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JP3314686B2 - 車両最短停止距離予測方法および車両最短停止距離予測装置 - Google Patents

車両最短停止距離予測方法および車両最短停止距離予測装置

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JP3314686B2
JP3314686B2 JP25394597A JP25394597A JP3314686B2 JP 3314686 B2 JP3314686 B2 JP 3314686B2 JP 25394597 A JP25394597 A JP 25394597A JP 25394597 A JP25394597 A JP 25394597A JP 3314686 B2 JP3314686 B2 JP 3314686B2
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vehicle
tire
distance
speed
radius
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幸治 冨田
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/172Determining control parameters used in the regulation, e.g. by calculations involving measured or detected parameters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキによる車
両の最短停止距離を予測する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭52−38977号公報には、ブ
レーキによる車両の最短停止距離Xを、制動初速度を
V、路面の摩擦係数をμ、重力加速度をgとして、 X=V2 /(2μg) なる式を用いて演算して表示する技術が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび発明の効果】しかし、本発明者は、少なくとも車両
重量とタイヤ半径と制動初速度とを考慮すれば最短停止
距離をより精度よく予測できるという事実に気がつい
た。本発明は、以上の知見を背景としてなされたもので
あり、その課題は、最短停止距離を精度よく予測可能な
方法および装置を提供することにある。
【0004】この課題は下記態様の方法および装置によ
って解決される。なお、以下の説明において、本発明の
各態様を、それぞれに項番号を付して請求項と同じ形式
で記載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用する
ことの可能性を明示するためである。
【0005】(1) ブレーキによる車両の最短停止距離を
予測する方法であって、最短停止距離を予測しようとす
る車両とは別種の車両と、同種の車両であって仕様の異
なる車両との少なくとも一方をフルブレーキングにより
停止させたときの、その少なくとも一方の車両に関す
る、車両重量の実測値と車両に装着されたタイヤの幅と
半径とのうち少なくとも半径の実測値と車両の制動初速
度の実測値と車両の最短停止距離の実測値とに基づき、
車両重量と少なくともタイヤ半径と制動初速度とから最
短停止距離を予測する式を統計的に取得し、その取得し
た予測式に、当該車両に関する車両重量と少なくともタ
イヤ半径と制動初速度とを代入することにより当該車両
の最短停止距離を予測することを特徴とする車両最短停
止距離予測方法。本方法によれば、少なくとも車両重量
とタイヤ半径と制動初速度とが考慮されるため、最短停
止距離を精度よく予測可能となる。また、本方法によれ
ば、別種の車両に関する実測値が存在すれば、同種の車
両に関する実測なしでも、予測式を取得可能であるた
め、ある車両について予測式を取得することが必要にな
る毎にいちいち、その車両について実測を行うことが不
要となる。さらに、同種の車両を実測する場合でも、そ
れについて展開される仕様すべてについていちいち実測
を行うことが不要となる。既存の、しかも一部の実測値
が有効に利用されることにより、あらゆる種類の車両に
関する予測式が取得されるのである。本方法において
「停止距離」は、実制動時間中に車両が走行する制動距
離と定義したり、空走時間中に車両が走行する空走距離
と制動距離との和と定義することができる。また、本方
法において「タイヤ半径」は、無負荷時半径と定義した
り、動荷重半径と定義したり、動的負荷半径と定義する
ことができる。それら無負荷時半径,動荷重半径および
動的負荷半径の関係については後述する。また、本方法
において「フルブレーキング」は、ブレーキの性能が最
大限に発揮されるブレーキングであり、例えば、アンチ
ロックブレーキシステムを有する車両においては、その
アンチロックブレーキシステムが作動する程度に強いブ
レーキングであり、また、アンチロックブレーキシステ
ムを有しない車両においては、タイヤがロックしない範
囲でタイヤと路面との間の摩擦係数ができる限り高くな
る程度に強いブレーキキングである。また、本方法にお
いては、同種の車両のうち仕様が同じ車両に関する各種
実測値の使用を不可欠としないで当該車両に関する最短
停止距離の予測式が取得されるが、これは、仕様が同じ
車両について最短停止距離の実測値が存在するのであれ
ばあえて予測式を用いて最短停止距離を予測する必要は
ないと考えられるからである。ただし、仕様が同じ車両
に関する各種実測値をも使用して当該車両に関する最短
停止距離の予測式を取得することは可能である。本方法
の用途には、車両を一定の条件下で制動させた場合の最
短停止距離を車両を実際に使用しないで取得する用途
や、車両走行中に任意の条件下で随時最短停止距離を予
想して運転者に表示する用途や、車両走行中に任意の条
件下で随時最短停止距離を予想して車両前方に位置する
先行車両または対象物との距離が最短停止距離以下にな
らないように車両の走行状態を制御する用途がある。 (2) 前記予測式が、前記車両重量と少なくともタイヤ半
径と制動初速度とから前記最短停止距離を予測する線型
の重回帰式を含む(1) 項に記載の車両最短停止距離予測
方法。本方法によれば、最短停止距離が線型の重回帰式
により予測されるため、重回帰式が非線型である場合に
比較して、重回帰式の信頼性が向上し、その結果、最短
停止距離の予測精度を容易に向上させ得る。 (3) 前記予測式が、説明変数X1,X2,X3,X4か
ら目的変数X5を予測する線型の重回帰式であって、各
説明変数X1,X2,X3,X4および目的変数X5
が、前記車両重量をD1、前記タイヤ幅をD2、前記タ
イヤ半径をD3、前記制動初速度をD4、前記最短停止
距離をD5とすれば、 X1=D1×D1÷1000 X2=1000/D2 X3=D3×D3×1000 X4=D4×D4 X5=D5×D5 で表されるものを含む(1) 項に記載の車両最短停止距離
予測方法。本方法によれば、4つの説明変数X1,X
2,X3,X4から1つの目的変数X5が線型の重回帰
式により予測されるため、重回帰式の信頼性が向上し、
その結果、予測精度を容易に向上させ得る。また、車両
重量,タイヤ半径および制動初速度のみならずタイヤ幅
をも考慮されて最短停止距離が予測されるため、このこ
とによっても予測精度を容易に向上させ得る。 (4) 前記予測式が、説明変数X1,X2,X3,X4か
ら目的変数X5を予測する線型の重回帰式であって、各
説明変数X1,X2,X3,X4および目的変数X5
が、前記車両重量をD1、前記タイヤ幅をD2、前記タ
イヤ半径をD3、前記制動初速度をD4、前記最短停止
距離をD5とすれば、説明変数X1は、D1×D1の成
分を含み、説明変数X2は、1/D2の成分を含み、説
明変数X3は、D3×D3の成分を含み、説明変数X4
は、D4×D4の成分を含み、目的変数X5は、D5×
D5の成分を含む(1) 項に記載の車両最短停止距離予測
方法。 (5) 前記予測式が、制動初速度に応じて複数設けられる
(1) ないし(4) 項のいずれかに記載の車両最短停止距離
予測方法。本方法によれば、予測式が、制動初速度に応
じて複数設けられるため、制動初速度の変化可能範囲全
体を一つの予測式でカバーする場合に比較して、予測精
度を容易に向上させ得る。 (6) 前記予測式が、前記車両重量,少なくともタイヤ半
径および制動初速度と、タイヤ表面のトレッドパターン
の特性値とから前記最短停止距離を予測する式を含む
(1) ないし(5) 項のいずれかに記載の車両最短停止距離
予測方法。 (7) フルブレーキングにより車両の速度を第1速度から
0でない第2速度に減速させる際に車両が進む減速区間
距離を予測する方法であって、減速区間距離を予測しよ
うとする車両とは別種の車両と、同種の車両であって仕
様の異なる車両との少なくとも一方をフルブレーキング
により第1および第2速度から停止させたときの、その
少なくとも一方の車両に関する、車両重量の実測値と車
両に装着されたタイヤの幅と半径とのうち少なくとも半
径の実測値と車両の第1および第2制動初速度の実測値
と車両の第1および第2最短停止距離の実測値とに基づ
き、車両重量と少なくともタイヤ半径と第1および第2
制動初速度とから第1および第2最短停止距離をそれぞ
れ予測する第1および第2予測式を統計的に取得し、そ
の取得した第1および第2予測式に、当該車両に関する
車両重量と少なくともタイヤ半径と第1および第2制動
初速度とを代入することにより第1および第2最短停止
距離をそれぞれ予測し、第1最短停止距離の予測値から
第2最短停止距離の予測値を引き算することにより、前
記減速区間距離を予測することを特徴とする減速区間距
離予測方法。本方法によれば、車両をフルブレーキング
により第1速度から0でない第2速度に減速させる際に
車両が走行する距離を精度よく予測可能となる。 (8) ブレーキによる車両の最短停止距離を予測する装置
であって、車両重量と車両に装着されたタイヤの幅と半
径とのうち少なくとも半径と車両の制動初速度とを取得
する取得装置と、車両重量と少なくともタイヤ半径と制
動初速度とから車両の最短停止距離を予測する式を記憶
しているメモリと、記憶されている予測式に、取得され
た車両重量と少なくともタイヤ半径と制動初速度とを代
入することにより最短停止距離を予測する予測手段とを
含むことを特徴とする車両最短停止距離予測装置。本装
置によれば、前記(1) 項に記載の方法におけると同様な
理由から、最短停止距離を精度よく予測可能となる。な
お、(1) 項に関連する補足説明は本項においても有効で
ある。 (9) 車両に搭載されてブレーキによる車両の最短停止距
離を予測して表示する装置であって、(8) 項に記載の車
両最短停止距離予測装置と、予測された最短制動距離を
表示する表示器とを含むことを特徴とする車両最短停止
距離予測・表示装置。 (10)車両に搭載されてブレーキによる車両の最短停止距
離を予測して車両の走行状態を制御する装置であって、
(8) 項に記載の車両最短停止距離予測装置と、車両の走
行状態を変化させるアクチュエータと、予測された最短
停止距離に基づき、車両とその前方に存在する対象物と
の距離が最短停止距離より短くならないように前記アク
チュエータを制御する制御手段とを含む車両走行状態制
御装置。本装置によれば、精度よく予測された最短停止
距離に基づいて車両の走行状態が制御されるため、車両
の安全性が向上する。 (11)前記予測式が、前記車両重量と少なくともタイヤ半
径と制動初速度とから前記最短停止距離を予測する線型
の重回帰式を含む(8) ないし(10)項のいずれかに記載の
装置。 (12)前記予測式が、説明変数X1,X2,X3,X4か
ら目的変数X5を予測する線型の重回帰式であって、各
説明変数X1,X2,X3,X4および目的変数X5
が、前記車両重量をD1、前記タイヤ幅をD2、前記タ
イヤ半径をD3、前記制動初速度をD4、前記最短停止
距離をD5とすれば、 X1=D1×D1÷1000 X2=1000/D2 X3=D3×D3×1000 X4=D4×D4 X5=D5×D5 で表されるものを含む(8) ないし(11)項のいずれかに記
載の装置。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的な実
施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】本発明の第1実施形態は、車両最短停止距
離予測方法を実施する車両最短停止距離予測装置(以
下、単に「予測装置」という)である。その予測装置は
車両に搭載されて使用されるものであり、図1にはその
概略的な構成がブロック図で示されている。予測装置
は、各種センサを備えている。各種センサには、車両重
量を検出する車両重量センサ10と、車両に装着された
タイヤの幅を検出するタイヤ幅センサ12と、そのタイ
ヤの動的負荷半径を検出するタイヤ動的負荷半径センサ
14と、車両の走行速度を検出する車速センサ16とが
ある。
【0008】車両重量センサ10は、車両のばね上部材
と車軸との間に設けられた力センサとすることができ
る。タイヤ幅センサ12は、車両のばね上部材に取り付
けられ、タイヤを真横から(タイヤ半径方向から)から
撮影するカメラを主体とするものとすることができる。
タイヤ動的負荷半径センサ14は、車両のばね上部材に
取り付けられ、タイヤを正面から(タイヤ軸線方向か
ら)撮影するカメラを主体とするものとすることができ
る。車速センサ16は、エンジンの出力を車輪に伝達す
るトランスミッションのアウトプットシャフトの回転速
度を検出してそれを車速として出力する形式としたり、
複数の車輪についてそれぞれ車輪速を検出し、検出した
複数個の車輪速のうち最も速いものが真の車速に最も近
いという事実を利用することにより、複数個の車輪速に
基づいて車速を推定する形式とすることができる。
【0009】タイヤ動的負荷半径R1は、日本自動車タ
イヤ協会JATMAによれば、タイヤを適用リムを用い
て車両に装着し、その車両を60〔km/h〕の速度で
平坦かつ真っ直ぐな道路を走行させた時のタイヤの1回
転当たりの走行距離を2πで割った値と定義されてい
る。タイヤ半径には、このタイヤ動的負荷半径R1の他
に、無負荷時半径R2と動荷重半径R3とがある。無負
荷時半径R2は、タイヤに路面から荷重が負荷されない
時のタイヤの半径と定義される。また、動荷重半径R3
は、図2に示すように、タイヤ20に路面から荷重が負
荷されたためにタイヤ20がその接地部分においてつぶ
れた時の接地面からタイヤ中心22までの距離と定義さ
れる。そして、それら三者間の間には、無負荷時半径R
2>動的負荷半径R1>動荷重半径R3なる式で表され
る関係が成立する。
【0010】予測装置はさらに、図1に示すように、そ
の入力側に上記各種センサが接続された信号処理ユニッ
ト30を備えている。信号処理ユニット30は、CPU
32,ROM34およびRAM36を含むコンピュータ
38を主体として構成されている。ROM34に図3に
フローチャートで表されている最短停止距離予測ルーチ
ンが記憶されており、そのルーチンがCPU32により
RAM36を使用しつつ実行されることにより、最短停
止距離が予測される。信号処理ユニット30の出力側に
は表示器40が接続されている。表示器40は車室内に
おいて運転者から容易に見える場所に取り付けられてお
り、予測された最短停止距離が表示される。
【0011】図3の車両最短停止距離予測ルーチンは、
車両のイグニションスイッチがONにされた後、OFF
に操作されるまでの間、繰り返し実行される。各回の実
行時にはまず、ステップS1(以下、単に「S1」で表
す。他のステップについても同じ)において、車両重量
センサ10により車両重量D1が検出される。次に、S
2において、タイヤ幅センサ12によりタイヤ幅D2が
検出される。その後、S3において、タイヤ動的負荷半
径センサ14によりタイヤ動的負荷半径D3が検出され
る。続いて、S4において、車速センサ16により車速
D4が検出される。その後、S5において、検出値D1
〜D4に基づいて最短停止距離D5が演算され、その後
が表示器40に表示される。最短停止距離D5は、実制
動時間に車両が走行した距離、すなわち、狭義の制動距
離を意味する用語として定義されている。以上で本ルー
チンの一回の実行が終了する。
【0012】ここで、検出値D1〜D4に基づいて最短
停止距離D5が演算される原理を詳細に説明する。
【0013】1.変数の定義 説明変数D1:車両重量〔kg〕 説明変数D2:タイヤ幅〔mm〕 説明変数D3:タイヤ動的負荷半径〔m〕 説明変数D4:制動初速度〔km/h〕 目的変数D5:最短停止距離〔m〕
【0014】2.変数変換 (1) 狙い 説明変数(D1〜D4)から目的変数(D5)を予測す
る重回帰式の信頼度(当てはめの良さ)を高めるために
は、重回帰式が説明変数と目的変数との関係を直線的に
記述するもの(線型)となることが望ましい。また、重
回帰式の信頼度は、自由度調節済寄与率R*2で判断する
ことができ、変数変換はその自由度調節済寄与率R*2
90%以上となることを狙いとして行われる。 (2) 変換式 X1=D1×D1÷1000 X2=1000/D2 X3=D3×D3×1000 X4=D4×D4 X5=D5×D5
【0015】3.最短停止距離D5の予測式(重回帰
式)の取得 最短停止距離D5の予測式は、アンチロックブレーキシ
ステム(以下、「ABS」と略称する)を有する車両で
100〔km/h〕からフルブレーキングを開始した場
合と、ABSを有しない車両で50〔km/h〕からフ
ルブレーキングを開始した場合とについてそれぞれ取得
する。
【0016】(1) 予測式の取得に先立つ実測 ABSを有する複数種類の車両であって当該車両とは別
種の車両と同種の車両との双方を含むものに関して、そ
の車両をフルブレーキングにより停止させたときの、車
両重量D1と制動初速度D4と最短停止距離D5とをそ
れぞれ実測するとともに、タイヤ幅D2とタイヤ動的負
荷半径D3とのそれぞれの規格値(JATMAによる)
とを取得する。また、同様のことを、ABSを有しない
複数種類の車両であって当該車両とは別種の車両と同種
の車両との双方を含むものに関して行う。
【0017】(2) 実測による生データ 実測により取得した生データが、ABSを有する車両に
ついては図4、有しない車両については図7にそれぞれ
示されている。
【0018】(3) 生データに基づく解析データ 生データを前記変数変換に従って変換した解析データ
が、ABSを有する車両については図5、有しない車両
については図8にそれぞれ示されている。
【0019】(4) 取得した予測式 yの予測式 X5の予測値をyとすると、yの予測式は、ABSを有
する車両については、 y=92.7767×X3−0.2907×X1+1.
1826×X4+977.6808×X2−2205
7.04 として取得され、一方、ABSを有しない車両について
は、 y=1.4142×X3+0.0021×X1+0.0
977×X4+9.6825×X2−331.7838 として取得された。 Yの予測式 予測値Yは目的変数X5と等しく、また、最短停止距離
D5は目的変数X5の平方根SQRTであるため、最短
停止距離の予測値をYとすると、Yの予測式は、ABS
を有する車両については、 Y=SQRT(92.7767×X3−0.2907×
X1+1.1826×X4+977.6808×X2−
22057.04) として取得され、一方、ABSを有しない車両について
は、 Y=SQRT(1.4142×X3+0.0021×X
1+0.0977×X4+9.6825×X2−33
1.7838) として取得された。なお、いずれのYも、上記各平方根
のうち正のものとされる。
【0020】(5) 取得した予測式の信頼限界 ABSを有する車両についての予測式 図6には、予測値Yと、実測値D5の予測値Yからの残
差とが示されている。残差は、−2.237〜1.46
8〔m〕の範囲を有しており、その幅は3.71〔m〕
である。最も大きい残差である−2.237を有するデ
ータ番号C10のデータを用いて計算すると、実測値の
99%信頼区間は、43.239−5.82〜43.2
39+5.12〔m〕となり、幅は10.94〔m〕と
なる。 ABSを有しない車両についての予測式 図9には、予測値Yと、実測値D5の予測値Yからの残
差とが示されている。残差は、−0.329〜0.63
5〔m〕の範囲を有しており、その幅は0.964
〔m〕である。最も大きい残差である0.635を有す
るデータ番号C10のデータを用いて計算すると、実測
値の99%信頼区間は、15.063−1.05〜1
5.063+0.98〔m〕となり、幅は2.03
〔m〕となる。
【0021】(6) 予測式と制動初速度との関係 予測式は、制動初速度が異なれば異なる。そのため、予
測式は、制動初速度毎に取得した。
【0022】(7) 予測式とブレーキの形式との関係 ブレーキは一般に摩擦ブレーキであるが、その摩擦ブレ
ーキにはドラム式とディスク式とがある。予測式は、そ
の摩擦ブレーキの形式を問わず、精度よく最短停止距離
を予測可能である。
【0023】4.変数の物理的意味 (1) 変数変換の物理的意味 車両の質量をm、車両の速度をV、車両に働く力をF、
力Fが車両に働く間に車両が移動する距離をSとした上
で、制動時に車両の運動エネルギがタイヤ20の全摩擦
仕事量に変換されると仮定すれば、次式(1) 、すなわ
ち、 (1/2)mV2 =FS が成立する。この式(1) から次式(2) 、すなわち、 (1/2)mV2 /F=S が誘導される。この式の両辺を2乗すれば、次式(3) 、
すなわち、 (1/4)m2 4 /F2 =S2 が誘導される。したがって、m2 4 /F2 とS2 とが
比例関係にあることが分かる。よって、単純に考えれ
ば、 X1=D1×D1 X4=D4×D4×D4×D4 X5=D5×D5 となる。しかし、X4については、D4×D4×D4×
D4としても、D4×D4としても、自由度調整済寄与
率R*2についてD4×D4の方がよい値を示したため、
D4×D4が採用されている。また、上記式(3) におい
て「1/F2 」は、時々刻々変化する値であるため、特
定することが難しく、その特性が説明変数X2およびX
3によって代用されていると考えられる。
【0024】(2) ブレーキの性能とタイヤ動的負荷半径
との関係 ブレーキの性能を示す指標の一つとして、ドラムブレー
キの場合には、(タイヤ中心からブレーキシュー接触面
までの距離)×2=ブレーキ胴径を使用することがで
き、また、ディスクブレーキシステムの場合には、(タ
イヤ中心からブレーキパッドを押圧するピストンの中心
までの距離)×2=ディスク有効径を使用することがで
きる。また、タイヤ動的負荷半径が大きいほど車両総重
量が大きいとともにブレーキに要求される性能が大きく
なる。よって、ブレーキの性能を示す別の指標として、
このタイヤ動的負荷半径を使用することもできる。そこ
で、本発明者は、ブレーキの性能を示す指標Kを定義す
る式として、K=(ブレーキ胴径またはディスク有効
径)÷タイヤ動的負荷半径÷1000を提案した。この
式によれば、ABSを有する車両の生データ(図4)の
下では、指標Kが0.645〜0.799の範囲を有
し、一方、ABSを有しない車両の生データ(図7)の
下では、指標Kが0.724〜0.886の範囲を有す
ることとなった。
【0025】以上のようにして取得された予測式はRO
M34に、車両がABSを有するか否かに応じて、か
つ、制動初速度毎に(例えば、5〜10〔km/h〕変
化する毎に)記憶されている。そして、図3のS5にお
いては、車速センサ16により検出された車速D4が制
動初速度とされ、それに対応する予測式がROM34か
ら読み出され、その予測式に各検出値D1〜D4が代入
されることにより、最短停止距離D5が演算されて予想
されることになる。
【0026】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、車両重量センサ10,タイヤ幅センサ1
2,タイヤ動的負荷半径センサ14および車速センサ1
6が互いに共同して「取得装置」を構成し、また、RO
M34のうち予測式を記憶している部分が「メモリ」を
構成し、また、信号処理ユニット30が「予測手段」を
構成しているのである。
【0027】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
ただし、先の第1実施形態と共通する要素が多いため、
異なる要素についてのみ詳細に説明する。
【0028】図10には、本実施形態である車両最短停
止距離予測装置の概略的構成がブロック図で示されてい
る。本実施形態においては、タイヤ幅センサが設けられ
ておらず、その代わりに、タイヤ幅が固定値としてRO
M34に記憶されている。タイヤ幅は変化しないと仮定
することにより、タイヤ幅センサが省略されているので
ある。
【0029】次に、本発明の第3実施形態を説明する。
ただし、最先の第1実施形態と共通する要素が多いた
め、異なる要素についてのみ詳細に説明する。
【0030】図11には、本実施形態である車両最短停
止距離予測装置の概略的構成がブロック図で示されてい
る。本実施形態においては、タイヤ幅センサとタイヤ動
的負荷半径センサとが設けられておらず、その代わり
に、タイヤ情報入力器60が設けられている。タイヤ情
報入力器60は、運転者の操作に基づき、タイヤ幅とタ
イヤ外径とタイヤ空気圧とをそれぞれ表すデータを信号
処理ユニット62に入力する。信号処理ユニット62
は、車両重量センサ10により検出された車両重量と、
入力されたタイヤ幅とタイヤ外径とタイヤ空気圧とか
ら、予め定められた規則に従い、タイヤ動的負荷半径を
推定する。
【0031】次に、本発明の第4実施形態を説明する。
ただし、最先の第1実施形態と共通する要素が多いた
め、異なる要素についてのみ詳細に説明する。
【0032】図12には、本実施形態である対物追突防
止装置の概略的構成がブロック図で示されている。本実
施形態においては、信号処理ユニット70の入力側にさ
らに、車両の前方に位置する対象物との距離を検出する
対物距離センサ72が設けられている。信号処理ユニッ
ト70の出力側にさらに、エンジン74の出力を変化さ
せるエンジンアクチュエータ76と、エンジン74の出
力を車輪に伝達するオートマチックトランスミッション
(以下、「A/T」と略称する)78の伝達速度比を変
化させるA/Tアクチュエータ80と、ブレーキ82の
出力を変化させるブレーキアクチュエータ84とが接続
されている。
【0033】エンジン74は内燃機関としたり、モータ
とすることができる。また、エンジンアクチュエータ7
6は、内燃機関の吸気管内に設けられたスロットルバル
ブの開度を変化させるモータとしたり、エンジン74と
してのモータへの供給電力を制御する電力制御回路とす
ることができる。A/Tアクチュエータ80は、A/T
78の伝達速度比を制御するソレノイドとすることがで
きる。ブレーキ82は機械式の摩擦ブレーキとしたり、
電気式の摩擦ブレーキとすることができる。ブレーキア
クチュエータ84は、液圧を制御する電磁液圧制御弁を
主体とする形式としたり、ブレーキ82を作動させるモ
ータへの供給電力を制御する電力制御回路を主体とする
形式とすることができる。
【0034】図13には、ROM34に記憶されている
対物追突防止ルーチンがフローチャートで表されてい
る。まず、S11において、車両センサ10により車両
重量D1が検出され、次に、S12において、タイヤ幅
センサ12によりタイヤ幅D2が検出される。その後、
S13において、タイヤ動的負荷半径センサ14により
タイヤ動的負荷半径D3が検出され、続いて、S14に
おいて、車速センサ16により車速D4が検出される。
その後、S15において、検出値D1〜D4を前記予測
式に代入することにより、最短停止距離D5が演算され
る。
【0035】続いて、S16において、対物距離センサ
72により対物距離Lが検出され、その後、S17にお
いて、検出された対物距離Lの変化速度dL/dtが演
算される。続いて、S18において、車速D4が変化速
度dL/dt以上であるか否かが判定される。変化速度
dL/dt以上であれば、対物距離センサ72により対
物距離Lが検出された対象物が先行車両であるとして、
判定がYESとなり、S19において、対物距離Lが適
正となるように、エンジンアクチュエータ76,A/T
アクチュエータ80およびブレーキアクチュエータ84
を介してエンジン74,A/T78およびブレーキ82
がそれぞれ制御される。車間距離制御が行われるのであ
る。
【0036】これに対して、車速D4が変化速度dL/
dt以上ではない場合には、対物距離センサ72により
対物距離Lが検出された対象物が静止物であるとして、
S18の判定がNOとなり、S20において、対物距離
Lが予測された最短停止距離D5以下であるか否かが判
定される。最短停止距離D5以下であれば、判定がYE
Sとなり、エンジンアクチュエータ76,A/Tアクチ
ュエータ80およびブレーキアクチュエータ84により
(特にブレーキアクチュエータ84により)、フルブレ
ーキングが自動的に行われ、車両の前方対象物への追突
が自動的に回避される。これに対して、対物距離Lが予
測された最短停止距離D5以下でなければ、S20の判
定がNOとなり、S21がスキップされる。
【0037】次に、本発明の第5実施形態を説明する。
ただし、最先の第1実施形態と共通する要素が多いた
め、異なる要素についてのみ詳細に説明する。
【0038】図14には、本実施形態であるコーナ手前
減速装置の概略的構成がブロック図で示されている。本
実施形態においては、信号処理ユニット86の入力側に
さらに、車両の現在の走行位置を道路地図上において測
定するナビゲーションシステム88が設けられている。
信号処理ユニット86の出力側にさらに、エンジン74
の出力を変化させるエンジンアクチュエータ76と、エ
ンジン74の出力を車輪に伝達するオートマチックトラ
ンスミッション(以下、「A/T」と略称する)78の
伝達速度比を変化させるA/Tアクチュエータ80と、
ブレーキ82の出力を変化させるブレーキアクチュエー
タ84とが接続されている。
【0039】車両が直線路からコーナに移行する際、そ
のコーナを安全に通過するために、そのコーナの手前で
減速することが必要な場合がある。そのため、運転者に
とっては、コーナの開始位置からどの程度手前でブレー
キ操作を行うことが必要であるかの情報が有効である。
また、万が一、その必要なブレーキ操作を運転者が怠っ
た場合には、車両側で自動的にブレーキが行われること
が望ましい。一方、第1実施形態によれば、ある制動初
速度でフルブレーキングした際に車両が停止するまでに
走行する距離が分かる。したがって、例えば、直線路で
の車速が100〔km/h〕であり、コーナの安全速度
が50〔km/h〕である場合には、制動初速度が10
0〔km/h〕であるときの最短停止距離D5から、制
動初速度が50〔km/h〕であるときの最短停止距離
D5’を引き算すれば、その後は、フルブレーキングに
よって車両の速度を100〔km/h〕から50〔km
/h〕に減速させる際に車両が走行する距離を表すこと
になる。このようにフルブレーキングによって車両の速
度を第1速度から0でない第2速度まで減速する際に車
両が走行する距離が分かる。さらに、道路地図を記憶し
たナビゲーションシステム88によれば、車両の現在の
走行位置とコーナの開始位置との道路地図上における距
離が分かる。したがって、コーナ開始位置の到達時に車
速が安全速度に減速するために、直線路上においてブレ
ーキ操作を開始しなければならない位置が分かる。
【0040】以上の知見に基づき、本実施形態において
は、車速をコーナ開始位置において安全速度に減速させ
るためのブレーキ操作がコーナ手前で適正に行われなか
ったため、コーナの開始位置までの距離が最短停止距離
以下となってしまったときには、フルブレーキングが自
動的に行われ、適正なブレーキ操作の有無にかかわら
ず、コーナ手前において車速が安全速度に減速される。
【0041】図15には、ROM34に記憶されている
コーナ手前減速ルーチンがフローチャートで表されてい
る。まず、S31において、ナビゲーションシステム8
8により、車両の現在の走行位置があるコーナの手前で
あるか否かが判定される。コーナ手前でなければ判定が
NOとなり、本ルーチンの一回の実行が直ちに終了する
が、コーナ手前であれば判定がYESとなり、S32に
移行する。
【0042】S32においては、ナビゲーションシステ
ム88に記憶されている道路速度情報により、車両がそ
のコーナを通過する際に安全上遵守することが望ましい
安全速度が読み出され、それがD4’とされる。その
後、S33において、現在の検出値D1〜D3と、安全
速度D4’とが、その安全速度D4’に対応する予測式
に代入されることにより、制動初速度がD4’である場
合の最短停止距離D5’が演算される。
【0043】その後、S34において、現在の車速D4
が検出され、続いて、S35において、その車速D4
と、現在の検出値D1〜D3とが、車速D4に対応する
予測式に代入されることにより、制動初速度がD4であ
る場合の最短停止距離D5が演算される。
【0044】その後、S36において、コーナ開始位置
において車速が安全距離に減速するためにフルブレーキ
ング状態で車両が走行する減速区間の距離LD が、最短
停止距離D5からD5’を引き算することによって演算
される。続いて、S37において、ナビゲーションシス
テム88により、車両の現在の走行位置からコーナ開始
位置までの距離LM が測定され、その後、S38におい
て、距離LM が距離L D 以下であるか否かが判定され
る。距離LD 以下であれば、判定がYESとなり、S3
9において、エンジンアクチュエータ76,A/Tアク
チュエータ80およびブレーキアクチュエータ84によ
り(特にブレーキアクチュエータ84により)、フルブ
レーキングが自動的に行われ、車両のコーナ進入速度が
適正化される。これに対して、距離LM が距離LD 以下
でなければ、S38の判定がNOとなり、S39がスキ
ップされる。
【0045】次に、本発明の第6実施形態を説明する。
ただし、最先の第1実施形態と共通する要素が多いた
め、異なる要素についてのみ詳細に説明する。
【0046】図16には、本実施形態である先行車両追
突防止装置の概略的構成がブロック図で示されている。
本実施形態においては、信号処理ユニット90の入力側
にさらに、車両と先行車両との車間距離を検出する車間
距離センサ92が設けられている。信号処理ユニット9
0の出力側にさらに、エンジン74の出力を変化させる
エンジンアクチュエータ76と、エンジン74の出力を
車輪に伝達するオートマチックトランスミッション(以
下、「A/T」と略称する)78の伝達速度比を変化さ
せるA/Tアクチュエータ80と、ブレーキ82の出力
を変化させるブレーキアクチュエータ84とが接続され
ている。
【0047】図17には、ROM34に記憶されている
先行車両追突防止ルーチンがフローチャートで表されて
いる。まず、S51において、車両重量D1,タイヤ幅
D2,タイヤ動的負荷半径D3および車速D4が検出さ
れる。次に、S52において、それら検出値D1〜D4
が、車速D4に対応する予測式に代入されることによ
り、制動初速度がD4である場合の最短停止距離D5が
演算される。その後、S53において、車間距離センサ
92により車間距離Lが検出され、続いて、S54にお
いて、その検出された車間距離Lが時間微分されること
により、相対速度VRが演算される。相対速度VRは、
先行車両の速度をVFとすれば、 VR=VF−D4 で表される。その後、S55において、先行車両の速度
VFが、 VF=VR+D4 なる式により、推定される。続いて、S56において、
現在の検出値D1〜D3と、速度VFとを、その速度V
Fに対応する予測式に代入することにより、制動初速度
がVFである場合の最短停止距離D5’が演算される。
その後、S57において、フルブレーキングにより車両
が車速D4から速度VFまで減速する際に車両が走行す
る減速区間の距離LD が、最短停止距離D5からD5’
を引き算することにより、演算される。続いて、S58
において、距離Lが距離LD 以下であるか否かが判定さ
れる。距離LD 以下であれば判定がYESとなり、エン
ジンアクチュエータ76,A/Tアクチュエータ80お
よびブレーキアクチュエータ84により(特にブレーキ
アクチュエータ84により)、フルブレーキングが自動
的に行われ、車両の先行車両への衝突が回避される。こ
れに対して、距離Lが距離LD 以下でなければ、S58
の判定がNOとなり、S59がスキップされる。
【0048】次に、本発明の第7実施形態を説明する。
ただし、最先の第1実施形態と共通する要素が多いた
め、異なる要素についてのみ詳細に説明する。
【0049】第1実施形態である車両最短停止距離予測
装置は、車両に搭載されていたが、本実施形態である車
両最短停止距離予測装置は、道路上のある位置に設けら
れている。図18には、その予測装置の側面図、図19
には、正面図が示されている。予測装置は、重量計10
0と速度計102とカメラ103とを備えている。
【0050】重量計100は、車両104が通過する位
置に設けられており、全タイヤ20が同時に接触して車
両104の総重量を受ける重量測定板108を備えてい
る。速度計102は、重量計100を通過する車両10
4の位置に近接して設けられており、例えばドップラ式
とされる。カメラ103は、重量計100を通過する車
両104のタイヤ20の位置に近接して設けられ、タイ
ヤ20を正面から(タイヤ軸線方向から)撮影する。
【0051】したがって、この予測装置によれば、車両
104が同じ位置を通過する際に車両104の総重量と
速度とタイヤ20の形状とが一緒に測定されることにな
る。
【0052】図20には、本実施形態である予測装置の
概略的構成がブロック図で示されている。本実施形態に
おいては、重量計100と速度計102とカメラ103
とが信号処理ユニット110の入力側に接続されてい
る。信号処理ユニット110の出力側には、予測された
最短停止距離を表示して運転者に車外から知らせる表示
器112が接続されている。表示器112は、重量計1
00を通過する車両104の位置に近接して、運転者か
ら見やすい位置に設けられている。
【0053】図21には、ROM34に記憶されている
最短距離予測ルーチンがフローチャートで表されてい
る。まず、S71において、車両104が重量計100
に到来したか否かが判定される。到来したか否かは例え
ば、重量計100の出力信号に変化が生じたか否かによ
り判定される。到来しなければ判定がNOとなり、本ル
ーチンの一回の実行が直ちに終了する。到来すれば判定
がYESとなり、S72に移行する。
【0054】S72においては、重量計100により車
両重量D1が測定される。次に、S73において、カメ
ラ103によりタイヤ20が撮影される。続いて、S7
4において、その撮影結果からタイヤ動的負荷半径D3
が推定される。
【0055】以下、この推定を図2を用いて具体的に説
明する。まず、タイヤ20の撮影結果に2値化処理等を
施すことにより、図2に示すようなタイヤ20の外形が
抽出される。次に、その外形の縦寸法S1と横寸法S2
とが測定される。
【0056】ここに、タイヤ20の動荷重半径R3は、 R3=S1−S2/2 なる式を用いて記述される。一方、前述の、 無負荷時半径R2>動的負荷半径R1>動荷重半径R3 なる式で表される関係を考慮して、動的負荷半径R1
が、 (R2+R3)/2 で近似できると仮定する。また、無負荷半径R2は、 S2/2 で近似できると仮定する。そうすれば、動的負荷半径R
1が、 S1/2 で近似できることになる。
【0057】以上の知見に基づき、S74においては、
タイヤ20の外形の縦寸法S1の半値としてタイヤ動的
負荷半径D3が推定される。
【0058】その後、S75において、推定されたタイ
ヤ動的負荷半径D3等に基づき、予め定められた規則に
従って、タイヤ20のタイヤ幅D2が推定される。続い
て、S76において、速度計102により車速D4が測
定され、その後、S77において、取得された車両重量
D1,タイヤ幅D2,タイヤ動的負荷半径D3および車
速D4が、その車速D4に対応する予測式に代入される
ことにより、最短停止距離D5が演算され、表示器11
2を介して運転者に表示される。
【0059】なお、本実施形態においては、タイヤ幅D
2を用いて最短停止距離D5を予測するためにタイヤ幅
D2が推定されるようになっているが、タイヤ幅D2を
用いないで最短停止距離D5を予測することが可能であ
り、このようにすればタイヤ幅D2の推定は不要とな
る。
【0060】また、以上説明した実施形態においてはい
ずれも、最短停止距離D5が、実制動時間中に車両が走
行した距離、すなわち、狭義の制動距離を意味する用語
として定義されているが、空走時間に車両が走行した空
走距離と狭義の制動距離との和、すなわち、狭義の停止
距離を意味する用語として定義することも可能である。
この場合、空走距離は、一般的な空走時間と制動初速度
との積として取得することができる。
【0061】以上、本発明のいくつかの実施形態を図面
に基づいて詳細に説明したが、これら他にも、特許請求
の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種
々の変形,改良を施した形態で本発明を実施可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である車両最短停止距離
予測装置の概略的構成を示すブロック図である。
【図2】タイヤの諸元寸法を説明するための側面図であ
る。
【図3】図1のROMに記憶されている最短停止距離予
測ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】上記第1実施形態において、ABSを有する車
両に関する最短停止距離の予測式を求めるために使用し
た各種生データを表形式で示す図である。
【図5】上記第1実施形態において、ABSを有する車
両に関する最短停止距離の予測式を求めるために使用し
た各種解析データを表形式で示す図である。
【図6】上記第1実施形態において、ABSを有する車
両に関する最短停止距離の予測式の信頼性を説明するた
めの各種データを表形式で示す図である。
【図7】上記第1実施形態において、ABSを有しない
車両に関する最短停止距離の予測式を求めるために使用
した各種生データを表形式で示す図である。
【図8】上記第1実施形態において、ABSを有しない
車両に関する最短停止距離の予測式を求めるために使用
した各種解析データを表形式で示す図である。
【図9】上記第1実施形態において、ABSを有しない
車両に関する最短停止距離の予測式の信頼性を説明する
ための各種データを表形式で示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態である車両最短停止距
離予測装置の概略的構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3実施形態である車両最短停止距
離予測装置の概略的構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4実施形態である対物追突防止装
置の概略的構成を示すブロック図である。
【図13】図12のROMに記憶されている対物追突防
止ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明の第5実施形態であるコーナ手前減速
装置の概略的構成を示すブロック図である。
【図15】図14のROMに記憶されているコーナ手前
減速ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】本発明の第6実施形態である先行車両追突防
止装置の概略的構成を示すブロック図である。
【図17】図16のROMに記憶されている先行車両追
突防止ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】本発明の第7実施形態である車両最短停止距
離予測装置を示す側面図である。
【図19】上記車両最短停止距離予測装置を示す正面図
である。
【図20】上記車両最短停止距離予測装置のソフトウェ
ア構成を示すブロック図である。
【図21】図20のROMに記憶されている最短停止距
離予測ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 車両重量センサ 12 タイヤ幅センサ 14 タイヤ動的負荷半径センサ 16 車速センサ 20 タイヤ 30,50,62,70,86,90,110 信号処
理ユニット 40,112 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−38977(JP,A) 特開 平1−297357(JP,A) 特開 平7−17346(JP,A) 特開 平3−224858(JP,A) 特開 平5−278581(JP,A) 自動車工学、1990年11月号、「ABS の最新実用知識」第30頁−第38頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/00 630 B60T 8/00 G08G 1/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキによる車両の最短停止距離を予測
    する方法であって、 最短停止距離を予測しようとする車両とは別種の車両
    と、同種の車両であって仕様の異なる車両との少なくと
    も一方をフルブレーキングにより停止させたときの、そ
    の少なくとも一方の車両に関する、車両重量の実測値と
    車両に装着されたタイヤの幅と半径とのうち少なくとも
    半径の実測値と車両の制動初速度の実測値と車両の最短
    停止距離の実測値とに基づき、車両重量と少なくともタ
    イヤ半径と制動初速度とから最短停止距離を予測する式
    を統計的に取得し、その取得した予測式に、当該車両に
    関する車両重量と少なくともタイヤ半径と制動初速度と
    を代入することにより当該車両の最短停止距離を予測す
    ることを特徴とする車両最短停止距離予測方法。
  2. 【請求項2】前記少なくともタイヤ半径が、前記タイヤ
    半径と前記タイヤ幅とを含む請求項1に記載の車両最短
    停止距離予測方法。
  3. 【請求項3】前記予測式が、説明変数X1,X2,X
    3,X4から目的変数X5を予測する線型の重回帰式で
    あって、各説明変数X1,X2,X3,X4および目的
    変数X5が、前記車両重量をD1、前記タイヤ幅をD
    2、前記タイヤ半径をD3、前記制動初速度をD4、前
    記最短停止距離をD5とすれば、説明変数X1は、D1
    ×D1の成分を含み、説明変数X2は、1/D2の成分
    を含み、説明変数X3は、D3×D3の成分を含み、説
    明変数X4は、D4×D4の成分を含み、目的変数X5
    は、D5×D5の成分を含む請求項2に記載の車両最短
    停止距離予測方法。
  4. 【請求項4】前記予測式が、制動初速度に応じて複数設
    けられる請求項1ないし3のいずれかに記載の車両最短
    停止距離予測方法。
  5. 【請求項5】フルブレーキングにより車両の速度を第1
    速度から0でない第2速度に減速させる際に車両が進む
    減速区間距離を予測する方法であって、 減速区間距離を予測しようとする車両とは別種の車両
    と、同種の車両であって仕様の異なる車両との少なくと
    も一方をフルブレーキングにより第1および第2速度か
    ら停止させたときの、その少なくとも一方の車両に関す
    る、車両重量の実測値と車両に装着されたタイヤの幅と
    半径とのうち少なくとも半径の実測値と車両の第1およ
    び第2制動初速度の実測値と車両の第1および第2最短
    停止距離の実測値とに基づき、車両重量と少なくともタ
    イヤ半径と第1および第2制動初速度とから第1および
    第2最短停止距離をそれぞれ予測する第1および第2予
    測式を統計的に取得し、その取得した第1および第2予
    測式に、当該車両に関する車両重量と少なくともタイヤ
    半径と第1および第2制動初速度とを代入することによ
    り第1および第2最短停止距離をそれぞれ予測し、第1
    最短停止距離の予測値から第2最短停止距離の予測値を
    引き算することにより、前記減速区間距離を予測するこ
    とを特徴とする減速区間距離予測方法。
  6. 【請求項6】前記少なくともタイヤ半径が、前記タイヤ
    半径と前記タイヤ幅とを含む請求項5に記載の減速区間
    距離予測方法。
  7. 【請求項7】ブレーキによる車両の最短停止距離を予測
    する装置であって、 車両重量と車両に装着されたタイヤの幅と半径とのうち
    少なくとも半径と車両の制動初速度とを取得する取得装
    置と、 車両重量と少なくともタイヤ半径と制動初速度とから車
    両の最短停止距離を予測する式を記憶しているメモリで
    あって、その予測式が、前記車両とは別種の車両と、同
    種の車両であって仕様の異なる車両との少なくとも一方
    をフルブレーキングにより停止させたときの、その少な
    くとも一方の車両に関する、車両重量の実測値と車両に
    装着されたタイヤの幅と半径とのうち少なくとも半径の
    実測値と車両の制動初速度の実測値と車両の最短停止距
    離の実測値とに基づいて統計的に取得されたものと、 そのメモリに記憶されている予測式に、取得された車両
    重量と少なくともタイヤ半径と制動初速度とを代入する
    ことにより最短停止距離を予測する予測手段とを含むこ
    とを特徴とする車両最短停止距離予測装置。
  8. 【請求項8】前記少なくともタイヤ半径が、前記タイヤ
    半径と前記タイヤ幅とを含む請求項7に記載の車両最短
    停止距離予測装置。
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