JP3361449B2 - D/a変換器 - Google Patents
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Description
れるD/A変換器に関するものである。
として、電流源をマトリクス状に配置するマトリクス構
造の電流加算型D/A変換器が用いられている。
D/A変換器について説明する。
の電流加算型D/A変換器のブロック図である。図13
において、50はマトリクス状に配置された(8×8)
個の電流源セル10からなるマトリクス状電流源、51
はXデコーダ、52はYデコーダ、53,54はラッ
チ、55は出力負荷抵抗、D0〜D5は入力された6ビ
ットディジタルデータ、CLKはデータラッチ用クロッ
ク、Xi(i=0〜7)はXデコーダ51の出力をラッ
チ53によってラッチした信号、Ypj,Ysj(j=
0〜7)はYデコーダ52の出力をラッチ54によって
ラッチした信号、Ioutは電流出力端子、Vbias
は電流源バイアス電圧端子、Saは生成出力されたアナ
ログ信号である。
Ioutおよび電流源バイアス電圧端子Vbiasに接
続されており、かつ、電流源としてのトランジスタを有
している。各電流源セル10は、信号Xi、Ypj、Y
sjによって電流を出力するものとして選択されたと
き、当該電流源セル10が有するトランジスタを流れる
電流を電流出力端子Ioutに出力する。
MOSトランジスタ(以下「PMOS」と略記する。同
様に、N型MOSトランジスタは「NMOS」と略記す
る)からなる基準トランジスタ62とによって構成され
た基準電流源であり、この基準トランジスタ62と各電
流源セル10が有するトランジスタとによってカレント
ミラー回路が構成されている。各電流源セル10のトラ
ンジスタを流れる電流の値は、基準電流生成回路61に
よって生成された基準電流I0、および各電流源セル1
0のトランジスタと基準トランジスタ62とのトランジ
スタサイズの比によって決定される。
うち、下位3ビットD0〜D2がXデコーダ51に入力
されるとともに、上位3ビットD3〜D5がYデコーダ
52に入力される。Xデコーダ51およびYデコーダ5
2によってデコードされた信号は、ラッチ53,54に
よってラッチされた後、信号Xi,Ypj,Ysj(i
=0〜7)としてマトリクス状電流源50に入力され
る。マトリクス状電流源50は、入力されたディジタル
データD0〜D5の値に対応した個数の電流源セル10
から電流を出力する。各電流源セル10の出力電流は加
算されて電流出力端子Ioutから出力負荷抵抗55に
流れ、電流出力端子Ioutの電圧がアナログ信号Sa
として出力される(特許公報第2512106号参
照)。
A変換器には、以下のような問題があった。
源セル10の出力電流の大きさは全て等しいことが理想
的である。ところが実際には、製造プロセスに起因して
トランジスタ特性にばらつきが生じるので、各電流源セ
ル10の出力電流の大きさは一定にはならない。このた
め、直線性誤差や微分直線性誤差が生じるが、これらの
誤差は各電流源セル10の出力電流値に依存するため、
D/A変換器においては、カレントミラー回路の電流制
御特性の精度が重要になる。
流加算型D/A変換器では、カレントミラー回路を構成
する基準トランジスタは1個のみ(すなわち基準電流源
60の基準トランジスタ62)であり、この1個の基準
トランジスタ62に対して各電流源セル10のトランジ
スタが対をなす構成になっている。すなわち各電流源セ
ル10の電流値は、そのトランジスタと1個の基準トラ
ンジスタ62との特性の違いに応じて影響を受ける。こ
のため、トランジスタ特性のばらつきが大きくなると、
カレントミラー回路の電流制御の精度は低下してしま
い、変換精度における直線性誤差や微分直線性誤差は悪
化する。特に、D/A変換器のビット数が大きくなり、
マトリクス電流源50がレイアウト上で占める面積が大
きくなると、製造プロセスに起因するトランジスタ特性
のばらつきがより顕著になるので、直線性誤差や微分直
線性誤差はさらに悪化する。
器として、トランジスタ特性のばらつきが変換精度に与
える影響を回路構成によって低減し、直線性誤差や微分
直線性誤差を改善することを課題とする。
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、各々電流源
としてトランジスタを有する複数の電流源セルを備え、
入力されたディジタルデータが示す値に対応した個数の
電流源セルから電流を出力させ、各電流源セルの総出力
電流値を基にアナログ信号を生成出力するD/A変換器
として、前記電流源セルは複数の群に分かれて構成さ
れ、各群ごとに所定値の電流が流れる基準トランジスタ
が設けられており、各電流源セルが有するトランジスタ
と当該電流源セルが属する群に対して設けられた前記基
準トランジスタとによってカレントミラー回路が構成さ
れているものである。
数の群に分かれて構成され、各電流源セルが有するトラ
ンジスタと当該電流源セルが属する群に対して設けられ
た前記基準トランジスタとによってカレントミラー回路
が構成されているので、各電流源セルを流れる電流値は
群ごとに設けた基準トランジスタによって制御される。
このため、製造プロセスに起因するトランジスタ特性の
ばらつきがあっても、各電流源セルの電流値は、そのト
ランジスタと群ごとに設けた基準トランジスタとの特性
の違いに応じて影響を受けるのみである。したがって、
全電流源セルに対して基準トランジスタを1個のみ設け
た従来の構成に比べて、トランジスタ特性のばらつきが
変換精度に及ぼす影響は格段に小さくなり、直線性誤差
や微分直線性誤差を低減することができる。例えば各基
準トランジスタの特性を、対応する群の電流源セルのト
ランジスタ特性にそれぞれ近づけることによって、D/
A変換精度に対するプロセスばらつきの影響を確実に低
減することができる。
1のD/A変換器において、前記電流源セルは、各群ご
とにレイアウト上においてそれぞれ異なるブロックに配
置されており、前記各基準トランジスタは、対応する電
流源セル群が配置されたブロック内またはその近傍に配
置されているものとする。
スタは、レイアウト上において、対応する電流セル群が
配置されたブロック内またはその近傍に配置されている
ので、その特性は、対応する群の電流セルのトランジス
タの特性にきわめて近いものになる。このため、D/A
変換精度に対するプロセスばらつきの影響を確実に低減
することができる。また、各電流源セルのトランジスタ
と基準トランジスタとによって構成するカレントミラー
回路は、従来よりもトランジスタ間の距離が小さくなる
ので、製造プロセスばらつきによりカレントミラー回路
を構成するトランジスタの特性がばらついた場合でも、
その影響は小さくなる。
記載のD/A変換器は、前記各基準トランジスタを流れ
る電流を所定値に制御する基準電流源を備え、前記基準
電流源は、基準電流を生成する基準電流生成回路と、前
記各基準トランジスタに対応してそれぞれ設けられ、対
応する前記各基準トランジスタの電流を所定値に制御す
る複数のカレントミラー回路とを備えているものとす
る。
1のD/A変換器は、前記各基準トランジスタを流れる
電流を所定値に制御する基準電流源を備えたものとし、
前記基準電流源は、基準電流を生成する基準電流生成回
路と、前記基準電流生成回路によって生成された基準電
流を基にして、前記各基準トランジスタに対応する複数
線に電流を供給する第1のカレントミラー回路と、前記
各基準トランジスタに対応して設けられており、かつ、
各々前記第1のカレントミラー回路から供給された電流
を入力とし、入力電流の値に応じて、対応する基準トラ
ンジスタの電流値を所定値に制御する複数の第2のカレ
ントミラー回路とを備えているものとする。
スタを流れる電流を所定値に制御する基準電流源は、第
1および基準トランジスタの個数に相当する数の第2の
カレントミラー回路を備えた小規模な回路によって構成
されるため、この基準電流源を構成する各トランジスタ
はレイアウト上において近傍に配置することができる。
このため、基準電流源について製造プロセスに起因する
特性のばらつきが生じることがないので、各基準トラン
ジスタを流れる電流値を所定値に精度良く制御すること
ができる。
て、図面を参照しながら説明する。
ックス構造の電流加算型D/A変換器の構成を示すブロ
ック図である。図1では、図13に示す従来のD/A変
換器と共通の構成要素には同一の符号を付している。図
1において、10は電流源としてトランジスタを有する
電流源セル、11Aは(4×8)個の電流源セル10が
配置された第1のブロック、11Bは(4×8)個の電
流源セル10が配置された第2のブロックである。すな
わち、図1に示す本実施形態に係るD/A変換器では、
マトリクス状電流源11を構成する(8×8)個の電流
源セル10が2つの群に分けて配置されている。
れ、所定値の電流Ia1が流れる第1の基準トランジス
タ、12Bは第2のブロック11B内に設けられ、所定
値の電流Ia2が流れる第2の基準トランジスタであ
り、第1のブロック11Aにおいて、各電流源セル10
が有するトランジスタと第1の基準トランジスタ12A
とによってカレントミラー回路がそれぞれ構成されてお
り、第2のブロック11Bにおいて、各電流源セル10
が有するトランジスタと第2の基準トランジスタ12B
とによってカレントミラー回路がそれぞれ構成されてい
