JP3368486B2 - 建築構造及びそれを備えた建物 - Google Patents
建築構造及びそれを備えた建物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば木造住宅、特に高
床式住宅に用いられる建築構造及びそれを備えた建物に
関するものである。
床式住宅に用いられる建築構造及びそれを備えた建物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に例えば木造住宅の壁構造として
は、例えば、柱及び間柱の外面に防風シートを張り、そ
の外側に胴縁を打ち、それに外壁材を張り、一方室内側
は柱及び間柱の内側に石膏ボードを取付け、石膏ボード
と防風シートとの間にグラスウール等の断熱材を介在
し、石膏ボードの内面に壁クロス等を張り付けて構成さ
れた簡素な構造のものが知られている。
は、例えば、柱及び間柱の外面に防風シートを張り、そ
の外側に胴縁を打ち、それに外壁材を張り、一方室内側
は柱及び間柱の内側に石膏ボードを取付け、石膏ボード
と防風シートとの間にグラスウール等の断熱材を介在
し、石膏ボードの内面に壁クロス等を張り付けて構成さ
れた簡素な構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
構造の場合、単に高断熱、高気密の密閉された建築構造
となっている傾向にあり、このため室内及び壁部内の空
気の通りが悪くなり易く、密閉空間となって非常に暑
く、しかも外壁材の接合部分等において、施工上の不可
避的な隙間があれば内部に外の熱が侵入して居住空間は
一層暑くなり、又、冬はその隙間から外の冷気が入って
非常に寒く、しかも柱や間柱と断熱材との接合部分等に
おいて結露が発生し易く、建物の腐敗の要因となり、し
かして外気の影響を直接的に受け、夏期は高温多湿であ
って、冬期は寒く、住宅環境を快適に保つために夏期は
クーラー、冬期は暖房器等の電気製品に負うところが多
く、それだけ居住快適性の低い住宅環境となっていると
いう不都合を有している。
構造の場合、単に高断熱、高気密の密閉された建築構造
となっている傾向にあり、このため室内及び壁部内の空
気の通りが悪くなり易く、密閉空間となって非常に暑
く、しかも外壁材の接合部分等において、施工上の不可
避的な隙間があれば内部に外の熱が侵入して居住空間は
一層暑くなり、又、冬はその隙間から外の冷気が入って
非常に寒く、しかも柱や間柱と断熱材との接合部分等に
おいて結露が発生し易く、建物の腐敗の要因となり、し
かして外気の影響を直接的に受け、夏期は高温多湿であ
って、冬期は寒く、住宅環境を快適に保つために夏期は
クーラー、冬期は暖房器等の電気製品に負うところが多
く、それだけ居住快適性の低い住宅環境となっていると
いう不都合を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都
合を解決することを目的とするもので、その要旨は、建
物の壁部内に室内側の内側通気層及び室外側の外側通気
層を仕切部材により仕切り形成し、該内側通気層の下方
口は建物の床下部内に連通すると共に上方口は建物の屋
根裏部内に連通して形成され、該屋根裏部に外部に連通
する排気口が形成され、該排気口に屋根裏部内の空気を
外部に排出する換気手段が配設されると共に最上階の天
井部に屋根裏部に連通する換気口が形成され、一方該外
側通気層の下方口及び上方口はそれぞれ建物の外部に連
通して形成され、かつ該外側通気層に建物の階下と階上
との間に存在する天井裏部が連通して形成され、階下の
天井部に天井裏部に連通する換気口を形成してなること
を特徴とする建築構造にある。
合を解決することを目的とするもので、その要旨は、建
物の壁部内に室内側の内側通気層及び室外側の外側通気
層を仕切部材により仕切り形成し、該内側通気層の下方
口は建物の床下部内に連通すると共に上方口は建物の屋
根裏部内に連通して形成され、該屋根裏部に外部に連通
する排気口が形成され、該排気口に屋根裏部内の空気を
