JP3377025B2 - タクシーメータ - Google Patents
タクシーメータInfo
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Description
り、特に高速タリフの解除忘れの防止が可能なタクシー
メータに関する。
基本的な一般道路の賃走モードとしての実車タリフをは
じめとして、深夜割増のような割増タリフ、あるいは割
引タリフ、迎車タリフ、貸切タリフ、高速タリフ、待タ
リフといった、種々のタリフ即ち料金モードが設定され
ている。
系に対応して、一般に、タクシーメータにはタリフ切り
換え機能が設けられている。そしてこれら各タリフごと
に、その料金規定に則した加算方法で賃走距離および賃
走時間に対応して料金を加算累計する機能を、タクシー
メータは有している。
タクシー車両の駆動装置系に配設された走行センサ等で
得られた走行距離情報を、設定料金データに基づいて処
理することにより料金データを算出し、これを記憶する
一方、メータに表示する。その料金制に基づいた算出方
法は各タリフごとに設定されている。
は、それに対応した基本的な賃走料金モードである実車
タリフモードが適用され、これに基づいて走行距離積算
に対応して加算される金額と賃走時間積算に対応して加
算される金額との合計で料金が計算される。また、一般
道から高速道路へ上って賃走する場合には、その高速道
路走行中の低速走行時の時間に対応分については加算さ
れず、走行距離対応分だけが積算される。
おいては、タリフが切り換えられると、それら個々のタ
リフごとにそれぞれ対応した設定料金データが適用さ
れ、上記のようなデータ処理を経て、個々のタリフごと
の料金データとして算出・記憶される。そしてタクシー
が乗客の目的地に到着したとき、タクシードライバーが
タクシーメータを精算モードにすると、タクシーメータ
はそれまで記憶されていた個々のタリフごとの料金デー
タを集計して最終的に乗客に請求すべき料金として計算
し、それをメータに表示する。あるいはさらに、プリン
タ装置などによって領収書として出力する。
ち、特に走行距離情報の検知および料金データの計算・
記憶(および表示)処理は、集積回路技術の進歩および
その信頼性の向上によって、 1チップマイコンのような
LSIを用いた回路系によって実現することを企図した
技術が、種々提案されている。
従来は、料金体系としての走行モードが変化するごと
に、タクシードライバー自身が例えば切り換えスイッチ
を押下するなどして走行モードに対応したタリフに切り
換えていた。しかし、上述のようにタリフの切り換えを
ドライバーによる入力に依存して行う場合には、例えば
割増料金が適用される時刻に至ってもドライバーがそれ
に対応した割増タリフへの切り換え動作を忘れるなど、
割増料金の設定に正確に則した料金計算および請求がで
きなくなることがある。
に、特に前記のような時刻に対応して変化するタリフつ
まり割増タリフなどの切り換えについては、これを自動
的に行うための技術が種々提案されている。即ち、時刻
の変化に合わせて自動的にタクシーメータがタリフ切り
換えを実行する、といった技術である。このような時刻
に対応した割増タリフの自動切り換えは、マイコンの時
刻データ機能を適用することによって実現するという技
術も種々提案されている。
切り換えの種類は上述のような時刻に対応して変化する
ものばかりではない。この他にも、前記のように迎車タ
リフ、貸切タリフ、高速タリフ、待タリフといった種々
のタリフがある。その中でも、特に高速タリフは、他の
タリフ切り換えとは適用される状況が全く異なってお
り、しかも最も切り換えを忘れやすく、その自動化も困
難なものである。
の走行に移る際、あるいは逆に一般道上の走行から高速
道路上の走行に移る際には、高速道路走行に対応した料
金モード即ち高速タリフから、一般道走行に対応した料
金モード即ち一般実車タリフへ、あるいはその逆への、
賃走途中での切り換えが必要である。しかもこの切り換
えは、高速道路上を走っているか、それ以外の一般道上
を走っているか、といったタクシーの走行道路種別の識
別に基づいて切り換えの妥当性が決定されるべきもので
ある。
の深夜割増のような時刻の変化に対応して切り換えられ
るものとは全く異なっているため、上述のような時刻デ
ータを用いて自動的に切り換えるといった技術を応用す
ることができない。また、走行道路種別を何等かの手段
によって自動的に正確に行なわせることは極めて困難で
ある。これは主に、走行道路種別を正確に識別できる適
切な手段が実際上得られないことに起因する。例えば、
衛星通信システムを用いたいわゆるカーナビゲーション
システムによって、現在走行している地点が高速道路上
なのか否かを識別するという技術の応用も考えられる
が、そこまで高精度かつ高い信頼性で走行地点を識別す
ることは極めて困難である。
認識を高精度かつ高い信頼性で実現できたとしても、そ
のための装置は繁雑あるいは大掛かりなものとなってし
まい、タクシーに要求される小型・簡易性や、メンテナ
ンスの容易さあるいは室内の空間の広さおよび快適性な
どにデメリットとなるなどの問題も想定される。
自動車が高速道路に入る際には、ドライバーにとって走
行道路種別は極めて明白に識別できる。しかも、このよ
うに高速道路に進入して高速走行を開始するという状況
においては、一般にドライバーの心理は高速道路走行に
対して準備する心構えになっているので、タリフを高速
タリフに変更するという操作を忘れることは極めて少な
い。
に関してはドライバーが行なわざるを得ないことにな
る。従って、タクシーが一般道から高速道路に上った際
に、ドライバーは高速タリフ切換ボタンを押下して、一
般道の料金計算モードである実車タリフから高速道路の
料金計算モードである高速タリフへと切り換える。そし
てこれとは逆に、タクシーが高速道路から一般道に降り
た際に、ドライバーは再び高速タリフ切換ボタンを押下
するなどの切り換え操作を行なって、高速タリフから一
般実車タリフへと切り換える。
フへの切り換え、および高速タリフの解除については、
最も簡易かつ現実的な手段であることから、ドライバー
が手動で切り換えるようにしている。しかしながら、こ
のような高速タリフの切り換えのうち、特にその解除に
ついては、特に高速道路走行を終了して一般道走行に移
行した際に、高速タリフ解除をドライバーが忘れてしま
い、それ以降も高速タリフのままで賃走を続けてしま
い、その結果、規定の料金体系に正確に則した料金の加
算・累計ができなくなるという問題がある。
成されたもので、その目的は、高速タリフの解除忘れを
防止することにより、料金体系に正確に対応した料金精
算処理を実現できるタクシーメータを提供することにあ
る。
は、第1に、タクシー料金の演算処理を行う料金演算手
段101と、該料金演算手段101の行う前記演算処理
を、実車タリフボタンの操作による実車タリフに基づく
通常の賃走に対応した第1の演算処理から高速タリフボ
タンの操作による高速タリフへの切り換えに応じて高速
道路走行に対応した第2の演算処理に切り換える切換手
段102とを有し、タクシー車両に搭載されるタクシー
メータにおいて、前記タクシー車両の走行状態が予め定
められた非高速走行状態となったことを検知する非高速
走行検知手段103と、前記料金演算手段101が前記
第2の演算処理状態にあるとき、前記非高速走行検知手
段103による前記非高速走行状態の検知に応じて、前
記高速タリフから前記実車タリフへの切り換えを促すた
めの警告を発する警告発生手段104とを備えたことを
特徴としている。
は、車両は原則的に停止および特定の速度以下で低速走
行しないことになっており、高速出口の料金所等ではじ
めて停止あるいは低速走行するはずである。しかもこの
ような高速出口は、まさに高速道路上の走行から一般道
路の走行へと移行する境界そのものに在る。
のようなタクシー車両が予め定められた非高速走行状態
となったとき、つまりは停止あるいは低速走行となった
とき、これを非高速走行状態検知手段103で検知し、
これに対応して警告を発生する警告発生手段103を備
えたことによって、タクシー車両が高速道路に進入して
高速タリフに切り換えられて後、最初に停止あるいは低
速走行した時点を、料金所に低速走行して高速道路から
一般路へと降りた時点であると判定し、これに基づい
て、高速タリフから一般実車タリフに切り換えることを
ドライバーに警告することができる。
忘れを防止して、料金体系に正確に対応した料金精算処
理を実現することができる。なお、上記のようなタクシ
ー車両が停止や低速走行などの状態になったことを判定
するためには、例えば走行距離積算用の走行センサ20
5で検知されてタクシーメータに送られて来るデータな
どを好適に利用することができる。あるいはこの他にも
速度メータ用の速度センサ(図示省略)で検知される速
度情報などを用いることもできる。
応する速度としては、これのみに限定されるわけではな
いが、例えば一般道路賃走の通常料金で時間加算が行わ
れる速度である、時速10km/h以下の速度などを好適
に用いることができる。また、上記の警告発生手段10
4が発生する警告としては、例えばアラームブザーのよ
うな警告音を用いてもよく、あるいは点滅灯のような警
告ランプを用いても良い。
告の発生時期としては、タクシー車両の上記非高速走行
状態が検知された場合、その直後に発するようにしても
よく、あるいは特定の時間を置いた後(例えばタクシー
車両が低速走行してから30秒後など)に発するようにし
てもよい。このような警告発生の開始時期の早晩の設定
については、例えばタイマー装置等(図示省略)を接続
することなどにより種々変更が可能である。
第1に示したタクシーメータにおいて、前記料金演算手
段101は、前記第1の演算処理を賃走の距離と時間と
に基づいて演算する第1の演算手段101aと、前記第
2の演算処理を賃走距離のみに基づいて演算する第2の
演算手段101bとを備えていることを特徴とするタク
シーメータである。
に用いられている料金制に定められた通常の賃走タリフ
(あるいは実車タリフ)における料金演算処理であり、
また第2の演算処理とは、一般的に用いられている料金
制に定められた高速タリフつまり高速道路走行時におけ
る料金演算処理のことである。
1又は2に示したタクシーメータにおいて、前記非高速
走行検知手段103は、前記高速タリフボタンの操作に
よる高速タリフへの切り換えに応じてオン状態となり、
前記高速タリフの解除に応じてオフ状態となることを特
徴としている。また、本発明のタクシーメータは、第4
に、上記1又は2に示したタクシーメータにおいて、前
記非高速走行検知手段103は、走行パルスを検知する
走行センサを含み、該走行センサで検知される前記走行
パルスが所定時間当たりにゼロとなった場合、または所
定時間当たりに前記走行センサで検知される走行パルス
数が一般走行の料金積算モードで時間積算が適用される
ようなパルス数以下になった場合に非高速走行状態にな
ったことを検知することを特徴としている。 また、本発
明のタクシーメータは、第5に、上記第1又は第2に示
したタクシーメータにおいて、前記警告を停止させる警
告停止手段105を具備することを特徴とするタクシー
メータである。即ち、高速道路走行中に、例えば渋滞な
どで一度車両が停止あるいは低速走行した際に、その低
速走行状態つまり非高速走行状態を非高速走行状態検知
手段103が検知し、これに対応して警告発生手段10
4が警告を発する場合がある。ところが、このような場
合の低速走行は高速道路走行中の低速走行なのであるか
ら、本来は警告を発することの必要性が薄い。従って、
この場合には警告を手動または自動で停止できることが
望ましい。そこでこのような場合には、警告停止手段1
05によって警告を停止させる。
らに詳細には、自動的に、例えばタイマー装置を用いる
などして警告停止モードに入るようにするものと、手動
で、例えば高速タリフ適用時には使用していないボタン
などを入力キーとして用いて、警告停止命令を入力する
ことで停止モードに入るようにするものとの、大きく分
けて 2通りに大別することができる。
に入るものについては、さらに大きく分けて 2通りが考
えられる。即ち、タイマー装置などを用いて特定時間経
過後に自動的に警告停止モードに入るものと、時間以外
のパラメータに基づいて警告を停止して良いか否かにつ
いて判定した上で警告停止を実行するものとの、 2通り
が考えられる。特に、高速道路を走行中か否かを判定す
ることで警告停止ができれば、それが好ましいことは言
うまでもない。
6に、上記第5に記載したタクシーメータにおいて、前
記タクシー車両が予め定められた高速走行状態となった
ことを検知する高速走行検知手段106をさらに備え、
前記警告停止手段105は、該高速走行検知手段106
による前記高速走行状態の検知に応じて、前記警告を停
止させることを特徴としている。
を警告するための警告がONになった後でもまだ高速道