る。第1および第2の基準トランジスタ12A,12B
はそれぞれPMOSからなる。また、Vb1は第1のブ
ロック11Aにおける第1の電流源バイアス電圧端子、
Vb2は第2のブロック11Bにおける第2の電流源バ
イアス電圧端子である。
スタ12A,12Bを流れる電流Ia1,Ia2を所定
値に制御する基準電流源である。
ダ、53,54はラッチ、55は出力負荷抵抗、D0〜
D5は入力された6ビットディジタルデータ、CLKは
データラッチ用クロック、Xi(i=0〜7)はXデコ
ーダ51の出力をラッチ53によってラッチした信号、
Ypj,Ysj(j=0〜7)はYデコーダ52の出力
をラッチ54によってラッチした信号、Ioutは電流
出力端子である。
電流源セル10の内部構成を示す図である。図2に示す
ように、各電流源セル10は、PMOSからなる電流源
としてのトランジスタ10a、論理回路10bおよびス
イッチ10cを備えている。論理回路10bは、信号X
i、Ypj、Ysjによって当該電流源セル10が電流
を出力するものとして選択されたときは、トランジスタ
10aを流れる電流Iが電流出力端子Ioutに出力さ
れるよう、スイッチ10cを切替制御する。また端子V
bは、第1のブロック11Aにおける電流源セル10に
ついては第1の電流源バイアス電圧端子Vb1と、第2
のブロック11Bにおける電流源セル10については第
2の電流源バイアス電圧端子Vb2と、それぞれ接続さ
れる。これによって、第1のブロック11Aにおける各
電流源セル10のトランジスタ10aと第1の基準トラ
ンジスタ12Aとによってカレントミラー回路が構成さ
れ、第2のブロック11Bにおける各電流源セル10の
トランジスタ10aと第2の基準トランジスタ12Bと
によってカレントミラー回路が構成される。
である。図3において、21は基準電流I0を生成する
基準電流生成回路、22はPMOS22a,22b,2
2cからなり、基準電流生成回路21によって生成され
た基準電流I0を基にして、第1および第2の基準トラ
ンジスタ12A,12Bに対応する線に電流Ib1,I
b2を供給する第1のカレントミラー回路、23,24
はそれぞれ2個のNMOS23a,23bおよびNMO
S24a,24bからなり、かつ、第1および第2の基
準トランジスタ12A,12Bにそれぞれ対応して設け
られた第2のカレントミラー回路である。第2のカレン
トミラー回路23は、第1のカレントミラー回路22か
ら供給された電流Ib1を入力とし、この電流Ib1の
値に応じて第1の基準トランジスタ12Aの電流Ia1
を所定値に制御する。一方、第2のカレントミラー回路
24は、第1のカレントミラー回路22から供給された
電流Ib2を入力とし、この電流Ib2の値に応じて第
2の基準トランジスタ12Bの電流Ia2を所定値に制
御する。
PMOS22b,22cはトランジスタサイズが等しく
なるように設計されているため、同一値の電流を流すの
で、 Ib1=Ib2 である。また、一方の第2のカレントミラー回路23を
構成するNMOS23a,23bのトランジスタサイズ
比と、他方の第2のカレントミラー回路24を構成する
NMOS24a,24bのトランジスタサイズ比とは等
しくなるように設計されているため、 Ia1=Ia2 である。
は、図13に示す従来のD/A変換器と基本的には同様
に動作する。すなわち、入力されたディジタルデータD
0〜D5のうち、下位3ビットD0〜D2がXデコーダ
51に入力されるとともに、上位3ビットD3〜D5が
Yデコーダ52に入力される。Xデコーダ51およびY
デコーダ52によってデコードされた信号は、ラッチ5
3,54によってラッチされた後、信号Xi,Ypj,
Ysj(i=0〜7)としてマトリクス状電流源11に
入力される。マトリクス状電流源11は、入力されたデ
ィジタルデータD0〜D5の値に対応した個数の電流源
セル10から電流を出力する。各電流源セル10の出力
電流は加算されて電流出力端子Ioutから出力負荷抵
抗55に流れ、電流出力端子Ioutの電圧がアナログ
信号Saとして出力される。
際の効果について、図13に示す従来のD/A変換器と
比較して具体的に説明する。なおここでは、各電流源セ
ル10は図4に示すような順序でオンするものとする。
すなわち各電流源セル10は、マトリクス状電流源1
1,50において、左上隅を起点として、縦方向に順
に、ディジタルデータD0〜D5に応じてオンするもの
とする。「電流源セルがオンする」ということは、図2
に示す電流源セル10において、スイッチ10cが電流
出力端子Iout側に接続されて、電流Iがトランジス
タ10aから電流出力端子Ioutに流れることを意味
する。なお図4に示す順序は一つの例であり、以下の説
明は電流源がオンする順序を変えた場合においても同様
に行うことができる。
セル10の電流値(図2における電流I)は、製造プロ
セスに起因するトランジスタ特性のばらつきによって一
定ではなく、ばらついている。このばらつきは、ランダ
ムなものと、ある程度規則性をもって分布したものとの
2種類が考えられる。半導体集積回路では、イオン注入
工程やエッチング工程等におけるプロセスばらつきに起
因して、トランジスタ特性が連続的に分布することがし
ばしば起こり得る。
源セル10の電流値の分布を示す図であり、(8×8)
個の電流源セル10が分布したマトリクス状電流源50
において、各電流源セル10のトランジスタの特性が横
方向に連続的に分布していると仮定した場合における図
である。図5において、各電流源セル10の電流値は平
均を1として表しており、変化度合は横方向に最大±7
%としている。また基準トランジスタ62の電流値は、
マトリクス状電流源50における最右行の電流源セル1
0と等しいものとし、0.93としている。
の分布を有する従来のD/A変換器について、図6は微
分直線性誤差を示すグラフであり、図7は直線性誤差を
示すグラフである。図6および図7に示すように、この
場合の微分直線性誤差は±0.072LSBであり、直
線性誤差は±0.622LSBである。
ける各電流源セル10の電流値の分布を示す図であり、
図5に示す従来のD/A変換器の場合と同様に、(8×
8)個の電流源セル10が分布したマトリクス状電流源
11において、各電流源セル10のトランジスタの特性
が横方向に連続的に分布していると仮定した場合におけ
る図である。図8において、図5と同様に、各電流源セ
ル10の電流値は平均を1として表しており、変化度合
は横方向に最大±7%としている。
1のブロック11Aのほぼ中央に配置されていると仮定
して、その電流値は第1のブロック11A内の電流源セ
ル10の電流値の平均である1.04とし、第2の基準
トランジスタ12Bは第2のブロック11Bのほぼ中央
に配置されていると仮定して、その電流値は第2のブロ
ック11B内の電流源セル10の電流値の平均である
0.96としている。
の分布を有する本実施形態に係るD/A変換器につい
て、図9は微分直線性誤差を示すグラフであり、図10
は直線性誤差を示すグラフである。図9および図10に
示すように、この場合の微分直線性誤差は±0.032
LSBであり、直線性誤差は±0.163LSBであ
る。すなわち本実施形態では、従来例に比べて、微分直
線性誤差は約45%に、直線性誤差は約25%に減少し
ている。
流値の分布が図5および図8に示すものと仮定して得た
ものであるが、各電流源セル10の電流値が連続的に分
布している他の例についても、同様の計算結果が得られ
る。また本実施形態では、第1および第2の基準トラン
ジスタ12A,12Bはそれぞれ第1および第2のブロ
ック11A,11Bのほぼ中央に配置されているものと
仮定したが、この場合には、各基準トランジスタ12
A,12Bの電流値が、対応するそれぞれのブロック1
1A,11B内の各電流源セル10の電流値の平均にほ
ぼ等しくなるので、本発明の効果は特に大きくなる。な
お各基準トランジスタ12A,12Bを、各ブロック1
1A,11Bのほぼ中央でなく周辺部に配置した場合
や、各ブロック11A,11Bの近傍に配置した場合で
あっても、同様の効果が期待できる。
値は、当該電流源セル10が属する群に対して設けられ
た第1または第2の基準トランジスタ12A,12Bに
よって制御されるため、製造プロセスに起因するトラン
ジスタ特性のばらつきがあっても、各電流源セル10の
電流値は、そのトランジスタ10aと群ごとに設けた基
準トランジスタ12A,12Bとの特性の違いに応じて
影響を受けるのみである。したがって、全電流源セル1
0に対して1個の基準トランジスタ62を設けた従来の
構成に比べて、トランジスタ特性のばらつきが変換精度
に及ぼす影響は格段に小さくなり、直線性誤差や微分直
線性誤差を低減することができる。
つきがたとえランダムなものであっても、例えば、基準
トランジスタ12A,12Bの特性を、対応する群の電
流源セル10のトランジスタ特性にそれぞれ近づけるこ
とによって、D/A変換精度に対するプロセスばらつき
の影響を低減することができる。
各ブロック11A,11B内またはその近傍に配置する
ことによって、各電流源セル10のトランジスタ10a
と各基準トランジスタ12A,12Bとによって構成す
るカレントミラー回路は、従来よりもトランジスタ間の
距離が小さくなるので、製造プロセスばらつきによりカ
レントミラー回路を構成するトランジスタの特性がばら
ついた場合でも、その影響は小さくなる。
第2のカレントミラー回路22,23,24を備えた小
規模な回路によって構成されるため、各トランジスタ2
2a,22b,22c,23a,23b,24a,24
bはそれぞれレイアウト上において近傍に配置すること
ができる。このため、基準電流源20について、製造プ
ロセスに起因する特性のばらつきが生じないので、第1
および第2の基準トランジスタ12A,12Bを流れる
電流Ia1,Ia2を所定値に精度良く制御することが
できる。
に分けて構成したが、3個以上の群に分けた場合であっ
ても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
ビットのマトリックス構造の電流加算型D/A変換器の
構成の主要部を示すブロック図である。図11に示す本
実施形態に係るD/A変換器では、(8×8)個の電流
源セル10からなるマトリクス状電流源15を4つのブ
ロック15A〜15Dに分けて構成している。図11に
おいて、第1〜第4のブロック15A〜15Dにはそれ
ぞれ(4×4)個の電流源セル10が配置されており、
各ブロック15A〜15Dには、所定値の電流Ic1〜
Ic4が流れる第1〜第4の基準トランジスタ16A〜
16Dがそれぞれ設けられている。各基準トランジスタ
16A〜16BはそれぞれPMOSによって構成されて
いる。
源セル10が有するトランジスタ10aと当該ブロック
に対応する基準トランジスタ16A〜16Dとによって
カレントミラー回路がそれぞれ構成されている。また、
30は基準トランジスタ16A〜16Dを流れる電流I
c1〜Ic4をそれぞれ所定値に制御する基準電流源で
ある。
図である。図12において、31は基準電流I0を生成
する基準電流生成回路、32は5個のPMOS32a〜
32eからなり、基準電流生成回路31によって生成さ
れた基準電流I0を基にして、各基準トランジスタ16
A〜16Dに対応する複数線に電流Id1〜Id4を供
給する第1のカレントミラー回路、33〜36はそれぞ
れ2個のNMOSからなり、かつ、各基準トランジスタ
16A〜16Dにそれぞれ対応して設けられた第2のカ
レントミラー回路である。第2のカレントミラー回路3
3〜36は、第1のカレントミラー回路32から供給さ
れた電流Id1〜Id4をそれぞれ入力とし、入力した
電流Id1〜Id4の値に応じて、対応する基準トラン
ジスタ16A〜16Dの電流Ic1〜Ic4をそれぞれ
所定値に制御する。第1のカレントミラー回路32にお
いて、PMOS32b〜32eは、トランジスタサイズ
が等しくなるように設計されているために同一値の電流
を流すので、 Id1=Id2=Id3=Id4 である。また第2のカレントミラー回路33〜36を構
成するNMOSのトランジスタサイズ比は、それぞれ等
しくなるように設計されているため、 Ic1=Ic2=Ic3=Ic4 である。
器は、図1に示す第1の実施形態に係るD/A変換器と
同様に動作する。なお図11では、Xデコーダ51など
の周辺の構成要素については、図示を省略している。
源15を4個のブロックに分けたD/A変換器において
も、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
すなわち、各電流源セル10を流れる電流値は、当該電
流源セル10が属する群に対して設けられた基準トラン
ジスタ16A〜16Dによって制御されるため、製造プ
ロセスに起因するトランジスタ特性のばらつきがあって
も、各電流源セル10の電流値はそのトランジスタ10
aと群ごとに設けた基準トランジスタ16A〜16Dと
の特性の違いに応じて影響を受けるのみである。したが
って、全電流源セル10に対して1個の基準トランジス
タ62を設けた従来の構成に比べて、トランジスタ特性
のばらつきが変換精度に及ぼす影響は格段に小さくな
り、直線性誤差や微分直線性誤差を低減することができ
る。
ビットのD/A変換器を例にとって説明したが、6ビッ
ト以外のD/A変換器に対しても本発明は容易に適用す
ることができ、第1および第2の実施形態と同様の効果
を得ることができる。特に、D/A変換器のビット数が
増えた場合には、マトリクス電流源がレイアウト上で占
める面積が増大するため、製造プロセスに起因するトラ
ンジスタ特性のばらつきがさらに大きくなるので、本発
明を適用した場合の効果はより大きくなる。
セルを複数の群に分け、各電流源セルが有するトランジ
スタと当該電流源セルが属する群に対して設けた基準ト
ランジスタとによってカレントミラー回路を構成するの
で、製造プロセスに起因するトランジスタ特性のばらつ
きがあっても、全電流源セルに対して1個の基準トラン
ジスタを設けた従来の構成に比べて、トランジスタ特性
のばらつきが変換精度に及ぼす影響は格段に小さくな
り、直線性誤差や微分直線性誤差を低減することができ
る。
上において、対応するブロック内またはその近傍に配置
することによって、各基準トランジスタの特性が、対応
する群の電流源セルのトランジスタの特性に近くなるの
で、D/A変換精度に対するプロセスばらつきの影響を
確実に低減することができる。
構成を示す図である。
構成を示す回路図である。
る。
の電流値の分布の一例を示す図である。
0の電流値の分布が図5に示すものであるときの微分直
線性誤差を示すグラフである。
0の電流値の分布が図5に示すものであるときの直線性
誤差を示すグラフである。
おける各電流源セル10の電流値の分布の一例を示す図
である。
ついて、各電流源セル10の電流値の分布が図8に示す
ものであるときの微分直線性誤差を示すグラフである。
について、各電流源セル10の電流値の分布が図8に示
すものであるときの直線性誤差を示すグラフである。
の構成を示す図である。
0の構成を示す回路図である。
ミラー回路
Claims (4)
- 【請求項1】 各々電流源としてトランジスタを有する
複数の電流源セルを備え、入力されたディジタルデータ
が示す値に対応した個数の電流源セルから電流を出力さ
せ、各電流源セルの総出力電流値を基にアナログ信号を
生成出力するD/A変換器であって、 前記電流源セルは、複数の群に分かれて構成され、各群
ごとに、所定値の電流が流れる基準トランジスタが設け
られており、 各電流源セルが有するトランジスタと当該電流源セルが
属する群に対して設けられた前記基準トランジスタとに
よって、カレントミラー回路が構成されていることを特
徴とするD/A変換器。 - 【請求項2】 請求項1記載のD/A変換器において、 前記電流源セルは、各群ごとに、レイアウト上において
それぞれ異なるブロックに配置されており、 前記各基準トランジスタは、対応する電流源セル群が配
置されたブロック内またはその近傍に配置されているこ
とを特徴とするD/A変換器。 - 【請求項3】 請求項1記載のD/A変換器において、 前記各基準トランジスタを流れる電流を、所定値に制御
する基準電流源を備え、 前記基準電流源は、 基準電流を生成する基準電流生成回路と、 前記各基準トランジスタに対応してそれぞれ設けられ、
対応する前記各基準トランジスタの電流を所定値に制御
する複数のカレントミラー回路とを備えていることを特
徴とするD/A変換器。 - 【請求項4】 請求項1記載のD/A変換器において、 前記各基準トランジスタを流れる電流を、所定値に制御
する基準電流源を備えており、 前記基準電流源は、 基準電流を生成する基準電流生成回路と、 前記基準電流生成回路によって生成された基準電流を基
にして、前記各基準トランジスタに対応する複数線に電
流を供給する第1のカレントミラー回路と、 前記各基準トランジスタに対応してそれぞれ設けられて
おり、かつ、各々前記第1のカレントミラー回路から供
給された電流を入力とし、入力電流の値に応じて、対応
する基準トランジスタの電流値を所定値に制御する複数
の第2のカレントミラー回路とを備えていることを特徴
とするD/A変換器。
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---|---|---|---|
JP00376498A JP3361449B2 (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | D/a変換器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00376498A JP3361449B2 (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | D/a変換器 |
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JPH11205147A JPH11205147A (ja) | 1999-07-30 |
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ID=11566247
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JP00376498A Expired - Fee Related JP3361449B2 (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | D/a変換器 |
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-
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