外部に排出する換気手段が配設されると共に最上階の天
井部に屋根裏部に連通する換気口が形成され、一方該外
側通気層の下方口及び上方口はそれぞれ建物の外部に連
通して形成され、かつ該外側通気層に建物の階下と階上
との間に存在する天井裏部が連通して形成され、階下の
天井部に天井裏部に連通する換気口を形成してなること
を特徴とする建築構造にある。
【0005】この際、上記壁部及び上記屋根裏部並びに
床下部に断熱材を配設することが望ましく、又、上記各
換気口に開閉手段を配設したり、又、上記床下部をコン
クリート高床基礎構造に形成したり、又、上記内側通気
層の下方口と床下部との接続部分に開閉手段を配設した
りすることができる。
床下部に断熱材を配設することが望ましく、又、上記各
換気口に開閉手段を配設したり、又、上記床下部をコン
クリート高床基礎構造に形成したり、又、上記内側通気
層の下方口と床下部との接続部分に開閉手段を配設した
りすることができる。
【0006】
【作用】建物の壁部内は仕切部材により室内側の内側通
気層及び室外側の外部空気層に仕切り形成され、この内
側通気層の下方口は建物の床下部内に連通され、上方口
は建物の屋根裏部内に連通され、最上階の天井部には屋
根裏部に連通する換気口が形成され、屋根裏部には外部
に連通する排気口が形成され、排気口に屋根裏部内の空
気を外部に排出する換気手段が配設されているから、床
下部内の空気は内側通気層を介して屋根裏部内に流出可
能となり、かつ最上階の室内の空気は屋根裏部内に流出
可能となり、この屋根裏部内の空気は外部に排出可能と
なり、一方上記外側通気層の下方口及び上方口はそれぞ
れ建物の外部に連通して形成されているから、外気は外
側通気層内を通過可能となり、しかも外側通気層に建物
の階下と階上との間に存在する天井裏部内が連通し、こ
の階下の天井部に天井裏部に連通する換気口を形成して
いるから、階下の室内の空気は天井裏部内を経て外側通
気層を介して外部に流出可能となる。
気層及び室外側の外部空気層に仕切り形成され、この内
側通気層の下方口は建物の床下部内に連通され、上方口
は建物の屋根裏部内に連通され、最上階の天井部には屋
根裏部に連通する換気口が形成され、屋根裏部には外部
に連通する排気口が形成され、排気口に屋根裏部内の空
気を外部に排出する換気手段が配設されているから、床
下部内の空気は内側通気層を介して屋根裏部内に流出可
能となり、かつ最上階の室内の空気は屋根裏部内に流出
可能となり、この屋根裏部内の空気は外部に排出可能と
なり、一方上記外側通気層の下方口及び上方口はそれぞ
れ建物の外部に連通して形成されているから、外気は外
側通気層内を通過可能となり、しかも外側通気層に建物
の階下と階上との間に存在する天井裏部内が連通し、こ
の階下の天井部に天井裏部に連通する換気口を形成して
いるから、階下の室内の空気は天井裏部内を経て外側通
気層を介して外部に流出可能となる。
【0007】この際、上記壁部及び上記屋根裏部並びに
床下部に断熱材を配設することが望ましく、又、上記各
換気口に開閉手段を配設することにより階下の室内と天
井裏部内及び最上階の室内と屋根裏部との空気流通の調
節が可能となり、又、上記床下部をコンクリート高床基
礎構造に形成することにより、床下部内の空気は夏は冷
たく、冬は暖かい状態になり、又、上記内側通気層の下
方口と床下部との接続部分に開閉自在な開閉手段を配設
することにより、内側通気層と床下部内との空気の流通
を調節することができる。
床下部に断熱材を配設することが望ましく、又、上記各
換気口に開閉手段を配設することにより階下の室内と天
井裏部内及び最上階の室内と屋根裏部との空気流通の調
節が可能となり、又、上記床下部をコンクリート高床基
礎構造に形成することにより、床下部内の空気は夏は冷
たく、冬は暖かい状態になり、又、上記内側通気層の下
方口と床下部との接続部分に開閉自在な開閉手段を配設
することにより、内側通気層と床下部内との空気の流通
を調節することができる。
【0008】
【実施例】図1乃至図6は本発明の実施例を示し、1は
建物、この場合高床式二階建の家屋となっており、2は
壁部、Mは建物の外部、Nは室内であって、この場合上
記壁部2は、柱3及び間柱4間に硬質の断熱材5を配置
し、間柱4の外面に断熱材5の外面との間に複数個のピ
ン状の間隔保持部材6を介して例えば構造用合板からな
る仕切部材7を取付け、仕切部材7の外面に胴縁8を介
して外壁材9を取付け、胴縁8は窓施工位置等の開口部
10の近傍は適宜分断され、又、断熱材5の内面には、
和室の場合ヌキ11、防湿シート、ラスボードを介して
京壁仕上12が施され、洋室の場合にはヌキ11、防湿
シート、桟を介して内壁仕上材が施工され、しかして、
壁部2内において、仕切部材7の内面と断熱材5の外面
との間に内側通気層Rを形成すると共に仕切部材7の外
面と外壁材9の内面との間に外側通気層Lを形成し、外
側通気層Lの上方口L1及び下方口L2はそれぞれ外部M
に連通して形成されている。
建物、この場合高床式二階建の家屋となっており、2は
壁部、Mは建物の外部、Nは室内であって、この場合上
記壁部2は、柱3及び間柱4間に硬質の断熱材5を配置
し、間柱4の外面に断熱材5の外面との間に複数個のピ
ン状の間隔保持部材6を介して例えば構造用合板からな
る仕切部材7を取付け、仕切部材7の外面に胴縁8を介
して外壁材9を取付け、胴縁8は窓施工位置等の開口部
10の近傍は適宜分断され、又、断熱材5の内面には、
和室の場合ヌキ11、防湿シート、ラスボードを介して
京壁仕上12が施され、洋室の場合にはヌキ11、防湿
シート、桟を介して内壁仕上材が施工され、しかして、
壁部2内において、仕切部材7の内面と断熱材5の外面
との間に内側通気層Rを形成すると共に仕切部材7の外
面と外壁材9の内面との間に外側通気層Lを形成し、外
側通気層Lの上方口L1及び下方口L2はそれぞれ外部M
に連通して形成されている。
【0009】Pは屋根裏部であって、最上階、この場合
二階の天井部14と屋根部15との間に形成され、上記
内側通気層Rの上方口R1と屋根裏部P内とは連通して
形成され、屋根裏部Pには外部に連通する排気口16が
単数又は複数個開口形成され、この排気口16に屋根裏
部P内の空気を外部に排出する換気扇等の換気手段17
が取り付けられ、天井部14の上面に断熱材5が敷設さ
れ、かつ最上階、この場合二階の天井部14に屋根裏部
Pに連通する換気口18が形成され、換気口18に例え
ばガラリ式の開閉自在な開閉手段19が配置されてい
る。
二階の天井部14と屋根部15との間に形成され、上記
内側通気層Rの上方口R1と屋根裏部P内とは連通して
形成され、屋根裏部Pには外部に連通する排気口16が
単数又は複数個開口形成され、この排気口16に屋根裏
部P内の空気を外部に排出する換気扇等の換気手段17
が取り付けられ、天井部14の上面に断熱材5が敷設さ
れ、かつ最上階、この場合二階の天井部14に屋根裏部
Pに連通する換気口18が形成され、換気口18に例え
ばガラリ式の開閉自在な開閉手段19が配置されてい
る。
【0010】Qは床下部であって、この場合2m程度の
コンクリート高床基礎20からなる高床式構造となって
おり、床下部Q内は上記内側通気層Rの下方口R2とは
連通して形成され、この接続部分に例えばガラリ式の開
閉自在な開閉手段21が配置され、床下部Qの一階の床
部23の裏面に断熱材5を配置して構成している。
コンクリート高床基礎20からなる高床式構造となって
おり、床下部Q内は上記内側通気層Rの下方口R2とは
連通して形成され、この接続部分に例えばガラリ式の開
閉自在な開閉手段21が配置され、床下部Qの一階の床
部23の裏面に断熱材5を配置して構成している。
【0011】Sは天井裏部であって、この場合階下とな
る一階の天井部22と階上となる二階の床部23との間
に形成され、この屋根裏部Sと上記外側通気層Lとは断
熱材5を貫通して取り付けられた、複数個の塩化ビニー
ル樹脂製のパイプ等からなる通気管24により連通して
形成され、この場合階下となる一階の天井部22に天井
裏部Sに連通する換気口18が形成され、換気口18に
例えばガラリ式の開閉自在な開閉手段19が配置されて
いる。
る一階の天井部22と階上となる二階の床部23との間
に形成され、この屋根裏部Sと上記外側通気層Lとは断
熱材5を貫通して取り付けられた、複数個の塩化ビニー
ル樹脂製のパイプ等からなる通気管24により連通して
形成され、この場合階下となる一階の天井部22に天井
裏部Sに連通する換気口18が形成され、換気口18に
例えばガラリ式の開閉自在な開閉手段19が配置されて
いる。
【0012】この実施例は上記構成であるから、図1の
如く、建物1の壁部2内は仕切部材7により室内側の内
側通気層R及び室外側の外部空気層Lに仕切り形成さ
れ、内側通気層Rの下方口R2は建物1の床下部Q内に
連通され、上方口R1は建物1の屋根裏部P内に連通さ
れ、最上階の天井部14には屋根裏部Pに連通する換気
口18が形成され、屋根裏部Pには外部Mに連通する排
気口16が形成され、排気口16に屋根裏部P内の空気
を外部Mに排出する換気手段17が配設されているか
ら、床下部Q内の空気は内側通気層Rを介して屋根裏部
P内に流出可能となり、かつ最上階の室内の空気は屋根
裏部P内に流出可能となり、この屋根裏部P内の空気は
外部Mに排出可能となる。
如く、建物1の壁部2内は仕切部材7により室内側の内
側通気層R及び室外側の外部空気層Lに仕切り形成さ
れ、内側通気層Rの下方口R2は建物1の床下部Q内に
連通され、上方口R1は建物1の屋根裏部P内に連通さ
れ、最上階の天井部14には屋根裏部Pに連通する換気
口18が形成され、屋根裏部Pには外部Mに連通する排
気口16が形成され、排気口16に屋根裏部P内の空気
を外部Mに排出する換気手段17が配設されているか
ら、床下部Q内の空気は内側通気層Rを介して屋根裏部
P内に流出可能となり、かつ最上階の室内の空気は屋根
裏部P内に流出可能となり、この屋根裏部P内の空気は
外部Mに排出可能となる。
【0013】一方、上記外側通気層Lの下方口L2及び
上方口L1はそれぞれ建物1の外部Mに連通して形成さ
れているから、外気は下方口L2及び上方口L1の間に
おいて、外側通気層L内を通過可能となり、しかも外側
通気層Lに建物1の階下と階上との間に存在する天井裏
部S内が連通し、この階下の天井部22に天井裏部Sに
連通する換気口18を形成しているから、階下の室内の
空気は天井裏部S内を経て外側通気層Lを介して外部に
流出可能となる。
上方口L1はそれぞれ建物1の外部Mに連通して形成さ
れているから、外気は下方口L2及び上方口L1の間に
おいて、外側通気層L内を通過可能となり、しかも外側
通気層Lに建物1の階下と階上との間に存在する天井裏
部S内が連通し、この階下の天井部22に天井裏部Sに
連通する換気口18を形成しているから、階下の室内の
空気は天井裏部S内を経て外側通気層Lを介して外部に
流出可能となる。
【0014】しかして、夏期等においては、図5の如
く、壁部2内において、上記外側通気層Lの存在により
建物1内部への暑い外気の熱の侵入を抑制することがで
き、かつ外側通気層Lの下方口L2及び上方口L1は外部
に連通しているため、外側通気層L内での熱い外気の滞
留を防ぐと共に熱の対流により流動することになって、
外側通気層L内の高熱の蓄積を抑制することができ、し
かも、壁部2内において、床下部Q内の冷たい空気は内
側通気層Rを介して屋根裏部P内に流出し、この空気に
よって、建物1内部の熱を屋根裏部Pを介して排気口1
6より換気手段17によって外部Mに排熱すると共に壁
部2内の排湿作用をなすことができ、かつ最上階の室内
の暑い空気も屋根裏部Pを介して排気口16から外部M
に排出させることができ、換気作用、床下部Qの冷気利
用、除湿作用等を得ることができ、いわゆる居住快適性
の高い住宅環境を提供することができ、壁部2内での結
露発生も抑制することができ、木造住宅等の寿命を著し
く向上することができる。
く、壁部2内において、上記外側通気層Lの存在により
建物1内部への暑い外気の熱の侵入を抑制することがで
き、かつ外側通気層Lの下方口L2及び上方口L1は外部
に連通しているため、外側通気層L内での熱い外気の滞
留を防ぐと共に熱の対流により流動することになって、
外側通気層L内の高熱の蓄積を抑制することができ、し
かも、壁部2内において、床下部Q内の冷たい空気は内
側通気層Rを介して屋根裏部P内に流出し、この空気に
よって、建物1内部の熱を屋根裏部Pを介して排気口1
6より換気手段17によって外部Mに排熱すると共に壁
部2内の排湿作用をなすことができ、かつ最上階の室内
の暑い空気も屋根裏部Pを介して排気口16から外部M
に排出させることができ、換気作用、床下部Qの冷気利
用、除湿作用等を得ることができ、いわゆる居住快適性
の高い住宅環境を提供することができ、壁部2内での結
露発生も抑制することができ、木造住宅等の寿命を著し
く向上することができる。
【0015】この際、特に上記外側通気層に建物1の階
下と階上との間に存在する天井裏部S内がこの場合複数
個の通気管24により連通され、この階下の天井部22
に天井裏部Sに連通する換気口18が形成されているか
ら、階下の室内の空気は天井裏部S内を経て外側通気層
Lを介して外部に流出することができ、しかして天井裏
部S内に滞留する熱気を外側通気層Lを介して外部に熱
の対流等により排熱することができると共に天井裏部S
内の排湿作用も得ることができ、それだけ一層居住快適
性の高い住宅環境を提供することができる。
下と階上との間に存在する天井裏部S内がこの場合複数
個の通気管24により連通され、この階下の天井部22
に天井裏部Sに連通する換気口18が形成されているか
ら、階下の室内の空気は天井裏部S内を経て外側通気層
Lを介して外部に流出することができ、しかして天井裏
部S内に滞留する熱気を外側通気層Lを介して外部に熱
の対流等により排熱することができると共に天井裏部S
内の排湿作用も得ることができ、それだけ一層居住快適
性の高い住宅環境を提供することができる。
【0016】又、冬期等においては、図6の如く、壁部
2内において、上記外側通気層Lの存在により建物1内
部への冷たい外気の冷熱の侵入を抑制することができ、
かつ外側通気層Lの下方口L2及び上方口L1は外部に連
通しているため、外側通気層L内の冷熱の滞留を防ぐと
共に一時的に暖かい時刻において熱の対流により流動す
ることになって、外側通気層L内の冷たい熱の滞留を抑
制することができ、しかも、壁部2内において、床下部
Q内の暖かい空気は内側通気層Rを介して屋根裏部P内
に流出し、この内側通気層R内及び屋根裏部P内の暖か
い空気によって、建物1内部を暖めることになり、必要
に応じて屋根裏部P内に熱を屋根裏部Pを介して排気口
16より換気手段17によって壁部2内の排湿作用をな
すことができ、かつ必要に応じて最上階の室内の空気も
屋根裏部Pを介して排気口16から外部Mに排出させる
ことができ、換気作用、床下部Qの暖気利用、除湿作用
等を得ることができ、いわゆる居住快適性の高い住宅環
境を提供することができ、壁部2内での結露発生も抑制
することができ、木造住宅等の寿命を著しく向上するこ
とができる。
2内において、上記外側通気層Lの存在により建物1内
部への冷たい外気の冷熱の侵入を抑制することができ、
かつ外側通気層Lの下方口L2及び上方口L1は外部に連
通しているため、外側通気層L内の冷熱の滞留を防ぐと
共に一時的に暖かい時刻において熱の対流により流動す
ることになって、外側通気層L内の冷たい熱の滞留を抑
制することができ、しかも、壁部2内において、床下部
Q内の暖かい空気は内側通気層Rを介して屋根裏部P内
に流出し、この内側通気層R内及び屋根裏部P内の暖か
い空気によって、建物1内部を暖めることになり、必要
に応じて屋根裏部P内に熱を屋根裏部Pを介して排気口
16より換気手段17によって壁部2内の排湿作用をな
すことができ、かつ必要に応じて最上階の室内の空気も
屋根裏部Pを介して排気口16から外部Mに排出させる
ことができ、換気作用、床下部Qの暖気利用、除湿作用
等を得ることができ、いわゆる居住快適性の高い住宅環
境を提供することができ、壁部2内での結露発生も抑制
することができ、木造住宅等の寿命を著しく向上するこ
とができる。
【0017】更に、この場合、上記壁部2及び上記屋根
裏部P並びに床下部Qに断熱材5が配設されているか
ら、建物1全体を断熱性を高めることができ、冷暖房効
率の高い住宅環境を得ることができ、又、上記各換気口
18・18に開閉手段19・19を配設しているので、
階下の室内と天井裏部S内及び最上階の室内と屋根裏部
Pとの空気流通の調節を行うことができ、室内の温度及
び湿度の調節が可能となり、又、上記床下部Qをコンク
リート高床基礎構造に形成することにより、床下部Q内
の空気は夏は一層冷たく、冬は一層暖かい状態になるか
ら、上記床下空気利用の効率を向上でき、又、上記内側
通気層Rの下方口R2と床下部Qとの接続部分に開閉自
在な開閉手段21を配設しているので、内側通気層Rと
床下部Q内との空気の流通を適宜調節することができ、
効果的な上記床下空気利用を行うことができる。
裏部P並びに床下部Qに断熱材5が配設されているか
ら、建物1全体を断熱性を高めることができ、冷暖房効
率の高い住宅環境を得ることができ、又、上記各換気口
18・18に開閉手段19・19を配設しているので、
階下の室内と天井裏部S内及び最上階の室内と屋根裏部
Pとの空気流通の調節を行うことができ、室内の温度及
び湿度の調節が可能となり、又、上記床下部Qをコンク
リート高床基礎構造に形成することにより、床下部Q内
の空気は夏は一層冷たく、冬は一層暖かい状態になるか
ら、上記床下空気利用の効率を向上でき、又、上記内側
通気層Rの下方口R2と床下部Qとの接続部分に開閉自
在な開閉手段21を配設しているので、内側通気層Rと
床下部Q内との空気の流通を適宜調節することができ、
効果的な上記床下空気利用を行うことができる。
【0018】尚、本発明は上記実施例に限られるもので
はなく、建物の構造は在来軸組工法やツーバイフォー工
法等の建物にも適用することができ、又、特に外側通気
層Lと建物の階下と階上との間に存在する天井裏部Sと
の連通施工構造は適宜選択して設計施工される。
はなく、建物の構造は在来軸組工法やツーバイフォー工
法等の建物にも適用することができ、又、特に外側通気
層Lと建物の階下と階上との間に存在する天井裏部Sと
の連通施工構造は適宜選択して設計施工される。
【0019】
【発明の効果】本発明の建築構造及びそれを備えた建物
は上述の如く、壁部内において、上記外側通気層の存在
により建物内部に対する外気温度の影響を抑制すること
ができ、夏は涼しく、冬は暖かい環境を得ることがで
き、かつ外側通気層の下方口及び上方口は外部に連通し
ているため、外側通気層内での外気の滞留を防ぐと共に
熱の対流により流動することになって、外側通気層内の
空気の熱による影響も抑制することができ、しかも、壁
部内において、床下部内の空気は内側通気層を介して屋
根裏部内に流出するから、この床下部内の空気の熱を有
効に利用することができ、かつ屋根裏部を介して排気口
より換気手段によって外部に排熱すると共に壁部内の排
湿作用をなすことができ、かつ最上階の室内の暑い空気
も屋根裏部を介して排気口から外部に排出させることが
でき、換気作用、床下部の冷気利用、除湿作用等を得る
ことができ、いわゆる居住快適性の高い住宅環境を提供
することができ、壁部内での結露発生も抑制することが
でき、木造住宅等の寿命を著しく向上することができ、
特に上記外側通気層に建物の階下と階上との間に存在す
る天井裏部内が連通され、この階下の天井部に天井裏部
に連通する換気口が形成されているから、階下の室内の
空気は天井裏部内を経て外側通気層を介して外部に流出
することができ、しかして天井裏部内に滞留する熱気を
外側通気層を介して外部に熱の対流等により排熱するこ
とができると共の天井裏部内の排湿作用も得ることがで
き、それだけ一層居住快適性の高い住宅環境を提供する
ことができる。
は上述の如く、壁部内において、上記外側通気層の存在
により建物内部に対する外気温度の影響を抑制すること
ができ、夏は涼しく、冬は暖かい環境を得ることがで
き、かつ外側通気層の下方口及び上方口は外部に連通し
ているため、外側通気層内での外気の滞留を防ぐと共に
熱の対流により流動することになって、外側通気層内の
空気の熱による影響も抑制することができ、しかも、壁
部内において、床下部内の空気は内側通気層を介して屋
根裏部内に流出するから、この床下部内の空気の熱を有
効に利用することができ、かつ屋根裏部を介して排気口
より換気手段によって外部に排熱すると共に壁部内の排
湿作用をなすことができ、かつ最上階の室内の暑い空気
も屋根裏部を介して排気口から外部に排出させることが
でき、換気作用、床下部の冷気利用、除湿作用等を得る
ことができ、いわゆる居住快適性の高い住宅環境を提供
することができ、壁部内での結露発生も抑制することが
でき、木造住宅等の寿命を著しく向上することができ、
特に上記外側通気層に建物の階下と階上との間に存在す
る天井裏部内が連通され、この階下の天井部に天井裏部
に連通する換気口が形成されているから、階下の室内の
空気は天井裏部内を経て外側通気層を介して外部に流出
することができ、しかして天井裏部内に滞留する熱気を
外側通気層を介して外部に熱の対流等により排熱するこ
とができると共の天井裏部内の排湿作用も得ることがで
き、それだけ一層居住快適性の高い住宅環境を提供する
ことができる。
【0020】更に、上記壁部及び上記屋根裏部並びに床
下部に断熱材を配設することにより配設されているか
ら、建物全体の断熱性を高めることができ、冷暖房効率
の高い住宅環境を得ることができ、又、上記各換気口に
開閉手段を配設することにより階下の室内と天井裏部内
及び最上階の室内と屋根裏部との空気流通の調節を行う
ことができ、室内の温度及び湿度の調節が可能となり、
又、上記床下部をコンクリート高床基礎構造に形成する
ことにより、床下部内の空気は夏は一層冷たく、冬は一
層暖かい状態になるから、上記床下空気利用の効率を向
上でき、又、上記内側通気層の下方口と床下部との接続
部分に開閉自在な開閉手段を配設することにより、内側
通気層と床下部内との空気の流通を適宜調節することが
でき、効果的な床下空気利用を行うこともできる。
下部に断熱材を配設することにより配設されているか
ら、建物全体の断熱性を高めることができ、冷暖房効率
の高い住宅環境を得ることができ、又、上記各換気口に
開閉手段を配設することにより階下の室内と天井裏部内
及び最上階の室内と屋根裏部との空気流通の調節を行う
ことができ、室内の温度及び湿度の調節が可能となり、
又、上記床下部をコンクリート高床基礎構造に形成する
ことにより、床下部内の空気は夏は一層冷たく、冬は一
層暖かい状態になるから、上記床下空気利用の効率を向
上でき、又、上記内側通気層の下方口と床下部との接続
部分に開閉自在な開閉手段を配設することにより、内側
通気層と床下部内との空気の流通を適宜調節することが
でき、効果的な床下空気利用を行うこともできる。
【0021】以上、所期の目的を充分達成することがで
きる。
きる。
【図1】本発明の実施例の全体説明図である。
【図2】図1で示す実施例の建物壁部の部分縦断面図で
ある。
ある。
【図3】図1で示す実施例の建物壁部の部分平断面図で
ある。
ある。
【図4】図1で示す実施例の建物壁部の部分正面図であ
る。
る。
【図5】図1で示す実施例の夏期間等における全体説明
図である。
図である。
【図6】図1で示す実施例の冬期間等における全体説明
図である。
図である。
R 内側通気層
L 外側通気層
P 屋根裏部
Q 床下部
S 天井裏部
1 建物
2 壁部
14 天井部
16 排気口
17 排気手段
18 換気口
19 開閉手段
20 コンクリート高床基礎
21 開閉手段
22 天井部
Claims (6)
- 【請求項1】 建物の壁部内に室内側の内側通気層及び
室外側の外側通気層を仕切部材により仕切り形成し、該
内側通気層の下方口は建物の床下部内に連通すると共に
上方口は建物の屋根裏部内に連通して形成され、該屋根
裏部に外部に連通する排気口が形成され、該排気口に屋
根裏部内の空気を外部に排出する換気手段が配設される
と共に最上階の天井部に屋根裏部に連通する換気口が形
成され、一方該外側通気層の下方口及び上方口はそれぞ
れ建物の外部に連通して形成され、かつ該外側通気層に
建物の階下と階上との間に存在する天井裏部が連通して
形成され、階下の天井部に天井裏部に連通する換気口を
形成してなることを特徴とする建築構造。 - 【請求項2】 上記壁部及び上記屋根裏部並びに床下部
に断熱材を配設してなる請求項1記載の建築構造。 - 【請求項3】 上記各換気口に開閉手段を配設してなる
請求項1又は2記載の建築構造。 - 【請求項4】 上記床下部をコンクリート高床基礎構造
に形成してなる請求項1乃至3記載の建築構造。 - 【請求項5】 上記内側通気層の下方口と床下部との接
続部分に開閉手段を配設してなる請求項1乃至4記載の
建築構造。 - 【請求項6】 上記請求項1記載の建築構造を備えた建
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31911394A JP3368486B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 建築構造及びそれを備えた建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31911394A JP3368486B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 建築構造及びそれを備えた建物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08151700A JPH08151700A (ja) | 1996-06-11 |
JP3368486B2 true JP3368486B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=18106614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31911394A Expired - Fee Related JP3368486B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 建築構造及びそれを備えた建物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3368486B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008231820A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Wood Build:Kk | 床下通気制御部材およびこれを用いた建築構造 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011021416A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Teamnet:Kk | 建物 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP31911394A patent/JP3368486B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008231820A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Wood Build:Kk | 床下通気制御部材およびこれを用いた建築構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08151700A (ja) | 1996-06-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |