JP3290275B2 - ボールバルブ - Google Patents
ボールバルブInfo
- Publication number
- JP3290275B2 JP3290275B2 JP33131393A JP33131393A JP3290275B2 JP 3290275 B2 JP3290275 B2 JP 3290275B2 JP 33131393 A JP33131393 A JP 33131393A JP 33131393 A JP33131393 A JP 33131393A JP 3290275 B2 JP3290275 B2 JP 3290275B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- box
- valve body
- shaft
- fluid passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Taps Or Cocks (AREA)
- Valve Housings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボールバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】ボールバルブとして、弁箱内へ弁体を装
填し、弁軸の回転により流体通路を開閉する構成は公知
公用である。その基本構成は鋳造された球体の弁体に流
体通路と連通する開口部を設け、弁箱に設けた弁座によ
りシールして漏液を防止し、弁軸の回転により開閉操作
をするようになっている。
填し、弁軸の回転により流体通路を開閉する構成は公知
公用である。その基本構成は鋳造された球体の弁体に流
体通路と連通する開口部を設け、弁箱に設けた弁座によ
りシールして漏液を防止し、弁軸の回転により開閉操作
をするようになっている。
【0003】通常は弁軸受部を除いた部分で弁箱を2つ
割りして、弁体を弁箱内へ装填し、弁座によりシールす
るようにしているが、弁箱を球心を通る傾斜面で分割す
るようにした公知例、例えば実公昭34−8087号公
報、実公昭53−9949号公報もある。また、ボール
バルブの弁体を弁軸と一体としたものを用いる例として
は、特開昭62−233573号公報がある。さらにま
た、弁体を半球体とする公知例としては、前記特開昭6
2−233573号公報の他、実開昭52−14443
4号公報などがある。
割りして、弁体を弁箱内へ装填し、弁座によりシールす
るようにしているが、弁箱を球心を通る傾斜面で分割す
るようにした公知例、例えば実公昭34−8087号公
報、実公昭53−9949号公報もある。また、ボール
バルブの弁体を弁軸と一体としたものを用いる例として
は、特開昭62−233573号公報がある。さらにま
た、弁体を半球体とする公知例としては、前記特開昭6
2−233573号公報の他、実開昭52−14443
4号公報などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような公知例に
おいて、弁箱を球心を通る傾斜面で分割する構成では、
弁体と弁軸とを別体として、弁箱内へ弁体を装填後、弁
軸を組込み弁体と係合させるようにしている。又、弁体
と弁軸とを一体としたものにおいては、弁体を弁箱に挿
入後、弁軸受部を有する別部品を弁箱に組込む必要があ
り、さらに半球体の弁体を用いる例においても、弁軸受
部を別部品として取付けるか、弁箱を弁軸の中心線を通
る面で2つ割りして組込む等の手段を採っている。
おいて、弁箱を球心を通る傾斜面で分割する構成では、
弁体と弁軸とを別体として、弁箱内へ弁体を装填後、弁
軸を組込み弁体と係合させるようにしている。又、弁体
と弁軸とを一体としたものにおいては、弁体を弁箱に挿
入後、弁軸受部を有する別部品を弁箱に組込む必要があ
り、さらに半球体の弁体を用いる例においても、弁軸受
部を別部品として取付けるか、弁箱を弁軸の中心線を通
る面で2つ割りして組込む等の手段を採っている。
【0005】上記のような構成を採用するのは、ボール
バルブが球面体としての弁体を微少間隙をあけて弁箱内
へ装填され、流体の高温や高圧に耐えるよう弁座でシー
ルされ、且つ弁軸により回転して流体通路の開閉を可能
とする構造であるからである。従って、弁箱を弁軸の中
心線を通る面で2つ割りした構成以外では、弁軸と弁体
とを一体とし球面体としたものを弁箱内へ装填すること
は球面部が弁箱内壁に当接するので不可能と考えられ
る。
バルブが球面体としての弁体を微少間隙をあけて弁箱内
へ装填され、流体の高温や高圧に耐えるよう弁座でシー
ルされ、且つ弁軸により回転して流体通路の開閉を可能
とする構造であるからである。従って、弁箱を弁軸の中
心線を通る面で2つ割りした構成以外では、弁軸と弁体
とを一体とし球面体としたものを弁箱内へ装填すること
は球面部が弁箱内壁に当接するので不可能と考えられ
る。
【0006】又、弁体を半球体とした場合でも球面部が
弁箱内壁と当接する問題点がある。本発明の目的は上記
のような問題点を解消し、弁軸と一体のトラニオン方式
の弁体が、弁体の球心を通り、弁軸受部を含まない傾斜
面で2つ割りした弁箱内へ容易に装填できると共に高圧
流体に耐えるシール作用が得られ漏液等の生じないボー
ルバルブを提供しようとするものである。
弁箱内壁と当接する問題点がある。本発明の目的は上記
のような問題点を解消し、弁軸と一体のトラニオン方式
の弁体が、弁体の球心を通り、弁軸受部を含まない傾斜
面で2つ割りした弁箱内へ容易に装填できると共に高圧
流体に耐えるシール作用が得られ漏液等の生じないボー
ルバルブを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1発明では、弁箱内に微少間隙をあけて装填され
弁座でシールされる弁体を、弁軸により回転して弁箱の
流体通路を開閉するようにしたボールバルブにおいて、
弁体の球心を通り、弁軸受部を含まない傾斜面で弁箱を
2つ割りして着脱自在のフランジ部を設け、2つ割りし
た弁箱の双方に流体通路と直交する方向の弁軸受部を設
け、弁軸と一体の弁体は、半球面より大で完全球面より
小さい欠球体とし、弁箱の流体通路と連通する開口部
と、この開口部に隣接する閉塞部と、残りの切欠部とか
ら構成され、弁体の切欠部を流体通路側へ向けて一方の
2つ割り部の弁軸受部へ弁軸と一体の弁体を挿入し、弁
体の切欠部を反対側へ回転(例えば180度)させた
後、他方の2つ割り部を挿入して弁軸と共に弁体を装填
し、弁座を介在してフランジ部で締付固定したボールバ
ルブとした。
め、第1発明では、弁箱内に微少間隙をあけて装填され
弁座でシールされる弁体を、弁軸により回転して弁箱の
流体通路を開閉するようにしたボールバルブにおいて、
弁体の球心を通り、弁軸受部を含まない傾斜面で弁箱を
2つ割りして着脱自在のフランジ部を設け、2つ割りし
た弁箱の双方に流体通路と直交する方向の弁軸受部を設
け、弁軸と一体の弁体は、半球面より大で完全球面より
小さい欠球体とし、弁箱の流体通路と連通する開口部
と、この開口部に隣接する閉塞部と、残りの切欠部とか
ら構成され、弁体の切欠部を流体通路側へ向けて一方の
2つ割り部の弁軸受部へ弁軸と一体の弁体を挿入し、弁
体の切欠部を反対側へ回転(例えば180度)させた
後、他方の2つ割り部を挿入して弁軸と共に弁体を装填
し、弁座を介在してフランジ部で締付固定したボールバ
ルブとした。
【0008】第2発明では、弁箱を2つ割りして弁体の
球心を通る傾斜面が、流体通路の中心線Y−Y線に直交
する弁軸中心線X−X線に対し25度〜45度の傾斜角
の範囲としたボールバルブとした。第3発明では、2つ
割りした弁箱のフランジ部に対向して嵌合する環状リン
グを設けて芯出ししたボールバルブとした。
球心を通る傾斜面が、流体通路の中心線Y−Y線に直交
する弁軸中心線X−X線に対し25度〜45度の傾斜角
の範囲としたボールバルブとした。第3発明では、2つ
割りした弁箱のフランジ部に対向して嵌合する環状リン
グを設けて芯出ししたボールバルブとした。
【0009】第4発明では、2つ割りした弁箱が係合す
る円形フランジ部をクランプにより挟持したボールバル
ブとした。第5発明では、弁箱の流体通路及び弁体の装
填部内周面にフッ素樹脂、ゴム、その他の材料によるラ
イニング又はコーティングしたボールバルブとした。第
6発明では、弁軸と一体の弁体が一方にだけ弁軸を有す
る片軸付方式としたボールバルブとした。
る円形フランジ部をクランプにより挟持したボールバル
ブとした。第5発明では、弁箱の流体通路及び弁体の装
填部内周面にフッ素樹脂、ゴム、その他の材料によるラ
イニング又はコーティングしたボールバルブとした。第
6発明では、弁軸と一体の弁体が一方にだけ弁軸を有す
る片軸付方式としたボールバルブとした。
【0010】
【作用】第1発明では、弁体の球心を通り、弁軸受部を
含まない傾斜面で弁箱を2つ割りすることにより、トラ
ニオン方式で弁軸と一体の弁体を容易に弁箱に装填する
ことができる。2つ割り弁箱のそれぞれに弁軸受部が構
成されており、流体通路と直交するようになっているの
で、装着された弁体に高圧流体が作用しても反対側へ動
くことがない。
含まない傾斜面で弁箱を2つ割りすることにより、トラ
ニオン方式で弁軸と一体の弁体を容易に弁箱に装填する
ことができる。2つ割り弁箱のそれぞれに弁軸受部が構
成されており、流体通路と直交するようになっているの
で、装着された弁体に高圧流体が作用しても反対側へ動
くことがない。
【0011】又、弁体は半球体より大(180度より
大)で完全球面より小さい欠球体とすることにより、球
面部が180度角より広い範囲となり、弁箱に装填した
状態で弁座によるシール作用が確実となる。即ち、全開
時でも弁座が弁体と接触しているため、弁座が変形する
ことがなくなった。従来の弁体で180度以下の球面部
のときは全開時弁座の一部が弁体に接触しないことがあ
り弁座の変形が生じる危険性があった。又、弁軸と一体
の弁体とすることにより、従来の弁体のように弁軸と弁
体との係合部のずれにより漏液が生じたり、弁座が変形
したり、弁軸と弁体の球心とが傾斜してシール作用を阻
害するような欠点もなくなった。
大)で完全球面より小さい欠球体とすることにより、球
面部が180度角より広い範囲となり、弁箱に装填した
状態で弁座によるシール作用が確実となる。即ち、全開
時でも弁座が弁体と接触しているため、弁座が変形する
ことがなくなった。従来の弁体で180度以下の球面部
のときは全開時弁座の一部が弁体に接触しないことがあ
り弁座の変形が生じる危険性があった。又、弁軸と一体
の弁体とすることにより、従来の弁体のように弁軸と弁
体との係合部のずれにより漏液が生じたり、弁座が変形
したり、弁軸と弁体の球心とが傾斜してシール作用を阻
害するような欠点もなくなった。
【0012】2つ割り弁箱へ弁体を挿入するには、弁体
の切欠部を先ず流体通路側へ向けて弁軸の一方を弁箱の
弁軸受部へ押し込み、次いで弁体の切欠部を反対側へ向
くように回転させ(例えば180度)、弁軸の他方をも
う一方の2つ割り弁箱の弁軸受部に挿入し、傾斜面のフ
ランジ部を合わせて締付固定すればよく、簡潔に組込み
ができる。
の切欠部を先ず流体通路側へ向けて弁軸の一方を弁箱の
弁軸受部へ押し込み、次いで弁体の切欠部を反対側へ向
くように回転させ(例えば180度)、弁軸の他方をも
う一方の2つ割り弁箱の弁軸受部に挿入し、傾斜面のフ
ランジ部を合わせて締付固定すればよく、簡潔に組込み
ができる。
【0013】第2発明では、弁箱を2つ割りした傾斜面
が、弁体の球心を通り、弁軸中心線(X−X線)に対
し、25度〜45度としたので、半球体より大きい欠球
体の挿入が容易で弁座によるシール作用も確実となり、
ボールバルブの組立て、分解が容易になった。第3発明
では、2つ割り弁箱のフランジ部に対向して環状リング
を設けているので、フランジ部を合わせて締付固定する
だけで、芯出しが容易にできる。
が、弁体の球心を通り、弁軸中心線(X−X線)に対
し、25度〜45度としたので、半球体より大きい欠球
体の挿入が容易で弁座によるシール作用も確実となり、
ボールバルブの組立て、分解が容易になった。第3発明
では、2つ割り弁箱のフランジ部に対向して環状リング
を設けているので、フランジ部を合わせて締付固定する
だけで、芯出しが容易にできる。
【0014】第4発明では、2つ割り弁箱が係合する円
形フランジ部の周縁をクランプにより挟持して固定する
と極めて容易に締付けと芯出しができる。第5発明で
は、弁箱の流体通路及び弁体の装填部内周面にフッ素樹
脂、ゴムその他の材料によるライニング又はコーティン
グをすることにより、特殊な流体による腐食や変質を防
止し長期使用に供することができる。
形フランジ部の周縁をクランプにより挟持して固定する
と極めて容易に締付けと芯出しができる。第5発明で
は、弁箱の流体通路及び弁体の装填部内周面にフッ素樹
脂、ゴムその他の材料によるライニング又はコーティン
グをすることにより、特殊な流体による腐食や変質を防
止し長期使用に供することができる。
【0015】第6発明では、弁体として半球体より大き
く、全球体よりも小さく、弁軸と一体の片軸付方式の弁
体に応用したものである。半球体より大きい開口部及び
閉塞部によりトラニオンに比べ流体圧力の低いとき液漏
れや弁体の振動等が生じない作用がある。
く、全球体よりも小さく、弁軸と一体の片軸付方式の弁
体に応用したものである。半球体より大きい開口部及び
閉塞部によりトラニオンに比べ流体圧力の低いとき液漏
れや弁体の振動等が生じない作用がある。
【0016】
【実施例】以下、実施例として示した図面に従い説明す
る。図1〜図3はトラニオン方式の弁体を2つ割り弁箱
の一方へ弁軸を挿入し始めた状態を示す図であり、1は
弁箱で、流体通路2と弁軸受部3を有し、弁体5が装填
された位置で球心Oを通り、前記弁軸受部3を含まない
傾斜面Sで2つ割りされている。4はフランジ部で、2
つ割りした弁箱が係合するよう傾斜面の端縁に設けた。
10は弁座を示す。1aは2つ割りされた他方の弁箱、
2aは他方の流体通路、3aは他方の弁軸受部、4aは
他方のフランジ部を示す。
る。図1〜図3はトラニオン方式の弁体を2つ割り弁箱
の一方へ弁軸を挿入し始めた状態を示す図であり、1は
弁箱で、流体通路2と弁軸受部3を有し、弁体5が装填
された位置で球心Oを通り、前記弁軸受部3を含まない
傾斜面Sで2つ割りされている。4はフランジ部で、2
つ割りした弁箱が係合するよう傾斜面の端縁に設けた。
10は弁座を示す。1aは2つ割りされた他方の弁箱、
2aは他方の流体通路、3aは他方の弁軸受部、4aは
他方のフランジ部を示す。
【0017】弁体5は半球面より大きく(大きい部分の
寸法h1 )、完全球面より小さい欠球体とし、弁箱の流
体通路2、2aと連通する開口部6とこの開口部6と隣
接する閉塞部7と、残りの切欠部8とから構成されてい
る。弁体5は弁軸9、9aと一体であり、一体成型する
か、別個に製造してボルトや溶接により一体としたもの
を含む。10は弁座である。11、11aは環状リング
用溝で、2つ割りした平面にそれぞれ設けた。4bはボ
ルト用孔を示す。
寸法h1 )、完全球面より小さい欠球体とし、弁箱の流
体通路2、2aと連通する開口部6とこの開口部6と隣
接する閉塞部7と、残りの切欠部8とから構成されてい
る。弁体5は弁軸9、9aと一体であり、一体成型する
か、別個に製造してボルトや溶接により一体としたもの
を含む。10は弁座である。11、11aは環状リング
用溝で、2つ割りした平面にそれぞれ設けた。4bはボ
ルト用孔を示す。
【0018】2つ割りした弁箱1、1aへ弁体5を装填
するには、先ず弁体5の切欠部8を流体通路2側へ向け
た状態で、一体の弁軸9を弁軸受部3内へ挿入し、次い
で弁体5を反対側へ回動して切欠部8を流体通路2a側
にして、弁箱1aの弁軸受部3aへ弁軸9aを挿入し、
フランジ部4、4aを合わせて、締付固定する。環状リ
ング用溝11、11aに環状リングを挿入し、フランジ
部4、4aは締付けと同時に芯出しをして締付けること
ができる。12はパッキン溝で、パッキンを挿入(装
着)し流体をシールする。尚、フランジ部4、4aの締
付けには、孔4bに袋ナットやねじ等を用いた。
するには、先ず弁体5の切欠部8を流体通路2側へ向け
た状態で、一体の弁軸9を弁軸受部3内へ挿入し、次い
で弁体5を反対側へ回動して切欠部8を流体通路2a側
にして、弁箱1aの弁軸受部3aへ弁軸9aを挿入し、
フランジ部4、4aを合わせて、締付固定する。環状リ
ング用溝11、11aに環状リングを挿入し、フランジ
部4、4aは締付けと同時に芯出しをして締付けること
ができる。12はパッキン溝で、パッキンを挿入(装
着)し流体をシールする。尚、フランジ部4、4aの締
付けには、孔4bに袋ナットやねじ等を用いた。
【0019】弁箱を2つ割りする傾斜面の角度について
の計算を下記に示す。図1において、 φG=弁体の球径 φD=弁箱の弁体を装填する穴径 h1 =弁体の半球体より大きい部分の寸法 h2 =弁体を挿入時、弁箱の穴に当った時の弁体の球心
からの寸法 h3 =同上、弁箱の中心からの寸法 h4 =同上、弁箱の中心の芯ズレ寸法 H =h4 位置での弁箱の内径さしわたし寸法 弁体を挿入時弁箱の穴に接触したとすると、
の計算を下記に示す。図1において、 φG=弁体の球径 φD=弁箱の弁体を装填する穴径 h1 =弁体の半球体より大きい部分の寸法 h2 =弁体を挿入時、弁箱の穴に当った時の弁体の球心
からの寸法 h3 =同上、弁箱の中心からの寸法 h4 =同上、弁箱の中心の芯ズレ寸法 H =h4 位置での弁箱の内径さしわたし寸法 弁体を挿入時弁箱の穴に接触したとすると、
【0020】
【数1】
【0021】d1 はh1 での弁体の球径の断面外径 d2 は弁体の接触部h2 での弁体のさしわたし寸法を示
す。次いで、弁体と弁箱の内径が接触したとする時の弁
箱の内径のさしわたし寸法を算出する。
す。次いで、弁体と弁箱の内径が接触したとする時の弁
箱の内径のさしわたし寸法を算出する。
【0022】
【数2】
【0023】Hはh4 位置での弁箱の内径さしわたし寸
法を示す。上記式から弁体が挿入時に弁箱の内側に当接
しないためには、H>d2 でなければならない。一方弁
軸の中心線に対する傾斜面の角度θは弁座取付部を設け
る必要から45度より少ない角度が望まれる。これを弁
軸の中心線X−X線を基準に考えるとθは25度〜45
度が望ましい。
法を示す。上記式から弁体が挿入時に弁箱の内側に当接
しないためには、H>d2 でなければならない。一方弁
軸の中心線に対する傾斜面の角度θは弁座取付部を設け
る必要から45度より少ない角度が望まれる。これを弁
軸の中心線X−X線を基準に考えるとθは25度〜45
度が望ましい。
【0024】上記(6)式からθが大きくなるとHが大
きくなり、θが大きい方が余裕をもてることになる。ボ
ールシート及び弁軸の関係もあり、θ=(35±5)度
が適当と考えられる。図4、図5は弁箱1、1aに弁体
5を装填した状態を示す実施例2で、円形フランジ部1
3にクランプ14を用いて挟持した状態を示す。尚、ク
ランプに代えてフランジ部に袋ナットやねじ等を用いて
締付ける場合もある。
きくなり、θが大きい方が余裕をもてることになる。ボ
ールシート及び弁軸の関係もあり、θ=(35±5)度
が適当と考えられる。図4、図5は弁箱1、1aに弁体
5を装填した状態を示す実施例2で、円形フランジ部1
3にクランプ14を用いて挟持した状態を示す。尚、ク
ランプに代えてフランジ部に袋ナットやねじ等を用いて
締付ける場合もある。
【0025】図6は実施例3として、弁箱1、1aの流
体通路2、2aの内周面にフッ素樹脂15をライニング
した場合を示す。図7は実施例4として片軸付方式の弁
体16を用いた例を示す要部断面図である。
体通路2、2aの内周面にフッ素樹脂15をライニング
した場合を示す。図7は実施例4として片軸付方式の弁
体16を用いた例を示す要部断面図である。
【0026】
【発明の効果】第1発明では、トラニオン方式で弁軸と
一体の弁体を2つ割りした弁箱に容易に装填することが
でき、弁体が半球体よりも大きいので、弁座によるシー
ルが確実となり、高圧の流体に対しても漏液が生じた
り、弁体が反対側へ動くことにより弁軸の作動を阻害す
る欠点もなくなった。又、弁体の装填と分解が容易であ
るので、分解して清浄することも容易で各種の流体に使
用可能となった。
一体の弁体を2つ割りした弁箱に容易に装填することが
でき、弁体が半球体よりも大きいので、弁座によるシー
ルが確実となり、高圧の流体に対しても漏液が生じた
り、弁体が反対側へ動くことにより弁軸の作動を阻害す
る欠点もなくなった。又、弁体の装填と分解が容易であ
るので、分解して清浄することも容易で各種の流体に使
用可能となった。
【0027】第2発明では、弁軸と一体の弁体を2つ割
り弁箱に挿入して装填し易く、2つ割りの傾斜面の角度
を弁軸の中心線に対し25度〜45度の範囲にすること
により、弁座の取付部、弁軸と一体とした構成等が充分
に余裕をもって配設できるようになり、シール効果も確
実となった。第3発明では、2つ割り弁箱のフランジ部
に対向して環状リングを設けているので、このフランジ
部を密着し締付けることにより弁体の芯出しが確実とな
った。環状リングに代えて、弁箱1又は1aに半球状そ
の他の突起及びこれと嵌合する凹部を設けてもよい。
り弁箱に挿入して装填し易く、2つ割りの傾斜面の角度
を弁軸の中心線に対し25度〜45度の範囲にすること
により、弁座の取付部、弁軸と一体とした構成等が充分
に余裕をもって配設できるようになり、シール効果も確
実となった。第3発明では、2つ割り弁箱のフランジ部
に対向して環状リングを設けているので、このフランジ
部を密着し締付けることにより弁体の芯出しが確実とな
った。環状リングに代えて、弁箱1又は1aに半球状そ
の他の突起及びこれと嵌合する凹部を設けてもよい。
【0028】第4発明では、締付けに際してフランジ部
の外周を覆うクランプにより挟持することで自動的に締
付けと芯出しが可能となった。第5発明では、弁箱内周
面にフッ素樹脂やゴム等をライニング又はコーティング
することにより、取扱われる流体に応じて侵蝕や摩耗を
防止できる構成となった。
の外周を覆うクランプにより挟持することで自動的に締
付けと芯出しが可能となった。第5発明では、弁箱内周
面にフッ素樹脂やゴム等をライニング又はコーティング
することにより、取扱われる流体に応じて侵蝕や摩耗を
防止できる構成となった。
【0029】第6発明では、片軸付方式の弁体に応用し
た例であり、半球体として180度よりも大きくなった
閉塞部を有するのでシール効果が確実で液漏れがなく、
低圧流体に対して安心して使用できるボールバルブを提
供することができる。
た例であり、半球体として180度よりも大きくなった
閉塞部を有するのでシール効果が確実で液漏れがなく、
低圧流体に対して安心して使用できるボールバルブを提
供することができる。
【図1】弁軸と一体の弁軸の挿入時を示す実施例1の分
割断面図
割断面図
【図2】同要部側面図
【図3】同要部底面図
【図4】弁体を装填した状態の実施例2を示す要部断面
図
図
【図5】同正面断面図
【図6】実施例3を示す正面断面図
【図7】実施例4として示した片軸付方式の要部断面図
1、1a 弁箱 2、2a 流体通路 3、3a 弁軸受部 4、4a、13 フランジ部 5、16 弁体 6 開口部 7 閉塞部 8 切欠部 9、9a 弁軸 10 弁座 11、11a 環状リング用溝 14 クランプ 15 フッ素樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 27/00 - 27/12 F16K 5/00 - 5/22
Claims (6)
- 【請求項1】 弁箱内に微少間隙をあけて装填され弁座
でシールされる弁体を、弁軸により回転して弁箱の流体
通路を開閉するようにしたボールバルブにおいて、弁体
の球心を通り、弁軸受部を含まない傾斜面で弁箱を2つ
割りして着脱自在のフランジ部を設け、2つ割りした弁
箱の双方に流体通路と直交する方向の弁軸受部を設け、
弁軸と一体の弁体は、半球面より大で完全球面より小さ
い欠球体とし、弁箱の流体通路と連通する開口部と、こ
の開口部に隣接する閉塞部と、残りの切欠部とから構成
され、弁体の切欠部を流体通路側へ向けて一方の2つ割
り部の弁軸受部へ弁軸と一体の弁体を挿入し、弁体の切
欠部を反対側へ回転させた後、他方の2つ割り部を挿入
して弁軸と共に弁体を装填し、弁座を介在してフランジ
部で締付固定したことを特徴とするボールバルブ。 - 【請求項2】 弁箱を2つ割りして弁体の球心を通る傾
斜面が、流体通路の中心線Y−Y線に直交する弁軸中心
線X−X線に対し25度〜45度の傾斜角の範囲とした
請求項1記載のボールバルブ。 - 【請求項3】 2つ割りした弁箱のフランジ部に対向し
て嵌合する環状リングを設けて芯出しした請求項1記載
のボールバルブ。 - 【請求項4】 2つ割りした弁箱が係合する円形フラン
ジ部をクランプにより挟持した請求項1記載のボールバ
ルブ。 - 【請求項5】 弁箱の流体通路及び弁体の装填部内周面
にフッ素樹脂、ゴム、その他の材料によるライニング又
はコーティングした請求項1記載のボールバルブ。 - 【請求項6】 弁軸と一体の弁体が一方にだけ弁軸を有
する片軸付方式とした請求項1記載のボールバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33131393A JP3290275B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ボールバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33131393A JP3290275B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ボールバルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07190210A JPH07190210A (ja) | 1995-07-28 |
JP3290275B2 true JP3290275B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=18242292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33131393A Expired - Fee Related JP3290275B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ボールバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3290275B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5643002B2 (ja) * | 2010-06-07 | 2014-12-17 | 位田 卓穂 | ボール弁 |
CN109780223B (zh) * | 2019-03-14 | 2024-01-09 | 无锡智能自控工程股份有限公司 | 防转型阀杆与阀芯柔性连接机构 |
CN110469688A (zh) * | 2019-09-11 | 2019-11-19 | 浙江联大阀门有限公司 | 全通径偏心半球阀 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33131393A patent/JP3290275B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07190210A (ja) | 1995-07-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6020860Y2 (ja) | 弁密閉装置 | |
US4281817A (en) | Disc valve | |
US4163571A (en) | Pipe couplings | |
US20050104026A1 (en) | Ball valve with a single piece ball-stem and an integrated actuator mounting flange | |
JP3653279B2 (ja) | 改良された弁座を有するバルブ組立体 | |
KR100468304B1 (ko) | 볼세그먼트밸브 | |
JP3290275B2 (ja) | ボールバルブ | |
US3846885A (en) | Valve with elliptical sealing | |
JPH0893943A (ja) | ボールバルブ | |
US4683906A (en) | Trunnion type ball valve | |
JPH02146376A (ja) | 弁とその製造法 | |
EP0005584B1 (en) | Side-split ball valve construction | |
JP3929187B2 (ja) | 管継手構造 | |
JPS6327597B2 (ja) | ||
GB2069103A (en) | Improved throttle valve | |
JP3127076B2 (ja) | アウトサイド型メカニカルシール装置 | |
JP2000046205A (ja) | シート取付構造 | |
JPH07190213A (ja) | ボールバルブ | |
JPH0517276U (ja) | プラグ弁 | |
JPH0750615Y2 (ja) | バタフライバルブ | |
JPS6383488A (ja) | 管継手 | |
JP4121792B2 (ja) | メタルシートバタフライ弁のシート構造 | |
JPH0545957Y2 (ja) | ||
US3380707A (en) | Ball valve | |
JP2570596Y2 (ja) | 防食フランジ継手とバタフライバルブの接続構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |