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JP3332897B2 - 撮像装置、画像処理方法、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、画像処理方法、記憶媒体

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Publication number
JP3332897B2
JP3332897B2 JP32093299A JP32093299A JP3332897B2 JP 3332897 B2 JP3332897 B2 JP 3332897B2 JP 32093299 A JP32093299 A JP 32093299A JP 32093299 A JP32093299 A JP 32093299A JP 3332897 B2 JP3332897 B2 JP 3332897B2
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JP
Japan
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imaging
image pickup
signal
time
imaging operation
Prior art date
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JP32093299A
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洋一 山岸
誠 平松
恵弘 倉片
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JP2000209486A publication Critical patent/JP2000209486A/ja
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  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Cameras In General (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を撮像及び/
又は記録する撮像装置、画像処理方法、記憶媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、固体メモリ素子を有するメモリカ
ードを記録媒体として、CCDなどの固体撮像素子で撮
像した静止画像や動画像を記録および再生する電子カメ
ラなどの撮像装置が既に市販されている。
【0003】そして、このようなCCD等の固体撮像素
子を用いる電子カメラの場合、撮像素子を露光しない状
態で本撮影と同様に電荷蓄積を行った後に読み出したダ
ーク画像データと、撮像素子を露光した状態で電荷蓄積
を行った後に読み出した本撮影画像データとを用いて演
算処理することにより、ダークノイズ補正処理を行うこ
とができる。
【0004】これにより、撮像素子で発生する暗電流ノ
イズや撮像素子固有の微少なキズによる画素欠損などの
画質劣化に対し、撮影した画像データを補正して高品位
な撮影画像を得ることができる。
【0005】特に、暗電流ノイズは撮像素子の電荷蓄積
時間および温度上昇にしたがって増大するので、長秒時
の露光や高温時の露光を行う場合、大きな画質改善効果
を得ることが可能となり、電子カメラの使用者にとって
ダークノイズ補正処理は有益な機能となっている。
【0006】このように暗電流ノイズは、撮像素子の電
荷蓄積時間にしたがって増大するので、従来撮影ごとに
その撮影時の撮像素子の電荷蓄積時間を用いてダーク画
像データの取り直しをおこなていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このため、ダーク画像
データを取り込んだ後に本撮影を行う場合、ダーク画像
撮影時間分だけシャッタレリーズタイムラグが長くな
り、貴重なシャッタチャンスを逃してしまうことがある
という問題があった。
【0008】一方、本撮影を行った後にダーク画像デー
タを取り込む場合、連写撮影時に1コマ目と2コマ目の
撮影間隔がダーク画像撮影時間分だけ長くなり、撮影コ
マ間隔を一定に揃えることができないという問題があっ
た。
【0009】更に、上記何れの場合においても撮影ごと
にダーク画像取り込み動作を繰り返すために、その分消
費電力が増えてしまうといった問題があった。
【0010】本発明の目的は、貴重なシャッタチャンス
を逃してしまうことを防止したり、撮影コマ間隔を一定
に揃えることができ、更には消費電力を少なくすること
のできる撮像装置、画像処理方法、及び記憶媒体を提供
しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の撮像装置は、撮像手段と、露光状
態で前記撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号を得る
第1の撮像動作と非露光状態で前記撮像手段に撮像動作
を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作を行い、前記
第1の撮像動作により得られる撮像信号を前記第2の撮
像動作により得られる撮像信号にて処理すると共に、前
記第1の撮像動作の撮像時間が以前に行われた前記第1
の撮像動作の撮像時間より長い場合に前記第2の撮像動
作を行う信号処理手段とを有することを特徴とする。
【0012】また、請求項6に記載の撮像装置は、撮像
手段と、露光状態で前記撮像手段に撮像動作を行わせて
撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記撮像
手段に撮像動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動
作を行い、前記第1の撮像動作により得られる撮像信号
を前記第2の撮像動作により得られる撮像信号にて処理
すると共に、前記第1の撮像動作の撮像時間が所定時間
より長い場合に前記第2の撮像動作を行う信号処理手段
とを有することを特徴とする。
【0013】また、請求項10に記載の撮像装置は、撮
像手段と、露光状態で前記撮像手段に撮像動作を行わせ
て撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記撮
像手段に撮像動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像
動作を行い、前記第1の撮像動作により得られる撮像信
号を前記第2の撮像動作により得られる撮像信号にて処
理すると共に、連写中は、前記第1の撮像動作の撮像時
間に応じて前記第2の撮像動作を新たに行うか否かを決
定する信号処理手段とを有することを特徴とする。
【0014】また、請求項21に記載の撮像装置は、撮
像手段と、露光状態で前記撮像手段に撮像動作を行わせ
て撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記撮
像手段に前記第1の撮像動作の撮像時間に従った撮像動
作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作を行い、前
記第1の撮像動作により得られる撮像信号を前記第2の
撮像動作により得られる撮像信号にて処理すると共に、
前記第1の撮像動作の撮像時間が以前に行われた前記第
1の撮像動作の撮像時間より長い場合に前記第2の撮像
動作を行う信号処理手段とを有することを特徴とする。
【0015】また、請求項22に記載の撮像装置は、撮
像手段と、露光状態で前記撮像手段に撮像動作を行わせ
て撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記撮
像手段に前記第1の撮像動作の撮像時間に従った撮像動
作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作を行い、前
記第1の撮像動作により得られる撮像信号を前記第2の
撮像動作により得られる撮像信号にて処理すると共に、
連写中は、前記第1の撮像動作の撮像時間に応じて前記
第2の撮像動作を新たに行うか否かを決定する信号処理
手段とを有することを特徴とする。
【0016】また、請求項23に記載の画像処理方法
は、露光状態で撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号
を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記撮像手段に撮
像動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作を行
い、前記第1の撮像動作により得られる撮像信号を前記
第2の撮像動作により得られる撮像信号にて処理すると
共に、前記第1の撮像動作の撮像時間が以前に行われた
前記第1の撮像動作の撮像時間より長い場合に前記第2
の撮像動作を行うことを特徴とする。
【0017】また、請求項24に記載の画像処理方法
は、露光状態で撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号
を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記撮像手段に撮
像動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作を行
い、前記第1の撮像動作により得られる撮像信号を前記
第2の撮像動作により得られる撮像信号にて処理すると
共に、連写中は、前記第1の撮像動作の撮像時間に応じ
て前記第2の撮像動作を新たに行うか否かを決定するこ
とを特徴とする。
【0018】また、請求項25に記載の画像処理方法
は、露光状態で撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号
を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記撮像手段に前
記第1の撮像動作の撮像時間に従った撮像動作を行わせ
て撮像信号を得る第2の撮像動作を行い、前記第1の撮
像動作により得られる撮像信号を前記第2の撮像動作に
より得られる撮像信号にて処理すると共に、前記第1の
撮像動作の撮像時間が以前に行われた前記第1の撮像動
作の撮像時間より長い場合に前記第2の撮像動作を行う
ことを特徴とする。
【0019】また、請求項26に記載の画像処理方法
は、露光状態で撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号
を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記撮像手段に前
記第1の撮像動作の撮像時間に従った撮像動作を行わせ
て撮像信号を得る第2の撮像動作を行い、前記第1の撮
像動作により得られる撮像信号を前記第2の撮像動作に
より得られる撮像信号にて処理すると共に、連写中は、
前記第1の撮像動作の撮像時間に応じて前記第2の撮像
動作を新たに行うか否かを決定することを特徴とする。
【0020】また、請求項27に記載のコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体は、露光状態で撮像手段に撮像動
作を行わせて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状
態で前記撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号を得る
第2の撮像動作を行い、前記第1の撮像動作により得ら
れる撮像信号を前記第2の撮像動作により得られる撮像
信号にて処理すると共に、前記第1の撮像動作の撮像時
間が以前に行われた前記第1の撮像動作の撮像時間より
長い場合に前記第2の撮像動作を行うプログラムを有す
ることを特徴とする。
【0021】また、請求項29に記載のコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体は、露光状態で撮像手段に撮像動
作を行わせて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状
態で前記撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号を得る
第2の撮像動作を行い、前記第1の撮像動作により得ら
れる撮像信号を前記第2の撮像動作により得られる撮像
信号にて処理すると共に、連写中は、前記第1の撮像動
作の撮像時間に応じて前記第2の撮像動作を新たに行う
か否かを決定するプログラムを有することを特徴とす
る。
【0022】また、請求項29に記載のコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体は、露光状態で撮像手段に撮像動
作を行わせて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状
態で前記撮像手段に前記第1の撮像動作の撮像時間に従
った撮像動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作
を行い、前記第1の撮像動作により得られる撮像信号を
前記第2の撮像動作により得られる撮像信号にて処理す
ると共に、前記第1の撮像動作の撮像時間が以前に行わ
れた前記第1の撮像動作の撮像時間より長い場合に前記
第2の撮像動作を行うプログラムを有することを特徴と
する。
【0023】また、請求項29に記載のコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体は、露光状態で撮像手段に撮像動