路上を走っているのか否かを判定することができ、これ
により、高速道路走行中に例えば渋滞等でタクシー車両
が停止して高速タリフ解除警告がONになったような場
合でも、その渋滞等が解消して再び高速で走行するよう
になると(例えばこのような状態が上記の「予め定めら
れた高速走行状態」にあたる)、自動的にそれを判定し
高速タリフ解除警告を停止することができ、高速道路走
行中の高速タリフ解除警告の発生に起因した煩雑さをも
防ぐことができる。
とは、例えば高速道路上の走行継続中に一度停止してい
たタクシー車両が再び走り出した状態としても良く、あ
るいはタクシー車両が渋滞解消の後に再び走り始めて一
定の走行速度以上になったときの状態としてもよい。そ
の目的が上記の如く警告継続の良否を判定すること、即
ち、タクシー車両が一度低速走行した後でもまだ高速道
路上を走っているのか否かを判定することにあるので、
これに適合するものであればよい。従って、具体的にそ
のような速度としては、日本の高速道路の場合には一般
に最低速度制限が決められており、原則的にはそれ以上
の速度で走行することになっているので、そのような最
低速度として例えば80km/h以上の速度などに設定す
ることなどが好適である。これは、例えば60km/h以
上ということにすると、一般道路走行時にも60km/h
程度での走行は頻繁に行われるので高速道路走行を判定
するための指標(パラメータ)にはなり難く、また例え
ば 100km/h以上ということにすると、高速道路上で
の走行であっても必ずしも 100km/h以上で走ること
もばかりではなく 100km/h以下〜80km/h程度で
の走行は頻繁に行われるので、 100km/h以上では高
速道路走行の指標としては高速であり過ぎるからであ
る。しかし上記の好適な速度指標としてはこれのみには
限定されないことは言うまでもない。
タの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。 (実施形態1)図1に示すように、第1の実施形態のタ
クシーメータは、料金演算手段101と、この料金演算
手段101の行う演算処理を通常の賃走に対応した第1
の演算処理から高速道路走行に対応した第2の演算処理
に切り換える切換手段102とを有し、タクシー車両に
搭載されるタクシーメータであって、非高速走行状態検
知手段103、警告発生手段104を、その主要部とし
て備えており、通常タクシー車両の運転席近くに搭載さ
れるタクシーメータ100である。
対応した一般走行料金積算モードでの料金演算処理(こ
れを第1の演算処理手段101aで行なう)と高速料金
積算モードでの料金演算処理(これを第2の演算処理手
段101bで行なう)とを切り換え可能に実行する。ま
た、この他にも、例えば支払ボタン301c(図2、図
3参照)が押下されて支払モードが選択された際の計算
や迎車料金の加算など、タクシー料金の計算方式そのも
のについては、通常のタクシー料金制に基づいた種々の
料金演算処理を通常の手法と同様に行なうものであるこ
とは言うまでもない。
手段101の料金積算モードを切り換える。そして警告
発生手段104は、料金演算手段101の料金積算モー
ドが前記の切換手段102によって高速料金積算モード
に切り換えられて、その高速料金積算モードつまり高速
タリフが選択されているときに、タクシー車両の走行が
予め定められた非高速走行状態となった際にそれを非高
速走行状態検知手段103が検知すると、アラームブザ
ー104aを駆動するブザー駆動部104bがONにな
り前記のアラームブザー104aを駆動させて高速タリ
フ解除のための警告を発する。
は、走行中にカウントされた走行距離情報あるいは迎車
料金などその他料金データや走行時間などの各種情報を
記憶する記憶手段107が上記の料金演算手段101に
接続されている。また、操作手段300は、実車301
a、高速301b、支払301cなどの各種タリフモー
ドに対応したタリフ切換ボタンを備えており、これらボ
タンが押下されることにより、料金演算手段101の演
算切換手段102での切換命令が入力される。即ちこの
操作手段300の各種タリフ切換ボタン301a、30
1bをタクシーのドライバーが操作することにより、料
金演算手段101における上記のような高速走行対応の
料金積算モードと一般道路走行対応の料金積算モードと
の切り換えを切換手段102が実行する。
払いモードが選択された際に料金演算手段101で積算
あるいは合計された金額、操作手段300で選択された
走行モード、あるいは記憶手段107に記憶されている
各種情報などを表示する表示手段302、およびそれら
を例えば領収書の形などで印字出力する印字手段303
が、料金演算手段101に接続されている。
の表示・操作用パネル部分の概要を示す図である。この
前面表示・操作用パネルの下半分には、上記のような操
作手段300の各種タリフ切換ボタンである実車タリフ
ボタン301a、高速タリフボタン301b、支払タリ
フボタン301c、迎車タリフボタン301d、無線待
タリフボタン301e、累計ボタン301f、空車ボタ
ン301g等を備えている。また上半分には、現時点で
選択されている走行モードや現在の賃走料金等を表示す
る表示手段302を備えている。
一般道路賃走に対応した第1の演算手段101aと、高
速道路走行に対応した第2の演算手段101bとを備え
ており、これ自体は通常の一般的なデジタルメータに準
拠した方式のものである。第1の演算手段101aは、
賃走距離に応じた料金演算を行ないながら、通常の料金
制に規定された条件下での特定単位時間以上の間に走行
距離が進まない場合には、その時間に対応した料金加算
を加えるという、通常の料金制に規定された通常一般道
路賃走モードでの料金演算を行なう。これは、さらに詳
細には、走行センサ105で検知される走行パルスが、
前記特定時間内に入って来ない場合、その特定の時間内
にもそれに対応した賃走走行が成されたものと見做し
て、その特定時間をパラメータとして演算される料金分
を加算する、というものである。また、第2の演算手段
101bでは、高速道路上での賃走つまり高速タリフが
選択されると、前記の時間をパラメータとして演算され
る料金分については料金積算に加えない。
は、空車走行から実車走行に移る際に操作手段300に
配設された各種タリフ切換ボタンのうち実車タリフボタ
ン301aが押下されると、切換手段102によって第
1の演算手段101aが選択されて一般道路走行モード
である通常実車タリフ状態となり、上記のような賃走の
