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JP3332819B2 - 高耐圧半導体装置の製造方法 - Google Patents

高耐圧半導体装置の製造方法

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JP3332819B2
JP3332819B2 JP22774997A JP22774997A JP3332819B2 JP 3332819 B2 JP3332819 B2 JP 3332819B2 JP 22774997 A JP22774997 A JP 22774997A JP 22774997 A JP22774997 A JP 22774997A JP 3332819 B2 JP3332819 B2 JP 3332819B2
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JP
Japan
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passivation film
semiconductor device
ultraviolet
junction
holder
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昭一 福井
征男 鶴岡
進 村上
菊生 高橋
勝信 ▲吉▼野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/181Encapsulation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に係わり、特に端面に露出している高耐圧のpn接合
表面に樹脂を形成して安定化させる高耐圧半導体装置の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を樹脂で被覆する樹脂モール
ド型半導体装置の高耐圧化,高信頼化に関して、種々の
技術が提案されている。
【0003】従来のダイオードの製造方法として、例え
ば、特公昭57−16500 号公報に記載された技術がある。
この従来技術によれば、半導体素子に対してまず電極を
形成し、その後半導体素子をポリイミド樹脂によって部
分的に被覆し、しかる後、半導体素子を250℃以上の
温度で加熱処理して、電極に直接リード電極を接続する
ことにより、逆耐圧の低下を防止できることを示してい
る。
【0004】また、複数のpnダイオードペレットをろ
う材で積層した積層型高耐圧半導体素子のマイクロプラ
ズマノイズの発生を抑制する技術として、特開昭58−20
9150号公報に記載された技術がある。この従来技術によ
れば、半導体素子表面に設けられた表面保護層の体積抵
抗率を逆電圧印加時に表面保護層を流れる電流が各ダイ
オードチップの逆漏れ電流より大きくなるよう選定する
ことにより、マイクロプラズマノイズの発生を抑制でき
るとされている。
【0005】さらに、樹脂モールド半導体装置の高耐圧
化に関する従来技術として、特開昭58−48955 号公報に
記載された技術がある。この従来技術によれば、積層さ
れている複数枚の半導体チップの側面より突出する部分
を有するろう材で積層することにより、耐圧低下等の不
良が増大する問題を解決できるとされている。
【0006】以上の従来技術の他に、樹脂モールド型の
半導体装置の特にパッシベーション膜の剥がれに起因す
る耐圧劣化や信頼性寿命の低下を防止する技術として、
特開平5−160521号公報や特開平7−147393号公報に記載
された技術がある。これらの技術の前者の技術によれ
ば、端面破壊防止層の放射面側に紫外線を照射し、封止
樹脂層との間に高い密着層を形成することにより、熱サ
イクルにより発生する応力による界面剥離が抑制され、
レーザ光特性の安定した寿命の長い半導体レーザー装置
が実現できるとされている。
【0007】また、後者の技術によれば、半導体基板周
縁部のベベル領域を、酸エッチングして加工歪みを除去
し、高圧水銀ランプにより紫外線照射し、第1パッシベ
ーション膜となるポリイミド樹脂、さらに樹脂枠を形成
することにより、半導体基板とポリイミド樹脂との接着
強度をポリイミド樹脂と樹脂枠との接着強度より大きく
できるので、樹脂枠に亀裂が入っても、ポリイミド樹脂
に亀裂が伝搬せず、剥離が防止されて耐圧の劣化が生じ
ないとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭57−16500号公報,特開昭58−209150 号公報、及び
特開昭58−48955 号公報に記載された従来技術では、ダ
イオードに逆バイアス電圧が印加される阻止状態におい
て、パッシベーション膜中のイオンの電荷による耐圧低
下やリーク電流増大に関する問題については考慮されて
いなかった。
【0009】さらに、特開平5−160521 号公報に記載さ
れた技術では、端面破壊防止層と封止樹脂層との間に高
い密着層を形成すると、半導体表面と端面破壊防止層と
が逆に剥離してしまい耐圧低下を生じる問題があった。
また、特開平7−147393 号公報に記載された技術では、
半導体表面と第1パッシベーション膜となるポリイミド
樹脂との間に剥離が生じたり、半導体表面に直接形成さ
れるポリイミド樹脂中に存在する正イオンの電荷により
耐圧が低下したり、特に高温でのリーク電流が増大する
問題があった。
【0010】本発明の目的は、従来の半導体装置及びそ
の製造方法の問題点を解決した高耐圧半導体装置の製造
方法を提供することにある。
【0011】本発明の目的を具体的に言えば、高い逆方
向電圧が印加された阻止状態でのリーク電流を低減で
き、かつ信頼性及び歩留まりを高くできる高耐圧半導体
装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、露出したpn接合表面に波長が199n
m以下の遠紫外線である第1紫外線を照射することによ
り第1パッシベーション膜となる二酸化珪素膜を形成
し、前記第1パッシベーション膜に接し第2パッシベー
ション膜を形成し、さらにモールド用樹脂で封止する
か、あるいは前記第1パッシベーション膜に接し前記第
2パッシベーション膜を形成した後さらに波長が200
nm以上,400nm以下の第2紫外線を照射し、さら
にモールド用樹脂で封止するようにしたものである。
【0013】また、上記第2パッシベーション膜の材料
をポリイミド樹脂,モールド樹脂の材料をエポキシ系樹
脂となるようにしたものである。
【0014】さらに、前記第1パッシベーション膜形成
前あるいは前記第2パッシベーション膜形成後に、サブ
アセンブリの半導体装置を移動可能な搬送用ベルト上に
搭載し、搬送用ベルトの上下から前記第1紫外線照射あ
るいは前記第2紫外線照射を実施するようにしたもので
ある。
【0015】あるいは、進行方向に長い凹部を下部に2
箇所有するホルダーと、この凹部に対向する上部に凹部
を有するホルダーより長いレールと、前記ホルダーと前
記レールとの間に球状のボールが配置された搬送装置の
ホルダー上に、前記上記第1パッシベーション膜形成前
あるいは第2パッシベーション膜形成後のサブアセンブ
リの半導体装置を搭載し、前記ホルダー上下から前記第
1紫外線照射あるいは前記第2紫外線照射を実施するよ
うにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
【0017】(実施例1)図1は本発明による高耐圧半
導体装置の製造方法によって製造された高耐圧半導体装
置の第1実施例を示す断面図である。図1の実施例では
高耐圧半導体装置としてダイオードの断面図を示してい
る。p+ 型半導体領域2,n型半導体領域1,高不純物
濃度のn+ 型半導体領域3が隣接して形成され、p+
半導体領域2及び高不純物濃度のn+ 型半導体領域3に
はそれぞれ第1半田12,13を介してアノード電極2
2及びカソード電極23が形成されている。p+ 型半導
体領域2,n型半導体領域1,高不純物濃度のn+ 型半
導体領域3の表面には本発明の高耐圧半導体装置の製造
方法による第1パッシベーション膜である二酸化珪素膜
4が形成され、さらに二酸化珪素膜4及び第1半田1
2,13を覆うように第2パッシベーション膜5が形成
され、さらに、第2パッシベーション膜5,アノード電
極22及びカソード電極23を覆うようにパッケージも
かねたモールド用樹脂6が形成されている。
【0018】図2は本発明による第1パッシベーション
膜となる二酸化珪素膜4の形成方法の説明図である。図
2において、図1と同符号のものは説明を省略する。8
は本発明に用いる第1紫外線照射用の紫外線照射ランプ
であり、この紫外線照射ランプから放射される紫外線は
波長が200nm以下、例えば低圧水銀ランプに含まれ
る184.9nm の遠紫外線の波長を有している。この
波長の遠紫外線を照射することにより、大気中あるいは
酸素雰囲気中の酸素分子を酸化性の強いオゾン7に変え
る。本発明はこの遠紫外線により生成されたオゾン7に
より非常に緻密性の良い第1パッシベーション膜となる
二酸化珪素膜4を形成するものである。通常半導体表面
には自然酸化膜が形成されるが、その自然酸化膜にはナ
トリウムイオン等の〜5×1011/cm2 程度の正の固定
電荷が存在している。p型半導体領域表面には空乏層が
形成される。空乏層となった半導体表面では特定の表面
再結合速度が大きくなり、pn接合に逆バイアス電圧を
印加すると、リーク電流増大の最大の原因となる表面発
生電流が流れる。n型半導体領域表面では、これとは逆
に、蓄積層が形成されるためpn接合に逆バイアス電圧
を印加しても、表面では内部より空乏層が拡がらなく電
界集中を生じ、耐圧が低下する。
【0019】本発明による遠紫外線照射を用いて形成さ
れた二酸化珪素膜4中では正の固定電荷を約1×1011
/cm2 以下に低減でき、極めて清浄な第1パッシベーシ
ョン膜となっていることが判明した。遠紫外線により半
導体表面に二酸化珪素膜4が形成されると同時に二酸化
珪素膜4中に取り込まれるナトリウムイオンを中性化す
る効果も有しているものと考えられる。このため、p+
型半導体領域2の表面には空乏層が形成されにくく、上
記表面発生電流を極めて少なくすることができ、n型半
導体領域1の表面には蓄積層が形成されにくく、pn接
合に逆バイアス電圧を印加した場合、表面でも内部とほ
ぼ同等の空乏層が拡がるため、耐圧低下の不良を激減さ
せることができた。
【0020】次に本発明による図1に示した高耐圧半導
体装置の製造方法について図3を用いて述べる。図3に
おいて、図1に示した符号と同一のものは説明を省略す
る。図3(a)に示したようにダイオードのサブアセン
ブリを例えばKOHのアルカリ溶液を用いて、表面を数
μm程度エッチングして表面層を除去する。その後、純
水洗浄及び純水水切りを実施し、アセトン浸漬,イソプ
ロピルアルコール浸漬あるいはイソプロピルアルコール
蒸気洗浄を実施し、窒素ブローあるいは赤外線照射にて
表面を乾燥させる。続いて、図3(b)に示すように本
発明による第1パッシベーション膜となる二酸化珪素膜
4を紫外線照射ランプ8から放射される波長が184.
9nm の遠紫外線を半導体表面に5〜30分間照射し
て形成する第1紫外線照射を実施する。次に、図3
(c)に示すように、第2パッシベーション膜となるポ
リイミドシリコーン等のポリイミド樹脂5を塗布し、1
50〜250℃の温度で、窒素雰囲気中で硬化させる。
最後に、図3(d)に示すように、エポキシ系の樹脂6
をトランスファーモールド法により形成し、第2パッシ
ベーション膜の硬化温度より低い温度で、アフターキュ
アを窒素雰囲気中にて実施する。
【0021】このような本発明による高耐圧半導体装置
の製造方法を用いることにより、第1パッシベーション
膜となる緻密であり膜中にナトリウムイオンの正電荷が
少ない二酸化珪素膜4を形成でき、高耐圧半導体装置の
耐圧をほぼ理想的な値にし、リーク電流も極めて少なく
することができた。さらに、本発明による二酸化珪素膜
4をp+ 型半導体領域2,n型半導体領域1,高不純物
濃度のn+ 型半導体領域3表面と第2パッシベーション
膜であるポリイミド樹脂5との間に介在させることによ
り、ポリイミド樹脂5の膜剥がれを皆無にでき信頼性を
著しく向上させることができた。
【0022】さらに、本発明による図1に示した高耐圧
半導体装置の他の製造方法について図4を用いて述べ
る。図4において、図3に示した符号と同一のものは説
明を省略する。また、図4(a)及び(b)は図3に示
したものと同様であるので説明を省略する。次に、図3
(c)に示すように、第2パッシベーション膜となるポリ
イミドシリコーン等のポリイミド樹脂5を塗布し、15
0〜250℃の温度で、窒素雰囲気中で硬化させた後、
紫外線照射ランプ9から放射される波長が200nm〜
400nmの紫外線を半導体表面に5〜30分間照射し
て第2紫外線照射を実施する。最後に、図3(d)と同
様のエポキシ系の樹脂6をトランスファーモールド法に
より形成し、第2パッシベーション膜の硬化温度より低
い温度で、アフターキュアを窒素雰囲気中にて実施す
る。
【0023】このように本発明の高耐圧半導体装置の他
の製造方法を用いることにより、第1パッシベーション
膜となる二酸化珪素膜4と第2パッシベーション膜とな
るポリイミド樹脂5との密着性を、第2パッシベーショ
ン膜とポリイミド樹脂5とエポキシ系の樹脂6との密着
性より強くすることができ、一層第1パッシベーション
膜となる二酸化珪素膜4と第2パッシベーション膜とな
るポリイミド樹脂5との間の膜剥がれを防止することが
可能となり、信頼性をさらに著しく向上させることがで
きた。
【0024】(実施例2)図5は本発明による高耐圧半
導体装置の製造方法を用いて製造された高耐圧半導体装
置の第2実施例を示す断面図である。p+ 型半導体領域
2,n型半導体領域1,高不純物濃度のn+ 型半導体領
域3が隣接してなる半導体ペレット10を第2半田15
を介して複数積層して形成し、両端のp+ 型半導体領域
2及び高不純物濃度のn+ 型半導体領域3にはそれぞれ
第1半田12,13を介してアノード電極22及びカソ
ード電極23が形成されている。複数のp+ 型半導体領
域2,n型半導体領域1,高不純物濃度のn+ 型半導体
領域3の表面には本発明の高耐圧半導体装置の製造方法
による第1パッシベーション膜である二酸化珪素膜4が
形成され、さらに二酸化珪素膜4及び第1半田12,1
3を覆うように第2パッシベーション膜5が形成され、
さらに、第2パッシベーション膜5,アノード電極22
及びカソード電極23を覆うようにパッケージもかねた
モールド用樹脂6が形成されている。このように、複数
の半導体ペレット10を使用することにより、図1に示
した第1実施例よりさらに耐圧を高くすることができ
る。
【0025】図6は本発明の図5に示した第2実施例の
高耐圧半導体装置を製造するための工程ごとに示す断面
図である。図6における基本的な製造工程(a),(b),
(c),(d)は図4に示した製造工程(a),(b),
(c),(d)と対応しており、ここでは説明を省略する
が、図4の製造方法で得られる高耐圧半導体装置の耐圧
より、半導体ペレット10が複数直列に接続されている
ので、一層高耐圧が可能となる。なお、必要によっては
図6(c)に示した第2パッシベーション膜となるポリ
イミドシリコーン等のポリイミド樹脂5を塗布し、15
0〜250℃の温度で、窒素雰囲気中で硬化させた後の
紫外線照射ランプ9を用いる第2紫外線照射を省略して
もよい。
【0026】(実施例3)図7は本発明による高耐圧半
導体装置の製造に用いる紫外線照射装置の第1の概略構
成図を示す。8,9はそれぞれ図3,図4,図6で述べ
た第1紫外線照射及び第2紫外線照射に用いる紫外線ラ
ンプである。ここで、紫外線ランプ8を用いる場合は1
00に示した半導体装置のサブアセンブリは第1パッシ
ベーション膜4が形成されていない図3(a),図4
(a)あるいは図6(a)の断面構造を有しており、紫
外線ランプ9を用いる場合は100に示した半導体装置
のサブアセンブリは第2パッシベーション膜5が形成さ
れた図3(c),図4(c)あるいは図6(c)の断面
構造を有している。30はこの半導体装置のサブアセン
ブリ100を搭載する搬送用ベルトであり、複数のサブ
アセンブリ100が搬送用ベルト上に搭載されている。
図7が示すように、紫外線照射ランプ8あるいは9から
放射される紫外線を照射している状態で、半導体装置の
サブアセンブリ100が複数搭載された搬送用ベルトを
右から左に移動させることにより、連続的に紫外線照射
を行うことができ、極めて量産性が優れたものとなる。
【0027】第1紫外線照射において、波長が184.
9nm の遠紫外線を放射する紫外線ランプ8を用いる
と、100に示した半導体装置のサブアセンブリのp+
型半導体領域2,n型半導体領域1,高不純物濃度のn
+ 型半導体領域3の表面には第1パッシベーション膜4
が形成される。なお、この場合の雰囲気としては大気中
でも酸素中でもよい。
【0028】また、第2紫外線照射において、波長が2
00〜400nmの紫外線を放射する紫外線ランプ9を
用いると、第1パッシベーション膜となる二酸化珪素膜
4と第2パッシベーション膜となるポリイミド樹脂5と
の密着性を、第2パッシベーション膜とポリイミド樹脂
5とエポキシ系の樹脂6との密着性より強くすることが
でき、一層第1パッシベーション膜となる二酸化珪素膜
4と第2パッシベーション膜となるポリイミド樹脂5と
の間の膜剥がれを防止することが可能となり、信頼性を
著しく向上させることができる。なお、この場合の雰囲
気としては大気中でも窒素中でもよい。
【0029】図8は本発明による高耐圧半導体装置の製
造に用いる紫外線照射装置の第2の概略構成図を示す。
8,9はそれぞれ図3,図4,図6で述べた第1紫外線
照射及び第2紫外線照射に用いる紫外線ランプである。
基本的な照射方法は図7に示したものと同じであり詳細
は省略するが、図8では100に示した半導体装置のサ
ブアセンブリの上方から一回目の紫外線照射を実施し、
その後搬送用ベルト30を左に移動してから、引き続き
下方から二回目の紫外線照射を実施するところが異な
る。このように、紫外線照射を二回に分けることによ
り、半導体装置のサブアセンブリ100の照射による温
度上昇を軽減することができる利点がある。
【0030】図9は本発明による高耐圧半導体装置の製
造に用いる紫外線照射装置の第3の概略構成図を示す。
図9において、図7で示した符号の説明は省略する。図
7では、紫外線照射の量産性を高めるために、搬送用ベ
ルトを用いたが、紫外線照射時に搬送用ベルトが重金属
や有機物等で汚染されることがある。この問題を解決す
るため、図9では搬送用ベルトの代わりに、石英のホル
ダーやレールを用いている。40は石英で作られたホル
ダーであり、この石英ホルダー上に図7で説明したサブ
アセンブリ100を複数搭載しておく。サブアセンブリ
100が搭載された進行方向に長く互いに平行な凹部を
下部に2箇所有する石英ホルダーを、この凹部に対向し
上部に凹部を有する前記ホルダーより長い石英レール5
0上に、球状の石英ボール45を介して設置し、互いに
対向する固定された2つの紫外線照射装置の紫外線放射
面側の間を前記石英ホルダー40を通過させることによ
り、第1紫外線照射あるいは第2紫外線照射を実施する
ことができる。200は紫外線照射装置の外枠であり、
この紫外線照射装置内の雰囲気を種々変えることができ
るようガス導入部60やガス排気部61を設けている。
この雰囲気ガスとしては、空気、あるいは酸素や窒素な
どを用いる。複数の石英ホルダー40を連続的に右から
左へ搬送することにより、効率的に大量のサブアセンブ
リ100に紫外線照射が可能となり、量産性を著しく高
めることができた。なお、図9では上下から同時に紫外
線照射した例を示したが、本発明はなにも、同時に紫外
線照射しなくても、図8に示したものと同様にまずサブ
アセンブリの上部から紫外線照射した後に、下部から照
射しても構わない。
【0031】図10は、図9に示したレールの変形例を
示す。図9では進行方向に長く互いに平行な上部に凹部
を有するレール50を用いて説明したが、図10ではボ
ール45が接触しないように、レール上に前記球状のボ
ールより大きな凹部を形成しておき、このレール状にボ
ール45を配置すると、ボール45が回転し進行方向に
移動しなく、ボール間の接触を防止することが可能とな
り、一層円滑にホルダー40を右から左に移動させるこ
とが可能となり、量産性をより一層高めることができ
た。
【0032】以上詳述した本発明による高耐圧半導体装
置の製造方法によれば、定格電圧が5〜22kV高温バ
イアス試験(印加電圧が定格電圧の80%,接合温度が
125あるいは150℃,試験時間が1000h)を実施
したが、リーク電流は初期値の10%増にとどまり、耐
圧の変動も±2%程度に維持でき、高信頼性を示すこと
を確認した。
【0033】
【発明の効果】このように、本発明による高耐圧半導体
装置の製造方法によれば、高耐圧でリーク電流が少な
い、高耐圧半導体装置が得られ、かつ量産性に優れた製
造方法で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高耐圧半導体装置の製造方法によって
形成された半導体装置の第1実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の高耐圧半導体装置の製造方法によるパ
ッシベーション膜の形成方法の説明図である。
【図3】本発明の高耐圧半導体装置の製造方法による半
導体装置の第1実施例の製造工程ごとの断面図である。
【図4】本発明の高耐圧半導体装置の他の製造方法によ
る半導体装置の第1実施例の製造工程ごとの断面図であ
る。
【図5】本発明の高耐圧半導体装置の製造方法によって
形成された半導体装置の第2実施例を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の高耐圧半導体装置の製造方法による半
導体装置の第2実施例の製造工程ごとの断面図である。
【図7】本発明の高耐圧半導体装置の製造方法に使用す
る紫外線照射装置の第1の構成図である。
【図8】本発明の高耐圧半導体装置の製造方法に使用す
る紫外線照射装置の第2の構成図である。
【図9】本発明の高耐圧半導体装置の製造方法に使用す
る紫外線照射装置の第3の構成図である。
【図10】本発明の高耐圧半導体装置の製造方法に使用
するレールの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1…n型半導体領域、2…p+ 型半導体領域、3…n+
型半導体領域、4…第1パッシベーション膜、5…第2
パッシベーション膜、6…樹脂、7…オゾン、8,9…
紫外線照射ランプ、10…ダイオードペレット、12,
13…第1半田、15…第2半田、22…アノード電
極、23…カソード電極、30…搬送用ベルト、40…
ホルダー、45…ボール、50,51…搬送用レール、
60…ガス導入部、61…ガス排気部、100…半導体
装置のサブアセンブリ、200…紫外線照射装置の外
枠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 23/29 H01L 23/30 C 23/31 29/91 B (72)発明者 高橋 菊生 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日 立原町電子工業株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼野 勝信 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日 立原町電子工業株式会社内 審査官 田中 永一 (56)参考文献 特開 平9−213706(JP,A) 特開 平4−103125(JP,A) 特開 昭60−219755(JP,A) 特開 昭64−82634(JP,A) 特開 平8−318236(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/312 H01L 23/314 H01L 21/316 H01L 21/318 H01L 21/31 H01L 21/329 H01L 21/68 H01L 23/29

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露出したpn接合表面に大気中あるいは酸
    素雰囲気中で第1紫外線を照射して第1パッシベーショ
    ン膜となる二酸化珪素膜を前記pn接合面に形成する工
    程と前記第1パッシベーション膜に接していて第2パ
    ッシベーション膜となる樹脂層を形成した後で、該樹脂
    層に前記第1紫外線より長い波長の第2紫外線を照射し
    て前記樹脂層を硬化する工程と該樹脂層を硬化した後
    モールド用樹脂で封止する工程とを有することを特徴
    とする高耐圧半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の高耐圧半導体装置の製造
    方法において、 露出したpn接合を有し、前記第1パッシベーション膜
    及び前記第2パッシベーション膜が形成されていない半
    導体装置の第1サブアセンブリ、あるいは露出したpn
    接合に前記第1紫外線を照射して形成された前記第1パ
    ッシベーション膜及び前記第2パッシベーション膜が形
    成された半導体装置の第2サブアセンブリを移動可能な
    搬送用ベルト上に搭載し、互いに対向する2つの固定さ
    れた紫外線照射装置の紫外線放射面側の間を前記移動可
    能な搬送用ベルトが通過することにより、前記第1紫外
    線照射あるいは前記第2紫外線照射を行うことを特徴と
    する高耐圧半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の高耐圧半導体装置の製造
    方法において、 露出したpn接合を有し、前記第1パッシベーション膜
    及び前記第2パッシベーション膜が形成されていない半
    導体装置の第1サブアセンブリ、あるいは露出したpn
    接合に前記第1紫外線を照射して形成された前記第1パ
    ッシベーション膜及び前記第2パッシベーション膜が形
    成された半導体装置の第2サブアセンブリを移動可能な
    搬送用ベルト上に搭載し、搬送用ベルト上に任意の間隔
    を有して固定された一方の紫外線照射装置の紫外線放射
    面側の下を前記搬送用ベルト通過させ、さらに搬送用
    ベルト下に任意の間隔を有して固定されたもう一方の紫
    外線照射装置の紫外線放射面側の上を前記搬送用ベルト
    が通過させることにより、前記第1紫外線照射あるいは
    前記第2紫外線照射を行うことを特徴とする高耐圧半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の高耐圧半導体装置の製造
    方法において、 進行方向に長く互いに平行な凹部を下部に2箇所有する
    ホルダーと、この凹部に対向し上部に凹部を有する前記
    ホルダーより長いレールと、前記ホルダーと前記レール
    とが球状のボールで接している搬送装置のホルダー上
    に、露出したpn接合を有し、前記第1パッシベーショ
    ン膜及び前記第2パッシベーション膜が形成されていな
    い半導体装置の第1サブアセンブリの複数、あるいは
    出したpn接合に前記第1紫外線を照射して形成された
    前記第1パッシベーション膜及び前記第2パッシベーシ
    ョン膜が形成された半導体装置の第2サブアセンブリ
    複数を搭載し、互いに対向する固定された2つの紫外線
    照射装置の紫外線放射面側の間を前記ホルダーを通過さ
    、前記第1紫外線照射あるいは前記第2紫外線照射
    行うことを特徴とする高耐圧半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の高耐圧半導体装置の製造
    方法において、 進行方向に長く互いに平行な凹部を下部に2箇所有する
    ホルダーと、この凹部に対向し上部に凹部を有する前記
    ホルダーより長いレールと、前記ホルダーと前記レール
    とが球状のボールで接する搬送装置のホルダー上に、
    出したpn接合を有し、前記第1パッシベーション膜及
    び前記第2パッシベーション膜が形成されていない半導
    体装置の第1サブアセンブリの複数、あるいは露出した
    pn接合に前記第1紫外線を照射して形成された前記第
    1パッシベーション膜及び前記第2パッシベーション膜
    が形成された半導体装置の第2サブアセンブリの複数
    搭載し、任意の間隔を有して固定された紫外線照射装置
    の紫外線放射面側の下を前記ホルダーを通過させ、さら
    にホルダー下に任意の間隔を有して固定された紫外線
    照射装置の紫外線放射面側の上方にホルダーを通過させ
    、前記第1紫外線照射あるいは前記第2紫外線照射を
    行うことを特徴とする高耐圧半導体装置の製造方法。
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