JP3347946B2 - パネル体の接合構造 - Google Patents
パネル体の接合構造Info
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- JP3347946B2 JP3347946B2 JP20133996A JP20133996A JP3347946B2 JP 3347946 B2 JP3347946 B2 JP 3347946B2 JP 20133996 A JP20133996 A JP 20133996A JP 20133996 A JP20133996 A JP 20133996A JP 3347946 B2 JP3347946 B2 JP 3347946B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば構造材を兼
ねるべく剛性を有し、支柱に直接取り付けるようにした
屋根材としてのパネル体に関し、特にパネル体同士を相
互に接合するパネル体の接合構造に関するものである。
ねるべく剛性を有し、支柱に直接取り付けるようにした
屋根材としてのパネル体に関し、特にパネル体同士を相
互に接合するパネル体の接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のハニカムパネル(パネル
体)の接合構造を示す断面図である。この接合構造は、
壁体を構成するパネル体50を面内方向に接合するもの
であり、パネル体50の枠体55には接合用の接合ブロ
ック56が溶接されている。
体)の接合構造を示す断面図である。この接合構造は、
壁体を構成するパネル体50を面内方向に接合するもの
であり、パネル体50の枠体55には接合用の接合ブロ
ック56が溶接されている。
【0003】このようなパネル体50、50を相互に接
合する場合には、接合ブロック56の端面同士を相互に
接近させた状態で、両接合ブロック56、56間に跨っ
てこれらの表裏両面に連結板51、52を添設する。そ
して、両接合ブロック56、56および両連結板51、
52を高張力ボルト53およびナット54で挟持固定す
る。これにより、連結板51、52および接合ブロック
56、56を介してパネル体50、50が相互に接合さ
れる。
合する場合には、接合ブロック56の端面同士を相互に
接近させた状態で、両接合ブロック56、56間に跨っ
てこれらの表裏両面に連結板51、52を添設する。そ
して、両接合ブロック56、56および両連結板51、
52を高張力ボルト53およびナット54で挟持固定す
る。これにより、連結板51、52および接合ブロック
56、56を介してパネル体50、50が相互に接合さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のパネル体50の接合においては、高張力ボルト53
により接合ブロック56を強い力で締め付けるようにし
ているため、接合ブロック56には圧縮変形に耐え得る
高い剛性が要求される。この場合において、接合ブロッ
ク56をパネル体50の枠体55に一体に作り込むと、
コスト高になる一方、別体である場合には、枠体55の
パネル体側に溶着しなければならず、製造に手間がかか
ってしまう。
来のパネル体50の接合においては、高張力ボルト53
により接合ブロック56を強い力で締め付けるようにし
ているため、接合ブロック56には圧縮変形に耐え得る
高い剛性が要求される。この場合において、接合ブロッ
ク56をパネル体50の枠体55に一体に作り込むと、
コスト高になる一方、別体である場合には、枠体55の
パネル体側に溶着しなければならず、製造に手間がかか
ってしまう。
【0005】また、高張力ボルト53を使用して強固に
パネル体50を接合する場合には、連結板51、52と
接合ブロック56、56のそれぞれの接触面の表面仕上
げおよび施工の際の管理が煩雑となる。さらに、パネル
体50を屋根材として適用した場合には、風圧力および
積雪などにより、パネル体50、50間に繰返し荷重が
かかり、ボルト53、53が緩み易くなる問題もある。
パネル体50を接合する場合には、連結板51、52と
接合ブロック56、56のそれぞれの接触面の表面仕上
げおよび施工の際の管理が煩雑となる。さらに、パネル
体50を屋根材として適用した場合には、風圧力および
積雪などにより、パネル体50、50間に繰返し荷重が
かかり、ボルト53、53が緩み易くなる問題もある。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、製造および施工を容易に行う
ことができるとともに、パネル体を相互に強固に接合す
ることができるパネル体の接合構造を提供することを目
的とする。
めになされたものであり、製造および施工を容易に行う
ことができるとともに、パネル体を相互に強固に接合す
ることができるパネル体の接合構造を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパネル体の
接合構造は、自らが構造材を兼ねるパネル体同士を面内
方向に接合するパネル体の接合構造であって、これらの
パネル体の接合方向の側端部にそれぞれ設けられた接合
片と、これらの接合片の端面同士を相互に接近させた状
態で、両接合片間に跨ってこれらの表裏両面に添設した
連結板と、両接合片および表裏両連結板を接合方向と直
交する方向に挟持固定するボルトと、両パネル体の表面
間に面一に配設され両接合片、表裏両連結板およびボル
トを表側から保護する上カバーと、両パネル体の裏面間
に面一に配設され両接合片、表裏両連結板およびボルト
を裏側から保護するおよび下カバーと、を有し、パネル
体は、ハニカムコア材と、ハニカムコア材の外周に配設
されたパネル枠と、ハニカムコア材およびパネル枠の表
裏にそれぞれ接着された外板および内板とにより構成さ
れ、接合片はパネル枠の側端部をパネル体の接合方向に
向かって延出して形成され、各接合片と各連結板のそれ
ぞれの接合面には、相互に係合する凹凸部分がそれぞれ
形成されていることを特徴とする。
接合構造は、自らが構造材を兼ねるパネル体同士を面内
方向に接合するパネル体の接合構造であって、これらの
パネル体の接合方向の側端部にそれぞれ設けられた接合
片と、これらの接合片の端面同士を相互に接近させた状
態で、両接合片間に跨ってこれらの表裏両面に添設した
連結板と、両接合片および表裏両連結板を接合方向と直
交する方向に挟持固定するボルトと、両パネル体の表面
間に面一に配設され両接合片、表裏両連結板およびボル
トを表側から保護する上カバーと、両パネル体の裏面間
に面一に配設され両接合片、表裏両連結板およびボルト
を裏側から保護するおよび下カバーと、を有し、パネル
体は、ハニカムコア材と、ハニカムコア材の外周に配設
されたパネル枠と、ハニカムコア材およびパネル枠の表
裏にそれぞれ接着された外板および内板とにより構成さ
れ、接合片はパネル枠の側端部をパネル体の接合方向に
向かって延出して形成され、各接合片と各連結板のそれ
ぞれの接合面には、相互に係合する凹凸部分がそれぞれ
形成されていることを特徴とする。
【0008】この構成によれば、両接合片の表裏面に形
成された凹凸部分と、両接合片に添設した連結板の接合
面に形成された凹凸部分とを係合させるとともに、接合
片および連結板を接合方向と直交する方向にボルトで挟
持固定するので、凹凸部分により、両パネル体間に生ず
る引っ張り、圧縮および回転方向の力に対し、両パネル
体が位置ずれしにくく、一体性のある接合状態にするこ
とができる。これにより、接合片と連結板との締結に高
張力ボルト以外のボルトを使用する場合であっても、高
張力ボルトを使用する場合と同程度の剛接合でパネル体
を相互に接合することができる。また、ボルトに与える
影響を低減することができるため、ボルトの緩みを防止
することができる。
成された凹凸部分と、両接合片に添設した連結板の接合
面に形成された凹凸部分とを係合させるとともに、接合
片および連結板を接合方向と直交する方向にボルトで挟
持固定するので、凹凸部分により、両パネル体間に生ず
る引っ張り、圧縮および回転方向の力に対し、両パネル
体が位置ずれしにくく、一体性のある接合状態にするこ
とができる。これにより、接合片と連結板との締結に高
張力ボルト以外のボルトを使用する場合であっても、高
張力ボルトを使用する場合と同程度の剛接合でパネル体
を相互に接合することができる。また、ボルトに与える
影響を低減することができるため、ボルトの緩みを防止
することができる。
【0009】したがって、本発明においては、高張力ボ
ルトを使用することを要しないため、接合片を著しく剛
性の高い部材で構成する必要がなく、また接合片および
連結板の表面の管理を要しない。
ルトを使用することを要しないため、接合片を著しく剛
性の高い部材で構成する必要がなく、また接合片および
連結板の表面の管理を要しない。
【0010】
【0011】また、いわゆるハニカムパネルを用いるこ
とにより、パネル体を軽量で高強度に構成することがで
き、パネル体に構造材の機能を持たせることができる。
また、接合片とパネル枠とを一体に構成することができ
る。
とにより、パネル体を軽量で高強度に構成することがで
き、パネル体に構造材の機能を持たせることができる。
また、接合片とパネル枠とを一体に構成することができ
る。
【0012】さらに、表裏の連結板は接合片の間隙に対
応する部位がいずれも同一の角度に屈曲形成されている
ことが好ましい。
応する部位がいずれも同一の角度に屈曲形成されている
ことが好ましい。
【0013】この構成によれば、所定の部位を同一の角
度に屈曲形成した連結板でパネル体を相互に接合するこ
とにより、これらのパネル体自体を湾曲形成しなくて
も、全体として曲面を必要とする構造物に容易に適用す
ることができる。
度に屈曲形成した連結板でパネル体を相互に接合するこ
とにより、これらのパネル体自体を湾曲形成しなくて
も、全体として曲面を必要とする構造物に容易に適用す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発
明の実施形態に係るパネル体の接合構造を適用して構成
された屋根を示す図であり、(a)は上面図、(b)は
側面図である。この屋根は、例えば建物と建物との間の
連絡通路上に設けられたり、建物自体の出入口から外へ
の通路上に設けられるものである。図1に示すように、
屋根は、屋根本体40と、この屋根本体40を支持する
6本の支柱41a、41b、41cとから構成されてい
る。屋根本体40は、複数枚(7枚)の矩形状のハニカ
ムパネルのパネル体1が、その長辺部分において相互に
接合されて構成されている。また、屋根本体40の長手
方向の両縁下部の所定のパネル体1、1間には、支柱4
1a〜41cを固定するための連結金具43が設けられ
ている。一方、各支柱41a〜41cは、いずれもその
上端部が、それぞれ各連結金具43を介して屋根本体4
0に固定され、また下端部が通路44に埋設固定されて
いる。なお、支柱41a、41aの周囲にはその美観を
整えるために、いずれも柱巻パネル42、42が設けら
れている。
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発
明の実施形態に係るパネル体の接合構造を適用して構成
された屋根を示す図であり、(a)は上面図、(b)は
側面図である。この屋根は、例えば建物と建物との間の
連絡通路上に設けられたり、建物自体の出入口から外へ
の通路上に設けられるものである。図1に示すように、
屋根は、屋根本体40と、この屋根本体40を支持する
6本の支柱41a、41b、41cとから構成されてい
る。屋根本体40は、複数枚(7枚)の矩形状のハニカ
ムパネルのパネル体1が、その長辺部分において相互に
接合されて構成されている。また、屋根本体40の長手
方向の両縁下部の所定のパネル体1、1間には、支柱4
1a〜41cを固定するための連結金具43が設けられ
ている。一方、各支柱41a〜41cは、いずれもその
上端部が、それぞれ各連結金具43を介して屋根本体4
0に固定され、また下端部が通路44に埋設固定されて
いる。なお、支柱41a、41aの周囲にはその美観を
整えるために、いずれも柱巻パネル42、42が設けら
れている。
【0015】このように、本実施形態における屋根は、
梁などの構造材を使用せずに、屋根本体40が支柱41
a〜41cのみで支持されており、全体として片流れ
で、かつ長手方向にわずかに湾曲し、さらに支柱を傾か
せたデザインに仕上げられている。
梁などの構造材を使用せずに、屋根本体40が支柱41
a〜41cのみで支持されており、全体として片流れ
で、かつ長手方向にわずかに湾曲し、さらに支柱を傾か
せたデザインに仕上げられている。
【0016】次に、屋根本体40におけるパネル体1の
接合構造について説明する。図2は、図1(b)の円A
内の接合部を拡大して示す断面図である。各パネル体1
の周囲(4辺)にはパネル枠が設けられており、このパ
ネル枠は両短辺に設けられた短辺枠体(図示せず)と、
両長辺に設けられた長辺枠体5とから構成されている。
この長辺枠体5にはパネル体1同士を相互に接合するた
めの接合片となる接合部5bが形成されている。そし
て、この接合部5b同士を接近させた状態で、各接合部
5b、5b間に跨り、これらの表裏面に添設した連結板
11、12により接合部5b、5bがサンドイッチされ
ている。この状態で、両接合部5b、5bおよび連結板
11、12がボルト21で挟持固定されている。このよ
うにして、隣接するパネル体1、1同士が相互に接合さ
れている。
接合構造について説明する。図2は、図1(b)の円A
内の接合部を拡大して示す断面図である。各パネル体1
の周囲(4辺)にはパネル枠が設けられており、このパ
ネル枠は両短辺に設けられた短辺枠体(図示せず)と、
両長辺に設けられた長辺枠体5とから構成されている。
この長辺枠体5にはパネル体1同士を相互に接合するた
めの接合片となる接合部5bが形成されている。そし
て、この接合部5b同士を接近させた状態で、各接合部
5b、5b間に跨り、これらの表裏面に添設した連結板
11、12により接合部5b、5bがサンドイッチされ
ている。この状態で、両接合部5b、5bおよび連結板
11、12がボルト21で挟持固定されている。このよ
うにして、隣接するパネル体1、1同士が相互に接合さ
れている。
【0017】パネル体1は、図2に示すように、屋外側
に面する外板2と、屋内側に面する内板3と、外板2と
内板3との間にサンドイッチされたハニカムコア材4
と、上記のパネル枠とからなり、いずれもアルミニウム
などの金属で形成され、ハニカムコア材4およびパネル
枠の表裏面にそれぞれ外板2および内板3が接着されて
いる。
に面する外板2と、屋内側に面する内板3と、外板2と
内板3との間にサンドイッチされたハニカムコア材4
と、上記のパネル枠とからなり、いずれもアルミニウム
などの金属で形成され、ハニカムコア材4およびパネル
枠の表裏面にそれぞれ外板2および内板3が接着されて
いる。
【0018】パネル枠の長辺枠体5は、パネル体1に取
り付けられるフランジ状の取付部5aと、この取付部5
aの背面からパネル体1の反対側に突出して形成され中
空部を有する上記の接合部5bとにより構成され、これ
らの取付部5aおよび接合部5bは押し出し成形により
一体に形成されている。また、各接合部5bの表裏面に
は、接合方向と直交する方向に延在する多数の凹凸部分
(以下、「ギザ凹凸」という)5c、5dが形成されて
いる。これらのギザ凹凸5c、5dは長辺枠体5を押し
出し成形する際に同時に形成される。さらに、接合部5
bの表裏面にはボルト21を挿通するための貫通孔5e
が形成されている。このように形成された長辺枠体5の
取付部5aの外面が外板2および内板3の長辺内面に電
着されている。また、取付部5aの外面縁部と外板2お
よび内板3の内面縁部との間には、雨水などがパネル体
1内に浸入することを防止するために、シール材31が
設けられている。なお、接合部5bの表裏面に形成され
た凹凸は、上記のような多数のギザ凹凸に限られるもの
ではなく、単一または数組の凹凸であってもよく、また
その断面形状は山形のみならず、方形のものなどの離接
方向を規制できる形状であればよい。
り付けられるフランジ状の取付部5aと、この取付部5
aの背面からパネル体1の反対側に突出して形成され中
空部を有する上記の接合部5bとにより構成され、これ
らの取付部5aおよび接合部5bは押し出し成形により
一体に形成されている。また、各接合部5bの表裏面に
は、接合方向と直交する方向に延在する多数の凹凸部分
(以下、「ギザ凹凸」という)5c、5dが形成されて
いる。これらのギザ凹凸5c、5dは長辺枠体5を押し
出し成形する際に同時に形成される。さらに、接合部5
bの表裏面にはボルト21を挿通するための貫通孔5e
が形成されている。このように形成された長辺枠体5の
取付部5aの外面が外板2および内板3の長辺内面に電
着されている。また、取付部5aの外面縁部と外板2お
よび内板3の内面縁部との間には、雨水などがパネル体
1内に浸入することを防止するために、シール材31が
設けられている。なお、接合部5bの表裏面に形成され
た凹凸は、上記のような多数のギザ凹凸に限られるもの
ではなく、単一または数組の凹凸であってもよく、また
その断面形状は山形のみならず、方形のものなどの離接
方向を規制できる形状であればよい。
【0019】また、長辺枠体5の接合部5bの端面同士
を相互に接近させた状態で、両接合部5b、5b間に跨
って表裏面にそれぞれ連結板11、12が添設されてい
る。これらの連結板11、12において、接合部5b、
5bと接触する面には、接合部5bのギザ凹凸5c、5
dと密着するように係合する多数の凹凸部11a、12
aがそれぞれ形成されている。これらの凹凸部11a、
12aも長辺枠体5の製造と同様に、連結板11、12
を押し出し成形することにより、容易に製造することが
できる。なお、これらの連結板11、12は、それぞれ
単一板で長辺枠体5と同一長のもの、または複数枚で構
成され接合部5bの表裏面に所定間隔ごとに配設される
ものであってもよい。また、連結板11、12には、接
合部5b、5bの貫通孔5e、5eに対応する位置、す
なわち貫通孔5e、5eと中心軸が同一となる位置に、
貫通孔11b、12bがそれぞれ形成され、これらの貫
通孔11b、12bの径は位置合わせを容易にするため
に、貫通孔5eの径より大きく形成されている。
を相互に接近させた状態で、両接合部5b、5b間に跨
って表裏面にそれぞれ連結板11、12が添設されてい
る。これらの連結板11、12において、接合部5b、
5bと接触する面には、接合部5bのギザ凹凸5c、5
dと密着するように係合する多数の凹凸部11a、12
aがそれぞれ形成されている。これらの凹凸部11a、
12aも長辺枠体5の製造と同様に、連結板11、12
を押し出し成形することにより、容易に製造することが
できる。なお、これらの連結板11、12は、それぞれ
単一板で長辺枠体5と同一長のもの、または複数枚で構
成され接合部5bの表裏面に所定間隔ごとに配設される
ものであってもよい。また、連結板11、12には、接
合部5b、5bの貫通孔5e、5eに対応する位置、す
なわち貫通孔5e、5eと中心軸が同一となる位置に、
貫通孔11b、12bがそれぞれ形成され、これらの貫
通孔11b、12bの径は位置合わせを容易にするため
に、貫通孔5eの径より大きく形成されている。
【0020】さらに、表裏の各連結板11、12は、接
合方向の中間位置において、わずかに折曲(角度R)し
ており、この折曲により上記した屋根本体40を湾曲し
た形状にしている。このような構成において、貫通孔1
1b、5e、12bにボルト21、21が挿通されて、
ナット22で締め付けられ、連結板11、接合部5bお
よび連結板12が挟持固定されることにより、長辺枠体
5、5の接合部5b、5bが連結板11、12を介して
相互に接合されている。これにより、パネル体1、1同
士が相互に強固に接合されている。
合方向の中間位置において、わずかに折曲(角度R)し
ており、この折曲により上記した屋根本体40を湾曲し
た形状にしている。このような構成において、貫通孔1
1b、5e、12bにボルト21、21が挿通されて、
ナット22で締め付けられ、連結板11、接合部5bお
よび連結板12が挟持固定されることにより、長辺枠体
5、5の接合部5b、5bが連結板11、12を介して
相互に接合されている。これにより、パネル体1、1同
士が相互に強固に接合されている。
【0021】なお、図2においては、1対のボルト2
1、21のみを図示しているが、複数対のボルトが所定
ピッチで長辺枠体5、5の長手方向に沿って設けられて
いることはいうまでもない。
1、21のみを図示しているが、複数対のボルトが所定
ピッチで長辺枠体5、5の長手方向に沿って設けられて
いることはいうまでもない。
【0022】また、以上のようにして接合されたパネル
体1、1間において、接合部5b、5b、連結板11お
よびボルト21、21を保護するとともに、屋根本体4
0の美観を整えるため、ボルト21の頭部側には、長辺
枠体5の長手方向に沿って上カバー13がパネル体1と
面一になるように設けられている。そして、カバー13
の長手方向の両縁部は、接合部5bの表面において、長
辺枠体5の長手方向に所定ピッチで複数本のねじ23
a、23aで固定されている。また、長辺枠体5、5の
取付部5aの縁部と上カバー13の縁部との間隙には、
バックアップ材32、その上部にシーリング材33が充
填されている。
体1、1間において、接合部5b、5b、連結板11お
よびボルト21、21を保護するとともに、屋根本体4
0の美観を整えるため、ボルト21の頭部側には、長辺
枠体5の長手方向に沿って上カバー13がパネル体1と
面一になるように設けられている。そして、カバー13
の長手方向の両縁部は、接合部5bの表面において、長
辺枠体5の長手方向に所定ピッチで複数本のねじ23
a、23aで固定されている。また、長辺枠体5、5の
取付部5aの縁部と上カバー13の縁部との間隙には、
バックアップ材32、その上部にシーリング材33が充
填されている。
【0023】一方、長辺枠体5、5の接合部5b、5b
の下方には、下カバー14が長辺枠体5の長手方向に沿
って設けられ、その両縁部に取り付けられた取付部材1
5、15によって、下カバー14は接合部5b、5bの
裏面に複数本のねじ23b、23bで固定されている。
の下方には、下カバー14が長辺枠体5の長手方向に沿
って設けられ、その両縁部に取り付けられた取付部材1
5、15によって、下カバー14は接合部5b、5bの
裏面に複数本のねじ23b、23bで固定されている。
【0024】以上のように、本実施形態においては、長
辺枠体5、5の接合部5b、5bの表裏面にそれぞれギ
ザ凹凸5c、5dが形成され、これらのギザ凹凸5c、
5dにそれぞれ連結板11、12の凹凸部分11a、1
2aを密着するように係合させるとともに、接合部5
b、5bおよび連結板11、12を、接合方向と直交す
る方向にボルト21、21で挟持固定することにより、
パネル体1、1を相互に接合している。このため、パネ
ル体1、1間に生ずる引っ張り、圧縮および回転方向の
力に対し、パネル体1、1が位置ずれしにくく、一体性
のある強固な接合状態を得ることができる。また、パネ
ル体1、1間に繰返し荷重が作用する場合であっても、
ボルト21、21に対する繰返し荷重の影響が極めて小
さいため、ボルト21、21が緩むことを防止すること
ができる。
辺枠体5、5の接合部5b、5bの表裏面にそれぞれギ
ザ凹凸5c、5dが形成され、これらのギザ凹凸5c、
5dにそれぞれ連結板11、12の凹凸部分11a、1
2aを密着するように係合させるとともに、接合部5
b、5bおよび連結板11、12を、接合方向と直交す
る方向にボルト21、21で挟持固定することにより、
パネル体1、1を相互に接合している。このため、パネ
ル体1、1間に生ずる引っ張り、圧縮および回転方向の
力に対し、パネル体1、1が位置ずれしにくく、一体性
のある強固な接合状態を得ることができる。また、パネ
ル体1、1間に繰返し荷重が作用する場合であっても、
ボルト21、21に対する繰返し荷重の影響が極めて小
さいため、ボルト21、21が緩むことを防止すること
ができる。
【0025】このように、長辺枠体5、5間を一体性の
ある接合状態で接合できるため、接合部5b、5bと連
結板11、12とを締結するボルト21に高張力ボルト
以外のボルトを使用する場合であっても、高張力ボルト
を使用する場合と同程度の剛接合を得ることができる。
ある接合状態で接合できるため、接合部5b、5bと連
結板11、12とを締結するボルト21に高張力ボルト
以外のボルトを使用する場合であっても、高張力ボルト
を使用する場合と同程度の剛接合を得ることができる。
【0026】その結果、長辺枠体5、5の接合部5b、
5bには、高張力ボルトを使用する場合程の著しく高い
剛性は要求されないため、長辺枠体5、5を中実部材と
する必要はなく、長辺枠体5、5を押し出し成形により
容易に製造することができるとともに、製造コストを低
減することができる。また、接合部5b、5bの表裏面
の表面仕上げおよび施工の際の管理を簡素化することが
できるため、従来に比べてより一層製造および施工を容
易に行うことができる。しかも、パネル体1の接合はボ
ルトを締結することによりなされているため、部分的な
パネル体1の交換および増設を容易に行うこともでき
る。
5bには、高張力ボルトを使用する場合程の著しく高い
剛性は要求されないため、長辺枠体5、5を中実部材と
する必要はなく、長辺枠体5、5を押し出し成形により
容易に製造することができるとともに、製造コストを低
減することができる。また、接合部5b、5bの表裏面
の表面仕上げおよび施工の際の管理を簡素化することが
できるため、従来に比べてより一層製造および施工を容
易に行うことができる。しかも、パネル体1の接合はボ
ルトを締結することによりなされているため、部分的な
パネル体1の交換および増設を容易に行うこともでき
る。
【0027】また、本実施形態においては、図1(b)
に示すように、屋根本体40を長手方向に緩やかに湾曲
させて形成することが容易である。図2に示すように、
連結板11、12における接合部5b、5bの間隙に対
応する部位をいずれも所望する同一の角度Rで屈曲さ
せ、このような連結板11、12を使用して長辺枠体
5、5を接合することにより、隣接するパネル体1、1
間を角度Rをなすように接合することができる。そし
て、他のパネル体間も所望する角度をなすように接合す
ることにより、屋根本体40を平面のみならず所望する
湾曲した形状とすることができる。
に示すように、屋根本体40を長手方向に緩やかに湾曲
させて形成することが容易である。図2に示すように、
連結板11、12における接合部5b、5bの間隙に対
応する部位をいずれも所望する同一の角度Rで屈曲さ
せ、このような連結板11、12を使用して長辺枠体
5、5を接合することにより、隣接するパネル体1、1
間を角度Rをなすように接合することができる。そし
て、他のパネル体間も所望する角度をなすように接合す
ることにより、屋根本体40を平面のみならず所望する
湾曲した形状とすることができる。
【0028】さらに、屋根本体40を構成する複数枚の
パネル体1は強固に連結され、これらのパネル体1自体
が構造材を兼ねているため、屋根40においては各パネ
ル体1を支持するための梁などの構造材を設ける必要が
ない。このため、構造材の使用量を低減できるととも
に、通行人に煩雑感を与えることがなく、すっきり感の
ある良好な意匠の屋根を構成することができる。
パネル体1は強固に連結され、これらのパネル体1自体
が構造材を兼ねているため、屋根40においては各パネ
ル体1を支持するための梁などの構造材を設ける必要が
ない。このため、構造材の使用量を低減できるととも
に、通行人に煩雑感を与えることがなく、すっきり感の
ある良好な意匠の屋根を構成することができる。
【0029】なお、本実施形態では、パネルの接合構造
を屋根に適用した場合について説明したが、外壁などに
も適用できることはいうまでもない。
を屋根に適用した場合について説明したが、外壁などに
も適用できることはいうまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パネル体の接合片を連結板を介してボルトで締結する場
合において、高張力ボルト以外のボルトを使用しても、
高張力ボルトを使用する場合と同程度の剛接合でパネル
体同士を相互に強固に接合することができる。このた
め、接合片および連結板を容易にかつ安価で製造できる
とともに、施工の際の管理も容易に行うことができる。
パネル体の接合片を連結板を介してボルトで締結する場
合において、高張力ボルト以外のボルトを使用しても、
高張力ボルトを使用する場合と同程度の剛接合でパネル
体同士を相互に強固に接合することができる。このた
め、接合片および連結板を容易にかつ安価で製造できる
とともに、施工の際の管理も容易に行うことができる。
【図1】本発明の実施形態に係る接合構造を適用したパ
ネル体により構成された屋根を示す図であり、(a)は
上面図、(b)は側面図である。
ネル体により構成された屋根を示す図であり、(a)は
上面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るパネル体の接合構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】従来のパネル体の接合構造を示す断面図であ
る。
る。
1 パネル体、2 外板、3 内板、4 ハニカムコア
材、5 長辺枠体、5a 取付部、5b 接合部、5
c、5d ギザ凹凸、11、12 連結板、11a、1
2a 凹凸部分、21 ボルト、22 ナット、40
屋根本体
材、5 長辺枠体、5a 取付部、5b 接合部、5
c、5d ギザ凹凸、11、12 連結板、11a、1
2a 凹凸部分、21 ボルト、22 ナット、40
屋根本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−247601(JP,A) 特開 平6−26109(JP,A) 特開 平7−217064(JP,A) 実開 昭56−153505(JP,U) 実開 昭49−69646(JP,U) 実開 昭55−157510(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/61
Claims (2)
- 【請求項1】 自らが構造材を兼ねるパネル体同士を面
内方向に接合するパネル体の接合構造であって、 これらのパネル体の接合方向の側端部にそれぞれ設けら
れた接合片と、これらの接合片の端面同士を相互に接近
させた状態で、両接合片間に跨ってこれらの表裏両面に
添設した連結板と、前記両接合片および前記表裏両連結
板を接合方向と直交する方向に挟持固定するボルトと、
前記両パネル体の表面間に面一に配設され前記両接合
片、前記表裏両連結板および前記ボルトを表側から保護
する上カバーと、前記両パネル体の裏面間に面一に配設
され前記両接合片、前記表裏両連結板および前記ボルト
を裏側から保護するおよび下カバーと、を有し、前記パネル体は、ハニカムコア材と、当該ハニカムコア
材の外周に配設されたパネル枠と、前記ハニカムコア材
およびパネル枠の表裏にそれぞれ接着された外板および
内板とにより構成され、 前記接合片は前記パネル枠の側端部を前記パネル体の接
合方向に向かって延出して形成され、 前記各接合片と前記各連結板のそれぞれの接合面には、
相互に係合する凹凸部分がそれぞれ形成されていること
を特徴とするパネル体の接合構造。 - 【請求項2】 前記表裏の連結板は前記接合片の間隙に
対応する部位がいずれも同一の角度に屈曲形成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載のパネル体の接合構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20133996A JP3347946B2 (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | パネル体の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20133996A JP3347946B2 (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | パネル体の接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025819A JPH1025819A (ja) | 1998-01-27 |
JP3347946B2 true JP3347946B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=16439393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20133996A Expired - Fee Related JP3347946B2 (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | パネル体の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3347946B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7357267B1 (en) | 1998-03-20 | 2008-04-15 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Plastic bottle with handle |
KR101429992B1 (ko) * | 2013-05-06 | 2014-08-14 | 주식회사 피스페이스 | 벽체시공용 조립식 모듈 |
-
1996
- 1996-07-11 JP JP20133996A patent/JP3347946B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1025819A (ja) | 1998-01-27 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |