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JP3297380B2 - 太陽電池及び太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池及び太陽電池の製造方法

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JP3297380B2
JP3297380B2 JP22422498A JP22422498A JP3297380B2 JP 3297380 B2 JP3297380 B2 JP 3297380B2 JP 22422498 A JP22422498 A JP 22422498A JP 22422498 A JP22422498 A JP 22422498A JP 3297380 B2 JP3297380 B2 JP 3297380B2
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electrode film
film
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義道 米倉
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池及び太陽電
池の製造方法に関し、欠陥の発生を防止すると共に透明
性を確保して発電効率を向上させることができるように
工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】従来の太陽電池の一例として、非晶質太
陽電池に採用されている構造を図3に示す。図3に示す
ように、非晶質太陽電池では、ガラス板1の上に透明電
極膜2が成膜され、この透明電極膜2の上に非晶質シリ
コン発電膜3が成膜され、この非晶質シリコン発電膜3
の上に金属電極膜4が成膜されている。
【0003】ガラス基板1の厚みは約1mm、透明電極
膜2の膜厚は0.6〜1.0μm、非晶質シリコン発電膜3
の膜厚は0.3〜0.5μm、金属電極膜4の膜厚は0.3〜
0.6μmである。
【0004】この従来の太陽電池では、透明電極膜2に
酸化錫を主成分とする材料を用いており、主に化学蒸着
法(CVD)で成膜したものを用いている。また、非晶
質シリコン発電膜3はプラズマCVD法により成膜した
ものを用いている。
【0005】上記構成となっている太陽電池では、太陽
光Pは、ガラス基板1から入射し、透明電極膜2を透過
して非晶質シリコン発電膜3に入射する。太陽光Pは非
晶質シリコン発電膜3に吸収され、透明電極膜2と金属
電極膜4との間に起電力が発生し、電力を外部に取り出
すことができる。
【0006】太陽電池の発電効率を向上させるために
は、上記の透明電極膜2の上面(非晶質シリコン発電膜
3が成膜される側の面)に0.2〜0.5μm程度の高低差
を持つ凹凸表面形状を設けることが有効である。このよ
うにすると、太陽光Pが透明電極膜2と非晶質シリコン
発電膜3との界面を透過する際に光路が曲げられて非晶
質シリコン発電膜3中の光路長が増加し、太陽光Pの利
用効率が上がって太陽電池の発電効率が向上する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の太陽電
池の非晶質シリコン発電膜3中には、透明電極膜2に設
けた凹凸表面形状の凹部(谷間)を起点としてガラス基
板1の平面に垂直な向きに延びる欠陥31が発生しやす
い。この欠陥31の密度は上記凹部を急峻に形成するほ
ど増加する。この欠陥31は、太陽電池の発電効率を下
げる原因となっていた。
【0008】また、透明電極膜2に設ける凹凸表面形状
を高低差が0.2μm以下となるように緩やかに形成する
ことで、非晶質シリコン発電膜3中の欠陥31の発生を
低減することができるが、この場合には非晶質シリコン
発電膜3中の光路長を長くする効果が弱くなるため、発
電効率が上がらないと言う問題点があった。
【0009】さらに、非晶質シリコン発電膜3を成膜す
る際に原料ガスに水素ガスを添加したプラズマCVD法
で成膜する場合には、酸化錫を主成分とする透明電極膜
2が水素プラズマの還元作用により金属相の錫が析出し
て透明性が失われ、発電効率が下がると言う問題点もあ
った。
【0010】本発明は、上記従来技術に鑑み、欠陥の発
生を防止すると共に透明性を確保した太陽電池及び太陽
電池の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、透明性基板の上に透明電極膜が成膜され、
この透明電極膜の上に発電膜が成膜され、この発電膜の
上に金属電極膜が成膜されて構成されている太陽電池に
おいて、前記透明電極膜は、酸化錫を主成分とし上面に
0.05〜0.5μmの範囲の高低差のある凹凸表面形状を
持つ第一の透明電極膜と、酸化亜鉛を主成分とし第一の
透明電極膜の凹凸表面形状の凹部のみに選択的に積層さ
せた第二の透明電極膜とでなることを特徴とする。
【0012】また本発明の構成は、透明性基板の上に透
明電極膜が成膜され、この透明電極膜の上に発電膜が成
膜され、この発電膜の上に金属電極膜が成膜されて構成
されている太陽電池において、前記透明電極膜は、酸化
錫を主成分とし上面に0.05〜0.5μmの範囲の高低差
のある凹凸表面形状を持つ第一の透明電極膜と、酸化亜
鉛を主成分とし第一の透明電極膜の凹凸表面形状の凹部
のみに選択的に積層させた第二の透明電極膜と、第一及
び第二の透明電極膜の上面の全面を被覆するように積層
させた第三の透明電極膜とでなることを特徴とする。
【0013】また本発明の構成は、透明性基板の上に、
常圧での熱化学蒸着法により酸化錫を主成分とする第一
の透明電極膜を成膜し、しかもこのときの成膜温度を調
整することにより、第一の透明電極膜の上面に0.05〜
0.5μmの範囲の高低差のある凹凸表面形状を形成し、
成膜温度を250〜350°Cとして常圧での熱化学蒸
着法により酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜を
前記第一の透明電極膜の凹凸表面形状の凹部のみに選択
的に積層させ、前記第一及び第二の透明電極膜の上に発
電膜を成膜し、前記発電膜の上に金属電極膜を成膜する
ことを特徴とする。
【0014】また本発明の構成は、透明性基板の上に、
常圧での熱化学蒸着法により酸化錫を主成分とする第一
の透明電極膜を成膜し、しかもこのときの成膜温度を調
整することにより、第一の透明電極膜の上面に0.05〜
0.5μmの範囲の高低差のある凹凸表面形状を形成し、
成膜温度を250〜350°Cとして常圧での熱化学蒸
着法により酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜を
前記第一の透明電極膜の凹凸表面形状の凹部のみに選択
的に積層させ、成膜温度を150〜250°Cとして常
圧での熱化学蒸着法により酸化亜鉛を主成分とする第三
の透明電極膜を前記第一及び第二の透明電極膜の上面の
全面を被覆するように積層させ、前記第三の透明電極膜
の上に発電膜を成膜し、前記発電膜の上に金属電極膜を
成膜することを特徴とする。
【0015】また本発明の構成は、前記第二の透明電極
膜または前記第三の透明電極膜は、ジエチル亜鉛(Zn
(C2 5 2 )蒸気および水蒸気(H2 O)を主原料
とし、原料ガスにトリエチルアルミニウム(Al(C2
5 3 )、またはジボラン(B2 6 )、または弗化
水素(HF)を添加した熱化学蒸着法により成膜するこ
とを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施の形態に係る太
陽電池を示す。同図に示すように、本実施の形態に係る
太陽電池では、透明電極膜として二層の透明電極膜2
1,22を採用していることが技術的なポイントになっ
ている。即ち、ガラス基板1(厚さ約1mm)の上に、
第1及び第2の透明電極膜21,22(膜厚が0.6〜
1.0μm)が成膜され、この第1及び第2の透明電極
膜21,22の上にプラズマCVD法により非晶質シリ
コン発電膜3(膜厚が0.3〜0.5μm)が成膜さ
れ、この非晶質シリコン発電膜3の上に金属電極膜4
(膜厚が0.3〜0.6μm)が成膜されている。また
第一の透明電極膜21の上面(非晶質シリコン発電膜3
が成膜される側の面)には、0.05〜0.5μm程度の高
低差を持つ凹凸表面形状が設けられている。
【0018】この太陽電池では、太陽光Pは、ガラス基
板1から入射し、透明電極膜21,22を透過して非晶
質シリコン発電膜3に入射する。太陽光Pは非晶質シリ
コン発電膜3に吸収され、透明電極膜21,22と金属
電極膜4との間に起電力が発生し、電力を外部に取り出
すことができる。
【0019】ここで、本発明のポイントとなっている第
一及び第二の透明電極膜21,22について、更に説明
をする。第1の実施の形態による太陽電池では、酸化錫
を主成分とする第一の透明電極膜21の上面(非晶質シ
リコン発電膜3が成膜される側の面)に凹凸表面形状を
設け、酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜22を
第一の透明電極膜21の凹凸表面形状の凹部のみに選択
的に積層させたものである。
【0020】酸化錫を主成分とする第一の透明電極膜2
1は常圧での熱CVD法によりガラス基板1上、また
は、0.05〜0.1μmの膜厚のSiO2 を被着させたガ
ラス基板1上に成長させ、四塩化錫(SnCl4 )蒸気
および水蒸気(H2 O)を主原料として用い、原料ガス
に弗化水素(HF)などの弗素を含む材料ガスを添加す
ると第一の透明電極膜21の抵抗値を低下させる効果が
ある。
【0021】第一の透明電極膜21の上面に凹凸表面形
状を設けるためには、熱CVDの基板温度(成膜温度)
を420〜550℃の範囲で調整して、適正な凹凸表面
形状となるように基板温度を選んでCVD成膜を行う。
一般に基板温度を上げると急峻な凹凸表面形状が得ら
れ、基板温度を下げると緩やかな凹凸表面形状が得られ
る。
【0022】酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜
22は常圧の熱CVD法により第一の透明電極膜21上
に成長させ、ジエチル亜鉛(Zn(C2 5 2 )蒸気
および水蒸気(H2 O)を主原料とした熱CVD法によ
る成膜を行い、原料ガスにトリエチルアルミニウム(A
l(C2 5 3 )、ジボラン(B2 6 )、弗化水素
(HF)などを添加すると抵抗値を低下させる効果があ
る。
【0023】第一の透明電極膜21の凹部のみに、選択
的に第二の透明電極膜22を積層させるためには、熱C
VDの基板温度(成膜温度)を250〜350℃の範囲
で調整して、適正な積層状況となるように基板温度を選
んでCVD成膜を行う。急峻な凹凸表面形状を持つ下地
に酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜22を上記
の原料から積層させる場合には、一般に基板温度を上げ
ると下地凹部への積層選択性が増加してサブミクロンレ
ベルの谷間を埋めるように積層成長が起き、基板温度を
下げるとこのような選択成長性が減少し、下地の凹凸表
面形状の全面へ被覆率が高い状態で積層成膜が起きる。
【0024】このような第二の透明電極膜22の積層状
況の相違は、原料ガスが基板表面上で反応して酸化亜鉛
が生成して下地基板表面に固定されるまでの過程が基板
温度により異なることに起因している。
【0025】すなわち、基板温度が250〜350℃で
酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜22を積層さ
せると、上記原料が化学反応を起こす過程で形成される
反応中間体に、基板から受け渡される熱エネルギーが多
く、それが反応中間体の運動エネルギーとなり、基板表
面に固定されるまでの間に基板表面上を活発に動き回る
ことができるようになった結果、下地基板の凹部の安定
な位置に移動して留まろうとする作用が働き下地基板の
凹部に選択的に積層されるようになる。
【0026】ガラス基板等のように平坦な基板表面上に
成膜した時の膜厚が0.02〜0.2μmとなるような条件
で積層させた第二の透明電極膜22の膜厚が望ましい。
【0027】さらに、第二の透明電極膜22の膜厚を適
切な膜厚に選ぶことによっても下地凹部の埋め込み状況
を適正に制御することができる。第二の透明電極膜22
の膜厚を増加させ、0.3〜1.0μmとなる条件で第二の
透明電極膜22を積層させると、最初の第一の透明電極
膜21の成膜後に設けられていた0.2〜0.5μmの高低
差が無くなって、略完全に平坦な表面状態とすることも
可能である。
【0028】また、基板温度を下げて150〜250℃
で酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜22を積層
させると、上記原料が化学反応を起こす過程で形成され
る反応中間体に、基板から受け渡される熱エネルギーが
少なく、反応中間体が基板表面上を動き回るに足る運動
エネルギーが無いため、下地基板上で移動すること無し
に膜として固定され、下地基板の凹部に選択的に積層さ
れることが無く、被覆率が高く被着成膜される。
【0029】上述のように、酸化亜鉛を主成分とする第
二の透明電極膜22を250〜350℃の基板温度で、
酸化錫を主成分とする凹凸表面形状を持つ第一の透明電
極膜21上に積層成膜すれば、サブミクロンレベルの急
峻な凹部を選択的に無くすことができるようになるの
で、凹部を起源とする非晶質シリコン発電膜3中の欠陥
の発生を抑止することが可能となり、太陽電池の発電効
率を向上させることができる。
【0030】次に本発明の第2の実施の形態に係る太陽
電池を図3に示す。なお図1に示す第1の実施の形態と
同一機能を果たす部分には同一符号を付し、重複する説
明は省略する。
【0031】第2の実施の形態に係る太陽電池では、第
二の透明電極膜22の上に、酸化亜鉛を主成分とする第
三の透明電極膜23を高い被覆率で、第一及び第二の透
明電極膜21,22の上面の全面を被覆するように積層
させたものである。
【0032】第三の透明電極膜23の原料には第二の透
明電極膜22と同じ、ジエチル亜鉛(Zn(C2 5
2 )蒸気および水蒸気(H2 O)を主原料とし常圧でC
VD成膜を行い、原料ガスにトリエチルアルミニウム
(Al(C2 5 3 )、ジボラン(B2 6 )、弗化
水素(HF)などを添加すると抵抗値を低下させる効果
がある。
【0033】本実施例では、第二の透明電極膜23を2
50〜350℃の基板温度(成膜温度)で成膜した後
に、引き続き150〜250℃の基板温度(成膜温度)
で第三の透明電極膜23を積層させると、前述のような
作用により、第一及び第二の透明電極膜21,22の表
面全面に第三の透明電極膜23が被覆されるため、第一
の透明電極膜21が露出している部分を無くすことがで
きる。
【0034】ガラス基板等のように平坦な基板表面上に
成膜した時の膜厚が0.01〜0.1μmとなるような条件
で積層させた第三の透明電極膜23の膜厚が望ましい。
【0035】一般に酸化亜鉛が酸化錫よりも還元耐性に
優れるため、本実施例では、表面がすべて酸化亜鉛で覆
い尽くされているので、水素プラズマ曝露に対する耐久
性が向上し、水素ガスを添加したプラズマCVD法で非
晶質シリコン発電膜3を成膜しても還元劣化による透明
性の消失が起きず、発電効率が高い太陽電池を製造する
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上、実施の形態と共に具体的に説明し
たように、本発明では、透明性基板の上に透明電極膜が
成膜され、この透明電極膜の上に発電膜が成膜され、こ
の発電膜の上に金属電極膜が成膜されて構成されている
太陽電池において、前記透明電極膜は、酸化錫を主成分
とし上面に0.05〜0.5μmの範囲の高低差のある凹凸
表面形状を持つ第一の透明電極膜と、酸化亜鉛を主成分
とし第一の透明電極膜の凹凸表面形状の凹部のみに選択
的に積層させた第二の透明電極膜とでなる構成とした。
【0037】上記構成としたため、本発明では発電効率
を高く維持しつつ発電膜中に欠陥が発生するのを防止す
ることができる。
【0038】また本発明では、透明性基板の上に透明電
極膜が成膜され、この透明電極膜の上に発電膜が成膜さ
れ、この発電膜の上に金属電極膜が成膜されて構成され
ている太陽電池において、前記透明電極膜は、酸化錫を
主成分とし上面に0.05〜0.5μmの範囲の高低差のあ
る凹凸表面形状を持つ第一の透明電極膜と、酸化亜鉛を
主成分とし第一の透明電極膜の凹凸表面形状の凹部のみ
に選択的に積層させた第二の透明電極膜と、第一及び第
二の透明電極膜の上面の全面を被覆するように積層させ
た第三の透明電極膜とでなる構成とした。
【0039】上記構成としたため、本発明では発電効率
を高く維持しつつ発電膜中に欠陥が発生するのを防止す
ることができると共に、発電膜の透明性を確保すること
ができる。
【0040】また本発明では、透明性基板の上に、常圧
での熱化学蒸着法により酸化錫を主成分とする第一の透
明電極膜を成膜し、しかもこのときの成膜温度を調整す
ることにより、第一の透明電極膜の上面に0.05〜0.5
μmの範囲の高低差のある凹凸表面形状を形成し、成膜
温度を250〜350°Cとして常圧での熱化学蒸着法
により酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜を前記
第一の透明電極膜の凹凸表面形状の凹部のみに選択的に
積層させ、前記第一及び第二の透明電極膜の上に発電膜
を成膜し、前記発電膜の上に金属電極膜を成膜する構成
とした。
【0041】上記構成としたため、本発明では発電効率
を高く維持しつつ発電膜中に欠陥が発生するのを防止す
ることができる。
【0042】また本発明では、透明性基板の上に、常圧
での熱化学蒸着法により酸化錫を主成分とする第一の透
明電極膜を成膜し、しかもこのときの成膜温度を調整す
ることにより、第一の透明電極膜の上面に0.05〜0.5
μmの範囲の高低差のある凹凸表面形状を形成し、成膜
温度を250〜350°Cとして常圧での熱化学蒸着法
により酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜を前記
第一の透明電極膜の凹凸表面形状の凹部のみに選択的に
積層させ、成膜温度を150〜250°Cとして常圧で
の熱化学蒸着法により酸化亜鉛を主成分とする第三の透
明電極膜を前記第一及び第二の透明電極膜の上面の全面
を被覆するように積層させ、前記第三の透明電極膜の上
に発電膜を成膜し、前記発電膜の上に金属電極膜を成膜
する構成とした。
【0043】上記構成としたため、本発明では発電効率
を高く維持しつつ発電膜中に欠陥が発生するのを防止す
ることができと共に、発電膜の透明性を確保することが
できる。
【0044】また本発明では、前記第二の透明電極膜ま
たは前記第三の透明電極膜は、ジエチル亜鉛(Zn(C
2 5 2 )蒸気および水蒸気(H2 O)を主原料と
し、原料ガスにトリエチルアルミニウム(Al(C2
5 3 )、またはジボラン(B 2 6 )、または弗化水
素(HF)を添加した熱化学蒸着法により成膜する構成
とした。
【0045】上記構成としたため、本発明では透明電極
膜の抵抗値を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る太陽電池を示
す断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る太陽電池を示
す断面図。
【図3】従来の太陽電池を示す断面図。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 透明電極膜 3 非晶質シリコン発電膜 4 金属電極膜 21 第1の透明電極膜 22 第2の透明電極膜 23 第3の透明電極膜 31 欠陥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−216489(JP,A) 特開 平1−194208(JP,A) 特開 平7−312437(JP,A) 特開 平7−45845(JP,A) 特開 平6−120534(JP,A) 特開 昭61−116886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明性基板の上に透明電極膜が成膜さ
    れ、この透明電極膜の上に発電膜が成膜され、この発電
    膜の上に金属電極膜が成膜されて構成されている太陽電
    池において、 前記透明電極膜は、 酸化錫を主成分とし上面に0.05〜0.5μmの範囲の高
    低差のある凹凸表面形状を持つ第一の透明電極膜と、 酸化亜鉛を主成分とし第一の透明電極膜の凹凸表面形状
    の凹部のみに選択的に積層させた第二の透明電極膜とで
    なることを特徴とする太陽電池。
  2. 【請求項2】 透明性基板の上に透明電極膜が成膜さ
    れ、この透明電極膜の上に発電膜が成膜され、この発電
    膜の上に金属電極膜が成膜されて構成されている太陽電
    池において、 前記透明電極膜は、 酸化錫を主成分とし上面に0.05〜0.5μmの範囲の高
    低差のある凹凸表面形状を持つ第一の透明電極膜と、 酸化亜鉛を主成分とし第一の透明電極膜の凹凸表面形状
    の凹部のみに選択的に積層させた第二の透明電極膜と、 第一及び第二の透明電極膜の上面の全面を被覆するよう
    に積層させた第三の透明電極膜とでなることを特徴とす
    る太陽電池。
  3. 【請求項3】 透明性基板の上に、常圧での熱化学蒸着
    法により酸化錫を主成分とする第一の透明電極膜を成膜
    し、しかもこのときの成膜温度を調整することにより、
    第一の透明電極膜の上面に0.05〜0.5μmの範囲の高
    低差のある凹凸表面形状を形成し、 成膜温度を250〜350°Cとして常圧での熱化学蒸
    着法により酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜を
    前記第一の透明電極膜の凹凸表面形状の凹部のみに選択
    的に積層させ、 前記第一及び第二の透明電極膜の上に発電膜を成膜し、 前記発電膜の上に金属電極膜を成膜することを特徴とす
    る太陽電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 透明性基板の上に、常圧での熱化学蒸着
    法により酸化錫を主成分とする第一の透明電極膜を成膜
    し、しかもこのときの成膜温度を調整することにより、
    第一の透明電極膜の上面に0.05〜0.5μmの範囲の高
    低差のある凹凸表面形状を形成し、 成膜温度を250〜350°Cとして常圧での熱化学蒸
    着法により酸化亜鉛を主成分とする第二の透明電極膜を
    前記第一の透明電極膜の凹凸表面形状の凹部のみに選択
    的に積層させ、 成膜温度を150〜250°Cとして常圧での熱化学蒸
    着法により酸化亜鉛を主成分とする第三の透明電極膜を
    前記第一及び第二の透明電極膜の上面の全面を被覆する
    ように積層させ、 前記第三の透明電極膜の上に発電膜を成膜し、 前記発電膜の上に金属電極膜を成膜することを特徴とす
    る太陽電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第二の透明電極膜または前記第三の
    透明電極膜は、ジエチル亜鉛(Zn(C2 5 2 )蒸
    気および水蒸気(H2 O)を主原料とし、原料ガスにト
    リエチルアルミニウム(Al(C2 5 3 )、または
    ジボラン(B 2 6 )、または弗化水素(HF)を添加
    した熱化学蒸着法により成膜することを特徴とする請求
    項4の太陽電池の製造方法。
JP22422498A 1998-08-07 1998-08-07 太陽電池及び太陽電池の製造方法 Expired - Fee Related JP3297380B2 (ja)

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