JP3376746B2 - 自動二輪車の車速センサ装置 - Google Patents
自動二輪車の車速センサ装置Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/02—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車の例えばア
ンチロックブレーキシステム(ABS)の車輪速度検出
用スピードセンサ(車速センサ)の信号線取り付け構造
に係る自動二輪車の車速センサ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、自動二輪車には、例えば図3に示
すように、ヘッドパイプaから左右一対に別れてエンジ
ンbを取り囲むようにしつつ後方に向けて延びる、ツイ
ンチューブc1、c2フレームタイプのメインフレーム
cを採用したものがある。この種の自動二輪車では、ハ
ンドル回りdから車体後方に向けて配設されるハンドル
バースイッチ、フロントターンシグナル等の通常の電装
品用のワイヤハーネスeは、適宜に左右のメインフレー
ムc1、c2に振り分けて、クランプfにより固定され
る。また、エンジンのイグニッション系においては、イ
グナイタgから前記ワイヤハーネスeを介して点火コイ
ルh、hに電気的接続がされており、点火コイルh、h
はそれぞれ左右のメインフレームc1、c1内側に固定
されていた。なお、符号iはキャブレター、jはエアー
クリーナボックスである。通常の電装品用ワイヤハーネ
スeは点火コイルh、hの影響を受けてノイズ(雑音)
が重畳しても、機能上の不具合は生じない。 【0003】ところで、自動二輪車においてアンチロッ
クブレーキシステム(ABSと称する。)を採用するこ
とが考えられる。この場合に、車輪速度検出用の車速セ
ンサ(スピードセンサとも称する)を設けており、この
車速センサは非接触式の電磁ピックアップ式のものであ
る。この種の車速センサでは、車輪側の歯車状のロータ
部の回転による磁界の変化を車体側に固定したセンサ部
で検出して、車輪の回転数に応じたパルス信号を出力し
ている。出力パルス信号は車速センサ信号線(車速セン
サライン)を介して電子コントロールユニットに入力さ
れており、このコントロールユニットでは当該信号から
パルス数をカウントして速度演算を行い、その演算速度
を基礎にして前記ABSの制御を行う。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
構造の自動二輪車において、前記ABSを採用した場合
に、車速センサの信号線をワイヤハーネスeに併せてあ
るいは沿わせて設けるため、エンジンの点火時に点火コ
イルh、hから発生する点火ノイズ(パルス状ノイズを
含む)が前記信号線に混入する恐れがある。このよう
に、点火ノイズが前記信号線に混入すると、前記車速セ
ンサから信号線を伝わるパルス数が増えた状況(つまり
速度が急激に変化したのと同様の状況)になってしま
い、したがって、当該車輪の速度演算が不正確となり、
他の車輪との速度差が生じたものと判断して(一定速度
走行時に前輪と後輪とに速度差が生じるのは、エラーが
生じたと見なす)、コントロールユニットが故障・異常
と判断する場合があるという問題点がある。 【0005】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、車速センサの信号線に点火コ
イルや電装品等からのノイズが混入するのを防いで、A
BS等の速度演算に速度差を生じさせないようにできる
自動二輪車の車速センサ装置を提供することを課題とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、メインフレームをヘッドパイプから左右に
別れてエンジン上部を包むようにして後方に延びる左右
一対のフレーム部材からなるツインチューブタイプに形
成し、当該メインフレームの下方にエンジンを搭載し、
車速センサの出力信号を伝達する信号線がメインフレー
ムに沿って設けられている自動二輪車の車速センサ装置
において、メインフレームの片側フレーム部材側に偏倚
して車体各部に設けた電装品に電力を供給するワイヤハ
ーネスおよび点火コイルを配設し、かつ、メインフレー
