む論
理回路60と、電源電位VDDを供給する電源線61と、
ボディコンタクト付き低しきい値P型トランジスタから
なるスイッチトランジスタ51Bを介して論理回路部6
0に内部電源電位VD1を供給する内部電源線62と、接
地電位Vssを論理回路部60に供給する接地電源線63
とを有している。ここで、演算用P型トランジスタ51
Aとスイッチトランジスタ51Bとは、構成が同一の部
分空乏型トランジスタであり、且つ、スイッチトランジ
スタ51Bのボディコンタクト部は接地(グランド)部
64と接続されている。
【0042】さらに、P型トランジスタ51A、51B
は互いのしきい値電圧が同一であり、N型トランジスタ
52同士も互いのしきい値電圧が同一となるように形成
されている。
は互いのしきい値電圧が同一であり、N型トランジスタ
52同士も互いのしきい値電圧が同一となるように形成
されている。
【0043】次に、演算用P型トランジスタ51A及び
スイッチトランジスタ51Bの構成を図4(b)に示
す。
スイッチトランジスタ51Bの構成を図4(b)に示
す。
【0044】図4(b)に示すように、上部シリコン層
71Aと下部シリコン層71Bと、その間に埋め込まれ
てなるBOX酸化膜72とからなるSOI基板70に
は、上部シリコン層71AのSTI領域73に区画され
てなる活性領域にPチャネルMOSFETが形成されて
いる。
71Aと下部シリコン層71Bと、その間に埋め込まれ
てなるBOX酸化膜72とからなるSOI基板70に
は、上部シリコン層71AのSTI領域73に区画され
てなる活性領域にPチャネルMOSFETが形成されて
いる。
【0045】上部シリコン層71Aには、Pチャネル用
N型ウエル74を挟んで、P型ソース領域75及びP型
ドレイン領域76が形成されている。Pチャネル用N型
ウエル74の上には、側面に側壁絶縁膜78が設けられ
たゲート電極79がゲート絶縁膜77を介して形成され
ている。Pチャネル用N型ウエル74におけるゲート絶
縁膜77の下側の領域には、P型ソース領域75及びP
型ドレイン領域76からそれぞれ内側に延びるLDD領
域に挟まれたN型のしきい値制御注入層80が形成され
ている。
N型ウエル74を挟んで、P型ソース領域75及びP型
ドレイン領域76が形成されている。Pチャネル用N型
ウエル74の上には、側面に側壁絶縁膜78が設けられ
たゲート電極79がゲート絶縁膜77を介して形成され
ている。Pチャネル用N型ウエル74におけるゲート絶
縁膜77の下側の領域には、P型ソース領域75及びP
型ドレイン領域76からそれぞれ内側に延びるLDD領
域に挟まれたN型のしきい値制御注入層80が形成され
ている。
【0046】また、P型ソース領域75、P型ドレイン
領域76及びゲート電極79のシリコンの露出領域に
は、例えばコバルトやニッケル等からなる金属シリサイ
ド層81が抵抗及びコンタクト抵抗の低減を図るために
形成されている。
領域76及びゲート電極79のシリコンの露出領域に
は、例えばコバルトやニッケル等からなる金属シリサイ
ド層81が抵抗及びコンタクト抵抗の低減を図るために
形成されている。
【0047】このように、第1の実施形態に係るMOS
型トランジスタは、論理回路部60の演算用P型トラン
ジスタ51Aと、該論理回路部60のオンオフ状態を規
制するスイッチトランジスタ51Bの構成、特に、しき
い値制御注入層80を同一の構成とし、さらに、図4
(a)に示すように、スイッチトランジスタ51Bのボ
ディコンタクト部を接地部64に接続している。
型トランジスタは、論理回路部60の演算用P型トラン
ジスタ51Aと、該論理回路部60のオンオフ状態を規
制するスイッチトランジスタ51Bの構成、特に、しき
い値制御注入層80を同一の構成とし、さらに、図4
(a)に示すように、スイッチトランジスタ51Bのボ
ディコンタクト部を接地部64に接続している。
【0048】なお、スイッチトランジスタ51Bのボデ
ィコンタクト部の構成は図2に示したとおりである。ま
た、演算用P型トランジスタ51A及び演算用N型トラ
ンジスタ52にはボディコンタクト部を設けないほうが
好ましい。但し、これらのトランジスタ51A、52に
ボディコンタクト部を設けた場合には、該ボディコンタ
クト部をフローティング状態としておく。
ィコンタクト部の構成は図2に示したとおりである。ま
た、演算用P型トランジスタ51A及び演算用N型トラ
ンジスタ52にはボディコンタクト部を設けないほうが
好ましい。但し、これらのトランジスタ51A、52に
ボディコンタクト部を設けた場合には、該ボディコンタ
クト部をフローティング状態としておく。
【0049】以上説明したように、第1の実施形態によ
ると、論理回路部60の動作を規制するスイッチトラン
ジスタ51Aの構成をSOI基板70によるボディコン
タクト付き部分空乏型トランジスタとし、ボディコンタ
クトに接地電位を印加することにより、該スイッチトラ
ンジスタ51Aを、図3(b)に示したように、絶対値
で高いしきい値電圧のトランジスタとすることができる
ため、待機時のリーク電流を抑制できる。
ると、論理回路部60の動作を規制するスイッチトラン
ジスタ51Aの構成をSOI基板70によるボディコン
タクト付き部分空乏型トランジスタとし、ボディコンタ
クトに接地電位を印加することにより、該スイッチトラ
ンジスタ51Aを、図3(b)に示したように、絶対値
で高いしきい値電圧のトランジスタとすることができる
ため、待機時のリーク電流を抑制できる。
【0050】また、論理回路部60の演算用P型トラン
ジスタ51A及び演算用N型トランジスタ52をそれぞ
れボディコンタクト部を設けない構成とすることによ
り、しきい値電圧を低く且つ面積を小さくできると共
に、動作の高速化及び低消費電力化を実現することがで
きる。
ジスタ51A及び演算用N型トランジスタ52をそれぞ
れボディコンタクト部を設けない構成とすることによ
り、しきい値電圧を低く且つ面積を小さくできると共
に、動作の高速化及び低消費電力化を実現することがで
きる。
【0051】その上、図4(b)に示したように、低し
きい値の演算用P型トランジスタ51Aと、ボディコン
タクトにより高しきい値となるスイッチトランジスタ5
1Bとを同一のチャネル濃度で実現できるため、しきい
値制御注入層80を形成するイオン注入プロセスを一度
の注入工程で形成できる。その結果、製造工程が簡略化
されるので、高価なSOI基板を用いながらも、製造コ
ストを抑えることができる。
きい値の演算用P型トランジスタ51Aと、ボディコン
タクトにより高しきい値となるスイッチトランジスタ5
1Bとを同一のチャネル濃度で実現できるため、しきい
値制御注入層80を形成するイオン注入プロセスを一度
の注入工程で形成できる。その結果、製造工程が簡略化
されるので、高価なSOI基板を用いながらも、製造コ
ストを抑えることができる。
【0052】なお、第1の実施形態においては、半導体
集積回路装置の一例としてMTCMOS回路を挙げた
が、これに限られない。例えば、1つのSOI基板上に
複数の論理回路部、例えば、一の論理回路部と他の論理
回路部とを有する場合に、これら論理回路部同士の出力
データの伝送路上のスイッチ素子として、本実施形態に
係るボディコンタクト付き低しきい値トランジスタから
なるスイッチトランジスタ51Bを用いてもよい。
集積回路装置の一例としてMTCMOS回路を挙げた
が、これに限られない。例えば、1つのSOI基板上に
複数の論理回路部、例えば、一の論理回路部と他の論理
回路部とを有する場合に、これら論理回路部同士の出力
データの伝送路上のスイッチ素子として、本実施形態に
係るボディコンタクト付き低しきい値トランジスタから
なるスイッチトランジスタ51Bを用いてもよい。
【0053】また、本実施形態においては、製造時には
低しきい値トランジスタであって、ボディコンタクト部
に所定の電位を印加することにより高しきい値を得るス
イッチトランジスタ51BをP型MOSFETとした
が、N型MOSFETとしてもよい。この場合には、N
型のスイッチトランジスタと演算用N型トランジスタ5
2とを同一の構成とする。
低しきい値トランジスタであって、ボディコンタクト部
に所定の電位を印加することにより高しきい値を得るス
イッチトランジスタ51BをP型MOSFETとした
が、N型MOSFETとしてもよい。この場合には、N
型のスイッチトランジスタと演算用N型トランジスタ5
2とを同一の構成とする。
【0054】また、スイッチトランジスタ51Bのボデ
ィコンタクト部に印加する電位は接地電位Vssに限られ
ない。すなわち、Pチャネル用N型ウエル74とP型ド
レイン領域76とが逆方向バイアスとなるように印加す
れば良い。例えば、電源電位VDDが3.3V程度とする
と、その電位は、スイッチトランジスタ51BがNチャ
ネル型の場合には0V〜−5V程度とし、Pチャネル型
の場合には0V〜5V程度とすれば良い。
ィコンタクト部に印加する電位は接地電位Vssに限られ
ない。すなわち、Pチャネル用N型ウエル74とP型ド
レイン領域76とが逆方向バイアスとなるように印加す
れば良い。例えば、電源電位VDDが3.3V程度とする
と、その電位は、スイッチトランジスタ51BがNチャ
ネル型の場合には0V〜−5V程度とし、Pチャネル型
の場合には0V〜5V程度とすれば良い。
【0055】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0056】図5(a)及び図5(b)は本発明の第2
の実施形態に係る半導体集積回路装置の一例のMTCM
OS回路であって、(a)は部分的な回路構成を示し、
(b)はMOSFETの断面構成を示している。
の実施形態に係る半導体集積回路装置の一例のMTCM
OS回路であって、(a)は部分的な回路構成を示し、
(b)はMOSFETの断面構成を示している。
【0057】図5(a)に示すように、第2の実施形態
に係るMTCMOS回路は、SOI基板上に形成され、
共に低しきい値トランジスタからなる演算用P型トラン
ジスタ53A及び演算用N型トランジスタ54を含む論
理回路60と、電源電位VDDを供給する電源線61と、
ボディコンタクト付き低しきい値P型トランジスタから
なるスイッチトランジスタ53Bを介して論理回路部6
0に内部電源電位VD1を供給する内部電源線62と、接
地電位Vssを論理回路部60に供給する接地電源線63
とを有している。ここで、演算用P型トランジスタ53
Aとスイッチトランジスタ53Bとは、構成が同一の部
分空乏型トランジスタであり、且つ、スイッチトランジ
スタ53Bのボディコンタクト部はスイッチ65を介し
て電源供給手段としての電源装置66と接続されてい
る。さらに、P型トランジスタ53A、53Bは互いの
しきい値電圧が同一であり、N型トランジスタ54同士
も互いのしきい値電圧が同一となるように形成されてい
る。
に係るMTCMOS回路は、SOI基板上に形成され、
共に低しきい値トランジスタからなる演算用P型トラン
ジスタ53A及び演算用N型トランジスタ54を含む論
理回路60と、電源電位VDDを供給する電源線61と、
ボディコンタクト付き低しきい値P型トランジスタから
なるスイッチトランジスタ53Bを介して論理回路部6
0に内部電源電位VD1を供給する内部電源線62と、接
地電位Vssを論理回路部60に供給する接地電源線63
とを有している。ここで、演算用P型トランジスタ53
Aとスイッチトランジスタ53Bとは、構成が同一の部
分空乏型トランジスタであり、且つ、スイッチトランジ
スタ53Bのボディコンタクト部はスイッチ65を介し
て電源供給手段としての電源装置66と接続されてい
る。さらに、P型トランジスタ53A、53Bは互いの
しきい値電圧が同一であり、N型トランジスタ54同士
も互いのしきい値電圧が同一となるように形成されてい
る。
【0058】電源装置66は、スイッチトランジスタ5
3Bのボディコンタクト部に対して、電源電位VDDが例
えば3.3V程度とすると、その出力電圧値は、スイッ
チトランジスタ53BがNチャネル型の場合には0V〜
−5V程度とし、Pチャネル型の場合には0V〜5V程
度とする。なお、この出力電圧値は固定されていても良
く、変更可能に設定されていても良い。
3Bのボディコンタクト部に対して、電源電位VDDが例
えば3.3V程度とすると、その出力電圧値は、スイッ
チトランジスタ53BがNチャネル型の場合には0V〜
−5V程度とし、Pチャネル型の場合には0V〜5V程
度とする。なお、この出力電圧値は固定されていても良
く、変更可能に設定されていても良い。
【0059】次に、演算用P型トランジスタ53A及び
スイッチトランジスタ53Bの構成を図5(b)に示
す。
スイッチトランジスタ53Bの構成を図5(b)に示
す。
【0060】図5(b)に示すように、上部シリコン層
91Aと下部シリコン層91Bと、その間に埋め込まれ
てなるBOX酸化膜92とからなるSOI基板90に
は、上部シリコン層91AのSTI領域93に区画され
てなる活性領域にPチャネルMOSFETが形成されて
いる。
91Aと下部シリコン層91Bと、その間に埋め込まれ
てなるBOX酸化膜92とからなるSOI基板90に
は、上部シリコン層91AのSTI領域93に区画され
てなる活性領域にPチャネルMOSFETが形成されて
いる。
【0061】上部シリコン層91Aには、Pチャネル用
N型ウエル94を挟んで、P型ソース領域95及びP型
ドレイン領域96が形成されている。Pチャネル用N型
ウエル94の上には、側面に側壁絶縁膜98が設けられ
たゲート電極99がゲート絶縁膜97を介して形成され
ている。Pチャネル用N型ウエル94におけるゲート絶
縁膜97の下側の領域には、LDD領域に挟まれたN型
のしきい値制御注入層100が形成されている。
N型ウエル94を挟んで、P型ソース領域95及びP型
ドレイン領域96が形成されている。Pチャネル用N型
ウエル94の上には、側面に側壁絶縁膜98が設けられ
たゲート電極99がゲート絶縁膜97を介して形成され
ている。Pチャネル用N型ウエル94におけるゲート絶
縁膜97の下側の領域には、LDD領域に挟まれたN型
のしきい値制御注入層100が形成されている。
【0062】また、P型ソース領域95、P型ドレイン
領域96及びゲート電極99のシリコンの露出領域に
は、例えばコバルトやニッケル等からなる金属シリサイ
ド層101が抵抗及びコンタクト抵抗の低減のために形
成されている。
領域96及びゲート電極99のシリコンの露出領域に
は、例えばコバルトやニッケル等からなる金属シリサイ
ド層101が抵抗及びコンタクト抵抗の低減のために形
成されている。
【0063】なお、スイッチトランジスタ53Bのボデ
ィコンタクト部の構成は図2に示したとおりである。ま
た、演算用P型トランジスタ53A及び演算用N型トラ
ンジスタ54にはボディコンタクト部を設けないことが
好ましい。但し、これらのトランジスタ53A、54に
ボディコンタクト部を設けた場合には該ボディコンタク
ト部をフローティング状態にしておく。
ィコンタクト部の構成は図2に示したとおりである。ま
た、演算用P型トランジスタ53A及び演算用N型トラ
ンジスタ54にはボディコンタクト部を設けないことが
好ましい。但し、これらのトランジスタ53A、54に
ボディコンタクト部を設けた場合には該ボディコンタク
ト部をフローティング状態にしておく。
【0064】以上説明したように、第2の実施形態によ
ると、論理回路部60の動作を規制するスイッチングト
ランジスタ53Aの構成を、SOI基板70によるボデ
ィコンタクト付き部分空乏型トランジスタとし、さら
に、装置の動作状態に応じてボディコンタクトへの電位
の印加をオンにしたりオフにしたりすることができる。
ると、論理回路部60の動作を規制するスイッチングト
ランジスタ53Aの構成を、SOI基板70によるボデ
ィコンタクト付き部分空乏型トランジスタとし、さら
に、装置の動作状態に応じてボディコンタクトへの電位
の印加をオンにしたりオフにしたりすることができる。
【0065】従って、図3(b)に示したように、待機
時にはボディコンタクトに所定の電位を印加することに
より、スイッチトランジスタ53Bが絶対値で高いしき
い値電圧を持つトランジスタとなるため、待機時のリー
ク電流を抑制できる。
時にはボディコンタクトに所定の電位を印加することに
より、スイッチトランジスタ53Bが絶対値で高いしき
い値電圧を持つトランジスタとなるため、待機時のリー
ク電流を抑制できる。
【0066】さらに、動作時には、スイッチトランジス
タ53Bと電源装置66との間のスイッチ65を切断し
て、スイッチトランジスタ53Bのボディコンタクト部
をフローティング状態とすることにより、スイッチトラ
ンジスタ53Bが絶対値で低いしきい値電圧を持つトラ
ンジスタとなり、そのしきい値電圧が論理回路部60を
構成する演算用トランジスタ53Aとほぼ同一となる。
その結果、スイッチトランジスタ53Bによる電圧降下
が発生しにくくなるので、内部電源電位VD1が電源電位
VDDと比べてほとんど低くならず、論理回路部60の動
作速度の低下を防止することができる。
タ53Bと電源装置66との間のスイッチ65を切断し
て、スイッチトランジスタ53Bのボディコンタクト部
をフローティング状態とすることにより、スイッチトラ
ンジスタ53Bが絶対値で低いしきい値電圧を持つトラ
ンジスタとなり、そのしきい値電圧が論理回路部60を
構成する演算用トランジスタ53Aとほぼ同一となる。
その結果、スイッチトランジスタ53Bによる電圧降下
が発生しにくくなるので、内部電源電位VD1が電源電位
VDDと比べてほとんど低くならず、論理回路部60の動
作速度の低下を防止することができる。
【0067】また、第1の実施形態と同様に、低しきい
値の演算用P型トランジスタ53Aと、しきい値を変更
可能なスイッチトランジスタ53Bとを同一のチャネル
濃度で実現できるため、しきい値制御注入層100を形
成するイオン注入プロセスを一度の注入工程で形成でき
る。その結果、製造工程が簡略化されるので、高価なS
OI基板を用いながらも、製造コストの上昇を抑えるこ
とができる。
値の演算用P型トランジスタ53Aと、しきい値を変更
可能なスイッチトランジスタ53Bとを同一のチャネル
濃度で実現できるため、しきい値制御注入層100を形
成するイオン注入プロセスを一度の注入工程で形成でき
る。その結果、製造工程が簡略化されるので、高価なS
OI基板を用いながらも、製造コストの上昇を抑えるこ
とができる。
【0068】なお、第2の実施形態においても、半導体
集積回路装置の一例としてMTCMOS回路を挙げた
が、これに限られないことはいうまでもない。例えば、
1つのSOI基板上に複数の論理回路部、例えば、一の
論理回路部と他の論理回路部とを有する場合に、これら
論理回路部同士の出力データの伝送路上のスイッチ素子
として、本実施形態に係るボディコンタクト付き低しき
い値トランジスタからなるスイッチトランジスタ53B
を用いてもよい。
集積回路装置の一例としてMTCMOS回路を挙げた
が、これに限られないことはいうまでもない。例えば、
1つのSOI基板上に複数の論理回路部、例えば、一の
論理回路部と他の論理回路部とを有する場合に、これら
論理回路部同士の出力データの伝送路上のスイッチ素子
として、本実施形態に係るボディコンタクト付き低しき
い値トランジスタからなるスイッチトランジスタ53B
を用いてもよい。
【0069】また、本実施形態においては、製造時には
低しきい値トランジスタであって、ボディコンタクト部
に所定の電位を印加することにより高しきい値を得るス
イッチトランジスタ53BをP型MOSFETとした
が、N型MOSFETとしてもよい。この場合には、N
型のスイッチトランジスタと演算用N型トランジスタ5
4とを同一の構成とする。
低しきい値トランジスタであって、ボディコンタクト部
に所定の電位を印加することにより高しきい値を得るス
イッチトランジスタ53BをP型MOSFETとした
が、N型MOSFETとしてもよい。この場合には、N
型のスイッチトランジスタと演算用N型トランジスタ5
4とを同一の構成とする。
【0070】また、第1及び第2の実施形態において、
論理回路部60に含まれる低しきい値トランジスタ51
A、52、53A、54を完全空乏型として動作させて
もよい。但し、この場合であっても、スイッチトランジ
スタ51B、53Bは部分空乏型とする必要がある。そ
れは、スイッチトランジスタ51B、53Bを完全空乏
型とすると、Pチャネル用N型ウエル74、94の全体
に空乏層が広がってしまい、ボディコンタクトによるボ
ディの電位を固定することができなくなるからである。
論理回路部60に含まれる低しきい値トランジスタ51
A、52、53A、54を完全空乏型として動作させて
もよい。但し、この場合であっても、スイッチトランジ
スタ51B、53Bは部分空乏型とする必要がある。そ
れは、スイッチトランジスタ51B、53Bを完全空乏
型とすると、Pチャネル用N型ウエル74、94の全体
に空乏層が広がってしまい、ボディコンタクトによるボ
ディの電位を固定することができなくなるからである。
【0071】
【発明の効果】本発明の第1の半導体集積回路装置によ
ると、SOI基板を用いた部分空乏型トランジスタを形
成し、しきい値制御用の注入工程を別工程とすることな
く、代わりにボディコンタクト部の電位を変化させるこ
とにより、1種類のトランジスタで異なるしきい値を持
つトランジスタを得られるため、プロセスを簡単化でき
る上に、高速化と低消費電力化とを両立することができ
る。
ると、SOI基板を用いた部分空乏型トランジスタを形
成し、しきい値制御用の注入工程を別工程とすることな
く、代わりにボディコンタクト部の電位を変化させるこ
とにより、1種類のトランジスタで異なるしきい値を持
つトランジスタを得られるため、プロセスを簡単化でき
る上に、高速化と低消費電力化とを両立することができ
る。
【0072】また、動作時にボディコンタクト部をフロ
ーティング状態とすることにより、スイッチトランジス
タのしきい値電圧が低くなり、スイッチトランジスタに
よる電圧降下が発生しないため、論理回路部の動作速度
の低下を防止することができる。
ーティング状態とすることにより、スイッチトランジス
タのしきい値電圧が低くなり、スイッチトランジスタに
よる電圧降下が発生しないため、論理回路部の動作速度
の低下を防止することができる。
【図1】本発明に係る半導体集積回路装置におけるSO
I基板に形成されたMOSFETを示す構成断面図であ
る。
I基板に形成されたMOSFETを示す構成断面図であ
る。
【図2】本発明に係る半導体集積回路装置におけるSO
I基板に形成されたMOSFETを示す平面図である。
I基板に形成されたMOSFETを示す平面図である。
【図3】(a)及び(b)はSOI基板に形成されたM
OSFETとシリコン基板に形成された比較用のMOS
FETのボディフローティング効果によるしきい値電圧
の変化を示し、(a)はNチャネルMOSFETの特性
図であり、(b)はPチャネルMOSFETの特性図で
ある。
OSFETとシリコン基板に形成された比較用のMOS
FETのボディフローティング効果によるしきい値電圧
の変化を示し、(a)はNチャネルMOSFETの特性
図であり、(b)はPチャネルMOSFETの特性図で
ある。
【図4】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係る半導体集積回路装置を示し、(a)は部分的な回路
図であり、(b)は半導体集積回路装置を構成するMO
SFETを示す構成断面図である。
係る半導体集積回路装置を示し、(a)は部分的な回路
図であり、(b)は半導体集積回路装置を構成するMO
SFETを示す構成断面図である。
【図5】(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に
係る半導体集積回路装置を示し、(a)は部分的な回路
図であり、(b)は該半導体集積回路装置を構成するM
OSFETを示す構成断面図である。
係る半導体集積回路装置を示し、(a)は部分的な回路
図であり、(b)は該半導体集積回路装置を構成するM
OSFETを示す構成断面図である。
【図6】従来の半導体集積回路装置の部分的な回路図で
ある。
ある。
【図7】(a)及び(b)は従来の半導体集積回路装置
を示し、(a)は該半導体集積回路装置を構成する低し
きい値トランジスタを示す構成断面図であり、(b)は
高しきい値トランジスタを示す構成断面図である。
を示し、(a)は該半導体集積回路装置を構成する低し
きい値トランジスタを示す構成断面図であり、(b)は
高しきい値トランジスタを示す構成断面図である。
1 NチャネルMOSFET形成領域
2 PチャネルMOSFET形成領域
10 SOI基板
11A 上部シリコン層
11B 下部シリコン層
12 埋め込み酸化膜(BOX酸化膜)
13 STI領域
14 Nチャネル用P型ウエル
15 N型ソース領域
16 N型ドレイン領域
17 ゲート絶縁膜
18 側壁絶縁膜
19 ゲート電極
20 しきい値制御注入層
21 金属シリサイド層
24 Pチャネル用N型ウエル
25 P型ソース領域
26 P型ドレイン領域
29 ゲート電極
30 しきい値制御注入層
40 活性領域
40a 引き出し部
41 ゲートコンタクト
42 ソースコンタクト
43 ドレインコンタクト
44 ボディコンタクト
45 ボディコンタクト部
51A 演算用P型トランジスタ
51B スイッチトランジスタ(部分空乏型トランジス
タ) 52 演算用N型トランジスタ 53A 演算用P型トランジスタ 53B スイッチトランジスタ(部分空乏型トランジス
タ) 54 演算用N型トランジスタ 60 論理回路部 61 電源線 62 内部電源線 63 接地電源線 64 接地部 65 スイッチ 66 電源装置(電源供給手段) 70 SOI基板 71A 上部シリコン層 71B 下部シリコン層 72 BOX酸化膜 73 STI領域 74 Pチャネル用N型ウエル 75 P型ソース領域 76 P型ドレイン領域 77 ゲート絶縁膜 78 側壁絶縁膜 79 ゲート電極 80 しきい値制御注入層 81 金属シリサイド層 90 SOI基板 91A 上部シリコン層 91B 下部シリコン層 92 BOX酸化膜 93 STI領域 94 Pチャネル用N型ウエル 95 P型ソース領域 96 P型ドレイン領域 97 ゲート絶縁膜 98 側壁絶縁膜 99 ゲート電極 100 しきい値制御注入層 101 金属シリサイド層
タ) 52 演算用N型トランジスタ 53A 演算用P型トランジスタ 53B スイッチトランジスタ(部分空乏型トランジス
タ) 54 演算用N型トランジスタ 60 論理回路部 61 電源線 62 内部電源線 63 接地電源線 64 接地部 65 スイッチ 66 電源装置(電源供給手段) 70 SOI基板 71A 上部シリコン層 71B 下部シリコン層 72 BOX酸化膜 73 STI領域 74 Pチャネル用N型ウエル 75 P型ソース領域 76 P型ドレイン領域 77 ゲート絶縁膜 78 側壁絶縁膜 79 ゲート電極 80 しきい値制御注入層 81 金属シリサイド層 90 SOI基板 91A 上部シリコン層 91B 下部シリコン層 92 BOX酸化膜 93 STI領域 94 Pチャネル用N型ウエル 95 P型ソース領域 96 P型ドレイン領域 97 ゲート絶縁膜 98 側壁絶縁膜 99 ゲート電極 100 しきい値制御注入層 101 金属シリサイド層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 29/786
H01L 21/336
H01L 21/8238
H01L 27/092
Claims (3)
- 【請求項1】 SOI基板上に形成されたトランジスタ
を含む論理回路部と、 前記SOI基板上に形成され、前記論理回路部のオンオ
フ状態を規制するスイッチトランジスタであって、ボデ
ィコンタクト部を有する部分空乏型トランジスタとを備
え、 前記部分空乏型トランジスタのしきい値電圧は、前記論
理回路部の動作時であって前記ボディコンタクト部に電
位が印加されていない場合には、前記論理回路部のトラ
ンジスタのしきい値電圧とほぼ同等であり、前記論理回
路部の待機時であって前記ボディコンタクト部に電位が
印加されている場合には、前記論理回路部のトランジス
タのしきい値電圧よりも高いことを特徴とする半導体集
積回路装置。 - 【請求項2】 SOI基板上に形成されたトランジスタ
を含む論理回路部と、 前記SOI基板上に形成され、前記論理回路部のオンオ
フ状態を規制するスイッチトランジスタであって、ボデ
ィコンタクト部を有する部分空乏型トランジスタと、 前記ボディコンタクト部に所定の電位を印加する電源供
給手段とを備え、 前記部分空乏型トランジスタのしきい値電圧は、前記電
源供給手段から前記ボディコンタクト部に電位が印加さ
れていない場合には、前記論理回路部のトランジスタの
しきい値電圧とほぼ同等であり、前記電源供給手段から
前記ボディコンタクト部に電位が印加されている場合に
は、前記論理回路部のトランジスタのしきい値電圧より
も高く、 前記電源供給手段は、前記論理回路部の待機時には前記
ボディコンタクト部に所定の電位を供給し、前記論理回
路部の動作時には前記ボディコンタクト部をフローティ
ング状態とすることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 【請求項3】 前記部分空乏型トランジスタは、前記S
OI基板に形成された活性領域と該活性領域の上を跨ぐ
ように形成されたゲート電極とを有し、前記ボディコン
タクト部は、前記活性領域における前記ゲート電極の下
側部分がゲート幅方向に引き出されてなる引き出し部に
形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
の半導体集積回路装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000243716A JP3416628B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-08-11 | 半導体集積回路装置 |
US09/840,882 US6674127B2 (en) | 2000-04-27 | 2001-04-25 | Semiconductor integrated circuit |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-127474 | 2000-04-27 | ||
JP2000127474 | 2000-04-27 | ||
JP2000243716A JP3416628B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-08-11 | 半導体集積回路装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002016260A JP2002016260A (ja) | 2002-01-18 |
JP3416628B2 true JP3416628B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=26590955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000243716A Expired - Fee Related JP3416628B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-08-11 | 半導体集積回路装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
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JP3250711B2 (ja) | 1994-06-28 | 2002-01-28 | 日本電信電話株式会社 | 低電圧soi型論理回路 |
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