距離と時間との両方に基づいた料金積算を行なう。そし
てタクシー車両が高速道路に上ってドライバーが高速タ
リフボタン301bを手動で押下して高速タリフ状態が
選択されると、この命令入力を受けて切換手段102に
よって第2の演算手段101bが選択されて前記のよう
な賃走距離に基づいたその後料金を演算する。
ように高速タリフモードにあるとき、タクシー車両の走
行が予め定めておいた非高速走行状態となった際にこれ
を検知する。この非高速走行状態検知手段103は、ま
ず高速タリフボタン301bが押下されて高速タリフモ
ードが選択されるとON状態に入る。また高速タリフボ
タン301bが再び押下されると高速タリフモードが解
除されてOFF状態に戻る。従ってこのON/OFFは
上記の料金演算手段101の高速タリフモードON/O
FFにリンクして実行されるようにすればよい。
シー車両200が上記の非高速走行状態となったことを
検知するためには、走行状態あるいはそれに対応して検
知されるパルスのような情報をまず計測する必要がある
が、そのためには例えば回転センサで車軸回転に対応し
て発生する走行パルスを検知する走行センサ205を好
適に用いることができる。これは例えば、走行センサ2
05から伝送されてくる車軸回転に対応したパルスが予
め定めておいた単位時間当たりの特定パルスカウント数
以下あるいは 0となったことを、パルスカウンタを用い
て検知することなどによって判定することができる。例
えば、走行センサ205で検知されるパルスが所定の時
間当たりに 0となった場合に、そのときの走行状態を停
止状態として、つまり非高速走行状態として判定する。
あるいは、例えばタクシー車両が実質的に一般道路走行
と同様の走行状態となったとき、即ち所定の単位時間あ
たりに走行センサ205で検知されるパルス数が一般走
行の料金積算モードで時間積算が適用されるようなパル
ス数以下になった場合、あるいはそれを速度に換算して
例えば10km/h以下などの低速走行(停止を含む)に
なった場合などを、非高速走行状態にあるものと判定す
るように設定することなどが好適である。
た非高速走行状態が上記のようにして検知されると、こ
れに基づいて警告を発する。即ち、この警告発生手段1
04に内設されているブザー駆動部104bをONにし
てアラームブザー104aを鳴動させる。そしてその後
は車両が前記走行状態を脱して再び高速走行を開始して
も、高速タリフが解除されるまで警告発生手段104は
警告ON状態を保っている。そしてこの警告発生手段1
04はドライバーが高速タリフボタン301bを再度押
下して高速タリフモード自体を解除したときにOFF状
態に戻る。
警告手段としては、例えば本実施形態に例示したような
アラームブザー104aのような音による警告手段を用
いてもよく、あるいは図示は省略したが点滅灯のような
警告ランプを用いても良い。ブザーは、高速タリフ解除
をドライバーに喚起させることができる程度に明確に認
知できるような音であってかつ乗客に煩雑な印象を与え
ることの少ない音に設定することが望ましい。また、点
滅灯としては例えば高速タリフボタン301bを透過光
方式のものとし、この高速タリフボタンの裏側に点滅等
を配置してこれを点滅させることなどにより高速タリフ
ボタン301bが点滅して見えるようにすればよい。あ
るいは、表示手段302のタリフ区分表示部分を明確に
認知可能に点滅させる手法や、カラー表示の場合には高
速タリフ表示を通常の表示カラー(例えば薄青色など)
とは異なったカラー(例えば橙色など)に変化させる、
といった手法などが好適である。
告の発生時期としては、タクシー車両の低速走行状態が
検知された後であれば、その直後から発するようにして
もよく、あるいは例えば30秒後など特定の時間を置いた
後、つまり高速道路を離脱する際に再び走り出して一般
道へと降りて行くまでの間に対応する時間などのタイム
ラグを置いた後に発生を開始するようにしても良い。そ
のような警告発生の開始時期の遅延機能は、例えば警告
発生手段104のブザー駆動部104bをONにするタ
イミングをタイマー回路(図示省略)を用いて特定時間
後まで遅延させることなどにより実現できる。
算手段101でタクシー賃走中に積算された料金あるい
は迎車料金などの料金や、走行距離および走行時間な
ど、通常のタクシー営業に関して通常必要な各種の情報
を格納している。また、走行センサ205で検知された
現時点での走行状態に対応したパルス状態と前記の予め
設定された非高速走行状態に対応するパルス状態とを警
告発生手段104において比較するための、その走行状
態に対応するパルス状態をコード化して格納している。
この記憶手段107は、さらに詳しくは図3に示すよう
に、RAM403、ROM404、E2 PROM304
からその主要部が構成されている。これらのうちRAM
403およびROM404は後述するマイコン401の
内部に配設されている。ROM404にはCPU402
に各種処理動作を行わせるための制御プログラムが格納
されている。RAM403はCPU402における各種
データ処理あるいは演算を実行する際に必要なデータを
一時記憶するための一時記憶エリア、及びその演算処理
作業に用いるためのワークエリアを有している。そして
E2 PROM304には、料金制に規定された通りの賃
走料金や貸切料金など規定料金データがコード化されて
書き込まれてあり、マイコン401のCPU402によ
って、その時点で選択されているタリフモードに対応し
た料金データ等が選択されて読み出される。そしてこの
賃走距離や時間および割増料金データ等に基づいて料金
演算手段101が料金演算を実行し料金精算時などにそ
の演算結果つまり料金を合計してこれを表示手段302
に表示する。あるいは賃走途中ではその刻々の料金積算
額を料金演算手段101が計算しこれを表示手段302
に表示する。そして、このE2 PROM304に、上記
の予め設定された非高速走行状態に対応するパルス状態
とを非高速走行状態検知手段103で比較するための、
その走行状態に対応するパルス状態の情報がコード化さ
れて格納されており、必要に応じて読み出される。
ーメータの主要部の構成は、図1のブロック図に示した
ように料金演算手段101や警告発生手段104などの
個々の機能的ブロックごとに別個に回路構成してもよ
く、あるいは 1チップのマイコン401をその主要部に
用いて、その周りに周辺回路や周辺機器等を接続して構
築してもよいことは言うまでもない。そこで本実施形態
においては、そのような1チップマイコン401を用い
た。その主要部の構成を図3に示す。上記の料金演算手
段101、切換手段102、警告発生手段104につい
ては、それぞれ上記の機能を実現する演算およびデータ
処理を行う回路として、マイコン401のCPU402
で構築することができる。また、それらの機能ブロック
を制御する情報は記憶手段107のうちのRAM40
3、ROM404に格納させ、これに基づいて上記のよ
うな各種機能を実現することができるが、これらRAM
403、ROM404は、前記のマイコン401内のR
AM、ROMを好適に用いることができることは言うま
でもない。また、上記の主要部以外の部分についても概
要を説明すると、表示手段302は、料金を表示する主
表示部302aと、現時点で選択されているタリフモー
ドを表示する副表示部302bとを有している。これら
はいずれも、例えば液晶表示パネルなどを用いて、前記
のCPU402から表示データを入力されて上記のよう
な各種表示を行なうものであるが、このときCPU40
2と主表示部302a・副表示部302bとの間には、
それぞれドライバ回路302c、ドライバ回路302d
が接続されている。そしてこれらドライバ回路302
c、ドライバ回路302dは、CPU402から伝送さ
れてきた表示データを表示部の表示パネル上に表示可能
な画像データ等に変換した後、それを主表示部302a
・副表示部302bに送出する。
された本発明に係る第1の実施形態のタクシーメータの
作動プロセスの流れを、図4及び図5のフローチャート
に基づいて説明する。このタクシーメータの、料金演算
方式およびその切換操作方式や料金表示方式は通常のデ
ジタル式タクシーメータと同様であり、図5(a)に概
要を示すようなキー入力(割込)が成されると、これに
対応して賃走(実車)入力s501、支払入力s50
2、空車入力s503、高速入力s504、その他入力
s505に対応したフラグF1、F2、F3、F4…が
セットされるとともに、現在処理中の処理に対して割り
込みを掛ける。
手順で、賃走処理(実車モード)s506、支払処理
(支払いモード)s507a、s507b、あるいは空
車モードs508及び空車処理s509が前記のフラグ
に対応して切り換えられて実行され、またそれを経過し
た際にフラグF1、F2はリセットされる。
と、その度にそれに対応した実車フラグ(s511)、
支払フラグ(s512)、空車フラグ(s513)、高
速フラグ(s514)等のいずれかが前記の如くセット
される。これらの動作については、従来と同様の方式で
実行可能である。従って、そのような従来と同様の部分
については説明の簡潔化のために詳述を省略し、以下は
本発明の主要部を特に詳述する。
は空車モードから実車モードに切り換えられて(s50
1およびs511)一般道路上走行の賃走対応の演算を
開始し、基本料金を表示しフラグ1をセットする(s4
01)。高速道路に上らずに一般道を走行中は(s40
2のN)、第1の演算処理及びそれに基づいた料金表示
が継続される(s403b)。
高速道路へ上ると、料金制の規定上そのときから高速タ
リフへと移行しなければならない。このようなタクシー
メータの高速タリフへの移行は、タクシードライバーが
高速道路進入時点でこれを確認し手動により操作手段3
00の高速タリフボタン301bを押下することによっ
て(s504のY)、高速フラグF2は初期値の0から
1にセットされ(s514)、これに基づいて高速タリ
フモードに入ると料金演算手段101は賃走距離のみに
対応した料金を加算していく(s402のY〜s403
a)。
02によってその後料金の加算方式を高速道路走行(高
速タリフ)モードに切り換えられる。ただしこのとき、
例えば深夜割増モードなど、他のモードと併用の場合に
は、そのモードによる料金規定が併せて適用されること
は言うまでもない。例えば、深夜割増モードの場合には
高速タリフであっても走行距離加算に対してその後料金
に深夜料金制が適用されるものであることは言うまでも
ない。本発明に係るタクシーメータにおいても、そのよ
うな加算方式そのものについては、従来の方式に従って
行なうものであることは前述の通りである。
フが適用されると(s402のY)、第2の演算処理が
継続される(s403a)。一方、この高速タリフモー
ドに入ったときから非高速走行状態検知手段103が動
作開始する(s414)。そしてタクシーが高速道路を
降りると、タクシードライバーは忘れていなければ高速
タリフボタン301bを再び押下し入力する(s504
のYおよびs409のY)。するとフラグF2はF= 0
にリセットされる(s514およびs406)一方、料
金演算手段101は切換手段102によってその後料金
の積算方式を前記の高速道路走行状態に対応した積算方
式(高速タリフ)から通常の一般道路走行状態に対応し
た積算方式(通常の実車タリフ)に切り換えて、前記の
賃走距離対応積算と賃走時間対応積算とを併用した一般
道路走行モードの積算方式に戻り、これを継続する(4
03b)。
の途中で高速タリフを解除する場合にも、高速タリフボ
タン301bを再び押下することによって高速タリフモ
ードOFFを実行することができることは言うまでもな
い(s409〜s403b)。いずれにせよ、s501
からこのs409までの間はずっと警報は作動していな
い。
ードをOFFにすることを忘れてONのままで高速道路
を降りると(s409のN)、それを非高速走行状態検
知手段103が判定し(s410)、警告発生手段10
4をONにする。するとアラームブザー104aが高速
タリフ解除忘れ防止の警告を発する(s411)。
原則として最低速度規定が道路交通法等により定められ
ていることから、高速道路を降りる際に高速出口の料金
所などで低速走行あるいは停止するまでは、規定の最低
速度以上での走行が継続されるはずである。また、高速
道路上での停止は原則的には認められていない。
は、高速道路走行を終了して一般道走行に移行すること
を検知するために、高速タリフがON状態つまり高速道
路上の走行が継続している状態の場合(s409のN)
には、高速タリフモードでの賃走料金積算を継続する一
方、車両が非高速走行状態に入ったか否か、即ち本実施
形態では停車状態を含めて一般道路走行状態に対応した
低速走行状態に入ったか否かを、走行センサ205で検
出される走行状態に対応したパルスを用いて非高速走行
状態検知手段103が判別する(s410)。
