JP3312849B2 - 物体表面の欠陥検出方法 - Google Patents
物体表面の欠陥検出方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の3次元形状
を拾得する画像処理方法を用いて基板等の微少凹凸欠陥
並びに濃淡情報として現れる欠陥を、高速かつ高精度に
検出する物体表面の欠陥検出方法に関するものである。
を拾得する画像処理方法を用いて基板等の微少凹凸欠陥
並びに濃淡情報として現れる欠陥を、高速かつ高精度に
検出する物体表面の欠陥検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まずTVカメラを用いて取得した画像を
処理することにより物体の3次元形状を計測する手段の
一つとして特開昭63−83873号公報に示されるよ
うな、複数の光源を順次点灯して得た複数の画像を用い
て、物体表面の反射率を基に物体の3次元形状を計測す
る方法(照度差ステレオ法)が提案されている。この方
法においては基準物体を複数の照明装置の各々により照
明した際の画像を基に物体表面の面の方向とTVカメラ
により観測される明るさとの関係を表すリフレクタンス
マップを求め、実際の計測対象物体を同じように各照明
装置により照明してTVカメラにより観測した明るさを
当リフレクタンスマップと照合することにより物体表面
の面素の傾きを求め、これを用いて物体の3次元形状を
再構成する方法である。
処理することにより物体の3次元形状を計測する手段の
一つとして特開昭63−83873号公報に示されるよ
うな、複数の光源を順次点灯して得た複数の画像を用い
て、物体表面の反射率を基に物体の3次元形状を計測す
る方法(照度差ステレオ法)が提案されている。この方
法においては基準物体を複数の照明装置の各々により照
明した際の画像を基に物体表面の面の方向とTVカメラ
により観測される明るさとの関係を表すリフレクタンス
マップを求め、実際の計測対象物体を同じように各照明
装置により照明してTVカメラにより観測した明るさを
当リフレクタンスマップと照合することにより物体表面
の面素の傾きを求め、これを用いて物体の3次元形状を
再構成する方法である。
【0003】また光沢物の物体表面の欠陥検出方法とし
ては特開平3−296408号公報に示されるように、
レーザー光の干渉を利用する方法が提案されている。例
えば銅張り積層板の製造工程においては、絶縁材の両面
に数十ミクロンの厚みの銅の層を形成したものを、エッ
チング加工し、これを複数枚積層して最終製品とする工
法をとるが、積層前の基板の表面には傷や凹み、錆、汚
れ等の欠陥が発生するのでこれを予め検出せねばならな
い。基板表面は銅箔の圧延の際に生じた、数μm程度の
ごく小さな凹凸のため鈍い金属光沢があり、かつ絶縁材
が繊維に樹脂を含浸して作られているため繊維の編み目
が表面に転写されて表れている。当該公知例の欠陥検査
方法においては、このような全面に規則的な凹凸があ
り、かつ半光沢をもつ平面上の微細欠陥を検出するため
に、面に対して非常に浅い角度でレーザーを照射し、基
板表面で光源が反射する際に表面の微細構造により生じ
る干渉縞を観測して欠陥を検出方法が提案されている。
図33は当該欠陥検査方法を説明する図であり、この図
33で示すようにレーザー光源10より発生されたビー
ムはレンズレンズ11によってスリット状に広げられ投
光レンズ12によって、基板上の幅wの領域に浅い角度
θで反射される。その反射光17はレーザー光源10と
正対して配置されたスクリーン14に干渉パターンとし
て写される。基板13表面に傷がある場合には干渉によ
り筋状の縞が観測されるので、これをTVカメラ15で
撮像し、画像処理装置16を使って欠陥と判定すること
ができる。
ては特開平3−296408号公報に示されるように、
レーザー光の干渉を利用する方法が提案されている。例
えば銅張り積層板の製造工程においては、絶縁材の両面
に数十ミクロンの厚みの銅の層を形成したものを、エッ
チング加工し、これを複数枚積層して最終製品とする工
法をとるが、積層前の基板の表面には傷や凹み、錆、汚
れ等の欠陥が発生するのでこれを予め検出せねばならな
い。基板表面は銅箔の圧延の際に生じた、数μm程度の
ごく小さな凹凸のため鈍い金属光沢があり、かつ絶縁材
が繊維に樹脂を含浸して作られているため繊維の編み目
が表面に転写されて表れている。当該公知例の欠陥検査
方法においては、このような全面に規則的な凹凸があ
り、かつ半光沢をもつ平面上の微細欠陥を検出するため
に、面に対して非常に浅い角度でレーザーを照射し、基
板表面で光源が反射する際に表面の微細構造により生じ
る干渉縞を観測して欠陥を検出方法が提案されている。
図33は当該欠陥検査方法を説明する図であり、この図
33で示すようにレーザー光源10より発生されたビー
ムはレンズレンズ11によってスリット状に広げられ投
光レンズ12によって、基板上の幅wの領域に浅い角度
θで反射される。その反射光17はレーザー光源10と
正対して配置されたスクリーン14に干渉パターンとし
て写される。基板13表面に傷がある場合には干渉によ
り筋状の縞が観測されるので、これをTVカメラ15で
撮像し、画像処理装置16を使って欠陥と判定すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の3
次元形状検出方法においては、次のような問題があっ
た。つまり前者の従来例では、物体の表面性状が全面で
同一であるという仮定に基づいてリフレクタンスマップ
を構築するため、表面に反射率のばらつきがあるような
対象物には適用できない。また物体表面を照明装置によ
り照明した際の乱反射成分を用いるため、乱反射成分が
得られない光沢物には適用できない。更に物体表面を照
明装置により照明した際の輝度を基に3次元形状を求め
るため、照明の2次反射の影響が大きい。
次元形状検出方法においては、次のような問題があっ
た。つまり前者の従来例では、物体の表面性状が全面で
同一であるという仮定に基づいてリフレクタンスマップ
を構築するため、表面に反射率のばらつきがあるような
対象物には適用できない。また物体表面を照明装置によ
り照明した際の乱反射成分を用いるため、乱反射成分が
得られない光沢物には適用できない。更に物体表面を照
明装置により照明した際の輝度を基に3次元形状を求め
るため、照明の2次反射の影響が大きい。
【0005】また後者の物体表面の欠陥検出方法におい
ては次のような問題があった。つまり、基板上の異物に
より干渉縞が大きく変化し、不良と誤検出される。更に
基板の反りがあると干渉縞が観測視野を外れてしまい、
正常に観測できない。3次元形状が得られないため凹み
を伴う欠陥と凹みを伴わない欠陥を区別できない。また
レーザーの干渉現象を利用するため基板表面の微細構造
に検出が大きく影響される。
ては次のような問題があった。つまり、基板上の異物に
より干渉縞が大きく変化し、不良と誤検出される。更に
基板の反りがあると干渉縞が観測視野を外れてしまい、
正常に観測できない。3次元形状が得られないため凹み
を伴う欠陥と凹みを伴わない欠陥を区別できない。また
レーザーの干渉現象を利用するため基板表面の微細構造
に検出が大きく影響される。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
で、検出対象物の表面性状や異物の影響の少ない、安定
した物体表面の欠陥検出ができる物体表面の欠陥検出方
法を提供することを目的とする。
で、検出対象物の表面性状や異物の影響の少ない、安定
した物体表面の欠陥検出ができる物体表面の欠陥検出方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、対象物を撮像するTVカメラと
当該対象物を照明する光源を用いて物体の表面欠陥を検
出する方法において、当該対象物表面上の各位置での照
明入射角度が連続して変化するように当該光源、当該対
象物、当該TVカメラの位置関係を相対的に変化させな
がら当該TVカメラにより連続して取得した、照明入射
角度の異なる複数の画像に対して、検出対象物表面全点
について、同一の点における明度が最大となる時の正反
射照明入射角度の分布を求める段階と、検出対象物表面
全点の正反射照明入射角度の分布を示す角度分布画像を
求める段階と、前記角度分布画像を判定して、検出対象
物表面を判定する段階とから成ることを特徴とし、検出
対象物表面のあらゆる位置における面の傾きを簡単な装
置構成により計測し、平面物体の凹凸欠陥を検出するこ
とができる。
に請求項1の発明では、対象物を撮像するTVカメラと
当該対象物を照明する光源を用いて物体の表面欠陥を検
出する方法において、当該対象物表面上の各位置での照
明入射角度が連続して変化するように当該光源、当該対
象物、当該TVカメラの位置関係を相対的に変化させな
がら当該TVカメラにより連続して取得した、照明入射
角度の異なる複数の画像に対して、検出対象物表面全点
について、同一の点における明度が最大となる時の正反
射照明入射角度の分布を求める段階と、検出対象物表面
全点の正反射照明入射角度の分布を示す角度分布画像を
求める段階と、前記角度分布画像を判定して、検出対象
物表面を判定する段階とから成ることを特徴とし、検出
対象物表面のあらゆる位置における面の傾きを簡単な装
置構成により計測し、平面物体の凹凸欠陥を検出するこ
とができる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】請求項2の発明では、対象物を撮像するT
Vカメラと当該対象物を照明する光源を用いて物体の表
面欠陥を検出する方法において、当該対象物表面上の各
位置での照明入射角度が連続して変化するように当該光
源、当該対象物、当該TVカメラの位置関係を相対的に
変化させながら当該TVカメラにより連続して取得し
た、照明入射角度の異なる複数の画像に対して、検出対
象物表面全点について、同一の点における明度が最大と
なる時の正反射照明入射角度の分布を求める段階と、検
出対象物表面全点の正反射照明入射角度における明度の
分布を示す明度分布画像を求める段階と、前記明度分布
画像を判定して、検出対象物表面を判定する段階と、か
ら成ることを特徴とし、検出対象物表面のあらゆる位置
における表面反射率を簡単な装置構成により計測し、平
面物体の明度欠陥を検出することができる。
Vカメラと当該対象物を照明する光源を用いて物体の表
面欠陥を検出する方法において、当該対象物表面上の各
位置での照明入射角度が連続して変化するように当該光
源、当該対象物、当該TVカメラの位置関係を相対的に
変化させながら当該TVカメラにより連続して取得し
た、照明入射角度の異なる複数の画像に対して、検出対
象物表面全点について、同一の点における明度が最大と
なる時の正反射照明入射角度の分布を求める段階と、検
出対象物表面全点の正反射照明入射角度における明度の
分布を示す明度分布画像を求める段階と、前記明度分布
画像を判定して、検出対象物表面を判定する段階と、か
ら成ることを特徴とし、検出対象物表面のあらゆる位置
における表面反射率を簡単な装置構成により計測し、平
面物体の明度欠陥を検出することができる。
【0016】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、標準となる角度分布画像のパターンと前記
角度分布画像を比較することにより表面欠陥の検出を行
うことを特徴とし、単純な処理によって検出対象物の欠
陥部分を検出することができる。請求項4の発明では、
請求項1又は2の発明において、対象物の同一位置にお
ける正反射照明入射角度を記録する際、最大明度を示す
番号の前後の画像における明度情報を基に補間処理を行
うことを特徴とし、検出対象物表面の面の傾きおよび明
度の検出精度を向上することができる。
明において、標準となる角度分布画像のパターンと前記
角度分布画像を比較することにより表面欠陥の検出を行
うことを特徴とし、単純な処理によって検出対象物の欠
陥部分を検出することができる。請求項4の発明では、
請求項1又は2の発明において、対象物の同一位置にお
ける正反射照明入射角度を記録する際、最大明度を示す
番号の前後の画像における明度情報を基に補間処理を行
うことを特徴とし、検出対象物表面の面の傾きおよび明
度の検出精度を向上することができる。
【0017】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、角度分布画像を、観測される正反射成分の移動方
向に一次微分することを特徴とし、得られた画像を一次
微分することによって認識処理に適した画像に変換する
ことができる。請求項6の発明では、請求項1の発明に
おいて、角度分布画像の照明入射角度の変化の範囲を基
に観測される正反射成分の移動方向に生じる画素値の傾
きを補正することを特徴とし、画像の傾きを補正するこ
とによって認識処理に適した画像に変挽することができ
る。
いて、角度分布画像を、観測される正反射成分の移動方
向に一次微分することを特徴とし、得られた画像を一次
微分することによって認識処理に適した画像に変換する
ことができる。請求項6の発明では、請求項1の発明に
おいて、角度分布画像の照明入射角度の変化の範囲を基
に観測される正反射成分の移動方向に生じる画素値の傾
きを補正することを特徴とし、画像の傾きを補正するこ
とによって認識処理に適した画像に変挽することができ
る。
【0018】請求項7の発明では、請求項1の発明にお
いて、角度分布画像の欠陥部近傍の正反射照明入射角度
の変化を基に欠陥の種類を判別することを特徴とし、得
られた画像から凹み、膨れなどの凹凸を持つ欠陥を検出
するとともに、欠陥の種別を判定することができる。請
求項8の発明では、請求項2の発明において、明度分布
画像の線状に明るさの変化が生じている部分を検出し、
欠陥の種類を判別することを特徴とし、得られた画像か
ら傷欠陥を検出することができる。
いて、角度分布画像の欠陥部近傍の正反射照明入射角度
の変化を基に欠陥の種類を判別することを特徴とし、得
られた画像から凹み、膨れなどの凹凸を持つ欠陥を検出
するとともに、欠陥の種別を判定することができる。請
求項8の発明では、請求項2の発明において、明度分布
画像の線状に明るさの変化が生じている部分を検出し、
欠陥の種類を判別することを特徴とし、得られた画像か
ら傷欠陥を検出することができる。
【0019】請求項9の発明では、請求項2の発明にお
いて、欠陥部面積の基準値を設け、明度分布画像の標準
明度と明度が大きく異なる画素が当該基準値よりも大き
な面積を、もって連続して存在する部分を検出し、欠陥
の種類を判別することを特徴とし、得られた画像から錆
欠陥を検出することができる。請求項10の発明では、
請求項2記載の発明において、欠陥部面積の基準値を設
け、明度分布画像において標準明度と明度が大きく異な
る画素が当該基準値よりも小さな面積をもって連続して
存在する部分を検出し、欠陥の種類を判別することを特
徴とし、得られた画像から検出対象平面上の異物を検出
することができる。
いて、欠陥部面積の基準値を設け、明度分布画像の標準
明度と明度が大きく異なる画素が当該基準値よりも大き
な面積を、もって連続して存在する部分を検出し、欠陥
の種類を判別することを特徴とし、得られた画像から錆
欠陥を検出することができる。請求項10の発明では、
請求項2記載の発明において、欠陥部面積の基準値を設
け、明度分布画像において標準明度と明度が大きく異な
る画素が当該基準値よりも小さな面積をもって連続して
存在する部分を検出し、欠陥の種類を判別することを特
徴とし、得られた画像から検出対象平面上の異物を検出
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の物体表面の欠陥検出
方法に用いる画像処理装置の概念的構成を示し、該装置
はTVカメラ1、光源2、画像処理部4を備え、光源2
により金属表面を持つ検出対象物(銅張り積層基板)3
表面を照射し、TVカメラ1で撮像するようになってお
り、TVカメラ1で撮像された画像を画像処理部4によ
り処理する。
参照して説明する。図1は本発明の物体表面の欠陥検出
方法に用いる画像処理装置の概念的構成を示し、該装置
はTVカメラ1、光源2、画像処理部4を備え、光源2
により金属表面を持つ検出対象物(銅張り積層基板)3
表面を照射し、TVカメラ1で撮像するようになってお
り、TVカメラ1で撮像された画像を画像処理部4によ
り処理する。
【0021】更に詳述すると検出対象となる検出対象物
3の金属表面には、圧延の際に生じた数μm程度の凹凸
が圧延方向に沿って筋状に、かつ全面に亘って存在して
いるため、光源2から発せられた光は表面の微細な凹凸
により乱反射されるが、圧延方向に沿った反射角方向に
は強い正反射成分が生じる。従って図示装置では当該圧
延方向と略一致する方向に当該正反射成分を観測するT
Vカメラ1を配置し、光源2、TVカメラ1、検出対象
物3の相互の位置関係を矢印で示すように変化させて、
当該正反射成分を観察する。この観察した場合の、異な
る照明入射角度に対する画像の見え方を説明する図を図
2乃至図4に示す。ここで光源2が図2のLlの位置に
あるとき、図2のAの位置では検出対象物3の表面は平
面に近いため、光源3の正反射成分は図3でAlに示す
ように画面横方向の帯状となって現れるが、図2のBに
示す凹凸を持つ欠陥部では、図3のBlに示すように局
所的に正反射成分が現れる。次に光源2が図2のL2の
位置にあるときには、図2のAの位置に対応する図4の
A2部分では正反射成分が観測されず、代わりに図2の
B付近に対応する図4のB2部分で帯状の正反射成分が
観測されるようになる。しかしながら、面の方向が局所
的に異なる欠陥部(図2のB)では正反射成分が得られ
ない。照明入射角度を変化させたときの図4のA、Bの
各々の位置での明度の変化を図5に示す。同図で○によ
り示す平面部Aと、これと傾きの異なる●で示す欠陥部
Bでは最大明度を示す照明入射角度(位置Pa、Pbに
対応)が異なることがわかる。このように、照明入射角
度を変化させながら連続して明度を計測することによ
り、対象物の各測定点において明度が最大となる照明角
度、すなわち正反射照明入射角度が求められ、当該正反
射照明入射角度を検出対象物の全点において求めること
により、正反射照明入射角度の分布を表す画像(角度分
布画像)が得られる。
3の金属表面には、圧延の際に生じた数μm程度の凹凸
が圧延方向に沿って筋状に、かつ全面に亘って存在して
いるため、光源2から発せられた光は表面の微細な凹凸
により乱反射されるが、圧延方向に沿った反射角方向に
は強い正反射成分が生じる。従って図示装置では当該圧
延方向と略一致する方向に当該正反射成分を観測するT
Vカメラ1を配置し、光源2、TVカメラ1、検出対象
物3の相互の位置関係を矢印で示すように変化させて、
当該正反射成分を観察する。この観察した場合の、異な
る照明入射角度に対する画像の見え方を説明する図を図
2乃至図4に示す。ここで光源2が図2のLlの位置に
あるとき、図2のAの位置では検出対象物3の表面は平
面に近いため、光源3の正反射成分は図3でAlに示す
ように画面横方向の帯状となって現れるが、図2のBに
示す凹凸を持つ欠陥部では、図3のBlに示すように局
所的に正反射成分が現れる。次に光源2が図2のL2の
位置にあるときには、図2のAの位置に対応する図4の
A2部分では正反射成分が観測されず、代わりに図2の
B付近に対応する図4のB2部分で帯状の正反射成分が
観測されるようになる。しかしながら、面の方向が局所
的に異なる欠陥部(図2のB)では正反射成分が得られ
ない。照明入射角度を変化させたときの図4のA、Bの
各々の位置での明度の変化を図5に示す。同図で○によ
り示す平面部Aと、これと傾きの異なる●で示す欠陥部
Bでは最大明度を示す照明入射角度(位置Pa、Pbに
対応)が異なることがわかる。このように、照明入射角
度を変化させながら連続して明度を計測することによ
り、対象物の各測定点において明度が最大となる照明角
度、すなわち正反射照明入射角度が求められ、当該正反
射照明入射角度を検出対象物の全点において求めること
により、正反射照明入射角度の分布を表す画像(角度分
布画像)が得られる。
【0022】次に上記画像処理部4の処理動作について
図6に示すフローチャートに従って説明する。まず、最
も単純な構成となる、光源2を移動させる場合を例とし
て説明する。尚図7により本発明の装置の動作を示す。
更に図8にTVカメラ1にて得られる画像を示す。まず
検出対象物3を光源2により照明した場合の正反射成分
がTVカメラ1の視野の端に入射するようにTVカメラ
1、光源2、検出対象物3の位置を初期設定(i←0)
する。次に光源2側を移動させ、光源2が一定量移動す
る毎(i←i+1)にTVカメラ1より画像処理部4に
256階調の濃淡画像を入力する。対象物3に正反射し
た光源2の光がTVカメラ1の視野の反対側の端に見え
るようになるまで、光源2の位置をpo〜pnまで移動
しながら図8に示す画像S0〜Snを取り込む。
図6に示すフローチャートに従って説明する。まず、最
も単純な構成となる、光源2を移動させる場合を例とし
て説明する。尚図7により本発明の装置の動作を示す。
更に図8にTVカメラ1にて得られる画像を示す。まず
検出対象物3を光源2により照明した場合の正反射成分
がTVカメラ1の視野の端に入射するようにTVカメラ
1、光源2、検出対象物3の位置を初期設定(i←0)
する。次に光源2側を移動させ、光源2が一定量移動す
る毎(i←i+1)にTVカメラ1より画像処理部4に
256階調の濃淡画像を入力する。対象物3に正反射し
た光源2の光がTVカメラ1の視野の反対側の端に見え
るようになるまで、光源2の位置をpo〜pnまで移動
しながら図8に示す画像S0〜Snを取り込む。
【0023】次に取り込んだ画像の各画素について、画
像So〜Snの同じ座標(x,y)における明度I0〜
Inを比較し、最大値を示す画像番号iとそのときの明
度Iiを求める。更に画像番号iを照明の角度を表す数
値とみなし、角度分布画像RPの座標(x,y)におけ
る画素値として記録する。また、最大明度Iiを明度分
布画像RIの座標(x,y)における画素値として記録
する。
像So〜Snの同じ座標(x,y)における明度I0〜
Inを比較し、最大値を示す画像番号iとそのときの明
度Iiを求める。更に画像番号iを照明の角度を表す数
値とみなし、角度分布画像RPの座標(x,y)におけ
る画素値として記録する。また、最大明度Iiを明度分
布画像RIの座標(x,y)における画素値として記録
する。
【0024】以上の手順により、図9に示す角度分布画
像RPと、図10に示す示す明度分布画像RIが結果と
して得られる。角度分布画像RPに記憶されている情報
は各座標において明度が最大となる画像番号であり、こ
の画像番号におけるTVカメラ1、光源2、検出対象物
3の位置関係は機器構成より既知であるので、これを基
に角度分布画像RPを図11に示すような本来の面の傾
きを表す画像に変換することができる。また、この傾き
画像を図11のy方向に積分することにより、図12に
示すような完全な3次元形状を復元することも可能であ
る。
像RPと、図10に示す示す明度分布画像RIが結果と
して得られる。角度分布画像RPに記憶されている情報
は各座標において明度が最大となる画像番号であり、こ
の画像番号におけるTVカメラ1、光源2、検出対象物
3の位置関係は機器構成より既知であるので、これを基
に角度分布画像RPを図11に示すような本来の面の傾
きを表す画像に変換することができる。また、この傾き
画像を図11のy方向に積分することにより、図12に
示すような完全な3次元形状を復元することも可能であ
る。
【0025】上記の画像処理の方法では、角度分布画像
RPを生成する際、照明入射角度を示す指標として取り
込んだ画像の番号を使用しているが、この方法において
は結果の分解能がTVカメラ1、光源2、検出対象物3
の相対移動速度と画像の取り込み間隔により決定される
照明入射角度変化の分解能に限定されてしまう。この点
を補う方法として、図13に示すように照明入射角度と
明度の関係をガウス関数や2次関数などで近似し、その
関数のピークから照明角度の移動分解能を超える分解能
で明度のピークを求める方法(サブピクセル検出方法)
が考えられる。つまり近似関数FPによりピーク(B)
を求めることによって、単純に最大値を求めた場合
(A)よりもより高分解能で最大明度を与える照明入射
角度を求めることができ、計測分解能が向上する。
RPを生成する際、照明入射角度を示す指標として取り
込んだ画像の番号を使用しているが、この方法において
は結果の分解能がTVカメラ1、光源2、検出対象物3
の相対移動速度と画像の取り込み間隔により決定される
照明入射角度変化の分解能に限定されてしまう。この点
を補う方法として、図13に示すように照明入射角度と
明度の関係をガウス関数や2次関数などで近似し、その
関数のピークから照明角度の移動分解能を超える分解能
で明度のピークを求める方法(サブピクセル検出方法)
が考えられる。つまり近似関数FPによりピーク(B)
を求めることによって、単純に最大値を求めた場合
(A)よりもより高分解能で最大明度を与える照明入射
角度を求めることができ、計測分解能が向上する。
【0026】上記図7に示す画像処理装置においては、
TVカメラ1及び検出対象物3の位置を固定し、光源2
側を移動させる装置を用いたが、表面が例えばロール銅
板等のように長大である検出対象物3の場合などでは、
1回の検出範囲がTVカメラ1の視野サイズに限定され
る上記の方法では適当でない場合がある。このような場
合には、TVカメラ1と光源2を1つのユニットとして
位置関係を固定し、検出対象物3あるいは当該ユニット
を相対的移動させて計測を実施する方法が有効である。
この方法を用いた画像処理装置の概略構成を示す図14
に示す。図中5は検出対象物3を移動させるコンベアを
示す。
TVカメラ1及び検出対象物3の位置を固定し、光源2
側を移動させる装置を用いたが、表面が例えばロール銅
板等のように長大である検出対象物3の場合などでは、
1回の検出範囲がTVカメラ1の視野サイズに限定され
る上記の方法では適当でない場合がある。このような場
合には、TVカメラ1と光源2を1つのユニットとして
位置関係を固定し、検出対象物3あるいは当該ユニット
を相対的移動させて計測を実施する方法が有効である。
この方法を用いた画像処理装置の概略構成を示す図14
に示す。図中5は検出対象物3を移動させるコンベアを
示す。
【0027】また、検出対象物3の横幅が大きく、光源
2たる照明装置が大型になるような場合には、検出対象
物3及び光源2を固定しておき、TVカメラ1を移動さ
せることにより上記検出を行う手段が有効になる。この
方法を用いた画像処理装置の概略構成を図15に示す。
ただし、図14、図15に示すような方法では、光源2
を移動させる場合と違ってTVカメラ1と検出対象物3
の位置関係に変化が生じるため、画像間で検出対象物3
の同一点の対応付けを行う必要がある。図16(a)
(b)は検出対象物3の表面の同一の欠陥部Bを示す
が、TVカメラ1と検出対象物3の相対移動により画面
上では移動して見える。この移動量は、検出対象物3と
TVカメラ1の相対移動速度および光学系の構成より推
定が可能であるため、これにより検出対象物3上の同一
点の対応付けを行う。
2たる照明装置が大型になるような場合には、検出対象
物3及び光源2を固定しておき、TVカメラ1を移動さ
せることにより上記検出を行う手段が有効になる。この
方法を用いた画像処理装置の概略構成を図15に示す。
ただし、図14、図15に示すような方法では、光源2
を移動させる場合と違ってTVカメラ1と検出対象物3
の位置関係に変化が生じるため、画像間で検出対象物3
の同一点の対応付けを行う必要がある。図16(a)
(b)は検出対象物3の表面の同一の欠陥部Bを示す
が、TVカメラ1と検出対象物3の相対移動により画面
上では移動して見える。この移動量は、検出対象物3と
TVカメラ1の相対移動速度および光学系の構成より推
定が可能であるため、これにより検出対象物3上の同一
点の対応付けを行う。
【0028】また、検出対象物3がTVカメラ1に対し
て大きい場合や高速の処理が必要な場合などでは、1台
のTVカメラ1ではまかないきれない場合が考えられ
る。このような場合には、複数台のTVカメラ1を図1
7に示すように並列に使用することにより問題が解決で
きる。更に、光源2として発光ダイオードやネオン管等
の色のついた光線を用いてTVカメラ1の1視野に複数
の色の正反射成分をとらえ、カラー画像処理によってこ
れらを分離して処理することにより、画像取り込みを行
う回数を減らし、より短時間で計測を行うことができ
る。この方法における画像処理装置の構成を図18に示
す。図中2R,2G,2Bは、赤色、緑色、青色の光色
の光源を示す。
て大きい場合や高速の処理が必要な場合などでは、1台
のTVカメラ1ではまかないきれない場合が考えられ
る。このような場合には、複数台のTVカメラ1を図1
7に示すように並列に使用することにより問題が解決で
きる。更に、光源2として発光ダイオードやネオン管等
の色のついた光線を用いてTVカメラ1の1視野に複数
の色の正反射成分をとらえ、カラー画像処理によってこ
れらを分離して処理することにより、画像取り込みを行
う回数を減らし、より短時間で計測を行うことができ
る。この方法における画像処理装置の構成を図18に示
す。図中2R,2G,2Bは、赤色、緑色、青色の光色
の光源を示す。
【0029】上記図7に示す画像処理装置において説明
した方法では、光源2を移動させることにより図8に示
すように平坦な部分では正反射成分が次第に移動してい
くような複数の画像が得られる。角度分布画像RPは、
これらの画像のうち各画素で明度が最大となる画像の番
号を画素値としているため、図19に示すように上下方
向に傾きのある画像になっている。このままでは単純な
しきい値処理等による欠陥部検出が行いにくいため、こ
の傾きを補正せねばならない。この方法には2通りの方
法が考えられる。
した方法では、光源2を移動させることにより図8に示
すように平坦な部分では正反射成分が次第に移動してい
くような複数の画像が得られる。角度分布画像RPは、
これらの画像のうち各画素で明度が最大となる画像の番
号を画素値としているため、図19に示すように上下方
向に傾きのある画像になっている。このままでは単純な
しきい値処理等による欠陥部検出が行いにくいため、こ
の傾きを補正せねばならない。この方法には2通りの方
法が考えられる。
【0030】まず第1の方法は角度分布画像RPの傾き
が画面上下方向にのみ生じることを利用し、画像を画面
上下方向に一次微分することにより傾きを除去する方法
が考えられる。この方法を図20に示す。この方法によ
れば、傾きの補正のみならず、検出対象物3の表面の大
きなうねり、反り等の除去を行うとともに、微細な欠陥
部を強調する効果が得られる。
が画面上下方向にのみ生じることを利用し、画像を画面
上下方向に一次微分することにより傾きを除去する方法
が考えられる。この方法を図20に示す。この方法によ
れば、傾きの補正のみならず、検出対象物3の表面の大
きなうねり、反り等の除去を行うとともに、微細な欠陥
部を強調する効果が得られる。
【0031】また第2の方法としては、照明入射角度の
変化量を基に結果画像に生じる傾きを予め予測し、これ
と角度分布画像RPの差分を取ることにより傾きを補正
する方法である。この方法を図21に示す。この方法に
よれば、図21のIIに示す傾き量を元の画素偉から差し
引くことにより、図22に示すような平坦な画像にする
ことができる。この方法においては検出対象物3の表面
のうねりや反りは除去されないため、うねりや反りを検
出する必要がある場合に有効である。
変化量を基に結果画像に生じる傾きを予め予測し、これ
と角度分布画像RPの差分を取ることにより傾きを補正
する方法である。この方法を図21に示す。この方法に
よれば、図21のIIに示す傾き量を元の画素偉から差し
引くことにより、図22に示すような平坦な画像にする
ことができる。この方法においては検出対象物3の表面
のうねりや反りは除去されないため、うねりや反りを検
出する必要がある場合に有効である。
【0032】次に、得られた角度分布画像RPを用いて
実際の欠陥検出を行う場合の処理方法について説明す
る。まず、最も簡単な欠陥検出方法として、良品を当該
検出方法によって計測したデータを図23(a)に示す
標準画像として保存しておき、これと検査対象物を計測
した図23(b)に示す検査画像データとを比較する方
法が考えられる。
実際の欠陥検出を行う場合の処理方法について説明す
る。まず、最も簡単な欠陥検出方法として、良品を当該
検出方法によって計測したデータを図23(a)に示す
標準画像として保存しておき、これと検査対象物を計測
した図23(b)に示す検査画像データとを比較する方
法が考えられる。
【0033】また、角度分布画像RPに記録されている
面の傾き情報を利用することにより、検出対象物3の平
面上に存在する微細な凹み、膨れ、傷等を検出すること
ができる。また、この面の傾き情報は、凹み欠陥と膨れ
欠陥では光源移動方向に沿った傾きの変動が丁度正反対
になるので、この情報を利用して欠陥の種別を判定する
ことができる。凹み欠陥の場合と膨れ欠陥の場合の、図
7におけるY方向の照明入射角度の変化を図24
(a),(b)に示す。
面の傾き情報を利用することにより、検出対象物3の平
面上に存在する微細な凹み、膨れ、傷等を検出すること
ができる。また、この面の傾き情報は、凹み欠陥と膨れ
欠陥では光源移動方向に沿った傾きの変動が丁度正反対
になるので、この情報を利用して欠陥の種別を判定する
ことができる。凹み欠陥の場合と膨れ欠陥の場合の、図
7におけるY方向の照明入射角度の変化を図24
(a),(b)に示す。
【0034】次に、得られた明度分布画像RIを用いて
実際の欠陥検出を行う場合の処理方法について説明す
る。上記実施形態において説明した方法によって得られ
る明度分布画像RIには、検出対象物3の表面の反射率
の情報が記録されており、これを解析することで明度の
変動を伴うような欠陥、すなわち傷欠陥や錆欠陥を検出
することができる。
実際の欠陥検出を行う場合の処理方法について説明す
る。上記実施形態において説明した方法によって得られ
る明度分布画像RIには、検出対象物3の表面の反射率
の情報が記録されており、これを解析することで明度の
変動を伴うような欠陥、すなわち傷欠陥や錆欠陥を検出
することができる。
【0035】まず傷欠陥は、金属表面が別の硬い物体に
よって擦過されて生じるもので、表面の微細構造が潰れ
て鏡面に近い表面性状になっている。このため反射率が
非常に高く、得られる明度分布画像RIにおいて図25
に示すような明欠陥として発生する。また、傷は線状に
発生する特徴があるため、明度分布画像中で明度が線状
に変化している部分を抽出することにより、傷欠陥を抽
出することが可能である。
よって擦過されて生じるもので、表面の微細構造が潰れ
て鏡面に近い表面性状になっている。このため反射率が
非常に高く、得られる明度分布画像RIにおいて図25
に示すような明欠陥として発生する。また、傷は線状に
発生する特徴があるため、明度分布画像中で明度が線状
に変化している部分を抽出することにより、傷欠陥を抽
出することが可能である。
【0036】次に錆欠陥の場合は、金属表面の酸化によ
り表面の反射率が低くなるため、得られる明度分布画像
において図26に示すような暗欠陥として発生する。ま
た、錆欠陥は他の欠陥に比べてはるかに面積が大きいた
め、明度分布画像において周囲よりも明度の低い部分が
ある程度大きな面積をもって存在する部分により錆欠陥
と判断することができる。
り表面の反射率が低くなるため、得られる明度分布画像
において図26に示すような暗欠陥として発生する。ま
た、錆欠陥は他の欠陥に比べてはるかに面積が大きいた
め、明度分布画像において周囲よりも明度の低い部分が
ある程度大きな面積をもって存在する部分により錆欠陥
と判断することができる。
【0037】図27に示すフローチャートに沿って錆欠
陥の検出方法を説明する。まず明度(分布)画像RIを
しきい値TH1で二値化する。次に連続した領域を図2
8に示すように…というように抽出する。次に抽出し
た各領域…の面積を求め、この求めた領域…の面積
がしきい値IT1以上である部分を錆欠陥部とする。図
29はの領域が錆欠陥部と判断された状況を示す。
陥の検出方法を説明する。まず明度(分布)画像RIを
しきい値TH1で二値化する。次に連続した領域を図2
8に示すように…というように抽出する。次に抽出し
た各領域…の面積を求め、この求めた領域…の面積
がしきい値IT1以上である部分を錆欠陥部とする。図
29はの領域が錆欠陥部と判断された状況を示す。
【0038】また、検出対象物3の平面上に異物が存在
した場合、図30に示すように光源2は必ず異物6を挟
んでTVカメラ1と反対側に存在するため、TVカメラ
1により観察した異物6は必ずシルエットになる。この
ため、明度分布画像では図31に示すようにその部分が
暗く表れる。このように、異物6のほうが膨れ欠陥に比
べて高さが大きいために上記のような特徴が現れること
になり、面上の異物6と膨れ欠陥を区別することが可能
である。異物6の場合、当該部分は明度分布画像におい
て面積の小さい暗欠陥として現れるので、錆欠陥の場合
とは逆に明度の低い部分が小さな面積をもって存在する
部分をもって異物6と判断することができる。
した場合、図30に示すように光源2は必ず異物6を挟
んでTVカメラ1と反対側に存在するため、TVカメラ
1により観察した異物6は必ずシルエットになる。この
ため、明度分布画像では図31に示すようにその部分が
暗く表れる。このように、異物6のほうが膨れ欠陥に比
べて高さが大きいために上記のような特徴が現れること
になり、面上の異物6と膨れ欠陥を区別することが可能
である。異物6の場合、当該部分は明度分布画像におい
て面積の小さい暗欠陥として現れるので、錆欠陥の場合
とは逆に明度の低い部分が小さな面積をもって存在する
部分をもって異物6と判断することができる。
【0039】ここで図32に示すフローチャートにそっ
て異物6の検出方法を説明する。まず明度(分布)画像
RIをしきい値TH2で二値化する。次に連続した領域
…を図28に示すように抽出し、各領域…の面積を
求め、そして面積がしきい値IT2未満である領域を異
物とする。この場合図29はの領域が異物6であると
判断された状況を示す。
て異物6の検出方法を説明する。まず明度(分布)画像
RIをしきい値TH2で二値化する。次に連続した領域
…を図28に示すように抽出し、各領域…の面積を
求め、そして面積がしきい値IT2未満である領域を異
物とする。この場合図29はの領域が異物6であると
判断された状況を示す。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は、対象物を撮像するT
Vカメラと当該対象物を照明する光源を用いて物体の表
面欠陥を検出する方法において、当該対象物表面上の各
位置での照明入射角度が連続して変化するように当該光
源、当該対象物、当該TVカメラの位置関係を相対的に
変化させながら当該TVカメラにより連続して取得し
た、照明入射角度の異なる複数の画像に対して、検出対
象物表面全点について、同一の点における明度が最大と
なる時の正反射照明入射角度の分布を求める段階と、検
出対象物表面全点の正反射照明入射角度の分布を示す角
度分布画像を求める段階と、前記角度分布画像を判定し
て、検出対象物表面を判定する段階とから成るので、検
出対象物表面のあらゆる位置における面の傾きを簡単な
装置構成により計測し、平面物体の凹凸欠陥を検出する
ことができるという効果がある。
Vカメラと当該対象物を照明する光源を用いて物体の表
面欠陥を検出する方法において、当該対象物表面上の各
位置での照明入射角度が連続して変化するように当該光
源、当該対象物、当該TVカメラの位置関係を相対的に
変化させながら当該TVカメラにより連続して取得し
た、照明入射角度の異なる複数の画像に対して、検出対
象物表面全点について、同一の点における明度が最大と
なる時の正反射照明入射角度の分布を求める段階と、検
出対象物表面全点の正反射照明入射角度の分布を示す角
度分布画像を求める段階と、前記角度分布画像を判定し
て、検出対象物表面を判定する段階とから成るので、検
出対象物表面のあらゆる位置における面の傾きを簡単な
装置構成により計測し、平面物体の凹凸欠陥を検出する
ことができるという効果がある。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】請求項2の発明は、対象物を撮像するTV
カメラと当該対象物を照明する光源を用いて物体の表面
欠陥を検出する方法において、当該対象物表面上の各位
置での照明入射角度が連続して変化するように当該光
源、当該対象物、当該TVカメラの位置関係を相対的に
変化させながら当該TVカメラにより連続して取得し
た、照明入射角度の異なる複数の画像に対して、検出対
象物表面全点について、同一の点における明度が最大と
なる時の正反射照明入射角度の分布を求める段階と、検
出対象物表面全点の正反射照明入射角度における明度の
分布を示す明度分布画像を求める段階と、前記明度分布
画像を判定して、検出対象物表面を判定する段階と、か
ら成るので、検出対象物表面のあらゆる位置における表
面反射率を簡単な装置構成により計測し、平面物体の明
度欠陥を検出することができるという効果がある。
カメラと当該対象物を照明する光源を用いて物体の表面
欠陥を検出する方法において、当該対象物表面上の各位
置での照明入射角度が連続して変化するように当該光
源、当該対象物、当該TVカメラの位置関係を相対的に
変化させながら当該TVカメラにより連続して取得し
た、照明入射角度の異なる複数の画像に対して、検出対
象物表面全点について、同一の点における明度が最大と
なる時の正反射照明入射角度の分布を求める段階と、検
出対象物表面全点の正反射照明入射角度における明度の
分布を示す明度分布画像を求める段階と、前記明度分布
画像を判定して、検出対象物表面を判定する段階と、か
ら成るので、検出対象物表面のあらゆる位置における表
面反射率を簡単な装置構成により計測し、平面物体の明
度欠陥を検出することができるという効果がある。
【0049】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、標準となる角度分布画像のパターンと前記角
度分布画像を比較することにより表面欠陥の検出を行う
ので、単純な処理によって検出対象物の欠陥部分を検出
することができるという効果がある。請求項4の発明
は、請求項1又は2の発明において、対象物の同一位置
における正反射照明入射角度を記録する際、最大明度を
示す番号の前後の画像における明度情報を基に補間処理
を行うので、検出対象物表面の面の傾きおよび明度の検
出精度を向上することができるという効果がある。
において、標準となる角度分布画像のパターンと前記角
度分布画像を比較することにより表面欠陥の検出を行う
ので、単純な処理によって検出対象物の欠陥部分を検出
することができるという効果がある。請求項4の発明
は、請求項1又は2の発明において、対象物の同一位置
における正反射照明入射角度を記録する際、最大明度を
示す番号の前後の画像における明度情報を基に補間処理
を行うので、検出対象物表面の面の傾きおよび明度の検
出精度を向上することができるという効果がある。
【0050】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、角度分布画像を、観測される正反射成分の移動方向
に一次微分するので、得られた画像を一次微分すること
によって認識処理に適した画像に変換することができる
という効果がある。請求項6の発明は、請求項1の発明
において、角度分布画像の照明入射角度の変化の範囲を
基に観測される正反射成分の移動方向に生じる画素値の
傾きを補正するので、画像の傾きを補正することによっ
て認識処理に適した画像に変挽することができるという
効果がある。
て、角度分布画像を、観測される正反射成分の移動方向
に一次微分するので、得られた画像を一次微分すること
によって認識処理に適した画像に変換することができる
という効果がある。請求項6の発明は、請求項1の発明
において、角度分布画像の照明入射角度の変化の範囲を
基に観測される正反射成分の移動方向に生じる画素値の
傾きを補正するので、画像の傾きを補正することによっ
て認識処理に適した画像に変挽することができるという
効果がある。
【0051】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、角度分布画像の欠陥部近傍の正反射照明入射角度の
変化を基に欠陥の種類を判別するので、得られた画像か
ら凹み、膨れなどの凹凸を持つ欠陥を検出するととも
に、欠陥の種別を判定することができるという効果があ
る。請求項8の発明は、請求項2の発明において、明度
分布画像の線状に明るさの変化が生じている部分を検出
し、欠陥の種類を判別するので、得られた画像から傷欠
陥を検出することができるという効果がある。
て、角度分布画像の欠陥部近傍の正反射照明入射角度の
変化を基に欠陥の種類を判別するので、得られた画像か
ら凹み、膨れなどの凹凸を持つ欠陥を検出するととも
に、欠陥の種別を判定することができるという効果があ
る。請求項8の発明は、請求項2の発明において、明度
分布画像の線状に明るさの変化が生じている部分を検出
し、欠陥の種類を判別するので、得られた画像から傷欠
陥を検出することができるという効果がある。
【0052】請求項9の発明は、請求項2の発明におい
て、欠陥部面積の基準値を設け、明度分布画像において
標準明度と明度が大きく異なる画素が当該基準値よりも
大きな面積を、もって連続して存在する部分を検出し、
欠陥の種類を判別するので、得られた画像から錆欠陥を
検出することができるという効果がある。請求項10の
発明は、請求項2記載の発明において、欠陥部面積の基
準値を設け、明度分布画像において標準明度と明度が大
きく異なる画素が当該基準値よりも小さな面積をもって
連続して存在する部分を検出し、欠陥の種類を判別する
ので、得られた画像から検出対象平面上の異物を検出す
ることができるという効果がある。
て、欠陥部面積の基準値を設け、明度分布画像において
標準明度と明度が大きく異なる画素が当該基準値よりも
大きな面積を、もって連続して存在する部分を検出し、
欠陥の種類を判別するので、得られた画像から錆欠陥を
検出することができるという効果がある。請求項10の
発明は、請求項2記載の発明において、欠陥部面積の基
準値を設け、明度分布画像において標準明度と明度が大
きく異なる画素が当該基準値よりも小さな面積をもって
連続して存在する部分を検出し、欠陥の種類を判別する
ので、得られた画像から検出対象平面上の異物を検出す
ることができるという効果がある。
【図1】本発明に用いる画像処理装置の概念的な構成説
明図である。
明図である。
【図2】同上の原理説明図である。
【図3】同上の図2におけるTVカメラにより撮像した
時の対象物の表面の見え方を示す図である。
時の対象物の表面の見え方を示す図である。
【図4】同上の図2におけるTVカメラにより撮像した
時の対象物の表面の見えかたを示す別の図である。
時の対象物の表面の見えかたを示す別の図である。
【図5】同上における、傾きの異なる面での明度変化の
説明図である。
説明図である。
【図6】同上のフローチャートである。
【図7】同上の装置の説明図である。
【図8】同上によって得られた画像の説明図である。
【図9】同上によって得られた角度分布画像を示す説明
図である。
図である。
【図10】同上によって得られた明度分布画像を示す説
明図である。
明図である。
【図11】同上の図9に示す角度分布画像を変換して得
られる面の傾き分布画像の説明図である。
られる面の傾き分布画像の説明図である。
【図12】同上の図11に示す傾き分布画像を処理して
得られる3次元画像の説明図である。
得られる3次元画像の説明図である。
【図13】同上に用いた精度向上のための補間処理に関
する説明図である。
する説明図である。
【図14】本発明に用いる別の画像処理装置の説明図で
ある。
ある。
【図15】本発明に用いる他の画像処理装置の説明図で
ある。
ある。
【図16】図14、図15に示す画像処理装置における
TVカメラと検出対象物の位置関係に変化が現れる場合
の、検出対象物上の同一位置の対応付け説明図である。
TVカメラと検出対象物の位置関係に変化が現れる場合
の、検出対象物上の同一位置の対応付け説明図である。
【図17】本発明に用いる画像処理を高速に実施するた
めの画像処理装置の説明図である。
めの画像処理装置の説明図である。
【図18】本発明に用いる画像処理を高速に実施するた
めの別の画像処理装置の説明図である。
めの別の画像処理装置の説明図である。
【図19】本発明に用いる画像処理装置による角度分布
画像の特徴に関する説明図である。
画像の特徴に関する説明図である。
【図20】本発明における物体表面の欠陥検出方法にお
いて傾き補正を行なう場合の実施形態の説明図である。
いて傾き補正を行なう場合の実施形態の説明図である。
【図21】本発明における物体表面の欠陥検出方法にお
いて傾き補正を行なう場合の別の実施形態の説明図であ
る。
いて傾き補正を行なう場合の別の実施形態の説明図であ
る。
【図22】同上の説明図である。
【図23】(a)は本発明における物体表面の欠陥検出
方法において欠陥を検出する実施形態に用いる標準画像
の説明図である。 (b)は同上の検査画像の説明図である。
方法において欠陥を検出する実施形態に用いる標準画像
の説明図である。 (b)は同上の検査画像の説明図である。
【図24】(a)は同上の凹み欠陥の場合に、光源に直
交する方向に現れる照明角度の変化を示す図である。 (b)は同上の膨れ欠陥の場合に、光源に直交する方向
に現れる照明角度の変化を示す図である。
交する方向に現れる照明角度の変化を示す図である。 (b)は同上の膨れ欠陥の場合に、光源に直交する方向
に現れる照明角度の変化を示す図である。
【図25】本発明における物体表面の欠陥検出方法にお
いて傷欠陥を検出する実施形態の説明図である。
いて傷欠陥を検出する実施形態の説明図である。
【図26】本発明における物体表面の欠陥検出方法にお
いて錆欠陥を検出する実施形態の説明図である。
いて錆欠陥を検出する実施形態の説明図である。
【図27】本発明における物体表面の欠陥検出方法にお
いて錆欠陥を検出する実施形態を説明するフローチャー
トである。
いて錆欠陥を検出する実施形態を説明するフローチャー
トである。
【図28】本発明における物体表面の欠陥検出方法にお
いて暗欠陥部の面積を基に欠陥を検出する実施形態の説
明図である。
いて暗欠陥部の面積を基に欠陥を検出する実施形態の説
明図である。
【図29】本発明における物体表面の欠陥検出方法にお
いて暗欠陥部の面積を基に欠陥を検出する実施形態の説
明図である。
いて暗欠陥部の面積を基に欠陥を検出する実施形態の説
明図である。
【図30】本発明における物体表面の欠陥検出方法にお
いて異物を検出する実施形態の原理説明図である。
いて異物を検出する実施形態の原理説明図である。
【図31】本発明における物体表面の欠陥検出方法にお
いて異物を検出する実施形態の説明図である。
いて異物を検出する実施形態の説明図である。
【図32】本発明における物体表面の欠陥検出方法にお
いて異物を検出する実施形態を説明するフローチャート
である。
いて異物を検出する実施形態を説明するフローチャート
である。
【図33】一従来例の説明図である。
1 TVカメラ 2 光源 3 対象物 4 画像処理部
フロントページの続き (72)発明者 結城 康之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−204353(JP,A) 特開 平5−87740(JP,A) 特開 昭61−48751(JP,A) 特開 平8−152416(JP,A) 特開 昭52−129545(JP,A) 特公 平5−37244(JP,B2) 特公 昭57−21048(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01N 21/88
Claims (10)
- 【請求項1】対象物を撮像するTVカメラと当該対象物
を照明する光源を用いて物体の表面欠陥を検出する方法
において、当該対象物表面上の各位置での照明入射角度
が連続して変化するように当該光源、当該対象物、当該
TVカメラの位置関係を相対的に変化させながら当該T
Vカメラにより連続して取得した、照明入射角度の異な
る複数の画像に対して、検出対象物表面全点について、
同一の点における明度が最大となる時の正反射照明入射
角度の分布を求める段階と、検出対象物表面全点の正反
射照明入射角度の分布を示す角度分布画像を求める段階
と、前記角度分布画像を判定して、検出対象物表面を判
定する段階とから成ることを特徴とする物体表面の欠陥
検出方法。 - 【請求項2】対象物を撮像するTVカメラと当該対象物
を照明する光源を用いて物体の表面欠陥を検出する方法
において、当該対象物表面上の各位置での照明入射角度
が連続して変化するように当該光源、当該対象物、当該
TVカメラの位置関係を相対的に変化させながら当該T
Vカメラにより連続して取得した、照明入射角度の異な
る複数の画像に対して、検出対象物表面全点について、
同一の点における明度が最大となる時の正反射照明入射
角度の分布を求める段階と、検出対象物表面全点の正反
射照明入射角度における明度の分布を示す明度分布画像
を求める段階と、前記明度分布画像を判定して、検出対
象物表面を判定する段階と、から成ることを特徴とする
物体表面の欠陥検出方法。 - 【請求項3】標準となる角度分布画像のパターンと前記
角度分布画像を比較することにより表面欠陥の検出を行
うことを特徴とする請求項1又は2記載の物体表面の欠
陥検出方法。 - 【請求項4】対象物の同一位置における正反射照明入射
角度を記録する際、最大明度を示す番号の前後の画像に
おける明度情報を基に補間処理を行うことを特徴とする
請求項1又は2記載の物体表面の欠陥検出方法。 - 【請求項5】角度分布画像を、観測される正反射成分の
移動方向に一次微分することを特徴とする請求項1記載
の物体表面の欠陥検出方法。 - 【請求項6】角度分布画像において、照明入射角度の変
化の範囲を基に観測される正反射成分の移動方向に生じ
る画素値の傾きを補正することを特徴とする請求 項1記
載の物体表面の欠陥検出方法。 - 【請求項7】角度分布画像において、欠陥部近傍の正反
射照明入射角度の変化を基に欠陥の種類を判別すること
を特徴とする請求項1記載の物体表面の欠陥検出方法。 - 【請求項8】明度分布画像において、線状に明るさの変
化が生じている部分を検出し、欠陥の種類を判別するこ
とを特徴とする請求項2記載の物体表面の欠陥検出方
法。 - 【請求項9】欠陥部面積の基準値を設け、明度分布画像
において標準明度と明度が大きく異なる画素が当該基準
値よりも大きな面積をもって連続して存在する部分を検
出し、欠陥の種類を判別することを特徴とする請求項2
記載の物体表面の欠陥検出方法。 - 【請求項10】欠陥部面積の基準値を設け、明度分布画
像において標準明度と明度が大きく異なる画素が当該基
準値よりも小さな面積をもって連続して存在する部分を
検出し、欠陥の種類を判別することを特徴とする請求項
2記載の物体表面の欠陥検出方法。
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