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JP3285532B2 - 回転磁界型電動機の固定子鉄心及びその製造方法 - Google Patents

回転磁界型電動機の固定子鉄心及びその製造方法

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Publication number
JP3285532B2
JP3285532B2 JP07718898A JP7718898A JP3285532B2 JP 3285532 B2 JP3285532 B2 JP 3285532B2 JP 07718898 A JP07718898 A JP 07718898A JP 7718898 A JP7718898 A JP 7718898A JP 3285532 B2 JP3285532 B2 JP 3285532B2
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JP
Japan
Prior art keywords
winding
outer peripheral
press
insulating
housing frame
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP07718898A
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JPH10225038A (ja
Inventor
義人 西川
清 玉田
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP07718898A priority Critical patent/JP3285532B2/ja
Publication of JPH10225038A publication Critical patent/JPH10225038A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3285532B2 publication Critical patent/JP3285532B2/ja
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転磁界型電動機
に関し、特に、固定鉄心への巻線構造を改良して、巻量
の増加を図るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転磁界形電動機の固定子に巻線
をする場合、固定子鉄心の内側から巻線をする必要があ
るため、巻線方法が難しく、製造アップとなっていた。
そのため、固定子鉄心のティース部と外周部を分割し、
固定子鉄子の外側から直接巻線を巻くようにしたものが
提案されている。(特開平2−7839号公報、特開平
1−248948号公報参照)
【0003】前記特開平2−7839号公報に開示され
た固定子鉄心は、図8に示すように、ヨーク部(固定鉄
心外周部)1の内面に等角度間隔で軸方向の圧入溝1
a,…,1aを形成する一方、該ヨーク部1内に同心状
にリング2を設けて、該リング2の外周より放射状に磁
極片3,…,3を突設し、該磁極片3,…,3に外側よ
り巻線をした後、各磁極片3,…,3の先端を上記ヨー
ク部1の圧入溝1aに圧入している。
【0004】また後記の特開平1−248948号公報
に開示された固定子鉄心は、図9に示すように、図8と
同様に分割したヨーク部1と、外周に磁極片3,…,3
を突設したリング2を設けると共に、絶縁部材からなる
コイル枠4を設け、該コイル枠4に所要間隔をあけて突
出した巻線部4aに巻線5をした後に、該コイル枠4を
上記磁極片3,…,3の外周に外嵌して組み立てるよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記お
よび後記のいずれの固定子においても、隣合う磁極片3
あるいはコイル枠4の隣り合う巻線部4aに対して、1
回巻回する度に隣接する磁極片3あるいは巻線部4aに
移って同様に1回巻線を巻回するという作業を繰り返
し、全ての巻線部4aに対してほぼ均一に巻線を巻回し
ていく、いわゆる分布巻により巻線を巻回しているた
め、先に巻いた巻線が邪魔になって巻線量を増加するこ
とができない。よって、巻線が固定子鉄心のスロット内
に占める割合である巻線占積率がさほど向上せず、電動
機の小型化・高出力化が妨げられるという問題があっ
た。また、隣合う巻線部分に巻く際に、巻線同士が干渉
して巻線作業が困難であるという問題も解決されていな
い。
【0006】そこで、本発明は、固定鉄心の巻線構造を
改善して、巻線占積率の向上および巻線作業の容易化を
図ることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明は、円筒状の外周部材と、該外周部材の
内周側に配置された複数のティース部材と、それぞれテ
ィース部材に取りつけられた複数の絶縁ボビンと、それ
ぞれ絶縁ボビンに巻回された複数の巻線とを備える回転
磁界型電動機の固定子鉄心であって、内周面に等角度間
隔で軸方向の圧入溝が複数個形成された円筒状の外周部
材と、上記外周部材の各圧入溝に圧入された基部と、該
基部に連続する胴部と、該胴部に連続する円弧形状の頭
部とをそれぞれ備え、該頭部を連結片部により連結して
円環状に一体化した複数個のティース部材と、上記各テ
ィース部材の基部を貫通させると共に、上記各ティース
部材の胴部に外嵌する貫通孔を有する中央部を設け、該
中央部の両側に上記ティース部材の基部側が凸となるよ
うに湾曲する円弧状の内周側巻線収容枠と外周側巻線収
容枠とを間隔をあけて、かつ、外周側巻線収容枠の外周
端が内周側巻線収容枠の外周端よりも周方向に突出する
ようにそれぞれ設け、中央部の両側に円弧状の巻線用ス
ロットを形成した同形状の複数個の絶縁ボビンと、上記
各絶縁ボビンの巻線用スロットに外周側巻線収容枠の外
周端と内周側巻線収容枠の外周端を結ぶ線まで巻回し、
巻線用スロットの外周側が内周側よりも巻線数が大であ
る扇形とした巻線とを備え、隣接する絶縁ボビンの外周
側収容枠の外周端が互いに当接し、かつ、隣接する絶縁
ボビンの内周側収容枠の外周端が互いに当接している、
回転磁界型電動機の固定子鉄心を提供するものである。
【0008】第1の本発明に係る回転磁界型電動機の固
定子鉄心によれば、固定子鉄心に直接巻線を巻回するの
ではなく、各絶縁ボビンに巻線を巻回した後、絶縁ボビ
ンをティース部材に外嵌するため、巻線時に隣接する巻
線が干渉することがない。よって、各絶縁ボビンの巻線
用スロットのほぼ全体、すなわち外周側巻線収容枠の外
周端と内周側巻線収容枠の外周端を結ぶ線まで巻回して
も、各絶縁ボビンの貫通孔にティース部材を嵌合させ
て、ティース部材の頭部を外周部材の圧入溝に圧入して
組み付可能であり、巻線占積率を向上することができ、
小型化・高出力化を図ることができる。また、上記のよ
うに外周側巻線収容枠の外周端が内周側巻線収容枠の外
周端よりも周方向に突出するように設けており、各巻線
用スロットに巻回された巻線は、外周側が内周側よりも
巻線数が大である扇形であるため、周方向の隙間が低減
され、巻線占積率を一層向上することができる。さら
に、上記のように第1の本発明に係る回転磁界型電動機
の固定鉄心によれば、固定子鉄心に直接巻線を巻回する
のではなく、各絶縁ボビンに巻線を巻回した後、絶縁ボ
ビンをティース部材に外嵌するため、巻線の巻回時に隣
接する巻線が干渉することがなく、巻線作業が容易とな
る。
【0009】さらにまた、隣接する絶縁ボビンの外周側
収容枠の外周端が互いに当接し、かつ、隣接する絶縁ボ
ビンの内周側収容枠の外周端が互いに当接しているた
め、隣接する巻線間の周方向の隙間が最小限に低減さ
れ、巻線占積率が一層向上する。
【0010】また、上記絶縁ボビンは、内周側巻線収容
枠が上記ティース部材の頭部に密接し、かつ、外周側巻
線収容枠が外周部材の内周面に密接していることが好ま
しい。かかる構成とした場合、外周部材、ティース部材
及び絶縁ボビンの外周部材の径方向の隙間がなくなるた
め、固定子鉄心全体として径方向の寸法を小さく設定す
ることができ、その結果、巻線占積率が一層向上する。
【0011】上記外周部材の内周面に形成された圧入溝
は外周幅広形状であり、上記ティース部材の基部は上記
圧入溝と同形状の外周幅広形状であることが好ましい。
かかる構成とした場合、外周部材の圧入溝に圧入された
ティース部材の基部は、圧入溝内に確実に保持される。
特に、ティース部材が外周部材に対して外周部材の径方
向に変位するのを確実に防止することができる。
【0012】第2の発明は、内周面に等角度間隔で軸方
向の圧入溝が形成された円筒状の外周部材と、上記外周
部材の各圧入溝に圧入される基部と、該基部に連続する
胴部と、該胴部に連続する円弧形状の頭部を一体的に設
けたティース部材と、上記各ティース部材の基部を貫通
させると共に、胴部に外嵌する貫通孔を有する中央部を
設け、該中央部の両側に上記ティース部材の基部側が凸
となるように湾曲する円弧状の内周側巻線収容枠と外周
側巻線収容枠を間隔をあけて、かつ、外周側巻線収容枠
の外周端が内周側巻線収容枠の外周端よりも周方向に突
出するようにそれぞれ設け、中央部の両側に円弧状の巻
線用スロットを形成した同形状の複数個の絶縁ボビン
と、上記各絶縁ボビンの巻線用スロットに巻回した巻線
とを備える回転磁界型電動機の固定子鉄心の製造方法で
あって、上記外周側巻線収容枠の外周端と内周側巻線収
容枠の外周端を結ぶ線まで、上記各絶縁ボビンの巻線用
スロットに巻線を巻回し、巻線が巻回された各絶縁ボビ
ンの貫通孔にティース部材の胴部を嵌合して、ティース
部材の基部を絶縁ボビンの外周側に突出させると共に、
ティース部材の頭部を内周側巻線収容枠に密接させた
後、ティース部材の基部を外周部材の圧入溝に軸方向か
ら圧入してティース部材を外周部材に一体に組み付け、
絶縁ボビンの外周側巻線収容枠を外周部材の内周面に密
接させると共に、隣接する絶縁ボビンの外周側収容枠の
外周端を互いに当接させ、かつ、隣接する絶縁ボビンの
内周側収容枠の外周端を互いに当接させたことを特徴と
する回転磁界型電機子の固定子鉄心の製造方法を提供す
るものである。
【0013】第2の発明に係る回転磁界型電機子の固定
子鉄心の製造方法では、固定鉄心に直接巻線を巻回する
のではなく、各絶縁ボビンに巻線を巻回した後、絶縁ボ
ビンをティース部材に外嵌するため、巻線の巻回時に隣
接する巻線が干渉することがない。よって、各絶縁ボビ
ンの巻線用スロットのほぼ全体、すなわち外周側巻線収
容枠の外周端と内周側巻線収容枠の外周端を結ぶ線まで
巻回しても、各絶縁ボビンの貫通孔にティース部材を嵌
合させて、ティース部材の頭部を外周部材の圧入溝に圧
入して組み付可能である。よって、第2の発明の製造方
法によれば、巻線占積率を向上して、小型・高出力の固
定子鉄心を製造することができる。また、上記のように
外周側巻線収容枠の外周端が内周側巻線収容枠の外周端
よりも周方向に突出するように設けており、各巻線用ス
ロットに外周側が内周側よりも巻線数が大である扇形に
巻線を巻回するため、周方向の隙間が低減され、巻線占
積率を一層向上することができる。さらに、第2の発明
に係る回転磁界型電動機の固定鉄心の製造方法によれ
ば、固定子鉄心に直接巻線を巻回するのではなく、各絶
縁ボビンに巻線を巻回した後、絶縁ボビンをティース部
材に外嵌するため、巻線の巻回時に隣接する巻線が干渉
することがなく、巻線作業が容易となる。さらにまた、
隣接する絶縁ボビンの外周側収容枠の外周端を互いに当
接させ、かつ、隣接する絶縁ボビンの内周側収容枠の外
周端を互いに当接させるため、隣接する巻線間の周方向
の隙間が最小限に低減され、巻線占積率が一層向上す
る。
【0014】上記絶縁ボビンの巻線用スロットに巻線を
巻回する工程は、具体的には、各絶縁ボビン毎に上記外
周側巻線収容枠の外周端と内周側巻線収容枠の外周端を
結ぶ線まで連続的に巻線を巻回する集中巻である。
【0015】上記複数のティース部材は、頭部を連続片
部により連結して、円環状に一体化していることが好ま
しい。ティース部材をかかる構成とした場合、巻線を巻
回した絶縁ボビンをティース部材に組み付ける際に、各
ティース部材を所定位置に保持するための治具が不要と
なるため、製造工程が簡略化される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
より詳細に説明する。図1において、10は固定子鉄心
外周部材、11はピース状の固定子鉄子のティース部
材、13は絶縁ボビン、14は巻線である。
【0017】上記固定子鉄心外周部材10は、図3に示
す形状で、円筒状の内面に、等角度間隔(例えば60
度)で軸方向の圧入溝10a,…,10を形成してい
る。該各圧入溝10aは、断面が台形キー状になってい
る。
【0018】上記ティース部材11は、図2に示すよう
に、略T字形状に形成され、上記外周部材10の圧入溝
10aに軸方向から圧入される外周側となる台形キー状
の基部11aと、該基部11aに連続した四角形状の胴
部11bと、該胴部11bに連続した円弧形状の頭部1
1cを有する構成としている。
【0019】上記圧入溝10a及び基部11aの形状
は、上記台形キー状に限定されず、両者が同形状であっ
て、基部11aを圧入溝10aに軸方向から圧入可能で
あればよい。ただし、圧入溝10と基部11aは、上記
台形キー状のように、圧入溝10の底部側(基部11a
の先端側)に向かって幅広となる外周幅広形状であるこ
とが好ましい。圧入溝10aと基部11aをかかる形状
とした場合、圧入溝10aに圧入された基部11aは、
圧入溝10a内に確実に保持される。特に、ティース部
材11が外周部材10に対して外周部材10の径方向に
変位するのを確実に防止することができる。
【0020】上記ティース部材11は、図4に示すよう
に、組み付け時に、円板状の保持用治具12により、そ
の突出した嵌合部12aをティース部材11の上記頭部
11cに形成した嵌合凹部11dに嵌合して、ティース
部材11を所定位置に保持して、該状態で、後述するよ
うに巻線をした各絶縁ボビン13を組み付けると共に、
該組み付け状態で外周部材11の圧入溝11aにティー
ス部材11の基部11aを圧入出来るようにしている。
【0021】図5に示すように、隣り合うティース部材
11’の頭部11c’を連結片11d’により連結して
複数個のティース部材11’を円環状に一体化してもよ
い。この場合、上記保持用治具12は不要となり、製造
工程が簡略化される。
【0022】上記絶縁ボビン13は、図6及び図7に示
すように、円弧状枠状の中央部13aに、上記ティース
部材11の胴部11bが内周側から嵌合可能な貫通孔1
3bが設けられている。該中央部13aには、周方向両
側の内周側および外周側より突出しティース部材11の
基部11a側が凸となるように湾曲する円弧状の内周側
巻線収容枠13c及び外周側巻線収容13dを設けてお
り、上下方向に貫通すると共に周方向外端面が開口した
巻線用スロット13e,13eが中央部13aの周方向
両側に設けられている。上記内周側巻線収容枠13cと
外周側巻線収容枠13dの外周端は、仮想中心点(固定
子鉄心中心点)からの同一半径上に位置するように設定
しており、よって、外周側の巻線収容枠13dが内周側
の巻線収容枠13cより周方向に突出している。
【0023】図1に示すように、各絶縁ボビン13をテ
ィース部材11に嵌合し、ティース部材11の基部11
aを外周部材10の圧入溝10aに圧入した状態では、
隣接する絶縁ボビン13の外周側巻線収容枠13dの外
周端が互いに当接し、かつ、隣接する絶縁ホビン13の
内周側巻線収容枠13cの外周端が互いに当接してい
る。
【0024】また、各絶縁ボビン13は、内周側巻線収
容枠13cが上記ティース部材11の頭部11cに密接
し、かつ、外周側巻線収容枠13dが外周部材10の内
周面に密接している。
【0025】上記構成とした固定子鉄心の製造方法につ
いて説明すると、まず、図2に示すように、独立した単
体の各絶縁ボビン13の巻線用スロット13e,13e
に巻回して巻線14を形成する。このとき、各絶縁ボビ
ン13毎に1本の巻線14を巻回していく集中巻となる
ため、巻線用スロット13e,13e内に一杯に、すな
わち各絶縁ボビンの巻線用スロット13e毎に外周側巻
線収容枠13dの外周端と内周側巻線収容枠13cの外
周端を結ぶ線までずれが生じることなく確実に巻線14
を巻回することができる。このように巻線14を巻回す
ると、巻線14の巻回が完了した各絶縁ボビン13毎に
2本の巻線端がある。
【0026】巻線14eは扇型となり、かつ、上記のよ
うに絶縁ホビン13を装着したティース部材11を外周
部材10に組み付けたときに、隣接する絶縁ボビン13
の外周側巻線収容枠13dと内周側巻線収容枠13cの
外周端が互いに当接するため、隣接する巻線14間には
隙間がなく互いに密接しており、巻線占積率が高い。ま
た、上記のように各絶縁ボビン13は、内周側巻線収容
枠13cが上記ティース部材11の頭部11cに密接
し、かつ、外周側巻線収容枠13dが外周部材10の内
周面に密接しているため、外周部材10、ティース部材
11及び絶縁ボビン13の外周部材10の径方向の隙間
がなくなるため、固定子鉄心全体として径方向の寸法を
小さく設定することができ、この点でも高い巻線占積率
が得られる。
【0027】ついで、巻線14が終わった絶縁ボビン1
3の貫通孔13bに、内周面側からティース部材11を
挿入し、基部11aを外周側へ突出させて、胴部11b
を絶縁ボビン13の中央部貫通孔13bに嵌合させ、内
周面側の頭部11cを絶縁ボビン13の内周側の巻線収
容枠13cに当接させる。
【0028】その後、図1に示すように、ティース部材
11の基部11aを外周部材10の圧入溝10aに軸方
向から圧入して組付け、固定子が完成する。その後、各
絶縁ボビン13の2本の巻線端を、絶縁ボビン13相互
間で又は図示しない電源部と任意に結線する。
【0029】上記した固定子鉄心において、巻線14
は、従来のように固定鉄心に直接巻線するのではなく、
単体の絶縁ボビン13に巻線できるから、巻線作業が容
易に行える。また、絶縁ボビン13のスロット13e,
13e一杯に巻線できるから、巻線占積率が向上する。
さらに、絶縁ボビン13とティース部材11は嵌合、テ
ィース部材11と外周部材10は圧入であるから、組付
けも容易に行える。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る回転磁界型電動機の固定鉄心によれば、固定子鉄
心に直接巻線を巻回するのではなく、各絶縁ボビンに巻
線を巻回した後、絶縁ボビンをティース部材に外嵌する
ため、巻線時に隣接する巻線が干渉することがない。よ
って、各絶縁ボビンの巻線用スロットのほぼ全体、すな
わち外周側巻線収容枠の外周端と内周側巻線収容枠の外
周端を結ぶ線まで巻回しても、各絶縁ボビンの貫通孔に
ティース部材を嵌合させて、ティース部材の頭部を外周
部材の圧入溝に圧入して組み付可能であり、巻線占積率
を向上することができ、小型化・高出力化を図ることが
できる。また、上記のように外周側巻線収容枠の外周端
が内周側巻線収容枠の外周端よりも周方向に突出するよ
うに設けており、各巻線用スロットに巻回された巻線
は、外周側が内周側よりも巻線数が大である扇形である
ため、周方向の隙間が低減され、巻線占積率を一層向上
することができる。さらに、上記のように本発明に係る
回転磁界型電動機の固定鉄心によれば、固定子鉄心に直
接巻線を巻回するのではなく、各絶縁ボビンに巻線を巻
回した後、絶縁ボビンをティース部材に外嵌するため、
巻線時に隣接する巻線が干渉することがなく、巻線作業
が容易となる。さらにまた、隣接する絶縁ボビンの外周
側収容枠の外周端を互いに当接させ、かつ、隣接する絶
縁ボビンの内周側収容枠の外周端を互いに当接させるた
め、隣接する巻線間の周方向の隙間が最小限に低減さ
れ、巻線占積率が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の固定鉄心の断面図である。
【図2】 絶縁ボビンとティース部材の関係を示す拡大
断面図である。
【図3】 外周部材の正面図である。
【図4】 ティース部材の正面図である。
【図5】 変形例のティース部材の正面図である。
【図6】 絶縁ボビンの側面図である。
【図7】 図6の平面図である。
【図8】 従来の固定鉄心の平面図である。
【図9】 他の従来の固定子鉄心の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 外周部材 10a 圧入溝 11 ティース部材 11’ 連結片部 11a 基部 11b 胴部 11c 頭部 13 絶縁ボビン 13a 中央部 13b 貫通孔 13c 内周側巻線収容枠 13d 外周側巻線収容枠 13e 巻線用スロット 14 巻線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 3/30 - 3/52 H02K 15/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の外周部材と、該外周部材の内周
    側に配置された複数のティース部材と、それぞれティー
    ス部材に取りつけられた複数の絶縁ボビンと、それぞれ
    絶縁ボビンに巻回された複数の巻線とを備える回転磁界
    型電動機の固定子鉄心であって、 内周面に等角度間隔で軸方向の圧入溝が複数個形成され
    た円筒状の外周部材と、 上記外周部材の各圧入溝に圧入された基部と、該基部に
    連続する胴部と、該胴部に連続する円弧形状の頭部とを
    それぞれ備え、該頭部を連結片部により連結して円環状
    に一体化した複数個のティース部材と、 上記各ティース部材の基部を貫通させると共に、上記各
    ティース部材の胴部に外嵌する貫通孔を有する中央部を
    設け、該中央部の両側に上記ティース部材の基部側が凸
    となるように湾曲する円弧状の内周側巻線収容枠と外周
    側巻線収容枠とを間隔をあけて、かつ、外周側巻線収容
    枠の外周端が内周側巻線収容枠の外周端よりも周方向に
    突出するようにそれぞれ設け、中央部の両側に円弧状の
    巻線用スロットを形成した同形状の複数個の絶縁ボビン
    と、 上記各絶縁ボビンの巻線用スロットに外周側巻線収容枠
    の外周端と内周側巻線収容枠の外周端を結ぶ線まで巻回
    し、巻線用スロットの外周側が内周側よりも巻線数が大
    である扇形とした巻線とを備え、 隣接する絶縁ボビンの外周側収容枠の外周端が互いに当
    接し、かつ、隣接する絶縁ボビンの内周側収容枠の外周
    端が互いに当接している、回転磁界型電動機の固定子鉄
    心。
  2. 【請求項2】 上記絶縁ボビンは、内周側巻線収容枠が
    上記ティース部材の頭部に密接し、かつ、外周側巻線収
    容枠が外周部材の内周面に密接していることを特徴とす
    る請求項1に記載の回転磁界型電動機の固定子鉄心。
  3. 【請求項3】 上記外周部材の内周面に形成された圧入
    溝は外周幅広形状であり、 上記ティース部材の基部は上記圧入溝と同形状の外周幅
    広形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の回転磁界型電動機の固定子鉄心。
  4. 【請求項4】 内周面に等角度間隔で軸方向の圧入溝が
    形成された円筒状の外周部材と、 上記外周部材の各圧入溝に圧入される基部と、該基部に
    連続する胴部と、該胴部に連続する円弧形状の頭部を一
    体的に設けたティース部材と、 上記各ティース部材の基部を貫通させると共に、胴部に
    外嵌する貫通孔を有する中央部を設け、該中央部の両側
    に上記ティース部材の基部側が凸となるように湾曲する
    円弧状の内周側巻線収容枠と外周側巻線収容枠を間隔を
    あけて、かつ、外周側巻線収容枠の外周端が内周側巻線
    収容枠の外周端よりも周方向に突出するようにそれぞれ
    設け、中央部の両側に円弧状の巻線用スロットを形成し
    た同形状の複数個の絶縁ボビンと、 上記各絶縁ボビンの巻線用スロットに巻回した巻線とを
    備える回転磁界型電動機の固定子鉄心の製造方法であっ
    て、 上記外周側巻線収容枠の外周端と内周側巻線収容枠の外
    周端を結ぶ線まで、上記各絶縁ボビンの巻線用スロット
    に巻線を巻回し、 巻線が巻回された各絶縁ボビンの貫通孔にティース部材
    の胴部を嵌合して、ティース部材の基部を絶縁ボビンの
    外周側に突出させると共に、ティース部材の頭部を内周
    側巻線収容枠に密接させた後、 ティース部材の基部を外周部材の圧入溝に軸方向から圧
    入してティース部材を外周部材に一体に組み付け、絶縁
    ボビンの外周側巻線収容枠を外周部材の内周面に密接さ
    せると共に、隣接する絶縁ボビンの外周側収容枠の外周
    端を互いに当接させ、かつ、隣接する絶縁ボビンの内周
    側収容枠の外周端を互いに当接させたことを特徴とする
    回転磁界型電機子の固定子鉄心の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記絶縁ボビンの巻線用スロットに巻線
    を巻回する工程は、各絶縁ボビン毎に上記外周側巻線収
    容枠の外周端と内周側巻線収容枠の外周端を結ぶ線まで
    連続的に巻線を巻回する集中巻であることを特徴とする
    請求項4に記載の回転磁界型電機子の固定子鉄心の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 上記複数のティース部材は、頭部を連続
    片部により連結して、円環状に一体化していることを特
    徴とする請求項4又は請求項5に記載の回転磁界型電機
    子の固定子鉄心の製造方法。
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