JP3316002B2 - 輸液量監視装置 - Google Patents
輸液量監視装置Info
- Publication number
- JP3316002B2 JP3316002B2 JP18545592A JP18545592A JP3316002B2 JP 3316002 B2 JP3316002 B2 JP 3316002B2 JP 18545592 A JP18545592 A JP 18545592A JP 18545592 A JP18545592 A JP 18545592A JP 3316002 B2 JP3316002 B2 JP 3316002B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- infusion
- amount
- flow rate
- time
- remaining time
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Details Of Flowmeters (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Emergency Alarm Devices (AREA)
Description
輸送液体を輸液するシステムに設けられる輸液量監視装
置に係り、例えば、供給源としての輸液バックに貯えら
れた栄養液や薬液を生体内に投与するために輸液する医
療用輸液システムに適した輸液量監視装置に関する。
薬液、食塩水等の非経口液体を生体内に投与するため
に、これらの液体を輸液する医療用輸液システムが用い
られている。この輸液システム5の一例を示すと図7の
通りであり、栄養液等を貯える輸液バック6と、栄養液
等を輸液する輸液ポンプ10とを有する。この輸液ポン
プ10は、特公昭61−55,393号公報に開示され
ているように、ペリスタリックフィンガ式の輸液ポンプ
が知られており、本体部11の前面には、点滴バック等
に接続された可撓性チューブ18が装着されるチューブ
装着部12が設けられている。このチューブ装着部12
には、チューブ18内を通る液体を移動させるポンプ部
13が設けられると共に、ポンプ部13に対向するドア
14が開閉自在に取り付けられている。また、ポンプ部
13に対向するドア内面14aには、チューブ18をポ
ンプ部13に向かう方向に沿って押圧するバックプレー
ト19が設けられている。このバックプレート19とド
ア内面14aとの間には、バックプレート19をポンブ
部13に向けて押圧する弾発力を付勢するスプリングが
取り付けられている。
ピングモータ等で駆動されることから、このモータの回
転速度を制御することによって、単位時間(例えば1時
間)当たりの流量を所定範囲で設定できるようになって
いる。また、モータ駆動軸の1回転当たりの輸液量は予
め分かっているため、モータ駆動軸の回転数をカウント
することによって、輸液を開始してからの輸液積算量が
算出されるようになっている。更に、輸液ポンプ10
は、輸液予定量を設定する機能も有している。
のような方法も採用されている。つまり、図7に示すよ
うに、輸液バック6の下端とチューブ18の一端とを連
結する点滴プローブ7に、輸液バック6から落下する薬
液等の滴下を検出する液滴検知センサ8を設け、検出し
た滴下数と、所定体積当たりの既知の滴下数とに基づい
て、輸液した量を積算するようにした輸液ポンプもあ
る。前記液滴検知センサ8は、光センサーから構成され
ている。
プ10には、輸液が完了したことを示す輸液量監視装置
が組み込まれており、従来の輸液量監視装置は、モータ
駆動軸の回転数をカウントすることにより算出した輸液
積算量、あるいは、薬液等の滴下数をカウントすること
により算出した輸液積算量が予め設定した輸液予定量に
一致した場合に、ランプを点灯したりブザー音を発した
りすることによって、輸液が完了したことを示すように
なっている。
積算量を算出する輸液ポンプにあっては、輸液予定量を
設定する機能を有していなくても、液滴検知センサ8で
薬液等の滴下を所定時間経過しても感知しなければ、輸
液バック6に貯えられた薬液等がなくなり輸液が完了し
たと判定することができる。従って、このような輸液ポ
ンプを有する輸液システムにあっては、液滴検知センサ
8で薬液等の滴下を所定時間感知しない場合に、ランプ
を点灯する等により輸液が完了したことを示す輸液量監
視装置を設けることも考えられている。
込まれた従来の輸液量監視装置は、上述したように、輸
液が完了したことを示す機能を有するだけであり、輸液
完了までに要する残時間を示したり、輸液が完了する予
定時刻を示したりする機能を備えたものはなかった。
能を備えているものの、いきなり輸液完了警報が示され
ると、多忙な看護婦が即座に来て作業を行わなくてはな
らず、看護婦が作業の段取りを決める上で不便であっ
た。また、一度に複数の患者を監視する病院では複数の
患者で輸液の終了時刻が一致することも多いことから、
看護婦の作業がより繁雑になる虞があった。
了までに要する時間を知るためには、看護婦等の作業者
や輸液を受ける患者自身が、輸液予定量を輸液流量で除
算して求めたり、滴下速度に基づいて推定したり、輸液
バック6内の薬液の減少度合いに基づいて推定したりし
ていた。一方、輸液を所定時間継続した時点において輸
液完了までに要する残時間を知るために、看護婦や患者
自身が、先ず輸液予定量から輸液積算量を減算して輸液
残量を算出し、次いで輸液残量を輸液流量で除算して残
時間を算出しなければならなかった。
作業の途中で変更される場合があり、流量を変更した時
点において輸液完了までに要する残時間を知るために
は、上述したのと同様に、先ず輸液予定量から輸液積算
量を減算して輸液残量を算出し、次いで輸液残量を新た
な輸液流量で除算して残時間を算出しなければならなか
った。一方、輸液流量を変更した後暫く経過した時点に
おいて輸液完了までに要する残時間を知るために、輸液
流量とその流量で輸液ポンプが稼働していた時間との関
係も正確に把握しておかなければならず、残時間を算出
することは事実上できなかった。
従来の輸液量監視装置では、輸液完了までに要する残時
間や、輸液が完了する予定時刻等をリアルタイムで容易
に確認することができないため、患者にとっては、輸液
を受けながらトイレに行ったり散歩に出かけたりする際
に不便であった。また、看護婦等の作業者にとっても、
輸液作業の終了を予測して抜針処理等の準備をする予備
作業等を行う際に不便であった。更に、医療用の輸液シ
ステム5は比較的長時間稼働されるものであり、輸液シ
ステム5が稼働している途中で看護婦が勤務を交替する
ことが多いため、残時間等をリアルタイムで表示し得な
い輸液量監視装置では、引継ぎ事項を連絡する作業を容
易にしかも円滑に行うことができないという問題もあっ
た。
述した問題点の改善を図るためになされたものであり、
輸液完了までに要する残時間、輸液が完了する予定時刻
等をリアルタイムで示し得る輸液量監視装置を提供し、
もって、輸液作業に付随する一連の作業の容易化、効率
化を達成することを目的とする。
の請求項1に記載の発明は、供給源に貯えられた被輸送
液体を輸液するシステムに設けられる輸液量監視装置で
あって、輸液すべき予定量を設定する予定量設定手段
と、単位時間当たりの輸液流量を設定する流量設定手段
と、該流量設定手段により設定された輸液流量に応じて
前記被輸送液体を輸液する輸液手段により輸液された液
量を積算する輸液量積算手段と、予定量設定手段により
設定された予定量と、該流量設定手段により設定された
輸液流量と、該輸液量積算手段により積算された輸液積
算量とに基づいて、輸液を完了するまでの残時間を演算
すると共に、演算結果に基づく残時間または輸液完了時
刻を演算結果表示部に示す制御手段とを有し、前記制御
手段は、演算結果に基づく残時間が所定時間となる場合
に、予備警報を前記演算結果表示部に示し、さらに、前
記制御手段は、輸液途中で変更入力された輸液流量に基
づいて、輸液を完了するまでの残時間を演算すると共
に、演算結果に基づく残時間または輸液完了時刻を演算
結果表示部に示すことを特徴とする輸液量監視装置であ
る。また、請求項2に記載の発明は、供給源に貯えられ
た被輸送液体を輸液するシステムに設けられる輸液量監
視装置であって、輸液すべき予定量を設定する予定量設
定手段と、単位時間当たりの輸液流量を設定する流量設
定手段と、予定量設定手段により設定された予定量と、
該流量設定手段により設定された輸液流量とに基づい
て、輸液を完了するまでの残時間を演算すると共に、演
算結果に基づく残時間または輸液完了時刻を演算結果表
示部に示す制御手段とを有し、前記制御手段は、演算結
果に基づく残時間が所定時間となる場合に、予備警報を
前記演算結果表示部に示し、さらに、前記制御手段は、
輸液途中で変更入力された輸液流量に基づいて、輸液を
完了するまでの残時間を演算すると共に、演算結果に基
づく残時間または輸液完了時刻を演算結果表示部に示す
ことを特徴とする輸液量監視装置である。また、請求項
3に記載の発明は、前記演算結果表示部は、ナースコー
ルシステムに接続されていることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の輸液量監視装置である。
段により設定された輸液流量に応じた流量で輸液され
る。輸液量監視装置の制御手段は、予定量設定手段によ
り設定された予定量から輸送液量積算手段により積算さ
れた輸液積算量を減算して輸液残量を演算し、この輸液
残量を流量設定手段により設定されている輸液流量で除
算して、輸液した量が予定量に達するまで、つまり、輸
液を完了するまでに要する残時間を演算する。そして、
制御手段は、残時間の演算結果に基づいて、残時間や輸
液が完了する時刻等の所定の表示を演算結果表示部に示
す。従って、作業者等は、現時点から輸液完了までに要
