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JP3378089B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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Publication number
JP3378089B2
JP3378089B2 JP14849294A JP14849294A JP3378089B2 JP 3378089 B2 JP3378089 B2 JP 3378089B2 JP 14849294 A JP14849294 A JP 14849294A JP 14849294 A JP14849294 A JP 14849294A JP 3378089 B2 JP3378089 B2 JP 3378089B2
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JP
Japan
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annular
groove
female body
end side
pipe joint
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Application number
JP14849294A
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JPH07301383A (ja
Inventor
康 鹿島
雄二 柴
林一 倉田
Original Assignee
ブリヂストンフローテック株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by ブリヂストンフローテック株式会社 filed Critical ブリヂストンフローテック株式会社
Priority to JP14849294A priority Critical patent/JP3378089B2/ja
Publication of JPH07301383A publication Critical patent/JPH07301383A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、建設機械及び
工作機械等の配管に係り、特に、工具使用が困難な狭い
スペースで配管を結合・分離するのに好適な管継手に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の管継手にあっては、結合部材を鋼
球で形成したボールロック式管継手等があり、図1に示
されるようにパイプ51と連結した雄体(ノーズ)52
を雌体(ボデイ)53に嵌入し、夫々の対向する凹部の
間に挿着された鋼球58によって結合されると共にO−
リング55によってシールされる構造である。そして鋼
球58はカラースプリング56を圧縮して挿着されたカ
ラー54の下面に接して係止され、カラー54は止めリ
ング57によって雌体53に係止される。しかしなが
ら、カラー54は常にカラースプリング56を圧縮させ
て雌体3の外周にそって移動するため、鋼体58の取外
し、つまり管継手の不用意に分離される場合があり、安
全性に欠けると共に、更には振動や不用意なカラー54
への外力によって離脱し易い欠点がある。場合によって
は狭いスペースでは分離が困難となり、又、建設機器等
屋外で使用される場合、泥や塵が詰まってこの点でも分
離が困難となるという問題もあった。
【0003】しかるに、本発明者はかかる従来技術の欠
点を改良せんとして、既に数多くの提案を行っている
が、例えば、特願平4−88026号にて新しい構造の
管継手を提案している。かかる管継手を図2に示すが、
雄体61と雌体62の対向面に夫々溝63、64を形成
し、この両溝によって形成された空域内に、その一部が
切り欠かれた環状弾性リング65が嵌入されている。そ
して、雄体61と雌体62との隙間に環状カバ−66と
一体となっている環状押圧片67が挿入され、環状弾性
リング65に対向している。環状カバ−66は雌体62
の外周に嵌挿されたバネ68を覆いつつ常に管の軸方向
に弾発押圧されている。雄体61の外周には鍔部69が
備えられ、環状カバ−66はこの鍔部69に当接されて
弾動することとなる。
【0004】両体の結合時は、雄体61を先端側に嵌入
することによって環状弾性リング65が溝64内で拡径
され、雄体61の外表面に形成した溝63内にて当初の
径に縮径されて納まることになる。一方、分離の際に
は、雄体61を先端側に押し、環状弾性リング65を拡
径しつつ溝64内へ押し出す。そして更に雄体61を押
すと、雄体61の鍔部69によって環状カバ−66が押
され、これに一体となっている環状押圧片67も先端側
に押される。そして環状弾性リング65と雄体61との
間に割り込み、環状弾性リング65を溝64内で拡径し
た状態で保持することとなる。この状態に至って、環状
カバ−66を指で押さえつつ、雄体61を逆方向に引き
抜くことによって両者を分離させることができることと
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この管継手にあって
は、図1に示す管継手の欠点を改良したものではある
が、雄体61に特別に鍔部69を形成する必要があり、
特に分離の際には環状カバ−66を指で押さえていなく
てはならず、作業スペ−スが狭いところでの使用が制限
されることとなる。本発明はかかる欠点を更に改良する
ことを目的とするものであって、構造が簡単でしかも作
業スペ−スの狭い場所でも容易に結合・分離できる管継
手を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の管継手の構造は
以下の通りである。 即ち、環状の雄体と雌体とを嵌入
し、雌体にこれらを相互に結合・分離自在となす環状カ
バーを装着した管継手であって、雄体の被嵌入部の外周
表面に周溝を形成すると共に雌体の内周の前端側に周溝
を形成し、当該雌体の周溝内に雌体の内径よりやゝ大き
い外径を有し、この周溝内で拡径・復元可能な環状リン
グを嵌め込み、又、雌体の外周の中間に突周部を形成
し、この突周部の前端側にバネを嵌め込むと共にこのバ
ネを覆って環状カバーを装着してなり、当該環状カバー
は後端に雌体の外周に形成した前記突周部を越えて係合
する内向き突周部を有し、前端に雄体と雌体との間に侵
入して前記環状リングを押圧する環状押圧片を内包し、
かつ、環状カバーと環状押圧片との接点部よりも後端側
の外周面に前端側に向けて開口する押圧係止溝を形成し
たものであることを特徴とする結合・分離自在の管継手
に係るものである。
【0007】そして、好ましくは、雌体の内周の前端側
の環状リング嵌め込み用周溝は、前端側が小径周溝で後
端側が大径周溝の二段周溝であり、特に小径周溝の前端
側が傾斜面をなす二段周溝で、更に好ましくは、小径周
溝と大径周溝間に傾斜面をなす二段周溝がよい。又、環
状押圧片は、環状カバーの前端に内向き段部を形成して
ここに嵌め込んでもよく、場合によっては、環状カバー
の前端に環状押圧片を一体に埋設内包したものであって
もよい。更に、環状カバーの外周面に形成した押圧係止
溝は、環状凹み溝とすることが最適である。
【0008】尚、雌体の内周の前端側に周溝を形成し、
前記雄体の周溝内に雄体の外径よりやゝ大きい外径を有
し、この周溝内で縮径・復元可能な環状リングを嵌め込
み、この環状リングを環状押圧片にて押圧する管継手で
あってもよい。
【0009】環状リングは二段周溝内に納まり、これが
拡径し、或いは縮径して雄体と雌体が結合・分離される
ものであるが、環状リングがバイアスカットされている
のが最も好ましい。
【0010】
【作用】本発明の管継手の作用を、その好適構造例をも
って詳細に説明する。先ず両者の結合にあっては、雄体
の外周表面に広口の、テ−パ−面を有する断面台形溝を
形成し、この雄体を雌体に嵌入することにより、雌体の
内周表面に形成した二段周溝の、大径周溝側に装着され
ていた環状リングが拡径され、そして雄体の前記台形溝
に到達して縮径し結合一体化が完了する。そして、圧力
上昇により雄体は反嵌入方向にずれる力が働き、前記環
状リングは前記二段周溝の小径周溝側に係止され、この
状態で加圧中(使用時)の結合が保持される。
【0011】一方、分離の際には、雄体を一旦更に差し
込み、環状リングを大径周溝に押し出してその結合をゆ
るめ、更に雄体の外周に備えた鍔をもって環状カバ−の
前端を押圧し、この環状カバ−と一体とされている環状
押圧片をもって環状リングを保持し、好ましくはこの環
状押圧片が環状リングと雄体との間に侵入して環状リン
グの縮径を阻止するものであり、この状態にて雄体を引
き抜くこととなる。尚、かかる雄体に鍔部が備えられて
いなくても、環状カバ−を後方にスライド移動すること
によって同様の作用をなすものである。
【0012】この雄体の引き抜き(分離)の際には、環
状押圧片を押す環状カバ−を雌体側のバネに抗して弾発
移動された状態を保っておくだけでよく、雄体が引き抜
かれた後は環状カバ−内に備えられたバネの弾発力によ
って元の位置に戻り、環状リングも二段周溝の大径周溝
内で原径に復することとなる。
【0013】本発明の更なる特徴点としては、バネを覆
う環状カバ−がただ一つの部品により構成されており、
雌体の外周表面の突周部と環状カバ−の内向き突周部と
が係合するものであって、ごく簡単な構造となったもの
であり、コストの低減に寄与することとなる。そして、
更に特徴的には環状カバ−の外周表面に前端側(雄体の
嵌入側)に向けて開口するドライバ−等の押圧体を係止
する縦溝或いは周溝等の係止溝を形成しておくものであ
って、特に分離の際にこの係止溝内にドライバ−等を挿
入し、これをもって押圧して環状カバ−をスライド移動
させ、この状態に保ちつつ雄体を引き抜くのが好まし
い。
【0014】本発明のごとき管継手にあって、結合・分
離のための十分なスペ−スがない場合が多くあり、特に
分離時に環状カバ−を支える指等が入らないスペ−スの
極めて狭い場合が多々ある。本発明はこのようなケ−ス
の場合に十分効果を発揮するものであり、例えば前記し
たドライバ−一本で両者の分離操作が簡単に行えるとい
う特徴がある。
【0015】
【実施例】以下、本発明の具体例を図面をもって説明す
るが、この例に限定されないことは勿論である。図3は
本発明の管継手の第1実施例11 の一部切欠側面図、図
4は図3における雄体2のみを取り出した一部切欠側面
図、図5は同様に雌体3の一部切欠側面図である。又、
図6は環状カバ−の一部切欠側面図、図7はその環状カ
バ−の正面図である。さて、図示しない管体より連なる
雄体2が同様の雌体3に嵌入されるものであって、この
雄体2の先端外周表面にテ−パ−4が形成されて先細の
先端となっている。一方、雌体3の内周表面には溝5が
形成され、この溝5内にゴム状弾性体からなるO−リン
グ6及びバックアップリング61 が装着されて両体2、
3間をシ−ルしている。そして、両体2、3の対向面に
夫々溝7、8を形成し、この両溝によって形成された空
域内に弾性体よりなる環状リング9が嵌入されている。
この環状リング9は通常はその一部が切り欠かれた金属
製の弾性リングである。
【0016】雄体2に設けられる溝7は、断面台形の溝
であり、その前後にテ−パ−10、11を形成する。か
かるテ−パ−10は分離の際に環状リング9を移動させ
るためのものであり、一方のテ−パ−11は高圧のかか
った使用時において環状リング9を支持する面である。
【0017】一方、雌体3側には溝8即ち小径周溝12
と大径周溝13とよりなる二段周溝を形成するものであ
り、特に小径周溝12の前端及びこの小径周溝12と大
径周溝13との中間には夫々テ−パ−14、15が形成
されている。このテ−パ−14は、前記のテ−パ−11
とで環状リング9を挟み込んで支持する役目をなし、一
方テ−パ−15は環状リング9の小径周溝12と大径周
溝13間の移動、即ち環状リング9の拡径と縮径をスム
−ズにするためのものである。
【0018】かかる雄体2と雌体3との隙間に雌体3の
前方より環状押圧片16が挿入され、その先端17が環
状リング9に対向する。そして、この環状押圧片16の
後端18は先端が折り返されたフランジ状をなして環状
カバ−19の内側段部20に係合されている。尚、この
環状押圧片16は円筒部材を切削加工する場合もある
が、好ましくは、プレス加工にて成形するものがコスト
的に優れたものとなる。又、環状カバ−19は通常は合
成樹脂であり、例えばポリアセタ−ル樹脂の射出成形品
が採用される。
【0019】さて、雌体3の外周表面の前端側にバネ2
1が嵌挿されている。そして、このバネ21を環状カバ
−19が覆い、環状カバ−19の後端に形成した内向き
の突周部22と、雌体3の外周表面に形成した突周部2
3とを係合させることによって固定される。そしてこの
バネ21が環状カバ−19の内側に当接されることによ
って、常に雌体3の前方に向けて弾発力が加えられるこ
ととなる。このため環状カバ−19は雌体3の軸方向後
方に弾発スライドさせることが可能となり、このスライ
ドによって環状押圧片16も一緒に軸方向に動かされる
ものである。
【0020】しかるに環状カバ−19の外周表面にあっ
て、前端側即ち雄体2の挿入側に対して開口する環状凹
み溝24が形成されているものであって、この環状凹み
溝24は周囲の4個所にリブ25が備えられている。そ
してこの環状凹み溝24はドライバ−(図示せず)の挿
入部となる。
【0021】次に両体の結合及び分離について図面をも
って更に詳細に説明する。先ず両体の結合時であるが、
図8は雄体2を雌体3中にやや嵌入した状態を示す一部
拡大断面図である。
【0022】さて、雄体2をF方向に嵌入することによ
ってその先端に形成されたテ−パ−4が環状リング9を
内部より拡径する状態で嵌入される。即ち、環状リング
9は大径周溝13内で次第に拡径され、そして雄体2の
外周表面に形成した断面台形の溝7内に当初の径に縮径
されて納まることになる。
【0023】そして使用時の状態は図3に示す通りであ
り、この管継手11 の使用時には高圧がかかるために、
雄体2及び雌体3は各々反対方向への力を受けて互いに
反対方向に若干ずれることになる。即ち雄体2は前記し
たF方向と逆の方向にずれ、雌体3はこのF方向にずれ
ることとなる。このように、使用時にあっては、環状リ
ング9は台形溝7と二段周溝8を形成する小径周溝12
との間に嵌まり込み、これがテ−パ−14及びテ−パ−
11によって挟まれて加圧時の両者の結合を保持するこ
とになるのである。そして、雄体2を雌体3にF方向に
押し付けるのは、無負荷時のみ容易に行なえるが、加圧
時は押し付け方向と逆方向に大きな荷重がかかるため、
人力では押し付けが不可能となり加圧中の不用意な分離
ができず安全が保たれることとなる。
【0024】次に、分離の際であるが、雄体2の外周に
鍔部20 を備えるものにあっては、雄体2をF方向に更
に押し込むのがよく、この押し込みによって鍔部20
環状カバ−19とが当接し環状カバ−19が押され、こ
の環状カバ−19と一体とされた環状押圧片16が大径
周溝13内で縮径を阻止することとなる。又、雄体2に
鍔部20 が備えられていない場合には、環状カバ−19
の外周表面側に備えた環状凹み溝24に雄体2に沿って
ドライバ−26を挿入し、これを押すことによって、環
状リング9は台形溝7に形成されたテ−パ−10によっ
て押されて、小径周溝12内より大径周溝13内へ押さ
れて出てくる。そして、環状カバ−19と一体とされた
環状押圧片16の先端が環状リング9を押えつけ、好ま
しくは大径周溝13内にて環状リング9と雄体2との間
に割り込み、当該環状リング9を拡径した状態で保持す
ることとなる。図9はこの前者の場合の状態を示す一部
拡大断面図である。
【0025】この状態に至って、環状カバ−19をドラ
イバ−26にて支持しつつ、即ち、環状押圧片16の先
端17にて環状リング9を支持しつつ、雄体2をFと逆
方向に引き抜くことによって容易に両者を分離させるこ
とができるのである。
【0026】勿論、この状態から環状カバ−19を押さ
えていたドライバ−26を抜き去ることにより、バネ2
1の弾発性によって環状押圧片16を当初の位置に戻
し、環状リング9と環状押圧片16との先端17との関
係が崩れて環状リング9が当初の径に戻ることとなる。
【0027】このように、本発明の最大の特徴は環状カ
バ−19を環状凹み溝24を利用してドライバ−26に
てF方向に押圧移動させることができることであり、こ
れによって、例え環状カバ−19を直接指で操作できな
いような作業スペ−スの狭い場所においても、簡単に両
者の分離操作ができることとなったものであり、結合時
には単に雄体2を雌体3内に嵌入するだけでよいことと
あいまって、両者の結合・分離が極めて簡単になったも
のである。
【0028】図10は、本発明の管継手の第2実施例1
2 を示す一部拡大断面図であり、この例では雌体3の内
周表面に広口の図例のような断面台形の溝27を、これ
に対応して雄体2には小径周溝28と大径周溝29とか
らなる二段周溝30を形成するものであって、雄体2の
先端側に小径周溝28を配置したものである。
【0029】この例では、環状リング9は一度拡径して
ニ段周溝30内に装着される。環状リング9はこの大径
周溝29にて当初の径に戻るが、かかる環状リング9の
外径は雄体2の外径よりも大きいものが選択され、この
環状リング9が縮径された場合にはかかる大径周溝29
内に納まるような寸法形状のものが選択される。そして
高圧下の使用時においては環状リング9が小径周溝28
内にあって、台形溝27のテ−パ−31と小径周溝28
のテ−パ−32とによって挟まれて両体が結合されて外
れることはなくなる。
【0030】一方、分離時においては環状カバ−19を
前記したようにドライバ−26によってF方向に押す。
すると環状リング9は台形溝27の他の側のテ−パ−3
3によって移動され大径周溝28内に納まる。そして、
環状カバ−19と一体の環状押圧片16の先端17が環
状リング9を支え、好ましくは先端17が雌体3との間
に割り込み、環状結合部材9を縮径させ、この状態を保
持しつつ雄体2を引き抜くことになる。
【0031】図11は環状カバ−2の他の例を示す一部
切欠側面図であり、図12はその正面図である。さて、
この例では環状カバ−19の外周表面には陸部34によ
って前端側に向けて開口する縦溝35が形成され、この
縦溝35内にドライバ−26の先端を挿入して押圧する
ことにより環状カバ−19が弾発移動することとなる。
従って、以上のような構造を採用した場合、雄体2を分
離させるに際しては、指等で環状カバ−19を押えてお
く必要がなくなったものである。
【0032】図13は本発明に用いられる環状リング9
の正面図であり、図14はその側面図である。この環状
リング9にあっては、バイアスカット91 が環状リング
9の左右側面に向けて傾斜配置されている例であり、通
常はこのバイアスカット91 部が0〜1mm程度開口さ
れているものである。このため、二段周溝内にてこの環
状リング9が拡径され或いは縮径された際、バイアスカ
ット91 の部位がスライドして拡径され或いは縮径に供
されることとなる。
【0033】図15は環状リング9が縮径した際の状態
図であり、バイアスカット91 の部位が径が縮まる方向
にスライドして位相がずれた状態である。一方、拡径す
る場合もバイアスカット91 に沿って拡がることとな
る。この縮径の場合には、バイアスカット91 に沿って
無理なく縮径し、例えば、環状リング9が図16に示す
ように直角にカット92 された場合にあっては、カット
2 面が圧接して縮径ができなくなり、これを無理に縮
径すれば、環状リング9が変形を生じてしまうこととな
る。従って、予めカット92 面を一定の隙間を設けてお
く必要があり、組み込み可能な寸法としておく必要があ
る。又、カット90 面を開けておくと、内圧力がかかっ
て軸方向の荷重を受ける際、全円周で荷重を受けること
ができず、特に偏荷重をカット面90 が受けるような場
合には、雄体や雌体の溝に食い込んでしまうという欠点
もあったが、ここに示す環状リング9は軸方向の荷重を
全円周で受けることができるため、全く不都合を生じな
いものとなったのである。
【0034】図17は環状リング9の別例を示す側面図
であり、バイアスカット92 が環状リング9の内外に向
けて傾斜配置されている例であり、前記と同様の効果が
もたらされる。
【発明の効果】本発明によれば、管継手としての結合は
勿論のこと、分離も容易で、かつ狭い作業スペースでも
管継手の結合、分離が容易にできると共に、管継手の構
造が簡素になりコストを低減することができることとな
ったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来のボ−ルロック式管継手の一部切り
欠き断面図である。
【図2】図2は既提案の管継手を示す一部切欠側面図で
ある。
【図3】図3は本発明の管継手の第1実施例の一部切欠
側面図である。
【図4】図4は図3における雄体のみを取り出した一部
切欠側面図である。
【図5】図5は同様に雌体を取り出した一部切欠側面図
である。
【図6】図6は環状カバ−の一部切欠側面図である。
【図7】図7は図6に示す環状カバ−の正面図である。
【図8】図8は雄体を雌体中にやや嵌入した状態を示す
一部拡大断面図である。
【図9】図9は雄体を雌体より分離する際の状態を示す
一部拡大断面図である。
【図10】図10は本発明の管継手の第2実施例を示す
一部拡大断面図でる。
【図11】図11は環状カバ−の他の例を示す側面図で
ある。
【図12】図12は図11に示す環状カバ−の正面図で
ある。
【図13】図13は本発明に用いられる環状リングの正
面図である。
【図14】図14は図13に示す環状リングの側面図で
ある。
【図15】図15は図13〜図14に示す環状リングが
縮径した際の状態図である。
【図16】図16は環状リングに直角カットを施した際
の側面図である。
【図17】図17は本発明に用いられる環状リングの別
例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 、12 ‥‥管継手、 2‥‥雄体、 3‥‥雌体、 4‥‥雄体の先端外周表面のテ−パ−、 5‥‥雌体の内周表面の溝、 6‥‥O−リング、 61 ‥‥バックアップリング、 7‥‥台形溝、 8‥‥二段周溝、 9‥‥環状リング、 90 ‥‥環状リングに形成した直角カット部、 91 、92 ‥‥環状リングに形成したバイアスカット
部、 10、11‥‥台形溝のテ−パ−、 12‥‥小径周溝、 13‥‥大径周溝、 14、15‥‥二段周溝のテ−パ−、 16‥‥環状押圧片、 17‥‥環状押圧片の先端、 18‥‥環状押圧片の後端、 19‥‥環状カバ−、 20‥‥内側段部、 21‥‥バネ、 22‥‥環状カバ−の後端の内向きの突周部、 23‥‥雌体の外周表面に形成した突周部、 24‥‥環状カバ−の外周表面の環状凹み溝、 25‥‥環状凹み溝のリブ、 26‥‥ドライバ−、 27‥‥台形溝、 28‥‥小径周溝、 29‥‥大径周溝、 30‥‥二段周溝、 31、33‥‥台形溝のテ−パ−、 32‥‥二段周溝のテ−パ−、 34‥‥陸部、 35‥‥環状カバ−の外周表面の縦溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−256390(JP,A) 特開 昭58−124889(JP,A) 実開 平3−93686(JP,U) 実開 平7−41188(JP,U) 実開 平5−54891(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 37/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の雄体と雌体とを嵌入し、雌体にこ
    れらを相互に結合・分離自在となす環状カバーを装着し
    た管継手であって、雄体の被嵌入部の外周表面に周溝を
    形成すると共に雌体の内周の前端側に周溝を形成し、当
    該雌体の周溝内に雌体の内径よりやゝ大きい外径を有
    し、この周溝内で拡径・復元可能な環状リングを嵌め込
    み、又、雌体の外周の中間に突周部を形成し、この突周
    部の前端側にバネを嵌め込むと共にこのバネを覆って環
    状カバーを装着してなり、当該環状カバーは後端に雌体
    の外周に形成した前記突周部を越えて係合する内向き突
    周部を有し、前端に雄体と雌体との間に侵入して前記環
    状リングを押圧する環状押圧片を内包し、かつ、環状カ
    バーと環状押圧片との接点部よりも後端側の外周面に前
    端側に向けて開口する押圧係止溝を形成したものである
    ことを特徴とする結合・分離自在の管継手。
  2. 【請求項2】 雌体の内周の前端側の環状リング嵌め込
    み用周溝は、前端側が小径周溝で後端側が大径周溝の二
    段周溝である請求項第1項記載の結合・分離自在の管継
    手。
  3. 【請求項3】 雌体の内周の前端側の環状リング嵌め込
    み用周溝は、小径周溝の前端側が傾斜面をなす二段周溝
    である請求項第2項記載の結合・分離自在の管継手。
  4. 【請求項4】 雌体の内周の前端側の環状リング嵌め込
    み用周溝は、小径周溝と大径周溝間に傾斜面をなす二段
    周溝である請求項第3項記載の結合・分離自在の管継
    手。
  5. 【請求項5】 環状カバーの前端に内向き段部を形成
    し、当該段部内に環状押圧片を嵌合内包した請求項第1
    項記載の結合・分離自在の管継手。
  6. 【請求項6】 環状カバーの前端に環状押圧片を一体に
    埋設内包した請求項第1項記載の結合・分離自在の管継
    手。
  7. 【請求項7】 環状カバーの外周面に形成した押圧係止
    溝が環状凹み溝である請求項第1項記載の結合・分離自
    在の管継手。
  8. 【請求項8】 雌体の内周の後端側に周溝を形成し、当
    該周溝内にO−リングを嵌め込んだ請求項第1項記載の
    結合・分離自在の管継手。
  9. 【請求項9】 環状の雄体と雌体とを嵌入し、雌体にこ
    れらを相互に結合・分離自在となす環状カバーを装着し
    た管継手であって、雄体の被嵌入部の外周表面に周溝を
    形成すると共に雌体の内周の前端側に周溝を形成し、前
    記雄体の周溝内に雄体の外径よりやゝ大きい外径を有
    し、この周溝内で縮径・復元可能な環状リングを嵌め込
    み、又、雌体の外周の中間に突周部を形成し、この突周
    部の前端側にバネを嵌め込むと共にこのバネを覆って環
    状カバーを装着してなり、当該環状カバーは後端に雌体
    の外周に形成した前記突周部を越えて係合する内向き突
    周部を有し、前端に雄体と雌体との間に侵入して前記環
    状リングを押圧する環状押圧片を内包し、かつ、環状カ
    バーと環状押圧片との接点部よりも後端側の外周面に前
    端側に向けて開口する押圧係止溝を形成したものである
    ことを特徴とする結合・分離自在の管継手。
  10. 【請求項10】 環状リングがバイアスカットされて拡
    径或いは縮径可能とされた請求項第1項又は第9項記載
    の結合・分離自在の管継手。
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