5で検知される(走行状態に対応した)パルスは、通常
一般的には料金演算手段101で料金の演算を行なうた
めの走行距離演算に用いられるものだが、この走行状態
に対応したパルスの所定の単位時間あたりのパルスカウ
ントを、予め設定しておいた走行状態に対応したパルス
カウントと比較することにより、そのときの走行状態が
予め設定しておいた走行状態(つまり本実施形態では停
止状態あるいは低速走行状態)に相当しているか否か判
定する、というものである。
か否かの判定には、走行センサ205で検知されるパル
ス波形(周波数、パルス周期、位相など)を非高速走行
状態に対応したパルス波形と比較することで判定しても
良い。あるいは、上記のような走行状態を判別するため
のパラメータとしては、上記のような走行センサ205
で検知される走行パルスのみには限定しない。この他に
も、例えばスピードメータが速度現示を行なうために用
いる走行速度情報をコード化し、この走行速度に対応し
たコードと予め定めておいた走行速度に対応したコード
とを比較して上記のような停止あるいは低速走行状態を
判定するようにしても良い。
パルスが、上記のような非高速走行状態つまり停止ある
いは低速走行状態といった走行状態に対応した状態では
ない場合(s410のN)は、高速道路走行継続中と判
定して非高速走行状態検知手段103は検知待ちの状態
を続行する。従ってその状態の間は警告がONになるこ
とは無い。
ルスが上記のような非高速走行状態つまり停止あるいは
低速走行状態に対応したパルスであった場合には、それ
に基づいて非高速走行状態検知手段103が高速道路走
行の終了と判定し(s410のY)警告発生手段104
をONにする。すると警告発生手段104は高速タリフ
解除をタクシードライバーに促すための警告を発する
(s411)。
イバーが高速タリフボタンを再度押下入力してこれをO
FFにすれば(s504のYおよびs407のY)、こ
のOFF入力に従って料金演算手段101は高速タリフ
に対応した料金積算モードから一般道路走行の料金積算
モードに切り換えてその料金積算を行なう一方、F2を
リセット(F2= 0)して(s514およびs409の
Y・s406)、非高速走行状態検知手段103を検知
待ち状態に戻すとともに警告発生手段104をOFFに
して警告を停止する。そして料金演算手段101の料金
積算は再び通常の一般道路走行に対応した積算方式であ
る第1の演算処理およびその表示に戻る(s403
b)。
様に、乗客の目的地に到着すると通常の支払モードを選
択して料金精算し本件の賃走は終了する(なお、この部
分の詳細は本発明に係る主要部分とは直接の関係性が薄
いので図示および詳述は省略した)。このように、本発
明に係るタクシーメータは、タクシーが高速道路走行か
ら一般道路走行に移行したか否かを、そのときの走行パ
ルスを走行センサ205で検知し、これを非高速走行状
態検知手段103で停止あるいは低速走行状態といった
高速道路から降りた状態と判定できるような非高速走行
状態に対応して予め設定しておいたパルスと比較する。
そしてそのような非高速走行状態に対応したパルスであ
ると判別されたときには、タクシーが高速道路走行から
一般道路走行に移行したものとして、警告発生手段10
4がONになりドライバーに高速タリフ解除忘れ防止の
ための警告を発する。その結果、高速タリフの解除をタ
クシードライバーに喚起して、高速タリフの解除忘れを
防ぐことができる。
メータは、図1及び図6に示すように、上記第1の実施
形態のタクシーメータにおいて、タクシードライバーが
手動で警告停止命令を入力すると、これを受けて発生中
の警告を停止させる警告停止手段105aを、その主要
部に具備しており、通常タクシー車両の運転席近くに搭
載されるタクシーメータである。
ものとするために、以下の詳細説明においては、第1の
実施形態と同様の部位あるいはステップについては第1
の実施形態と同じ符号および名称で示し、特に本実施形
態の特徴的な部分について詳述する。
るための、言わばI/Fをとるための入力手段として、
本実施形態では操作手段300表面の金属部分にドライ
バーが手を触れるとこれに基づく静電的な変化を入力と
して検知するようなタッチセンサ201が、操作手段3
00内部に配置されている。従って、高速タリフOFF
忘れ防止の警告がONとなっているときにドライバーが
これをOFFにしたい場合には、ドライバーは操作手段
300表面の金属ボディ部に手で触れる。するとタッチ
センサ201はこれを検知し、警告停止命令が手動で入
力されたものとしてこれを警告停止手段105aへ伝送
する。
ンサ201が検知した入力が伝送されると、この警告停
止命令入力に従って警告発生手段104のブザー駆動部
104bをOFFにしてアラームブザー104aの警告
を停止させる。次に、上記に説明したように主要部が構
成された本発明に係る第2の実施形態のタクシーメータ
に係る概要フローチャートを図7に示す。この第2の実
施形態のタクシーメータにおいては、第1の実施形態に
おいて図4でs411までに示したような概要プロセス
については、第1の実施形態と同様であるが、特に、そ
れ以降が第1の実施形態とは異なっている。よってこの
部分を中心として概要構成図である図6およびその動作
の概要フローチャートである図7に基づいて説明する。
が非高速走行状態に対応した状態になると(s410の
Y)、警告発生手段104がONになって高速タリフ解
除をタクシードライバーに促すための警告を発する(s
411)。しかし、もし前記の停止あるいは低速走行状
態が実は高速道路上で起きたものだった場合には、前記
の高速タリフ解除を促すための警告は、タクシードライ
バーおよび乗客にとっては煩雑なものと感じられるはず
である。
いては、上記のようにして高速タリフの解除警告がON
になった(s411)後でも実際は未だ高速道路上を走
っているような場合には、タクシードライバーは手動で
これを停止させるべく、その停止命令を入力する(s6
01のY)ことができる。この停止命令の入力は、本実
施形態においては上記のようにタッチセンサ201を介
して手動で行なう。
と、これに基づいて警告発生手段104がOFFになり
警告停止になる(s602)。ここでもし停止命令が入
力されない場合には(s601のN)、高速タリフOF
Fの命令入力待ち状態に戻る。
イバーが高速タリフをOFFにすれば(s407の
Y)、このOFF入力に従って料金演算手段101は演
算モードを高速タリフモードから一般道路走行での料金
積算モードに切り換える一方、警告を停止する。即ち、
警告発生手段103をOFFにして警告を停止する(s
602)とともに、フラグF2をF2= 0にリセットす
る(s406)。そして料金演算手段101の料金積算
は再び通常の一般道路走行に対応した第1の演算処理の
積算方式に戻る(s403b)。
乗客の目的地に到着すると通常の支払モードを選択して
料金精算し本件の賃走は終了する(この部分の詳細は本
発明に係る主要部分とは直接の関係性が薄いので詳述は
省略する)。このように、本発明に係る第2の実施形態
のタクシーメータは、例えば渋滞等でタクシー車両が停
止し高速タリフ解除警告がONになったが実際には未だ
高速道路上を走っている場合などには、上記のようにし
てタクシードライバーが手動でその停止命令を入力する
ことにより、警告停止手段105aを機能させて警告発
生手段104の警告発生をOFFにすることができる。
その結果、高速タリフの解除忘れを警告発生によって防
止できるとともに、高速道路走行中の高速タリフ解除警
告の発生に起因した煩雑さをも防ぐことができる。
入力部としてタッチセンサ201を用いたが、本発明に
係る停止命令入力部としてはこれのみには限定されない
ことは言うまでもない。この他にも、例えば高速タリフ
使用中は機能していないタリフボタンを、その間は停止
命令入力部として用いて、これを押下することにより停
止命令を入力してもよい。あるいは上記既存の操作用ボ
タンとは別に停止命令入力用ボタンを新たに設置しても
よい。
メータは、図1および図8に示すように、上記第2の実
施形態のタクシーメータにおいて、タクシー車両が予め
定められた高速走行状態に再びなったことを検知する高
速走行状態検知手段106と、それが検知されたときに
警告発生手段104の警告を停止させる警告停止部10
5bとを備えたことを特徴としている。
確なものとするために、以下の詳細説明においては、第
1及び第2の実施形態と同様の部位については第1の実
施形態と同じ符号および名称で示している。また図9の
本実施形態に係るフローチャートにおいても同様であ
る。
いては、第1や第2の実施形態と同様の機能を実現する
部位である。そしてこの第3の実施形態のタクシーメー
タは、タクシーの高速道路上走行途中に渋滞等に起因し
て警告発生手段103が警告を発生させたような場合で
も、それが高速道路走行途中であることを自動的に判定
してその警告を停止させる警告停止手段105bを備え
ていることが、警告を手動で停止する第2の実施形態の
警告停止手段105aとは異なる本実施形態の特徴であ
る。
とき(s411)、高速走行状態検知手段106は前記
の走行センサ205で刻々と検出される走行パルスを、
予め設定しておいた高速道路上の走行状態に対応した高
速走行パルスと比較し、その高速走行パルスに適合する
状態となった場合にこれを検知する(s412)。
例えば前記の設定された高速走行パルスの所定単位時間
当たりパルス数をコード化して例えばE2 PROMのよ
うな記憶素子に記憶させておき、これと前記の走行セン
サ205で検知された特定時間当たり走行パルス数を前
記のコードフォーマットに変換したものと比較して、そ
の設定パルス数よりも多いパルス数に現行走行パルスが
なった場合に、タクシー車両の走行状態が高速道路走行
状態すなわち高速道路を走行している状態であるものと
して判定すればよい。あるいはパルス数をコード化して
比較する以外にも、例えばパルス波形やパルスタイミン
グなどを比較してもよい。
一般道走行に対応した走行状態(s410のY)となっ
た後、再び上記の高速道路走行に対応する走行状態に戻
ると(s412のY)、これを高速走行状態検知手段1
06は高速道路走行継続中として判定し、警告停止手段
105bをOFFにしてアラームブザー104aの警告
音を停止させる(s413)。
する予め定められた高速走行状態とは、例えば高速道路
上の走行継続中に一度停止していたタクシー車両が再び
高速道路走行に対応した走行状態で走り出したときの走
行状態、あるいはタクシー車両が渋滞解消の後に再び走
り始めて特定の走行速度以上になったときの状態であ
る。つまり、上記の高速走行状態を判定することの目的
が警告継続の良否を判定すること、即ちタクシー車両が
一度低速走行した後でもまだ高速道路上を走っているの
か否かを判定することにあるので、これに適合するもの
であることが必要である。従って、具体的にそのような
高速走行状態を判定するためのパラメータとしては、日
本の高速道路の場合には一般に最低速度が決められてお
り原則的にはそれ以上の速度で走行することになってい
るので、そのような最低速度、例えば80km/h以上の
速度などに設定することが好適である。
タの主要構成部分についてを中心として述べたが、ここ
でそのさらに細かい構造あるいは周辺部分についても説
明すると、記憶手段107は前述したように走行中に料
金演算手段101で積算される料金あるいは迎車料金な
どの料金制や、走行距離および走行時間等の各種情報等
を記憶する。特にこの記憶手段107内のE2 PROM
304には、非高速走行状態検知手段103や警告停止
手段105bで現時点での走行パルスと比較するために
予め設定された非高速走行パルスや高速走行パルスをコ
ード化した情報が格納されており、これが必要に応じて
読み出される。このE2 PROM304も実質的に非高
速走行状態検知手段103や警告停止手段105bの一
部分を形成している。
メータの主要部の構成は、第1の実施形態等と同様に、
料金演算手段101や警告発生手段103や警告停止手
段105b等の個々の機能的ブロックごとに別個に回路
構成してもよく、あるいは上記第1の実施形態等で示し
たような 1チップのマイコンをその主要部に用いて、そ
の周りに周辺回路や周辺機器を接続して構築してもよい
ことは言うまでもない。そこで本実施形態においてもそ
のような 1チップマイコンを用いた。
態検知手段103と高速走行状態検知手段106とを別
個の回路ブロックのように形成した場合について詳述し
たが、これらの手段の特に単位時間当りの走行パルス数
を比較する機能は例えば走行パルス数比較手段として形
成し、この走行パルス数比較手段の機能を上記の非高速
走行状態検知手段103と高速走行状態検知手段106
との両機能で兼用しても良いことは言うまでもない。
速走行状態検知手段106も、共に走行センサ205で
検出された走行パルスの所定単位時間あたりのパルス数
を予め設定されているパルス数と比較するという機能の
要点は同じであることから、このパルス数を比較すると
いう機能を前記の走行パルス数比較手段で兼用させ、、
高速走行状態検知手段を非高速走行状態検知手段103
として用いる際には、予め設定された非高速走行状態に
対応したパルス数と比較し、高速走行状態検知手段10
6として用いる際には、予め設定された高速走行状態に
対応したパルス数と比較するように、比較の対象となる
データをそれぞれの場合に応じて切り換えるようにして
使い分けても良い。
態のタクシーメータは、高速タリフ解除警告がONにな
った後でも未だ高速道路上を走っているか否かを、警告
停止手段105bが判定する。つまり高速道路走行中に
例えば渋滞等でタクシー車両が停止して高速タリフ解除
警告がONになったような場合でも、その渋滞等が解消
して再び高速で走行するようになると自動的にそれを判
定して、高速タリフ解除忘れ防止のための警告を自動停
止することができる。その結果、高速タリフの解除忘れ
を警告することができるとともに高速道路走行中の警告
発生に起因した煩雑さをも防ぐことができる。
発明によれば、高速タリフの解除忘れを防止することに
より、料金体系に正確に対応した運賃精算処理を実現で
きるタクシーメータを提供することができる。
る高速タリフの他にも、切り換えをドライバーに依存す
るタリフとしては、例えば迎車タリフや貸切タリフなど
があるが、これらはいずれもタクシーの出庫時にあらか
じめ設定(あるいは切り換え)しておけばよく、またそ
の解除についても迎車に赴いて乗客を乗せるために停車
した際や、貸し切り終了後に運賃精算を終了した際な
ど、いずれもドライバーにとって賃走の一区切りの場合
が多いので、ドライバーが解除を忘れる確率は低い。
これに対して、高速タリフの場合は極めて特異な状況で
の切り換えである。一般にタクシーの走行モードは高速
道路を利用する以上、一般道から高速道を経て一般道に
戻るという順序となるので、高速タリフの解除はその賃
走途中に必ずあることになる。
するタリフのうち特に高速タリフ解除については、賃走
の一区切りの際や停車中に解除すれば良いような場合と
は異なり、賃走の途中に解除操作をしなければならな
い。しかも、高速タリフ解除が必要な状況とは、要する
に高速利用料金を支払って高速道路から一般道へ降りる
時であるが、このときドライバーは、高速道路利用料金
の支払いやその領収書の収納あるいは運転その他の操作
等を、一人で短時間のうちに安全確実に行なわねばなら
ないので、その繁雑さに紛れてしまい、解除操作を極め
て忘れやすい状態にある。しかもこのとき、それまで緊
張を強いられていた高速走行から一般道に戻るという、
いわゆる安堵の心理が働くので、ドライバーは心理的に
も解除操作を極めて忘れやすい状態となっている。その
結果、タリフ切り換えを忘れて一般道も高速タリフのま
まで賃走してしまい、規定の料金体系に正確に則した運
賃の加算ができなくなるという問題が生じていたのであ
った。
態の如く自動的に警告発生あるいはそれに続けて警告停
止して、高速タリフの解除忘れ防止をドライバーに効果
的に警告することができ、その結果、料金体系に正確に
対応した運賃精算処理を実現できる。
を示す図である。
用パネル部分の概要を示す図である。
作り込んだマイコン及びその周辺装置の概要を示す図で
ある。
の作動プロセスのうち特に警告動作部分を示すフローチ
ャートである。
算処理およびタリフ切り換えプロセスの主要部を示す概
要フローチャートである。
の構成の主要部を示す図である。
の作動プロセスの特に警告動作部分を示すフローチャー
トである。
の構成の主要部を示す図である。
の作動プロセスの特に警告動作部分を示すフローチャー
トである。
Claims (6)
- 【請求項1】 タクシー料金の演算処理を行う料金演算
手段と、該料金演算手段の行う前記演算処理を、実車タ
リフボタンの操作による実車タリフに基づく通常の賃走
に対応した第1の演算処理から高速タリフボタンの操作
による高速タリフへの切り換えに応じて高速道路走行に
対応した第2の演算処理に切り換える切換手段とを有
し、タクシー車両に搭載されるタクシーメータにおい
て、 前記タクシー車両の走行状態が予め定められた非高速走
行状態となったことを検知する非高速走行検知手段と、 前記料金演算手段が前記第2の演算処理状態にあると
き、前記非高速走行検知手段による前記非高速走行状態
の検知に応じて、前記高速タリフから前記実車タリフへ
の切り換えを促すための警告を発する警告発生手段とを
備えたことを特徴とするタクシーメータ。 - 【請求項2】 請求項1記載のタクシーメータにおい
て、 前記料金演算手段は、前記第1の演算処理を賃走の距離
と時間とに基づいて演算する第1の演算手段と、前記第
2の演算処理を賃走距離のみに基づいて演算する第2の
演算手段とを備えた料金演算手段であることを特徴とす
るタクシーメータ。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のタクシーメータ
において、前記非高速走行検知手段は、前記高速タリフボタンの操
作による高速タリフへの切り換えに応じてオン状態とな
り、前記高速タリフの解除に応じてオフ状態となること
を特徴とするタクシーメータ。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載のタクシーメータ
において、 前記非高速走行検知手段は、走行パルスを検知する走行
センサを含み、該走行センサで検知される前記走行パル
スが所定時間当たりにゼロとなった場合、または所定時
間当たりに前記走行センサで検知される走行パルス数が
一般走行の料金積算モードで時間積算が適用されるよう
なパルス数以下になった場合に非高速走行状態になった
ことを検知することを特徴とするタクシーメータ。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
タクシーメータにおいて、 前記警告発生手段により発生中の警告を停止させる警告
停止手段を備えたことを特徴とするタクシーメータ。 - 【請求項6】 請求項5に記載のタクシーメータにおい
て、 前記タクシー車両が予め定められた高速走行状態となっ
たことを検知する高速走行検知手段をさらに備え、前記
警告停止手段は、該高速走行検知手段による前記高速走
行状態の検知に応じて、前記警告を停止させることを特
徴とするタクシーメータ。
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