JP3378054B2 - 蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法 - Google Patents
蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法Info
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Description
られた被輸送液体を輸液する蠕動型輸液ポンプのの駆動
停止制御方法に関するもので、例えば、輸液バッグに貯
えられた栄養液や薬液を生体内に投与するために輸液す
る蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】例えば、医療分野においては、栄養液、
薬液、食塩水等の非経口液体を生体内に投与するため
に、これらの液体を輸液する医療用輸液システムが用い
られている。この輸液システムの一例を示すと図12の
通りであり、栄養液等を収納する輸液バッグ54と、栄
養液等を輸液する輸液ポンプ51とを有する。この輸液
ポンプ51は、特公昭61−55,393号公報に開示
されているように、蠕動式(ペリスタリックフィンガ
式)の輸液ポンプが知られており、本体部51aの前面
には、輸液バッグ等に接続された可撓性チューブ55が
装着されるチューブ装着部53が設けられている。この
チューブ装着部53には、チューブ55内を通る液体を
フィンガの蠕動運動によって送液チューブ53の押し潰
し位置を順次移動させるように圧閉して輸液するポンプ
部57が設けられると共に、ポンプ部57に対向するド
ア52が開閉自在に取り付けられている。また、ポンプ
部57に対向するドア内面52aには、チューブ55を
ポンプ部57に向かう方向に沿って所定圧力で押圧する
バックプレート58が設けられている。このバックプレ
ート58とドア内面52aとの間には、バックプレート
58をポンプ部57に向けて押圧する弾発力を付勢する
スプリングが取り付けられている。 【0003】輸液ポンプ51のポンプ部57は、ステッ
ピングモータ等で駆動されることから、このモータの回
転速度を制御することによって、単位時間(例えば1時
間)当たりの流量を所定範囲で設定できるようになって
いる。また、モータ駆動軸の1回転当たりの輸液量は予
め分かっているため、モータ駆動軸の回転数をカウント
することによって、輸液を開始してからの輸液積算量が
算出されるようになっている。更に、輸液ポンプ51
は、輸液予定量を設定する機能も有している。輸液予定
量、輸液流量を設定すれば、点滴センサー59で検出し
ながら、長時間(24時間程度)に亙って自動的に輸液
が行えるよう構成されている。 【0004】この種の輸液ポンプ51には、輸液が完了
したことを示す輸液量監視装置が組み込まれており、従
来の輸液量監視装置は、モータ駆動軸の回転数をカウン
トすることにより算出した輸液積算量、あるいは、薬液
等の滴下数をカウントすることにより算出した輸液積算
量が予め設定した輸液予定量に一致した場合に、ランプ
を点灯したりブザー音を発したりすることによって、輸
液が完了したことを示すようになっている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、輸液が
長時間に亙り行われたり、複数の輸液ポンプを用いて複
数の種類の輸液が行われる場合、モータの駆動音による
騒音により、患者の安静状態を妨げるという問題があっ
た。 【0006】 本発明は、従来の蠕動型輸液ポンプの上
述した問題点の改善を図るためになされたものであり、
稼動中の騒音が低減された蠕動型輸液ポンプの駆動制御
方法を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めの本発明は、複数のフィンガで順次輸液チューブを押
圧することにより輸液チューブ内の薬液を移送させるた
めの蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法であって、輸液流
量を入力部で設定するステップと、開始指示入力に基づ
いて励磁されたパルスがモータ駆動回路に与えられ、蠕
動型ポンプ部が駆動されるステップと、駆動開始後所定
時間は所定の電圧に所定量加算した電圧を加算するステ
ップと、蠕動型ポンプ部の駆動により、輸液流量で輸液
を行うステップとからなり、蠕動型ポンプ部の稼動中の
騒音低減のために、ローターの移動量が少なくなるよう
にモータ駆動回路への2相励磁を行う時に、一部が同時
に3相励磁されるように制御するステップをさらに含む
ことを特徴とする蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法であ
る。 【0008】 【作用】液体収納容器に収納された被輸送液体は、設定
された輸液流量で輸液される。そして、ブレーキパルス
発生回路により、輸液ポンプが稼動中の騒音の低減化が
図られる。 【0009】 【実施例】以下、添付図面を参照しつつ、実施例に係る
蠕動型輸液ポンプを詳細に説明する。 【0010】図1は、本発明に係る蠕動型輸液ポンプ1
の正面図である。図1について説明すると、2は、蠕動
型輸液ポンプ1の異常等を報知するLED等を示す第1
の表示部で、蠕動型輸液ポンプ1に装着されたチューブ
(不図示)内に気泡が検出された場合、蠕動型輸液ポン
プ1に装着されたチューブの閉塞が検出された場合、蠕
動型輸液ポンプ1に装着されたチューブ内の液体の流量
が所定の設定流量内でない場合、蠕動型輸液ポンプ1に
装着されたチューブ内の液体がない場合、蠕動型輸液ポ
ンプ1のドア12が開いている状態または、完全に閉じ
ていない状態の場合等の異常、輸液が完了した場合等を
示す表示部である。表示部としてはこれらを各々別々に
表示してもよい。3は、輸液の積算量、輸液流量、輸液
予定量等をデジタルで表示する第2の表示部である。積
算量は、輸液開始から現在までの全輸液量を単位時間当
たりの流量から、予め記憶されたテーブルに基づいて算
出し、これを表示するものである。4は、3の第2の表
示部の流量と予定量の表示を切替える切替スイッチ、5
は積算量をクリアする積算クリアキー、6は液滴数を設
定するキーである。また、7aは輸液の輸液流量(単位
時間、例えば1時間当たりの輸液流量)、輸液予定量を
設定するための粗調整キー(2桁)、7bは輸液の輸液
流量、輸液予定量を設定するための微調整キー(1桁)
であり、7a,7bの上部キーは1回押す毎に夫々の桁
が+10,+1され、7a,7bの下部キーは1回押す
毎に夫々の桁が−10,−1される。流量設定が7a,
7bのキーで入力されると、設定流量に応じたパルス周
波数を有するパルスがモータ駆動回路に与えられ、モー
タ駆動軸の回転速度が制御されるようになっている。8
は、電源キーで、電源が電池である場合、その旨の表示
がされ、電圧が所定値よりも低下した場合、点滅する。
9は、早送りキーでこのキーを押している間は所定の流
量で輸液される。10は、輸液の開始及び停止を行うキ
ーで、警報ブザーの消音キー機能も併せて備えたもので
ある。11は、ドア12の開閉用ノブ、13は、把持部
である。 【0011】図2に示す医療用の輸液システムは、薬液
(輸液剤)を生体内に注入する際や、自動点滴等を行う
際に使用されるものであり、薬液を収納した輸液バッグ
14と蠕動型輸液ポンプ1とを有する。 【0012】この輸液バッグ14には、栄養液、薬液、
生理食塩水等の非経口液体(被輸送液体に相当する)が
所定量充填されており、スタンド(不図示)の上部に係
止されている。輸液バッグ14の下端には、点滴筒21
を介して、可撓性チューブ15Aの一端が連結されてい
る。この点滴筒21には、輸液バッグ14から落下する
薬液等の滴下を検出する液滴検知センサ20が設けられ
ている。液滴検知センサ20は、光センサ22から構成
され、この光センサ22は、発光素子(例えば赤外線L
ED)22aと受光素子(例えばフォトトランジスタ)
22bとからなり、発光素子22aからの光が滴下する
滴により遮られるように設けられている。輸液バッグ1
4から薬液が落下するのに伴い、発光素子22aからの
光は滴下した滴により遮られたり通過したりするため、
受光素子22bは、発光素子22aからの光を受光する
と例えばオフ信号を出力し、滴で光が遮られると予め設
定されたスレッシュホールド値以下のオン信号を出力す
る。このオン信号をカウントすることにより、薬液等の
滴下数が検出される。また、点滴筒21は、15滴で1
cc、19滴で1cc、60滴で1ccのように、単位
体積(例えば1cc)当たりの滴下数が予め決められて
いる。従って、薬液等の滴下数つまり受光素子22bか
らのオン信号をカウントし、これを単位体積当たりの滴
下数で除算することによって、輸液積算量を算出するこ
とができる。この積算量は、第2の表示部に表示され
る。 【0013】薬液等の滴下が所定時間経過しても感知し
ない場合、つまり、受光素子22bからのオン信号が所
定時間の間に検出されなければ、輸液バッグ14に貯え
られた薬液等がなくなったと判定することができる。こ
の輸液ポンプ1には、輸液バッグ14等に接続された可
撓性チューブ15Aが装着されるチューブ装着部15が
設けられている。このチューブ装着部15には、チュー
ブ15A内を通る薬液を移動させる蠕動型ポンプ部17
が設けられると共に、蠕動型ポンプ部17に対向するド
ア12が開閉自在に取り付けられている。また、図2に
も示すように、ポンプ部17に対向するドア内面12a
には、チューブ15Aを蠕動型ポンプ部17に向かう方
向に沿って押圧するバックプレート18が設けられてい
る。このバックプレート18とドア内面12aとの間に
は、バックプレート18を蠕動型ポンプ部17に向けて
所定の押圧力で押圧する弾発力を付勢するスプリングな
どの付勢部材20が取り付けられている。また、この蠕
動型ポンプ部17は、防水性のシート部材により覆わ
れ、薬液が蠕動型ポンプ部17内に侵入するのを防止し
ている。 【0014】この蠕動型ポンプ部17は、図3に示すよ
うに、装着されたチューブ15Aに対して進退移動自在
な複数個(例えば6個)のフィンガ25と、これら各フ
ィンガを摺動自在に保持するケーシング26とを有す
る。このケーシング26は、相互に突き合わせられる一
対のケーシング構成体27からなり、このケーシング2
6内には、各フィンガ25を摺動自在に保持する保持溝
28が棚状に形成されている。また、ケーシング26内
には、支軸29が軸受30を介して回転自在に取り付け
られており、この支軸29には複数個(例えば6個)の
偏心カム31が所定の角度で位相をずらして固定されて
いる。尚、この支軸29は、回転に伴い後述するタイミ
ングプーリ60との間で位置ずれが生じることを防止す
るため、断面が略D形に形成されている。フィンガ25
は、略板状の形状を有し、偏心カム31が摺接するカム
孔32が形成されている。偏心カム31に嵌め合わされ
る支軸29の部分は、断面D形でない通常の円の断面で
も良い。図3にも示すように、ケーシング26から突出
した支軸29の一端には、タイミングプーリ60、タイ
ミングベルト61及びモータ(不図示)等を備えた回転
駆動手段が接続されている。 【0015】そして、モータを作動させて支軸29を回
転駆動すると、この支軸29に位相をずらして固定され
た偏心カム31のそれぞれは、対応するフィンガ25の
カム孔32の内周面に摺接しつつ回転する。このカム作
用の結果によって、チューブ押圧手段として、各フィン
ガ25は、保持溝28内を摺動しつつ、上部から順次前
進移動を開始し、前進限まで移動したフィンガ25は、
バックプレート18との間でチューブ15Aを押圧して
チューブ15Aの流路を閉塞する。また、前進限まで移
動したフィンガ25は、支軸29が更に回転するのに伴
い後進限に向けて移動し、前記閉塞が解除される。この
ように、上方に位置するフィンガ25から順次前進限ま
で移動する動作を繰り返すことにより、チューブ15A
を閉塞する点つまり圧閉点15aがチューブ18の長手
方向に沿って順次下方に移動し、チューブ15A内の液
が吸入側から吐出側へ向けて輸液されるようになってい
る。また、脈動を防止するために最下部にあるフィンガ
25が前進限まで移動し、最上部のフィンガ25が前進
し始める時間をエンコーダ47を用いて位相を所定時間
早めている。このようにすることにより、脈動補正のた
めのフィンガを改めて設ける必要がなくなる。 【0016】ステッピングモータは、周知のように、モ
ータ駆動回路に与えるパルスのパルス周波数を制御する
ことにより、モータ駆動軸の回転速度を制御できるよう
になっている。従って、蠕動型ポンプ部17は、ステッ
ピングモータに与えるパルスの周波数を制御することに
より、単位時間当たりの輸液流量が所定範囲で設定され
るようになっている。 【0017】輸液ポンプ1により輸液された液量を積算
するための輸送液量積算手段45は、図4及び図5に示
すように、支軸29に連結されたタイミングプーリ60
と、光センサ48とを有する。タイミングプーリ60の
外周フランジは、1つのスリット47aが形成されたエ
ンコーダ47となっている。光センサ48は、図5に示
すように、発光素子(例えば赤外線LED)48aと受
光素子(例えばフォトトランジスタ)48bとからな
り、発光素子48aからの光が前記スリット47aを通
過するように設けられている。このようにプーリと別に
設けられていた従来のエンコーダ部をタイミングプーリ
60と一体に形成することによって、輸液ポンプ1の外
形寸法を小さくすることができる。更に、支軸29が挿
入されるプーリ60の中心孔60aはD字形に形成され
ているが、このように支軸29の断面及び中心孔60a
を非円形とすることにより、プーリ60と支軸29の間
に位置ずれ(すべり)が生じることがなくなり、正確に
支軸29の回転数をエンコーダ47により検出できる。
尚、本発明は、別部品のエンコーダを有するポンプとし
ても、何ら差し支えるものではない。また、エンコーダ
の形状等もこれらに限定されるものではない。 【0018】モータの駆動はタイミングベルト61、タ
イミングプーリ60及び支軸29に伝わり、タイミング
プーリ60とともにエンコーダ47が回転すると、発光
素子47aからの光は遮られたりスリット47aを通過
したりするため、受光素子48bは、発光素子48aか
らの光を受光すると例えばオン信号を出力し、光が遮ら
れるとオフ信号を出力する。前記オン信号をカウントす
ることにより、支軸29が何回転したかが検出される。
また、支軸29の1回転当たりの輸液量は予め分かって
いる。従って、支軸29の回転数つまり受光素子48b
からのオン信号をカウントし、これに支軸29の1回転
当たりの輸液量を乗算することによって、輸液積算量が
算出されるようになっている。尚、上述したように、液
滴検知センサ20で検知した滴下数に基づいても輸液積
算量を算出できるため、輸送液量積算手段45を液滴検
知センサ20より構成しても良い。 【0019】第2の表示部3は、7つのセグメントを有
するLEDあるいはLCD表示器により構成すると良
い。また、LEDを列状に配置し、LEDの点灯、消灯
あるいは点滅により、所定の表示を示すようにしても良
い。また、このセグメントを用いて、エラー表示を行う
ことができる。また、輸液完了警報等を示すためブザー
を時間表示部に設け、ブザー音を断続音としたり連続音
とすることで、種々の警報を識別するようにしても良
い。また、表示部3やブザーをいわゆるナースコールシ
ステムに接続し、ナースセンターにも、演算結果に基づ
く所定の表示を示すようにしても良い。 【0020】次に、図1及び、図6に示すフローチャー
トと図7に示すブロック図を参照しながら、輸液ポンプ
1の作動を説明する。 【0021】プログラムがスタートすると、種々の変数
が初期化され、輸液予定量Qをキー入力部77にある設
定キー7a,7bで設定し、これは記憶部76に記憶さ
れ、第1の表示部3に表示される(ステップS1)。次
に輸液流量Vをキー入力部77にある設定キー7a,7
bで設定し、これも記憶部76に記憶され、第1の表示
部3に表示される(ステップS2)。切替キー4と微調
整キー7bの同時押し以外のキーの2重、3重押しによ
る入力は入力を無効と判断する。また、輸液作動中の切
替キーの入力は可能であるが、輸液予定量Qの設定、及
び、輸液流量Vの設定は、割り込み処理が禁止されてい
る。 【0022】スイッチ10が操作され制御部74からの
出力により輸液開始が指示されると(S3)、輸液開始
を示すブザー・ナースコール出力部73が鳴動し、ステ
ップS2で設定された輸液流量Vに応じたパルス周波数
を有するパルスがモータ駆動回路に与えられ(S4)、
モータ駆動軸の回転速度が記憶部76及び制御部74で
制御されて、モータ78の回転によりタイミングベルト
61を介し、蠕動型ポンプ部17が駆動されチューブ1
5Aが順次押圧されて、輸液バッグ14から所望の輸液
流量で輸液が開始される(S5)。 【0023】通常は液滴センサー22からの点滴信号
と、目標とする点滴間隔との比較を行い(S6)、設定
した輸液流量Vに相応する点滴間隔になる様モータスピ
ードを制御部74でコントロールする。そして各種セン
サー75は、チューブ15AA内の気泡検出、ドアの開
状態の検出、電圧低下の検出、輸液完了等を行うもので
あり、これらが発生した場合はただちにモータを停止さ
せ、ブザー・ナースコール73等の出力を行う(S7,
S8,S9)。 【0024】モータの駆動回路に関しては、下記のよう
な工夫がなされている。 【0025】モータの回転開始時に、モータの高速
(例えば1000p.p.s.以上)域でのトルクダウ
ンを補うため、高速域では輸液開始後所定時間(例えば
0.2秒程度)を低速域でモータを駆動させ、高速域で
の設定の回転になるようにされている。また、輸液開始
後所定時間は所定の電圧に所定量加算した電圧をモータ
駆動回路に印加している。 【0026】騒音、消費電力低減のため設定流量に応
じた最適の電圧を段階的に変化させてモータ駆動回路に
印加する。 【0027】騒音低減化のため、図9(a)あるいは
図9(b)のような、ブレーキパルスをモータ駆動回路
に印加させている。 【0028】なお、電源部71は蠕動型輸液ポンプの全
体の電源部であり、外部電源から充電できるニッケルカ
ドミウム電池等バッテリーとすることができる。充電式
にすることにより停電等の場合においてもバッテリーか
らの電源供給に自動切換手段を設け安全性が高められ
る。また自動車用DCバッテリーとすることにより救急
車などでも容易に電源として用いられる。 【0029】次に2相励磁の場合の通常の回転方法を図
8、図10をもとに説明する。 【0030】ステップS1では、A相とB’相が励磁さ
れ図10のロータ70のX点(・)はの位置に静止す
る。(ここでB’はBの逆相である) ステップS2ではA,Bが励磁されるとロータはの位
置に移動する。以下同様にステップS3,ステップS4と
進むにつれロータも→と移動し連続的にS1〜S4の
ようにパルスが加えられるとロータもそれに同期して回
転し続ける。 【0031】ステッピングモータは入力パルスに応じて
1ステップずつ回転する。1ステップ応答は図11の様
な減衰振動波形となる。そしてこの回転系の固有振動数
に入力パルスの周波数が一致すると、共振現象が起こ
る。共振が起こるとモータ自身の騒音、振動が大きくな
り振幅が安定領域をこえると逆転やミスステップが発生
する。 【0032】 騒音、振動低減化の為に図9のようなパ
ルスをモーターに入力することにより、図11に示した
ように減衰振動の振幅が小さくなり結果的にモータの共
振、騒音を押さえることができる。 【0033】 【0034】 次にブレーキパルスの例として図9をも
とに動作を説明する。 【0035】ステップS1ではA,A’,B’(ここで
A’はAの逆相である)が同時に3相励磁されこの時ロ
ーターは図10の位置に静止する。この状態からステ
ップS2に移りローターは続いてステップS3→→
→→→→の様にロータは回転する。 【0036】 図8の様な単なる2相励磁であると移動
角度は→→→→の様にモータ固有のステップ
角で回転する訳であるが、図9の様な制御を行う事によ
り、移動量が少なくなる為、その結果先に述べたオーバ
ーシュート、アンダーシュートが少なくなり共振が低減
される訳である。 【0037】以上のパルス列はあくまで一例であり、共
振を低減させる為の手法はこ限りではない。また、この
制御パルスと同期して電圧を制御する事により、更に効
果的にモータ共振を低減させる事ができる。また、この
制御パルスはハードウェア、ソフトウェアどちらで構成
してもよい。 【0038】そして、輸液積算量iが輸液予定Qに達し
輸液が完了したと判断すると、輸液完了警報が発せられ
る。この輸液完了警報も、ランプを点灯したり、ブザー
音を発することにより、作業者等に示される。 【0039】輸液作業途中で液体収納容器(輸液バッ
グ)14に収納された薬液等がなくなった場合には、第
1の表示部2の空液表示部に示され、輸液バッグ14の
交換作業が作業者等に要求される。また、各表示部2〜
3やブザーをナースコールシステムに接続しておけば、
輸液作業に伴う種々の情報や警報がナースセンタで一括
して把握できるため、看護婦が複数の輸液ポンプの稼動
状況についてを予め見回る必要がなくなる。 【0040】なお、実施例では蠕動型輸液ポンプに、ブ
レーキパルスを発生させるモータ励磁手段を適用した例
を示したが、ステッピングモータを使うチューブ押圧手
段として複数のローラを備えたローラポンプ等にも適用
することができる。 【0041】 以上説明したように、本発明の複数のフ
ィンガで順次輸液チューブを押圧することにより輸液チ
ューブ内の薬液を移送させるための蠕動型輸液ポンプの
駆動制御方法によれば、輸液流量を入力部で設定するス
テップと、開始指示入力に基づいて励磁されたパルスが
モータ駆動回路に与えられ、蠕動型ポンプ部が駆動され
るステップと、駆動開始後所定時間は所定の電圧に所定
量加算した電圧を加算するステップと、蠕動型ポンプ部
の駆動により、輸液流量で輸液を行うステップとからな
り、蠕動型ポンプ部の稼動中の騒音低減のために、ロー
ターの移動量が少なくなるようにモータ駆動回路への2
相励磁を行う時に、一部が同時に3相励磁されるように
制御するステップをさらに含むことを特徴とする蠕動型
輸液ポンプの駆動制御方法であるので、輸液が長時間に
亘り行われたり、複数の輸液ポンプを用いて複数の種類
の輸液が行われる場合、モータの駆動音により、患者の
安静状態を妨げることがない。
面図である。 【図2】図2は、本発明に係わる蠕動型輸液ポンプを用
いた輸液システムを示す概略構成図である。 【図3】図3は、図1に示されるポンプ部を示す断面図
である。 【図4】図4は、図1に示されるポンプ部を示す斜視図
である。 【図5】図5は、図1に示される輸液量積算手段の一例
を示す斜視図である。 【図6】図6は、輸液動作の作動手順を示すフローチャ
ートである。 【図7】図7は、本実施例の処理回路示すブロック図で
ある。 【図8】図8は、本実施例の2相ノーマル励磁を示す図
である。 【図9】図9は、本実施例の2相ブレーキパルス励磁を
示す図である。 【図10】図10は、本実施例のモータ回転動作を示す
図である。 【図11】図11は、本実施例のステッピングモータの
1ステップ応答を示す図である。 【図12】図12は、医療用の輸液システムの一例を示
す概略構成図である。 【符号の説明】 1,51a…輸液ポンプ(輸液手段) 7a,7b…設定キー 22,59…液滴検知センサ 14,54…輸液バッグ(供給源) 45…輸液量積算手段 74…CPU(制御部)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数のフィンガで順次輸液チューブを押
圧することにより該輸液チューブ内の薬液を移送させる
ための蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法であって、 輸液流量を入力部で設定するステップと、 開始指示入力に基づいて励磁されたパルスがモータ駆動
回路に与えられ、蠕動型ポンプ部が駆動されるステップ
と、 駆動開始後所定時間は所定の電圧に所定量加算した電圧
を加算するステップと、 該蠕動型ポンプ部の駆動により、該輸液流量で輸液を行
うステップとからなり、 該蠕動型ポンプ部の稼動中の騒音低減のために、ロータ
ーの移動量が少なくなるように該モータ駆動回路への2
相励磁を行う時に、一部が同時に3相励磁されるように
制御するステップをさらに含むことを特徴とする蠕動型
輸液ポンプの駆動制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21456593A JP3378054B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21456593A JP3378054B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0759852A JPH0759852A (ja) | 1995-03-07 |
JP3378054B2 true JP3378054B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=16657830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21456593A Expired - Lifetime JP3378054B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 蠕動型輸液ポンプの駆動制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3378054B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11167081B2 (en) | 2016-06-16 | 2021-11-09 | Smiths Medical Asd, Inc. | Assemblies and methods for infusion pump system administration sets |
US11801342B2 (en) | 2017-07-19 | 2023-10-31 | Smiths Medical Asd, Inc. | Housing arrangements for infusion pumps |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP21456593A patent/JP3378054B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11167081B2 (en) | 2016-06-16 | 2021-11-09 | Smiths Medical Asd, Inc. | Assemblies and methods for infusion pump system administration sets |
US11801342B2 (en) | 2017-07-19 | 2023-10-31 | Smiths Medical Asd, Inc. | Housing arrangements for infusion pumps |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0759852A (ja) | 1995-03-07 |
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