作を行わせて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状
態で前記撮像手段に前記第1の撮像動作の撮像時間に従
った撮像動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作
を行い、前記第1の撮像動作により得られる撮像信号を
前記第2の撮像動作により得られる撮像信号にて処理す
ると共に、連写中は、前記第1の撮像動作の撮像時間に
応じて前記第2の撮像動作を新たに行うか否かを決定す
るプログラムを有することを特徴とする。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【発明の実施の形態】本発明の撮像装置、画像処理装
置、画像処理方法および記憶媒体の実施の形態について
説明する。本実施形態の画像処理装置は電子カメラに適
用される。
【0086】[第1の実施形態]図1は第1の実施の形
態における電子カメラの構成を示すブロック図である。
図において、100は画像処理装置である。12は撮像
素子14の露光量を制御する絞り機能を有したシャッタ
である。14は光学像を電気信号に変換する撮像素子で
ある。
【0087】レンズユニット300内の撮影レンズ31
0に入射した光線は、絞り312、レンズマウント30
6、106、ミラー130およびシャッタ12を通じて
一眼レフ方式により導かれた撮像素子14上に光学像と
して結像する。
【0088】16は撮像素子14から出力されるアナロ
グ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器であ
る。18は撮像素子14、A/D変換器16およびD/
A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイ
ミング発生回路であり、メモリ制御回路22およびシス
テム制御回路50によって制御される。
【0089】20は画像処理回路であり、A/D変換器
16からのデータあるいはメモリ制御回路22からのデ
ータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
画像処理回路20は必要に応じて撮像した画像データを
用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づ
き、システム制御回路50が露光(シャッタ)制御部4
0および測距制御部42を制御するためのTTL(スル
ー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処
理、AE(自動露出)処理およびEF(フラッシュプリ
発光)処理を行う。また、画像処理回路20は、撮像し
た画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた
演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイ
トバランス)処理を行う。
【0090】尚、本実施形態では、測距制御部42およ
び測光制御部46を専用に備えているので、システム制
御回路50は、測距制御部42および測光制御部46を
用いてAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露
出)処理、EF(フラッシュ調光)処理の各処理を行
い、画像処理回路20を用いてAF(オートフォーカ
ス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュ調
光)処理の各処理を行わない構成としてもよい。
【0091】また、測距制御部42および測光制御部4
6を用いてAF(オートフォーカス)処理、AE(自動
露出)処理、EF(フラッシュ調光)処理の各処理を行
い、さらに、画像処理回路20を用いてAF(オートフ
ォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッ
シュ調光)処理の各処理を行う構成としてもよい。
【0092】22はメモリ制御回路であり、A/D変換
器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、
画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30お
よび圧縮・伸長回路32を制御する。
【0093】A/D変換器16からのデータは、画像処
理回路20およびメモリ制御回路22を介して、あるい
は直接、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ2
4あるいはメモリ30に書き込まれる。
【0094】24は画像表示メモリ、26はD/A変換
器である。28はTFT方式のLCDからなる画像表示
部である。画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の
画像データはD/A変換器26を介して画像表示部28
に表示される。画像表示部28で撮像された画像データ
を逐次表示する場合、電子ファインダ機能を実現するこ
とが可能である。また、画像表示部28はシステム制御
回路50の指示にしたがって表示のON/OFFを任意
に行うことが可能であり、表示をOFFにした場合、画
像処理装置100の電力消費を大幅に低減することがで
きる。
【0095】30は撮影された静止画像や動画像を格納
するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時
間の動画像を格納するのに十分な記憶容量を有してい
る。したがって、複数枚の静止画像を連続して撮影する
連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画
像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能であ
る。また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領
域としても使用することが可能である。
【0096】32は適応離散コサイン変換(ADCT)
などにより画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長回路で
あり、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処
理あるいは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモ
リ30に書き込む。これらのデータは画像データを取り
込んだ際の情報、例えば撮影日時、連写、パノラマ撮影
等の情報とともに記録媒体に格納される。
【0097】40は測光制御部46からの測光情報に基
づいて絞り312を制御する絞り制御部340と連携し
ながらシャッタ12を制御するシャッタ制御部である。
42はAF(オートフォーカス)処理を行うための測距
制御部であり、レンズユニット300内の撮影レンズ3
10に入射した光線を絞り312、レンズマウント30
6、106、ミラー130および測距用サブミラー(図
示せず)を介して一眼レフ方式で入射することにより、
光学像として結像された画像の合焦状態を測定する。
【0098】46はAE(自動露出)処理を行うための
測光制御部であり、レンズユニット300内の撮影レン
ズ310に入射した光線を、絞り312、レンズマウン
ト306、106、ミラー130および測光用サブミラ
ー(図示せず)を介して一眼レフ方式で入射することに
より、光学像として結像された画像の露出状態を測定す
る。測光制御部46はフラッシュ部48と連携すること
により、EF(フラッシュ調光)処理機能も有する。4
8はフラッシュ部であり、AF補助光の投光機能および
フラッシュ調光機能を有する。
【0099】尚、前述したように、撮像素子14によっ
て撮像された画像データを用いて画像処理回路20によ
り演算された演算結果に基づき、システム制御回路50
が露光(シャッタ)制御部40、絞り制御部340、測
距制御部342に対し、ビデオTTL方式を用いた露出
制御およびAF(オートフォーカス)制御を行うことが
可能である。
【0100】また、測距制御部42による測定結果と、
撮像素子14によって撮像された画像データを画像処理
回路20によって演算した演算結果とを用いて、AF
(オートフォーカス)制御を行うようにしてもよい。さ
らに、測光制御部46による測定結果と、撮像素子14
によって撮像された画像データを画像処理回路20によ
って演算した演算結果とを用いて露出制御を行うように
してもよい。
【0101】50は画像処理装置100全体を制御する
システム制御回路であり、周知のCPUなどを内蔵す
る。52はシステム制御回路50の動作用の定数、変
数、プログラムなどを記憶するメモリである。54はシ
ステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文
字、画像、音声などで動作状態やメッセージなどを表示
する液晶表示装置、スピーカなどを有する表示部であ
り、画像処理装置100の操作部近辺の視認し易い単数
あるいは複数箇所に設置されている。表示部54は、L
CD、LED、発音素子などの組合わせにより構成され
ている。また、表示部54の一部の機能は光学ファイン
ダ104内に設けられている。
【0102】表示部54の表示内容のうち、LCDなど
に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影
表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表
示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピ
ード表示、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表
示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、
時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数
桁の数字による情報表示、記録媒体200、210の着
脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示、外
部コンピュータとの接続状態を示す表示などがある。
【0103】また、表示部54の表示内容のうち、光学
ファインダ104内に表示するものとしては、合焦表
示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、フラッシュ充
電表示、フラッシュ充電完了表示、シャッタスピード表
示、絞り値表示、露出補正表示、記録媒体書き込み動作
表示などがある。
【0104】さらに、表示部54の表示内容のうち、L
ED等に表示するものとしては、例えば、合焦表示、撮
影準備完了表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表
示、フラッシュ充電完了表示、記録媒体書き込み動作表
示、マクロ撮影設定通知表示、二次電池充電表示などが
ある。
【0105】また、表示部54の表示内容のうち、ラン
プ等に表示するものとしては、例えば、セルフタイマ通
知ランプ等がある。このセルフタイマ通知ランプはAF
補助光と共用してもよい。
【0106】56は後述するプログラムなどが格納され
た電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、不
揮発性メモリとしてEEPROMなどが用いられる。6
0、62、64、66、68および70はシステム制御
回路50の各種動作指示を入力するための操作部であ
り、スイッチ、ダイヤル、タッチパネル、視線検知によ
るポインティング、音声認識装置などの単数あるいは複
数の組み合わせで構成される。これら操作部の詳細を以
下に示す。
【0107】60はモードダイアルスイッチであり、自
動撮影モード、プログラム撮影モード、シャッタ速度優
先撮影モード、絞り優先撮影モード、マニュアル撮影モ
ード、焦点深度優先(デプス)撮影モード、ポートレー
ト撮影モード、風景撮影モード、接写撮影モード、スポ
ーツ撮影モード、夜景撮影モード、パノラマ撮影モード
などの各機能撮影モードを切り替えて設定可能である。
【0108】62はシャッタースイッチ(SW1)であ
り、シャッターボタン(図示せず)の操作途中でONと
なり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露
出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、E
F(フラッシュプリ発光)処理などの動作開始を指示す
る。
【0109】64はシャッタースイッチ(SW2)であ
り、シャッターボタン(図示せず)の操作完了でONと
なる。このシャッタースイッチ(SW2)64は、撮像
素子12から読み出した信号をA/D変換器16、メモ
リ制御回路22を介してメモリ30に画像データを書き
込む露光処理、画像処理回路20やメモリ制御回路22
での演算を用いた現像処理、メモリ30から画像データ
を読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒
体200、201に画像データを書き込む記録処理とい
う一連の処理の動作開始を指示する。
【0110】66は再生スイッチであり、撮影モード状
態で撮影した画像をメモリ30あるいは記録媒体20
0、210から読み出して画像表示部28に表示する再
生動作の開始を指示する。
【0111】68は単写/連写スイッチであり、シャッ
タスイッチSW2を押した場合、1コマの撮影を行って