ムの他側フレーム部材に沿って車速センサの信号線を配
設すると共に、この信号線をメインフレームのヘッドパ
イプの後方近傍に設けたコネクティングカプラで接続し
て、フロントフォーク側信号線と他側フレーム部材側信
号線とに別けて配設したことを特徴とする自動二輪車の
車速センサ装置の構成を有する。 【0007】 【作用】点火コイルは点火プラグの点火時に強いパルス
状のノイズ(点火ノイズ)を発生し、また、電装品に電
力を供給するワイヤハーネスは電装品の電源の入り・切
り等でノイズ(スイッチノイズ等)が発生する。点火コ
イルや前記ワイヤハーネスが車速センサの信号線に近け
れば、前記点火ノイズあるいはスイッチノイズ等のノイ
ズが前記信号線に混入(重畳)しやく、車速演算が当該
ノイズに影響されて不正確になる。そこで、発明者は信
号線へのノイズの影響に対して、前記信号線を前記点火
コイルおよびワイヤハーネスから離して、前記点火ノイ
ズ等のノイズが前記信号線へ混入することを防止するべ
く、本発明をなしたものである。 【0008】本発明によれば、メインフレームの片側フ
レーム部材側に偏倚して点火コイルおよび車体各部に設
けた電装品に電力を供給するワイヤハーネスを配設し、
かつ、メインフレームの他側フレーム部材に沿って車速
センサの信号線を配設したので、点火コイルおよびワイ
ヤハーネスと車速センサの信号線との間に距離を置くこ
とができる。したがって、点火コイルおよびワイヤハー
ネスから点火パルス等のノイズが前記信号線に混入する
ことを防止できる。 【0009】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。この実施例は、自動二輪車のアンチロック
ブレーキシステム(ABS)の車速センサ装置であっ
て、図1に当該自動二輪車の一部側面図を示し、図2に
自動二輪車のフレーム10を中心にする平面図を示す。
実施例の自動二輪車では、メインフレーム10をヘッド
パイプ10cから左右に別れてエンジン12上部を包む
ようにして後方に延びる、左・右(車体前方を見てて幅
方向左・右)一対の片側フレーム部材10a・他側フレ
ーム部材10bからなるツインチューブタイプ(ラテラ
ルフレームとも称する)に形成している。 【0010】メインフレーム10の上方には燃料タンク
11が覆さるように設けられている。また、メインフレ
ーム10の下方にはエンジン12本体およびエンジンケ
ース12aが搭載されており、エンジン12のシリンダ
ヘッド12cは側面視で前記メインフレーム10に重な
っている。さらに、エンジン12の後ろ側には、キャブ
レター12dとエアクリーナ12eが片側フレーム部材
10aと他側フレーム部材10bとの間に挟まれるよう
に配設されている。また、エンジン12の前部からは排
気管13がエンジン12の前面およびエンジンケース1
2aの下面をまわり込んで配管されている。また、AB
S用車速センサ14の出力信号を伝達する信号線16が
メインフレーム10に沿って設けられており、その詳細
は後述する。 【0011】前記エンジン12は4気筒であってそれぞ
れ点火プラグ12bが設けられている。この点火プラグ
12bに点火信号を出力する点火コイル(イグニッショ
ンコイルとも称する)18aおよび18bと、車体各部
に設けた電装品(ヘッドランプ、ターンシグナルラン
プ、セルモータ等;図示省略する)に電力を伝達・供給
するワイヤハーネス22とは、車体前方を向いて車体中
心線Aより左側の片側フレーム部材10a側に偏倚して
配設されている。 【0012】なお、実施例では前記点火コイル18aお
よび18bはこの片側フレーム部材10aの内側面に縦
に並びかつ接して固定されている。点火コイル18aお
よび18bは、それぞれが2つの点火プラグ12b、1
2bおよび12b、12bに接続されている。また、ワ
イヤハーネス22は、前記片側フレーム部材10aの内
側面に沿いかつ近接しあるいは接してクランプ22aで
固定される。また、図2で符号25aはイグナイタ、2
5bはバッテリーである。 【0013】また、前記車体前方を向いて車体中心線A
より右側の他側フレーム部材10bの内側面に沿って前
記ABS用の車速センサ14の信号を伝達する、例えば
シールド線からなる信号線16を配設している。前記車
速センサ14は、前輪23の車軸23a付近に設けられ
ていて、前輪23の回転数に応じたパルス信号を出力す
る。前記車速センサ14は、歯車状のロータ部14aと
該ロータ部14aの前輪23の回転に伴った回転により
パルス信号を出力するセンサ部14bとを有している。
また、車速センサ14の信号線16は前記センサ部14
bから出て上方に向けてフロントホーク24に適宜に沿
って配設される。また、前記信号線16はフロントホー
クブラケット24aの下端(符号24bで示す)に固定
され、その下端から後方に向かい、さらに、他側フレー
ム10bのヘッドパイプ10c近傍に明いた孔26を前
方から後方に抜ける。当該孔26を抜けた信号線16は
前記他側フレーム部材10bの内側面に沿いかつ近接あ
るいは接して、他側フレーム10b前部から後部へわた
って配設される。この信号線16は該他側フレーム部材
10bの内側面に適宜にクランプで固定され、ABS用
の電子コントロールユニット(ECU)27に接続され
る。 【0014】なお、前記他側フレーム部材10bに配設
される信号線16は、車体側面視で、エンジン12のシ
リンダヘッド12cの重ならない位置に配設されてお
り、点火プラグ12bからの点火パルスノイズが当該信
号線16に混入することを極力防止している。また、信
号線16は、前記孔26の後方近傍でコネクティングカ
プラ28で接続されている。これにより、フロントホー
ク24側の信号線16と他側フレーム部材10b側の信
号線16をそれぞれ予め別に配線して、組み立て時にコ
ネクティングカプラ28で接続できるので、組み立て作
業を能率化できる。 【0015】実施例によれば、点火コイル18a、18
bおよびワイヤハーネス22と車速センサ14の信号線
16との間に距離を置くことができる。したがって、点
火コイル18a、18bおよびワイヤハーネス22から
点火パルス等のノイズ(雑音信号)が前記信号線16に
混入することを防止できる。これにより、車輪の速度演
算が不正確になることがなくなり、一定速度走行時に前
輪と後輪とに速度差が生じた故障、異常が生じたと判断
することがない。なお、本発明の車速センサはABS用
のものに限定されない。 【0016】 【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、メイ
ンフレームの片側フレーム部材側に偏倚して点火コイル
および車体各部に設けた電装品に電力を供給するワイヤ
ハーネスを配設し、かつ、メインフレームの他側フレー
ム部材に沿って車速センサの信号線を配設したので、点
火コイルおよびワイヤハーネスと車速センサの信号線と
の間に距離を置くことができる。したがって、点火コイ
ルからの点火パルスおよびワイヤハーネスからのスイッ
チノイズ等のノイズ(雑音信号)が前記信号線に混入す
ることを防止できる。したがって、ABS等の速度演算
において一定速度走行時に前輪と後輪とに速度差が生じ
たものと誤って検出することをなくすることができる。
ンチロックブレーキシステム(ABS)の車輪速度検出
用スピードセンサ(車速センサ)の信号線取り付け構造
に係る自動二輪車の車速センサ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、自動二輪車には、例えば図3に示
すように、ヘッドパイプaから左右一対に別れてエンジ
ンbを取り囲むようにしつつ後方に向けて延びる、ツイ
ンチューブc1、c2フレームタイプのメインフレーム
cを採用したものがある。この種の自動二輪車では、ハ
ンドル回りdから車体後方に向けて配設されるハンドル
バースイッチ、フロントターンシグナル等の通常の電装
品用のワイヤハーネスeは、適宜に左右のメインフレー
ムc1、c2に振り分けて、クランプfにより固定され
る。また、エンジンのイグニッション系においては、イ
グナイタgから前記ワイヤハーネスeを介して点火コイ
ルh、hに電気的接続がされており、点火コイルh、h
はそれぞれ左右のメインフレームc1、c1内側に固定
されていた。なお、符号iはキャブレター、jはエアー
クリーナボックスである。通常の電装品用ワイヤハーネ
スeは点火コイルh、hの影響を受けてノイズ(雑音)
が重畳しても、機能上の不具合は生じない。 【0003】ところで、自動二輪車においてアンチロッ
クブレーキシステム(ABSと称する。)を採用するこ
とが考えられる。この場合に、車輪速度検出用の車速セ
ンサ(スピードセンサとも称する)を設けており、この
車速センサは非接触式の電磁ピックアップ式のものであ
る。この種の車速センサでは、車輪側の歯車状のロータ
部の回転による磁界の変化を車体側に固定したセンサ部
で検出して、車輪の回転数に応じたパルス信号を出力し
ている。出力パルス信号は車速センサ信号線(車速セン
サライン)を介して電子コントロールユニットに入力さ
れており、このコントロールユニットでは当該信号から
パルス数をカウントして速度演算を行い、その演算速度
を基礎にして前記ABSの制御を行う。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
構造の自動二輪車において、前記ABSを採用した場合
に、車速センサの信号線をワイヤハーネスeに併せてあ
るいは沿わせて設けるため、エンジンの点火時に点火コ
イルh、hから発生する点火ノイズ(パルス状ノイズを
含む)が前記信号線に混入する恐れがある。このよう
に、点火ノイズが前記信号線に混入すると、前記車速セ
ンサから信号線を伝わるパルス数が増えた状況(つまり
速度が急激に変化したのと同様の状況)になってしま
い、したがって、当該車輪の速度演算が不正確となり、
他の車輪との速度差が生じたものと判断して(一定速度
走行時に前輪と後輪とに速度差が生じるのは、エラーが
生じたと見なす)、コントロールユニットが故障・異常
と判断する場合があるという問題点がある。 【0005】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、車速センサの信号線に点火コ
イルや電装品等からのノイズが混入するのを防いで、A
BS等の速度演算に速度差を生じさせないようにできる
自動二輪車の車速センサ装置を提供することを課題とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、メインフレームをヘッドパイプから左右に
別れてエンジン上部を包むようにして後方に延びる左右
一対のフレーム部材からなるツインチューブタイプに形
成し、当該メインフレームの下方にエンジンを搭載し、
車速センサの出力信号を伝達する信号線がメインフレー
ムに沿って設けられている自動二輪車の車速センサ装置
において、メインフレームの片側フレーム部材側に偏倚
して車体各部に設けた電装品に電力を供給するワイヤハ
ーネスおよび点火コイルを配設し、かつ、メインフレー
ムの他側フレーム部材に沿って車速センサの信号線を配
設すると共に、この信号線をメインフレームのヘッドパ
イプの後方近傍に設けたコネクティングカプラで接続し
て、フロントフォーク側信号線と他側フレーム部材側信
号線とに別けて配設したことを特徴とする自動二輪車の
車速センサ装置の構成を有する。 【0007】 【作用】点火コイルは点火プラグの点火時に強いパルス
状のノイズ(点火ノイズ)を発生し、また、電装品に電
力を供給するワイヤハーネスは電装品の電源の入り・切
り等でノイズ(スイッチノイズ等)が発生する。点火コ
イルや前記ワイヤハーネスが車速センサの信号線に近け
れば、前記点火ノイズあるいはスイッチノイズ等のノイ
ズが前記信号線に混入(重畳)しやく、車速演算が当該
ノイズに影響されて不正確になる。そこで、発明者は信
号線へのノイズの影響に対して、前記信号線を前記点火
コイルおよびワイヤハーネスから離して、前記点火ノイ
ズ等のノイズが前記信号線へ混入することを防止するべ
く、本発明をなしたものである。 【0008】本発明によれば、メインフレームの片側フ
レーム部材側に偏倚して点火コイルおよび車体各部に設
けた電装品に電力を供給するワイヤハーネスを配設し、
かつ、メインフレームの他側フレーム部材に沿って車速
センサの信号線を配設したので、点火コイルおよびワイ
ヤハーネスと車速センサの信号線との間に距離を置くこ
とができる。したがって、点火コイルおよびワイヤハー
ネスから点火パルス等のノイズが前記信号線に混入する
ことを防止できる。 【0009】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。この実施例は、自動二輪車のアンチロック
ブレーキシステム(ABS)の車速センサ装置であっ
て、図1に当該自動二輪車の一部側面図を示し、図2に
自動二輪車のフレーム10を中心にする平面図を示す。
実施例の自動二輪車では、メインフレーム10をヘッド
パイプ10cから左右に別れてエンジン12上部を包む
ようにして後方に延びる、左・右(車体前方を見てて幅
方向左・右)一対の片側フレーム部材10a・他側フレ
ーム部材10bからなるツインチューブタイプ(ラテラ
ルフレームとも称する)に形成している。 【0010】メインフレーム10の上方には燃料タンク
11が覆さるように設けられている。また、メインフレ
ーム10の下方にはエンジン12本体およびエンジンケ
ース12aが搭載されており、エンジン12のシリンダ
ヘッド12cは側面視で前記メインフレーム10に重な
っている。さらに、エンジン12の後ろ側には、キャブ
レター12dとエアクリーナ12eが片側フレーム部材
10aと他側フレーム部材10bとの間に挟まれるよう
に配設されている。また、エンジン12の前部からは排
気管13がエンジン12の前面およびエンジンケース1
2aの下面をまわり込んで配管されている。また、AB
S用車速センサ14の出力信号を伝達する信号線16が
メインフレーム10に沿って設けられており、その詳細
は後述する。 【0011】前記エンジン12は4気筒であってそれぞ
れ点火プラグ12bが設けられている。この点火プラグ
12bに点火信号を出力する点火コイル(イグニッショ
ンコイルとも称する)18aおよび18bと、車体各部
に設けた電装品(ヘッドランプ、ターンシグナルラン
プ、セルモータ等;図示省略する)に電力を伝達・供給
するワイヤハーネス22とは、車体前方を向いて車体中
心線Aより左側の片側フレーム部材10a側に偏倚して
配設されている。 【0012】なお、実施例では前記点火コイル18aお
よび18bはこの片側フレーム部材10aの内側面に縦
に並びかつ接して固定されている。点火コイル18aお
よび18bは、それぞれが2つの点火プラグ12b、1
2bおよび12b、12bに接続されている。また、ワ
イヤハーネス22は、前記片側フレーム部材10aの内
側面に沿いかつ近接しあるいは接してクランプ22aで
固定される。また、図2で符号25aはイグナイタ、2
5bはバッテリーである。 【0013】また、前記車体前方を向いて車体中心線A
より右側の他側フレーム部材10bの内側面に沿って前
記ABS用の車速センサ14の信号を伝達する、例えば
シールド線からなる信号線16を配設している。前記車
速センサ14は、前輪23の車軸23a付近に設けられ
ていて、前輪23の回転数に応じたパルス信号を出力す
る。前記車速センサ14は、歯車状のロータ部14aと
該ロータ部14aの前輪23の回転に伴った回転により
パルス信号を出力するセンサ部14bとを有している。
また、車速センサ14の信号線16は前記センサ部14
bから出て上方に向けてフロントホーク24に適宜に沿
って配設される。また、前記信号線16はフロントホー
クブラケット24aの下端(符号24bで示す)に固定
され、その下端から後方に向かい、さらに、他側フレー
ム10bのヘッドパイプ10c近傍に明いた孔26を前
方から後方に抜ける。当該孔26を抜けた信号線16は
前記他側フレーム部材10bの内側面に沿いかつ近接あ
るいは接して、他側フレーム10b前部から後部へわた
って配設される。この信号線16は該他側フレーム部材
10bの内側面に適宜にクランプで固定され、ABS用
の電子コントロールユニット(ECU)27に接続され
る。 【0014】なお、前記他側フレーム部材10bに配設
される信号線16は、車体側面視で、エンジン12のシ
リンダヘッド12cの重ならない位置に配設されてお
り、点火プラグ12bからの点火パルスノイズが当該信
号線16に混入することを極力防止している。また、信
号線16は、前記孔26の後方近傍でコネクティングカ
プラ28で接続されている。これにより、フロントホー
ク24側の信号線16と他側フレーム部材10b側の信
号線16をそれぞれ予め別に配線して、組み立て時にコ
ネクティングカプラ28で接続できるので、組み立て作
業を能率化できる。 【0015】実施例によれば、点火コイル18a、18
bおよびワイヤハーネス22と車速センサ14の信号線
16との間に距離を置くことができる。したがって、点
火コイル18a、18bおよびワイヤハーネス22から
点火パルス等のノイズ(雑音信号)が前記信号線16に
混入することを防止できる。これにより、車輪の速度演
算が不正確になることがなくなり、一定速度走行時に前
輪と後輪とに速度差が生じた故障、異常が生じたと判断
することがない。なお、本発明の車速センサはABS用
のものに限定されない。 【0016】 【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、メイ
ンフレームの片側フレーム部材側に偏倚して点火コイル
および車体各部に設けた電装品に電力を供給するワイヤ
ハーネスを配設し、かつ、メインフレームの他側フレー
ム部材に沿って車速センサの信号線を配設したので、点
火コイルおよびワイヤハーネスと車速センサの信号線と
の間に距離を置くことができる。したがって、点火コイ
ルからの点火パルスおよびワイヤハーネスからのスイッ
チノイズ等のノイズ(雑音信号)が前記信号線に混入す
ることを防止できる。したがって、ABS等の速度演算
において一定速度走行時に前輪と後輪とに速度差が生じ
たものと誤って検出することをなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動二輪車の要部側面図
である。 【図2】実施例を説明する要部平面図である。 【図3】従来の車速センサおよび点火コイルの配設説明
図である。 【符号の説明】 10 メインフレーム 10a、10b 片側フレーム部材、他側フレーム部材 12 エンジン 14 車速センサ 16 信号線 18a、18b 点火コイル 22 ワイヤハーネス 27 電子コントロールユニット(ECU)
である。 【図2】実施例を説明する要部平面図である。 【図3】従来の車速センサおよび点火コイルの配設説明
図である。 【符号の説明】 10 メインフレーム 10a、10b 片側フレーム部材、他側フレーム部材 12 エンジン 14 車速センサ 16 信号線 18a、18b 点火コイル 22 ワイヤハーネス 27 電子コントロールユニット(ECU)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 メインフレームをヘッドパイプから左右
に別れてエンジン上部を包むようにして後方に延びる左
右一対のフレーム部材からなるツインチューブタイプに
形成し、当該メインフレームの下方にエンジンを搭載
し、車速センサの出力信号を伝達する信号線がメインフ
レームに沿って設けられている自動二輪車の車速センサ
装置において、 メインフレームの片側フレーム部材側に偏倚して車体各
部に設けた電装品に電力を供給するワイヤハーネスおよ
び点火コイルを配設し、 かつ、メインフレームの他側フレーム部材に沿って車速
センサの信号線を配設すると共に、この信号線をメイン
フレームのヘッドパイプの後方近傍に設けたコネクティ
ングカプラで接続して、フロントフォーク側信号線と他
側フレーム部材側信号線とに別けて配設したことを特徴
とする自動二輪車の車速センサ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04685495A JP3376746B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 自動二輪車の車速センサ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04685495A JP3376746B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 自動二輪車の車速センサ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08239074A JPH08239074A (ja) | 1996-09-17 |
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