する残時間等をリアルタイムで把握することができる。
明する。図1(A)は、本発明に係る輸液量監視装置を
有する医療用輸液システムの一実施例を示す概略構成
図、図2は、図1に示される輸液手段としての輸液ポン
プに組み込まれたポンプ部を示す断面図であり、図6に
示した部材と共通する部材には同一の符号を付して、そ
の説明は一部省略する。
薬液を生体内に注入する際や、自動点滴等を行う際に使
用されるものであり、被輸送液体を貯える供給源として
の輸液バック6と、被輸送液体を輸液する輸液手段とし
ての輸液ポンプ41とを有する。
塩水等の非経口液体(被輸送液体に相当する)が所定量
充填されており、図示しないスタンドの上部に引っ掛け
られるようになっている。輸液バック6の下端には、点
滴プローブ7を介して、可撓性チューブ18の一端が連
結されている。前記点滴プローブ7には、輸液バック6
から落下する薬液等の滴下を検出する液滴検知センサ8
が設けられている。液滴検知センサ8は、光センサ42
から構成され、この光センサ42は、発光素子(例えば
赤外線LED)42aと受光素子(例えばフォトトラン
ジスタ)42bとからなり、発光素子42aからの光が
滴下する滴により遮られるように設けられている。輸液
バック6から薬液が落下するのに伴い、発光素子42a
からの光は滴下した滴により遮られたり通過したりする
ため、受光素子42bは、発光素子42aからの光を受
光すると例えばオフ信号を出力し、滴で光が遮られると
予め設定されたスレッシュホールド値以下のオン信号を
出力する。このオン信号をカウントすることにより、薬
液等の滴下数が検出される。また、点滴筒7は、15滴
で1cc、19滴で1cc、60滴で1ccのように、
単位体積(例えば1cc)当たりの滴下数が予め決めら
れている。従って、薬液等の滴下数つまり受光素子42
bからのオン信号をカウントし、これを単位体積当たり
の滴下数で除算することによって、輸液積算量を算出す
ることができる。また、薬液等の滴下を所定時間経過し
ても感知しない場合、つまり、受光素子42bからのオ
ン信号が所定時間の間に検出されなければ、輸液バック
6に貯えられた薬液等がなくなったと判定することがで
きる。
あるが、例えば、ペリスタリックフィンガ式の輸液ポン
プ等が知られている。この種の輸液ポンプ41は、図7
に示したものと同様に、本体部11の前面に、点滴バッ
ク6等に接続された可撓性チューブ18が装着されるチ
ューブ装着部12が設けられている。このチューブ装着
部12には、チューブ18内を通る液体を移動させるポ
ンプ部13が設けられると共に、ポンプ部13に対向す
るドア14が開閉自在に取り付けられている。また、図
2にも示すように、ポンプ部13に対向するドア内面1
4aには、チューブ18をポンプ部13に向かう方向に
沿って押圧するバックプレート19が設けられている。
このバックプレート19とドア内面14aとの間には、
バックプレート19をポンブ部13に向けて押圧する弾
発力を付勢するスプリング20が取り付けられている。
装着されたチューブ18に対して進退移動自在な複数個
(例えば6個)のフィンガ25と、これら各フィンガ2
5を摺動自在に保持するケーシング26とを有する。ケ
ーシング26は、相互に突き合わせられる一対のケーシ
ング構成体27からなり、このケーシング26内には、
各フィンガ25を摺動自在に保持する保持溝28が棚状
に形成されている。また、ケーシング26内には、支軸
29が軸受30を介して回転自在に取り付けられてお
り、この支軸29には複数個(例えば6個)の偏心カム
31が所定の角度で位相をずらして固定されている。
尚、この支軸29は、回転に伴い後述するタイミングプ
ーリ60との間で位置ずれが生じることを防止するた
め、断面がD形に形成されている。フィンガ25は、略
板状の形状を有し、偏心カム31が摺接するカム孔32
が形成されている。偏心カム31に嵌め合わされる支軸
29の部分は、断面D形でない通常の円の断面でも良
い。図3にも示すように、ケーシング26から突出した
支軸29の一端には、タイミングプーリ60、タイミン
グベルト61及び図示しないモータ等を備えた回転駆動
手段が接続されている。
9を回転駆動すると、この支軸29に位相をずらして固
定された偏心カム31のそれぞれは、対応するフィンガ
25のカム孔32の内周面に摺接しつつ回転する。この
カム作用の結果によって、各フィンガ25は、保持溝2
8内を摺動しつつ、上部から順次前進移動を開始し、前
進限まで移動したフィンガ25は、バックプレート19
との間でチューブ18を押圧してチューブ18の流路を
閉塞する。また、前進限まで移動したフィンガ25は、
支軸29が更に回転するのに伴い後進限に向けて移動
し、前記閉塞が解除される。このように、上方に位置す
るフィンガ25から順次前進限まで移動する動作を繰り
返すことにより、チューブ18を閉塞する点つまり圧閉
点18aがチューブ18の長手方向に沿って順次下方に
移動し、チューブ18内の液が吸入側から吐出側へ向け
て輸液されるようになっている。
ータ駆動回路に与えるパルスのパルス周波数を制御する
ことにより、モータ駆動軸の回転速度を制御できるよう
になっている。従って、ポンプ部13は、ステッピング
モータに与えるパルスの周波数を制御することにより、
単位時間当たりの輸液流量が所定範囲で設定されるよう
になっている。
算するための輸送液量積算手段45は、図2及び図3に
示すように、支軸29に連結されたタイミングプーリ6
0と、光センサ48とを有する。タイミングプーリ60
の外周フランジは、1つのスリット47aが形成された
エンコーダ47となっている。光センサ48は、図4に
示すように、発光素子(例えば赤外線LED)48aと
受光素子(例えばフォトトランジスタ)48bとからな
り、発光素子48aからの光が前記スリット47aを通
過するように設けられている。このようにプーリと別に
設けられていた従来のエンコーダ部をタイミングプーリ
60と一体に形成することによって、輸液ポンプ41の
外形寸法を小さくすることができる。更に、支軸29が
挿入されるプーリ60の中心孔60aはD字形に形成さ
れているが、このように支軸29の断面及び中心孔60
aを非円形とすることにより、プーリ60と支軸29の
間に位置ずれ(すべり)が生じることがなくなり、正確
に支軸29の回転数をエンコーダ47により検出でき
る。尚、本発明は、別部品のエンコーダを有するポンプ
としても、何ら差し支えるものではない。また、エンコ
ーダの形状等もこれらに限定されるものではない。
イミングプーリ60及び支軸29に伝わり、タイミング
プーリ60とともにエンコーダ47が回転すると、発光
素子47aからの光は遮られたりスリット47aを通過
したりするため、受光素子48bは、発光素子48aか
らの光を受光すると例えばオン信号を出力し、光が遮ら
れるとオフ信号を出力する。前記オン信号をカウントす
ることにより、支軸29が何回転したかが検出される。
また、支軸29の1回転当たりの輸液量は予め分かって
いる。従って、支軸29の回転数つまり受光素子48b
からのオン信号をカウントし、これに支軸29の1回転
当たりの輸液量を乗算することによって、輸液積算量が
算出されるようになっている。尚、上述したように、液
滴検知センサ8で検知した滴下数に基づいても輸液積算
量を算出できるため、輸送液量積算手段45を液滴検知
センサ8より構成しても良い。
には、図1(A)に示すように、輸液開始を指示するス
タートスイッチ50、輸液すべき予定量を設定する予定
量設定手段としての輸液予定量設定スイッチ51、及
び、単位時間(例えば1時間)当たりの輸液流量を設定
する流量設定手段としての流量設定スイッチ52が設け
られている。流量設定スイッチ52が操作されると、設
定流量に応じたパルス周波数を有するパルスがモータ駆
動回路に与えられ、モータ駆動軸の回転速度が制御され
るようになっている。また、設定された予定量を表示す
る予定量表示部53、設定された輸液流量を表示する流
量表示部54、及び、算出された輸液積算量を表示する
積算量表示部55も本体部11の前面に設けられてい
る。
1に組み込まれており、輸液予定量から輸液積算量を減
算して輸液残量を算出し、この輸液残量を現在設定され
ている輸液流量で除算して、輸液を完了するまでの残時
間が演算される。また、算出された残時間と現在の時刻
とから、輸液が完了する予定時刻も演算される。そし
て、このような演算結果に基づく残時間や予定時刻等の
所定の表示を示すため、本体部11の前面には、時間表
示部(演算結果表示部に相当する)56が設けられてい
る。時間表示部56に残時間を表示する残時間表示モー
ド、輸液完了予定時刻を表示する予定時刻表示モード、
あるいは、現在の時刻を表示する時計モード等が選択自
在となっており、これらのモードを設定する表示モード
選択ダイヤル57が本体部11の前面に設けられてい
る。
算量が輸液予定量に一致したかを演算しており、一致し
た場合には輸液が完了したと判断して、演算結果に基づ
く輸液完了警報が時間表示部56に示される。この輸液
量監視装置は、残時間が所定時間(例えば、5分)以下
になったかも演算しており、残時間が5分以下の場合に
は輸液がまもなく完了すると判断して、演算結果に基づ
く予備警報が時間表示部56に示される。また、輸液量
監視装置は、液滴検知センサ8からの信号に基づいて輸
液バック6に貯えられた薬液等がなくなったか否かを判
定しており、オン信号が所定時間の間に検出されない場
合には薬液等がなくなったと判断して、残量警報が時間
表示部56に示されるようになっている。また、薬液等
がなくなったことを判定するだけでなく、例えば、輸液
バック6内の液面監視により所定残量以下か否かを更に
判定しても良。
を有するLED表示器により構成すると良い。また、時
間表示部56は、残時間や警報が認識できれば良いの
で、複数のLEDを列状に配置し、LEDの点灯、消灯
あるいは点滅により、所定の表示を示すようにしても良
い。また、図1(B)に示すように、時間表示部56
は、「1時間」、「30分」、「5分」と表記された下
にLED62をそれぞれ対応して配置し、残時間が1時
間〜30分であれば、左側のLED62のみを点灯し、
残時間が30分〜5分であれば、中央のLED62のみ
を点灯し、残時間が5分以下であれば、右側のLED6
2のみを点灯することにより、残時間を示すようにして
も良い。また、輸液完了警報等を示すためブザーを時間
表示部に設け、ブザー音を断続音としたり連続音とする
ことで、種々の警報を識別するようにしても良い。ま
た、各表示部53〜56やブザーをいわゆるナースコー
ルシステムに接続し、ナースセンターにも、演算結果に
基づく所定の表示を示すようにしても良い。
輸液完了予定時刻等を演算する処理回路を示すブロック
図である。スタートスイッチ50、輸液予定量設定スイ
ッチ51、流量設定スイッチ52が制御手段としてのC
PU60に接続されている。また、液滴検知センサ8も
CPU60に接続され、薬液の滴下を検出した信号がC
PU60に入力されるようになっている。また、CPU
60には、ポンプ部13を駆動するステッピングモータ
Mが接続され、モータMの回転速度を制御する制御信号
がCPU60から送られるようになっている。タイミン
グプーリ60フランジ部のエンコーダ47に設けた光セ
ンサ48もCPU60に接続され、モータの駆動と共に
回転する支軸29の回転を検出した信号がCPU60に
入力されるようになっている。CPU60では、輸液さ
れた液量を積算し、輸液を完了するまでの残時間や、輸
液が完了する予定時刻が演算される。CPU60には、
予定量表示部53、流量表示部54、積算量表示部55
が接続され、設定された予定量や輸液流量、算出した輸
液積算量を表示させるための制御信号がCPU60から
送られるようになっている。また、CPU60には、時
間表示部56が接続され、演算した残時間や輸液完了予
定時刻、種々の警報を示すための制御信号がCPU60
から送られるようになっている。更に、CPU60に
は、タイマー61や、記憶手段62が接続されており、
この記憶手段62には、設定された輸液予定量や輸液流
量、輸液開始時刻、モータ駆動軸あるいは支軸29の回
転速度と輸液量との関係式等が記憶されている。
しながら、輸液量監視装置の作動を説明する。
が初期化され、ステップS1、S2で、輸液予定量設定
スイッチ51による輸液予定量Qの設定、及び、流量設
定スイッチ52による輸液流量Vの設定がなされると共
に、これら輸液予定量Q及び輸液流量Vが記憶手段62
に記憶される。更に、設定された予定量Q、輸液流量V
が、それぞれ予定量表示部53、流量表示部54に表示
される。流量設定スイッチ52による輸液流量Vの設定
は、割り込み処理されて輸液ポンプ41の稼働中でも変
更自在となっており、ステップS3では、流量設定スイ
ッチ52が操作されて輸液流量Vの変更がなされたか否
かを判断する。
が指示されると、ステップS4で、設定された輸液流量
Vに応じたパルス周波数を有するパルスがモータ駆動回
路に与えられ、モータ駆動軸56の回転速度が制御され
て、所望の輸液流量で輸液が開始される。このとき、設
定された輸液流量Vに対するパルス周波数は、記憶手段
62に記憶された関係式等から決定される。
れている輸液予定量Q、輸液流量V、及び、随時書き替
え記憶されている輸液積算量iとに基づいて、現時点か
ら輸液完了までに要する残時間が演算される。現時点か
ら輸液完了までに要する残時間tは、 残時間t=輸液残量/現在設定されている輸液流量 =(輸液予定量Q−輸液積算量i)/輸液流量V で求められるが、輸液を開始した時点では、輸液積算量
i=0であるため 残時間t=輸液予定量Q/輸液流量V で求められる。例えば、輸液予定量Q=2000ml、
輸液流量が60ml/hであれば、残時間t=約33.
3hと算出される。また、この残時間tと現在の時刻と
に基づいて輸液が完了する予定時刻も算出される。
に応じてステップ5で算出した結果を表示する。つま
り、表示モードが残時間表示モードの場合には、残時間
を時間表示部56に「”33”時間:”18”分」のよ
うに表示する。また、予定時刻表示モードの場合には輸
液が完了する予定時刻を表示する。尚、輸液時間は比較
的長時間に亘るため、残時間等を表示するに当たって
は、1分刻みではなく、例えば、5分刻み、10分刻
み、15分刻みで表示しても良い。15分刻みで表示す
るとすれば、上記の例では「”33”時間:”15”
分」のように表示される。あるいは、数字の表示ではな
く、LEDを点灯、消灯あるいは点滅することにより、
所定の表示を時間表示部56に示しても良い。
ウントすることにより、あるいは、薬液等の滴下数をカ
ウントすることによって、輸液積算量iが算出されると
共に、輸液積算量iが記憶手段62に記憶される。更
に、算出された輸液積算量iが積算量表示部55に表示
される。
た残時間tが5分以下かどうかを判断し、5分以下でな
ければ、ステップS3に戻り上述した処理を繰り返す。
例えば、輸液予定量Q=2000ml、輸液流量が60
ml/hで所定時間輸液し、輸液積算量i=100ml
と算出されていれば、残時間t=約31.7hと算出さ
れ、この残時間が時間表示部56に「”31”時間:”
42”分」のように表示される。
つつ輸液を継続している際に、ステップS3において、
流量設定スイッチ52が操作されて輸液流量Vが変更さ
れたと判断した場合は、ステップS9に進む。このステ
ップS9では、新たな輸液流量V´に基づいて、流量が
変更された時点から輸液完了までに要する残時間が演算
される。このときの残時間tは、 残時間t=輸液残量/新たに設定された輸液流量 =(輸液予定量Q−輸液積算量i)/新たな輸液流量V
´ で求められる。そして、新たな輸液流量V´が記憶手段
62に書き替え記憶された後、ステップS6に進んで所
定の表示が時間表示部56に示される。このように、こ
の輸液量監視装置では、輸液流量を変更した場合でも、
輸液完了までに要する残時間等が即座に表示される。
間tが所定時間以下、例えば5分以下であると判断した
場合には、ステップS10で、輸液が完了したか否か、
つまり、輸液積算量iが予め設定した輸液予定量Qに達
したか否かを判断する。輸液が完了していないと判断す
ると、ステップ11で予備警報が一度だけ発せられる。
この予備警報は、時間表示部56に所定の表示をした
り、時間表示部56に設けたランプを点灯したり、時間
表示部56に設けたブザーを作動させてブザー音を発す
ることにより、作業者等に示される。
が輸液予定量Qに達し輸液が完了したと判断すると、ス
テップ12で輸液完了警報が発せられる。この輸液完了
警報も、上記予備警報と同様に、時間表示部56に所定
の表示をしたり、ランプを点灯したり、ブザー音を発す
ることにより、作業者等に示される。
薬液等がなくなった場合や所定残量以下になった場合に
は、残量警報が時間表示部56に示され、輸液バック6
の交換作業が作業者等に要求される。また、各表示部5
3〜56やブザーをナースコールシステムに接続してお
けば、輸液作業に伴う種々の情報や警報がナースセンタ
で一括して把握できるため、看護婦が複数の輸液システ
ム40を予め見回る必要がなくなる。
視装置によれば、輸液が完了したことを示す機能に加え
て更に、輸液完了までに要する残時間や輸液が完了する
予定時刻を示す機能と、輸液完了の例えば5分前に予備
警報を示す機能とを備えているため、看護婦等の作業者
や輸液を受ける患者自身は、輸液流量を輸液途中で変更
した場合であっても、輸液完了までの残時間や輸液完了
予定時刻をリアルタイムで、視覚により、随時確認する
ことができる。このため、患者にとっては、輸液があと
どれぐらいで完了するかを常時把握しつつ、輸液を受け
ながらトイレに行ったり、散歩に出かけたりでき、便利
な輸液システム40となる。また、看護婦等の作業者に
とっても、輸液流量を変更しても残時間が容易に把握で
きるため、輸液作業の終了を予測して抜針処理等の準備
をする予備作業が容易に行えるようになる。更に、医療
用の輸液システム40が稼働している途中で看護婦が勤
務を交替する場合であっても、残時間等をリアルタイム
で表示しているため、勤務交替時に、引継ぎ事項を連絡
する作業も容易に、しかも円滑に行うことが可能とな
る。このように、本実施例の輸液量監視装置によれば、
輸液完了までに要する残時間等をリアルタイムで示し得
ることから、輸液作業に付随する一連の作業を、容易
に、しかも、効率良く行うことができるようになった。
液量監視装置を図示したが、本発明はこの輸液システム
40に限定されるものではなく、供給源に貯えられた被
輸送液体を輸液するいかなるシステムにも適用できるこ
とは言うまでもない。
監視装置によれば、輸液完了までに要する残時間、輸液
が完了する予定時刻等を演算結果表示部に示すようにし
たため、作業者等は、現時点から輸液完了までに要する
残時間等をリアルタイムで把握することができ、これを
通して、輸液作業に付随する一連の作業の容易化、効率
化を達成することができるという実用上多大な効果を奏
する。さらに、輸液完了の所定時間前に予備警報を示す
機能を備えているため、これを通しても、輸液作業に付
随する一連の作業の容易化、効率化を達成することがで
きる。さらに、輸液途中で輸液流量を変更した場合であ
っても、作業者等は、現時点から輸液完了までに要する
残時間等をリアルタイムで把握することができる。請求
項3に記載の輸液量監視装置によれば、請求項1または
請求項2の上記効果に加えてさらに、輸液作業に伴う種
々の情報や警報がナースセンタで一括して把握できるた
め、看護婦が複数の輸液システムを予め見回る必要がな
くなるという効果を奏する。
を有する医療用輸液システムの一実施例を示す概略構成
図、同図(B)は、時間表示部の他の例を示す図
に組み込まれたポンプ部を示す断面図
を示す斜視図
ート
図
サ 40…医療用の輸液システム 41…輸液ポンプ
(輸液手段) 45…輸液量積算手段 51…輸液予定量設定スイッ
チ(予定量設定手段) 52…流量設定スイッチ(流量設定手段) 56…時間表示部(演算結果表示部) 60…CPU
(制御手段)
Claims (3)
- 【請求項1】供給源に貯えられた被輸送液体を輸液する
システムに設けられる輸液量監視装置であって、 輸液すべき予定量を設定する予定量設定手段と、 単位時間当たりの輸液流量を設定する流量設定手段と、 該流量設定手段により設定された輸液流量に応じて前記
被輸送液体を輸液する輸液手段により輸液された液量を
積算する輸液量積算手段と、 予定量設定手段により設定された予定量と、該流量設定
手段により設定された輸液流量と、該輸液量積算手段に
より積算された輸液積算量とに基づいて、輸液を完了す
るまでの残時間を演算すると共に、演算結果に基づく残
時間または輸液完了時刻を演算結果表示部に示す制御手
段とを有し、 前記制御手段は、演算結果に基づく残時間が所定時間と
なる場合に、予備警報を前記演算結果表示部に示し、 さらに、前記制御手段は、輸液途中で変更入力された輸
液流量に基づいて、輸液を完了するまでの残時間を演算
すると共に、演算結果に基づく残時間または輸液完了時
刻を演算結果表示部に示す ことを特徴とする輸液量監視
装置。 - 【請求項2】供給源に貯えられた被輸送液体を輸液する
システムに設けられる輸液量監視装置であって、 輸液すべき予定量を設定する予定量設定手段と、 単位時間当たりの輸液流量を設定する流量設定手段と、 予定量設定手段により設定された予定量と、該流量設定
手段により設定された輸液流量とに基づいて、輸液を完
了するまでの残時間を演算すると共に、演算結果に基づ
く残時間または輸液完了時刻を演算結果表示部に示す制
御手段とを有し、 前記制御手段は、演算結果に基づく残時間が所定時間と
なる場合に、予備警報を前記演算結果表示部に示し、 さらに、前記制御手段は、輸液途中で変更入力された輸
液流量に基づいて、輸 液を完了するまでの残時間を演算
すると共に、演算結果に基づく残時間または輸液完了時
刻を演算結果表示部に示す ことを特徴とする輸液量監視
装置。 - 【請求項3】前記演算結果表示部は、ナースコールシス
テムに接続されていることを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の輸液量監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18545592A JP3316002B2 (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 輸液量監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18545592A JP3316002B2 (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 輸液量監視装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0630992A JPH0630992A (ja) | 1994-02-08 |
JP3316002B2 true JP3316002B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=16171096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18545592A Expired - Fee Related JP3316002B2 (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 輸液量監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3316002B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002136592A (ja) * | 2000-11-02 | 2002-05-14 | Systec:Kk | ドリップタイミング出力装置 |
JP2006149770A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Keakomu:Kk | ナースコールシステム |
KR102212231B1 (ko) * | 2019-03-07 | 2021-02-03 | 부산대학교 산학협력단 | 연동형 약물 주입 펌프의 실제 방출 속도 추정 방법 및 이를 이용한 연동형 약물 주입 펌프 구동상태 검사장치 |
JP7471087B2 (ja) * | 2020-01-15 | 2024-04-19 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 看護支援装置及び看護支援システム |
KR102734542B1 (ko) * | 2024-07-16 | 2024-11-26 | 주식회사 오일러로보틱스 | 로봇 모터 엔코더 이중화를 위한 풀리 장치 |
-
1992
- 1992-07-13 JP JP18545592A patent/JP3316002B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0630992A (ja) | 1994-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5683367A (en) | Infusion pump with different operating modes | |
US5176502A (en) | Syringe pump and the like for delivering medication | |
US20230115595A1 (en) | Intravenous infusion pump with cassette insertion and pump control user interface | |
US5904668A (en) | Cassette for an infusion pump | |
JP3290263B2 (ja) | 蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法 | |
KR101373220B1 (ko) | 의료용 유체 주입 시스템 | |
US5078683A (en) | Programmable infusion system | |
US5620312A (en) | Infusion pump with dual-latching mechanism | |
US5795327A (en) | Infusion pump with historical data recording | |
US6203528B1 (en) | Unitary molded elastomer conduit for use with a medical infusion pump | |
EP2308528B1 (en) | Compact peristaltic medical pump | |
US5791880A (en) | Infusion pump having power-saving modes | |
US5637093A (en) | Infusion pump with selective backlight | |
EP0275214A2 (en) | Programmable multiple pump medication infusion system with printer | |
EP1362606A1 (en) | Syringe pump and liquid infusing method | |
JPH02146281A (ja) | コード化ラベルで制御される薬用ポンプ | |
JPH0482564A (ja) | 注入ポンプ装置 | |
US20230398286A1 (en) | Systems and methods for substantially continuous intravenous infusion of the same or substantially the same medical fluid with fluid source replacements | |
JP3316002B2 (ja) | 輸液量監視装置 | |
JP3267404B2 (ja) | 蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法 | |
EP2519289B1 (en) | Infusion control device | |
JPH07236692A (ja) | 輸液ポンプ | |
JP3378054B2 (ja) | 蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法 | |
JP2785114B2 (ja) | 輸液装置 | |
JP6281069B2 (ja) | 携帯型注入装置及び携帯型注入装置の制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080607 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110607 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120607 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |