JP3412916B2 - 塗料用硬化性組成物 - Google Patents
塗料用硬化性組成物Info
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Description
する。さらに詳しくは、たとえば自動車、産業機械、ス
チール製家具、建築物内外装、家電用品、プラスチック
などに用いられる上塗り塗料などに好適に使用すること
ができ、とくにすぐれた耐酸性、耐水性、耐候性、熱硬
化性、リコート密着性などを呈し、自動車用上塗り塗料
に好適に使用しうる塗料用硬化性組成物に関する。
械、スチール製家具、プラスチックなどの塗装には、主
としてアルキドメラミンやアクリルメラミンなどのメラ
ミン樹脂を含有する塗料が用いられているが、かかるメ
ラミン樹脂には、硬化時に有害なホルマリンが発生した
り、硬化塗膜が耐酸性に劣るため、酸性雨に侵されると
いう問題がある。
の問題は深刻なものとなってきており、塗膜にエッチン
グや白化、シミなどが発生する現象がみられる。
者らは、加水分解性シリル基を有するビニル系共重合体
や、加水分解性シリル基を有するビニル系共重合体とア
クリルポリオールとのブレンド系、加水分解性シリル基
を有するビニル系単量体とアルコール性水酸基を有する
ビニル系単量体との共重合体などを塗料に用いることを
検討した結果、これらを用いたばあいには、耐酸性およ
び耐候性にすぐれた塗料用硬化性樹脂をうることができ
ることを見出し、先に特許出願を行なっている(特開昭
63−132977号公報など)。
共重合体や、加水分解性シリル基を有するビニル系共重
合体とアクリルポリオールとのブレンド系および加水分
解性シリル基を有するビニル系単量体とアルコール性水
酸基を有するビニル系単量体との共重合体の特徴は、加
水分解性シリル基およびアルコール性水酸基が安定なシ
ロキサン結合ないしはシロキシ結合を形成して硬化する
ことから、アクリルメラミンやアルキドメラミンなどの
メラミン樹脂を用いたばあいと比べて耐酸性や耐候性に
すぐれた塗膜を形成することができるということであ
り、また、加水分解性シリル基が一般式(II):
基、R6 は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基およびアラルキル基からなる群より選ば
れた1価の炭化水素基、bは0、1または2を示す)で
表わされるものであるばあいには、該シリル基がSi−
C結合を介して共重合体主鎖に導入されていることか
ら、耐酸性や耐候性にすぐれた塗膜を形成することがで
きるということである。
共重合体とアクリルポリオールとのブレンド系には、確
かに、熱硬化性および外観性にすぐれ、また比較的高価
な原料である加水分解性シリル基を有する化合物の使用
量を削減することができることから、硬化性組成物とし
て低コスト化がはかられるという利点があるが、一方、
該ブレンド系は、耐水性および耐酸性にすぐれたもので
はなく、さらに加水分解性シリル基を有するビニル系共
重合体とアクリルポリオールとの相溶性を改善するため
には、ポリマーそれぞれの分子量、共重合性化合物の組
成、ブレンド比率にある程度の制限があるという問題を
残すものであった。
るために、加水分解性シリル基とアルコール性水酸基と
を同一分子内に有するビニル系共重合体を用い、耐酸性
のいちじるしい向上をはかることを提案している。
アルコール性水酸基とを同一分子内に有するビニル系共
重合体は、確かにすぐれた耐水性および耐酸性を呈する
ものの、たとえば自動車用上塗り塗料などには不可欠
な、再塗装を行なった際の塗膜同士の密着性(以下、リ
コート密着性という)が充分に満足されるものではな
い。
は、前記従来技術に鑑みてすぐれた耐酸性、耐水性、耐
候性および熱硬化性を呈するとともに、すぐれたリコー
ト密着性をも呈する塗料用組成物をうるべく鋭意研究を
重ねた結果、かかる塗料用硬化性組成物を見出し、本発
明を完成するにいたった。
般式(I):
基、R2 は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基およびアラルキル基からなる群より選ば
れた1価の炭化水素基、R3 は一般式:
示す)で表わされる基または−CH2−、aは0、1ま
たは2を示す)で表わされる加水分解性シリル基を含有
したビニル系単量体(A)5〜40重量%、アルコール
性水酸基含有ビニル系単量体(B)5〜50重量%およ
び三級アミノ基含有ビニル系単量体(C)0.5〜10
重量%を含有する共重合成分を重合してなる、アルコー
ル性水酸基と加水分解性シリル基とのモル比(アルコー
ル性水酸基/加水分解性シリル基)の値が0.5〜2で
あるビニル系共重合体ならびに硬化触媒を配合したこと
を特徴とする塗料用硬化性組成物(請求項1)、 三級ア
ミノ基含有ビニル系単量体(C)がN,N−ジアルキル
アミノアルキル(メタ)アクリレートである請求項1記
載の塗料用硬化性組成物(請求項2)、ビニル系共重合
体が、加水分解性シリル基を含有したビニル系単量体
(A)20〜31.1重量%、アルコール性水酸基含有
ビニル系単量体(B)11.8〜25.9重量%、三級
アミン基含有ビニル系単量体(C)1〜4重量%および
これらと共重合可能なその他の単量体(D)41〜6
5.7重量%からなる共重合成分を重合してなるビニル
系共重合体である請求項1または2記載の塗料用硬化性
組成物(請求項3)、およびビニル系共重合体中の三級
アミノ基当量が1500〜40000g/モルであり、
数平均分子量が1000〜30000である請求項1、
2または3記載の塗料用硬化性組成物(請求項4)に関
する。
前記したように、一般式(I):
基、R2 は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基およびアラルキル基からなる群より選ば
れた1価の炭化水素基、R3 は一般式:
示す)で表わされる基または−CH2−、aは0、1ま
たは2を示す)で表わされる加水分解性シリル基を含有
したビニル系単量体(以下、加水分解性シリル基含有ビ
ニル系単量体という)(A)5〜40重量%、アルコー
ル性水酸基含有ビニル系単量体(B)5〜50重量%お
よび三級アミノ基含有ビニル系単量体(C)0.5〜1
0重量%を含有する共重合成分を重合してなるビニル系
共重合体ならびに硬化触媒を配合したことを特徴とする
ものである。
る共重合成分として一般式(I)で表わされる加水分解
性シリル基含有ビニル系単量体(A)が用いられてお
り、該ビニル系単量体(A)は、加水分解性基と結合し
たケイ素原子がSi−C結合を介しているので、えられ
る硬化性組成物がすぐれた耐酸性および耐候性を呈する
ようになる。また、共重合成分としてアルコール性水酸
基含有ビニル系単量体(B)が用いられており、該ビニ
ル系単量体(B)中のアルコール性水酸基と前記加水分
解性シリル基との反応により、えられる硬化性組成物が
すぐれた熱硬化性を呈するようになる。さらに、共重合
成分として三級アミノ基含有ビニル系単量体(C)が用
いられており、該ビニル系単量体(C)中の三級アミノ
基によってえられる硬化性組成物がすぐれたリコート密
着性を呈するようになる。
このように、加水分解性シリル基、アルコール性水酸基
および三級アミノ基を同一分子内に有するものであるの
で、該ビニル系共重合体を用いたばあいには、すぐれた
耐酸性、耐水性、耐候性および熱硬化性を呈するととも
に、すぐれたリコート密着性をも呈する硬化性組成物を
うることができる。
シリル基含有ビニル系単量体(A)(以下、モノマー
(A)という)の一般式(I)において、R1 を示すア
ルキル基の炭素数があまりにも多いばあいには、加水分
解性シリル基の反応性が低下するようになるので、かか
るR1 は、炭素数1〜10のアルキル基、好ましくはた
とえばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など
の炭素数1〜4のアルキル基である。
炭素数1〜10のアルキル基、好ましくはたとえば前記
R1 において例示された炭素数1〜4のアルキル基、た
とえばフェニル基などの好ましくは炭素数6〜25のア
リール基およびたとえばベンジル基などの好ましくは炭
素数7〜12のアラルキル基からなる群より選ばれた1
価の炭化水素基であり、これらのなかでは、えられる組
成物が硬化性にすぐれるという点から炭素数1〜4のア
ルキル基が好ましい。
と同じ)で表わされる化合物;
じ、R7 は水素原子またはメチル基、nは1〜12の整
数を示す)で表わされる化合物;
前記と同じ)で表わされる化合物;
と同じ、mは1〜8の整数を示す)で表わされる化合
物;
示す)などの一般式(VII):
と同じ、qは0〜20の整数を示す)で表わされる化合
物や、一般式(I)で表わされる加水分解性シリル基を
ウレタン結合またはシロキサン結合を介して末端に有す
る(メタ)アクリレートなどがあげられ、これらは単独
でまたは2種以上を混合して用いることができるが、こ
れらのなかでは、取扱いが容易で低価格であり、反応副
生成物が生じないという点から前記一般式(IV)で表わ
される化合物が好ましい。
も少ないばあいには、えられる硬化性組成物を用いて形
成された塗膜の耐酸性が不充分となるようになるので、
共重合成分全量の5重量%以上であり、またあまりにも
多いばあいには、硬化性組成物の貯蔵安定性がやや劣る
ようになるので、共重合成分全量の40重量%以下であ
る。なお、さらにすぐれた熱硬化性、耐酸性、耐候性な
どを呈する硬化性組成物をうるには、前記モノマー
(A)の配合量は、共重合成分全量の10重量%以上、
また35重量%以下であることが好ましい。
体(B)(以下、モノマー(B)という)としては、た
とえば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチルビニルエーテル、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、アロニクス5700(東亜合成化学工業
(株)製)、4−ヒドロキシスチレン、HE−10、H
E−20、HP−1、HP−20などの末端に水酸基を
有するアクリル酸エステルオリゴマー(以上、日本触媒
化学工業(株)製)、ブレンマーPPシリーズ(ポリプ
ロピレングリコールメタクリレート)、ブレンマーPE
シリーズ(ポリエチレングリコールモノメタクリレー
ト)、ブレンマーPEPシリーズ(ポリエチレングリコ
ールポリプロピレングリコールメタクリレート)、ブレ
ンマーAP−400(ポリプロピレングリコールモノア
クリレート)、ブレンマーAE−350(ポリエチレン
グリコールモノアクリレート)、ブレンマーNKH−5
050(ポリプロピレングリコールポリトリメチレンモ
ノアクリレート)、ブレンマーGLM(グリセロールモ
ノメタクリレート)などの化合物(以上、日本油脂
(株)製)、水酸基含有ビニル系化合物とε−カプロラ
クトンとの反応によってえられるε−カプロラクトン変
性ヒドロキシアルキルビニル系共重合性化合物などがあ
げられる。
キシアルキルビニル系共重合性化合物の代表例として
は、たとえば一般式(VIII):
rは1以上の整数を示す)で表わされる、たとえばPl
accel FA−1(R8 は水素原子、nは1を示
す)、Placcel FA−4(R8 は水素原子、n
は4を示す)、PlaccelFM−1(R8 はメチル
基、nは1を示す)、Placcel FM−4(R8
はメチル基、nは4を示す)(以上、ダイセル化学工業
(株)製)、TONEM−100(R8 は水素原子、n
は2を示す)、TONE M−201(R8 はメチル
基、nは1を示す)(以上、UCC社製)などがあげら
れる。
以上を混合して用いることができるが、これらのなかで
は、えられる硬化性組成物を用いて形成された塗膜の耐
酸性および耐水性がすぐれるという点から2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレートおよびε−カプロラクトン変性
ヒドロキシアルキルビニル系共重合性化合物が好まし
い。
も少ないばあいには、えられる組成物が充分な硬化性を
呈さなくなるようになるので、共重合成分全量の5重量
%以上であり、またあまりにも多いばあいには、硬化性
組成物を用いて形成された塗膜が耐水性および耐酸性に
劣り、不充分なものとなるようになるので、共重合成分
全量の50重量%以下である。なお、さらにすぐれた熱
硬化性、可撓性などを呈する硬化性組成物をうるには、
前記モノマー(B)の配合量は、共重合成分全量の6重
量%以上、好ましくは7重量%以上、また40重量%以
下、好ましくは35重量%以下であることがさらに望ま
しい。
(C)(以下、モノマー(C)という)としては、たと
えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリ
レートなどのN,N−ジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリレートなどがあげられ、これらは単独でまた
は2種以上を混合して用いることができる。
も少ないばあいには、かかるモノマー(C)を用いたこ
とによる硬化性組成物のリコート密着性の向上効果が充
分に認められなくなるようになるので、共重合成分全量
の0.5重量%以上であり、またあまりにも多いばあい
には、硬化性組成物の貯蔵安定性や、該硬化性組成物を
用いて形成された塗膜の耐候黄変性が劣るようになるの
で、共重合成分全量の10重量%以下である。なお、さ
らに硬化性組成物のリコート密着性の向上効果を高める
には、前記モノマー(C)の配合量は、共重合成分全量
の1重量%以上、また5重量%以下であることが好まし
い。
前記モノマー(A)、モノマー(B)およびモノマー
(C)を含有する共重合成分を重合してえられるもので
あるが、本発明においては、これらのモノマーと共重合
可能なその他のモノマー(以下、モノマー(D)とい
う)を、共重合成分として用いることができる。
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペ
ンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、パーフル
オロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリロニトリル、グリシジル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリルアミド、α−エチル(メタ)アクリル
アミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、マクロモノマーであるAS−
6、AN−6、AA−6、AB−6、AK−5などの化
合物(以上、東亜合成化学工業(株)製)、(メタ)ア
クリル酸のヒドロキシアルキルエステル類などのα,β
−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエ
ステル類とリン酸またはリン酸エステル類との縮合生成
物などのリン酸エステル基含有ビニル系化合物、ウレタ
ン結合やシロキサン結合を含む(メタ)アクリレートな
どの(メタ)アクリル酸誘導体や、スチレン、α−メチ
ルスチレン、クロロスチレン、スチレンスルホン酸、4
−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族炭
化水素系ビニル化合物;マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸などの不飽和カルボン酸、これらのアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、アミン塩などの塩;無水マレイン
酸などの不飽和カルボン酸の酸無水物、これらと炭素数
1〜20の直鎖状または分岐鎖を有するアルコールとの
ジエステルまたはハーフエステルなどの不飽和カルボン
酸のエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ジア
リルフタレートなどのビニルエステルやアリル化合物;
ビニルピリジン、アミノエチルビニルエーテルなどの前
記モノマー(C)以外のアミノ基含有ビニル系化合物;
イタコン酸ジアミド、クロトンアミド、マレイン酸ジア
ミド、フマル酸ジアミド、N−ビニルピロリドンなどの
アミド基含有ビニル系化合物;メチルビニルエーテル、
シクロヘキシルビニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、クロロプレン、プロピレン、ブタジエン、イソ
プレン、フルオロオレフィンマレイミド、N−ビニルイ
ミダゾール、ビニルスルホン酸などのその他のビニル系
化合物などがあげられ、これらはその配合量を適宜調整
し、単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
(D)のなかでも、アミン、カルボン酸、スルホン酸、
リン酸系の基を有する極性モノマーを用いるばあいに
は、重合時の架橋反応を抑えるために、その配合量が共
重合成分全量の5重量%以下となるようにすることが望
ましい。
成物を用いて形成された塗膜の耐候性、耐溶剤性、耐衝
撃性などを向上させる目的で、えられるビニル系共重合
体の50重量%をこえない範囲で、ウレタン結合やシロ
キサン結合により形成されたセグメントや(メタ)アク
リル酸誘導体以外のモノマー(D)に由来するセグメン
トが共重合体主鎖に含まれるように共重合成分を調整し
てもよい。
前記モノマー(A)、モノマー(B)、モノマー
(C)、および必要に応じてモノマー(D)を含有した
共重合成分から、たとえば特開昭54−36395号公
報、特開昭57−36109号公報、特開昭58−15
7810号公報などに記載の方法によって製造すること
ができるが、合成の容易さなどの点からアゾビスイソブ
チロニトリルなどのアゾ系ラジカル重合開始剤を用いた
溶液重合法によって製造することがとくに好ましい。
非反応性のものであればよく、とくに限定がないが、た
とえばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキ
サンなどの炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどの
酢酸エステル類;メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノールなどのアルコール類;エチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテートな
どのエーテル類;メチルエチルケトン、アセト酢酸エチ
ル、アセチルアセトン、ジアセトンアルコール、メチル
イソブチルケトン、アセトンなどのケトン類などがあげ
られる。
混合して用いることができるが、共重合成分全量100
部(重量部、以下同様)に対して重合溶剤組成中のメタ
ノールやブタノールなどのアルコール類の量があまりに
も少ないばあいには、重合時にゲル化を起こす可能性が
あるので、重合溶剤組成中には、共重合成分全量100
部に対して1〜30部程度のアルコール類が含有される
ように調整することが好ましい。
て、たとえばn−ドデシルメルカプタン、tert−ド
デシルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプト
プロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチ
ルジエトキシシラン、(CH3 O)3 Si−S−S−S
i(OCH3 )3 、(CH3 O)3 Si−S8 −Si
(OCH3 )3 などの連鎖移動剤を単独でまたは2種以
上を混合して用いることにより、えられるビニル系共重
合体の分子量を調整することができる。とくに、たとえ
ばγ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのア
ルコキシシリル基を分子中に有する連鎖移動剤を用いた
ばあいには、ビニル系共重合体の末端にアルコキシシリ
ル基を導入することができるので好ましい。かかる連鎖
移動剤の使用量は、共重合成分全量の0.1〜10重量
%程度であることが好ましい。
ルコール性水酸基と加水分解性シリル基とのモル比(ア
ルコール性水酸基/加水分解性シリル基)の値は、すぐ
れた熱硬化性、耐酸性、耐候性、耐水性などを呈する硬
化性組成物をうることができるという点から0.5以
上、とくに0.7以上、また2以下であることが好まし
く、かかる比の値が前記範囲内に含まれるように、用い
るモノマー(A)およびモノマー(B)の量を調整する
ことが好ましい。
ノ基当量(三級アミノ基1モルを含むビニル系共重合体
の樹脂固形分量(g))は、あまりにも小さいばあいに
は、えられる硬化性組成物の貯蔵安定性が低下するよう
になる傾向があるので、1500g/モル以上、なかん
づく3000g/モル以上であることが好ましく、また
あまりにも大きいばあいには、硬化性組成物のリコート
密着性が不充分になる傾向があるので、40000g/
モル以下、なかんづく20000g/モル以下であるこ
とが好ましい。
子量は、えられる硬化性組成物が熱硬化性にすぐれ、該
組成物を用いて形成された塗膜が耐久性などの物性にす
ぐれるという点から1000以上、なかんづく2000
以上、また30000以下、なかんづく25000以下
であることが好ましい。
とえばジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジマレ
エート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズ
ジマレエート、オクチル酸スズなどの有機スズ化合物;
リン酸、モノメチルホスフェート、モノエチルホスフェ
ート、モノブチルホスフェート、モノオクチルホスフェ
ート、モノデシルホスフェート、ジメチルホスフェー
ト、ジエチルホスフェート、ジブチルホスフェート、ジ
オクチルホスフェート、ジデシルホスフェートなどのリ
ン酸またはリン酸エステル;プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、グリシ
ジルメタクリレート、グリシドール、アクリルグリシジ
ルエーテル、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、式:
コート828、エピコート1001(以上、油化シェル
エポキシ(株)製)などのエポキシ化合物とリン酸およ
び/またはモノリン酸エステルとの付加反応物;イソプ
ロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピル
トリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、
ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテー
トチタネートなどの有機チタネート化合物;トリス(エ
チルアセトアセテート)アルミニウム、トリス(アセチ
ルアセトナート)アルミニウムなどの有機アルミニウム
化合物;マレイン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、イタコン酸、クエン酸、コハク酸、フタル酸、
トリメリット酸、ピロメリット酸などの飽和または不飽
和多価カルボン酸およびこれらの酸無水物;ドデシルベ
ンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸などの酸性
化合物;ヘキシルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミ
ン、N,N−ジメチルドデシルアミン、ドデシルアミ
ン、DABCO、DBU、モルホリン、ジイソプロパノ
ールアミンなどのアミン類;たとえばNACURE 5
225、NACURE 5543、NACURE 59
25(以上、キング インダストリーズ社(KING
INDUSTRIES)製)などの前記アミン類と酸性
リン酸エステルまたは酸性化合物との反応物;水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性化合物など
があげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して
用いることができる。
物、酸性リン酸エステル、該酸性リン酸エステルとアミ
ン類との反応物、飽和または不飽和多価カルボン酸、該
多価カルボン酸の酸無水物、酸性化合物、該酸性化合物
とアミン類との反応物、有機チタネート化合物、有機ア
ルミニウム化合物やこれらの混合物が硬化活性が高いと
いう点から好ましい。
とえば撹拌機などを用いて均一な組成となるように撹
拌、混合することによって本発明の塗料用硬化性組成物
をうることができる。
割合は、かかる硬化触媒の配合量があまりにも少ないば
あいには、えられる組成物の硬化性が低下する傾向があ
るので、該ビニル系共重合体100部に対して硬化触媒
が0.001部以上、なかんづく0.05部以上となる
ように調整することが好ましく、またかかる硬化触媒の
配合量があまりにも多いばあいには、硬化性組成物を用
いて形成された塗膜の外観性が低下する傾向があるの
で、ビニル系共重合体100部に対して硬化触媒が10
部以下となるように調整することが好ましい。
を低下させようとするばあいには、オルガノポリシロキ
サンシラノールやテトラアルコキシシラン、その部分加
水分解物、メラミン樹脂などのアミノ樹脂などを、ビニ
ル系共重合体100部に対して好ましくは50部以下、
さらに好ましくは30部以下の範囲で配合してもよい。
物の熱硬化性および該組成物を用いて形成される塗膜の
耐衝撃性を向上せしめるために、アクリルポリオール、
ポリカーボナートジオール、ポリエステルジオールなど
の水酸基含有高分子化合物を、アルコール性水酸基と加
水分解性シリル基とのモル比(アルコール性水酸基/加
水分解性シリル基)の値が0.5〜2の範囲内にあるよ
うに配合してもよい。
よび溶剤を配合することによって該硬化性組成物の保存
安定性をさらに高めることができる。
メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト
酢酸エチル、エチルシリケート、メチルシリケートなど
のエステル化合物、メチルトリメトキシシランなどの加
水分解性エステル化合物などがあげられ、これらは単独
でまたは2種以上を混合して用いることができる。
配合してもよく、また重合後に配合してもよく、かかる
脱水剤の配合量は、あまりにも多いばあいには、えられ
る硬化性組成物を用いて形成された塗膜において、ワキ
(発泡現象)などの欠陥が生じやすくなる傾向があるの
で、ビニル系共重合体100部に対して70部以下、好
ましくは50部以下、さらに好ましくは20部以下であ
ることが望ましい。
ル基の炭素数が1〜10のアルキルアルコールなどがあ
げられ、その具体例としては、たとえばメチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチ
ルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−
ブチルアルコール、n−アミルアルコール、イソアミル
アルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール
などがあげられる。
でまたは2種以上を混合して用いることができ、その配
合量にはとくに限定がないが、あまりにも多いばあいに
は、えられる硬化性組成物を用いて形成された塗膜にお
いて、ワキ(発泡現象)などの欠陥が生じやすくなる傾
向があるので、ビニル系共重合体100部に対して通常
70部以下、好ましくは50部以下、さらに好ましくは
20部以下であることが望ましく、また前記脱水剤を用
いずに溶剤を単独で用いるばあいには、その配合量は、
ビニル系共重合体100部に対して通常0.5部以上、
好ましくは1部以上、さらに好ましくは2部以上、また
70部以下、好ましくは50部以下、さらに好ましくは
20部以下であることが望ましい。
は、前記したように、ビニル系共重合体および硬化触媒
からなる硬化性組成物と比べて保存安定性がさらに高め
られ、このような効果を発現する脱水剤および溶剤の配
合量は、本発明の硬化性組成物中におけるビニル系共重
合体および硬化触媒の分子量や組成などを考慮して、硬
化性組成物が実用上必要な樹脂固形分濃度、粘度などを
有するものとなるように調整すればよい。
て用いるばあいには、紫外線吸収剤、光安定剤などを配
合することによってさらに耐候性を向上させることがで
き、とくにこれらを併用することによってより一層耐候
性を向上させることができる。
ゾフェノン系、トリアゾール系、フェニルサリチレート
系、ジフェニルアクリレート系、アセトフェノン系のも
のなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混
合して用いることができる。
(2,2,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケ
ート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)セバケート、2−(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチル
マロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)、テトラキス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4
−ブタンテトラカルボキシレートなどがあげられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
物の樹脂固形分100部に対して通常0.1部以上、な
かんづく1部以上、また10部以下、なかんづく5部以
下であることが好ましい。また、前記光安定剤の配合量
は、硬化性組成物の樹脂固形分100部に対して通常
0.1部以上、なかんづく1部以上、また10部以下、
なかんづく5部以下であることが好ましい。
リアー塗料として用いるばあいには、希釈剤、ハジキ防
止剤、レベリング剤などの添加剤;ニトロセルロース、
セルロースアセテートブチレートなどの繊維素系化合
物;エポキシ樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩
素化ポリプロピレン、塩化ゴム、ポリビニルブチラール
などの樹脂などを、用途に応じて適宜配合することがで
きる。
樹脂固形分濃度が50〜70重量%程度のハイソリッド
に調整することも可能である。また本発明の硬化性組成
物を、たとえばスプレーコーティング、刷毛塗、ロール
コーティング、ディップコーティングなどの方法によっ
て基材に塗装したのち、80〜160℃程度で加熱する
などして硬化させ、耐酸性などの耐薬品性、耐水性、耐
候性などにすぐれた硬化塗膜をうることができる。
は、すぐれた耐酸性、耐水性、耐候性および熱硬化性を
呈するとともに、すぐれたリコート密着性をも呈するも
のであるので、たとえば自動車、産業機械、スチール製
家具、建築物内外装、家電用品、プラスチックなどに用
いられる上塗り塗料、とくに自動車用上塗り塗料などに
好適に使用しうるものである。
例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる
実施例のみに限定されるものではない。
ニル系共重合体の製造) 撹拌機、温度計、還流冷却機、チッ素ガス導入管および
滴下ロートを備えた反応容器にソルベッソ100(エク
ソン化学(株)製、石油系芳香族溶剤)26部を仕込
み、チッ素ガスを導入しつつ110℃に昇温したのち、
表1に示す組成の共重合成分、2,2´−アゾビスイソ
ブチロニトリル4.75部、オルト酢酸メチル2部、ソ
ルベッソ100 3.5部およびメタノール2部からな
る混合物を滴下ロートより4時間かけて等速滴下した。
イソブチロニトリル0.25部およびキシレン10部を
30分間かけて等速滴下し、1時間30分重合を行なっ
たのちに冷却し、オルト酢酸メチル4部およびメタノー
ル4部を加え、さらに樹脂溶液にソルベッソ100を加
えて樹脂固形分濃度が60重量%となるように調整し、
ビニル系共重合体の溶液をえた。
ならびに加水分解性シリル基当量(加水分解性シリル基
1モルを含むビニル系共重合体の樹脂固形分量(g))
(g/モル)、アルコール性水酸基当量(アルコール性
水酸基1モルを含むビニル系共重合体の樹脂固形分量
(g))(g/モル)、三級アミノ基当量(g/モル)
およびアルコール性水酸基と加水分解性シリル基とのモ
ル比(アルコール性水酸基/加水分解性シリル基)の値
を表1に示す。また、各ビニル系共重合体の略号もあわ
せて表1に示す。
に示すとおりである。
系共重合体の樹脂固形分に対して、レベリング剤(ディ
スパロン#1984−50、楠本化成(株)製)0.4
重量%、紫外線吸収剤(チヌビン900、日本チバガイ
ギー(株)製)2重量%および光安定剤(チヌビン44
0、日本チバガイギー(株)製)1重量%ならびに硬化
触媒としてドデシルベンゼンスルホン酸とジイソプロパ
ノールアミンとの混合物(当量比:ドデシルベンゼンス
ルホン酸/ジイソプロパノールアミン=1/1.03)
1重量%を加えた。これをソルベッソ100を用いて希
釈し、No.4フォードカップによる粘度が23〜27
秒となるように調整してトップコート用クリアー塗料を
調製した。
い、ゲル分率および耐水ゲル分率の保持率を以下の方法
にしたがって調べた。その結果を表2に示す。
付けてえられた遊離のクリアーフィルムを半分に切断
し、あらかじめ精秤した200メッシュのステンレス製
の金網(W0 )に包み精秤した(W1 )。これをアセト
ン中に24時間浸漬して抽出させたのち、乾燥して精秤
し(W2 )、以下の式に基づいてゲル分率(重量%)を
求めた。
(W1 −W0 )}×100 (ロ)耐水ゲル分率の保持率 前記(イ)ゲル分率の測定の際に作製したクリアーフィ
ルムの残り半分を、あらかじめ精秤した300メッシュ
のステンレス製の金網(W′0 )に包み精秤した(W′
1 )。これを水中に80℃で24時間浸漬したのち取り
出し、さらにアセトン中に24時間浸漬して抽出させた
のち、乾燥して精秤し(W´2 )、以下の式に基づいて
耐水ゲル分率(重量%)を求めた。
´0 )/(W´1 −W´0 )}×100 同一フィルムについてあらかじめ測定しておいた前記
(イ)ゲル分率(重量%)の値を用い、以下の式に基づ
いて耐水ゲル分率の保持率(重量%)を求めた。
水ゲル分率)/(ゲル分率)}×100 つぎに、脱脂およびリン酸化成処理を行なった軟鋼板
に、自動車用エポキシアミド系カチオン電着プライマー
および中塗りサーフェーサーを塗装した塗板を試験片と
して用い、その表面上にアクリルメラミン樹脂塗料(シ
ルバーメタリックベース)をベースコートとして施し
た。つぎに前記トップコート用クリアー塗料をウエット
・オン・ウエットで塗装し、10分間セッティングした
のち、140℃で30分間焼き付けて塗膜を形成させ
た。えられた塗膜の乾燥膜厚は、ベースコートが約15
μm、トップコートクリアーが約30〜40μmであっ
た。
よび耐候性を以下の方法にしたがって調べた。その結果
を表2に示す。
して70℃で30分間加熱したのち、水で硫酸水溶液を
洗い落として塗膜表面の変化の様子を目視にて観察し、
以下の評価基準に基づいて評価した。
られる。 2点:リフティングが明らかに認められる。 1点:塗膜の溶解が認められる。
×2mmの碁盤目25個にカットした塗膜の表面状態を
目視にて観察し、25/25を評点10点、0/25を
評点0点として評価した。なお、点数の大きいほうがリ
コートり密着性にすぐれている。
うにして調べた。
い、70℃にて紫外線照射(FS40ランプ)を8時
間、ついで50℃の温潤状態(ランプによる紫外線照射
なし)を4時間行なう繰返し運転を1000時間行なっ
て試験し、日本電色工業(株)製の色差計(Σ80)を
用いて試験前後の塗膜表面の色差(ΔE)を測定した。
験し、日本電色工業(株)製の光沢計を用いて試験前後
の塗膜表面の60°光沢を測定し、以下の式に基づいて
試験後の光沢保持率(%)を求めた。
験前の光沢値)×100
えられた塗料を用いて形成された塗膜はいずれも、耐水
ゲル分率の保持率が高く、耐水性にすぐれ、酸が付着し
てもほとんど表面状態が変化しない耐酸性にすぐれたも
のであり、また黄変性が小さく、光沢保持率が高い耐候
性にすぐれたものであると同時に、リコート密着性にも
すぐれたものであることがわかる。
た耐酸性、耐水性、耐候性および熱硬化性を呈するとと
もに、すぐれたリコート密着性をも呈し、これらの物性
のバランスがすぐれたものであるので、たとえば自動
車、産業機械、スチール製家具、建築物内外装、家電用
品、プラスチックなどに用いられる上塗り塗料などに好
適に使用しうるものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基、R2は水素
原子または炭素数1〜10のアルキル基、アリール基お
よびアラルキル基からなる群より選ばれた1価の炭化水
素基、R3は一般式: 【化2】 (式中、R4は水素原子またはメチル基を示す)で表わ
される基または−CH2−、aは0、1または2を示
す)で表わされる加水分解性シリル基を含有したビニル
系単量体(A)5〜40重量%、アルコール性水酸基含
有ビニル系単量体(B)5〜50重量%および三級アミ
ノ基含有ビニル系単量体(C)0.5〜10重量%を含
有する共重合成分を重合してなる、アルコール性水酸基
と加水分解性シリル基とのモル比(アルコール性水酸基
/加水分解性シリル基)の値が0.5〜2であるビニル
系共重合体ならびに硬化触媒を配合したことを特徴とす
る塗料用硬化性組成物。 - 【請求項2】 三級アミノ基含有ビニル系単量体(C)
がN,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレ
ートである請求項1記載の塗料用硬化性組成物。 - 【請求項3】 ビニル系共重合体が、加水分解性シリル
基を含有したビニル系単量体(A)20〜31.1重量
%、アルコール性水酸基含有ビニル系単量体(B)1
1.8〜25.9重量%、三級アミノ基含有ビニル系単
量体(C)1〜4重量%およびこれらと共重合可能なそ
の他の単量体(D)41〜65.7重量%からなる共重
合成分を重合してなるビニル系共重合体である請求項1
または2記載の塗料用硬化性組成物。 - 【請求項4】 ビニル系共重合体中の三級アミノ基当量
が1500〜40000g/モルであり、数平均分子量
が1000〜30000である請求項1、2または3記
載の塗料用硬化性組成物。
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-
1994
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