待機状態とする単写モードと、シャッタスイッチSW2
を押している間、連続して撮影を行い続ける連写モード
とを設定可能である。
【0112】70は各種ボタンやタッチパネルなどから
なる操作部であり、メニューボタン、セットボタン、マ
クロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシ
ュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切替ボタン、
メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マ
イナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再
生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露
出補正ボタン、日付/時間設定ボタン、パノラマモード
等の撮影および再生を実行する際に各種機能の選択およ
び切り替えを設定する選択/切り替えボタン、パノラマ
モード等の撮影および再生を実行する際に各種機能の決
定および実行を設定する決定/実行ボタン、画像表示部
28のON/OFFを設定する画像表示ON/OFFス
イッチ、撮影直後に撮影した画像データを自動再生する
クイックレビュー機能を設定するクイックレビューON
/OFFスイッチ、JPEG圧縮の圧縮率を選択するた
め、あるいは撮像素子の信号をそのままディジタル化し
て記録媒体に記録するCCDRAWモードを選択するた
めのスイッチである圧縮モードスイッチ、再生モード、
マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機
能モードを設定可能な再生スイッチ、シャッタスイッチ
SW1を押した際にオートフォーカス動作を開始し、一
旦合焦した場合、その合焦状態を保ち続けるワンショッ
トAFモードとシャッタスイッチSW1を押している
間、連続してオートフォーカス動作を続けるサーボAF
モードとを設定可能なAFモード設定スイッチなどがあ
る。
【0113】また、上記プラスボタンおよびマイナスボ
タンの各機能は、回転ダイアルスイッチを備えることに
よって、より軽快に数値や機能を選択することが可能と
なる。
【0114】72は電源スイッチであり、画像処理装置
100の電源オン、電源オフの各モードを切り替え設定
可能である。また、画像処理装置100に接続されたレ
ンズユニット300、外部ストロボ、記録媒体200、
210等の各種付属装置の電源オン、電源オフの設定も
合わせて切り替え設定可能である。
【0115】80は電源制御部であり、電池検出回路、
DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替える
スイッチ回路などから構成されており、電池の装着の有
無、電池の種類、電池残量の検出を行い、その検出結果
およびシステム制御回路50の指示に基づいてDC−D
Cコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録
媒体を含む各部に供給する。
【0116】82および84はコネクタ、86はアルカ
リ電池やリチウム電池などの一次電池、NiCd電池、
NiMH電池、Li電池などの二次電池、ACアダプタ
などからなる電源部である。
【0117】90および94はメモリカードやハードデ
ィスク等の記録媒体とのインターフェース、92および
96はメモリカードやハードディスクなどの記録媒体と
の接続を行うコネクタ、98はコネクタ92、96に記
録媒体200、210が装着されているか否かを検知す
る記録媒体着脱検知部である。
【0118】尚、本実施形態では、記録媒体を取り付け
るインターフェースおよびコネクタが2系統装備されて
いるが、記録媒体を取り付けるインターフェースおよび
コネクタは単数あるいは任意の数の系統数に装備されて
いてもよい。また、異なる規格のインターフェースおよ
びコネクタとして、PCMCIAカードやCF(コンパ
クトフラッシュ)カードなどの規格に準拠したものを用
いてもよい。
【0119】さらに、インターフェース90、94、コ
ネクタ92、96をPCMCIAカードやCF(コンパ
クトフラッシュ)カードなどの規格に準拠したものを用
いて構成した場合、LANカード、モデムカード、US
Bカード、IEEE1394カード、P1284カー
ド、SCSIカード、PHSなどの通信カードなどの各
種通信カードを接続することより、他のコンピュータや
プリンタなどの周辺機器との間で画像データや画像デー
タに付属した管理情報を相互に転送することが可能であ
る。
【0120】104は光学ファインダであり、撮影レン
ズ310に入射した光線を、一眼レフ方式によって、絞
り312、レンズマウント306、106、ミラー13
0、132を介して導き、光学像として結像させて表示
することが可能である。これにより、画像表示部28に
よる電子ファインダ機能を使用することなく、光学ファ
インダ104だけを用いて撮影を行うことが可能であ
る。また、光学ファインダ104内には、表示部54の
一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラ
ッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、
露出補正表示などが設けられている。
【0121】110は通信部であり、RS232C、U
SB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデ
ム、LAN、無線通信などの各種通信機能を有する。1
12は通信部110により画像処理装置100を他の機
器と接続するコネクタ、もしくは無線通信を行う場合の
アンテナである。
【0122】120はレンズマウント106内で画像処
理装置100をレンズユニット300と接続するための
インタフェースである。122は画像処理装置100を
レンズユニット300と電気的に接続するコネクタであ
る。124はレンズマウント106および/またはコネ
クタ122にレンズユニット300が装着されているか
否かを検知するレンズ着脱検知部である。
【0123】コネクタ122は画像処理装置100とレ
ンズユニット300との間で制御信号、状態信号、デー
タ信号などを伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給す
る機能も備えている。また、コネクタ122は電気通信
だけでなく、光通信、音声通信などを伝達する構成とし
てもよい。
【0124】130、132はミラーであり、撮影レン
ズ310に入射した光線を、一眼レフ方式によって光学
ファインダ104に導く。ミラー132はクイックリタ
ーンミラーの構成にしてもハーフミラーの構成にしても
どちらでもよい。
【0125】200はメモリカードやハードディスクな
どの記録媒体である。記録媒体200は、半導体メモリ
や磁気ディスクなどから構成される記録部202、画像
処理装置100とのインターフェース204、および画
像処理装置100との接続を行うコネクタ206を有し
ている。210は、記録媒体200と同様、メモリカー
ドやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体21
0は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記
録部212、画像処理装置100とのインターフェース
214、および画像処理装置100との接続を行うコネ
クタ216を有している。
【0126】300は交換レンズタイプのレンズユニッ
トである。306はレンズユニット300を画像処理装
置100と機械的に結合するレンズマウントである。レ
ンズマウント306内には、レンズユニット300を画
像処理装置100と電気的に接続する各種機能が含まれ
ている。
【0127】310は撮影レンズ、312は絞りであ
る。320はレンズマウント306内でレンズユニット
300を画像処理装置100と接続するためのインタフ
ェースである。322はレンズユニット300を画像処
理装置100と電気的に接続するコネクタである。
【0128】コネクタ322は画像処理装置100とレ
ンズユニット300との間で制御信号、状態信号、デー
タ信号などを伝え合うと共に、各種電流が供給され、あ
るいは電流を供給する機能を備えている。また、コネク
タ322は電気信号だけでなく、光信号、音声信号など
を伝達する構成としてもよい。
【0129】340は測光制御部46からの測光情報に
基づいて、シャッタ12を制御するシャッタ制御部40
と連携しながら、絞り312を制御する絞り制御部であ
る。342は撮影レンズ310のフォーカシングを制御
する測距制御部である。344は撮影レンズ310のズ
ーミングを制御するズーム制御部である。350はレン
ズユニット300全体を制御するレンズシステム制御回
路である。レンズシステム制御回路350は、動作用の
定数、変数、プログラムなどを記憶するメモリやレンズ
ユニット300固有の番号などの識別情報、管理情報、
開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在
や過去の各設定値などを保持する不揮発メモリの機能も
備えている。
【0130】上記構成を有する電子カメラの動作につい
て説明する。図2、図3および図4は画像処理装置10
0の撮影動作処理手順を示すフローチャートである。こ
の処理プログラムは不揮発メモリ56などの記憶媒体に
格納されており、メモリ52にロードされてシステム制
御回路50内のCPUによって実行される。
【0131】電池交換などの電源投入により、システム
制御回路50はフラグや制御変数等を初期化し、画像処
理装置100の各部に対して必要な所定の初期設定を行
う(ステップS101)。さらに、システム制御回路5
0はその内部メモリあるいはメモリ52に記憶されたダ
ーク取り込みフラグおよび連写開始フラグを共に解除す
る(ステップS102、S103)。
【0132】システム制御部50は、電源スイッチ72
の設定位置を判別し、電源スイッチ72が電源OFFに
設定されているか否かを判別する(ステップS10
4)。電源スイッチ72が電源OFFに設定されている
場合、各表示部の表示を終了状態に変更し、フラグや制
御変数などを含む必要なパラメータや設定値、設定モー
ドを不揮発性メモリ56に記録し、電源制御部80によ
り画像表示部28を含む画像処理装置100各部の不要
な電源を遮断する等の所定の終了処理を行った後(ステ
ップS105)、ステップS102の処理に戻る。
【0133】一方、電源スイッチ72が電源ONに設定
されていた場合、システム制御回路50は電源制御部8
0により電池などの電源86の残容量や動作状況が画像
処理装置100の動作に問題があるか否かを判別する
(ステップS106)。問題があると判別された場合、
表示部54に画像の表示や音声の出力により所定の警告
を行った後(ステップS107)、ステップS102の
処理に戻る。
【0134】一方、電源86に問題がないと判別された
場合、システム制御回路50はモードダイアルスイッチ
60の設定位置を判断し、モードダイアルスイッチ60
が撮影モードに設定されているか否かを判別する(ステ
ップS108)。モードダイアルスイッチ60がその他
のモードに設定されている場合、システム制御回路50
は選択されたモードに応じた処理を実行し(ステップS
109)、実行後にステップS102の処理に戻る。
【0135】一方、モードダイアルスイッチ60が撮影
モードに設定されている場合、記録媒体200、201
が装着されているか否かの判断、記録媒体200、20
1に記録された画像データの管理情報の取得、および記
録媒体200、201の動作状態が画像処理装置100
の動作、特に記録媒体に対する画像データの記録再生動
作に問題があるか否かを判別する(ステップS11
0)。問題があると判別された場合、表示部54に画像
の表示や音声の出力により所定の警告を行った後(ステ
ップS107)、ステップS102の処理に戻る。
【0136】一方、ステップS110で問題がないと判
別された場合、システム制御回路50は単写撮影/連写
撮影を選択する単写/連写スイッチ68の選択状態を調
べる(ステップS111)。単写撮影が選択されている
場合、単写/連写フラグを単写に設定し(ステップS1
12)、連写撮影が選択されている場合、単写/連写フ
ラグを連写に設定する(ステップS113)。単写/連
写スイッチ68では、シャッタスイッチSW2を押した
場合、1コマの撮影を行って待機状態とする単写モード
と、シャッタスイッチSW2を押している間、連続して
撮影を行い続ける連写モードとを任意に切り替えて設定
することが可能である。尚、単写/連写フラグの状態は
システム制御回路50の内部メモリあるいはメモリ52
に記憶される。
【0137】システム制御回路50は表示部54を用い
て画像や音声により画像処理装置100の各種設定状態
の表示を行う(ステップS114)。ここで、画像表示
部28の画像表示スイッチがONである場合、画像表示
部28を用いて画像や音声により画像処理装置100の
各種設定状態を表示するようにしてもよい。
【0138】シャッタスイッチSW1が押されているか
否かを判別し(ステップS115)、シャッタスイッチ
SW1が押されていない場合、ステップS102の処理
に戻る。一方、シャッタスイッチSW1が押されている
場合、システム制御回路50は、測距処理を行って撮影
レンズ310の焦点を被写体に合わせ、測光処理を行っ
て絞り値およびシャッタ速度を決定する測距・測光処理
を行う(ステップS116)。測光処理では、必要であ
ればフラッシュの設定を行う。この測距・測光処理の詳
細については、後述する。
【0139】そして、記憶された測光データおよび/ま
たは設定パラメータとモードダイアルスイッチ60とに
よって設定された撮影モードに応じて、絞り値(Av
値)、シャッタ速度(Tv値)を決定し、決定されたシ
ャッタ速度(Tv値)に応じて、電荷蓄積時間Tnを決
定してシステム制御回路50の内部メモリあるいはメモ
リ52に記憶する(ステップS117)。
【0140】システム制御回路50はその内部メモリあ
るいはメモリ52に記憶された単写/連写フラグの状態
を判別し(ステップS118)、単写が設定されていた
場合、ステップS125の処理に進んでシャッタスイッ
チSW2の状態を判別する。
【0141】このように、ステップS118で単写が設
定されていた場合、後述するステップS122のダーク
取り込み処理を行わずにステップS125の処理に進む
ことにより、ステップS125でシャッタスイッチSW
2が押された時のレリーズタイムラグを減少させること
が可能となる。
【0142】一方、ステップS118で連写が設定され
ていた場合、システム制御回路50はその内部メモリあ
るいはメモリ52に記憶された連写開始フラグの状態を
判別する(ステップS119)。連写開始フラグが設定
されていた場合、ステップS125の処理に進む。
【0143】このように、ステップS119で連写開始
フラグが設定されていた場合、ステップS122のダー
ク取り込み処理を行わずにステップS125の処理に進
むことにより、一旦、連写撮影が開始された後は、ステ
ップS129の処理で次のコマの撮影を行った後、必要
に応じてステップS134でダーク取り込み処理を行う
ようにしている。
【0144】これにより、連写撮影中、ダーク取り込み
処理より撮影タイミングを優先させて、シャッタレリー
ズタイムラグを減少させることが可能となる。
【0145】一方、ステップS119で連写開始フラグ
が解除されていた場合、システム制御回路50はその内
部メモリあるいはメモリ52に記憶されたダーク取り込
みフラグの状態を判別し(ステップS120)、ダーク
取り込みフラグが解除されていた場合、ステップS12
2の処理に進む。
【0146】一方、ステップS120でダーク取り込み
フラグが設定されていた場合、システム制御回路50
は、ステップS117で決定されてシステム制御回路5
0の内部メモリあるいはメモリ52に記憶された新たな
電荷蓄積時間Tnと前回の電荷蓄積時間Tn-1との関係が
Tn>Tn-1であるか否かを判別し(ステップS12
1)、Tn>Tn-1でない場合、ステップS125の処理
に進む。
【0147】このように、新たに決定された電荷蓄積時
間Tnが前回使用した電荷蓄積時間Tn-1と同じか短い場
合、既に取り込んだダーク画像データを用いてダーク画
像補正処理をステップS136の現像処理で行うことが
可能であるので、ステップS122で新たなダーク取り
込み処理を行わない。
【0148】一方、ステップS121でTn>Tn-1であ
る場合、すなわち、新たに決定した電荷蓄積時間Tnが
前回使用した電荷蓄積時間Tn-1より長い場合、新たな
電荷蓄積時間Tnを設定してダーク取り込み処理をやり
直す(ステップS122)。ダーク取り込み処理では、
システム制御回路50は、シャッタ12を閉じた状態で
撮像素子14の暗電流等のノイズ成分を本撮影と同じ時
間蓄積し、蓄積を終えたノイズ画像信号を読み出す。
【0149】このダーク取り込み処理で取り込んだダー
ク画像データを用いて補正演算処理を行うことにより、
撮像素子14で発生する暗電流ノイズや撮像素子14固
有のキズによる画素欠損等の画質劣化に対し、撮影され
た画像データを補正することができる。このダーク取り
込み処理の詳細については後述する。
【0150】このように、ステップS118で連写が設
定され、まだシャッタスイッチSW2が押されて連写撮
影が開始されておらず、しかもシャッタスイッチSW1
が押されてからダーク取り込み処理がまだ行われていな
い場合、あるいはシャッタスイッチSW1が押されてか
らダーク取り込み処理が行われたが、電荷蓄積時間Tn
の変化により撮像条件が変化したと判別されて再度ダー
ク取り込み処理を行う場合、連写撮影の実行に先んじて
ダーク取り込み処理を行うことにより、ステップS12
5でシャッタスイッチSW2が押されて連写撮影が行わ
れた際、連写撮影中にダーク取り込み処理をやり直す必
要が生じなければ、連写コマ間隔をほぼ一定に揃えるこ
とが可能となる。
【0151】そして、ステップS122でダーク取り込
み処理を終えた場合、システム制御回路50は、今回使
用した電荷蓄積時間Tnを、前回使用した電荷蓄積時間
を示すTn-1として記憶しておくために、Tn-1=Tnと
してTn-1をTnで置き換えて更新し(ステップS12
3)、ダーク取り込みフラグを設定してシステム制御回
路50の内部メモリあるいはメモリ52に記憶する(ス
テップS124)。
【0152】シャッタスイッチSW2が押されているか
否かを判別し(ステップS125)、押されていない場
合、システム制御回路50はシャッタスイッチSW1が
押されているか否かを判別し(ステップS126)、シ
ャッタスイッチSW1が押されている場合、ステップS
116の処理に戻り、一連の処理を繰り返す。一方、ス
テップS126でシャッタスイッチSW1が離された場
合、ステップS102の処理に戻る。
【0153】一方、ステップS125でシャッタスイッ
チSW2が押された場合、システム制御回路50は、撮
影した画像データを記憶可能な画像記憶バッファ領域が
メモリ30にあるか否かを判別し(ステップS12
7)、メモリ30の画像記憶バッファ領域内に新たな画
像データを記憶可能な領域がない場合、表示部54に画
像表示や音声出力により所定の警告を行った後(ステッ
プS128)、ステップS102の処理に戻る。
【0154】例えば、メモリ30の画像記憶バッファ領
域内に記憶可能な最大枚数の連写撮影を行った直後であ
り、メモリ30から読み出して記憶媒体200、210
に書き込むべき最初の画像がまだ記録媒体200あるい
は210に未記録な状態であり、まだ1枚の空き領域も
メモリ30の画像記憶バッファ領域に確保できない状態
である。
【0155】尚、撮影した画像データを圧縮処理してか
らメモリ30の画像記憶バッファ領域に記憶する場合、
圧縮した後の画像データ量が圧縮モードの設定に応じて
異なることを考慮して、記憶可能な領域がメモリ30の
画像記憶バッファ領域にあるか否かを、ステップS12
7の処理で判断することになる。
【0156】メモリ30に撮影した画像データを記憶可
能な画像記憶バッファ領域がある場合、システム制御回
路50は撮像して所定時間蓄積した撮像信号を撮像素子
12から読み出して、A/D変換器16、画像処理回路
20およびメモリ制御回路22を介して、あるいはA/
D変換器から直接、メモリ制御回路22を介して、メモ
リ30の所定領域に撮影した画像データを書き込む撮影
処理を実行する(ステップS129)。この撮影処理の
詳細については後述する。
【0157】撮影処理を終えると、システム制御回路5
0はその内部メモリあるいはメモリ52に記憶された単
写/連写フラグの状態を判別する(ステップS13
0)。単写/連写フラグの状態を判別した結果、単写が
設定されていた場合、システム制御回路50はダーク取
り込み処理を行う(ステップS134)。
【0158】このように、ステップS130で単写が設
定されていた場合、撮影処理を行った後にダーク取り込
み処理を行うことにより、シャッタスイッチSW2が押
された時のレリーズタイムラグを減少させることが可能
となる。
【0159】一方、ステップS130で単写/連写フラ
グの状態を判別した結果、連写が設定されていた場合、
システム制御回路50はその内部メモリあるいはメモリ
52に記憶された連写開始フラグの状態を判別する(ス
テップS131)。
【0160】連写開始フラグが解除されていた場合、シ
ステム制御回路50は連写開始フラグを設定する(ステ
ップS132)。
【0161】このように、連写開始フラグが解除されて
いた場合、ステップS136での現像処理に必要なダー
ク画像データの取り込みがステップS122のダーク取
り込み処理で既に行われているので、連写撮影が開始さ
れてステップS129で初めてのコマ撮影を行った後、
ステップS134のダーク取り込み処理を行わずに連写
2コマ目の撮影に進むようにしている。
【0162】これにより、連写撮影時の1コマ目と2コ
マ目の連写コマ間隔を短くして2コマ目のシャッタレリ
ーズタイムラグを短くすることが可能となる。
【0163】一方、ステップS131で連写開始フラグ
が設定されていた場合、システム制御回路50はステッ
プS117で決定してシステム制御回路50の内部メモ
リあるいはメモリ52に記憶された新たな電荷蓄積時間
Tnと前回の電荷蓄積時間Tn-1との関係が、Tn>Tn-1
であるか否かを判別し(ステップS133)、Tn>Tn
-1でない場合、ステップS136の処理に進む。
【0164】このように、新たに決定した電荷蓄積時間
Tnが前回使用した電荷蓄積時間Tn-1と同じか短い場
合、既に取り込んだダーク画像データを用いてダーク画
像補正処理を、ステップS136の現像処理で行うこと
が可能であるので、ステップS134で新たなダーク取
り込み処理を行わない。
【0165】これにより、ステップS130で連写が設
定され、シャッタスイッチSW2が押され続けて連写撮
影の2コマ目以降の撮影が行われた場合、ダーク取り込
み処理をやり直す必要が生じない場合、2コマ目以降の
シャッタレリーズタイムラグを短くすることが可能とな
る。一方、ステップS133でTn>Tn-1である場合、
つまり、新たに決定した電荷蓄積時間Tnが前回使用し
た電荷蓄積時間Tn-1よりも長い場合、新たな電荷蓄積
時間Tnを設定してステップS134のダーク取り込み
処理をやり直す。
【0166】このように、ステップS130で連写が設
定され、シャッタスイッチSW2が押され続けて連写撮
影の2コマ目以降の撮影が行われている時、既にダーク
取り込み処理が行われているが、電荷蓄積時間Tnの変
化により撮像条件が変化したと判別されて再度、ダーク
取り込み処理を行う必要が生じた場合だけ、ステップS
134でダーク取り込み処理を行うようにしている。
【0167】これにより、連写撮影中に、被写体の露出
が一定に保たれた状態である場合、連写撮影中にダーク
取り込み処理をやり直す必要がなく、連写コマ間隔をほ
ぼ一定に揃えることが可能となる。
【0168】ステップS134では、システム制御回路
50はシャッタ12を閉じた状態で撮像素子14の暗電
流等のノイズ成分を本撮影と同じ時間蓄積し、蓄積を終
えたノイズ画像信号を読み出すダーク取り込み処理を行
う。
【0169】このダーク取り込み処理で取り込んだダー
ク画像データを用いて補正演算処理を行うことにより、
撮像素子14で発生する暗電流ノイズや撮像素子14固
有のキズによる画素欠損等の画質劣化に対し、撮影した
画像データを補正することができる。このダーク取り込
み処理の詳細については、後述する。
【0170】そして、ダーク取り込み処理を終えた場
合、システム制御回路50は、今回使用した電荷蓄積時
間Tnを、前回使用した電荷蓄積時間を示すTn-1として
記憶しておくために、Tn-1=TnとしてTn-1をTnで置
き換えて更新する(ステップS135)。
【0171】システム制御回路50は、メモリ30の所
定領域に書き込まれた画像データの一部をメモリ制御回
路22を介して読み出し、現像処理を行うために必要な
WB(ホワイトバランス)積分演算処理、OB(オプテ
ィカルブラック)積分演算処理を行い、これらの演算結
果をシステム制御回路50の内部メモリあるいはメモリ
52に記憶する。
【0172】そして、システム制御回路50は、メモリ
制御回路22および必要に応じて画像処理回路20を用
いて、メモリ30の所定領域に書き込まれた撮影画像デ
ータを読み出し、システム制御回路50の内部メモリあ
るいはメモリ52に記憶された演算結果を用いて、AW
B(オートホワイトバランス)処理、ガンマ変換処理、
色変換処理を含む各種現像処理を行う(ステップS13
6)。
【0173】ステップS136の現像処理では、ダーク
取り込み処理で取り込んだダーク画像データを用いて減
算処理を行うことにより、撮像素子14の暗電流ノイズ
等を打ち消すダーク補正演算処理を併せて行う。
【0174】そして、システム制御回路50は、メモリ
30の所定領域に書き込まれた画像データを読み出し、
設定したモードに応じた画像圧縮処理を圧縮・伸長回路
32により行い、メモリ30の画像記憶バッファ領域の
空き画像部分に、撮影して一連の処理を終えた画像デー
タの書き込みを行う(ステップS138)。
【0175】一連の撮影の実行に伴い、システム制御回
路50は、メモリ30の画像記憶バッファ領域に記憶し
た画像データを読み出し、インターフェース90、9
4、コネクタ92、96を介してメモリカードやコンパ
クトフラッシュカード等の記録媒体200、210に書
き込みを行う記録処理を開始する(ステップS13
8)。
【0176】この記録開始処理は、メモリ30の画像記
憶バッファ領域の空き画像部分に、一連の処理を終えた
画像データの書き込みが新たに行われる度に、その画像
データに対して実行される。
【0177】尚、記録媒体200、210に画像データ
の書き込みを行っている間、書き込み動作中であること
を明示するために、表示部54で、例えばLEDを点滅
させる等の記録媒体書き込み動作表示を行う。
【0178】そして、システム制御回路50は、シャッ
タスイッチSW1が押されているか否かを判別する(ス
テップS139)。シャッタスイッチSW1が離された
状態であった場合、ステップS102の処理に戻る。一
方、シャッタスイッチSW1が押された状態であった場
合、システム制御回路50の内部メモリあるいはメモリ
52に記憶された単写/連写フラグの状態を判別し(ス
テップS140)、単写が設定されていた場合、ステッ
プS139の処理に戻り、シャッタスイッチSW1が離
されるまで現在の処理を繰り返す。
【0179】一方、連写が設定されていた場合、連続し
て撮影を行うために、ステップS116の処理に戻り、
一連の処理を繰り返す。
【0180】図5はステップS116における測距・測
光処理手順を示すフローチャートである。測距・測光処
理では、システム制御回路50と、絞り制御部340あ
るいは測距制御部342との間の各種信号のやり取り
は、インターフェース120、コネクタ122、コネク
タ322、インターフェース320およびレンズシステ
ム制御回路350を介して行われる。
【0181】システム制御回路50は、撮像素子14、
測距制御部42および測距制御部342を用いて、AF
(オートフォーカス)処理を開始する(ステップS20
1)。
【0182】システム制御回路50は、撮影レンズ31
0に入射した光線を、絞り312、レンズマウント30
6、106、ミラー130、測距用サブミラー(図示せ
ず)を介して、測距制御部42に入射させることによ
り、光学像として結像された画像の合焦状態を判断し、
測距(AF)が合焦と判断されるまで、測距制御部34
2を用いて撮影レンズ310を駆動しながら、測距制御
部42を用いて合焦状態を検出するAF制御を実行する
(ステップS202、S203)。
【0183】測距(AF)が合焦と判断された場合、シ
ステム制御回路50は、撮影画面内の複数の測距点の中
から合焦した測距点を決定し、決定した測距点データと
共に測距データおよび/または設定パラメータをシステ
ム制御回路50の内部メモリあるいはメモリ52に記憶
する(ステップS204)。
【0184】つづいて、システム制御回路50は、測光
制御部46を用いてAE(自動露出)処理を開始する
(ステップS205)。システム制御回路50は、撮影
レンズ310に入射した光線を、絞り312、レンズマ
ウント306、106、ミラー130、132および測
光用レンズ(図示せず)を介して、測光制御部46に入
射させることにより、光学像として結像された画像の露
出状態を測定し、露出(AE)が適正と判断されるまで
露光(シャッタ)制御部40を用いて測光処理を行う
(ステップS206、S207)。
【0185】ステップS207で露出(AE)が適正で
あると判断された場合、システム制御回路50は、測光
データおよび/または設定パラメータをシステム制御回
路50の内部メモリあるいはメモリ52に記憶する(ス
テップS207A)。
【0186】尚、ステップS206の測光処理で検出し
た露出(AE)結果と、モードダイアルスイッチ60に
よって設定された撮影モードとに応じて、システム制御
回路50では絞り値(Av値)およびシャッター速度
(Tv値)が決定される。
【0187】ここで、決定されたシャッター速度(Tv
値)に応じて、システム制御回路50は、撮像素子14
の電荷蓄積時間を決定し、同じ電荷蓄積時間で撮影処理
およびダーク取り込み処理をそれぞれ行う。
【0188】ステップS206の測光処理で得られた測
定データにより、システム制御回路50はフラッシュが
必要であるか否かを判別し(ステップS208)、フラ
ッシュが必要である場合、フラッシュフラグをセット
し、充電が完了するまでフラッシュ部48を充電する
(ステップS209、S210)。そして、フラッシュ
部48の充電が完了すると、本処理を終了してメインの
処理に復帰する。
【0189】図6および図7はステップS129におけ
る撮影処理手順を示すフローチャートである。この撮影
処理では、システム制御回路50と、絞り制御部340
あるいは測距制御部342との間の各種信号のやり取り
は、インターフェース120、コネクタ122、コネク
タ322、インターフェース320およびレンズシステ
ム制御回路350を介して行われる。
【0190】システム制御回路50は、ミラー130を
ミラー駆動部(図示せず)によってミラーアップ位置に
移動させ(ステップS301)、システム制御回路50
の内部メモリあるいはメモリ52に記憶された測光デー
タに従い、絞り制御部340によって絞り312を所定
の絞り値まで駆動する(ステップS302)。
【0191】システム制御回路50は、撮像素子14の
電荷クリア動作を行った後(ステップS303)、撮像
素子14の電荷蓄積を開始し(ステップS304)、シ
ャッタ制御部40によってシャッタ12を開き(ステッ
プS305)、撮像素子14の露光を開始する(ステッ
プS306)。
【0192】そして、フラッシュフラグによりフラッシ
ュ部48が必要であるか否かを判別し(ステップS30
7)、必要である場合、フラッシュ部48を発光させる
(ステップS308)。
【0193】システム制御回路50は、測光データにし
たがって撮像素子14の露光終了を待ち(ステップS3
09)、露光が終了すると、シャッタ制御部40によっ
てシャッタ12を閉じ(ステップS310)、撮像素子
14の露光を終了する。
【0194】システム制御回路50は、絞り制御部34
0によって絞り312を開放の絞り値まで駆動し(ステ
ップS311)、ミラー130をミラー駆動部(図示せ
ず)によってミラーダウン位置に移動させる(ステップ
S312)。
【0195】設定した電荷蓄積時間が経過したか否かを
判別し(ステップS313)、設定した電荷蓄積時間が
経過した場合、システム制御回路50は撮像素子14の
電荷蓄積を終了した後(ステップS314)、撮像素子
14から電荷信号を読み出し、A/D変換器16、画像
処理回路20、メモリ制御回路22を介して、あるいは
A/D変換器16から直接、メモリ制御回路22を介し
てメモリ30の所定領域に撮影画像データを書き込む
(ステップS315)。一連の処理を終了すると、本処
理を終了してメインの処理に復帰する。
【0196】図8はステップS122およびステップS
134におけるダーク取り込み処理手順を示すフローチ
ャートである。システム制御回路50は、撮像素子14
の電荷クリア動作を行った後(ステップS401)、シ
ャッタ12が閉じた状態で撮像素子14の電荷蓄積を開
始する(ステップS402)。
【0197】設定した所定の電荷蓄積時間が経過したか
否かを判別する(ステップS403)。電荷蓄積時間が
経過した場合、システム制御回路50は、撮像素子14
の電荷蓄積を終了した後(ステップS404)、撮像素
子14から電荷信号を読み出し、A/D変換器16、画
像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、あるい
はA/D変換器16から直接、メモリ制御回路22を介
して、メモリ30の所定領域に画像データ(ダーク画像
データ)を書き込む(ステップS405)。この後、本
処理を終了してメインの処理に復帰する。
【0198】このダーク取り込みデータを用いて現像処
理を行うことにより、撮像素子14で発生する暗電流ノ
イズや、撮像素子14固有のキズによる画素欠損等の画
質劣化に対し、撮影した画像データを補正することが可
能である。
【0199】尚、このダーク画像データは、新たに測距
・測光処理が行われるか、画像処理装置100の電源が
OFFになるまで、メモリ30の所定領域に保持され
る。そして、このダーク画像データは、この後に撮影処
理が実行されて撮影した画像データを、撮像素子14か
ら読み出して現像処理を行う際に用いられる。あるい
は、先に撮影処理が実行されて撮影した画像データを、
撮像素子14から読み出してメモリ30に書き込んであ
る状態で、このダーク画像データを用いて現像処理を行
う際に用いられる。
【0200】図9は本実施形態の撮影動作の流れを示す
図である。図2〜図8を用いて詳述したように、単写撮
影の場合、シャッタスイッチSW1が押されると、AF
(オートフォーカス)動作、AE(自動露出)動作をシ
ャッタスイッチSW2が押されるまで繰り返し行い、シ
ャッタスイッチSW2が押されると、撮影を行った後に
ダーク取り込み処理を行う。
【0201】一方、連写撮影の場合、シャッタスイッチ
SW1が押されると、AF(オートフォーカス)動作、
AE(自動露出)動作およびダーク取り込み処理を行っ
た後、シャッタスイッチSW2が押されるまでAF(オ
ートフォーカス)動作、AE(自動露出)動作を繰り返
し行うが、このとき、シャッタ速度(Tv値)に応じて
決定された電荷蓄積時間Tnの変化により撮像条件が変
化したと判別されると、再びダーク取り込み処理を行
う。そして、シャッタスイッチSW2が押されると、シ
ャッタスイッチSW2が押されている間、連続して撮影
処理、AF(オートフォーカス)動作、AE(自動露
出)動作を行うが、このとき、シャッタ速度(Tv値)
に応じて決定された電荷蓄積時間Tnの変化により撮像
条件が変化したと判別されると、再びダーク取り込み処
理を行う。
【0202】[第2の実施形態]第2の実施形態におけ
る電子カメラは前記第1の実施形態と同一のハードウェ
ア構成を有するが、図2、図3および図4に示した撮像
動作処理の一部において相違する。この相違する撮像動
作処理について、以下に説明する。
【0203】図10、図11、図12および図13は第
2の実施形態における画像処理装置100の撮影動作処
理手順を示すフローチャートである。この処理プログラ
ムは前記第1の実施形態と同様、不揮発メモリ56など
の記憶媒体に格納されており、メモリ52にロードされ
てシステム制御回路50内のCPUによって実行され
る。
【0204】電池交換などの電源投入により、システム
制御回路50はフラグや制御変数等を初期化し、画像処
理装置100の各部に対して必要な所定の初期設定を行
う(ステップS501)。さらに、システム制御回路5
0はその内部メモリあるいはメモリ52に記憶されたダ
ーク取り込みフラグおよび連写開始フラグを共に解除す
る(ステップS502、S503)。
【0205】システム制御部50は、電源スイッチ72
の設定位置を判別し、電源スイッチ72が電源OFFに
設定されているか否かを判別する(ステップS50
4)。電源スイッチ72が電源OFFに設定されている
場合、各表示部の表示を終了状態に変更し、フラグや制
御変数などを含む必要なパラメータや設定値、設定モー
ドを不揮発性メモリ56に記録し、電源制御部80によ
り画像表示部28を含む画像処理装置100各部の不要
な電源を遮断する等の所定の終了処理を行った後(ステ
ップS505)、ステップS502の処理に戻る。
【0206】一方、電源スイッチ72が電源ONに設定
されていた場合、システム制御回路50は電源制御部8
0により電池などの電源86の残容量や動作状況が画像
処理装置100の動作に問題があるか否かを判別する
(ステップS506)。問題があると判別された場合、
表示部54に画像の表示や音声の出力により所定の警告
を行った後(ステップS507)、ステップS502の
処理に戻る。
【0207】一方、電源86に問題がないと判別された
場合、システム制御回路50はモードダイアルスイッチ
60の設定位置を判断し、モードダイアルスイッチ60
が撮影モードに設定されているか否かを判別する(ステ
ップS508)。モードダイアルスイッチ60がその他
のモードに設定されている場合、システム制御回路50
は選択されたモードに応じた処理を実行し(ステップS
509)、実行後にステップS502の処理に戻る。
【0208】一方、モードダイアルスイッチ60が撮影
モードに設定されている場合、記録媒体200、201
が装着されているか否かの判断、記録媒体200、20
1に記録された画像データの管理情報の取得、および記
録媒体200、201の動作状態が画像処理装置100
の動作、特に記録媒体に対する画像データの記録再生動
作に問題があるか否かを判別する(ステップS51
0)。問題があると判別された場合、表示部54に画像
の表示や音声の出力により所定の警告を行った後(ステ
ップS507)、ステップS502の処理に戻る。
【0209】一方、ステップS510で問題がないと判
別された場合、システム制御回路50は単写撮影/連写
撮影を選択する単写/連写スイッチ68の選択状態を調
べる(ステップS511)。単写撮影が選択されている
場合、単写/連写フラグを単写に設定し(ステップS5
12)、連写撮影が選択されている場合、単写/連写フ
ラグを連写に設定する(ステップS513)。単写/連
写スイッチ68では、シャッタスイッチSW2を押した
場合、1コマの撮影を行って待機状態とする単写モード
と、シャッタスイッチSW2を押している間、連続して
撮影を行い続ける連写モードとを任意に切り替えて設定
することが可能である。尚、単写/連写フラグの状態は
システム制御回路50の内部メモリあるいはメモリ52
に記憶される。
【0210】システム制御回路50は表示部54を用い
て画像や音声により画像処理装置100の各種設定状態
の表示を行う(ステップS514)。ここで、画像表示
部28の画像表示スイッチがONである場合、画像表示
部28を用いて画像や音声により画像処理装置100の
各種設定状態を表示するようにしてもよい。
【0211】シャッタスイッチSW1が押されているか
否かを判別し(ステップS515)、シャッタスイッチ
SW1が押されていない場合、ステップS502の処理
に戻る。一方、シャッタスイッチSW1が押されている
場合、システム制御回路50は、測距処理を行って撮影
レンズ310の焦点を被写体に合わせ、測光処理を行っ
て絞り値およびシャッタ速度を決定する測距・測光処理
を行う(ステップS516)。測光処理では、必要であ
ればフラッシュの設定を行う。この測距・測光処理は前
記第1の実施形態と同じである。
【0212】そして、記憶された測光データおよび/ま
たは設定パラメータとモードダイアルスイッチ60とに
よって設定された撮影モードに応じて、絞り値(Av
値)、シャッタ速度(Tv値)を決定し、決定されたシ
ャッタ速度(Tv値)に応じて、電荷蓄積時間Tnを決
定してシステム制御回路50の内部メモリあるいはメモ
リ52に記憶する(ステップS517)。
【0213】システム制御回路50は、ステップS51
7で決定された新たな電荷蓄積時間Tnと所定の電荷蓄
積時間Tcとの関係がTn>Tcであるか否かを判別す
る(ステップS518)。Tn>Tcである場合、その
ままステップS520の処理に進み、Tn>Tcでない
場合、Tn=Tcに設定し(ステップS519)、ステ
ップS520の処理に進む。
【0214】このように、新たに決定した電荷蓄積時間
Tnが所定の電荷蓄積時間Tcと同じか短い場合、所定
の電荷蓄積時間Tcを用いてダーク取り込み処理を行う
ために、新たに決定した電荷蓄積時間Tnを所定の電荷
蓄積時間Tcで置き換える。
【0215】これにより、所定の電荷蓄積時間Tcまで
の範囲である場合、被写体の露出状況の変化に応じて頻
繁に電荷蓄積時間を変更してダーク取り込み処理をやり
直す必要が無くなり、シャッタレリーズタイムラグが減
少するとともに、連写撮影時の連写コマ間隔をほぼ一定
に揃えることが可能である。
【0216】また、頻繁にダーク取り込み処理をやり直
す必要がなくなるので、無用な電力消費を抑えることが
できる。
【0217】尚、この所定の電荷蓄積時間Tcとして
は、1/60秒よりも速いシャッタ速度での撮影および
ダーク取り込み処理に用いられる電荷蓄積時間などが適
切である。この場合、所定の電荷蓄積時間Tcは17ミ
リ秒を越える適当な値となり、例えば、20ミリ秒、3
0ミリ秒などの時間である。また、所定の電荷蓄積時間
Tcは他の任意な値でもよいし、1つではなく段階的に
複数の値を持ち、その中から画像処理装置100の動作
モードや撮影モードに応じて適切な値に選択されるよう
にしてもよい。
【0218】また、新たに決定した電荷蓄積時間Tnが
所定の電荷蓄積時間Tcよりも長い場合、新たに決定し
た電荷蓄積時間Tnを所定の電荷蓄積時間Tcで置き換
えることはしない。これにより、所定の電荷蓄積時間T
cを越えるような被写体の露出状況の変化(撮像条件の
変化)が起こった場合、新たに決定した電荷蓄積時間用
いてダーク取り込み処理をやり直すことが可能となる。
【0219】つづいて、システム制御回路50はその内
部メモリあるいはメモリ52に記憶された単写/連写フ
ラグの状態を判別し(ステップS520)、単写が設定
されていた場合、ステップS527の処理に進んでシャ
ッタスイッチSW2の状態を判別する。
【0220】このように、ステップS520で単写が設
定されていた場合、後述するステップS524のダーク
取り込み処理を行わずにステップS527の処理に進む
ことにより、ステップS527でシャッタスイッチSW
2が押された時のレリーズタイムラグを減少させること
が可能となる。
【0221】一方、ステップS520で連写が設定され
ていた場合、システム制御回路50はその内部メモリあ
るいはメモリ52に記憶された連写開始フラグの状態を
判別する(ステップS521)。連写開始フラグが設定
されていた場合、ステップS527の処理に進む。
【0222】このように、ステップS521で連写開始
フラグが設定されていた場合、ステップS524のダー
ク取り込み処理を行わずにステップS527の処理に進
むことにより、一旦、連写撮影が開始された後は、ステ
ップS531の処理で次のコマの撮影を行った後、必要
に応じてダーク取り込み処理を行うようにしている。
【0223】これにより、連写撮影中、ダーク取り込み
処理より撮影タイミングを優先させて、シャッタレリー
ズタイムラグを減少させることが可能となる。
【0224】一方、ステップS521で連写開始フラグ
が解除されていた場合、システム制御回路50はその内
部メモリあるいはメモリ52に記憶されたダーク取り込
みフラグの状態を判別し(ステップS522)、ダーク
取り込みフラグが解除されていた場合、ステップS52
4の処理に進む。
【0225】一方、ステップS522でダーク取り込み
フラグが設定されていた場合、システム制御回路50
は、ステップS517で決定されてシステム制御回路5
0の内部メモリあるいはメモリ52に記憶された新たな
電荷蓄積時間Tnと前回の電荷蓄積時間Tn-1との関係が
Tn>Tn-1であるか否かを判別し(ステップS52
3)、Tn>Tn-1でない場合、ステップS527の処理
に進む。
【0226】このように、新たに決定された電荷蓄積時
間Tnが前回使用した電荷蓄積時間Tn-1と同じか短い場
合、既に取り込んだダーク画像データを用いてダーク画
像補正処理をステップS538の現像処理で行うことが
可能であるので、ステップS524での新たなダーク取
り込み処理を行わない。
【0227】一方、ステップS523でTn>Tn-1であ
る場合、すなわち、新たに決定した電荷蓄積時間Tnが
前回使用した電荷蓄積時間Tn-1より長い場合、新たな
電荷蓄積時間Tnを設定してダーク取り込み処理をやり
直す(ステップS524)。ダーク取り込み処理では、
システム制御回路50は、シャッタ12を閉じた状態で
撮像素子14の暗電流等のノイズ成分を本撮影と同じ時
間蓄積し、蓄積を終えたノイズ画像信号を読み出す。
【0228】このダーク取り込み処理で取り込んだダー
ク画像データを用いて補正演算処理を行うことにより、
撮像素子14で発生する暗電流ノイズや撮像素子14固
有のキズによる画素欠損等の画質劣化に対し、撮影され
た画像データを補正することができる。このダーク取り
込み処理は前記第1の実施形態と同じである。
【0229】このように、ステップS520で連写が設
定され、まだシャッタスイッチSW2が押されて連写撮
影が開始されておらず、しかもシャッタスイッチSW1
が押されてからダーク取り込み処理がまだ行われていな
い場合、あるいはシャッタスイッチSW1が押されてか
らダーク取り込み処理が行われたが、電荷蓄積時間Tn
の変化により撮像条件が変化したと判別されて再度、ダ
ーク取り込み処理を行う場合、連写撮影の実行に先んじ
てダーク取り込み処理を行うことにより、ステップS5
27でシャッタスイッチSW2が押されて連写撮影が行
われた際、連写撮影中にダーク取り込み処理をやり直す
必要が生じなければ、連写コマ間隔をほぼ一定に揃える
ことが可能となる。
【0230】そして、ステップS524でダーク取り込
み処理を終えた場合、システム制御回路50は、今回使
用した電荷蓄積時間Tnを、前回使用した電荷蓄積時間
を示すTn-1として記憶しておくために、Tn-1=Tnと
してTn-1をTnで置き換えて更新し(ステップS52
5)、ダーク取り込みフラグを設定してシステム制御回
路50の内部メモリあるいはメモリ52に記憶する(ス
テップS526)。
【0231】シャッタスイッチSW2が押されているか
否かを判別し(ステップS527)、押されていない場
合、システム制御回路50はシャッタスイッチSW1が
押されているか否かを判別し(ステップS528)、シ
ャッタスイッチSW1が押されている場合、ステップS
516の処理に戻り、一連の処理を繰り返す。一方、ス
テップS528でシャッタスイッチSW1が離された場
合、ステップS502の処理に戻る。
【0232】一方、ステップS527でシャッタスイッ
チSW2が押された場合、システム制御回路50は、撮
影した画像データを記憶可能な画像記憶バッファ領域が
メモリ30にあるか否かを判別し(ステップS52
9)、メモリ30の画像記憶バッファ領域内に新たな画
像データを記憶可能な領域がない場合、表示部54に画
像表示や音声出力により所定の警告を行った後(ステッ
プS530)、ステップS502の処理に戻る。
【0233】例えば、メモリ30の画像記憶バッファ領
域内に記憶可能な最大枚数の連写撮影を行った直後であ
り、メモリ30から読み出して記憶媒体200、210
に書き込むべき最初の画像がまだ記録媒体200あるい
は210に未記録な状態であり、まだ1枚の空き領域も
メモリ30の画像記憶バッファ領域に確保できない状態
である。
【0234】尚、撮影した画像データを圧縮処理してか
らメモリ30の画像記憶バッファ領域に記憶する場合、
圧縮した後の画像データ量が圧縮モードの設定に応じて
異なることを考慮して、記憶可能な領域がメモリ30の
画像記憶バッファ領域にあるか否かを、ステップS52
9の処理で判断することになる。
【0235】メモリ30に撮影した画像データを記憶可
能な画像記憶バッファ領域がある場合、システム制御回
路50は撮像して所定時間蓄積した撮像信号を撮像素子
12から読み出して、A/D変換器16、画像処理回路
20およびメモリ制御回路22を介して、あるいはA/
D変換器から直接、メモリ制御回路22を介して、メモ
リ30の所定領域に撮影した画像データを書き込む撮影
処理を実行する(ステップS531)。この撮影処理は
前記第1の実施形態と同じである。
【0236】撮影処理を終えると、システム制御回路5
0はその内部メモリあるいはメモリ52に記憶された単
写/連写フラグの状態を判別する(ステップS53
2)。単写/連写フラグの状態を判別した結果、単写が
設定されていた場合、システム制御回路50はダーク取
り込み処理を行う(ステップS536)。
【0237】このように、ステップS532で単写が設
定されていた場合、撮影処理を行った後にダーク取り込
み処理を行うことにより、シャッタスイッチSW2が押
された時のレリーズタイムラグを減少させることが可能
となる。
【0238】一方、ステップS532で単写/連写フラ
グの状態を判別した結果、連写が設定されていた場合、
システム制御回路50はその内部メモリあるいはメモリ
52に記憶された連写開始フラグの状態を判別する(ス
テップS533)。
【0239】連写開始フラグが解除されていた場合、シ
ステム制御回路50は連写開始フラグを設定する(ステ
ップS534)。
【0240】このように、連写開始フラグが解除されて
いた場合、ステップS538での現像処理に必要なダー
ク画像データの取り込みがステップS524のダーク取
り込み処理で既に行われているので、連写撮影が開始さ
れてステップS531で初めてのコマ撮影を行った後、
ステップS536のダーク取り込み処理を行わずに連写
2コマ目の撮影に進むようにしている。
【0241】これにより、連写撮影時の1コマ目と2コ
マ目の連写コマ間隔を短くして2コマ目のシャッタレリ
ーズタイムラグを短くすることが可能となる。
【0242】一方、ステップS533で連写開始フラグ
が設定されていた場合、システム制御回路50はステッ
プS517で決定してシステム制御回路50の内部メモ
リあるいはメモリ52に記憶された新たな電荷蓄積時間
Tnと前回の電荷蓄積時間Tn-1との関係が、Tn>Tn-1
であるか否かを判別し(ステップS535)、Tn>Tn
-1でない場合、ステップS538の処理に進む。
【0243】このように、新たに決定した電荷蓄積時間
Tnが前回使用した電荷蓄積時間Tn-1と同じか短い場
合、既に取り込んだダーク画像データを用いてダーク画
像補正処理を、ステップS538の現像処理で行うこと
が可能であるので、ステップS536で新たなダーク取
り込み処理を行わない。
【0244】これにより、ステップS532で連写が設
定され、シャッタスイッチSW2が押され続けて連写撮
影の2コマ目以降の撮影が行われた場合、ダーク取り込
み処理をやり直す必要が生じない場合、2コマ目以降の
シャッタレリーズタイムラグを短くすることが可能とな
る。一方、ステップS535でTn>Tn-1である場合、
つまり、新たに決定した電荷蓄積時間Tnが前回使用し
た電荷蓄積時間Tn-1よりも長い場合、新たな電荷蓄積
時間Tnを設定してステップS536のダーク取り込み
処理をやり直す。
【0245】このように、ステップS532で連写が設
定され、シャッタスイッチSW2が押され続けて連写撮
影の2コマ目以降の撮影が行われている時、既にダーク
取り込み処理が行われているが、電荷蓄積時間Tnの変
化により撮像条件が変化した判別されて再度、ダーク取
り込み処理を行う必要が生じた場合だけ、ステップS5
36でダーク取り込み処理を行うようにしている。
【0246】これにより、連写撮影中に、被写体の露出
が一定に保たれた状態である場合、連写撮影中にダーク
取り込み処理をやり直す必要がなく、連写コマ間隔をほ
ぼ一定に揃えることが可能となる。
【0247】ステップS536では、システム制御回路
50はシャッタ12を閉じた状態で撮像素子14の暗電
流等のノイズ成分を本撮影と同じ時間蓄積し、蓄積を終
えたノイズ画像信号を読み出すダーク取り込み処理を行
う。
【0248】このダーク取り込み処理で取り込んだダー
ク画像データを用いて補正演算処理を行うことにより、
撮像素子14で発生する暗電流ノイズや撮像素子14固
有のキズによる画素欠損等の画質劣化に対し、撮影した
画像データを補正することができる。このダーク取り込
み処理は前記第1の実施形態と同じである。
【0249】そして、ダーク取り込み処理を終えた場
合、システム制御回路50は、今回使用した電荷蓄積時
間Tnを、前回使用した電荷蓄積時間を示すTn-1として
記憶しておくために、Tn-1=TnとしてTn-1をTnで置
き換えて更新する(ステップS537)。
【0250】システム制御回路50は、メモリ30の所
定領域に書き込まれた画像データの一部をメモリ制御回
路22を介して読み出し、現像処理を行うために必要な
WB(ホワイトバランス)積分演算処理、OB(オプテ
ィカルブラック)積分演算処理を行い、これらの演算結
果をシステム制御回路50の内部メモリあるいはメモリ
52に記憶する。
【0251】そして、システム制御回路50は、メモリ
制御回路22および必要に応じて画像処理回路20を用
いて、メモリ30の所定領域に書き込まれた撮影画像デ
ータを読み出し、システム制御回路50の内部メモリあ
るいはメモリ52に記憶された演算結果を用いて、AW
B(オートホワイトバランス)処理、ガンマ変換処理、
色変換処理を含む各種現像処理を行う(ステップS53
8)。
【0252】ステップS538の現像処理では、ダーク
取り込み処理で取り込んだダーク画像データを用いて減
算処理を行うことにより、撮像素子14の暗電流ノイズ
等を打ち消すダーク補正演算処理を併せて行う。
【0253】そして、システム制御回路50は、メモリ
30の所定領域に書き込まれた画像データを読み出し、
設定したモードに応じた画像圧縮処理を圧縮・伸長回路
32により行い、メモリ30の画像記憶バッファ領域の
空き画像部分に、撮影して一連の処理を終えた画像デー
タの書き込みを行う(ステップS539)。
【0254】一連の撮影の実行に伴い、システム制御回
路50は、メモリ30の画像記憶バッファ領域に記憶し
た画像データを読み出し、インターフェース90、9
4、コネクタ92、96を介してメモリカードやコンパ
クトフラッシュカード等の記録媒体200、210に書
き込みを行う記録処理を開始する(ステップS54
0)。
【0255】この記録開始処理は、メモリ30の画像記
憶バッファ領域の空き画像部分に、一連の処理を終えた
画像データの書き込みが新たに行われる度に、その画像
データに対して実行される。
【0256】尚、記録媒体200、210に画像データ
の書き込みを行っている間、書き込み動作中であること
を明示するために、表示部54で、例えばLEDを点滅
させる等の記録媒体書き込み動作表示を行う。
【0257】そして、システム制御回路50は、シャッ
タスイッチSW1が押されているか否かを判別する(ス
テップS541)。シャッタスイッチSW1が離された
状態であった場合、ステップS502の処理に戻る。一
方、シャッタスイッチSW1が押された状態であった場
合、システム制御回路50の内部メモリあるいはメモリ
52に記憶された単写/連写フラグの状態を判別し(ス
テップS542)、単写が設定されていた場合、ステッ
プS541の処理に戻り、シャッタスイッチSW1が離
されるまで現在の処理を繰り返す。
【0258】一方、連写が設定されていた場合、連続し
て撮影を行うために、ステップS516の処理に戻り、
一連の処理を繰り返す。
【0259】尚、前記第2の実施形態では、所定の電荷
蓄積時間Tcとしては、1/60秒よりも速いシャッタ
速度での撮影およびダーク取り込み処理に用いられる電
荷蓄積時間が適切であり、この場合、所定の電荷蓄積時
間Tcは17ミリ秒を越える適当な値となり、例えば、
20ミリ秒、30ミリ秒などである。
【0260】所定の電荷蓄積時間Tcは他の任意の値で
もよいし、1つでなく段階的に複数の値を持ち、その中
から画像処理装置100の動作モードや撮影モードに応
じて適切な値に選択されてもよい。
【0261】また、装着するレンズユニット300の特
性に応じて、適切な値に選択されてもよい。例えば、装
着されたレンズユニットの焦点距離や防震機能の有無に
応じて、手振れ限界シャッタ速度が変わるので、それに
応じて所定の電荷蓄積時間Tcを設定してもよい。
【0262】このように、所定の電荷蓄積時間Tcは、
手振れせずに撮影可能なシャッタ速度に相当する時間に
等しいか、あるいはそれより長い時間に設定してもよ
い。また、所定の電荷蓄積時間Tcは、1/60秒に等
しいか、あるいはそれより長い時間に設定してもよい。
さらに、所定の電荷蓄積時間Tcは、フラッシュに同調
可能なシャッタ速度に相当する時間に等しいか、あるい
はそれより長い時間に設定してもよい。
【0263】上記実施形態では、単写/連写の切り替え
を単写/連写スイッチ68を用いて行ったが、モードダ
イアルスイッチ60での動作モード選択に応じて単写/
連写の切り替えを行うようにしてもよい。
【0264】また、上記実施形態では、本撮影処理の電
荷蓄積時間とダーク取り込み処理の電荷蓄積時間を等し
くしたが、暗電流ノイズ等を補正するのに十分なデータ
が得られる範囲内であれば、異なる電荷蓄積時間として
もよい。
【0265】さらに、ステップS122、S134、S
524、S536でのダーク取り込み処理動作の実行中
は、撮影動作を行うことができないので、表示部54お
よび/あるいは画像表示部28に画像処理装置100が
ビジー状態にあることを示す画像の表示や音声の出力を
行うようにしてもよい。
【0266】また、上記実施形態では、ミラー130を
ミラーアップ位置、ミラーダウン位置に移動して撮影動
作を行ったが、ミラー130をハーフミラーの構成とし
て移動せずに撮影動作を行うようにしてもよい。
【0267】さらに、記録媒体200、210を、PC
MCIAカードやコンパクトフラッシュ等のメモリカー
ド、ハードディスクに限らず、マイクロDAT、光磁気
ディスク、CD−RやCD−WR等の光ディスク、DV
D等の相変化型光ディスク等で構成してもよい。また、
記録媒体200、210がメモリカードとハードディス
ク等が一体となった複合媒体であってもよい。さらに、
その複合媒体から一部が着脱可能な構成としてもよい。
【0268】また、上記実施形態では、記録媒体20
0、210は画像処理装置100と分離していて任意に
接続可能なものであったが、いずれかあるいは全ての記
録媒体が画像処理装置100に固定したままであっても
よい。
【0269】さらに、記録媒体200、210は、画像
処理装置100に単数あるいは任意の複数接続可能な構
成であってもよい。
【0270】また、上記実施形態では、静止画を撮影す
る電子カメラに適用された場合を示したが、動画を撮影
するデジタルビデオカメラなどに適用することも可能で
ある。
【0271】さらに、上記実施形態では、測距・測光処
理を終えた後に電荷蓄積時間Tnを決定してダーク取り
込み処理を行う場合を示したが、所定の電荷蓄積時間T
cを用いる場合、測距・測光処理でAEが確定するのを
待たなくてもよいので、測距・測光の終了を待たずにダ
ーク取り込み処理を行っても構わない。この場合、AF
処理動作とAE処理動作とダーク取り込み処理動作を同
時に開始しても、あるいはダーク取り込み処理動作を開
始した後にAF処理動作および/またはAE処理動作を
開始しても構わない。
【0272】また、本発明は複数の機器から構成される
システムに適用してもよいし、1つの機器からなる装置
に適用してもよい。また、本発明はシステムあるいは装
置にプログラムを供給することによって達成される場合
にも適用できることはいうまでもない。この場合、本発
明を達成するためのソフトウェアによって表されるプロ
グラムを格納した記憶媒体をシステムあるいは装置に読
み出すことによってそのシステムあるいは装置が本発明
の効果を享受することが可能となる。
【0273】図14は記憶媒体としての不揮発性メモリ
56のメモリマップを示す図である。EEPROMから
なる不揮発性メモリ56には、図2、図3および図4の
フローチャートに示すメインの撮影動作処理プログラム
モジュール、図5のフローチャートに示す測距・測光処
理プログラムモジュール、図6および図7のフローチャ
ートに示す撮影処理プログラムモジュール、図8のフロ
ーチャートに示すダーク取り込み処理プログラムモジュ
ール、図10、図11、図12および図13のフローチ
ャートに示すメインの撮影動作処理プログラムモジュー
ルなどが格納されている。
【0274】プログラムモジュールを供給する記憶媒体
としては、ROMに限らず、例えばフロッピーディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性
のメモリカードなどを用いることができる。
【0275】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれる。
【0276】以上が本発明の実施の形態の説明である
が、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲で示した機能、または、実施
の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどの
ようなものであっても適用できるものである。
【0277】例えば、以上の実施の形態において、連写
時は、ダーク画像の取り込みを撮影前に行っているが、
これは撮影後であっても本発明は適用できるものであ
る。
【0278】また、以上の実施の形態では、ダーク画像
の取り込みを行うか否かの判定は、連写時、又は、サー
ボオートフォーカス時に行っているが、これは、単写時
やワンショットフォーカス時等、どのようなときに行う
ようにしても本発明は適用できるのものである。
【0279】また、本発明は、以上の実施の形態のダー
ク画像の取り込みを行うか否かの判定に限られるもので
はなく、ダーク画像を取り込む撮像時間が変化するごと
にダーク画像の取り込みを行う等であってもよい。
【0280】また、以上の実施の形態のソフト構成とハ
ード構成は、適宜置き換えることができるものである。
【0281】また、本発明は、以上の各実施の形態、又
は、それら技術要素を必要に応じて組み合わせるように
してもよい。
【0282】また、本発明は、特許請求の範囲、また
は、実施の形態の構成の全体若しくは一部が、1つの手
段を形成するものであっても、他の手段と結合するよう
なものであっても、手段を構成する要素となるようなも
のであってもよい。
【0283】また、本発明は、電子スチルカメラ、ビデ
オムービーカメラ、銀塩フィルムを使用するカメラ等、
種々の形態のカメラ、更には、カメラ以外の撮像手段
や、それらカメラ、撮像手段に適用される手段、そし
て、これら手段を構成する要素に対しても適用できるも
のである。
【0284】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
貴重なシャッタチャンスを逃してしまうことを防止した
り、撮影コマ間隔を一定に揃えることができ、更には、
消費電力を少なくすることができる撮像装置、画像処理
方法、及び記憶媒体を提供できるものである。
【0285】
【0286】
【0287】
【0288】
【0289】
【0290】
【0291】
【0292】
【0293】
【0294】
【0295】
【0296】
【0297】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における電子カメラの構成を
示すブロック図である。
【図2】画像処理装置100の撮影動作処理手順を示す
フローチャートである。
【図3】図2につづく画像処理装置100の撮影動作処
理手順を示すフローチャートである。
【図4】図2および図3につづく画像処理装置100の
撮影動作処理手順を示すフローチャートである。
【図5】ステップS116における測距・測光処理手順
を示すフローチャートである。
【図6】ステップS129における撮影処理手順を示す
フローチャートである。
【図7】図6につづくステップS129における撮影処
理手順を示すフローチャートである。
【図8】ステップS122およびステップS134にお
けるダーク取り込み処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】本実施形態の撮影動作の流れを示す図である。
【図10】第2の実施形態における画像処理装置100
の撮影動作処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図10につづく画像処理装置100の撮影動
作処理手順を示すフローチャートである。
【図12】図10および図11につづく画像処理装置1
00の撮影動作処理手順を示すフローチャートである。
【図13】図10、図11および図12につづく画像処
理装置100の撮影動作処理手順を示すフローチャート
である。
【図14】記憶媒体としての不揮発性メモリ56のメモ
リマップを示す図である。
【符号の説明】
14 撮像素子 30、52 メモリ 50 システム制御回路 56 不揮発性メモリ 60 モードダイアルスイッチ 62 シャッタスイッチSW1 64 シャッタスイッチSW2 68 単写/連写スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−51571(JP,A) 特開 昭62−107579(JP,A) 特開 平4−109777(JP,A) 特開 平8−307775(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/225 - 5/243 H04N 5/335

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、露光状態で前記撮像手段に
    撮像動作を行わせて撮像信号を得る第1の撮像動作と非
    露光状態で前記撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号
    を得る第2の撮像動作を行い、前記第1の撮像動作によ
    り得られる撮像信号を前記第2の撮像動作により得られ
    る撮像信号にて処理すると共に、前記第1の撮像動作の
    撮像時間が以前に行われた前記第1の撮像動作の撮像時
    間より長い場合に前記第2の撮像動作を行う信号処理手
    段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像動
    作の撮像時間が以前に行われた前記第1の撮像動作の撮
    像時間より長くない場合には、前記以前に行われた前記
    第1の撮像動作の撮像時間に従って行われた前記第2の
    撮像動作の撮像信号にて前記第1の撮像動作により得ら
    れる撮像信号を処理することを特徴とする請求項1記載
    の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記以前に行われた前記第1の撮像動作
    の撮像時間に従って行われた前記第2の撮像動作の撮像
    信号を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求
    項2記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、前記記憶する前記第2
    の撮像動作の撮像信号として前記第1の撮像動作のうち
    の最も長い撮像時間に従って行われた前記第2の撮像動
    作の撮像信号を記憶することを特徴とする請求項3記載
    の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像動
    作の撮像時間が以前に行われた前記第1の撮像動作の撮
    像時間と同じ場合には、前記第2の撮像動作を新たに行
    わないことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 撮像手段と、露光状態で前記撮像手段に
    撮像動作を行わせて撮像信号を得る第1の撮像動作と非
    露光状態で前記撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号
    を得る第2の撮像動作を行い、前記第1の撮像動作によ
    り得られる撮像信号を前記第2の撮像動作により得られ
    る撮像信号にて処理すると共に、前記第1の撮像動作の
    撮像時間が所定時間より長い場合に前記第2の撮像動作
    を行う信号処理手段とを有することを特徴とする撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像動
    作の撮像時間が前記所定時間より長くない場合には、以
    前に前記所定時間に従って行われた前記第2の撮像動作
    の撮像信号にて前記第1の撮像動作により得られる撮像
    信号を処理することを特徴とする請求項6記載の撮像装
    置。
  8. 【請求項8】 前記所定時間に従って行われた前記第2
    の撮像動作の撮像信号を記憶する記憶手段を有すること
    を特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像動
    作の撮像時間が所定時間の場合には、前記第2の撮像動
    作を新たに行わないことを特徴とする請求項6記載の撮
    像装置。
  10. 【請求項10】 撮像手段と、露光状態で前記撮像手段
    に撮像動作を行わせて撮像信号を得る第1の撮像動作と
    非露光状態で前記撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信
    号を得る第2の撮像動作を行い、前記第1の撮像動作に
    より得られる撮像信号を前記第2の撮像動作により得ら
    れる撮像信号にて処理すると共に、連写中は、前記第1
    の撮像動作の撮像時間に応じて前記第2の撮像動作を新
    たに行うか否かを決定する信号処理手段とを有すること
    を特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像
    動作の撮像時間が連写中に以前に行われた前記第1の撮
    像動作の撮像時間より長い場合に前記第2の撮像動作を
    行うことを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像
    動作の撮像時間が連写中に以前に行われた前記第1の撮
    像動作の撮像時間より長くない場合には、前記以前行わ
    れた前記第1の撮像動作の撮像時間に従って行われた前
    記第2の撮像動作の撮像信号にて前記第1の撮像動作に
    より得られる撮像信号を処理することを特徴とする請求
    項10又は11記載の撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記以前に行われた前記第1の撮像動
    作の撮像時間に従って行われた前記第2の撮像動作の撮
    像信号を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請
    求項12記載の撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記記憶手段は、前記記憶する前記第
    2の撮像動作の撮像信号として前記第1の撮像動作のう
    ちの最も長い撮像時間に従って行われた前記第2の撮像
    動作の撮像信号を記憶することを特徴とする請求項13
    記載の撮像装置。
  15. 【請求項15】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像
    動作の撮像時間が所定時間より長い場合に前記第2の撮
    像動作を行うことを特徴とする請求項12記載の撮像装
    置。
  16. 【請求項16】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像
    動作の撮像時間が前記所定時間より長くない場合には、
    連写中に以前に前記所定時間に従って行われた前記第2
    の撮像動作の撮像信号にて前記第1の撮像動作により得
    られる撮像信号を処理することを特徴とする請求項請求
    項15記載の撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記所定時間に従って行われた前記第
    2の撮像動作の撮像信号を記憶する記憶手段を有するこ
    とを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像
    動作の撮像時間が連写中に以前に行われた前記第1の撮
    像動作の撮像時間と同じ場合には、前記第2の撮像動作
    を行わないことを特徴とする請求項12記載の撮像装
    置。
  19. 【請求項19】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像
    動作の撮像時間が所定時間の場合には、前記第2の撮像
    動作を行わないことを特徴とする請求項12記載の撮像
    装置。
  20. 【請求項20】 前記信号処理手段は、前記第1の撮像
    動作の撮像時間が所定時間の場合には、連写中に以前に
    前記所定時間に従って行われた前記第2の撮像動作の撮
    像信号にて前記第1の撮像動作により得られる撮像信号
    を処理することを特徴とする請求項12記載の撮像装
    置。
  21. 【請求項21】 撮像手段と、露光状態で前記撮像手段
    に撮像動作を行わせて撮像信号を得る第1の撮像動作と
    非露光状態で前記撮像手段に前記第1の撮像動作の撮像
    時間に従った撮像動作を行わせて撮像信号を得る第2の
    撮像動作を行い、前記第1の撮像動作により得られる撮
    像信号を前記第2の撮像動作により得られる撮像信号に
    て処理すると共に、前記第1の撮像動作の撮像時間が以
    前に行われた前記第1の撮像動作の撮像時間より長い場
    合に前記第2の撮像動作を行う信号処理手段とを有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  22. 【請求項22】 撮像手段と、露光状態で前記撮像手段
    に撮像動作を行わせて撮像信号を得る第1の撮像動作と
    非露光状態で前記撮像手段に前記第1の撮像動作の撮像
    時間に従った撮像動作を行わせて撮像信号を得る第2の
    撮像動作を行い、前記第1の撮像動作により得られる撮
    像信号を前記第2の撮像動作により得られる撮像信号に
    て処理すると共に、連写中は、前記第1の撮像動作の撮
    像時間に応じて前記第2の撮像動作を新たに行うか否か
    を決定する信号処理手段とを有することを特徴とする撮
    像装置。
  23. 【請求項23】 露光状態で撮像手段に撮像動作を行わ
    せて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記
    撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮
    像動作を行い、前記第1の撮像動作により得られる撮像
    信号を前記第2の撮像動作により得られる撮像信号にて
    処理すると共に、前記第1の撮像動作の撮像時間が以前
    に行われた前記第1の撮像動作の撮像時間より長い場合
    に前記第2の撮像動作を行うことを特徴とする画像処理
    方法。
  24. 【請求項24】 露光状態で撮像手段に撮像動作を行わ
    せて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記
    撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮
    像動作を行い、前記第1の撮像動作により得られる撮像
    信号を前記第2の撮像動作により得られる撮像信号にて
    処理すると共に、連写中は、前記第1の撮像動作の撮像
    時間に応じて前記第2の撮像動作を新たに行うか否かを
    決定することを特徴とする画像処理方法。
  25. 【請求項25】 露光状態で撮像手段に撮像動作を行わ
    せて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記
    撮像手段に前記第1の撮像動作の撮像時間に従った撮像
    動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作を行い、
    前記第1の撮像動作により得られる撮像信号を前記第2
    の撮像動作により得られる撮像信号にて処理すると共
    に、前記第1の撮像動作の撮像時間が以前に行われた前
    記第1の撮像動作の撮像時間より長い場合に前記第2の
    撮像動作を行うことを特徴とする画像処理方法。
  26. 【請求項26】 露光状態で撮像手段に撮像動作を行わ
    せて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記
    撮像手段に前記第1の撮像動作の撮像時間に従った撮像
    動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作を行い、
    前記第1の撮像動作により得られる撮像信号を前記第2
    の撮像動作により得られる撮像信号にて処理すると共
    に、連写中は、前記第1の撮像動作の撮像時間に応じて
    前記第2の撮像動作を新たに行うか否かを決定すること
    を特徴とする画像処理方法。
  27. 【請求項27】 露光状態で撮像手段に撮像動作を行わ
    せて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記
    撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮
    像動作を行い、前記第1の撮像動作により得られる撮像
    信号を前記第2の撮像動作により得られる撮像信号にて
    処理すると共に、前記第1の撮像動作の撮像時間が以前
    に行われた前記第1の撮像動作の撮像時間より長い場合
    に前記第2の撮像動作を行うプログラムを有することを
    特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  28. 【請求項28】 露光状態で撮像手段に撮像動作を行わ
    せて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記
    撮像手段に撮像動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮
    像動作を行い、前記第1の撮像動作により得られる撮像
    信号を前記第2の撮像動作により得られる撮像信号にて
    処理すると共に、連写中は、前記第1の撮像動作の撮像
    時間に応じて前記第2の撮像動作を新たに行うか否かを
    決定するプログラムを有することを特徴とするコンピュ
    ータ読み取り可能な記憶媒体。
  29. 【請求項29】 露光状態で撮像手段に撮像動作を行わ
    せて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記
    撮像手段に前記第1の撮像動作の撮像時間に従った撮像
    動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作を行い、
    前記第1の撮像動作により得られる撮像信号を前記第2
    の撮像動作により得られる撮像信号にて処理すると共
    に、前記第1の撮像動作の撮像時間が以前に行われた前
    記第1の撮像動作の撮像時間より長い場合に前記第2の
    撮像動作を行うプログラムを有することを特徴とするコ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  30. 【請求項30】 露光状態で撮像手段に撮像動作を行わ
    せて撮像信号を得る第1の撮像動作と非露光状態で前記
    撮像手段に前記第1の撮像動作の撮像時間に従った撮像
    動作を行わせて撮像信号を得る第2の撮像動作を行い、
    前記第1の撮像動作により得られる撮像信号を前記第2
    の撮像動作により得られる撮像信号にて処理すると共
    に、連写中は、前記第1の撮像動作の撮像時間に応じて
    前記第2の撮像動作を新たに行うか否かを決定するプロ
    グラムを有することを特徴とするコンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体。
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