JP3123276U - 住宅構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】湿度の高い空気を床下に循環させて木炭もしくは竹炭によって乾いた空気に調湿し、かつ上階に送風することで家全体を快適な室温および湿度に保って居住性を向上させることができる住宅構造を提供する。
【解決手段】床下部分を密閉式のベタ基礎とし、床下部分の北側の壁面に複数箇所の開閉口を設け、かつ床下部分のベタ基礎上に木炭ないし竹炭を敷きつめ、少なくとも1階の床にはコンクリートを打設してその内部に温水配管を布設するとともに、複数の通気口を設けて床下部分との通気性を持たせ、最上階の天井部分には室内空気の吸込み口を設け、かつこの天井部分の吸込み口と床下部分との間に送風ファンを備えた通気ダクトを配設し、少なくとも南側の壁面を2重壁構造とするとともに、内壁と外壁との間に熱線反射材を取り付けたことを特徴とする住宅構造。
【選択図】図1
【解決手段】床下部分を密閉式のベタ基礎とし、床下部分の北側の壁面に複数箇所の開閉口を設け、かつ床下部分のベタ基礎上に木炭ないし竹炭を敷きつめ、少なくとも1階の床にはコンクリートを打設してその内部に温水配管を布設するとともに、複数の通気口を設けて床下部分との通気性を持たせ、最上階の天井部分には室内空気の吸込み口を設け、かつこの天井部分の吸込み口と床下部分との間に送風ファンを備えた通気ダクトを配設し、少なくとも南側の壁面を2重壁構造とするとともに、内壁と外壁との間に熱線反射材を取り付けたことを特徴とする住宅構造。
【選択図】図1
Description
この考案は、床下調湿を可能とした空調システムを備えた住宅構造に関し、より詳しくは、エア・コンディショナー等に頼ることなく、夏場には室内の温度上昇し、かつ湿度の高い空気を床下に循環させて木炭もしくは竹炭によって乾いた空気に調湿し、かつ住宅北側から取り入れた冷気とともに上階に送風することで家全体を快適な室温および湿度に保って居住性を向上させるとともに、冬場には室内の温度上昇し、かつ湿度の高い空気を床下に循環させて木炭もしくは竹炭によって乾いた空気に調湿するとともに、床下を温めることで家全体を快適な室温に保ち、居住性を向上させることができる住宅構造に関する。
従来、木造戸建住宅などの建築物に於いて床下の空間は、夏期に湿度の高い空気が溜まる場所であるため、湿気によって木造戸建住宅の基礎部分が腐り、破壊される危険性があった。
そこで上記問題を解決しようとして、特開2004−162932公報(特許文献1参照)のような、床下部空間下方にべた基礎若しくは布基礎が設けられ、前記布基礎の場合には該布基礎同士の間の地面を敷設するコンクリートが設けられた住宅において、前記べた基礎のスラブ上若しくは前記布基礎同士の間に設けられたコンクリート上に敷設された木炭と、前記床下部空間と最上階の各居室部を連通する第1通風管と、前記第1通風管内の空気を送風させる送風機とが具備されている木造住宅に於ける床下調湿を利用した空調システムが提案されている。
そこで上記問題を解決しようとして、特開2004−162932公報(特許文献1参照)のような、床下部空間下方にべた基礎若しくは布基礎が設けられ、前記布基礎の場合には該布基礎同士の間の地面を敷設するコンクリートが設けられた住宅において、前記べた基礎のスラブ上若しくは前記布基礎同士の間に設けられたコンクリート上に敷設された木炭と、前記床下部空間と最上階の各居室部を連通する第1通風管と、前記第1通風管内の空気を送風させる送風機とが具備されている木造住宅に於ける床下調湿を利用した空調システムが提案されている。
また、特開2004−245470公報(特許文献2参照)等には、暖気または冷気を部屋の床下等を流通させて室内を換気することが可能な換気システムも提案されている。
特開2004−162932公報
特開2004−162932公報
しかしながら、上記特許文献1および2のいずれの先行技術においても、暖気または冷気を部屋の床下等を流通させて室内を換気することが可能な換気システムが提案されてはいるものの、空調の効率面ではいまだ不充分であり、より効率を向上させた住宅構造の提案が望まれていた。
この考案はこのような実情に鑑みてなされたもので、エア・コンディショナー等に頼ることなく、夏場には室内の温度上昇し、かつ湿度の高い空気を床下に循環させて木炭もしくは竹炭によって乾いた空気に調湿し、かつ住宅北側から取り入れた冷気とともに上階に送風することで家全体を快適な室温および湿度に保って居住性を向上させるとともに、冬場には室内の温度上昇し、かつ湿度の高い空気を床下に循環させて木炭もしくは竹炭によって乾いた空気に調湿するとともに、床下を温めることで家全体を快適な室温に保ち、居住性を向上させることができる住宅構造を提供する。
すなわちこの考案の住宅構造は、床下部分を密閉式のベタ基礎とし、床下部分の北側の壁面に複数箇所の開閉口を設け、かつ床下部分のベタ基礎上に木炭ないし竹炭を敷きつめ、
少なくとも1階の床にはコンクリートを打設してその内部に温水配管を布設するとともに、複数の通気口を設けて床下部分との通気性を持たせ、
最上階の天井部分には室内空気の吸込み口を設け、かつこの天井部分の吸込み口と床下部分との間に送風ファンを備えた通気ダクトを配設し、
少なくとも南側の壁面を2重壁構造とするとともに、内壁と外壁との間に熱線反射材を取り付けたことを特徴とするものである。
少なくとも1階の床にはコンクリートを打設してその内部に温水配管を布設するとともに、複数の通気口を設けて床下部分との通気性を持たせ、
最上階の天井部分には室内空気の吸込み口を設け、かつこの天井部分の吸込み口と床下部分との間に送風ファンを備えた通気ダクトを配設し、
少なくとも南側の壁面を2重壁構造とするとともに、内壁と外壁との間に熱線反射材を取り付けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の考案は、住宅内の各居住空間が、ドアの下側の隙間もしくはガラリによって連通していることを特徴とするものである。
請求項3記載の考案は、南側の壁面の2重壁構造に空気の排出口を設けたことを特徴とするものである。
請求項4記載の考案は、床下部分のベタ基礎上に敷きつめた木炭ないし竹炭が、雨期等における湿気を快適な湿度になるよう吸着できる面積ないし厚さであることを特徴とするものである。
これらの考案を提供することで上記課題を効果的に解決することができる。
これらの考案を提供することで上記課題を効果的に解決することができる。
請求項1記載の考案は、床下部分を密閉式のベタ基礎とし、床下部分の北側の壁面に複数箇所の開閉口を設け、かつ床下部分のベタ基礎上に木炭ないし竹炭を敷きつめ、
少なくとも1階の床にはコンクリートを打設してその内部に温水配管を布設するとともに、複数の通気口を設けて床下部分との通気性を持たせ、
最上階の天井部分には室内空気の吸込み口を設け、かつこの天井部分の吸込み口と床下部分との間に送風ファンを備えた通気ダクトを配設し、
少なくとも南側の壁面を2重壁構造とするとともに、内壁と外壁との間に熱線反射材を取り付けたことを特徴とするものである。
したがって、エア・コンディショナー等に頼ることなく、夏場には室内の温度上昇し、かつ湿度の高い空気を床下に循環させて木炭もしくは竹炭によって乾いた空気に調湿し、かつ住宅北側から取り入れた冷気とともに上階に送風することで家全体を快適な室温および湿度に保って居住性を向上させるとともに、冬場には室内の温度上昇し、かつ湿度の高い空気を床下に循環させて木炭もしくは竹炭によって乾いた空気に調湿するとともに、床下を温めることで家全体を快適な室温に保ち、居住性を向上させることができる住宅構造を提供することが可能である。
少なくとも1階の床にはコンクリートを打設してその内部に温水配管を布設するとともに、複数の通気口を設けて床下部分との通気性を持たせ、
最上階の天井部分には室内空気の吸込み口を設け、かつこの天井部分の吸込み口と床下部分との間に送風ファンを備えた通気ダクトを配設し、
少なくとも南側の壁面を2重壁構造とするとともに、内壁と外壁との間に熱線反射材を取り付けたことを特徴とするものである。
したがって、エア・コンディショナー等に頼ることなく、夏場には室内の温度上昇し、かつ湿度の高い空気を床下に循環させて木炭もしくは竹炭によって乾いた空気に調湿し、かつ住宅北側から取り入れた冷気とともに上階に送風することで家全体を快適な室温および湿度に保って居住性を向上させるとともに、冬場には室内の温度上昇し、かつ湿度の高い空気を床下に循環させて木炭もしくは竹炭によって乾いた空気に調湿するとともに、床下を温めることで家全体を快適な室温に保ち、居住性を向上させることができる住宅構造を提供することが可能である。
請求項2記載の考案は、住宅内の各居住空間が、ドアの下側の隙間もしくはガラリによって連通していることを特徴とするものである。
したがって、最上階の天井部分に設けた室内空気の吸込み口から、通気ダクトの送風ファンによって室内空気を吸込むだけで住宅内の各居住空間から内部の空気を循環・排出させることが可能である。
したがって、最上階の天井部分に設けた室内空気の吸込み口から、通気ダクトの送風ファンによって室内空気を吸込むだけで住宅内の各居住空間から内部の空気を循環・排出させることが可能である。
請求項3記載の考案は、南側の壁面の2重壁構造に空気の排出口を設けたことを特徴とするものである。
したがって、住宅南側の壁面の2重壁構造内部の空気の有効利用を図ることが可能となった。
したがって、住宅南側の壁面の2重壁構造内部の空気の有効利用を図ることが可能となった。
請求項4記載の考案は、床下部分のベタ基礎上に敷きつめた木炭ないし竹炭が、雨期等における湿気を快適な湿度になるよう吸着できる面積ないし厚さであることを特徴とするものである。
したがって、床下部分に於ける湿度をより効率良く下げることができる。
したがって、床下部分に於ける湿度をより効率良く下げることができる。
以下この考案の住宅構造の実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
この考案に係る実施形態では、便宜的に2階建ての木造戸建住宅を利用して説明するが、特に限定されるものではなく、3階構造の木造戸建住宅でも良い。
図1はこの考案の1実施例に係る住宅構造の概略縦断面図、図2は1階の床部分の概略断面図、図3は南側の壁面構造を示す概略断面図である。
この考案の住宅構造は、床下部分を密閉式のベタ基礎11とし、床下部分の北側の壁面に複数箇所の開閉口13を設け、かつ床下部分のベタ基礎11上に木炭ないし竹炭15を敷きつめた構造である。
ベタ基礎11上に敷きつめられる木炭ないし竹炭15としては、循環空気の湿気や臭いの吸着力に優れた竹炭がより効果的に使用できる。
なお、上記床下部分のベタ基礎11上に敷きつめた木炭ないし竹炭15は、雨期等における湿気を快適な湿度になるよう吸着できる面積ないし厚さであることが必要であることはいうまでもない。すなわち、ベタ基礎11上の全面にまたは部分的に敷きつめることができ、その厚さも適宜決定することができる。また木炭ないし竹炭15を通気性のあるカバーで被覆してもよい。
この考案に係る実施形態では、便宜的に2階建ての木造戸建住宅を利用して説明するが、特に限定されるものではなく、3階構造の木造戸建住宅でも良い。
図1はこの考案の1実施例に係る住宅構造の概略縦断面図、図2は1階の床部分の概略断面図、図3は南側の壁面構造を示す概略断面図である。
この考案の住宅構造は、床下部分を密閉式のベタ基礎11とし、床下部分の北側の壁面に複数箇所の開閉口13を設け、かつ床下部分のベタ基礎11上に木炭ないし竹炭15を敷きつめた構造である。
ベタ基礎11上に敷きつめられる木炭ないし竹炭15としては、循環空気の湿気や臭いの吸着力に優れた竹炭がより効果的に使用できる。
なお、上記床下部分のベタ基礎11上に敷きつめた木炭ないし竹炭15は、雨期等における湿気を快適な湿度になるよう吸着できる面積ないし厚さであることが必要であることはいうまでもない。すなわち、ベタ基礎11上の全面にまたは部分的に敷きつめることができ、その厚さも適宜決定することができる。また木炭ないし竹炭15を通気性のあるカバーで被覆してもよい。
そして、少なくとも1階のフロアには、図2に示すように床暖房装置が配置されている。すなわち、1階の床17上にコンクリート19を打設し、その内部に温水配管21が布設してある。
上記温水配管21に用いられる温水パイプとしては、屈曲して自在に布設することができる、ポリブテン樹脂を原料にしたポリブテン管「ヒシパイプPB」(商品名 三菱樹脂株式会社製)や耐熱水性ポリエチレン樹脂(商品名:「DOWLEX/ダウレックス」)(商品名 ダウケミカル社製)を用いた耐熱ポリエチレン管「ヒシパイプPE-RT」(商品名 三菱樹脂株式会社製)等が好適である。
これらの温水配管21は、コントローラを備えた温水供給機構に接続され、居住者の操作やタイマで所定温度の温水が供給されるようになっている。もちろん、温水の供給が可能な太陽熱温水器や燃料電池等と接続することもできる。
上記温水配管21に用いられる温水パイプとしては、屈曲して自在に布設することができる、ポリブテン樹脂を原料にしたポリブテン管「ヒシパイプPB」(商品名 三菱樹脂株式会社製)や耐熱水性ポリエチレン樹脂(商品名:「DOWLEX/ダウレックス」)(商品名 ダウケミカル社製)を用いた耐熱ポリエチレン管「ヒシパイプPE-RT」(商品名 三菱樹脂株式会社製)等が好適である。
これらの温水配管21は、コントローラを備えた温水供給機構に接続され、居住者の操作やタイマで所定温度の温水が供給されるようになっている。もちろん、温水の供給が可能な太陽熱温水器や燃料電池等と接続することもできる。
また床17の例えば窓際の適所には複数の通気口23を設けて床下部分と居住空間25との通気性を持たせてある。上記通気口23は、窓際や間仕切りの近傍等に開設され、ガラリ状の通気性のある蓋27が取り付けられている。もちろん、蓋27にはフィルタを取り付けておくこともできる。
1階の居住空間25と上階の居住空間25とは、主に階段部分の開口部位で連通して空気循環が図られるが、各フロア上の各居住空間25においては、ドアの下側の隙間29もしくはガラリによって連通が図られている。
1階の居住空間25と上階の居住空間25とは、主に階段部分の開口部位で連通して空気循環が図られるが、各フロア上の各居住空間25においては、ドアの下側の隙間29もしくはガラリによって連通が図られている。
最上階の天井部分には室内空気の吸込み口31を設け、かつこの天井部分の吸込み口31と床下部分との間に送風ファン35を備えた通気ダクト33が配設してある。なお、送風ファン35は通気ダクト33の適所に複数設置することが望ましい。
また通気ダクト33の設置部位は、居住空間25の目立たない箇所であればその場所を問うものではない。
また通気ダクト33の設置部位は、居住空間25の目立たない箇所であればその場所を問うものではない。
さらにこの考案の住宅構造においては、少なくとも南側の壁面を図3に示すように、内壁41および外壁43の2重壁構造とするとともに、内壁41と外壁43との間に位置する構造躯体柱47の表面に熱線反射材45を取り付けている。
熱線反射材45に用いて有用なものとしては、断熱材の表面に反射膜を取り付けたリフレティックス(商品名 株式会社PDM研究所製)等が挙げられる。このリフレティックスは、発泡ポリエチレン層をポリエチレンフィルムを介して多層化し、その表裏面にアルミ箔を積層したものといわれている。そして、発泡ポリスチレン断熱材と同等の断熱効果を有するとともに、輻射熱を97%という高い反射率で反射することができるものである。
当該、南側の壁面の内壁41と外壁43との間の空気は、屋根裏から屋外へ、または天井裏へ排出口から適時に放出することができ、居住空間25内の空調との調和が図れるようになっている。
熱線反射材45に用いて有用なものとしては、断熱材の表面に反射膜を取り付けたリフレティックス(商品名 株式会社PDM研究所製)等が挙げられる。このリフレティックスは、発泡ポリエチレン層をポリエチレンフィルムを介して多層化し、その表裏面にアルミ箔を積層したものといわれている。そして、発泡ポリスチレン断熱材と同等の断熱効果を有するとともに、輻射熱を97%という高い反射率で反射することができるものである。
当該、南側の壁面の内壁41と外壁43との間の空気は、屋根裏から屋外へ、または天井裏へ排出口から適時に放出することができ、居住空間25内の空調との調和が図れるようになっている。
以下、この考案に係る住宅構造の作用について説明する。
<夏期>
図1において、床下部分に溜まる空気は床下部分のベタ基礎11上に敷きつめた木炭ないし竹炭15によって湿気や臭いが吸収され、乾燥したさわやかな空気となる。また床下部分の北側の壁面に設けた開閉口13は開放されており、建物の北側の冷たい空気が床下部分に導入される。
そこで、通気ダクト33内の送風ファン35のスイッチを入れると、床下部分にある湿気が吸収されて乾燥し、建物の北側から導入された冷気と混合された空気は、通気口23を介して1階の居住空間25へ送り込まれる。
また乾燥した冷たい空気は階段部分等の開口部位から上階へ送り込まれる。各フロア上の各居住空間25においては、ドアの下側の隙間29もしくはガラリによって連通されているので、各居住空間25内は湿気が吸収され乾燥した冷たい空気によって冷却される。
最終的に、最上階の天井部分に設けた室内空気の吸込み口31から各居住空間25において暖まった空気が吸引され、通気ダクト33によって床下部分に送り込まれる。
上記において、少なくとも南側の壁面が内壁41および外壁43の2重壁構造で、しかも内壁41と外壁43との間に位置する構造躯体柱47の表面に熱線反射材45を取り付けているので、夏期でも居住空間25が外気や輻射熱で温度上昇することがない。したがってエア・コンディショナー等に頼ることなく空調を図ることができる。
<夏期>
図1において、床下部分に溜まる空気は床下部分のベタ基礎11上に敷きつめた木炭ないし竹炭15によって湿気や臭いが吸収され、乾燥したさわやかな空気となる。また床下部分の北側の壁面に設けた開閉口13は開放されており、建物の北側の冷たい空気が床下部分に導入される。
そこで、通気ダクト33内の送風ファン35のスイッチを入れると、床下部分にある湿気が吸収されて乾燥し、建物の北側から導入された冷気と混合された空気は、通気口23を介して1階の居住空間25へ送り込まれる。
また乾燥した冷たい空気は階段部分等の開口部位から上階へ送り込まれる。各フロア上の各居住空間25においては、ドアの下側の隙間29もしくはガラリによって連通されているので、各居住空間25内は湿気が吸収され乾燥した冷たい空気によって冷却される。
最終的に、最上階の天井部分に設けた室内空気の吸込み口31から各居住空間25において暖まった空気が吸引され、通気ダクト33によって床下部分に送り込まれる。
上記において、少なくとも南側の壁面が内壁41および外壁43の2重壁構造で、しかも内壁41と外壁43との間に位置する構造躯体柱47の表面に熱線反射材45を取り付けているので、夏期でも居住空間25が外気や輻射熱で温度上昇することがない。したがってエア・コンディショナー等に頼ることなく空調を図ることができる。
<冬期>
図1において、床下部分に溜まる空気は床下部分のベタ基礎11上に敷きつめた木炭ないし竹炭15によって湿気や臭いが吸収され、乾燥したさわやかな空気となる。また床下部分の北側の壁面に設けた開閉口13は閉鎖されており、建物の北側の冷たい空気が床下部分に導入されることはない。
そこで、通気ダクト33内の送風ファン35のスイッチを入れると、床下部分にある湿気が吸収された乾燥した空気は、通気口23を介して1階の居住空間25へ送り込まれる。そして、少なくとも1階に配設した床暖房装置も稼動し、床暖房装置によって暖められた空気は、階段部分等の開口部位から上階へ送り込まれる。各フロア上の各居住空間25においては、ドアの下側の隙間29もしくはガラリによって連通されているので、各居住空間25内は湿気が吸収され乾燥した暖かい空気によって暖められる。
最終的に、最上階の天井部分に設けた室内空気の吸込み口31から各居住空間25内の空気が吸引され、通気ダクト33によって床下部分に送り込まれる。
上記において、少なくとも南側の壁面が内壁41および外壁43の2重壁構造で、しかも内壁41と外壁43との間に位置する構造躯体柱47の表面に熱線反射材45を取り付けているので、冬期でも居住空間25から暖気や輻射熱が逃げてしまうことがない。したがってエア・コンディショナー等に頼ることなく空調を図ることができる。
図1において、床下部分に溜まる空気は床下部分のベタ基礎11上に敷きつめた木炭ないし竹炭15によって湿気や臭いが吸収され、乾燥したさわやかな空気となる。また床下部分の北側の壁面に設けた開閉口13は閉鎖されており、建物の北側の冷たい空気が床下部分に導入されることはない。
そこで、通気ダクト33内の送風ファン35のスイッチを入れると、床下部分にある湿気が吸収された乾燥した空気は、通気口23を介して1階の居住空間25へ送り込まれる。そして、少なくとも1階に配設した床暖房装置も稼動し、床暖房装置によって暖められた空気は、階段部分等の開口部位から上階へ送り込まれる。各フロア上の各居住空間25においては、ドアの下側の隙間29もしくはガラリによって連通されているので、各居住空間25内は湿気が吸収され乾燥した暖かい空気によって暖められる。
最終的に、最上階の天井部分に設けた室内空気の吸込み口31から各居住空間25内の空気が吸引され、通気ダクト33によって床下部分に送り込まれる。
上記において、少なくとも南側の壁面が内壁41および外壁43の2重壁構造で、しかも内壁41と外壁43との間に位置する構造躯体柱47の表面に熱線反射材45を取り付けているので、冬期でも居住空間25から暖気や輻射熱が逃げてしまうことがない。したがってエア・コンディショナー等に頼ることなく空調を図ることができる。
この考案の床下調湿を可能とした空調システムを備えた住宅構造は、木造住宅のみならず鉄筋コンクリート製や鉄骨モルタル造りの住宅等、床下空間を備えた住宅には無理なく適用することができる。
11 ベタ基礎
13 開閉口
15 木炭ないし竹炭
17 1階の床
19 コンクリート
21 温水配管
23 通気口
25 居住空間
27 蓋
29 ドアの下側の隙間
31 吸込み口
33 通気ダクト
35 送風ファン
41 内壁
43 外壁
45 熱線反射材
47 構造躯体柱
13 開閉口
15 木炭ないし竹炭
17 1階の床
19 コンクリート
21 温水配管
23 通気口
25 居住空間
27 蓋
29 ドアの下側の隙間
31 吸込み口
33 通気ダクト
35 送風ファン
41 内壁
43 外壁
45 熱線反射材
47 構造躯体柱
Claims (4)
- 床下部分を密閉式のベタ基礎とし、床下部分の北側の壁面に複数箇所の開閉口を設け、かつ床下部分のベタ基礎上に木炭ないし竹炭を敷きつめ、
少なくとも1階の床にはコンクリートを打設してその内部に温水配管を布設するとともに、複数の通気口を設けて床下部分との通気性を持たせ、
最上階の天井部分には室内空気の吸込み口を設け、かつこの天井部分の吸込み口と床下部分との間に送風ファンを備えた通気ダクトを配設し、
少なくとも南側の壁面を2重壁構造とするとともに、内壁と外壁との間に熱線反射材を取り付けたことを特徴とする住宅構造。 - 住宅内の各居住空間が、ドアの下側の隙間もしくはガラリによって連通していることを特徴とする請求項1に記載の住宅構造。
- 南側の壁面の2重壁構造に空気の排出口を設けたことを特徴とする請求項1に記載の住宅構造。
- 床下部分のベタ基礎上に敷きつめた木炭ないし竹炭が、雨期等における湿気を快適な湿度になるよう吸着できる面積ないし厚さであることを特徴とする請求項1に記載の住宅構造。
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JP2006000409U JP3123276U (ja) | 2006-01-24 | 2006-01-24 | 住宅構造 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010164241A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Panahome Corp | 住宅換気システム |
JP2022043431A (ja) * | 2020-09-04 | 2022-03-16 | 株式会社カネコ | 空気浄化機能付き住宅 |
JP7652617B2 (ja) | 2021-05-13 | 2025-03-27 | パナソニックホームズ株式会社 | 調湿システム |
-
2006
- 2006-01-24 JP JP2006000409U patent/JP3123276U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010164241A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Panahome Corp | 住宅換気システム |
JP2022043431A (ja) * | 2020-09-04 | 2022-03-16 | 株式会社カネコ | 空気浄化機能付き住宅 |
JP7652617B2 (ja) | 2021-05-13 | 2025-03-27 | パナソニックホームズ株式会社 | 調湿システム |
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